JP2013232534A - 波長変換体および半導体発光装置 - Google Patents

波長変換体および半導体発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】実施形態は、半導体発光装置の光出力を低下させることなく、配光性や色割れ等の光学特性を向上させる波長変換体および半導体発光装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る半導体発光装置は、第1の面と、その反対側の第2の面と、発光層と、を有し、前記発光層を含む領域と、前記発光層を含まない領域と、を有する半導体層と、前記半導体層の前記発光層を含む領域における前記第2の面に設けられたp側電極と、前記半導体層の前記発光層を含まない領域における前記第2の面に設けられたn側電極と、を備える。さらに、前記第1の面上に設けられ、透明樹脂と、前記透明樹脂中に分散された複数の蛍光体と、前記透明樹脂中に分散されたフィラーと、を有する蛍光体層であって、前記蛍光体の近傍における前記フィラーの密度が、隣り合う前記蛍光体の中間位置における前記フィラーの密度よりも高い蛍光体層を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、波長変換体および半導体発光装置に関する。
半導体発光素子と、蛍光体と、を組み合わせ、白色光などの可視光やその他の波長帯の光を放射する半導体発光装置は、小型で扱い易い光源としてその用途が広がりつつあり、また半導体発光装置の光出力と配光性や色割れ等の光学特性を有する半導体発光装置が必要とされている。
米国特許出願公開第2010/148198号明細書
実施形態は、半導体発光装置の光出力を低下させることなく、配光性や色割れ等の光学特性を向上させることが可能な波長変換体および半導体発光装置を提供する。
実施形態に係る半導体発光装置は、第1の面と、その反対側の第2の面と、発光層と、を有し、前記発光層を含む領域と、前記発光層を含まない領域と、を有する半導体層と、前記半導体層の前記発光層を含む領域における前記第2の面に設けられたp側電極と、前記半導体層の前記発光層を含まない領域における前記第2の面に設けられたn側電極と、を備える。さらに、前記第1の面上に設けられ、透明樹脂と、前記透明樹脂中に分散された複数の蛍光体と、前記透明樹脂中に分散されたフィラーと、を有する蛍光体層であって、前記蛍光体の近傍における前記フィラーの密度が、隣り合う前記蛍光体の中間位置における前記フィラーの密度よりも高い蛍光体層を備える。
第1実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図。 第1実施形態に係る蛍光体層の断面を表すSEM像(Scanning Electron Microscope image)。 第1実施形態に係る蛍光体層の特性を表すグラフ。 第1実施形態に係る半導体発光装置の製造過程を示す模式図。 図4に続く製造過程を示す模式図。 図5に続く製造過程を示す模式図。 図6に続く製造過程を示す模式図。 図7に続く製造過程を示す模式図。 図8に続く製造過程を示す模式図。 図9に続く製造過程を示す模式図。 図10に続く製造過程を示す模式図。 図11に続く製造過程を示す模式図。 図12に続く製造過程を示す模式図。 図13に続く製造過程を示す模式図。 図14に続く製造過程を示す模式図。 第1実施形態の変形例に係る半導体発光装置の模式断面図。 第1実施形態の別の変形例に係る半導体発光装置の模式断面図。 第2実施形態に係る半導体発光装置の模式断面図。 図19に示す半導体発光装置が実装基板に実装された状態の模式断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面中の同一部分には同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体発光装置100の模式断面図である。半導体発光装置100は、光源である発光層13と、蛍光体層30と、を備える。蛍光体層30は、波長変換体であり、光源(発光層13)から放射される光の波長を変換する。すなわち、蛍光体層30は、発光層13からの放射光を透過する樹脂31(以下、透明樹脂31)と、発光層13の放射光を吸収し、その波長とは異なる蛍光を放射する複数の粒子状の蛍光体32と、フィラー35と、を含む。そして、本実施形態におけるフィラー35は、隣り合う前記蛍光体の中間位置のおける密度が、前記蛍光体の近傍における密度よりも低い分布を有する。以下、図1を参照して、発光装置100の構造を詳細に説明する。
半導体発光装置100は、発光層13を含む半導体層15を有する。また、半導体層15は、第1の面15aと、その反対側の第2の面を有する。第2の面側に電極及び配線部が設けられ、電極及び配線部の設けられていない第1の面15aから主として光を外部に出射する。
半導体層15は、第1の半導体層11と第2の半導体層12とを有する。第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、例えば窒化ガリウムを含む。第1の半導体層11は、例えば、下地バッファ層、n型GaN層などを含む。第2の半導体層12は、p型GaN層、発光層(活性層)13などを含む。発光層13は、青、紫、青紫、紫外光などを発光する材料を用いることができる。半導体層15は、発光層13を含む領域と、発光層13を含まない領域と、を有する。
半導体層15の第2の面は凹凸形状に加工されている。第1の領域である凸部は、発光層13を含む。その凸部の表面である第2の半導体層12の表面には、p側電極16が設けられる。すなわち、p側電極16は、発光層13を含む第1の領域における第2の面に設けられる。
半導体層15の第2の面において凸部の横には、発光層13を含まない第2の領域が設けられている。その領域の第1の半導体層11の表面に、n側電極17が設けられる。すなわち、n側電極17は、発光層13を含まない第2の領域における第2の面に設けられる。
図6(b)に示すように、半導体層15の第2の面において、発光層13を含む第2の半導体層12の面積は、発光層13を含まない第1の半導体層11の面積よりも広い。
また、図7(b)に示すように、半導体層15において、発光層13を含む領域に設けられたp側電極16の方が、発光層13を含まない領域に設けられたn側電極17よりも面積が広い。これにより、広い発光領域が得られる。なお、図7(b)に示すp側電極16及びn側電極17のレイアウトは一例であって、これに限らない。
半導体層15の第2の面側には、第1の絶縁膜(以下、単に絶縁膜と言う)18が設けられている。絶縁膜18は、半導体層15、p側電極16及びn側電極17を覆っている。また、絶縁膜18は、発光層13及び第2の半導体層12の側面を覆い保護する。
なお、絶縁膜18と半導体層15との間に別の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜)が設けられることもある。絶縁膜18は、例えば、微細開口のパターニング性に優れたポリイミド等の樹脂である。あるいは、絶縁膜18としてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の無機膜を用いてもよい。
絶縁膜18は、半導体層15の第1の面15a上には設けられていない。絶縁膜18は、半導体層15における第1の面15aから続く側面15cを覆い保護する。
絶縁膜18における、半導体層15の第2の面とは反対側の面上に、p側配線層21とn側配線層22とが互いに離間して設けられる。
p側配線層21は、p側電極16に達して絶縁膜18に形成された複数の第1の開口18a内にも設けられ、p側電極16と電気的に接続される。n側配線層22は、n側電極17に達して絶縁膜18に形成された第2の開口18b内にも設けられ、n側電極17と電気的に接続される。
p側配線層21のp側電極16とは反対側に位置する面には、p側金属ピラー23が設けられる。p側配線層21、p側金属ピラー23、および後述するシード層として使われる金属膜19は、本実施形態におけるp側配線部を構成する。
n側配線層22のn側電極17とは反対側に位置する面には、n側金属ピラー24が設けられる。n側配線層22、n側金属ピラー24、および後述するシード層として使われる金属膜19は、本実施形態におけるn側配線部を構成する。
絶縁膜18には、第2の絶縁膜として例えば樹脂層25が積層されている。樹脂層25は、p側配線部の周囲及びn側配線部の周囲を覆っている。また、樹脂層25は、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に充填される。
p側金属ピラー23の側面およびn側金属ピラー24の側面は、樹脂層25で覆われる。p側金属ピラー23のp側配線層21とは反対側に位置する面は、樹脂層25から露出し、p側外部端子23aとして機能する。n側金属ピラー24のn側配線層22とは反対側に位置する面は、樹脂層25から露出し、n側外部端子24aとして機能する。
p側外部端子23a及びn側外部端子24aは、実装基板に形成されたパッドに、はんだ、その他の金属、導電性材料等の接合材を介して接合される。
樹脂層25における同じ面(図1における下面)に露出するp側外部端子23aとn側外部端子24aとの間の距離は、絶縁膜18上でのp側配線層21とn側配線層22との間の距離よりも大きい。p側外部端子23aとn側外部端子24aとは、実装基板への実装時にはんだ等によって相互に短絡しない距離を隔てて設けられる。
p側配線層21は、プロセス上の限界まで、n側配線層22に近づけることができ、p側配線層21の面積を広くできる。この結果、p側配線層21とp側電極16との接触面積の拡大を図れ、電流分布及び放熱性を向上できる。
複数の第1の開口18aを通じてp側配線層21がp側電極16と接する面積は、第2の開口18bを通じてn側配線層22がn側電極17と接する面積よりも大きい。よって、発光層13への電流分布が向上し、且つ発光層13の放熱性が向上する。
絶縁膜18上に広がるn側配線層22の面積は、n側配線層22がn側電極17と接する面積よりも大きい。
実施形態によれば、n側電極17よりも広い領域にわたって形成された発光層13によって高い光出力を得ることができる。なおかつ、発光層13を含む領域よりも狭い領域に設けられたn側電極17が、より面積の大きなn側配線層22として実装面側に引き出される。
第1の半導体層11は、n側電極17、金属膜19およびn側配線層22を介して、n側外部端子24aを有するn側金属ピラー24と電気的に接続される。発光層13を含む第2の半導体層12は、p側電極16、金属膜19およびp側配線層21を介して、p側外部端子23aを有するp側金属ピラー23と電気的に接続される。
p側金属ピラー23はp側配線層21よりも厚く、n側金属ピラー24はn側配線層22よりも厚い。p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25のそれぞれの厚さは、半導体層15よりも厚い。なお、ここでの「厚さ」は、図1において上下方向の厚さを表す。
また、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のそれぞれの厚さは、半導体層15、p側電極16、n側電極17および絶縁膜18を含む積層体の厚さよりも厚い。なお、各金属ピラー23、24のアスペクト比(平面サイズに対する厚みの比)は1以上であることに限らず、その比は1よりも小さくてもよい。すなわち、金属ピラー23、24は、その平面サイズよりも薄くてもよい。
実施形態によれば、半導体層15を形成するために使用した後述する基板10が除去されても、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25によって、半導体層15を安定して支持し、半導体発光装置100の機械的強度を高めることができる。
p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24の材料としては、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、銅を用いると、良好な熱伝導性、高いマイグレーション耐性及び絶縁材料との優れた密着性が得られる。
樹脂層25は、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を補強する。樹脂層25は、実装基板と熱膨張率が同じもしくは近いものを用いるのが望ましい。そのような樹脂層25として、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などを一例として挙げることができる。
また、p側外部端子23a及びn側外部端子24aを介して、半導体発光装置100を実装基板に実装した状態において、はんだ等を介して半導体層15に加わる応力を、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24が吸収し緩和する。
p側配線層21及びp側金属ピラー23を含むp側配線部は、複数の第1の開口18a内に設けられ相互に分断された複数のビア21aを介して、p側電極16に接続されている。このため、p側配線部による高い応力緩和効果が得られる。
あるいは、図16の変形例に示すように、1つの大きな第1の開口18a内に設けられ、ビア21aよりも平面サイズの大きなポスト21cを介して、p側配線層21をp側電極16に接続させても良い。これにより、いずれも金属であるp側電極16、p側配線層21及びp側金属ピラー23を介して、発光層13の放熱性の向上を図ることができる。
後述するように、半導体層15を形成するときに使った基板10は、第1の面15a上から除去する。このため、半導体発光装置100を低背化できる。
半導体層15の第1の面15aには、微小な凹凸を形成する。第1の面15aに対して、例えばアルカリ系溶液を使ったウェットエッチング(フロスト処理)を行い、凹凸を形成する。発光層13の発光光の主たる取り出し面である第1の面15aに凹凸を設けることで、様々な角度で第1の面15aに入射する光を全反射させることなく第1の面15aの外側に取り出すことが可能となる。
第1の面15a上には、蛍光体層30が設けられる。蛍光体層30は、透明樹脂31と、透明樹脂31中に分散された複数の粒子状または粉末状の蛍光体32と、フィラーと、を含む。
透明樹脂31は、発光層13の発光及び蛍光体32の発光に対する透過性を有し、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フェニル樹脂などを用いることができる。
蛍光体32は、発光層13の発光(励起光)を吸収し波長変換光を発光可能である。このため、半導体発光装置100は、発光層13の発光と、蛍光体32の波長変換光との混合光を出射可能である。
蛍光体32が黄色光を放射する黄色蛍光体とすると、GaN系材料である発光層13の青色光と、蛍光体32における波長変換光である黄色光との混合色として、白色または電球色などを得ることができる。なお、蛍光体層30は、複数種の蛍光体(例えば、赤色光を発光する赤色蛍光体と、緑色光を発光する緑色蛍光体)を含む構成であってもよい。
フィラーは、第1の面15aの上に成形される前の液状の透明樹脂31の粘度を調整するために分散される。フィラーとして、例えば、粒子状のシリカを用いることができる。
図2は、第1実施形態に係る蛍光体層30の断面を表すSEM像である。図2(a)は、蛍光体層30の部分断面を表すSEM像であり、図2(b)は、図2(a)中に示す領域Aを拡大したSEM像である。
図2(a)に示すように、蛍光体層30は、透明樹脂31と、透明樹脂31に分散された複数の蛍光体32を含む。蛍光体32の粒径は、例えば、数マイクロメートル(μm)〜20μmである。
図2(b)は、蛍光体32と、透明樹脂31と、の界面近傍の領域Aを拡大したSEM像である。同図では、透明樹脂31に分散されたフィラー35が、淡いコントラストを持って視認できる。フィラー35は、数10ナノメートル(nm)の粒径を有するシリカであり、蛍光体32に近傍に偏在することが分かる。また、フィラー35は、発光層13から放射される励起光を透過するため、フィラー35が周りに偏在しても蛍光体32による励起光の吸収は妨げられない。
例えば、図2(a)中に示す蛍光体32の近傍の領域BおよびBおけるフィラー35の密度は、隣り合う蛍光体32の中間の領域Cにおけるフィラー35の密度よりも高い。これにより、蛍光体32から放射される蛍光が散乱し、半導体発光装置から放出される光の分布を変化させることができる。この時、光の吸収は起こらず、光主力の低下はない。
図3(a)は、第1実施形態に係る蛍光体層30の特性を表すグラフである。縦軸は、フィラー35の数と蛍光体32の数の比である。横軸は、蛍光体32の粒径である。
例えば、フィラー35を蛍光体32の周りに偏在させ、蛍光体32を覆う状態にすることにより発光効率を向上させることができる。図3(a)は、例えば、図3(b)に示すように、蛍光体32に付着しその全表面を覆うことが可能なフィラー35の数と、蛍光体32の粒径と、の関係を示している。なお、図3(b)に示す蛍光体32とフィラー35の大きさの比率は、実際のものとは異なる。
すなわち、縦軸は、1個の蛍光体32の表面に付着しその全体を覆うことができるフィラー35の数Nである。図3中のグラフRは、フィラー35の粒径を7nmとした場合の蛍光体32の粒径に対するNの依存性を示している。そして、Rは20nm、Rは30nm、Rは40nmの場合をそれぞれ示している。同図に示すように、蛍光体32の粒径が大きくなるにしたがって、その表面を覆うフィラー35の数Nは増加する。そして、フィラー35の粒径が大きくなるほどNは小さくなる。
透明樹脂31に分散するフィラー35の量は、蛍光体32の表面全体を覆うフィラー35の数Nよりも多いことが好ましく、例えば、Nの2×10倍〜2×10倍であることが望ましい。フィラー35の分散量がNの2×10倍より大きくなると、フィラー35は蛍光体32の近傍に偏在せず、透明樹脂31の全体に均等に分散する。一方、フィラー35の分散量がNの2×10倍より小さくなると、液状の透明樹脂31の粘度が高すぎて蛍光体32が均一に分散されなくなる。
例えば、フィラー35の分散量をNの1×10倍にすると、半導体発光装置100の側面から出てくる黄色光の強度が50%低下し、また、フィラー35の分散量をNの1×10倍にすると、半導体発光装置100の側面から出てくる黄色光の強度が10%低下する。
このように構成することにより、図3(b)に示すように、少なくとも1つの蛍光体32の表面がフィラー35で覆われた蛍光体層30を得ることができる。なお、蛍光体32とフィラー35の大きさの比率は、実際のものとは異なる。また、蛍光体32の表面にフィラー35が層状に形成されていてもよい。フィラー35で覆われた少なくとも1つの蛍光体32は、例えば、平均粒径よりも小さい粒径を有する蛍光体32を含む。また、蛍光体32の近傍から離れる方向に向かってフィラーの密度が低くなる領域を有する蛍光体層30を得ることができる。例えば、蛍光体32の表面に層状に形成されたフィラー35の密度が蛍光体32の近傍から離れる方向に向かって低くなる領域を有し低てもよい。ここで、蛍光体32は、完全な球状ではないため、蛍光体32の表面全体にフィラー35が形成されていない領域があってもよい。
ここで、蛍光体32の粒径、および、フィラー35の粒径は、それぞれの平均粒径であり、例えば、蛍光体32の平均粒径は、そのSEM像から求めることができる。また、フィラー35の平均粒径は、TEM(Transmission Electron Microscopy)を用いて求めることができる。
次に、図4(a)〜図15(b)を参照して、実施形態の半導体発光装置100の製造方法について説明する。図4(a)〜図15(b)は、ウェーハ状態における一部の領域を表す。
図4(a)は、基板10の主面(図4(a)における下面)に、第1の半導体層11及び第2の半導体層12を形成した積層体を示す。図4(b)は、図4(a)における下面図に対応する。
基板10の主面上に第1の半導体層11が形成され、その上に発光層13を含む第2の半導体層12を形成する。窒化ガリウムを含む第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、例えばサファイア基板上にMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法で結晶成長させることができる。あるいは、基板10としてシリコン基板を用いることもできる。
第1の半導体層11における基板10に接する面が、半導体層15の第1の面15aであり、第2の半導体層12の表面が半導体層15の第2の面15bである。
次に、図5(a)及びその下面図である図5(b)に示すように、図示しないレジストマスクを用いた、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法により、半導体層15を貫通して基板10に達する溝80を形成する。溝80は、ウェーハ状態の基板10上で例えば格子状に形成され、半導体層15を基板10上で複数のチップに分離する。
なお、半導体層15を複数に分離する工程は、後述する第2の半導体層12の選択的除去後、あるいは電極の形成後に行ってもよい。
次に、図6(a)及びその下面図である図6(b)に示すように、図示しないレジストマスクを用いた、例えば、RIE法により、第2の半導体層12の一部を除去し、第1の半導体層11の一部を露出させる。第1の半導体層11が露出された領域は、発光層13を含まない。
次に、図7(a)及びその下面図である図7(b)に示すように、半導体層15の第2の面にp側電極16とn側電極17とを形成する。p側電極16は、第2の半導体層12の表面に形成する。n側電極17は、第1の半導体層11の露出面に形成する。
p側電極16及びn側電極17は、例えば、スパッタ法、蒸着法等で形成する。p側電極16とn側電極17は、どちらを先に形成してもよいし、同じ材料で同時に形成してもよい。
p側電極16は、発光層13の発光に対して反射性を有する、例えば、銀、銀合金、アルミニウム、アルミニウム合金等を含む。また、p側電極16の硫化、酸化防止のため、金属保護膜(バリアメタル)を含む構成であってもよい。
また、p側電極16とn側電極17との間や、発光層13の端面(側面)にパッシベーション膜として、例えばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜をCVD(chemical vapor deposition)法で形成してもよい。また、各電極と半導体層とのオーミックコンタクトをとるための熱処理などは必要に応じて実施する。
次に、基板10の主面上の露出している部分すべてを図8(a)に示す絶縁膜18で覆った後、例えばウェットエッチングにより絶縁膜18をパターニングする。続いて、絶縁膜18に選択的に第1の開口18aと第2の開口18bを形成する。第1の開口18aは複数形成され、各々の第1の開口18aはp側電極16に達する。第2の開口18bはn側電極17に達する。
絶縁膜18としては、例えば、感光性ポリイミド、ベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene)などの有機材料を用いることができる。この場合、レジストを使わずに、絶縁膜18に対して直接露光及び現像が可能である。
あるいは、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜などの無機膜を絶縁膜18として使用してもよい。絶縁膜18が無機膜の場合、絶縁膜18上に形成したレジストをパターニングし、レジストマスクを用いた選択エッチングにより第1の開口18a及び第2の開口18bを形成する。
次に、絶縁膜18の表面、第1の開口18aの内壁(側壁及び底部)、および第2の開口18bの内壁(側壁及び底部)に、図8(b)に示すように、金属膜19を形成する。金属膜19は、後述するメッキ工程においてシードメタルとして使われる。
金属膜19は、例えばスパッタ法で形成する。金属膜19は、例えば、絶縁膜18側から順に積層されたチタン(Ti)と銅(Cu)との積層膜を含む。あるいは、チタン膜の代わりにアルミニウム膜を使っても良い。
次に、図8(c)に示すように、金属膜19上に選択的にレジスト91を形成し、金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。
これにより、図9(a)及びその下面図である図9(b)に示すように、金属膜19上に、選択的にp側配線層21とn側配線層22とを形成する。p側配線層21及びn側配線層22はメッキ法により同時に形成され、例えば、銅材料からなる。
p側配線層21は、第1の開口18a内にも形成され、金属膜19を介してp側電極16に電気的に接続される。n側配線層22は、第2の開口18b内にも形成され、金属膜19を介してn側電極17に電気的に接続される。
p側配線層21及びn側配線層22のメッキに使ったレジスト91は、溶剤もしくは酸素プラズマを使って除去する。
次に、図10(a)及びその下面図である図10(b)に示すように、金属ピラー形成用のレジスト92を形成する。レジスト92は、前述のレジスト91よりも厚い。なお、前の工程でレジスト91は除去せずに残し、そのレジスト91にレジスト92を重ねて形成してもよい。レジスト92には、第1の開口92aと第2の開口92bを形成する。
そして、レジスト92をマスクに用いて、金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。これにより、図11(a)及びその下面図である図11(b)に示すように、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24を形成する。
p側金属ピラー23は、レジスト92に形成した第1の開口92a内であって、p側配線層21の表面上に形成する。n側金属ピラー24は、レジスト92に形成した第2の開口92b内であって、n側配線層22の表面上に形成する。p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24は、メッキ法により同時に形成され、例えば、銅材料からなる。
レジスト92は、図12(a)に示すように、例えば溶剤もしくは酸素プラズマを用いて除去する。この後、金属ピラー23、n側金属ピラー24、p側配線層21およびn側配線層22をマスクにして、金属膜19の露出している部分をウェットエッチングにより除去する。これにより、図12(b)に示すように、p側配線層21とn側配線層22との間の金属膜19を介した電気的接続を分断する。
次に、図13(a)に示すように、絶縁膜18に対して樹脂層25を積層する。樹脂層25は、p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を覆う。
樹脂層25は、絶縁性を有する。また、樹脂層25に、例えばカーボンブラックを含有させて、発光層13の発光に対して遮光性を与えてもよい。
次に、図13(b)に示すように、基板10を除去する。基板10がサファイア基板の場合、例えば、レーザーリフトオフ法によって基板10を除去することができる。具体的には、基板10の裏面側から第1の半導体層11に向けてレーザ光を照射する。レーザ光は、基板10を透過し、第1の半導体層11に吸収される波長領域の光である。
基板10と第1の半導体層11との界面にレーザ光が到達すると、その界面付近の第1の半導体層11はレーザ光のエネルギーを吸収して分解する。第1の半導体層11はガリウム(Ga)と窒素ガスとに分解する。この分解反応により、基板10と第1の半導体層11との間に微小な隙間を形成する。そして、レーザ光の照射を、設定された領域ごとに複数回に分けてウェーハ全体にわたって行い、基板10を第1の半導体層11から分離する。
また、基板10がシリコン基板の場合には、エッチングにより半導体層11から除去することができる。
基板10の主面上に形成した積層体は、半導体層15よりも厚いp側金属ピラー23、n側金属ピラー24および樹脂層25によって補強されているため、基板10がなくなっても、ウェーハ状態を保つことが可能である。
また、樹脂層25も、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を構成する金属も、半導体層15に比べて柔軟な材料である。そのような柔軟な支持体に半導体層15は支持されている。そのため、基板10上に半導体層15をエピタキシャル成長させる際に生じた大きな内部応力が、基板10の剥離時に一気に開放されても、半導体層15が破壊されるのを回避できる。
次に、基板10が除去された半導体層15の第1の面15aを洗浄する。例えば、希フッ酸等で、第1の面15aに付着したガリウム(Ga)を除去する。
その後、例えば、KOH(水酸化カリウム)水溶液やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等で、第1の面15aをウェットエッチングする。このエッチングでは、結晶面方位に依存したエッチング速度の違いが生じる。これにより、図14(a)に示すように、第1の面15aに凹凸を形成することができる。あるいは、レジストでパターニングした後にエッチングを行って、第1の面15aに凹凸を形成してもよい。第1の面15aに凹凸を形成することにより、光取り出し効率を向上できる。
次に、図14(b)に示すように、第1の面15a上に蛍光体層30を形成する。蛍光体層30は、隣り合う半導体層15間の絶縁膜18上にも形成する。具体的には、蛍光体32が分散された液状の透明樹脂31を、例えば、印刷、ポッティング、モールド、圧縮成形などの方法によって第1の面15a上に供給した後、熱硬化させる。
透明樹脂31には、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フェニル樹脂を用いる。透明樹脂31に分散する蛍光体32は、例えば、黄色光を発光する黄色蛍光体、赤色光を発光する赤色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、またはこれらの混合である。蛍光体32の平均粒径は、例えば、5μm〜20μmである。そして、フィラー35には、例えば、粒径10〜50nmのシリカを用いる。蛍光体32の分散量は、例えば、30〜50重量パーセント(wt%)であり、フィラー35の分散量は、例えば、6〜20wt%である。これにより、Nの2×10倍〜2×10倍のフィラー35が分散される。
続いて、樹脂層25の表面(図14(b)における下面)を研削し、図15(a)及びその下面図である図15(b)に示すように、p側外部端子23a及びn側外部端子24aを露出させる。
その後、前述した溝80の位置で、蛍光体層30、絶縁膜18および樹脂層25を切断し、複数の半導体発光装置100に個片化する。例えば、ダイシングブレードを用いて切断する。あるいは、レーザ照射によって、切断してもよい。
ダイシング時、基板10はすでに除去されている。さらに、溝80には、半導体層15は存在しないため、ダイシング時に半導体層15が受けるダメージを回避することができる。また、個片化後の追加工程なしで、半導体層15の端部(側面)が絶縁膜18で覆われて保護された構造が得られる。
なお、個片化された半導体発光装置100は、ひとつの半導体層15を含むシングルチップ構造でも、複数の半導体層15を含むマルチチップ構造であってもよい。
ダイシングする前までの各工程は、ウェーハ状態で一括して行われるため、個片化された個々のデバイスごとに、配線及びパッケージングを行う必要がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。すなわち、個片化された状態で、すでに配線及びパッケージングが済んでいる。このため、生産性を高めることができ、その結果として価格低減が容易となる。
図17は、第1実施形態の変形例に係る半導体発光装置200を表す模式断面図である。半導体発光装置200では、p側電極16の表面及び側面に、p側電極16を覆うp側パッド51が設けられている。p側電極16は、半導体層15に含まれるガリウム(Ga)と合金を形成可能な、例えば、ニッケル(Ni)、金(Au)およびロジウム(Rh)のうちの少なくとも1つを含む。p側パッド51は、p側電極16よりも発光層13の発光光に対する反射率が高く、主成分として例えば銀(Ag)を含む。
また、n側電極17の表面及び側面に、n側電極17を覆うn側パッド52が設けられている。n側電極17は、半導体層15に含まれるガリウム(Ga)と合金を形成可能な、例えば、ニッケル(Ni)、金(Au)およびロジウム(Rh)のうちの少なくとも1つを含む。n側パッド52は、n側電極17よりも発光層13の発光に対する反射率が高く、主成分として例えば銀(Ag)を含む。
半導体層15の第2の面におけるp側電極16の周囲およびn側電極17の周囲には、例えば、シリコン酸膜、シリコン窒化膜などの絶縁膜53が設けられている。絶縁膜53は、p側電極16とn側電極17との間、およびp側パッド51とn側パッド52との間に設けられている。
絶縁膜53上、p側パッド51上およびn側パッド52上には、例えばシリコン酸膜、シリコン窒化膜などの絶縁膜54が設けられている。また、絶縁膜54は、半導体層15の側面15cにも設けられ、側面15cを覆っている。
絶縁膜54上には、p側配線層21とn側配線層22が設けられている。p側配線層21は、絶縁膜54に形成された第1の開口54aを通じてp側パッド51に接続されている。n側配線層22は、絶縁膜54に形成された第2の開口54bを通じてn側パッド52に接続されている。
この構造においても、p側配線層21は、図に示すように複数のビア21aを介してp側パッド51に接続されてもよいし、あるいは、ビア21aよりも平面サイズの大きな1つのポストを介してp側パッド51に接続されてもよい。
p側配線層21上には、p側配線層21よりも厚いp側金属ピラー23が設けられている。n側配線層22上には、n側配線層22よりも厚いn側金属ピラー24が設けられている。
絶縁膜54に対して樹脂層25が積層されている。樹脂層25は、p側配線層21及びp側金属ピラー23を含むp側配線部と、n側配線層22及びn側金属ピラー24を含むn側配線部を覆っている。ただし、p側金属ピラー23のp側配線層21とは反対側に位置する面(図において下面)は樹脂層25から露出され、p側外部端子23aとして機能する。同様に、n側金属ピラー24のn側配線層22とは反対側に位置する面(図において下面)は樹脂層25から露出され、n側外部端子24aとして機能する。
あるいは、後述するように、p側金属ピラー23の側面と、n側金属ピラー24の側面を露出させて、サイドビュータイプの半導体発光装置とすることもできる。
樹脂層25は、基板10上で半導体層15を複数に分離する前述した溝80内に、絶縁膜54を介して充填される。したがって、半導体層15の側面15cは、無機膜である絶縁膜54と、樹脂層25とで覆われて保護される。
さらに、第1の面15aの上に蛍光体層30を設ける。蛍光体層30は、透明樹脂31と、透明樹脂31に分散された蛍光体32およびフィラー35を含む。フィラー35は、蛍光体32の表面全体を覆う数Nの2×10倍〜2×10倍の量を分散する。これにより、半導体発光装置200の光出力を低下させることなく、配光性や色割れ等の光学特性を向上させることができる。
本実施形態のさらなる変形例として、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を設けずに、p側配線層21及びn側配線層22を実装基板のパッドに対して接合させてもよい。また、p側配線層21とp側金属ピラー23とは別体であることに限らず、p側配線層21とp側金属ピラー23とを同じ工程で一体に形成することによりp側配線部を設けても良い。同様に、n側配線層22とn側金属ピラー24とは別体であることに限らず、n側配線層22とn側金属ピラー24とを同じ工程で形成し、n側配線部を一体に設けても良い。
(第2実施形態)
図18(a)は、第1実施形態の変形例の半導体発光装置300の模式斜視図である。図18(b)は、図18(a)におけるA−A断面図である。図18(c)は、図18(a)におけるB−B断面図である。また、図19は、半導体発光装置300を実装基板310上に実装した構成を有する発光モジュールの模式断面図である。
図18(a)及び(c)に示すように、p側金属ピラー23の一部の側面は、半導体層15の第1の面15a及び第2の面と異なる面方位の第3の面25bで、樹脂層25から露出している。その露出面は、外部の実装基板に実装するためのp側外部端子23bとして機能する。
第3の面25bは、半導体層15の第1の面15a及び第2の面に対して略垂直な面である。樹脂層25は、例えば矩形状の4つの側面を有し、そのうちのひとつの側面が第3の面25bとなっている。
その同じ第3の面25bで、n側金属ピラー24の一部の側面が樹脂層25から露出している。その露出面は、外部の実装基板に実装するためのn側外部端子24bとして機能する。
また、図18(a)に示すように、p側配線層21の一部の側面21bも、第3の面25bで樹脂層25から露出し、p側外部端子として機能する。同様に、n側配線層22の一部の側面22bも、第3の面25bで樹脂層25から露出し、n側外部端子として機能する。
p側金属ピラー23において、第3の面25bで露出しているp側外部端子23b以外の部分は、樹脂層25で覆われている。また、n側金属ピラー24において、第3の面25bで露出しているn側外部端子24b以外の部分は、樹脂層25で覆われている。
また、p側配線層21において、第3の面25bで露出している側面21b以外の部分は、樹脂層25で覆われている。さらに、n側配線層22において、第3の面25bで露出している側面22b以外の部分は、樹脂層25で覆われている。
一方、第1の面15aと、蛍光体層30と、の間にはレンズ36が設けられている。レンズ36は、発光層13の発光を集光し配光を向上させる。また、レンズ36を設けない構成も可能である。
この半導体発光装置300は、図19に示すように、第3の面25bを実装基板310の実装面301に向けた姿勢で実装される。第3の面25bで露出しているp側外部端子23b及びn側外部端子24bは、それぞれ、実装面301に形成されたパッド302に対してはんだ303を介して接合されている。実装基板310の実装面301には配線パターンも形成されており、パッド302はその配線パターンと接続されている。
第3の面25bは、光の主な出射面である第1の面15aに対して略垂直である。したがって、第3の面25bを下方の実装面301側に向けた姿勢で、第1の面15aは実装面301の上方ではなく、横方向を向く。すなわち、半導体発光装置300は、実装面301を水平面とした場合に横方向に光が放出される、いわゆるサイドビュータイプの半導体発光装置である。
このようなサイドビュータイプの半導体発光装置300においても、蛍光体層30に分散するフィラー35の量を、蛍光体32の表面全体を覆う数Nの2×10倍〜2×10倍とすることにより、光出力を低下させることなく、配光性や色割れ等の光学特性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・基板、 11・・・第1の半導体層、 12・・・第2の半導体層、 13・・・発光層、 15・・・半導体層、 15a・・・第1の面、 15b・・・第2の面、 15c・・・側面、 16・・・p側電極、 17・・・n側電極、 18・・・絶縁膜、 18a、54a、92a・・・第1の開口、 18b、54b、92b・・・第2の開口、 19・・・金属膜、 21・・・p側配線層、 21a・・・ビア、 21b、22b・・・側面、 21c・・・ポスト、 22・・・n側配線層、 23・・・p側金属ピラー、 23a、23b・・・p側外部端子、 24・・・n側金属ピラー、 24a、24b・・・n側外部端子、 25・・・樹脂層、 25b・・・第3の面、 30・・・蛍光体層、 31・・・透明樹脂、 32・・・蛍光体、 35・・・フィラー、 36・・・レンズ、 51・・・p側パッド、 52・・・n側パッド、 53、54・・・絶縁膜、 80・・・溝、 91、92・・・レジスト、 100、200、300・・・半導体発光装置、 301・・・実装面、 302・・・パッド、 310・・・実装基板

Claims (10)

  1. 第1の面と、その反対側の第2の面と、発光層と、を有する半導体層であって、前記発光層を含む領域と、前記発光層を含まない領域と、を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記発光層を含む領域における前記第2の面に設けられたp側電極と、
    前記半導体層の前記発光層を含まない領域における前記第2の面に設けられたn側電極と、
    前記第1の面上に設けられ、透明樹脂と、前記透明樹脂中に分散された複数の蛍光体と、前記透明樹脂中に分散されたフィラーと、を有する蛍光体層であって、前記蛍光体の近傍における前記フィラーの密度が、隣り合う前記蛍光体の中間位置における前記フィラーの密度よりも高い蛍光体層と、
    を備えた半導体発光装置。
  2. 前記フィラーは、前記光源の放射光を透過する請求項1記載の半導体発光装置。
  3. 前記フィラーは、前記複数の蛍光体のそれぞれの全表面を覆う数よりも多く前記樹脂に分散された請求項1または2記載の半導体発光装置。
  4. 前記第1の面に凹凸が設けられ、前記蛍光体層は前記凹凸を被覆する請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  5. 前記第2の面側に設けられ、前記第p側電極に通じる第1の開口と、前記n側電極に通じる第2の開口とを有する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に設けられ、前記第1の開口を通じて前記p側電極と電気的に接続されたp側配線部と、
    前記第1の絶縁膜上に設けられ、前記第2の開口を通じて前記n側電極と電気的に接続されたn側配線部と、
    をさらに備えた請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
  6. 前記p側配線部と前記n側配線部との間に設けられた第2の絶縁膜をさらに備えた請求項5記載の半導体発光装置。
  7. 前記p側配線部は、
    前記第1の開口内及び前記第1の絶縁膜上に設けられたp側配線層と、
    前記p側配線層上に設けられ、前記p側配線層よりも厚いp側金属ピラーと、
    を有し、
    前記n側配線部は、
    前記第2の開口内及び前記第1の絶縁膜上に設けられたn側配線層と、
    前記n側配線層上に設けられ、前記n側配線層よりも厚いn側金属ピラーと、
    を有する請求項6記載の半導体発光装置。
  8. 前記第2の絶縁膜は、前記p側金属ピラーの周囲及び前記n側金属ピラーの周囲を覆う請求項7記載の半導体発光装置。
  9. 光源からの放射光を透過する樹脂と、
    前記樹脂に分散された複数の粒子状の蛍光体であって、前記放射光を吸収し前記放射光とは異なる波長の蛍光を放射する蛍光体と、
    前記樹脂に分散され前記蛍光体よりも粒径が小さいフィラーであって、前記蛍光体の近傍における密度が隣り合う前記蛍光体の中間位置における密度よりも高い分布を有するフィラーと、
    を備えた波長変換体。
  10. 前記フィラーは、前記複数の蛍光体のそれぞれの全表面を覆う数よりも多く前記樹脂に分散された請求項9記載の波長変換体。
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