JP2013228497A - イエロートナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂、イエロー着色剤及び炭化水素系ワックスを少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粒子とを有するイエロートナーにおいて、該結着樹脂はポリエステル系樹脂を含有し、該イエロー着色剤は、イソインドリン系顔料(着色剤A)とC.I.Solvent Yellow 162(以下S.Y.162)とを少なくとも含有し、該結着樹脂100質量部に対する該着色剤Aの含有量をX質量部、該S.Y.162の含有量をY質量部としたときに、X+Yが3質量部以上20質量部以下であり、且つ、Y/(X+Y)が0.05以上0.50以下であり、
該トナー粒子は、ニトリル基を有するビニル系樹脂成分と炭化水素化合物とが反応した構造を有する重合体をさらに含有することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
該結着樹脂はポリエステル系樹脂を少なくとも含有し、
該イエロー着色剤は、イソインドリン系顔料(着色剤A)とC.I.Solvent Yellow 162とを少なくとも含有し、該結着樹脂100質量部に対する該着色剤Aの含有量をX質量部、該C.I.Solvent Yellow 162の含有量をY質量部としたときに、X+Yが3質量部以上20質量部以下であり、且つ、Y/(X+Y)が0.05以上0.50以下であり、
該トナー粒子は、ニトリル基を有するビニル系樹脂成分と炭化水素化合物とが反応した構造を有する重合体をさらに含有することを特徴とするイエロートナーに関する。
樹脂の軟化点の測定は、定荷重押し出し方式の細管式レオメータ「流動特性評価装置 フローテスターCFT−500D」(島津製作所社製)を用い、装置付属のマニュアルに従って行う。本装置では、測定試料の上部からピストンによって一定荷重を加えつつ、シリンダに充填した測定試料を昇温させて溶融し、シリンダ底部のダイから溶融された測定試料を押し出し、この際のピストン降下量と温度との関係を示す流動曲線を得ることができる。
試験モード:昇温法
開始温度:50℃
到達温度:200℃
測定間隔:1.0℃
昇温速度:4.0℃/min
ピストン断面積:1.000cm2
試験荷重(ピストン荷重):10.0kgf(0.9807MPa)
予熱時間:300秒
ダイの穴の直径:1.0mm
ダイの長さ:1.0mm
ワックスの最大吸熱ピークのピーク温度は、示差走査熱量分析装置「Q1000」(TA Instruments社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。
無機微粒子のBET比表面積の測定は、JIS Z8830(2001年)に準じて行なう。具体的な測定方法は、以下の通りである。
Pr/Va(1−Pr)=1/(Vm×C)+(C−1)×Pr/(Vm×C)
(ここで、CはBETパラメーターであり、測定サンプル種、吸着ガス種、吸着温度により変動する変数である。)
直線の傾き=(C−1)/(Vm×C)
直線の切片=1/(Vm×C)
S=Vm×N×0.162×10-18
(ここで、Nはアボガドロ数(モル-1)である。)
酸価は試料1gに含まれる酸を中和するために必要な水酸化カリウムのmg数である。結着樹脂の酸価はJIS K 0070−1992に準じて測定されるが、具体的には、以下の手順に従って測定する。
フェノールフタレイン1.0gをエチルアルコール(95vol%)90mlに溶かし、イオン交換水を加えて100mlとし、フェノールフタレイン溶液を得る。
(A)本試験
試料(樹脂またはトナー)2.0gを200mlの三角フラスコに精秤し、トルエン/エタノール(2:1)の混合溶液100mlを加え、5時間かけて溶解する。次いで、指示薬として前記フェノールフタレイン溶液を数滴加え、前記水酸化カリウム溶液を用いて滴定する。尚、滴定の終点は、指示薬の薄い紅色が約30秒間続いたときとする。
試料を用いない(すなわちトルエン/エタノール(2:1)の混合溶液のみとする)以外は、上記操作と同様の滴定を行う。
A=[(C−B)×f×5.61]/S
トナー粒子の重量平均粒径(D4)は、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)と、測定条件設定及び測定データ解析をするための付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いて、実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで測定し、測定データの解析を行い、算出する。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、解析ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れ、この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)の水槽内に所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、重量平均粒径(D4)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、分析/体積統計値(算術平均)画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)である。
トナーの真密度は、乾式自動密度計オートピクノメーター(ユアサアイオニクス社製)により測定する。条件は下記の通りである。
セル SMセル(10ml)
サンプル量 約2.0g
測定範囲がサブミクロンから数百ミクロンの測定レンジを持つものであれば、乾式または湿式のレーザー回折式の粒度分布計を用いて測定され得る。レーザー回折式の粒度分布計の例には、レーザー回折式粒度分布測定器SALD−3000、SALD−2200、SALD−300V(島津製作所製)が含まれる。
JIS 4656/1に準じて測定する。
樹脂含浸キャリアのキャリアコアに用いられる磁性体の体積分布基準の50%粒径(D50)は、キャリア粒子の測定に準じて測定され得る。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸25.0部(0.150モル)及びチタンテトラブトキシド0.5部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.2部(0.006モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂1を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸24.1部(0.145モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、2時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸5.8部(0.030モル%)を添加し、170℃で12時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂2を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸20.0部(0.120モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、6時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.0部(0.005モル)を添加し、180℃で3時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂3を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸24.1部(0.145モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、2時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸5.8部(0.030モル%)を添加し、170℃で12時間反応させ(第2反応工程)、次いで、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.8.5部(0.067モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン5.0部(0.013モル)を添加し170℃で2時間反応させ(第3反応工程)、結着樹脂4を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸26.5部(0.159モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.2部(0.006モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂5を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.51.1部(0.111モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン30.0部(0.074モル)、テレフタル酸26.5部(0.159モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂6を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.77.1部(0.168モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン7.5部(0.018モル)、テレフタル酸26.5部(0.159モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂7を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.77.1部(0.168モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン7.5部(0.018モル)、テレフタル酸26.5部(0.159モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で10時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂8を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.34.1部(0.074モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン45.0部(0.112モル)、テレフタル酸27.5部(0.165モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂9を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.34.1部(0.074モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン45.0部(0.112モル)、テレフタル酸27.5部(0.165モル)及びチタンテトラブトキシド0.7部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で10時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂10を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.24.4部(0.053モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン50.0部(0.124モル)、テレフタル酸27.5部(0.165モル)及びチタンテトラブトキシド0.6部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で1時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂11を得た。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン.24.4部(0.053モル)、ポリオキシエチレン(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン50.0部(0.124モル)、テレフタル酸27.5部(0.165モル)及びチタンテトラブトキシド0.7部を、ガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、200℃の温度で撹拌しつつ、4時間反応させた(第1反応工程)。その後、無水トリメリット酸1.4部(0.007モル)を添加し、180℃で10時間反応させ(第2反応工程)、結着樹脂12を得た。
・低密度ポリエチレン 20部
(Mw1400、Mn850、DSCによる最大吸熱ピークが100℃)
・スチレン 50.0部
・n−ブチルアクリレート 10.0部
・アクリロニトリル 20.0部
をオートクレーブに仕込み、系内をN2置換後、昇温撹拌しながら180℃に保持した。系内に、2質量%のt−ブチルハイドロパーオキシドのキシレン溶液50部を5時間連続的に滴下し、冷却後溶媒を分離除去し、上記低密度ポリエチレンにビニル樹脂成分が反応した重合体1を得た。
・低密度ポリエチレン 20部
(Mw1400、Mn850、DSCによる最大吸熱ピークが100℃)
・スチレン 60.0部
・n−ブチルアクリレート 10.0部
・アクリロニトリル 10.0部
をオートクレーブに仕込み、系内をN2置換後、昇温撹拌しながら180℃に保持した。系内に、2質量%のt−ブチルハイドロパーオキシドのキシレン溶液50部を5時間連続的に滴下し、冷却後溶媒を分離除去し、上記低密度ポリエチレンにビニル樹脂成分が反応した重合体2を得た。
・低密度ポリエチレン 20部
(Mw1400、Mn850、DSCによる最大吸熱ピークが100℃)
・スチレン 60.0部
・n−ブチルアクリレート 10.0部
・アクリロニトリル 5.0部
をオートクレーブに仕込み、系内をN2置換後、昇温撹拌しながら180℃に保持した。系内に、2質量%のt−ブチルハイドロパーオキシドのキシレン溶液50部を5時間連続的に滴下し、冷却後溶媒を分離除去し、上記低密度ポリエチレンにビニル樹脂成分が反応した重合体3を得た。
(第一の混練工程)
・結着樹脂1 100部
・C.I.Pigment Yellow 185(粉状) 100部
・蒸留水 100部
上記の原材料をまずニーダー型ミキサーに仕込み、混合しながら非加圧下で昇温させる。最高温度(ペースト中の溶媒の沸点により必然的に決定される。この場合は90乃至100℃程度)に達した時点で水相中の顔料が、溶融樹脂相に分配もしくは移行し、これを確認した後、さらに30分間加熱溶融混練させ、ペースト中の顔料を充分に移行させる。その後、一旦、ミキサーを停止させ、熱水を排出した後、さらに110℃まで昇温させ、約30分間加熱溶融混練を行ない、顔料を分散させるとともに水分を留去し、該工程を終了した後、冷却させ、混練物を取り出し第1の混練物を得た。
・上記第1の混練物(顔料粒子の含有量50質量%) 12.0部
・結着樹脂1 65.0部
・結着樹脂2 35.0部
・重合体1 5.0部
・パラフィンワックス(最大吸熱ピーク78℃) 5.0部
・3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸Al化合物 1.0部
・C.I.Solvent Yellow 162(粉状) 2.0部
上記の処方で十分ヘンシェルミキサーにより予備混合を行い、二軸押出し混練機で温度を150℃に設定し溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて約1乃至2mm程度に粗粉砕する。次いでエアージェット方式による微粉砕機で20μm以下の粒径に微粉砕した。さらに得られた微粉砕物を分級し、粒度分布における重量平均径が6.3μmのイエロー系樹脂粒子(分級品)を得た。
トナー製造製1において、下記表1に示すトナー処方に変更する以外は同様にして、トナー2乃至27を得た。
個数平均粒径0.30μm、(10000/4π(kA/m)の磁界下における磁化の強さ75Am2/kg)のマグネタイト粉と、個数平均粒径0.30μmのヘマタイト粉に対して、夫々4.0質量%のシラン系カップリング剤(3−(2−アミノエチルアミノプロピル)トリメトキシシラン)を加え、容器内にて100℃以上で高速混合撹拌し、それぞれの微粒子を処理した。
・ホルムアルデヒド溶液 6部
(ホルムアルデヒド40質量%、メタノール10質量%、水50質量%)
・上記処理したマグネタイト 75部
・上記処理したヘマタイト 9部
上記材料と、28質量%アンモニア水5部、水20部をフラスコに入れ、撹拌、混合しながら30分間で85℃まで昇温・保持し、3時間重合反応させて、生成するフェノール樹脂を硬化させた。その後、硬化したフェノール樹脂を30℃まで冷却し、さらに水を添加した後、上澄み液を除去し、沈殿物を水洗した後、風乾した。次いで、これを減圧下(0.7kPa以下)、60℃の温度で乾燥して、磁性体が分散された状態の球状の磁性体含有樹脂キャリアコアを得た。
画像形成装置として、キヤノン製フルカラー複写機imageRUNNER ADVANCE C5051の改造機を用い、マゼンタステーションの現像器に二成分系現像剤1を投入して、評価を行った。
A:0.35未満 非常に優れている
B:0.35以上0.50未満 良好である
C:0.50以上0.65未満 本発明では問題ないレベルである
D:0.65以上 本発明では許容できない
画像形成装置として、キヤノン製フルカラー複写機imageRUNNER ADVANCE C5051改造機を用い、二成分系現像剤1を用い、評価を行った。常温常湿環境下(23℃、50%RH)で、評価紙としてコピー用紙CS−814(A4、坪量81.4g/m2)キヤノンマーケティングジャパン株式会社より販売)を用い、紙上のトナー乗り量を変化させ、FFH画像(ベタ部)の画像濃度が1.45になるように調整し、FFH画像を出力した。
・D100/D1の評価結果
A:画像濃度維持率D100/D1が0.95以上
B:画像濃度維持率D100/D1が0.80以上0.95未満
C:画像濃度維持率D100/D1が0.70以上0.80未満(本発明における許容可能レベル)
D:画像濃度維持率D100/D1が0.70未満(本発明では許容できない)
同様の装置、現像剤を用いて、常温常湿環境下(23℃、50%RH)で、評価紙としてコピー用紙CS−814(A4、坪量81.4g/m2)キヤノンマーケティングジャパン株式会社より販売)を用い、紙上のトナー乗り量を変化させ、16階調画像を形成した。画像は、SpectroScan Transmission(GretagMacbeth社製)(測定条件:D50 視野角2°)を用い、得られた画像のL*、a*、b*を測定した。測定はL*−c*座標軸におけるC*=85になる載り量でのL1*、a1*、b1*それぞれを測定した。また、上記画像を63℃50%RH環境下に設定した紫外線フェードメーターにセットし、120時間紫外線を照射した。その後、紫外線照射した画像のL2*、a2*、b2*を測定し、ΔEを算出した。
ΔE={(L1 *−L2 *)2+(a1 *−a2 *)2+(b1 *−b2 *)2}1/2
A:10.0未満 良好である
B:10.0以上15.0未満 本発明では問題ないレベルである
C:15.0以上 本発明では許容できない
20℃、8%RHの環境下にて、キヤノン製フルカラー複写機imageRUNNER ADVANCE C5051改造機に、二成分系現像剤1を現像器に、トナーの製造例1のトナーを補給容器をセットし、評価紙としてコピー用紙CS−814(A4、坪量81.4g/m2)キヤノンマーケティングジャパン株式会社より販売)を用い、紙上のトナー乗り量を変化させ、16階調画像を形成した。画像は、SpectroScan Transmission(GretagMacbeth社製)(測定条件:D50 視野角2°)を用い、得られた画像のL*、a*、b*を測定した。測定はL*−c*座標軸におけるC*=85になる乗り量でのL1*、a1*、b1*それぞれを測定した。
ΔE={(L1 *−L2 *)2+(a1 *−a2 *)2+(b1 *−b2 *)2}1/2
A:2.0未満 非常に優れている
B:2.0以上3.5未満 良好である
C:3.5以上5.0未満 本発明では問題ないレベルである
D:5.0以上 本発明では許容できない
実施例1において、評価に用いる二成分系現像剤を表2に記載のトナーに変更する以外は同様にして、評価を行った。表3及び表4に評価結果を示す。
Claims (4)
- 結着樹脂、イエロー着色剤及び炭化水素系ワックスを少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粒子とを有するイエロートナーにおいて、
該結着樹脂はポリエステル系樹脂を少なくとも含有し、
該イエロー着色剤は、イソインドリン系顔料(着色剤A)とC.I.Solvent Yellow 162とを少なくとも含有し、該結着樹脂100質量部に対する該着色剤Aの含有量をX質量部、該C.I.Solvent Yellow 162の含有量をY質量部としたときに、X+Yが3質量部以上20質量部以下であり、且つ、Y/(X+Y)が0.05以上0.50以下であり、
該トナー粒子は、ニトリル基を有するビニル系樹脂成分と炭化水素化合物とが反応した構造を有する重合体をさらに含有することを特徴とするイエロートナー。 - 該ポリエステル系樹脂が、多価カルボン酸と、ビスフェノールA−プロピレンオキサイド付加物を全アルコール成分中40モル%以上含有したアルコール成分とを縮重合することにより得られたポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のイエロートナー。
- 該イエロートナーの酸価が、0mgKOH/g以上10mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のイエロートナー。
- 該無機微粒子の含有量が、トナー粒子100質量部に対して5質量部以上、10質量部以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のイエロートナー。
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