JP2013239723A - レーザシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】短パルスで高出力なレーザ光を発生するレーザシステムを高能率化し、消費電力を低減する。
【解決手段】このレーザシステムは、レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、バースト発振を行うようにレーザ発振器を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト休止期間において複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般に、短パルスで高出力なレーザ光を発生するレーザシステムに関し、特に、半導体ウエハ等を露光するために用いられる極端紫外光を発生するLPP(laser produced plasma)式EUV(extreme ultra violet:極端紫外)光源装置においてターゲットにレーザ光を照射するドライバレーザシステムに関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って光リソグラフィにおける微細化が急速に進展しており、次世代においては、100nm〜45nmの微細加工、更には32nm以下の微細加工が要求されるようになる。そのため、例えば、32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光源と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光源としては、ターゲットにレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(laser produced plasma:レーザ励起プラズマ)光源(以下において、「LPP式EUV光源装置」ともいう)と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(discharge produced plasma)光源と、軌道放射光を用いたSR(synchrotron radiation)光源との3種類がある。これらの内でも、LPP光源は、プラズマ密度をかなり大きくできるので黒体輻射に近い極めて高い輝度が得られ、ターゲット物質を選択することにより必要な波長帯のみの発光が可能であり、ほぼ等方的な角度分布を持つ点光源であるので光源の周囲に電極等の構造物がなく、2πsteradianという極めて大きな捕集立体角の確保が可能であること等の利点から、数十ワット以上のパワーが要求されるEUVリソグラフィ用の光源として有力であると考えられている。
ここで、LPP方式によるEUV光の生成原理について説明する。真空チャンバ内に供給されるターゲット物質に対してレーザ光を照射することにより、ターゲット物質が励起してプラズマ化する。このプラズマから、EUV光を含む様々な波長成分が放射される。そこで、所望の波長成分(例えば、13.5nmの波長を有する成分)を選択的に反射するEUVコレクタミラーを用いてEUV光が反射集光され、露光機に出力される。そのために、EUVコレクタミラーの反射面には、例えば、モリブデン(Mo)の薄膜とシリコン(Si)の薄膜とを交互に積層した多層膜(Mo/Si多層膜)が形成されている。
高効率でEUV光を発生することが可能なEUV光源として、COレーザによって生成されるレーザ光を錫(Sn)ターゲットに照射するLPP式EUV光源装置が提案され、これを主軸とした技術開発が行われている。現在、EUV光源装置の当面の要求出力は140Wであるが、COレーザと錫ターゲットとを組み合わせたLPP式EUV光源装置においても、露光に使用できるEUV光として取り出せる出力は、レーザ出力の1%〜4%程度である。従って、出力140WのLPP式EUV光源装置の場合には、例えば、約10kW以上のレーザ出力が必要となる。さらに、露光時に必要なレジストの感度が低くなる場合も想定され、EUV光源装置の出力として300W程度が必要となる可能性もある。その場合には、レーザ出力として20kW〜30kWが必要となる。
工業用COレーザにおいては、出力20kWのものが市販されているが、これは、連続的にレーザ光を出力するCWレーザ(continuous wave laser)である。一方、EUV発生用には10ns〜100ns程度のパルス幅を有するパルスレーザ光を出力する短パルスCOレーザが必要となる。大出力の短パルスCOレーザは市販されていないので、小出力の短パルスCOレーザをレーザ発振器(オシレータ)として用いて、レーザ発振器の出力を複数の増幅器(アンプリファイア)によって増幅することにより、大出力のドライバレーザシステムが実現される。
高パルスエネルギーを出力するCOレーザシステムの例として、非特許文献1には、核融合用COレーザシステムが開示されている。レーザ発振器は、TEA COレーザであり、高電圧のパルス放電させることによりパルスレーザ光を発生する。このパルスレーザ光に、TEA COレーザ増幅器の放電を同期させて、多段のTEA COレーザ増幅器によりパルス光の増幅を行っていた。
また、関連する技術として、特許文献1には、図20に示すようなEUV光源装置のドライバレーザシステムの構成を示す模式図が開示されている。図20に示すように、このドライバレーザシステム200は、短パルスのレーザ光を生成するレーザ発振器(OSC)210と、レーザ発振器210によって生成されるレーザ光を増幅する3段のCOレーザ増幅器(AMP)221〜223とを含んでいる。このように、レーザ発振器210から出力されるパルスレーザ光を多段のレーザ増幅器221〜223によって増幅することにより、高出力化が行われていた。レーザ増幅器223から出力される増幅されたパルスレーザ光6は、集光光学系2によりターゲット上に集光され、EUV光8を発生する。
V. A. Adamovich et al., "TIR-1 carbon dioxide laser system for fusion", Optical Society of America, p. 313-318, Reprinted from Applied Optics, Vol. 19(6), 918-923, March 15, 1980
米国特許第7,439,530号明細書(第6頁、図8)
EUV光源装置のドライバレーザであるCOレーザ装置の繰り返し周波数として、50kHz〜100kHz程度が要求されている。この繰り返し数を実現するためには、TEA COレーザによる多段増幅方式では、高繰り返し放電による音響波の影響を受けて、出力エネルギーが低下し、あるいは、出力が低下しなくてもビームの集光性能が劣化するので、ターゲット物質に対して高いエネルギー密度で集光することが困難であった。
繰り返し周波数を高くするための手段として、レーザ発振器を、レーザ共振器ミラーとQスイッチとCOレーザ媒体とから構成し、このQスイッチを駆動することにより、短パルス(数十ns)でかつ高繰り返し周波数のパルスレーザ光を出力することができる。そして、そのパルスレーザ光を増幅するための多段のCOレーザ増幅器において、電極対に常時高周波放電させてCOレーザガスを励起する構成を採用した。その結果、集光性能が優れたレーザビームを増幅することが可能となった。ところが、この方式の場合には、レーザの消費電力が大きくなるという新たな課題が発生した。
以下に、増幅器として高周波放電によるCOレーザを用いたドライバレーザシステムの増幅動作について説明する。このドライバレーザシステムにおいては、増幅動作時に各増幅器が常に励起状態であり、増幅のためのゲインが存在する時間が長くなっていた。例えば、パルス幅20ns、繰返し周波数100kHzのレーザ光を増幅する場合に、1周期10μsの内で、ゲインを使って増幅する期間は20nsのみである。レーザ光を増幅することによってゲインが一時的に低下し、ゲインが増幅前の値に戻るまでには1μs〜1.5μs程度の時間がかかるが、大半の増幅ゲインは無駄であり、増幅動作に寄与していない。
図21は、このドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。図21において、縦軸は増幅器のゲイン又は被増幅光の強度を表しており、横軸は時間を表している。ここでは、説明を簡単にするために、2段の増幅器AMP1及びAMP2によってレーザ光が増幅されるものとする。
AMP1には、非増幅時に、レーザ光を増幅するために使用できるゲインが常時存在している。AMP1にレーザ光が入射すると、増幅動作によってAMP1のゲインが一時的に低下する。AMP2においても、タイミングが遅れて同様の現象が起こる。低下したゲインは、1周期(例えば、10μs)の間に回復して、AMP1及びAMP2は、次の増幅を行う。しかしながら、ゲインが回復してから次の増幅を行うまでの間に、無駄な増幅ゲインが存在することになる。その分の投入電力は、レーザ光のエネルギーとして取り出すことができない。
例えば、20kW出力のEUV光源用ドライバレーザシステムを実現する場合に、消費電力の問題が大きく浮上する。比較的高効率のCOレーザを用いた場合でも、パルスレーザ光の増幅を行うEUV光源用ドライブレーザシステムにおいて、プラグイン効率は1%程度である。即ち、20kWのレーザ出力を得ようとすると、2000kVAの電力が必要となる。これは、中規模工場の全消費電力に匹敵する。ドライバレーザシステムの導入時には、契約受電容量の増大が必須となり、場合によっては、変電設備の増設や更新を伴うことになる。これは、EUV光源を市場に導入する際の大きな妨げとなる。
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、短パルスで高出力なレーザ光を発生するレーザシステムを高能率化し、消費電力を低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係るレーザシステムは、レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、バースト発振を行うようにレーザ発振器を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト休止期間において複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段とを具備する。
また、本発明の第2の観点に係るレーザシステムは、レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、繰り返し発振を行うようにレーザ発振器を制御すると共に、繰り返し発振期間の間の発振休止期間において複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段とを具備する。
本発明の第1の観点によれば、バースト発振期間の間のバースト休止期間において複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させることにより、レーザシステムを高能率化し、消費電力を低減することができる。また、本発明の第2の観点によれば、繰り返し発振期間の間の発振休止期間において複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させることにより、レーザシステムを高能率化し、消費電力を低減することができる。
本発明の実施形態に係るドライバレーザシステムが適用されるLPP式EUV光源装置の概要を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。 EUV光源装置及びドライバレーザシステムの動作例を示すタイミングチャートである。 図2に示すドライバレーザシステムの動作例を示すタイミングチャートである。 図2に示すドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。 複数の増幅器の動作タイミングを示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。 図15に示すスラブ型レーザ増幅器の内部構造を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。 図17に示すスラブ型レーザ増幅器の内部構造を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。 従来のドライバレーザシステムの構成を示す模式図である。 増幅器として高周波放電によるCOレーザを用いたドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下の実施形態においては、LPP式EUV光源装置においてターゲットにレーザ光を照射するドライバレーザシステムに本発明が適用される場合について説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るドライバレーザシステムが適用されるLPP式EUV光源装置の概要を示す模式図である。図1に示すように、このEUV光源装置は、ドライバレーザシステム1と、レーザ集光光学系2と、ターゲット物質供給部3と、EUV光生成チャンバ4と、ターゲット回収装置5とを含んでいる。
ドライバレーザシステム1は、ターゲット物質を励起させるために用いられる駆動用のレーザ光を生成する発振増幅型レーザ装置である。ドライバレーザシステム1の構成については、後で詳しく説明する。
レーザ集光光学系2は、少なくとも1つのレンズ及び/又は少なくとも1つのミラーを含んでおり、ドライバレーザシステム1によって生成されたパルスレーザ光6を、ターゲット物質7の軌道上に焦点を形成するように集光する。それにより、ターゲット物質7が励起してプラズマが生成され、EUV光8が発生する。
ターゲット物質供給部3は、EUV光8を発生するために用いられるターゲット物質7を、ターゲット物質供給部3の一部であるターゲット噴射ノズル12を介して、EUV光生成チャンバ4内に供給する。供給されたターゲット物質7の内で、レーザ光が照射されずに不要となったものは、ターゲット回収装置5によって回収される。ターゲット物質としては、公知の様々な材料(例えば、錫(Sn)、キセノン(Xe)等)を用いることができる。
ターゲット物質の状態は、固体、液体、気体のいずれでも良く、連続流れ(ターゲット噴流)や液滴(ドロップレット)等の公知のいずれの態様でターゲット物質をEUV光生成チャンバ4内の空間に供給しても良い。例えば、ターゲット物質として液体のキセノン(Xe)ターゲットを用いる場合には、ターゲット物質供給部3は、高純度キセノンガスを供給するガスボンベ、マスフローコントローラ、キセノンガスを液化するための冷却装置、ターゲット噴射ノズル等によって構成される。また、ドロップレットを生成する場合には、それらの構成要素に、ピエゾ素子等の加振装置が追加される。
EUV光生成チャンバ4は、EUV光の生成が行われる真空チャンバである。EUV光生成チャンバ4には、ドライバレーザシステム1によって生成されたパルスレーザ光6をEUV光生成チャンバ4内に通過させるための窓11が設けられている。また、EUV光生成チャンバ4の内部には、EUV集光ミラー13が配置されている。
EUV集光ミラー13は、図1における手前方向にEUV光を集光する。EUV集光ミラー13は、例えば、13.5nmの光を高反射率で反射するMo/Si膜がその表面に形成された凹面鏡であり、発生したEUV光8を反射することにより集光して伝送光学系に導く。さらに、このEUV光は、伝送光学系を介して露光装置等へ導かれる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るドライバレーザシステムについて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。本実施形態においては、小出力のレーザをレーザ発振器(オシレータ)として用いて、レーザ発振器の出力を複数の増幅器(アンプリファイア)によって増幅することにより、大出力のドライバレーザシステムを実現している。
図2において、このドライバレーザシステムは、発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器(OSC)10と、直列に配列され、レーザ発振器10によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する5段の高速軸流型増幅器(FAFAMP)21〜25と、レーザ発振器10及び増幅器21〜25の動作を制御するレーザ制御装置30と、レーザ発振器10及び増幅器21〜25の動作タイミングに関するタイミング情報を格納するメモリ等の格納部40とを有している。さらに、必要に応じて、レーザ発振器と増幅器との間、複数の増幅器の間、又は、終段増幅器と集光点間との間の光路中に、アイソレータを追加するようにしても良い。アイソレータの例としては、空間フィルタ、SFガスによる可飽和吸収体、又は、ポーラライザとリターダとを組み合わせる方式がある。
レーザ発振器10は、例えば、短パルスのレーザ光を生成するCOレーザであり、レーザ制御装置30から供給されるタイミング信号に従ってバースト発振を行う。本願において、バースト発振とは、ある所望の間隔で所望の繰り返し周波数かつ所望のレーザパルス数でパルスレーザ光を出力する発振動作と、パルスレーザ光を出力しない状態とを繰り返す動作を行うことをいう。例えば、第1の期間(バースト発振期間)において、パルス幅20ns、繰返し周波数100kHz、出力60W程度のパルスレーザ光が生成され、第2の期間(バースト休止期間)において、パルスレーザ光の生成が休止され、バースト発振期間とバースト休止期間とが交互に繰り返される。このようなバースト発振の動作が必要な理由を以下に示す。第1の期間(バースト発振期間)は、露光機においてウエハ上のレジストを露光する時間である。一方、第2の期間(バースト休止期間)は、露光機において露光を行わない時間、即ち、ステージ移動時間、ウエハ交換時間、又は、マスク交換時間である。
増幅器21〜25は、COレーザガスを高周波放電により励起するレーザ増幅器であり、それぞれ供給される複数のトリガ信号に応答して高周波放電を制御することにより、パルスレーザ光を所定のゲインで増幅する。これにより、レーザ発振器10によって生成されるパルスレーザ光が、増幅器21〜25によって順次増幅されて、例えば、最終的に出力約10kW〜20kWが得られる。
本実施形態においては、増幅器21〜25の内の少なくとも1つにおいて増幅ゲインが存在する時間(高周波放電が行われる時間)を制限することにより、多大な電力を消費する増幅器の放電時間を短縮している。これにより、ドライバレーザシステム全体のエネルギー効率を向上させて、LPP方式EUV光源装置における課題であるドライバレーザシステムの消費電力を低減することができる。
レーザ制御装置30は、格納部40に格納されているタイミング情報に基づいて、レーザ発振器10の発振動作のタイミングを規定するタイミング信号を生成すると共に、少なくとも1つの増幅器の増幅動作を制御するトリガ信号を生成する。
例えば、レーザ制御装置30は、露光機からEUV光源装置の運転パターンを受け取り、少なくとも1つのバーストパターンを格納部40に格納する。そして、レーザ制御装置30は、格納部40に格納されているバーストパターンを随時読み出し、それに基づいてタイミング信号を生成してレーザ発振器10に供給する。あるいは、バースト発振動作のオン/オフを制御するタイミング信号を格納部40に格納しておき、レーザ制御装置30が、タイミング信号を随時読み出してレーザ発振器10に供給し、レーザ発振器10の発振及び休止を制御しても良い。
さらに、バーストパターンに対応する増幅タイミング及び休止タイミングを格納部40に格納しておき、レーザ制御装置30が、格納部40に格納されている増幅タイミング及び休止タイミングを読み出し、それらに基づいて少なくとも1つのトリガ信号を生成して少なくとも1台の増幅器に供給する。
トリガ信号が活性化されると、各増幅器が増幅動作を開始する。増幅動作は、互いに対向する電極間にRF放電を起こすことによって行われる。また、トリガ信号が非活性化されることにより、増幅器はRF放電を停止して増幅動作を休止する。ただし、増幅器は、RF放電を低電圧で保持しておき、トリガ信号の活性化に応じて高電圧放電に移行して増幅動作を開始し、トリガ信号の非活性化に応じてRF放電を低電圧で保持して増幅動作を休止しても良い。その場合には、放電を開始/停止するよりも短い時間で増幅動作を開始/休止することができるので、却って消費電力を削減できる場合がある。
あるいは、レーザ制御装置30は、露光機からEUV光源制御装置に供給される露光タイミング信号(マスタトリガ信号)に基づいて、レーザ発振器10の発振動作のタイミングを規定するタイミング信号を生成すると共に、少なくとも1つの増幅器の増幅動作を制御するトリガ信号を生成するようにしても良い。露光タイミング信号は、露光機からバースト発振の開始を要請するバーストトリガ信号を直接受信して生成しても良いし、何らかのデータ通信方式に従う信号であっても良い。
露光機から露光タイミング信号を受け取ったEUV光源制御装置は、EUV光源装置の構成要素間における同期タイミングを計算し、ドライバレーザシステムの動作タイミングを決定して、タイミング情報をレーザ制御装置30に供給する。レーザ制御装置30は、このタイミング情報に基づいて、レーザ発振器10の発振動作のタイミングを規定するタイミング信号を生成すると共に、レーザ照射タイミングに同期して少なくとも1つの増幅器の増幅タイミングと休止タイミングとを決定し、少なくとも1つの増幅器の増幅動作を制御するトリガ信号を生成する。
次に、露光機から供給される露光タイミング信号に基づいてEUV光源装置が動作する場合の動作タイミングについて説明する。
図3は、EUV光源装置及びドライバレーザシステムの動作例を示すタイミングチャートである。この例においては、EUV光源装置及びドライバレーザシステムの動作モードは、露光機から露光タイミング信号として供給されるバースト露光信号によって決定される。
図3に示すように、EUV光源装置及びドライバレーザシステムは、バースト露光信号に同期して、バースト発振期間における一定繰返しの発光動作の後、数ミリ秒から数秒間のバースト休止期間を経て、再びバースト発振期間における一定繰返しの発光動作を行う。通常、ドライバレーザシステムにおいて、ある間隔で一定繰り返しの発振動作を行う期間をバースト発振期間と呼び、バースト発振が休止されている期間をバースト休止期間又はバースト間隔と呼ぶ。
実際の露光時においては、露光条件に応じて、バースト発振期間及びバースト休止期間が様々な時間で繰り返されることになる。このような動作モードとなるのは、露光機を用いてウエハを露光する際に、ある露光条件の下で、一部のウエハ領域の露光を行った後に、ウエハステージを移動させて、他のウエハ領域の露光を行うためである。ただし、次の露光エリアへの移動距離が長いときには、バースト休止期間は多少長くなり、ウエハを交換したり、マスクを交換する場合には、バースト休止期間が数秒から数十秒以上となることがある。
露光機からEUV制御装置に供給される信号、及び、EUV制御装置からレーザ制御装置に供給される信号として、バースト露光信号の替わりに、例えば、第1のアドレスに繰返し周波数を指定し、第2のアドレスに発光時間を指定し、第3のアドレスに休止時間を指定し、第4のアドレスに発光時間の回数を指定するようなデータ通信方式に従う信号を用いても良い。
これまで、我々のドライバレーザシステムにおいては、レーザの制御の単純化やレーザビームの安定性を維持するために、このようなバースト発振期間及びバースト休止期間において、増幅器が連続的に増幅動作を続けていた。例えば、レーザ発振器からのパルスレーザ光の出力をオン/オフすることによって、露光機から要求される動作モードを実現していた。これは、簡単な構成で実現できる反面、EUV光が不要なバースト休止期間においても大きな電力を必要とする増幅動作を行うことにより、エネルギーを消費していた。
図4は、図2に示すドライバレーザシステムの動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、露光機から露光タイミング信号として供給されるバースト前信号がドライバレーザシステムに入力された時以降の動作を示している。バースト前信号に応答して、バースト発振期間において一定繰り返しの発光(例えば、パルス幅20nsのパルス光が繰り返し周波数100kHzで発生するような状態)を行い、バースト休止期間において発光を停止する場合について、各信号のタイミングと、レーザ発振器10の動作タイミングと、増幅器21〜25を代表する1つの増幅器の動作タイミングとを以下に説明する。
露光機から供給される露光タイミング信号(バースト前信号)を受け取ったEUV制御装置は、レーザ照射タイミング及び休止タイミングを生成して、タイミング情報をレーザ制御装置30に供給する。これに基づいて、レーザ制御装置30は、一定繰り返しの発光タイミングに同期した発振トリガ信号を生成してレーザ発振器10に供給する。レーザ発振器は、発振トリガ信号に応じて、図示しないEOポッケルスセルにかかる電圧を制御することにより、パルスレーザ光を出力する。
増幅器においては、高周波放電が行われてから増幅ゲインが生成されて所望の増幅が可能になるまでの間に一定の時間が必要となる。このため、増幅器への増幅トリガ信号の供給は、レーザ発振器10への発振トリガ信号の供給に先立って行われる。放電が開始されてから増幅ゲインが所望の強度になるまで数百nsから数μs程度の時間が必要となるが、放電条件や媒質ガス条件によって異なるので、その時間を予め計測しておき、増幅トリガ信号を発振トリガ信号にどの程度先立って供給すれば良いかを決定しておくことが望ましい。また、この値から、レーザ発振器10から増幅器までの光路長さを考慮して、光路長さに相当する時間を差し引いても良い。
増幅トリガ信号に応答して増幅器が高周波放電を開始して増幅ゲインが十分な強度になるタイミングで、レーザ発振器10から出射したバースト発振の最初のパルスレーザ光が増幅器内を通過するようにする。また、バースト発振の最後のパルスレーザ光が増幅器を通過した後は、速やかに増幅トリガ信号を非活性化して増幅器の高周波放電を停止することが望ましい。
増幅ゲインは、放電を停止した後も一定時間存在するので、これを考慮してレーザ光が通過し終わる前に増幅トリガ信号を非活性化して放電を止めるようにしても良い。どの程度の時間に増幅ゲインが残留するかは、放電条件や媒質ガス条件によって異なるので、その時間を予め計測しておき、増幅トリガ信号をレーザ光が増幅器を通過し終わる時刻にどの程度先立って非活性化すれば良いかを決定しておくことが望ましい。また、この値に、増幅器内部の光路長さを考慮して、光路長さに相当する時間を足しても良い。
図5は、図2に示すドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。図5において、縦軸はトリガ信号のレベル又は増幅器のゲイン又は被増幅光の強度を表しており、横軸は時間を表している。ここでは、説明を簡単にするために、2段のAMP1及びAMP2について説明する。
レーザ発振器10におけるパルスレーザ光の生成に同期して活性化されるトリガ信号をAMP1に供給することにより、少なくともパルスレーザ光の増幅に必要な時間帯(例えば、期間T1及びT2)においてAMP1のゲインが所定の値まで増大する(図5のAMP1ゲイン(非増幅時)を参照)。AMP1に被増幅光を入射すると、被増幅光が増幅され、AMP1のゲインは低下する(図5のAMP1ゲイン(増幅時)を参照)。ここで、次のパルスレーザ光の増幅までAMP1のゲインを低下させたままにしておくと、AMP1のゲインを維持するための電力を低減することができる。同様の動作を、AMP2においても行うようにすると、期間T1及びT2において、AMP1及びAMP2がパルスレーザ光を増幅することができる。
増幅器のゲインを調整する方法としては、例えば、増幅器のチャンバ内に配置されている電極対に高周波電圧を印加する高周波電源を非常に低出力で動作させておき、増幅ゲインを立ち上げたい期間だけ高周波電源の出力を上げるようにすれば良い。そのような動作は、多くのCOレーザにおいて可能であり、パルスモード等と呼ばれている。
図6〜図11は、図2に示すドライバレーザシステムの動作タイミングの例を示す図である。図6〜図11に示す例においては、レーザ発振器10が、バースト発振期間において、パルス幅20nsのパルスレーザ光を繰り返し周波数100kHz(繰り返し期間10μs)で生成し、バースト休止期間(数千μs)において、パルスレーザ光の生成を休止する。1つのパルスレーザ光がレーザ発振器10において生成されてから増幅器25を通過するまでに要する時間は、サブμsである。
以下に、図6〜図11の意味を説明する。縦方向に上から順番にOSC、AMP1、AMP2、AMP3、AMP4、AMP5と記載されているのは、これらが光路上に直列に設置されている状態を示している。横軸は時間を示しており、横方向に0、1、2、3、4、5と記載されているのは、パルスレーザ光が各AMPを通過する時間を模式的に示している。横軸における空欄は、パルスレーザ光が最終増幅段を通過した後、再び、OSCからパルスレーザ光が出力されるまでの時間を示している。この例においては、バースト発振期間において5パルスのパルスレーザ光がバースト発振によって生成される。そして、数千μsのバースト休止期間においてバースト発振が停止され、再び、バースト発振期間において5パルスのバースト発振を繰り返す動作が示されている。ここで、AMP1からAMP5の斜線四角部は、CO2レーザが所望のゲインになっている状態を示している。一方、AMP1からAMP5の白四角部は、高周波放電が停止され、COレーザのゲインが無い状態を示している。ただし、OSC(レーザ発振器)の場合には、斜線四角部と白四角部は、それぞれパルスレーザ光が出力される状態とパルスレーザ光が出力されていない状態を示している。
以下の実施例においては、レーザ制御装置30が、バースト発振を行うようにレーザ発振器10(OSC)を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト発振休止期間において増幅器21〜25(AMP1〜AMP5)の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる。
図6の(a)は、レーザ制御装置30が、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってバースト発振が行われるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを全ての増幅器AMP1〜AMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、増幅タイミングに同期して同時に活性化する。この増幅タイミングは、レーザ発振器(OSC)からバースト発振の最初のパルスレーザ光が出力され、AMP1を通過して増幅される直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化させる。この休止タイミングは、バースト発振の最後のパルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることができる。
個々の繰り返し発振周期と比較してバースト休止期間は極めて長いので、バースト休止期間においてAMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることにより、消費電力をある程度削減することができる。実施例1によれば、消費電力は中程度であり、自励発振の抑制効果は小さく、戻り光の抑制効果も小さいが、5つのトリガ信号を同時に活性化及び非活性化すればよいので、制御が極めて容易である。
図6の(b)は、レーザ制御装置30が、AMP1〜AMP5の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってバースト発振が行われるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを後段の幾つかの増幅器(ここでは、AMP4及びAMP5とする)について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、増幅タイミングに同期して同時に活性化する。この増幅タイミングは、レーザ発振器(OSC)からバースト発振の最初のパルスレーザ光が出力され、AMP1を通過して増幅される直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化する。この休止タイミングは、バースト発振の最後のパルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例2によれば、自励発振の抑制効果は小さく、戻り光の抑制効果も小さいが、2つのトリガ信号を同時に活性化及び非活性化すればよいので、制御が極めて容易である。ここで、OSC、AMP1からAMP5の順番で投入電力が大きくなるので、AMP1及びAMP2の増幅動作を休止させるよりは、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させる方が、大幅な電力の低減をすることができる。
比較例
図6の(c)は、比較例として、今回課題となった増幅器AMP1からAMP5を常に活性化状態にした場合の制御方法を示している。比較例においては、バースト休止期間においてもAMP1〜AMP5が増幅動作を行うので、消費電力が大きくなってしまう。
ところで、全ての増幅器において同時に余分なゲインが存在する時間があると、自励発振の原因となり、全ての増幅器が光学的に結合して、連続的な発振現象が起きてしまう。連続的な発振によって増幅器のエネルギーが消費されるので、増幅器は増幅動作を行うことができなくなる。従来は、このような現象を防止するために、増幅器の複数段おきにアイソレータを挿入して自励発振を防止していた。
さらに、ターゲットから戻り光が発生した場合に、戻り光は、ゲインが存在する増幅光路を増幅されながら戻って来ることになるので、増幅された戻り光がレーザ発振器を破壊してしまう。例えば、20kWのレーザ光をターゲットに照射した場合に、50Wの戻り光が発生すると、レーザ発振器に1kW〜3kW程度の戻り光が帰ってくる。レーザ発振器は60W程度の出力を行う設計となっているので、1kW〜3kW程度の戻り光が入射することによって、内部の光学素子が破壊されてしまう。それを防止するためにもアイソレータが必要であり、増幅光よりも低強度の戻り光をアイソレータに吸収させて弱めることによって、レーザ発振器の破壊を防止していた。
このように、長い増幅光路を有してターゲットにレーザ光を照射するEUV光源用ドライバレーザシステムにおいては、アイソレータが必須であった。レーザアイソレータは、自励発振を誘発する余剰ゲインによる放出光を90%以上吸収するが、増幅光も10%程度吸収する。また、戻り光に対しても同様である。例えば、アイソレータとして過飽和吸収体を用いる場合に、構成にも拠るが、透過光に対して10%〜20%程度のエネルギー損失を生じる。
これにより、レーザ光が、増幅器によって増幅されながらも、アイソレータによって減衰して行くことになる。従って、高出力のレーザ光を得ようとする場合に、減衰を補うために高出力の増幅器が必要となったり、増幅段数を増やさなければならないので、その分の電力及びフットプリント(占有面積)が必要であった。また、アイソレータは、吸収したレーザエネルギーをガスの熱に変えるので、放熱のためのガス循環装置とチラー(冷却装置)が必要となり、電力及びフットプリントをさらに増大させる一因となっていた。
そこで、図7〜図11においては、レーザ制御装置30が、繰り返し発振を行うようにレーザ発振器10(OSC)を制御すると共に、繰り返し発振期間の間の発振休止期間において増幅器21(AMP1)〜増幅器25(AMP5)の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる。
図7の(a)は、パルス毎に、パルスレーザ光の通過に合わせてAMP1〜AMP5の内の1つのみを選択的に動作させる最も理想的な実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを全ての増幅器AMP1〜AMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、増幅タイミングに同期して順次活性化する。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過する直前のタイミングである。これにより、レーザ発振器10によって生成されるパルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって順次増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、休止タイミングに同期して順次非活性化する。このレーザ休止タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例3によれば、消費電力が最小となり、自励発振の抑制効果が最大となり、戻り光の抑制効果も最大となる。
図7の(b)は、パルス毎に、パルスレーザ光の通過に先立って増幅器をオンし(所望のゲインとなった状態とし)、通過後オフする(ゲインがない状態とする)実施例を示しており、パルスレーザ光が増幅器に入力される前に、増幅器が十分に安定した増幅ゲインを維持し、熱的に安定した状態となることを考慮したものである。以降の記述において、増幅器のオン及びオフは上記定義とする。実施例4によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果が大きく、戻り光の抑制効果も大きい。そして、実施例3に比べて熱的に多少安定した運転が可能となる。
図7の(c)は、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて増幅器をオンし、通過後一定時間が経過してからオフする実施例を示しており、パルス幅が長い場合を考慮したものである。即ち、パルス幅が長いために、隣接する2つの増幅器をパルスレーザ光が同時に通過して増幅される状態にある場合が存在する。そこで、隣接する2つの増幅器に同時にゲインを発生させることによって、効率よく増幅することができる。実施例5によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果が大きく、戻り光の抑制効果も大きい。
上記の実施例4及び実施例5においては、レーザ制御装置30が、複数のトリガ信号の内の1つのトリガ信号を活性化させている時に、隣接する増幅器に対してもトリガ信号を活性化させる。例えば、パルスレーザ光のパルス幅が長くて、隣接する3台の増幅器中をパルスレーザ光が同時に通過する場合には、この3台の増幅器に対してトリガ信号を活性化させることによって、増幅効率を向上させることができる。
図8の(a)は、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせてそれぞれの増幅器をオンし、レーザ光が全ての増幅器を通過後に全ての増幅器をオフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを全ての増幅器AMP1〜AMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を増幅タイミングに同期して順次活性化する。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過する直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化させる。この休止タイミングは、バースト発振パルスの最終パルスが最終段の増幅器(AMP5)を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例6によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は中程度であり、戻り光の抑制効果は小さく、制御は実施例3〜実施例5よりは容易となる。
図8の(b)は、パルス毎に、全ての増幅器をオンし、レーザ光が増幅器を通過後にそれぞれの増幅器をオフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを全ての増幅器AMP1〜AMP5について決定する。そしてし、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、増幅タイミングに同期して同時に活性化する。この増幅タイミングは、レーザ発振器(OSC)から出力された最初のパルスレーザ光がAMP1を通過するタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、休止タイミングに同期して順次非活性化する。この休止タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例7によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は小さいものの、戻り光の抑制効果は中程度であり、制御は実施例3〜実施例5よりは容易となる。
図9の(a)は、パルス毎に、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をオン/オフすると共に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を順次オン/オフする実施例を示している。即ち、レーザ制御装置30は、レーザ発振器(OSC)からパルスレーザ光が出力されると同時に、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をオンし、パルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後にオフする。後段の増幅器AMP4及び5は、パルスレーザ光が通過して増幅される間は逐次オンし、パルスレーザ光が通過して増幅された直後に逐次オフする。実施例8によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図9の(b)に示す実施例9は、実施例8と比べて、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をオン/オフする制御と、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)をオンする制御は同じであるが、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)をオフする制御が異なる。この後段の増幅器をオフする制御は、パルスレーザ光がAMP5の増幅器を通過して増幅された直後に同時にAMP4及びAMP5をオフする。実施例9によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図9の(c)に示す実施例10は、実施例9と比べて、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をオン/オフする制御と、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)をオフする制御は同じであるが、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)をオンする制御が異なる。この後段の増幅器をオンする制御は、パルスレーザ光がAMP4の増幅器を通過して増幅される直前のタイミングと同時にAMP4及びAMP5をオンする。実施例10によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図9の(d)は、パルス毎に、全ての増幅器(AMP1〜AMP5)を一斉にオン/オフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、パルスレーザ光を増幅するタイミングと休止するタイミングを全ての増幅器AMP1〜AMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、以下の増幅タイミングに同期して同時活性化する。この増幅タイミングは、レーザ発振器(OSC)からのパルスレーザ光がAMP1を通過する直前のタイミングである。このようにAMP1〜AMP5を同時活性化することにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を、以下の休止タイミングに同期して同時に非活性化する。この休止タイミングは、パルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後である。このようにAMP1〜AMP5を同時非活性化することにより、AMP1〜AMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例11によれば、消費電力が小さく、自励発振の抑制効果は小さく、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御は容易となる。
図10の(a)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)は常にオンとし、パルス毎に、パルスレーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を順次オン/オフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP4及びAMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して順次活性化する。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過する直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して順次非活性化する。この休止タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例12によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図10の(b)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)は常にオンとし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を個別にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP4及びAMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して順次活性化する。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過する直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化する。この休止タイミングは、パルスレーザ光がAMP5を通過した直後のタイミングである。これにより、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させることができる。従って、レーザ制御装置30は、AMP4の増幅動作を制御するトリガ信号を活性化させている間に、AMP5の増幅動作を制御するトリガ信号も活性化させる。実施例13は、例えば、レーザパルスが長く、AMP4とAMP5を同時に増幅する場合に有効となる。実施例13によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。なお、実施例13において、レーザ制御装置30が、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に順次非活性化するようにしても良い。
図10の(c)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)は常にオンとし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を一斉にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP4及びAMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して同時に活性化させる。この増幅タイミングは、パルスレーザ光がAMP4を通過して増幅される直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化させる。この休止タインミグは、パルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後である。これにより、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させることができる。実施例14によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図11の(a)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をバースト毎にオン/オフし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を順次オン/オフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってバースト発振が行われるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP1〜AMP3について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP3の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して同時に活性化させる。この増幅タイミングは、各々のバースト発振の先頭パルスがOSCから出力されるタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP3によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP1〜AMP3の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化させる。この休止タイミングは、各々のバースト発振の最終パルスがAMP5を通過して増幅された直後のタイミングである。これにより、AMP1〜AMP3の増幅動作を休止させることができる。
また、レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP4及びAMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して順次活性化させる。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が、AMP4及びAMP5をそれぞれ通過して増幅される直前のそれぞれのタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP4及びAMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して順次非活性化させる。この休止タイミングは、パルスレーザ光がAMP4及びAMP5をそれぞれ通過して増幅された直後のそれぞれのタイミングである。これにより、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させる。実施例15によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図11の(b)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をバースト毎にオン/オフし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を個別にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。この実施例においては、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)の増幅タイミング及び休止タイミングの制御と、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の増幅タイミングの制御は、実施例15と全く同じである。実施例15と異なる点は、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の休止タイミングであり、パルスレーザ光がAMP5を通過して増幅された直後のタイミングでAMP4及びAMP5の増幅動作を同時に休止させる点にある。実施例16によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
図11の(c)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をバースト毎にオン/オフし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を一斉にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。この実施例においては、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)の増幅タイミング及び休止タイミングの制御と、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の増幅タイミングの制御は、実施例15と全く同じである。実施例16と異なる点は、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の増幅タイミングであり、パルスレーザ光がAMP5を通過して増幅される直前のタイミングでAMP4及びAMP5の増幅動作を同時に活性化させる点にある。実施例17によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
以下に、各評価項目に関して各実施例及び比較例の優劣の順番を記述する。
(1)消費電力の小さな順番は以下のようになる。
実施例3、実施例5、実施例4、実施例8、実施例6、実施例9、実施例10、実施例7、実施例11、実施例15、実施例16、実施例17、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1、実施例2、比較例。
(2)制御の容易性の順番は以下のようになる。
比較例、実施例2、実施例3、実施例14、実施例13、実施例12、実施例17、実施例16、実施例15、実施例11、実施例10、実施例9、実施例9、実施例8、実施例7、実施例6、実施例4、実施例5、実施例3。
(3)自励発振または戻り光の防止特性の良い順番は以下のようになる。
実施例3、実施例4、実施例5、実施例7、実施例8、実施例6、実施例9、実施例10、実施例11、実施例15、実施例16、実施例17、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1、実施例2、比較例。
(4)レーザの熱的安定性の良い順番は以下のようになる。
比較例、実施例2、実施例1、実施例14、実施例13、実施例12、実施例17、実施例16、実施例15、実施例11、実施例10、実施例9、実施例8、実施例7、実施例6、実施例5、実施例4、実施例3。
以上述べた第1の実施形態においては、5段の増幅器21〜25を用いる場合について説明したが、増幅器の段数はこれに限定されず、複数段の増幅器を用いることができる。例えば、4段の増幅器を用いる場合には、図6〜図11において、AMP3又はAMP5を除く動作が行われる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るドライバレーザシステムについて説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。図2に示すように、このドライバレーザシステムは、発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器(OSC)10と、直列に配列され、レーザ発振器10によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する4段の高速軸流型増幅器(FAFAMP)21〜24と、レーザ発振器10及び増幅器21〜24の動作を制御するレーザ制御装置30と、レーザ発振器10及び増幅器21〜25の動作タイミングに関するタイミング情報を格納するメモリ等の格納部40と、増幅器21〜24の後段に設けられ、それぞれの増幅器21〜24から入力されるパルスレーザ光を遅延させて出力する光学系51〜54とを有している。
光学系51〜54の各々は、例えば、所定の角度で配置された4個のミラーを含み、光学的な遅延光路を形成している。望ましくは、遅延光路及びその他の光路が、真空中、又は、窒素ガス(N)等の雰囲気中に置かれて、パルスレーザ光の減衰が防止される。
図13は、本発明の第2の実施形態に係るドライバレーザシステムにおける増幅ゲインの時間による変化を示す図である。図13において、縦軸はトリガ信号のレベル又は増幅器のゲイン又は被増幅光の強度を表しており、横軸は時間を表している。ここでは、説明を簡単にするために、2段のAMP1及びAMP2によってレーザ光が増幅されるものとする。
レーザ発振器におけるパルスレーザ光の生成に同期して活性化されるトリガ信号をAMP1に供給することにより、入力されるパルスレーザ光の増幅に必要な時間帯のみAMP1のゲインが所定の値まで増大する(図13のAMP1ゲイン(非増幅時)を参照)。AMP1に被増幅光を入射すると、被増幅光が増幅され、AMP1のゲインは低下する(図13のAMP1ゲイン(増幅時)を参照)。本発明においては、次のパルスレーザ光の増幅まで、AMP1のゲインを低下させたままにしておく。それにより、AMP1のゲインを維持するための電力を低減することができる。
同様の動作を、AMP2においても行うようにする。そうすると、AMP1のゲインが低下してゲインがほぼ消失する期間T1及びT2において、AMP2が増幅を行うようにすることができる。期間T1及びT2において、ゲインが所定のレベルに達しているのはAMP2のみなので、AMP1の増幅動作とAMP2の増幅動作とが結合して自励発振を生じるおそれがない。従って、自励発振を防止するためのアイソレータが不要となり、アイソレータに吸収されていたエネルギーをパルスレーザ光が保ったままにすることができる。このため、増幅器としては比較的低出力のものを使用できるという利点があり、場合によっては増幅段の数を減じることもできる。
従来のドライバレーザシステムにおいて、アイソレータは、自励発振防止だけではなく、戻り光に対しても防御作用を発揮していた。本実施形態においては、増幅時以外はゲインが非常に低いので、戻り光が発生しても戻り光を増幅することがない。加えて、励起されていないレーザ媒質は、レーザ光に対して吸収体として働く。その結果、戻り光は、減衰しながらレーザ発振器に戻って行き、レーザ発振器に到達する時には無害な強度とすることができる。
図14は、複数の増幅器の動作タイミングを示す図である。図14においては、図12に示す4個のAMP1〜AMP4のゲインと、ターゲット物質からドライバレーザシステムに戻って来る戻り光の強度と、AMP1〜AMP4に戻って来る戻り光の強度とが示されている。
図14に示す期間TAにおいて、AMP1〜AMP4のゲインが順次増加するが、戻り光が発生する期間TBにおいては、AMP1〜AMP4のゲインが低下したままである。従って、戻り光は、AMP1〜AMP4のレーザ媒質によって減衰しながら戻ることになる。このように、戻り光が発生して光学系を戻って来る間に増幅現象が起きないので、この点でもアイソレータが不要となる。そのためには、戻り光が消失してから次のパルスレーザ光の増幅動作を行うように、増幅ゲインが存在する期間を制限すれば良い。
図13及び図14に示すようなタイミングを実現するためには、図12に示すように、増幅器の間に光学的な遅延光路を持たせると良い。そのようにすれば、1つの増幅段においてゲインがほぼ消失してから次の増幅段において増幅を行うように、パルスレーザ光が増幅器に到達するタイミングを調整することができる。また、光路が長大化して、例えば、AMP1及びAMP4の増幅ゲインが同時に上昇するようなことがあっても、AMP2及びAMP3が吸収体となるので、自励発振は起き難い。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図15は、本発明の第3の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。第3の実施形態においては、複数の増幅器の内の前段部(レーザ発振器側)において、スラブ型レーザ増幅器を用いることにより、大出力のドライバレーザシステムを実現している。図15においては、複数の増幅段の内の前半にスラブ型レーザ増幅器(SLABAMP)61及び62を用いており、後半に高速軸流型増幅器(FAFAMP)63及び64を用いている。なお、少なくとも1つの高速軸流型増幅器の替わりに、少なくとも1つの3軸直交型レーザ増幅器を用いても良い。また、増幅器自体もある程度の遅延時間を有しているので、光学系51〜54を省略して、隣接する2つの増幅器を直結しても良い。
図16は、図15に示すスラブ型レーザ増幅器の内部構造を示す図である。図16の(a)は平面図であり、図16の(b)は側面図である。図16に示すように、このスラブ型レーザ増幅器61又は62は、第1のウインドウ101及び第2のウインドウ102を有し、レーザ媒質を含む気体で充たされるチャンバ100と、チャンバ100内に互いに対向して配置され、高周波電圧が印加されることにより形成される放電領域においてレーザ媒質を励起してパルスレーザ光を増幅する一対の広い電極70(70a及び70b)と、電極70に高周波電圧を印加する高周波電源80と、チャンバ100内に配置され、第1のウインドウ101から入射するパルスレーザ光を多重反射することにより放電領域内を伝播させて第2のウインドウ102から射出する複数のミラーとを含んでいる。図16においては、複数のミラーとして、共焦点シリンドリカルミラー91a〜93a及び91b〜93bが用いられる。この実施形態においては、パルスレーザ光をマルチパス増幅するために共焦点シリンドリカルミラーを配置した例を示したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、通常の平面ミラーや球面ミラーを配置してマルチパス増幅を実現しても良い。
スラブ型レーザ増幅器を用いることにより、1つの増幅器内に長い増幅光路を設けることができるので、システム全体がコンパクトになる。また、電極の冷却効率が高いので、チラー容量が小さくて済む。従って、増幅段数を低減することが可能で、フットプリントが非常に小さくなる。しかしながら、反面、光路長が長いので、後段の増幅器と光学的に結合し易く、自励発振が起き易いという欠点がある。本発明によれば、この欠点を払拭することができる。即ち、1つのスラブ型レーザ増幅器が動作中の時には、他の増幅器には増幅ゲインが存在しないので、自励発振が起きることがない。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図17は、本発明の第4の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。第4の実施形態においては、スラブ型レーザ増幅器を大型にすることにより、増幅段数をさらに低減している。図17においては、複数の増幅段の内の初段に大型のスラブ型レーザ増幅器(SLABAMP)61aを用いており、後半に高速軸流型増幅器(FAFAMP)63及び64を用いている。なお、少なくとも1つの高速軸流型増幅器の替わりに、少なくとも1つの3軸直交型レーザ増幅器を用いても良い。また、増幅器自体もある程度の遅延時間を有しているので、光学系52〜54を省略して、隣接する2つの増幅器を直結しても良い。
大型のスラブ型レーザ増幅器においては、内部で電極を分割し、複数対の電極を、タイミングをずらして動作させる必要が生じる。その場合に、第3の実施形態において複数のスラブ型レーザ増幅器61及び62が行っていた動作を、スラブ型レーザ増幅器61a内の複数対の電極に行わせれば良い。
図18は、図17に示すスラブ型レーザ増幅器の内部構造を示す図である。図18の(a)は平面図であり、図18の(b)は側面図である。図18に示すように、このスラブ型レーザ増幅器61aは、第1のウインドウ101及び第2のウインドウ102を有し、レーザ媒質を含む気体で充たされるチャンバ100と、チャンバ100内に互いに対向して配置され、高周波電圧が印加されることにより形成される複数の放電領域においてレーザ媒質を励起してパルスレーザ光を増幅する複数対の電極71〜73(73a及び73b)と、電極71〜73に高周波電圧をそれぞれ印加する複数の高周波電源81〜83と、チャンバ100内に配置され、第1のウインドウ101から入射するパルスレーザ光を多重反射することにより複数の放電領域内を伝播させて第2のウインドウ102から射出する複数のミラーとを含んでいる。図18においては、複数のミラーとして、共焦点シリンドリカルミラー91a〜93a及び91b〜93bが用いられる。この実施形態においては、パルスレーザ光をマルチパス増幅させるために共焦点シリンドリカルミラーを配置した例を示したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、通常の平面ミラーや球面ミラーを配置してマルチパス増幅を実現しても良い。
このように、本実施形態においては分割電極が用いられ、上下の電極とも同様に分割される。図17に示すレーザ制御装置30は、レーザ発振器10によってバースト発振が行われるタイミング、及び/又は、レーザ発振器10によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、複数のトリガ信号を順次又は同時に活性化し、それらのトリガ信号をスラブ型レーザ増幅器61aの高周波電源81〜83にそれぞれ供給することにより、第1のウインドウ101から入射するパルスレーザ光を複数の放電領域において順次増幅させる。レーザ制御装置30は、各電極対にかかるRF電圧を、増幅時のみ高めるようにする。
このようにすれば、長い光路を有するスラブ型レーザ増幅器を用いて、本発明に係るドライバレーザシステムを実現することができる。その場合には、増幅段数を劇的に低減することが可能で、システム全体の冷却効率も高まる。これにより、さらに消費電力を低下させ、フットプリントを縮小することが可能である。例えば、図17に示すように、3段程度の増幅段でシステムを構成しても、5〜6段程度のFAFで構成した従来のシステムと同等の出力が得られる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図19は、本発明の第5の実施形態に係るドライバレーザシステムの概要を示す模式図である。第5の実施形態においては、増幅効率を向上させる手法として、複数のスペクトルを出力するレーザ発振器(マルチラインOSC)10aを用いることにより、マルチライン増幅が行われる。
マルチライン増幅によれば、複数のスペクトルを同時に増幅することによって、増幅ゲインを効率的にパルスレーザ光の増幅に利用することができる。このことは、増幅器におけるゲインの余剰が殆どなくなることを意味し、自励発振防止効果も、戻り光抑止効果も向上する。また、マルチライン化によって増幅効率が向上するので、増幅器は更に低出力でも良いことになる。
COレーザのマルチライン増幅の具体的な例としては、レーザ発振器(OSC)として、COレーザの複数の増幅ラインと同じ波長でレーザ発振する量子カスケードレーザを用いる方法がある。複数台のシングル縦モードの量子カスケードレーザを、各々の増幅ラインの波長に一致させて発振させる。それらの量子カスケードレーザから出力されるレーザビームをグレーティング等で合波して、COレーザガスを媒質とする再生増幅器によってパルスレーザ光を増幅する。そして、本実施形態におけるようにパルスレーザ光を多段増幅器により増幅して高出力化し、増幅器のオン/オフ制御の最適化を行うことにより、省エネルギー化が可能となる。
以上においては、レーザ発振器から複数の増幅器を直列に配置した実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されることなく、例えば、レーザ発振器から出力される光を2つに分岐して、分岐した複数の光路(ビームライン)上に複数の増幅器をそれぞれ配置した場合においても、本発明の技術は適用可能である。具体的には、バースト発振に同期して増幅器を制御したり、パルスレーザ光を増幅するのに同期して増幅器を制御することを、それぞれのビームラインにおいて行うことができる。また、逆に、複数のレーザ発振器から出力されたパルスレーザ光を合波して、そのビームラインに多段増幅器を配置した場合においても、本発明の技術を応用できることはいうまでもない。
以上の実施形態においては、EUV光源装置のドライバレーザ装置を例として説明したが、本発明に係るレーザシステムは、短パルスでかつ高出力なCOレーザが必要なレーザ加工装置等の光源として使用可能である。
本発明は、短パルスで高出力なレーザ光を発生するレーザシステムにおいて利用することが可能である。
1…ドライバレーザシステム、2…レーザ集光光学系、3…ターゲット物質供給部、4…EUV光生成チャンバ、5…ターゲット回収装置、6…パルスレーザ光、7…ターゲット物質、8…EUV光、10、10a…レーザ発振器、11…窓、12…ターゲット噴射ノズル、13…EUV集光ミラー、21〜25…高速軸流型増幅器、30…レーザ制御装置、40…格納部、51〜54…光学系、61、61a、62…スラブ型レーザ増幅器、63、64…高速軸流型増幅器、70〜73、70a、70b、73a、73b…電極、80〜83…高周波電源、91a〜93a、91b〜93b…共焦点シリンドリカルミラー、100…チャンバ、101…第1のウインドウ、102…第2のウインドウ、200…ドライバレーザシステム、210…レーザ発振器、221〜223…レーザ増幅器
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係るレーザシステムは、レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器であって、第1の増幅器及び第1の増幅器より後段の第2の増幅器を含む複数の増幅器と、所定の時間間隔で発振を行うようにレーザ発振器を制御すると共に、レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、第1の増幅器における増幅動作を制御する第1のトリガ信号を活性化した後非活性化し、且つ、第2の増幅器における増幅動作を制御する第2のトリガ信号を活性化した後非活性化する制御手段とを具備し、制御手段は、第1のトリガ信号を活性化するタイミングに対する第2のトリガ信号を活性化するタイミングを遅らせ、又は、第1のトリガ信号を非活性化するタイミングに対する第2のトリガ信号を非活性化するタイミングを遅らせる。
本発明の1つの観点によれば、レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、第1の増幅器における増幅動作を制御する第1のトリガ信号を活性化した後非活性化し、且つ、第2の増幅器における増幅動作を制御する第2のトリガ信号を活性化した後非活性化する制御手段とを具備し、制御手段は、第1のトリガ信号を活性化するタイミングに対する第2のトリガ信号を活性化するタイミングを遅らせ、又は、第1のトリガ信号を非活性化するタイミングに対する第2のトリガ信号を非活性化するタイミングを遅らせることにより、レーザシステムを高能率化し、消費電力を低減することができる
露光機からEUV光源制御装置に供給される信号、及び、EUV光源制御装置からレーザ制御装置に供給される信号として、バースト露光信号の替わりに、例えば、第1のアドレスに繰返し周波数を指定し、第2のアドレスに発光時間を指定し、第3のアドレスに休止時間を指定し、第4のアドレスに発光時間の回数を指定するようなデータ通信方式に従う信号を用いても良い。
以下の実施例においては、レーザ制御装置30が、バースト発振を行うようにレーザ発振器10(OSC)を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト休止期間において増幅器21〜25(AMP1〜AMP5)の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる。
図10の(b)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)は常にオンとし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を個別にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。レーザ制御装置30は、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、増幅タイミングと休止タイミングとをAMP4及びAMP5について決定する。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、増幅タイミングに同期して順次活性化する。この増幅タイミングは、パルスレーザ光が各増幅器を通過する直前のタイミングである。これにより、パルスレーザ光をAMP1〜AMP5によって増幅させることができる。そして、レーザ制御装置30は、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御するトリガ信号を、休止タイミングに同期して同時に非活性化する。この休止タイミングは、パルスレーザ光がAMP5を通過した直後のタイミングである。これにより、AMP4及びAMP5の増幅動作を休止させることができる。従って、レーザ制御装置30は、AMP4の増幅動作を制御するトリガ信号を活性化させている間に、AMP5の増幅動作を制御するトリガ信号も活性化させる。実施例13は、例えば、レーザパルスが長く、AMP4とAMP5とによって同時に増幅される場合に有効となる。実施例13によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。なお、実施例13において、レーザ制御装置30が、OSCによってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、AMP4及びAMP5の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に順次非活性化するようにしても良い。
図11の(c)は、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)をバースト毎にオン/オフし、パルス毎に、レーザ光の通過に合わせて後段の増幅器(AMP4及びAMP5)を一斉にオンし、レーザ光が全ての増幅器を通通過後に後段の増幅器をオフする実施例を示している。この実施例においては、前段の増幅器(AMP1〜AMP3)の増幅タイミング及び休止タイミングの制御と、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の休止タイミングの制御は、実施例16と全く同じである。実施例16と異なる点は、後段の増幅器(AMP4及びAMP5)の増幅タイミングであり、パルスレーザ光がAMPを通過して増幅される直前のタイミングでAMP4及びAMP5の増幅動作を同時に活性化させる点にある。実施例17によれば、消費電力が中程度であり、自励発振の抑制効果も中程度であり、戻り光の抑制効果は小さいものの、制御の容易さは中程度となる。
以下に、各評価項目に関して各実施例及び比較例の優劣の順番を記述する。
(1)消費電力の小さな順番は以下のようになる。
実施例3、実施例5、実施例4、実施例8、実施例6、実施例9、実施例10、実施例7、実施例11、実施例15、実施例16、実施例17、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1、実施例2、比較例。
(2)制御の容易性の順番は以下のようになる。
比較例、実施例2、実施例3、実施例14、実施例13、実施例12、実施例17、実施例16、実施例15、実施例11、実施例10、実施例9、実施例8、実施例7、実施例6、実施例4、実施例5、実施例3。
(3)自励発振または戻り光の防止特性の良い順番は以下のようになる。
実施例3、実施例4、実施例5、実施例7、実施例8、実施例6、実施例9、実施例10、実施例11、実施例15、実施例16、実施例17、実施例12、実施例13、実施例14、実施例1、実施例2、比較例。
(4)レーザの熱的安定性の良い順番は以下のようになる。
比較例、実施例2、実施例1、実施例14、実施例13、実施例12、実施例17、実施例16、実施例15、実施例11、実施例10、実施例9、実施例8、実施例7、実施例6、実施例5、実施例4、実施例3。

Claims (27)

  1. ターゲット物質にレーザ光を照射してプラズマを生成することにより極端紫外光を発生する極端紫外光源装置において用いられるドライバレーザシステムであって、
    レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、
    バースト発振を行うように前記レーザ発振器を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト休止期間において前記複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段と、
    を具備するドライバレーザシステム。
  2. 前記制御手段が、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する、請求項1記載のドライバレーザシステム。
  3. 前記制御手段が、前記複数の増幅器の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する、請求項1記載のドライバレーザシステム。
  4. ターゲット物質にレーザ光を照射してプラズマを生成することにより極端紫外光を発生する極端紫外光源装置において用いられるドライバレーザシステムであって、
    レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、
    繰り返し発振を行うように前記レーザ発振器を制御すると共に、繰り返し発振期間の間の発振休止期間において前記複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段と、
    を具備するドライバレーザシステム。
  5. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を順次活性化すると共に順次非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  6. 前記制御手段が、前記複数のトリガ信号の内の1つのトリガ信号を活性化させている時に、前記複数のトリガ信号の内の他のトリガ信号も活性化させる、請求項5記載のドライバレーザシステム。
  7. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を順次活性化すると共に同時に非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  8. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に順次非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  9. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  10. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を順次活性化すると共に順次非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  11. 前記制御手段が、前記複数のトリガ信号の内の1つのトリガ信号を活性化させている時に、前記複数のトリガ信号の内の他のトリガ信号も活性化させる、請求項10記載のドライバレーザシステム。
  12. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を順次活性化すると共に同時に非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  13. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に順次非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  14. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて、前記複数の増幅器の内の後段の所定数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を同時に活性化すると共に同時に非活性化する、請求項4記載のドライバレーザシステム。
  15. 前記制御手段が、格納部に格納されているタイミング情報に基づいて、前記レーザ発振器の発振を制御すると共に、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を生成する、請求項1〜14のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  16. 前記制御手段が、露光機から供給される露光タイミング信号に基づいて、前記レーザ発振器の発振を制御すると共に、前記複数の増幅器の増幅動作をそれぞれ制御する複数のトリガ信号を生成する、請求項1〜14のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  17. 前記複数の増幅器の各々の後段に設けられ、それぞれの増幅器から入力されるパルスレーザ光を遅延させて出力する光学系をさらに具備する、請求項1〜16のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  18. 前記複数の増幅器の内の少なくとも1台が、前記レーザ発振器側においてスラブ型レーザ増幅器を含む、請求項1〜17のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  19. 前記複数の増幅器の内の少なくとも1台が、直交軸流型レーザ増幅器を含む、請求項1〜17のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  20. 前記複数の増幅器の内の少なくとも1台が、3軸直交型レーザ増幅器を含む、請求項1〜17のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  21. 前記レーザ増幅器が、レーザガス中に配置された高周波放電用の電極対と、前記電極対に高周波電圧を印加する高周波電源とを有し、前記電極対に高周波電圧を印加することにより形成される放電領域においてレーザガスを励起してパルスレーザ光を増幅するレーザ増幅器を含み、前記高周波電源を制御することによって、前記レーザ増幅器の増幅動作が制御される、請求項18〜20のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  22. 前記制御手段が、前記レーザ発振器によってパルスレーザ光が生成されるタイミングに基づいて複数のトリガ信号を順次活性化し、前記複数のトリガ信号を複数のレーザ増幅器の複数の高周波電源にそれぞれ供給することにより、パルスレーザ光が前記複数のレーザ増幅器のレーザガス中の放電領域において順次増幅される、請求項21記載のドライバレーザシステム。
  23. 前記レーザ発振器が、レーザガスの複数の増幅ラインの波長でレーザ発振するマルチラインレーザ発振器を含む、請求項21又は22記載のドライバレーザシステム。
  24. 前記レーザガスが、COレーザガスを含む、請求項21〜23のいずれか1項記載のドライバレーザシステム。
  25. 前記レーザ発振器が、COレーザガスの複数の増幅ラインで発振する少なくとも1台の量子カスケードレーザを含む、請求項24記載のドライバレーザシステム。
  26. レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、
    バースト発振を行うように前記レーザ発振器を制御すると共に、バースト発振期間の間のバースト休止期間において前記複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段と、
    を具備するレーザシステム。
  27. レーザ発振によりパルスレーザ光を生成するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器によって生成されるパルスレーザ光を順次入力して増幅する複数の増幅器と、
    繰り返し発振を行うように前記レーザ発振器を制御すると共に、繰り返し発振期間の間の発振休止期間において前記複数の増幅器の内の少なくとも1つの増幅器の増幅動作を休止させる制御手段と、
    を具備するレーザシステム。
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