JP2018135800A - 風力発電機の電気式ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】短絡させた瞬間のサージノイズを小さくする事が出来、また発電機に与えるダメージを小さくして、発電機の損傷を防ぐことが出来る風力発電機の電気式ブレーキ装置を提供する。【解決手段】風車1、発電機3、および制御装置4を備えた風力発電機3における前記風車1の回転を制動する風力発電機の電気式ブレーキ装置10である。発電機3と制御装置4の間に設けられて発電機3を短絡させる短絡用スイッチ11を有する。ブレーキオンの指令に応答し、前記発電機3の線間電圧が極性の変化により零ボルトまたはその近傍の設定範囲内になった時点で短絡用スイッチ11を閉じさせる短絡時点制御手段15を備える。【選択図】図1
Description
この発明は、風力発電機における風車の回転を制動する電気式ブレーキ装置に関する。
風力発電装置では、制御装置が風車の主軸に接続された発電機の負荷を風速に応じて変化させて発電機のトルクを調整し、風車の回転数を制御している。また、強風などのために風車が過回転になって破損するのを防止するため、風車の回転が一定回転数以上になった場合、風速が閾値を越えた場合、発電機の出力が過大になった場合などに発電機を短絡して電気式ブレーキをかけ風車の回転を失速させている。電気式ブレーキは、発電機出力の整流前の交流側に設置する場合と整流後の直流側に設置する場合がある。
直流側にブレーキを設置した場合、ブレーキのスイッチを入れた瞬間に大きい短絡電流が急激に流れるため、大きいノイズを放射する場合がある。また、交流側にブレーキを設置した場合、交流である発電機の線間電圧が零ボルトでないときにスイッチを閉じた場合、急激に大きい短絡電流が流れるため大きいノイズを放射する場合がある。また、発電機にダメージを与える場合もある。
この発明の目的は、短絡させた瞬間のサージノイズを小さくする事が出来、また発電機に与えるダメージを小さくして、発電機の損傷を防ぐことが出来る風力発電機の電気式ブレーキ装置を提供することである。
この発明の風力発電機の電気式ブレーキ装置は、風のエネルギーを回転エネルギーに変換する風車1と、風車1の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機3と、発電機3の発電電力を電力系統に出力し、発電機3の負荷を調整して風車1の回転数を制御する制御装置4とを備えた風力発電機3における前記風車1の回転を制動する風力発電機の電気式ブレーキ装置であって、
前記発電機3と前記制御装置4の間に設けられ閉状態で前記発電機3を短絡させる短絡用スイッチ11と、ブレーキオンの指令に応答し、前記発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で前記短絡用スイッチ11を閉じさせる短絡時点制御手段15とを備える事を特徴とする。
前記発電機3と前記制御装置4の間に設けられ閉状態で前記発電機3を短絡させる短絡用スイッチ11と、ブレーキオンの指令に応答し、前記発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で前記短絡用スイッチ11を閉じさせる短絡時点制御手段15とを備える事を特徴とする。
この構成によると、交流側となる発電機3と制御装置4の間に、電気式ブレーキとして機能させる短絡用スイッチ11を設置しており、短絡時点制御手段15は、ブレーキオンの指令があると、発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で前記短絡用スイッチ11を閉じさせる。短絡電流は、線間電圧が十分に小さな値に設定される設定範囲から徐々に大きくなっていくので、短絡させた瞬間のノイズを小さくする事が出来る。また、発電機3に与えるダメージを小さくする事が出来る。
なお、前記ブレーキオンの指令は、前記制御装置4等に設けられて、風力発電機3の所定の状況、例えば、風速や風車1の回転数、発電機3の出力が規定値を超えたときや、制御装置4が故障した時に前記指令を出力するように、ブレーキ指令手段14等から出力するようにしても、また手動の操作によって出力されるようにしても良い。
なお、前記ブレーキオンの指令は、前記制御装置4等に設けられて、風力発電機3の所定の状況、例えば、風速や風車1の回転数、発電機3の出力が規定値を超えたときや、制御装置4が故障した時に前記指令を出力するように、ブレーキ指令手段14等から出力するようにしても、また手動の操作によって出力されるようにしても良い。
前記短絡時点制御手段15の前記設定範囲は、零ボルト、すなわち零クロスにより短絡用スイッチ11を閉じさせるようにしても良く、また、例えば±10V程度としても良い。
前記設定範囲が零であると、短絡用スイッチ11が短絡するときの電圧が零であるため、瞬間のノイズやダメージをより小さくすることができる。
前記設定範囲を零ではなく、例えば±10V程度の範囲とした場合は、ブレーキオンの指令の後、発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になることを待つ時間が短くなる。そのため、ブレーキオンの指令後の応答性の低下を回避しながら、短絡時のノイズやダメージを、実用上で無くすことができる。
前記設定範囲が零であると、短絡用スイッチ11が短絡するときの電圧が零であるため、瞬間のノイズやダメージをより小さくすることができる。
前記設定範囲を零ではなく、例えば±10V程度の範囲とした場合は、ブレーキオンの指令の後、発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になることを待つ時間が短くなる。そのため、ブレーキオンの指令後の応答性の低下を回避しながら、短絡時のノイズやダメージを、実用上で無くすことができる。
前記短絡用スイッチ11は半導体スイッチで構成されていても良い。半導体スイッチとしては、例えばトライアックやトランジスタが使用できる。半導体スイッチによると、
応答速度が速いと言う利点が得られる。
応答速度が速いと言う利点が得られる。
前記短絡用スイッチは、開閉接点を有するスイッチである機械的スイッチで構成されていても良い。機械的スイッチとしてはリレーまたは電磁接触器等が使用できる。機械的スイッチの場合、ブレーキ制御回路を簡略化できると言う利点が得られる。
この発明の風力発電機の電気式ブレーキ装置は、風のエネルギーを回転エネルギーに変換する風車と、風車の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、発電機の発電電力を電力系統に出力し、発電機の負荷を調整して風車の回転数を制御する制御装置とを備えた風力発電機における前記風車の回転を制動する風力発電機の電気式ブレーキ装置であって、前記発電機と前記制御装置の間に設けられ閉状態で前記発電機を短絡させる短絡用スイッチと、ブレーキオンの指令に応答し、前記発電機の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で前記短絡用スイッチを閉じさせる短絡時点制御手段とを備えるため、短絡させた瞬間のサージノイズを小さくする事が出来、また発電機に与えるダメージを小さくして、発電機の損傷を防ぐことが出来る。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1に示す風力発電機は、水平軸型(プロペラ型)風力発電機の例である。風の運動エネルギーにより風車1が回転し、風車の主軸2が発電機3を回転させる。発電機3は、例えば永久磁石を使用した三相同期発電機であり、主軸2にカップリング等で締結されている。主軸2と発電機3の間に増速機(図示せず)が設けられていても良い。
発電機3に負荷を接続して出力をとると、風車1に発電機3からトルクがかかり、風車1の回転が制動される。負荷を重くすると風車の回転速度は遅くなり、負荷を軽くすると風車の回転速度は速くなる。発電機3の負荷として制御装置4が接続され、制御装置4に、発電電力を使用する電力系統5の負荷5aが接続される。
制御装置4は、風速に応じて発電機3のトルクを増減させ風車1が最適な回転数で回転するように制御する。制御装置4には、インバータ6やAC/DCコンバータ7等が使用される。AC/DCコンバータ7は、発電機3の3相交流を直流に変換する。インバータ6は、直流を電力系統5での使用に適した周波数の単相または3相の交流に変換する手段である。電力系統に接続しない場合は、インバータをなくしてAC/DCコンバータの直流出力をバッテリーに接続し、バッテリーに負荷を接続してもよい。インバータ6は、半導体スイッチング素子等のブリッジ回路等で構成され、パルス幅制御等により出力を調整可能であり、この調整により発電機3のトルクを増減する。制御装置4は、コンピュータ等で構成される制御手段8を有し、これに設けられた負荷制御手段9により、風速に応じて前記インバータ6の出力を制御し、前記風速に応じた発電機3のトルクの増減による風車1の回転数の制御を行わせる。
発電機3と制御装置4の間に電気式ブレーキ10が設けられている。電気式ブレーキ10は、発電機3と制御装置4との間の各相電線を短絡させる短絡用スイッチ11と、ブレーキ指令手段14からの指令に応答して短絡用スイッチ11を開閉させる短絡時点制御手段15とを備える。
電気式ブレーキ10は、前記短絡用スイッチ11を閉じて発電機3の出力を、抵抗12を介して短絡させて風車1に大きい制動力を与え、風車1を減速させるものであり、短絡用スイッチ11と抵抗12とでブレーキ部13が構成される。抵抗12を無くして、直接に発電機3の出力を短絡用スイッチ11で短絡しても良い。
短絡用スイッチ11は、例えば半導体素子で構成される電気的スイッチである。ここでは、図3に示す様にトライアック(双方向サイリスタ)が使用されている。短絡用スイッチ11に用いる電気的スイッチは、FETやバイポーラトランジスタ、IGBT等で構成成しても良い。また、短絡用スイッチ11は、リレーや電磁接触器など機械的スイッチであっても良い。
ブレーキ指令手段14は、風速や風車1の回転数、発電機3の出力をその検出手段(図示せず)を介して監視し、これらの回転数や出力が規定値を超えたとき、および制御装置4の自己診断手段(図示せず)により制御装置4の故障が検出された時に、ブレーキオンの指令を出力する。ブレーキ指令手段14は、手動のスイッチであっても良い。
短絡時点制御手段15は、ブレーキ指令手段14のブレーキオンの指令に応答し、発電機3の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で、前記短絡用スイッチ11を閉じさせる。線間電圧は、各相の配線に設けられた電圧計16の検出値を監視して得る。この線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で、前記短絡用スイッチ11を閉じさせる処理は、各相毎に行われる。なお、各相間電圧は位相が120°ずれているので、同時に閉じることは出来ず、相間で閉のタイミングのずれがあるが、このずれはわずかな時間なので、問題にはならない。前記設定範囲は、零ボルト、すなわち零クロスにより短絡用スイッチを閉じさせるようにしても良いが、短絡用スイッチ11が閉じるタイミングとなる発電機3の線間電圧が十分小さければよく、例えば±10V程度としても良い。
図3、図4に、ブレーキ部13が作動した時の発電機3の線間電圧波形と線電流波形を示す。図3は、発電機3の線間電圧が零ボルトではないところで短絡用スイッチ11を閉じた例である。電圧が零ボルトでないところで短絡するので、急激に大きい短絡電流が流れる。
図4は、発電機3の電圧の極性が変わる発電電圧が零ボルトの時点で短絡用スイッチ11を閉じた実施形態の場合の作動例である。ここで、短絡用スイッチ11を閉じるタイミングは発電機3の線間電圧が十分小さければよく、前記設定範囲は、例えば±10V程度以内であることとする。
短絡した時に線間電圧が零ボルト近傍であるので、瞬間的に大きい短絡電流が流れない。その為、図3と比較して短絡用スイッチ11を閉じた瞬間に発生するノイズ、いわゆるサージノイズを小さくする事が出来、発電機へのダメージを小さくする事が出来て、損傷を防止することができる。
短絡した時に線間電圧が零ボルト近傍であるので、瞬間的に大きい短絡電流が流れない。その為、図3と比較して短絡用スイッチ11を閉じた瞬間に発生するノイズ、いわゆるサージノイズを小さくする事が出来、発電機へのダメージを小さくする事が出来て、損傷を防止することができる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…風車
3…発電機
4…制御装置
5…電力系統
9…負荷制御手段
10…電気式ブレーキ
11…短絡用スイッチ
12…抵抗
13…ブレーキ部
14…ブレーキ指令手段
15…短絡時点制御手段
3…発電機
4…制御装置
5…電力系統
9…負荷制御手段
10…電気式ブレーキ
11…短絡用スイッチ
12…抵抗
13…ブレーキ部
14…ブレーキ指令手段
15…短絡時点制御手段
Claims (4)
- 風のエネルギーを回転エネルギーに変換する風車と、風車の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機と、発電機の発電電力を電力系統に出力し、発電機の負荷を調整して風車の回転数を制御する制御装置とを備えた風力発電機における前記風車の回転を制動する風力発電機の電気式ブレーキ装置であって、
前記発電機と前記制御装置の間に設けられ閉状態で前記発電機を短絡させる短絡用スイッチと、ブレーキオンの指令に応答し、前記発電機の線間電圧が極性の変化により設定範囲内になった時点で前記短絡用スイッチを閉じさせる短絡時点制御手段とを備える事を特徴とする風力発電機の電気式ブレーキ装置。 - 請求項1に記載の風力発電機の電気式ブレーキ装置において、前記短絡時点制御手段の前記設定範囲が零ボルトである風力発電機の電気式ブレーキ装置。
- 請求項1または請求項2に記載の風力発電機の電気式ブレーキ装置において、前記短絡用スイッチが半導体スイッチで構成される風力発電機の電気式ブレーキ装置。
- 請求項1または請求項2に記載の風力発電機の電気式ブレーキ装置において、前記短絡用スイッチが、開閉接点を有するスイッチである機械的スイッチで構成される電気式ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017030735A JP2018135800A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 風力発電機の電気式ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030735A JP2018135800A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 風力発電機の電気式ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018135800A true JP2018135800A (ja) | 2018-08-30 |
Family
ID=63365304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017030735A Pending JP2018135800A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 風力発電機の電気式ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2017
- 2017-02-22 JP JP2017030735A patent/JP2018135800A/ja active Pending
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