JP2013240195A - 加減速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標停止位置に短時間かつスムーズに電動機を停止させることができる加減速制御装置を得ること。
【解決手段】加減速制御装置は、電動機を加減速させる加減速制御装置であって、前記電動機を駆動する駆動部と、前記電動機を停止させる際に直流制動を行うように前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、Nを2以上の整数とするとき直流制動時間をN個の期間に分割する分割部と、前記分割されたN個の期間のそれぞれに対して、最終の期間の振幅が最も小さくなるように直流制動電圧を設定する設定部と、前記設定されたN個の期間の直流制動電圧に従って、直流制動を行うように前記駆動部を制御する制動制御部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加減速制御装置に関する。
電動機を半導体電力変換器で駆動する装置において、電動機の加速・減速制御には変換器の出力周波数、さらには出力電圧も制御することで実現する。このうち、減速制御方式としては、変換器の出力周波数を現在の周波数からゼロ周波数に向けて下げていく方式がある。
このとき、変換器の出力周波数がゼロ周波数になった場合でも、電動機とその負荷を含めた慣性が大きく減速時間が短い場合、変換器の出力周波数に電動機の実速度が追従せず、変換器の出力遮断後も電動機が停止しきれずにフリーラン状態で回転してしまう場合がある。
対策としてモータに直流電圧を印加することで、停止タイミングや制動とトルクを調節できる直流制動方式がある。
特許文献1には、モータ駆動装置において、モータの直流制動時に初期印加電圧を小さくし印加電圧を徐々に増加することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、ストップ指令が入力された直後に加速トルクが働くことがなくなり、直ちに制動トルクが働いて制動時間を短縮することができるとされている。
特開平8−191582号公報
特許文献1に記載の技術では、モータが停止する際に、モータの印加電圧が非常に大きな値からいきなりゼロに制御され、モータに振動等が起こる可能性があるので、モータ(電動機)を目標停止位置で停止させることが困難になりやすく、モータ(電動機)をスムーズに停止させることが困難になりやすい。
また、仮に、電動機をスムーズに停止させるために電動機が停止する直前までモータの印加電圧を小さな値に維持した場合、電動機を停止させるのに必要な仕事量をかせぐために、直流制動時間を非常に長くしなければならないので、電動機を短時間に停止させることが困難になりやすい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、目標停止位置に短時間かつスムーズに電動機を停止させることができる加減速制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる加減速制御装置は、電動機を加減速させる加減速制御装置であって、前記電動機を駆動する駆動部と、前記電動機を停止させる際に直流制動を行うように前記駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、Nを2以上の整数とするとき直流制動時間をN個の期間に分割する分割部と、前記分割されたN個の期間のそれぞれに対して、最終の期間の振幅が最も小さくなるように直流制動電圧を設定する設定部と、前記設定されたN個の期間の直流制動電圧に従って、直流制動を行うように前記駆動部を制御する制動制御部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、直流制動時間の前半で直流制動電圧を大きくでき、仕事量をかせぐことができるので、直流制動時間を短縮できる。また、直流制動時間の後半で直流制動電圧を小さくでき、電動機が停止するタイミングにおける電動機の印加電圧の変化量を低減でき、電動機を目標停止位置にスムーズに停止させることができる。すなわち、目標停止位置に短時間かつスムーズに電動機を停止させることができる。
図1は、実施の形態1にかかる加減速制御装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図3は、実施の形態1の変形例にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図4は、実施の形態1の他の変形例にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図5は、実施の形態2にかかる加減速制御装置の構成を示す図である。 図6は、実施の形態2にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図7は、実施の形態2の変形例にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図8は、実施の形態2の他の変形例にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図9は、基本の形態にかかる加減速制御装置の構成を示す図である。 図10は、基本の形態にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。 図11は、基本の形態にかかる加減速制御装置の動作を示す図である。
以下に、本発明にかかる加減速制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる可変速制御装置100について説明する前に、基本の形態にかかる可変速制御装置1について図9を用いて説明する。
可変速制御装置1は、電動機Mを半導体電力変換器3で駆動する。すなわち、可変速制御装置1は、制御部14による制御のもと、直流電力を半導体電力変換器3で交流電力に変換し、変換された交流電力を電動機Mに供給することで、電動機Mを駆動する。
具体的には、可変速制御装置1は、平滑部13、半導体電力変換器(駆動部)3、電流検出部10、及び制御部14を備える。
平滑部13は、直流電源PSから直流電力を受ける。平滑部13は、例えば平滑コンデンサ13aを有し、平滑コンデンサ13aを用いて直流電力を平滑化し、平滑化された直流電力を半導体電力変換器3へ供給する。
半導体電力変換器3は、平滑化された直流電力を平滑部13から受ける。半導体電力変換器3は、直流電力を交流電力に変換する。半導体電力変換器3は、複数のスイッチング素子1a〜1fと複数の還流ダイオード2a〜2fとを有し、複数のスイッチング素子1a〜1fのそれぞれを所定のタイミングでスイッチング動作させることで、直流電力を交流電力に変換する。複数の還流ダイオード2a〜2fは、複数のスイッチング素子1a〜1fを保護する。半導体電力変換器3は、変換された交流電力を電動機Mへ供給する。
電流検出部10は、電動機Mに流れる相電流を検出する。電流検出部10は、例えば複数の電流検出器16〜18を有し、複数の電流検出器16〜18を用いて各相(U相、V相、W相)の電流iu、iv、iwを検出する。電流検出部10は、検出された電流iu〜iwを制御部14へ供給する。
なお、電流検出部10は、2相の電流を検出してもよい。この場合、他の1相の電流は、3相の電流が平衡状態にあることを考慮して、制御部14により演算されてもよい。
制御部14は、検出された電流iu〜iwを電流検出部10から受ける。制御部14は、各相の電流iu〜iwに応じて、半導体電力変換器3を制御する。例えば、制御部14は、半導体電力変換器3における複数のスイッチング素子1a〜1fの制御端子に制御信号を供給することで、半導体電力変換器3に電力変換動作を行わせる。すなわち、例えば、制御部14は、半導体電力変換器3を介して、電動機Mの回転子の回転速度を加速させる加速制御を行ったり、電動機Mの回転子の回転速度を一定速度に維持させる定速制御を行ったり、電動機Mの回転子の回転速度を減速させる減速制御を行ったりする。
電動機Mの加速・減速制御には、半導体電力変換器3の出力周波数、さらには出力電圧も制御することで実現する。このうち、減速制御の方式としては、半導体電力変換器3の出力周波数を現在の周波数からゼロ周波数に向けて下げていく方式が考えられる。
電動機Mの回転子を停止させることを考えた場合、この方式では、半導体電力変換器3の出力周波数がゼロ周波数になった場合でも、電動機Mとその負荷を含めた慣性が大きく減速時間が短いと、半導体電力変換器3の出力周波数に電動機Mの実速度が追従せず、半導体電力変換器3の出力遮断後も電動機Mが停止しきらずにフリーラン状態で回転してしまう可能性がある。
その対策として、減速制御の方式を、モータに直流電圧を印加することで停止タイミングや制動とトルクを調節できる直流制動方式にすることが考えられる。直流制動は、停止時に電動機Mの負荷が大きい場合や、通常の減速では停止しきらずに慣性で回転してしまう場合に、外部ブレーキを使用せず、図10に示すように、直流制動開始タイミングt1以降において、半導体電力変換器3から電動機Mへの直流電圧の印加により、電動機Mの回転子を停止させる機能である。なお、図10に示すように、各相の直流制動電圧は、相間で平衡がとれるように、互いに異なるレベルに設定されるが、以下では、説明および図示の簡略化のため、1つの相(例えば、図10に示すW相)について例示的に説明する。
直流制動方式では、図11(a)、(b)に示すように、直流制動動作周波数fbと直流制動時間ΔTb、さらに直流制動電圧Vbの3つが設定できる。直流制動では、例えば、直流制動時間ΔTbと直流制動電圧Vbとを調整することで、直流制動開始タイミングt1からの停止時間調整が可能である。電動機Mを停止させるのに必要な仕事量をWbとした場合、直流制動時間ΔTbで停止させるためには、直流制動電圧Vbを、次の数式1が成り立つような値にして制御部14に設定しておく。
Wb=Vb×ΔTb・・・数式1
すなわち、制御部14は、記憶部14a、制動制御部14b、周波数制御部14f、及び運転制御部14gを有する。記憶部14aは、直流制動に必要な複数の制御パラメータを記憶する。複数の制御パラメータは、例えば、直流制動動作周波数fb、直流制動時間ΔTb、及び直流制動電圧Vbを含む。制動制御部14bは、直流制動開始タイミングt1になったことを認識したら、記憶部14aに記憶された複数の制御パラメータを取得し、複数の制御パラメータを用いて直流制動を行うように半導体電力変換器3を制御する。周波数制御部14fは、直流制動開始タイミングt1より前の通常運転時において、周波数指令を生成して運転制御部14gへ供給する。運転制御部14gは、直流制動開始タイミングt1より前の通常運転時において、周波数制御部14fから周波数指令を受け、周波数指令に応じて電圧指令を生成し、電圧指令をPWMキャリアと比較することで制御信号を生成し、半導体電力変換器3における複数のスイッチング素子1a〜1fの制御端子に制御信号を供給する。
例えば、図11(a)に示すように、周波数制御部14fは、直流制動を行うための準備として、タイミングt0から、周波数指令を徐々に低下させる。運転制御部14gは、記憶部14aを参照して直流制動動作周波数fbを取得し、周波数指令と直流制動動作周波数fbとを比較する。運転制御部14gは、周波数指令が直流制動動作周波数fbに達したことを認識したら、制御を制動制御部14bに引き渡し、自身の制御(通常運転時の制御)を停止する。制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、複数の制御パラメータ(例えば、直流制動時間ΔTb、及び直流制動電圧Vb)を用いて直流制動を行う。すなわち、図11(b)に示すように、制動制御部14bは、直流制動時間ΔTbだけ電動機Mに直流制動電圧Vbを印加してブレーキトルクを発生させる。これにより、電動機Mをフリーランさせずに短時間で停止させることができるようにも考えられる。
しかし、電動機Mの負荷イナーシャが大きい場合で、かつ急減速停止と急加速を繰り返す用途(サイクル運転)では、直流制動を用いても電動機Mを目的の停止位置に短時間かつスムーズに停止させることが困難な場合があり、基本の形態における直流制動方式では、全ての負荷状態と減速時間とに対応することが困難である。
ここで、仮に、電動機Mを短時間で停止させるために電動機Mへ印加する直流制動電圧Vbを非常に大きな値に維持する場合を考える。この場合、電動機Mが停止するタイミングt2(図11(b)参照)において、電動機Mの印加電圧が非常に大きな値(直流制動電圧Vb)からいきなりゼロに制御され、電動機Mに振動等が起こる可能性があるので、電動機Mを目標停止位置で停止させることが困難になりやすく、電動機Mをスムーズに停止させることが困難になりやすい。
あるいは、仮に、電動機Mをスムーズに停止させるために電動機Mへ印加する直流制動電圧Vbを非常に小さな値に維持する場合を考える。この場合、電動機Mを停止させるのに必要な仕事量Wb(図11(b)参照)をかせぐために、直流制動時間ΔTbを非常に長くしなければならないので、電動機Mを短時間に停止させることが困難になりやすい。
そこで、本実施の形態では、可変速制御装置100において、直流制動電圧Vbを一定値に維持するのではなく、直流制動時間ΔTbの開始タイミングからの経過時間に応じて階段状に直流制動電圧を減少させることで、直流制動時間ΔTbの前半で直流制動電圧を大きくして仕事量をかせぎ、直流制動時間ΔTbの後半で直流制動電圧を小さくして停止位置の制御精度の向上を図る。すなわち、可変速制御装置100において、直流制動時間ΔTbをN個の期間に分割し、分割されたN個の期間のそれぞれに対して、直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて徐々に直流制動電圧の振幅が小さくなるようにする。Nは、3以上の整数である。以下では、基本の形態と異なる部分を中心に説明する。
具体的には、図1に示すように、可変速制御装置100は、制御部14(図9参照)に代えて、制御部114を備える。制御部114は、記憶部14a、制動制御部14b、周波数制御部14f、及び運転制御部14gに加えて、分割部114c及び設定部114dを有する。
分割部114cは、直流制動時間ΔTbをN個の期間ΔT1〜ΔTNに分割する。Nは、3以上の整数である。すなわち、次の数式2が成り立つ。
ΔTb=ΔT1+ΔT2+・・・+ΔTN ・・・数式2
このとき、分割部114cは、例えば、直流制動時間ΔTbをN個の期間ΔT1〜ΔTNに均等に分割してもよい。すなわち、分割部114cは、次の数式3が成り立つように直流制動時間ΔTbを分割してもよい。
ΔT1≒ΔT2≒・・・≒ΔTN ・・・数式3
分割部114cは、分割されたN個の期間ΔT1〜ΔTNの情報を設定部114dへ供給する。
設定部114dは、N個の期間ΔT1〜ΔTNの情報を分割部114cから受ける。設定部114dは、N個の期間ΔT1〜ΔTNのそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11(図2(b)参照)からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧V1〜VNを設定する。すなわち、設定部114dは、次の数式4に示すように、N個の期間ΔT1〜ΔTNのうち最後の期間ΔTNの直流制動電圧VNを、電動機Mの停止位置の制御精度が許容範囲に収まるように予め実験的に決定されたものに設定する。
V1>V2>・・・>VN ・・・数式4
また、可変速制御装置100は、電動機Mを停止させるのに必要な仕事量をWbとした場合、直流制動時間ΔTbで停止させるために、次の数式5が成り立つように、各期間ΔT1〜ΔTNの直流制動電圧V1〜VNを求める。設定部114dは、このように求められた各期間ΔT1〜ΔTNの直流制動電圧V1〜VNを設定する。
Wb=V1×ΔT1+V2×ΔT2+・・・+VN×ΔTN ・・・数式5
このとき、設定部114dは、例えば、分割されたN個の期間ΔT1〜ΔTNのそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて直前の期間からの減少幅が徐々に小さくなるように直流制動電圧V1〜VNを設定してもよい。すなわち、k番目の期間ΔTkの直流制動電圧Vkからのk+1番目の期間ΔTk+1の期間ΔTk+1の直流制動電圧Vk+1の減少幅をΔVk,k+1とすると、可変速制御装置100は、次の数式6が成り立つように直流制動電圧V1〜VNを求め、設定部114dは、このように求められた各期間ΔT1〜ΔTNの直流制動電圧V1〜VNを設定してもよい。
ΔV1,2>ΔV2,3>・・・>ΔV(N−1),N ・・・数式6
設定部114dは、設定されたN個の直流制動電圧V1〜VNをN個の期間ΔT1〜ΔTNに関連付けた形で記憶部14aへ供給する。記憶部14aは、設定されたN個の直流制動電圧V1〜VNをN個の期間ΔT1〜ΔTNに関連付けた形で記憶する。
制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、設定されたN個の期間ΔT1〜ΔTNの直流制動電圧V1〜VNに従って、直流制動を行うように半導体電力変換器(駆動部)3を制御する。すなわち、制動制御部14bは、期間ΔT1だけ電動機Mに直流制動電圧V1を印加し、次に、期間ΔT2だけ電動機Mに直流制動電圧V2を印加し、・・・次に、期間ΔTNだけ電動機Mに直流制動電圧VNを印加し、ブレーキトルクを発生させる。
例えば、N=3である場合、分割部114cは、図2(b)に示すように、直流制動時間ΔTbを3個の期間ΔT1〜ΔT3に分割する。このとき、分割部114cは、数式3が成り立つように直流制動時間ΔTbを分割してもよい。分割部114cは、分割された3個の期間ΔT1〜ΔT3の情報を設定部114dへ供給する。設定部114dは、3個の期間ΔT1〜ΔT3の情報を分割部114cから受ける。設定部114dは、3個の期間ΔT1〜ΔT3のそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧V1〜V3を設定する。このとき、設定部114dは、例えば、分割された3個の期間ΔT1〜ΔT3のそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて直前の期間からの減少幅が徐々に小さくなるように直流制動電圧V1〜V3を設定してもよい。設定部114dは、設定された3個の直流制動電圧V1〜V3を3個の期間ΔT1〜ΔT3に関連付けた形で記憶部14aへ供給する。記憶部14aは、設定された3個の直流制動電圧V1〜V3を3個の期間ΔT1〜ΔT3に関連付けた形で記憶する。
そして、制御部114が直流制動を行うべきであると判断したら、図2(a)に示すように、周波数制御部14fは、直流制動を行うための準備として、タイミングt0から、周波数指令を徐々に低下させる。運転制御部14gは、記憶部14aを参照して直流制動動作周波数fbを取得し、周波数指令と直流制動動作周波数fbとを比較する。運転制御部14gは、周波数指令が直流制動動作周波数fbに達したことを認識したら、制御を制動制御部14bに引き渡し、自身の制御(通常運転時の制御)を停止する。制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、複数の制御パラメータ(例えば、3個の期間ΔT1〜ΔT3及びそれに関連付けられた3個の直流制動電圧V1〜V3)を用いて直流制動を行う。すなわち、図2(b)に示すように、制動制御部14bは、期間ΔT1だけ電動機Mに直流制動電圧V1を印加し、次に、期間ΔT2だけ電動機Mに直流制動電圧V2を印加し、次に、期間ΔT3だけ電動機Mに直流制動電圧V3を印加し、ブレーキトルクを発生させる。このとき、直流制動電圧の期間ΔT1から期間ΔT2への減少幅ΔV1,2よりも、直流制動電圧の期間ΔT2から期間ΔT3への減少幅ΔV2,3を小さくする。これにより、電動機Mをフリーランさせずに短時間の直流制動時間ΔTbで目標停止位置にスムーズに停止させることができる。
以上のように、実施の形態1では、加減速制御装置100において、分割部114cが、直流制動時間ΔTbをN個の期間ΔT1〜ΔTNに分割する。設定部114dは、分割されたN個の期間ΔT1〜ΔTNのそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧V1〜VNを設定する。制動制御部14bは、設定されたN個の期間ΔT1〜ΔTNの直流制動電圧V1〜VNに従って、直流制動を行うように半導体電力変換器3を制御する。これにより、直流制動時間ΔTbの前半で直流制動電圧を大きくでき、仕事量をかせぐことができるので、直流制動時間ΔTbを短縮できる。また、直流制動時間ΔTbの後半で直流制動電圧を小さくでき、電動機Mが停止するタイミングt12(図2(b)参照)における電動機Mの印加電圧の変化量を(例えばVNに)低減でき、電動機Mを目標停止位置にスムーズに停止させることができる。すなわち、高負荷・急減速用途を含む様々な用途において、目標停止位置に短時間かつスムーズに電動機Mを停止させることができる。言い換えると、直流制動時間ΔTbを短縮しながら、電動機Mの停止位置の制御精度を向上できる。
また、実施の形態1では、設定部114dが、例えば、分割されたN個の期間T1〜ΔTNのそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて直前の期間からの減少幅が徐々に小さくなるように直流制動電圧V1〜VNを設定する。これにより、電動機Mが停止するタイミングt12が近づくにつれて徐々に電動機Mへの印加電圧の変化量を低減できるので、目標停止位置にスムーズに電動機Mを停止させることが容易である。
また、実施の形態1では、分割部114cが、例えば、直流制動時間ΔTbをN個の期間ΔT1〜ΔTNに均等に分割する。これにより、設定部114dによる設定内容を簡略化でき、設定部114dによる設定時間を短縮できる。
なお、図1に示す半導体電力変換器3を構成するスイッチング素子およびダイオード素子は、一般に、珪素(シリコン:Si)系半導体によって形成されるが、Si系半導体と比較して、大きなエネルギーバンド幅を持つワイドバンドギャップ(WBG)半導体によって形成されていることが好ましい。このWBG半導体としては、例えば、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)系材料、またはダイヤモンド等がある。
例えば、このようなWBG半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、スイッチング素子やダイオード素子の小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチング素子やダイオード素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだモータの小型化が可能となる。
また、耐熱性も高いため、ヒートシンクの小型化が可能であり、モータの一層の小型化が可能になる。
さらに、電力損失が低いため、スイッチング素子やダイオード素子の高効率化が可能であり、延いては、モータの高効率化が可能になる。
したがって、WBG半導体によって形成されたスイッチング素子やダイオード素子を用いて、モータ内部の電源回路やインバータ回路を構成することにより、モータを搭載する機器のさらなる小型化、高効率化を図ることができる。
なお、スイッチング素子及びダイオード素子の両方がワイドバンドギャップ半導体によって形成されていることがより望ましいが、いずれか一方の素子がワイドバンドギャップ半導体によって形成されていてもよい。
また、上記の実施の形態1では、分割部114cによる分割数Nが3以上の整数である場合について例示的に説明しているが、Nは2以上の整数であってもよい。
例えば、N=2である場合、分割部114cは、図3(b)に示すように、直流制動時間ΔTbを2個の期間ΔT1c、ΔT2cに分割する。このとき、分割部114cは、数式3が成り立つように直流制動時間ΔTbを分割してもよい。分割部114cは、分割された2個の期間ΔT1c、ΔT2cの情報を設定部114dへ供給する。設定部114dは、2個の期間ΔT1c、ΔT2cの情報を分割部114cから受ける。設定部114dは、2個の期間ΔT1c、ΔT2cのそれぞれに対して、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧V1c、V2cを設定する。この場合、直流制動時間ΔTbの前半である期間ΔT1cで直流制動電圧を大きくして仕事量をかせぎ、直流制動時間ΔTbの後半であるΔT2cで直流制動電圧を小さくして停止位置の制御精度の向上を図るための設定内容を簡略化でき、設定部114dの利便性を向上できる。
あるいは、上記の実施の形態1では、設定部114dが直流制動時間ΔTbの開始タイミングt11からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧V1〜VNを設定しているが、設定部114dは、最終の期間の振幅が最も小さくなるようにしながら、途中の期間で一時的に振幅が大きくなるように直流制動電圧を設定してもよい。
例えば、N=3である場合、分割部114cは、図4(b)に示すように、直流制動時間ΔTbを3個の期間ΔT1〜ΔT3に分割する。このとき、分割部114cは、数式3が成り立つように直流制動時間ΔTbを分割してもよい。分割部114cは、分割された3個の期間ΔT1〜ΔT3の情報を設定部114dへ供給する。設定部114dは、3個の期間ΔT1〜ΔT3の情報を分割部114cから受ける。設定部114dは、3個の期間ΔT1〜ΔT3のそれぞれに対して、最終の期間の振幅が最も小さくなるようにしながら、途中の期間で一時的に振幅が大きくなるように直流制動電圧V1d〜V3dを設定する。例えば、図4(b)に示す場合、V1d<V2dであり、V2d>V3dである。この場合、途中の期間で一時的に振幅が大きくなるので、直流制動時間ΔTbの前半で効率的に仕事量をかせぐことができ、最終の期間における直流制動電圧V3dを容易に小さくできる(例えば、V3d<V3にできる)ので、電動機Mを目標停止位置にさらにスムーズに停止させることができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる加減速制御装置200について図5を用いて説明する。図5は、加減速制御装置200の構成を示す図である。以下では、基本の形態と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて例えば階段状に直流制動電圧を減少させているが、実施の形態2では、直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて関数的に直流制動電圧を減少させる。
具体的には、図5に示すように、加減速制御装置200は、制御部14(図9参照)に代えて、制御部214を備える。制御部214は、記憶部14a、制動制御部14b、周波数制御部14f、及び運転制御部14gに加えて、設定部(第1の設定部)214e及び設定部(第2の設定部)214dを有する。
設定部214eは、直流制動電圧の終了目標値Veを設定する。終了目標値Veは、電動機Mの停止位置の制御精度が許容範囲に収まるように予め実験的に決定されたものに設定する。設定部214eは、設定された直流制動電圧の終了目標値Veを設定部214dへ供給する。
設定部214dは、直流制動電圧の終了目標値Veを設定部214eから受ける。設定部214dは、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt22(図6(b)参照)で終了目標値Veとなるとともに、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21(図6(b)参照)からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCPを設定する。例えば、加減速制御装置200は、所定の減少関数f(t)を用いて、数式7、8を満たすように減少関数f(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCPを求める。設定部214dは、このように求められた直流制動電圧の変化パターンCPを設定する。数式8における積分は、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21から終了タイミングt22までの時間積分を表している。また、数式8におけるWbは、電動機Mを停止させるのに必要な仕事量を表す。
Ve=f(t22) ・・・数式7
Wb=∫f(t)dt ・・・数式8
なお、直流制動電圧の開始目標値Vsは、次の数式9に示すように求められる。
Vs=f(t21) ・・・数式9
このとき、設定部214dは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21(図6(b)参照)からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンCPを設定してもよい。すなわち、加減速制御装置200は、時間とともに減少率が徐々に小さくなる減少関数f(t)を用いて、数式7、8を満たすように減少関数f(t)における係数を決定してもよい。
設定部214dは、設定された直流制動電圧の変化パターンCPを記憶部14aへ供給する。記憶部14aは、設定された直流制動電圧の変化パターンCPを記憶する。
制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、設定された直流制動電圧の変化パターンCPに従って、直流制動を行うように半導体電力変換器(駆動部)3を制御する。すなわち、制動制御部14bは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21において電動機Mに直流制動電圧Vsを印加し、直流制動電圧の変化パターンCP(すなわち、係数が決定された減少関数f(t))に従って徐々に直流制動電圧を減少させていき、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt22において電動機Mに直流制動電圧Veを印加し、ブレーキトルクを発生させる。
例えば、所定の減少関数f(t)が1次遅れ特性f1(t)である場合、設定部214eは、図6(b)に示すように、直流制動電圧の終了目標値Ve1を設定する。設定部214eは、設定された直流制動電圧の終了目標値Ve1を設定部214dへ供給する。設定部214dは、直流制動電圧の終了目標値Ve1を設定部214eから受ける。設定部214dは、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt22(図6(b)参照)で終了目標値Ve1となるとともに、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21(図6(b)参照)からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCP1を設定する。例えば、加減速制御装置200は、1次遅れ特性f1(t)を用いて、数式10、11を満たすように1次遅れ特性f1(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCP1を求める。設定部214dは、このように求められた直流制動電圧の変化パターンCP2を設定する。
Ve=f1(t22) ・・・数式10
Wb=∫f1(t)dt ・・・数式11
なお、直流制動電圧の開始目標値Vs1は、次の数式12に示すように求められる。
Vs1=f1(t21) ・・・数式12
このとき、設定部214dは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21(図6(b)参照)からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンCP1を設定している。すなわち、設定部214dは、時間とともに減少率が徐々に小さくなる1次遅れ特性f1(t)を用いて、数式10、11を満たすように1次遅れ特性f1(t)における係数を決定している。
そして、制御部214が直流制動を行うべきであると判断したら、図6(a)に示すように、周波数制御部14fは、直流制動を行うための準備として、タイミングt0から、周波数指令を徐々に低下させる。運転制御部14gは、記憶部14aを参照して直流制動動作周波数fbを取得し、周波数指令と直流制動動作周波数fbとを比較する。運転制御部14gは、周波数指令が直流制動動作周波数fbに達したことを認識したら、制御を制動制御部14bに引き渡し、自身の制御(通常運転時の制御)を停止する。制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、制御パラメータ(例えば、直流制動電圧の変化パターンCP1)を用いて直流制動を行う。すなわち、図6(b)に示すように、制動制御部14bは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21において電動機Mに直流制動電圧Vs1を印加し、直流制動電圧の変化パターンCP1(すなわち、係数が決定された1次遅れ特性f1(t))に従って徐々に直流制動電圧を減少させていき、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt22において電動機Mに直流制動電圧Ve1を印加し、ブレーキトルクを発生させる。このとき、直流制動電圧の変化パターンCP1では、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt21からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなっている。これにより、電動機Mをフリーランさせずに短時間の直流制動時間ΔTbで目標停止位置にスムーズに停止させることができる。
以上のように、実施の形態2では、加減速制御装置200において、設定部214eが、直流制動電圧の終了目標値Veを設定する。設定部214dは、直流制動時間の終了タイミングt22で終了目標値Veとなるとともに、直流制動時間の開始タイミングt21からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCPを設定する。制動制御部14bは、設定された直流制動電圧の変化パターンCPに従って、直流制動を行うように半導体電力変換器3を制御する。これにより、直流制動時間ΔTbの前半で直流制動電圧を大きくでき、仕事量をかせぐことができるので、直流制動時間ΔTbを短縮できる。また、直流制動時間ΔTbの後半で直流制動電圧を小さくでき、電動機Mが停止するタイミングt22(図6(b)参照)における電動機Mの印加電圧の変化量を(例えばVeに)低減でき、電動機Mを目標停止位置にスムーズに停止させることができる。すなわち、高負荷・急減速用途を含む様々な用途において、目標停止位置に短時間かつスムーズに電動機Mを停止させることができる。言い換えると、直流制動時間ΔTbを短縮しながら、電動機Mの停止位置の制御精度を向上できる。
また、実施の形態2では、設定部214dが、直流制動時間の開始タイミングt21からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンCPを設定する。これにより、電動機Mが停止するタイミングt12が近づくにつれて徐々に電動機Mへの印加電圧の変化量を低減できるので、目標停止位置にスムーズに電動機Mを停止させることが容易である。
また、実施の形態2では、設定部214dが、例えば、1次遅れ特性f1(t)に従って徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCP1を設定する。これにより、直流制動時間の開始タイミングt21からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンCPを設定することができる。
なお、所定の減少関数f(t)は、例えば、図7(b)に示すような放物線特性f2(t)であってもよい。この場合、設定部214eは、図7(b)に示すように、直流制動電圧の終了目標値Ve2を設定する。設定部214eは、設定された直流制動電圧の終了目標値Ve2を設定部214dへ供給する。設定部214dは、直流制動電圧の終了目標値Ve2を設定部214eから受ける。設定部214dは、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt32(図7(b)参照)で終了目標値Ve2となるとともに、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt31(図7(b)参照)からの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCP2を設定する。例えば、加減速制御装置200は、放物線特性f2(t)を用いて、数式13、14を満たすように放物線特性f2(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCP2を求める。設定部214dは、このように求められた直流制動電圧の変化パターンCP2を設定する。
Ve=f2(t22) ・・・数式13
Wb=∫f2(t)dt ・・・数式14
なお、直流制動電圧の開始目標値Vs2は、次の数式15に示すように求められる。
Vs2=f2(t21) ・・・数式15
このとき、設定部214dは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt31(図7(b)参照)からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンCP2を設定している。すなわち、加減速制御装置200は、時間とともに減少率が徐々に小さくなる放物線特性f2(t)を用いて、数式13、14を満たすように放物線特性f2(t)における係数を決定している。
そして、制御部214が直流制動を行うべきであると判断したら、図7(a)に示すように、周波数制御部14fは、直流制動を行うための準備として、タイミングt0から、周波数指令を徐々に低下させる。運転制御部14gは、記憶部14aを参照して直流制動動作周波数fbを取得し、周波数指令と直流制動動作周波数fbとを比較する。運転制御部14gは、周波数指令が直流制動動作周波数fbに達したことを認識したら、制御を制動制御部14bに引き渡し、自身の制御(通常運転時の制御)を停止する。制動制御部14bは、記憶部14aを参照し、制御パラメータ(例えば、直流制動電圧の変化パターンCP2)を用いて直流制動を行う。すなわち、図7(b)に示すように、制動制御部14bは、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt31において電動機Mに直流制動電圧Vs2を印加し、直流制動電圧の変化パターンCP2(すなわち、係数が決定された放物線特性f2(t))に従って徐々に直流制動電圧を減少させていき、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt32において電動機Mに直流制動電圧Ve2を印加し、ブレーキトルクを発生させる。このとき、直流制動電圧の変化パターンCP2では、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt31からの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなっている。これにより、電動機Mをフリーランさせずに短時間の直流制動時間ΔTbで目標停止位置にスムーズに停止させることができる。
あるいは、上記の実施の形態2では、加減速制御装置200が、所定の減少関数f(t)を用いて、数式7、8を満たすように減少関数f(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCPを求めるが、最終的に減少する関数であって途中の期間で一時的に振幅が大きくなるよう所定の関数F(t)を用いて、次の数式16、17を満たすように所定の関数F(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCPを求めてもよい。
Ve=F(t32) ・・・数式16
Wb=∫F(t)dt ・・・数式17
なお、直流制動電圧の開始目標値Vsは、次の数式18に示すように求められる。
Vs=F(t31) ・・・数式18
所定の関数F(t)は、例えば、図8(b)に示すような上に凸の放物線特性F3(t)であってもよい。この場合、設定部214eは、図8(b)に示すように、直流制動電圧の終了目標値Ve2cを設定する。設定部214eは、設定された直流制動電圧の終了目標値Ve2cを設定部214dへ供給する。設定部214dは、直流制動電圧の終了目標値Ve2cを設定部214eから受ける。設定部214dは、直流制動時間ΔTbの終了タイミングt32(図8(b)参照)で終了目標値Ve2cとなるとともに、直流制動時間ΔTbの開始タイミングt31(図8(b)参照)からの経過時間に応じて徐々に振幅が大きくなったあとに徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンCP3を設定する。例えば、加減速制御装置200は、放物線特性F3(t)を用いて、数式19、20を満たすように放物線特性F3(t)における係数を決定し、直流制動電圧の変化パターンCP3を求める。設定部214dは、このように求められた直流制動電圧の変化パターンCP3を設定する。
Ve=F3(t22) ・・・数式19
Wb=∫F3(t)dt ・・・数式20
なお、直流制動電圧の開始目標値Vs2cは、次の数式21に示すように求められる。
Vs2=F3(t21) ・・・数式21
この場合、途中の期間で一時的に振幅が大きくなるので、直流制動時間ΔTbの前半で効率的に仕事量をかせぐことができ、最終の期間における直流制動電圧V3dを容易に小さくできる(例えば、Ve2c<Ve2にできる)ので、電動機Mを目標停止位置にさらにスムーズに停止させることができる。
以上のように、本発明にかかる加減速制御装置は、電動機の減速制御に有用である。
1 可変速制御装置
3 半導体電力変換器
10 電流検出部
13 平滑部
13a 平滑コンデンサ
14 制御部
14a 記憶部
14b 制動制御部
14f 周波数制御部
14g 運転制御部
16〜18 電流検出器
100 可変速制御装置
114 制御部
114c 分割部
114d 設定部
200 加減速制御装置
214 制御部
214d 設定部
214e 設定部

Claims (9)

  1. 電動機を加減速させる加減速制御装置であって、
    前記電動機を駆動する駆動部と、
    前記電動機を停止させる際に直流制動を行うように前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    Nを2以上の整数とするとき直流制動時間をN個の期間に分割する分割部と、
    前記分割されたN個の期間のそれぞれに対して、最終の期間の振幅が最も小さくなるように直流制動電圧を設定する設定部と、
    前記設定されたN個の期間の直流制動電圧に従って、直流制動を行うように前記駆動部を制御する制動制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする加減速制御装置。
  2. 前記設定部は、前記分割されたN個の期間のそれぞれに対して、前記直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように直流制動電圧を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加減速制御装置。
  3. 前記設定部は、前記分割されたN個の期間のそれぞれに対して、前記直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて直前の期間からの減少幅が徐々に小さくなるように直流制動電圧を設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の加減速制御装置。
  4. 前記分割部は、前記直流制動時間をN個の期間に均等に分割する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の加減速制御装置。
  5. 電動機を加減速させる加減速制御装置であって、
    前記電動機を駆動する駆動部と、
    前記電動機を停止させる際に直流制動を行うように前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    直流制動電圧の終了目標値を設定する第1の設定部と、
    前記直流制動時間の終了タイミングで前記終了目標値となるように、直流制動電圧の変化パターンを設定する第2の設定部と、
    前記設定された直流制動電圧の変化パターンに従って、直流制動を行うように前記駆動部を制御する制動制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする加減速制御装置。
  6. 前記第2の設定部は、前記直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンを設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の加減速制御装置。
  7. 前記第2の設定部は、前記直流制動時間の開始タイミングからの経過時間に応じて減少率が徐々に小さくなるように直流制動電圧の変化パターンを設定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の加減速制御装置。
  8. 前記第2の設定部は、1次遅れ特性に従って徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンを設定する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の加減速制御装置。
  9. 前記第2の設定部は、放物線特性に従って徐々に振幅が小さくなるように、直流制動電圧の変化パターンを設定する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の加減速制御装置。
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