JP2013241107A - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動手段が駆動されてミラーが格納又は起立される際にミラーの回動位置を検出する。
【解決手段】車両用ドアミラー装置10では、モータ36が駆動されることで、駆動体22(ホールICを含む)がスタンド16、クラッチ機構60及びホルダ74(磁石を含む)の回りを回動されて、ミラーが格納又は起立される。ここで、モータ36が駆動されてミラーが格納又は起立される際には、ホールICが、磁石の磁束を検出して、当該検出した磁束に対応した電圧を制御装置に出力する。このため、制御装置が、ホールICから入力される電圧に基づき、駆動体22の回動位置を検出できて、ミラーの回動位置を検出できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のミラーが格納又は起立される車両用ミラー装置に関する。
下記特許文献1に記載の折畳み装置では、サポートシャシが車体と一体にされると共に、ハウジングシャシに後視鏡が一体にされており、サポートシャシとハウジングシャシとの間に冠歯車が設けられている。さらに、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯とが噛合されて、冠歯車のサポートシャシに対する回転が係止されており、電動モータが駆動されることで、ハウジングシャシが冠歯車の回りを回動されて、後視鏡が折畳まれ又は展開される。
ハウジングシャシや後視鏡に打撃が入力された際には、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯との噛合が解除されて、冠歯車のサポートシャシに対する回転が許容されることで、ハウジングシャシ及び冠歯車がサポートシャシに対し回動されて、後視鏡が折畳まれ又は展開される。
その後、電動モータが駆動されることで、ハウジングシャシが冠歯車の回りを折畳み位置まで回動されて、ハウジングシャシの回動が停止された後に、冠歯車がサポートシャシに対し回転される。これにより、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯とが噛合されて、冠歯車のサポートシャシに対する回転が係止される。
ところで、この折畳み装置では、サポートシャシのギヤ歯の端部にホール効果センサが設けられると共に、冠歯車の溝の周縁に磁石が設けられている。このため、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯とが噛合された際には、ホール効果センサが磁石を検出することで、冠歯車のサポートシャシに対する回転係止(ロック位置)が検出される。一方、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯との噛合が解除された際には、ホール効果センサが磁石を検出しないことで、冠歯車のサポートシャシに対する回転許容(非ロック位置)が検出される。
ここで、上述の如く、冠歯車の溝とサポートシャシのギヤ歯との噛合が解除された状態で、電動モータが駆動されることで、ハウジングシャシが冠歯車の回りを折畳み位置まで回動される際には、冠歯車がサポートシャシに対し回転されない。このため、ホール効果センサが磁石を検出しない状態が維持される。
これにより、電動モータが駆動されることで、ハウジングシャシが冠歯車の回りを回動されて、後視鏡が折畳まれ又は展開される際には、冠歯車がサポートシャシに対し回転されないため、ホール効果センサ及び磁石によってはハウジングシャシの回動位置を検出できない。
特表2004−521823号公報
本発明は、上記事実を考慮し、駆動手段が駆動されてミラーが格納又は起立される際に回動体の回動位置を検出できる車両用ミラー装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用ミラー装置は、車体側に連絡された支持体と、前記支持体に回動可能に支持されると共に、車両のミラーが設けられた回動体と、駆動されることで前記回動体が回動されて前記ミラーが格納又は起立される駆動手段と、前記支持体及び前記回動体の一方に設けられた被検出部と、前記支持体及び前記回動体の他方に設けられ、前記駆動手段が駆動されて前記ミラーが格納又は起立される際に前記被検出部を検出して前記回動体の回動位置が検出される検出部と、を備えている。
請求項2に記載の車両用ミラー装置は、請求項1に記載の車両用ミラー装置において、前記支持体と前記駆動手段との間に前記被検出部及び前記検出部を配置している。
請求項3に記載の車両用ミラー装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ミラー装置において、前記被検出部を複数設けている。
請求項4に記載の車両用ミラー装置は、請求項3に記載の車両用ミラー装置において、前記被検出部は磁性を有し、かつ、前記検出部が一方の前記被検出部と最も接近して検出する一方の前記被検出部の磁束と前記検出部が他方の前記被検出部と最も接近して検出する他方の前記被検出部の磁束とを異ならせている。
請求項5に記載の車両用ミラー装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用ミラー装置において、前記駆動手段に接続されることで前記駆動手段に電力が供給されると共に、前記検出部が設けられることで前記検出部に電力が供給されるコネクタを備えている。
請求項6に記載の車両用ミラー装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用ミラー装置において、前記支持体及び前記回動体の少なくとも1つに前記被検出部及び前記検出部の少なくとも1つを組付け、かつ、前記被検出部及び前記検出部の少なくとも1つを位置決めする位置決め手段を備えている。
請求項7に記載の車両用ミラー装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用ミラー装置において、前記検出部への水の浸入を制限する制限手段を備えている。
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、車体側に支持体が連絡されると共に、支持体に回動体が回動可能に支持されており、回動体に車両のミラーが設けられている。これにより、駆動手段が駆動されることで、回動体が回動されて、ミラーが格納又は起立される。
ここで、支持体及び回動体の一方に被検出部が設けられると共に、支持体及び回動体の他方に検出部が設けられており、駆動手段が駆動されてミラーが格納又は起立される際に、検出部が被検出部を検出して、回動体の回動位置が検出される。
このため、駆動手段が駆動されてミラーが格納又は起立される際に、回動体の回動位置を検出できる。
請求項2に記載の車両用ミラー装置では、支持体と駆動手段との間に、被検出部及び検出部が配置されている。このため、支持体と駆動手段との間以外に被検出部及び検出部の少なくとも一方が配置される場合に比し、被検出部と検出部とを接近させることができ、検出部が被検出部を適切に検出できる。
請求項3に記載の車両用ミラー装置では、被検出部が複数設けられている。このため、一般に被検出部に比し高価な検出部を複数設ける場合に比し、コストを低減できる。
請求項4に記載の車両用ミラー装置では、被検出部が磁性を有している。
ここで、検出部が一方の被検出部と最も接近して検出する一方の被検出部の磁束と、検出部が他方の被検出部と最も接近して検出する他方の被検出部の磁束と、が異なっている。このため、検出部が一方の被検出部と他方の被検出部とを高精度に検出でき、回動体の回動位置を高精度に検出できる。
請求項5に記載の車両用ミラー装置では、駆動手段にコネクタが接続されることで、駆動手段に電力が供給される。
ここで、コネクタに検出部が設けられることで、検出部に電力が供給される。このため、検出部に電力を供給する構成を簡単にできる。
請求項6に記載の車両用ミラー装置では、支持体及び回動体の少なくとも1つに被検出部及び検出部の少なくとも1つが組付けられている。
ここで、位置決め手段が被検出部及び検出部の少なくとも1つを位置決めする。このため、被検出部と検出部との距離精度を高くでき、検出部が被検出部を高精度に検出できて、回動体の回動位置を高精度に検出できる。
請求項7に記載の車両用ミラー装置では、検出部への水の浸入を制限手段が制限する。このため、検出部の耐久性を向上できる。
本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置を示す車両後方から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構を示す車両後方から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構を示す車両後方から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構を示す上方から見た断面図(図2の4−4線断面図)である。 (A)及び(B)は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構の主要部を示す車両後斜め上方から見た斜視図であり、(A)は、格納機構におけるモータへのコネクタの組付状態を示す図であり、(B)は、格納機構におけるモータへのコネクタの取外状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構のカバーを示す車両後斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置における格納機構のモータ及びコネクタを示す車両後方から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置におけるミラーの回動位置の検出状況を示す上方から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置の電気回路図を示すブロック図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置におけるミラーの回動位置(横軸)とホールICが受ける磁束(縦軸)との関係を示すグラフであり、(B)は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアミラー装置におけるミラーの回動位置(横軸)とホールICが出力する電圧(縦軸)との関係を示すグラフである。
図1には、本発明の実施の形態に係る車両用ミラー装置としての車両用ドアミラー装置10(ミラーアッシー)が車両後方から見た正面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
本実施の形態に係る車両用ドアミラー装置10は、車両のドアとしてのサイドドア(特にフロントサイドドア)の上下方向中間部かつ車両前側端に設けられて、車両外側に配置されている。
図1に示す如く、車両用ドアミラー装置10は、支持体を構成する設置部材としてのステー12を備えており、ステー12の車幅方向内側端がサイドドアに固定されることで、車両用ドアミラー装置10がサイドドアに設置されている。
ステー12の車幅方向外側部分の上側には、格納機構14(電動格納機構、リトラクタ)が支持されている。
図2及び図3にも示す如く、格納機構14には、支持体を構成する支持部材としての樹脂製又は金属製のスタンド16が設けられている。スタンド16の下端には、略円板状の固定部18が設けられており、固定部18がステー12に固定されることで、スタンド16がステー12に固定されて、格納機構14がステー12に支持されている。
固定部18の上側には、円筒状の支持軸20が設けられており、支持軸20は、固定部18と一体にされて、固定部18から上方に起立されている。支持軸20内は、固定部18を貫通しており、支持軸20内は、上側及び下側に開放されている。
固定部18の上面には、支持軸20の周囲の一部において、係止手段を構成する係止突起(図示省略)が設けられており、係止突起は、固定部18の上面から上側に突出されている。係止突起は、支持軸20の周方向に沿って長尺にされており、係止突起の長手方向一端面(起立面)と長手方向他端面(格納面)との間の空間は、上側に開放されている。
支持軸20には、回動体を構成する駆動体22が回動可能に支持されている。
駆動体22の下側部分には、回動部材としての樹脂製で容器状のケース24が設けられており、ケース24の上面は、開放されている。ケース24の底壁の車幅方向内側部分には、スタンド16の支持軸20が貫通かつ嵌合されており、ケース24は、支持軸20に回動可能に支持されている。
ケース24の底壁下面の車幅方向内側部分には、係止手段を構成する回動突起(図示省略)が設けられており、回動突起は、ケース24の底壁から下側に突出されている。回動突起は、スタンド16(固定部18)の係止突起の長手方向一端面と長手方向他端面との間に挿入されており、回動突起は、係止突起の長手方向一端面に当接されている。
ケース24の上部内には、組付部材としての樹脂製で略板状のモータベース26が固定されている。
モータベース26の車幅方向内側部分には、略円筒状の収容筒28が形成されており、収容筒28内は、上側及び下側に開放されると共に、スタンド16の支持軸20が同軸上に収容されている。嵌合筒30内の上端近傍には、制限手段として、円筒状の嵌合筒30が同軸上に形成されており、嵌合筒30は、上端において収容筒28と一体にされている。嵌合筒30は、支持軸20の上端内に回動可能に嵌合されており、これにより、支持軸20と収容筒28との間が閉塞されている。収容筒28の上下方向中間部には、段差部28Aが形成されており、収容筒28は、段差部28Aより上側部分が段差部28Aより下側部分に比し、径を小さくされている。
ケース24及びモータベース26の上側には、制限手段を構成する被覆部材としての樹脂製で容器状のカバー32(図6参照)が設けられており、カバー32の下面は、開放されている。カバー32の下端は、ケース24の上端外周に嵌合されており、カバー32は、ケース24及びモータベース26の上側を被覆している。カバー32の上壁の車幅方向内側部分には、制限手段として、円筒状の挿入筒34が設けられており、挿入筒34内は、カバー32の上壁を貫通している。挿入筒34は、カバー32の上壁から下側に突出されており、挿入筒34は、モータベース26の収容筒28の上端内に嵌合(挿入)されている。
モータベース26の車幅方向外側部分には、駆動手段としてのモータ36が組付けられており、モータ36の本体部36Aは、モータベース26の上側に配置されると共に、モータ36の出力軸36Bは、モータベース26を貫通されて、モータベース26の下側に延出されている。
モータ36の本体部36Aには、コネクタ38が接続されており、コネクタ38には、制限手段を構成する樹脂製で略ブロック状のコネクタ本体38A(インシュレータ)が設けられている。コネクタ38の上部には、一対の端子40が設けられており、一対の端子40は、コネクタ本体38Aから車幅方向外側に延出されている。
モータ36の本体部36Aの車幅方向内側面には、上部において、一対の差込口42が設けられており(図5(B)参照)、位置決め手段として一対の差込口42にそれぞれコネクタ38の一対の端子40が差込まれて、コネクタ38がモータ36の車幅方向内側に組付けられている(図5(A)参照)。これにより、コネクタ38がモータ36に電気的に接続されると共に、一対の差込口42によって一対の端子40が車両前後方向両側及び上下方向両側において係止されて、コネクタ38が車両前後方向及び上下方向において位置決めされている。
コネクタ38は、ハーネス群(図示省略)等を介して車両の制御装置44(ミラー制御ECU)に電気的に接続されており(図9参照)、制御装置44の制御により、モータ36が電力を供給されて駆動されることで、モータ36の出力軸36Bが回転される。また、ハーネス群は、カバー32の上壁の車幅方向外側部分を制限手段を構成するシール構造(図示省略)によって防水された状態で貫通されると共に、カバー32の挿入筒34内、モータベース26の嵌合筒30内及びスタンド16の支持軸20内を通過されている。
コネクタ本体38Aには、位置決め手段を構成する略五角形柱状の位置決め柱46が一対設けられており(図5(A)参照)、一対の位置決め柱46は、それぞれコネクタ本体38Aから車両前後方向両側に突出されている。
カバー32の車両前後方向両側壁には、それぞれ位置決め手段を構成する断面矩形状の位置決め溝48が設けられており(図6参照)、位置決め溝48は、上下方向に長尺にされると共に、下側へ開放されている。一対の位置決め溝48には、それぞれコネクタ38の一対の位置決め柱46が嵌入されており、これにより、一対の位置決め溝48によって一対の位置決め柱46が車幅方向両側において係止されて、コネクタ38が車幅方向において位置決めされている。
図3及び図4に示す如く、ケース24内には、回動機構50(ギア機構)が設けられている。
回動機構50には、モータ36の下側において、ギア部材(初段ギア)としてのウォームギア52が設けられており、ウォームギア52は、モータ36の出力軸36Bに同軸上に取付けられている。ウォームギア52と出力軸36Bとは、相対回転不能にされており、出力軸36Bが回転されることで、ウォームギア52が回転される。
回動機構50には、ウォームギア52の車幅方向内側において、連絡ギア(中間ギア)としてのウォームシャフト54が設けられており、ウォームシャフト54は、ケース24に回転自在に支持されている。
ウォームシャフト54には、一端側部分(車両後側部分)においてヘリカルギア部56(ウォームホイールギア)が設けられると共に、他端側部分(車両前側部分)においてウォームギア部58が設けられている。ヘリカルギア部56は、ウォームギア52に噛合されており、ウォームギア52が回転されることで、ウォームシャフト54(ヘリカルギア部56及びウォームギア部58)が回転される。
駆動体22内には、車幅方向内側部分において、支持体を構成するクラッチ機構60が設けられており、クラッチ機構60は、ケース24の底壁とモータベース26の収容筒28の段差部28Aとの間に配置されている。
クラッチ機構60には、固定ギア(最終ギア)としてのギアプレート62が設けられており、ギアプレート62は、スタンド16の支持軸20が同軸上に貫通かつ嵌合されて、支持軸20に回転可能に支持されている。
クラッチ機構60には、ギアプレート62の上側において、押圧部材としての円環板状のクラッチプレート64が設けられており、クラッチプレート64は、スタンド16の支持軸20が同軸上に貫通かつ嵌合されて、支持軸20に回転不能に支持されている。
クラッチ機構60には、クラッチプレート64の上側において、付勢手段としてのスプリング66(コイルスプリング)が設けられており、スプリング66内には、スタンド16の支持軸20が同軸上に挿入されている。
クラッチ機構60には、スプリング66の上側において、押圧手段としての円環板状の押圧プレート68が設けられており、押圧プレート68は、スタンド16の支持軸20が同軸上に貫通かつ嵌合されて、支持軸20に回転不能に固定されている。押圧プレート68とクラッチプレート64との間には、スプリング66が圧縮された状態で掛渡されており、スプリング66の付勢力によってクラッチプレート64がギアプレート62を保持してギアプレート62の回転を係止している。
ギアプレート62には、ウォームシャフト54のウォームギア部58が噛合されており、ウォームギア部58が回転されることで、ウォームギア部58がギアプレート62の回りを回動される。これにより、駆動体22がウォームギア部58と一体にスタンド16の支持軸20を中心軸としてスタンド16及びクラッチ機構60の回りを回動される。
図1に示す如く、駆動体22は、回動体を構成する被覆部材としての略直方体形容器状のバイザ70の車幅方向内側部分内に収容されており、バイザ70の車両後側面は、開放されている。バイザ70内には、車両後側面(開放部分)近傍において、回動体を構成する略矩形板状のミラー72が配置されており、バイザ70は、ミラー72の全周及び車両前側面を被覆している。ミラー72の鏡面72Aは、車両後側へ向けられており、ミラー72によって車両の乗員(特に運転手)が車両後側を視認可能にされている。
バイザ70及びミラー72は、駆動体22に連結されて支持されており、バイザ70及びミラー72は、駆動体22と一体にスタンド16及びクラッチ機構60の回りを回動可能にされている。
このため、モータ36が駆動されて出力軸36Bが一方向へ回転されることで、バイザ70及びミラー72が駆動体22と一体に車両後側かつ車幅方向内側へ回動される。これにより、駆動体22が格納位置まで回動されることで、バイザ70及びミラー72が、サイドドアに対する突出を解除されて、格納される。駆動体22が格納位置まで回動された際には、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向他端面に当接されることで、駆動体22の回動が規制されて、駆動体22が格納位置に停止される。
一方、モータ36が駆動されて出力軸36Bが他方向へ回転されることで、バイザ70及びミラー72が駆動体22と一体に車両前側かつ車幅方向外側へ回動される。これにより、駆動体22が起立位置(展開位置、復帰位置)まで回動されることで、バイザ70及びミラー72が、サイドドアに対して突出されて、起立(展開、復帰)される。駆動体22が起立位置まで回動された際には、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向一端面に当接されることで、駆動体22の回動が規制されて、駆動体22が起立位置に停止される。
図3及び図8に示す如く、クラッチ機構60の押圧プレート68の上側には、支持体を構成する保持部材としての樹脂製で略円環板状のホルダ74が設けられており、ホルダ74は、位置決め手段としてスタンド16の支持軸20が同軸上に貫通かつ嵌合されて、径方向において位置決めされている。ホルダ74は、位置決め手段として押圧プレート68とモータベース26の収容筒28の段差部28Aとの間に上下方向において挟持されており、これにより、ホルダ74が上下方向において位置決めされている。
ホルダ74の径方向内側部分の一部には、位置決め手段を構成する断面三角形状の位置決め凹部76が形成されており、位置決め凹部76は、ホルダ74の径方向内側及び上下方向両側に開放されている。
スタンド16の支持軸20には、位置決め手段を構成する三角柱状の位置決め凸部78が設けられており、位置決め凸部78は、支持軸20の径方向外側に突出されている。位置決め凸部78は、ホルダ74の位置決め凹部76に嵌入されており、これにより、ホルダ74が周方向において位置決めされている。
ホルダ74の車幅方向外側部分及び車両後側部分には、それぞれ被検出部としての磁石80(永久磁石)が保持(固定)されている。一方(車幅方向外側)の磁石80の磁束の方向は、ホルダ74の径方向外側に向けられており、他方(車両後側)の磁石80の磁束の方向は、ホルダ74の径方向内側に向けられている。
図7に示す如く、コネクタ38のコネクタ本体38Aの下部には、検出部としてのホールIC82(センサ)が封止されており、ホールIC82は、ホルダ74とモータ36の本体部36Aとの間に配置されている。ホールIC82は、駆動体22の回動と一体にホルダ74の周方向へ回動可能にされており、ホールIC82は、ホルダ74の一対の磁石80の磁束を検出可能にされると共に、当該検出した磁束に対応した電圧を出力可能にされている。図9にも示す如く、ホールIC82のリード部82Aは、抵抗溶接等によって上記ハーネス群等を介して制御装置44に電気的に接続されており、制御装置44は、ホールIC82に電力を供給すると共に、ホールIC82が出力した電圧が入力される。
図8に示す如く、ホールIC82は、駆動体22が起立位置から格納位置に回動される際に、一方の磁石80から離間されると共に、他方の磁石80に接近される。これにより、駆動体22が格納位置に回動された際には、他方の磁石80に最も接近されると共に、一方の磁石80から最も離間される。一方、ホールIC82は、駆動体22が起立位置から格納位置に回動される際に、一方の磁石80に接近されると共に、他方の磁石80から離間される。これにより、駆動体22が起立位置に回動された際には、一方の磁石80に最も接近されると共に、他方の磁石80から最も離間される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の車両用ドアミラー装置10では、格納機構14において、制御装置44の制御によりモータ36が駆動されることで、出力軸36Bが回転される。このため、回動機構50において、ウォームギア52が出力軸36Bと一体に回転されて、ウォームシャフト54(ヘリカルギア部56及びウォームギア部58)が回転されることで、ウォームギア部58がギアプレート62の回りを回動されて、駆動体22(ホールIC82を含む)がウォームギア部58と一体にスタンド16、クラッチ機構60及びホルダ74(一対の磁石80を含む)の回りを回動される。これにより、バイザ70及びミラー72が、駆動体22と一体に回動されて、格納又は起立される。
駆動体22が起立位置から格納位置まで回動された際には、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向他端面に当接されて、駆動体22の回動が規制される。一方、駆動体22が格納位置から起立位置まで回動された際には、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向一端面に当接されて、駆動体22の回動が規制される。
ここで、モータ36が駆動されて、バイザ70及びミラー72が格納又は起立される際には、ホールIC82が、一対の磁石80の磁束を検出して、当該検出した磁束に対応した電圧を制御装置44に出力する。また、駆動体22(ミラー72)の回動位置に対応して、ホールIC82が検出する一対の磁石80の磁束が変動して(図10(A)参照)、ホールIC82が制御装置44に出力する電圧が変動する(図10(B)参照)。
このため、制御装置44が、ホールIC82から入力される電圧に基づき、駆動体22の回動位置を検出できて、バイザ70及びミラー72の回動位置を検出できる。
これにより、例えば、制御装置44が、駆動体22の回動速度を制御できて、バイザ70及びミラー72の回動速度を制御できる。特に、駆動体22が起立位置から格納位置近傍に回動された際に、制御装置44の制御により、モータ36の駆動速度を低下させて、駆動体22の回動速度を低下させることで、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向他端面に当接する当接音を低減できる。一方、駆動体22が格納位置から起立位置近傍に回動された際に、制御装置44の制御により、モータ36の駆動速度を低下させて、駆動体22の回動速度を低下させることで、ケース24の回動突起がスタンド16の係止突起の長手方向一端面に当接する当接音を低減できる。
さらに、例えば、駆動体22が起立位置から格納位置に回動された際に、制御装置44の制御により、モータ36の駆動を停止させて、駆動体22の回動を停止させることで、駆動体22を格納位置に停止させて、バイザ70及びミラー72を格納位置に停止させることができる。一方、駆動体22が格納位置から起立位置に回動された際に、制御装置44の制御により、モータ36の駆動を停止させて、駆動体22の回動を停止させることで、駆動体22を起立位置に停止させて、バイザ70及びミラー72を起立位置に停止させることができる。
しかも、例えば、駆動体22が起立位置と格納位置との間の所定回動位置に回動された際に、制御装置44の制御により、モータ36の駆動を停止させて、駆動体22の回動を停止させることで、駆動体22を所定回動位置に停止させて、バイザ70及びミラー72を所定回動位置に停止させることができる。これにより、ミラー72の鏡面72A角度を調整することができる。
また、スタンド16の支持軸20とモータ36との間に、一対の磁石80及びホールIC82が配置されている。このため、支持軸20とモータ36との間以外に一対の磁石80やホールIC82が配置される場合に比し、一対の磁石80とホールIC82とを接近させることができ、ホールIC82が一対の磁石80を適切に検出できて、バイザ70及びミラー72の回動位置を適切に検出できる。
さらに、図8に示す如く、駆動体22が起立位置に回動されてホールIC82が一方の磁石80に最も接近された際にホールIC82が検出する一方の磁石80の磁束の方向と、駆動体22が格納位置に回動されてホールIC82が他方の磁石80に最も接近された際にホールIC82が検出する他方の磁石80の磁束の方向と、が、ホルダ74の径方向外側と径方向内側とにされて、反対側にされている。このため、駆動体22(ミラー72)の回動位置に対応して、ホールIC82が検出する一対の磁石80の磁束が大きく変動できて(図10(A)参照)、ホールIC82が制御装置44に出力する電圧が大きく変動できる(図10(B)参照)。これにより、ホールIC82が一方の磁石80の磁束と他方の磁石80の磁束とを高精度に検出でき、駆動体22の回動位置を高精度に検出できて、バイザ70及びミラー72の回動位置を高精度に検出できる。
しかも、モータ36の一対の差込口42にそれぞれコネクタ38の一対の端子40が差込まれると共に、カバー32の一対の位置決め溝48にそれぞれコネクタ38の一対の位置決め柱46が嵌入されることで、コネクタ38が位置決めされて、コネクタ38に設けられたホールIC82が位置決めされている。さらに、スタンド16の支持軸20にホルダ74が嵌合されると共に、押圧プレート68とモータベース26の収容筒28の段差部28Aとの間にホルダ74が上下方向において挟持され、かつ、支持軸20の位置決め凸部78がホルダ74の位置決め凹部76に嵌入されることで、ホルダ74が位置決めされて、ホルダ74に設けられた一対の磁石80が位置決めされている。これにより、ホールIC82と一対の磁石80との距離精度を高くできて、ホールIC82が一対の磁石80の磁束を高精度に検出でき、駆動体22の回動位置を一層高精度に検出できて、バイザ70及びミラー72の回動位置を一層高精度に検出できる。
また、ホールIC82が1個設けられる一方、磁石80が一対設けられている。このため、磁石80に比し高価なホールIC82を複数個設ける場合に比し、コストを低減できる。
さらに、モータ36に接続されてモータ36を制御装置44に電気的に接続するコネクタ38に、ホールIC82が設けられて、ホールIC82が制御装置44に電気的に接続される。このため、ホールIC82を制御装置44に電気的に接続する構成を簡単にできる。
また、ホールIC82がカバー32によって被覆されると共に、カバー32上壁のハーネス群貫通部分がシール構造によって防水されている。さらに、モータベース26において、嵌合筒30の上端が収容筒28と一体にされると共に、嵌合筒30がスタンド16の支持軸20の上端内に嵌合されて、支持軸20と収容筒28との間が閉塞されている。しかも、収容筒28の上端内にカバー32の挿入筒34が嵌合されている。このため、カバー32内への水の浸入を制限でき、ホールIC82への水の浸入を制限できて、ホールIC82の耐久性を向上できる。
さらに、水の浸入を制限する必要がない一対の磁石80に比し、ホールIC82がスタンド16の支持軸20から離間された位置に配置されている。このため、仮に支持軸20とモータベース26の嵌合筒30との間やモータベース26の収容筒28とカバー32の挿入筒34との間を介してカバー32内に水が浸入したとしても、当該水がホールIC82に到達することを抑制でき、ホールIC82への水の浸入を一層制限できて、ホールIC82の耐久性を一層向上できる。
しかも、ホールIC82がコネクタ38のコネクタ本体38Aに封止されている。このため、仮にカバー32内に浸入した水がコネクタ本体38Aに到達したとしても、当該水がホールIC82に到達することを抑制でき、ホールIC82への水の浸入を一層制限できて、ホールIC82の耐久性を一層向上できる。
また、クラッチプレート64が組付けられるギアプレート62の上面やスプリング66が組付けられるクラッチプレート64の上面に、一対の磁石80及びホールIC82が配置されていない。このため、ギアプレート62の上面にクラッチプレート64の他に一対の磁石80又はホールIC82を配置するための領域を設ける必要がないと共に、クラッチプレート64の上面にスプリング66の他に一対の磁石80又はホールIC82を配置するための領域を設ける必要がなく、ギアプレート62やクラッチプレート64を大型化する必要をなくすことができて、ギアプレート62やクラッチプレート64を変更する必要をなくすことができる。
しかも、ハーネス群が通過されるスタンド16の支持軸20内に、一対の磁石80及びホールIC82が配置されていない。このため、支持軸20内への一対の磁石80又はホールIC82の配置をハーネス群が制限することを防止できる。
なお、本実施の形態では、磁石80をスタンド16の支持軸20に設けると共に、ホールIC82を駆動体22に設けた。しかしながら、磁石80及びホールIC82の一方を支持体(ステー12、スタンド16(支持軸20内を含む)又はクラッチ機構60)に設けると共に、磁石80及びホールIC82の他方を回動体(駆動体22、バイザ70又はミラー72)に設ければよい。
また、本実施の形態では、磁石80を一対設けた。しかしながら、磁石80を1個又は3個以上設けてもよい。
さらに、本実施の形態では、ホールIC82を1個設けた。しかしながら、ホールIC82を複数個設けてもよい。
また、本実施の形態では、本発明の車両用ミラー装置を車両用ドアミラー装置10に適用した。しかしながら、本発明の車両用ミラー装置を車両外部の他の車両用アウタミラー装置(例えば車両用フェンダミラー装置)又は車両内部の車両用インナミラー装置に適用してもよい。
10 車両用ドアミラー装置(車両用ミラー装置)
12 ステー(支持体)
16 スタンド(支持体)
22 駆動体(回動体)
32 カバー(制限手段)
36 モータ(駆動手段)
38 コネクタ
38A コネクタ本体(制限手段)
46 位置決め柱(位置決め手段)
48 位置決め溝(位置決め手段)
60 クラッチ機構(支持体)
70 バイザ(回動体)
72 ミラー(回動体)
74 ホルダ(支持体)
76 位置決め凹部(位置決め手段)
78 位置決め凸部(位置決め手段)
80 磁石(被検出部)
82 ホールIC(検出部)

Claims (7)

  1. 車体側に連絡された支持体と、
    前記支持体に回動可能に支持されると共に、車両のミラーが設けられた回動体と、
    駆動されることで前記回動体が回動されて前記ミラーが格納又は起立される駆動手段と、
    前記支持体及び前記回動体の一方に設けられた被検出部と、
    前記支持体及び前記回動体の他方に設けられ、前記駆動手段が駆動されて前記ミラーが格納又は起立される際に前記被検出部を検出して前記回動体の回動位置が検出される検出部と、
    を備えた車両用ミラー装置。
  2. 前記支持体と前記駆動手段との間に前記被検出部及び前記検出部を配置した請求項1記載の車両用ミラー装置。
  3. 前記被検出部を複数設けた請求項1又は請求項2記載の車両用ミラー装置。
  4. 前記被検出部は磁性を有し、かつ、前記検出部が一方の前記被検出部と最も接近して検出する一方の前記被検出部の磁束と前記検出部が他方の前記被検出部と最も接近して検出する他方の前記被検出部の磁束とを異ならせた請求項3記載の車両用ミラー装置。
  5. 前記駆動手段に接続されることで前記駆動手段に電力が供給されると共に、前記検出部が設けられることで前記検出部に電力が供給されるコネクタを備えた請求項1〜請求項4の何れか1項記載の車両用ミラー装置。
  6. 前記支持体及び前記回動体の少なくとも1つに前記被検出部及び前記検出部の少なくとも1つを組付け、かつ、前記被検出部及び前記検出部の少なくとも1つを位置決めする位置決め手段を備えた請求項1〜請求項5の何れか1項記載の車両用ミラー装置。
  7. 前記検出部への水の浸入を制限する制限手段を備えた請求項1〜請求項6の何れか1項記載の車両用ミラー装置。
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