JP2013214708A - レーザ装置、レーザシステムおよび極端紫外光生成装置 - Google Patents

レーザ装置、レーザシステムおよび極端紫外光生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 シードレーザ光を高い効率で増幅する増幅器を提供する。
【解決手段】 増幅器は、シードレーザ光の光路上に配置された複数の放電管と、前記複数の放電管の間であって、前記シードレーザ光が所定の光路を形成するように配置され、点光源を所定の点に結像させる反射光学系と、を備える。

【選択図】図3A

Description

本開示は、極端紫外(EUV)光を生成するために、レーザ光に照射されるターゲットを供給する装置に関する。さらに、本開示は、そのようなターゲット供給装置を用いて極端紫外(EUV)光を生成するための装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度のEUV光を生成する極端紫外光生成装置と縮小投影反射光学系(reduced projection reflective optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
極端紫外光生成装置としては、ターゲット物質にレーザビームを照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置と、の3種類の装置が提案されている。
米国特許出願公開第2006/0192154号明細書
概要
増幅器は、
シードレーザ光の光路上に配置された複数の放電管と、
前記複数の放電管の間であって、前記シードレーザ光が所定の光路を形成するように配置され、点光源を所定の点に結像させる反射光学系と、
を備えてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成装置の概略的な構成を示す。 図2は、一実施形態に係るレーザ装置3の概略を示す図である。 図3Aは、複数の放電管DTkと複数の凹面ミラーCMkを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。 図3Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレーザ光のビームの伝播の模式図を示す。 図4は、凹面ミラーCMの表面形状が回転楕円体の面である場合の概略を示す。 図5Aは、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkとを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。 図5Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレーザ光のビームの伝播の模式図を示す。 図6Aは、ダブルパスの場合の、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkとを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。 図6Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレーザ光のビームの伝播の模式図を示す。 図7Aは、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkと、を含む増幅器PAkの他の構成の概略を示す。 図7Bは、図7Aの増幅器の側面図を示す。 図8Aは、VIIIA−VIIIAの断面図である。 図8Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムと、レーザ光のビームの伝播の模式図を示す。
実施形態
<内容>
1.概要
2.用語の説明
3.極端紫外光生成装置の全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.増幅器を含むレーザ装置
4.1 構成
4.2 動作
5.複数の放電管と反射光学系を含む増幅器
5.1 構成
5.2 動作
5.3 反射光学系の仕様とレーザ光のビームの伝播
5.4 点光源を所定の点に結像させる凹面ミラー
5.4.1 構成
5.4.2 動作
5.4.3 作用
5.4.4 その他
6.増幅器の他の実施形態
6.1 平面ミラーと凹面ミラーを含む増幅器
6.1.1 構成
6.1.2 動作
6.2 球面凹面ミラーを含む増幅器
6.2.1 構成
6.2.2 動作
6.3 軸外放物面凹面ミラーを含む増幅器
6.3.1 構成
6.3.2 動作
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
LPPEUV光生成装置用のドライバレーザとして、高出力CO2レーザ装置が使用されている。LPPEUV光生成装置用のドライバ(CO2)レーザ装置は、低次横モード(M2が小)で、高いパルスエネルギのパルスレーザ光を高い繰り返し周波数で出力する必要がある。そこで、高繰り返し周波数でパルスレーザ光を出力するマスターオシレータMOと、そのパルスレーザ光を増幅して高いパルスエネルギのパルスレーザ光を出力する複数の増幅器PAが利用されている。このようなMOPAシステムでは、マスターオシレータMOから出力されるパルスレーザ光を増幅する際にM2の悪化を抑制しつつ、増幅効率の改善が求められる。なお、M2は、回折限界倍数またはビームクオリティと呼ばれ、回折限界ビームのM2の値は1となる。
増幅器PAとして、複数本の放電管にCO2レーザガスを高速に流し、放電させる高速軸流型の増幅器が使用されているが、レーザ光のM2の悪化を抑制した状態で、高い増幅効率を得ることが困難であった。例えば、増幅器内のミラーで反射された反射光の波面がひずんでいる場合や、レーザ光の一部が増幅器内の放電管内部で反射され、その反射光が増幅されるような場合、レーザ光のM2の悪化を招くおそれがある。
そこで、本開示では、以下の増幅器を提案する。この増幅器は、複数の放電管を含み、シードレーザ光を増幅するものであって、前記シードレーザ光の光路上に配置された複数の放電管と、前記複数の放電管の間であって、前記レーザ光の所定の光路を形成するように配置された少なくとも1個の凹面ミラーと、を備えてもよい。凹面ミラーは、例えば、楕円ミラーやトロイダルミラーであってもよい。本開示の例としては、具体的に以下であってもよい。
例1.
シードレーザ光の光路上に配置された複数の放電管と、
前記複数の放電管の間であって、前記シードレーザ光が所定の光路を形成するように配置され、点光源を所定の点に結像させる反射光学系と、
を備える増幅器。
例2.
前記反射光学系は、回転楕円凹面ミラーである例1記載の増幅器。
例3.
前記反射光学系は、ドロイダルミラーである例1記載の増幅器。
例4.
前記反射光学系は、2枚の軸外放物面ミラーを備える例1記載の増幅器。
例5.
前記反射光学系は、1枚の球面ミラーを備える例1記載の増幅器。
例6.
例1から5記載の増幅器を備えるレーザ装置。
例7.
例6記載のレーザ装置を備える極端紫外光生成装置。
放電管と放電管の間に配置された凹面ミラーによって、シードレーザ光のビームの広がりによる放電管の内面からの反射等によるM2の悪化を抑制し、かつ、シードレーザ光を放電管内に満たす割合を向上させることが可能となってもよい。
2.用語の説明
本願において使用される幾つかの用語を以下に説明する。「チャンバ」は、LPP方式のEUV光生成装置において、プラズマの生成が行われる空間を外部から隔絶するための容器である。「ドロップレット生成器」は、EUV光を生成するために用いられる溶融スズ等のターゲット物質をチャンバ内に供給する装置である。「EUV集光ミラー」は、プラズマから放射されるEUV光を反射してチャンバ外に出力するためのミラーである。
3.EUV光生成装置の全体説明
3.1構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成装置の構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いてもよい。ここでは、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、以下、EUV光生成システム11と称する。
図1に示し、かつ以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、例えば、チャンバ2及びドロップレット生成器26を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ドロップレット生成器26は、例えば、チャンバ2の壁に取り付けられてもよい。ドロップレット生成器26から供給されるターゲットの材料は、スズ(Sn)、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又はそれらのうちのいずれかを組み合わせたものでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられてもよい。その貫通孔をレーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が通過するようにしてもよい。チャンバ2には、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光32が透過する少なくとも1つのウィンドウ21が設けられてもよい。
チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1の焦点、及び第2の焦点を有してもよい。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されてもよい。
EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ発生位置(プラズマ生成領域25)又はその近傍に位置し、その第2の焦点が露光装置の仕様によって規定される所望の集光位置(中間焦点(IF)292)に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には、パルスレーザ光33が通過することができる貫通孔24が設けられてもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御システム5を含んでもよい。また、EUV光生成装置1は、ターゲットセンサ4を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、ターゲットの存在、軌道、位置の少なくとも1つを検出してもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有していてもよい。
更に、EUV光生成装置1は、チャンバ2内部と露光装置6内部とを連通する接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャが形成された壁291を設けてもよい。壁291は、そのアパーチャがEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置してもよい。
更に、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御装置34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するターゲット回収器28などを含んでもよい。レーザ光進行方向制御装置34は、レーザ光の進行方向を制御するために、レーザ光の進行方向を規定する光学素子と、この光学素子の位置または姿勢を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
3.2 動作
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御装置34を経てパルスレーザ光32としてウィンドウ21を透過してチャンバ2内に入射されてもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザビーム経路に沿ってチャンバ2内に進み、レーザ光集光光学系22で反射されてもよい。そして、パルスレーザ光33として、少なくとも1つのドロップレットターゲット27に照射されてもよい。
ドロップレット生成器26は、ドロップレットターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力してもよい。ドロップレットターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。レーザ光が照射されたドロップレットターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマからEUV光251が生成されてもよい。EUV光251は、EUV集光ミラー23によって反射されるとともに集光されてもよい。EUV集光ミラー23に反射されたEUV光252は、中間焦点292を通って露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのドロップレットターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスレーザ光が照射されてもよい。
EUV光生成制御システム5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括してもよい。EUV光生成制御システム5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたドロップレットターゲット27のイメージデータ等を処理してもよい。EUV光生成制御システム5は、例えば、ドロップレットターゲット27を出力するタイミングの制御およびドロップレットターゲット27の出力方向の制御の内の少なくとも1つを行ってもよい。EUV光生成制御システム5は、例えば、レーザ装置3のレーザ発振タイミングの制御、パルスレーザ光32の進行方向の制御、及びパルスレーザ光33の集光位置の制御の内の少なくとも1つを行ってもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御を追加してもよい。
4.増幅器を含むレーザ装置
4.1 構成
図2は、一実施形態に係るレーザ装置3の概略を示す図である。図2に例示されるように、レーザ装置3は、マスターオシレータMOと、少なくとも1つ以上の増幅器PAと、少なくとも1つ以上のリレー光学系RLを含んでもよい。
少なくとも1つ以上の増幅器PAは、マスターオシレータMOから出力されるパルスレーザ光の光路上に配置してもよい。増幅器PA1〜PAk〜PAnは、光路上に配置された複数の放電管を含む増幅器PAとしてもよい。放電管内にはCO2ガスが封入されていてもよい。
第1段リレー光学系RL1は、マスターオシレータMOおよび第1段増幅器PA1間の光路上に設置されてもよい。また、第2段リレー光学系RL2は、第1段増幅器PA1および第2段増幅器PA2間の光路上、ならびに第k段リレー光学系RLkは、第(k−1)段増幅器PA(k−1)および第k段増幅器PAk間の光路上に設置されてもよい。リレー光学系RLは、凹面ミラーを備えていてもよい。
マスターオシレータMOは、例えば、レーザ共振器内にEOポッケルスセル、偏光素子、CO2ガスを含む放電管を配置したCO2レーザ発振器であってもよい。
マスターオシレータMOとして、半導体レーザを使用してもよい。CO2レーザの波長域で発振するレーザとして、量子カスケードレーザ(QCL)であってもよい。マスターオシレータMOは、半導体に流れる電流を制御することによって、パルスレーザ光を出力させてもよい。また、マスターオシレータMOは、CO2レーザ媒質の増幅ラインと同じ発振波長で発振するように、ペルチエ素子によって半導体温度を制御してもよい。
4.2 動作
マスターオシレータMOは、所定の繰り返し周波数で、かつ、低次横モードで、パルスレーザ光を出力させてもよい。この際、低次横モードとは、例えば、M2≦2であってもよい。マスターオシレータMOからのパルスレーザ光が入射していない時においても、第1段増幅器PA1〜第k段増幅器PAk〜第n段増幅器PAnは、図示しない電源を用いて、放電によりCO2レーザガスを励起させてもよい。
マスターオシレータMOから出力されたパルスレーザ光は、第1段リレー光学系RL1を通過してもよい。それにより、パルスレーザ光は、第1段増幅器PA1に入射させるのに必要なレーザビーム特性に変換されてもよい。この際、レーザビーム特性とは、例えばビーム半径、波面であってもよい。
第1段リレー光学系RL1から出力されたパルスレーザ光(シードレーザ光)は、第1段増幅器PA1に入射され、第1段増幅器PA1を通過することによって増幅されてもよい。
第1段増幅器PA1から出力されたパルスレーザ光は、第2段リレー光学系RL2を通過してもよい。それにより、第2段増幅器PA2に入射させるのに必要なレーザビーム特性に変換されてもよい。
第2段リレー光学系RL2から出力されたパルスレーザ光(シードレーザ光)は、第2段増幅器PA2に入射され、第2段増幅器PA2を通過することによってさらに増幅されてもよい。
同様にして、第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出力されたパルスレーザ光は、第k段リレー光学系RLkを通過してもよい。それにより、第k段増幅器PAkに入射させるのに必要なレ一ザビーム特性に変換されてもよい。
第k段リレー光学系RLkから出力されたパルスレーザ光(シードレーザ光)は、第k段増幅器PAkに入射され、第k段増幅器PAkを通過することによってさらに増幅されてもよい。
そして、最終段の第n段増幅器PAnによって増幅されたパルスレーザ光を、図2に示すように、EUV光を生成するチャンバ2に伝送するようにしてもよい。
5.複数の放電管と反射光学系を含む増幅器
5.1 構成
図3Aは、複数の放電管DTkと複数の凹面ミラーCMkを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。
第k段増幅器PAkは、例えば、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3、入射ウィンドウWIk、および出射ウィンドウWOkを含んで構成されてもよい。
第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4を、シードレーザ光SRkの光路上に配置してもよい。第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4内には、CO2レーザガスが封入されてもよい。図示しないブロアによって、このレーザガスは、光路中心の軸に沿って流されてもよい。
第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の外壁には、図示しない1対の電極がそれぞれ設置されてもよい。この1対の電極と図示しない高周波電源とが接続されてもよい。第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の全ては、例えば、同一の長さLtと同一の内側の半径wtを有してもよい。第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4は、放電管DTkの中心軸と光路中心が一致するように配置されてもよい。
入射ウィンドウWIkと出射ウィンドウWOkは、それぞれ、シードレーザ光SRkが第k段増幅器PAkに入射する位置PIkと増幅レーザ光ARkが出射する位置POkに対応して設置されてもよい。
第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3は、第1放電管DTk1および第2放電管DTk2の間、第2放電管DTk2および第3放電管DTk3の間、さらに、第3放電管DTk3および第4放電管DTk4の間にそれぞれ配置されてもよい。
第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3は、シードレーザ光SRが入射角度45度で入射し、反射角度45度で反射するように、図示しないミラーホルダでそれぞれ支持されてもよい。そして、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3のそれぞれの入射面は、同一平面上にあってもよい。この場合、同一平面とは、例えば、紙面と同一面であってもよい。例えば、各ミラーは、第1凹面ミラーCMk1と第2凹面ミラーCMk2の間隔と、第2凹面ミラーCMk2と第3凹面ミラーCMk3の間隔が、それぞれ同一距離のLとなるように、配置されてもよい。
第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3の反射面の表面形状は、レーザ光のビームがそれぞれ第2放電管DTk2〜第4放電管DTk4で蹴られる(vignetting)のを抑制するように、各々の放電管の中央にビームウエストを形成するような面形状であってもよい。例えば、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3は、同一の反射面の形状であって、回転楕円体面やトロイダル面であってもよい。第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3の仕様に関しては後述する。
第k段リレー光学系RLkは、所定の光路を形成するように、前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)と第k段増幅器PAkの間に設置されてもよい。第k段リレー光学系RLkとして、第1放電管DTk1を通過し、第1放電管DTk1の中央位置において、ビームウエストを形成するような球面波を出力可能な光学系を用いてもよい。
例えば、第k段リレー光学系RLkは、平面ミラーや凹面ミラーを含んでもよい。平面波を球面波に変換する場合は、軸外放物面ミラーを用いてもよい。この開示において、軸外放物面ミラーは、反射面の表面形状が所定の放物線の対称軸を回転軸とする回転体が形成する面の一部であって、放物線の対称軸上にない面を反射面の表面形状として備えるミラーと定義する。
第(k+1)段リレー光学系RL(k+1)は、第k段増幅器PAkと後段の第(k+1)段増幅器PA(k+1)の間の光路上に設置されてもよい。
5.2 動作
前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたパルスレーザ光のビームは、第k段リレー光学系RLkにおいて所定の凹面球面波に変換され、入射ウィンドウWIkを介して、シードレーザ光SRkとして第k段増幅器PAkに入射してもよい。そして、シードレーザ光SRkのビームは、第1放電管DTk1の中間位置でビームウエストを形成してもよい。その結果、シードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波で第1放電管DTk1の内面への照射を抑制されつつ、第1放電管DTk1を通過して増幅されてもよい。
さらに、シードレーザ光SRkのビームは、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3に、それぞれ入射角度45度で入射してもよい。そして、シードレーザ光SRkのビームは、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3で反射される都度、凹面球面波に変換されてもよい。その結果、それぞれの第2放電管DTk2〜第4放電管DTk4の中央位置で、シードレーザ光SRkのビームウエストが形成されてもよい。そして、シードレーザ光SRkは、それぞれ第2放電管DTk2〜第4放電管DTk4を通過することにより、増幅されてもよい。
第4放電管DTk4を通過して増幅されたパルスレーザ光は、出射ウィンドウWOkを介し、所定の凸面球面波の増幅レーザ光ARkとして出力されてもよい。この増幅レーザ光ARkを、第(k+1)段リレー光学系RL(k+1)を経由して、後段の第(k+1)段増幅器PA(k+1)に入射させてもよい。
5.3 反射光学系の仕様とレーザ光のビームの伝播
図3Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレーザ光のビームの伝播の模式図を示す。ここで、Z軸およびw軸は、それぞれシードレーザ光のビームが進む方向およびビームの強度分布における所定光強度以上のビームの半径を示す。この場合、所定光強度は、例えば、強度分布のピークに対して1/e2の強度であってもよい。図3Bにおいて、第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3は、これらと等価なレンズで表現され、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4は、点線の長方形で表現される。
凹面球面波である、リレー光学系RLkから出射されたシードレーザ光SRkのビームは、内側半径wtの第1放電管DTk1に入射してもよい。このシードレーザ光SRkのビームは、第1放電管DTk1に入射する際に、第1放電管DTk1の端部に蹴られるのを抑制され、中央値Lt/2の位置で、ビームウエスト半径w0を形成してもよい。
シードレーザ光SRkのビームは、ビームウエスト半径w0を形成した後、凸面球面波となって広がるが、第1放電管DTk1の内面に照射されるのを抑制されつつ、第1凹面ミラーCMk1に入射してもよい。
第1凹面ミラーCMk1からの反射光のビームは、凹面球面波となって、第2放電管DTk2に入射してもよい。このビームは、第2放電管DTk2の端部に蹴られるのを抑制され、第2放電管DTk2の中央値Lt/2の位置で、ビームウエスト半径w0が形成してもよい。その後、このシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって広がるが、第2放電管DTk2の内面に照射されるのを抑制されつつ、第2凹面ミラーCMk2に入射してもよい。
同様にして、第2凹面ミラーCMk2で反射されたシードレーザ光SRkのビームは、第3放電管DTk3の中央位置でビームウエストを形成して第3放電管DTk3を通過し、第3凹面ミラーCMk3に入射してもよい。そして、第3凹面ミラーCMk3で反射されたシードレーザ光SRkのビームは、第4放電管DTk4の中央位置でビームウエストを形成しつつ第4放電管DTk4を通過してもよい。
以上のようなシードレーザ光SRkのビームを形成するための第1凹面ミラーCMk1〜第3凹面ミラーCMk3の仕様は、以下の式から求めてもよい。一般的に、M2のレーザ光のガウシアンビームの波面の曲率半径とビームの半径(1/e2)は以下の式で表現されてもよい。
Figure 2013214708
ここで、ztは波面が平面である位置からの伝播距離、λはレーザ光の波長、w0は波面が平面である位置での光強度1/e2のビーム半径、w(zt)は距離ztを伝播した後での光強度1/e2のビームの半径、R(zt)は距離ztを伝播した後の波面の曲率半径を示してもよい。また、M2は、上述した通り、回折限界倍数と呼ばれ、シングル横モードの場合はM2=1となってもよい。
たとえば、M2の範囲と、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の端部の位置におけるシードレーザ光SRkの光強度1/e2のビーム半径weの範囲を以下の範囲にしてもよい。
1≦M2≦2 かつ wt/2≦we≦wt
ビームウエストの半径w0は、M2=1または2として、(1)式にzt=Lt/2を代入し、w(zt)=wtまたはwt/2として求めてもよい。そして、凹面ミラーCMkに入射する波面の曲率半径Rmは、(2)式にzt=L/2を代入して、(1)式から求められたビームウエスト半径w0から求めてもよい。
例えば、波長λ=10.6μm、凹面ミラー間の距離L=1m、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の長さLt=0.8m、放電管の内側の半径wt=0.015mの条件における凹面ミラーCMkに入射する凸面球面波の曲率半径Rmを(1)式および(2)式から求めてもよい。
2=1、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.015m、波面の曲率半径は、Rm=8894mとなってもよい。
2=1、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007498m、波面の曲率半径は、Rm=555.8mとなってもよい。
2=2、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.01499m、波面の曲率半径は、Rm=1110mとなってもよい。
2=2、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007491m、波面の曲率半径は、Rm=138.8mとなってもよい。
以上のように、入射および反射するレーザ光の球面波の曲率半径Rmの範囲は、138.8m≦Rm≦8894mであってもよい。
ここで、凹面ミラーCMkは、凸面球面波の曲率半径Rmの光を入射角度45度で入射したレーザ光を、凹面球面波の曲率半径Rmのレ一ザ光に変換して反射させる凹面ミラーCMkであってもよい。
5.4 点光源を所定の点に結像させる凹面ミラー
5.4.1 構成
図4は、凹面ミラーCMの表面形状が回転楕円体の一部の面で構成される場合の概略を示す。図4に示すように、この凹面ミラーCMの反射面として、長軸を中心とする回転楕円面の一部を使用してもよい。
例えば、楕円体面の第1の焦点F1と凹面ミラーCMの中心Cとの距離(線分F1−C)と、凹面ミラーCMの中心Cと第2の焦点F2との距離(線分C−F2)は、同じRmであってもよい。また、線分F1−Cと線分C−F2とのなす角度は90度であってもよい。
5.4.2 動作
第1の焦点F1の位置に配置された点光源は、凸面球面波となり、その球面波を凹面ミラーCMに入射角度45度で入射するようにしてもよい。凹面ミラーCMの中心位置Cに到達した球面波の曲率半径はRmであってもよい。
凹面ミラーCMにおいて、反射角度45度で反射される光は、凹面球面波に変換されてもよい。このときの球面波の曲率半径はRmであってもよい。
5.4.3 作用
表面形状が回転楕円体の凹面ミラーCMは、第1焦点F1の位置にある点光源の像を第2焦点F2の位置に転写結像してもよい。凹面ミラーCMは、曲率半径Rmの凸面球面波を反射して、曲率半径Rmの凹面球面波に変換することができてもよい。このような凹面ミラーCMを、増幅器PAのミラーとして使用してもよい。
5.4.4 その他
第1焦点F1の位置にある点光源の像を第2焦点F2の位置に転写結像させる凹面ミラーCMの別の実施形態として、凹面ミラーCMの反射面の表面形状は、水平方向と垂直方向の曲率半径が異なるトロイダル面であってもよい。
6.増幅器の他の実施形態
6.1 平面ミラーと凹面ミラーを含む増幅器
6.1.1 構成
図5Aは、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkとを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。
図3の実施形態と異なる構成について以下に記述する。第1放電管DTk1と第2放電管DTk2の間と、第3放電管DTk3と第4放電管DTk4の間に所定の光路を形成するように、第1凹面ミラーCMk1および第3凹面ミラーCMk3に代え、それぞれ第1平面ミラーPMk1および第3平面ミラーPMk3を配置してもよい。
第2放電管DTk2と第3放電管DTk3の間には、図3と同様、所定の光路を形成するように、第2凹面ミラーCMk2を配置してもよい。
この所定の光路の中心軸は、同一面内であってもよい。
ただし、第2凹面ミラーCM2の反射面の形状は、シードレーザ光SRkのビームウエストが、第1平面ミラーPMk1と第3平面ミラーPMk3の位置となるようなものであってもよい。
図示していない前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)、第k段リレー光学系RLk、第(k+1)段リレー光学系R(k+1)、および後段の第(k+1)段増幅器PA(k+1)の構成は、図3と同様であってもよい。ただし、第k段リレー光学系RLkとして、前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたレーザ光が第1平面ミラーPMk1の位置でビームウエストを形成するように、そのレーザ光の波面を凹面球面波に変換する光学システムを用いてもよい。
6.1.2 動作
図示しない前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたパルスレーザ光は、第k段リレー光学系RLkと入射ウィンドウWIkを経由して、所定の凹面球面波として、入射ウィンドウWIkを介してシードレーザ光SRkとして第k段増幅器PAkに入射してもよい。そして、シードレーザ光SRkは、第1放電管DTk1を通過することによって増幅されてもよい。
シードレーザ光SRkは、第1平面ミラーPMk1に入射角45度で入射してもよい。このとき、シードレーザ光SRkは、第1平面ミラーPMk1上でビームウエストを形成してもよい。シードレーザ光SRkは、第1平面ミラーPMk1によって反射され、凸面球面波となり、第2放電管DTk2の内面への照射を抑制しつつ、第2放電管DTk2を通過し、その結果、増幅されてもよい。
第2放電管DTk2を通過したシードレーザ光SRkは、凸面球面波として第2凹面ミラーCMk2に入射角度45度で入射し、凹面球面波として反射されてもよい。そして、このシードレーザ光SRkのビームは、第3放電管DTk3の端部で蹴られることがないように第3放電管DTk3に入射し、そして第3放電管DTk3を通過することによって増幅されてもよい。
第3放電管DTk3を通過したシードレーザ光SRkは、第3平面ミラーPMk3に入射角45度で入射してもよい。このとき、シードレーザ光SRkは、第3平面ミラーPMk3上でビームウエストを形成してもよい。シードレーザ光SRkは、第3平面ミラーPMk3によって反射され、凸面球面波となり、第4放電管DTk4の内面ヘの照射を抑制しつつ、第4放電管DTk4を通過することによって増幅されてもよい。第4放電管DTk4を通過して増幅されたパルスレーザ光は、所定の凸面球面波の増幅レーザ光ARkとして、出射ウィンドウWOkを介して出力されてもよい。
この増幅レーザ光は、図示しない第(k+1)段リレー光学系R(k+1)を経由して、後段の図示しない第(k+1)段増幅器PA(k+1)に入射してもよい。
図5Bは、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレ一ザ光のビームの伝播の模式図を示す。
シードレーザ光SRkの入射位置PIk(Z=0)を通過したシードレーザ光SRkのビームは、凹面球面波として、第1放電管DTk1に入射してもよい。このシードレーザ光SRkのビームは、第1放電管DTk1を通過し、第1平面ミラーPMk1の位置(Z=Lの位置)で、ビームウエスト半径w0を形成してもよい。そして、反射されたシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって第2放電管DTk2を通過し、Z=2Lの位置の第1凹面ミラーCMk1に入射してもよい。
第1凹面ミラーCMk1で反射された凹面球面波であるシードレーザ光SRkのビームは、第3放電管DTk3を通過し、第3平面ミラーPMk3の位置(Z=3Lの位置)で、半径w0のビームウエストを形成してもよい。そして、このシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって、第4放電管DTk4を通過し、Z=4Lの位置の増幅レーザ光ARkの出射位置POkを通過してもよい。ここで、ビームウエストから第2放電管DTk2における出射側の端部までの距離は、(L−Lt)/2+Ltとなってもよい。
たとえば、M2の範囲と、第2放電管DTk2における出射側の端部の位置におけるシードレーザ光SRkの強度1/e2のビーム半径weの範囲を以下の範囲にしてもよい。
1≦M2≦2 かつ wt/2≦we≦wt
ビームウエストの半径w0は、M2=1または2として、(1)式にzt=(L−Lt)/2+Ltを代入し、w(zt)=wtまたはwt/2として求めてもよい。凹面ミラーCMkに入射する波面の曲率半径Rmは、(2)式にzt=Lを代入して、(1)式から求められたビームウエスト半径w0から求めてもよい。
例えば、波長λ=10.6μm、平面ミラーPMと凹面ミラーCM間の距離L=1m、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の長さLt=0.8m、放電管DTの内側の半径wt=0.015mの条件における第1凹面ミラーCMk1に入射する凸面球面波の曲率半径Rmを(1)式および(2)式から求めてもよい。
2=1、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014998m、波面の曲率半径は、Rm=4445mとなってもよい。
2=1、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007485m、波面の曲率半径は、Rm=276.7mとなってもよい。
2=2、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014993m、波面の曲率半径は、Rm=1110mとなってもよい。
2=2、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007439m、波面の曲率半径は、Rm=68.24mとなってもよい。
以上のように、入射および反射する球面波の曲率半径Rmの範囲は、68.24m≦Rm≦4445mであってもよい。
6.2 球面凹面ミラーを含む増幅器
6.2.1 構成
図6Aは、ダブルパスの場合の、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkとを含む第k段増幅器PAkの概略を示す。
図3の実施形態と異なる構成について記述する。
第1放電管DTk1と第2放電管DTk2の間、第2放電管DTk2と第3放電管DTk3の間、および第3放電管DTk3と第4放電管DTk4の間に所定の光路を形成するように、凹面ミラーCMkに代え、それぞれ第1平面ミラーPMk1、第2平面ミラーPMk2および第3平面ミラーPMk3を配置してもよい。
第4凹面ミラーCMk4は、第4放電管DTk4を通過したレーザ光をほぼ同じ光路上に反射するように設置してもよい。第4凹面ミラーCMk4は、シードレーザ光SRk入射位置PIkおよび増幅レーザ光ARk出射位置POkから距離L1離れた位置に配置されてもよい。この第4凹面ミラーCMk4の反射面の形状は、シードレーザ光SRkのビームウエストが、第2平面ミラーPMk2の位置となるような所定の曲率半径の球面であってもよい。
また、第4放電管DTk4と第4凹面ミラーCMk4の間の光路上にλ/4板Wkが、設置されてもよい。
第k段リレー光学系RLkは、第(k−1)段増幅器PA(k−1)と第k段増幅器PAkの間の光路上に設置されてもよい。第k段リレー光学系RLkは、前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたレーザ光を第2平面ミラーPMk2の位置でビームウエストを形成する凹面球面波に変換する凹面ミラーCMkを含んでもよい。さらに、第k段リレー光学系RLkは、偏光ビームスプリッタBSを含んでもよい。偏光ビームスプリッタBSの反射面には、第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたシードレーザ光SRkのY方向に平行な直線偏光を高透過し、Y方向と直交するX方向の直線偏光を高反射する膜がコートされていてもよい。
第(k+1)段リレー光学系RL(k+1)は、第k段リレー光学系RLkと第(k+1)段増幅器PA(k+1)の間の光路上に設けられてもよい。
6.2.2 動作
前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたパルスレーザ光は、Y方向に平行な直線偏光であってもよい。このパルスレーザ光は、第k段リレー光学系RLkに設置されている偏光ビームスプリッタBSを高透過してもよい。このパルスレーザ光は第k段リレー光学系RLkに設置されている第5凹面ミラーCMk5によって、所定の凹面球面波となり、第k段増幅器PAkの入射ウィンドウWIkにシードレーザ光SRkとして入射してもよい。
そして、シードレーザ光SRkは、第1放電管DTk1を通過し、増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第1平面ミラーPMk1に入射角度45度で入射し、第2放電管DTk2に向けて反射され、第2放電管DTk2を通過することによって増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第2放電管DTk2を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第2放電管DTk2の内面に照射されることを抑制されてもよい。
第2放電管DTk2を通過したシードレーザ光SRkは、第2平面ミラーPMk2に入射角度45度で入射してもよい。このとき、シードレーザ光SRkは、ビームウエストを形成してもよい。そして、このシードレーザ光SRkは、反射角度45度で反射され、凸面球面波で第3放電管DTk3を通過することによって増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第3放電管DTk3を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第3放電管DTk3の内面に照射されることを抑制されてもよい。
第3放電管DTk3を通過したシードレーザ光SRkは、第3平面ミラーPMk3に入射角度45度で入射し、反射角度45度で反射されてもよい。シードレーザ光SRkは、第4放電管DTk4を通過することによって増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第4放電管DTk4を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第4放電管DTk4の内面に照射されるのを抑制されてもよい。
第4放電管DTk4を通過して増幅されたシードレーザ光SRkは、λ/4板Wkを透過して、円偏光に変換されてもよい。円偏光のレーザ光は、所定の曲率半径の凸面球面波で、第4凹面ミラーCMk4に入射して、ミラーと同じ曲率半径の凹面球面波となるように反射されてもよい。
この円偏光のレーザ光は、再びλ/4板Wkを透過することによって、X方向と平行な直線偏光に変換されてもよい。このX方向と平行なレーザ光は、第4放電管DTk4、第3平面ミラーPMk3、第3放電管DTk3、第2平面ミラーPMk2、第2放電管DTk2、第1平面ミラーPMk1および第1放電管DTk1を経由して増幅されてもよい。
ここで、X方向と平行なレーザ光のビームウエストの位置は第2平面ミラーPMk2の位置であってもよい。X方向と平行な直線偏光のレーザ光は、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4を通過する際に、ビームの一部がケラレたり、内面に照射するのを抑制されてもよい。
図6Bに、第k段増幅器PAkに設置された光学システムとレーザ光のビームの伝播の模式図を示す。
シードレーザ光SRkの入射位置PIk(Z=0)を通過したシードレーザ光SRkのビームは、凹面球面波で、第1放電管DTk1と、第1平面ミラーPMk1と、第2放電管DTk2とを経由して、第2平面ミラーPMk2に入射してもよい。このシードレーザ光SRkのビームは、第2平面ミラーPMk2の位置(Z=2Lの位置)で、半径w0のビームウエストを形成してもよい。そして、第2平面ミラーPMk2で反射されたシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって、第3放電管DTk3、第3平面ミラーPMk3、第4放電管DTk4を経由して、Z=4L+L1の位置の第4凹面ミラーCMk4に入射してもよい。
シードレーザ光SRkのビームは、第4凹面ミラーCMk4で反射され、凹面球面波となって、第4放電管DTk4と、第3平面ミラーPMk3と、第3放電管DTk3とを経由し、第2平面ミラーPMk2の位置(Z=6L+2L1の位置)で、半径w0のビームウエストを形成してもよい。そして、第2平面ミラーPMk2で反射されたシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって、第2放電管DTk2、第1平面ミラーPMk1、および第1放電管DTk1を経由して、Z=8L+2L1の位置の増幅レーザ光ARkの出射位置POkを通過してもよい。ここで、ビームウエスト(平面ミラー2)の位置から第4放電管DTk4における出射側の端部のまでの距離は、2L−(L−Lt)/2=(3L+Lt)/2となってもよい。
たとえば、M2の範囲と、第4放電管DTk4における出射側の端部の位置におけるシードレーザ光SRkの強度1/e2のビーム半径weの範囲を以下の範囲にしてもよい。
1≦M2≦2 かつ wt/2≦we≦w
ビームウエストの半径w0は、(1)式にzt=(3L+Lt)/2を代入し、w(zt)=wtまたはwt/2として求めてもよい。第4凹面ミラーCMk4に入射する波面の曲率半径Rmは、(2)式にzt=2L+L1を代入して、(1)式から求められたビームウエスト半径w0から求めてもよい。
例えば、波長λ=10.6μm、平面ミラーPMkと凹面ミラーCMk間の距離L=1m、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の長さLt=0.8m、放電管DTkの内側の半径wt=0.015m、L1=0.1mの条件における第1凹面ミラーCMk1に入射する凸面の波面の曲率半径Rmを、式(1)および式(2)を用いて求めてもよい。
2=1、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014994m、波面の曲率半径は、Rm=2116mとなってもよい。
2=1、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007448m、波面の曲率半径は、Rm=130.8mとなってもよい。
2=2、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014974m、波面の曲率半径は、Rm=527.8267mとなってもよい。
2=2、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007279m、波面の曲率半径は、Rm=31.45mとなってもよい。
以上のように、入射および反射する球面波の曲率半径Rmの範囲は、31.45m≦Rm≦2116mであってもよい。
ここで、第4凹面ミラーCMk4は、垂直入射の凹面ミラーであるので、このミラーの反射面の形状は、曲率半径がRmの球面であってもよい。
6.3 軸外放物面凹面ミラーを含む増幅器
6.3.1 構成
図7Aは、複数の放電管DTkと、平面ミラーPMkと、凹面ミラーCMkと、を含む増幅器PAkの他の構成の概略を示す。図7Bは、この増幅器の側面図を示す。図8Aは、図7AのVIIIA−VIIIAの断面図である。図8Bは、増幅器PAkに設置された光学システムと、レーザ光のビームの伝播の模式図を示す。
第k段増幅器PAkは、例えば、入射ウィンドウWIk、出射ウィンドウWOk、第1放電管DTk1および第1’放電管DTk1'、第1平面ミラーPMk1および第1’平面ミラーPMk1'、第2放電管DTk2および第2’放電管DTk2'、第2平面ミラーPMk2および第2’平面ミラーPMk2'、第3放電管DTk3および第3’放電管DTk3'、第3平面ミラーPMk3および第3’平面ミラーPMk3'、第4放電管DTk4および第4’放電管DTk4'、ならびに、第6凹面ミラーCMk6および第6’凹面ミラーCMk6'を含んでもよい。
第1放電管DTk1から第4放電管DTk4および第1’放電管DTk1'から第4’放電管DTk4'は、それぞれ第1の光路および第2の光路上に設置されてもよい。第1と第2の光路の中心軸は、互いに平行な平面内にあってもよい。
第1平面ミラーPMk1は、第1放電管DTk1と第2放電管DTk2の間に設けられてもよく、第1’平面ミラーPMk1'は、第1’放電管DTk1'と第2’放電管DTk2'の間に設けられてもよく、それぞれの第1および第2の光路を形成してもよい。同様に、第2平面ミラーPMk2は、第2放電管DTk2と第3放電管DTk3の間に、第2’平面ミラーPMk2'は、第2’放電管DTk2'と第3’放電管DTk3'の間に設けられてもよく、それぞれ第1および第2の光路を形成してもよい。第3平面ミラーPMk3は、第3放電管DTk3と第4放電管DTk4の間に、第3’平面ミラーPMk3'は、第3’放電管DTk3'と第4’放電管DTk4'の間に設けられてもよく、それぞれ第1および第2の光路を形成してもよい。
第6凹面ミラーCMk6および第6'凹面ミラーCMk6'は、第1および第2の光路を接続する光路を形成するように設置してもよい。第6凹面ミラーCMk6は、シードレーザ光SRk入射位置PIkから距離L2離れた位置に配置されてもよい。また、第6’凹面ミラーCMk6’は、増幅レーザ光出射位置POkから距離L2離れた位置に配置されてもよい。 第6凹面ミラーCMk6と、第6'凹面ミラーCMk6'とは、距離L3離れて配置されてもよい。
第6凹面ミラーCMk6は、シードレーザ光SRkの凸面球面波を平面波に変換する軸外放物面ミラーであってもよい。
第6'凹面ミラーCMk6'は、シードレーザ光SRkの平面波を凹面球面波に変換し、ビームウエスト位置が第2’平面ミラーPMk2'となるような、軸外放物面ミラーであってもよい。
図示していない前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)、第k段リレー光学系RLk、第(k+1)段リレー光学系RL(k+1)、および後段の第(k+1)段増幅器PA(k+1)の構成に関しては、図3と同様であってもよい。第k段リレー光学系RLkは前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたレーザ光が第2平面ミラーPMk2の位置でビームウエストを形成するように凸面球面波に変換する光学システムであってもよい。
6.3.2 動作
前段の第(k−1)段増幅器PA(k−1)から出射されたパルスレーザ光は、図示しない第k段リレー光学系RLkに設置されている光学システムによって、所定の凹面球面波とされ、第k段増幅器PAkの入射ウィンドウWIkにシードレーザ光SRkとして入射してもよい。そして、シードレーザ光SRkは、第1放電管DTk1を通過することによって増幅されてもよい。
シードレーザ光SRkは第1平面ミラーPMk1に入射角45度で入射し、反射されてもよい。この反射されたレーザ光は、第2放電管DTk2を通過することによって増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第2放電管DTk2を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第2放電管DTk2の内面に照射されるのを抑制されてもよい。
第2放電管DTk2を通過したシードレーザ光SRkは、第2平面ミラーPMk2に入射角度45度で入射し、第2平面ミラーPMk2の位置で、ビームウエストを形成してもよい。そして、このシードレーザ光SRkは反射角度45度で反射され、凸面球面波で第3放電管DTk3を通過することにより、増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第3放電管DTk3を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第3放電管DTk3の内面に照射されるのを抑制されてもよい。
第3放電管DTk3を通過したシードレーザ光SRkは、第3平面ミラーPMk3に入射角度45度で入射し、反射角度45度で反射されてもよい。その後、シードレーザ光SRkは、第4放電管DTk4に入射され、第4放電管DTk4を通過することによって増幅されてもよい。シードレーザ光SRkは、第4放電管DTk4を通過する際に、レーザ光のビームの一部が第4放電管DTk4の内面に照射されるのを抑制されてもよい。
第4放電管DTk4を通過したシードレーザ光SRkは、凸面球面波であり、第6凹面ミラーCMk6に入射角度45度で入射し、平面波に変換されて反射されてもよい。そして、この平面波のシードレーザ光SRkは第6’凹面ミラーCMk6’に入射角度45度で入射し、所定の曲率半径の凹面球面波に変換されて反射されてもよい。
このシードレーザ光SRkは、第4’放電管DTk4'、第3’平面ミラーPMk3'、第3’放電管DTk3'、第2’平面ミラーPMk2'、第2’放電管DTk2'、第1’平面ミラーPMk1'、および第1’放電管DTk1'を経由して増幅され、出射ウィンドウWOkを介して、増幅レーザ光ARkとして出射されてもよい。
ここで、シードレーザ光SRkのビームウエストは、第2’平面ミラーPMk2’の位置に形成されてもよい。シードレーザ光SRkのビームは、第4’放電管DTk4'〜第1’放電管DTk1'を通過する際に、第1’放電管DTk1'の入射端部におけるレーザ光のビームの一部のケラレを抑制されてもよい。さらに、シードレーザ光SRkは、第4’放電管DTk4'の内面にビームの一部が照射するのを抑制されてもよい。
以上の動作を図8Bに示すビームの伝播の模式図を基に説明する。シードレーザ光SRkの入射位置PIk(Z=0)を通過したシードレーザ光SRkのビームは、凹面球面波であり、第1放電管DTk1、第1平面ミラーPMk1、および第2放電管DTk2を経由して、第2平面ミラーPMk2に入射してもよい。このシードレーザ光SRkのビームは、第2平面ミラーPMk2の位置(Z=2Lの位置)で、半径w0のビームウエストを形成してもよい。
そして、第2平面ミラーPMk2で反射されたシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって、第3放電管DTk3、第3平面ミラーPMk3、および第4放電管DTk4を経由して、Z=4L+L2の位置の第6凹面ミラーCMk6に入射してもよい。
第6凹面ミラーCMk6で反射されたレーザ光のビームは、平面波に変換されてもよい。この平面波のレーザ光のビームは、Z=4L+L2+L3の位置の第6’凹面ミラーCMk6'によって、凹面球面波に変換されてもよい。
シードレーザ光SRkのビームは、第4’放電管DTk4'と、第3’平面ミラーPMk3'と、第3’放電管DTk3'とを経由し、第2’平面ミラーPMk2'の位置(Z=6L+2L2+L3)で、半径w0のビームウエストを形成してもよい。そして、この反射したシードレーザ光SRkのビームは、凸面球面波となって、第2’放電管DTk2'、第1’平面ミラーPMk1'、および第1’放電管DTk1'を経由して、Z=8L+2L2+L3の位置にある増幅レーザ光の出射位置POkを通過してもよい。ここで、ビームウエスト(第2’平面ミラーPMk2')の位置から第1’放電管DTk1'における出射側の端部のまでの距離は、図6Bの場合と同様、(3L+Lt)/2となってもよい。
たとえば、M2の範囲と、第4放電管DTk4における出射側の端部の位置におけるシードレーザ光SRkのビームの半径(1/e2)weの範囲を以下の範囲にしてもよい。
1≦M2≦2 かつ wt/2≦we≦w
ビームウエストの半径w0は、(1)式にzt=(3L+Lt)/2を代入し、w(zt)=wtまたはwt/2として求めてもよい。
第6凹面ミラーCMk6に入射する波面の曲率半径Rmは、(2)式にzt=2L+L2を代入して、(1)式から求められたビームウエスト半径w0から求めてもよい。
例えば、波長λ=10.6μm、平面ミラーPMと凹面ミラーCM間の距離L=1m、第1放電管DTk1〜第4放電管DTk4の長さLt=0.8m、放電管DTの内側の半径wt=0.015m、L2=0.1mの条件における第6凹面ミラーCMk6に入射する凸面球面波の曲率半径Rmを(1)式および(2)式から求めてもよい。
2=1、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014994m、波面の曲率半径は、Rm=2116mとなってもよい。
2=1、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007448m、波面の曲率半径は、Rm=130.8mとなってもよい。
2=2、we=0.015の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.014974m、波面の曲率半径は、Rm=527.8267mとなってもよい。
2=2、we=0.0075の条件におけるビームウエスト半径は、w0=0.007279m、波面の曲率半径は、Rm=31.45mとなってもよい。
以上のように、入射する球面波の曲率半径Rmの範囲は、31.45m≦Rm≦2116mであってもよい。
ここで、レーザ光を第6凹面ミラーCMk6と第6’凹面ミラーCMk6'を介して反射させることによって、凸面球面波の曲率半径Rmのレーザ光を、凹面球面波の曲率半径Rmのレーザ光に変換してもよい。したがって、第6凹面ミラーCMk6及び第6’凹面ミラーCMk6'は、入射角45度の焦点距離Rmの軸外放物面ミラーであってもよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
1…EUV光生成装置、2…チャンバ、3…レーザ装置、4…ターゲットセンサ、5…EUV光生成制御システム、6…露光装置、11…EUV光生成システム、21…ウィンドウ、22…レーザ光集光ミラー、23…EUV集光ミラー、24…貫通孔、25…プラズマ生成領域、251…放射光、252…EUV光、26…ドロップレット生成器、27…ターゲット、28…ターゲット回収部、29…接続部、291…壁、292…中間集光点、31,32,33…パルスレーザ光、34…レーザ光進行方向制御装置、MO…マスターオシレータ、PA…増幅器、RL…リレー光学系、PIk…シードレーザ光の入射位置、POk…増幅レーザの出射位置、WIk…入射ウィンドウ、WOk…出射ウィンドウ、DT…放電管、CM…凹面ミラー、PM…平面ミラー、シードレーザ光…SR、増幅レーザ光…AR

Claims (14)

  1. シードレーザ光の光路上に配置された複数の放電管と、
    前記複数の放電管の間であって、前記シードレーザ光が所定の光路を形成するように配置され、点光源を所定の点に結像させる反射光学系と、
    を備える増幅器。
  2. 前記反射光学系は、回転楕円凹面ミラーを備える請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記反射光学系は、トロイダルミラーを備える請求項1に記載の増幅器。
  4. 前記反射光学系は、2枚の軸外放物面ミラーを備える請求項1に記載の増幅器。
  5. 前記反射光学系は、1枚の球面ミラーを備える請求項1に記載の増幅器。
  6. 請求項1に記載の増幅器を備えるレーザ装置。
  7. 請求項6に記載のレーザ装置を備える極端紫外光生成装置。
  8. 光路上にビームウエストを形成するシードレーザ光の前記光路上に配置された放電管と、
    前記ビームウエストを前記放電管の内部に転写する反射光学系と、
    を備える増幅器。
  9. 前記反射光学系は、回転楕円凹面ミラーを備える請求項8に記載の増幅器。
  10. 前記反射光学系は、トロイダルミラーを備える請求項8に記載の増幅器。
  11. 前記反射光学系は、2枚の軸外放物面ミラーを備える請求項8に記載の増幅器。
  12. 前記反射光学系は、1枚の球面ミラーを備える請求項8に記載の増幅器。
  13. 請求項8に記載の増幅器を備えるレーザ装置。
  14. 請求項13に記載のレーザ装置を備える極端紫外光生成装置。
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