JP2013245898A - ヒートパイプ - Google Patents
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Abstract
【課題】始動性のよい自励振動ヒートパイプを提供する。
【解決手段】発熱部3と冷却部5との間を、閉ループをなした空洞の1本の細管7を複数回、往復させる。そして、ヒートパイプ1の一方の面に、発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させる伝熱部24を配置する。そして、伝熱部24によって冷却部5へ熱を伝導させることにより、冷却部5において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぎ、始動性の向上、発熱部3における液枯れによるバーンアウトを回避する。
【選択図】図3
【解決手段】発熱部3と冷却部5との間を、閉ループをなした空洞の1本の細管7を複数回、往復させる。そして、ヒートパイプ1の一方の面に、発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させる伝熱部24を配置する。そして、伝熱部24によって冷却部5へ熱を伝導させることにより、冷却部5において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぎ、始動性の向上、発熱部3における液枯れによるバーンアウトを回避する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ヒートパイプに関する。
発熱体の冷却を小空間で有効に行うための放熱器としてヒートパイプ方式の放熱器が知られている。この種の放熱器のうち、自励振動型ヒートパイプは、液体(作動液)の沸騰による液体の圧力振動を利用して液体を移動させるものである。例えば、特許文献1によれば、ループ型細管ヒートパイプに充填される作動液として、蒸発及び凝縮の潜熱が小さ過ぎ、熱輸送能力が低いとされた作動液であっても、ヒートパイプの使用温度で動粘性係数が小さく、かつ飽和蒸気圧が大きい作動液は、作動液循環速度の増加により、冷却能力を飛躍的に増大できるとしている。
具体的には、作動液としてフレオン11を使用した場合の熱輸送能力が、純水を使用した場合に比較して数分の一に過ぎないとされていたが、特許文献1に記載のループ型細管ヒートパイプでは、フレオン11を使用した場合、純水を使用した場合よりも、10〜50%大きな熱輸送能力が発揮されるとしている。
また、特許文献2は、特にトップヒートモードにおける冷却性能を改善したループ型細管ヒートパイプを開示している。
上述した従来のループ型細管ヒートパイプでは、作動液としての水は蒸発及び凝縮潜熱が大きいため、熱輸送能力が高いにもかかわらず、蒸発及び凝縮潜熱の小さいフレオン11と比較して、水を使用した場合の本来的な熱輸送能力が発揮されていないという問題があった。この原因として、従来のループ型細管ヒートパイプにおいて作動液(水)が冷却部で冷やされ過ぎて、冷却部で気泡が消滅し、吸熱部に気泡が集中することが考えられる。
その結果、従来のヒートパイプでは、蒸発すべき作動液(水)が枯渇して蒸発が起こらなくなり、自励振動も発生しないため温度輸送がされなくなり、吸熱部の温度が上昇するという問題があった。すなわち、従来のヒートパイプでは、低沸点(24℃)の作動液であるフレオン11と、高沸点(100℃)の作動液としての水とに対して、ヒートパイプの冷却部がほぼ同温度(例えば、約18〜24℃)で冷却されているため、沸点の高い作動液(水)では、始動性を確保できないという問題があった。
また、ループ型細管ヒートパイプにおいて、熱輸送能力が不足している状態で、急激に大きな熱負荷がかかると、吸熱部の金属細管内面で液柱、または液膜が蒸発して乾く「ドライアウト現象」が起こり、ヒートパイプの自励振動が抑制される。これに伴って、吸熱部の温度が上昇し、冷却対象素子の熱破壊(バーンアウト)が起きる。そして、これら一連の動作・現象は、特にヒートパイプの始動時において問題となる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたもので、吸熱部の過熱によるドライアウト、及びバーンアウトを回避し、高い冷却能力を発現可能なヒートパイプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のヒートパイプは、外部からの熱を吸収する吸熱部と、外部に熱を放出する放熱部と、前記吸熱部と前記放熱部との間に、冷媒が充填された流路を形成する管路部と、前記吸熱部から前記放熱部へ熱を伝導させる伝熱部と、を備える。これにより、ヒートパイプの始動性が向上し、吸熱部におけるバーンアウトを回避することができる。
請求項2に記載のヒートパイプでは、前記管路部は、前記吸熱部と前記放熱部との間を往復し、前記冷媒が充填された閉ループの流路を形成し、前記ヒートパイプを、自励振動ヒートパイプとする。
請求項3に記載のヒートパイプでは、前記伝熱部は、金属板で形成される。請求項4に記載のヒートパイプでは、前記伝熱部は、高熱伝導部材で形成される。
請求項5に記載のヒートパイプでは、前記伝熱部を、ウィック式ヒートパイプとする。請求項6に記載のヒートパイプでは、前記伝熱部を、自励振動ヒートパイプとする。
請求項7に記載の自励振動ヒートパイプでは、前記発熱源を前記管路部の一方端側に配置し、前記放熱部を冷却する冷却装置を、前記管路部の他方端側に配置するとともに、前記発熱源と前記冷却装置を前記管路部の一方の面上に配置し、前記伝熱部を前記管路部の他方の面上であって、前記発熱源の反対側の位置から前記冷却装置の反対側の位置までの領域に配置した。
請求項8に記載のヒートパイプにおいて、前記管路部は、熱伝導可能な部材で形成されている。また、請求項9に記載のヒートパイプにおいて、前記冷媒が水であることを特徴とする。
本発明に係るヒートパイプは、始動性が向上し、吸熱部におけるバーンアウトを回避できるという優れた効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ(単にヒートパイプともいう)の構成を模式的に示している。また、図2は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプにおけるヒートパイプの構造を示す分解斜視図である。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ30では、図1及び図2に示すように、全体が平板構造のヒートパイプ1の一方端側に発熱部(吸熱部ともいう)3が配置され、他方端側に冷却部(放熱部ともいう)5が配置されている。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ(単にヒートパイプともいう)の構成を模式的に示している。また、図2は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプにおけるヒートパイプの構造を示す分解斜視図である。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ30では、図1及び図2に示すように、全体が平板構造のヒートパイプ1の一方端側に発熱部(吸熱部ともいう)3が配置され、他方端側に冷却部(放熱部ともいう)5が配置されている。
さらに、発熱部3と冷却部5との間には、冷媒(熱媒体、又は作動液ともいう)が封入された、閉ループ状をなす1本の細管7が往復している。細管7は、封入された冷媒が図中の矢印方向に流れるとした場合、冷却部5から発熱部3に至る往路7aと、発熱部3から冷却部5に至る復路7bと、これら往路7aと復路7bとを連結する連結部分7cとで構成され、連結部分7cで折り返す構造になっている。
ここで、「閉ループ状」とは、往路7a、復路7b、及び連結部分7cを含む細管7の経路が、同一平面上で一筆書きできることを意味しており、かつ、その一筆書きが閉じている状態を指す。また、細管7について、発熱部3と冷却部5との間を往復する回数に制限はない。
図1に示す自励振動型ヒートパイプ30は、細管7内に封入した冷媒(熱媒体)を循環させる駆動力として、細管7内で発生する圧力振動を用いている。すなわち、細管7のうち発熱部3に位置する部分に流入した液相の冷媒は、発熱体(不図示)における発熱量の増加とともに発熱部3の温度が上昇し、沸騰して(蒸気泡を発生して)気相へと変化し、同時に圧力が上昇する。封入された冷媒は、細管7内において気相状態と液相状態が交互に存在し、その気相の膨張により液相と気相が熱とともに冷却部5の方へ移動する。
冷却部5は、細管7を経由して送られてきた気相の冷媒の熱を受け取り、その熱を外部に放出する。つまり、細管7のうち冷却部5に位置する部分で冷媒が冷却されると気相が収縮して(蒸気泡が収縮、または凝縮して)、圧力の降下と冷媒の温度降下が生じ、冷媒は気相から液相へ変化する。そして、冷却された液相が細管7を通って発熱部3の方へ戻る。
自励振動型のヒートパイプ1は、液相の冷媒が蒸発して、それが冷媒の循環流の駆動力である圧力変動をもたらし、発熱部3と冷却部5の圧力差により自励的に発生する圧力振動により、細管7内に閉じ込められた気相と液相の冷媒が、圧力の高い発熱部3から圧力の低い冷却部5へ移動する自励振動によって熱を輸送する。このように、自励振動型ヒートパイプ30では、細管7内での冷媒の循環が繰り返され、熱媒体の移動により潜熱と顕熱の両方の熱が同時に輸送されることで、外部の発熱体の冷却が連続して行われる。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプのヒートパイプ1では、図2に示すように、熱伝導性の良好な金属、例えば銅製のケース(筐体)21内に溝8を形成し、その溝8を流路としている。ケースの寸法は、例えば、長辺Lが200mm、短辺Wが50mm、厚さT1が2.5mmである。また、流路である溝8は、幅が約1mm、発熱部3と冷却部5間での長さLpが約190mmである。各流路は、互いに隣接する端部が、発熱部3と冷却部5において1つおきに連結され、全体として、一筆書きのループ状をなした蛇行細管となっている。
さらに、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプのヒートパイプ1では、上記の筐体21に密着しながら溝8を覆う銅製のケース(蓋)22を被せ、これら筐体21と蓋22とを拡散接合により気密性及び水密性を保ちながら一体化する。蓋22の寸法は、例えば、長辺Lが200mm、短辺Wが50mm、厚さT2が0.5mmである。なお、ここでは、図示を省略するが、ケース21の端部の一個所に穴をあけた後、直径約3mmのSUS製パイプを差し込んで、例えば、ロウ付けする。このパイプを介して流路内の真空引きを行うとともに、作動液の注入口とする。また、冷媒の充填率は、例えば50%とし、ロータリーポンプ等により、流路内を真空にした後、所定量(50%)の冷媒を充填後、注入口を封止して平型自励振動ヒートパイプを完成させる。なお、本実施例のヒートパイプ1を、熱伝導率が高く加工のし易い銅を用いて形成した場合を例に説明したが、軽量化のためにはアルミを用い、高強度(高温で使用)のためには鉄(SUS)を用いることも有効である。
図3は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの全体構成を模式的に示す断面構成図である。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ30は、図3において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部24を含んで構成される。また、図3に示すマルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。よって、図3に示す構成は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ30を含む性能評価装置と位置づけることもできる。なお、ヒートパイプ1には、図3では省略したが、発熱部3と冷却部5間を往復する管路が配置されている。
発熱源23は、平型自励振動ヒートパイプ30による冷却対象であり、ヒートパイプ1の一端部に配置される。発熱源23は、例えば、動作時の発熱量が大きく、電力制御等に用いられる電子素子(例えば、半導体チップ)であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、及びダイオードを回路基板にハンダ付けして固定した後、配線のためアルミニウム線でワイヤーボンドし、樹脂で封止したもの(パワーモジュール)である。また、上記のパワーモジュールを、熱伝導シートを介してヒートパイプ1の発熱部3に固定する構成が考えられる。なお、IGBTは、例えば、縦が約10mm、横が約10mm、厚さが約100μmの大きさを有する矩形の素子である。
本実施形態では、平型自励振動ヒートパイプ30の基礎データを測定するため、上述したパワーモジュールに代えて、直径約6mmのカートリッジヒータを銅ブロックに埋め込んで構成した発熱源23を使用した。そして、この発熱源23に対する電源10からの投入電力を変えることで、発熱源23における発熱量を制御した。
冷却装置25は、ヒートパイプ1の放熱を行うために付加される装置であり、ヒートパイプ1の他方端部に配置される。ここでは、銅ブロックの内部に円筒状に孔をあけ、それらの孔を水路とした冷却装置を用いた。そして、この冷却装置25を、図示しない熱伝導シートを介してヒートパイプ1の冷却部5に接触させ、恒温水槽から水を循環させて温度制御を行った。
ヒートパイプ1の表面であって、発熱源23及び冷却装置25の設置面と反対側の面に配置した伝熱部24は、ヒートパイプ1の発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させるための機構である。また、伝熱部24は、ヒートパイプ1の表面であって、かつ、発熱源23の反対側の位置から冷却装置25の反対側の位置までの領域に配置されている。ここでは、伝熱部24として、厚さ3mmの配向性グラファイト(熱伝導率1500W/m・k)をアルミで鋳包んだもので、長辺200m、短辺50mm、厚さ5mmの金属板を使用し、ハンダ付けを行うことで、ヒートパイプ1と一体化した。自励振動を用いない、通常の伝熱であるため、開始温度の概念はなく(制約がなく)、熱が印加されると直ちに伝熱を開始する。
次に、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価について説明する。なお、平型自励振動ヒートパイプ30の性能評価と効果の検証のため、図3に示すように、ヒートパイプ1の表面であって、ヒートパイプ1を挟んで発熱源23の反対側に熱電対19を貼り付け、その熱電対19で検知した温度を発熱源23の温度としてマルチメータ17で実測(例えば、目視で確認)できるようにした。以下、投入電力50Wにおける結果を示す。
次に、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと、第1比較例としてのヒートパイプと、第2比較例としての伝熱部とについて、それぞれの冷却性能を対比する。第1比較例としたヒートパイプは、冷却部へ伝熱する伝熱部を有しない。そのため、第1比較例のヒートパイプでは、これほど小さな入熱量では自励振動が起こらず、熱を輸送する能力を発揮できない。発熱源23の温度は、90℃以上になった。
第2比較例とした伝熱部は、ヒートパイプを有しない。そのため、第2比較例の伝熱部は、発熱源23の温度は、110℃以上となった。
これに対して、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプは、伝熱部24によって、発熱源23の温度が、60℃付近に保たれた。
以上説明したように、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプは、閉ループをなした空洞の1本の細管(流路)を発熱部と冷却部との間を複数回、往復させると共に、ヒートパイプの一方の面に、発熱部から冷却部へ熱を伝導させる伝熱部を配置する。こうすることで、冷却部において作動液が冷やされ過ぎることがないので、冷却部で気泡が消滅することがない。すなわち、冷却部において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぐことができる。
また、特に冷却部の温度が低いヒートパイプの始動時においても、伝熱部による冷却部への熱の伝導により気柱の運動性が確保され、高い冷却能力が発揮される。その結果、自励振動ヒートパイプの始動性を確保するとともに、発熱部における液枯れによるバーンアウトを回避できる。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図4において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ230も、図4において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部224を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
<第2の実施形態>
図4は、本発明の第2の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図4において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ230も、図4において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部224を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ230では、ヒートパイプ1の発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させる伝熱部224として、高熱伝導材料で形成した板状部材を用いる。本実施の形態では、伝熱部224として、例えば、長さ10cm、幅約3cm、厚さ3mmの配向性グラファイトをアルミで鋳包んだものを用いている。即ち、ヒートパイプ1に対して、材質が異なり、長さも短い。ただし、自励振動を用いない、通常の伝熱であるため、開始温度の概念はなく(制約がなく)、熱が印加されると直ちに伝熱を開始する。また、上記の第1の実施の形態と同様に、ハンダ付けを行うことで、ヒートパイプ1と伝熱部224とを一体化している。
また、ヒートパイプ1の表面であって、発熱源23及び冷却装置25の設置面と反対側の面の、発熱源23の反対側の位置から冷却装置25の反対側の位置までの領域に、伝熱部224が配置されている。
次に、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価について説明する。なお、平型自励振動ヒートパイプ230の性能評価と効果の検証のため、図4に示すように、ヒートパイプ1の表面であって、ヒートパイプ1を挟んで発熱源23の反対側に熱電対19を貼り付け、その熱電対19で検知した温度を発熱源23の温度としてマルチメータ17で実測(例えば、目視で確認)できるようにした。
室温(約30℃)において、発熱源23に電力60Wを投入した場合における、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと、第1比較例としてのヒートパイプと、第2比較例としての伝熱部とについて、それぞれの冷却性能を対比する。第1比較例としたヒートパイプは、冷却部へ伝熱する伝熱部を有しない。そのため、第1比較例のヒートパイプでは、これほど小さな入熱量では自励振動が起こらず、熱を輸送する能力を発揮できない。
第2比較例とした伝熱部(グラファイト)は、ヒートパイプを有しない。そのため、第2比較例の伝熱部では、発熱部温度が約70℃に上昇した。これは、伝熱部(グラファイト)の熱伝導率が約800W/m・Kであり、金属と比較すると(例えばアルミでは200W/m・K以下)大きいものの、ヒートパイプほど熱伝導率が高くないためである。
これに対して、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、最初、発熱部温度が上昇した後、ヒートパイプ1が動作を開始し、伝熱が促進され、約40℃に保たれていた。即に、伝熱部224(グラファイト)により発熱源23からヒートパイプ1に拡散され、ヒートパイプ1の断熱部(発熱部3と冷却部5との間の部分)および冷却部5が加熱され、室温より高く保持されているため、ヒートパイプ1が自励振動するとともにその大きい熱輸送力により熱が冷却部5まで運ばれ、伝熱が促進されていた。
以上説明したように、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、ヒートパイプの一方の面に、発熱部から冷却部へ熱を伝導させるように、高熱伝導部材で形成された伝熱部を配置する。こうすることで、冷却部において作動液が冷やされ過ぎることがないので、冷却部で気泡が消滅することがない。すなわち、冷却部において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぐことができる。
また、特に冷却部の温度が低いヒートパイプの始動時においても、伝熱部による冷却部への熱の伝導により気柱の運動性が確保され、高い冷却能力が発揮される。その結果、自励振動ヒートパイプの始動性を確保するとともに、発熱部における液枯れによるバーンアウトを回避できる。
なお、上記の実施の形態では、伝熱部を形成する高熱伝導部材として、グラファイトを用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ダイヤ入り金属を用いて、伝熱部を形成してもよい。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図5において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ330も、図5において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部324を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図5において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ330も、図5において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部324を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ330では、ヒートパイプ1の発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させる伝熱部324として、例えば、長さ約20cm、幅約3cm、厚さ2mmのウィック式ヒートパイプを用いている。伝熱部324であるウィック式ヒートパイプでは、金属パイプの内部を真空に排気し、作動液体(水)を適量封入している。ヒートパイプ1の発熱部3により、金属パイプの一方端側を加熱し、ヒートパイプ1の冷却部5により、金属パイプの他方端側を冷却すると、発熱部3側で液体が蒸発して蒸気が発生し、その蒸気が冷却部側で凝縮して液体になる。また、伝熱部324であるウィック式ヒートパイプでは、金属パイプの内壁に金網(ウィック)または細かい溝(グルーブ)を取り付け、表面張力による毛管作用により凝縮液を、発熱部3側に還流する。このように、伝熱部324であるウィック式ヒートパイプは、ヒートパイプ1と熱輸送原理が異なる。従って、作動液はヒートパイプ1と同じ水であるが、減圧された容器内で潜熱輸送(水の蒸発熱により熱を輸送)を行うため、比較的低温から動作し、40℃近辺でも動作する。ヒートパイプ1と伝熱部324とは、伝熱グリースを介して、冶具により挟持され一体化されている。
次に、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価について説明する。なお、平型自励振動ヒートパイプ330の性能評価と効果の検証のため、図5に示すように、ヒートパイプ1の表面であって、ヒートパイプ1を挟んで発熱源23の反対側に熱電対19を貼り付け、その熱電対19で検知した温度を発熱源23の温度としてマルチメータ17で実測(例えば、目視で確認)できるようにした。
室温(約30℃)において、発熱源23に電力50Wを投入したのち、1分後に100Wを投入した場合における、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと、第1比較例としてのヒートパイプと、第2比較例としての伝熱部(ウィック式ヒートパイプ)とについて、それぞれの冷却性能を対比する。第1比較例としたヒートパイプは、冷却部へ伝熱する伝熱部を有しない。そのため、第1比較例のヒートパイプでは、これほど小さな入熱量では自励振動が起こらず、熱を輸送する能力を発揮できない。
第2比較例とした伝熱部(ウィック式ヒートパイプ)は、自励振動ヒートパイプを有しない。そのため、伝熱部のウィック式ヒートパイプの発熱部がバーンアウトし、ウィック式ヒートパイプの発熱部の温度が急激に上昇した。これは、伝熱部のウィック式ヒートパイプの最大熱輸送力が約60Wであり、ウィック式ヒートパイプの発熱部がドライアウトしたためである。
これに対して、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、最初、発熱部3の温度が上昇した後、ヒートパイプ1が動作を開始し、伝熱が促進され、約40℃に保たれていた。即に、伝熱部324(ウィック式ヒートパイプ)により発熱源23からヒートパイプ1に拡散され、ヒートパイプ1の断熱部(発熱部3と冷却部5との間の部分)および冷却部5が加熱され、室温より高く保持されているため、ヒートパイプ1が自励振動するとともにその大きい熱輸送力により熱が冷却部5まで運ばれ、伝熱が促進されている。
以上説明したように、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、ヒートパイプの一方の面に、発熱部から冷却部へ熱を伝導させるように、ウィック式ヒートパイプである伝熱部を配置する。こうすることで、冷却部において作動液が冷やされ過ぎることがないので、冷却部で気泡が消滅することがない。すなわち、冷却部において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぐことができる。
また、特に冷却部の温度が低いヒートパイプの始動時においても、伝熱部による冷却部への熱の伝導により気柱の運動性が確保され、高い冷却能力が発揮される。その結果、自励振動ヒートパイプの始動性を確保するとともに、発熱部における液枯れによるバーンアウトを回避できる。
なお、上記の実施の形態では、伝熱部として、ウィック式ヒートパイプを用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、伝熱部として、ループ式ヒートパイプを用いてもよい。
<第4の実施形態>
図6は、本発明の第4の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図6において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430も、図6において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部424を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430では、図7に示すように、ヒートパイプ1と伝熱部424(自励振動ヒートパイプ)とを1つのケース21に形成している。
<第4の実施形態>
図6は、本発明の第4の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの構成を模式的に示している。なお、図6において、図3に示す第1の実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと同一構成には同一符号を付して、ここでは、それらの説明を省略する。本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430も、図6において一点鎖線で囲んで示すように、ヒートパイプ1及び伝熱部424を含んで構成される。なお、マルチメータ17、熱電対19、発熱源23、冷却装置25等は、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価のために付加された部材である。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430では、図7に示すように、ヒートパイプ1と伝熱部424(自励振動ヒートパイプ)とを1つのケース21に形成している。
本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430のヒートパイプ1は、例えば銅製のケース(筐体)21内の上段に溝8を形成し、その溝8を流路としている。ケース21の寸法は、例えば、長辺Lが200mm、短辺Wが50mm、厚さT1が4.5mmである。また、流路である溝8は、幅が約2mm、発熱部3と冷却部5間での長さLpが約190mmである。各流路は、互いに隣接する端部が、発熱部3と冷却部5において1つおきに連結され、全体として、一筆書きのループ状をなした蛇行細管となっている。
また、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプ430のヒートパイプ1の発熱部3から冷却部5へ熱を伝導させる伝熱部424(自励振動ヒートパイプ)として、銅製のケース(筐体)21内の下段に溝408を形成し、その溝408を流路としている。流路である溝408は、幅が約1mm、発熱部と冷却部間での長さLpが約190mmである。各流路は、互いに隣接する端部が、発熱部と冷却部において1つおきに連結され、全体として、一筆書きのループ状をなした蛇行細管となっている。
さらに、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプは、上記の筐体21に密着しながら溝8の上を覆う銅製のケース(蓋)22を被せると共に、上記の筐体21に密着しながら溝408の下を覆う銅製のケース(蓋)422を被せ、これら筐体21と蓋22、422とを拡散接合により気密性及び水密性を保ちながら一体化する。蓋22、422の寸法は、例えば、長辺Lが200mm、短辺Wが50mm、厚さT2、T3が0.5mmである。なお、ここでは、図示を省略するが、ケース21の端部の上段に一個所、下段に一箇所、それぞれ穴をあけた後、それぞれの穴に直径約3mmのSUS製パイプを差し込んで、例えば、ロウ付けする。このパイプを介して流路内の真空引きを行うとともに、作動液の注入口とする。また、冷媒の充填率は、例えば50%とし、ロータリーポンプ等により、それぞれの流路内を真空にした後、上段に所定量(50%)の冷媒(純水)を充填し、下段に所定量(50%)の冷媒(ブタン)を充填した後、注入口を封止して平型自励振動ヒートパイプを完成させる。
次に、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプの性能評価について説明する。なお、平型自励振動ヒートパイプ430の性能評価と効果の検証のため、図6に示すように、ヒートパイプ1の表面であって、ヒートパイプ1を挟んで発熱源23の反対側に熱電対19を貼り付け、その熱電対19で検知した温度を発熱源23の温度としてマルチメータ17で実測(例えば、目視で確認)できるようにした。
室温(約30℃)において、発熱源23に電力200Wを投入した場合における、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプと、第1比較例としてのヒートパイプと、第2比較例としての伝熱部とについて、それぞれの冷却性能を対比する。第1比較例としたヒートパイプは、冷却部へ伝熱する伝熱部を有しない。そのため、第1比較例のヒートパイプでは、これほど小さな入熱量では自励振動が起こらず、熱を輸送する能力を発揮できない。
第2比較例とした伝熱部(自励振動ヒートパイプ)は、上段のヒートパイプを有しない。そのため、第2比較例の伝熱部では、バーンアウトを起し、発熱源23の温度は100℃を超えた。
これに対して、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、上記の第1の実施の形態と同様の効果が得られた。ただし、水を封入したヒートパイプ1において、上記の第1の実施の形態より、やや低温から自励振動が開始した。これは、ヒートパイプ1と伝熱部424とが壁1枚で仕切られており、より温度の伝達が容易になったためと考えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る平型自励振動ヒートパイプでは、ヒートパイプの一方の面に、発熱部から冷却部へ熱を伝導させるように、自励振動ヒートパイプである伝熱部を配置する。こうすることで、冷却部において作動液が冷やされ過ぎることがないので、冷却部で気泡が消滅することがない。すなわち、冷却部において作動液の蒸発が過剰に凝縮して気栓が消滅して、液柱の運動が阻害されるのを防ぐことができる。
また、特に冷却部の温度が低いヒートパイプの始動時においても、伝熱部による冷却部への熱の伝導により気柱の運動性が確保され、高い冷却能力が発揮される。その結果、自励振動ヒートパイプの始動性を確保するとともに、発熱部における液枯れによるバーンアウトを回避できる。
なお、下段の自励振動ヒートパイプは、上段の自励振動ヒートパイプと比較して、最大熱輸送量が小さくとも、始動性が高いこと、即ち使用温度域において作動液が高い蒸気圧を有していることが必要である。この要件を満たす作動液は、ブタン等の炭化水素、エタノール等のアルコール、アセトン等のケトン、二酸化炭素、アンモニア、アロンなどが挙げられる。
本発明は、上記した実施形態に限定されず、種々の変更をして実施可能である。例えば、冷却装置として水冷ブロックを用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、水冷プレート(フィン式、噴射式)、水冷ジャケット、オイルジャケット等を用いてもよい。また、冷却装置として、空冷フィン(押出しフィン、コルゲートフィン、ピンフィンなど)を用いてもよい。
また、発熱源がパワーモジュールである場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、LSI素子や、レーザダイオードなどを、発熱源としてもよい。
また、上記各実施形態では、平板構造(平型)のヒートパイプに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、板状のヒートパイプ全体をS字形状、又はZ字形状に成形した構造の自励振動ヒートパイプとしてもよい。図8(a)は、本変形例に係る自励振動ヒートパイプの全体構成を示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示す自励振動ヒートパイプを矢印方向から見たときの側面図である。
図8(a),(b)において、例えば、細管からなるヒートパイプ60は、S字形状(又は、Z字形状)の伸縮自在なバネ構造(又は、折り曲げ構造)をなし、ヒートパイプ60の上平面(発熱部)には、冷却対象として、回路基板65にはんだ付けして固定された半導体チップ等の発熱素子63が伝熱接着材によって伝熱的に接着されている。また、ヒートパイプ60の下平面(冷却部)は、冷却装置としての放熱用の金属平板67と、伝熱接着材によって一体化されている。すなわち、図8は、トップヒートモードでの使用状態を示している。
そこで、図8に示す自励振動ヒートパイプにおいて、上記各実施形態と同様に発熱部から冷却部へ熱を伝導させる伝熱部を配置することで、バネ構造体のヒートパイプのバネ圧によって、ヒートパイプの発熱部と発熱源(冷却対象)、ヒートパイプの冷却部と冷却装置がそれぞれ加圧接触されるとともに、冷却部において作動液が冷やされ過ぎることを回避して、自励振動ヒートパイプの始動性を確保することができる。
1 ヒートパイプ
3 発熱部
5 冷却部
7 細管
23 発熱源
24、224、324、424 伝熱部
25 冷却装置
30、230、330、430 平型自励振動ヒートパイプ
60 ヒートパイプ
3 発熱部
5 冷却部
7 細管
23 発熱源
24、224、324、424 伝熱部
25 冷却装置
30、230、330、430 平型自励振動ヒートパイプ
60 ヒートパイプ
Claims (9)
- 外部からの熱を吸収する吸熱部と、
外部に熱を放出する放熱部と、
前記吸熱部と前記放熱部との間に、冷媒が充填された流路を形成する管路部と、
前記吸熱部から前記放熱部へ熱を伝導させる伝熱部と、
を備えたヒートパイプ。 - 前記管路部は、前記吸熱部と前記放熱部との間を往復し、前記冷媒が充填された閉ループの流路を形成し、
前記ヒートパイプを、自励振動ヒートパイプとした請求項1記載のヒートパイプ。 - 前記伝熱部は、金属板で形成された請求項1又は2記載のヒートパイプ。
- 前記伝熱部は、高熱伝導部材で形成された請求項1又は2記載のヒートパイプ。
- 前記伝熱部を、ウィック式ヒートパイプとした請求項1又は2記載のヒートパイプ。
- 前記伝熱部を、自励振動ヒートパイプとした請求項1又は2記載のヒートパイプ。
- 前記発熱源を前記管路部の一方端側に配置し、前記放熱部を冷却する冷却装置を、前記管路部の他方端側に配置するとともに、前記発熱源と前記冷却装置を前記管路部の一方の面上に配置し、前記伝熱部を前記管路部の他方の面上であって、前記発熱源の反対側の位置から前記冷却装置の反対側の位置までの領域に配置した請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
- 前記管路部は、熱伝導可能な部材で形成された請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
- 前記冷媒を水とした請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
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JP2012121276A JP2013245898A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | ヒートパイプ |
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Cited By (1)
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JPWO2019151375A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2021-03-04 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置および自励振動ヒートパイプの製造方法 |
-
2012
- 2012-05-28 JP JP2012121276A patent/JP2013245898A/ja active Pending
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JPWO2019151375A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2021-03-04 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置および自励振動ヒートパイプの製造方法 |
JP7010974B2 (ja) | 2018-01-31 | 2022-01-26 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置および自励振動ヒートパイプの製造方法 |
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