JP2013245885A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質上の問題を発生させずに除霜時間の短い冷蔵庫の提供。
【解決手段】冷却器114とガラス管ヒータ117との間にカバー118を備え、前記冷却器が位置する部分の冷却室内壁面とガラス管ヒータ下方の水受皿120内壁面とにそれぞれ反射兼熱伝導部材119を配置し、かつ、前記冷却室内壁面と水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材間の、冷却室内壁露出部分Aと前記ガラス管ヒータ117との間に遮熱部125を設け、この遮熱部は前記カバーに一体形成した構成としてある。これにより、反射兼熱伝導部材による冷却器の加熱作用に加え、ガラス管ヒータによって加熱されるカバーの熱量が遮熱部からの熱伝導によって増加することにより除霜時間の短縮が図れ、かつ遮熱部が冷却室内壁露出部分へのガラス管ヒータからの放射熱を遮断するのでこの部分が軟化する等の品質問題も解消できる。
【選択図】図3

Description

本発明は冷蔵庫に関し、特に除霜構成に関するものである。
一般にこの種の冷蔵庫は、長時間運転していると冷却器に霜が付着し、冷却能力が低下するため、一定時間ごとに除霜用のガラス管ヒータを発熱させて霜を除去するようになっている。このガラス管ヒータは冷却器の下方に設けてあって、発熱により冷却器を輻射および空気の対流加熱によって霜を溶かし除去するようになっている。その際、上記ガラス管ヒータに冷却器より滴下する露滴や霜塊がかり、ガラス管ヒータのガラス管が割れる等の障害が発生するため、上記ガラス管ヒータの上部にカバーが設けてある(例えば、特許文献1参照)。
図5は特許文献1の除霜構成を示し、冷却器2の下方に除霜用のガラス管ヒータ5があって、このガラス管ヒータ5との間にカバー4を設けて、冷却器2から滴下する露滴や霜塊がガラス管ヒータ5に直接かかるのを防止するようになっている。そして、上記冷却器2から溶けて落下した露滴や霜塊はガラス管ヒータ5の下方に設けてある水受皿6で受けドレン排水口9aより冷蔵庫本体外へと排水されるようになっている。
特開2004−347219号公報
しかしながら、上記従来の構成によれば、カバー4がガラス管ヒータ5から冷却器2への直接の放射熱を遮るため除霜に時間がかかるという課題があった。すなわち、ガラス管ヒータ5からの放射熱はその上方に位置するカバー4によって遮断され、一方カバー4はガラス管ヒータ5によって加熱されその熱によって生じる対流と輻射熱により冷却器2を加熱するものの、ガラス管ヒータ5からの直接の放射熱による加熱に比べると、その加熱効率は低く、除霜に時間がかかるのであった。そのため上記特許文献1ではカバー4に放射率の大きな塗料を塗るなどして当該カバー4からの輻射熱量を増やして除霜時間を短くしようとしていた。
一方、本発明者らは図6に示すような構成を採用し、カバー4による対流&輻射加熱に加え以下のような加熱作用を働かせて除霜時間の短縮を図ることを考えた。すなわち、まず冷却器2を設けている冷却室10の内壁にアルミテープ等の反射兼熱伝導部材11を貼り付け、この反射兼熱伝導部材11の下部がカバー4を介して加熱されその熱を上方に伝達することにより、これと対向する冷却器2をその外周から加熱し、さらにガラス管ヒータ5下方の水受皿6の内壁面にもアルミテープ等の反射兼熱伝導部材11を貼り付け、ガラス管ヒータ5からの下向きの輻射熱を上方へ反射して冷却器2を加熱すると同時に、ガラス管ヒータ5によって加熱された水受皿6の反射兼熱伝導部材11の熱を水受皿6の内壁面全体にいきわたらせ熱対流が発生する領域を広めることによって冷却器2全体をできるだけ均一に対流加熱することにより、除霜時間を短くしょうとした。
しかしながら、除霜時間の短縮はある程度達成できたものの、前記冷却室10の内壁面の反射兼熱伝導部材11と水受皿6の内壁面の反射兼熱伝導部材11との間に冷却室10の内壁面一部が露出し、この冷却室内壁は合成樹脂で形成されているため、ガラス管ヒー
タ5からの放射熱によって軟化もしくは極端な場合には孔が生じるという品質上の問題が生じる恐れがあった。
また、上記冷却室10および水受皿6に反射兼熱伝導部材11を設けたことによって除霜時間の短縮は図れたものの、カバー4が無い時ほどの短い時間での除霜には至らず、さらなる除霜時間の短縮が課題であった。この除霜時間が長いということは電力をそれだけ多く消費することにつながり、電力不足が深刻化し省エネ化が強く求められている今日にあっては例えわずかであっても省エネ性を向上させることは重要な課題となりつつある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、品質上の問題を発生させずに除霜時間の短縮を図り省エネ性を向上させた冷蔵庫を提供するものである。
本発明は上記目的を達成するため、冷気を生成する冷却室に、冷凍サイクルの冷却器、冷却器の下方に配置した除霜用のガラス管ヒータ、ガラス管ヒータの下方に配置した樹脂製の露受皿、前記冷却器とガラス管ヒータとの間にガラス管ヒータに沿って位置するカバーとを備え、前記冷却器が位置する部分の冷却室内壁面とガラス管ヒータ下方の水受皿の内壁面とにそれぞれ反射兼熱伝導部材を配置し、かつ、前記冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材と水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材との間の、前記冷却室内壁面或いは露受皿内壁面が露出している部分と前記ガラス管ヒータとの間に遮熱部を設け、この遮熱部は前記カバーに一体形成した構成としてある。
これにより、冷却室内壁面に配置した反射兼熱伝導部材の熱伝導による冷却器の加熱と水受皿内壁面に配置した反射兼熱伝導部材による反射熱加熱および広域対流熱加熱により除霜時間の更なる短縮が図れるとともに、カバーに一体形成した遮熱部による遮熱作用によって反射兼熱伝導部材が無い冷却室内壁あるいは水受皿内壁露出部分の軟化等の品質問題を解消でき、しかもカバーは遮熱部が加わった分だけガラス管ヒータによって加熱される熱量が増え、その熱がカバーのガラス管ヒータと冷却器との間に位置するカバー部に熱伝導して当該カバー部の総熱量が増加し、このカバー部から冷却器への輻射熱や対流熱が増加し、このカバーによる加熱量増加が加わってさらに除霜時間を短縮することができ、その結果、除霜のための電力消費量も低減することができる。
本発明は、品質上の問題を発生させることなく除霜時間を短縮できるとともに、除霜時間の短縮に伴い除霜用電力消費量も低減でき、省エネ性の高い冷蔵庫の提供が可能となる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫の除霜部構成を示す拡大断面図 同冷蔵庫の除霜部構成の作用を説明する概略拡大断面図 従来の冷蔵庫の除霜部構成を示す断面図 従来の冷蔵庫の他の除霜部構成を示す概略拡大断面図
第1の発明は、冷気を生成する冷却室に、冷凍サイクルの冷却器、冷却器の下方に配置した除霜用のガラス管ヒータ、ガラス管ヒータの下方に配置した樹脂製の露受皿、前記冷却器とガラス管ヒータとの間にガラス管ヒータに沿って位置するカバーとを備え、前記冷却器が位置する部分の冷却室内壁面とガラス管ヒータ下方の水受皿の内壁面とにそれぞれ
反射兼熱伝導部材を配置し、かつ、前記冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材と水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材との間の、前記冷却室内壁面或いは露受皿内壁面が露出している部分と前記ガラス管ヒータとの間に遮熱部を設け、この遮熱部は前記カバーに一体形成した構成としてある。
これにより、冷却室内壁面に配置した反射兼熱伝導部材の熱伝導による冷却器の加熱と水受皿内壁面に配置した反射兼熱伝導部材による反射熱加熱および広域対流熱加熱により除霜時間の短縮が図れるとともに、カバーに一体形成した遮熱部による遮熱作用によって反射兼熱伝導部材が無い冷却室内壁あるいは水受皿内壁露出部分の軟化等の品質問題を解消でき、しかもカバーは遮熱部が加わった分だけガラス管ヒータによって加熱される熱量が増え、その熱がカバーのガラス管ヒータと冷却器との間に位置するカバー部に熱伝導して当該カバー部の総熱量が増加し、このカバー部から冷却器への輻射熱や対流熱が増加し、このカバーによる加熱量増加が加わってさらに除霜時間を短縮することができ、その結果、除霜のための電力消費量も低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、カバーの遮熱部は水受皿の反射兼熱伝導部材とガラス管ヒータとの間に下向きに延設形成するとともに、その遮熱部下端は、少なくともガラス管ヒータからの放射熱が冷却室内壁或いは水受皿内壁露出部分に直接放射されるのを防止する位置まで延設した構成としてある。
これにより、ガラス管ヒータからの放射熱が冷却室内壁或いは水受皿内壁露出部分に直接放射されることがなくなり、冷却室内壁或いは水受皿内壁露出部分が軟化する等の品質上の問題を確実に防止することができる。
第3の発明は、第2の発明において、カバーの遮熱部下端は、ガラス管ヒータからの報謝熱が冷却室内壁面或いは水受皿内壁面露出部分に直接放射されるのを防止する位置より更に下方まで延設した構成としてある。
これにより、ガラス管ヒータによって加熱される遮熱部の熱量をより多くすることができ、それにより多くなった熱をカバーのガラス管ヒータと冷却器との間に位置するカバー部に熱伝導して当該カバー部の総熱量を一段と増加させ、このカバー部から冷却器への輻射熱や対流熱を増加させて、さらに除霜時間を短縮することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、冷却室には冷気の戻り口を遮熱部とは反対側の冷却室下部に設け、戻り口からの冷気が遮熱部に邪魔されることなく冷却器に供給される構成としてある。
これにより、通常の冷却運転時に冷却室に戻ってくる冷気はカバーの遮熱部に邪魔されることなく冷却器に流れるようになって効率よく冷気の冷却が可能となり、遮熱部を設けたことにより冷却性が低下して電力消費量が多くなるというようなこともなく、除霜時間短縮による省エネ性向上効果を確実に発揮させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同冷蔵庫の断面図、図3は同冷蔵庫の除霜部構成を示す拡大断面図、図4は同冷蔵庫の除霜部構成の作用を説明する概略拡大断面図である。
図1〜図4において、この冷蔵庫は冷蔵庫100の内方と外方とを断熱状態で隔てる冷蔵庫本体101内に複数に区画した貯蔵室を備えている。この実施の形態の場合は二つの貯蔵室に区画してあり、上部の貯蔵室102は冷凍室、下部の貯蔵室103は複数の棚板104,105,106,107を有し、その機能(冷却温度)によって冷蔵室108、野菜室109等と区別して称している。
上記冷蔵室108は食品が凍らない程度の温度、通常1℃〜5℃程度に設定してあり、更に野菜室109はそれと同等もしくは若干高めに設定してある。具体的には2℃〜7℃であるが、低温にするほど野菜の鮮度を長期間維持することが可能となる。
前記冷蔵庫本体101は金属製の外箱101aと樹脂製の内箱101bとの間に例えば硬質発泡ウレタン等の断熱材101cを充填して構成してあり、外方の大気から冷蔵庫本体101の内方に流入しようとする熱を遮断する機能を有している。
また、この冷蔵庫100は前記冷凍室となる貯蔵室102を開閉する第1扉110と、冷蔵室108、野菜室109となる貯蔵室103を開閉する第2扉111を備え、これら各扉110,111は例えば右側端部を冷蔵庫本体101に回転自在に取り付けてあり、ウレタンのような発泡断熱材を発泡充填して構成してある。
前記冷蔵庫本体101はその冷凍室102の背部に冷却室112が設けてあり、この冷却室112で生成した冷気を前記冷凍室102や冷蔵室108、野菜室109等に循環させて貯蔵食品を冷却するようになっている。
上記冷却室112は冷蔵庫本体101を構成する内箱101bの冷凍室102背部を凹状に窪ませ、冷凍室102との間を区画壁101dで区画して形成してあり、内部に冷凍サイクルの冷却器114、冷却器114に風を供給して冷気とし、当該冷気を冷凍室102や冷蔵室108、野菜室109等に循環させるファン(図示せず)が組み込んである。そして、上記冷却室112には、冷蔵庫本体101を正面から見て左右両側部の下部に冷気の戻り口115(図3、図4参照)が、中央部分下部に前記各冷凍室102や冷蔵室108、野菜室109等につながる冷気供給口116(図2参照)が設けてある。
さらに前記冷却室112には本発明の主題である除霜構成が組み込んである。以下、この除霜構成について説明していく。
図3、図4に示すように、冷却器114の下方には除霜用のガラス管ヒータ117が設けてあり、その上部、すなわち、ガラス管ヒータ117と冷却器114との間にガラス管ヒータ117を覆うカバー118が設けてある。さらに、上記冷却室112の冷却器114が位置する部分の内壁面には反射兼熱伝導部材119を配置し、冷却室112の下部には水受皿120を嵌め込み、その内壁面に冷却室112と同様の反射兼熱伝導部材119を配置してある。
上記ガラス管ヒータ117は冷却器114を加熱するためのもので、冷却器114の横幅全長に亘ってその下部に位置する如く配置してあり、その両端部はヒータ支持具121によって支持してある。なお、図示しないがガラス管ヒータ117は二重ガラス管内にコイル状ヒータ線を設けて構成してある。
また、冷却室112及び水受皿120の内壁面に配置した反射兼熱伝導部材119は、この実施の形態ではアルミテープで形成してある。すなわち、アルミテープを冷却室112及び水受皿120の内壁面に貼り付けて構成してあり、冷却室112の内壁面に貼り付けた反射兼熱伝導部材119は冷却器114のフィンに接するように配置してある。また
、水受皿120側の反射兼熱伝導部材119も水受皿内壁面にアルミテープを貼り付けて構成してあり、ドレン排水口122と対応する部分には図示しないが多数の小さな排水用孔を形成してある。
また、ガラス管ヒータ117上方に設けたカバー118はガラス管ヒータ117の軸線方向に沿ってその全長に亘り配置してあり、ステンレス薄板をプレス成形して形成してある。このカバー118は冷却器114と対向するカバー部123とカバー部123の前端縁に設けた傘部124及び後端縁に下向きに延設して一体形成した遮熱部125とからなる。
上記遮熱部125は水受皿120側面の反射兼熱伝導部材119とガラス管ヒータ117との間に下向きに延設形成してあり、前記冷却室112内壁面の反射兼熱伝導部材119と水受皿120内壁面の反射兼熱伝導部材119との間の、前記冷却室内壁面或いは露受皿内壁面が露出している部分、この実施の形態では冷却室内壁露出部分Aと前記ガラス管ヒータ117との間に位置している。そして、上記遮熱部125はその下端をガラス管ヒータ117からの熱が冷却室内壁露出部分Aに直接放射されるのを防止する位置B(図4参照)より更に下方まで延設し、ガラス管ヒータ117の下端と略同等位置までとしてある。
上記構成において、次に除霜動作について図4を用いて説明する。
除霜動作を始めると、ガラス管ヒータ117が発熱し、その熱が周囲に放射される。この周囲に放射される放射熱のうち、上方に放射される熱はカバー118のカバー部123を加熱し、カバー部123が温度上昇し、その熱が破線矢印イで示すように対流熱や輻射熱となって冷却器114を加熱し、除霜する。
これと同時にカバー部123からの対流熱や輻射熱、特に輻射熱の一部は、冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材119の下部を加熱する。この下部を加熱された冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材119は下部の熱が上部へと熱伝導していき、その全域に亘ってこれと接触している冷却器114に熱伝導し、当該熱伝導によって冷却器114をその外周部から加熱し、除霜する。
さらに、ガラス管ヒータ117から下向きに放射される放射熱は水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材119に実践矢印ロで示すように反射されて冷却器114に向かい、これを加熱すると同時に、水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材119はガラス管ヒータ117によって加熱されて温度上昇し、その熱が水受皿内壁面全域に熱伝導して当該水受皿内壁面全域から破線矢印ハで示すように対流及び輻射熱となって冷却器114の下部全域を加熱し、除霜するようになる。
加えて、この発明では、前記カバー118に遮熱部125を一体形成しているので、この遮熱部125もガラス管ヒータ117からの放射熱によって加熱されて温度上昇し、その熱がカバー部123へと熱伝導していく。その結果、当該カバー部123の総熱量は、遮熱部125が無い場合に比べ増加し、このカバー部123から冷却器114への対流熱や輻射熱が増強される。これによって、前記カバー118のカバー部123による冷却器114の加熱は、遮熱部125による加熱量増加が加わってさらに強力になり、その分除霜時間を短縮することができ。
一方、上記カバー118の遮熱部125は図からも明らかなように、前記冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材119と水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材119との間の、前記冷却室内壁露出部分Aと前記ガラス管ヒータ117との間に位置しているから、ガラス管ヒー
タ117から冷却室内壁露出部分Aへと向かう放射熱を上記遮熱部125が遮熱することになる。したがって、この冷却室内壁露出部分Aの温度は比較的低く維持され、除霜運転によって軟化したり孔が開いたりするようなことは無くなる。実験の結果、上記冷却室内壁露出部分Aの温度は、遮熱部125が無い場合は約200℃程度まで上昇していたが、遮熱部125がある場合は120℃程度以下に抑制でき、この程度の温度であれば冷却室内壁露出部分Aが軟化するようなことも無く、品質上の問題は無くなる。
特にこの実施の形態では、上記カバー118の遮熱部125は水受皿120の反射兼熱伝導部材119とガラス管ヒータ117との間に位置していて、その遮熱部下端をガラス管ヒータ117からの放射熱が冷却室内壁露出部分Aに直接放射されるのを防止する位置Bより更に下方まで延設してあるから、ガラス管ヒータ117からの放射熱が冷却室内壁露出部分Aに直接放射されるのを確実に防止することができ、効果的である。
加えて、上記カバー118の遮熱部125はその下端を前記ガラス管ヒータ117からの放射熱が冷却室内壁露出部分Aに直接放射されるのを防止する位置Bよりさらに下方まで延設し、ガラス管ヒータ117の下端と略同等レベルとしてあるから、上記B点より下方部分でさらにガラス管ヒータ117によって加熱される熱量を確保することができ、それにより多くなった熱をカバー118のカバー部123に熱伝導して当該カバー部123の総熱量を一段と増加させ、このカバー部123から冷却器114への輻射熱や対流熱を増加させて、さらに除霜時間を短縮することができる。
なお、上記遮熱部125を設けたことによってカバー118全体の温度は上昇するが、ガラス管ヒータ117とカバー部123及び遮熱部125との間の寸法を適切に規制して当該カバー118及びカバー118とガラス管ヒータ117との間の空間の温度を39
4℃以下となるように設定してある。これにより、冷却器114に可燃性冷媒(R600a)を使用していて当該可燃性冷媒が漏れたとしても支障ないように設定してある。この実施の形態で示した構成では、最も温度が高くなる前記ガラス管ヒータ117とカバー部123との間の空間寸法を15mm以上としておけ
ば問題ないことが確認できた。
一方、この冷蔵庫の冷却室112は、冷凍室102や冷蔵室108等から戻ってくる冷気を冷却器114で再冷却して再び冷凍室102や冷蔵室108等に循環させるのであるが、この実施の形態では前記冷気戻り口115をカバー118の遮熱部125とは反対側の冷却室下部に設けてあるから、冷気戻り口115からの冷気は遮熱部125に邪魔されることなくスムーズに冷却器114へと流れ、効率よく冷却されることになる。したがって、遮熱部125を設けたことにより冷却性が低下して電力消費量が多くなるというようなこともなく、除霜時間短縮による省エネ性向上効果を確実に発揮させることができる。
以上説明したように本発明は除霜時間を短縮させるものであるが、上記実施の形態は本発明を実施するうえでの一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲内であれば種々変更可能であることは言うまでもない。例えば冷却室112側の反射兼熱伝導部材119は冷却室内壁面にアルミテープを貼り付けて構成したが、例えばアルミ薄板を冷却器114の外面に接着するなどして配置してもよいものである。また、水受皿120側の反射兼熱伝導部材119も水受皿内壁面にアルミテープを貼り付けて構成したが、アルミ薄板を水受皿内壁面に添った形に成形して配置してもよいものであり、本発明においてはこれらの変形例も当然含むものである。
以上のように本発明は、品質上の問題を発生させることなく除霜時間を短縮できるとともに、除霜時間の短縮に伴い省エネ性も向上させることができ、一般家庭用はもちろん業
務用の冷蔵庫にも幅広く適用できる。
100 冷蔵庫
101 冷蔵庫本体
110 第1扉
111 第2扉
112 冷却室
114 冷却器
115 冷気戻り口
117 ガラス管ヒータ
118 カバー
119 反射兼熱伝導部材
120 水受皿
123 カバー部
124 傘部
125 遮熱部
A 冷却室内壁露出部分

Claims (4)

  1. 冷気を供給する冷却室に、冷凍サイクルの冷却器、冷却器の下方に配置した除霜用のガラス管ヒータ、ガラス管ヒータの下方に配置した樹脂製の露受皿、前記冷却器とガラス管ヒータとの間にガラス管ヒータに沿って位置するカバーとを備え、前記冷却器が位置する部分の冷却室内壁面とガラス管ヒータ下方の水受皿の樹脂内壁面とにそれぞれ反射兼熱伝導部材を配置し、かつ、前記冷却室内壁面の反射兼熱伝導部材と水受皿内壁面の反射兼熱伝導部材との間の、前記冷却室内壁面或いは露受皿内壁面が露出している部分と前記ガラス管ヒータとの間に遮熱部を設け、この遮熱部は前記カバーに一体形成した冷蔵庫。
  2. カバーの遮熱部は水受皿の反射兼熱伝導部材とガラス管ヒータとの間に下向きに延設形成するとともに、その遮熱部下端は、少なくともガラス管ヒータからの熱が冷却室内壁或いは水受皿内壁露出部分に直接放射されるのを防止する位置まで延設したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. カバーの遮熱部下端は、ガラス管ヒータからの熱が冷却室内壁面或いは水受皿内壁面露出部分に直接放射されるのを防止する位置より更に下方まで延設したことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 冷気の戻り口を遮熱部とは反対側の冷却室下部に設け、戻り口からの冷気が遮熱部に邪魔されることなく冷却器に供給されるように構成した請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
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