JP2013233724A - シート積層体の綴じ構造、並びに、それに用いる綴じ装置及び綴じ方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粘着テープ2の挿入片24は、シート積層体1の一面側から他面側に向けて、シート切込部11の内側を通過している。挿入片24の一面側の粘着面は、シート積層体1の他面側に接着させられている。粘着テープ2の一端側における一面側は、シート積層体1の一面側に接着させられている。粘着テープ2の他端側22における一面側は、シート積層体1の他面側及び挿入片24の他面側のうちのいずれか一方に接着させられている。
【選択図】図8
Description
シート積層体と粘着テープとを備えており、
前記シート積層体は、積層された複数枚のシートと、シート切込部と、舌片とを備えており、
前記シート切込部は、前記シート積層体を、平面視して略U字形状であってかつ厚さ方向に貫通して形成されることで、前記舌片を形成する構成となっており、
前記舌片は、その一端側が前記シート積層体から切断されて形成された自由端とされており、他端側が前記シート積層体に連続した構成となっており、
前記粘着テープは、テープ切込部と、挿入片とを備えており、
かつ、前記粘着テープの一面側は粘着面とされており、
前記テープ切込部は、前記粘着テープの一端側から前記粘着テープの内側方向に向けて形成されることで、一端側が自由端となった前記挿入片を形成する構成となっており、
前記挿入片は、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて前記シート切込部の内側を通過しており、
かつ、前記挿入片の一面側は、粘着面とされて、前記シート積層体の他面側に接着させられており、
前記粘着テープの一端側における前記一面側は、前記シート積層体の一面側に接着させられており、
前記粘着テープの他端側における前記一面側は、前記シート積層体の他面側及び前記挿入片の他面側のうちのいずれか一方に少なくとも接着させられている
シート積層体の綴じ構造。
前記粘着テープの他端側における前記一面側は、前記シート積層体の他面側及び前記挿入片の他面側の両方に接着させられている
項目1に記載のシート構造体の綴じ構造。
前記粘着テープの前記一端側と前記他端側との間の中間部における前記一面側は、前記シート積層体の側縁近傍に接着させられている
項目1又は2に記載のシート積層体の綴じ構造。
前記粘着テープの前記他端側における一面側は、前記舌片の他端側付近にも接着させられている
項目1〜3のいずれか1項に記載のシート積層体の綴じ構造。
前記挿入片は、前記挿入片の前記他端側から前記一端側にかけて徐々に幅広となるように形成されている
項目1〜4のいずれか1項に記載のシート積層体の綴じ構造。
シート保持部と、テープ押付部と、ブレードユニットとを備えており、
前記シート保持部は、綴じられるべきシート積層体を一時的に保持する構成となっており、
前記ブレードユニットは、シート切断部とテープ切断部と挿入片押込部とを備えており、
前記シート切断部は、前記シート保持部により保持された前記シート積層体に、平面視して略U字形状でかつ厚さ方向に貫通した切込部を形成する構成となっており、
前記テープ切断部は、粘着テープの一端部を前記粘着テープの内側方向に切断することで、挿入片を形成する構成となっており、
前記挿入片押込部は、形成された前記挿入片の自由端部を、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて、前記略U字形状の切込部の内側に押し込んで挿入する構成となっており、
前記テープ押付部は、前記粘着テープの他端部近傍を前記シート積層体の他面側に押し付けることで、前記粘着テープの粘着面を前記シート積層体又は前記挿入片の他面側に接着させる構成となっている
シート積層体の綴じ装置。
さらに挿入片折曲部を備えており、前記挿入片折曲部は、前記切込部の内側に挿入された前記挿入片の一面側に形成された粘着面を、前記シート積層体の他面側に接着させる構成となっている
項目6に記載のシート積層体の綴じ装置。
シート積層体に、平面視して略U字形状でかつ厚さ方向に貫通した切込部を形成するステップと、
粘着テープの一端部を前記粘着テープの内側方向に切断することで、挿入片を形成するステップと、
形成された前記挿入片の自由端部を、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて、前記略U字形状の切込部の内側に押し込んで挿入するステップと、
前記粘着テープの他端部近傍を前記シート積層体の他面側に押し付けることで、前記粘着テープの粘着面を前記シート積層体又は前記挿入片の他面側に接着させるステップと
を備えるシート積層体の綴じ方法。
本明細書では、説明の便宜上、まず、本実施形態の綴じ方法について説明し、その後、この方法で形成される綴じ構造について説明する。
まず、シート積層体1を準備する(図2及び図3参照)。このシート積層体1は、複数枚のシートを重ねることで構成されたものである。シートとしては、本例では、例えば紙を用いることができるが、合成樹脂のシートであってもよい。要するに、シートとは、綴じる対象となり、薄肉でかつ可撓性のある材質であればよい。
一方、一面2aが粘着面となった粘着テープ2を準備する(図4(a))。本例の粘着テープ2の一面2aには、予め粘着剤が塗布されているが、使用時にテープの一面に粘着剤を塗布することは可能である。粘着テープ2としては、長尺状に形成されて、適宜な芯に巻き取られたものを用いることが好適であるが、粘着テープ2の一面2aに剥離紙を取り付けたものも使用可能である。粘着テープ2が長尺状である場合、このテープ2は、必要な長さに切断される。これにより、テープ2は、一端部21と他端部22を備えることになる。なお、テープ2が剥離紙付きであった場合には、使用前に、剥離紙を取り外す。この明細書において粘着テープとは、少なくとも一面において、粘着剤(接着剤を含む)が塗布されたテープであって、対象物に対してテープ自体を接着できるものをいう。ただし、粘着剤を塗布することなく、テープ自体の素材として粘着作用があるテープも、本実施形態の粘着テープとして使用可能であると考えられる。また、この明細書においては、粘着テープの粘着面が対象物に接触して、相互移動が制約された状態を「接着」あるいは「粘着」と称することにする。
ついで本例では、挿入片24の自由端部を、シート積層体1の一面1a側から他面1b側に向けて、シート切込部11の内側に押し込んで挿入する(図5参照)。この状態では、図5において一点鎖線で示すように、舌片12は上方に移動しており、舌片12は、挿入片24の移動を妨げないようになっている。
ついで本例では、挿入片24を、シート積層体1の側縁方向に折り返して、その一面24aを、シート積層体1の他面1bに接着させる(図4(d)参照)。これにより、シート積層体1の一面24aの一部は、シート切込部11の端面にも接着して、これを保護することになる。
ついで、粘着テープ2の他端部22の近傍を、舌片12の方向に折り返して、シート積層体1の他面1b側に押し付ける。これにより、粘着テープ2の粘着面をシート積層体1の他面1b及び挿入片24の他面24bにそれぞれ接着させることができる(図6参照)。これにより、シート積層体1の綴じ構造を完成させることができる。完成した綴じ構造の底面と上面とを図7及び図8に示す。
前記した通り、本実施形態の綴じ構造は、シート積層体1と粘着テープ2とを備える。
以下、前記したシート積層体1への綴じを機械的に行う用途に適する装置の一例を、図9〜図25をさらに参照しながら説明する。
次に、前記した本例の綴じ装置の動作を説明する。
まず、シート積層体1を、シート保持部3の第4保持部34の上面に載せ、前方(図12において右方向)に移動させる(図12(a)参照)。このとき、本例では、シート積層体1の側縁がテープ押付部4の本体部分に当接することにより、テープ押付部4のテープ押付面41も図中右方向に移動し、シート積層体1と干渉しない位置まで退避する(図12(b)参照)。
ついで、シート保持部3の第2保持部32を上昇させ、第3保持部33を下降させる(図14(a)参照)。一方で、粘着テープ2は、テープ保持部6全体としてわずかに上昇するが、シート積層体1とは干渉しない位置で停止する。この状態で、送りローラ62の動作により。粘着テープ2が前方(図14において左方向)に送り出される(図14(b)参照)。
ブレードユニット5はさらに上昇し、挿入片押込部53が、挿入片24の自由端部を、シート積層体1の一面1a側から他面1b側に向けて、シート切込部11の内側に押し込んで挿入する(図18(b)参照)。一方で、ブレードユニット5の上昇により、テープ持上部54は、粘着テープ2を起立させ、側面視において略L字形状とする(図18(b)参照)。このとき、ブレードユニット5のピン56は舌片12から外れるが、挿入片折曲部7の上端が舌片12の下面を支持する。
ついで、挿入片折曲部7が粘着テープ2の方向(図19において時計方向)に回転し、挿入片24を、シート積層体1の側縁方向に折り返す。これにより、挿入片24の一面24aを、シート積層体1の他面1bに接着させることができる(図19(a)及び(b)参照)。以降は、各部材が、基本的に、前記とは逆方向の動作を行うことになる。
まず、挿入片折曲部7が初期位置に退避しつつブレードユニット5が下降し始める(図20(a)及び(b))。さらにブレードユニット5が下降し、ピン56が、舌片12を下方に押し下げる(図21(a)及び(b))。ブレードユニット5はさらに下降し、ピン56が舌片12の下方に移動する(図22(a)及び(b))。このとき、第3保持部33は上昇して、シート積層体1の他面1bを支える。ブレードユニット5はさらに下降し、初期位置に戻る(図23(a)及び(b))。ついで、テープ押付部4が、起立している粘着テープ2に向けて(つまり図23において左方向に)移動し、テープ押付面41が、粘着テープ2の他端部22の近傍に当接する(図24(a)及び(b)参照)。テープ押付部4はさらに移動し、粘着テープ2の他端部22の近傍を、舌片12の方向に折り返して、シート積層体1の他面1b側に押し付ける(図25(a)及び(b)参照)。これにより、粘着テープ2の粘着面をシート積層体1の他面1b及び挿入片24の他面24bにそれぞれ接着させることができる。これにより、シート積層体の綴じ構造が完成する。またこのとき、テープ保持部6に収納されている粘着テープ2が、次の工程のために、前方に送り出される(図24及び25参照)。
以下、前記した実施形態の変形例を、図26〜図29をさらに参照しながら説明する。なお、この変形例の説明においては、前記した実施形態の説明と基本的に共通する要素については、同一の符号を付すことにより、重複する説明を避けて記載を簡略化する。この変形例も、本発明の具体化の一例である。
1a シート積層体の一面
1b シート積層体の他面
11 シート切込部
12 舌片
121 舌片の一端側
122 舌片の他端側
2 粘着テープ
2a 粘着テープの一面
2b 粘着テープの他面
21 粘着テープの一端部
22 粘着テープの他端部
23 テープ切込部
24 挿入片
24a 挿入片の一面
24b 挿入片の他面
241 挿入片の一端
242 挿入片の他端
3 シート保持部
31 第1保持部
32 第2保持部
33 第3保持部
34 第4保持部
4 テープ押付部
41 テープ押付面
5 ブレードユニット
51 シート切断部
52 テープ切断部
53 挿入片押込部
54 テープ持上部
55 開口部
56 ピン
6 テープ保持部
61 ハウジング
62 送りローラ
63 テープカッタ
7 挿入片折曲部
71 突出部
Claims (8)
- シート積層体と粘着テープとを備えており、
前記シート積層体は、積層された複数枚のシートと、シート切込部と、舌片とを備えており、
前記シート切込部は、前記シート積層体を、平面視して略U字形状であってかつ厚さ方向に貫通して形成されることで、前記舌片を形成する構成となっており、
前記舌片は、その一端側が前記シート積層体から切断されて形成された自由端とされており、他端側が前記シート積層体に連続した構成となっており、
前記粘着テープは、テープ切込部と、挿入片とを備えており、
かつ、前記粘着テープの一面側は粘着面とされており、
前記テープ切込部は、前記粘着テープの一端側から前記粘着テープの内側方向に向けて形成されることで、一端側が自由端となった前記挿入片を形成する構成となっており、
前記挿入片は、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて前記シート切込部の内側を通過しており、
かつ、前記挿入片の一面側は、粘着面とされて、前記シート積層体の他面側に接着させられており、
前記粘着テープの一端側における前記一面側は、前記シート積層体の一面側に接着させられており、
前記粘着テープの他端側における前記一面側は、前記シート積層体の他面側及び前記挿入片の他面側のうちのいずれか一方に少なくとも接着させられている
シート積層体の綴じ構造。 - 前記粘着テープの他端側における前記一面側は、前記シート積層体の他面側及び前記挿入片の他面側の両方に接着させられている
請求項1に記載のシート構造体の綴じ構造。 - 前記粘着テープの前記一端側と前記他端側との間の中間部における前記一面側は、前記シート積層体の側縁近傍に接着させられている
請求項1又は2に記載のシート積層体の綴じ構造。 - 前記粘着テープの前記他端側における一面側は、前記舌片の他端側付近にも接着させられている
請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート積層体の綴じ構造。 - 前記挿入片は、前記挿入片の前記他端側から前記一端側にかけて徐々に幅広となるように形成されている
請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート積層体の綴じ構造。 - シート保持部と、テープ押付部と、ブレードユニットとを備えており、
前記シート保持部は、綴じられるべきシート積層体を一時的に保持する構成となっており、
前記ブレードユニットは、シート切断部とテープ切断部と挿入片押込部とを備えており、
前記シート切断部は、前記シート保持部により保持された前記シート積層体に、平面視して略U字形状でかつ厚さ方向に貫通した切込部を形成する構成となっており、
前記テープ切断部は、粘着テープの一端部を前記粘着テープの内側方向に切断することで、挿入片を形成する構成となっており、
前記挿入片押込部は、形成された前記挿入片の自由端部を、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて、前記略U字形状の切込部の内側に押し込んで挿入する構成となっており、
前記テープ押付部は、前記粘着テープの他端部近傍を前記シート積層体の他面側に押し付けることで、前記粘着テープの粘着面を前記シート積層体又は前記挿入片の他面側に接着させる構成となっている
シート積層体の綴じ装置。 - さらに挿入片折曲部を備えており、前記挿入片折曲部は、前記切込部の内側に挿入された前記挿入片の一面側に形成された粘着面を、前記シート積層体の他面側に接着させる構成となっている
請求項6に記載のシート積層体の綴じ装置。 - シート積層体に、平面視して略U字形状でかつ厚さ方向に貫通した切込部を形成するステップと、
粘着テープの一端部を前記粘着テープの内側方向に切断することで、挿入片を形成するステップと、
形成された前記挿入片の自由端部を、前記シート積層体の一面側から他面側に向けて、前記略U字形状の切込部の内側に押し込んで挿入するステップと、
前記粘着テープの他端部近傍を前記シート積層体の他面側に押し付けることで、前記粘着テープの粘着面を前記シート積層体又は前記挿入片の他面側に接着させるステップと
を備えるシート積層体の綴じ方法。
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