JP2013240909A - 射出成形機及び電源回生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源と電源回生部との間に接続される負荷を電源の停電時でも動作させることができる、射出成形機を提供すること。
【解決手段】モータ(例えば、サーボモータ11,24,42,44)と、前記モータを駆動する駆動部(例えば、インバータ回路51,52,53,54)と、電源に電力を回生する電源回生部(例えば、コンバータ回路80)と、前記電源と前記電源回生部との間に接続される負荷(例えば、コントローラ26を含む負荷110)とを備え、前記電源回生部は、前記負荷を前記電源の停電時に動作させる動作電力を供給する、射出成形機。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源に電力を回生する回生部を備える射出成形機及び電源回生装置に関する。
電源に電力を回生する回生部を備える射出成形機に関する先行技術文献として、例えば特許文献1が知られている。
特開2004−154961号公報
しかしながら、従来技術では、電源と電源回生部との間に負荷が構成される場合、電源の停電時に、そのような負荷を動作させることが難しかった。本発明は、電源と電源回生部との間に接続される負荷を電源の停電時でも動作させることができる、射出成形機及び電源回生装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
電源に電力を回生する電源回生部と、
前記電源と前記電源回生部との間に接続される負荷とを備え、
前記電源回生部は、前記負荷を前記電源の停電時に動作させる動作電力を供給する、射出成形機を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、
電源に電力を回生する電源回生部と、
前記電源と前記電源回生部との間に接続される負荷と、
前記負荷を前記電源回生部を介して動作させる動作電力を蓄えられる蓄電部とを備える、射出成形機を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、
電源に電力を回生する回生部を備える電源回生装置であって、
前記回生部は、前記電源と前記回生部との間に接続される負荷を前記電源の停電時に動作させる動作電力を供給する、電源回生装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、
電源に電力を回生する回生部と、
前記電源と前記回生部との間に接続される負荷を前記回生部を介して動作させる動作電力を蓄えられる蓄電部とを備える、電源回生装置を提供するものである。
本発明によれば、電源と電源回生部との間に接続される負荷を電源の停電時でも動作させることができる。
一実施形態の射出成形機の概略的な構成図である。 一実施形態の複数の負荷を示した構成図である。
図1は、本発明の一実施形態である射出成形機1の概略的な構成図である。
射出成形機1は、本例では電動式射出成形機であり、射出用のサーボモータ11を備える。射出用のサーボモータ11の回転はボールネジ12に伝えられる。ボールネジ12の回転により前後進するナット13はプレッシャプレート14に固定されている。プレッシャプレート14は、ベースフレーム(図示せず)に固定されたガイドバー15、16に沿って移動可能である。プレッシャプレート14の前後進運動は、ベアリング17、ロードセル18、射出軸19を介してスクリュ20に伝えられる。スクリュ20は、加熱シリンダ21内に回転可能に、しかも軸方向に移動可能に配置されている。加熱シリンダ21におけるスクリュ20の後部には、樹脂供給用のホッパ22が設けられている。射出軸19には、ベルトやプーリ等の連結部材23を介してスクリュ回転用のサーボモータ24の回転運動が伝達される。すなわち、スクリュ回転用のサーボモータ24により射出軸19が回転駆動されることにより、スクリュ20が回転する。
計量工程においては、加熱シリンダ21の中をスクリュ20が回転しながら後退することにより、スクリュ20の前部、すなわち加熱シリンダ21のノズル21−1側に溶融樹脂が貯えられる。射出工程においては、スクリュ20の前方に貯えられた溶融樹脂を金型内に充填し、加圧することにより成形が行われる。この時、樹脂を押す力がロードセル18により反力として検出される。つまり、スクリュ前部における樹脂圧力が検出される。検出された圧力は、ロードセル増幅器25により増幅され、制御手段として機能するコントローラ26(制御装置)に入力される。また、保圧工程では、金型内に充填した樹脂が所定の圧力に保たれる。
プレッシャプレート14には、スクリュ20の移動量を検出するための位置検出器27が取り付けられている。位置検出器27の検出信号は増幅器28により増幅されてコントローラ26に入力される。この検出信号は、スクリュ20の移動速度を検出するためにも使用されてもよい。
サーボモータ11、24にはそれぞれ、回転数を検出するためのエンコーダ31、32が備えられている。エンコーダ31、32で検出された回転数はそれぞれコントローラ26に入力される。
サーボモータ42は、型開閉用のサーボモータであり、サーボモータ44は、成形品突出し(エジェクタ)用のサーボモータである。サーボモータ42は、例えば、型締め装置を駆動し、可動プラテンを開閉することができる。可動プラテンの開閉によって、金型を閉じる型閉工程、金型を開く型開工程、金型を締め付ける型締め工程が行われる。また、サーボモータ44は、例えばボールネジ機構を介してエジェクタロッド(図示せず)を移動させることができる。エジェクタロッドの移動によって、成形品を金型から押し出す成形品突き出し工程が行われる。サーボモータ42、44にはそれぞれ、回転数を検出するためのエンコーダ43、45が備えられている。エンコーダ43、45で検出された回転数はそれぞれコントローラ26に入力される。
コントローラ26は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、例えば、CPU、制御プログラム等を格納するROM、演算結果等を格納する読書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有する。
コントローラ26は、射出成形機1の成形動作が行われる成形工程において、複数の各工程に応じた電流(トルク)指令をインバータ回路(モータ駆動回路)に送る。インバータ回路は、その指令に従って、射出成形機1の成形動作のために各工程で使用されるサーボモータ11,24,42,44を駆動する駆動部である。例えば、コントローラ26は、サーボモータ24の回転数をインバータ回路52により制御して計量工程を実現する。また、コントローラ26は、サーボモータ11の回転数をインバータ回路51により制御して射出工程及び保圧工程を実現する。同様に、コントローラ26は、サーボモータ42の回転数をインバータ回路53により制御して型開工程及び型閉工程を実現する。コントローラ26は、サーボモータ44の回転数をインバータ回路54により制御して成形品突き出し工程を実現する。
ユーザインターフェース35は、型開閉工程、射出工程等の各成形工程のそれぞれに対して、成形条件を設定可能な入力設定部を備える。その他、ユーザインターフェース35は、ユーザからの各種指示を入力する入力部を備えると共に、ユーザに対して各種情報を出力する出力部(例えば表示部)を備える。
射出成形機1における成形工程の1サイクルは、典型的には、金型を閉じる型閉工程と、金型を締め付ける型締め工程と、金型のスプル(図示せず)にノズル21−1を押しつけるノズルタッチ工程と、加熱シリンダ21内のスクリュ20を前進させて、スクリュ20前方に溜まった溶融材料を金型キャビティ(図示せず)内に射出する射出工程と、その後、気泡、ヒケの発生を抑制するために保持圧力をしばらくかける保圧工程と、金型キャビティ内に充填された溶融材料が冷却されて固まるまでの間の時間に次のサイクルのために、スクリュ20を回転させて、樹脂を溶融しながら加熱シリンダ21の前方にため込む計量工程と、固化された成形品を金型から取り出すために、金型を開く型開工程と、成形品を金型に設けられた突出しピン(図示せず)によって押し出す成形品突き出し工程とを含んでいる。
射出成形機1は、電源100から供給される交流電力に基づいて、コンバータ回路80及びインバータ回路51,52,53,54を介して、サーボモータ11,24,42,44に電力を供給する。そして、射出成形機1は、サーボモータ11,24,42,44によって発生した回生電力を、インバータ回路51,52,53,54及びコンバータ回路80を介して、電源100に回生する機能を有する。このような回生機能によって、射出成形機1の省エネルギー化を図ることができる。
電源100は、例えば、工場設備などの、射出成形機1の外部に設けられた交流電源である。電源100は、例えば、所定の電圧(例えば、200V又は400V)の正弦波交流電力を一定の周波数(例えば、50Hz又は60Hz)で出力する商用電源である。
インバータ回路51,52,53,54は、コンバータ回路80からDCリンク60を介して供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力に基づいて、サーボモータ11,24,42,44を駆動する駆動部である。インバータ回路51,52,53,54は、例えば、コンバータ回路80から出力されDCリンク60を介して供給される直流電流を、三相交流電流に変換する。
インバータ回路51,52,53,54は、サーボモータ11,24,42,44によって発生した交流の回生電力を直流の回生電力に変換し、変換後の直流の回生電力をDCリンク60の蓄電装置70及びコンバータ回路80に供給する。インバータ回路51,52,53,54は、例えば、サーボモータ11,24,42,44から供給される三相交流電流を、直流電流に変換する。
インバータ回路51,52,53,54は、DCリンク60の直流電源ライン62に対して、互いに並列に接続されている。インバータ回路51,52,53,54は、直流電力と三相交流電力との間で双方向に変換する場合、例えば6個のパワートランジスタで構成される三相ブリッジ回路を含むものであるとよい。
DCリンク60は、コンバータ回路80の直流出力側とインバータ回路51,52,53,54の直流入力側との間に設けられた直流電源経路部である。DCリンク60は、直流電源ライン61,62,63と、平滑回路76と、蓄電装置70とを備えている。
直流電源ライン61,62,63は、コンバータ回路80とインバータ回路51,52,53,54と蓄電装置70との間を流れる直流電流の伝達経路である。直流電源ライン61,62,63は、それぞれ、例えば、送電ラインとグランドライン等の基準ラインとの一対の電源ラインから構成される。
平滑回路76は、直流電源ライン61,62,63の直流電圧を平滑させる回路である。平滑回路76は、例えば、電解コンデンサを電圧平滑用キャパシタとして有している。DCリンク60の直流電源ライン61,62,63のDCリンク電圧Vdcは、例えば平滑回路76の電圧平滑用キャパシタの両端電圧に相当する。DCリンク電圧Vdcの検出値は、コントローラ26に入力される。
蓄電装置70は、サーボモータ11,24,42,44を正常に回転動作させることが可能な大きさの電力を蓄えられる蓄電部である。蓄電装置70の蓄電可能容量は、平滑回路76の蓄電可能容量よりも十分大きく、平滑回路76に蓄えられる電力では、蓄電装置70に蓄えられる電力に比べて、サーボモータ11,24,42,44を長時間正常に回転動作させることができない。蓄電装置70は、例えば、バッテリ、電気二重層キャパシタなどを有している。電気二重層キャパシタを採用することによって、回生電力を充電可能な容量を確保しつつ、蓄電装置70が大型化することを抑えることができる。
射出成形機1は、サーボモータ11,24,42,44によって発生した回生エネルギーを、インバータ回路51,52,53,54及びDCリンク60を介して、蓄電装置70に充電する機能を有している。そして、射出成形機1は、蓄電装置70からの放出エネルギーを、DCリンク60及びインバータ回路51,52,53,54を介して、サーボモータ11,24,42,44に供給する機能を有している。さらに、射出成形機1は、蓄電装置70からの放出エネルギーを、コンバータ回路80を介して、負荷110に供給する機能を有している。これらの機能によって、電源100からの給電量を減らすことができるため、射出成形機1の省エネルギー化を図ることができる。
コンバータ回路80は、電源100に接続される交流電源経路部120とインバータ回路51,52,53,54に接続されるDCリンク60との間に設けられた電源回生コンバータ(電源回生装置)である。コンバータ回路80は、電源100から交流電源経路部120を介して供給される交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力をDCリンク60の蓄電装置70及びインバータ回路51,52,53,54に供給する。そして、コンバータ回路80は、インバータ回路51,52,53,54及びDCリンク60の蓄電装置70から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を電源100及び負荷110に交流電源経路部120を介して供給する。特に、コンバータ回路80は、負荷110を正常に動作させることが可能な大きさの電力を、蓄電装置70及び/又はインバータ回路51,52,53,54からの直流電力に基づいて、負荷110に供給することができる。
コンバータ回路80は、例えば、モータの力行/回生時に、交流電力と直流電力との間を双方向に変換する、6個のパワートランジスタで構成される三相ブリッジ回路(力行及び電源回生部)を含む回路であるとよい。コンバータ回路80は、モータが力行するときには、主に三相ブリッジ回路を構成するパワートランジスタに並列に接続されたダイオードによって、交流電源経路部120に流れる交流電流を直流電流に整流する。
また、コンバータ回路80は、力行経路と回生経路を並列に有するものでもよい。例えば、力行経路には、交流電源経路部120から供給される交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ回路が挿入され、回生経路には、DCリンク60から供給される直流電力を交流電力に変換するブリッジ回路が挿入される。
交流電源経路部120は、電源100とコンバータ回路80との間を接続する電力ライン部であって、電源100とコンバータ回路80との間の交流電力が伝達する。交流電源経路部120は、交流電源ライン121,123を有している。交流電源ライン121,123は、例えば、R,S,Tの三相の電流経路から構成されている。
コンバータ回路80は、蓄電装置70及び/又はインバータ回路51,52,53,54からの直流電力を交流電力に変換することによって、負荷110を電源100の停電時に動作させる交流の動作電力を負荷110に対して供給する。このような動作電力が電源100の停電時に負荷110に対して供給されることにより、電源100に停電が発生しても、負荷110を継続的に正常動作させることができる。
特に、コントローラ26は、電源100の停電発生が検出されたとき、コンバータ回路80から供給される電力が電源100に回生されないように、交流電源経路部120をスイッチ65によって遮断すると好適である。スイッチ65は、電源110の停電が負荷110の動作中に検出されたとき、交流電源経路部120を遮断する遮断部である。スイッチ65によって交流電源経路部120が遮断されることにより、コンバータ回路80から供給される電力が電源100に供給されないため、負荷110をコンバータ回路80を介して動作させる動作電力を、負荷110に対して効率良く供給できる。
コントローラ26を少なくとも含む負荷110は、スイッチ65によって交流電源経路部120が遮断された状態でコンバータ回路80から給電可能なように、スイッチ65に対してコンバータ回路80側で交流電源経路部120に接続されているとよい。スイッチ65は、電源100と負荷110との間の交流電源経路部120を遮断する。
スイッチ65は、交流電源経路部120の遮断/導通を選択的に切り替える部材である。交流電源経路部120がスイッチ65のオフにより遮断されることによって、電源100とコンバータ回路80との間の送電を止めることができる。スイッチ65の具体例として、サイリスタ、接触器、トランジスタ等の半導体スイッチング素子、リレーなどが挙げられる。
コントローラ26は、例えば、交流電源経路部120の実効又はピーク電圧が所定値以下まで低下した状態を、電源100の停電状態として検出するとよい。コントローラ26は、スイッチ65に対して電源100側の交流電源ライン123の電圧を検出する電圧検出部72によって、電源100の停電を検出してもよいし、スイッチ65に対してコンバータ回路80側の交流電源ライン121の電圧を検出する電圧検出部73によって、電源100の停電を検出してもよい。
コントローラ26は、交流電源経路部120に流れる交流電流を電流検出部74によって検出してもよい。コントローラ26は、電源100の停電が検出された場合、電流検出部74に検出された交流電流の実効値が零になるようにコンバータ回路80を制御してから、スイッチ65を遮断してもよい。これにより、スイッチ65に流れる実効電流を零にできるため、スイッチ65がサイリスタでも遮断できる。
また、コントローラ26は、交流電源経路部120がスイッチ65によって遮断されている状態で電圧検出部72によって検出された電圧に基づいて、電源100の停電からの復帰を検出してもよい。コントローラ26は、例えば、電圧検出部72によって検出された交流電源経路部120の交流電源ライン123の実効又はピーク電圧が所定値以上のとき、電源100が停電状態から復帰したと検出する。コントローラ26は、電源100の停電からの復帰を検出した場合、電圧検出部72によって検出された電圧と電圧検出部73によって検出された電圧の位相が一致するようにコンバータ回路80を動作させてから、スイッチ65をオンする。これにより、交流電源経路部120の位相がずれることを防止できる。
図2は、負荷110に含まれる具体例を示した図である。負荷110は、コントローラ26と、周辺装置111と、射出装置移動用モータ112と、ヒータ113とを有している。周辺装置111の具体例として、取出し機、樹脂供給装置、フープ送り装置などが挙げられる。射出装置移動用モータ112は、その駆動回路としてインバータが不要なモータである。ヒータ113は、図1に示したスクリュ20を収容する加熱シリンダ21の温度を所定値に上昇させるための加熱装置である。
スイッチ75は、交流電源経路部120の交流電源ライン121の遮断/導通を選択的に切り替える部材である。交流電源ライン121がスイッチ75のオフにより遮断されることによって、電源100及び負荷110とコンバータ回路80との間の送電を止めることができる。スイッチ75の具体例として、サイリスタ、接触器、トランジスタ等の半導体スイッチング素子、リレーなどが挙げられる。
コントローラ26は、スイッチ65をオフからオンに切り替えてから所定の時間経過時に(例えば、コントローラ26の起動が完了した時)、スイッチ75をオフからオンに切り替えるとよい。スイッチ75がオフしていることにより、スイッチ65がオンしても、電源100から供給される電力がコンバータ回路80に供給されることを防止できる。その結果、コンバータ回路80の異常な制御を防止できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形、置換、組み合わせを加えることができる。
例えば、図2において、電源100の停電時にコンバータ回路80から電力供給が受けられる負荷を選択できるように、コンバータ回路80からの電力が電源100に供給されることを遮断する遮断部は、交流電源経路部120を遮断可能なスイッチ65を複数の負荷間に一又は二以上有してもよい。
例えば、第1の負荷が交流電源ライン121に第1の接続点で接続され、第2の負荷が交流電源ライン121に第1の接続点よりも電源100側の第2の接続点で接続される場合、交流電源ライン121を遮断可能なスイッチを第1の接続点と第2の接続点との間に挿入配置する。これにより、電源100の停電時にコンバータ回路80から電力供給を受けられる負荷として、第1の負荷を選択することが可能であり、第2の負荷は、電源100の停電時にコンバータ回路80から電力供給を受けられないようにすることが可能である。
具体的には、交流電源ライン121を遮断可能なスイッチを接続点b1とb2との間に挿入することによって、電源100の停電時にコンバータ回路80から電力供給が受けられる負荷をコントローラ26のみにすることができる。また、例えば、交流電源ライン121を遮断可能なスイッチを、接続点b1とb2との間及び接続点b2とb3との間に挿入してもよい。これにより、電源100の停電時にコンバータ回路80から電力供給が受けられる負荷をコントローラ26及び周辺装置111にすることができる。
また、複数の負荷間に挿入されるスイッチ65として、交流電源ライン121を遮断可能なスイッチが、全ての負荷間及び負荷と電源との間に配置されてもよい。これによって、電源100の停電時にコンバータ回路80から出力される電力を、コンバータ回路80の近い側から順番に、どの負荷まで供給させるのかを選択することができる。
また、複数の負荷間に挿入されるスイッチ65として、負荷が交流電源ライン121に接続される接続点と当該負荷との間の交流電源ラインを遮断可能なスイッチが、当該交流電源ラインに配置されてもよい(この場合、電源100と接続点b4との間の交流電源ラインを遮断可能なスイッチも必要である)。これによって、電源100から又は電源100の停電時にコンバータ回路80から出力される電力を、どの負荷に供給させるのかを選択することができる。例えば、ヒータ113と接続点b4との間にスイッチが挿入された場合、電源100から又は電源100の停電時にコンバータ回路80から出力される電力を、ヒータ113に供給させるか否かを選択できる。また、周辺装置111と接続点b2との間にスイッチが挿入された場合、電源100から又は電源100の停電時にコンバータ回路80から出力される電力を、周辺装置111に供給させるか否かを選択できる。
1 射出成形機
11 サーボモータ
12 ボールネジ
13 ナット
14 プレッシャプレート
15,16 ガイドバー
17 ベアリング
18 ロードセル
19 射出軸
20 スクリュ
21 加熱シリンダ
21−1 ノズル
22 ホッパ
23 連結部材
24 サーボモータ
25 ロードセル増幅器
26 コントローラ
27 位置検出器
28 増幅器
31,32 エンコーダ
35 ユーザインターフェース
42 サーボモータ
44 サーボモータ
43,45 エンコーダ
51,52,53,54 インバータ回路
60 DCリンク
61,62,63 直流電源ライン
65 スイッチ
70 蓄電装置
71,72,73 電圧検出部
74 電流検出部
75 スイッチ
76 平滑回路
80 コンバータ回路
100 電源
110 負荷
120 交流電源経路部

Claims (11)

  1. 電源に電力を回生する電源回生部と、
    前記電源と前記電源回生部との間に接続される負荷とを備え、
    前記電源回生部は、前記負荷を前記電源の停電時に動作させる動作電力を供給する、射出成形機。
  2. 前記動作電力を蓄えられる蓄電部を備える、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 電源に電力を回生する電源回生部と、
    前記電源と前記電源回生部との間に接続される負荷と、
    前記負荷を前記電源回生部を介して動作させる動作電力を蓄えられる蓄電部とを備える、射出成形機。
  4. 前記動作電力は、前記負荷を前記電源の停電時に動作させる電力である、請求項3に記載の射出成形機。
  5. モータと、
    前記モータを駆動する駆動部とを備え、
    前記動作電力は、前記モータから前記駆動部を介して回生される電力である、請求項1から4のいずれか一項に記載の射出成形機。
  6. 前記動作電力が前記電源に供給されることを遮断する遮断部を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の射出成形機。
  7. 前記遮断部は、前記電源と前記負荷との間の電源経路を遮断する、請求項6に記載の射出成形機。
  8. 前記負荷を複数備え、
    前記遮断部は、前記負荷間の電源経路を遮断する、請求項6又は7に記載の射出成形機。
  9. 前記負荷は、成形動作を制御する制御装置を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の射出成形機。
  10. 電源に電力を回生する回生部を備える電源回生装置であって、
    前記回生部は、前記電源と前記回生部との間に接続される負荷を前記電源の停電時に動作させる動作電力を供給する、電源回生装置。
  11. 電源に電力を回生する回生部と、
    前記電源と前記回生部との間に接続される負荷を前記回生部を介して動作させる動作電力を蓄えられる蓄電部とを備える、電源回生装置。
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