JP2013231103A - 金属超微粒子含有組成物および導電性パターン形成方法 - Google Patents

金属超微粒子含有組成物および導電性パターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンが得られる金属超微粒子含有組成物、および良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有するパターンの形成が可能な導電性パターン形成方法を提供する。
【解決手段】少なくとも水、平均粒子径が1〜100nmの金属超微粒子、糖類、多価アルコールおよび/またはその誘導体、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体を含有する金属超微粒子含有組成物であって、全金属超微粒子含有組成物中に占める水の割合をA質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占める多価アルコールおよび/またはその誘導体の割合をB質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占めるポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体の割合をC質量%としたとき、A≧B≧Cの関係を満たすことを特徴とする金属超微粒子含有組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は金属超微粒子含有組成物および該金属超微粒子含有組成物を用いた導電性パターン形成方法に関する。
近年、金属超微粒子含有組成物を用いたプリンテッドエレクトロニクスが注目されている。印刷により導電性パターンを含む導電性部材を形成する際、従来は銀粉と樹脂バインダーおよび有機溶媒を含有する高粘度組成物を、スクリーン印刷方法等の高粘度組成物に適した印刷方法を用いてパターンを形成し、その後加熱により銀粉を焼結させ導電性パターンを形成していた。しかしながら、適用出来る印刷方法が少ないこと、銀粉のサイズが大きいために細線の印刷が困難であること等の理由により、近年は金属超微粒子含有組成物を用いインクジェット印刷によりパターンを形成し、金属超微粒子を焼結させ導電性パターンを形成する試みが盛んになされている。
このような用途において用いる金属超微粒子含有組成物用の金属超微粒子は、電子部品の小型化、導体パターンの高密度化、ファインライン化等に対応するため、粒径が小さく、粒度が揃っていることが要求されており、凝集が少なく分散性に優れた金属超微粒子を生成するために、保護コロイド(分散助剤)を用いることが一般的である。かかる保護コロイドとして、例えば特開2003−213311号公報(特許文献1)には、デンプン、デキストリン、アミロース、アミロペクチン、またはこれらの誘導体等の1,4−グルコシド結合を有する化合物が開示されている。また十分な導電性はもとより、基材との密着性に優れた導電性パターンが形成することも求められ、例えば特開2011−076982号公報(特許文献2)には、金属コロイド液と400〜10,000の重量平均分子量を有する糖類化合物を含有する導電性ペーストが開示されている。
一方、上記した金属超微粒子含有組成物が含有する金属超微粒子の製造方法として、水溶液中で溶液中金属イオンを還元し生成・回収する化学還元法が知られており、還元剤として糖類を利用できることが、例えば、特許第2621915号公報(特許文献3)、特開平10−330801号公報(特許文献4)、特開2004−100013号公報(特許文献5)に記載されている。更には特開2009−242874号公報(特許文献6)には、化学還元法における保護コロイド兼還元剤としてマルトデキストリンを用いる銀超微粒子の製造方法が開示されている。
このように糖類は、金属超微粒子含有組成物を製造する際、様々な目的で使用されることが従来から知られていたが、糖類を含有する金属超微粒子含有組成物を基材に付与し導電性パターンを形成する場合、印刷安定性が不十分であったり、良好な導電性を有する導電性パターンの形成が困難な場合があり、解決が求められていた。
他方、金属超微粒子含有組成物の粘度をインクジェットヘッドに適した値に調整する方法として、粘度の異なる複数種の分散媒を併用することが知られている。例えば特開2005−93380号公報(特許文献7)には分散剤を全く使用していない銀粉と、溶媒としてポリオールと、粘度調整剤として水、ケトン類、アルコール類等を含む回路形成用の銀インクが開示されている。また金属超微粒子含有組成物にポリエチレングリコールを添加することも知られており、例えば特開2007−194174号公報(特許文献8)、特開2007−194175号公報(特許文献9)には銀を含むコロイド粒子を含有するコロイド溶液に非イオン性化合物としてポリエチレングリコールを添加した導体パターン用インクが開示されている。更には特表2011−513934号公報(特許文献10)には銅ナノ粒子、アルコール、水、分散剤としてポリエチレングリコールを含む導電性インクが開示され、特表2011−529125号公報(特許文献11)には金属ナノ粒子、保湿剤としてポリエチレングリコール、分散剤、溶媒を含むナノ粒子のインク組成物が開示されている。
しかしながら良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンを形成することは困難であり、改善が求められていた。
特開2003−213311号公報 特開2011−076982号公報 特許第2621915号公報 特開平10−330801号公報 特開2004−100013号公報 特開2009−242874号公報 特開2005−93380号公報 特開2007−194174号公報 特開2007−194175号公報 特表2011−513934号公報 特表2011−529125号公報
本発明の目的は、良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンが得られる金属超微粒子含有組成物、および良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有するパターンの形成が可能な導電性パターン形成方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の発明によって基本的に達成された。
1.少なくとも水、平均粒子径が1〜100nmの金属超微粒子、糖類、多価アルコールおよび/またはその誘導体、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体を含有する金属超微粒子含有組成物であって、全金属超微粒子含有組成物中に占める水の割合をA質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占める多価アルコールおよび/またはその誘導体の割合をB質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占めるポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体の割合をC質量%としたとき、A≧B≧Cの関係を満たすことを特徴とする金属超微粒子含有組成物。
2.上記1記載の金属超微粒子含有組成物を基材の表面に付与する導電性パターン形成方法。
本発明によれば、良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンが得られる金属超微粒子含有組成物、および良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有するパターンの形成が可能な導電性パターン形成方法を提供することが出来る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者らは、金属超微粒子と糖類を含有する金属超微粒子含有組成物であって、分散媒として水、多価アルコールおよび/またはその誘導体、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体を一定の比率で含有する金属超微粒子含有組成物によって、良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンが得られることを見出した。
本発明の金属超微粒子含有組成物について説明する。本発明において金属超微粒子含有組成物とは、金属超微粒子を水および/または有機溶媒から構成される分散媒に分散させた状態のものを指す。
本発明の金属超微粒子含有組成物が含有する金属超微粒子の平均粒子径は、金属超微粒子の分散安定性の観点から、また得られる導電性の観点から、1〜100nmであることが好ましく、より好ましくは2〜50nmである。なお、金属超微粒子の平均粒子径は、電子顕微鏡下での観察により求めることが出来る。詳細にはポリエチレンテレフタレートフィルムの上に、金属超微粒子分散液を塗布、乾燥させ、走査型電子顕微鏡にて観察し、一定面積内に存在する100個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子径として求め、更にこれを平均し求める。
金属超微粒子の金属種としては、金、銀、銅、白金、鉄、亜鉛、ニッケル、アルミニウム等を例示することが出来る。特に高い導電性、価格、生産性、扱いやすさ等の点から、銀を主成分とすることが好ましい。銀を主成分とするとは、全金属超微粒子中において、銀の占める割合が少なくとも50質量%以上であることを意味し、より好ましくは銀の占める割合が70質量%以上であり、特に好ましくは90質量%以上である。銀以外に含まれる金属としては、金、銅、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウム、ニッケル、ビスマス等を挙げることが出来る。銀以外の金属は銀を主成分とする金属超微粒子中に含まれていても良く、銀を主成分とする金属超微粒子と銀以外の金属の超微粒子が混合されていても良い。
金属超微粒子としては、不活性ガス中で金属を蒸発させガスとの衝突により冷却・凝縮し回収するガス中蒸発法、レーザー照射のエネルギーにより液中で蒸発・凝縮し回収するレーザーアブレーション法、水溶液中で溶液中金属イオンを還元し生成・回収する化学還元法、有機金属化合物の熱分解による方法、金属塩化物の気相中での還元による方法、酸化物の水素中還元法等、公知の種々の方法により製造されたものを好ましく用いることが出来る。上記の製造方法の内、化学還元法は水溶液中で金属超微粒子を製造するため、必然的に金属超微粒子の分散媒に水を含有することになる。そのため本発明では生産性の観点から化学還元法で製造された金属超微粒子を用いることが特に好ましい。
化学還元法にて金属超微粒子を製造する際に用いる還元剤としては特に限定されず、金属イオンを還元することが出来る公知の還元剤を選択すれば良い。具体的にはハイドロキノン、ハイドロキノンモノスルフォネートカリウム塩、アスコルビン酸又はその塩、水素化ホウ素ナトリウム、ヒドラジン化合物、ホルマリン、ホスフィン酸又はその塩、酒石酸又はその塩、および後述する糖類などを挙げることができる。
化学還元法にて金属超微粒子を製造する際に糖類を還元剤として用いた場合、金属超微粒子製造後に残留する糖類を分散助剤として兼用することができるため好ましい。また金属超微粒子含有組成物に対し分散助剤を別途添加せずに済むため好ましい。糖類を還元剤および分散助剤として兼用する場合、その添加量は、金属イオン1モルに対して、10〜200gが好ましく、より好ましくは30〜110gである。
本発明において糖類以外の物質を還元剤として用い、化学還元法により金属超微粒子を製造した場合、または化学還元法以外の方法にて金属超微粒子を製造した場合、金属超微粒子含有組成物に対し糖類を別途添加する必要がある。糖類の添加量は金属超微粒子含有組成物に含まれる金属超微粒子の金属原子1モルに対して、5〜100gが好ましく、より好ましくは15〜55gである。
本発明に用いることの出来る糖類は特に限定されないが、グルコース、フルクトース、ガラクトース等の単糖類、マルトース、スクロース、セロビオース、ラクトース、トレハロース、イルマルトース、ゲンチオビース等の二糖類、ゲンチアノース、ラフィノース、パノース等の三糖類、セルロース、デンプン、キチン、キトサン、デキストリン、シクロデキストリン、マンナン、ガラクタン、フカン、フルクタン、イヌリン、レバン、キシラン、アラビナン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナン、ガラクトマンナン、アラビノガラクタン、ペクチン、プルラン、アルギン酸、ヘミセルロース、ヒアルロン酸、アガロース、カラギーナン、ヘパリン、グアーガム、キサンタンガム、ジェランガム等の多糖類を例示できる。上記多糖類は化学修飾したものであっても差し支えない。化学修飾の方法としては、例えば、メチル化、エチル化、アルキル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプロピル化、ヒドロキシアルキル化、カルボキシメチル化、硫酸化、硝酸化等が挙げられる。これらの糖類の中でも、分散助剤としての性能の観点から多糖類が好ましく、水溶性であり還元剤としての取り扱いが容易であることからアルギン酸、デキストリン、カラギーナン、プルラン、グアーガムが更に好ましく、導電性の観点からデキストリンが特に好ましい。
化学還元法にて金属超微粒子を製造する際に多糖類を還元剤として用いた場合、還元反応が終了した段階で1,4−α−結合を不規則に切断するα−アミラーゼを作用させ、還元反応が終了した段階において残留している過剰な多糖類を低分子化することは、導電性の観点から好ましい。α−アミラーゼは、例えば天野エンザイム(株)よりビオザイムF10SD、ビオザイムAとして市販されているα−アミラーゼを用いることが出来る。α−アミラーゼ添加前の金属超微粒子分散液は、α−アミラーゼに適したpH4〜10、20〜50℃に調整されることが好ましい。pHの調整には、酢酸等のカルボン酸類や硝酸を用いることが好ましい。α−アミラーゼの添加量は、用いる多糖類の質量に対し0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。多糖類を低分子化した後は、遠心分離により金属超微粒子を沈降・分離し、低分子化した多糖類を不要な塩類と共に金属超微粒子分散液から分離除去することも、導電性の観点から好ましい態様の1つである。
本発明の金属超微粒子含有組成物が含有する糖類の定量方法としては、糖と硫酸との反応で生じるフルフラールまたはその誘導体とフェノールとの間で生成する呈色体の比色分析をすることを基本とするフェノール硫酸法(「分析化学便覧(改訂第2版)」日本分析化学会編(1971年、丸善)1230頁)を例示出来る。この定量方法では、糖類の総量はグルコース換算値として得られる。
本発明の金属超微粒子含有組成物は、分散媒として水、多価アルコールおよび/またはその誘導体、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体の少なくとも3種を含有する。
多価アルコールとは、分子中に水酸基を2個以上含むアルコールを意味し、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の2価アルコール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価アルコール、ジグリセリン等の4価アルコール、キシリトール等の5価アルコール、ソルビトール等の6価アルコール等を例示出来る。前記多価アルコールの誘導体としては、多価アルコールのアルキレンオキシド付加重合体が例示出来、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。多価アルコールとその誘導体は単独で用いても構わず、2種類以上併用しても構わず、また多価アルコールとその誘導体を併用しても構わない。印刷安定性の観点からエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンが好ましく、導電性の観点からエチレングリコール、グリセリンが特に好ましい。
ポリエチレングリコールとしては、平均分子量の異なる製品が各種市販されており、好ましく用いることが出来る。例えば日油(株)からはPEG#200(平均分子量200)、PEG#300(平均分子量300)、PEG#400(平均分子量400)、PEG#600(平均分子量600)、PEG#1000(平均分子量1000)、PEG#1540(平均分子量1540)、PEG#2000(平均分子量2000)、PEG#4000(平均分子量3100)、PEG#6000(平均分子量8800)、PEG#11000(平均分子量11000)、PEG#20000(平均分子量20000)が市販されている。
ポリエチレングリコールの誘導体としては、ポリオキシエチレンモノメチルエーテル、ポリオキシエチレングリセリルエーテル、ポリエチレングリコールアリルエーテル等が例示出来、平均分子量の異なる製品が各種市販されており、好ましく用いることが出来る。例えば日油(株)からポリオキシエチレンモノメチルエーテルとしてユニオックスM−400(平均分子量400)、ユニオックスM−1000(平均分子量1000)、ユニオックスM−2000(平均分子量2000)、ユニオックスM−4000(平均分子量4000)が、ポリオキシエチレングリセリルエーテルとしてユニオックスG−450(平均分子量450)、ユニオックスG−750(平均分子量750)が、ポリエチレングリコールアリルエーテルとしてユニオックスPKA−5001(平均分子量200)、ユニオックスPKA−5005(平均分子量1500)が市販されている。なお、本発明で用いることの出来るポリエチレングリコールの誘導体は上記のものに限定されない。
ポリエチレングリコールとその誘導体の平均分子量は特に限定されないが、導電性の観点と、インクジェット印刷時の印刷安定性の観点から平均分子量は500〜15500の範囲内であることが好ましく、更に導電性の観点から800〜9900の範囲内であることが特に好ましい。ポリエチレングリコールとその誘導体は単独で用いても構わず、2種類以上併用しても構わず、またポリエチレングリコールとその誘導体を併用しても構わない。
本発明では、全金属超微粒子含有組成物中に水が占める割合をA質量%、多価アルコールおよび/またはその誘導体が占める割合をB質量%、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体が占める割合をC質量%としたとき、A≧B≧Cを満たす必要がある。C>Bである場合、インクジェット印刷時の印刷安定性および得られる導電性パターンの導電性が低下する。B>Aである場合、得られる導電性パターンの導電性が低下する。なおポリエチレングリコールおよびその誘導体は、多価アルコールおよびその誘導体の一種であるが、本発明において多価アルコールおよびその誘導体の占める割合(B質量%)には、ポリエチレングリコールおよびその誘導体の含有量は含まないものとする。
金属超微粒子濃度、A質量%、B質量%、C質量%の具体的な範囲は特に限定されないが、インクジェット印刷時の印刷安定性の観点から金属超微粒子濃度は5〜25質量%が好ましく、特に好ましくは10〜20質量%である。また導電性の観点からAは35質量%以上が好ましく、特に好ましくは42.5質量%以上である。上限は65質量%であることが好ましい。同様の観点からBは10〜40質量%が好ましく、Cは2〜20質量%が好ましい。
本発明の金属超微粒子含有組成物の分散媒には、他の公知の有機溶媒が含まれていても良い。具体的にはメタノール、エタノール、2−プロパノール等の1価アルコール、アセトン、イソホロン、γ−ブチルラクトン等のケトン、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系有機溶媒、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジオキソラン、テレピン油、α−テルピネオール、ミネラルスピリット等を例示出来るが、これらに限定されるものではない。
本発明の金属超微粒子含有組成物には上記含有物と併用して、公知の各種界面活性剤(例えばジアルキルスルホコハク酸ナトリウム類、アルキル硫酸ナトリウム類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム類、フッ素系界面活性剤等)を添加して表面張力を調整することが出来る。その他金属超微粒子含有組成物への公知の添加物を用いることが出来る。
次に、本発明の導電性パターン形成方法について説明する。本発明において導電性パターン形成方法とは、金属超微粒子含有組成物を基材表面に付与し、導電性パターンを形成する方法を指す。
金属超微粒子含有組成物の基材への付与方法は特に限定されず、カーテン方式、エクストルージョン方式、スロットダイ方式、グラビアロール方式、スプレー方式、エアナイフ方式、ブレードコーティング方式、ワイヤーバーコーティング方式、スピンコート方式、ディップ方式等による塗布、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等による印刷等、公知の方法を用いることが出来る。細線形成が容易であるという観点から、インクジェット印刷を用いることが好ましい。
本発明に用いる基材としては、特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリイミド、フッ素樹脂、フェノキシ樹脂、トリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルファイド、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、例えばポリメチルメタクリレートに代表されるアクリル樹脂、セロファン、ナイロン、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等の各種樹脂類よりなる各種フィルム、石英ガラス、無アルカリガラス、結晶化透明ガラス、耐熱ガラス等の各種ガラス、紙、不織布、布、各種金属、各種セラミックス等を挙げることが出来る。また用途に応じこれら基材を適宜組み合わせることが出来、例えば、紙とポリオレフィン樹脂を積層したポリオレフィン樹脂被覆紙を用いることが出来る。
これらの中でもコスト、汎用性の観点から、紙、ポリオレフィン樹脂被覆紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、トリアセチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートからなる基材が好ましい。
上記した基材の中でも、各種樹脂からなるフィルム、ガラス、ポリオレフィン樹脂被覆紙等の非吸液性基材を用いる場合には、導電性パターンの基材に対する接着性を改善するために、基材上にゼラチンや各種ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール等からなる公知の易接着層を設けることが好ましい。また、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムでは易接着処理品として易接着層をあらかじめ設けた状態で市販されており、これを用いても良い。また、これら基材の表面はコロナ放電処理あるいはプラズマ処理等の表面処理が施されていても良い。
易接着層を設ける場合の固形分塗布量としては、0.5g/m以下であり、好ましくは0.3g/m以下、更に好ましくは0.1g/m以下である。
本発明に用いる基材上に、無機微粒子を主成分とする多孔質層を設けることは、導電性パターンのにじみを抑制し、基材へ金属超微粒子含有組成物を付与した後の乾燥工程を省略出来るため、導電性パターンの信頼性、生産性の観点から好ましい態様の1つである。無機微粒子を主成分とする多孔質層とは、乾燥全固形分に対して少なくとも50質量%以上が無機微粒子である層を意味し、全固形分に対して60質量%以上が無機微粒子であることがより好ましく、更に好ましくは70質量%以上である。用いられる無機微粒子としては、公知の無機微粒子を広く用いることが出来る。例えば軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、非晶質合成シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、アルミナ水和物、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム等を例示出来る。無機微粒子は1種類であってもよいし、2種以上混合して用いても良い。金属超微粒子含有組成物に含まれる水や有機溶媒の吸収性の観点から、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、炭酸マグネシウム、非晶質合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物がより好ましく、非晶質合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物がより緻密な構造の多孔質層を形成することが可能であることから特に好ましい。
多孔質層は2層以上から構成されていても良く、この場合、それらの多孔質層の構成はお互いに同じであっても異なっていても良い。例えば非晶質合成シリカによる多孔質層の上に、アルミナ水和物による多孔質層が形成されていても良い。また、多孔質層は基材上の易接着層の上に形成されていても良い。
本発明に好ましく利用される非晶質合成シリカは、製造法によって湿式法シリカ、気相法シリカ、およびその他に大別することが出来る。
湿式法シリカは、更に製造方法によって沈降法シリカ、ゲル法シリカ、ゾル法シリカに分類される。沈降法シリカは珪酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過、水洗、乾燥、粉砕・分級の工程を経て製品化される。沈降法シリカとしては、例えば東ソーシリカ(株)からニップシールとして、(株)トクヤマからトクシール、ファインシールとして、水澤化学工業(株)からミズカシルとして市販されている。ゲル法シリカは珪酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させて製造する。例えば、東ソーシリカ(株)からニップゲルとして、グレースジャパン(株)からサイロイド、サイロジェットとして、水澤化学工業(株)からミズカシルとして市販されている。ゾル法シリカは、コロイダルシリカとも呼ばれ、ケイ酸ソーダの酸等による複分解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾルを加熱熟成して得られ、例えば日産化学工業(株)からスノーテックスとして市販されている。
気相法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素および酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することが出来る。気相法シリカは日本アエロジル(株)からアエロジル、(株)トクヤマからQSタイプとして市販されている。
本発明に好ましく利用される上記の非晶質合成シリカとしては、カチオン性化合物等の公知の分散剤によって分散された非晶質合成シリカが好ましく使用される。カチオン性化合物としては、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、アルキルアミン重合物、1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好ましく用いられる。特に、カチオン性ポリマーとしてジアリルアミン誘導体が好ましく用いられる。分散性および分散液粘度の面で、これらのカチオンポリマーの分子量は2,000〜10万程度が好ましく、特に2,000〜3万程度が好ましい。
アルミナとしては、酸化アルミニウムのγ型結晶であるγ−アルミナが好ましく、中でもδグループ結晶が好ましい。また本発明のアルミナ水和物はAl・nHO(n=1〜3)の構成式で表される。アルミナ水和物は、一般にアルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得られる。本発明に好ましく利用される上記のアルミナ、およびアルミナ水和物は、酢酸、乳酸、ぎ酸、硝酸等の公知の分散剤によって分散された分散液の形態から使用される。
無機微粒子の粒子径は特に限定されないが、得られる導電性の観点から、平均二次粒子径で10μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下が特に好ましい。
本発明でいう平均二次粒子径とは、透過型電子顕微鏡による写真撮影で求めることが出来るが、簡易的にはレーザー散乱式の粒度分布計(例えば、(株)堀場製作所製、LA−910)を用いて、個数メジアン径として測定することが出来る。
多孔質層を構成する上記無機微粒子と共にバインダーを用いることが好ましい。バインダーとしては、例えばポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白等の蛋白質、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール樹脂等の天然あるいは合成樹脂を挙げることが出来、これらを単独あるいは混合して用いることが出来る。この他、公知のバインダーを単独であるいは混合して用いることは特に限定されない。
これらバインダーの内、ポリビニルアルコールあるいはシラノール変性ポリビニルアルコールが好ましく、特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分ケン化または完全ケン化したポリビニルアルコールあるいはシラノール変性ポリビニルアルコールである。平均重合度は200〜5,000のものが好ましい。
無機微粒子に対するバインダーの含有量は特に限定されないが、無機微粒子を用い多孔質層を形成するためには、バインダーの含有量は無機微粒子に対して80質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは5〜60質量%の範囲であり、特に好ましくは10〜40質量%の範囲である。
多孔質層を構成する上記バインダーと共に必要に応じ硬膜剤を用いることも出来る。硬膜剤の具体的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル)尿素、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、米国特許第3,288,775号記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、米国特許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号記載の如きN−メチロール化合物、米国特許第3,103,437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,017,280号、同2,983,611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,091,537号記載の如きエポキシ化合物、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、ホウ砂、ホウ酸、ホウ酸塩類の如き無機架橋剤等があり、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることが出来る。硬膜剤の使用量は特に限定されないが、バインダーに対して、50質量%以下が好ましく、より好ましくは40質量%以下であり、特に好ましくは30質量%以下である。
バインダーとしてケン化度が80%以上の部分ケン化または完全ケン化したポリビニルアルコールあるいはシラノール変性ポリビニルアルコールを用いる場合には、ホウ砂、ホウ酸、ホウ酸塩類が好ましく、使用量はポリビニルアルコールに対し、40質量%以下が好ましく、より好ましくは30質量%以下である。
多孔質層は、無機微粒子とバインダー等を適当な溶媒に溶解または分散させて多孔質層形成塗液を調製し、該塗液をスライドカーテン方式、スライドビード方式、スロットダイ方式、ダイレクトグラビアロール方式、リバースグラビアロール方式、スプレー方式、エアナイフ方式、ブレードコーティング方式、ワイヤーバーコーティング方式、スピンコート方式等による塗布、スクリーン印刷、インクジェット印刷、ディスペンサー印刷、オフセット印刷、反転オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等によるパターンの形成等、公知の各種塗布あるいは印刷方法を利用して、基材表面の全面、あるいは必要とされる部位への選択的な塗布を行い、形成することが出来る。また、基材が立体である場合には、ディップ方式や曲面に対応したスクリーン印刷、タンポ印刷(パッド印刷とも言う)等を用いることが出来る。
多孔質層の表面には、形成後の導電性パターンの多孔質層への密着性を高めることで導電性パターンの信頼性を向上させることを目的として、樹脂層を設けることも可能である。樹脂層は全固形分に対して65質量%以上が樹脂であることが好ましく、80質量%以上が樹脂であることがより好ましく、90質量%以上が樹脂であることが更に好ましい。樹脂には、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ウレタン樹脂、エチレン−塩化ビニル樹脂等、公知の樹脂を広く用いることが出来る。樹脂層は緻密な被膜として多孔質層上に形成されていても良く、微細な孔を無数に有していても良い。
本発明での基材への金属超微粒子含有組成物の付与量は特に限定されないが、基材表面に多孔質層を設けた場合、得られる導電性の観点から15〜30mL/mが好ましく、20〜25mL/mが特に好ましい。
基材上に付与された金属超微粒子含有組成物は、含まれている分散媒を乾燥させた後、加熱により焼成し導電性パターンとしても良いが、金属超微粒子が主に銀からなる場合、特開2008−4375号公報、特開2008−235224号公報、特開2009−21153号公報に記載される主に銀からなる金属超微粒子に作用し導電性を発現させることが可能な物質(以下、導電性発現剤とする)を作用させ、化学的に金属超微粒子を焼結させ導電性を発現させることが好ましい。特に好ましくは、基材表面に多孔質層を設け、該多孔質層に導電性発現剤を含有させ、化学的に金属超微粒子を焼結させ導電性を発現させることである。導電性発現剤として特に好ましいのは、イオン結合により分子内にハロゲンを有する化合物、チオ硫酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩である。また、これらの物質を複数種類併用することも好ましい態様の1つである。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
<導電性パターン形成用基材の作成>
水に硝酸(2.5部)とアルミナ水和物(平均一次粒子径15nm)を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機を用いて、固形分濃度30質量%の無機微粒子分散液を得た。無機微粒子分散液中に分散しているアルミナ水和物の平均二次粒子径は160nmであった。この無機微粒子分散液を用い、下記組成の多孔質層形成塗液を作製した。
<多孔質層形成塗液>
無機微粒子分散液(アルミナ水和物固形分として) 100g
ポリビニルアルコール 12g
(ケン化度88%、平均重合度3,500、分子量約150,000)
ホウ酸 0.5g
ノニオン性界面活性剤 0.3g
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)
固形分濃度が16質量%になるように水で調整した。
基材として、易接着処理がなされた厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製)を用い、基材上に上記多孔質層形成塗液をアルミナ水和物の固形分として30g/mとなるようにスライドビード方式を用いて塗布を行い、乾燥機により乾燥し、多孔質層を形成した。
上記多孔質層上に、下記組成の導電性発現剤塗液を、斜線グラビアロールを用いた塗布方式を用いて塗布を行い、乾燥機により乾燥し、導電性パターン形成用基材を得た。ここで用いた斜線グラビアロールは、直径60mm、斜線角度45度、線数90線/インチ、溝深さ110μmのグラビアロールであり、リバース回転で用いた。導電性発現剤塗液の湿分塗布量は、斜線グラビアロールの回転数を調整し20g/mに設定した。得られた導電性パターン形成用基材は210mm×297mmのシート状に加工した。
<導電性発現剤塗液>
塩化ナトリウム 1.0g
水 99.0g
<銀超微粒子分散液1の作製>
10Lのステンレスビーカーに焙焼デキストリン(日澱化学(株)製、デキストリンNo.3)653gと純水5772gを加え、約30分間撹拌し溶解した。その後、硝酸銀1582gを加え、約30分間撹拌し溶解した。この液を氷浴中にて約5℃まで冷却し、水酸化カリウム730gを純水1007gに溶解した10℃の液を添加し、氷浴中で撹拌しながら1時間の還元反応を行った。得られた溶液に酢酸を添加し、pH=5.6に調整後、恒温水槽を用いて45℃に昇温し、ビオザイムF10SD(天野エンザイム(株)製)を3.0g添加し1時間撹拌した。得られた液を遠心分離法により精製した後、全銀超微粒子分散液中に占める銀固形分の割合が50質量%になるように純水を加え再分散し、銀超微粒子分散液1を得た。含まれる銀超微粒子の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡下での観察により求めたところ23nmであり、収率は91%であった。銀超微粒子分散液1を10g取り、120℃で1時間乾燥させたところ、重量減少率は42質量%であり、ここから全銀超微粒子分散液中に占める水の割合は42質量%と推定した。またフェノール硫酸法により、全銀超微粒子分散液1中に占める糖類の割合はグルコース換算値で5.0質量%と定量された。差分の3.0質量%については硝酸カリウム等の不要な塩類等と推定される。
<銀超微粒子含有組成物1の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物1を作製した。
<銀超微粒子含有組成物2の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを30g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物2を作製した。
<銀超微粒子含有組成物3の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを50g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物3を作製した。
<銀超微粒子含有組成物4の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを45g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物4を作製した。
<銀超微粒子含有組成物5の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを40g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物5を作製した。
<銀超微粒子含有組成物6の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを30g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物6を作製した。
<銀超微粒子含有組成物7の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを25g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物7を作製した。
<銀超微粒子含有組成物8の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物8を作製した。
<銀超微粒子含有組成物9の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを5.0g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物9を作製した。
<銀超微粒子含有組成物10の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物10を作製した。
<銀超微粒子含有組成物11の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを30g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#400)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物11を作製した。
<銀超微粒子含有組成物12の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを30g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#600)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物12を作製した。
<銀超微粒子含有組成物13の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを30g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#1000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物13を作製した。
<銀超微粒子含有組成物14の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#4000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物14を作製した。
<銀超微粒子含有組成物15の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#6000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物15を作製した。
<銀超微粒子含有組成物16の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#11000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物16を作製した。
<銀超微粒子含有組成物17の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#20000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物17を作製した。
<銀超微粒子含有組成物18の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、グリセリンを25g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物18を作製した。
<銀超微粒子含有組成物19の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エタノールを25g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物19を作製した。
<銀超微粒子含有組成物20の作製>
銀超微粒子分散液1を30g取り、エチレングリコールを15g、ポリオキシエチレンモノメチルエーテル(日油(株)製ユニオックスM−4000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物20を作製した。
<銀超微粒子分散液2の作製>
硫酸第一鉄七水和物430gをイオン交換水1000gに溶解した水溶液と、クエン酸ナトリウム二水和物660gをイオン交換水1000gに溶解した水溶液を混合し、5規定の水酸化ナトリウム水溶液でpHを6に調整した。撹拌を行いながら、硝酸銀110gをイオン交換水1000gに溶解した水溶液を徐々に添加した。一晩放置した後、遠心分離を行い、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が50質量%になるように純水を加え再分散し、銀超微粒子分散液2を得た。含まれる銀超微粒子の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡下での観察により求めたところ12nmであり、収率は85%であった。銀超微粒子分散液2を10g取り、120℃で1時間乾燥させたところ、重量減少率は40質量%であり、ここから水分濃度を40質量%とした。またフェノール硫酸法により、全銀超微粒子分散液2中に糖類は存在しないことを確認した。差分の10質量%についてはクエン酸ナトリウム等の塩類と推定される。
<銀超微粒子含有組成物21の作製>
銀超微粒子分散液2を30g取り、エチレングリコールを25g、ポリエチレングリコール(日油(株)製PEG#2000)を10g、アニオン性界面活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを0.10g加え、全銀超微粒子含有組成物中に占める銀固形分の割合が15質量%となるよう純水で調整し銀超微粒子含有組成物21を作製した。
<導電性パターン1〜21の形成>
ピエゾ方式のインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタに銀超微粒子含有組成物1〜21をそれぞれ充填し、導電性パターン形成用基材に対し幅1mm、長さ30mmの直線を2mm間隔で並列に3本印刷し、3本を1組とした直線状導電性パターン1〜21を得た。液滴体積および解像度から算出した導電性パターン形成用基材表面に対する銀超微粒子含有組成物1〜21の付与量は約23mL/mであった。
<導電性評価>
直線状導電性パターン1〜21それぞれについて、3本の直線状導電性パターンの内、中央に存在する直線状導電性パターンの両端間の抵抗値(単位:Ω)を測定した。
<印刷安定性評価>
直線状導電性パターン1〜21をルーペで観察し、以下の基準に従い銀超微粒子分散液1〜21の印刷安定性を評価した。
○:パターンに乱れがない(個々の直線状導電性パターン周辺に、意図しない場所への液滴着弾がほとんど認められない)
△:パターンに許容範囲の乱れがある(個々の直線状導電性パターン周辺に、意図しない場所への液滴着弾が認められるが、隣接する直線状導電性パターンとの短絡を引き起こさないレベル)
×:パターンに大きな乱れがある(意図しない場所への液滴着弾が多々認められ、隣接する直線状導電性パターンとの短絡を引き起こすレベル)
銀超微粒子含有組成物1〜21について、全銀超微粒子含有組成物中に占める糖類の割合と、全金属超微粒子含有組成物中に占める水の割合(A質量%)、全金属超微粒子含有組成物中に占める多価アルコールおよび/またはその誘導体の割合(B質量%)、全金属超微粒子含有組成物中に占めるポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体の割合(C質量%)の値を表1に、導電性評価結果、印刷安定性評価結果を表2に記す。
表1および2の結果から明らかなように、本発明により良好な印刷安定性にて、優れた導電性を有する導電性パターンが得られることが判る。
本発明によって得られる導電性部材の応用としては、非接触ICカードやHF帯、UHF帯等の各種電波帯域を用いるRFIDインレイ、RFIDタグ、RFIDラベル等、コネクタや端子等の物理的な電気的接点を用いず、電波等の電磁波を用い情報の授受を行う非接触型メディアや、電磁波シールド等を例示出来る。

Claims (2)

  1. 少なくとも水、平均粒子径が1〜100nmの金属超微粒子、糖類、多価アルコールおよび/またはその誘導体、ポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体を含有する金属超微粒子含有組成物であって、全金属超微粒子含有組成物中に占める水の割合をA質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占める多価アルコールおよび/またはその誘導体の割合をB質量%、全金属超微粒子含有組成物中に占めるポリエチレングリコールおよび/またはその誘導体の割合をC質量%としたとき、A≧B≧Cの関係を満たすことを特徴とする金属超微粒子含有組成物。
  2. 請求項1記載の金属超微粒子含有組成物を基材の表面に付与する導電性パターン形成方法。
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