JP2013155648A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ると共に、製造の簡略化を図ることのできる内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、シリンダヘッド40に回転自在に設けられるカムシャフト45と、カムシャフト45と一体に回転可能且つカムシャフト45の軸方向にスライド可能に設けられる3次元カム85と、カムシャフト45に対して平行移動可能に設けられるカムフォーク94と、カムフォーク94と3次元カム85との間に介装されカムフォーク94の平行移動に伴って3次元カム85をスライドさせる転がり軸受96と、を備えた内燃機関の動弁装置100において、3次元カム85はカムシャフト45の軸方向に対して一方向に傾斜するカム面86を有し、転がり軸受96は3次元カム85のカム高さの低い側の端部95に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、カムシャフトの軸方向にスライド可能に設けられる3次元カムを備える内燃機関の動弁装置に関する。
従来、自動二輪車あるいは自動車等の内燃機関において、複数の気筒を並列配置し、アクセル開度に応じて、それぞれの気筒ごとにカムシャフトに設けた3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変制御する動弁装置を備えたものがある。
従来のこの種の内燃機関の動弁装置としては、例えば、カムシャフトの軸方向に平行に配置されたアクセルシャフトにアクセルフォークを取り付け、該アクセルフォークの先端部が、3次元カムの端部にベアリングを介して設けられたフォークガイドの溝に係合するように構成して、アクセルシャフトが軸方向にスライドするのに連動してアクセルフォークにより3次元カムをカムシャフトに沿ってスライドさせる駆動機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−211596号公報
しかしながら、上記した内燃機関の動弁装置では、フォークガイドやベアリングが3次元カムのカム高さの高い側の端部に設けられており、フォークガイドやベアリングを3次元カムにオーバーラップさせて配置することができないため、カムシャフトの軸方向の長さを短縮することができず、小型化が図り難いといった問題がある。
また、アクセルフォークの先端部をフォークガイドの溝に係合させる複雑な形状を有しているため、製造や加工に手間が掛かり、製造コストの低減化が図り難いといった問題もある。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、小型化を図ると共に、製造の簡略化を図ることのできる内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、シリンダヘッドに回転自在に設けられるカムシャフトと、該カムシャフトと一体に回転可能且つ該カムシャフトの軸方向にスライド可能に設けられる3次元カムと、前記カムシャフトに対して平行移動可能に設けられるカムフォークと、該カムフォークと前記3次元カムとの間に介装され該カムフォークの平行移動に伴って前記3次元カムをスライドさせる転がり軸受と、を備えた内燃機関の動弁装置において、前記3次元カムは前記カムシャフトの軸方向に対して一方向に傾斜するカム面を有し、前記転がり軸受は前記3次元カムのカム高さの低い側の端部に設けられていることを特徴とする。
この特徴により、前記カムフォークを3次元カムのカム高さの低い側のカム面にオーバーラップさせて配置させることができるため、前記カムシャフトの軸方向の長さを短縮することができ、動弁装置の小型化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る内燃機関の動弁装置において、前記転がり軸受は、前記3次元カムの端部の径方向外側に設けられる内輪と、該内輪の径方向外側に転動体を介して設けられる外輪と、を備え、前記カムフォークは前記外輪の軸方向側端面に当接するように設けられていることを特徴とする。
この特徴によれば、汎用の部品である転がり軸受を使用して前記カムフォークを3次元カムに係合させることができるため、製造や加工が容易となり、製造コストの低減化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る内燃機関の動弁装置において、前記カムフォークは、前記カム面側の前記外輪の端面に当接してカム高さの低い側のカム面にオーバーラップするように設けられていることを特徴とする。
この特徴によれば、前記カムフォークを3次元カムのカム高さの低い側のカム面にオーバーラップさせて配置させることができるため、前記カムシャフトの軸方向の長さを短縮することができ、動弁装置の小型化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る内燃機関の動弁装置において、前記カムフォークの先端部は軸方向に二股状に形成され、前記一方の先端部が前記カム面側の前記外輪の端面に当接し、前記他方の先端部が前記外輪の径方向外側に設けられる当接部材の反カム面側端面に当接するように形成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、汎用の部品である転がり軸受や当接部材を使用して前記カムフォークを3次元カムに係合させることができるため、製造や加工が容易となり、製造コストの低減化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る内燃機関の動弁装置において、前記カムフォークは、その反カム面側の側面が、軸方向において前記転がり軸受の反カム面側の端面よりカム面側に配置されるように設けられていることを特徴とする。
この特徴によれば、前記カムシャフトの軸方向の長さをさらに短縮させることができ、動弁装置のさらなる小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、動弁装置の小型化を図ることができると共に、製造の簡略化を図ることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る動弁装置を備えた自動二輪車を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る動弁装置を備えたエンジンを示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC部分の拡大図である。 本発明の実施の形態におけるカムハウジングを示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る内燃機関の動弁装置について詳細に説明する。なお、本発明に係る内燃機関の動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンを備える車両に対して有効に適用可能であるが、以下の本発明の実施の形態の説明では、図1に示すように自動二輪車1のエンジン2に適用した場合について例示して説明する。また、以下の説明において、前後、左右、上下の方向は、自動二輪車1に乗車したライダーから見た方向を基準とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る動弁装置を備えた自動二輪車1を示す右側面図である。自動二輪車1は、車体フレーム3と、車体フレーム3に搭載されたエンジン2と、車体フレーム3の前端部に軸支されたステアリング機構4と、ステアリング機構4の下端部に軸支された前輪5と、ステアリング機構4に設けられた前輪懸架装置6と、車体フレーム3の後部に上下方向へ揺動自在に軸支されたスイングアーム7と、スイングアーム7の後端部に軸支された後輪8と、車体フレーム3とスイングアーム7との間に連結された後輪懸架装置9と、を備えて構成されている。
車体フレーム3は、例えばツインチューブ型のものであり、前端部に配置されたヘッドパイプ10と、ヘッドパイプ10の直後で左右方向に拡開させて斜め後下方に延びるタンクレールを兼ねた左右一対のメインフレーム11と、メインフレーム11の後端部に一体に設けられて略下方に向かって延びる左右一対のセンターフレーム12と、メインフレーム11の後端部から斜め後上方に延びる左右一対のシートレール13と、を備えて構成されている。
ヘッドパイプ10は、ステアリングシャフト(図示省略)を介してステアリング機構4を軸支している。また、センターフレーム12は、その長手方向の略中央部に架設されたピボット軸14を支持し、ピボット軸14は、スイングアーム7を軸支している。さらに、メインフレーム11及びシートレール13は、燃料タンク15を下方から支持している。
エンジン2は、自動二輪車1の中央下部、より詳しくはメインフレーム11の下方に配置されている。なお、エンジン2の構成については、後述する。
ステアリング機構4は、ヘッドパイプ10及び前記ステアリングシャフトによって自動二輪車1の左右方向へ回動自在に軸支されている。ステアリング機構4は、前記ステアリングシャフトに軸支されたステアリングヘッドに設けられた左右一対のフロントフォーク16と、フロントフォーク16の上端近傍またはステアリングヘッドに設けられた一対のハンドルバー17と、を備えている。左右それぞれのハンドルバー17は、ハンドルグリップ18を備えており、右側に配置されたハンドルグリップ18は、スロットルグリップである。
前輪5は、ステアリング機構4のハンドルバー17によって左右に回動自在に操舵され、前輪車軸19によってフロントフォーク16に軸支された前輪ホイール20と、前輪ホイール20の外周部に被着された前輪タイヤ21と、前輪ホイール20にボルトなどの締結部材(図示省略)によって固定された前輪ブレーキプレート22と、を備えて構成されている。
スイングアーム7の前端部は、センターフレーム12の上下方向において略中央に設けられたピボット軸14に軸支されている。
後輪13は、後輪車軸23によってスイングアーム7に軸支された後輪ホイール24と、後輪ホイール24の外周部に被着された後輪タイヤ25と、後輪ホイール24にボルトなどの締結部材(図示省略)によって固定された後輪ブレーキプレート26と、を備えて構成されている。
後輪懸架装置9は、後輪8が捕らえた路面の凹凸によるスイングアーム7の上下方向の揺動を車体フレーム3に伝えないようにする緩衝装置であり、後輪8を路面に押さえ付ける機能を兼ねており、スプリングとショックアブソーバーとを組み合わせたサスペンションユニット(いずれも図示省略)を備えている。
また、自動二輪車1は、車両の少なくとも一部、例えば、前部から中央下部にかけて流線形のカウリング27に覆われており、このカウリング27は、自動二輪車1の走行中の空気抵抗を低減させるとともに、走行風圧からライダーを保護するように形成されている。カウリング27は、車両の前部を覆うフロントカバー28と、車両の後方を覆うシートカウル29と、を備えており、シートカウル29は着座シート30を支持している。
次に、本発明の実施の形態に係る動弁装置を備えたエンジン2について詳細に説明する。
図2はヘッドカバー及びボールスクリューカバーを取り外した状態のエンジン2を示す平面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図3のB−B断面図、図5は図3のC部分の拡大図、図6はカムハウジングを示す平面図である。
エンジン2は、例えば4気筒エンジンであって、図示しないシリンダブロックの上面において略上方に向けて配設されるシリンダヘッド40と、シリンダヘッド40の上部に設けられるカムハウジング41と、シリンダヘッド40及びカムハウジング41の上側を覆うヘッドカバー(図示省略)と、を備えて構成されており、シリンダヘッド40に動弁装置が設けられている。
シリンダヘッド40には、シリンダヘッド40の幅方向すなわち車体前後方向の略中央部に、4基のスパークプラグ42が車体左右方向に等間隔で配設されており、これらのスパークプラグ42を挟んで車体前方側には吸気ポート43が斜め上方に向かって開口され、車体後方側には排気ポート44が斜め下方に向かって開口されている。
また、シリンダヘッド40の上部には、下半円形状の複数の吸気側カムシャフト受部47及び排気側カムシャフト受部48がスパープラグ42を挟んで千鳥掛けに配設されており、吸気側カムシャフト受部47及び排気側カムシャフト受部48の上に、互いに平行を成すように吸気側カムシャフト45及び排気側カムシャフト46が軸支される。
吸気側カムシャフト45の一方の端部(本実施の形態では、右端部)には吸気側スプロケット51が一体に回転可能に取り付けられ、排気側カムシャフト46の一方の端部には排気側スプロケット52が一体に回転可能に取り付けられている。吸気側カムシャフト45及び排気側カムシャフト46は、チェーンケース53に覆われるタイミングチェーン54により掛け渡されて回転駆動するように構成されており、タイミングチェーン54はタイミングチェーン54の上方に配設されたタイミングチェーンガイド55により適正に走行するようになっている。また、シリンダヘッド40には、吸気側カムスプロケット51の回転を検出するカムポジションセンサ56が取付けられている。
カムハウジング41は、シリンダヘッド40に支持される吸気側カムシャフト45の上方に形成される吸気側カムハウジング60と、シリンダヘッド40に支持される排気側カムシャフト46の上方に形成される排気側カムハウジング61と、を備えている。
吸気側カムハウジング60には、前記一方の端部から他方の端部(本実施の形態では、左側)に向かって順に、第1〜第5の吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eがシリンダヘッド40の吸気側カムシャフト受部47に対応する位置にそれぞれ形成されている。各吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eは相互に一体に連結されており、各吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eの間には後述するカムフォーク94のスライド範囲に合せてそれぞれ開口部64が形成されている。
各吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eには、吸気側カムシャフト45を上方から軸支可能なように上半円形状の上向き凹部63がそれぞれ形成されており、この上向き凹部63と吸気側カムシャフト受部47とに沿って装着されたベアリング49によって吸気側カムシャフト45は軸支される。
各吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eの上部には、それぞれ軸受部65a,65b,65c,65d,65eが形成されており、各軸受部65a,65b,65c,65d,65eにはそれぞれ円柱形状の軸受穴66が形成されている。各軸受穴66には、フォークシャフト90がその軸方向にスライド可能に支持されており、平面視で吸気側カムシャフト45を挟んでフォークシャフト90の反対側(すなわち、車体前方側)の位置に、フォークシャフト90の駆動機構を構成する、モータ93、ボールスクリュー91及びギア群92等が吸気側カムハウジング60の上部に取り付けられている。フォークシャフト90は、ボールスクリュー91及びギア群92を介してモータ93の出力軸に接続されており、これにより、フォークシャフト90は、モータ93の作動によりその軸方向に所望量スライド移動するようになっている。
吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eの前端部及び後端部には、吸気側カムハウジング60をシリンダヘッド40に固定するためのボルト67を螺挿可能な吸気側固定部68a,68b,68c,68d,68eがそれぞれ形成されている。
一方、排気側カムハウジング61には、前記一方の端部から他方の端部に向かって順に、第1〜第4の排気側支持部72a,72b,72c,72dがシリンダヘッド40の排気側カムシャフト受部48に対応する位置にそれぞれ形成されている。各排気側支持部72a,72b,72c,72dは相互に一体に連結されており、前記一方の端部側の第1の排気側支持部72aと第2の排気側支持部72bとの間には円柱形状のオイルプラグ74用の嵌合凹部75が形成されている。
各排気側支持部72a,72b,72c,72dには、排気側カムシャフト46を上方から軸支可能なように上半円形状の上向き凹部(図示省略)がそれぞれ形成されており、この上向き凹部と排気側カムシャフト受部48とに沿って装着されたベアリング(図示省略)によって排気側カムシャフト46は軸支される。
各排気側支持部72a,72b,72c,72dの前端部及び後端部には、排気側カムハウジング61をシリンダヘッド40に固定するためのボルト67を螺挿可能な排気側固定部76a,76b,76c,76dがそれぞれ形成されている。
第1の排気側支持部72aの前端部の排気側固定部76aはリブ状の第1補強部材77aにより第1の吸気側支持部62aの後端部の吸気側固定部68aに連結され、第1補強部材77aは吸気側固定部68aと排気側固定部76aとの間に平面視で斜め方向に掛け渡されている。
第2の排気側支持部72bの前端部の排気側固定部76bはリブ状の第2補強部材77bにより第3の吸気側支持部62cの後端部の吸気側固定部68cに連結され、第3の排気側支持部72cの前端部の排気側固定部76cはリブ状の第3補強部材77cにより第3の吸気側支持部62cの後端部の吸気側固定部68cに連結されている。すなわち、第2補強部材77bは吸気側固定部68cと排気側固定部76bとの間に平面視で第1補強部材77aの反対側斜め方向に掛け渡され、第3補強部材77cは吸気側固定部68cと排気側固定部76cとの間に平面視で第1補強部材77aと同一側斜め方向に掛け渡されており、第2補強部材77bと第3補強部材77cとで逆V字状を形成するように配置されている。
第4の排気側支持部72dの前端部の排気側固定部76dはリブ状の第4補強部材77dにより第5の吸気側支持部62eの後端部の吸気側固定部68eに連結されており、第4補強部材77dは吸気側固定部68eと排気側固定部76dとの間に平面視で第1補強部材77aと反対側斜め方向に掛け渡されている。
吸気側カムハウジング60と排気側カムハウジング61とは、前記一方の端部側から他方の端部に向かって順に、第1〜第5の連結部材78a,78b,78c,78d,78eにより相互に連結されている。
第1〜第5の連結部材78a,78b,78c,78d,78eは、排気側カムハウジング61の上部から吸気側カムハウジング60に向かって下方に傾斜するように形成され、リブが設けられている。第1の連結部材78aは、吸気側カムハウジング60及び排気側カムハウジング61のそれぞれの一方の端部同士を連結し、また、第2の連結部材78bは、第2の吸気側支持部62bの後端部の吸気側固定部68bと嵌合凹部75とを連結し、さらに、第3の連結部材78cは、第3の吸気側支持部62cの後端部の吸気側固定部68cと、排気側カムハウジング61の第2の排気側支持部72bと第3の排気側支持部72cとの間の部分と、を連結し、さらに、第4の連結部材78dは、第4の吸気側支持部62dの後端部の吸気側固定部68dと排気側カムハウジング61の第3の排気側支持部72cと第4の排気側支持部72dとの間の部分とを連結し、さらに、第5の連結部材78eは、吸気側カムハウジング60及び排気側カムハウジング61のそれぞれの他方の端部同士を連結している。
図6に示されているように、排気側カムハウジング61の中央内部には、左右方向直線状にメインオイル通路80が形成されており、メインオイル通路80の他方の端部にはシリンダヘッド40からのオイルの入口部81が設けられている。
第1の連結部材78a及び第3〜第5の連結部材78c,78d,78eの内部には、メインオイル通路80に直接連通するオイル連通路82a,82c,82d,82eがそれぞれ形成されており、また、第2の連結部材78bの内部には、嵌合凹部75に嵌合するオイルプラグ74(図2参照)の外周面に形成されたオイル溝(図示省略)を介してメインオイル通路80に連通するオイル連通路82bが形成されている。
吸気側カムハウジング60の第1〜第5の吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eの内部には、オイル連通路82a,82b,82c,82d,82eとそれぞれ連通するようにオイル通路83a,83b,83c,83d,83eが形成されており、各オイル通路83a,83b,83c,83d,83eは、それぞれ軸受部65a,65b,65c,65d,65eの各軸受穴66(図4参照)に連通するように形成されている。
また、第2〜第5の吸気側支持部62b,62c,62d,62eの内部には、シリンダヘッド40の動弁装置100を構成するタペット(図示省略)用のオイルジェット孔79b,79c,79d,79eが形成されている。
さらに、第4の吸気側支持部62dの内部には、カムポジションセンサ56のケース内のシャフト潤滑用のオイル通路84dが形成されている。
次に、主に図2〜図5を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る動弁装置について説明する。なお、動弁装置は吸気側と排気側に設けられているが、排気側の動弁装置は、基本的な構成において吸気側の動弁装置と同様であるので、説明の簡略化のため、その構成についての説明は省略し、以下の説明では、吸気側の動弁装置100についてのみ説明する。
吸気側の動弁装置100には、吸気側カムシャフト45が4気筒に跨って延設されており、吸気側カムシャフト45には4気筒に対応して4個のカム85が装着されている。カム85は3次元カムであり、吸気側カムシャフト45と一体に回転可能且つ該吸気側カムシャフト45の軸方向にスライド可能に設けられている。また、カム85は、吸気側カムシャフト45の軸方向に対して一方向に傾斜するカム面86(図5参照)を有しており、バルブリフト量を連続的に変化させる形状を有している。この場合、カム85は、カム高さと同時にカム作用角及びリフトタイミングも変化するように形成されており、バルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角が大きくなり、更にはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。
吸気側カムシャフト45とカム85との間にはキー(図示省略)が介装されており、吸気側カムシャフト45に対するカム85の相対的な回転が規制されると共に、カム85が吸気側カムシャフト45に沿ってスライド可能となっている。
フォークシャフト90には、各カム85に対応して4個のカムフォーク94が支持されている。各カムフォーク94はフォークシャフト90と一体にその軸方向にスライド可能に設けられ、吸気側カムシャフト45に対して平行移動可能となっている。カムフォーク94は、フォークシャフト90に対して直交する方向の吸気側カムシャフト45側へ延出するように形成されている。
図5に最も良く示されているように、カムフォーク94の先端部94a,94bは吸気側カムシャフト45の軸方向に二股状に形成されており、カムフォーク94のカム面86側の先端部94aは、カム面86の反対側(以下「反カム面」と言う。)の先端部94bより吸気側カムシャフト45側に長く形成されている。
カム85のカム高さの低い側(ローリフト側)の端部95には、カムフォーク94との間に転がり軸受96が装着されている。転がり軸受96は、カム85の径方向外側に設けられる内輪96aと、内輪96aの径方向外側に転動体96bを介して設けられる外輪96cと、を備えて構成されている。
カムフォーク94のカム面86側の先端部94aは、転がり軸受96の外輪96cのカム面86側の端面に当接しており、その一部分がカム面86のローリフト側にオーバーラップするように形成されている。
転がり軸受96の外輪96cの径方向外側には、当接部材としてのベアリングリング97がCリング98を介して装着されており、ベアリングリング97は転がり軸受96の軸方向中心位置よりカム面86側に片寄った位置に配置されている。カムフォーク94の反カム面側の先端部94bは、ベアリングリング97の反カム面側の端面に当接しており、カムフォーク94の反カム面側の側面94cが、軸方向において転がり軸受96の反カム面側の端面96dよりカム面86側に配置されるように設けられている。
吸気側カムシャフト45は中空構造を有しており、その中空内部がオイル通路87となっており、図3に示されているように、オイル通路87の左右両端部はそれぞれプラグ88で塞がれている。また、吸気側カムシャフト45にはカム85の装着位置に対応して径方向にそれぞれカム用オイル孔89が穿設されている。
図3〜図5に示されているように、吸気側カムシャフト45の一方の端部には、別のオイル孔31が穿設されており、このオイル孔31に対応するように吸気側カムシャフト45にはカムシャフトリング32が嵌着されている。カムシャフトリング32には、オイル孔31に合致するようにカムシャフトリングオイル孔33が穿設され、カムシャフトリング32の外周面にはカムシャフトリングオイル孔33に連通するように環状のリングオイル溝34が形成されている。
なお、カムシャフトリング32は必ずしも設置する必要はなく、カムシャフトリング32を省略した場合には、リングオイル溝34は吸気側カムシャフト45の外周面に形成される。
カムシャフトリング32の外周にはオイルサプライリング35が遊嵌されており、オイルサプライリング35の上半部分35aは吸気側カムハウジング60の上向き凹部63に形成された環状溝部36に嵌合している。
オイルサプライリング35の上半部分35aには、円弧状に切り欠きされた小径部37が形成されている。この小径部37の外周面と環状溝部36の内周面の間には、円弧状のオイル路38が形成されており、このオイル路38は、第1の吸気側支持部62aのオイル通路83aの一部を構成している。また、オイルサプライリング35には、このオイル路38とカムシャフトリングオイル溝34とを連通させるように径方向にオイルサプライリングオイル孔39が形成されている。なお、このオイルサプライリングオイル孔39は、図4では2本示されているが、1本又は3本以上設けられても良い。
オイルサプライリング35の下半部分35bは上半部分35aの小径部37よりさらに小径の半円形状を有し、シリンダヘッド40に嵌合しており、これにより、オイルサプライリング35の回転が規制されるようになっている。また、オイルサプライリング35の外周面と吸気側カムハウジング60の環状溝部36の内周面との間にはクリアランス99が形成されている。
このような構成の動弁装置100を備えたエンジン2において、アクセル操作すると、モータ93が作動し、モータ93の出力軸の回転によってボールスクリュー91及びギア群92を介してフォークシャフト90がその軸方向に所望量スライド移動する。このフォークシャフト90のスライド動作に伴い、各気筒において、カムフォーク94がフォークシャフト90の軸方向にスライドし、これにより、カム85は吸気側カムシャフト45に沿ってそれぞれスライドし、アクセル開度に応じてバルブリフト量及び作用角が無段階に可変制御される。そして、アイドル回転域から全開域まで吸排気量が好適にコントロールされ、エンジン回転数(又は車両速度)に最も適した吸排気が行われる。
この時、シリンダヘッド40からの潤滑オイルが入口部81からメインオイル通路80、オイル連通路82a,82b,82c,82d,82e、及び第1〜第5の吸気側支持部62a,62b,62c,62d,62eのオイル通路83a,83b,83c,83d,83eを通って、軸受部65a,65b,65c,65d,65eの各軸受穴66に供給される。
また、第1の吸気側支持部62aのオイル通路83aの円弧状のオイル路38、オイルサプライリングオイル孔39、リングオイル溝34、カムシャフトリングオイル孔33、吸気側カムシャフト45のオイル孔31、オイル通路87、及びそれぞれのカム用オイル孔89を通って、吸気側カムシャフト45と各カム85の間に潤滑オイルが供給される。
さらに、第2〜第5の吸気側支持部62b,62c,62d,62eの内部のオイルジェット孔79b,79c,79d,79eを介してシリンダヘッド40の動弁装置を構成するタペットに潤滑オイルが供給されると共に、第4の吸気側支持部62dの内部のオイル通路84dを介してカムポジションセンサ56のケース内のシャフトに潤滑オイルが供給される。
上記した本発明の実施の形態に係る動弁装置100によれば、カム85のカム高さの低い側の端部95にカムフォーク94を3次元カム85に係合させる転がり軸受96が設けられており、カムフォーク94をカム高さの低い側のカム面86にオーバーラップさせて配置させることができるため、カムシャフトの軸方向の長さを短縮させることができ、動弁装置の小型化を図ることが可能となる。
また、カムフォーク94の先端部94a,94bが軸方向に二股状に形成され、汎用の部品である転がり軸受96やベアリングリング97を挟み込む簡単な構成となっているため、動弁装置100の製造や加工の手間の簡略化を図ることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
また、カムフォーク94の反カム面側の側面94cが、軸方向において反カム面側の転がり軸受96の端面96dよりカム面側に配置されるように設けられているため、カムシャフトの軸方向の長さをさらに短縮させることができ、動弁装置のさらなる小型化を図ることが可能となる。
なお、上記した実施の形態の説明では、本発明に係る内燃機関の動弁装置における好適な実施の形態について説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態におけるすべての構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
40 シリンダヘッド
45 吸気側カムシャフト
46 排気側カムシャフト
85 カム
86 カム面
90 フォークシャフト
94 カムフォーク
94a カムフォークの先端部
94b カムフォークの先端部
94c カムフォークの反カム面側の側面
95 カム高さの低い側の端部
96 転がり軸受
96a 内輪
96b 転動体
96c 外輪
96d 転がり軸受の反カム面側の端面

Claims (5)

  1. シリンダヘッドに回転自在に設けられるカムシャフトと、該カムシャフトと一体に回転可能且つ該カムシャフトの軸方向にスライド可能に設けられる3次元カムと、前記カムシャフトに対して平行移動可能に設けられるカムフォークと、該カムフォークと前記3次元カムとの間に介装され該カムフォークの平行移動に伴って前記3次元カムをスライドさせる転がり軸受と、を備えた内燃機関の動弁装置において、
    前記3次元カムは前記カムシャフトの軸方向に対して一方向に傾斜するカム面を有し、前記転がり軸受は前記3次元カムのカム高さの低い側の端部に設けられていることを特徴とする内燃機関の動弁装置。
  2. 前記転がり軸受は、前記3次元カムの端部の径方向外側に設けられる内輪と、該内輪の径方向外側に転動体を介して設けられる外輪と、を備え、前記カムフォークは前記外輪の軸方向側端面に当接するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 前記カムフォークは、前記カム面側の前記外輪の端面に当接してカム高さの低い側のカム面にオーバーラップするように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 前記カムフォークの先端部は軸方向に二股状に形成され、前記一方の先端部が前記カム面側の前記外輪の端面に当接し、前記他方の先端部が前記外輪の径方向外側に設けられる当接部材の反カム面側端面に当接するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の動弁装置。
  5. 前記カムフォークは、その反カム面側の側面が、軸方向において前記転がり軸受の反カム面側の端面よりカム面側に配置されるように設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の動弁装置。
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