JP2013234576A - 内燃機関のカム角センサの取付構造 - Google Patents

内燃機関のカム角センサの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】カム角センサのセンシング部が軸受の転動体の動作を誤検出するのを防止し、カムシャフトの回転角を正確に検出する。
【解決手段】本発明は、転がり軸受49を介して回転可能に設けられるカムシャフト45の被検出体34をセンシング部37で検知することによりカムシャフト45の回転角を検出するカム角センサ36の取付構造であって、転がり軸受49は、カムシャフト45と一体に回転する内輪31と、カムシャフト45の周辺部材に固定される外輪32と、外輪32と記内輪31との間で転動する転動体33とを備え、カム角センサ36のセンシング部37とカム角センサ36に隣接する転がり軸受49の転動体33とを結ぶ線上に外輪32が配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のカムシャフトの回転角を検出するカム角センサの取付構造に関する。
一般に、自動二輪車或いは自動車等の内燃機関(以降「エンジン」と言う。)には、動弁装置のカムシャフトの回転角を検出するためにカム角センサが取り付けられる。
従来のカム角センサの取付構造としては、例えば、軸受を介して回転可能に支持されるカム軸の端面から被検出体としてデコンプピンが突出して設けられると共に、該デコンプピンの一端部に臨んでカム角センサが取り付けられ、該カム角センサのセンシング部で前記デコンプピンを検知することにより前記カム軸の回転角を検出するように構成されたものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−76620号公報(特に、図7(a)、(b)参照)
しかしながら、上記した従来のカム角センサの取付構造では、カム角センサのセンシング部と軸受の転動体との間に遮るものがないため、カム角センサのセンシング部が、軸受の転動体の動きによるノイズ(磁性の変化)を誤検出し、カム角センサがカム軸の回転角を正確に検出することができなくなるといった問題が生じている。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、カム角センサのセンシング部が軸受の転動体の動作を誤検出するのを防止し、カムシャフトの回転角を正確に検出することのできるカム角センサの取付構造を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、転がり軸受を介して回転可能に設けられるカムシャフトの被検出体をセンシング部で検知することにより該カムシャフトの回転角を検出するカム角センサの取付構造であって、前記転がり軸受は、前記カムシャフトと一体に回転する内輪と、該カムシャフトの周辺部材に固定される外輪と、該外輪と前記内輪との間で転動する転動体とを備え、前記カム角センサのセンシング部と該カム角センサに隣接する前記転がり軸受の転動体とを結ぶ線上に前記外輪が配置されていることを特徴とする。
この特徴によれば、前記カム角センサのセンシング部が転がり軸受の転動体の動きによるノイズ(磁性の変化)を誤って検知することがないため、カム角センサはカムシャフトの回転角を正確に検出することができる。
また、本発明に係るカム角センサの取付構造において、前記被検出体は前記カムシャフトの一端部に設けられ、前記カム角センサは前記センシング部が前記被検出体に対向すると共に前記カムシャフトの軸方向において前記転がり軸受とオーバーラップするように設けられているのが好ましい。
この特徴によれば、カムシャフトの軸方向の寸法を短縮することができるため、エンジンのコンパクト化を図ることができる。
また、本発明に係るカム角センサの取付構造において、前記被検出体は、前記カムシャフトの径方向において前記外輪の外側まで延出するように形成されているのが好ましい。
この特徴によれば、前記カム角センサのセンシング部が転がり軸受の転動体の動きによるノイズ(磁性の変化)を誤って検知するのをさらに確実に防止することができるため、カム角センサはカムシャフトの回転角をより正確に検出することができる。
また、本発明に係るカム角センサの取付構造において、前記カム角センサは、シリンダヘッドカバーの壁面に設けられているのが好ましい。
この特徴によれば、シリンダヘッドカバーの壁面を利用してカム角センサを固定することができるため、部品点数の削減を図ると共に、エンジンのさらなるコンパクト化を図ることができる。
また、本発明に係るカム角センサの取付構造は、前記カムシャフトの軸方向にスライド可能に設けられる3次元カムを備えたエンジンに設けられているのが好ましい。
この特徴によれば、カムシャフトの軸方向の寸法の短縮化に伴ってエンジンのカム角センサの周辺部分が上方に多少膨らんだとしても、3次元カムを備えたエンジンにおいて生じるカム角センサの上方の空きスペースを有効に利用することができるため、エンジンのコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、カム角センサのセンシング部が軸受の転動体の動作を誤検出するのを防止し、カムシャフトの回転角を正確に検出することができると共に、エンジンのコンパクト化を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造を備えた自動二輪車を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造を備えたエンジンを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造を備えたエンジンを示す側面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造(図4のB部分)を拡大して示す断面図である。 図2のB−B断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造について詳細に説明する。なお、本発明に係るカム角センサの取付構造は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンを備える車両に対して有効に適用可能であるが、以下の説明では、図1に示すように自動二輪車1のエンジン2に適用した場合について例示して説明する。また、以下の説明において、前後、左右、上下の方向は、自動二輪車1に乗車したライダーから見た方向を基準とする。
図1は、本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造を備えた自動二輪車1を示す右側面図である。自動二輪車1は、車体フレーム3と、車体フレーム3に搭載されたエンジン2と、車体フレーム3の前端部に軸支されたステアリング機構4と、ステアリング機構4の下端部に軸支された前輪5と、ステアリング機構4に設けられた前輪懸架装置6と、車体フレーム3の後部に上下方向へ揺動自在に軸支されたスイングアーム7と、スイングアーム7の後端部に軸支された後輪8と、車体フレーム8とスイングアーム7との間に連結された図示しない後輪懸架装置と、を備えて構成されている。
車体フレーム3は、例えばツインチューブ型のものであり、前端部に配置されたヘッドパイプ10と、ヘッドパイプ10の直後で左右方向に拡開させて斜め後下方に延びるタンクレールを兼ねた左右一対のメインフレーム11と、メインフレーム11の後端部に一体に設けられて略下方に向かって延びる左右一対のセンターフレーム12と、メインフレーム12の後端部から斜め後上方に延びる左右一対のシートレール13と、を備えて構成されている。
ヘッドパイプ10は、ステアリングシャフト(図示省略)を介してステアリング機構4を軸支している。また、センターフレーム12は、その長手方向の略中央部に架設されたピボット軸14を支持し、ピボット軸14は、スイングアーム7を軸支している。さらに、メインフレーム11及びシートレール13は、燃料タンク15を下方から支持している。
エンジン2は、自動二輪車1の中央下部、より詳しくはメインフレーム11の下方に配置されている。なお、エンジン2の構成については、後述する。
ステアリング機構4は、ヘッドパイプ10及び前記ステアリングシャフトによって自動二輪車1の左右方向へ回動自在に軸支されている。ステアリング機構4は、前記ステアリングシャフトに軸支されたステアリングヘッドに設けられた左右一対のフロントフォーク16と、フロントフォーク16の上端近傍またはステアリングヘッドに設けられた一対のハンドルバー17と、を備えている。左右それぞれのハンドルバー17は、ハンドルグリップ18を備えており、右側に配置されたハンドルグリップ18は、スロットルグリップである。
前輪5は、ステアリング機構4のハンドルバー17によって左右に回動自在に操舵され、前輪車軸19によってフロントフォーク16に軸支された前輪ホイール20と、前輪ホイール20の外周部に被着された前輪タイヤ21と、前輪ホイール20にボルトなどの締結部材(図示省略)によって固定された前輪ブレーキプレート22と、を備えて構成されている。
スイングアーム7の前端部は、センターフレーム12の上下方向において略中央に設けられたピボット軸14に軸支されている。
後輪13は、後輪車軸23によってスイングアーム7に軸支された後輪ホイール24と、後輪ホイール24の外周部に被着された後輪タイヤ25と、後輪ホイール24にボルトなどの締結部材(図示省略)によって固定された後輪ブレーキプレート26と、を備えて構成されている。
後輪懸架装置9は、後輪8が捕らえた路面の凹凸によるスイングアーム7の上下方向の揺動を車体フレーム3に伝えないようにする緩衝装置であり、後輪8を路面に押さえ付ける機能を兼ねており、スプリングとショックアブソーバーとを組み合わせたサスペンションユニット(いずれも図示省略)を備えている。
また、自動二輪車1は、車両の少なくとも一部、例えば、前部から中央下部にかけて流線形のカウリング27に覆われており、このカウリング27は、自動二輪車1の走行中の空気抵抗を低減させるとともに、走行風圧からライダーを保護するように形成されている。カウリング27は、車両の前部を覆うフロントカバー28と、車両の後方を覆うシートカウル29と、を備えており、シートカウル29は着座シート30を支持している。
次に、本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造を備えたエンジン2について詳細に説明する。
図2はヘッドカバー及びボールスクリューカバーを取り外した状態のエンジン2を示す平面図、図3はカム角センサの取付構造を備えたエンジンを示す側面図、図4は図3のカムシャフト中心及びスクリューシャフト中心を通るA−A断面図、図5はカム角センサの取付構造(図4のB部分)を拡大して示す断面図、図6は図2のセンサーピンを通ってエンジンの前後方向に延びるB−B断面図である。
エンジン2は、例えば4気筒エンジンであって、図示しないシリンダブロックの上面において略上方に向けて配設されるシリンダヘッド40と、シリンダヘッド40の上部に設けられるカムハウジング41と、シリンダヘッド40及びカムハウジング41の上側を覆うヘッドカバー76と、を備えて構成されている。
シリンダヘッド40には、シリンダヘッド40の幅方向すなわち車体前後方向の略中央部に、4基のスパークプラグ42が車体左右方向に等間隔で配設されており、これらのスパークプラグ42を挟んで車体前方側には吸気ポート43が斜め上方に向かって開口され、車体後方側には排気ポート44が斜め下方に向かって開口されている。
また、シリンダヘッド40の上部には、下半円形状の複数の吸気側カムシャフト受部47及び排気側カムシャフト受部48がスパープラグ42を挟んで千鳥掛けに配設されており、吸気側カムシャフト受部47及び排気側カムシャフト受部48の上に、互いに平行を成すように吸気側カムシャフト45及び排気側カムシャフト46が軸支される。
吸気側カムシャフト45の一方の端部(本実施の形態では、右端部)には吸気側スプロケット51が一体に回転可能に取り付けられ、排気側カムシャフト46の一方の端部には排気側スプロケット52が一体に回転可能に取り付けられている。吸気側カムシャフト45及び排気側カムシャフト46は、チェーンケース53に覆われるタイミングチェーン54により掛け渡されて回転駆動するように構成されており、タイミングチェーン54はタイミングチェーン54の上方に配設されたタイミングチェーンガイド55により適正に案内されるようになっている。また、シリンダヘッド40には、吸気側カムスプロケット51の回転を検出するカムポジションセンサ56が取付けられている。
カムハウジング41は、シリンダヘッド40に支持される吸気側カムシャフト45の上方に形成される吸気側カムハウジング60と、シリンダヘッド40に支持される排気側カムシャフト46の上方に形成される排気側カムハウジング61と、を備えている。
吸気側カムハウジング60には、吸気側支持部62(図6参照)がシリンダヘッド40の吸気側カムシャフト受部47に対応する位置にそれぞれ形成されている。
吸気側支持部62と吸気側カムシャフト受部47とに沿って装着された転がり軸受49によって吸気側カムシャフト45は軸支される。
転がり軸受49は、所定間隔で複数箇所(本実施の形態では5箇所)に配設されており、吸気側カムシャフト45と一体に回転する内輪31と、吸気側カムシャフト45の周辺部材であるカムハウジング41に固定される外輪32と、内輪31と外輪32との間において周面に沿って転動可能に設けられる転動体33と、を備えている。
吸気側カムハウジング60の上部には、それぞれ軸受部65a,65b,65c,65d,65eが形成されており、各軸受部65a,65b,65c,65d,65eにはフォークシャフト90がその軸方向にスライド可能に支持されており、平面視で吸気側カムシャフト45を挟んでフォークシャフト90の反対側(すなわち、車体前方側)の位置に、フォークシャフト90の駆動機構を構成する、モータ93、ボールスクリュー91及びギア群92等が吸気側カムハウジング60の上部に取り付けられている。フォークシャフト90は、ボールスクリュー91及びギア群92を介してモータ93の出力軸に接続されており、これにより、フォークシャフト90は、モータ93の作動によりその軸方向に所望量スライド移動するようになっている。
一方、排気側カムハウジング61には、排気側支持部72(図6参照)がシリンダヘッド40の排気側カムシャフト受部48に対応する位置に形成されている。排気側支持部72の左側上部には円柱形状のオイルプラグ74用の嵌合凹部(図示省略)が形成されている。
各排気側支持部72a,72b,72c,72dには、排気側カムシャフト46を上方から軸支可能なように上半円形状の上向き凹部73がそれぞれ形成されており、この上向き凹部73と排気側カムシャフト受部48とに沿って装着された転がり軸受(図示省略)によって排気側カムシャフト46は軸支される。
吸気側カムシャフト45は4気筒に跨って延設されており、吸気側カムシャフト45には4気筒に対応して4個のカム85が装着されている。カム85は3次元カムであり、吸気側カムシャフト45の軸方向に対して傾斜するカム面86(図5参照)を有しており、バルブリフト量を連続的に変化させる形状を有している。この場合、カム85は、カム高さと同時にカム作用角及びリフトタイミングも変化するように形成されており、バルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角が大きくなり、更にはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。
吸気側カムシャフト45とカム85との間にはキー(図示省略)が介装されており、吸気側カムシャフト45に対するカム85の相対的な回転が規制されると共に、カム85が吸気側カムシャフト45に沿ってスライド可能となっている。
フォークシャフト90には、各カム85に対応して4個のカムフォーク94が支持されており、カムフォーク94はフォークシャフト90と一体にその軸方向にスライド可能に設けられている。カムフォーク94は、フォークシャフト90に対して直交する方向の吸気側カムシャフト45側へ延出し、その先端部94a,94bは軸方向に二股状に形成されている。
カム85のカム高さの低い側(ローリフト側)の端部には、カムフォーク94との間にベアリング96が装着されている。ベアリング96の径方向外側には、ベアリングリング97がCリング98を介して装着されており、カムフォーク94の反カム面側の先端部94bは、ベアリングリング97の反カム面側の端面に当接している。
これにより、フォークシャフト90がその軸方向にスライドするのに連動又は同期して、カム85が吸気側カムシャフト45に沿ってそれぞれスライドするようになっている。
吸気側カムシャフト45の右端部には、転がり軸受49に近接するように、被検出体としてのセンサーピン34が固定されている。センサーピン34は、吸気側カムシャフト45の径方向に、転がり軸受49の外輪32の外側まで延出するように形成されている。
シリンダヘッドカバー35の右側壁面には、カム角センサ36が配設されている。カム角センサ36は、その下端部にセンシング部37を備え、センシング部37がセンサーピン34の先端面に対向すると共に、吸気側カムシャフト45の軸方向において転がり軸受49とオーバーラップする位置に配置されている。
これにより、カム角センサ36のセンシング部37と該カム角センサ36に隣接する転がり軸受49の転動体33とを結ぶ線(図5中に破線で示す)上に外輪32が配置されており、カム角センサ36のセンシング部37が、転がり軸受49の転動体33の動きを検知しないようになっている。
なお、排気側カムシャフト46回りの基本的な構成は、上記した吸気側カムシャフト45回りの構成と同様であるので、その構成の詳細な説明は省略する。
吸気側カムシャフト45の下方には、吸気側タペットユニット38と、吸気側バルブユニット39が配設されている。
吸気側タペットユニット38は、図4に示されているように、その外周面がカム85に接触するタペットローラ64を備えており、タペットローラ64がカム85のカム面86に押圧されることにより、後述する吸気バルブ70を進退させるバルブリフタとして機能する。
タペットローラ64内には腕部材66が配置されており、タペットローラ64の内周面と腕部材66中央の大径部との間に介装されるボール(図示省略)を介してタペットローラ64が回転可能に支持されるとともに、腕部材66が揺動可能となっている。腕部材66を覆うようにタペットガイド67が配置されており、タペットガイド67はボルトによってシリンダヘッド40に固定されている。
吸気側のバルブユニット39は2つの吸気バルブ70を備えている。吸気バルブ70の外周には、バルブスプリング71が配設され、吸気バルブ70は上端に装着されたタペットシム68を介して腕部材66の両端部により押圧されるようになっている。
なお、排気側カムシャフト46の下方には、排気側タペットユニットと、排気側バルブユニットが配設されているが、該排気側タペットユニット及び排気側バルブユニットは、それぞれ吸気側タペットユニット38及び吸気側バルブユニット39と基本的な構成が同様であるため、それらの構成の詳細な説明は省略する。
上記した構成を備えたエンジン2において、アクセル操作すると、モータ93が作動し、モータ93の出力軸の回転によってボールスクリュー91及びギア群92を介してフォークシャフト90がその軸方向に所望量スライド移動する。このフォークシャフト90のスライド動作に伴い、各気筒において、カムフォーク94がフォークシャフト90の軸方向にスライドし、これにより、カム85は吸気側カムシャフト45に沿ってそれぞれスライドし、アクセル開度に応じて吸気バルブ70及び排気バルブ(図示省略)のリフト量及び作用角が無段階に可変制御される。そして、この時、カム角センサ36がセンサーピン34を検知することにより各カムシャフト45,46の回転角が検出され、アイドル回転域から全開域まで吸排気量が好適にコントロールされ、エンジン回転数(又は車両速度)に最も適した吸排気が行われる。
上記した本発明の実施の形態に係るカム角センサの取付構造によれば、カム角センサ36のセンシング部37と該カム角センサ36に隣接する転がり軸受49の転動体33とを結ぶ線上に外輪32が配置されているため、カム角センサ36のセンシング部37が、転がり軸受49の転動体33の動きによるノイズ(磁性の変化)を誤って検知することがない。したがって、カム角センサ36は各カムシャフト45,46の回転角を正確に検出することができるため、エンジン2は最適に制御される。
また、カム角センサ36がカムシャフト45の軸方向において転がり軸受49とオーバーラップするように設けられており、さらに、センサーピン34がカムシャフ45の径方向において外輪32の外側まで延出するように形成されているため、カムシャフト45の軸方向の寸法を短縮することができ、エンジン2のコンパクト化を図ることができる。
さらにまた、本発明に係るカム角センサの取付構造を3次元カムを備えたエンジン2に設けることにより、カムシャフト45の軸方向の寸法の短縮化に伴ってエンジン2のカム角センサ36の周辺部分が上方に多少膨らんだとしても、3次元カムを備えたエンジン2において生じるカム角センサの上方の空きスペースSを有効に利用することができるため、エンジン2のさらなるコンパクト化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態では、3次元カムを備えたエンジン2に本発明を適用した場合について説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明は3次元カム以外のカムを備えたエンジンにも適用可能である。
また、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
2 エンジン
31 内輪
32 外輪
33 転動体
34 センサーピン(被検出体)
35 シリンダヘッドカバー
36 カム角センサ
37 センシング部
41 カムハウジング(カムシャフトの周辺部材)
45 吸気側カムシャフト
46 排気側カムシャフト
49 転がり軸受
85 カム(3次元カム)

Claims (5)

  1. 転がり軸受を介して回転可能に設けられるカムシャフトの被検出体をセンシング部で検知することにより該カムシャフトの回転角を検出するカム角センサの取付構造であって、
    前記転がり軸受は、前記カムシャフトと一体に回転する内輪と、該カムシャフトの周辺部材に固定される外輪と、該外輪と前記内輪との間で転動する転動体とを備え、前記カム角センサのセンシング部と該カム角センサに隣接する前記転がり軸受の転動体とを結ぶ線上に前記外輪が配置されていることを特徴とする内燃機関のカム角センサの取付構造。
  2. 前記被検出体は前記カムシャフトの一端部に設けられ、前記カム角センサは前記センシング部が前記被検出体に対向すると共に前記カムシャフトの軸方向において前記転がり軸受とオーバーラップするように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のカム角センサの取付構造。
  3. 前記被検出体は、前記カムシャフトの径方向において前記外輪の外側まで延出するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のカム角センサの取付構造。
  4. 前記カム角センサは、シリンダヘッドカバーの壁面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の内燃機関のカム角センサの取付構造。
  5. 前記カムシャフトには3次元カムが軸方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関のカム角センサの取付構造。
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