JP5813590B2 - 交流機の始動制御装置および始動制御方法 - Google Patents
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Description
図1乃至図3を参照して本発明による交流機の始動制御装置および始動制御方法を揚水発電システムに適用した実施形態1について説明する。
まず本実施形態1の構成について説明する。
図1において、1は駆動用発電機として使用される三相の二重給電交流機(巻線形誘導発電機とも称されている)であり、固定子側には駆動機1側の並列遮断器31および主変圧器251を介して電力系統4に接続される三相固定子巻線(一次巻線)W1Pを設け、回転子側には三相回転子巻線(二次巻線)W2Sを設け、そして、この二重給電交流機1の主軸に原動機として、例えば水車またはポンプ水車(以下、水車という)51の主軸を直結した構成としている。以下、説明の便宜上、駆動用発電機として使用される二重給電交流機1を単に駆動機1と呼ぶことにする。
この始動制御装置11の詳細構成の一例について、以下図2を参照して説明する。
次に、本実施形態1による交流機の始動制御方法を時系列的に説明する。
図1の始動制御装置11に「始動指令」が出される前は、駆動機1側の並列用遮断器31、被駆動機2側の並列用遮断器32および始動回路開閉器10は共に開路状態に維持されている。
「始動指令」が出され、始動制御装置11の速度指令演算部12に入力されると、当該速度指令演算部12から図3に示すように時間の経過と共に値が徐々に大きくなる昇速指令値ω*Uが水車制御部13に入力される。
このようにして、駆動機1の回転子は水車制御部13で昇速指令値ω*Uと駆動機1の実回転速度ωとの速度偏差ωe(ωe=ω*U−ω)に基づいて回転速度ωr1が制御されながら定格回転速度(同期速度)ωSに向かって徐々に昇速していく(図3下段の一点鎖線波形)。
回転速度検出器71によって検出された駆動機1の回転子の回転速度ωr1が定格回転速度(同期速度)ωSに到達したら、速度指令演算部12から所定時間定速指令値ω*Cが出力される。このため水車制御部13は定速指令値ω*Cが出力されている間、水車51すなわち駆動機1が定格回転速度ωSを維持するように流量制御指令を出力する。
駆動機1の回転速度を定格回転速度(同期速度)ωSに維持している間に駆動機1側の並列用遮断器31を投入して、駆動機1の固定子巻線W1Pを電力系統4に接続(並入)する。
駆動機1が電力系統4に並入されることにより、駆動機1の固定子巻線W1Pは電力系統4から給電されるため、回転子巻線W1Sには回転変圧器と同じ原理で電圧が誘起される。駆動機1の回転子巻線W1Sに誘起される電圧の周波数f1Sは、電力系統4の周波数fsと駆動機1の回転子の回転速度ωr1に対応した周波数fr1との差分(f1S=fS−fr1)の周波数であるから、駆動機1の回転子の回転速度ωr1が定格回転速度ωSに維持(ωr1=ωS)されている間、回転子巻線W1Sに誘起される電圧の周波数f1Sは0[Hz]、すなわち直流である。
この状態で励磁装置8から被駆動機2の回転子巻線(二次巻線または界磁巻線)W2Sに励磁電流を流し、被駆動機2の励磁を開始する。
既に並列用遮断器31が閉路され、かつ、被駆動機2が励磁されている条件の下で、開閉装置制御部15は始動回路9の始動回路開閉装置10に閉路指令を出力する。
速度指令演算部12は、駆動機1と被駆動機2とが同期状態になったあとに、回転速度指令値ω*を定速指令値ω*Cから降速指令値ω*Dに切り替えて出力する(図3上段参照)。この降速指令値ω*Dは、水車制御部13の加算部131と制動装置制御部14の加算部141に入力される。
水車制御部13の加算部131は降速指令値ω*Dを入力するとマイナス側の速度偏差ωe(ωe=ω−ω*D)を出力する。これにより操作量指令演算部132は水車51に流入する水量を減らすように、流量調節装置駆動部133に閉指令を与え、水車51の流量調節部(サーボモータ+ガイドベーン)を操作して水車51に流入する水量を徐々に減少させる。
駆動機1の回転子巻線W1Sの電圧周波数f1Sは、前述したように電力系統の周波数fSと回転子の実回転速度ωr1から決まる周波数fr1の差分の周波数(f1S=fS−fr1)であるから、駆動機1の回転子巻線W1Sに誘起される電圧周波数f1Sは、回転子の回転速度ωr1が低下するのとは逆に上昇する。
駆動機1の回転子巻線W1Sの電圧の回転磁界と被駆動機2とは同期しているため、駆動機1の回転子巻線W1Sの電圧周波数f1S(被駆動機2の固定子巻線W2Pの電圧周波数f2Pと同一)が上昇すると、被駆動機2の回転子およびポンプ52の回転速度ωr2も上昇する(図3下段の実線波形)。
被駆動機2の固定子巻線W2Pの電圧周波数f2Pが定格周波数fSに近づくと、図示しない自動同期機能が動作して揃速制御、揃圧制御および位相角制御を行い、電力系統4と被駆動機2の固定子巻線W2Pとの周波数差Δf、電圧差ΔE、位相差Δθが許容値(例えば、Δf≦0.1Hz、ΔE≦5%、Δθ≦5°)に入ったら、始動回路開閉装置10を開路し、被駆動機2側の並列用遮断器32を投入して被駆動機2を電力系統4に並入することにより被駆動機2の始動が完了する(図3下段の実線波形、一点鎖線波形)。
制動装置制御部14は、駆動機1が停止後に電動機として回転子が回転子ないように制動トルクを継続して出力する。
その後、始動回路開閉装置10を開路して駆動機1の回転子巻線W1Sと被駆動機2の固定子巻線W2Pの接続を解き、さらに、駆動機1側の並列用遮断器31を開放することにより、被駆動機2の一連の始動制御が完了する。
そして、被駆動機2の始動が完了したのち、揚水指令に基づいてポンプ52によって揚水運転が行なわれる。
以上、述べたように本実施形態1によれば、水車51に流入する水量を調整して駆動機1を昇速制御し、同期速度に到達した後、並列用遮断器31を投入して駆動機1を電力系統に並入し、これと前後して駆動機1の回転子巻線W1Sと被駆動機2の固定子巻線W2Pとを電気的に接続し、その後、水車51に流入する水量を減少させるとともに、制動装置6を併用して駆動機1の回転速度ωr1を滑らかに降速させることにより、逆に駆動機1の回転子巻線W1Sの電圧周波数f1Sを徐々に昇速させて被駆動機2の回転子の回転速度ωr2を徐々に昇速させ、被駆動機2側の並入条件が整った状態で電力系統4に並入するようにしたので、駆動機1の回転子巻線W1Sと被駆動機2の固定子巻線W2Pとを接続する始動回路9に過電流が流れることはない。また、サイリスタ始動装置を使用しないので、電力系統に多量の高調波が流出することもない。
上述した実施形態1では、駆動機1を昇速制御するための原動機として、水車またはポンプ水車を挙げたが、水車やポンプ水車以外でも駆動機1の昇速および降速を滑らかに実行できる原動機があれば、これを採用してもよい。なお、原動機51が内燃機関や外燃機関の場合は、水車制御部13に替えて燃料制御部を設けることになる。
上述した実施形態1では、駆動機1の回転子巻線W1Sと被駆動機2の固定子巻線W2Pとが接続した後に、水車制御装置13により水車51へ流入する水量を減らして駆動機1を降速させ、その後制動装置6を併用するようにしたが、本発明はこれに限定する必要はない。
上述した実施形態1では、駆動機1の昇速制御時に制動装置6にブレーキ力が発生しないように、制動指令演算部142の後段にスイッチ143を設けるようにしたが、本発明はこれに限定する必要はなく、以下の(a)〜(e)のいずれかの手段または施策を講じることにより、制動装置6にブレーキ力が発生しないようにしてもよい。
(a).駆動機1の昇速制御時は、制動装置駆動部144に「解除指令(A)」を入力し、制動装置駆動部144が動作しないようにする。
(c).制動指令演算部142の内部(入力側または出力側)に、駆動機1の昇速制御時に開路する「スイッチ(C)」を設ける。
(e).駆動機1の昇速制御時に、加算部141にバイアス信号(E)を入力する。
上述した実施形態1および4では、駆動機1の昇速制御時に制動装置6にブレーキ力が発生しないようにしたが、本発明はこれに限定する必要はなく、昇速制御時に水車51の駆動力が制動装置6のブレーキ力を上回るように設定しておけば、制動装置6にブレーキ力が発生している状態でも駆動機1の昇速は可能である。この場合、図1に示したスイッチ143や図4に示した各種の手段または施策(A)〜(E)を省くことができる。
上述した実施形態1では、被駆動機2を励磁装置8から励磁するタイミングとして、始動回路開閉装置10を閉路する直前に行なうようにした。この理由は被駆動機2が停止している状態で長時間励磁すると、被駆動機2の回転子巻線(界磁巻線)W2Sが過熱する恐れがあることを考慮したためである。
上述した実施形態1では、被駆動機2に二重給電交流機または同期機を採用して回転子巻線(二次巻線または界磁巻線)に励磁装置8から励磁(交流励磁または直流励磁)する場合を説明したが、被駆動機2が誘導機である場合、または永久磁石同期機である場合は励磁装置8を不要にすることができる。また、被駆動機2がダンパー巻線(かご形巻線)を有する同期機である場合には、被駆動機2が昇速した後に励磁を開始する。
上述した実施形態1では、駆動機1を定格回転速度ωSまで昇速して回転子巻線に誘起される周波数が0[Hz](直流)の場合に始動回路開閉器10を閉路して駆動機1の回転子巻線W1Sと被駆動機2の固定子巻線W2Pとを接続する例を取り上げたが、本発明はこれに限定する必要はなく、駆動機1の回転子巻線に誘起される周波数が、被駆動機2の同期引入れ可能と想定される周波数であれば良い。すなわち、駆動機1は、定格回転速度または定格回転速度近傍まで昇速すれば良い。また、始動回路開閉器10を閉路するタイミングは駆動機1の回転子巻線W1Sに誘起される電圧の周波数f1Sが被駆動機2の同期引入れ可能と想定される周波数であれば、0[Hz]になっていない状態でもよい。
上述した実施形態1では、駆動機1の回転速度を0[rpm]まで降速させることにより被駆動機2を定格回転速度まで昇速させた状態で被駆動機2側の並列用遮断器32を閉路する例を説明したが、被駆動機2は並列用遮断器32を閉路する際に、電力系統4との周波数差が同期引入れ可能な値(例えばΔf=0.1Hz)であれば、定格回転速度未満の回転速度で並列用遮断器32を閉路してもよい。
つまり、駆動機1は必ずしも0[rpm]まで降速制御する必要はなく、駆動機1が0[rpm]近傍の回転速度まで降速制御した状態で並列用遮断器32を閉路しても支障はない。
図5は本実施形態10に係る交流機の始動制御装置を示すシステム構成図である。
上述した実施形態1では、駆動機1の降速制御時および被駆動機2の昇速制御時(駆動機1の降速制御時)に駆動機側回転速度検出器71の出力信号を水車制御部13および制動装置制御部14に入力するように構成した例を説明したが、本発明はこれに限定する必要はなく、駆動機側回転速度検出器71の出力信号を被駆動機側の回転速度(またはこれと等価な信号)に置き換えて水車制御部13および制動装置制御部14に入力するようにしてもよい。
図6は本実施形態11に係る交流機の始動制御装置を示すシステム構成図である。
前述した図5に示す実施形態10では、被駆動機側回転速度検出器72で被駆動機2の回転速度を求めるようにしたが、本実施形態11は、被駆動機側回転速度検出器72を設ける代わりに、電力系統4の周波数と駆動機1の回転子巻線W1S回路側の周波数との差を求めて駆動機1の回転速度を検出するようにしたものである。
そして、回転速度検出器22によって検出された駆動機1の回転速度を信号活殺接点17を通して水車制御部13、制動装置制御部14に入力して駆動機1の降速制御を行なう。
図7は本実施形態12に係る交流機の始動制御装置を示すシステム構成図である。
前述した本実施形態11は、電力系統4の周波数と駆動機1の回転子巻線W1S回路側の周波数との差を求めて駆動機1の回転速度を検出するようにしたものであるが、本実施形態12は、電力系統4の周波数と被駆動機2の固定子巻線W2P回路側の周波数との差から駆動機1の回転速度を検出するようにしたものである。
そして、回転速度検出器22によって検出された駆動機1の回転速度を信号活殺接点17を通して水車制御部13、制動装置制御部14に入力して駆動機1の降速制御を行なう。
始動制御装置11の速度指令演算部12から出力される回転速度指令値ω*は、次の(a)〜(c)のようにして求めることができる。
(a).駆動機1の回転速度指令値=駆動機1の同期速度−被駆動機2の回転速度指令値。
(b).駆動機1の回転速度指令値={(駆動機一次周波数−駆動機二次周波数指令値)/駆動機一次周波数}×駆動機同期速度。
(c).駆動機1の回転速度指令値={(駆動機一次周波数−被駆動機周波数指令値)/駆動機一次周波数}×駆動機同期速度。
また、駆動機1の二次周波数指令値=被駆動機2の周波数指令値としてもよい。
駆動機の回転速度と被駆動機の回転速度には、以下の関係がある。
被駆動機の回転速度={(駆動機の定格回転速度−駆動機の回転速度)/駆動機の定格回転速度}×被駆動機の定格回転速度
従って、前述の実施形態1〜9において、駆動機の回転速度または回転速度と等価な信号(周波数信号など)の代わりに、被駆動機の回転速度または回転速度と等価な信号(周波数信号など)を用いるようにしても、同様の効果を得ることができる。
被駆動機の回転速度指令値={(駆動機の定格回転速度−駆動機の回転速度指令値)/駆動機の定格回転速度}×被駆動機の定格回転速度
従って、前述の実施形態1〜13において、駆動機の回転速度指令値または回転速度指令値と等価な指令値(周波数指令値など)の代わりに被駆動機の回転速度指令値または回転速度指令値と等価な指令値(周波数指令値など)を用いても、同様の効果を得ることができる。
本実施形態15は、上述した実施形態から制動装置6および制動装置制御部14を省き、駆動機1の昇速制御および降速制御時とも水車制御部13から水車51の流入量を制御するように構成したものである。
この場合、制動装置6および制動装置制御部14が不要となるので、その分設備費を抑制することができる。
以上述べた実施形態によれば、被駆動機2の同期引き入れ時に駆動機1の二次回路出力の周波数をゼロまたは低い周波数に維持するようにしたので、始動回路9の電流が背景技術で述べたように過電流となることはなく、被駆動機2を停止状態から昇速して、被駆動機2の同期引き入れを安定して行うことが可能となる。
Claims (8)
- 駆動用発電機として使用される駆動用二重給電交流機と、
前記駆動用二重給電交流機の固定子巻線を電力系統に並入するための駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を検出する駆動機側回転速度検出手段と、
被駆動用交流機と、
前記被駆動用交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入するための被駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と被駆動用交流機の固定子巻線とを電気的に接続するための始動用回路と、
前記始動用回路を開閉する始動回路開閉手段と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を調整して前記被駆動用交流機の始動制御を行なう始動制御装置と、
を備えた交流機の始動制御装置において、
前記始動制御装置は、
回転速度指令値を出力する速度指令演算手段と、
前記速度指令手段から出力された回転速度指令値と前記駆動機側回転速度検出手段で検出された回転速度との偏差に基づいて前記原動機に対する入力量指令値を演算し、この入力量指令値に基づいて前記原動機の入力量を調節して当該原動機を回転駆動する原動機制御部と、
前記始動回路開閉手段に閉路指令を与える開閉装置制御部と、を有し、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が昇速指令値のとき、前記原動機制御部は原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機を昇速制御し、その回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記駆動機側並列用遮断器を投入して固定子巻線を電力系統に並入し、これと前後して前記開閉装置制御部により始動回路開閉手段を閉路して前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と前記被駆動機の固定子巻線とを接続して両機を同期状態にし、前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が降速指令値のとき、両機の同期状態を維持しながら前記原動機制御部により原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させることによって逆に前記被駆動機の回転速度を昇速させ、前記被駆動機の回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記被駆動機の固定子巻線を前記電力系統に並入させることを特徴とする交流機の始動制御装置。 - 駆動用発電機として使用される駆動用二重給電交流機と、
前記駆動用二重給電交流機の固定子巻線を電力系統に並入するための駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機と、
前記駆動用二重給電交流機にブレーキ力を加える制動手段と、前記駆動用二重給電交流機の回転速度を検出する駆動機側回転速度検出手段と、
被駆動用交流機と、
前記被駆動用交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入するための被駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と被駆動用交流機の固定子巻線とを電気的に接続するための始動用回路と、
前記始動用回路を開閉する始動回路開閉手段と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を調整して前記被駆動用交流機の始動制御を行なう始動制御装置と、
を備えた交流機の始動制御装置において、
前記始動制御装置は、
回転速度指令値を出力する速度指令演算手段と、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値と前記駆動機側回転速度検出手段で検出された回転速度との偏差に基づいて前記原動機の入力量指令値を演算し、この入力量指令値に基づいて前記原動機の入力量を調節して当該原動機を回転駆動する原動機制御部と、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値と前記駆動機側回転速度検出手段で検出された回転速度との偏差に基づいて前記駆動用二重給電交流機に対する制動指令値を演算し、この制動指令値に基づいて前記制動手段のブレーキ力を制御する制動装置制御部と、
前記始動回路開閉手段に閉路指令を与える開閉装置制御部と、を有し、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が昇速指令値のとき、前記原動機制御部は原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機を昇速制御し、その回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記駆動機側並列用遮断器を投入して固定子巻線を前記電力系統に並入し、これと前後して前記開閉装置制御部により始動回路開閉手段を閉路して前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と前記被駆動機の固定子巻線とを接続して両機を同期状態にし、前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が降速指令値のとき、両機の同期状態を維持しながら前記原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、または、前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、もしくは、前記原動機制御部により前記原動機の入力を制御するとともに前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させることによって逆に前記被駆動機の回転速度を昇速させ、前記被駆動機の回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記被駆動機の固定子巻線を前記電力系統に並入させることを特徴とする交流機の始動制御装置。 - 駆動用発電機として使用される駆動用二重給電交流機と、
前記駆動用二重給電交流機の固定子巻線を電力系統に並入するための駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機と、
前記駆動用二重給電交流機にブレーキ力を加える制動手段と、前記駆動用二重給電交流機の回転速度を検出する駆動機側回転速度検出手段と、
被駆動用交流機と、
前記被駆動用交流機の回転子の回転速度を検出する被駆動機側回転速度検出手段と、
前記被駆動用交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入するための被駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と被駆動用交流機の固定子巻線とを電気的に接続するための始動用回路と、
前記始動用回路を開閉する始動回路開閉手段と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を調整して前記被駆動用交流機の始動制御を行なう始動制御装置と、
を備えた交流機の始動制御装置において、
前記始動制御装置は、
回転速度指令値を出力する速度指令演算手段と、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値と前記駆動機側回転速度検出手段で検出された回転速度との偏差に基づいて前記原動機の入力量指令値を演算し、この入力量指令値に基づいて前記原動機の入力量を調節して当該原動機を回転駆動する原動機制御部と、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値と前記被駆動機側回転速度検出手段で検出された回転速度との偏差に基づいて前記駆動用二重給電交流機に対する制動指令値を演算し、この制動指令値に基づいて前記制動手段のブレーキ力を制御する制動装置制御部と、
前記始動回路開閉手段に閉路指令を与える開閉装置制御部と、を有し、
前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が昇速指令値のとき、前記原動機制御部は原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機を昇速制御し、その回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記駆動機側並列用遮断器を投入して固定子巻線を前記電力系統に並入し、これと前後して前記開閉装置制御部により始動回路開閉手段を閉路して前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と前記被駆動機の固定子巻線とを接続して両機を同期状態にし、前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が降速指令値のとき、両機の同期状態を維持しながら前記原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、または、前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、もしくは、前記原動機制御部により前記原動機の入力を制御するとともに前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させることによって逆に前記被駆動機の回転速度を昇速させ、前記被駆動機の回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記被駆動機の固定子巻線を前記電力系統に並入させることを特徴とする交流機の始動制御装置。 - 前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機は水車またはポンプ水車であり、被駆動用交流機により駆動される負荷はポンプまたはポンプ水車であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の交流機の始動制御装置。
- 前記駆動機側回転速度検出手段は、前記駆動用二重給電交流機の回転子の回転速度を直接検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の交流機の始動制御装置。
- 前記駆動機側回転速度検出手段は、前記電力系統の周波数と前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線の電気量から得られた周波数との差分の周波数に基づいて前記駆動用二重給電交流機の回転子の回転速度を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の交流機の始動制御装置。
- 駆動用発電機として使用される駆動用二重給電交流機と、
前記駆動用二重給電交流機の固定子巻線を電力系統に並入するための駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機と、
前記原動機の入力量を調整して当該原動機の回転速度を制御する原動機制御部と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を検出する駆動機側回転速度検出手段と、
被駆動用交流機と、
前記被駆動用交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入するための被駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と被駆動用交流機の固定子巻線とを電気的に接続するための始動用回路と、
前記始動用回路を開閉する始動回路開閉手段と、
前記駆動用二重給電交流機および前記被駆動用交流機の始動制御を行なう始動制御装置と、
を備えて交流機の始動制御を行なう交流機の始動制御方法において、
前記始動制御装置から出力された回転速度指令値が昇速指令値のとき、原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機を昇速制御し、その回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら駆動機側並列用遮断器を投入して駆動用二重給電交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入し、これと前後して前記始動回路開閉手段を閉路して前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と前記被駆動機の固定子巻線とを接続して両機を同期状態にし、前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が降速指令値のとき、両機の同期状態を維持しながら原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させることによって逆に前記被駆動機の回転子の回転速度を昇速させ、前記被駆動機の回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記被駆動機側並列用遮断器を投入して被駆動機の固定子巻線を前記電力系統に並入させることを特徴とする交流機の始動制御方法。 - 駆動用発電機として使用される駆動用二重給電交流機と、
前記駆動用二重給電交流機の固定子巻線を電力系統に並入するための駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機を駆動する原動機と、
前記原動機の入力量を調整して当該原動機の回転速度を制御する原動機制御部と、
前記駆動用二重給電交流機にブレーキ力を加える制動手段と、
前記制動手段のブレーキ力を制御する制動装置制御部と、
前記駆動用二重給電交流機の回転速度を検出する駆動機側回転速度検出手段と、
被駆動用交流機と、
前記被駆動用交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入するための被駆動機側の並列用遮断器と、
前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と被駆動用交流機の固定子巻線とを電気的に接続するための始動用回路と、
前記始動用回路を開閉する始動回路開閉手段と、
前記駆動用二重給電交流機および前記被駆動用交流機の始動制御を行なう始動制御装置と、
を備えて交流機の始動制御を行なう交流機の始動制御方法において、
前記始動制御装置から出力された回転速度指令値が昇速指令値のとき、原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機を昇速制御し、その回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら駆動機側並列用遮断器を投入して駆動用二重給電交流機の固定子巻線を前記電力系統に並入し、これと前後して前記始動回路開閉手段を閉路して前記駆動用二重給電交流機の回転子巻線と前記被駆動機の固定子巻線とを接続して両機を同期状態にし、前記速度指令演算手段から出力された回転速度指令値が降速指令値のとき、両機の同期状態を維持しながら前記原動機制御部により前記原動機の入力量を調節して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、または、前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させるか、もしくは、前記原動機制御部により前記原動機の入力を制御するとともに前記制動装置制御部により前記制動装置のブレーキ力を制御して前記駆動用二重給電交流機の回転速度を降速させることによって逆に前記被駆動機の回転子の回転速度を昇速させ、前記被駆動機の回転速度が同期速度またはその近傍の回転速度に到達したら前記被駆動機側並列用遮断器を投入して被駆動機の固定子巻線を前記電力系統に並入させることを特徴とする交流機の始動制御方法。
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