JP2013244924A - 自動車の後部構造 - Google Patents
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【課題】 コスト、重量の増加を要しない簡易な構造で、リアタイヤによって巻き上げられた泥水等がリアバンパ上端の隙間から漏れ出るのを防ぐことができる自動車の後部構造を提供する。
【解決手段】 本発明による自動車の後部構造100は、車両後面にて車幅方向に延びる基本面106と基本面106から車両側面に連続する2つの側面108、110とを有するリアバンパ104と、リアタイヤ112の後方に位置しリアバンパ104の基本面106の裏側と対向するハウジングパネル116と、ハウジングパネル116の下端に取り付けられ下方へ延びる片持ちのカバー118とを備え、カバー118は、車両後方へ傾斜する部分を有し、その部分によってリアタイヤ112とリアバンパ104の上端との間を遮っていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】 本発明による自動車の後部構造100は、車両後面にて車幅方向に延びる基本面106と基本面106から車両側面に連続する2つの側面108、110とを有するリアバンパ104と、リアタイヤ112の後方に位置しリアバンパ104の基本面106の裏側と対向するハウジングパネル116と、ハウジングパネル116の下端に取り付けられ下方へ延びる片持ちのカバー118とを備え、カバー118は、車両後方へ傾斜する部分を有し、その部分によってリアタイヤ112とリアバンパ104の上端との間を遮っていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、リアバンパを備える自動車の後部構造に関する。
自動車の後部には、リアバンパが取り付けられている。特許文献1、2に記載されているように、従来から、リアタイヤによって巻き上げられた泥水(水しぶき)等がリアバンパ上端と別部品(リアコンビランプ等)との隙間から漏れ出て、外観が悪くなるという問題があった。これを防ぐために、特許文献1では、リアバンパの車幅方向端部の上端に車両前方へと延びる泥受けフランジを設ける構造を提案している。特許文献2では、リアバンパのコーナ部の裏側に上下に間隔を開けて複数のリブを設ける構造を提案している。この構造では、上方の位置にあるリブの先端部と車体との隙間が下方の位置にあるリブの先端部と車体との隙間よりも小さく設定される。なお、特許文献2には、泥水等を防ぐ従来技術として、コーナ部の裏面側にスポンジを取り付けた構造も記載されている。
また、リアタイヤの後方の車体とリアバンパとの隙間を全て覆うリアフェンダライニングを備え、それによってリアタイヤによって巻き上げられた泥水等を防いでいる自動車もある。
リアバンパは車両後面にて車幅方向に延びる基本面と基本面から車両側面に連続する2つの側面とからなり、一般に、その上端が基本面から側面にかけて湾曲して上昇する形状をなす。特許文献1の図5に示されているように、かかる形状の場合、湾曲して上昇する部分にまで連続して長いフランジを形成するのは製造上困難であり、湾曲して上昇する部分の手前でフランジが途切れてしまう。すると、フランジよりも車幅方向外側から侵入する泥水等を防ぐことができない。
特許文献2の図2に示されるように、特許文献2に係る構造では、リアバンパのコーナ部の裏側から水平に延びるリブであるため(湾曲して上昇するような形状でないため)作成することができる。しかしリブの場合、リアバンパの意匠や型の制約により作成可能な位置が限られたり、先端を充分に延ばすことができなかったりする場合がある。なお、特許文献2に記載されるスポンジを取り付ける構造では、コストが高くなってしまう。
また、リアタイヤの後方の車体とリアバンパとの隙間を全て覆うリアフェンダライニングを備える構造では、リアフェンダライニングが大型の部品になるためコストが高くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、コスト、重量の増加を要しない簡易な構造で、リアタイヤによって巻き上げられた泥水等がリアバンパ上端の隙間から漏れ出るのを防ぐことができる自動車の後部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の代表的な構成は、車両後面にて車幅方向に延びる基本面と基本面から車両側面に連続する2つの側面とを有するリアバンパを備える自動車の後部構造において、リアタイヤの後方に位置しリアバンパの基本面の裏側と対向するパネルと、パネルの下端に取り付けられ下方へ延びる片持ちのカバーとをさらに備え、カバーは、車両後方へ傾斜する部分を有し、その部分によってリアタイヤとリアバンパの上端との間を遮っていることを特徴とする。
上記構成によれば、リアタイヤによって巻き上げられた泥水等は、カバーによって遮られる。そのため、泥水等がリアバンパの車幅方向端部の上端には達しない。したがって、泥水等がリアバンパ上端の隙間から漏れ出て外観が悪くなることを防止できる。また泥水等を防ぐのに必要な(必要最低限の)大きさのカバーを取り付けるだけなので、コスト、重量の増加を要しない簡易な構造でそれを実現ことができる。
リアバンパの上端は、基本面から側面にかけて湾曲して上昇していて、リアバンパの車幅方向端部の上端には、湾曲して上昇する部分の手前まで車両前方へ向けられたフランジが形成されていて、カバーが、フランジよりも車幅方向外側に位置しているとよい。
上記構成によれば、リアタイヤによって巻き上げられた泥水等は、カバーとフランジとによって遮られる。フランジを形成することが困難な湾曲して上昇する部分よりも車幅方向外側にカバーが位置しているので、そこから泥水等が侵入するのを防ぐことができる。これにより、コスト、重量を抑えつつ、泥水等が漏れ出るのを効果的に防ぐことができるバランスの良い構成が実現される。
本発明によれば、コスト、重量の増加を要しない簡易な構造で、リアタイヤによって巻き上げられた泥水等がリアバンパ上端の隙間から漏れ出るのを防ぐことができる自動車の後部構造を提供可能である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。なお、便宜上、「車両前方Fwd」、「車両右方Rh」、「車両上方Up」について図示する。
図1は、本実施形態にかかる自動車の後部構造(以下「後部構造100」)が適用された自動車102の側面図である。図2は、自動車102の後面図である。図1に示すように、後部構造100は、リアタイヤ112の後方の構造であって、リアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等がリアバンパ104上端とリアコンビランプ114との隙間(見切り部分)から漏れ出て外観が悪くなるのを防ぐ構造である。
図2に示すように、リアバンパ104は、車両後面にて車幅方向に延びる基本面106と基本面106から車両側面に連続する2つの側面108、110とからなり、リアコンビランプ114、バックドア120の下方に位置する。リアバンパ104は、リアコンビランプ114に沿って、その上端が基本面106から側面108、110にかけて湾曲して上昇する形状をなす(湾曲して上昇する部分を「両矢印L1」で図示する)。リアコンビランプ114は、ブレーキランプ、ウインカーランプ、バックランプ、テールランプが一体となったものであり、バックドア120の側方に位置する。
図3は図2のX矢視図であって、便宜上、リアコンビランプ114を取り外した状態を図示したものである。図4は図3のA−A断面図である。図5は、図3のB−B断面図である。図3に示すように、リアバンパ104の車幅方向端部の上端には、車両前方へ向けられたフランジ122が、両矢印L1で表す湾曲して上昇する部分の手前まで形成される。湾曲して上昇する部分にまで連続して長いフランジを形成するのは製造上困難なためである。
フランジ122は、リアコンビランプ114の下端を受ける座面として機能すると共に、リアバンパ104上端付近の剛性を向上させ形状を安定化させる。とりわけ、本実施形態では、フランジ122はリアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等を遮り、リアバンパ104上端とリアコンビランプ114との隙間(見切り部分)からそれが漏れ出て外観が悪くなるのを防ぐ。
しかしかかる構造では、フランジ122よりも車幅方向外側から侵入する泥水等については防ぐことができない。そこで、図4、図5に示すように、後部構造100では、リアタイヤ112の後方に位置し、リアバンパ104の基本面106の裏側の車幅方向端部と対向するハウジングパネル116(リアコンビランプアウタハウジングパネル)の下側にカバー118を取り付ける。カバー118は片持ち状態(一端だけが固定された状態)で保持され下方へ延び、車両後方へ傾斜する部分(後述する遮断面126)によってリアタイヤ112とリアバンパ104の車幅方向端部の上端との間を遮る。これにより、カバー118は、リアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等がリアバンパ104上端とリアコンビランプ114との隙間に到達するのを防ぐ。
カバー118は、フランジ122よりも車幅方向外側に位置する(図3参照)。したがって後部構造100によれば、カバー118によって、フランジ122よりも車幅方向外側からリアバンパ104の上端に泥水等が浸入するのを防ぐことができる。
なお、リアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等を、カバー118だけで防ぐ構造としてもよい。しかし、この場合には、泥水等の漏出防止の実効性を担保するために、カバー118の大型化を招くおそれがある。カバー118の大型化は、コストや重量の増加に直結する。そのため、カバー118だけで防ぐ構造とするのではなく、本実施形態のようにカバー118とフランジ122との双方により泥水等を防ぐ構造とするのが、その実効性およびコスト、重量の観点からより優れたものとなる。
カバー118は、リアタイヤ112に近い位置に取り付けるほど、リアバンパ104上端とリアコンビランプ114との隙間に向かって飛んで来る泥水(水しぶき)等を効率良く受け止めることができる。そのため、本実施形態では、カバー118がハウジングパネル116の下端に取り付けられる。なお、カバー118を取り付けるパネルはハウジングパネル116に限らない。基本面106の裏側の車幅方向端部と対向するパネルであればカバー118を取り付けてよく、パネルとカバーを一体に形成してもよい。また、リアバンパ104の車幅方向端部の裏側にカバー118を取り付けることも可能である。
図6は、図1のY矢視図である。なお、図6では便宜上、リアタイヤ112等の図示を省略している。図6に示すように、片持ちのカバー118は泥水等を防ぐのに必要最低限の大きさに形成される(すなわち従来のフェンダライニングより小さく形成される)。したがって、リアタイヤの後方の車体とリアバンパとの隙間を全て覆う従来のリアフェンダライニングのようにコスト、重量が嵩むことがない。またカバー118は樹脂で形成される。これにより、カバー118を低コスト、低重量で作成することができる。樹脂製のカバー118によれば、リアバンパの裏側の車幅方向端部の上端にスポンジを取り付ける従来構造に比して、コストを抑えることができる。なお、本実施形態ではカバー118を樹脂製とするが、カバー118を板金製にしてもよい。
なお、泥水等の漏出防止を図るためリアバンパにリブを形成する場合、リアバンパの意匠や型の制約を受ける。一方、カバー118は、リアバンパ104とは別体の部品であるため、当然ではあるがリアバンパ104の意匠や型の制約を受けることはない。そのため、自由にその形状等を決定することができる。
図7は、図6のカバー118を示す図である。図7(a)が車両前側からカバー118を見た図であり、図7(b)が車両後側からカバー118を見た図である。図7(a)(b)に示すように、本実施形態では、カバー118は、組付面124と、遮断面126と、後端面128とからなる。
組付面124は、側面視で略垂直な面(図4、図5等参照)であって、ハウジングパネル116に組み付けられる。組付面124の上側および下側には、ハウジングパネル116に向かって延びこれに当接するリブ状の当接部130(代表して1つに符号を付す)が形成される。組付面124の側部(右側、左側)にはクリップ組付用の座面と孔とがそれぞれ形成されていて、組付面124はクリップ132、134によりハウジングパネル116に組み付けられる。組付面124の略中央にはクリップ132、134での組付前に、組付面124をハウジングパネル116に仮止めするための突起136が形成される。かかる構成により、組付面124の良好な組付性が確保される。
遮断面126は、組付面124の下端に連続し、車両後方へ傾斜する形状をなす。遮断面126は、リアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等を受け止めるいわばカバー118の本体部分となる。遮断面126には、剛性向上のため前後方向に延びるビードが形成される。後端面128は、遮断面126の後側を下方に屈曲するようにして形成される。ここでは後端面128は側面視で略垂直な面として形成される。
以上、上述した後部構造100によれば、コスト、重量の増加を要しない簡易な構造で、リアタイヤ112によって巻き上げられた泥水等がリアバンパ104上端の隙間から漏れ出るのを防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、リアバンパを備える自動車の後部構造に利用することができる。
100…後部構造、102…自動車、104…リアバンパ、106…基本面、108、110…側面、112…リアタイヤ、114…リアコンビランプ、116…ハウジングパネル、118…カバー、120…バックドア、122…フランジ、124…組付面、126、128…後端面、130…リブ、132、134…クリップ、136…突起
Claims (2)
- 車両後面にて車幅方向に延びる基本面と該基本面から車両側面に連続する2つの側面とを有するリアバンパを備える自動車の後部構造において、
リアタイヤの後方に位置し前記リアバンパの基本面の裏側と対向するパネルと、
前記パネルの下端に取り付けられ下方へ延びる片持ちのカバーとをさらに備え、
前記カバーは、車両後方へ傾斜する部分を有し、該部分によって前記リアタイヤと前記リアバンパの上端との間を遮っていることを特徴とする自動車の後部構造。 - 前記リアバンパの上端は、前記基本面から前記側面にかけて湾曲して上昇していて、
前記リアバンパの車幅方向端部の上端には、湾曲して上昇する部分の手前まで車両前方へ向けられたフランジが形成されていて、
前記カバーが、前記フランジよりも車幅方向外側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の自動車の後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012121853A JP2013244924A (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | 自動車の後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2013244924A true JP2013244924A (ja) | 2013-12-09 |
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JP2012121853A Pending JP2013244924A (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | 自動車の後部構造 |
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JP (1) | JP2013244924A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020069895A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | スズキ株式会社 | 車両後部構造 |
-
2012
- 2012-05-29 JP JP2012121853A patent/JP2013244924A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2020069895A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | スズキ株式会社 | 車両後部構造 |
JP7180285B2 (ja) | 2018-10-31 | 2022-11-30 | スズキ株式会社 | 車両後部構造 |
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