JP2013245011A - スキンパック包装体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被包装物を台紙の所定位置に保持でき、比較的安価に製造できるスキンパック包装体の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のスキンパック包装体の製造方法は、可撓性を有する平板状の台紙5を曲げることにより、底部71aとその底部71aの両側から上方に立ち上がる両側部71b,71cとを有する凹所71を形成する曲げ工程、前記凹所71内に被包装物3を載置する載置工程、前記被包装物3を含んで前記台紙5の表面側に、軟化させたスキンパックフィルム8を被せるパック工程、前記台紙5の裏面側から吸引することにより、台紙5を略平板状に伸張させつつ前記スキンパックフィルム8を台紙5の表面に接着させる吸引工程、を有する。
【選択図】 図10
【解決手段】 本発明のスキンパック包装体の製造方法は、可撓性を有する平板状の台紙5を曲げることにより、底部71aとその底部71aの両側から上方に立ち上がる両側部71b,71cとを有する凹所71を形成する曲げ工程、前記凹所71内に被包装物3を載置する載置工程、前記被包装物3を含んで前記台紙5の表面側に、軟化させたスキンパックフィルム8を被せるパック工程、前記台紙5の裏面側から吸引することにより、台紙5を略平板状に伸張させつつ前記スキンパックフィルム8を台紙5の表面に接着させる吸引工程、を有する。
【選択図】 図10
Description
本発明は、スキンパックフィルムと台紙の間で被包装物が保持されたスキンパック包装体の製造方法に関する。
スキンパック包装体は、台紙と、台紙の表面に載せられた被包装物と、その被包装物を含んで台紙の表面に接着されたスキンパックフィルムと、からなる。
かかるスキンパック包装体は、厚紙製の台紙の表面に被包装物を載せ、その上から軟化させたスキンパックフィルムを被せ、台紙の裏面側からスキンパックフィルムを吸引することにより製造できる。
スキンパックフィルムを用いれば、コンパクト且つ安価に被包装物を包装できる。
かかるスキンパック包装体は、厚紙製の台紙の表面に被包装物を載せ、その上から軟化させたスキンパックフィルムを被せ、台紙の裏面側からスキンパックフィルムを吸引することにより製造できる。
スキンパックフィルムを用いれば、コンパクト且つ安価に被包装物を包装できる。
しかしながら、スキンパック包装体を製造する際、台紙の所定位置に載せた被包装物が、位置ずれする場合がある。特に、被包装物が、水平面に対して転動し得る形状である場合、台紙の所定位置に被包装物を載せても、そこから簡単にずれてしまう。
特許文献1には、台紙に打ち抜き穴を穿設し、その穴に被包装物を嵌め入れることによって転動を防止し、スキンパックフィルムを被せることによってスキンパック包装体を製造することが開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法にあっては、被包装物の形状に適合するような穴を台紙に形成しなければならないので、被包装物の形状に応じた台紙(の穴)を準備しなければならず、その製造が煩雑となる。また、得られたスキンパック包装体の裏面側において、台紙の穴から被包装物が露出するので、包装体の封緘性が不十分である上、外観も悪いという問題点がある。
本発明の目的は、簡易に被包装物を台紙の所定位置に保持でき、封緘性に優れたスキンパック包装体の製造方法を提供することである。
本発明のスキンパック包装体の製造方法は、可撓性を有する平板状の台紙を曲げることにより、底部とその底部の両側から上方に立ち上がる両側部とを有する凹所を形成する曲げ工程、前記凹所内に被包装物を載置する載置工程、前記被包装物を含んで前記台紙の表面側に、スキンパックフィルムを被せるパック工程、前記台紙の裏面側から吸引することにより、台紙を略平板状に伸張させつつ前記スキンパックフィルムを台紙の表面に接着させる吸引工程、を有する。
本発明の製造方法によれば、被包装物を凹所に載置することにより、被包装物が不用意に位置ずれすることを防止できる。この凹所は平板状の台紙を曲げて形成されているため、凹所に被包装物を載置した台紙の表面側にスキンパックフィルムを被せ、これを吸引すると、スキンパックフィルムによって凹所の側部の上端が下方に押されて台紙が略平板状に伸張し、被包装物が所定位置に包装されたスキンパック包装体を得ることができる。
本発明の製造方法によれば、従来のように台紙に穴を形成する必要性がないので、封緘性に優れたスキンパック包装体を簡易に製造できる。
本発明の製造方法によれば、従来のように台紙に穴を形成する必要性がないので、封緘性に優れたスキンパック包装体を簡易に製造できる。
本発明の好ましい製造方法は、載置工程において、凹所内に被包装物を載置した後、前記側部の表面と水平面との成す角が鈍角となる。
このように凹所の側部が水平面に対して鈍角状に立ち上がっていることにより、凹所の両側部の上端がスキンパックフィルムによって下方に押された際に、凹所の側部がスムースに外側に拡がっていき、曲げられていた台紙が、スムースに略平板状に復元する。
このように凹所の側部が水平面に対して鈍角状に立ち上がっていることにより、凹所の両側部の上端がスキンパックフィルムによって下方に押された際に、凹所の側部がスムースに外側に拡がっていき、曲げられていた台紙が、スムースに略平板状に復元する。
本発明のさらに好ましい製造方法は、前記曲げ工程において、前記凹所を、台紙の第1辺からその辺に対向する第2辺に延びる長状に形成すると共に、前記長状の凹所を、台紙の第3辺からその辺に対向する第4辺までの間に、間隔を開けて複数形成し、前記載置工程において、前記各凹所内に1つ又は2つ以上の被包装物を載置する。
このように複数の凹所を形成し、各凹所に被包装物を載置することにより、被包装物が所定位置に包装された、複数のスキンパック包装体を同時に形成することができる。
このように複数の凹所を形成し、各凹所に被包装物を載置することにより、被包装物が所定位置に包装された、複数のスキンパック包装体を同時に形成することができる。
本発明の製造方法によれば、被包装物が台紙の所定位置に保持されたスキンパック包装体を比較的簡易に製造できる。
さらに、本発明の製造方法によれば、封緘性に優れ、外観も良好なスキンパック包装体を得ることができる。
さらに、本発明の製造方法によれば、封緘性に優れ、外観も良好なスキンパック包装体を得ることができる。
以下、本発明の具体的な実施態様について適宜図面を参照しつつ説明する。
各部の用語の前に、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、この語は、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣や順序などを意味しない。また、ある部材の「表面」は、スキンパック包装体を図1に示す正面(スキンパックフィルムの面を直視する方向)から見たときに、手前側(看者に近い側)にある面を指し、ある部材の「裏面」は、その反対側の面を指す。
また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
さらに、本発明において、「台紙」は、スキンパックと協働して被包装物を保持する部材であり、台紙の「紙」は、「台紙が紙製である」という限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
各部の用語の前に、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、この語は、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣や順序などを意味しない。また、ある部材の「表面」は、スキンパック包装体を図1に示す正面(スキンパックフィルムの面を直視する方向)から見たときに、手前側(看者に近い側)にある面を指し、ある部材の「裏面」は、その反対側の面を指す。
また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
さらに、本発明において、「台紙」は、スキンパックと協働して被包装物を保持する部材であり、台紙の「紙」は、「台紙が紙製である」という限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[スキンパック包装体]
図1乃至図3において、スキンパック包装体1は、平板状の台紙2と、被包装物3と、台紙2と協働して被包装物3を保持するスキンパックフィルム4と、を有する。
スキンパックフィルム4は、被包装物3に被さり且つ台紙2に接着していない部分と、前記被包装物3に被さらず且つ前記台紙2に接着する部分と、を有する。
図1乃至図3において、スキンパック包装体1は、平板状の台紙2と、被包装物3と、台紙2と協働して被包装物3を保持するスキンパックフィルム4と、を有する。
スキンパックフィルム4は、被包装物3に被さり且つ台紙2に接着していない部分と、前記被包装物3に被さらず且つ前記台紙2に接着する部分と、を有する。
具体的には、スキンパックフィルム4の裏面は、被包装物3が介在する部分において被包装物3にほぼ密着しており、その部分においては台紙2に接着しておらず、一方、被包装物3が介在しない部分において台紙2に接着している。ただし、スキンパックフィルム4の性質上、スキンパックフィルム4は、被包装物3の全体に密着しているわけではなく、(被包装物3の形状にも影響されるが)台紙2に面している部分を除く被包装物3の外形に沿ってほぼ密着している。
図示例のスキンパック包装体1は、スキンパックフィルム4と台紙2によって被包装物3を隙間無く密封包装したものである。もっとも、本発明のスキンパック包装体1は、被包装物3を密封包装した態様に限定されるわけではなく、被包装物3をスキンパックフィルム4と台紙2の協働により保持できるものであればよい。
例えば、本発明のスキンパック包装体1は、スキンパックフィルム4の1つの端部又は対向する2つの端部から被包装物3の一部が露出するようにスキンパックフィルム4が接着されていてもよい(図示せず)。もっとも、このような場合でも、その被包装物3の露出部分から被包装物3を取り出すことができないようにスキンパックフィルム4が被されて接着されている必要がある。
また、被包装物3は、台紙2のほぼ中央部に配置される他、台紙2の何れかの辺側に寄って配置されていてもよい。さらに、1つのスキンパック包装体1に、複数の被包装物3が包装されていてもよい。
例えば、本発明のスキンパック包装体1は、スキンパックフィルム4の1つの端部又は対向する2つの端部から被包装物3の一部が露出するようにスキンパックフィルム4が接着されていてもよい(図示せず)。もっとも、このような場合でも、その被包装物3の露出部分から被包装物3を取り出すことができないようにスキンパックフィルム4が被されて接着されている必要がある。
また、被包装物3は、台紙2のほぼ中央部に配置される他、台紙2の何れかの辺側に寄って配置されていてもよい。さらに、1つのスキンパック包装体1に、複数の被包装物3が包装されていてもよい。
被包装物3は、特に限定されず、化粧品、生活雑貨、文房具、医薬部外品、医薬品などの様々な商品が挙げられる。
被包装物3の形状も特に限定されない。もっとも、本発明によれば、スキンパック包装体1の製造時、被包装物3を台紙2の所定位置に保持できる。このため、水平面に対して転動し得る外形を有する被包装物を包装する場合に本発明を適用することが特に効果的である。このような水平面に対して転動し得る被包装物3は、その重心から外周まで距離が一定である底面形状を有する。
被包装物3の形状も特に限定されない。もっとも、本発明によれば、スキンパック包装体1の製造時、被包装物3を台紙2の所定位置に保持できる。このため、水平面に対して転動し得る外形を有する被包装物を包装する場合に本発明を適用することが特に効果的である。このような水平面に対して転動し得る被包装物3は、その重心から外周まで距離が一定である底面形状を有する。
前記水平面に対して転動し得る外形としては、略円筒状、略円錐状、略円錐台状、又は、部分的に略円弧面を有する形状などが挙げられる。水平面に対して転動し得る被包装物3は、重心を通る軸芯(回転軸芯)を中心として回転する。
図示例の被包装物3の外形は、円筒状である。被包装物3は、胴部と、胴部の両端に形成された略円形の天部及び底部と、を有する。被包装物3の胴部は、転がり面となる被包装物3の周面を構成しており、天部は、被包装物3の回転軸芯方向の一方の端部であり、底部は、被包装物3の回転軸芯方向の他方の端部である。
図示例の被包装物3の外形は、円筒状である。被包装物3は、胴部と、胴部の両端に形成された略円形の天部及び底部と、を有する。被包装物3の胴部は、転がり面となる被包装物3の周面を構成しており、天部は、被包装物3の回転軸芯方向の一方の端部であり、底部は、被包装物3の回転軸芯方向の他方の端部である。
スキンパックフィルム4は、台紙2の表面に強固に接着可能なフィルムであることを条件として、従来公知のフィルムを用いることができる。スキンパックフィルム4は、通常、無色透明又は有色透明の単層又は複層の樹脂フィルムが用いられ、その材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂;ナイロンなどのポリアミド系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体;軟質塩化ビニル;などの熱可塑性樹脂が挙げられる。なお、フィルムは、一般にシートと呼ばれるものを含む。
スキンパックフィルム4の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜300μm、好ましくは、60μm〜200μmである。
スキンパックフィルム4の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜300μm、好ましくは、60μm〜200μmである。
台紙2は、可撓性を有する平板状の枚葉体であってその厚み方向に通気性を有する枚葉体が用いられる。
台紙2の形成材料は特に限定されず、厚紙、普通紙、コート紙、不織布、合成紙、合成樹脂シート、発泡樹脂シートなどの単層シート、及びこれらの2以上のシートが積層接着された積層シートなどの各種シート材を用いることができる。なお、シートは、一般にフィルムと呼ばれるものを含む。
前記合成樹脂シートや発泡樹脂シートの材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系などが挙げられる。
台紙2の形成材料は特に限定されず、厚紙、普通紙、コート紙、不織布、合成紙、合成樹脂シート、発泡樹脂シートなどの単層シート、及びこれらの2以上のシートが積層接着された積層シートなどの各種シート材を用いることができる。なお、シートは、一般にフィルムと呼ばれるものを含む。
前記合成樹脂シートや発泡樹脂シートの材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系などが挙げられる。
台紙2が普通紙やコート紙などの紙又は不織布で形成されている場合、その目付量は、例えば、20g/m2〜600g/m2であり、好ましくは、100g/m2〜500g/m2である。
台紙2が合成紙、合成樹脂シート又は発泡樹脂シートで形成されている場合、その厚みは、例えば、80μm〜800μmであり、好ましくは、100μm〜500μmである。
台紙の目付量又は厚みが小さすぎると、台紙を曲げて凹所を形成しても、その凹所の形状を台紙自身が維持できないおそれがある。他方、台紙の目付量又は厚みが大きすぎると、材料コストが高くなる。
台紙2が合成紙、合成樹脂シート又は発泡樹脂シートで形成されている場合、その厚みは、例えば、80μm〜800μmであり、好ましくは、100μm〜500μmである。
台紙の目付量又は厚みが小さすぎると、台紙を曲げて凹所を形成しても、その凹所の形状を台紙自身が維持できないおそれがある。他方、台紙の目付量又は厚みが大きすぎると、材料コストが高くなる。
厚紙、普通紙、コート紙又は不織布及びこれらの積層体からなる台紙2は、通常、厚み方向に通気性を有する。厚み方向に通気性を有するとは、台紙の裏面から空気を吸引したときに、台紙の表面側から裏面側に大気が台紙を通過する性質を有することをいう。
一方、合成紙、合成樹脂シート又は発泡樹脂シート及びこれらの積層体からなる台紙2は、厚み方向に通気性を有さない場合が多いので、このような形成材料を用いる場合には、台紙の面内に、厚み方向に貫通する貫通孔を複数形成しておくことが好ましい。前記貫通孔としては、肉眼で視認できないほどの微細な孔、肉眼で視認できる比較的小さな孔、又は、周知のミシン目線などが挙げられる。なお、前記厚紙などのように、形成材料自体が厚み方向に通気性を有する台紙においても、必要に応じて、前記貫通孔を形成してもよい。
一方、合成紙、合成樹脂シート又は発泡樹脂シート及びこれらの積層体からなる台紙2は、厚み方向に通気性を有さない場合が多いので、このような形成材料を用いる場合には、台紙の面内に、厚み方向に貫通する貫通孔を複数形成しておくことが好ましい。前記貫通孔としては、肉眼で視認できないほどの微細な孔、肉眼で視認できる比較的小さな孔、又は、周知のミシン目線などが挙げられる。なお、前記厚紙などのように、形成材料自体が厚み方向に通気性を有する台紙においても、必要に応じて、前記貫通孔を形成してもよい。
また、台紙2の表面には、スキンパックフィルム4を接着させるために、熱によって接着性が発現する接着剤又はヒートシール性樹脂剤(図示せず)が塗布されている。もっとも、台紙の表面に自己接着し得る材質からなるスキンパックフィルム4を用いた場合、又は、台紙の表面に接着する接着剤(例えば、感熱接着剤など)が塗布されたスキンパックフィルム4を用いた場合には、前記台紙2の表面に接着剤などが塗布されていなくてもよい。
さらに、台紙2の表面及び/又は裏面には、必要に応じて、所望のデザインが施されている。
さらに、台紙2の表面及び/又は裏面には、必要に応じて、所望のデザインが施されている。
[スキンパック包装体の製造方法の第1実施形態]
上記スキンパック包装体1は、例えば、次のようにして製造できる。
以下、比較的大きな形状の台紙及びスキンパックフィルムを用いて、同一のスキンパック包装体1を、複数同時に製造する場合を例に採って説明する。
なお、同一のスキンパック包装体1は、台紙2に表示されたデザインに対する被包装物の保持位置が略同じスキンパック包装体を意味し、好ましくは、台紙2の形状も略同じスキンパック包装体を意味する。
製造方法の説明において、方向性を示す用語として、「上」及び「下」を使用するが、「上」は、便宜上、台紙の裏面を平坦な水平面上に置いた状態を基準にして、その水平面から離れる側を指し、「下」は、その反対側を指す。
上記スキンパック包装体1は、例えば、次のようにして製造できる。
以下、比較的大きな形状の台紙及びスキンパックフィルムを用いて、同一のスキンパック包装体1を、複数同時に製造する場合を例に採って説明する。
なお、同一のスキンパック包装体1は、台紙2に表示されたデザインに対する被包装物の保持位置が略同じスキンパック包装体を意味し、好ましくは、台紙2の形状も略同じスキンパック包装体を意味する。
製造方法の説明において、方向性を示す用語として、「上」及び「下」を使用するが、「上」は、便宜上、台紙の裏面を平坦な水平面上に置いた状態を基準にして、その水平面から離れる側を指し、「下」は、その反対側を指す。
(台紙の準備工程)
曲げ工程は、可撓性を有する平板状の台紙を曲げることにより、台紙に凹所を形成する工程である。前記凹所は、台紙の曲げ形状に起因して生じる凹んだ部分であり、底部と、その底部の両側から上方に立ち上がる両側部と、を有する。両側部は、一方の側部及び他方の側部の総称である。
曲げ工程は、可撓性を有する平板状の台紙を曲げることにより、台紙に凹所を形成する工程である。前記凹所は、台紙の曲げ形状に起因して生じる凹んだ部分であり、底部と、その底部の両側から上方に立ち上がる両側部と、を有する。両側部は、一方の側部及び他方の側部の総称である。
具体的には、製造時に使用される台紙5は、通常、上記スキンパック包装体1に具備された台紙2よりも大きい。
本実施形態では、台紙5は、スキンパック包装体1を複数切り出すことができる大きさに形成されている。
図4に示す台紙5からは、例えば、6つのスキンパック包装体1を得ることができる。つまり、図4に示す台紙5は、その平面で見て2行×3列=6区画に、スキンパック包装体1を得ることができる。
この台紙5には、前記6区画に、それぞれ同じデザインが印刷表示されている。各区画のデザインは、それぞれ、図4に示すように、縦横に一定間隔を開けて規則的に印刷されている。
台紙5の平面形状は特に限定されないが、通常、図示のように、矩形状の台紙5が用いられる。
本実施形態では、台紙5は、スキンパック包装体1を複数切り出すことができる大きさに形成されている。
図4に示す台紙5からは、例えば、6つのスキンパック包装体1を得ることができる。つまり、図4に示す台紙5は、その平面で見て2行×3列=6区画に、スキンパック包装体1を得ることができる。
この台紙5には、前記6区画に、それぞれ同じデザインが印刷表示されている。各区画のデザインは、それぞれ、図4に示すように、縦横に一定間隔を開けて規則的に印刷されている。
台紙5の平面形状は特に限定されないが、通常、図示のように、矩形状の台紙5が用いられる。
この台紙5の面内に、後述する凹所を形成する。台紙5を曲げ且つその曲げ形状を維持させることによって、前記凹所を台紙5に形成できる。
台紙5を曲げやすく且つ曲げ形状を維持させ易くなることから、台紙5の面内に、折り罫線を形成しておくことが好ましい。図4において、折り罫線を一点鎖線で示す。
折り罫線61,…は、台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる直線状に形成され、その折り罫線61,…は、台紙5の第3辺53と略平行である。
なお、台紙5の第1辺51と第2辺52は、互いに対向する辺である。台紙5の第3辺53(台紙5の左側辺)と第4辺54(台紙5の右側辺)は、互いに対向する辺である。矩形状の台紙5においては、第1辺51と第3辺53は、略直交している。
台紙5を曲げやすく且つ曲げ形状を維持させ易くなることから、台紙5の面内に、折り罫線を形成しておくことが好ましい。図4において、折り罫線を一点鎖線で示す。
折り罫線61,…は、台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる直線状に形成され、その折り罫線61,…は、台紙5の第3辺53と略平行である。
なお、台紙5の第1辺51と第2辺52は、互いに対向する辺である。台紙5の第3辺53(台紙5の左側辺)と第4辺54(台紙5の右側辺)は、互いに対向する辺である。矩形状の台紙5においては、第1辺51と第3辺53は、略直交している。
1つの台紙5の2行×3列=6区画にスキンパック包装体1を得る本実施形態においては、台紙5の面内の3箇所に凹所が形成される。このため、前記折り罫線61,…は、第3辺53から第4辺54の間に、略平行に複数(5本)形成されている。以下、複数の折り罫線を区別して説明する必要がある場合には、図4の左から右に向かって、順に、第1折り罫線61、第2折り罫線62、第3折り罫線63、第4折り罫線64、第5折り罫線65という。
折り罫線61,…としては、従来公知のものを採用でき、例えば、台紙5の厚み方向に押し込んだ押し線、台紙5の厚み方向に略V字状に切り込んだハーフカット線、又は、ミシン目線などが挙げられる。
折り罫線61,…としては、従来公知のものを採用でき、例えば、台紙5の厚み方向に押し込んだ押し線、台紙5の厚み方向に略V字状に切り込んだハーフカット線、又は、ミシン目線などが挙げられる。
第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65の形成位置は、デザインを基準にして特定の位置(以下、所定のデザイン基準位置Zという場合がある)に形成される。例えば、基準となるデザインを仮に「○」とした場合(図4参照)、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65を、その「○」の中心を通るように形成することにより、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65が、各デザインの同じ位置に形成される。
第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65の形成位置は、台紙5を折り曲げた際に、凹所の底部となる位置である。よって、台紙5を折り曲げた際、各凹所の底部は、所定のデザイン基準位置Zに形成される。
第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65の形成位置は、台紙5を折り曲げた際に、凹所の底部となる位置である。よって、台紙5を折り曲げた際、各凹所の底部は、所定のデザイン基準位置Zに形成される。
隣り合う折り罫線61,…の間隔Aは、異なっていてもよいが、本実施形態では、台紙5の6区画に表示された各デザインが一定間隔であるため、前記間隔Aは略均等とされている。従って、前記第1折り罫線61と第3折り罫線63の間隔B、及び第3折り罫線63と第5折り罫線65の間隔Bは、等しい。
さらに、台紙5の第3辺53と第1折り罫線61の間隔C、及び、第5折り罫線65と台紙5の第4辺54の間隔Cも、前記隣り合う折り罫線の間隔Aと等しい。
さらに、台紙5の第3辺53と第1折り罫線61の間隔C、及び、第5折り罫線65と台紙5の第4辺54の間隔Cも、前記隣り合う折り罫線の間隔Aと等しい。
(台紙の曲げ工程)
曲げ工程は、前記台紙5を曲げて凹所を形成する工程である。
前記折り罫線61,…に沿って、図5及び図6に示すように、台紙5を折り曲げる。
具体的には、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を谷折りし(下方に突出するように折り曲げ)、第2折り罫線62及び第4折り罫線64において、台紙5を山折りする(上方に突出するように折り曲げる)。
前記折り曲げにより、台紙5の第3辺53から第4辺54の間に、複数(3箇所)の凹所71,72,73が等間隔にて形成される。以下、複数の凹所を区別して説明する必要がある場合には、図5の左から右に向かって、順に、第1凹所71、第2凹所72、第3凹所73という。
曲げ工程は、前記台紙5を曲げて凹所を形成する工程である。
前記折り罫線61,…に沿って、図5及び図6に示すように、台紙5を折り曲げる。
具体的には、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を谷折りし(下方に突出するように折り曲げ)、第2折り罫線62及び第4折り罫線64において、台紙5を山折りする(上方に突出するように折り曲げる)。
前記折り曲げにより、台紙5の第3辺53から第4辺54の間に、複数(3箇所)の凹所71,72,73が等間隔にて形成される。以下、複数の凹所を区別して説明する必要がある場合には、図5の左から右に向かって、順に、第1凹所71、第2凹所72、第3凹所73という。
各凹所71,72,73は、最も下方に位置する底部71a,72a,73aと、その底部71a,72a,73aの両側から上方に立ち上がった両側部71b,71c,72b,72c,73b,73cと、から構成されている。各凹所71,72,73は、尖った底部を谷線とするV字状とされている。上述のように、各凹所71,72,73の底部71a,72a,73aは、何れも、所定のデザイン基準位置Zに形成される。
折り曲げられた台紙5は、図6のように、V字状の複数の凹所71,72,73が連なった形状を成している。
折り曲げられた台紙5は、図6のように、V字状の複数の凹所71,72,73が連なった形状を成している。
第1凹所71の底部71aは、第1折り罫線61にて谷折りした角部であり、第1凹所71の一方の側部71bは、台紙5の第3辺53から第1折り罫線61の間の領域からなり、第1凹所71の他方の側部71cは、第1折り罫線61から第2折り罫線62の間の領域からなる。第1凹所71の一方の側部71bの上端は、台紙5の第3辺53に相当し、第1凹所71の他方の側部71cの上端は、第2折り罫線62で山折りした部分に相当する。
前記底部71aは、長状の第1凹所71の延びる方向に対して直交する方向(第1辺51と略平行な方向)における、第1凹所71の中央部に位置する。
前記底部71aは、長状の第1凹所71の延びる方向に対して直交する方向(第1辺51と略平行な方向)における、第1凹所71の中央部に位置する。
第2凹所72の底部72aは、第3折り罫線63にて谷折りした角部であり、第2凹所72の一方の側部72bは、第2折り罫線62から第3折り罫線63の間の領域からなり、第2凹所72の他方の側部72cは、第3折り罫線63から第4折り罫線64の間の領域からなる。第2凹所72の一方の側部72bの上端は、第2折り罫線62で山折りした部分に相当し(第1凹所71の他方の側部71cの上端と兼用)、第2凹所72の他方の側部72cの上端は、第4折り罫線64で山折りした部分に相当する。
前記底部72aは、長状の第2凹所72の延びる方向に対して直交する方向における、第2凹所72の中央部に位置する。
前記底部72aは、長状の第2凹所72の延びる方向に対して直交する方向における、第2凹所72の中央部に位置する。
第3凹所73の底部73aは、第5折り罫線65にて谷折りした角部であり、第3凹所73の一方の側部73bは、第4折り罫線64から第5折り罫線65の間の領域からなり、第3凹所73の他方の側部73cは、第5折り罫線65から台紙5の第4辺54の間の領域からなる。第3凹所73の一方の側部73bの上端は、第4折り罫線64で山折りした部分に相当し(第2凹所72の他方の側部72cの上端と兼用)、第3凹所73の他方の側部73cの上端は、台紙5の第4辺54に相当する。
前記底部73aは、長状の第3凹所73の延びる方向に対して直交する方向における、第3凹所73の中央部に位置する。
前記底部73aは、長状の第3凹所73の延びる方向に対して直交する方向における、第3凹所73の中央部に位置する。
各凹所71,72,73の一方の側部71b,72b,73bは、底部71a,72a,73よりも外側に拡がって立ち上がっており、同様に、各凹所71,72,73の他方の側部71c,72c,73cは、底部71a,72a,73aよりも反対外側に拡がって立ち上がっている。さらに、図示例では、各凹所71,72,73の側部71b,71c,…の上端が、(後述する)各凹所71,72,73内に載置された被包装物よりも上方に突出するように、台紙5を折り曲げている。
本明細書において、外側は、台紙5の面内の重心から台紙5の辺に向かう方向をいい、内側は、前記辺から重心に向かう方向をいう。
本明細書において、外側は、台紙5の面内の重心から台紙5の辺に向かう方向をいい、内側は、前記辺から重心に向かう方向をいう。
外側に拡がった各側部71b,71c,72b,72c,73b,73cの表面と水平面Hとの成す角αは、鈍角とされている。前記鈍角は、90度を超え180度未満であり、好ましくは、100度〜170度であり、より好ましくは、120度〜170度である。
各折り罫線61,…が等間隔で配置されている本実施形態においては、第1凹所71、第2凹所72及び第3凹所73は、底面視V字状のような同一形状に形成可能である。
従って、各凹所71,72,73の底部71a,…のそれぞれ、及び、両側部71b,71c,…の上端のそれぞれは、何れも水平面Hと平行に揃っていると言える。
もっとも、可撓性を有する台紙5は、その性質上、折り曲げた後に元の平板状に幾分復元するため、全ての各凹所71,72,73は、厳密な意味で同一形状であるというわけではない。
各折り罫線61,…が等間隔で配置されている本実施形態においては、第1凹所71、第2凹所72及び第3凹所73は、底面視V字状のような同一形状に形成可能である。
従って、各凹所71,72,73の底部71a,…のそれぞれ、及び、両側部71b,71c,…の上端のそれぞれは、何れも水平面Hと平行に揃っていると言える。
もっとも、可撓性を有する台紙5は、その性質上、折り曲げた後に元の平板状に幾分復元するため、全ての各凹所71,72,73は、厳密な意味で同一形状であるというわけではない。
(被包装物の載置工程)
載置工程は、前記凹所71,72,73内に被包装物を載置する工程である。
図7及び図8に示すように、前記台紙5の表面であって前記各凹所71,72,73内の所定位置に、被包装物3を入れていく。
1つのスキンパック包装体1に1つの被包装物3を具備させる場合には、各凹所71,72,73に、被包装物3を間隔を開けて載置する。
本実施形態は、1つの台紙5から6つのスキンパック包装体1を得る態様なので、図7に示すように、長状の凹所71,…の1本当たり、2つの被包装物3を間隔を開けて入れていく。
凹所71,…内に被包装物3を載置すると、図8に示すように、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の表面に被包装物3の周面が接する。比較的肉厚の薄い台紙5を用いた場合には、被包装物3の自重により、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…が僅かに外側に膨らむこともあるが、特に問題はない。
載置工程は、前記凹所71,72,73内に被包装物を載置する工程である。
図7及び図8に示すように、前記台紙5の表面であって前記各凹所71,72,73内の所定位置に、被包装物3を入れていく。
1つのスキンパック包装体1に1つの被包装物3を具備させる場合には、各凹所71,72,73に、被包装物3を間隔を開けて載置する。
本実施形態は、1つの台紙5から6つのスキンパック包装体1を得る態様なので、図7に示すように、長状の凹所71,…の1本当たり、2つの被包装物3を間隔を開けて入れていく。
凹所71,…内に被包装物3を載置すると、図8に示すように、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の表面に被包装物3の周面が接する。比較的肉厚の薄い台紙5を用いた場合には、被包装物3の自重により、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…が僅かに外側に膨らむこともあるが、特に問題はない。
被包装物3が両側部71b,71c,…に接することにより、被包装物3は、外側に転がることなく、凹所71,…の所定位置から動かない。前記所定位置は、凹所71,…に入れた当初の位置である。本実施形態では、前記所定位置は、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置である。
さらに、凹所71,…内に被包装物3を入れた後も、図8に示すように、凹所71,…の両側部71b,71c,…の上端(第3辺53、第2折り罫線62、第4折り罫線64及び第4辺54に相当)は、被包装物3の上端よりも上方に突出している。
さらに、凹所71,…内に被包装物3を入れた後も、図8に示すように、凹所71,…の両側部71b,71c,…の上端(第3辺53、第2折り罫線62、第4折り罫線64及び第4辺54に相当)は、被包装物3の上端よりも上方に突出している。
(スキンパックフィルムのパック工程)
パック工程は、被包装物3が載置された台紙5の表面側に、その包装物を含んで、スキンパックフィルムを被せる工程である。
加熱して軟化させたスキンパックフィルム8を前記被包装物3を覆うようにして台紙5の表面側に被せる。
なお、加熱しなくても十分に軟らかいスキンパックフィルムを用いる場合には、加熱処理を行わずに、そのスキンパックフィルムをそのまま台紙5の上に被せればよい。
パック工程は、被包装物3が載置された台紙5の表面側に、その包装物を含んで、スキンパックフィルムを被せる工程である。
加熱して軟化させたスキンパックフィルム8を前記被包装物3を覆うようにして台紙5の表面側に被せる。
なお、加熱しなくても十分に軟らかいスキンパックフィルムを用いる場合には、加熱処理を行わずに、そのスキンパックフィルムをそのまま台紙5の上に被せればよい。
具体的には、スキンパックフィルム8は、折り曲げ前の平板状の台紙5よりも大きいものが用いられる。図示例では、平板状の台紙5よりも大きく且つ台紙5と相似形のスキンパックフィルム8を用いた場合を例示している。
通常、柔軟なスキンパックフィルム8を搬送するために、図9(a)及び図10に示すように、スキンパックフィルム8の周囲には、着脱自在な保持枠99が取り付けられている。
この保持枠99は、上下一対の上枠991及び下枠992とからなり、上枠991及び下枠992は、中抜き矩形状(額縁状)となっている。上枠991及び下枠992は、通気性のない部材から形成され、例えば、金属、合成樹脂などから形成される。
上枠991と下枠992の間にスキンパックフィルム8の周縁部を挟み込み、上枠991と下枠992が離反しないように固定することにより、スキンパックフィルム8の周囲が保持枠99によって保持される。
通常、柔軟なスキンパックフィルム8を搬送するために、図9(a)及び図10に示すように、スキンパックフィルム8の周囲には、着脱自在な保持枠99が取り付けられている。
この保持枠99は、上下一対の上枠991及び下枠992とからなり、上枠991及び下枠992は、中抜き矩形状(額縁状)となっている。上枠991及び下枠992は、通気性のない部材から形成され、例えば、金属、合成樹脂などから形成される。
上枠991と下枠992の間にスキンパックフィルム8の周縁部を挟み込み、上枠991と下枠992が離反しないように固定することにより、スキンパックフィルム8の周囲が保持枠99によって保持される。
この保持枠99にてスキンパックフィルム8を保持した状態で、遠赤外線ヒータなどの加熱装置を用いて、スキンパックフィルム8の表面若しくは裏面又は両面側からこれを加熱し、スキンパックフィルム8を軟化させる(図9(a)を参照)。
その軟化させたスキンパックフィルム8を保持枠99と共に下方に移動させ、スキンパックフィルム8を台紙5の上に被せる。
その軟化させたスキンパックフィルム8を保持枠99と共に下方に移動させ、スキンパックフィルム8を台紙5の上に被せる。
図9(b)及び図10は、軟化させたスキンパックフィルム8を前記被包装物3を覆うようにして台紙5の表面側に被せた後の状態を示している。なお、図9(b)において、便宜上、スキンパックフィルム及び保持枠を二点鎖線で示している。また、図9(a)及び図10において、台紙及びスキンパックフィルムを実線で示している(これらの厚みは表していない)。
前記折り曲げた台紙5は、吸引台9の表面9aに載置されている。
吸引台9は、台本体91と、この台本体91内に形成された閉鎖空間92(空洞部)と、この台本体91の表面9aに形成された複数の吸気孔93と、各吸気孔93と閉鎖空間92を連通する第1連通路94と、閉鎖空間92と外部を連通する第2連通路95と、を有する。第2連通路95に、吸引装置に繋がる吸引管(図示せず)が接続される。
吸引台9の表面9aは、平坦状とされている。吸引台9の表面9aは、例えば、金属板、プラスチック板などで構成される。台紙5が吸引台9の表面9a上を滑りやすくなるように、吸引台9の表面9aに、台紙5との摩擦が小さくなるような表面処理(ワックス塗布など)が施されていてもよい。
吸引台9は、台本体91と、この台本体91内に形成された閉鎖空間92(空洞部)と、この台本体91の表面9aに形成された複数の吸気孔93と、各吸気孔93と閉鎖空間92を連通する第1連通路94と、閉鎖空間92と外部を連通する第2連通路95と、を有する。第2連通路95に、吸引装置に繋がる吸引管(図示せず)が接続される。
吸引台9の表面9aは、平坦状とされている。吸引台9の表面9aは、例えば、金属板、プラスチック板などで構成される。台紙5が吸引台9の表面9a上を滑りやすくなるように、吸引台9の表面9aに、台紙5との摩擦が小さくなるような表面処理(ワックス塗布など)が施されていてもよい。
吸気孔93の大きさは特に限定されないが、例えば、直径0.1mm〜2mm程度の円形が挙げられる。
吸気孔93の数についても適宜設定できる。好ましくは、複数の吸気孔93は、0.1mm〜5mmの間隔を開けて形成され、より好ましくは等間隔に形成される。
また、後述するように吸引台9の表面9aには保持枠99の下枠992が密着するが、全ての吸気孔93にて台紙5を吸引するために、各吸気孔93は、その下枠992よりも外側に形成されていないことが好ましい。
吸気孔93の数についても適宜設定できる。好ましくは、複数の吸気孔93は、0.1mm〜5mmの間隔を開けて形成され、より好ましくは等間隔に形成される。
また、後述するように吸引台9の表面9aには保持枠99の下枠992が密着するが、全ての吸気孔93にて台紙5を吸引するために、各吸気孔93は、その下枠992よりも外側に形成されていないことが好ましい。
軟化させたスキンパックフィルム8は柔軟であり且つ凹所71,…の両側部71b,71c,…の上端が被包装物3よりも上方に突出しているので、スキンパックフィルム8を台紙5の表面側から載せた際、スキンパックフィルム8の裏面が、少なくとも第1凹所71の一方の側部71bの上端(台紙5の第3辺53)及び第3凹所73の他方の側部73cの上端(台紙5の第4辺54)に接する。なお、第1凹所71は、台紙5の第3辺53に近接する凹所であり、第3凹所73は、台紙5の第4辺54に近接する凹所である。
この際、保持枠99の下枠992は、図10に示すように、吸引台9の表面9aに気密的に密着する。
この際、保持枠99の下枠992は、図10に示すように、吸引台9の表面9aに気密的に密着する。
もっとも、本実施形態では、第1凹所71、第2凹所72及び第3凹所73の各側部71b,71c,…の上端は同じ高さであるので(これらの上端が水平面と平行な面内に存在するので)、通常、軟化させたスキンパックフィルム8を前記台紙5に被したときには、スキンパックフィルム8の裏面が、全ての両側部71b,71c,…の上端に接する。なお、スキンパックフィルム8の厚みや材質にもよるが、非常に柔軟なスキンパックフィルム8の場合には、図10に示すように、その裏面が凹所71,…に入れられた被包装物3の上端に接することがある。
(スキンパックフィルムの吸引工程)
吸引工程は、台紙5の裏面側からスキンパックフィルム8を吸引することにより、前記台紙5を略平板状に伸張させつつスキンパックフィルム8を台紙5の表面に接着させる工程である。
上記のように、スキンパックフィルム8が被せられた台紙5は、複数の吸気孔93を有する吸引台9の表面9aに置かれている。
もっとも、スキンパックフィルム8を台紙5に被せるときには、前記吸引台9上に台紙5を置かず、スキンパックフィルム8を台紙5に被せた後、それを前記吸引台9の表面9a上に移送してもよい。
吸引工程は、台紙5の裏面側からスキンパックフィルム8を吸引することにより、前記台紙5を略平板状に伸張させつつスキンパックフィルム8を台紙5の表面に接着させる工程である。
上記のように、スキンパックフィルム8が被せられた台紙5は、複数の吸気孔93を有する吸引台9の表面9aに置かれている。
もっとも、スキンパックフィルム8を台紙5に被せるときには、前記吸引台9上に台紙5を置かず、スキンパックフィルム8を台紙5に被せた後、それを前記吸引台9の表面9a上に移送してもよい。
そして、吸引装置(図示せず)を作動させ、吸引管を通じて、台紙5を真空吸引する。すると、台紙5とスキンパックフィルム8の間の空気が台紙5を透過し、その空気が、吸気孔93から、第1連通路94、閉鎖空間92、第2連通路95を通じて吸引装置に吸引される。
空気の吸引方向を、図10の白抜き矢印で示す。空気の吸引により、スキンパックフィルム8と吸引台9の間の空気が吸引台9の下方に移動し、台紙5及びスキンパックフィルム8が吸引台9の表面9aに引き寄せられる。この際、台紙5とスキンパックフィルム8の間の空気も、台紙5を透過して吸引台9の下方に移動する。
なお、スキンパックフィルム8の周囲を保持する保持枠99が吸引台9の表面9aに気密的に接しているので、スキンパックフィルム8の周辺と吸引台9の表面9aとの間から空気が引き抜かれることはない。
空気の吸引方向を、図10の白抜き矢印で示す。空気の吸引により、スキンパックフィルム8と吸引台9の間の空気が吸引台9の下方に移動し、台紙5及びスキンパックフィルム8が吸引台9の表面9aに引き寄せられる。この際、台紙5とスキンパックフィルム8の間の空気も、台紙5を透過して吸引台9の下方に移動する。
なお、スキンパックフィルム8の周囲を保持する保持枠99が吸引台9の表面9aに気密的に接しているので、スキンパックフィルム8の周辺と吸引台9の表面9aとの間から空気が引き抜かれることはない。
前記吸引力により、台紙5が吸引台9の表面9aに引き寄せられると共に、台紙5の表面に密着しようするスキンパックフィルム8によって各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の上端が下方に押され、各凹所71,72,73が平坦状になっていく。各凹所71,72,73が平坦状になるに従い、台紙5は外側に拡がっていき、凹所71,…の延びる方向に対して直交する方向に伸張する。台紙5の伸張方向を、図10の塗潰し矢印で示す。以下、凹所の延びる方向を、台紙の縦方向といい、凹所の延びる方向と直交する方向を、台紙の幅方向という。
伸張により、曲げられていた台紙5は、図11及び図12に示すように、略平板状に復元する。なお、台紙5の伸張は、理論上、台紙5の幅方向中央部(第2凹所72の底部72a)を基準にして、その両側が互いに離れるように外側に伸張する。
図12において、台紙及びスキンパックフィルムを実線で示している(これらの厚みは表していない)。
図12において、台紙及びスキンパックフィルムを実線で示している(これらの厚みは表していない)。
曲げられていた台紙5は、台紙5の凹所71,…の底部71a,…が吸引台9の表面9a上を滑りながら、外側に拡がっていく。
特に、前記凹所71,…の底部71a,…は、第1、第3及び第5折り罫線61,63,65にて谷折りした角部であるため、吸引台9との接触面積が小さい。このため、その底部71a,…において吸引台9の表面9aに接触している台紙5は、吸引台9の表面9a上をスムースに滑りながら外側に拡がり易い。
特に、前記凹所71,…の底部71a,…は、第1、第3及び第5折り罫線61,63,65にて谷折りした角部であるため、吸引台9との接触面積が小さい。このため、その底部71a,…において吸引台9の表面9aに接触している台紙5は、吸引台9の表面9a上をスムースに滑りながら外側に拡がり易い。
また、各凹所71,72,73は、底部71a,…よりも外側に拡がって鈍角状に立ち上がっているので、凹所71,…の両側部71b,71c,…の上端がスキンパックフィルム8によって下方に押された際に、各凹所71,…の側部71b,71c,…はスムースに外側に拡がっていく。つまり、曲げられていた台紙5は、吸引により、スムースに伸張し略平板状に復元する。
そして、前記台紙5の伸張に追従して、台紙5に載せられた被包装物3も、外側に移動する。上述のように、理論上、台紙5は、第2凹所72の底部72aを基準にして、その両側が互いに離れるように外側に伸張する、つまり、台紙5は、理論上、第1凹所71及び第3凹所73が平坦状に成りながら外側へ動くので、第1凹所71及び第3凹所73に載った被包装物3,3も、それに追従して、第1凹所71の底部71a及び第3凹所73の底部73aに移動距離と同じだけ外側に移動する。
よって、台紙5が略平板状になった後も、全ての被包装物3は、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に保持されている。
よって、台紙5が略平板状になった後も、全ての被包装物3は、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に保持されている。
前記台紙5の伸張と同期して、スキンパックフィルム8が被包装物3を包むように伸展して被包装物3に密着すると共に、スキンパックフィルム8の裏面が略平板状に復元した台紙5の表面に接着する(図11及び図12参照)。
このようにして、複数のスキンパック包装体1が連なった連続体10が得られる。
なお、吸引により、台紙5が略平板状に復元するとは、次のような意味である。すなわち、吸引により、台紙5は折り曲げ前と同様に平板状に復元する場合もあるが、折り罫線を形成して台紙を折り曲げているので、台紙の材質や厚みなどにもよるが、台紙5は折り罫線において僅かに曲がっている場合もある。しかし、このような台紙5の僅かな曲がりは、スキンパック包装体1としたときには殆ど無視できる程度である。
このようにして、複数のスキンパック包装体1が連なった連続体10が得られる。
なお、吸引により、台紙5が略平板状に復元するとは、次のような意味である。すなわち、吸引により、台紙5は折り曲げ前と同様に平板状に復元する場合もあるが、折り罫線を形成して台紙を折り曲げているので、台紙の材質や厚みなどにもよるが、台紙5は折り罫線において僅かに曲がっている場合もある。しかし、このような台紙5の僅かな曲がりは、スキンパック包装体1としたときには殆ど無視できる程度である。
(仕上げ工程)
仕上げ工程は、個々のスキンパック包装体1を得る工程である。
本実施形態においては、6つのスキンパック包装体1を得ることができる大きさの台紙5及びスキンパックフィルム8を用いている。前記吸引工程で得られた連続体10を保持枠99から外し、図13に示すように、個々のスキンパック包装体1の外形に沿って切り取る。その切り取り線Dを、図13の細点線で示す。
仕上げ工程は、個々のスキンパック包装体1を得る工程である。
本実施形態においては、6つのスキンパック包装体1を得ることができる大きさの台紙5及びスキンパックフィルム8を用いている。前記吸引工程で得られた連続体10を保持枠99から外し、図13に示すように、個々のスキンパック包装体1の外形に沿って切り取る。その切り取り線Dを、図13の細点線で示す。
切り取りは、打ち抜きダイを用いた打ち抜き、カッターなどを用いた切断などで行うことができる。
このようにして被包装物3が所定位置に包装された、同一のスキンパック包装体1を複数(例えば、6つ)同時に得ることができる。
必要に応じて、スキンパック包装体1に吊下げ用の孔を穿設してもよい(図示せず)。
このようにして被包装物3が所定位置に包装された、同一のスキンパック包装体1を複数(例えば、6つ)同時に得ることができる。
必要に応じて、スキンパック包装体1に吊下げ用の孔を穿設してもよい(図示せず)。
本発明の製造方法では、被包装物3を凹所71,…に載置することにより、被包装物3が不用意に動かないので、スキンパックフィルム8を被せて包装する際、被包装物3が所定位置からずれ難くなる。
このため、被包装物3が台紙5の所定位置に保持されたスキンパック包装体1を得ることができる。
このため、被包装物3が台紙5の所定位置に保持されたスキンパック包装体1を得ることができる。
また、単に、台紙5を曲げて凹所71,…を形成し、その凹所71,…に被包装物3を入れるだけで、被包装物3を位置決めできるので、既存の設備でスキンパックフィルム8による包装を極めて簡易に行うことができる。
よって、比較的安価にスキンパック包装体1を製造できる。
さらに、本発明の製造方法によれば、台紙に穴を形成する必要性がないので、封緘性に優れ且つ外観も良好なスキンパック包装体を製造できる。
よって、比較的安価にスキンパック包装体1を製造できる。
さらに、本発明の製造方法によれば、台紙に穴を形成する必要性がないので、封緘性に優れ且つ外観も良好なスキンパック包装体を製造できる。
次に、本発明のスキンパック包装体の製造方法の他の実施形態を説明する。以下の様々な実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の構成及び効果については(その説明をしたものみなして)その説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
[スキンパック包装体の製造方法の第2実施形態]
上記第1実施形態の台紙の曲げ工程においては、各凹所71,72,73の底部71a,72a,73aが何れも所定のデザイン基準位置Zとなるように、台紙5を折り曲げている。そして、この各凹所71,72,73に被包装物3を載置した後、吸引工程にてスキンパックフィルム8などを吸引して台紙5を伸張させると、全ての被包装物3が、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に保持されたままで、スキンパックフィルム8が接着する。
上記第1実施形態の台紙の曲げ工程においては、各凹所71,72,73の底部71a,72a,73aが何れも所定のデザイン基準位置Zとなるように、台紙5を折り曲げている。そして、この各凹所71,72,73に被包装物3を載置した後、吸引工程にてスキンパックフィルム8などを吸引して台紙5を伸張させると、全ての被包装物3が、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に保持されたままで、スキンパックフィルム8が接着する。
しかしながら、被包装物3は台紙5の各凹所71,…に載っているだけなので、台紙5が外側へ拡がるときに、慣性の法則に従い、被包装物3の移動距離が台紙5の底部71a,73aの移動距離よりも短くなることがある。特に、比較的重い被包装物3を包装する場合や台紙5の表面に対する被包装物3の摩擦係数が小さい場合などにおいては、台紙5の伸張に被包装物3の追従が少し遅れることがある。
このように台紙5が外側へ拡がるときに、被包装物3が少し追従しないと、被包装物3の保持位置が、所定のデザイン基準位置Zから少し内側へずれるおそれがある。
第2実施形態は、被包装物3の種類や被包装物3と台紙5の関係から生じ得る、保持位置のずれを予め見越して、各凹所71,…を形成しておくものである。
このように台紙5が外側へ拡がるときに、被包装物3が少し追従しないと、被包装物3の保持位置が、所定のデザイン基準位置Zから少し内側へずれるおそれがある。
第2実施形態は、被包装物3の種類や被包装物3と台紙5の関係から生じ得る、保持位置のずれを予め見越して、各凹所71,…を形成しておくものである。
以下、上記第1実施形態と同様に、凹所71,…を3箇所形成する台紙5であって、6つのスキンパック包装体1を得ることができる台紙5を例に採って説明する。
図14に示すように、台紙5には、6区画にそれぞれ同じデザインが縦横に一定間隔を開けて規則的に印刷されている。なお、図14に示す台紙5に表示された各デザインの間隔と、図4に示す台紙5に表示された各デザインの間隔とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図14に示すように、台紙5には、6区画にそれぞれ同じデザインが縦横に一定間隔を開けて規則的に印刷されている。なお、図14に示す台紙5に表示された各デザインの間隔と、図4に示す台紙5に表示された各デザインの間隔とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第3折り罫線63は、所定のデザイン基準位置Zに形成される。
第3折り罫線63よりも外側に形成される第1折り罫線61及び第5折り罫線65は、いずれも、所定のデザイン基準位置Zよりも少し内側寄りに形成される。
なお、第2折り罫線62は、第1折り罫線61と第3折り罫線63の間に形成されていればよいが、好ましくは、第1折り罫線61と第3折り罫線63の間の幅方向中央位置に形成される。
同様に、第2折り罫線64は、第3折り罫線63と第5折り罫線65の間に形成されていればよいが、好ましくは、第3折り罫線63と第5折り罫線65の間の幅方向中央位置に形成される。
第3折り罫線63よりも外側に形成される第1折り罫線61及び第5折り罫線65は、いずれも、所定のデザイン基準位置Zよりも少し内側寄りに形成される。
なお、第2折り罫線62は、第1折り罫線61と第3折り罫線63の間に形成されていればよいが、好ましくは、第1折り罫線61と第3折り罫線63の間の幅方向中央位置に形成される。
同様に、第2折り罫線64は、第3折り罫線63と第5折り罫線65の間に形成されていればよいが、好ましくは、第3折り罫線63と第5折り罫線65の間の幅方向中央位置に形成される。
このような位置に第1、第3及び第5折り罫線61,63,65が形成された台紙5を、上記曲げ工程に従って折り曲げると、図15に示すように、第2凹所72の底部72aは、所定のデザイン基準位置Zに形成され、且つ、第1凹所71及び第3凹所73の底部71a,73aは、所定のデザイン基準位置Zよりも内側に形成される。
図15に示す台紙5の各凹所71,72,73に、上記載置工程に従って被包装物3をそれぞれ載置する。本実施形態では、比較的重い被包装物3や台紙5の表面に対する摩擦係数が小さい被包装物3などのように、台紙5の伸張に少し追従し難い被包装物3が用いられる。
被包装物3を載置後、図16に示すように、上記パック工程に従ってスキンパックフィルム8を被せる。
図15に示す台紙5の各凹所71,72,73に、上記載置工程に従って被包装物3をそれぞれ載置する。本実施形態では、比較的重い被包装物3や台紙5の表面に対する摩擦係数が小さい被包装物3などのように、台紙5の伸張に少し追従し難い被包装物3が用いられる。
被包装物3を載置後、図16に示すように、上記パック工程に従ってスキンパックフィルム8を被せる。
そして、上記吸引工程に従って、スキンパックフィルム8などを吸引すると、曲げられていた台紙5が伸張するが、その際、第1凹所71及び第3凹所73に載置された被包装物3は完全に追従しない。これらの被包装物3が完全に追従しないので、これらの被包装物3は所定位置(凹所に入れた当初の位置)から少し内側にずれ、その結果、図11に示すように、全ての被包装物3が所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に保持されて包装された連続体10が得られるのである。
事後、上記仕上げ工程に従って、連続体10を切り取ることにより、同一のスキンパック包装体1を複数(例えば、6つ)同時に得ることができる。
事後、上記仕上げ工程に従って、連続体10を切り取ることにより、同一のスキンパック包装体1を複数(例えば、6つ)同時に得ることができる。
なお、本実施形態は、台紙5の幅方向に複数の凹所71,…を形成する場合に有効である。さらに、台紙5の幅方向に3箇所以上の凹所71,…を形成する場合に特に有効である。
5箇所以上且つ奇数の凹所71,…を形成する場合には、台紙5の幅方向中央部の凹所の底部が所定のデザイン基準位置Zとなるように、且つ、それ以外の凹所については、外側の凹所の底部ほどその形成位置が所定のデザイン基準位置Zよりも内側寄りになるように、台紙5を曲げることが好ましい。
5箇所以上且つ奇数の凹所71,…を形成する場合には、台紙5の幅方向中央部の凹所の底部が所定のデザイン基準位置Zとなるように、且つ、それ以外の凹所については、外側の凹所の底部ほどその形成位置が所定のデザイン基準位置Zよりも内側寄りになるように、台紙5を曲げることが好ましい。
また、6箇所以上且つ偶数の凹所71,…を形成する場合には、台紙5の幅方向中央部に隣接する2箇所の凹所の各底部が所定のデザイン基準位置Zとなるように、且つ、それ以外の凹所については、外側の凹所の底部ほどその形成位置が所定のデザイン基準位置Zよりも内側寄りになるように、台紙5を曲げることが好ましい。
[スキンパック包装体の製造方法の第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態においては、折り曲げられた台紙5として、図6に示すようなV字状の凹所71,72,73が連なった形状のものを例示しているが、台紙5の曲げ形状(凹所の形状)は、これに限定されない。
本発明の製造方法で使用される台紙は、凹所にて被包装物3を保持でき且つ吸引時に外側に拡がり略平板状に戻り得るように曲げられていればよい。
上記第1及び第2実施形態においては、折り曲げられた台紙5として、図6に示すようなV字状の凹所71,72,73が連なった形状のものを例示しているが、台紙5の曲げ形状(凹所の形状)は、これに限定されない。
本発明の製造方法で使用される台紙は、凹所にて被包装物3を保持でき且つ吸引時に外側に拡がり略平板状に戻り得るように曲げられていればよい。
例えば、図17に示すように、各凹所71,72,73,74の底部71a,72a,73a,74aが、平坦状(水平面と平行な面)となるように、台紙5を折り曲げてもよい。なお、平坦状の底部71a,72a,73a,74aを、所定のデザイン基準位置Zに対して特定の位置に形成したい場合には、その平坦状の底部71a,72a,73a,74aの幅方向中央部を所定のデザイン基準位置Zに合わせればよい。
また、図18に示すように、各凹所71,72,73,74,75の底部71a,72a,73a,74aが、角部となり、且つ、各側部71b,71c,72b,72c,73b,73c,74b,74c,75b,75cの上端が平坦状となるように、台紙5を折り曲げてもよい。
さらに、特に図示しないが、各凹所の底部及び各側部の上端がそれぞれ平坦状となるように、台紙5を折り曲げてもよい。
さらに、特に図示しないが、各凹所の底部及び各側部の上端がそれぞれ平坦状となるように、台紙5を折り曲げてもよい。
これらの中では、図18に示すように、各凹所71,…の底部71a,…が角部となり、且つ、各側部71b,71c,…の上端が平坦状となるように、台紙5を折り曲げる態様が好ましい。上記実施形態で説明したように、凹所71,…の底部71a,…が角部であると、吸引台9との接触面積が小さくなり、曲げられた台紙5が、吸引台9の表面9a上をスムースに滑りながら外側に拡がり易くなる。一方、凹所71,…の各側部71b,71c,…の上端が平坦状であると、スキンパックフィルム8によって台紙5が押し拡げられ易くなる。
第3実施形態のように台紙5を曲げる場合であっても、図17及び図18に示すように、被包装物3(二点鎖線で示す)が両側部71b,71cに接するように、凹所71,…を形成することが好ましく、さらに、各側部71b,71c,…を水平面に対して鈍角に立ち上げることが好ましい。
[スキンパック包装体の製造方法の第4実施形態]
上記第1及び第2実施形態においては、全ての凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の上端が何れも水平面と平行に揃うように(同じ高さとなるように)、台紙5を折り曲げているが、一部の側部の上端の高さ位置が異なるように、台紙5を折り曲げてもよい。
上記第1及び第2実施形態においては、全ての凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の上端が何れも水平面と平行に揃うように(同じ高さとなるように)、台紙5を折り曲げているが、一部の側部の上端の高さ位置が異なるように、台紙5を折り曲げてもよい。
例えば、図19に示すように、第2凹所72の両側部72b,73c(第1凹所71の他方の側部71c及び第3凹所73の一方の側部73b)の上端が、第1凹所71の一方の側部71bの上端及び第3凹所73の他方の側部73cの上端よりも低くなるように、台紙5を折り曲げてもよい。
この場合、第2凹所72の両側部72b,73cの上端が、載置された被包装物3(二点鎖線で示す)よりも下方に位置することもある。この点、第1凹所71の一方の側部71bの上端及び第3凹所73の他方の側部73cの上端、つまり、台紙5の第3辺53に近接する凹所の側部の上端及び台紙5の第4辺54に近接する凹所の上端が、被包装物3よりも上方に突出していれば、軟化させたスキンパックフィルム8の裏面がこれらの上端に確実に接する。このため、上記吸引工程において空気を吸引する際、前記台紙5とスキンパックフィルム8の間に存在する空気の多くが、台紙5の辺を迂回して逃げることを防止できる。
[スキンパック包装体の製造方法の第5実施形態]
上記第1及び第2実施形態においては、凹所71の一方の側部71bの上端が台紙5の第3辺53を構成し且つ凹所73の他方の側部73cの上端が台紙5の第4辺54を構成しているが、例えば、図20に示すように、台紙5の第3辺53の近傍にて下方に曲げられた部分E1及び/又は台紙5の第4辺54の近傍にて下方に曲げられた部分E2を形成するように、台紙3を折り曲げてもよい。また、前記部分E1及びE2は、下方に曲げるだけでなく、水平に曲げてもよい。
このように台紙3を曲げる態様は、凹所71の一方の側部71bの上端が台紙5の第3辺53に近接し、且つ、凹所73の他方の側部73cの上端が台紙5の第4辺54に近接するものである。
上記第1及び第2実施形態においては、凹所71の一方の側部71bの上端が台紙5の第3辺53を構成し且つ凹所73の他方の側部73cの上端が台紙5の第4辺54を構成しているが、例えば、図20に示すように、台紙5の第3辺53の近傍にて下方に曲げられた部分E1及び/又は台紙5の第4辺54の近傍にて下方に曲げられた部分E2を形成するように、台紙3を折り曲げてもよい。また、前記部分E1及びE2は、下方に曲げるだけでなく、水平に曲げてもよい。
このように台紙3を曲げる態様は、凹所71の一方の側部71bの上端が台紙5の第3辺53に近接し、且つ、凹所73の他方の側部73cの上端が台紙5の第4辺54に近接するものである。
[スキンパック包装体の製造方法の第6実施形態]
上記第1及び第2実施形態においては、各凹所71,72,73が、鋭く尖った底部を谷線とするV字状とされているが(各凹所71,…の両側部71b,71c,…が水平面に対して比較的大きな角度で立ち上がっているが)、例えば、図21に示すように、各凹所71,72,73が、比較的緩やかに尖った底部71a,72a,73aを谷線とするV字状とされていてもよい。
この場合、図21のように、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の上端が、凹所71,…に載せられた被包装物3よりも下方に位置するように、台紙5を折り曲げることが好ましい。
上記第1及び第2実施形態においては、各凹所71,72,73が、鋭く尖った底部を谷線とするV字状とされているが(各凹所71,…の両側部71b,71c,…が水平面に対して比較的大きな角度で立ち上がっているが)、例えば、図21に示すように、各凹所71,72,73が、比較的緩やかに尖った底部71a,72a,73aを谷線とするV字状とされていてもよい。
この場合、図21のように、各凹所71,72,73の両側部71b,71c,…の上端が、凹所71,…に載せられた被包装物3よりも下方に位置するように、台紙5を折り曲げることが好ましい。
[スキンパック包装体の製造方法の第7実施形態]
上記第1乃至第6実施形態においては、台紙5の縦方向に延びる凹所71,…の両側部71b,71c,…に被包装物3の周面が接するので、吸引工程において、被包装物3が台紙3の幅方向に転動することがない。しかしながら、上記各実施形態の台紙5では、吸引工程において、被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれおそれがある。
凹所71,…の両側部71b,71c,…に被包装物3の周面が接している上記各実施形態では、所定位置に入れた被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれする可能性は極めて低いが、何らかの衝撃や振動などが台紙5に加わって、被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれすることも考えられる。
上記第1乃至第6実施形態においては、台紙5の縦方向に延びる凹所71,…の両側部71b,71c,…に被包装物3の周面が接するので、吸引工程において、被包装物3が台紙3の幅方向に転動することがない。しかしながら、上記各実施形態の台紙5では、吸引工程において、被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれおそれがある。
凹所71,…の両側部71b,71c,…に被包装物3の周面が接している上記各実施形態では、所定位置に入れた被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれする可能性は極めて低いが、何らかの衝撃や振動などが台紙5に加わって、被包装物3が台紙3の縦方向に位置ずれすることも考えられる。
第7実施形態は、被包装物3が縦方向にも位置ずれしないように、被包装物3の回転軸芯方向の少なくとも一方の端部を係止する凸所を、凹所71の一部分に形成するものである。
具体的には、図22に示すように、台紙5を折り曲げ易くするために、台紙5の面内に折り罫線61,…が形成されている。もっとも、上記第1実施形態と同様に、折り罫線を形成せずに折り曲げることも可能である。図22において、折り罫線を一点鎖線で示す。
上記第1実施形態と同様に、図22の左から右に向かって、順に、第1折り罫線61、第2折り罫線62、第3折り罫線63、第4折り罫線64、第5折り罫線65が形成されている。これら第1乃至第5折り罫線61,…は、台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる直線状に形成され、台紙5の第3辺53と略平行である。
上記第1実施形態と同様に、図22の左から右に向かって、順に、第1折り罫線61、第2折り罫線62、第3折り罫線63、第4折り罫線64、第5折り罫線65が形成されている。これら第1乃至第5折り罫線61,…は、台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる直線状に形成され、台紙5の第3辺53と略平行である。
さらに、台紙5の面内には、有端の切り目K1,…が複数形成されている。各切り目K1,…は、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65に跨がって形成されている(折り罫線61,…に交差して形成されている)。切り目K1,…は、台紙5の厚み方向に貫通した切り取り線である。
各切り目は、被包装物3を載置したときに、被包装物3の回転軸芯方向の両端部に略一致する位置に形成される。1つの凹所71に対して2つの被包装物3が入れられる場合には、縦方向に所定間隔を開けて4つの切り目K1,…が形成される。以下、台紙3の第1辺51から第2辺52に向かって、順に、第1切り目K1、第2切り目K2、第3切り目K3、第4切り目K4という。
各切り目K1,…は、幅方向に延びる直線状であることが好ましいが、幅方向に延びる波形状などでもよい。
また、各切り目K1,…は、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65を基準にして線対称に形成されていることがより好ましい。
なお、各切り目K1,…の両端部は、台紙5の第3辺53及び第4辺54並びに第2折り罫線62及び第4折り罫線64にまで至っていない。
また、各切り目K1,…は、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65を基準にして線対称に形成されていることがより好ましい。
なお、各切り目K1,…の両端部は、台紙5の第3辺53及び第4辺54並びに第2折り罫線62及び第4折り罫線64にまで至っていない。
さらに、台紙5の面内には、第1乃至第6折り罫線61,…以外に、複数の第7折り罫線67,…が形成されている。
かかる第7折り罫線67は、第1切り目K1の両端部から台紙5の第1辺51の間に、第2切り目K2の両端部から第3切り目K3の両端部の間に、及び、第4切り目K4の両端部から台紙5の第2辺52の間に、それぞれ形成されている。
各第7折り罫線67は、第1折り罫線61と略平行に延びる直線状である。
かかる第7折り罫線67は、第1切り目K1の両端部から台紙5の第1辺51の間に、第2切り目K2の両端部から第3切り目K3の両端部の間に、及び、第4切り目K4の両端部から台紙5の第2辺52の間に、それぞれ形成されている。
各第7折り罫線67は、第1折り罫線61と略平行に延びる直線状である。
上記切り目K1,…及び折り罫線61,…が形成された台紙5を、折り曲げる。
具体的には、第2折り罫線62及び第4折り罫線64において、台紙5を山折りする。さらに、第1切り目K1と台紙5の第1辺51の間、第2切り目K2と第3切り目K3の間、及び、第4切り目K4と台紙5の第2辺52の間における、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を山折りする。一方、第1切り目K1と第2切り目K2の間、及び、第3切り目K3と第4切り目K4の間における、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を谷折りする。このように曲げることにより、図23及び図24に示すように、第1乃至第3凹所71,72,73の一部分に、上方に突出した凸所75が生じる。
この凸所75は、凹所71,…の底部71aよりも上方に突出した部分である。
具体的には、第2折り罫線62及び第4折り罫線64において、台紙5を山折りする。さらに、第1切り目K1と台紙5の第1辺51の間、第2切り目K2と第3切り目K3の間、及び、第4切り目K4と台紙5の第2辺52の間における、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を山折りする。一方、第1切り目K1と第2切り目K2の間、及び、第3切り目K3と第4切り目K4の間における、第1折り罫線61、第3折り罫線63及び第5折り罫線65において、台紙5を谷折りする。このように曲げることにより、図23及び図24に示すように、第1乃至第3凹所71,72,73の一部分に、上方に突出した凸所75が生じる。
この凸所75は、凹所71,…の底部71aよりも上方に突出した部分である。
かかる折り曲げ後の台紙5の凹所71,…に、被包装物3を載置すると、図24乃至図26に示すように、凸所75の端部75aに、各被包装物3の回転軸芯方向の端部3aが接する又は近接する。
このように被包装物3の両端部に台紙5の凸所75が位置しているので、台紙5に載せた被包装物3は、その回転軸芯方向に位置ずれすることがない。
事後、上記第1実施形態と同様にして、スキンパックフィルム8を被せ、吸引することにより、被包装物3が台紙5の所定位置に保持されたスキンパック包装体1を得ることができる。
このように被包装物3の両端部に台紙5の凸所75が位置しているので、台紙5に載せた被包装物3は、その回転軸芯方向に位置ずれすることがない。
事後、上記第1実施形態と同様にして、スキンパックフィルム8を被せ、吸引することにより、被包装物3が台紙5の所定位置に保持されたスキンパック包装体1を得ることができる。
本実施形態の製造方法によって得られるスキンパック包装体1は、台紙に切り目K1,…が残っているので、この切り目に指などを入れることができ、スキンパック包装体1を容易に開封することができる。つまり、本実施形態のように、製造時に台紙5に切り目K1を形成する態様においては、開封性の向上したスキンパック包装体1を製造できる。
なお、本実施形態において、被包装物3の両端部に接する又は近接するように凸所75が形成されているが、被包装物3の両端部のうち何れか一方に接する又は近接するように凸所75が形成されていてもよい。
一方の端部のみに凸所75を設けて場合でも、少なくともその凸所75側へ被包装物3が位置ずれすることを防止できる。
一方の端部のみに凸所75を設けて場合でも、少なくともその凸所75側へ被包装物3が位置ずれすることを防止できる。
[スキンパック包装体の製造方法の第8実施形態]
上記第1及び第2実施形態においては、凹所71,…が台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる長状となるように台紙5を曲げている、つまり、凹所71,…が台紙5の縦方向に全体に渡って形成されているが、凹所71,…を台紙5の面内の一部分に形成してもよい。
上記第1及び第2実施形態においては、凹所71,…が台紙5の第1辺51から第2辺52へと延びる長状となるように台紙5を曲げている、つまり、凹所71,…が台紙5の縦方向に全体に渡って形成されているが、凹所71,…を台紙5の面内の一部分に形成してもよい。
例えば、図27に示すように、台紙5の面内に、有端の切り目であって、真ん中が外側に膨らむ形状の切り目K5,K6を向かい合わせて一対形成する。なお、切り目K5,K6は、同一形状であるが(線対称形)、必ずしも同じ形状でなくてもよい。なお、切り目K5,K6は、図28に示すように、台紙5の厚み方向に貫通した切り取り線である。
この有端の切り目K5,K6で囲われた領域を、図29に示すように、上方へ折り曲げて立ち上げることにより、台紙5の面内に部分的な凹所71,72,73を形成できる。なお、前記切り目K5,K6で囲われた領域が、各凹所71,…の側部71b,71cとなり、向かい合った切り目K5,K6の間の領域が、各凹所71,…の底部71a,…になる。
このように部分的に形成された凹所71,…に、図29に示すように、被包装物3(二点鎖線で示す)を載置することにより、上記第1実施形態と同様に、被包装物3を保持できる。
このように部分的に形成された凹所71,…に、図29に示すように、被包装物3(二点鎖線で示す)を載置することにより、上記第1実施形態と同様に、被包装物3を保持できる。
本実施形態においても、被包装物3を載置後、上記パック工程に従ってスキンパックフィルム8を被した後、上記吸引工程に従って、台紙5及びスキンパックフィルム8を吸引すると、折り曲げられていた切り目K5,K6で囲われた領域が復元する。切り目K5,K6で囲われた領域の縁は、切り目K5,K6に戻るので、穴を有さない略平板状の台紙5の表面に被包装物を挟んでスキンパックフィルム8に接着したスキンパック包装体が得られる。
本実施形態の製造方法によって得られるスキンパック包装体1も、台紙に切り目K5が残っている。このため、上記第7実施形態と同様に、開封性の向上したスキンパック包装体1を製造できる。
また、本実施形態の製造方法によれば、台紙5の第1辺51又は第2辺52に至る折り罫線が形成されていないので、復元後の台紙5には前記折り罫線の跡もなく、良好な外観を有するスキンパック包装体1を製造できる。
また、本実施形態の製造方法によれば、台紙5の第1辺51又は第2辺52に至る折り罫線が形成されていないので、復元後の台紙5には前記折り罫線の跡もなく、良好な外観を有するスキンパック包装体1を製造できる。
[スキンパック包装体の製造方法のその他の実施形態]
上記各実施形態においては、折り罫線を形成して台紙5を折り曲げているが、折り罫線を形成しないで折り曲げることも可能である。
さらに、上記各実施形態においては、台紙5を折り曲げて凹所71,…の底部71a,…及び両側部71b,71c,…を形成しているが(角部を生じるように屈曲させている)、台紙5を円弧状に曲げて凹所を形成することも可能である。もっとも、厚紙や合成樹脂シートなどからなる台紙5にあっては、それを円弧状に曲げ(湾曲させ)且つその状態を維持させることは困難なので、上記実施形態のように、折り曲げて凹所71,…を形成することが好ましい。
上記各実施形態においては、折り罫線を形成して台紙5を折り曲げているが、折り罫線を形成しないで折り曲げることも可能である。
さらに、上記各実施形態においては、台紙5を折り曲げて凹所71,…の底部71a,…及び両側部71b,71c,…を形成しているが(角部を生じるように屈曲させている)、台紙5を円弧状に曲げて凹所を形成することも可能である。もっとも、厚紙や合成樹脂シートなどからなる台紙5にあっては、それを円弧状に曲げ(湾曲させ)且つその状態を維持させることは困難なので、上記実施形態のように、折り曲げて凹所71,…を形成することが好ましい。
また、上記各実施形態では、台紙5の幅方向に3箇所の凹所71,…を形成する場合を例示したが、例えば、図17に示すように、台紙5の幅方向に4箇所の凹所71,…を形成してもよいし、図18に示すように、台紙5の幅方向に5箇所の凹所71,…を形成してもよい。
特に図示しないが、台紙5の幅方向に2箇所又は6箇所以上の凹所を形成してもよい。もちろん、台紙5の幅方向に1箇所だけ凹所を形成して、スキンパック包装体1を製造してもよい。もっとも、同時により多くのスキンパック包装体1を製造できることから、台紙5の幅方向に複数箇所の凹所を形成することが好ましい。
その他、上記第1乃至第8実施形態で示した態様を適宜に組み合わせてスキンパック包装体を製造することもできる。
1…スキンパック包装体、2,5…台紙、3…被包装物、51…台紙の第1辺、52…台紙の第2辺、53…台紙の第3辺、54…台紙の第4辺、3…被包装物、4,8…スキンパックフィルム、71,72,73…凹所、71a,72a,73a…凹所の底部、71b,71c,72b,72c,73b,73c…台紙の側部、9…吸引台
Claims (3)
- 可撓性を有する平板状の台紙を曲げることにより、底部とその底部の両側から上方に立ち上がる両側部とを有する凹所を形成する曲げ工程、
前記凹所内に被包装物を載置する載置工程、
前記被包装物を含んで前記台紙の表面側に、スキンパックフィルムを被せるパック工程、
前記台紙の裏面側から吸引することにより、台紙を略平板状に伸張させつつ前記スキンパックフィルムを台紙の表面に接着させる吸引工程、
を有する、スキンパック包装体の製造方法。 - 前記載置工程において、凹所内に被包装物を載置した後、前記側部の表面と水平面との成す角が鈍角となる、請求項1に記載のスキンパック包装体の製造方法。
- 前記曲げ工程において、前記凹所を、台紙の第1辺からその辺に対向する第2辺に延びる長状に形成すると共に、前記長状の凹所を、台紙の第3辺からその辺に対向する第4辺までの間に、間隔を開けて複数形成し、
前記載置工程において、前記各凹所内に1つ又は2つ以上の被包装物を載置する、請求項1又は2に記載のスキンパック包装体の製造方法。
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-
2012
- 2012-05-29 JP JP2012121894A patent/JP2013245011A/ja active Pending
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