JP6157959B2 - 可変速揚水発電システムの同期始動制御装置及び同期始動制御方法 - Google Patents

可変速揚水発電システムの同期始動制御装置及び同期始動制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、揚水発電所等で用いられる可変速揚水発電システムの同期始動制御装置及び同期始動制御方法に関する。
揚水発電所における発電電動機の起動方法の一つに同期始動方式があり、例えば、発電機としての電動機と始動対象の電動機(ポンプモータ)の回転子の回転を機械ブレーキにより制御することにより、始動時の動揺を抑制した円滑な同期始動を行う装置が知られている。
同期始動方式は、発電機/ポンプモータともに直流励磁を与えておき、発電機を水車により回転上昇させ、発生する電圧(回転とともに周波数上昇する)でポンプモータを同期電動機として駆動する。
また、一般に揚水発電システムとして可変速システムすなわち交流励磁発電電動装置が利用される。しかし、従来の可変速システムでは、始動時の発電機側(2次励磁側)と始動対象(被駆動側電動機−ポンプモーター)との同期化についての検討がなされていない。
特開2011−217593号公報 特開平5−284798号公報 特開2009−296766号公報 特開平10−127074号公報
従来の同期始動方式においては、発電機及びポンプモータを接続し、最大可能励磁電流を与えておいてから水車始動し、同期化トルクによって同期はずれが起きないように制御を行っている。励磁電流が大きいことにより、発電機/ポンプモータの同期入りまでに過電流となる事象があるため、同期始動回路にはリアクトルを入れて過電流を抑制している。また、同期始動回路ケーブルの選定にもこの過電流事象も考慮されている。しかし、リアクトルの設置及び容量の大きいケーブルの使用により、コストが高くなるという問題がある。
発明が解決しようとする課題は、装置のサイズやコストの増大を抑えつつ、同期入りまでの過電流の発生を抑制することが可能な同期始動制御装置及び同期始動制御方法を提供することにある。
実施形態の同期始動制御装置は、可変速揚水発電システムの同期始動制御装置である。この同期始動制御装置は、可変速揚水発電システムの同期始動を行うにあたり、最初に可変速揚水発電システムの機械ブレーキをかけた状態にする機械ブレーキ制御手段と、発電機の励磁周波数を設定する発電機用周波数設定手段と、電動機の励磁周波数を設定する電動機用周波数設定手段と、発電機電圧の周波数を検出して出力するとともに、発電機と電動機の間の電流がゼロ近傍にあるか否かに応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力する電源同期検出手段と、同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、前記電動機用周波数設定手段で設定される周波数と前記電源同期検出手段から出力される周波数とを切り替えて出力するともに、前記電動機用周波数設定手段に固定すべき周波数を出力する励磁用設定周波数切替手段と、前記発電機用周波数設定手段により設定される周波数にて発電機を励磁する発電機励磁手段と、前記励磁用設定周波数切替手段から出力される周波数にて電動機を励磁する電動機励磁手段とを備える。
第1の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図。 第2の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図。 第3の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図である。この図において、駆動側の発電電動機(発電機)に係る構成要素には符号の末尾に「A」を付し、被駆動機側の発電電動機(電動機)に係る構成要素には符号の末尾に「B」を付している。
可変速揚水発電システム13は、駆動側の可変速の発電電動機として機能する発電機1A、及び被駆動機側の可変速の発電電動機として機能する電動機もしくはポンプモータ1Bに加え、シャフト7A,7B、水車8A、ポンプ8B、ガイドベーン9A,9B、機械ブレーキ10A,10B、電力供給路12などを含む。一方、同期始動制御部20は、発電機用周波数設定部21、電動機用周波数設定部22、電源同期検出部23、励磁用設定周波数切替部24、発電機励磁部25A、電動機励磁部25B、機械ブレーキ制御部26などを含む。
同期始動制御部20は、可変速揚水発電システム13を制御対象とし、一方の発電電動機すなわち発電機1Aの発電運転により、他方の発電電動機すなわちポンプモータ1Bを同期始動させるための制御を行う。特にこの同期始動制御部20は、可変速機の特徴である交流励磁を活かすことにより、水車8Aが停止した状態からその始動前にかけて発電機1Aとポンプモータ1Bとを電気的に同期させることを可能とし、これにより始動時において同期引き入れに時間がかからないようにし、同期入りの際の過電流を抑制する。交流励磁用の励磁機能は、発電機励磁部25A及び電動機励磁部25Bに相当する。
発電機1Aは、電機子巻線3Aが巻線された固定子2A、及び励磁巻線5Aが巻線された回転子4Aを有している。励磁巻線5Aは、同期始動制御部20側から供給される交流の励磁電流Ifgにより励磁されるようになっている。回転子4Aには、シャフト7Aを介して水車8Aが連結されている。水車8Aはガイドベーン9Aを有しており、このガイドベーン9Aの開度調整により、流入水量を制御できるようになっている。また、シャフト7Aに対向して機械ブレーキ10Aが設けられており、この機械ブレーキ10Aによりシャフト7Aの回転、すなわち水車8A及び回転子4Aの回転が拘束されるようになっている。
同様に、電動機であるポンプモータ1Bは、電機子巻線3Bが巻線された固定子2B、及び励磁巻線5Bが巻線された回転子4Bを有している。励磁巻線5Bは、同期始動制御部20側から供給される交流の励磁電流Ifmにより励磁されるようになっている。回転子4Bには、シャフト7Bを介してポンプ8Bが連結されている。ポンプ8Bはガイドベーン9Bを有しており、このガイドベーン9Bの開度調整により、流出水量を制御できるようになっている。また、シャフト7Bに対向して機械ブレーキ10Bが設けられており、この機械ブレーキ10Bによりシャフト7Bの回転、すなわちポンプ8B及び回転子4Bの回転が拘束されるようになっている。
固定子2Aの電機子巻線3Aと、固定子2Bの電機子巻線3Bとは、電力供給路12により接続されており、発電機1Aが発電運転を行うと発電電動機間電流Iが流れるようになっている。
ここで、同期始動制御装置20の各種機能について説明する。
発電機用周波数設定部21は、発電機1Aの励磁周波数を設定する。
電動機用周波数設定部22は、ポンプモータ1Bの励磁周波数を設定する。
電源同期検出部23は、発電機電圧Vgの周波数(及び位相)を検出して出力するとともに、発電機電流Igから発電電動機間電流Iがゼロ近傍にあるか否かを判別し、その結果に応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力する。
励磁用設定周波数切替部24は、同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、電動機用周波数設定部22で設定される周波数(及び位相)と電源同期検出部23から出力される周波数(及び位相)とを切り替えて出力するともに、電動機用周波数設定部22に固定すべき周波数を出力する。
発電機励磁部25Aは、発電機用周波数設定部21により設定される周波数にて発電機1Aを励磁する。
電動機励磁部25Bは、励磁用設定周波数切替部24から出力される周波数にてポンプモータ1Bを励磁する。
機械ブレーキ制御部26は、可変速揚水発電システム13の機械ブレーキ10A,10Bの制動を制御する。
このような構成において、同期始動を行うにあたり、以下に説明するように同期始動制御部20によって発電機1A及びポンプモータ1Bを励磁する。
最初、機械ブレーキ10A及び10Bはブレーキがかかった状態にある。
まず、発電機用周波数設定部21により指定される所定の周波数(数Hz)にて、発電機励磁部25Aが、励磁巻線5Aに励磁電流Ifgを供給する。発電機励磁部25Aは、可変速システムに対応した交流励磁用のコンバータを備え、交流の励磁電流Ifgを供給する。交流の励磁電流Ifgが供給されると、発電機1Aの2次側の回転子4Aの励磁巻線5Aには交流電圧がかかり、1次側の固定子2Aの電機子巻線3Aに交流電圧が励磁され、発電機電圧Vgとして電力供給路12を介して出力される。
発電機1A及びポンプモータ1Bが停止している状態においてそれぞれ1次(固定子)側回路が相互に電力供給路12により接続されている。なお、電力供給路12に断路器を置き、要/不要に応じて接続/非接続を切り替えるケースも挙げられるが、ここでは接続状態にあるものとする。
電源同期検出部23は、電力供給路12を介して入力される発電機電圧Vgから周波数(及び位相)を検知して、この周波数(及び位相)を示す信号を出力する。
電動機励磁部25Bは、可変速システムに対応した交流励磁用のコンバータを備え、励磁用設定周波数切替部24から入力される励磁周波数に従って、ポンプモータ1Bの2次側の回転子4Bの励磁巻線5Bに交流の励磁電流Ifmを供給する。交流の励磁電流Ifmが供給されると、1次側の固定子2Bの電機子巻線3Bに交流電圧が励磁される。なお、ここで励磁される電圧は交流であるため、励磁巻線5Bの位置に見合ったトルクに対応する励磁電圧となり、過電圧の印加は不要となる。
このとき、ポンプモータ1Bの固定子2Bに励磁される電圧と、発電機1Aの固定子2A励磁される電圧が異なる場合は、電力供給路12には発電電動機間電流Iが流れる。
電源同期検出部23は、発電機電圧Vgの他に入力される発電機電流Igから発電電動機間電流Iがゼロ近傍にあるか否かを判別し、これにより発電機1Aとポンプモータ1Bが同期状態であるか否かを判定する。電源同期検出部23は、前述の周波数(及び位相)を示す信号を出力することに加えて、発電機1Aとポンプモータ1Bとが同期状態にあるか否かを示す信号(同期状態信号(ON/OFF))を励磁用設定周波数切替部24に出力する。
励磁用設定周波数切替部24は、同期状態にない場合(同期状態信号がOFFの場合)は、電源同期検出部23から出力される周波数を入力し、これを励磁周波数として出力する。
一方、同期状態になった場合(同期状態信号がONの場合)は、所定の条件が成立したら(例えば、同期状態信号がONであり、かつ、ポンプ8Bの回転速度の一定以上であれば)、励磁用設定周波数切替部24は、同期状態信号がOFFからONに切り替わった後の周波数を、電動機用周波数設定部22へ出力して、電動機用周波数設定部22にこの周波数を固定周波数として設定・記憶させ、記憶させた周波数を直ちに出力させ、これを励磁周波数として出力する。なお、電動機用周波数設定部22は、同期状態に応じて固定周波数の設定を変更する機能を有する点で、発電機用周波数設定部21とは異なる。
電動機励磁部25Bは、励磁用設定周波数切替部24から出力される周波数に従って、励磁巻線5Bへ励磁電流Ifmを供給してポンプモータ1Bを励磁する。
電源同期検出部23は、また、機械ブレーキ制御部26へ同期状態信号を出力する。これを受けて、機械ブレーキ制御部26は、同期前はブレーキがかかった状態にあった機械ブレーキ10A及び10Bのブレーキ状態を解除する。
この後、ガイドベーン9Aが図示しない手段により制御されると、水車8Aの働きによりシャフト7Aが回転し、発電機1Aの回転子4Aが回転速度を上昇させるとともに、ポンプモータ1Bの回転が上昇する。
第1の実施形態によれば、可変速機の特徴である交流励磁を活かすことにより、水車が停止した状態からその始動前にかけて交流励磁発電機と交流励磁電動機とを電気的に同期させることが可能となり、始動時において同期引き入れに時間をかけずに済む。したがって、過電流が小さくなり、リアクトルが不要でまたケーブルも細くて済むという低コストの同期始動装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。以下では、第1の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図2は、第2の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図である。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付している。
図2に示す第2の実施形態では、同期始動制御部20が、図1に示す第1の実施形態の構成に加えて、更に、調速制御部27及び励磁電圧制御部28を備えている。
調速制御部27は、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態の解除後に、発電機電圧に応じて水車8Aの回転速度を制御すべく、ガイドベーン9Aにより調速制御を行う。
励磁電圧制御部28は、発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を電動機励磁部25Bに出力して、励磁電流の大きさを制御する。
すなわち、第2の実施形態による同期始動制御部20は、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態が解除された後、水車8Aの回転速度を制御して、ポンプ8Bの回転速度を制御するように構成されている。
このような構成において、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態が解除されると、調速制御部27は、水車8Aが所望の回転速度になるように、発電機電圧Vgの周波数を随時参照しながら、ガイドベーン9Aを制御する。例えば所望の回転速度に対する偏差の比に応じて時系列的な制御を行う。この調速制御により水車8Aが回転すると、電気子巻線3Aに電圧が誘導され、電力供給路12を介して、ポンプモータ1Bの固定子の電機子巻線3Bに電圧がかかることで、励磁巻線5Bに電圧(周波数)が誘導される。
同時に、励磁電圧制御部28は、発電機電圧Vgに対して、ポンプ8Bの回転のためのトルクに相応する電圧(振幅)との偏差に応じた励磁電圧振幅指令値を例えばPI制御を通じて決定し、この励磁電圧振幅指令値を電動機励磁部25Bへ出力する。これにより、電動機励磁部25Bは、ポンプ8Bが所望の回転速度に到達するような回転を行うのに必要な励磁電流Ifmを供給する。ポンプ8Bの回転速度は、例えば水車8Aの回転速度よりも大きくならないように制御される。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した効果に加え、同期化後においても調速制御及び励磁電圧制御を通じて過電流の生じない安定した運転を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。以下では、第1及び第2の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図3は、第3の実施形態に係る可変速揚水発電システムの同期始動制御装置の概略構成を示す図である。なお、図1及び図2と共通する要素には同一の符号を付している。
図3に示す第3の実施形態は、図2に示す第2の実施形態と構成要素は同等であるが、接続が一部異なっている。すなわち、図3に示す第3の実施形態の構成では、励磁用設定周波数切替部24、電動機励磁部25B、及び励磁電圧制御部28の接続相手が、図2に示す第2の実施形態の構成と異なる。
具体的には、電動機励磁においては固定周波数により行うべく、電動機励磁部25Bへの入力は、電動機用周波数設定部22から出力されるように接続される。一方で、発電機励磁については、同期状態にないときは電源同期検出部23で検出される周波数により励磁し、同期状態になったときにはただちに固定すべき周波数を発電機用周波数設定部21に記憶して、該固定周波数により励磁を行うべく、励磁用設定周波数切替部24が発電機励磁部25Aに接続されている。さらに、励磁電圧制御部28が発電機電圧の電圧振幅(励磁電圧振幅)を制御すべく、発電機励磁部25Aに接続されている。
ここで、同期始動制御装置20の各種機能をまとめると、以下のようになる。
発電機用周波数設定部21は、発電機1Aの励磁周波数を設定する。
電動機用周波数設定部22は、ポンプモータ1Bの励磁周波数を設定する。
電源同期検出部23は、発電機電圧Vgの周波数(及び位相)を検出して出力するとともに、発電機電流Igから発電電動機間電流Iがゼロ近傍にあるか否かを判別し、その結果に応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力する。
励磁用設定周波数切替部24は、同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、発電機用周波数設定部21で設定される周波数(及び位相)と電源同期検出部23から出力される周波数(及び位相)とを切り替えて出力するともに、発電機用周波数設定部21に固定すべき周波数を出力する。
発電機励磁部25Aは、電動機用周波数設定部22により設定される周波数にて発電機1Aを励磁する。
電動機励磁部25Bは、励磁用設定周波数切替部24から出力される周波数にてポンプモータ1Bを励磁する。
機械ブレーキ制御部26は、可変速揚水発電システム13の機械ブレーキ10A,10Bの制動を制御する。
調速制御部27は、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態の解除後に、発電機電圧に応じて水車8Aの回転速度を制御すべく、ガイドベーン9Aにより調速制御を行う。
励磁電圧制御部28は、発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を発電機励磁部25Aに出力して、励磁電流の大きさを制御する。
第3の実施形態による同期始動制御部20も、第2の実施形態の場合と同様、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態が解除された後、水車8Aの回転速度を制御して、ポンプ8Bの回転速度を制御するように構成されている。
このような構成において、機械ブレーキ10A,10Bのブレーキ状態が解除されると、調速制御部27は、前述の第2の実施形態の場合と同様、水車8Aが所望の回転速度になるように、発電機電圧Vgの周波数を随時参照しながら、ガイドベーン9Aを制御する。例えば所望の回転速度に対する偏差の比に応じて時系列的な制御を行う。この調速制御により水車8Aが回転すると、電気子巻線3Aに電圧が誘導され、電力供給路12を介して、ポンプモータ1Bの固定子の電機子巻線3Bに電圧がかかることで、励磁巻線5Bに電圧(周波数)が誘導される。
同時に、励磁電圧制御部28は、発電機電圧Vgに対して、ポンプ8Bの回転のためのトルクに相応する電圧(振幅)との偏差に応じた励磁電圧振幅指令値を例えばPI制御を通じて決定し、この励磁電圧振幅指令値を電動機励磁部25Aへ出力する。これにより、電動機励磁部25Aは、ポンプ8Bが所望の回転速度に到達するような回転を行うに必要な励磁電流Ifgを供給する。水車8Aの回転速度は、例えばポンプ8Bの回転速度よりも小さくならないように制御される。
第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、装置のサイズやコストの増大を抑えつつ、同期入りまでの過電流の発生を抑制することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A…発電電動機(発電機)、1B…発電電動機(ポンプモータ)、2A,2B…固定子、3A,3B…電気子巻線、4A,4B…回転子、5A,5B…励磁巻線、7A,7B…シャフト、8A…水車、8B…ポンプ、9A,9B…ガイドベーン、10A,10B…機械ブレーキ、12…電力供給路、13…可変速揚水発電システム、20…同期始動制御装置、21…発電機用周波数設定部、22…電動機用周波数設定部、23…電源同期検出部、24…励磁用設定周波数切替部、25A…発電機励磁部、25B…電動機励磁部、26…機械ブレーキ制御部、27…調速制御部、28…励磁電圧制御部。

Claims (6)

  1. 可変速揚水発電システムの同期始動制御装置において、
    可変速揚水発電システムの同期始動を行うにあたり、最初に可変速揚水発電システムの機械ブレーキをかけた状態にする機械ブレーキ制御手段と、
    発電機の励磁周波数を設定する発電機用周波数設定手段と、
    電動機の励磁周波数を設定する電動機用周波数設定手段と、
    発電機電圧の周波数を検出して出力するとともに、発電機と電動機の間の電流がゼロ近傍にあるか否かに応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力する電源同期検出手段と、
    同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、前記電動機用周波数設定手段で設定される周波数と前記電源同期検出手段から出力される周波数とを切り替えて出力するともに、前記電動機用周波数設定手段に固定すべき周波数を出力する励磁用設定周波数切替手段と、
    前記発電機用周波数設定手段により設定される周波数にて発電機を励磁する発電機励磁手段と、
    前記励磁用設定周波数切替手段から出力される周波数にて電動機を励磁する電動機励磁手段と
    を備えることを特徴とする同期始動制御装置。
  2. 請求項1に記載の同期始動制御装置において、
    前記機械ブレーキの解除後に、前記発電機電圧に応じて水車の回転速度を制御すべく、ガイドベーンにより調速制御を行う調速制御手段と、
    前記発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を前記電動機励磁手段に出力して、励磁電流の大きさを制御する励磁電圧制御手段と
    を更に備えることを特徴とする同期始動制御装置。
  3. 可変速揚水発電システムの同期始動制御装置において、
    可変速揚水発電システムの同期始動を行うにあたり、最初に可変速揚水発電システムの機械ブレーキをかけた状態にする機械ブレーキ制御手段と、
    発電機の励磁周波数を設定する発電機用周波数設定手段と、
    電動機の励磁周波数を設定する電動機用周波数設定手段と、
    発電機電圧の周波数を検出して出力するとともに、発電機と電動機の間の電流がゼロ近傍にあるか否かに応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力する電源同期検出手段と、
    同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、前記発電機用周波数設定手段で設定される周波数と前記電源同期検出手段から出力される周波数とを切り替えて出力するともに、前記発電機用周波数設定手段に固定すべき周波数を出力する励磁用設定周波数切替手段と、
    前記励磁用設定周波数切替手段から出力される周波数にて発電機を励磁する発電機励磁手段と、
    電動機用周波数設定手段により設定される周波数にて電動機を励磁する電動機励磁手段と、
    前記機械ブレーキの解除後に、前記発電機電圧に応じて水車の回転速度を制御すべく、ガイドベーンにより調速制御を行う調速制御手段と、
    前記発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を前記発電機励磁手段に出力して、励磁電流の大きさを制御する励磁電圧制御手段と
    を備えることを特徴とする同期始動制御装置。
  4. 可変速揚水発電システムの同期始動制御方法において、
    可変速揚水発電システムの同期始動を行うにあたり、機械ブレーキ制御手段により、最初に可変速揚水発電システムの機械ブレーキをかけた状態にし、
    発電機用周波数設定手段により、発電機の励磁周波数を設定し、
    電動機用周波数設定手段により、電動機の励磁周波数を設定し、
    電源同期検出手段により、発電機電圧の周波数を検出して出力するとともに、発電機と電動機の間の電流がゼロ近傍にあるか否かに応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力し、
    励磁用設定周波数切替手段により、同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、前記電動機用周波数設定手段で設定される周波数と前記電源同期検出手段から出力される周波数とを切り替えて出力するともに、前記電動機用周波数設定手段に固定すべき周波数を出力し、
    発電機励磁手段により、前記発電機用周波数設定手段により設定される周波数にて発電機を励磁し、
    電動機励磁手段により、前記励磁用設定周波数切替手段から出力される周波数にて電動機を励磁する
    ことを特徴とする同期始動制御方法。
  5. 請求項4に記載の同期始動制御方法において、
    調速制御手段により、前記機械ブレーキの解除後に、前記発電機電圧に応じて水車の回転速度を制御すべく、ガイドベーンにより調速制御を行い、
    励磁電圧制御手段により、前記発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を前記電動機励磁手段に出力して、励磁電流の大きさを制御する
    ことを特徴とする同期始動制御方法。
  6. 可変速揚水発電システムの同期始動制御方法において、
    可変速揚水発電システムの同期始動を行うにあたり、機械ブレーキ制御手段により、最初に可変速揚水発電システムの機械ブレーキをかけた状態にし、
    発電機用周波数設定手段により、発電機の励磁周波数を設定し、
    電動機用周波数設定手段により、電動機の励磁周波数を設定し、
    電源同期検出手段により、発電機電圧の周波数を検出して出力するとともに、発電機と電動機の間の電流がゼロ近傍にあるか否かに応じて同期状態にあるか否かを示す信号を出力し、
    励磁用設定周波数切替手段により、同期状態の検出及び所定の条件の成立の有無に応じて、前記発電機用周波数設定手段で設定される周波数と前記電源同期検出手段から出力される周波数とを切り替えて出力するともに、前記発電機用周波数設定手段に固定すべき周波数を出力し、
    発電機励磁手段により、前記励磁用設定周波数切替手段から出力される周波数にて発電機を励磁し、
    電動機励磁手段により、電動機用周波数設定手段により設定される周波数にて電動機を励磁し、
    調速制御手段により、前記機械ブレーキの解除後に、前記発電機電圧に応じて水車の回転速度を制御すべく、ガイドベーンにより調速制御を行い、
    励磁電圧制御手段により、前記発電機電圧に応じて励磁電圧振幅指令を前記発電機励磁手段に出力して、励磁電流の大きさを制御する
    ことを特徴とする同期始動制御方法。
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