JP2013241488A - エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 - Google Patents
エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013241488A JP2013241488A JP2012113779A JP2012113779A JP2013241488A JP 2013241488 A JP2013241488 A JP 2013241488A JP 2012113779 A JP2012113779 A JP 2012113779A JP 2012113779 A JP2012113779 A JP 2012113779A JP 2013241488 A JP2013241488 A JP 2013241488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- general formula
- group
- epoxy resin
- carbon atoms
- glycidyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 CC(C)(c1ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc1)c1ccc(C(C)(c2ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc2)c2ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc2)cc1 Chemical compound CC(C)(c1ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc1)c1ccc(C(C)(c2ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc2)c2ccc(*C(*)(CO*O*)O*)cc2)cc1 0.000 description 6
- YDNVQJXSARKRQM-UHFFFAOYSA-N CC(C)(c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC1OC1)OCC1OC1)c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC1OC1)OCC1OC1 Chemical compound CC(C)(c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC1OC1)OCC1OC1)c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC1OC1)OCC1OC1 YDNVQJXSARKRQM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- CNBRFENVSCUEDI-UHFFFAOYSA-N CC(C)(c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC(COC(C(C)=C)=O)O)OCC1OC1)c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC(COC(C(C)=C)=O)O)OCC1OC1 Chemical compound CC(C)(c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC(COC(C(C)=C)=O)O)OCC1OC1)c(cc1)ccc1OCC(COCCOCC(COC(C(C)=C)=O)O)OCC1OC1 CNBRFENVSCUEDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G59/00—Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
- C08G59/14—Polycondensates modified by chemical after-treatment
- C08G59/1433—Polycondensates modified by chemical after-treatment with organic low-molecular-weight compounds
- C08G59/1438—Polycondensates modified by chemical after-treatment with organic low-molecular-weight compounds containing oxygen
- C08G59/1455—Monocarboxylic acids, anhydrides, halides, or low-molecular-weight esters thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L63/00—Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
- C08L63/10—Epoxy resins modified by unsaturated compounds
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1339—Gaskets; Spacers; Sealing of cells
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
【解決手段】一般式(1)〜(3)のいずれか、又は一般式(1a)〜(3a)のいずれかで示されるエステル化エポキシ樹脂。
【選択図】なし
Description
で示されるメタクリル酸によるエステル化エポキシ樹脂を含む樹脂組成物が記載され、このエポキシ樹脂組成物は、耐液晶性に優れることが記載されている。しかし、(メタ)アクリル酸によるエステル化エポキシ樹脂中に存在する水酸基が、シール剤の液安定性を悪くし、かつ、分子間水素結合作用により、シール剤の粘度を高くする。
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(2):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂
〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、メチルグリシジル、(メタ)アクリロイル、アルキル、アシル、シリル、アセタール、又は基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8
(式中、R’は、水素、(メタ)アクリロイル、アルキル、アシル、シリル、又はアセタールであり、
R8は、(メタ)アクリロイルであるが、
基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’のうち、水素は平均して0.8個未満である)であり、
一般式(1)及び(2)に存在するR11、R12、R14及びR15において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(2a):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3a):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂
〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、メチルグリシジル、(メタ)アクリロイル、又は基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8
(式中、R’は、水素、又は(メタ)アクリロイルであり、
R8は、(メタ)アクリロイルであるが、
基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’のうち、水素は平均して0.8個未満である)であるが、
一般式(1a)及び(2a)に存在するR11、R12、R14及びR15において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3a)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸無水物と反応させる工程
を含む、エステル化エポキシ樹脂の製造方法。
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(5):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(6):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂〔各式中、
Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、又はメチルグリシジルであるが、
一般式(4)及び(5)に存在するR1、R2、R4及びR5の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルであり、
一般式(6)に存在するR1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルである〕
を(メタ)アクリル酸無水物と反応させることを含む、上記(2)記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。
(2A)一般式(7a):
一般式(8a):
又は、一般式(9a):
〔各式中、
X及びR21は、上記(4)で定義されたとおりである〕
で示されるエポキシ化合物を、金属触媒の存在下、下記一般式(10):
HO−Y−OH (10)
(式中、Yは、上記(4)で定義されたとおりである)
で示されるジヒドロキシ化合物と反応させて、一般式(7b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(8b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(9b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体〔各式中、X、Y及びR21は、上記で定義されたとおりである〕を得る工程と、
(2B)工程(2A)で得られた一般式(7b)〜一般式(9b)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化する工程と
を含む方法で製造する、上記(4)記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C’)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させて部分エステル化エポキシ樹脂を得る工程と
(1D)工程(1C’)で得られた部分エステル化エポキシ樹脂を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤、又はアセタール化剤と反応させる工程と
を含む、エステル化エポキシ樹脂の製造方法。
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(2’):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3’):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に水素、グリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8
(式中、R8は、アクリロイル又はメタクリロイルである)であり、
一般式(1’)及び(2’)に存在するR11、R12、R14及びR15の少なくとも2つは、グリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3’)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16の少なくとも2つはグリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕
を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤、又はアセタール化剤と反応させることを含む、上記(1)記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。
(2A)一般式(7a):
一般式(8a):
又は、一般式(9a):
〔各式中、X及びR21は、上記(7)で定義されたとおりである〕
で示されるエポキシ化合物を、金属触媒の存在下、下記一般式(10):
HO−Y−OH (10)
(式中、Yは、上記(7)で定義されたとおりである)
で示されるジヒドロキシ化合物と反応させて、一般式(7b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(8b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(9b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体〔式中、X、Y及びR21は、上記で定義されたとおりである〕を得る工程と、
(2B)工程(2A)で得られた一般式(7b)〜一般式(9b)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化して、
一般式(4):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(5):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(6):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂
〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、又はメチルグリシジルであるが、
一般式(4)及び(5)に存在するR1、R2、R4及びR5の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルであり、
一般式(6)に存在するR1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルである〕を得て、
(2C)工程(2B)得られた一般式(4)〜(6)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させることを含む方法により製造する、上記(7)記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。
本発明は、一般式(1)〜(3)[各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、nは、0又は1〜6の整数である)であり、各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、メチルグリシジル、(メタ)アクリロイル、アルキル、シリル、アセタール、又は基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8(式中、R’は、水素、(メタ)アクリロイル、アルキル、アシル、シリル、又はアセタールであり、R8は、(メタ)アクリロイルであるが、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’のうち、水素は平均して0.8個未満である)であり、一般式(1)及び(2)に存在するR11、R12、R14及びR15において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、一般式(3)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂である。
で示される。一般式(2)及び(3)の多量化体も、一般式(1)の多量化体と同様に表記できる。多量化体の量は変化し得る。
アシルとして、例えば、アセチル、ピバロイル、ベンゾイル、t−ブトキシカルボニル等が挙げられる。
アセタールとしては、例えば、メトキシメチル、エトキシエチル、テトラヒドロピラニル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメチル、メチルチオメチル等が挙げられる。
(式中、Rは、(メタ)アクリロイル、Me又はEtなどである)
、さらに、そのヘキサメタクリレート化体、オクタメタクリレート化体や二量化体や三量化体等の多量化体も含み得る。
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸無水物と反応させる工程を含む、
工程(1A)において、原料化合物である分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物には、エポキシ基の開環によりヒドロキシ基が形成されると共に、ポリヒドロキシ化合物に由来するヒドロキシ基が形成される。ここで、多官能エポキシ化合物の開環体とは、多官能エポキシ化合物のエポキシ基が全て開環した化合物をいう。
多官能エポキシ化合物として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、ジメチロールプロパン、トリメチルロールプロパン、スピログリコール、グリセリン等の多価アルコール類とエピクロロヒドリンとを反応させて得られる脂肪族多価グリシジルエーテル化合物が挙げられる。
HO−Y−OH (10)
〔式中、Yは、前述のとおりである〕
で示されるジヒドロキシ化合物であるのが特に好ましい。
工程(1B)により、工程(1A)で得られる多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基がエポキシ化される。工程(1B)において、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体におけるヒドロキシ基の一部又は全部がエポキシ化される。本発明において、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基の50%〜100%がエポキシ化されるのが好ましく、75%〜100%がエポキシ化されるのがより好ましい。
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(8b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(9b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体〔式中、X、Y及びR21は、前記に定義されたとおりである〕である。
工程(1C)において、前記工程(1A)〜(1B)を含む製造方法により得られるエポキシ樹脂のグリシジル基、メチルグリシジル基及び水酸基が(メタ)アクリル酸無水物により(メタ)アクリロイル化される。工程(1A)〜(1B)を含む製造方法により得られるエポキシ樹脂として、好ましくは、一般式(4)〜一般式(6)で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂である。
エステル化エポキシ樹脂の製造方法において、グリシジル基及びメチルグリシジル基と(メタ)アクリル酸無水物との反応は定量的に進むため、得られたエステル化エポキシ樹脂のエステル化率は、エポキシ当量より推定することもできる。
相間移動触媒は、前述した触媒から選択され得、塩化ベンジルトリメチルアンモニウムが好ましい。相間移動触媒の使用量は、反応体の全重量に基づいて、0.001〜5重量%であり、0.001〜2.0重量%がより好ましい。
塩基性触媒としては、3価の有機リン化合物及び/又はアミン化合物であることが好ましい。塩基性触媒の塩基性原子は、リン及び/又は窒素である。
また、塩基性触媒をポリマーに担持させた、ポリマー担持塩基性触媒を使用することもできる。
また、重合禁止剤を添加しても良く、重合禁止剤としては例えば、ヒドロキノン、パラメトキシフェノール、BHT等が挙げられ、単独で使用しても良く、組み合わせて用いても構わない。添加量は反応系重量に対して、50〜1000ppmが好ましい。
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C’)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させて部分エステル化エポキシ樹脂を得る工程と
(1D)工程(1C’)で得られた部分エステル化エポキシ樹脂を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤又はアセタール化剤と反応させる工程と
を含む。
工程(1A)及び(1B)は前記した通りである。
工程(1C’)において、前記工程(1A)〜(1B)を含む製造方法により得られるエポキシ樹脂のグリシジル基及びメチルグリシジル基が部分的に(メタ)アクリロイル化される。工程(1A)〜(1B)を含む製造方法により得られるエポキシ樹脂として、好ましくは、一般式(4)〜一般式(6)で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂である。
また、重合禁止剤を添加しても良く、重合禁止剤としては例えば、ヒドロキノン、パラメトキシフェノール、BHT等が挙げられ、単独で使用しても良く、組み合わせて用いても構わない。添加量は反応系重量に対して、50〜1000ppmが好ましい。
を含み、さらに、モノメタクリレート化体、トリメタクリレート化体、テトラメタクリレート化体や、それらの二量化体、三量化体等の多量化体も含み得る。
工程1Dは、工程(1C’)で得られた部分エステル化エポキシ樹脂を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤又はアセタール化剤と反応させる工程である。
アルキル化剤として、例えばアルキルクロリド、アルキルブロミド、アルキルヨージド等のアルキルハライドなどであり得る。
シリル化剤として、例えばトリアルキルシリルクロリド、トリアルキルシリルブロミド等のトリアルキルシリルハライドなどであり得る。
エポキシ樹脂A(一般式(4)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンである)の合成
エチレングリコール(東京化成社製)500g、45%ホウフッ化錫(II)水溶液(森田化学工業社製)1.0gをナスフラスコに入れた。ビスフェノールA型エポキシ樹脂(EXA850CRP、DIC株式会社製)340gを攪拌しながら80℃に保ち1時間にわたり徐々に加え、添加終了より80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、クロロホルムを1L加え、水1Lで6回洗浄した。得られた有機相の溶媒を減圧留去により除去し、無色透明粘稠物の開環体(化合物1a:ビスフェノールA型エポキシ樹脂のエチレングリコール開環体、一般式(7b)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンである化合物)410gを得た。なお、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、原料のエポキシ樹脂および1つのエポキシ基のみが開環した化合物のピークの消失により、全てのエポキシ基が開環されていることを確認した。
化合物1a(EXA850CRP−エチレングリコール開環体)232g、エピクロロヒドリン(和光純薬社製)590g、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド(東京化成社製)50gを、機械攪拌機、温度計、温度調節器、凝縮器、ディーン−スターク・トラップおよび滴下ロートを付した2リットルの三口丸底フラスコに入れた。次いで、混合物を70トール(torr)の高真空下攪拌しながら約50ないし55℃に加熱してエピクロロヒドリンを激しく還流した。160gの48%溶液NaOH(関東化学社製)を2時間にわたり混合物にゆっくりと添加した。共沸物が生成次第、水/エピクロロヒドリン混合物のうち、エピクロロヒドリンを反応系に戻しながら攪拌を続けた。添加終了後、3時間にわたり攪拌を継続した。次いで、反応混合物を室温に冷却しクロロホルム1Lを加え1Lの水で6回洗浄した。得られた有機相の溶媒を減圧留去により除去し、淡黄色透明粘稠物のグリシジルエーテル体(エポキシ樹脂A)245gを得た。エポキシ当量188 g/eq、粘度13,000mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で[M+NH4]+=706、[M+2NH4]2+/2=619が測定された。
エポキシ樹脂Aを50g(0.266当量/エポキシ基)、メタクリル酸無水物を10.25g(0.0665当量)、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリドを493mg、BHTを12mgナス型フラスコに入れ、90℃で5時間攪拌した。反応混合物を40℃以下に冷却し、クロロホルム150mlを加え、水250mlで5回洗浄した後、飽和食塩水150mlで1回洗浄した。得られた有機相に硫酸マグネシウムを加え、乾燥後、ろ過などで固形分を濾別し、得られた有機相の溶媒を減圧留去により留去し、黄色粘稠物としてエステル化エポキシ樹脂Aを54g得た。エステル化エポキシ樹脂Aは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が平均して0.3個以下であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が75:25であった。エポキシ当量293g/eq、粘度23,450mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で(A-1):[M+NH4]+=706,(A-2):[M+NH4]+=860,(A-3):[M+NH4]+=1015,(A-4):[M+NH4]+=1169,(A-5): [M+2NH4]2+/2=696, (A-6): [M+2NH4]2+/2=773が測定された。
実施例1において、メタクリル酸無水物を13.6g(0.0886当量)とした以外は同様にして、黄色粘稠物としてエステル化エポキシ樹脂Bを57g得た。エステル化エポキシ樹脂Bは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が平均して0.3個以下であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が65:35であった。エポキシ当量368g/eq、粘度32,100mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で(A-1):[M+NH4]+=706,(A-2):[M+NH4]+=860,(A-3):[M+NH4]+=1015,(A-4):[M+NH4]+=1169,(A-5): [M+2NH4]2+/2=696, (A-6): [M+2NH4]2+/2=773,(A-7):[M+NH4]+=1323が測定された。
(A-1)〜(A-6)に加え、
を含む。
実施例1において、メタクリル酸無水物を20.5g(0.133当量)とした以外は同様にして、黄色粘稠物としてエステル化エポキシ樹脂Cを63g得た。エステル化エポキシ樹脂Bは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が平均して0.3個以下であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が50:50であった。エポキシ当量528g/eq、粘度40,200mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で(A-1):[M+NH4]+=706,(A-2):[M+NH4]+=860,(A-3):[M+NH4]+=1015,(A-4):[M+NH4]+=1169,(A-5): [M+2NH4]2+/2=696, (A-6): [M+2NH4]2+/2=773,(A-7):[M+NH4]+=1323が測定された。
(A-1)〜(A-7)を含む。
エポキシ樹脂Aを376g(2.0当量/エポキシ基)、メタクリル酸を88.7g(1.0当量)、トリフェニルホスフィンを0.52g、BHTを90mg混合し、100℃で6時間攪拌し、部分エステル化エポキシ樹脂Aを460g得た。部分エステル化エポキシ樹脂Aは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が理論的に平均して1.0個であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が50:50であった。エポキシ当量470g/eq、粘度100,000mPa・s(3°×R7.7ローター、10rpm)。
50%アクリル化した部分エステル化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ダイセルユーシービー社製)を使用した。ビスフェノールA型グリシジルエポキシ樹脂は2官能のエポキシ樹脂であるが、このうち1官能のエポキシをメタアクリル酸でメタアクリル化した樹脂である。部分エステル化エポキシ樹脂Bは、以下の式:
(式中、Rがグリシジルまたは基:-CH2-CHOH-CH2-O-CO-C(CH3)=CH2であり、グリシジルの平均の個数と基:基:-CH2-CHOH-CH2-O-CO-C(CH3)=CH2の平均の個数の理論的割合が50:50である)で示される。
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた樹脂、並びにエポキシ樹脂Aのそれぞれについて、E型粘度計(東機産業社製 RE105U)を用いて、25℃で測定した粘度、及びJISK7236:2001により測定したエポキシ当量を表1に示す。質量分析にはWaters社製Quattro microを用いた。
実施例1〜5及び比較例1〜2で得られた樹脂並びにエポキシ樹脂Aのそれぞれについて、以下の方法で、Ni点の測定を行った。液晶の相転移温度であるNi点(Nematic-Isotropic point)の変化により、液晶への溶出性の評価を行える。液晶のNi点は液晶の各成分の混合組成により決定され、各配合で固有の値となる。一般的に、これら液晶に何らかの不純物(他成分)が混入することによりNi点は低下することが知られており、不純物混入具合をNi点より評価することが出来る。
[Ni点の測定方法]
アンプル瓶に各エポキシ樹脂0.1gを入れ、液晶(MLC−11900−080、メルク社製)1gを加えた。この瓶を120℃オーブンに1時間投入し、その後室温で静置して室温(25℃)に戻ってから液晶部分を取り出し0.2μmフィルターによりろ過し、評価用の液晶サンプルとした。Ni点の測定は、示差走査型熱量計(DSC、パーキンエルマー社製、PYRIS6)を使用し、評価用の液晶サンプル10mgをアルミサンプルパンに封入し、昇温速度5℃/分の条件で測定を行った。測定結果を表1〜2に示す。
各樹脂5重量部をアミキュアVDH(味の素ファインテクノ株式会社社製)とエポキシ当量と活性水素当量が同じになるように混合し、25℃で1週間放置した場合の放置前後の粘度値の変化率を測定した。部分エステル化エポキシ樹脂Aの5重量部に対してアミキュアVDHを0.84重量部、エステル化エポキシ樹脂Aの5重量部に対してアミキュアVDHを1.25重量部、エステル化エポキシ樹脂Bの5重量部に対してアミキュアVDHを1.10重量部、エステル化エポキシ樹脂Cの5重量部に対してアミキュアVDHを0.71重量部、部分エステル化エポキシ樹脂Bの5重量部に対してアミキュアVDHを0.92重量部使用した。測定結果を表1〜2に示す。
エポキシ樹脂Aを50g(0.266当量/エポキシ基)、メタクリル酸無水物を10.25g(0.0665当量)、PS−TBD(ポリスチレン−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン)を806mg、BHTを12mgナス型フラスコに入れ、100℃で5時間攪拌した。固形分をろ別して、黄色粘稠物としてエステル化エポキシ樹脂Dを50g得た。エステル化エポキシ樹脂Aは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が平均して0.3個以下であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が75:25であった。エポキシ当量272g/eq、粘度18,200mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で(A-1):[M+NH4]+=706,(A-2):[M+NH4]+=860,(A-3):[M+NH4]+=1015,(A-4):[M+NH4]+=1169,(A-5): [M+2NH4]2+/2=696, (A-6): [M+2NH4]2+/2=773が測定された。
(A-1)〜(A-6)を含む。
エポキシ樹脂Aを50g(0.266当量/エポキシ基)、メタクリル酸無水物を10.25g(0.0665当量)、PS−TPP(ポリスチレン−トリフェニルホスフィン)を434mg、BHTを12mgナス型フラスコに入れ、100℃で7時間攪拌した。固形分をろ別して、黄色粘稠物としてエステル化エポキシ樹脂Eを50g得た。エステル化エポキシ樹脂Aは、一般式(1a)において、Xがイソプロピリデンであり、Xの結合位置が4,4’−位であり、R21がいずれも水素であり、Yがエチレンであり、基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’において、水素が平均して0.3個以下であり、R1、R2、R4及びR5において、水素が平均してほぼ0個であり、かつ、グリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との理論的割合が75:25であった。エポキシ当量295g/eq、粘度19,150mPa・s(3°×R14ローター、10rpm)、分子量測定で(A-1):[M+NH4]+=706,(A-2):[M+NH4]+=860,(A-3):[M+NH4]+=1015,(A-4):[M+NH4]+=1169,(A-5): [M+2NH4]2+/2=696, (A-6): [M+2NH4]2+/2=773が測定された。
(A-1)〜(A-6)を含む。
Claims (10)
- 一般式(1):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、
一般式(2):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂。
〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、メチルグリシジル、(メタ)アクリロイル、アルキル、アシル、シリル、アセタール、又は基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8
(式中、R’は、水素、(メタ)アクリロイル、アルキル、アシル、シリル、又はアセタールであり、
R8は、(メタ)アクリロイルであるが、
基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’のうち、水素は平均して0.8個未満である)であり、
一般式(1)及び(2)に存在するR11、R12、R14及びR15において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕 - 一般式(1a):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(2a):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3a):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエステル化エポキシ樹脂。
〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、メチルグリシジル、(メタ)アクリロイル、又は基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8
(式中、R’は、水素、又は(メタ)アクリロイルであり、
R8は、(メタ)アクリロイルであるが、
基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8に存在するR’のうち、水素は平均して0.8個未満である)であり、
一般式(1a)及び(2a)に存在するR11、R12、R14及びR15において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3a)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16において、グリシジルとメチルグリシジルと基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8と基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の合計は平均して2個以上であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OR’)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OR’)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕 - 工程(1A)〜(1C):
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸無水物と反応させる工程
を含む、エステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 一般式(4):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(5):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(6):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂〔各式中、
Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、又はメチルグリシジルであるが、
一般式(4)及び(5)に存在するR1、R2、R4及びR5の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルであり、
一般式(6)に存在するR1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルである〕
を(メタ)アクリル酸無水物と反応させることを含む、請求項2記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 請求項4記載の一般式(4)〜一般式(6)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂を、下記工程(2A)〜(2B):
(2A)一般式(7a):
又は、一般式(8a):
又は、一般式(9a):
〔式中、
X及びR21は、請求項4で定義されたとおりである〕
で示されるエポキシ化合物を、金属触媒の存在下、下記一般式(10):
HO−Y−OH (10)
(式中、Yは、請求項4で定義されたとおりである)
で示されるジヒドロキシ化合物と反応させて、一般式(7b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(8b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(9b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体〔各式中、X、Y及びR21は、上記で定義されたとおりである〕を得る工程と、
(2B)工程(2A)で得られた一般式(7b)〜一般式(9b)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化する工程と
を含む方法で製造する、請求項4記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 工程(1A)、(1B)、(1C’)及び(1D):
(1A)分子中に2以上のエポキシ基を有する多官能エポキシ化合物を、金属触媒の存在下、分子中に2以上のヒドロキシ基を有するポリヒドロキシ化合物と反応させて、多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体を得る工程と、
(1B)工程(1A)で得られた多官能エポキシ化合物のエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化してエポキシ樹脂を得る工程と
(1C’)工程(1B)で得られたエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させて部分エステル化エポキシ樹脂を得る工程と
(1D)工程(1C’)で得られた部分エステル化エポキシ樹脂を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤、又はアセタール化剤と反応させる工程と
を含む、エステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 一般式(1’):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(2’):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂、又は、一般式(3’):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂〔各式中、Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、それぞれ互いに独立に水素、グリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8
(式中、R8は、アクリロイル又はメタクリロイルである)であり、
一般式(1’)及び(2’)に存在するR11、R12、R14及びR15の少なくとも2つは、グリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10であり、
一般式(3’)に存在するR11、R12、R13、R14、R15及びR16の少なくとも2つはグリシジル、メチルグリシジル、又は基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8若しくは基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8であり、グリシジル及びメチルグリシジルの平均の個数と基:−CH2−CH(OH)−CH2−O−R8及び基:−CH2−C(CH3)(OH)−CH2−O−R8の平均の個数との割合は10:90〜90:10である〕
を(メタ)アクリロイル化剤、アルキル化剤、アシル化剤、シリル化剤、又はアセタール化剤と反応させることを含む、請求項1記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 請求項7記載の一般式(1’)〜一般式(3’)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなる部分エステル化エポキシ樹脂を、下記工程(2A)〜(2C):
(2A)一般式(7a):
一般式(8a):
又は、一般式(9a):
〔式中、
X及びR21は、請求項7で定義されたとおりである〕
で示されるエポキシ化合物を、金属触媒の存在下、下記一般式(10):
HO−Y−OH (10)
(式中、Yは、請求項7で定義されたとおりである)
で示されるジヒドロキシ化合物と反応させて、一般式(7b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(8b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体、又は、一般式(9b):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体〔式中、X、Y及びR21は、上記で定義されたとおりである〕を得る工程と、
(2B)工程(2A)で得られた一般式(7b)〜一般式(9b)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ開環体のヒドロキシ基をエポキシ化して、一般式(4):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(5):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂、又は、一般式(6):
で示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂〔各式中、
Xは、−O−、炭素原子数1〜4のアルキレン、又は炭素原子数2〜4のアルキリデンであり、
Yは、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン−炭素原子数1〜4のアルキレン、炭素原子数1〜4のアルキレン−炭素原子数6〜20のアリーレン、又は基:−R7−(O−R7)n−
(式中、R7は、炭素原子数1〜4のアルキレンであり、
nは、0又は1〜6の整数である)であり、
各R21は、それぞれ互いに独立に、水素又はメチルであり、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ互いに独立に、水素、グリシジル、又はメチルグリシジルであるが、
一般式(4)及び(5)に存在するR1、R2、R4及びR5の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルであり、
一般式(6)に存在するR1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも2つは、グリシジル又はメチルグリシジルである〕
を得て、
(2C)工程(2B)得られた一般式(4)〜(6)のいずれかで示される樹脂及び場合によりその多量化体からなるエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させることを含む方法により製造する、請求項7記載のエステル化エポキシ樹脂の製造方法。 - 請求項1又は請求項2記載のエステル化エポキシ樹脂を含む、硬化性組成物。
- 請求項3〜8のいずれか1項記載の製造方法により得られるエステル化エポキシ樹脂を含む、硬化性組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012113779A JP5979972B2 (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 |
KR1020147034927A KR101981364B1 (ko) | 2012-05-17 | 2013-05-17 | 에스테르화 에폭시 수지, 그의 제조 방법 및 그를 포함하는 경화성 조성물 |
TW102117533A TWI568762B (zh) | 2012-05-17 | 2013-05-17 | An esterified epoxy resin, a method for producing the same, and a hardening composition containing the same |
CN201380025515.0A CN104302686A (zh) | 2012-05-17 | 2013-05-17 | 酯化环氧树脂、其制造方法以及包含该酯化环氧树脂的固化性组合物 |
PCT/JP2013/063794 WO2013172450A1 (ja) | 2012-05-17 | 2013-05-17 | エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012113779A JP5979972B2 (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013241488A true JP2013241488A (ja) | 2013-12-05 |
JP5979972B2 JP5979972B2 (ja) | 2016-08-31 |
Family
ID=49583849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012113779A Active JP5979972B2 (ja) | 2012-05-17 | 2012-05-17 | エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5979972B2 (ja) |
KR (1) | KR101981364B1 (ja) |
CN (1) | CN104302686A (ja) |
TW (1) | TWI568762B (ja) |
WO (1) | WO2013172450A1 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190130581A (ko) | 2017-03-31 | 2019-11-22 | 교리쯔 가가꾸 산교 가부시키가이샤 | (메트)아크릴레이트 수지 및 그것을 포함하는 경화성 수지 조성물 |
KR20190131045A (ko) | 2017-03-31 | 2019-11-25 | 교리쯔 가가꾸 산교 가부시키가이샤 | 변성 수지 및 그것을 포함하는 경화성 수지 조성물 |
JP2021008410A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | Dic株式会社 | エポキシ化合物、組成物、硬化物及び積層体 |
WO2021107031A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 大阪有機化学工業株式会社 | (メタ)アクリレート、硬化性樹脂組成物、及び硬化物 |
KR20230073384A (ko) * | 2021-11-18 | 2023-05-26 | 한국생산기술연구원 | 에폭시 조성물, 이의 경화물 및 이를 포함하는 물품 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019218335A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-26 | 住友化学株式会社 | 化合物、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法 |
TWI691521B (zh) | 2018-12-10 | 2020-04-21 | 新應材股份有限公司 | 可撓性封裝材料、其製備方法及使用所述材料的封裝方法 |
CN111286291A (zh) * | 2018-12-10 | 2020-06-16 | 新应材股份有限公司 | 可挠性封装材料、其制备方法及使用所述材料的封装方法 |
CN110483743A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-11-22 | 广东博兴新材料科技有限公司 | 一种改性环氧丙烯酸酯树脂、制备方法及其在制备导电胶粘剂中的应用 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0277417A (ja) * | 1988-06-02 | 1990-03-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | 水性被覆用樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2008038029A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Kyoeisha Chem Co Ltd | エポキシ基含有硬化性樹脂成分 |
JP2010248308A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Japan U-Pica Co Ltd | 多官能エポキシ(メタ)アクリレート化合物及び該化合物を含有する感光性熱硬化性樹脂組成物並びにその硬化物 |
JP2012077202A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk | 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2829236A1 (de) * | 1977-07-06 | 1979-01-25 | Ciba Geigy Ag | Lineare, glycidyl- und hydroxylgruppenhaltige polyaetherharze |
JP3162179B2 (ja) | 1992-04-17 | 2001-04-25 | 協立化学産業株式会社 | 液晶表示装置の枠シール剤組成物 |
JPH0777417A (ja) * | 1993-09-08 | 1995-03-20 | Seikosha Co Ltd | X線撮像方法およびこれを使用した基板加工方法 |
JP4636593B2 (ja) * | 2004-08-27 | 2011-02-23 | 阪本薬品工業株式会社 | 熱硬化性エポキシ樹脂組成物 |
JP4710734B2 (ja) * | 2006-06-21 | 2011-06-29 | カシオ計算機株式会社 | ポインティング装置、ポインティング位置検出方法及びプログラム |
JP2008003260A (ja) | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶滴下工法用シール剤、上下導通材料及び液晶表示素子 |
-
2012
- 2012-05-17 JP JP2012113779A patent/JP5979972B2/ja active Active
-
2013
- 2013-05-17 TW TW102117533A patent/TWI568762B/zh active
- 2013-05-17 WO PCT/JP2013/063794 patent/WO2013172450A1/ja active Application Filing
- 2013-05-17 KR KR1020147034927A patent/KR101981364B1/ko active IP Right Grant
- 2013-05-17 CN CN201380025515.0A patent/CN104302686A/zh active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0277417A (ja) * | 1988-06-02 | 1990-03-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | 水性被覆用樹脂組成物及びその製造方法 |
JP2008038029A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Kyoeisha Chem Co Ltd | エポキシ基含有硬化性樹脂成分 |
JP2010248308A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Japan U-Pica Co Ltd | 多官能エポキシ(メタ)アクリレート化合物及び該化合物を含有する感光性熱硬化性樹脂組成物並びにその硬化物 |
JP2012077202A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk | 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190130581A (ko) | 2017-03-31 | 2019-11-22 | 교리쯔 가가꾸 산교 가부시키가이샤 | (메트)아크릴레이트 수지 및 그것을 포함하는 경화성 수지 조성물 |
KR20190131045A (ko) | 2017-03-31 | 2019-11-25 | 교리쯔 가가꾸 산교 가부시키가이샤 | 변성 수지 및 그것을 포함하는 경화성 수지 조성물 |
JP2021008410A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | Dic株式会社 | エポキシ化合物、組成物、硬化物及び積層体 |
JP7375347B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-11-08 | Dic株式会社 | エポキシ化合物、組成物、硬化物及び積層体 |
WO2021107031A1 (ja) * | 2019-11-27 | 2021-06-03 | 大阪有機化学工業株式会社 | (メタ)アクリレート、硬化性樹脂組成物、及び硬化物 |
KR20230073384A (ko) * | 2021-11-18 | 2023-05-26 | 한국생산기술연구원 | 에폭시 조성물, 이의 경화물 및 이를 포함하는 물품 |
KR102607952B1 (ko) | 2021-11-18 | 2023-12-04 | 한국생산기술연구원 | 에폭시 조성물, 이의 경화물 및 이를 포함하는 물품 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104302686A (zh) | 2015-01-21 |
TWI568762B (zh) | 2017-02-01 |
TW201406805A (zh) | 2014-02-16 |
KR20150020303A (ko) | 2015-02-25 |
KR101981364B1 (ko) | 2019-05-22 |
WO2013172450A1 (ja) | 2013-11-21 |
JP5979972B2 (ja) | 2016-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5979972B2 (ja) | エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、及びそれを含む硬化性組成物 | |
TWI662055B (zh) | 具有優良硬化後柔軟性的硬化性樹脂、(甲基)丙烯酸硬化性樹脂、及液晶密封劑組成物 | |
TW200808753A (en) | Aliphatic diepoxy compound, epoxy resin composition and cured material | |
JP5736613B2 (ja) | 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物 | |
JP6471620B2 (ja) | エポキシ化合物、部分エステル化エポキシ化合物及びそれらを含む硬化性組成物 | |
JPWO2014181787A1 (ja) | 硬化性エポキシ樹脂組成物及びその硬化物、ジオレフィン化合物及びその製造方法、並びにジエポキシ化合物の製造方法 | |
JP6310852B2 (ja) | グリシジルエーテル系化合物、液晶シール剤及びグリシジルエーテル系化合物の製造方法 | |
JP6461721B2 (ja) | エポキシ化合物及びその部分エステル化エポキシ化合物、その製造方法、並びにそれを含む硬化性組成物 | |
US9963542B2 (en) | Silicone-modified epoxy resin, composition containing the epoxy resin, and cured product of same | |
JP5897679B2 (ja) | 低溶出性エポキシ樹脂及びその部分エステル化エポキシ樹脂、その製造方法、並びにそれを含む硬化性樹脂組成物 | |
JP6021938B2 (ja) | メルカプト含有ビスアンヒドロヘキシトール誘導体及びその使用 | |
JP2020117612A (ja) | エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品 | |
JP4251138B2 (ja) | カチオン重合型組成物用硬化促進剤 | |
JP7484459B2 (ja) | エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品 | |
JP6736051B2 (ja) | エポキシ樹脂、完全変性エポキシ樹脂及びそれらを含む硬化性組成物 | |
JP7228104B2 (ja) | エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品 | |
JP2024085650A (ja) | グリシジルエーテル、可撓性付与剤、反応性希釈剤、エポキシ樹脂用組成物およびグリシジルエーテルの製造方法 | |
JP2006083306A (ja) | ジグリシジルエーテル、硬化性組成物および硬化物 | |
JP2021075627A (ja) | エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品 | |
JPH08333357A (ja) | 新規グリシジル化合物および該化合物を含有する硬化性組成物 | |
JP2001181267A (ja) | 脂環式化合物及びその製法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150121 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5979972 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |