JP2013231804A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過する際に発生する出力画像の乱れを阻止する。
【解決手段】制御部110は、画像品質優先の第1モードと生産性優先の第2モードとを実行可能である。第1モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された像担持体上の位置が一次転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yに画像の静電像が形成される。しかし、第2モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された感光ドラム1Y上の位置が一次転写部NYへ到達する前に感光ドラム1Yに画像の静電像を形成開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、中間転写体又は記録材搬送体と像担持体との間に周速差を設定してトナー像を転写する画像形成装置、詳しくは像担持体上の現像電圧の印加開始位置と印加停止位置が転写部で発生させる像担持体の速度変動を出力画像に影響させない制御に関する。
像担持体に書き込んだ画像の静電像を現像装置により現像したトナー像を、記録材搬送体又は中間転写体を用いて記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を定着装置で加熱加圧して画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。記録材搬送体及び中間転写体は、ドラム部材の実施形態とベルト部材の実施形態とを含む。像担持体上のトナー像は、記録材を担持した記録材搬送体又は中間転写体を像担持体に圧接して形成される転写部に電圧を印加することにより、記録材搬送体上の記録材又は中間転写体へ転写される。
特許文献1に記載される画像形成装置は、像担持体と中間転写体との間に1%程度の周速差を設定してトナー像の転写効率を高めている。像担持体と搬送体との間に周速差を設定することで、加圧を受けた転写部におけるトナー粒子間の圧力集中が緩和されるため、像担持体の表面に物理的に拘束されて転写を逃れる転写残トナーが少なくなって、転写効率が高まる。
特開平10−39648号公報
トナーとキャリアを含む現像剤を使用する場合、トナー及びキャリアの摩擦劣化を遅らせるために、現像装置の現像スリーブの回転時間を極力短くする必要がある。また、像担持体に対する無駄なトナー付着及びキャリア付着を防止するために、帯電装置による像担持体上の帯電開始点が現像剤担持体に到達したタイミングで現像剤担持体に電圧を印加する必要がある。これらの理由により、従来は、現像剤担持体に電圧を印加するタイミングは、像担持体に対する画像の静電像の書き込みの直前に設定されていた。
しかし、このように現像装置を制御した上で、像担持体と中間転写体との間に周速差を設定して画像形成を行った場合、連続画像形成の1枚目の画像の搬送方向の特定位置で走査線のピッチに微細な乱れが発生していることが判明した。特定位置とは、現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過した時刻に静電像が形成された位置である。現像剤担持体に電圧が印加開始された前後で像担持体上のトナーの付着状態が変化して摩擦係数の段差が形成されるため、転写部を通過する際に周速差に起因する摩擦ショックが像担持体に発生していた。
本発明は、現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過する際に発生する出力画像の乱れを阻止して、高品質の画像を出力可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な中間転写体と、前記像担持体に前記中間転写体を圧接した状態で前記像担持体から前記中間転写体へトナー像を転写する第一転写部とを備えたものである。そして、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記第一転写部へ到達した後に前記像担持体に画像の静電像が形成されるように前記静電像形成手段を制御する制御部を備える。
別発明の画像形成装置は、像担持体と、回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な中間転写体と、前記像担持体に前記中間転写体を圧接した状態で前記像担持体から前記中間転写体へトナー像を転写する第一転写部とを備えたものである。そして、前記像担持体と前記中間転写体とを等しい周速度で回転開始させ、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達した後に前記像担持体と前記中間転写体との間に所定の周速差を設定するように前記中間転写体を制御する制御部を備える。
本発明の画像形成装置では、現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過して摩擦ショックが収まってから画像の静電像を形成開始する。このため、摩擦ショックによる像担持体の速度変動がどんなに大きくても画像に影響を少しも及ぼさない。
別発明の画像形成装置では、現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過して摩擦ショックが発生する余地が無くなってから、徐に像担持体と中間転写体との間に所定の周速差を設定する。摩擦ショックが発生すべき時刻には像担持体と中間転写体の周速差が0なので、いかなる摩擦ショックも発生しない。
したがって、現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部を通過する際に発生する出力画像の乱れを阻止して、高品質の画像を出力可能である。
画像形成装置の構成の説明図である。 感光ドラムと中間転写ベルトの周速差の説明図である。 トナーショックの発生メカニズムの説明図である。 比較例の制御におけるトナーショックの説明図である。 実施例1の制御における起動時のトナーショックの説明図である。 実施例1の制御における停止時のトナーショックの説明図である。 実施例1の制御のフローチャートである。 実施例2の制御における起動時のトナーショックの説明図である。 実施例2の制御における停止時のトナーショックの説明図である。 実施例2の制御のフローチャートである。 実施例3の画像形成装置の構成の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、中間転写体又は記録材搬送体と像担持体とが摩擦ショックを発生する状況を避けて画像形成を実行する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、中間転写体又は記録材搬送体は、ベルト部材に限らずドラム部材であってもよい。中間転写体又は記録材搬送体に沿って配設される像担持体は、1つでも2つ以上でもよい。画像形成装置は、中間転写体又は記録材搬送体を用いる限りにおいて、フルカラー/モノクロ、1ドラム型/タンデム型、記録材搬送方式/中間転写方式、像担持体の種類、帯電方式、露光方式、転写方式、定着方式によらず実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト5に沿って画像形成部20Y、20M、20C、20Kを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。タンデム型中間転写方式のフルカラープリンタは、各色毎の感光ドラムを一列に複数配置し、各感光ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト上で順次重ね合わせてカラー画像を形成する。
画像形成部20Yでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部20Mでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。画像形成部20C、20Kでは、感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト5に転写される。
中間転写ベルト5に転写された四色のトナー像は、二次転写部12へ搬送されて、記録材Pへ一括二次転写される。分離ローラ22は、記録材カセット21から引き出された記録材Pを、1枚ずつに分離して、レジストローラ23へ送り出す。レジストローラ23は、中間転写ベルト5のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部12へ送り込む。記録材Pは、二次転写部12を搬送される過程で四色のトナー像を二次転写される。トナー像を転写された記録材Pは、定着装置11で加熱加圧を受けて画像を定着された後に、機体外へ排出される。
定着装置11は、不図示のランプヒータによって加熱された定着ローラ11aに加圧ローラ11bを圧接して記録材のニップ部Nを形成する。ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト5にクリーニングブレードを摺擦させて、二次転写部12を通過した中間転写ベルト5に付着した転写残トナーを回収する。
中間転写ベルト5は、駆動ローラ6と張架ローラ24とテンションローラ25と対向ローラ26とに掛け渡して支持され、駆動ローラ6に駆動されて矢印R2方向に周速度Viで回転する。
二次転写ローラ27は、対向ローラ26に内側面を支持された中間転写ベルト5に圧接して中間転写ベルト5との間にトナー像の二次転写部12を形成する。電源D12は、トナーの帯電極性と逆極性の直流電圧を二次転写ローラ27に印加して、中間転写ベルト5上のトナー像に重ねて二次転写部12を搬送される記録材Pにトナーを電気的に転写する。
<画像形成部>
図2は感光ドラムと中間転写ベルトの周速差の説明図である。図1に示すように、画像形成部20Y、20M、20C、20Kは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、図2を参照して、画像形成部20Yについて説明し、他の画像形成部20M、20C、20Kについては、以下の説明中の構成部材に付した符号の末尾のYをM、C、Kに読み替えて説明されるものとする。
図2の(a)に示すように、画像形成部20Yは、感光ドラム1Yを囲んで、帯電ローラ2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、一次転写ローラ7Y、ドラムクリーニング装置8Yを配置している。
感光ドラム1Yは、アルミニウム等の導電性基体の外周に感光層が形成され、矢印R1方向に所定の周速度Vyで回転駆動される。
帯電ローラ2Yは、感光ドラム1Yに当接して従動回転する。電源D2は、直流電圧VDに交流電圧Vacを重畳した振動電圧を帯電ローラ2Yに印加して、感光ドラム1Yの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。
露光装置3Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1Yの表面に画像の静電像を書き込む。現像装置4Yは、静電像に帯電したトナーを供給して感光ドラム1Yにトナー像を現像する。
一次転写ローラ7Yは、中間転写ベルト5を介して感光ドラム1Yに所定の圧力で押圧され、中間転写ベルト5を介して感光ドラム1Yに圧接して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間に一次転写部NYを形成する。電源D1は、トナーの帯電極性と逆極性の直流電圧を一次転写ローラ7Yに印加して、感光ドラム1Yのトナー像を中間転写ベルト5へ電気的に転写する。ドラムクリーニング装置(8Y:図1)は、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、一次転写部NYを通過した感光ドラム1Y表面の転写残トナーを回収する。
<駆動系>
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、それぞれドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Kmに駆動されて個別に設定可能な周速で回転する。中間転写ベルト5は、独立したベルト駆動モータ6mに駆動されて独自に設定可能な周速で回転する。ドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Kmは、不図示のギア変速機構を介して感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを駆動する。ベルト駆動モータ6mは、不図示のギア変速機構を介して中間転写ベルト5を駆動する。ドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Km及びベルト駆動モータ6mとしては、三相DCモータ、ステッピングモータ、DCサーボモータ等を採用できる。
制御部110は、不図示のモータドライバを介してドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Km及びベルト駆動モータ6mを制御して、感光ドラム1Y、1M、1C、1K及び中間転写ベルト5のそれぞれの周速を制御する。
<周速差>
図1に示すように、画像形成装置100では、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5との間に1%程度の周速差を設定して、一次転写部NY、NM、NC、NKにおけるトナー像の一次転写を実行している。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5との間に周速差を持たせて、一次転写部NY、NM、NC、NKでスリップさせて、いわゆるスリップトランスファーを実行している。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周速と、中間転写ベルト5の周速には、1%前後の周速差を設けるのが一般的でもある。積極的に周速差を設けなかったとしても、駆動系の部品寸法誤差に起因して、結果的に周速差がついてスリップトランスファー制御が偶然に実行されている場合もある。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの外径に振れがある場合、一定角速度で回転している感光ドラム表面の周速は、ドラム半径が大きい位置では高くなり、ドラム半径が小さい位置では低くなる。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに外径の振れがある場合、一定時間間隔の露光によって形成される走査線の間隔は、ドラム半径が大きい位置では副走査方向に伸び、ドラム半径が小さい位置では副走査方向に縮む。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速が等しい場合、副走査方向に伸縮した走査線のトナー像がそのまま中間転写ベルト5に転写されて、中間転写ベルト5上で画像伸縮が生じる。結果として、記録材Pに形成される画像は伸縮したものとなる。4つの感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにおける画像伸縮のずれが重なると出力画像に色ずれが発生する可能性がある。
このとき、一次転写部NY、NM、NC、NKで感光ドラム1Yと中間転写ベルト5がスリップしていると、ドラム半径が大きくて周速が高い部分のトナー像は一次転写部NY、NM、NC、NKで縮む。逆に、ドラム半径が小さくて周速が低い部分のトナー像は一次転写部NY、NM、NC、NKで伸びる。つまり、スリップトランスファー制御により、露光時の画像伸縮を一次転写部NY、NM、NC、NKで相殺することができる。
また、画像形成装置100は、トナー像の一次転写時に、中間転写ベルト5の裏側から一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kにより押圧されて、中間転写ベルト5と感光ドラム1Y、1M、1C、1Kとが一様な接触圧で接触する。このとき、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5との接触圧が大きくなると、トナー像の中心部が転写されない転写不良、いわゆる中抜け現象が発生することがある。
図2の(b)に示すように、このため、画像形成装置100では、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転速度と中間転写ベルト5の回転速度とに1%程度の速度差を設定している。一次転写部NY、NM、NC、NKにおいて周速差を持たせることによって、トナー像の中抜け現象の防止が図られている。
<現像装置>
図2の(a)に示すように、現像装置4Yは、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を現像スリーブ4sに沿って攪拌しつつ紙面と垂直方向に循環させてトナーをマイナス、キャリアをプラスに摩擦帯電させる。現像装置4Yは、内側に固定のマグネット4mを配置されて回転する現像スリーブ4sに帯電した現像剤を担持させて感光ドラム1Yとの対向部へ搬送する。感光ドラム1Yと現像スリーブ4sの対向部では、マグネット4mの磁極に応答して穂立ちした現像剤の磁気ブラシが感光ドラム1Yを摺擦する。電源D4は、直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した振動電圧を現像スリーブ4sに印加して、磁気ブラシからトナーのみを感光ドラム1Yへ移転させて、静電像を反転現像する。
感光ドラム1Yの帯電電位を暗部電位VDとし、暗部電位VDが露光によって電荷が流出した電位を明部電位VLとし、現像スリーブ4sに印加される振動電圧の直流電圧をVdcとする。このとき、現像コントラストVcontに応じた電荷量のトナーが現像スリーブ4sへ移転し、かぶり取りコントラストVbackによってトナーが非露光部へ付着することが阻止される。
Vcont=Vdc−VL
Vback=VD−Vdc
このため、感光ドラム1Y上の帯電開始点が現像スリーブ4s対向位置へ到達する前に直流電圧Vdcが立ち上ると、大きな現像コントラストVcontが発生して、磁気ブラシから大量のトナーが感光ドラム1Yへ移転して好ましくない。
Vcont=Vdc−0[V] > Vdc−VL
一方、感光ドラム1Y上の帯電開始点が現像スリーブ4s対向位置へ到達した際に直流電圧Vdcが立ち上がっていないと、大きなかぶり取りコントラストVbackが発生して、磁気ブラシからキャリアが感光ドラム1Yへ移転して好ましくない。
Vback=VD−0[V] > VD−Vdc
そこで、感光ドラム1Y上の帯電開始点の電位VDを静かに立ち上げ、帯電電位の傾斜が現像スリーブ4s対向位置へ到達するタイミングに少し先行して現像スリーブ4sに印加する直流電圧Vdcを同じ傾斜で静かに立ち上げている。これにより、感光ドラム1Yには薄い帯トナー像が現像されてしまうが、感光ドラム1Yへキャリアが移転することは確実に回避される。しかし、感光ドラム1Y上の帯電開始領域の帯トナー像が一次転写部NYへ到達した際に、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間に周速差が設定されていると、一次転写部NYで両者間に急激な摩擦係数の低下が発生する。
また、画像形成ジョブの終了後、感光ドラム1Y上の帯電開始点の電位VDを静かに立ち下げ、帯電電位の傾斜が現像スリーブ4s対向位置へ到達するタイミングに少し遅らせて現像スリーブ4sに印加する直流電圧Vdcを同じ傾斜で静かに立ち下げている。これにより、感光ドラム1Yには薄い帯トナー像が現像されてしまうが、感光ドラム1Yへキャリアが移転することは確実に回避される。しかし、感光ドラム1Y上の帯電停止領域の帯トナー像が一次転写部NYを通過し終わった際に、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間に周速差が設定されていると、一次転写部NYで両者間に急激な摩擦係数の上昇が発生する。
図2の(b)に示すように、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5に周速差が設定されている状態で、一次転写部NYで両者間に急激な摩擦係数の低下(上昇)が発生すると、感光ドラム1Yの駆動系と中間転写ベルト5の駆動系との双方に外乱が発生する。外乱によって、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の双方に瞬時の速度変動が発生する。露光装置3Yによる画像の静電像の書き込みの際に感光ドラム1Yに瞬時の速度変動が発生すると画像の走査線ピッチの乱れが発生する。二次転写部12におけるトナー像の二次転写が行われている際に中間転写ベルト5に瞬時の速度変動が発生すると転写画像に乱れが発生する。このような瞬時の速度変動をトナーショックと呼んでいる。
<比較例1>
図3はトナーショックの発生メカニズムの説明図である。図4は比較例の制御におけるトナーショックの説明図である。
図2に示すように、画像形成装置100では、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5との間に周速差を設定している。制御部110は、画像形成時における感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの各周速度Vy、Vm、Vc、Vk、及び中間転写ベルト5の移動速度Viについて、中間転写ベルト5の周速度よりも感光ドラム1の周速度を高く設定している。
Vi<Vy=Vm=Vc=Vk
しかし、画像形成装置100で感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5とに周速差を設定して画像形成を実行すると、連続画像形成の1枚目と最後の枚数目とにおいて、出力画像に微小な走査線の乱れが発生することがあった。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面にトナーが存在する場合と存在しない場合とでは、一次転写部NY、NM、NC、NKで発生する摩擦力に差が生じる。一次転写部NY、NM、NC、NKにトナーが介在する場合と介在しない場合とでは、一次転写部NY、NM、NC、NKで発生する感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の駆動負荷に差が生じる。周速差がある一次転写部NY、NM、NC、NKで感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面にトナーが無い状態からトナーが有る状態に変化すると、一次転写部NY、NM、NC、NKで負荷変動が発生する。この負荷変動をトナーショックと呼ぶ。
図3の(a)に示すように、感光ドラム1の周速度をVdとし、中間転写ベルト5の周速度をViとし、Vi<Vdの関係で走行しているとする。この時、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5のニップ部にトナーは介在しない。
図3の(b)に示すように、電源D2は、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を帯電ローラ2に印加して、感光ドラム1Yの帯電を開始する。現像装置4Yが起動されて現像スリーブ4sが回転を開始する。その後、感光ドラム1Y上の帯電開始点が現像スリーブ4sに達したタイミングで、電源D4は、直流電圧Vdcに交流電圧Vacを重畳した振動電圧を現像スリーブ4sに印加開始する。それ以前に印加開始すると現像スリーブ4sから感光ドラム1Yへ大量のトナーが移転するからである。また、帯電開始点が通過した以降に直流電圧Vdcが印加されていないと、現像スリーブ4sから感光ドラム1Yへキャリアが移転し易くなるからである。
現像スリーブ4sに振動電圧が印加されると、感光ドラム1Y上の帯電開始点の付近で現像スリーブ4sと感光ドラム1Yとの間に電位差が発生し、電荷を帯びたトナーが静電的に感光ドラム1Yに付着する。このトナーを帯トナー又はかぶりトナーと呼ぶ。
その後、感光ドラム1Yの回転に伴って帯トナー又はかぶりトナーが一次転写部NYのニップ部に到達すると、トナーが潤滑剤的な役割をして、一次転写部NYにおける感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の摩擦力が下がる。すると、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の駆動にトナーショックSHと呼ばれる負荷変動が生じる。トナーショックSHに伴い、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の周速度が変化する。
図4に示すように、トナーショックが発生すると、個別に駆動されて一定速で回転している感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速が一時的に不安定になって速度変動が発生する。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに速度変動が発生すると、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに書き込まれている画像の走査線(静電像)に副走査方向のムラが発生する。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの露光中に、トナーショックが発生すると、静電像が乱れる。
中間転写ベルト5の周速に速度変動が発生すると、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kから中間転写ベルト5へ転写されたトナー像に副走査方向の転写にムラが形成される。上流側に配置される他色の画像形成部の一次転写中にトナーショックが発生しても、やはりトナー像が乱れる。乱れたトナー像の上に他の色のトナー像が重なると色ずれとなる。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差が大きいほどトナーショックは大きくなる。このため、比較例1では、トナーショックを小さくするために、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差を0.3%に設定することが考えられる。しかし、周速差を0.3%に設定すると、1.0%に設定した場合に比較して、ドラム外径振れによる色ずれのキャンセルや、トナー像の一次転写における中抜けの防止が不十分なものとなる。
そこで、以下の実施例では、トナーショックを回避して露光装置による静電像の書き込みを開始し、トナーショックを回避してトナー像の二次転写を終了させている。
<実施例1>
図5は実施例1の制御における起動時のトナーショックの説明図である。図6は実施例1の制御における停止時のトナーショックの説明図である。図7は実施例1の制御のフローチャートである。
図1に示すように、静電像形成手段の一例である露光装置3Yは、回転する像担持体の一例である感光ドラム1Yに静電像を形成する。現像装置4Yは、トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体の一例である現像スリーブ4sに電圧を印加して感光ドラム1Yの静電像をトナー像に現像する。中間転写体の一例である中間転写ベルト5は、独立したベルト駆動モータ6mに駆動されて、感光ドラム1Yとは異なる周速度で回転可能である。第一転写部の一例である一次転写部NYは、感光ドラム1Yに中間転写ベルト5を圧接した状態で感光ドラム1Yから中間転写ベルト5へトナー像を転写する。第二転写部の一例である二次転写部12は、中間転写ベルト5に記録材を圧接した状態で中間転写ベルト5から記録材へトナー像を転写する。現像装置4Yは、帯電装置による感光ドラム1Yの帯電開始位置が現像スリーブ4sに到達したタイミングで現像スリーブ4aに電圧を印加開始する。これにより、感光ドラム1Yへのトナー付着を抑制しつつキャリア付着を阻止している。
制御部110は、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された像担持体上の位置が一次転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yに画像の静電像が形成されるように露光装置3Yを制御する。制御部110は、二次転写部12において画像のトナー像が記録材に転写された後に、現像スリーブ4sの電圧が印加停止された感光ドラム1Y上の位置が一次転写部NYへ到達するように現像装置4Yを制御する。
制御部110は、画像品質優先の第1モードと生産性優先の第2モードとを実行可能である。設定手段の一例である操作パネル120は、操作者がタッチパネルでサービス画面を開いて、サービス画面上で制御部110に第1モードと第2モードとを選択設定する。第1モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された感光ドラム1Y上の位置が一次転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yに画像の静電像を形成開始する。第2モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された感光ドラム1Y上の位置が一次転写部NYへ到達する前に感光ドラム1Yに画像の静電像を形成開始する。
図1を参照して図5に示すように、実施例1では、一次転写部NY、NM、NC、NKでトナーショックが発生した後、トナーショックに伴う速度変動が収束した後に、最初の感光ドラム1Yにおける画像の静電像の露光が開始される。具体的には、以下の手順を採用する。最上流の画像形成部20Yの現像装置4Yにおいて、現像スリーブ4sに電圧が印加された時刻に現像スリーブ4sに対向していた感光ドラム1Y上の位置が、最下流の画像形成部20Kの一次転写部NKを通過するのを待って、最初の画像についての露光を開始する。このタイミングの露光であれば、トナーショックの影響を受けて走査線が乱れることはないからである。
図1を参照して図6に示すように、実施例1では、ジョブの最後の画像の二次転写が終了した後に、現像装置4Yを停止させて一次転写部NY、NM、NC、NKでトナーショックを発生させる。現像スリーブ4sに対する振動電圧の印加を停止した場合も、感光ドラム1Y上の印加停止位置が一次転写部NYを通過する際にトナーショックが発生して感光ドラム1Yの周速度が一時的に乱れるからである。
現像装置4Yは、感光ドラム1Yの静電像の現像が終了した後に、トナーショックを発生させないだけの目的で、しばらく現像スリーブ4sの回転を継続し、現像スリーブ4sに対する振動電圧の印加を継続している。このため、現像剤の劣化、現像装置の耐久寿命、電力消費等で不利となるが、トナーショックが二次転写中の画像に影響を及ぼすことは回避できる。
感光ドラム1Y上の現像領域は、画像の有無にかかわらず、トナーが少しは付着している。このため、一次転写部NYにおいて、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5とのスリップ面にはトナーが介在して摩擦力が低い状態にある。しかし、現像スリーブ4sに対する電圧の印加を停止したことで、それ以降の感光ドラム1Y表面にはトナーが介在しなくなり、その切り替わりの際に感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の駆動に負荷変動が生じる。
実施例1では、ジョブ終了時のトナーショックが発生する前に二次転写を終了させる。二次転写部12にて画像が記録材Pに転写された後、現像スリーブ4sに対する振動電圧の印加を停止する。このタイミングであれば二次転写の画像がジョブ終了時のトナーショックの影響を受けることはない。
図1を参照して図7に示すように、制御部110は、画像形成ジョブを受信すると、画像形成装置100の各部を順次起動して画像形成を実行する。制御部は、操作パネル120を通じて第1モードが設定されているか否かを判断する(S11)。
制御部110は、第1モードでは(S11の第一)、感光ドラム1Y上の現像開始点が一次転写部NYを通過するのを待って露光装置3Yによる最初の画像の静電像の書き込みを開始する(S12)。すなわち、第1モードでは、感光ドラム1Y上の現像開始点が一次転写部NYを通過するまでの間、露光装置3Yによる画像の静電像の書き込みを行わない。なお、この静電像の書き込みを遅らせる制御は、第1モードにおける1枚目について行うものである。静電像の書き込みを遅らせる制御は、第1モードにおける2枚目以降の画像については行わない。
制御部110は、第2モードでは(S11の第二)、現像開始と同時に露光装置3Yによる画像の静電像の書き込みを開始する(S13)。すなわち、第2モードでは、感光ドラム1Y上の現像開始点が一次転写部NYを通過する前に、露光装置3Yによる最初の画像の静電像の書き込みを行う。
制御部110は、画像形成ジョブが未終了の場合(S14のNO)、次の画像形成を実行する(S15)。制御部110は、画像形成ジョブが終了の場合(S14のYES)、第一モードか否かを判断する(S16)。
制御部110は、第1モードでは(S16の第一)、二次転写部12を最後の記録材が通過するのを待って現像装置4Y、4M、4C、4Kを停止する(S17)。そして、感光ドラム1Y上の帯電終了位置が現像スリーブ4sに達したタイミングで、それぞれの現像スリーブ4sに対する電圧印加を停止させる。
制御部110は、第2モードでは(S16の第二)、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにおいて画像の現像が終了したその時点で早々に現像装置4Y、4M、4C、4Kを停止する(S18)。そして、感光ドラム1Y上の帯電終了位置が現像スリーブ4sに達したタイミングで、それぞれの現像スリーブ4sに対する電圧印加を停止させる。
実施例1の制御によれば、ジョブ開始時のトナーショックによる最初の画像の色ずれと、ジョブ終了時のトナーショックによる最後の画像の色ずれと、をともに回避できる。また、画像品位を要求されないジョブの場合は、第二モードを設定して、現像剤の劣化を回避できる。
実施例1の制御によれば、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差が大きい場合でも、トナーが一次転写部NY、NM、NC、NKに突入した時の負荷変動(トナーショック)による画像弊害を回避できる。これにより、色ずれや中抜けが良好な画像を得られる。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5のニップ部で確実なスリップトランスファーを実現して色ずれや中抜け良好な画像を得ている。
<実施例2>
図8は実施例2の制御における起動時のトナーショックの説明図である。図9は実施例2の制御における停止時のトナーショックの説明図である。図10は実施例2の制御のフローチャートである。
図1に示すように、実施例2では、個別に現像装置4Y、4M、4C、4Kを付設した感光ドラム1Y、1M、1C、1Kが中間転写ベルト5に沿って複数配置される。制御部110は、ベルト駆動モータ6mとドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Kmとを制御して、最初に、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5とを等しい周速度で回転開始させる。そして、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された像担持体上の位置が一次転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yと中間転写ベルト5との間に所定の周速差を設定する。
起動時のトナーショックもジョブ終了時のトナーショックも、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差が大きい場合に発生しやすい。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差が大きいほど、トナーショックの発生後の感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5に発生する速度変動量が大きくなり、速度変動時間が長くなる。
実施例2においては、制御部110は、画像形成時における感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの各周速度Vy、Vm、Vc、Vk、及び中間転写ベルト5の移動速度Viについて、以下の関係を成立させて、ジョブ開始時の起動を行う。
Vi=Vy=Vm=Vc=Vk
ジョブ開始時において感光ドラム1Y表面と、中間転写ベルト5表面との間に周速差はほとんどないため、トナーの付着状態が激変する感光ドラム上の位置が一次転写部NYを通過する際のトナーショックは極めて小さいものとなる。
その後、一次転写部NYを通過する感光ドラム1Yの表面にはトナーが介在し続けるため、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5摩擦力は小さく、速度差をゆるやかに大きくすれば、ほとんど負荷変動を発生させることなく、周速差を設定できる。トナーショックを発生することなく、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差を大きく設定することができる。
一方、ジョブ終了時は、中間転写ベルト5のトナー像が記録材Pへ二次転写された後に感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差を小さくする。ジョブの最後の画像の二次転写が終了するまで、現像スリーブ4sに振動電圧を印加し続けて、感光ドラム1Yに少量のトナーを付着させ続ける。そして、一次転写部NYを通過する感光ドラム1Yにトナーが介在して摩擦力が低いタイミングで、周速差をゆるやかに解消して以下のように周速を制御する。
Vi=Vy=Vm=Vc=Vk
一次転写部NYを通過する感光ドラム1Yの表面にはトナーが介在して中間転写ベルトとの間の摩擦力が低いため、周速差を解消する際にベルト駆動モータ6mとドラム駆動モータYm、Mm、Cm、Kmの負荷変動は小さい。その後、現像バイアスの印加を遮断して、摩擦力は高まるが、既に感光ドラム1Yと中間転写ベルト5の周速差は解消されているので、ジョブ終了時のトナーショックを最小限に抑えることができる。
図1を参照して図10に示すように、制御部110は、画像形成ジョブを受信すると、制御部は、第1モードが設定されているか否かを判断する(S21)。
制御部110は、第1モードでは(S21の第一)、感光ドラム1Y上の現像開始点が一次転写部NYを通過するのを待って感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の間に周速差を設定する(S22)。
制御部110は、第2モードでは(S21の第二)、最初から周速差を設定した状態で感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速を立ち上げる(S23)。
制御部110は、画像形成ジョブが未終了の場合(S24のNO)、次の画像形成を実行する(S25)。制御部110は、画像形成ジョブが終了の場合(S24のYES)、第一モードか否かを判断する(S26)。
制御部110は、第1モードでは(S26の第一)、二次転写部12を最後の記録材が通過するのを待って、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト5の周速差を解消し、その後、現像装置4Y、4M、4C、4Kを停止する(S27)。
制御部110は、第2モードでは(S26の第二)、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにおいて画像の現像が終了したその時点で早々に現像装置4Y、4M、4C、4Kを停止する(S28)。そして、感光ドラム1Y上の帯電終了位置が現像スリーブ4sに達したタイミングで、それぞれの現像スリーブ4sに対する電圧印加を停止させる。
実施例2の制御によれば、ジョブ開始時のトナーショックによる最初の画像の色ずれと、ジョブ終了時のトナーショックによる最後の画像の色ずれとを、ともに回避できる。また、画像品位を要求されないジョブの場合は、第二モードを設定して、現像剤の劣化を回避できる。
<実施例3>
図11は実施例3の画像形成装置の構成の説明図である。図1、図2は中間転写ベルトを用いる画像形成装置の実施形態を説明した。実施例3では記録材搬送ベルトを用いる画像形成装置の実施形態を説明する。実施例3で説明する画像形成装置100Hは、図1に示す中間転写方式の画像形成装置100を記録材搬送直接転写方式としたものである。したがって、図11中、図1と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図11に示すように、実施例3において、露光装置3Yは、回転する像担持体の一例である感光ドラム1Yに静電像を形成する。現像装置4Yは、トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体の一例である現像スリーブ4sに電圧を印加して感光ドラム1Yの静電像をトナー像に現像する。記録材搬送体の一例である記録材搬送ベルト5Hは、独立したベルト駆動モータ6mに駆動されて、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kとは異なる周速度で回転可能である。転写部NYは、記録材を担持した記録材搬送ベルト5Hを感光ドラム1Yに圧接した状態で感光ドラム1Yから記録材へトナー像を転写する。
制御部110は、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された像担持体上の位置が転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yに画像の静電像が形成されるように露光装置3Yを制御する。制御部110は、最後の画像形成部20Kの転写部NKにおいて画像のトナー像が記録材に転写された後に、現像スリーブ4sの電圧が印加停止された感光ドラム1Y上の位置が転写部NYへ到達するように現像装置4Yを制御する。
制御部110は、画像品質優先の第1モードと生産性優先の第2モードとを実行可能である。第1モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された感光ドラム1Y上の位置が転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yに画像の静電像を形成開始する。第2モードでは、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された感光ドラム1Y上の位置が転写部NYへ到達する前に感光ドラム1Yに画像の静電像を形成開始する。
<実施例4>
図11に示すように、実施例4において、制御部110は、ベルト駆動モータ6mとドラム駆動モータYm、Mm、Mc、Mkとを制御して、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと記録材搬送ベルト5Hとを等しい周速度で回転開始させる。そして、現像スリーブ4sに電圧が印加開始された像担持体上の位置が一次転写部NYへ到達した後に感光ドラム1Yと記録材搬送ベルト5Hとの間に所定の周速差を設定する。
1Y、1M、1C、1K 感光ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K 露光装置
4Y、4M、4C、4K 現像装置
5 中間転写ベルト、6 駆動ローラ、6m ベルト駆動モータ
7Y、7M、7C、7K 一次転写ローラ
12 二次転写部、26 対向ローラ、27 二次転写ローラ
100 画像形成装置、110 制御部、120 操作パネル
D1、D2、D3、D4 電源、SH トナーショック
Ym、Mm、Cm、Km ドラム駆動モータ

Claims (9)

  1. 像担持体と、
    回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、
    前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な中間転写体と、
    前記像担持体に前記中間転写体を圧接した状態で前記像担持体から前記中間転写体へトナー像を転写する第一転写部と、を備えた画像形成装置において、
    前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記第一転写部へ到達した後に前記像担持体に画像の静電像が形成されるように前記静電像形成手段を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体に記録材を圧接した状態で前記中間転写体から記録材へトナー像を転写する第二転写部を備え、
    前記制御部は、前記第二転写部において画像のトナー像が記録材に転写された後に、前記現像剤担持体の電圧が印加停止された像担持体上の位置が前記第一転写部へ到達するように前記現像装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記第一転写部へ到達した後に前記像担持体に画像の静電像を形成開始する第1モードと、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記第一転写部へ到達する前に前記像担持体に画像の静電像を形成開始する第2モードと、を実行可能であって、
    操作者が前記制御部に前記第1モードと前記第2モードとを選択設定するための設定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 像担持体と、
    回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、
    前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な中間転写体と、
    前記像担持体に前記中間転写体を圧接した状態で前記像担持体から前記中間転写体へトナー像を転写する第一転写部と、を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体と前記中間転写体とを等しい周速度で回転開始させ、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達した後に前記像担持体と前記中間転写体との間に所定の周速差を設定するように前記中間転写体を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 像担持体と、
    回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、
    前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な記録材搬送体と、
    記録材を担持した前記記録材搬送体を前記像担持体に圧接した状態で前記像担持体から記録材へトナー像を転写する転写部と、を備えた画像形成装置において、
    前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達した後に前記像担持体に画像の静電像が形成されるように前記静電像形成手段を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 個別に前記現像装置を付設した前記像担持体が前記記録材に沿って複数配置され、
    前記制御部は、最後にトナー像を転写する前記転写部において画像のトナー像が記録材に転写された後に、前記現像剤担持体の電圧が印加停止された像担持体上の位置が前記転写部へ到達するようにすべての前記現像装置を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達した後に前記像担持体に画像の静電像を形成開始する第1モードと、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達する前に前記像担持体に画像の静電像を形成開始する第2モードと、を実行可能であって、
    操作者が前記制御部に前記第1モードと前記第2モードとを選択設定するための設定手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 像担持体と、
    回転する前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    トナーとキャリアを含む現像剤を担持した現像剤担持体に電圧を印加して前記像担持体の静電像をトナー像に現像する現像装置と、
    前記像担持体とは異なる周速度で回転可能な記録材搬送体と、
    記録材を担持した前記記録材搬送体を前記像担持体に圧接した状態で前記像担持体から記録材へトナー像を転写する転写部と、を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体と前記記録材搬送体とを等しい周速度で回転開始させ、前記現像剤担持体に電圧が印加開始された像担持体上の位置が前記転写部へ到達した後に前記像担持体と前記記録材搬送体との間に所定の周速差を設定するように前記記録材搬送体を制御する制御部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 回転する前記像担持体を一様な電位に帯電させる帯電装置を備え、
    前記現像装置は、前記帯電装置による像担持体上の帯電開始位置が前記現像剤担持体に到達したタイミングで前記現像剤担持体に電圧を印加開始することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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