JP6854662B2 - 風車発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風力発電装置に関するものである。
特許文献1で開示される風力発電装置は、垂直方向に支持されている中空回転軸と、複数枚の垂直翼と、垂直翼を回転軸に固定する複数段の水平翼と、回転軸を上端から複数個に分割し、分割された複数個の回転軸の肉厚を上方から下方になるのに従い大きく構成し、複数段の水平翼は肉厚の異なる回転軸に固着されている。この風力発電装置は、2つのブレーキを同時に作動させないようにして、羽根車の急停止による損傷等を抑えている。具体的には、分割構成された複数個の回転軸の肉厚を上方から下方になるのに従い大きくして軸固有振動周波数を加振周波数より高くして周波数差を大きくしている。
特開2006−46227号公報
しかし、特許文献1の技術では、軸の肉厚を均一にすることができないため、製造する手間がかかる。また、軸の強度を上げるため、軸の肉厚を所定の厚みより厚くする必要がある。つまり、軸の肉厚は所定の厚みより薄くすることができないため、設計の自由度に制約がある。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、風車が共振することを容易に回避することができる風力発電装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の第1発明の風力発電装置は、
風車と、
前記風車の回転数を検出する検知部と、
前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
前記風車の回転数が徐々に大きくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする第1出力減少制御を行う制御部と、
前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
を備え、
前記第1出力減少制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力する電力出力状態から電力を出力しない非電力出力状態にする。
本発明の第2発明の風力発電装置は、
風車と、
前記風車の回転数を検出する検知部と、
前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
前記風車の回転数が徐々に小さくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする第3出力増加制御を行う制御部と、
前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
を備え、
前記第3出力増加制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力しない非電力出力状態から電力を出力する電力出力状態にする。
本発明の第3発明の風力発電装置は、
風車と、
前記風車の回転数を検出する検知部と、
前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
前記風車の回転数が徐々に大きくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする第1出力減少制御、及び前記風車の回転数が徐々に小さくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする第3出力増加制御を行う制御部と、
前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
を備え、
前記第1出力減少制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力する電力出力状態から電力を出力しない非電力出力状態にし、
前記第3出力増加制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記非電力出力状態から前記電力出力状態にする。
第1発明の風力発電装置は、風車の回転数が徐々に大きくなり、共振区間に入ると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする。これにより、第1発明の風力発電装置は、発電機に対する負荷が小さくなるため、風車が回転し易くなる。これにより、第1発明の風力発電装置は風車の回転数をより短時間で共振区間の回転数の最大値より大きくすることができる。
また、第2発明の風力発電装置は、風車の回転数が徐々に小さくなり、共振区間に入ると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする。これにより、第2発明の風力発電装置は、発電機に対する負荷が大きくなるため、風車が回転し難くなる。これにより、第2発明の風力発電装置は風車の回転数をより短時間で共振区間の回転数の最小値より小さくすることができる。
また、第3発明の風力発電装置は、風車の回転数が徐々に大きくなり、共振区間に入ると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする。これにより、第3発明の風力発電装置は、発電機に対する負荷が小さくなるため、風車が回転し易くなる。これにより、第3発明の風力発電装置は風車の回転数をより短時間で共振区間の回転数の最大値より大きくすることができる。
また、第3発明の風力発電装置は、風車の回転数が徐々に小さくなり、共振区間に入ると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする。これにより、第3発明の風力発電装置は、発電機に対する負荷が大きくなるため、風車が回転し難くなる。これにより、第3発明の風力発電装置は風車の回転数をより短時間で共振区間の回転数の最小値より小さくすることができる。つまり、第3発明の風力発電装置は、風車の回転数が大きくなる場合と、小さくなる場合とにおいて、風車の回転数が共振区間の回転数になる状態をより短時間にすることができる。
したがって、本発明の第1発明、第2発明、及び第3発明の風力発電装置は風車が共振することを容易に回避することができる。
実施例1の風力発電装置を概略的に示すブロック図である。 図1の風力発電装置の一部を具体化して示す回路図である。 機械ブレーキ部の構成を概念的に示す説明図である。 第1電気ブレーキ及びその周辺の回路構成を簡略的に示す回路図である。 実施例1の風力発電装置の風車制御装置で実行される運転制御の流れを例示するフローチャートである。 風車の回転数と整流・昇圧部で設定される目標値との関係を示すグラフであって、実線が、風車の回転数が大きくなる場合における風車の回転数と整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値との関係を示し、点線が、発電機で生じた電力に基づいて、最も効率良く整流・昇圧部から出力電力を出力する場合における風車の回転数と整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値との関係を示す。 風車の回転数と整流・昇圧部で設定される目標値との関係を示すグラフであって、実線が、風車の回転数が小さくなる場合における風車の回転数と整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値との関係を示し、点線が、発電機で生じた電力に基づいて、最も効率良く整流・昇圧部から出力電力を出力する場合における風車の回転数と整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値との関係を示す。 風車の回転数、風車の回転数が大きくなる場合の整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値、及び風車の回転数が小さくなる場合の整流・昇圧部から出力する出力電力の目標値との関係を示す表である。 実施例1の風力発電装置の風車制御装置で用いられるデータの構成を示す表であって、(A)は風速が大きくなる場合に用いるデータの構成を示し、(B)は風速が小さくなる場合に用いるデータの構成を示す。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
第1発明の風力発電装置の制御部は、風車の回転数が共振区間に入る前に、出力電力の目標値を大きくする第1出力増加制御を行い得る。この場合、第1発明の風力発電装置は、例えば、風速が大きくなる状態において、出力電力の目標値を大きくすると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力が大きくなる。すると、発電機に対する負荷が大きくなるため風車が回転し難くなる。つまり、第1発明の風力発電装置は、風車の回転数が共振区間に入る大きさの風速であっても風車の回転数が共振区間の回転数になり難い。
第1発明の風力発電装置の制御部は、風車の回転数が共振区間より大きくなると、出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に徐々に近づける第2出力増加制御を行い得る。この場合、出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に急激に近づける場合に比べて、第1発明の風力発電装置は共振区間より大きくなった風車の回転数が再び共振区間の回転数になり難い。
第2発明の風力発電装置の制御部は、風車の回転数が共振区間に入る前に、出力電力の目標値を小さくする第2出力減少制御を行い得る。この場合、第2発明の風力発電装置は、例えば、風速が小さくなる状態において、出力電力の目標値を小さくすると、発電機で生じた電力に基づいた出力電力が小さくなる。すると、発電機に対する負荷が小さくなるため風車が回転し易くなる。つまり、第2発明の風力発電装置は、風速が小さくても風車の回転数が小さくなり難く、風車の回転数が共振区間の回転数になり難い。
第2発明の風力発電装置の制御部は、風車の回転数が共振区間より小さくなると、出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に徐々に近づける第3出力減少制御を行い得る。この場合、出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に急激に近づける場合に比べて、第2発明の風力発電装置は共振区間より小さくなった風車の回転数が再び共振区間の回転数になり難い。
<実施例1>
本発明を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1、図2には、実施例1に係る風車制御装置2を用いた風力発電装置1を示している。図1の風力発電装置1は、主として、風車100、発電機3、風車制御装置2、バッテリ60、検知部である回転数センサ7、風速センサ9などを備えている。この風力発電装置1は、風車100の回転時に発電機3で電力を発生させ、所望の出力に変換した上でバッテリ60の充電や、出力端子62からの出力を行う装置として構成されている。
図1、図2で示す風車100は、例えば、垂直軸型風車として構成されており、鉛直方向に延びる回転軸の周囲に複数の直線翼を一体回転可能に連結させた直線翼垂直軸風車などによって構成されている。図3のように、風車100は、所定方向(回転軸部102の軸方向である上下方向)に延びる複数の翼部104と棒状に構成されると共に所定方向に延びる回転軸部102とを備え、複数の翼部104が回転軸部102の上端部付近に連結された形で複数の翼部104と回転軸部102とが一体的に構成されている。回転軸部102は、例えば鉛直上下方向に延びるように図示しない軸受によって回転可能に保持されている。図3の例では、回転軸部102の下端部側の部分が発電機3における図示しない回転子と一体化され、回転軸部102と回転子とが一体的に回転する構成をなす。また、回転軸部102の下端寄りの所定位置には円板状の被作用部106が回転軸部102の周囲に張り出す形で回転軸部102と一体的に構成されている。被作用部106は、回転軸部102の軸方向を厚さ方向とし、外縁部が回転軸部102の回転軸線を中心とした円形形状をなしている。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、公知の様々な風車を用いることができる。また、風車100は固有振動数を有しており、風車100の回転数が固有振動数と同じになるか、又は固有回転数に近づくと風車100が共振する。本実施例における風車100の固有振動数は155(min-1)である。
図1、図2で示す発電機3は、風車100の回転力を変換して電力を生じさせる装置であり、例えば、三相交流発電機として構成され、風車100の回転と連動して回転する回転子と、固定子巻線3A,3B,3C(図4)が巻かれると共に回転子に近接して配置される固定子とを備える。例えば、発電機3は、回転子が風車100の回転軸に連結されて回転軸部102(図3)と一体的に回転する構成をなし、回転子の回転時には各相の導電路74,75,76に三相交流が発生する構成をなす。
図1のように、風車制御装置2は、制御部10、整流・昇圧部50、回転抑制部20、第2電気ブレーキ部30、降圧部40、検出部91,92、回転数センサ7、風速センサ9、各配線部などによって構成され、発電機3からの出力電力を制御すると共に風車100の回転を制御する装置として機能する。
整流・昇圧部50は、発電機3に発電動作を行わせる場合には昇圧チョッパ回路として作動し、発電機3を電動機として動作させる場合にはインバ−タとして作動する回路である。
図2のように、整流・昇圧部50は、発電機3の各相の導電路74,75,76にそれぞれ設けられたコイルL1,L2,L3、コイルL1に接続される一対のスイッチ素子Sa1,Sb1、コイルL2に接続される一対のスイッチ素子Sa2,Sb2、コイルL3に接続される一対の半導体スイッチ素子Sa3,Sb3をそれぞれ備える。スイッチ素子Sa1,Sb1,Sa2,Sb2,Sa3,Sb3は、例えばIGBTなどの半導体スイッチ素子によって構成され、それぞれのゲートには、駆動部14からの駆動信号が個別に入力される。
このように構成される整流・昇圧部50は、発電制御時には、発電機3で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力するように機能する。また、整流・昇圧部50は、アシスト制御時には、供給される直流電力(例えば外部電源130から供給される直流電力)を三相交流に変換し、発電機3に三相交流電力を供給することで発電機3を電動機として回転駆動するように機能する。なお、アシスト制御時の供給電力は、バッテリ60からの電力であってもよい。
回転抑制部20は、風車100の回転を抑制する抑制動作(回転数を減速する減速動作)と、抑制動作の解除とを行う部分である。回転抑制部20は、第1電気ブレーキ部21と機械ブレーキ部22とによって構成されている。
機械ブレーキ部22は、風車100に対してブレーキ動作を行い得る装置である。図3にて概念的に示すように、機械ブレーキ部22は、ブレーキ動作部24と駆動回路26とを備える。ブレーキ動作部24は、例えば、逆作動型の空圧ブレーキとして構成され、風車100の一部として構成された被作用部106に作用する一対の接触部材24Bと、これら接触部材24Bを駆動するアクチュエータ24Aとを備える。被作用部106は、例えば、風車100の回転軸部102に一体的に組み付けられた円板状のディスクとして構成され、風車100に設けられた複数の翼部104と一体的に回転する構成をなしている。機械ブレーキ部22は、アクチュエータ24Aによって接触部材24Bを被作用部106に接近させて接触させることでブレーキ力を生じさせる第2ブレーキ動作と、アクチュエータ24Aによって接触部材24Bを被作用部106から離間させてブレーキ力を解除する動作(第2ブレーキ動作の解除)とを行う装置である。
駆動回路26は、制御部10から駆動指令が与えられた場合にアクチュエータ24Aを駆動し、一対の接触部材24Bを互いに接近させて被作用部106を挟み込ませるようにアクチュエータ24Aを動作させる。このように接触部材24Bが被作用部106に接触することで、これらの間で生じる摩擦力が風車100の回転を減速させる力(ブレーキ力)となる。また、駆動回路26は、制御部10から停止指令が与えられた場合、アクチュエータ24Aに対し、一対の接触部材24Bを退避位置(被作用部106に接触しない位置)で保持させる。上述した第2ブレーキ動作中に駆動回路26に停止指令が与えられた場合、駆動回路26は、被作用部106を挟み込んでいる一対の接触部材24Bを互いに離間させて被作用部106から離すようにアクチュエータ24Aを動作させる。このようにアクチュエータ24Aによって一対の接触部材24Bを被作用部106から離間させることで、接触部材24Bが被作用部106に接触して生じていた摩擦力が発生しなくなり、風車100に対するブレーキ力が解除される。
第1電気ブレーキ部21は、発電機3に対する電気的な制御を行い得る回路として構成されている。第1電気ブレーキ部21は、発電機3において風車100の回転力に逆らう力を生じさせる第1ブレーキ動作と、この第1ブレーキ動作の解除とを行い得る回路であり、具体的には例えば図4のような回路として構成される。
図4の回路構成では、各固定子巻線3A,3B,3Cにそれぞれ接続された各相の導電路74,75,76のそれぞれにおいて、整流・昇圧部50側に続く経路から分岐する形で分岐路21A,21B,21Cがそれぞれ設けられている。そして、各分岐路21A,21B,21Cには、抵抗部R11,R12,R13がそれぞれ介在している。また、各分岐路21A,21B,21Cは、接続路21Dによって互いに接続されている。分岐路21A,21B,21Cでは、いずれかの分岐路から他の分岐路へと電流が流れる場合に抵抗部R11,R12,R13に電流が流れ、抵抗部R11,R12,R13で電圧降下が発生するようになっている。また、分岐路21B,21Cには、それぞれを通電可能状態と通電遮断状態に切替えるスイッチSW1,SW2が設けられ、このスイッチSW1,SW2のオンオフが制御部10によって制御されるようになっている。制御部10は、後述する第1ブレーキ動作を行う場合、スイッチSW1,SW2をオン状態にする制御を行い、第1ブレーキ動作を行わない場合、スイッチSW1,SW2をオフ状態にする制御を行う。スイッチSW1,SW2がオン状態である場合、分岐路21A,21B,21Cの相互で電流が流れ、スイッチSW1,SW2がオフ状態である場合、分岐路21A,21B,21Cにおいて分岐路間では電流が流れない。制御部10がスイッチSW1,SW2をオン状態にした場合、導電路74,75,76を流れる電流の大きさが大きくなるため、発電機3の回転子が回転する際の回転負荷を増大させることができ、その結果、発電機3の回転子と連動する風車100の回転にブレーキをかけることができる。本実施例では、完全に短絡するのではなく、抵抗部R11,R12,R13を介して導電路間を電気的に接続するため、短絡状態でブレーキを継続しすぎることに起因する過熱等を防ぐことができ、絶縁性能の維持等の面で有利である。また、回転数によっては、短絡の場合よりも大きなトルクを発生させることができる。
第2電気ブレーキ部30は、整流・昇圧部50から出力される出力電力の一部を消費するための部分である。この第2電気ブレーキ部30は、抵抗部34、ダイオード36、スイッチ素子32などを備える。スイッチ素子32は、例えばIGBTなどの半導体スイッチ素子によって構成され、駆動部15からの制御信号によってオンオフが制御される。
第2電気ブレーキ部30は、導電路71と導電路72の間に抵抗部34及びスイッチ素子32が直列に接続され、スイッチ素子32のオン動作に応じて抵抗部34に電流を流し、整流・昇圧部50から出力される電力の一部を消費させるように機能する。スイッチ素子32のゲートには駆動部15から出力されるPWM信号が入力され、第2電気ブレーキ部30での消費電力量はPWM信号のデューティによって制御される。
コンデンサ55は、導電路71と導電路72との間に接続されている。このコンデンサ55は、降圧部40に入力される入力電流を平滑化する機能を有する。
降圧部40は、公知の降圧コンバータとして構成され、導電路71の通電をオンオフするスイッチ素子42と、ダイオード44と、コイル48と、コンデンサ46とを備える。スイッチ素子42は、例えばMOSFETなどによって構成され、駆動部16からのPWM信号に応じてオンオフする構成をなす。
バッテリ60は、例えば、公知の二次電池として構成されており、風力発電装置1を構成する様々な負荷を駆動するための電源として機能する。図示はしていないが、風力発電装置1には、バッテリ60からの電力に基づいて複数の電源電圧を生成する電源回路が設けられており、例えば制御部10には、電源回路で生成された電源電圧が印加される。バッテリ60の正側の端子と出力側導電路81との間には、スイッチ61が設けられ、制御部10によってスイッチ61のオンオフが制御される。
回転数センサ7は、風車100の回転数を検出する。この回転数センサ7は、風車100の回転軸部102の回転数を検出し得るセンサであればよく、公知の様々な回転数センサを用いることができる。制御部10は、回転数センサ7からの出力値を取得して風車100の回転数を把握する。
風速センサ9は、公知の風速センサによって構成され、風車100の近傍の風速を計測するように機能する。この風速センサ9は、風車100の所定位置(例えば回転翼以外の部位)に取り付けられ、風速センサ9が取り付けられた位置の風速を示す値を出力する。制御部10は、風速センサ9からの出力値(検出値)を取得して、風車付近の風速を把握する。
制御部10は、例えば、マイクロコンピュータなどからなる制御回路12と、ROM、RAMなどからなる記憶部18と、制御信号を出力する複数の駆動部14,15,16などを備えている。制御部10には、回転数センサ7や風速センサ9からの出力値以外にも、様々な検出値が入力される。例えば、図1で示す検出部91は、電流センサ及び電圧センサを備え、整流・昇圧部50から出力される出力電流及び出力電圧が検出部91によって検出され、制御部10に入力される。検出部92は、電流センサ及び電圧センサを備え、降圧部40から出力される出力電流及び出力電圧が検出部92によって検出され、制御部10に入力される。
風力発電装置1の出力端子62は、例えば、蓄電池システム120の入力端子122に接続可能とされている。すなわち、風力発電装置1で発生した電力が、出力端子62を介して外部の蓄電池システム120に供給し得るように構成されている。なお、図1、図2の例では、風力発電装置1で生じた電力を蓄電池システム120に供給する例を示したが、系統連系のための構成を付加し、商用電源系統に接続してもよい。
こうして構成される風力発電装置1は、風車100が風力を受けて回転し、且つ制御部10が発電制御を実行しているときには、発電機3の発電によって得られた電力を変換して出力する。但し、風速センサ9によって検出される風速が所定閾値を超える場合には、後述する回転抑制モードの制御又は回転停止制御を行い、風車100の回転を減速又は停止させる。
制御部10及び整流・昇圧部50は、発電機3で発生する交流電力を直流電力に変換し、出力電力の大きさを最も効率の良い大きさに追従させるMPPT制御を行うように機能する。具体的には、制御部10及び整流・昇圧部50は、回転数センサ7で検出された回転数が少なくとも117(min-1)から167(min-1)までの領域を除き、最も効率の良い大きさの出力電力を出力するように調整する。
次に、風車制御装置2の動作について説明する。
風車制御装置2では、制御部10が、図5のような流れで回転抑制部20を所定の動作解除状態とする通常モードの制御と、回転抑制部20を動作させつつ風車100を回転させる回転抑制モードの制御と、風車100を停止させる回転停止モードの制御とを行う。そして、制御部10は、通常モードの制御を行っているときに風速センサ9で計測される風速が所定値(第1風速閾値Vw1)以上になった場合、風速センサ9で計測される風速が上昇する風速上昇時に風速が大きいほど風車100の回転数を小さくする上昇対応制御を実行するように回転抑制モードの制御を行うようになっている。
制御部10は、例えば、所定の運転開始条件を満たす場合(例えば、回転数センサ7によって検出される風車100の回転数が所定の発電開始回転数以上であり、後述する回転抑制モード及び回転停止モードでない場合)に図5で示す風車制御を開始する。制御部10は、図5の制御を開始した場合、まず、ステップS1にて通常モードの制御を開始する。制御部10は、通常モードの制御を開始した後、ステップS2において、風速センサ9で計測される風速が第1風速閾値(所定値)Vw1以上である条件、又は回転数センサ7で検出される回転数が第1回転数閾値Vr1以上である条件を満たすか否かを判断する。制御部10は、風速センサ9で計測される風速が第1風速閾値(所定値)Vw1未満となっており且つ回転数センサ7で検出される回転数が第1回転数閾値Vr1未満となっている間は、ステップS2でNoとする判断を繰り返し、この期間は、通常モードの制御を実行して発電制御を継続する。
制御部10は、通常モードの制御を実行して発電制御を行う場合、各スイッチ素子Sa1,Sb1,Sa2,Sb2,Sa3,Sb3に対し制御信号を出力し、整流・昇圧部50を三相昇圧チョッパ回路として動作させる。
制御部10の記憶部18には、図6、7に示すように、風車100の回転数が大きくなる場合と、風車100の回転数が小さくなる場合とのそれぞれにおける回転数と出力電力の目標値とが対応付けられて記憶されている。点線Nは、風車100が任意の回転数で回転することによって発電機3で生じた電力に基づいて、最も効率良く整流・昇圧部50から出力することができる出力電力の目標値の大きさを示す。また、点線Nは回転数が所定の範囲において、出力電力の目標値の大きさが回転数の三乗に比例するように設定されている。ここで、出力電力の目標値とは、発電機3で生じた電力に基づいて整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさの目標となる値である。以降、目標値ともいう。
具体的には、風車100の回転数が大きくなる場合、制御部10は図6に示す実線Uに基づいて、回転数センサ7から取得した回転数Rに対応付けられた目標値(以降、目標値U1ともいう)を決定する。具体的には、目標値U1は、回転数Rの大きさが50(min-1)から117(min-1)までの区間、及び167(min-1)から250(min-1)までの区間において点線Nと同じである。また、目標値U1は回転数Rの大きさが117(min-1)より大きくなると点線Nの目標値に比べて大きくなり、回転数Rの大きさが125(min-1)のとき800(W)になる。そして、目標値U1は回転数Rの大きさが125(min-1)より大きくなると急激に小さくなり、126(min-1)のとき0(W)になる。そして、目標値U1は回転数Rの大きさが126(min-1)から155(min-1)までの区間が0(W)である。そして、目標値U1は回転数Rの大きさが155(min-1)より大きくなると徐々に大きくなり、167(min-1)のとき点線Nの目標値と同じになる。つまり、目標値U1は、点線Nの目標値に対して、117(min-1)からおよそ125(min-1)までの区間が大きく、およそ125(min-1)から167(min-1)までの区間が小さい。
また、風車100の回転数が小さくなる場合、制御部10は図7に示す実線Dに基づいて、回転数センサ7から取得した回転数Rに対応付けられた目標値(以降、目標値D1ともいう)を決定する。具体的には、目標値D1は、回転数Rの大きさが50(min-1)から117(min-1)までの区間、及び167(min-1)から250(min-1)までの区間において点線Nと同じである。また、目標値D1は回転数Rの大きさが117(min-1)より大きくなると点線Nの目標値に比べて大きくなり、回転数Rの大きさが125(min-1)のとき800(W)になる。そして、目標値D1は回転数Rの大きさが125(min-1)から126(min-1)までの区間が800(W)である。そして、目標値D1は回転数Rの大きさが126(min-1)から徐々に小さくなり、155(min-1)のとき0(W)になる。そして、目標値D1は回転数Rの大きさが155(min-1)より大きくなると徐々に大きくなり、167(min-1)のとき点線Nの目標値と同じになる。つまり、目標値D1は、点線Nの目標値に対して、117(min-1)からおよそ135(min-1)までの区間が大きく、およそ135(min-1)から167(min-1)までの区間が小さい。
こうして対応付けられた回転数R、目標値U1、及び目標値D1は、図8に示すテーブルデータとして互いに対応付けられて制御部10の記憶部18に記憶されている。具体的には、テーブルデータは、テーブル番号、回転数R、目標値U1、及び目標値D1が対応付けられている。
また、テーブルデータのテーブル番号5と6との間には共振区間R1、R2が設けられている。具体的には、共振区間R1は、回転数Rが126(min-1)であり、目標値U1が0(W)であり、目標値D1が800(W)である。また、共振区間R2は、回転数Rが155(min-1)であり、目標値U1及び目標値D1が0(W)である。共振区間R2の回転数R(155(min-1))は風車100の固有振動数と同じである。共振区間R1からR2までの回転数R(126(min-1)から155(min-1))で風車100が回転すると風車100が共振する。制御部10は、このテーブルデータに基づいて、風車100の回転数が大きくなる場合、及び風車100の回転数が小さくなる場合のそれぞれにおいて、回転数センサ7から取得した回転数Rに対応付けられた目標値U1又は目標値D1を決定することができる。なお、テーブルデータの回転数R、目標値U1、及び目標値D1は、例えば、記憶部18を書き換え処理することによって変更することができる。これにより、風力発電装置1の仕様に合わせて回転数R、目標値U1、及び目標値D1を容易に変更することができる。
制御部10は、整流・昇圧部50を三相昇圧チョッパ回路として動作させる場合、回転数センサ7から取得した風車100の回転数と、記憶部18に記憶された図8に示すテーブルデータとに基づき、整流・昇圧部50からの出力電力が、風車100の回転数に対応する目標値の大きさになるようにMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行う。具体的には、制御部10は、検出部91で検出される出力電流及び出力電圧によって決定する出力電力が、目標値U1又は目標値D1の大きさになるように整流・昇圧部50に与えるPWM信号のデューティを調整しながらフィードバック制御を繰り返す。これにより、整流・昇圧部50から出力された出力電力は、風車100の回転数毎に定まる。
なお、通常モードの制御を実行しているときに所定の運転終了条件が成立した場合(例えば、風車100の回転数が所定の運転停止閾値未満となった場合)図5の制御を一旦終了し、その後に運転開始条件が成立するまで動作を停止してもよい。この場合、運転開始条件が成立した時に、再び図5の制御を実行すればよい。
次に、通常モードにおいて、風車100の回転数が大きくなる場合について説明する。
風車100が風を受けて回転を開始すると、発電機3が駆動されて発電機3で電力が生じる。そして、風車100の回転数が所定の運転停止閾値である50(min-1)より大きくなると、制御部10が発電制御を開始して、テーブルデータの目標値U1に応じた出力電力が整流・昇圧部50から出力される。
次に、制御部10は、風車100の回転数が共振区間R1に入る前に、目標値U1を大きくする第1出力増加制御を行う。具体的には、図6に示すように、風車100の回転数が117(min-1)より大きくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が800(W)に向けて徐々に大きくなる。このときの目標値U1は点線Nの目標値より大きい。つまり、風車100の回転数が117(min-1)より大きくなると、最も効率良く整流・昇圧部50から出力することができる出力電力の目標値である点線Nより大きい目標値U1になるように、整流・昇圧部50から出力電力が出力されることになる。例えば、整流・昇圧部50から出力される出力電流が大きくなると、導電路74,75,76のそれぞれから整流・昇圧部50に向かって流れる電流も大きくなる。すると、これに対応して導電路74,75,76のそれぞれから発電機3の固定子巻線3A,3B,3Cに向かって流れる電流も大きくなる。つまり、導電路74,75,76のそれぞれから発電機3の固定子巻線3A,3B,3Cに向かって流れる電流に基づく電磁誘導の規模が大きくなるため、発電機3が回転する際の抵抗力が大きくなる。すなわち、任意の回転数において点線Nの目標値より大きい目標値U1になるように整流・昇圧部50から出力電力を出力すると、発電機3に対する電気的負荷を大きくすることになる。これにより、発電機3の回転が妨げられ、風車100の回転数が大きくなることが抑えられる。
次に、制御部10は風車100の回転数が徐々に大きくなり、風車100の回転数が共振区間R1に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力の目標値(目標値U1)を小さくする第1出力減少制御を行う。具体的には、整流・昇圧部50から出力される出力電力が800(W)になり、風車100の回転数が125(min-1)を超えて126(min-1)より大きくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が0(W)に向けて急激に小さくなる。このときの目標値U1は点線Nの目標値より小さい。つまり、風車100の回転数が126(min-1)より大きくなると、整流・昇圧部50から出力電力を出力しない。これにより、導電路74,75,76のそれぞれから整流・昇圧部50に向かって流れる電流が小さくなるため、導電路74,75,76のそれぞれから発電機3の固定子巻線3A,3B,3Cに向かって流れる電流も小さくなる。つまり、導電路74,75,76のそれぞれから発電機3の固定子巻線3A,3B,3Cに向かって流れる電流に基づく電磁誘導の規模が小さくなるため、発電機3が回転する際の抵抗力が小さくなる。すなわち、任意の回転数において点線Nの目標値より小さい目標値U1になるように整流・昇圧部50から出力電力を出力すると、発電機3に対する電気的負荷を小さくすることになる。これにより、発電機3の回転が妨げられなくなる。すると、第1出力増加制御において回転数が大きくなることが抑えられていた風車100の回転数は急激に大きくなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数がより短時間で共振区間R2の回転数より大きくなる。
次に、制御部10は、風車100の回転数が共振区間R2より大きくなると、目標値U1を点線Nの目標値に徐々に近づける第2出力増加制御を行う。具体的には、風車100の回転数が共振区間R2である155(min-1)より大きくなると、整流・昇圧部50から出力電力が出力される。そして、風車100の回転数が大きくなるに従い整流・昇圧部50から出力される出力電力が徐々に大きくなる。そして、風車100の回転数が167(min-1)になると、整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさが点線Nの目標値になる。そして、風車100の回転数が167(min-1)より大きくなると、点線Nの目標値に従い整流・昇圧部50から出力電力が出力される。
次に、通常モードにおいて、風車100の回転数が小さくなる場合について説明する。
風車100の回転数が167(min-1)より大きい回転数で回転して、点線Nの目標値に従い整流・昇圧部50から出力電力が出力されている状態から、風車100が受けていた風の速さ(風速)が小さくなり、風車100の回転数が小さくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさも点線Nの目標値に従い小さくなる。制御部10は、テーブルデータの目標値D1に基づいて整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさを制御する。
次に、制御部10は、風車100の回転数が共振区間R2に入る前に、目標値D1を小さくする第2出力減少制御を行う。具体的には、図7に示すように、風車100の回転数が167(min-1)より小さくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が0(W)に向けて徐々に小さくなる。このときの目標値D1は点線Nの目標値より小さい。つまり、風車100の回転数が167(min-1)より小さくなると、発電機3に対する電気的負荷が小さくなる。これにより、発電機3の回転が妨げられなくなる。すると、風車100の回転数は急激に小さくなることなく、緩やかに小さくなる。
次に、制御部10は、風車100の回転数が徐々に小さくなり、風車100の回転数が共振区間R2に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた目標値D1を大きくする第3出力増加制御を行う。具体的には、整流・昇圧部50から出力される出力電力が0(W)になり、風車100の回転数が155(min-1)より小さくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が800(W)に向けて徐々に大きくなる。つまり、風車100の回転数が155(min-1)より小さくなると、発電機3に対する電気的負荷が徐々に大きくなる。これにより、発電機3が回転する際の抵抗力が大きくなり、発電機3の回転が妨げられ、第2出力減少制御において緩やかに小さくなっていた風車100の回転数が急激に小さくなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数がより短時間で共振区間R1の回転数より小さくなる。
次に、制御部10は、風車100の回転数が共振区間R1より小さくなると、目標値D1を点線Nの目標値に徐々に近づける第3出力減少制御を行う。具体的には、風車100の回転数が共振区間R1である126(min-1)より小さくなり、整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさが800(W)になる。そして、風車100の回転数が125(min-1)より小さくなり、さらに風車100の回転数が小さくなるに従い整流・昇圧部50から出力される出力電力が徐々に小さくなる。そして、風車100の回転数が117(min-1)になると、整流・昇圧部50から出力される出力電力の大きさが点線Nの目標値になる。そして、風車100の回転数が117(min-1)より小さくなると、点線Nの目標値に従い整流・昇圧部50から出力電力が出力される。こうして、制御部10において通常モードが実行される。
制御部10は、上記の通常モードの実行中に図5におけるステップS2の判断を繰り返し、風速センサ9で計測される風速が第1風速閾値(所定値)Vw1以上となった場合、又は、回転数センサ7で検出される回転数が第1回転数閾値Vr1以上となった場合(図5のステップS2でYesの場合)、ステップS3において回転抑制モードの制御に切り替える。
制御部10は、ステップS2からステップS3に移行して、回転抑制モードの制御に切り替えた場合、図9(A)、(B)に示すテーブルデータに従い制御を行う。図9(A)、(B)のテーブルデータは、第1風速閾値Vw1(所定値)以上且つ第2風速閾値Vw2未満の風速範囲における複数段階の風速Wと複数段階の回転数Rd、及び回転数Ruとを定めると共に風速Wが大きいほど回転数Rd、及び回転数Ruが小さくなるように対応付けられている。ここで、第1風速閾値Vw1は11(m/s)であり、第2風速閾値Vw2は22(m/s)である。このテーブルデータは、記憶部18に記憶されている。なお、図9(A)、(B)のテーブルデータは、大きいテーブル番号ほど、対応付けられた風速W(風速範囲)が小さく且つ対応付けられた回転数Rd、及び回転数Ruが大きくなっている。
図9(A)のテーブルデータは、例えば、テーブル番号5には、11(m/s)以上12(m/s)未満の風速W及び170(min-1)の回転数Rdが対応付けられ、テーブル番号4には、12(m/s)以上13(m/s)未満の風速W及び160(min-1)の回転数Rdが対応付けられ、テーブル番号3には、13(m/s)以上14(m/s)未満の風速W及び155(min-1)の回転数Rdが対応付けられ、テーブル番号2には、14(m/s)以上14.01(m/s)未満の風速W及び125(min-1)の回転数Rdが対応付けられ、テーブル番号1には、14.01(m/s)以上16(m/s)未満の風速W及び120(min-1)の回転数Rdが対応付けられ、テーブル番号0には、16(m/s)以上の風速W及び100(min-1)の回転数Rdが対応付けられている。
また、図9(B)のテーブルデータは、例えば、テーブル番号6には、11(m/s)以上12(m/s)未満の風速W及び180(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号5には、12(m/s)以上13(m/s)未満の風速W及び170(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号4には、13(m/s)以上14(m/s)未満の風速W及び160(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号3には、14(m/s)以上14.01(m/s)未満の風速W及び155(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号2には、14.01(m/s)以上16(m/s)未満の風速W及び125(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号1には、16(m/s)以上18(m/s)未満の風速W及び120(min-1)の回転数Ruが対応付けられ、テーブル番号0には、18(m/s)以上の風速W及び100(min-1)の回転数Ruが対応付けられている。
制御部10は、図5のステップS3における回転抑制モードの制御を開始した後、風速が第2風速閾値Vw2以上となるか又は所定の復帰条件が成立するまで回転抑制モードの制御を継続する。一方、回転抑制モードの制御を行っているときに風速が第2風速閾値Vw2以上となった場合(ステップS4でYesの場合)にはステップS6に移行して回転停止モードの制御に切り替える。また、回転抑制モードの制御を行っているときに所定の復帰条件が成立した場合(ステップS5でYesの場合)にはステップS1に移行して通常モードの制御に切り替える。
制御部10は、回転抑制モードの制御を行う場合、図9(A)、(B)に示すテーブルデータに基づいて上昇対応制御又は下降対応制御を実行する。具体的には、上昇対応制御は、風速センサ9で計測される風速が上昇する際に図9(A)に示すテーブルデータにおける風速Wに対応付けられた回転数Rd、又は対応付けられた回転数Rdから所定段階シフトしたレベルを目標とするように風車100の回転数を制御する。下降対応制御は、風速センサ9で計測される風速が下降する際に図9(B)に示すテーブルデータにおける複数段階の回転数Ruに基づいて風車100の回転数を所定の制限段階数以内の段階数ずつ大きくするように制御する。なお、以下では、所定の制限段階数が「2」である例について説明する。
具体的には、図5において、ステップS2からステップS3に移行した直後(すなわち、風速が第1風速閾値Vw1以上又は風車100の回転数が第1回転数閾値Vr1以上となった直後)、図9(A)に示すテーブルデータにおいてテーブル番号が最も大きい最上位のテーブルが選択される。その後、制御部10は、風速センサ9で計測される風速及び回転数センサ7で検出される回転数を監視し、風速センサ9で計測される風速が変化前の現在の大きさよりも大きい新たな風速に変化した場合、この新たな風速に対してテーブルデータで対応付けられた回転数Rdから所定段階シフトした回転数Rdを目標とするように風車100の回転数を制御する。
例えば、ステップS2からステップS3に移行した直後の風速が、11(m/s)である場合(すなわち、変化前の現在の風速の大きさがテーブル番号5(現テーブル番号)に対応する風速(11(m/s)以上12(m/s)未満)である場合)、その後に、風速が14(m/s)となることで、変化前の現在レベルよりも大きい新たな風速(テーブル番号2に対応する風速(14(m/s)以上14.01(m/s)未満))に変化した場合、この新たな風速(14(m/s)以上14.01(m/s)未満)に対応するテーブル番号2(新テーブル番号)に対して図9(A)に示すテーブルデータで対応付けられた回転数Rd(125(min-1))から1段階小さいテーブル番号(テーブル番号1)の回転数Rd(120(min-1))を目標とするように風車100の回転数を制御する。ここで、テーブル番号3及び2のそれぞれの回転数Rdが、(155(min-1))、及び(125(min-1))である。このため、回転抑制モードにおいて風速が上昇する場合、風車100の回転数を短時間で風車100が共振する回転数より小さくすることができる。
なお、ここで示す例はあくまで一例であり、回転抑制モードの実行中に、計測される風速の大きさが1段階以上大きくなるように切り替わった場合には、切り替わり後の風速に対応付けられた回転数Rdよりも1段階小さいテーブル番号の回転数Rdに制御することになる。
一方で、制御部10は、回転抑制モードの制御の実行中に風速センサ9で計測される風速が変化前の現在の大きさよりも小さい風速以下で一定時間(例えば、5秒)以上維持された場合、図9(B)に示すテーブルデータにおいて制御中の回転数Ruよりも所定の制限段階数以内で大きい回転数Ruを目標とするように風車100の回転数を制御する下降対応制御を実行する。本実施例では、所定の制限段階数が「2」であり、風速が大きく低下した状態が維持されても、回転数の大きさが一度に2段階以上切り替わらないようになっている。
例えば、ある時期の風速が15m/sである場合、すなわち、変化前の現在の風速の大きさがテーブル番号2(現テーブル番号)に対応する風速(14.01(m/s)以上16(m/s)未満)である場合において、図9(B)に示すテーブルデータにおいてこの風速Wに対応する回転数(125(min-1))から1段階小さいテーブル番号の回転数(120(min-1))で制御されている場合、その後、風速が11(m/s)となったとき、上昇対応制御のように、直に新たな風速(11(m/s)以上12(m/s)未満)に対応するテーブル番号6に応じた回転数Ruにはしない。
具体的には、風速が1段階以上小さくなる状態が一定時間(例えば、5秒)以上維持されると、図9(B)に示すテーブルデータにおいて、変化前の現在のテーブル番号2(現テーブル番号)に対して1段階大きいテーブル番号3(新テーブル番号)の回転数Ru(155(min-1))を目標とするように風車100の回転数を制御する。つまり、新たな回転数Ruを、変化前の回転数Ruである120(min-1)から所定の制限段階数である「2段階」だけ増加させた155(min-1)にして、この新たな回転数Ruを目標とするように風車100の回転数を制御する。ここで、テーブル番号3及び2のそれぞれの回転数Ruが、(155(min-1))、及び(125(min-1))である。このため、回転抑制モードにおいて風速が小さくなる場合、風車100の回転数を風車100が共振する回転数になる状態をより短時間にすることができる。
また、制御部10は、回転抑制モードの制御の実行中に、図9(B)において最も小さい風速(11(m/s)以上12(m/s)未満)に対応付けられた回転数(180(min-1))を目標とするように風車100の回転数を制御していた場合、風速センサ9で計測される風速が上記所定値(第1風速閾値Vw1である11(m/s))未満で所定時間(例えば、5秒)以上維持されたことを条件として通常モードの制御に切り替える。つまり、「回転抑制モードの制御の実行中に、最上位のテーブル番号6に対応する風速(11(m/s)以上12(m/s)未満)に対応する回転数(180min-1)を目標とするように風車100の回転数を制御していた場合に、風速センサ9で計測される風速が上記所定値(第1風速閾値Vw1である11(m/s))未満で所定時間(例えば、5秒)以上維持されたこと」が復帰条件であり、このような復帰条件が成立した場合、図5におけるステップS5においてYesとなり、ステップS1にて通常モードの制御を実行する。
また、制御部10は、回転抑制モードの制御の実行中に、風速センサ9で計測される風速が第2風速閾値Vw2(22(m/s))以上となった場合(すなわち、図5におけるステップS4でYesの場合)、ステップS6において回転停止モードの制御を実行する。回転停止モードの制御中は、例えば、風車100の回転数が0となるまで上述した第1電気ブレーキ部21及び機械ブレーキ部22を動作させて風車100の回転を停止させる。そして、所定の解除条件が成立するまで風車100を回転停止状態で維持する。解除条件は様々に設定することができ、例えば、「風速センサ9で計測される風速が、所定の解除判定閾値未満で一定時間以上維持されること」とすることができる。所定の解除判定閾値は、第2風速閾値Vw2であってもよく、第2風速閾値Vw2よりも小さい値であってもよい。図5の例では、回転停止モードを解除する場合、ステップS3以降の処理を実行することになる。
このように、この風力発電装置1は、風車100の回転数が徐々に大きくなり、共振区間R1に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力の目標値(目標値U1)を小さくする。これにより、この風力発電装置1は、発電機3に対する電気的負荷が小さくなるため、風車100が回転し易くなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数をより短時間で共振区間R2の回転数より大きくすることができる。
また、この風力発電装置1は、風車100の回転数が徐々に小さくなり、共振区間R2に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力の目標値(目標値D1)を大きくする。これにより、この風力発電装置1は、発電機3に対する電気的負荷が大きくなるため、風車100が回転し難くなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数をより短時間で共振区間R1の回転数より小さくすることができる。
また、この風力発電装置1は、風車100の回転数が徐々に大きくなり、共振区間R1に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力の目標値(目標値U1)を小さくする。これにより、この風力発電装置1は、発電機3に対する電気的負荷が小さくなるため、風車100が回転し易くなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数をより短時間で共振区間R2の回転数より大きくすることができる。
また、この風力発電装置1は、風車100の回転数が徐々に小さくなり、共振区間R2に入ると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力の目標値(目標値D1)を大きくする。これにより、この風力発電装置1は、発電機3に対する電気的負荷が大きくなるため、風車100が回転し難くなる。これにより、この風力発電装置1は風車100の回転数をより短時間で共振区間R1の回転数より小さくすることができる。つまり、この風力発電装置1は、風車100の回転数が大きくなる場合と、小さくなる場合とにおいて、風車100の回転数が共振区間R1からR2の回転数になる状態をより短時間にすることができる。
したがって、本発明の風力発電装置1は風車100が共振することを容易に回避することができる。
また、この風力発電装置1の制御部10は、風車100の回転数が共振区間R1に入る前に、目標値U1を大きくする第1出力増加制御を行う。このため、この風力発電装置1は、風速が大きくなる状態において、目標値U1を大きくすると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力が大きくなる。すると、発電機3に対する電気的負荷が大きくなるため風車100が回転し難くなる。つまり、この風力発電装置1は、風車100の回転数が共振区間R1からR2に入る大きさの風速であっても風車100の回転数が共振区間R1からR2の回転数になり難い。
また、この風力発電装置1の制御部10は、風車100の回転数が共振区間R2より大きくなると、目標値U1を点線Nの目標値に徐々に近づける第2出力増加制御を行う。このため、目標値U1を点線Nの目標値に急激に近づける場合に比べて、この風力発電装置1は共振区間R2より大きくなった風車100の回転数が再び共振区間R1からR2の回転数になり難い。
また、この風力発電装置1の制御部10は、風車100の回転数が共振区間R2に入る前に、目標値D1を小さくする第2出力減少制御を行う。このため、この風力発電装置1は、風速が小さくなる状態において、目標値D1を小さくすると、発電機3で生じた電力に基づいた出力電力が小さくなる。すると、発電機3に対する電気的負荷が小さくなるため風車100が回転し易くなる。つまり、この風力発電装置は、風速が小さくても風車100の回転数が小さくなり難く、風車100の回転数が共振区間R1からR2の回転数になり難い。
また、この風力発電装置1の制御部10は、風車100の回転数が共振区間R1より小さくなると、目標値D1を点線Nの目標値に徐々に近づける第3出力減少制御を行う。このため、目標値D1を点線Nの目標値に急激に近づける場合に比べて、この風力発電装置1は共振区間R1より小さくなった風車100の回転数が再び共振区間R1からR2の回転数になり難い。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、風車100として垂直軸型風車を例示したが、水平軸型風車であってもよい。発電機3の回転子に対して直接又は間接的に駆動力を与え得る風車であれば、公知のあらゆる種類の風車に適用することができる。
(2)実施例1では、MPPT制御を、整流・昇圧部50を制御部10によって制御する構成を例示したが、発電機3のMPPT制御を行い得る回路構成であれば、図1、図2以外の構成を採用してもよい。
(3)実施例1では、第3出力増加制御において、風車100の回転数が155(min-1)より小さくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が800(W)に向けて徐々に大きくしているが、風車100の回転数が155(min-1)より小さくなると、整流・昇圧部50から出力される出力電力が800(W)に向けて急激に大きくしてもよい。
(4)実施例1では、第1出力減少制御において、風車100の回転数が126(min-1)より大きくなると、整流・昇圧部50から出力電力を出力しないが、風車100の回転数が126(min-1)より大きくなると、発電機3をアシスト制御して、発電機3を電動機として駆動してもよい。
3…発電機
7…回転数センサ(検知部)
10…制御部
100…風車
N…曲線(最も効率の良い目標値)
R1,R2…共振区間
U1,D1…出力電力の目標値

Claims (7)

  1. 風車と、
    前記風車の回転数を検出する検知部と、
    前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
    前記風車の回転数が徐々に大きくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする第1出力減少制御を行う制御部と、
    前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
    を備え、
    前記第1出力減少制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力する電力出力状態から電力を出力しない非電力出力状態にすることを特徴とする風力発電装置。
  2. 前記制御部は、前記風車の回転数が前記共振区間に入る前に、前記出力電力の目標値を大きくする第1出力増加制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 前記制御部は、前記風車の回転数が前記共振区間より大きくなると、前記出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に徐々に近づける第2出力増加制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の風力発電装置。
  4. 風車と、
    前記風車の回転数を検出する検知部と、
    前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
    前記風車の回転数が徐々に小さくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする第3出力増加制御を行う制御部と、
    前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
    を備え、
    前記第3出力増加制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力しない非電力出力状態から電力を出力する電力出力状態にすることを特徴とする風力発電装置。
  5. 前記制御部は、前記風車の回転数が前記共振区間に入る前に、前記出力電力の目標値を小さくする第2出力減少制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の風力発電装置。
  6. 前記制御部は、前記風車の回転数が前記共振区間より小さくなると、前記出力電力の目標値を最も効率の良い目標値に徐々に近づける第3出力減少制御を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の風力発電装置。
  7. 風車と、
    前記風車の回転数を検出する検知部と、
    前記風車の回転力を変換して電力を生じさせる発電機と、
    前記風車の回転数が徐々に大きくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を小さくする第1出力減少制御、及び前記風車の回転数が徐々に小さくなり、前記風車の回転数が共振区間に入ると、前記発電機で生じた電力に基づいた出力電力の目標値を大きくする第3出力増加制御を行う制御部と、
    前記発電機で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力する整流・昇圧部と、
    を備え、
    前記第1出力減少制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記整流・昇圧部から電力を出力する電力出力状態から電力を出力しない非電力出力状態にし、
    前記第3出力増加制御において前記制御部は、前記整流・昇圧部に対し制御信号を出力し、前記整流・昇圧部から出力される出力電力の大きさを制御し、前記非電力出力状態から前記電力出力状態にすることを特徴とする風力発電装置。
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