JP2013240151A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却能力を確保しつつ、配線インダクタンス更なる低減を可能とする電力変換装置を得ること。
【解決手段】第一のレグを構成する第一および第三のスイッチ素子(1,3)は、第一のブスバー5および第二のブスバー6との間に挟まれる空間内で、第一のブスバー5における素子搭載面の直交方向に並ぶように配置すると共に、第二のレグを構成する第二および第四のスイッチ素子(2,4)は、第一のブスバー5と第三のブスバー7とに挟まれる空間内で、第一のブスバー5における素子搭載面の直交方向に並ぶように配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換してモーターを駆動したり、太陽電池システムのように直流電力供給源である太陽電池にて発電した直流電力を商用電力の交流に変換したりする装置である。
この種の電力変換装置として、例えば下記特許文献1に記載の電力変換装置では、電力変換回路(インバータ回路)を構成するIGBTやMOS−FETなどのスイッチ素子を平面に展開して配置すると共に、直流電圧源とインバータ回路とを繋ぐ導通線をブスバーにて構成し、このブスバーを平行平板に配置して、その空間を近づけることで配線ループの面積を小さくし、インバータ回路の配線インダクタンスを小さくしている。
特開2006−280191号公報
上述のように、従来の電力変換装置では、配線ループが作る面積を小さくするために、正極側と負極側の導体板をできるだけ近接させているが、スイッチ素子における冷却の問題から、スイッチ素子を収納しているモジュールケースの面積や、スイッチ素子自体の面積分は残り、その分が配線インダクタンス成分となっていた。その結果、スイッチング毎に当該インダクタンス成分に起因するサージ電圧がスイッチ素子に印加されることとなり、スイッチ素子がブレークダウンすることを防止するため、スイッチ素子保護用のスナバ回路を用いるなどの対策を行っていた。
つまり、従来の電力変換装置では、ブスバーを平行平板に配置して、その空間を近づけることで配線ループの面積を小さくしようとしているが、ブスバーを近接して配置するためにスイッチ素子を平面に配置したことが、スイッチ素子における冷却の問題とも関係して、配線インダクタンスの増加、あるいは限界値になっており、冷却の問題と絡めた配線インダクタンスの問題に改善の余地が残されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冷却能力を確保しつつ、配線インダクタンスの更なる低減を可能とする電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、正側アームを成す第一および第二のスイッチ素子と、負側アームを成す第三および第四のスイッチ素子とを有するインバータ回路を備えた電力変換装置において、平板状に形成され、前記第一および第二のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路に直流電圧を印加する直流電源の正極と前記インバータ回路との間を電気的に接続する第一のブスバーと、平板状に形成されて前記第三のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路における一方の交流端子を成す第二のブスバーと、平板状に形成されて前記第四のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路における他方の交流端子を成す第三のブスバーと、前記直流電源の負極と前記インバータ回路との間を電気的に接続する第四のブスバーと、が設けられ、前記インバータ回路における第一のレグを構成する第一および第三のスイッチ素子は、前記第一のブスバーと前記第二のブスバーとの間に挟まれる空間内で、前記第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置され、前記インバータ回路における第二のレグを構成する第二および第四のスイッチ素子は、前記第一のブスバーと前記第三のブスバーとに挟まれる空間内で、前記第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、冷却能力を確保しつつ、配線インダクタンスの更なる低減が可能になる、という効果を奏する。
図1は、本実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。 図2は、本実施の形態1に係る電力変換装置の配置および接続構造を示す上面図である。 図3は、図2におけるX−X線矢視断面図である。 図4は、図2におけるY−Y線矢視一部断面図である。 図5は、図3におけるA−A線矢視図である。 図6は、図5におけるB−B線断面図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態に係る電力変換装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成を示す図であり、図1では、直流電源としてのコンデンサ10から供給された直流電圧をスイッチング制御により所望の交流電圧に変換して交流端子28,30から出力する電力変換装置としてのインバータ回路12を一例として示している。
直流電源であるコンデンサ10とインバータ回路12とは、正極(以下必要に応じ「P」と表記)側の直流母線を成す正極配線11Aおよび負極(以下必要に応じ「N」と表記)側の直流母線を成す負極配線11Bによって接続される。
インバータ回路12は、正側アームを成す第一のスイッチ素子1と負側アームを成す第三のスイッチ素子3とが直列に接続された直列回路(第一のレグ)と、正側アームを成す第二のスイッチ素子2と負側アームを成す第四のスイッチ素子4とが直列に接続された直列回路(第二のレグ)とが並列に接続されて構成される。すなわち、インバータ回路12には、二組(U相分、V相分)のレグを有する単相ブリッジ回路が構成される。なお、図1では、二組のレグを有する単相ブリッジ回路を例示しているが、さらに一組のレグをこれら二組のレグに並列に接続することにより、三組(U相分、V相分、W相分)のレグを有する三相ブリッジ回路が構成されることは言うまでもない。
これら第一のスイッチ素子1〜第四のスイッチ素子4は、FET、IGBTなどのトランジスタ素子とダイオードとが逆並列に接続されて構成される。具体的に、例えばU相正側アームを成す第一のスイッチ素子1では、トランジスタ素子1aとダイオード1bとが逆並列に接続されて構成される。第二のスイッチ素子2〜第四のスイッチ素子4についても同様である。
上記のように構成されるインバータ回路12では、U相正側アームを成す第一のスイッチ素子1のドレイン端子D1(第一端子に相当する)およびV相正側アームを成す第二のスイッチ素子2のドレイン端子D2が正極配線11Aに接続され、U相負側アームを成す第三のスイッチ素子3のソース端子S3(第二端子に相当する)およびV相負側アームを成す第四のスイッチ素子4のソース端子S4が負極配線11Bに接続される。また、第一のスイッチ素子1のソース端子S1と第三のスイッチ素子3のドレイン端子D3との接続端が交流端子28として引き出され、第二のスイッチ素子2のソース端子S2と第四のスイッチ素子4のドレイン端子D4との接続端が交流端子30として引き出される。
図1では、実施の形態1に係る電力変換装置の回路構成について説明したが、つぎに、実施の形態1に係る電力変換装置の物理的な構造について、図1〜図6の図面を参照して説明する。図2は、実施の形態1に係る電力変換装置の配置および接続構造を示す上面図であり、図3は、図2におけるX−X線矢視断面図であり、図4は、図2におけるY−Y線矢視一部断面図であり、図5は、図3におけるA−A線矢視図であり、図6は、図5におけるB−B線断面図である。
まず、電力変換装置を構成する4つのスイッチ素子のうち、正側アームを成す第一のスイッチ素子1および第二のスイッチ素子2は上部側に配置され、負側アームを成す第三のスイッチ素子3および第四のスイッチ素子4は下部側に配置される(図4参照)。
第一のスイッチ素子1の上部には、第一のスイッチ素子1の形状に合わせて平板状に形成されたドレイン端子21(D1)が形成される。このドレイン端子21は、電気的および熱的に接触するように第一のブスバー5に接続される(図3および図4参照)。第二のスイッチ素子2も同様であり、第二のスイッチ素子2の上部に平板状に形成されたドレイン端子22(D2)が電気的および熱的に接触するように平板状に形成された第一のブスバー5に接続される。
上述した第一のブスバー5は、図1に示す正極配線11Aとして機能する構成部である。一方、図1に示す負極配線11Bとして機能する構成部が、第四のブスバー8である。第四のブスバー8は、平板状に形成され、断面がクランク形状に折り曲げられ(図3および図6参照)、第三のスイッチ素子3のソース端子33(S3)に電気的に接続される(図5および図6参照)。第四のブスバー8は、第四のスイッチ素子4のソース端子34(S4)にも電気的に接続される(図5参照)。これらの構成により、直流電源とインバータ回路との間の電気的接続がとられる。
第一のスイッチ素子1と第三のスイッチ素子3との間には、第一の絶縁板9が設けられる(図3および図4参照)。この第一の絶縁板9は、正側アームを成すスイッチ素子の配列方向(「第一の方向Z1」とする)および、第一のブスバー5における素子搭載面に平行で、且つ、この第一の方向Z1に直交する方向(「第二の方向Z2」とする)の双方に延設される。すなわち、第一の絶縁板9は、第一のスイッチ素子1および第二のスイッチ素子2の下部空間と、第三のスイッチ素子3および第四のスイッチ素子4の上部空間を覆うと共に、各レグの配列方向の双方に直交する方向に延設されるように配置される。
第一のスイッチ素子1と第三のスイッチ素子3との間にある第一の絶縁板9における第二の方向Z2の延設部分の上部には第一のゲート回路15が配置され、下部には第三のゲート回路17が配置される(図3および図4参照)。第一のゲート回路15は、第一のスイッチ素子1のゲート端子(第一および第二端子の導通、非導通を制御する制御端子に相当する)に所望のゲート信号を印加するための回路であり、第一のゲート回路15と第一のスイッチ素子1のゲート端子41(G1)とは、第一の接続線25を用いて電気的に接続される(図2参照)。図示を省略しているが、第三のゲート回路17も同様の接続線を用いて第三のスイッチ素子3のゲート端子に電気的に接続される。
第二のスイッチ素子2と第四のスイッチ素子4との間にある第一の絶縁板9における第二の方向Z2の延設部分の上部には第二のゲート回路16が配置され、下部には第四のゲート回路18が配置される(図4参照)。第一のゲート回路15と同様に、第二のゲート回路16と第二のスイッチ素子2のゲート端子42(G2)との間は、第二の接続線26を用いて電気的に接続される(図2参照)。図示を省略しているが、第四のゲート回路18も同様の接続線を用いて第四のスイッチ素子4のゲート端子に電気的に接続される。
なお、実施の形態1では、第一〜第四のゲート回路(15〜18)は、各スイッチ素子の直下部もしくは直上部を避けて配置しているが、絶縁が問題とならない範囲でこれらの部位もしくは近傍位置に配置してもよい。
また、第三のスイッチ素子3の下部には、第三のスイッチ素子3の形状に合わせて平板状に形成されたドレイン端子23(D3)が形成される。このドレイン端子23は、電気的および熱的に接触するように第二のブスバー6に接続される(図3および図4参照)。第四のスイッチ素子4も同様であり、第四のスイッチ素子4の下部に平板状に形成されたドレイン端子24(D4)が電気的および熱的に接触するように第三のブスバー7に接続される。なお、図2〜図6では図示しない交流端子28は、第二のブスバー6に電気的に接続される端子として所望の位置に設けられ、同じく、図2〜図6では図示しない交流端子30は、第三のブスバー7に電気的に接続される端子として所望の位置に設けられる。
また、第一のスイッチ素子1のソース端子31(S1)は、断面がL字形状に折り曲げられ、第四のブスバー8に設けられた切り欠き凹部45を通じて第二のブスバー6に電気的に接続される(図3〜図5参照)。この接続により、第一のスイッチ素子1のソース端子31(S1)と第三のスイッチ素子3のドレイン端子23(D3)とが接続され、第一のスイッチ素子1と第三のスイッチ素子3とによる1組のレグが構成される。第二のスイッチ素子2と第四のスイッチ素子4との間も同様であり、第二のスイッチ素子2のソース端子32(S2)が、第四のブスバー8に設けられた切り欠き凹部46を通じて第三のブスバー7に電気的に接続されることにより(図4および図5参照)、第二のスイッチ素子2のソース端子32と第四のスイッチ素子4のドレイン端子24(D4)とが接続され、第二のスイッチ素子2と第四のスイッチ素子4とによるもう1組のレグが構成される。
以上の構成により、図1に示す回路構成を立体的に展開して配置したインバータ回路が構成される。
つぎに、実施の形態1に係る電力変換装置の動作について説明する。まず、第一のスイッチ素子1と第四のスイッチ素子4とが導通するときには、直流電源の正極(コンデンサ10の一端)からの電流は、第一のブスバー5→第一のスイッチ素子1のドレイン端子21(D1)→第一のスイッチ素子1のソース端子31(S1)→第二のブスバー6→交流端子28という経路で交流端子28に接続される図示しない負荷に電流が流れ、この負荷からの戻り電流は、交流端子30→第三のブスバー7→第四のスイッチ素子4のドレイン端子24(D4)→図2〜図4では図示を省略した第四のスイッチ素子4のソース端子→第四のブスバー8という経路で直流電源の負極(コンデンサ10の他端)に戻る。
また、第二のスイッチ素子2と第三のスイッチ素子3とが導通するときには、直流電源の正極(コンデンサ10の一端)からの電流は、第一のブスバー5→第二のスイッチ素子2のドレイン端子22(D2)→第二のスイッチ素子2のソース端子32(S2)→第三のブスバー7→交流端子30という経路で交流端子30に接続される図示しない負荷に電流が流れ、この負荷からの戻り電流は、交流端子28→第二のブスバー6→第三のスイッチ素子3のドレイン端子23(D3)→第三のスイッチ素子3のソース端子33(S3)→第四のブスバー8という経路で直流電源の負極(コンデンサ10の他端)に戻る。
ここで、第一〜第四のスイッチ素子(1〜4)の厚さや構造について補足する。まず、第四のブスバー8の厚さは電流を流すことによりジュール熱による損失を軽減するための厚さであればよい。したがって、第四のブスバー8の厚さは、第一〜第三のブスバー(5〜7)の厚さに比して、図3に示すように薄くしてもよい。
また、図2では、第一のブスバー5の面積が第二のブスバー6と第三のブスバー7の合計面積と同等であるように図示しているが、これに限られるものではない。すなわち、第一のブスバー5の面積は、第二のブスバー6および第三のブスバー7の合計面積よりも大きくても小さくてもよい。第四のブスバー8と、第二のブスバー5および第三のブスバー6との関係においても同様であり、第四のブスバー8の面積が第二のブスバー6と第三のブスバー7の合計面積よりも大きくても小さくても構わない。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力変換装置では、インバータ回路における第一のレグを構成する第一および第三のスイッチ素子は、第一のスイッチ素子を搭載する第一のブスバーおよび第三のスイッチ素子を搭載する第二のブスバーとの間に挟まれる空間内で、第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置すると共に、インバータ回路における第二のレグを構成する第二および第四のスイッチ素子は、第一のブスバーと第四のスイッチ素子を搭載する第三のブスバーとに挟まれる空間内で、第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置する構造を採用するようにして、第一〜第四のスイッチ素子を立体的に展開しているので、直流電源とスイッチ素子との間の配線導体で作られる配線ループ長や配線ループが作る面積を、例えば上記特許文献1に示される従来のインバータ回路に比して、より小さくすることが可能となる。その結果、配線ループが作るインダクタンスを低減することが可能となる。
また、実施の形態1に係る電力変換装置では、上記のように配線インダクタンスを低減できるので、スイッチング毎の電圧サージの発生を軽減でき、電圧の立ち上がり立下りが早いスイッチング制御を行ってもスイッチ素子に対する負担を軽減することができる。これにより、スイッチ素子保護用のスナバ回路も小さくすることができ、また、用途によっては省略することも可能となる。
つぎに、実施の形態1の電力変換装置で用いるスイッチ素子の素材について説明する。まず、第一〜第四のスイッチ素子(1〜4)がスイッチ動作を行い、これらの各スイッチ素子に電流が流れると発熱する。この場合、各スイッチ素子の耐熱温度を超えると素子破壊が起こる可能性が高くなり、また、素子破壊を起こさなくても温度上昇により、素子の導通損失の増大によって素子全体の損失も増加を余儀なくされていた。この場合、特に、半導体スイッチ素子の素材に珪素(Si)を使用した場合が顕著であった。
このため、実施の形態1の電力変換装置としては、第一〜第四のスイッチ素子(1〜4)の素材に炭化珪素(SiC)を使用することが好ましい。SiCを使用したスイッチ素子(以下「SiC−SW」と称する)は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高いため、スイッチ素子自体の小型化が可能であり、これら小型化されたスイッチ素子を用いることにより、スイッチ素子を組み込んだ回路モジュールの小型化が可能となる。
また、SiC−SWは、耐熱性も高いため、ヒートシンク等の冷却機構を必要とするスイッチ素子の場合、冷却機構の簡素化が可能となり冷却機構の小型化が期待できる。例えば、上述した第一〜第三のブスバー(5〜7)において、半導体スイッチ素子が配置される位置に近い領域(例えば、熱が発熱体から45度の角度で放熱すると考えた場合)を厚くする(肉厚に形成する)ような放熱対策を行えばよい。また、この厚くした部分にヒートシンクのような放熱フィンを有する構造とすれば、放熱効果が更に高まる。このような放熱対策により、従来のSi(珪素)を素材とするスイッチ素子(Si−SW)からSiC−SWの置換を行う際に冷却機構の簡素化、小型化が可能となる。
また、スイッチ素子として、使用環境温度領域がSi−SWよりも高いSiC−SWを使用することにより冷却構造の簡易化が可能となるので、冷却機構のために大きくなっていた配線ループが作る面積を小さくすることができ、小型化に対する相乗効果を得ることが可能となる。
なお、SiCは、Siよりもバンドギャップが大きいという特性を捉えて、ワイドバンドギャップ半導体と称される半導体の一例である(これに対し、Siは、ナローバンドギャップ半導体と称される)。このSiC以外にも、例えば窒化ガリウム系材料または、ダイヤモンドを用いて形成される半導体もワイドバンドギャップ半導体に属しており、それらの特性も炭化珪素に類似した点が多い。したがって、炭化珪素以外の他のワイドバンドギャップ半導体を用いる構成も、本発明の要旨を成すものである。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る電力変換装置について説明する。実施の形態2に係る電力変換装置では、上述した実施の形態1に係る第一〜第四のスイッチ素子(1〜4)を備えたインバータ回路モジュールとして構成する際に、これら第一〜第四のスイッチ素子(1〜4)の周囲を覆うように流動性絶縁物を充填する。流動性絶縁物は、各スイッチ素子間の絶縁、各スイッチ素子における端子間の絶縁、各ブスバー間の絶縁の確保などに効果的であり、また、各スイッチ素子や各ゲート回路などの搭載強度を高めるのにも効果的である。したがって、実施の形態2に係る電力変換装置は、振動強度や絶縁耐力の要求が厳しい用途に有効である。
なお、以上の実施の形態1,2に示した構成は、本発明の内容の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。例えば、上記では、二組のレグが並列に接続される単相インバータを一例として説明したが、三組のレグを有する三相インバータ回路や、3レベルのインバータ回路に適用することも無論可能である。
以上のように、本発明は、冷却能力を確保しつつ、配線インダクタンスの更なる低減を可能とする電力変換装置として有用である。
1 第一のスイッチ素子
1a トランジスタ素子
1b ダイオード
2 第二のスイッチ素子
3 第三のスイッチ素子
4 第四のスイッチ素子
5 第一のブスバー
6 第二のブスバー
7 第三のブスバー
8 第四のブスバー
9 第一の絶縁板
10 コンデンサ
11A 正極配線
11B 負極配線
12 インバータ回路
15 第一のゲート回路
16 第二のゲート回路
17 第三のゲート回路
18 第四のゲート回路
21〜24 ドレイン端子
25 第一の接続線
26 第二の接続線
28,30 交流端子
31〜33 ソース端子
41,42 ゲート端子

Claims (10)

  1. 正側アームを成す第一および第二のスイッチ素子と、負側アームを成す第三および第四のスイッチ素子とを有するインバータ回路を備えた電力変換装置において、
    平板状に形成されて前記第一および第二のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路に直流電圧を印加する直流電源の正極と前記インバータ回路との間を電気的に接続する第一のブスバーと、
    平板状に形成されて前記第三のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路における一方の交流端子を成す第二のブスバーと、
    平板状に形成されて前記第四のスイッチ素子を搭載し、前記インバータ回路における他方の交流端子を成す第三のブスバーと、
    前記直流電源の負極と前記インバータ回路との間を電気的に接続する第四のブスバーと、が設けられ、
    前記インバータ回路における第一のレグを構成する第一および第三のスイッチ素子は、前記第一のブスバーと前記第二のブスバーとの間に挟まれる空間内で、前記第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置され、前記インバータ回路における第二のレグを構成する第二および第四のスイッチ素子は、前記第一のブスバーと前記第三のブスバーとに挟まれる空間内で、前記第一のブスバーにおける素子搭載面の直交方向に並ぶように配置されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第一および第二のスイッチ素子の下部空間ならびに、前記第三および第四のスイッチ素子の上部空間を覆うと共に、各レグの配列方向に直交する方向に延設配置される絶縁板を設けると共に、前記絶縁板の上部に前記第一および第二のスイッチ素子の導通、非導通を制御する第一および第二のゲート回路を設け、前記絶縁板の下部に前記第三および第四のスイッチ素子の導通、非導通を制御する第三および第四のゲート回路を設ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第四のブスバーは、前記第三のスイッチ素子のソース端子を延設した第一の延設部と、前記第四のスイッチ素子のソース端子を延設した第二の延設部と、で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第一および第二の延設部は、前記第一のブスバー側にクランク形状に折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記第四のブスバーの厚さは、前記第一乃至第三のブスバーよりも薄く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 前記第一乃至第三のブスバーは、各スイッチ素子が配置される位置に近い部位が肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記肉厚に形成されている部位に放熱フィンが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記インバータ回路をモジュールとして構成する際に、前記第一乃至第四のスイッチ素子の周囲を覆うように流動性絶縁物を充填して構成することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第一乃至第四のスイッチ素子は、ワイドバンドギャップ半導体にて形成されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化ケイ素、窒化ガリウム系材料または、ダイヤモンドを用いた半導体であることを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106531725A (zh) * 2015-09-11 2017-03-22 株式会社东芝 半导体装置、逆变电路以及驱动装置

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