JP2013225359A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013225359A
JP2013225359A JP2012097512A JP2012097512A JP2013225359A JP 2013225359 A JP2013225359 A JP 2013225359A JP 2012097512 A JP2012097512 A JP 2012097512A JP 2012097512 A JP2012097512 A JP 2012097512A JP 2013225359 A JP2013225359 A JP 2013225359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
word line
write
memory cell
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012097512A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kato
光司 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012097512A priority Critical patent/JP2013225359A/ja
Publication of JP2013225359A publication Critical patent/JP2013225359A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

【課題】誤書き込みを低減できる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体記憶装置は、複数のメモリセルMCの電流経路が直列に接続される複数のメモリセル列を備えるメモリセルアレイ10と、電圧発生回路7と、制御回路4とを具備する。前記制御回路4は、前記メモリセルのデータ書き込み動作において、第1非選択ワード線に印加する第1中間電圧VPSSを、選択ワード線の書き込み電圧の印加時に、階段状にステップアップさせ、選択ワード線の少なくとも一方に隣接する第2非選択ワード線に印加する第2中間電圧VPASS1を、選択ワード線の書き込み電圧の印加の途中で、前記ステップアップの大きさよりも大きく高い側へ電圧シフトさせる。
【選択図】図3

Description

半導体記憶装置に関するものである。
従来、例えば、NAND型フラッシュメモリ等の半導体記憶装置のメモリセルは、浮遊ゲートと称される電荷蓄積層と半導体基板との間の電荷の授受により、電気的なデータの書き換えを可能としている。
上記NAND型フラッシュメモリは、電荷蓄積層を有する複数のメモリセルが配置されるメモリセルアレイを備える。さらに、メモリセルアレイ中の複数のメモリセルのソース及びドレインが隣接するメモリセル同士で共有するように直列接続され、一単位(メモリセルユニット)を形成する。さらに、一単位(メモリセルユニット)のドレイン側は、選択ゲート(SGD)を介してビット線に接続され、ソース側もまた異なる選択ゲート(SGS)を介してソース線(CELSRC)に接続される。メモリセルの制御ゲートは、行方向に連続的に接続されて、ワード線(WL)となる。
特開2010−86628号公報
誤書き込みを低減することができる半導体記憶装置を提供する。
実施形態によれば、半導体記憶装置は、複数のメモリセルの電流経路が直列に接続される複数のメモリセル列を備えるメモリセルアレイと、電圧発生回路と、制御回路とを具備し、前記制御回路は、前記メモリセルのデータ書き込み動作において、第1非選択ワード線に印加する第1中間電圧を、選択ワード線の書き込み電圧の印加時に、階段状にステップアップさせ、選択ワード線の少なくとも一方に隣接する第2非選択ワード線に印加する第2中間電圧を、選択ワード線の書き込み電圧の印加の途中で、前記ステップアップの大きさよりも大きく高い側へ電圧シフトさせる。
第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る半導体記憶装置の書き込み時間とワード線の電位をとの関係を示す図。 第1の実施形態に係るデータ書き込み時のワード線の波形図。 第1の実施形態に係るデータ書き込み時の非書き込みセルの断面図。 第1の実施形態に係るデータ書き込み時の書き込みセルの断面図。 第2の実施形態に係るデータ書き込み時の非書き込みセルの断面図。
[第1の実施形態]
<1.全体構成例>
まず、図1を用い、第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体構成例について説明する。
図示するように、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ21は、メモリセルアレイ1、センスアンプ回路2、ロウデコーダ3、コントローラ4、入出力バッファ5、ROMフューズ6、電圧発生回路7を備える。コントローラ4は、メモリセルアレイ1に対する制御部を構成する。
メモリセルアレイ1は、NANDセルユニット(メモリセル列)10がマトリクス状にそれぞれ配列される複数のブロック(BLK0、BLK1、…、BLKn)により構成される。一つのNANDセルユニット10は、電流経路が複数個直列に接続されるメモリセルMC(MC0、MC1、…、MC31)と、その両端に接続される選択ゲートトランジスタS1、S2により構成される。データ消去は、このブロック(BLK0、BLK1、…、BLKn)単位にて行われる。
図示は省略するが、1つのメモリセルMCは、ドレインとソースとの間に形成されたゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)上に電荷蓄積層を有し、その電荷蓄積層上に、ゲート間絶縁膜を介してコントロールゲート電極CGを形成したものとすることができる。コントロールゲートCGは、ワード線の1つに接続される。なお、電荷蓄積層としてはフローティングゲート電極、チャージトラップ層を有する絶縁膜、または、これらの複合膜等を用いることができる。
選択ゲートトランジスタS1のソースは共通ソース線CELSRCに接続され、選択ゲートトランジスタS2のドレインはビット線BLに接続される。
NANDセルユニット10内のメモリセルMCの制御ゲートはそれぞれ異なるワード線WL(WL0、WL1、…、WL31)に接続される。選択ゲートトランジスタS1、S2のゲートは、ワード線WLと並行する選択ゲート線SG1、SG2にそれぞれ接続される。
1ワード線を共有する複数のメモリセルの集合は、1ページを構成する。例えば、ワード線WL1には、PAGE1が構成される。ページ単位で、データ書き込み及びデータ読み出しが行われる。また、1つのメモリセルに4値のデータを記憶する場合は、1ワード線を共有する複数のメモリセルの集合は2ページを構成する。
ワード線WLと選択ゲート線SG1、SG2を共有する複数のNANDセルユニット10の集合は、データ消去の単位となるブロックBLKを構成する。複数ブロック(BLK0、BLK1、…、BLKn)を含むメモリセルアレイ1は、シリコン基板の一つのセルウェル(CPWELL)内に形成される。
センスアンプ回路(SA)2は、メモリセルアレイ1のビット線BLに電気的に接続される。センスアンプ回路2は、読み出しデータをセンスし書き込みデータを保持するためのページバッファを構成する複数のセンスアンプSAを有する。センスアンプ回路2は、カラム選択ゲートを有する。
ロウデコーダ(ワード線ドライバを含む)(Row DED / WDRV)3は、ワード線WLおよび選択ゲート線SG1、SG2を選択して駆動する。
コントローラ(CNTL)4は、書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号を受けて、このNAND型フラッシュメモリ21の全般の動作の制御を行う。
具体的に、コントローラ4は、コマンドインタフェースやアドレス保持、転送回路を含み、メモリコントローラ20(または、ホストなど)から供給されたデータが書き込みデータであるかアドレスデータであるかを判定する。この判定結果に応じて、書き込みデータはセンスアンプ回路2に転送され、アドレスデータはロウデコーダ3やセンスアンプ回路2に転送される。また、コントローラ4は、外部制御信号に基づいて、データ読み出し、データ書き込み、データ消去のシーケンス制御、印加電圧の制御等を行う。
データ入出力バッファ(I/O Buffer)5は、センスアンプ回路2と外部入出力端子との間でデータ授受を行う他、コマンドデータやアドレスデータを受け取る。
ロムヒューズ(ROM Fuse)6は、例えば、後述するデータ書き込み動作の際に用いられる書き込み電圧レベルに係るパラメータ等が記録される。これらは、例えば、NAND型フラッシュメモリ21の電源立ち上げ時に、ロムヒューズ6から読み出され、コントローラ4内の図示しないレジスタ回路に読み込まれ、NAND型フラッシュメモリ21の動作の際等に用いられる。
電圧発生回路7は、昇圧回路11と、パルス発生回路12とを備える。昇圧回路11は、それぞれ複数のチャージポンプ回路(チャージポンプ回路CP1,CP2、・・・、CPn)から構成され得る。昇圧回路11は、図示しないクロック発生回路より与えられるクロックCLKに応じて、所定の電圧をチャージしてパルス発生回路に出力する。パルス発生回路(PG)12は、昇圧回路11からの入力に応じて、データ書き込み動作等の際に必要な所定のパルス電圧を発生させる。
上記構成において、電圧発生回路7は、コントローラ4からの制御信号に基づいて、入力されるクロックCLKのクロック数や、駆動される昇圧回路11の数を切替え、さらにパルス発生回路12を制御して、所望のパルス電圧を発生させる。クロックCLK数や、駆動される昇圧回路11の数を切り替えるのは、後述するように、パルス電圧の立ち上がり時間(電圧波形の傾き等の鈍りの度合)を変化させるためである。
<2−1.データ書き込み動作>
次に、第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ書き込み動作について説明する。
書き込みシーケンスについて
まず、図2を用い、書き込みシーケンスの概略について説明する。
図2に示すように、書き込みシーケンスは、書き込み動作(Program)とベリファイ動作(Verify)の繰り返し動作で構成することができる。また、図2に示すように、書き込みの1回目には、メモリセルMCのゲートを構成するワード線WLに、書込電位として初期書込電位(Initial Vpgm)を印加する。そして、ワード線WLにはメモリセルMCの閾値が設定閾値に達するまで書込電位を複数回印加する。書込電位を印加する毎に、メモリセルMCの閾値が設定閾値に達したかどうかが検証される。ここで、書き込み電圧Vpgmを段階的に増加させる(以降、「ステップアップ書き込み」と称する場合がある)。
例えば、先ず、ワード線WLの電位を立ち上げ、1回目の初期書込電位(Iinitial Vpgm)として、例えば15Vを印加する。そして、15Vに保ち、その後0Vまで減少させる。ここで、電位の波形はパルス状になる。次に、セルMCの閾値の読み出しを行い、追加書き込みが必要か書き込み終了かを検証するベリファイ動作を行う(以降「ベリファイ」と称する場合がある)。さらに、ワード線WLの電位を立ち上げ、Iinitial Vpgmより高い電位、例えば0.5V増加させた15.5Vを印加する。これが2回目の書き込みである。その後、ベリファイを行い、追加書き込みが必要か書き込み終了かを検証する。このようなパルス状の電位の書き込みと読み出しを繰り返す。繰り返される書き込みと読み出しを「ループ」と称する場合がある。
データ書き込み動作のワード線の内部波形について
図3は、図2の書き込み動作のうちいずれか1つの詳細な内部波形の図であり、第1の実施形態に係る書き込み動作のワード線の内部波形の一例である。
(領域0)
まず、制御回路は、時刻t0−1の際に、ドレイン側選択線の電圧を電圧Vselまで上昇させ、ソース側選択線の電圧を0Vにする。
続いて、制御回路は、時刻t0−2の際に、ビット線の電圧を制御する。ここで、選択メモリセルにデータを書き込む場合はビット線を0Vにし、選択メモリセルにデータを書き込まない場合は、電圧を電圧Vhighまで上昇させる。
(領域1)
続いて、時刻t1−t2の期間において、非選択ワード線と選択ワード線とを中間電圧VPASSまで昇圧させる。中間電圧VPASSは、非選択ワード線に印加され、メモリセルに蓄積された電荷にかかわらずメモリセルをオンさせる電圧である。なお、ビット線に印加される電圧Vhighは、例えば電源電圧であり、非選択ワード線に中間電圧VPASSが印加された時に、メモリセルのチャネル電位が上昇する。なお中間電圧VPASSは、上記電圧Vsel、電圧Vhighよりも大きい。
(領域2)
続いて、時刻t3−t4の期間において、選択ワード線に、書き込み電圧VPGMを印加する。この時、チャネル電位がやや上昇する場合もある。一方、データ書き込みを行わない場合は、選択したメモリセルの電荷蓄積層とチャネル(基板)の間に高電界をかけないため、ビット線を正電圧Vhighに印加してビット線側の選択ゲートSGDに接続されたトランジスタSGDTをカットオフさせる。その結果、非選択ワード線の中間電圧VPASSによるカップリング効果でフローティング状態のチャネル電位をブーストする。ここで、時刻t4のブースト直後は、高いチャネル電位を持つが、書き込みしている最中に選択ゲートオフリークやジャンクションリーク等でチャネル電位が降下する可能性がある。そのため、非選択メモリセルが誤書き込みされ、セルデータの信頼性が悪くなる可能性がある。そこで、それを改善するため、以降の時刻において、以下のような制御を行う。
(領域3)
続いて、時刻t4の際に、選択ワード線に隣接するワード線を除いた非選択ワード線に与える中間電圧VPASSを、初期電圧V_STAIRから階段状にステップアップさせる。このように制御することで、図中の下段の破線22で囲って示すように、選択ゲートトランジスタのオフリークやジャンクションリークでチャネル電位が降下することを防止し、非書き込みセルのチャネルブースト電圧を、断続的にほぼ一定レベルに保つことができる。続いて、時刻t4−t5の期間において、非選択ワード線に与える中間電圧VPASSを、階段状にステップアップさせる。このような初期電圧(V_STAIR)から階段状にステップアップする電圧を与えることで、図中の下段に22にて破線で囲って示すように、リークで降下するチャネル電位を補うことができる。なお、前記ステップアップはチャネルからの電流リークを補うため、ステップアップのステップ幅が小さく緩やかなものであっても良い。例えば、ステップアップの1段分の高さVstepは、後述する、シフト電圧(V_SHIFT)よりも小さくても良い。また、そのステップ電圧の合計VSTEP_Totalもさほど大きいものでなくとも良い。例えば、ステップ電圧の合計VSTEP_Totalは、シフト電圧(V_SHIFT)と同じにすることもできる。その結果、パラメータの数を少なくすることができ、回路構成を簡略化することができる。また、ステップアップの1段分の高さVstepは全て同じでなくても良い。
(領域4)
続いて、時刻t5−t6の期間において、選択ワード線(WLn)の少なくとも一方に隣接した非選択ワード線(WLn±1)には、中間電圧VPASS1について初期電圧V_STAIRからシフト電圧V_SHIFTまで昇圧させる制御を行う。上記のように制御することで、図中の上段の破線21で囲って示すように、選択ワード線の書き込み電圧VPGMの到達速度を、カップリング効果でアシストし、書き込みセルの書き込み特性を改善することができる(Coupling Assist Effect for Select WL setup)。また、選択ワード線(WLn)の両側に隣接した非選択ワード線(WLn±1)を共に初期電圧V_STAIRからシフト電圧V_SHIFTまで昇圧させることにより、カップリング効果によるアシストが大きくなるため好ましい。さらには、隣接した非選択ワード線(WLn±1)に隣接した非選択ワード線(WLn±2)も初期電圧V_STAIRからシフト電圧V_SHIFTまで昇圧させることができる。その結果、カップリング効果によるアシストがさらに大きくすることができる。また、図中の下段の破線22で囲って示すように、この領域4においては、チャネル電位の上昇量が領域3とくらべてやや上昇する場合もある。
また、シフト電圧V_SHIFTはステップアップの1段分の高さVstepよりも大きい。また、電圧をステップアップする回数は中間電圧VPASSより中間電圧VPASS1の方が少ない。すなわち、中間電圧VPASS1は少ない回数で大きくステップアップさせている。その結果、カップリング効果によるアシストを大きくしている。一方、中間電圧VPASS1の電圧をステップアップする回数を多くしてしまうと、非選択ワード線であるワード線(WLn±1)に加わる電圧が大きくなりすぎてしまう。その結果、ワード線(WLn±1)に誤書き込みが発生してしまう。故に、中間電圧VPASS1の電圧をステップアップする回数は中間電圧VPASSのそれよりも少なくしている。
<2−2.データ書き込み時の非書き込みセル及び書き込みセルの電圧関係について>
図4は、上記領域3以降のデータ書き込み時の非書き込みメモリセルのビット線方向の断面構成を示している。図示するように、非書き込みセルでは、非選択ワード線に中間電圧VPASSが印加され、ビット線にVHIGHが与えられ選択トランジスタSGDTがカットオフされるため、ウェル領域(PWELL)のチャネル電位がブースト効果により上昇する。また、選択ワード線に隣接する非選択ワード線に中間電圧VPASS1が印加される。
図5は、上記領域3以降のデータ書き込み時の書き込みメモリセルのビット線方向の断面構成を示している。図示するように、書き込みセルでは、同様に非選択ワード線に中間電圧VPASSが印加されるが、ビット線に、例えば、0V与えられる。そのため、選択トランジスタSGDTがカットオフしない。そのためウェル領域(PWELL)のチャネル電位はブースト効果により上昇しない。加えて、選択ワード線に隣接するワード線には中間電圧VPASS1を与え、カップリング効果によって選択ワード線をアシストし、選択ワード線の書き込み電圧VPGMへの到達速度を早くすることができる(Controlling Assist Effect for Select WL setup)。
以上の制御により、第1の実施形態に係る半導体記憶装置のデータ書き込み動作を行う。
<3.作用効果>
第1の実施形態に係る半導体記憶装置及びその制御方法によれば、少なくとも下記(1)及び(2)に示す効果が得られる。
(1)誤書き込みを低減でき、書き込みセルの書き込み特性を向上することができる。
上記のように、本例に係る半導体記憶装置は、複数のビット線とワード線との交差位置に配置され、電流経路が直列に接続される複数のメモリセル列10を備えるメモリセルアレイ1と、メモリセルアレイに与える電圧を発生させる電圧発生回路7と、メモリセルアレイおよび電圧発生回路を制御する制御回路4とを具備する。制御回路4は、メモリセルMCのデータ書き込み動作において、非書き込みメモリセルのチャネルブースト電圧を支配する非選択ワード線に印加する中間電圧VPASSを、選択ワード線の書き込み電圧の印加の途中で、階段状にステップアップさせ(領域3)、選択ワード線に隣接する非選択ワード線に印加する中間電圧VPASS1を、選択ワード線の書き込み電圧VGPMの印加の最終段階で、高い側へ電圧シフトさせる(領域4)。
このように、本例では、NAND型フラッシュメモリのデータ書き込み時に、非書き込みメモリセルのチャネル電位を大きく左右する非選択ワード線に印加する中間電圧VPASSを階段状にステップアップさせることで、選択ゲートトランジスタのオフリークやジャンクションリーク等で降下する非書き込みセルのチャネル電位を断続的にほぼ一定に保って誤書き込みを低減することができる。さらに、選択ワード線に隣接した非選択ワード線に印加する中間電圧VPASS1を選択ワード線の書き込み電圧VPGMの印加途中で、大きく高い側へ電圧シフトさせることで、書き込み電圧VPGMの到達速度をカップリング効果で速めて書き込みセルの書き込み特性を向上することができる。
より具体的には、図3の時刻t4の際に、選択ワード線(WLn)に隣接するワード線を除いたその他の非選択ワード線に与える電圧VPASS(Stair)を、階段状にステップアップさせる。このように制御することで、図中の下段の破線22で囲って示すように、選択ゲートオフリークやジャンクションリークでレベル降下する非書き込みセルのチャネル電位を、断続的にほぼ一定レベルに保つことができる。
さらに、時刻t5−t6の期間において、選択ワード線に隣接した非選択ワード線には、中間電圧VPASS1についてシフト電圧V_SHIFTまで昇圧させる制御を行う。上記のように制御することで、図中の上段の破線21で囲って示すように、選択ワード線の書き込み電圧VPGMの到達速度を、カップリング効果でアシストし、書き込みセルの書き込み特性を改善することができる(Coupling Assist Effect for Select WL setup)。
また、選択ワード線(WLn)に隣接するワード線(WLn±1)のみに中間電圧VPASS1を印加し、それ以外のチャネル電位をブーストするワード線に中間電圧VAPSSを印加し、さらに中間電圧VPASSを階段状にステップアップさせている。その結果、最大限にチャネル電位の低下を抑制しながら、選択ワード線(WLn)の書き込み電圧VPGMを上昇させることができる。
このように、本例によれば、非書き込みセル及び書き込みセルのいずれの観点からも、信頼性に優れた半導体記憶装置を提供することが可能である。
(2)最適なタイミングで制御を行い、信頼性を向上することができる。
ここで、本例では、図3に示したように、制御回路4は、まず、時刻t4の際に、非選択ワード線に印加する中間電圧VPASSを、選択ワード線の書き込み電圧の印加の途中で、階段状にステップアップさせる(領域3)。次に、時刻t5の際に、選択ワード線に隣接する非選択ワード線に印加する中間電圧VPASS1を、選択ワード線の書き込み電圧の印加の最終段階である、書き込み電圧VPGMの到達近傍で、高い側へ電圧シフトさせる(領域4)。このように、中間電圧VPASSをまず書き込み電圧VPGMの立ち上げた後で階段状にステップアップさせ、次に中間電圧VPASS1を書き込み電圧VPGMの到達近傍で、高い側へ電圧シフトさせる制御が望ましい。このように制御する技術的な理由については、以下の考察の通りである。
例えば、本例と異なり、仮に、中間電圧VPASSを、書き込み電圧VPGMの立ち上った後半から開始する場合を考察する。しかしながら、この場合では、書き込み電圧VPGMの立ち上りの前半までにおけるリーク等により、チャネル電位は低くなる。
次に、仮に、中間電圧VPASS1を、書き込み電圧VPGM立ち上がりの前半から開始する場合を考察する。しかしながら、この場合では、カップリング効果によるアシストは書き込み電圧VPGMが急峻に立ち上がっている書き込み電圧VPGM立ち上がりの前半では効果が薄い。従って、書き込み特性はさほど改善しない。一方、書き込み電圧VPGMがある程度立ち上がり、書き込み電圧VPGMの上昇速度が遅くなった時刻(例えば、書き込み電圧VPGMが飽和値に近づくやや手前)において、隣接する非選択ワード線(WLn±1)を上昇させるとアシスト効果により書き込み電圧VPGMの電圧上昇が再度加速される。
上記考察のように、中間電圧VPASSをまず書き込み電圧VPGMの立ち上げた後で階段状にステップアップさせ、次に中間電圧VPASS1を書き込み電圧VPGMの到達近傍で、高い側へ電圧シフトさせる制御が技術的に望ましい。上記のタイミングで制御することで、非書き込みセルについてチャネル電位をほぼ一定に保つことができ、書き込みセルについて書き込特性を改善することができる。
[第2実施形態(REASB方式の一例)]
次に、図6を用い、第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。第2の実施形態は、非選択ビット線の非選択ワード線WLに与えられるREASB(Revised Erase Area Self Boost)方式における中間電圧VPASS、アイソレーション電圧VISO、緩衝電圧VGPについても同様に適用するものである。この説明において、上記第1の実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
構成に関しては、上記第1の実施形態と実質的に同様であるため、詳細な説明を省略する。
<REASB方式について>
図6を用い、第2の実施形態に係るREASB方式について説明する。
このREASB方式は、非選択ビット線(非選択メモリセル列)における非選択ワード線WLに与えられる電圧に関するもので、電圧関係は、図5のように示される。本例では、選択セルをMC30とする場合を一例に挙げる。
図示するように、選択ワード線WL30には、書き込み電圧VPGMが与えられる。
非選択ワード線WL26には、緩衝電圧VGPが与えられる。緩衝電圧VGPは、アイソレーション電圧VISOと中間電圧VPASS、書き込み電圧VPGMの急激な電位差を緩和する電圧である(VISO<VGP<VPASS、VPASS1)。
非選択ワード線WL27には、アイソレーション電圧VISOが与えられる。アイソレーション電圧VISOは、Highly Boosted領域とLowly Boosted領域を分ける電圧、例えば、接地電位Vssよりもやや高い電圧にすることができる。
なお、上記に示した場合には限られない。例えば、電圧の種類が4種類以上、以下で有っても良いし、緩衝電圧Vpg/アイソレーション電圧VISOが与えられるワード線WLは2本であっても良い。
選択ワード線WL30に隣接する非選択ワード線WL29、WL30には、上記と同様に、中間電圧VPASS1が与えられる。
その他の非選択ワード線WLには、上記と同様に、中間電圧VPASSが与えられる。
但し、上記電圧値は、VPGM > VPASS、VPASS1 >VGP > VISO、なる関係がある。なお中間電圧VPASSは、中間電圧VPASS1とアイソレーション電圧VISOの間に位置し、緩衝電圧VGPより高くても、低くても良いし、同じであっても良い。
上記電圧関係により、基板31中には、低くブーストされた書き込み領域(Program area Lowly Boosted)および高くブーストされた消去領域(Erased area Highly Boosted)が形成される。なお、アイソレーション電圧VISOよりもソース線側の非選択ワード線に加わる中間電圧Vpassはステップアップしてもよいし、ステップアップしなくても良い。ただし、電荷蓄積層とチャネル電位間の電位差を小さくする点からステップアップしない方が好ましい。
本例における緩衝電圧VGP、アイソレーション電圧VISOにおいても、上記第1の実施形態と同様に、その傾き等を制御することが可能である。
<作用効果>
上記のように、第2の実施形態に係る半導体記憶装置及びその制御方法によれば、少なくとも上記(1)及び(2)と同様の効果が得られる。
さらに、第2の実施形態のように、必要に応じ、上記REASB方式に適用することが可能である。そのため、チャネル電位の降下を防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
BL…ビット線、WL…ワード線、1…メモリセルアレイ、10…メモリセル列、MC…メモリセル、4…制御回路、7…電圧発生回路。

Claims (5)

  1. 複数のメモリセルの電流経路が直列に接続される複数のメモリセル列を備えるメモリセルアレイと、
    電圧発生回路と、
    制御回路とを具備し、前記制御回路は、前記メモリセルのデータ書き込み動作において、
    第1非選択ワード線に印加する第1中間電圧を、選択ワード線の書き込み電圧の印加時に、階段状にステップアップさせ、
    選択ワード線の少なくとも一方に隣接する第2非選択ワード線に印加する第2中間電圧を、選択ワード線の書き込み電圧の印加の途中で、前記ステップアップの大きさよりも大きく高い側へ電圧シフトさせる
    半導体記憶装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記第1中間電圧を前記書き込み電圧が立ち上がりを開始する付近で、階段状にステップアップさせ、
    次に前記第2中間電圧を前記書き込み電圧の到達近傍で、高い側へ電圧シフトさせる
    請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記制御回路は、前記メモリセルのデータ書き込み動作において、
    前記選択ワード線よりもソース線側の第3非選択ワード線にアイソレーション電圧を与え、
    前記アイソレーション電圧よりもソース線側に位置する第4非選択ワード線の電圧はステップアップさせない
    請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記メモリセル列の一端に接続され、ゲート電極が選択線に接続される選択トランジスタと、
    前記選択トランジスタの一端に接続されたビット線とをさらに具備し、
    前記制御線に第1電圧を印加した後、前記ビット線の電圧を第2電圧に上昇させ、
    その後、前記第1非選択ワード線に前記第1中間電圧を印加する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセル列の一端に接続され、ゲート電極が選択線に接続される選択トランジスタと、
    前記選択トランジスタの一端に接続されたビット線とをさらに具備し、
    前記制御線に第1電圧を印加した後、前記ビット線の電圧を0Vにし、
    その後、前記第1非選択ワード線に前記第1中間電圧を印加する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体記憶装置。
JP2012097512A 2012-04-23 2012-04-23 半導体記憶装置 Pending JP2013225359A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012097512A JP2013225359A (ja) 2012-04-23 2012-04-23 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012097512A JP2013225359A (ja) 2012-04-23 2012-04-23 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013225359A true JP2013225359A (ja) 2013-10-31

Family

ID=49595310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097512A Pending JP2013225359A (ja) 2012-04-23 2012-04-23 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013225359A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111667856A (zh) * 2019-03-07 2020-09-15 东芝存储器株式会社 半导体存储装置
US11735277B2 (en) 2021-03-23 2023-08-22 Kioxia Corporation Semiconductor memory device includind boosting circuit that changes generated voltages in write operation

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111667856A (zh) * 2019-03-07 2020-09-15 东芝存储器株式会社 半导体存储装置
CN111667856B (zh) * 2019-03-07 2023-10-03 铠侠股份有限公司 半导体存储装置
US11735277B2 (en) 2021-03-23 2023-08-22 Kioxia Corporation Semiconductor memory device includind boosting circuit that changes generated voltages in write operation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6545649B2 (ja) メモリデバイス
JP6400547B2 (ja) メモリデバイス
JP5268882B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2019109952A (ja) 半導体記憶装置
JP2008140488A (ja) 半導体記憶装置
JP2020004470A (ja) 半導体記憶装置
JP6313244B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2008146771A (ja) 半導体記憶装置
JP2008135100A (ja) 半導体記憶装置及びそのデータ消去方法
JP2017216025A (ja) 半導体記憶装置
JP4922464B1 (ja) 半導体記憶装置
JP2011018397A (ja) Nand型フラッシュメモリ
JP5883494B1 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2013200932A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2012069186A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
WO2021077276A1 (en) Non-volatile memory device and control method
US9779830B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device and erase method thereof
JP2011060377A (ja) 半導体記憶装置及びその書き込み制御方法
JP2007305204A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2013045478A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP5017480B1 (ja) 半導体記憶装置
JP5805162B2 (ja) 半導体記憶装置
US8867273B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device and method of writing data therein
TWI744918B (zh) 半導體記憶裝置
CN112530486B (zh) 半导体存储装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109