JP2013225847A - 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子 - Google Patents

増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2013225847A
JP2013225847A JP2013057133A JP2013057133A JP2013225847A JP 2013225847 A JP2013225847 A JP 2013225847A JP 2013057133 A JP2013057133 A JP 2013057133A JP 2013057133 A JP2013057133 A JP 2013057133A JP 2013225847 A JP2013225847 A JP 2013225847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
gain
conversion element
output unit
transistors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013057133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6238333B2 (ja
Inventor
Yutaka Hayashi
豊 林
Kazuhiro Yoneda
和洋 米田
Hirobumi Watanabe
博文 渡辺
Katsuhiko Aisu
克彦 愛須
Takaaki Negoro
宝昭 根来
Toshitaka Ota
敏隆 太田
Yasushi Nagamune
靖 永宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST, Ricoh Co Ltd filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2013057133A priority Critical patent/JP6238333B2/ja
Publication of JP2013225847A publication Critical patent/JP2013225847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6238333B2 publication Critical patent/JP6238333B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14681Bipolar transistor imagers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/76Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the image signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

【課題】低照度での信号処理と光強度が大きくなった場合の大電流処理が両立でき、大きなダイナミックレンジを確保できる、増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子を提供する。
【解決手段】増幅形光電変換部分は、光電変換要素101と、ダーリントン回路を構成する増幅用トランジスタ100−1,100−2とを含む。各増幅用トランジスタのベースには電界効果トランジスタ10−1,10−2の各ソースが、エミッタには各ドレインがそれぞれ接続される。電界効果トランジスタ10−1,10−2の各ゲートはゲイン制御部として機能する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光入力情報を電気信号へ変換する増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セルのゲイン可変方法とゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル等に関する。
光電流を増幅して取り出す光電変換素子、光電変換セル、光電変換アレイとして、フォトトランジスタを用いた光電変換セルがある。また、低照度での感度をあげるため複数の増幅用トランジスタを接続したダーリントン形の光電変換セルから構成される1次元アレイ、複数のトランジスタ構造を有する2次元フォトセンサアレイが知られている(例えば、特許文献1等)。
特開平1−288181号公報
これらの光電変換用の素子、セル、アレイの光電流のゲイン(増幅度)を大きくしてゆくと、低照度での電気出力(たとえば、出力電流等)は増加するので、信号処理が容易となる。しかしながら、低照度での感度が良いという利点がある反面、照度が大きくなるに連れて電気出力が大きくなるため、光電変換アレイにおけるピクセル番地選択トランジスタの抵抗が問題となって、光強度に対する光電流が比例関係からはずれ正確な信号の読み出しが難しくなる。実際に、星明りから真夏の晴天時の環境下では6桁ほどの光強度が変化する。その結果、従来の技術では、ゲインを大きくする一方で、検出できる光の強度のダイナミックレンジを大きくすることはできなかった。そこで、入射する光強度に対応して増幅度を正確に調整することが課題となった。
たとえば、増幅用トランジスタの増幅度が小さい場合には感度の制御は容易となるが増幅用トランジスタを多段に接続しなくてはならず光電変換素子が大きくなる、また増幅度が大きい場合には感度の調整が粗くなり感度の制御が難しくなる。
また、同時に科学実験及び特殊撮影等において、画像の明るさを部分的に修正することが必要とされている。従来の技術では、画像の明るさを部分的に修正することは、ソフトウェア処理によって実現される。しかしながら、ソフトウェア処理では、撮像アレイそのものからリアルタイムに信号出力が得られない場合、情報処理時間分だけ遅れがでてしまう。更に、撮像アレイのダイナミックレンジが制限されるため、得られる情報量に限度がある。
本発明の目的は、低照度での高感度化の信号処理と光強度が大きくなった場合の大電流処理が両立でき、大きなダイナミックレンジを確保することである。
本発明では、光強度、光の波長、光の変調周波数等の光入力情報は、光電変換要素により電気量に変換されて増幅部へ供給される。
光電変換要素は、光強度、光の波長、もしくは光の変調周波数によって電流値、電圧値が変化もしくは電流値、電圧値が変調されるフォトダイオード等である。
また、電気量とは、電流、電圧、蓄積電荷、周波数等の電気単位を有するものである。
本発明では、フォトダイオードあるいはフォトトランジスタの光電変換要素とその出力を増幅する要素として1つまたは複数のトランジスタで構成される。
本発明では、この変換された電気量が、増幅部によって、増幅、または、変換及び増幅(convert & amplify)されて電気信号として出力される。本発明は、このような増幅部を有する増幅形光電変換素子、増幅形光電変換セルのゲインを可変とする方法等に関する。
本明細書では、電気量である電流を増幅して電気信号(電流または蓄積電荷)として出力する例、電気量である電荷またはその結果として発生した電圧変化を変換増幅して電気信号(電流、電荷、または電圧)として出力する例が示されている。
以下、本発明により提供されるゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルについて詳述する。
(1)光電変換要素とコレクタ・ベース・エミッタを有する複数のトランジスタから構成される増幅形光電変換部分と、ソース・ドレイン・ゲートを有する複数の電界効果トランジスタとを備え、各トランジスタのエミッタとベース間には電界効果トランジスタのソースとドレインが接続され、
前記光電変換要素は、前記、複数のトランジスタの中から選択されたトランジスタのベースに接続され、
前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧の電気量に光電変換する素子であり、
前記、複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
前記、複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
前記、複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記、複数のトランジスタのベースに接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られるように構成された増幅形光電変換素子において、
各ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
ことを特徴とする増幅形光電変換素子のゲイン可変方法。
(2)光電変換要素とコレクタ・ベース・エミッタを有する複数のトランジスタから構成される増幅形光電変換部分と、ソース・ドレイン・ゲートを有する複数の電界効果トランジスタとを備え、各トランジスタのエミッタとベース間には電界効果トランジスタのソースとドレインが接続され、
前記光電変換要素は、前記、複数のトランジスタの中から選択されたトランジスタのベースに接続され、
前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧の電気量に光電変換する素子であり、
前記、複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
前記、複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
前記、複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記、複数のトランジスタのベースに接続され、
前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られるように構成された増幅形光電変換素子において、
各ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
(3)前記光電変換要素がフォトダイオードであることを特徴とする(2)記載のゲイン可変光電変換素子。
(4)前記光電変換要素が、前記選択されたトランジスタのコレクタとベースを含むフォトダイオードであることを特徴とする(2)記載のゲイン可変光電変換素子。
前記光電変換要素のうち、フォトダイオードは、前記トランジスタと同じ基板上に要すれば絶縁膜を介して設けられたゲルマニウム、GaSb、InSbの清流接合、前記トランジスタのコレクタ−ベース接合に光を導入する構造としたものを用いることが出来る。
なお、入力する光にスペクトル分布があり、光電変換要素にもスペクトル感度特性があれば、光強度が同一でも光電変換された電気量には差があり、光の波長情報も電気量に変換できる。また、入力光の強度または波長がある周波数で変調されていれば、光電変換された電気量にも、出力する電気信号にも変調周波数の信号が得られる。
(5)前記のゲイン可変光電変換素子において複数のトランジスタの増幅度が異なり、任意のゲートにゲイン制御電位を与えることにより前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする増幅形光電変換素子のゲイン可変方法。
(6)前記のゲイン可変光電変換素子において各増幅用トランジスタの増幅度が2倍以上異なり、任意のゲートにゲイン制御電位を与えることにより前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
(7)連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数のベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、
ソース・ドレイン・ゲートが設けられた複数の電界効果トランジスタとを備え、
前記コレクタが、第1出力部であり、
前記複数のエミッタの1つが第2出力部であり、
前記複数のベースの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧変換の電気量に光電変換し、前記光電変換に係るベースと前記第2出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
前記ソースおよび前記ドレインの一方は、前記ベースまたはエミッタと接続され、
前記ソースおよび前記ドレインの他方は、前記ベースまたはエミッタと接続され、
前記ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
(8)前記(1)〜(7)のゲイン可変光電素子を用いて、前記ゲイン可変用電界効果トランジスタ以外にソース・ドレイン・ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備え、
前記第2出力部は、前記第2電界効果トランジスタのソースおよびドレインの一方と接続され、
前記第2電界効果トランジスタのソースおよびドレインの他方は、セル出力部であり、
前記第2電界効果トランジスタのゲートは、セル選択部であり、
前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行う、
ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
(9)前記(1)〜(8)のゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルに関して、前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号を監視し、監視結果に基づいて各ゲートへの印加電圧を制御する事により適切なゲイン調整を行うゲイン可変光電変換セル。
(10)前記(9)のゲイン可変光電変換セルに関して、前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号を参照電圧と比較し、その差分をデジタル信号に変換し、差分がなくなる方向のゲイン制御電位を供給することによりゲイン調整を行う事を特徴とするゲイン可変光電変換セル。
(11)前記(9)のゲイン可変光電変換セルに関して、前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号が複数のコンパレータに入力され、そのコンパレータ出力をゲイン制御電位として各ゲートへ供給することによりゲイン調整を行う事を特徴とするゲイン可変光電変換セル。
本発明によれば、低照度での信号処理と光強度が大きくなった場合の大電流処理が両立でき、大きなダイナミックレンジを確保できる。
図1は、(2)記載のゲイン可変方法およびゲイン可変光電変換素子の1実施例の回路図である。 図2は、(2)記載のゲイン可変方法およびゲイン可変光電変換素子の他の1実施例の回路図である。 図3は、(6)記載のゲイン可変方法およびゲイン可変光電変換素子に係る1実施例の回路図である。 図4は、(8)記載のゲイン可変光電変換セルの1実施例の回路図である。 図5は、(9)記載のゲイン可変光電変換セルの1実施例のブロック図である。 図6は、(10)記載のゲイン可変光電変換セルの1実施例を示すブロック図である。 図7は、(11)記載のゲイン可変光電変換セルの1実施例を示すブロック図である。
図1は、本発明の(2)に記載したゲイン可変光電変換素子の1実施例を示す回路図である。
図1では、2つの増幅用トランジスタ100−1、100−2を使用した場合を例示する。増幅用トランジスタ100−1のベースには、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光電変換要素101の一端が接続されている。なお、図中102は、入力光を模式的に表したものである(以後の図でも同様)。光電変換要素101の他端は、独立して一定電位に接続されていてもよく、図1の例では、接続手段により2つのトランジスタ100−1、100−2のコレクタに接続されている。2つのトランジスタのコレクタは、本発明のゲイン可変光電変換素子の出力部1として機能している。
この回路では、増幅用トランジスタ100−1のエミッタは、更に増幅用トランジスタ100−2のベースに接続され、2段のダーリントン回路を構成している。また、増幅用トランジスタ100−1、100−2は、ゲイン可変光電変換素子の増幅部分を形成している。該増幅部分とそれに接続された該光電変換要素とを統合して増幅形光電変換部分と呼ぶ。
更に、電界効果トランジスタ10−1のソースが増幅用トランジスタ100−1のベースに接続され、電界効果トランジスタ10−1のドレインが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−2のソースが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−2のドレインが増幅用トランジスタ100−2のエミッタに接続されている。第1電界効果トランジスタ10−1、10−2の各ゲートはゲイン制御部9−1、9−2として機能する。増幅用トランジスタ100−2のエミッタは、出力部2として機能している。
図1に示した具体例を参照して、上記(1)で記載したゲイン可変方法を説明する。
光電変換要素101を流れる光電流、または光電変換要素101によって放電、蓄積された電荷が読み出し時に充放電されて流れる電流、または光電変換要素101に発生した電圧が、増幅用トランジスタ100−1、100−2により増幅されて、出力部1または出力部2を流出入する。その流出入する信号電流または信号電荷は、ゲイン制御部9−1、9−2の電位により増減する。本明細書ではこれらの信号電流、信号電荷、信号電圧を総合して電気信号と呼ぶ。
ゲイン制御部9−1の電位(ゲイン制御電位)を、電界効果トランジスタ10−1のチャネルが誘起する方向(オンする方向)へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−1のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流をバイパスしてしまうので、そのベース・エミッタ間に電界効果トランジスタ10−1が接続された増幅用トランジスタ100−1の増幅度(ゲイン)は減少する。すなわち、ゲイン制御部9−1の電位により、増幅用トランジスタ100−1のゲインが可変となる。
次に、ゲイン制御部9−2の電位を、電界効果トランジスタ10−2のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−2のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−2の増幅度(ゲイン)は減少する。すなわち、ゲイン制御部9−2の電位により、増幅用トランジスタ100−2のゲインが可変となる。
図1の構成全体を光電変換素子としてみた場合、入力光102の光入力情報に対して出力部1または出力部2に入出力する信号電流または信号電荷、すなわち電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2の電位により変化する。すなわちゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
なお、本発明では、トランジスタの増幅作用を強調する場合は増幅用トランジスタと記述するが、再記述する場合や、簡単化のために単にトランジスタと記述する場合が多い。なお、単にトランジスタと記述する場合はバイポーラトランジスタを指すことが多い。
図2は、本発明の(2)に記載したゲイン可変光電変換素子の他の1実施例を示す回路図である。図2では、3つの増幅用トランジスタ100−1、100−2、100−3および3つの電界効果トランジスタ10−1、10−2、10−3を使用した場合を例示する。増幅用トランジスタ100−1のベースには、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光電変換要素101の一端が接続されている。光電変換要素101の他端は、独立して一定電位に接続されていてもよく、ここでは、接続手段により3つのトランジスタ100−1、100−2、100−3のコレクタに接続されている。3つのトランジスタのコレクタは、本発明のゲイン可変光電変換素子の出力部1として機能している。
この回路では、3つの増幅用トランジスタ100−1、100−2、100−3は、3段のダーリントン回路を構成し、ゲイン可変光電変換素子の増幅部分を形成している。該増幅部分とそれに接続された該光電変換要素とを統合して増幅形光電変換部分と呼ぶ。
更に、電界効果トランジスタ10−1のソースが光電変換要素101の一端に接続され、電界効果トランジスタ10−1のドレインが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−2のソースが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−2のドレインが増幅用トランジスタ100−2のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−3のソースが増幅用トランジスタ100−2のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−3のドレインが増幅用トランジスタ100−3のエミッタに接続されている。第1電界効果トランジスタ10−1、10−2、10−3の各ゲートはゲイン制御部9−1、9−2、9−3として機能する。増幅用トランジスタ100−3のエミッタは、出力部2として機能している。
図2に示した具体例を参照して、上記(1)で記載したゲイン可変方法を説明する。ゲイン制御部9−1の電位(ゲイン制御電位)を、電界効果トランジスタ10−1のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−1のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−1の増幅度(ゲイン)は減少する。
次に、ゲイン制御部9−2の電位を、電界効果トランジスタ10−2のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−2のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−2の増幅度(ゲイン)は減少する。
次に、ゲイン制御部9−3の電位を、電界効果トランジスタ10−3のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−3のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−3の増幅度(ゲイン)は減少する。
図2の構成全体を光電変換素子としてみた場合、入力光102の光入力情報に対して出力部1または出力部2に入出力する信号電流または信号電荷、すなわち電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2、9−3の電位により変化する。すなわちゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
このように、増幅用トランジスタとゲイン制御用電界トランジスタが対をなしているので、いずれのゲイン制御部を選択しても増幅用トランジスタがバイパスされ、増幅作用がなくなる。したがって、ゲイン制御部を任意に選択することで、増幅用トランジスタが任意にバイパスされる。また、精度をあげるためにはこれら増幅用トランジスタとゲイン可変電界トランジスタは光の影響をうけないように遮光されることが望ましい。
図3は、本発明の(6)に記載したゲイン可変光電変換素子の1実施例を示す回路図である。
図1、2は同じ増幅度を持つトランジスタであったが、図3では増幅度の異なる増幅用トランジスタ103、104、105および3つの電界効果トランジスタ10−1、10−2、10−3を使用した場合を例示する。増幅用トランジスタ103のベースには、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光電変換要素101の一端が接続されている。光電変換要素101の他端は、独立して一定電位に接続されていてもよく、ここでは、接続手段により3つのトランジスタ103、104、105のコレクタに接続されている。3つのトランジスタのコレクタは、本発明のゲイン可変光電変換素子の出力部1として機能している。
この回路では、3つの増幅用トランジスタ103、104、105は、3段のダーリントン回路を構成し、ゲイン可変光電変換素子の増幅部分を形成している。該増幅部分とそれに接続された該光電変換要素とを統合して増幅形光電変換部分と呼ぶ。
更に、電界効果トランジスタ10−1のソースが光電変換要素103の一端に接続され、電界効果トランジスタ10−1のドレインが増幅用トランジスタ100−3のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−2のソースが増幅用トランジスタ103のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−2のドレインが増幅用トランジスタ104のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−3のソースが増幅用トランジスタ104のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−3のドレインが増幅用トランジスタ105のエミッタに接続されている。第1電界効果トランジスタ10−1、10−2、10−3の各ゲートはゲイン制御部9−1、9−2、9−3として機能する。増幅用トランジスタ105のエミッタは、出力部2として機能している。
図3に示した具体例を参照して、上記(6)で記載したゲイン可変方法を説明する。ゲイン制御部9−1の電位(ゲイン制御電位)を、電界効果トランジスタ10−1のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ103のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ103の増幅度(ゲイン)は減少する。
次に、ゲイン制御部9−2の電位を、電界効果トランジスタ10−2のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ104のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ104の増幅度(ゲイン)は減少する。
次に、ゲイン制御部9−3の電位を、電界効果トランジスタ10−3のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ105のベース・エミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ105の増幅度(ゲイン)は減少する。
図3の構成全体を光電変換素子としてみた場合、入力光102の光入力情報に対して出力部1または出力部2に入出力する信号電流または信号電荷、すなわち電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2、9−3の電位により変化する。更に、増幅度の異なるトランジスタで回路を構成しており、各ゲイン制御部の電位により変化するゲインは一様ではないため、全体としてより細かなゲイン調整が可能なゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
一般的に増幅用トランジスタのバイポーラトランジスタは製造上、ベース不純物注入量を変えてベース不純物濃度を調整することにより電流増幅度を可変でき、電流増幅度10〜1000程度のトランジスタは製造できる。しかし、同じ増幅度を持つ構成では、増幅度が10の場合、6桁の増幅度を達成しようとしたとき6段のトランジスタが必要となり、光電変換素子の面積が大きくなる。また、面積の増大を避けるために増幅度が100と大きいトランジスタを選択した場合には3段で良いが、ゲイン可変時の増幅度が荒くなり調整が難しくなる。本発明では、増幅度が10,100,1000の増幅用トランジスタを用意し、任意の電界効果トランジスタを選択することで3段のトランジスタで6桁の増幅度を設定でき、面積を拡大させることなく細かな増幅度の調整が可能となる。
図4は、本発明の(8)に記載したゲイン可変光電変換セルの1実施例を示す回路図である。図4では、図3と同様に、トランジスタ100−1のベース・コレクタが光電変換要素として機能するため、光電変換要素101の図示を省略している。
図4では、2つの増幅用トランジスタ100−1、100−2および3つの電界効果トランジスタ10−1、10−2、11を使用した場合を例示する。なお、電界効果トランジスタ11は、セル選択トランジスタとして動作する。
増幅用トランジスタ100−1のベースでは、光入力102による光電流、または光電流により放電または蓄積した電荷の充放電電流が増幅されて読み出される。増幅用トランジスタ100−1のベースは光電変換要素(不図示)と共用されており、他のベース、エミッタは接続されていない。4つのトランジスタ100−1、100−2のコレクタは共通接続され、本発明のゲイン可変光電変換素子の出力部1として機能している。
この回路では、図1と同様に、2つの増幅用トランジスタ100−1、100−2は、2段のダーリントン回路を構成し、ゲイン可変光電変換素子の増幅部分を形成している。該増幅部分と、増幅用トランジスタ100−1の光電変換要素として使用されているベース、コレクタとを統合して増幅形光電変換部分と呼ぶ。
更に、電界効果トランジスタ10−1のソースが増幅用トランジスタ100−1のベースに接続され、電界効果トランジスタ10−1のドレインが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続されている。また、電界効果トランジスタ10−2のソースが増幅用トランジスタ100−1のエミッタに接続され、電界効果トランジスタ10−2のドレインが増幅用トランジスタ100−2のエミッタに接続されている。第1電界効果トランジスタ10−1、10−2の各ゲートはゲイン制御部9−1、9−2として機能する。増幅用トランジスタ100−2のエミッタは、電界効果トランジスタ11のソースおよびドレインの一方と接続される。電界効果トランジスタ11のソースおよびドレインの他方は、図1〜図3の出力部2と同様に、出力部23として機能する。電界効果トランジスタ11のゲートは、セル選択部32として機能する。
次に動作に関して、電界効果トランジスタ11がオンした場合、光電変換要素として機能するトランジスタ100−1のベース・コレクタ接合を流れる光電流が、増幅用トランジスタ100−1〜100−2により増幅されて、出力部1、出力部2を信号電流、信号電荷として流出入する。または、当該ベース・コレクタ接合(接合容量または接合に並列に接続されたキャパシタ)に蓄積された電荷が該光電流により放電された分を読み出し時に充電するために流れる電流が、増幅用トランジスタ100−1〜100−2により増幅されて、出力部1、出力部2を信号電流、信号電荷として流出入する。それら電気信号の大きさは、ゲイン制御部9−1,9−2の電位により増減する。
ゲイン制御部9−1の電位(ゲイン制御電位)を、電界効果トランジスタ10−1のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−1のベースとエミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−1の増幅度(ゲイン)は減少する。
次に、ゲイン制御部9−2の電位を、電界効果トランジスタ10−2のチャネルが誘起する方向へ変化させた場合、対応した増幅用トランジスタ100−2のベースとエミッタ間をバイパスする電流路が形成される。その結果、そのベース・エミッタ間に流れて増幅されるべき電流がバイパスされ、上述と同様に、増幅用トランジスタ100−2の増幅度(ゲイン)は減少する。
図4の構成全体を光電変換素子としてみた場合、入力光102の光入力情報に対して出力部1または出力部23に入出力する信号電流または信号電荷、すなわち電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1,9−2の電位により変化する。すなわちゲイン可変光電変換素子が得られたことになる。
また、図4の構成では、電界効果トランジスタ11がセル選択素子として機能するので、セル面積は増加するが、アレイを構成するときに行または列ごとにトランジスタのコレクタを分離する必要がなくなり、MOSLSI製造工程との親和性(compatibility)が高くなる。
図5は、本発明の(9)に記載したゲイン可変光電変換セルの1実施例を示すブロック図である。(1)〜(8)記載のゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルはセンサーセル106としてブロック図に記述している。
このブロック図は、センサーセル106およびフィードバック回路107から構成されており、図1と同様に、センサーセル内に2つのゲイン制御部9−1、9−2を持つセンサーセルとそのフィードバック回路のブロック図を例示している。フィードバック回路は内部に1または複数のアンプを備えており、センサーセル出力24を任意の電圧と比較することにより、センサーセル内部の電界効果トランジスタのゲート制御部9−1、9−2を制御する電圧を出力する。
センサーセルから出力される電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2の電位により変化するため、全体としてフィードバック回路でセンサーセル出力を制御することによりゲイン調整が可能なゲイン可変光電変換セルが得られたことになる。
図6は、本発明の(10)に記載したゲイン可変光電変換セルの1実施例を示すブロック図である。(1)〜(8)記載のゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルはセンサーセル106としてブロック図に記述している。
このブロック図は、センサーセル106およびIV変換部108、差動アンプ109、ADコンバーター110で構成されており、センサーセルは3つのゲイン制御部9−1、9−2、9−3を持つものを例示している。
この回路では、センサーセルの出力電流がIV変換部108で電圧に変換され、その出力電圧が差動アンプ109で参照電圧と比較されており、その差分がADコンバーター110に入力されている。このADコンバーターは、例えば表1のようなデータテーブルを持ち、入力された差動アンプの出力に応じて任意のデジタル信号をゲイン制御部9−1、9−2、9−3に出力する。データテーブルは、センサーセルの出力電圧が所望の電圧範囲より大きい場合はゲインを減少、小さい場合はゲインを増加させるデジタル信号が出力されるように設定されている。
Figure 2013225847
センサーセルから出力される電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2、9−3の電位により変化するため、全体として前記回路でセンサーセル出力を制御することによりゲイン調整が可能なゲイン可変光電変換セルが得られたことになる。
図7は、本発明の(11)に記載したゲイン可変光電変換セルの1実施例を示すブロック図である。(1)〜(8)記載のゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルはセンサーセル106としてブロック図に記述している。
このブロック図は、センサーセル106およびIV変換部108、コンパレータ111−1、111−2で構成されており、センサーセルは2つのゲイン制御部9−1、9−2を持つものを例示している。
この回路では、センサーセルの出力電流がIV変換部108で電圧に変換され、その出力電圧が異なる基準電圧を持つコンパレータ111−1、111−2に入力されており、コンパレータ出力はゲイン制御部9−1、9−2に与えられている。それぞれの基準電圧は所望の電圧範囲の上限/下限に設定されており、コンパレータ入力が上限値を超える場合はゲインを減少、下回る場合はゲインを増加させる信号がコンパレータから出力されゲインを変化させる。
センサーセルから出力される電気信号の増幅度(ゲイン)は、ゲイン制御部9−1、9−2の電位により変化するため、全体として前記回路でセンサーセル出力を制御することによりゲイン調整が可能なゲイン可変光電変換セルが得られたことになる。
上述のように、複数の前記電界効果トランジスタのソースまたはドレインの一方がベースとその他方がエミッタに接続された増幅用トランジスタを複数設けることで、可変ゲインの間隔がより細かくなり微妙な画像の調整が可能となる。究極的にはすべての増幅用トランジスタのベース、エミッタに必ずソースまたはドレインが接続された形がもっとも細やかなゲイン変化を実現できる。
本発明により、高感度、高ダイナミックレンジ、ゲイン可変の光電変換素子、光電変換セルとアレイがシリコンLSI技術で実現できる。このため、一般のディジタルカメラの高性能化だけでなく、明暗比の大きい対象物の撮像、部分的に暗部を明視化した撮像がリアルタイムで可能となるので、科学技術開発過程で従来、明暗比、暗部の暗部明視化を必要とされていた観測手段、安心安全のための監視カメラ等を低価格で実現できる。
1,2:出力部
9−1、9−2、9−3:ゲイン制御部
10−1、10−2、10−3、11:電界効果トランジスタ
23、24:セル出力部
32:セル選択部
100−1、100−2、100−3:増幅用トランジスタ
101:光電変換要素
102:入力光
103:増幅用トランジスタ(増幅度A)
104:増幅用トランジスタ(増幅度B)
105:増幅用トランジスタ(増幅度C)
106:センサーセル
107:フィードバック回路
108:IV変換回路
109:差動アンプ
110:ADコンバーター
111−1、111−2:コンパレータ

Claims (11)

  1. 光電変換要素とコレクタ・ベース・エミッタを有する複数のトランジスタから構成される増幅形光電変換部分と、ソース・ドレイン・ゲートを有する複数の電界効果トランジスタとを備え、前記複数のトランジスタは、各々のトランジスタのエミッタとベース間には電界効果トランジスタのソースとドレインが接続され、
    前記光電変換要素は、前記、複数のトランジスタの中から選択されたトランジスタのベースに接続され、
    前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧の電気量に光電変換する素子であり、
    前記、複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
    前記、複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
    前記、複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記、複数のトランジスタのベースに接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られるように構成された増幅形光電変換素子において、
    各ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とする増幅形光電変換素子のゲイン可変方法。
  2. 光電変換要素とコレクタ・ベース・エミッタを有する複数のトランジスタから構成される増幅形光電変換部分と、ソース・ドレイン・ゲートを有する複数の電界効果トランジスタとを備え、各トランジスタのエミッタとベース間には電界効果トランジスタのソースとドレインが接続され、
    前記光電変換要素は、前記、複数のトランジスタの中から選択されたトランジスタのベースに接続され、
    前記光電変換要素は、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧の電気量に光電変換する素子であり、
    前記、複数のトランジスタのコレクタの少なくとも1つが第1出力部であり、
    前記、複数のトランジスタのエミッタの1つが第2出力部であり、
    前記、複数のトランジスタの第2出力部ではない他のエミッタは、光電変換要素がベースに接続されている前記選択されたトランジスタ以外の前記、複数のトランジスタのベースに接続され、
    前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られるように構成された増幅形光電変換素子において、
    各ゲートにゲイン制御電位を与えることにより、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  3. 前記光電変換要素がフォトダイオードであることを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  4. 前記光電変換要素が、前記選択されたトランジスタのコレクタとベースを含むフォトダイオードであることを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  5. 前記のゲイン可変光電変換素子において各トランジスタの増幅度が異なり、任意のゲートにゲイン制御電位を与えることにより前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする請求項1記載のゲイン可変方法。
  6. 前記のゲイン可変光電変換素子において各トランジスタの増幅度が異なり、任意のゲートにゲイン制御電位を与えることにより前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化することを特徴とする請求項2記載のゲイン可変光電変換素子。
  7. 連続したまたは相互接続されたコレクタにそれぞれ設けられた複数のベース、該複数のベースにそれぞれ設けられた複数のエミッタを有する増幅形光電変換部分と、
    ソース・ドレイン・ゲートが設けられた複数の電界効果トランジスタとを備え、
    前記コレクタが、第1出力部であり、
    前記複数のエミッタの1つが第2出力部であり、
    前記複数のベースの1つのベースと前記コレクタは、光強度または光波長の光入力情報を、電流、電荷、電圧変換の電気量に光電変換し、前記光電変換に係るベースと前記第2出力部に係るエミッタを除いた、前記複数のベースと前記複数のエミッタがそれぞれ相互接続され、前記光電変換された電気量が、増幅された電流または電荷からなる電気信号として、前記第1出力部または第2出力部から得られ、
    前記ソースおよび前記ドレインの一方は、前記ベースまたはエミッタと接続され、
    前記ソースおよび前記ドレインの他方は、前記ベースまたはエミッタと接続され、
    前記ゲートにゲイン制御電位を与えることで、前記第1出力部または前記第2出力部から得られる前記電気信号のゲインが変化する、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換素子。
  8. 請求項1〜7のゲイン可変光電素子を用いて、前記ゲイン可変用電界効果トランジスタ以外にソース・ドレイン・ゲートを有する第2電界効果トランジスタを更に備え、
    前記第2出力部は、前記第2電界効果トランジスタの前記ソースおよび前記ドレインの一方と接続され、
    前記第2電界効果トランジスタの前記ソースおよび前記ドレインの他方は、セル出力部であり、
    前記第2電界効果トランジスタの前記ゲートは、セル選択部であり、
    前記第2電界効果トランジスタが遮断される電位である第1選択電位から、前記第2電界効果トランジスタが導通する電位である第2選択電位を前記セル選択部に印加することにより当該ゲイン可変光電変換セルの選択を行う、
    ことを特徴とするゲイン可変光電変換セル。
  9. 請求項1〜8のゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セルに関して、前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号を監視し、監視結果に基づいて各ゲートへの印加電圧を制御する事により適切なゲイン調整を行うゲイン可変光電変換セル。
  10. 前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号を参照電圧と比較し、その差分をデジタル信号に変換し、差分がなくなる方向のゲイン制御電位を供給することによりゲイン調整を行う事を特徴とする請求項9記載のゲイン可変光電変換セル。
  11. 前記第1出力部または前記第2出力部から出力された電気信号が複数のコンパレータに入力され、そのコンパレータ出力をゲイン制御電位として各ゲートへ供給することによりゲイン調整を行う事を特徴とする請求項9の記載のゲイン可変光電変換セル。
JP2013057133A 2012-03-19 2013-03-19 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子 Expired - Fee Related JP6238333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013057133A JP6238333B2 (ja) 2012-03-19 2013-03-19 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012061554 2012-03-19
JP2012061554 2012-03-19
JP2013057133A JP6238333B2 (ja) 2012-03-19 2013-03-19 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013225847A true JP2013225847A (ja) 2013-10-31
JP6238333B2 JP6238333B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=49156773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013057133A Expired - Fee Related JP6238333B2 (ja) 2012-03-19 2013-03-19 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9059065B2 (ja)
JP (1) JP6238333B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6263914B2 (ja) 2013-09-10 2018-01-24 株式会社リコー 撮像装置、撮像装置の駆動方法、および、カメラ
JP6387743B2 (ja) 2013-12-16 2018-09-12 株式会社リコー 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6281297B2 (ja) 2014-01-27 2018-02-21 株式会社リコー フォトトランジスタ、及び半導体装置
JP6354221B2 (ja) 2014-03-12 2018-07-11 株式会社リコー 撮像装置及び電子機器
JP2016025261A (ja) 2014-07-23 2016-02-08 株式会社リコー 撮像装置、撮像装置の制御方法、画素構造
JP2016092178A (ja) 2014-11-04 2016-05-23 株式会社リコー 固体撮像素子
JP2016092348A (ja) 2014-11-11 2016-05-23 株式会社リコー 半導体デバイス及びその製造方法、撮像装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187241U (ja) * 1983-05-26 1984-12-12 富士電機株式会社 トランジスタ出力回路
JPS6022816A (ja) * 1983-07-19 1985-02-05 Fujitsu Ltd Agc方式
JPS6477307A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Toshiba Corp Automatic gain control circuit
JPH01192207A (ja) * 1988-01-27 1989-08-02 Nec Corp 光受信回路
JPH0582828A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Sharp Corp フオトトランジスタ
JPH09213986A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Sharp Corp 受光素子及びその製造方法
JPH10224241A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Idotai Tsushin Sentan Gijutsu Kenkyusho:Kk 無線通信装置
JPH10261925A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Toshiba Corp 高周波増幅器
JP2006514446A (ja) * 2003-02-07 2006-04-27 リー・ドヨン 広いダイナミックレンジを有する画像受光デバイス
WO2012124760A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 独立行政法人産業技術総合研究所 ゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、読み出し方法、および、回路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01288181A (ja) 1988-05-16 1989-11-20 Seiko Instr Inc 半導体イメージセンサ装置
US5532471A (en) * 1994-12-21 1996-07-02 At&T Corp. Optical transimpedance amplifier with high dynamic range
KR100617294B1 (ko) * 2003-11-24 2006-08-30 한국전자통신연구원 자동 이득 조절 귀환 증폭기
JP4890126B2 (ja) 2006-07-13 2012-03-07 株式会社リコー ボルテージレギュレータ
JP5495864B2 (ja) * 2010-03-08 2014-05-21 キヤノン株式会社 光電変換装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187241U (ja) * 1983-05-26 1984-12-12 富士電機株式会社 トランジスタ出力回路
JPS6022816A (ja) * 1983-07-19 1985-02-05 Fujitsu Ltd Agc方式
JPS6477307A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Toshiba Corp Automatic gain control circuit
JPH01192207A (ja) * 1988-01-27 1989-08-02 Nec Corp 光受信回路
JPH0582828A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Sharp Corp フオトトランジスタ
JPH09213986A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Sharp Corp 受光素子及びその製造方法
JPH10224241A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Idotai Tsushin Sentan Gijutsu Kenkyusho:Kk 無線通信装置
JPH10261925A (ja) * 1997-03-17 1998-09-29 Toshiba Corp 高周波増幅器
JP2006514446A (ja) * 2003-02-07 2006-04-27 リー・ドヨン 広いダイナミックレンジを有する画像受光デバイス
WO2012124760A1 (ja) * 2011-03-17 2012-09-20 独立行政法人産業技術総合研究所 ゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、読み出し方法、および、回路

Also Published As

Publication number Publication date
US9059065B2 (en) 2015-06-16
JP6238333B2 (ja) 2017-11-29
US20130240716A1 (en) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6238333B2 (ja) 増幅形光電変換素子のゲイン可変方法、およびゲイン可変光電変換素子
JP5959829B2 (ja) 固体撮像装置
US6300615B1 (en) Photoelectric conversion apparatus
TWI518887B (zh) 小型像素內高動態範圍成像
US20100044552A1 (en) Automatic simultaneous dual gain readout integrated circuit using threshold voltage shifts of mosfet bulk to source potential
US20100123812A1 (en) Photoelectric Conversion Circuit and Solid State Imaging Device Including Same
JP5807925B2 (ja) ゲイン可変方法、ゲイン可変光電変換素子、ゲイン可変光電変換セル、ゲイン可変光電変換アレイ、読み出し方法、および、回路
US9276021B2 (en) Electronic device including current sources and amplifiers
US9998698B1 (en) Circuitry and method for readout of hybrid-bonded image sensors
TW202249418A (zh) 差分主動像素
US9749566B2 (en) Imaging device and electronic device
US20220303488A1 (en) Image sensor and image capturing device
US9654714B2 (en) Shared pixel with fixed conversion gain
JP6263914B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の駆動方法、および、カメラ
TWI577004B (zh) 具有具中心接觸件之通道區域之光感測器
Sun et al. A novel readout integrated circuit with a dual-mode design for single-and dual-band infrared focal plane array
Simolon et al. Standard format two-color CMOS ROIC for SLS detectors
CN108848327B (zh) 硅基混成cmos-apd图像传感器系统
US10263031B2 (en) Feedback capacitor and method for readout of hybrid bonded image sensors
Biber et al. Avalanche photodiode image sensor in standard silicon BiCMOS technology
JPH04174566A (ja) 光検出装置
JP7255419B2 (ja) 半導体集積回路、赤外線センサ、及び赤外線撮像装置
US7061074B2 (en) Visible imaging device using Darlington phototransistors
JP2004363437A (ja) 増幅型固体撮像装置
Santos et al. Self-amplified CMOS image sensor using a current-mode readout circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6238333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees