JP2013232823A - 制御システム、および、電力変換装置 - Google Patents

制御システム、および、電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制御装置の多重化によらない適切な通信路数で、制御指令信号を光信号として送信する。
【解決手段】多重化された主系制御装置20−1,20−2は、それぞれ異なる波長の光信号を送信し、光合分波器30−1でこれらの光信号を多重化し、光通信路91を介して送信する。光合分波器30−2は、多重化された光信号を分波する。受信側の従系制御装置40−1〜40−nは、分波された光信号をそれぞれ受信する。従系制御装置40−1〜40−nは、応答信号を、主系制御装置20−1,20−2に係る波長の光信号として送信し、光合分波器30−2でこれらの光信号を多重化し、光通信路91を介して送信する。これにより、光通信路91によって通信を行うことができる。また、制御用信号と、診断・復帰などの保守用信号を異なる波長の信号として同時に送受信することにより、通常の制御を実行しながら保守動作を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信頼性を要求される制御システム、および、それを用いた電力変換装置に関する。
機器やプラントを制御するコントローラには、故障発生時に影響を最小化し、機器およびプラントの運転を継続できるという信頼性を担保することが求められる。
信頼性を担保するために、コントローラを多重化し、コントローラが故障した際に、他の健全なコントローラによって運転を継続する例がある。
また、コントローラは、単一の機器のみならず、複数の機器からなるプラントやシステムをまとめて制御することも必要になる。このようなプラントやシステムは、従系制御装置が物理的に分散配置され、それらを制御するコントローラである主系制御装置から、通信によって制御される場合が多い。
主系制御装置から各機器への通信路は、各種の構成が考えられる。主系制御装置から各機器に通信路をスター接続すると、主系制御装置は各機器の制御が容易となる。このような制御通信の例として、モジュラー・マルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)がある。
モジュラー・マルチレベル変換器は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのオン・オフ制御可能なスイッチング素子を使用し、当該スイッチング素子の耐圧以上の電圧を出力可能な変換器である。モジュラー・マルチレベル変換器は、直流送電システム(HVDC:high-voltage direct current)、無効電力補償装置(STATCOM:Static Synchronous Compensator)、モータドライブインバータなどへの応用が期待されている。
非特許文献1には、複数の単位変換器(以下、「セル」と記載する)を直列(カスケード)接続して構成されたMMCの回路の技術が記載されている。各セルは、例えば双方向チョッパ回路であり、スイッチング素子と直流コンデンサを備えている。各セルは、少なくとも2端子を介して外部と接続しており、前記2端子間の電圧を、このセルの有する直流コンデンサの電圧、または、0Vのいずれかに制御できる。
非特許文献1に記載の技術は、各セルをPWM(Pulse Width Modulation)制御している場合、各セルに与える三角波キャリアの位相を適切にシフトすることによって、MMCの出力電圧波形をマルチレベル波形にできる。これによって、非特許文献1に記載の技術は、2レベル変換器と比較して高調波成分を低減できる。
非特許文献2には、各セルと同電位の近傍に信号処理回路を搭載し、接地電位にあるシステム制御装置と各信号処理回路の間を光ファイバケーブルで接続する技術が記載されている。
特許文献1には、光ファイバを複数利用者間で共有する光通信システムにおいて、容易に通信装置を追加または、削除できる発明が記載されている。
特開2010−166237号公報
萩原誠,赤木泰文、「モジュラー・マルチレベル変換器(MMC)のPWM制御法と動作検証」、2008年7月、電気学会論文誌D、128巻7号、pp.957−965。 B. Gemmell他、「Prospects of multilevel VSC technologies for power transmission」、IEEE/PES Transmission and Distribution Conference and Exposition 2008、21-24 April 2008、pp1-16
特許文献1では、ユーザ側装置が受信する信号は、主局側装置か副局側装置のいずれか一方のみであることが前提のシステムである。
非特許文献1に記載の技術は、実験室レベルでの装置を対象としており、システム制御装置と各スイッチング素子の間の絶縁耐圧について考慮されていない。MMCの特徴として、各セルの電位は互いに異なっており、対地電位の高いセルが存在する点が挙げられる。特に、MMCをHVDCなどに応用した場合、セルの対地電位が数10kV〜数100kVにもなり、各セルの対地電位は時々刻々と変化する。そのため、これらを考慮した技術が必要となる。
非特許文献2に記載の技術では、主系制御装置から1つのセルに対して少なくとも1本の光ファイバケーブルが接続されている。すなわち、主系制御装置から各セルに光ファイバケーブルがスター接続されており、少なくともセルの数と同数の光ファイバケーブルが必要となる。更に、コントローラを多重化する場合、多重化に応じて必要な光ファイバケーブルが増大するだけでなく、コネクタ設置面積の確保も問題となる。
非特許文献2に記載の技術では更に、全ての光ファイバケーブルは、接地電位にある前記主系制御装置と、各セルの間の電位差に耐える絶縁耐力を備えている必要がある。すなわち、すべての光ファイバケーブルを沿面放電などに対する絶縁耐力を持った特殊な光ファイバケーブル(以下、高耐圧光ファイバケーブルという)とする必要がある。なお、高耐圧光ファイバケーブルには、特殊なシース材料を用いる必要があり、製造工程が複雑であり、高価となる。
そこで、本発明は、制御装置を多重化した場合でも、この制御装置で各機器を制御するための通信路数を適切なものとすることを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、制御指令情報を、第1の制御装置ごとに異なる波長の光信号に変換し、当該異なる波長の光信号を、他の第1の制御装置と同期して送信する第1の制御装置と、前記異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配する手段を有する光合分波器と、前記光合分波器および光配線路を介して複数の前記第1の制御装置に接続され、前記異なる波長の光信号を光送受信器で受信して複数の前記制御指令情報を取得し、所定の優先度に基づいて複数の前記制御指令情報のいずれかを選択する信号選択手段を備え、選択した前記制御指令情報に基づいて動作する第2の制御装置と、を備えることを特徴とする制御システムとした。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、制御装置を多重化した場合でも、この制御装置で各機器を制御するための通信路数を適切なものとすることができる。
第1の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。 第1の実施形態に於ける従系制御装置を示す概略の構成図である。 第1の実施形態に於ける主系制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける従系制御装置の信号処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける従系制御装置のタイムアウト処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に於ける信号選択処理を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。 第2の実施形態に於ける従系制御装置の信号処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。 第4の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。 第5の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。 第6の実施形態に於ける制御システムを搭載したMMCを示す図である。 第6の実施形態に於けるチョッパセルを示す概略の構成図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。
制御システム10は、2重化された主系制御装置20−1,20−2(第1の制御装置)と、複数の従系制御装置40−1〜40−n(第2の制御装置)と、光通信路90〜92と、光合分波器30−1,30−2と、通信路93とを備えている。以下、主系制御装置20−1,20−2を特に区別しないときには、単に主系制御装置20と記載する。光合分波器30−1,30−2を特に区別しないときには、単に光合分波器30と記載する。従系制御装置40−1〜40−nを特に区別しないときには、単に従系制御装置40と記載する。
主系制御装置20−1,20−2は、制御器21と光送受信器22を備えている。主系制御装置20−1は、通信路93を介して主系制御装置20−2に接続されている。主系制御装置20−1,20−2は更に、光通信路90を介して光合分波器30−1に接続されている。
制御器21は、例えばCPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)とを備え、主系制御装置20全体を制御するものである。制御器21は、通信路93を介して、他の主系制御装置20と通信することによって同期し、光送受信器22に制御指令信号を出力する。光送受信器22は、制御指令信号が入力されると、主系制御装置20ごとに異なる波長の光信号に変換して出力するものである。主系制御装置20ごとに異なる波長の光信号とは、当該主系制御装置20に固有の波長の光信号のことをいう。更に光送受信器22は、当該主系制御装置20に固有の波長の光信号を受信すると、電気信号に変換して制御器21に返信する。
光合分波器30−1は、光通信路90を介して主系制御装置20−1,20−2に接続されていると共に、光通信路91を介して光合分波器30−2に接続されている。
光合分波器30−2は、光通信路91を介して光合分波器30−1に接続されていると共に、光通信路92を介して従系制御装置40−1〜40−nに、それぞれ接続されている。光通信路92は、主系制御装置20−1と当該従系制御装置40との間で送受信される光信号と、主系制御装置20−2と当該従系制御装置40との間で送受信される光信号とを導く経路であり、同一の主系制御装置20への送受信経路を纏めて示している。本実施形態に於いて、光通信路90および光通信路92は、光通信路91と比較して十分に短く構成されている。これにより、本実施形態の制御システム10は、従来の制御システムと比べて、光ケーブルの敷設コストを抑制することができる。
光合分波器30−1,30−2は、異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配(分波)する手段を有するものである。
従系制御装置40は、制御器60と、信号選択装置50と、光送受信器41とを有している。従系制御装置40は、2通りの光通信路92を介して光合分波器30−2に接続されている。すなわち、従系制御装置40は、光合分波器30−1,30−2および光通信路90〜92を介して複数の主系制御装置20に接続され、異なる波長の光信号を光送受信器41で受信して複数の制御指令情報を取得し、信号選択装置50によって、所定の優先度に基づいて複数の制御指令情報のいずれかを選択し、選択した制御指令情報に基づいて動作する。
《制御システム10の動作》
制御システム10の動作のうち、主系制御装置20−1,20−2から従系制御装置40への通信を説明する。
主系制御装置20−1,20−2の制御器21は、通信路93を介して同期信号を送受信することにより同期する。主系制御装置20−1,20−2の制御器21は、同一の入力および演算条件に基づいて従系制御装置40に送信する制御指令情報を、前記同期信号によって同期しながら光送受信器22に出力する。
主系制御装置20−1,20−2の光送受信器22は、この制御指令情報を、それぞれ波長の異なる光信号として、光通信路90を介して光合分波器30−1に送信する。
光合分波器30−1は、これら波長の異なる光信号を混合し、光通信路91を介して、光合分波器30−2に送信する。
光合分波器30−2は、光合分波器30−1から受信した、これら波長の異なる光信号を波長ごとに分離(分波)して、光通信路92を介して従系制御装置40に、それぞれ送信する。従系制御装置40は、信号選択装置50によって制御に用いる信号を選択し、制御器60に送信する。
次に、制御システム10の動作のうち、従系制御装置40から主系制御装置20−1,20−2への通信を説明する。
従系制御装置40は、信号選択装置50と光送受信器41とで主系制御装置20−1,20−2に返信する光信号を生成し、光通信路92を介して光合分波器30−2に送信する。ここで、主系制御装置20−1,20−2へ返信する光信号の波長は、該主系制御装置20−1,20−2が送信した光信号に係る固有の波長と同一である。
光合分波器30−2は、主系制御装置20−1に返信する固有の波長の光信号と主系制御装置20−2に返信する固有の波長の光信号を混合し、光通信路91を介して光合分波器30−1に送信する。光合分波器30−1は、混合された光信号を、各主系制御装置20−1,20−2に固有の波長に分波して送信する。主系制御装置20−1,20−2は、光送受信器22によって返信された光信号から返信信号を取得する。
図2は、第1の実施形態に於ける従系制御装置を示す概略の構成図である。
従系制御装置40の信号選択装置50は、信号選択処理部51と、タイムアウト検出装置52と、セレクタ53と、セレクタ54と、信号遅延器55とを備えている。
複数の主系制御装置20−1,20−2が出力した光信号は、光送受信器41で受信され、電気信号(制御指令情報)に変換されて信号選択処理部51に送信される。信号選択処理部51は、主系制御装置20−1,20−2の制御指令情報のうち、いずれを制御に用いるかの判断を行う。判断の結果はセレクタ53に送信されて主系制御装置20−1,20−2の制御指令情報のうち、制御に用いられる信号がセレクタ54に出力される。
受信した光信号に異常があり選択不能だったと判断した場合、または、タイムアウト検出装置52が光信号を所定期間内に受信しなかった(タイムアウトした)場合、信号選択処理部51は、異常通知信号をセレクタ54に出力する。
セレクタ54は、セレクタ53からの信号、信号遅延器55から得られた1制御周期前の出力信号のいずれかを選択して出力する。信号選択処理部51から異常通知信号が入力された場合には、1制御周期前の出力信号を選択して出力する。信号選択処理部51から異常通知信号が入力されなかった場合には、セレクタ53の出力信号を選択して出力する。この処理により、従系制御装置40は、直近の正常な制御信号に基づく制御を行うことができる。
従系制御装置40は、信号選択処理部51の異常通知信号を、選択処理が正常に終了したか否かの状態信号として、各主系制御装置20−1,20−2に送信する。
(第1の実施形態の動作)
図3は、第1の実施形態に於ける主系制御装置の制御処理を示すフローチャートである。
処理を開始すると、ステップS10に於いて、主系制御装置20は、記憶部(不図示)に優先度指示が記録されていたか否かを判断する。主系制御装置20は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS11の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS13の処理を行う。
ステップS11に於いて、主系制御装置20は、各主系制御装置20間で同期をとり、同一の優先度指示信号を送信する。
ステップS12に於いて、主系制御装置20は、送信した優先度指示信号に対する返信信号を受信するまで待つ。
ステップS13に於いて、主系制御装置20は、各主系制御装置20間で同期をとり、同一の制御信号を送信する。
ステップS14に於いて、主系制御装置20は、当該制御信号に対する返信信号を全て受信するまで待つ。
ステップS15に於いて、主系制御装置20は、返信信号を集計する。
ステップS16に於いて、主系制御装置20は、優先度最上位の主系制御装置20が選択されているか否かを判断する。主系制御装置20は、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS17の処理を行い、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS18の処理を行う。
ステップS17に於いて、主系制御装置20は、カウンタを1増加させ、ステップS19の処理を行う。
ステップS18に於いて、主系制御装置20は、カウンタをクリアする。
ステップS19に於いて、主系制御装置20は、カウンタが閾値以上であるか否かを判断する。主系制御装置20は、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS20の処理を行い、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS21の処理を行う。
ステップS20に於いて、主系制御装置20は、新たな優先度指示を生成して記憶する。この優先度指示情報は次の制御周期で参照され、優先度指示信号が送信される。
ステップS21に於いて、主系制御装置20は、当該主系制御装置20の故障であるか否かを判断する。主系制御装置20は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、図3の処理を終了し、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS22の処理を行う。
ステップS22に於いて、主系制御装置20は、自身の出力信号を遮断し、図3の処理を終了する。
図4は、第1の実施形態に於ける従系制御装置の信号処理を示すフローチャートである。
従系制御装置40は、主系制御装置20からの信号を受信すると、図4の処理が開始する。
ステップS30に於いて、従系制御装置40は、優先度指示信号を受信したか否かを判断する。従系制御装置40は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS31の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS33の処理を行う。
ステップS31に於いて、従系制御装置40は、当該優先度信号に基づき、主系制御装置20の優先度を設定する。
ステップS32に於いて、従系制御装置40は、当該主系制御装置20の識別子を含む返信信号を返信し、図4の処理を終了する。
ステップS33〜S39に於いて、従系制御装置40は、信号選択装置50に設定されている主系制御装置20の信号全てを対象に、当該信号の優先度順にステップS34以下の処理を繰り返す。
ステップS34に於いて、従系制御装置40は、当該信号の異常を検知したか否かを判断する。従系制御装置40は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS35の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS36の処理を行う。
ステップS35に於いて、従系制御装置40は、当該主系制御信号の識別子を含む異常通知信号を、主系制御装置20に返信し、ステップS39の処理を行う。
ステップS36に於いて、従系制御装置40は、このループ処理に於ける最初の正常信号であるか否かを判断する。従系制御装置40は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS37の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS39の処理を行う。
ステップS37に於いて、従系制御装置40は、当該制御信号に基づく制御を実行する。
ステップS38に於いて、従系制御装置40は、当該主系制御装置20の識別子を含む返信信号を返信する。
ステップS39に於いて、従系制御装置40は、全ての信号について処理を繰り返したか否かを判断する。従系制御装置40は、全ての信号について処理を繰り返していなかったならば、ステップS33の処理に戻り、ループ処理を繰り返す。
ステップS40に於いて、従系制御装置40は、全ての信号について異常を検知したか否かを判断する。従系制御装置40は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS41の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、図4の処理を終了する。
ステップS41に於いて、従系制御装置40は、全てが異常である旨の異常通知信号を全ての主系制御装置20に返信する。
ステップS42に於いて、従系制御装置40は、直近の正常な制御信号に基づく制御を実行し、図4の処理を終了する。
図5は、第1の実施形態に於ける従系制御装置のタイムアウト処理を示すフローチャートである。
処理を開始すると、ステップS50に於いて、従系制御装置40は、タイムアウトした旨の異常通知信号を返信する。
ステップS51に於いて、従系制御装置40は、直近の正常な制御信号に基づく制御を実行し、図5の処理を終了する。
図6は、第1の実施形態に於ける信号選択処理を示すシーケンス図である。
(正常な制御周期の例)
シーケンスQ10〜Q14−2は、正常な制御周期に於ける信号選択処理を示している。
シーケンスQ10に於いて、主系制御装置20−1,20−2は相互に同期する。これにより、シーケンスQ11−1,Q11−2に於いて、同期した光信号を出力することができる。
シーケンスQ11−1に於いて、主系制御装置20−1は、従系制御装置40に、同一の制御信号を送信する。
シーケンスQ11−2に於いて、主系制御装置20−2は、従系制御装置40に、同一の制御信号を送信する。
シーケンスQ12に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−1の制御信号に基づく制御を行う(主系1の信号で制御)。
シーケンスQ13に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−1の識別子を含んだ返信信号を、光合分波器30に送信する(主系1の識別子+返信信号)。
シーケンスQ14−1に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−1に返信信号を送信する。
シーケンスQ14−2に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−2に返信信号を送信する。
(異常発生した制御周期の例)
シーケンスQ20〜Q28は、異常が発生した制御周期に於ける信号選択処理を示している。
シーケンスQ20に於いて、主系制御装置20−1,20−2は相互に同期する。これにより、シーケンスQ21−1,Q21−2に於いて同期した光信号を出力することができる。
シーケンスQ21−1に於いて、主系制御装置20−1は、従系制御装置40に、主系制御装置20−2と同一の制御信号を送信する。
シーケンスQ21−2に於いて、主系制御装置20−2は、従系制御装置40に、主系制御装置20−1と同一の制御信号を送信する。
シーケンスQ22に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−1の制御信号の異常を検知する(主系1の信号の異常検知)。
シーケンスQ23に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−1の識別子を含んだ異常通知信号を、光合分波器30に送信する(主系1の識別子+異常通知信号)。
シーケンスQ24−1に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−1に異常通知信号を送信する。
シーケンスQ24−2に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−2に異常通知信号を送信する。
シーケンスQ25に於いて、主系制御装置20−1は、自らの出力を遮断する。
シーケンスQ26に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−2の制御信号に基づく制御を行う(主系2の信号で制御)。
シーケンスQ27に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−2の識別子を含んだ返信信号を、光合分波器30に送信する(主系2の識別子+返信信号)。
シーケンスQ28に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−2に返信信号を送信する。
(優先順位変更の制御周期の例)
シーケンスQ30〜Q37は、優先順位変更の制御周期に於ける信号選択処理を示している。この制御周期は、異常が発生した制御周期の直後に於けるものである。
シーケンスQ30に於いて、主系制御装置20−2は、従系制御装置40に、優先度指示信号を送信する。
シーケンスQ31に於いて、従系制御装置40は、主系信号の優先度を変更する。具体的には、主系制御装置20−2の優先度を最も高く設定する。
シーケンスQ32に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−2の識別子を含んだ返信信号を、光合分波器30に送信する(主系2の識別子+返信信号)。
シーケンスQ33に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−2に返信信号を送信する。これにより、主系制御装置20−2は、優先度の設定が行われたことを知ることができる。
シーケンスQ34に於いて、主系制御装置20−2は、従系制御装置40に、制御信号を送信する。
シーケンスQ35に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−2の制御信号に基づく制御を行う(主系2の信号で制御)。
シーケンスQ36に於いて、従系制御装置40は、主系制御装置20−2の識別子を含んだ返信信号を、光合分波器30に送信する(主系2の識別子+返信信号)。
シーケンスQ37に於いて、光合分波器30は、主系制御装置20−2に返信信号を送信する。
主系制御装置20−1からの送信信号、および、各従系制御装置40−1〜40−nから主系制御装置20−1への返信信号(異常通知信号含む)は、同一波長の光信号で行われる。そのため、予め時分割による送受信期間を設定し、送信信号と返信信号が混信しないよう考慮する必要がある。主系制御装置20−2と各従系制御装置40−1〜40−n間の送受信についても、同様な考慮が必要である。
(第1の実施形態の効果)
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)〜(D)のような効果がある。
(A) 制御システム10は、光通信路90が光通信路91に比べて充分に短く構成されている。例えば、光通信路90は、同一室内に於ける数メートルの配線であり、光通信路91は、プラント内に於ける数十〜数百メートルの配線である。これにより、各従系制御装置40への光通信路91の本数は、従系制御装置40や主系制御装置20の多重化数に因らず1本とみなすことができる。主系制御装置20が各従系制御装置40を制御するための通信路数を、適切なものとすることができ、光通信路91の敷設工数を削減することができる。
(B) 従系制御装置40は信号選択装置50を有し、多重化された主系制御装置20から信号を選択することができる。これにより、光合分波器30の構成を変更することなく従系制御装置40を任意に追加することができる。
(C) 光合分波器30−1および光合分波器30−2に、電源を必要としない受動素子である光スプリッタを採用すれば、マイコンやFPGA(Field-Programmable Gate Array)を使用した場合に比べて、消費電力の低減および、電源の故障率を考慮せずにすむことによる信頼性向上といった効果が得られる。
(D) 従系制御装置40は、複数の光送受信器41を有し、それぞれ異なる波長の光信号を送受信することができる。これにより、制御信号と診断や復帰などの保守用信号とを異なる波長の信号として同時に受信して、通常の制御を実行しながら保守動作を行うことができる。これにより、制御システム10の運転継続性が向上する。
(第2の実施形態の構成)
図7は、第2の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。第1の実施形態の制御システム10(図1)と同一の要素には同一の符号を付与している。
第2の実施形態の制御システム10Aは、第1の実施形態の制御システム10(図1)に加えて更に、主系制御装置20−3を備えている。それ以外の構成は、第1の実施形態の制御システム10(図1)と同様である。
主系制御装置20−3は、主系制御装置20−1,20−2と同様に構成されており、これらと同様に、光合分波器30−1に接続されている。
従系制御装置40は、これら主系制御装置20−1〜20−3から受信した光信号が含む制御指令情報を、多数決により選択するように構成されている。
(第2の実施形態の動作)
図8は、第2の実施形態に於ける従系制御装置の信号処理を示すフローチャートである。第1の実施形態の従系制御装置40の信号処理(図4)と同一の要素には同一の符号を付与している。
処理を開始したのち、ステップS30〜S35の処理は、図4に示すステップS30〜S35の処理と同様である。
従系制御装置40は、ステップS34の判断条件が成立しなかったとき(No)、ステップS36Aの処理を行う。
ステップS36Aに於いて、従系制御装置40は、当該信号の制御指令情報と、当該信号を送信した主系制御装置20の識別子を記録する。
ステップS36Bに於いて、従系制御装置40は、当該制御指令情報に係るカウンタを1増加させる。
ステップS39〜S42の処理は、図4に示すステップS39〜S42の処理と同様である。
従系制御装置40は、ステップS40の判断条件が成立しなかったとき(No)、ステップS43の処理を行う。
ステップS43に於いて、従系制御装置40は、最も多くカウントされ、かつ最も優先度の高い主系制御装置20から送信された制御指令情報を選択する。
ステップS44に於いて、従系制御装置40は、当該制御指令情報に基づく制御を実行する。
ステップS45に於いて、従系制御装置40は、当該制御指令情報と共に記録された主系制御装置20の識別子を含む返信信号を返信し、図8の処理を終了する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明した第2の実施形態では、次の(E),(F)のような効果がある。
(E) 従系制御装置40は、これら主系制御装置20−1〜20−3から受信した光信号が含む制御指令情報を、多数決により選択するように構成されている。これにより、複数の主系制御装置20のうちの半数以下が故障しても、これら故障の影響を排除して正しい制御指令情報を選択することができる。
(F) 従系制御装置40は、最も優先度の高い主系制御装置20が正しく動作し、かつ、半数以上の主系制御装置20が正しく動作している場合には、他の主系制御装置20の制御指令情報を選択して切り替えることが無い。これにより、主系制御装置20を切り替えて返信信号を送信することに伴う不具合を、予め抑止することができる。
(第3の実施形態の構成)
図9は、第3の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。図1に示す第1の実施形態の制御システム10と同一の要素には同一の符号を付与している。
第3の実施形態に於ける制御システム10Bは、第1の実施形態の制御システム10(図1)とは異なる主系制御装置20B−1〜20B−2と、従系制御装置40B−1〜40B−nとを備えている。
主系制御装置20B−1〜20B−2は、第1の実施形態の主系制御装置20(図1)と同様の構成に加えて、もう1個の光送受信器22を備え、この光送受信器22に接続された光通信路90を介して、光合分波器30−1と接続されている。この光送受信器22と、これに接続された光通信路90とは、返信信号を受信するものである。
従系制御装置40B−1〜40B−nは、第1の実施形態の従系制御装置40(図1)と同様の構成に加えて、もう1個の光送受信器41を備え、この光送受信器41に接続された光通信路94を介して、光合分波器30−2と接続されている。この光送受信器41と、これに接続された光通信路94とは、返信信号を送信するものである。返信信号の波長は、主系制御装置20Bから送信される光信号の波長とは別の波長である。
(第3の実施形態の効果)
以上説明した第3の実施形態では、次の(G)のような効果がある。
(G) 主系制御装置20−1からの送信信号、および、各従系制御装置40−1〜40−nから主系制御装置20−1への返信信号(異常通知信号含む)は、異なる波長の光信号で行われる。そのため、同時に送受信が行われた場合であっても、送信信号と返信信号が混信する虞がなくなる。
(第4の実施形態の構成)
図10は、第4の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。図1に示す第1の実施形態の制御システム10と同一の要素には同一の符号を付与している。
第4の実施形態に於ける制御システム10Cは、第1の実施形態の制御システム10(図1)とは異なる従系制御装置40C−1〜40C−nを備えている。
従系制御装置40C−1〜40C−nは、第1の実施形態の従系制御装置40(図1)の光送受信器41の代わりに光合分波器42を備えている。
光合分波器42は、異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配(分波)する手段を有し、更に異なる波長の光信号を送受信する複数の光送受信器を有している。
光合分波器42は、外部から光通信路92を介して送信された混合した光信号を分波し、それぞれ光送受信器で受信する。更に光合分波器42は、複数の光送受信器が返信する異なる波長の光信号を混合して、光通信路92を介して主系制御装置20に送信する。これにより、例えば1本の光通信路92によって、複数の主系制御装置20から送信された異なる波長の光信号を受信し、かつ、返信信号を返信することができる。
(第4の実施形態の効果)
以上説明した第4の実施形態では、次の(H)のような効果がある。
(H) 従系制御装置40は、光合分波器42を備えている。これにより、第1の実施形態の従系制御装置40と光合分波器30−2間を接続していた複数の光通信路92を、1本の光通信路92で実現することができる。
(第5の実施形態の構成)
図11は、第5の実施形態に於ける制御システムを示す概略の構成図である。図1に示す第1の実施形態の制御システム10と同一の要素には同一の符号を付与している。
第5の実施形態の制御システム10Dは、第1の実施形態の制御システム10とは異なる従系制御装置40B−1〜40B−nを備え、更に、保守装置25を備えている。従系制御装置40B−1〜40B−nは、第3の実施形態の従系制御装置40B−1〜40B−n(図9)と同様に構成されている。
保守装置25は、光送受信器41と制御器26とを備えている。保守装置25は、主系制御装置20と同様に構成され、制御器26に保守用の機能が実装されている。保守装置25は、当該制御システム10Dの返信信号による異常検知と、復帰処理の信号を、制御信号と同時に送信することができる。
(第5の実施形態の効果)
以上説明した第5の実施形態では、次の(I)のような効果がある。
(I) 専用の保守装置25が設けられている。これにより、従系制御装置40の制御と同時に、制御システム10Dの異常検知と復帰処理とを行うことができる。
(第6の実施形態の構成)
図12は、第6の実施形態に於ける制御システムを搭載したMMCを示す図である。
制御システム10Eは、上位制御装置27と、主系制御装置20E−1,20E−2と、保守装置25Eと、光合分波器30u−1,30v−1,30w−1と、光合分波器30u−2,30v−2,30w−2と、電力変換装置80とを備えている。
上位制御装置27は、この制御システム10Eを統括して制御するものである。上位制御装置27は、主系制御装置20E−1,20E−2と、保守装置25Eとに接続されている。
主系制御装置20E−1,20E−2は、上位制御装置27の指示を受けて、電力変換装置80を制御するものである。主系制御装置20E−1,20E−2は、それぞれ光送受信器22u,22v,22wを備え、光通信路90を介して光合分波器30u−1,30v−1,30w−1に接続されている。主系制御装置20E−1,20E−2は更に、電力変換装置80の各アームの電流センサ82uh,82ul,82vh,82vl,82wh,82wlのセンサ出力と、交流電圧センサ73のセンサ出力とに接続されている。
保守装置25Eは、上位制御装置27の指示を受けて、当該制御システム10Eの異常通知と復帰処理とを行うものである。保守装置25Eは、主系制御装置20E−1,20E−2と同様な光送受信器22u,22v,22wを備え、光通信路90を介して光合分波器30u−1,30v−1,30w−1に接続されている。
光合分波器30u−1,30v−1,30w−1は、異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配(分波)する手段を有するものである。
光合分波器30u−1は、光通信路90を介して、主系制御装置20E−1の光送受信器22uと、主系制御装置20E−2の光送受信器22uと、保守装置25Eの光送受信器22uとに接続され、光通信路91を介して光合分波器30u−2に接続されている。
光合分波器30v−1は、光通信路90を介して、主系制御装置20E−1の光送受信器22vと、主系制御装置20E−2の光送受信器22vと、保守装置25Eの光送受信器22vとに接続され、光通信路91を介して光合分波器30v−2に接続されている。
光合分波器30w−1は、光通信路90を介して、主系制御装置20E−1の光送受信器22wと、主系制御装置20E−2の光送受信器22wと、保守装置25Eの光送受信器22wとに接続され、光通信路91を介して光合分波器30w−2に接続されている。
光合分波器30u−2,30v−2,30w−2は、異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配(分波)する手段を有するものである。
光合分波器30u−2は、光通信路91を介して光合分波器30u−1に接続され、電力変換装置80のU相スイッチングレッグに、複数の光通信路92を介して接続されている。
光合分波器30v−2は、光通信路91を介して光合分波器30v−1に接続され、電力変換装置80のV相スイッチングレッグに、複数の光通信路92を介して接続されている。
光合分波器30w−2は、光通信路91を介して光合分波器30w−1に接続され、電力変換装置80のW相スイッチングレッグに、複数の光通信路92を介して接続されている。
電力変換装置80は、三相電力を直流電力に変換するか、または、直流電力を三相電力に変換するものである。電力変換装置80は、主系制御装置20E−1,20E−2によって制御されて三相電力を直流電力に変換し、負荷装置74に直流電力を供給する。ここで、負荷装置74は、例えば、直流負荷、モータドライブインバータの直流リンク、直流電源などである。
変圧器72の2次側を流れるU相の電流は、アーム電流IUという。変圧器72の2次側を流れるV相の電流は、アーム電流IVという。変圧器72の2次側を流れるW相の電流は、アーム電流IWという。変圧器72は、2次側(電力変換装置80が接続している側)の中性点がグランドに接地されている。
変圧器72の1次側を流れる三相電力系統71の相電圧は、それぞれ系統相電圧VR,VS,VTという。
電力変換装置80のU点、V点、W点は、変圧器72の2次側に接続され、三相電力系統71に連系している。電力変換装置80のP点とN点との間には、負荷装置74が接続されている。更に、電力変換装置80は、光合分波器30u−2,30v−2,30w−2および光合分波器30u−1,30v−1,30w−1を介して、主系制御装置20E−1,20E−2と保守装置25Eとに接続され、更に各アームの電流センサ82uh,82ul,82vh,82vl,82wh,82wlのセンサ出力が主系制御装置20E−1,20E−2に接続されている。
電力変換装置80は、U相、V相、W相のスイッチングレッグを備えている。電力変換装置80のU相スイッチングレッグは、上アーム側に、変換器アーム83uh、電流センサ82uh、リアクトル81uhを備え、下アーム側に、リアクトル81ul、電流センサ82ul、変換器アーム83ulを備えている。電力変換装置80のU相スイッチングレッグは、三相電力のU相入力を直流電力に変換するものである。
電力変換装置80のU点とP点との間(上アーム側)には、リアクトル81uh、電流センサ82uh、変換器アーム83uhが直列に接続されている。電力変換装置80のU点とN点との間(下アーム側)には、リアクトル81ul、電流センサ82ul、変換器アーム83ulが直列に接続されている。
リアクトル81uh,81ulは、インダクタを用いた受動素子であり、電流の脈動を抑止するものである。
電流センサ82uhは、アーム電流IUHを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送するものである。電流センサ82ulは、アーム電流IULを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送するものである。
変換器アーム83uhは、直列に接続されたN個のセル40Eを備えている。セル40Eは、それぞれ光通信路92を介して光合分波器30u−2にカスケード接続されている。セル40Eは、光による制御信号を受けて、電荷の蓄積と導通のいずれかを切り替えるものである。
電力変換装置80のV相、W相スイッチングレッグは、U相スイッチングレッグと同様に構成されている。
セル40Eは、直流コンデンサを備えた双方向チョッパ回路である。セル40Eは、少なくとも2端子を介して外部回路と接続し、前記2端子(以下、接続端子と記載)の間の電圧を、直流コンデンサの電圧とするか、または、0Vとするかを制御できる。ここでは、前記2端子の間の電圧のことを、セル40Eの出力電圧という。後記する図13に於いて、セル40Eの詳細を説明する。
アーム電流IUHは、変換器アーム83uhを流れる電流である。アーム電流IULは、変換器アーム83ulを流れる電流である。アーム電流IUHとアーム電流IULとの和は、アーム電流IUである。
アーム電流IVHは、変換器アーム83vhを流れる電流である。アーム電流IVLは、変換器アーム83vlを流れる電流である。アーム電流IVHとアーム電流IVLとの和は、アーム電流IVである。
アーム電流IWHは、変換器アーム83whを流れる電流である。アーム電流IWLは、変換器アーム83wlを流れる電流である。アーム電流IWHとアーム電流IWLとの和は、アーム電流IWである。
主系制御装置20E−1,20E−2は、電力変換装置80を制御するものである。主系制御装置20E−1,20E−2は、電力変換装置80の信頼性向上のために二重化(多重化)されたものである。主系制御装置20E−1,20E−2は、いずれも接地されている。なお、主系制御装置20Eの多重化数は2より多くてもよい。
保守装置25Eは、電力変換装置80の異常検知と、復帰作業に代表される保守作業とを実施するものである。保守装置25Eは、接地されている。保守装置25Eは、多重化されていてもよい。
交流電圧センサ73は、系統相電圧VR,VS,VTを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。
電流センサ82uhは、アーム電流IUHを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。電流センサ82ulは、アーム電流IULを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。
電流センサ82vhは、アーム電流IVHを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。電流センサ82vlは、アーム電流IVLを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。
電流センサ82whは、アーム電流IWHを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。電流センサ82wlは、アーム電流IWLを検出し、その瞬時値信号を主系制御装置20E−1,20E−2に伝送する。
主系制御装置20E−1,20E−2は、前記のとおり、それぞれ3つの光送受信器22u,22v,22wを備えている。各主系制御装置20E−1,20E−2の光送受信器22uと光合分波器30u−1とは、光ファイバケーブルである光通信路90によって接続されている。各主系制御装置20E−1,20E−2の光送受信器22vと光合分波器30v−1とは、光ファイバケーブルである光通信路90によって接続されている。各主系制御装置20E−1,20E−2の光送受信器22wと光合分波器30w−1とは、光ファイバケーブルである光通信路90によって接続されている。
光合分波器30u−1は、光通信路91を介して光合分波器30u−2に接続されている。光合分波器30u−2と、U相スイッチングレッグの各セル40Eとは、光ファイバケーブルである光通信路92によって接続されている。
光合分波器30v−1は、光通信路91を介して光合分波器30v−2に接続されている。光合分波器30v−1と、V相スイッチングレッグの各セル40Eとは、光ファイバケーブルである光通信路92によって接続されている。
光合分波器30w−1は、光通信路91を介して光合分波器30w−2に接続されている。光合分波器30w−1と、W相スイッチングレッグの各セル40Eとは、光ファイバケーブルである光通信路92によって接続されている。
主系制御装置20E−1,20E−2と、各光合分波器30u−1,30v−1,30w−1を接続する光通信路90は、光ファイバケーブルであり、主系制御装置20E−1,20E−2と光合分波器30間の電圧に耐える絶縁耐力を備えている。主系制御装置20E−1,20E−2と各光合分波器30u−1,30v−1,30w−1間の電圧は比較的低いので、光通信路90の光ファイバケーブルは、低耐圧のものでもよい。
光合分波器30u−1と光合分波器30u−2とを接続する光通信路91、光合分波器30v−1と光合分波器30v−2とを接続する光通信路91、および、光合分波器30w−1と光合分波器30w−2とを接続する光通信路91は、光ファイバケーブルであり、複数セルの出力電圧の和に耐える絶縁耐力を備えている。複数セルの出力電圧の和は、比較的高い(10kV〜数100kV)ので、光通信路92の光ファイバケーブルは、高耐圧のものが求められる。
光合分波器30と各セル40Eを接続する光通信路92は、光ファイバケーブルであり、複数セルの出力電圧の和に耐える絶縁耐力を備えている。複数セルの出力電圧の和は、比較的高い(10kV〜数100kV)ので、光通信路92の光ファイバケーブルは、高耐圧のものが求められる。
高耐圧の光ファイバケーブルである光通信路91は、3本必要となる。光通信路90と光通信路92とは、例えば同一室内の配線であり、数メートル程度の長さである。光通信路91は、例えば同一プラント内の配線であり、数十〜数百メートル程度の長さとなる。光通信路90と光通信路92は、光通信路91に比べて十分短く、これらの敷設工数は無視し得る。これにより、長い距離を敷設しなければならない光通信路91の本数は、セル40Eの個数に依らず3本となる。
(第6の実施形態の動作)
以下、図12に基づいて、第6の実施形態に於ける制御システム10EとMMCの動作を説明する。
主系制御装置20E−1,20E−2は、系統相電圧VR,VS,VTのセンサ出力と、アーム電流IUH,IVH,IWH,IUL,IVL,IWLのセンサ出力とを検出し、各セル40Eの直流コンデンサ電圧VCを光信号の返信信号によって検出する。主系制御装置20E−1,20E−2は、これらの検出情報に基づいて、各セル40Eの変調率MODを決定し、当該変調率MODに係る制御指令情報を各セル40Eに送信する。主系制御装置20E−1,20E−2は、この一連の動作を、所定の周期で繰り返し行う。この所定の周期を、制御周期という。
主系制御装置20E−1,20E−2は、上記の一連の動作を行うことにより、アーム電流IUH,IVH,IWH,IUL,IVL,IWLを制御し、三相電力系統71と授受する電力を制御する。主系制御装置20E−1,20E−2は更に、各セル40Eの直流コンデンサ電圧VCを適正範囲内に維持する。
主系制御装置20E−1,20E−2がU相の各セル40Eに変調率MODを指令する光信号は、光通信路90と、光合分波器30u−1と、光通信路91と、光合分波器30u−2と、光通信路92とを介して、各セル40Eに送信される。
U相の各セル40Eが直流コンデンサ電圧VCを返信する光信号は、光通信路92と、光合分波器30u−2と、光通信路91と、光合分波器30u−1と、光通信路90とを介して、主系制御装置20E−1,20E−2に送信される。
主系制御装置20E−1,20E−2がV相の各セル40Eに変調率MODを指令する光信号は、光通信路90と、光合分波器30v−1と、光通信路91と、光合分波器30v−2と、光通信路92とを介して、各セル40Eに送信される。
V相の各セル40Eが直流コンデンサ電圧VCを返信する光信号は、光通信路92と、光合分波器30v−2と、光通信路91と、光合分波器30v−1と、光通信路90とを介して、主系制御装置20E−1,20E−2に送信される。
主系制御装置20E−1,20E−2がW相の各セル40Eに変調率MODを指令する光信号は、光通信路90と、光合分波器30w−1と、光通信路91と、光合分波器30w−2と、光通信路92とを介して、各セル40Eに送信される。
W相の各セル40Eが直流コンデンサ電圧VCを返信する光信号は、光通信路92と、光合分波器30w−2と、光通信路91と、光合分波器30w−1と、光通信路90とを介して、主系制御装置20E−1,20E−2に送信される。
図13は、第6の実施形態に於けるチョッパセルを示す概略の構成図である。
セル40Eは、セル制御装置50Eと、ゲートドライバ61と、チョッパ回路62と、自給電源63と、直流電圧センサ64とを有している。
セル制御装置50Eは、当該セル40Eを制御するものである。セル制御装置50Eは、例えばマイクロコントローラであり、光合分波器42Eを備えている。セル制御装置50Eは、光通信路92を介して光合分波器30−2(図12)に接続され、電源端子は自給電源63に接続され、2つの出力端子はゲートドライバ61に接続され、入力端子は直流電圧センサ64に接続されている。
セル制御装置50Eは、グランド端子が当該セル40Eのグランドに接続され、自給電源63から電源の供給を受けて動作する。当該セル40Eのグランドは、図13では、「G(CELL)」と記載されている。セル制御装置50Eは、光信号に含まれた制御指令情報に基づいて2つのチョッパ信号をゲートドライバ61に出力し、直流電圧センサ64の電圧検知信号を検知し、返信信号を主系制御装置20Eに返信する。
ゲートドライバ61は、セル制御装置50Eの出力信号をレベル変換して、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチングが行えるようにするものである。ゲートドライバ61は、セル制御装置50Eの2つの出力端子と、スイッチング素子Q1,Q2のゲート端子およびエミッタ端子に接続されている。ゲートドライバ61は、セル制御装置50Eから入力された2つのチョッパ信号の電圧をレベル変換し、スイッチング素子Q1,Q2のゲート端子とエミッタ端子とに出力する。
チョッパ回路62は、外部回路と接続される2端子間の電圧を、零または、直流コンデンサCの両端電圧とを相互に変換する双方向チョッパ回路である。以下、直流コンデンサCの両端電圧を、直流コンデンサ電圧VCと記載する。チョッパ回路62は、スイッチング素子Q1,Q2と直流コンデンサCとを備えている。
スイッチング素子Q1,Q2は、IGBTである。
当該セル40Eの一方の接続端子は、スイッチング素子Q1のエミッタ端子と、スイッチング素子Q2のコレクタ端子とが接続されているノードに接続されている。当該セル40Eの他方の接続端子は、当該セル40Eのグランドに接続されている。当該セル40Eのグランドは、更にスイッチング素子Q2のエミッタ端子が接続されている。
スイッチング素子Q1のゲート端子とエミッタ端子とには、それぞれゲートドライバ61の2つの出力端子が接続されている。スイッチング素子Q1のゲート端子とエミッタ端子との間には、セル制御装置50Eの出力電圧が、電圧レベルが変換されて印加される。
スイッチング素子Q2のゲート端子とエミッタ端子とには、それぞれゲートドライバ61の2つの出力端子が接続されている。スイッチング素子Q2のゲート端子とエミッタ端子との間には、セル制御装置50Eの出力電圧が、電圧レベルが変換されて印加される。
スイッチング素子Q1のコレクタ端子と、当該セル40Eのグランドとの間には、直流コンデンサCが接続されている。更に、この直流コンデンサCの両方の端子は、自給電源63と、直流電圧センサ64とに接続されている。
自給電源63は、例えばリニアレギュレータであり、所定の電圧を出力して、外部に電力を供給するものである。自給電源63の入力端子は、直流コンデンサCの両方の端子に接続されている。自給電源63の出力端子は、セル制御装置50Eおよびゲートドライバ61に接続されている。
直流電圧センサ64は、例えば分圧抵抗であり、直流コンデンサCの両端電圧を示すセンサ信号を出力するものである。直流電圧センサ64の入力端子は、直流コンデンサCの両方の端子に接続されている。直流電圧センサ64の出力端子は、セル制御装置50Eに接続されている。
(セル40Eの動作)
自給電源63は、直流コンデンサ電圧VCを平滑化し、セル制御装置50Eとゲートドライバ61に電力を供給する。
セル制御装置50Eは、光合分波器42Eによって配分された2つの波長の光信号から、優先順位に基づいて制御指令情報を抽出し、当該制御指令情報の送信先識別子と自らの識別子とを照合する。セル制御装置50Eは、当該制御指令情報の送信先識別子と自らの識別子とが一致し、セル40E自身に対する制御指令情報であると判断したならば、スイッチング素子Q1を駆動する第1のゲートパルスと、スイッチング素子Q2を駆動する第2のゲートパルスとを生成し、ゲートドライバ61に出力する。
ゲートドライバ61は、第1のゲートパルスの電圧レベルを変換してスイッチング素子Q1のゲート・エミッタ間に適切な電圧を印加し、スイッチング素子Q1をターンオンまたはターンオフさせる。ゲートドライバ61は、第2のゲートパルスの電圧レベルを変換してスイッチング素子Q2のゲート・エミッタ間に適切な電圧を印加し、スイッチング素子Q2をターンオンまたはターンオフさせる。これにより、直流コンデンサ電圧VCが制御されると共に、当該セル40Eの出力電圧が制御される。
直流電圧センサ64は、直流電圧センサ64によって直流コンデンサ電圧VCを検出し、その瞬時値信号をセル制御装置50Eに出力する。
セル制御装置50Eのグランドは、当該セル制御装置50Eのスイッチング素子Q2のエミッタ端子と同じ電圧であり、図13では、「G(CELL)」と記載している。なお、G(CELL)の電圧は、図12のG(グランド)とは異なる電圧である。
セル40Eは、主系制御装置20E−1,20E−2へ返信する際、主系制御装置20E−1に返信する返信信号と、主系制御装置20E−2に返信する返信信号とを、それぞれ異なる波長の信号として光合分波器42Eに送信している。光合分波器42Eは、受信した2つの異なる波長の光信号を混合して、光通信路92を介して光合分波器30−2に送信する。
光合分波器30−2は、各セル40Eが送信する光信号を混合して、光通信路91を介して光合分波器30−1に送信する。
光合分波器30−1は、セル40Eから送信された信号を、主系制御装置20E−1,20E−2に送信する。主系制御装置20E−1,20E−2は、当該主系制御装置20に係る波長の光信号を取り出して、処理を実行する。
(第6の実施形態の効果)
以上説明した第6の実施形態では、次の(J)〜(L)のような効果がある。
(J) 主系制御装置20E−1,20E−2は、各セル40Eの制御のために、光合分波器30u−1から光合分波器30u−2の間と、光合分波器30v−1から光合分波器30v−2の間と、光合分波器30w−1から光合分波器30w−2の間とに、3本の高耐圧光ファイバケーブルによる光通信路91を敷設している。これは、主系制御装置20Eの多重化数によらず、適切な本数(本実施形態では3本)とすることができる。これにより、高価な高耐圧光ファイバケーブルの使用本数を削減すると共に、光ファイバケーブルの敷設工数を削減することができる。
(K) 主系制御装置20E−1,20E−2は、各相(U相、V相、W相)のセル40Eの制御のため、各相の光通信の経路を独立させている。すなわち、主系制御装置20E−1,20E−2は、U相に属する光通信路90、光合分波器30u−1、光通信路91、光合分波器30u−2、光通信路92と、V相に属する光通信路90、光合分波器30v−1、光通信路91、光合分波器30v−2、光通信路92と、W相に属する光通信路90、光合分波器30w−1、光通信路91、光合分波器30w−2、光通信路92とを独立に備えている。これにより、各相の制御装置群を、同一タイミングで制御することが可能となる。
(L) 主系制御装置20E−1,20E−2のいずれかで異常が発生した際に、他の健全な主系制御装置20Eで動作させながら、当該制御システム10Eを復帰させることが可能であり、よって、電力変換器の信頼性が向上する。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 第1の実施形態では、主系制御装置20を二重化している。しかし、これに限られず、本発明は、主系制御装置20を三重化、または、それ以上の多重化をしてもよい。
(b) 多重化された主系制御装置20は一部が稼働系、その他を待機系として動作させてもよく、図3の例のように、優先度変更が生じた際に、異常と判断された主系制御装置20の代わりに、他の待機系の主系制御装置20を動作させるといった運用も可能である。
(c) 第6の実施形態は、電力変換装置80として三相電力系統に連系する三相MMCを示している。しかし、これに限られず、本発明は、単相系統に連系する単相MMCや、モータを駆動するMMCにも適用可能である。また、本発明は、カスケード・マルチレベル変換器(CMC:Cascade Multilevel Converter)にも適用することができる。
(d) 第6の実施形態では、スイッチング素子Q1,Q2をIGBTとしている。しかし、これに限られず、本発明は、スイッチング素子Q1,Q2を、GTO(Gate Turn-Off Thysistor)、GCT(Gate Commutated Turn-off Thyristor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、またはその他のオン・オフ制御素子を使用してもよい。
(e) 第6の実施形態では、各相の通信路を独立に設けている。しかし、これに限られず、本発明は、各主系制御装置の各相で、異なる波長の光信号を送受信するように構成してもよい。これにより、各相の通信路を1つに統合することができると共に、各相の制御装置群を、同一タイミングで制御することが可能となる。
(f) 第1の実施形態の主系制御装置20は、主系制御装置20ごとに異なる波長の光信号を送信するWDM(Wavelength Division Multiplex)形式の通信を行う。しかし、これに限られず、主系制御装置20は、主系制御装置20ごとに識別可能な光信号を時分割で送信するTDM(Time Division Multiplex)形式の通信を行ってもよい。
10,10A,10B,10C,10D,10E 制御システム
20,20B,20E 主系制御装置 (第1の制御装置)
21 制御器
22 光送受信器
25,25E 保守装置
26 制御器
27 上位制御装置
30,30E 光合分波器
40,40B,40C 従系制御装置 (第2の制御装置)
40E セル (第2の制御装置)
41 光送受信器
42E 光合分波器
50 信号選択装置
50E セル制御装置
51 信号選択処理部
52 タイムアウト検出装置
53 セレクタ
54 セレクタ
55 信号遅延器
60 制御器
61 ゲートドライバ
63 自給電源
64 直流電圧センサ
71 三相電力系統
72 変圧器
73 交流電圧センサ
74 負荷装置
80 電力変換装置
83ul,83uh,83vl,83vh,83wl,83wh 変換器アーム
90,91,92,94 光通信路
93 通信路
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、制御指令情報を、第1の制御装置ごとに識別可能な光信号に変換し、通信路を介して他の第1の制御装置と同期信号を送受信して、当該識別可能な光信号を同期して送信する第1の制御装置と、前記識別可能な光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配する手段を有する光合分波器と、前記光合分波器および光配線路を介して複数の前記第1の制御装置に接続され、前記識別可能な光信号を光送受信器で受信して複数の前記制御指令情報を取得し、所定の優先度に基づいて複数の前記制御指令情報のいずれかを選択する信号選択手段を備え、選択した前記制御指令情報に基づいて動作する第2の制御装置と、を備えることを特徴とする制御システムとした。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。

Claims (15)

  1. 制御指令情報を、第1の制御装置ごとに識別可能な光信号に変換し、当該識別可能な光信号を、他の第1の制御装置と同期して送信する第1の制御装置と、
    前記識別可能な光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配する手段を有する光合分波器と、
    前記光合分波器および光配線路を介して複数の前記第1の制御装置に接続され、前記識別可能な光信号を光送受信器で受信して複数の前記制御指令情報を取得し、所定の優先度に基づいて複数の前記制御指令情報のいずれかを選択する信号選択手段を備え、選択した前記制御指令情報に基づいて動作する第2の制御装置と、
    を備えることを特徴とする制御システム。
  2. 前記第1の制御装置は、当該第1の制御装置ごとに前記識別可能な光信号として、当該第1の制御装置ごとに異なる波長の光信号変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 複数の前記第1の制御装置は、少なくとも一つは、前記制御指令情報によって前記第2の制御装置を制御する稼働系モードの第1の制御装置、少なくとも1つは前記第2の制御装置を制御していない待機系モードの第1の制御装置であり、
    前記稼働系モードの第1の制御装置に異常が発生した際には、いずれかの前記待機系モードの第1の制御装置が、前記稼働系モードの第1の制御装置に代わって前記第2の制御装置を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  4. 複数の前記第1の制御装置は、同一の入力条件および同一の演算条件に基づいて前記制御指令情報を光信号に変換して送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  5. 前記信号選択手段は、前記第1の制御装置から受信した前記異なる波長の光信号が含む前記制御指令情報を、多数決により選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  6. 前記第2の制御装置は、光送受信器によって内部状態を光信号に変換し、複数の前記第1の制御装置に返信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  7. 前記第2の制御装置は更に、返信用の光配線路によって前記光合分波器に接続される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  8. 前記第2の制御装置は更に、前記異なる波長の光信号を混合する手段、および/または、混合した光信号を分配する手段を有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  9. 前記信号選択手段は、複数の前記第1の制御装置から送信された複数の光信号を検出する手段を有し、前記複数の光信号のいずれも所定の期間内に検知しなかったならば、異常通知信号を複数の前記第1の制御装置に返信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  10. 前記信号選択手段は、複数の前記第1の制御装置から送信された複数の光信号の不一致検出手段を有し、前記複数の光信号の不一致が生じたならば、異常通知信号を複数の前記第1の制御装置に返信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  11. 複数の前記第1の制御装置を制御し、前記第2の制御装置が返信する光信号を受信して記録する上位装置を、更に備えている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  12. 前記第2の制御装置は、複数の前記第1の制御装置から受信した複数の光信号から、前記所定の優先度の順に正常な光信号を選択する手段、および、選択された光信号の送信元の第1の制御装置の識別子を複数の前記第1の制御装置へ返信する手段を備え、
    複数の前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置からの返信信号を収集し、前記所定の優先度が最上位である第1の制御装置が選択されなかった回数が閾値以上になったならば、前記所定の優先度が最上位である第1の制御装置が故障したと判断し、前記所定の優先度の変更指令情報を前記第2の制御装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  13. 複数の前記第1の制御装置が送信する光信号には、返信指令情報を含み、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置が送信する光信号に対応して別途定められた期間に返信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  14. 前記第1の制御装置は、前記異なる波長の光信号のうちいずれか1つの光信号を選択する手段を備え、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置に、それぞれ固有の波長の光信号を返信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の制御システムを備えた、
    ことを特徴とする電力変換装置。
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