JP2013225123A - 定着装置及び画像形成装置。 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】ワンウェイクラッチの動作不良によるウェブシートの逆行を抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着部材31と、加圧部材32と、定着部材の表面を清掃するクリーニング手段40とを備え、クリーニング手段は、定着部材の表面をクリーニングするためのウェブシート44と、ウェブシート保持部材41と、ウェブシート巻き取り部材43と、ウェブシートを定着部材へ押圧する押圧部材42と、押圧部材の軸上に設けられロック状態のときにウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに押圧部材の該逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチ91とを有しており、ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、定着部材とウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御する制御手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置は、記録媒体である用紙上に作像された未定着トナーを定着せしめる定着装置を備えている。この定着装置においては、定着ベルトや定着ローラ等の定着部材と加圧ローラ等の加圧部材との圧接領域となる定着ニップ部で用紙上の未定着トナーに熱と圧力を与え、トナー像を溶融・固着させる。
しかし、定着ニップ部で溶融されるトナーは、定着ニップ部を通過した後に、その全てが用紙上に固着するのではなく、その一部が定着部材に付着した状態となってしまうことがある。移動する定着部材に付着したトナーは、定着部材と接触する用紙剥離爪、定着部材表面温度検出センサ、加圧部材の表面を汚してしまう。そして、定着部材表面に付着したトナーは、次の通紙時に用紙に再付着してしまうという不具合があった。
このような汚れを事前に防ぐために、一般に、定着部材に所定圧力で押圧される清掃部材を用いて、定着部材表面の付着トナーを清掃するクリーニング機構が設けられている。この清掃部材としては、シート状若しくはローラ状のフェルト、または弾性ゴム部材が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、近年の画像形成装置の高速化、多機能化(カラー印字)によって、定着部材の汚れも増大しており、フェルト、弾性ゴム部材等からなる清掃部材では、清掃部材のライフ特性やクリーニング性能に不具合が発生していた。このため、近年はシート厚みが30〜100μm位のウェブシートを用いるウェブクリーニング方式と呼ばれる清掃方式が開発されることとなっている(例えば、特許文献2参照)。
ウェブクリーニング方式は、ウェブシートをウェブ送り出し用ローラとウェブシート巻き取り用ローラで張架し、その張架範囲においてウェブシートを押圧ローラによって押圧し定着部材に圧接させ、圧接領域となるウェブニップ部で定着部材表面の残留トナーを清掃する手法である。そして、所定のタイミングで、ウェブシート巻き取り用ローラが巻き取る方向に回転することで、徐々に新しいウェブシートがウェブ送り出し用ローラ側からウェブニップ部に移動してくる。このように、ウェブクリーニング方式は、シート上若しくはローラ状の清掃部材を用いる場合に比べ、寿命やクリーニング性能を向上させることができる。
定着部材表面の残留トナーは、ウェブシートが定着部材表面に当接するウェブニップ部の先端側、即ち、定着部材表面が移動する方向の上流側で除去される。このように除去されたトナーは、ウェブニップ部上流部のウェブシートに吸い取られる。そのため、ウェブシートを巻き取るときは、ウェブシートに吸い取られたトナーがウェブニップ部を通過しない方向、すなわち、定着部材表面が移動する方向とは逆の方向に巻き取る必要がある。もし、ウェブシートを定着部材表面が移動する方向と同じ方向へ巻き取ると、ウェブシートに吸い取られたトナーがウェブニップ部を通過し、その通過している間にウェブシートに吸い取られたトナーが定着部材側へ戻って定着部材表面を汚すおそれがある。
特許文献2に記載のクリーニング装置には、ウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への押圧ローラの回転を阻止する逆転防止機構として、押圧ローラの軸に直結あるいは連結されるワンウェイクラッチが設けられている。このようにワンウェイクラッチを設けることで、ウェブシートの巻き取り方向とは逆方向に押圧ローラが回転するのがワンウェイクラッチに阻止されるので、ウェブシートの逆行を阻止することができる。
しかしながら、ワンウェイクラッチによる逆転防止機構を用いる構成では、ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されることで、ワンウェイクラッチに動作不良(ロック不良)が生じることがある。このように、ワンウェイクラッチに動作不良が生じると、押圧ローラがウェブシートの巻き取り方向とは逆方向に回転するのをワンウェイクラッチで阻止することができず、ウェブシートが逆行するといった問題が生じる。
特に、ワンウェイクラッチが非ロック状態で、押圧ローラの押圧力をワンウェイクラッチが受ける場合や、装置動作がなく長時間放置された場合や、低温環境に放置された場合などでは、ワンウェイクラッチの動作不良の発生率が高く上記問題が顕著となる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ワンウェイクラッチの動作不良によるウェブシートの逆行を抑制できる定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、自身の表面が無端移動し加熱手段を有する定着部材と、自身の表面が無端移動し前記定着部材に接触して該定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材の表面を清掃するクリーニング手段とを備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって該記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着装置であって、前記クリーニング手段は、前記定着部材の表面に摺擦して該定着部材の表面をクリーニングするためのウェブシートと、該ウェブシートを送り出し可能に保持するウェブシート保持部材と、該ウェブシートを巻き取り可能なウェブシート巻き取り部材と、該ウェブシートを該定着部材へ押圧する押圧部材と、該押圧部材の回転軸上に設けられ、ロック状態のときに該ウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への該押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに該押圧部材の該逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチとを有しており、前記ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、前記定着部材と前記ウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御する制御手段を備えることを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、ワンウェイクラッチの動作不良によるウェブシートの逆行を抑制できるという優れた効果がある。
定着装置の概略構成図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 クリーニング装置の概観斜視図。 ワンウェイクラッチの内部構造の一例を示す断面図。 ワンウェイクラッチが内蔵された軸受けの模式図。 ブレーキ機構が設けられたクリーニング装置の概略斜視図。 ブレーキ機構の概略構成図。 巻き出し軸の軸端に平面部を形成したクリーニング装置の概略斜視図。 (a)回転阻止部材による巻き出し軸の回転阻止状態を示す図、(b)回転阻止部材による巻き出し軸の回転阻止が解除された状態を示す図。 押圧力可変機構の概略構成図。
[実施形態1]
以下、本発明の実施の形態について添付図面を用いて説明する。まず、本発明を、画像形成装置に適用した第一の実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。本実施形態の画像形成装置は、電子写真方式でタンデム式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。
画像形成装置としては、カラーに限らず白黒でもよく、また図2に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置等であってもよい。
まず、図2を用いてプリンタとしての基本構成とその動作について説明する。このプリンタは、その基部となるプリンタ本体1の下部に、記録媒体としての転写紙19が収納される給紙カセット2が配設され、その上方に画像形成部100を配置した構成となっている。また、プリンタ内の各装置の動作を制御する図示しない制御部も備えている。
画像形成部100には、像担持体である感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kを備えた複数の作像手段として4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8Kを備えた作像部80が設けられている。また、張架ローラ4、張架ローラ5及び張架ローラ6とに回転可能に巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトである中間転写体としての中間転写ベルト3を有する中間転写ユニット7が設けられている。さらに、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kに光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15や、転写紙19にトナー像を定着させる定着装置30などが設けられている。また、作像ユニット8Y,8C,8M,8Kや中間転写ユニット7は、プリンタ本体1に対して着脱可能となっている
中間転写ベルト3のループ外側面であるおもて面には、張架ローラ6と対向する位置に2次転写装置の2次転写ローラ20が配設され、張架ローラ4と対向する位置に中間転写ベルト3のおもて面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
中間転写ベルト3の張架ローラ4と張架ローラ5間は、中間転写ベルト3の下部側ベルト走行辺に相当している。作像部80は、中間転写ベルト3の下方に配設されており、中間転写ベルト3の下部側ベルト走行辺と対向するように各作像ユニット8Y,8C,8M,8Kが配置されている。
各作像ユニット8Y,8C,8M,8Kの各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kは、中間転写ベルト3のおもて面と接するように配置されている。各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの周りには、帯電装置11Y,11C,11M,11K、現像装置12Y,12C,12M,12K及びドラムクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kがそれぞれ配置されている。
また、中間転写ベルト3を介して各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kと対向する位置に、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト3上に1次転写する1次転写手段としての1次転写ローラ14Y,14C,14M,14Kがそれぞれ設けられている。
作像ユニット8Y,8C,8M,8Kの各現像装置12Y,12C,12M,12Kには、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のトナーが収納されている。各現像装置12Y,12C,12M,12Kには、収納しているトナーが減ると、プリンタ本体1の上部に配設されたトナー補給ボトル70Y,70C,70M,70Kから補給用のトナーがそれぞれ供給される。
作像部80の下方に設けられた光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面に照射して、感光体ドラム表面上に色毎の潜像を形成する。
トナー補給ボトル70Y,70C,70M,70K、中間転写ユニット7、作像部80、及び、光書き込みユニット15は、同一方向に傾斜してプリンタ本体1に内に配設されている。このように配設することで、これら要素をプリンタ本体1内に水平に配置する場合よりも、その設置面積を小さくすることができる。
画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8Y,8C,8M,8Kの感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kが図示しない駆動装置によって図中時計回り方向に回転駆動され、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面が帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって所定の極性に一様に帯電される。
帯電装置11Y,11C,11M,11Kによって帯電された各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面には、光書き込みユニット15からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの表面に潜像が形成される。このとき、光書き込みユニット15が各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kを露光するのに用いる画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの各色情報に分解した単色の画像情報である。
各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの表面に形成された潜像は、各感光体ドラム10Y,10C,10M,10Kの回転に伴って現像装置12Y,12C,12M,12Kとの対向部分を通るときに、各現像装置12Y,12C,12M,12Kのトナーによってトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト3が巻きかけられた張架ローラ4と張架ローラ5と張架ローラ6とのうち、1つの張架ローラが図示していない駆動装置によって図中反時計回り方向に回転駆動される。これにより、中間転写ベルト3が図中矢印で示す反時計回り方向に回転する。なお、前記駆動装置によって回転駆動されない他の張架ローラは、中間転写ベルト3の回転に従動して回転する。
このように回転する中間転写ベルト3の表面には、作像ユニット8Y,8C,8M,8Kで形成されたイエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及び、ブラックトナー像が1次転写ローラ14Y,14C,14M,14Kによって順次重ね合うように転写され、中間転写ベルト3の表面にフルカラートナー像が担持される。
トナー像が転写された後の各感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、各ドラムクリーニング装置13Y,13C,13M,13Kによって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電し表面電位を初期化して次の画像形成に備えられる。
給紙カセット2から給紙される転写紙19は、搬送路に送り込まれ、2次転写ローラ20よりも用紙搬送方向上流に配設されたレジストローラ対24によって給紙タイミングを計られて、中間転写ベルト3を介して張架ローラ6と2次転写ローラ20との対向部に送り出される。
このとき、2次転写ローラ20には、中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト3の表面のトナー像が転写紙19上に一括して転写される。トナー像が転写された転写紙19は、定着装置30へと搬送され、定着装置30を通過する際に熱と圧とが加えられてトナー像が転写紙19に定着される。トナー像が定着された転写紙19は、搬送路の終端に位置しプリンタ本体1の上部に設けられた排出部23へと搬送され、プリンタ本体1の機外上部に設けられた積載部25へと排出される。
トナー像を転写紙19に転写した後の中間転写ベルト3の表面に残留したトナーは、ベルトクリーニング装置21よって中間転写ベルト3の表面から除去される。
なお、これまでの説明は、転写紙19上に4色のフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部80の作像ユニット8Y,8C,8M,8Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色または3色の画像を形成したりすることもできる。
また、本実施形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8Kの感光体ドラム10Y上にのみ潜像を形成して同ユニットによって現像して転写紙19に転写し定着装置30で定着すればよい。
図1は、定着装置30の構成を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の定着装置30は、定着部材として加熱手段であるヒータ33によって加熱される定着ローラ31と、定着ローラ31に圧接される加圧ローラ32とを有する。定着ローラ31の周りには、定着ローラ31への転写紙19の巻き付きを抑制する分離爪34や、定着ローラ31の表面温度を検知する温度センサ35や、定着ローラ31の表面を清掃するクリーニング装置40などが配置されている。
定着ローラ31は、図示していない駆動装置によって図中反時計回り方向に回転駆動され、定着ローラ31の回転に伴って加圧ローラ32が図中時計方向に従動回転する。
そして、このように回転する定着ローラ31と加圧ローラ32との間にトナー像を担持した転写紙19が送り込まれると、トナー像が熱と圧力との作用を受けて転写紙19の表面に定着される。なお、図中の符号36は入口ガイドであり、符号37は出口ガイドである。
このような定着動作が行われるとき、定着ローラ31には転写紙19のトナー像が接するので、定着ローラ31の表面にトナーが移行することがある。転写紙19から定着ローラ31の表面へのトナーの移行を少なくする種々の対策が施されるが、定着ローラ31への僅かなトナーの移行は避けられない。そして、定着ローラ31の表面に移行したトナーの量が増えると、そのトナーが転写紙19の表面に再付着して転写紙19を汚し画像品質を劣化させるおそれがある。そのため、転写紙19から定着ローラ31の表面に移行したトナーは、クリーニング装置40によって定着ローラ31の表面から除去される。
図1及び図3において、クリーニング装置40は、回転可能に支持されていて、可撓性のクリーニングウェブ44が巻回された巻き出し軸41と、巻き出し軸41から繰り出したクリーニングウェブ44を定着ローラ31の表面に押しつける押圧ローラ42と、押圧ローラ42に押しつけられたクリーニングウェブ44を巻き取る巻き取り軸43とを有している。また、巻き出し軸41、押圧ローラ42及び巻き取り軸43は、例えば定着装置30などの図示していない側板に回転可能に支持されている。
巻き取り軸43には、クリーニングウェブ44の一端が固定されているとともに、軸の一端が図示していない駆動装置とギヤ等を介して連結されている。
クリーニングウェブ44は、布、紙、樹脂シート、樹脂フィルム、及び、金属箔などの適宜選択された材料によって構成できる。本実施形態では、クリーニングウェブ44が定着ローラ31の表面に摺接してその表面を清掃するとともに、その表面にオイルを塗布する機能も有している。そのため、クリーニングウェブ44は、オイルを含浸できる材料、例えば、アラミドとPETとの繊維を混合して作製された不織布で構成されている。そして、このクリーニングウェブ44が定着ローラ31の表面に摺接したときに、クリーニングウェブ44に含浸されたオイルが定着ローラ31の表面に薄く均一に塗布される。定着ローラ31の表面に塗布するオイルとしては、定着ローラ31の表面に転写紙19からトナーが移行し難くし、また、その表面の潤滑性を高め、さらにその表面の摩耗を抑制するものが用いられる。
次に、押圧ローラ42の軸上に直結されるワンウェイクラッチ91にて説明する。図3や図5に示すように、押圧ローラ42の軸42aを回転可能に保持する軸受け45にワンウェイクラッチ91が内蔵されている。このようにワンウェイクラッチ91を軸受け機能と同一構成とすることで非常にコンパクトにでき、省スペース化や低コスト化を図ることができる。
なお、この軸受け45は、バネ46によって付勢され押圧ローラ42を定着ローラ31に向かって押し付けられるように、定着装置30の側壁に設けられている。
一方で、押圧ローラ42にかかる押圧力をワンウェイクラッチ91が軸42aを介して常に受けることになり、ワンウェイクラッチ91の動作不良の一因となる可能性があるものの、省スペース化や低コスト化の達成には必要な構成である。そのため、前記同一構成でのワンウェイクラッチ91の動作不良回避が求められる。
図4(a)及び図4(b)は、ワンウェイクラッチ91の内部構造の一例を示す断面図である。
図4(a)および図4(b)に示したワンウェイクラッチ91は、押圧ローラ42の軸42aの外周に回転可能に嵌められた外輪91a、外輪91aの内周部に形成された凹部に収容されるコロ91b、及び、コロ91bを付勢するスプリング91cを有する。
図4(a)は、軸42aが図中矢印R3方向へ回転する場合を示している。
軸42aが図中R3方向へ回転すると、スプリング91cに付勢されたコロ91bは外輪91aの内周部に形成された凹部の噛み合い位置に進み、前記凹部の内周面と軸42aの外周面とのくさび作用によって軸42aがロックされる。
図4(b)は、外輪91aが静止し、軸42aが図中矢印R4方向へ回転する場合を示している。軸42aが図中R4方向へ回転すると、コロ91bはスプリング91cの付勢力に抗して外輪91aの凹部の内周面から離れ、軸42aが外輪91aに対して空転する。
次に、図1を用いて本実施形態でのワンウェイクラッチ91の動作状態を説明する。
<状態1>
巻き取り軸43が回転している場合(ウェブが巻き取り状態:矢印R1)は、ワンウェイクラッチ91が空転する。
<状態2>
巻き取り軸43及び定着ローラ31が停止している場合は、ワンウェイクラッチ91が中立(=前状態)を維持する。
<状態3>
巻き取り軸43が停止し、定着ローラ31が図中矢印R2方向に回転している場合は、ワンウェイクラッチ91がロック状態となる。
ワンウェイクラッチ91は、最後に上記動作終了した状態を維持する(ロック状態または空転状態(=非ロック状態))。
ここで、ワンウェイクラッチ91が、非ロック状態で放置されることが動作不良を起こす要因となる。すなわち、ワンウェイクラッチ91が非ロック状態で、軸42aから押し圧力を受け長時間放置された場合や、低温環境に放置された場合に、コロ91bがくさび形状のロック位置に移動できなくなるなど、くさび作用がうまく働かず動作不良を起こす ことがある。
この要因として、ワンウェイクラッチ91に封入されているグリスが低温時の粘度アップによりコロ91bの移動の妨げになったり、長時間放置にて押圧された非ロック位置にあるコロ91bの戻りが悪くロック位置にコロ91b移動できなくなったりすることが考えられる。
この要因については、ワンウェイクラッチ91の構造上、動作不良の確率を減じることは可能であるが、確率をゼロとすることは困難である。なお、ワンウェイクラッチ91がロック状態で長時間放置されても問題はない。
本実施形態においては、ワンウェイクラッチ91の動作不良を抑制するために、装置動作終了時のワンウェイクラッチ91をロック状態で停止させる。
[実施例1]
本実施例においては、上記制御部により巻き取り軸43の回転動作を制御して、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ巻き取り動作を、定着ローラ31の回転中に行う。これにより、定着ローラ31の停止直前では上記状態3となり、停止時のワンウェイクラッチ91はロック状態となる。
[実施例2]
本実施例においては、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ巻き取り動作終了が、定着ローラ31の回転停止よりも後になる場合に、上記制御部により定着ローラ31の回転動作を制御して、定着ローラ31の回転停止をクリーニングウェブ巻き取り動作終了後に行う。これにより、定着ローラ31の停止直前では上記状態3となり、停止時のワンウェイクラッチ91はロック状態となる。
[実施例3]
本実施例においては、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ巻き取り動作要求が定着ローラ31の停止後に発生した場合、上記制御部により巻き取り軸43の回転動作を制御して、定着ローラ31の次回の回転要求後にクリーニングウェブ巻き取り動作を行う。これにより、定着ローラ31の停止直前では上記状態3となり、停止時のワンウェイクラッチ91はロック状態となる。
[実施例4]
本実施例においては、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ巻き取り動作要求が定着ローラ31の停止中に発生した場合、上記制御部により定着ローラ31の回転動作を制御して、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ巻き取り動作終了直後に定着ローラ31の回転動作を行う。これにより、定着ローラ31の停止直前では上記状態3となり、停止時のワンウェイクラッチ91はロック状態となる。
[実施例5]
本実施例においては、上記制御部により定着ローラ31の回転動作を制御して、定着ローラ31の回転停止後の逆転動作を禁止する。これにより、定着ローラ31の停止直前では上記状態3となり、停止時のワンウェイクラッチ91はロック状態となる。
[実施例6]
本実施例においては、ワンウェイクラッチ91が非ロック状態で放置された場合に、次のようにしてワンウェイクラッチ91の動作不良を抑制する。
所定時間以上定着装置の動作(印刷動作)がない場合での再稼動前に、上記制御部により定着ローラ31の回転動作を制御して、定着ローラ31の正転及び逆転を繰り返し行う。このように、定着ローラ31の正転及び逆転を繰り返し行うことで、長時間放置によりコロ91bが非ロック位置にあった場合、その回避が見込める。特に、低温環境下にて所定時間以上定着装置の動作(印刷動作)がない場合に、上記制御部により定着ローラ31の回転動作を制御して、定着ローラ31の正転及び逆転を繰り返し行うのが望ましい。
[実施形態2]
次に、本発明を、上記実施形態1と同様に画像形成装置に適用した第二の実施形態について説明する。なお、本実施形態の画像形成装置の基本的な構成は、実施形態1の画像形成装置と同様のため、その説明は省略する。
図6に示す本実施形態のクリーニング装置40では、上記制御部により駆動装置の駆動制御を行って所定間隔で所定量、巻き取り軸43を回転させて、クリーニングウェブ44を巻き取り軸43に巻きつけながら移動させることで、定着ローラ31の表面がクリーニングウェブ44によって清掃される。
また、この際、巻き取り軸43の回転力により、クリーニングウェブ44を巻き取る力が巻き出し軸41に伝わることで、巻き出し軸41に巻回された未使用のクリーニングウェブ44が巻き出し軸41から引き出されていく。
ここで、巻き取り軸43に回収される使用済みのクリーニングウェブ44を緩みなく巻き取るためには、巻き取り軸43に巻き取られるクリーニングウェブ44に適度なバックテンションがかかっていることが必要である。
なお、前記「バックテンション」とは、巻き取り軸43によってクリーニングウェブ44を巻き取っているときに、クリーニングウェブ44が巻き取り軸43に引っ張られる向きとは逆向きの力のことである。
しかしながら、クリーニングウェブ44にかかるバックテンションが弱すぎると、巻き取り軸43でクリーニングウェブ44を巻き取ったときに緩みが生じる原因となる。そして、このような緩みがクリーニングウェブ44にあると、ワンウェイクラッチ91が動作不良を起こし、押圧ローラ42が逆回転して、クリーニングウェブ44が逆方向に引っ張られたときに、巻き取り軸43からクリーニングウェブ44が引き出されてしまう。
すなわち、緩みがある状態で巻き取られたクリーニングウェブ44に、前記逆方向に引き出す力が働くと、緩みを解消しながら一旦巻き取られたクリーニングウェブ44が引き出されてクリーニングウェブ44が逆行してしまう。
なお、クリーニングウェブ44に緩みが無ければ、巻き取り軸43に巻き取られたクリーニングウェブ44に前記逆向きの引き出す力が働いても、巻き取り軸43からクリーニングウェブ44が引き出されることがなく、クリーニングウェブ44は逆行しない。
そのため、クリーニングウェブ44にかけるバックテンションを強くすることが考えられるが、バックテンションが強すぎると、定着ローラ31に対する押圧ローラ42の押圧力が抜けたり、巻き取り軸43の動作不良が生じたりするなどの懸念がある。
本実施形態のクリーニング装置40においては、クリーニングウェブ44にバックテンションを付与するバックテンション付与手段の一つとして、図6に示すような、巻き出し軸41の回転を抑制するブレーキ機構50を設けている。
このブレーキ機構50は、ゴム等の摩擦力のある押圧部材51を弾性部材であるバネ52によって巻き出し軸41に向かって付勢し、巻き出し軸41に押圧部材51を押し当てて、巻き出し軸41に回転負荷をかける。これにより、巻き取り軸41に回転抑制力であるブレーキ力(巻き取り軸41の回転力を低減させる力)を生じさせて、巻き出し軸41の回転を抑制する。
押圧部材51の材質や、押圧部材51を巻き取り軸41に押しつける押圧力を調整することで、ブレーキ力ひいてはバックテンションの強さを調整することができる。また、ブレーキ機構50を巻き取り軸41に設ける構成に限定されるものではなく、駆動連結されている別の軸にブレーキ機構50を設けた場合でも、同様の効果を得ることが可能である。
その他、押圧ローラ42によってクリーニングウェブ44を定着ローラ31へ押圧しているが、この押圧力が巻き取り軸41によるクリーニングウェブ44の巻き取りの負荷となっている。このことから、この負荷もバックテンションとしてクリーニングウェブ44に作用していると言える。
また、既に述べたように、定着ローラ31の回転方向は、巻き取り軸43によるクリーニングウェブ44の巻き取りとは逆方向となっている。そのため、定着ローラ31の回転駆動による、定着ローラ31とクリーニングウェブ44との摺動摩擦も、バックテンションとしてクリーニングウェブ44に作用している。
そして、上述したような種々の力を総合して考えて、クリーニングウェブ44に適正なバックテンションを与えれば良い。
ところが、クリーニングウェブ44を緩みなく巻き取るためのバックテンションと、クリーニングウェブ44を定着ローラ31に適正に押し付け最適なクリーニング性能を得るためのバックテンションとが両立しない場合が考えられる。また、定着ローラ31が回転している場合と、定着ローラ31が静止している場合とでは、バックテンションが異なり、巻き取りに緩み(むら)が生じることが考えられる。
このような巻き取り緩みは、上述のような理由により発生することは避けられない。そこで、本実施形態においては、クリーニングウェブ44の巻き取り緩みを解消する緩み解消動作を実行可能となっている。すなわち、発生したクリーニングウェブ44の巻き取り緩みを、再度、巻き取り軸43にクリーニングウェブ44を巻き取る巻き取り動作を行うことで、巻き取り軸43にクリーニングウェブ44を締めつけて緩みを解消させる。
画像形成動作を行う通常動作時は、巻き取り軸43の回転によりクリーニングウェブ44が移動すると、その引っ張り力によって巻き出し軸41が回転しクリーニングウェブ44が供給される。このとき、巻き取り軸43上のクリーニングウェブ44の巻き取り状態は、前述した通り、緩む(むらになる)可能性がある。
一方、緩み解消動作時には、巻き取り軸43が回転しても巻き出し軸41の回転量を通常よりも少なくする、もしくは、巻き出し軸41の回転を停止させる。これにより、巻き取り軸43に巻き取られたクリーニングウェブ44に緩みがある場合には、巻き取り軸43が回転しても巻き出し軸41側からウェブシート44が供給されなくなる。
よって、巻き取り軸43が回転した分、それまで緩んでいたクリーニングウェブ44の部分が巻き取り軸43に締めつけられ、クリーニングウェブ44の巻き取り緩みを解消することができる。これにより、クリーニングウェブ44の巻き取り緩みを解消し、ワンウェイクラッチ91が動作不良を起こした場合に、クリーニングウェブ44が逆行するのを抑制することができる。
まず、緩み解消動作時に、ブレーキ機構50によって巻き出し軸41のブレーキ力を変化させて、巻き出し軸41の回転量を通常よりも少なくする場合での、巻き出し軸41の回転制御について説明する。
本実施形態のクリーニング装置40では、巻き出し軸41に押圧部材51を押しつけてブレーキ力を発生させるブレーキ機構50において、前記ブレーキ力は押圧部材51を巻き出し軸41に押しつける押しつけ力の大小により変化させることができる。
前記押しつけ力は、押圧部材51を巻き出し軸41に向かって付勢するバネ52により付与される。このことから、通常動作時では前記押しつけ力を小さくし、緩み解消動作時には前記押しつけ力を大とすることで、所望の動作を得ることが可能となる。
前記押しつけ力を変化させる方法としては、例えば、ソレノイドやステッピングモータなどを用いる構成が考えられる。
図7は、本実施形態のクリーニング装置40で用いられるブレーキ機構50の概略構成図である。本実施形態においては、図7に示すようにソレノイド54を用いて前記押しつけ力を変化させるようにブレーキ機構50を構成している。
このブレーキ機構50には、上述した押圧部材51やバネ52の他に、ソレノイド54や、一端がソレノイド54と軸53aを介して連結され、他端が定着装置30の側壁などに軸支された軸53bを中心に回転可能なレバー53が設けられている。
そして、緩み解消動作時には、ソレノイド54によりレバー53を引いて、軸53bを中心に図中時計まわりにレバー53を回転させ、図7中実線の位置にレバー53を位置させる。
これにより、押圧部材51とレバー53との間にあるバネ52がレバー53によって押圧部材51に向かって押されて縮まり、バネ52の弾性力が大きくなる。その結果、前記押しつけ力が強められ、ひいては、ブレーキ機構50による巻き出し軸41のブレーキ力が強くなり、巻き出し軸41の回転量を通常動作時よりも少なくすることができる。
一方、通常動作時には、ソレノイド54によりレバー53を押し上げて、軸53bを中心に図中反時計まわりにレバー53を回転させ、図7中破線の位置にレバー53を位置させる。これにより、押圧部材51とレバー53との間にあるバネ52が伸び、バネ52の弾性力が小さくなる。その結果、前記押しつけ力が弱められ、ひいては、ブレーキ機構50による巻き出し軸41のブレーキ力が弱くなる。
なお、この際、ブレーキ機構50によって巻き出し軸41に所定のブレーキ力がかかるような強さの前記押しつけ力で、押圧部材51が巻き出し軸41に押しつけられるように構成しておく。これにより、クリーニングウェブ44に適切な大きさのバックテンションをかけることができる。
次に、ブレーキ機構50による巻き出し軸41のブレーキ力をさらに大きくして、緩み解消動作時に巻き出し軸41の回転を停止させる場合での、巻き出し軸41の回転制御について説明する。
図8は、巻き出し軸41の軸端に平面部41aを形成したクリーニング装置40の概略斜視図である。
緩み解消動作時に巻き出し軸41の回転を停止させるための構成としては、図8に示すように、巻き出し軸41の軸端に平面部41a(Dカット)を形成する。また、前述したレバー53を回転させるためのソレノイド56とは別のソレノイド56と、一端がソレノイド56と軸55aを介して連結され、他端が定着装置30の側壁などに軸支された軸55bを中心に回転可能な回転阻止部材55とを設ける。
そして、ブレーキ機構50に対して、押圧部材51とは別途で設けた回転阻止部材55により巻き出し軸41の回転を阻止させる。
図9(a)は、回転阻止部材50による巻き出し軸41の回転阻止状態を示す図である。図9(b)は、回転阻止部材50による巻き出し軸41の回転阻止が解除された状態を示す図である。
緩み解消動作時には、図9(a)に示すように、ブレーキ機構50に押圧部材51とは別途で設けた回転阻止部材55をソレノイド56によって引いて、軸55bを中心に図中時計まわりに回転阻止部材55を回転させる。
これにより、巻き出し軸41の平面部41aに回転阻止部材55が押しつけられて、巻き出し軸41の回転が回転阻止部材55によって阻止され、巻き出し軸41の回転を完全に止めることができる。
このように巻き出し軸41の回転を止めることで、緩み解消動作時の巻き取り軸43の回転分が、すべてクリーニングウェブ44の緩み解消に用いられることなり、効率良く、より確実にクリーニングウェブ44の緩みを解消することができる。
一方、通常動作時では、図9(b)に示すように回転阻止部材55をソレノイド56によって押し上げて、軸55bを中心に図中反時計まわりに回転阻止部材55を回転させ、回転阻止部材55を平面部41aから離れた位置に位置させる。これにより、回転阻止部材55による巻き出し軸41の回転阻止が解除され、巻き出し軸41が回転可能となる。
また、このとき、前述したのと同様にブレーキ機構50によって巻き出し軸41に所定のブレーキ力がかかるような強さの前記押しつけ力で、押圧部材51を巻き出し軸41に押しつける。これにより、クリーニングウェブ44に適切な大きさのバックテンションをかけることができる。
なお、本実施形態の定着装置30では、駆動装置によって巻き取り軸43を回転させて引っ張られたクリーニングウェブ44により、巻き出し軸41を回転させていたが、これに限るものではない。
すなわち、巻き出し軸41にも別途で駆動力を付与する駆動装置を設ける。そして、上記制御部により、巻き出し軸41を回転駆動させる駆動装置と、巻き取り軸43を回転駆動させる駆動装置とをそれぞれ制御して、巻き出し軸41を巻き取り軸43とは独立で回転駆動させても良い。このような構成を採用した場合には、通常動作時に、巻き取り軸43のクリーニングウェブ巻き取り量と、巻き出し軸41のクリーニングウェブ供給量とが、均等となるようにすることで、クリーニングウェブ44の緩みを発生しにくくすることができる。
ただし、それでもクリーニングウェブ44に緩みが発生する場合には、緩み解消動作を実行すれば良い。このとき、巻き取り軸43は回転駆動させつつ、巻き出し軸41の回転量が通常動作時よりも少なくなるように、ここでは巻き出し軸41の回転駆動を停止させるように、各駆動装置を上記制御部によって制御する。これにより、前述したのと同様に、緩み解消動作時の巻き取り軸43の回転分が、すべてクリーニングウェブ44の緩み解消に用いられることなり、効率良く、より確実にクリーニングウェブ44の緩みを解消することができる。
また、本実施形態の定着装置30では、押圧ローラ42によってクリーニングウェブ44を定着ローラ31に押圧した際の押圧力を可変としている。
前述したように、押圧ローラ42によりクリーニングウェブ44を定着ローラ31へ押圧しているが、この押圧力が巻き取り軸41によるクリーニングウェブ44の巻き取りの負荷となっている。このことから、この負荷もバックテンションとしてクリーニングウェブ44に作用していると言える。
そこで、本実施形態の定着装置30では、緩み解消動作時に通常動作時よりも前記押圧力が強くなるように設定しており、クリーニングウェブ44が巻き取り軸43側に移動しないようにしている。また、このとき通常動作時での回転方向と同方向に定着ローラ31を回転させることで、さらに巻き取り軸43側へのクリーニングウェブ44の移動を抑えることができる。
図10に、押圧ローラ42によるクリーニングウェブ44の定着ローラ31への押圧力を変化させる押圧力可変機構60の概略構成図を示す。
この押圧力可変機構60には、ソレノイド61と、一端がソレノイド61に軸62aを介して連結され、他端が定着装置30の側壁などに軸支された軸62bを中心に回転可能な押圧レバー62とが設けられている。また、押圧ローラ42を軸42aを回転可能に保持する軸受け45と押圧レバー62との間には、押圧ローラ42を定着ローラ31に向かって付勢するためのバネ46が設けられている。
そして、緩み解消動作時に、ソレノイド61により押圧レバー62を引いて、軸62bを中心に図中時計まわりに押圧レバー62を回転させ、図10中実線の位置に押圧レバー62を位置させる。これにより、押圧レバー62によってバネ46が軸受け45に押しつけられて縮まり、バネ46の弾性力を強めて、押圧ローラ42によりクリーニングウェブ44を定着ローラ31に押しつけることができる。
このように強い力でクリーニングウェブ44が定着ローラ31に押しつけられることで、押圧ローラ42と定着ローラ31とによりクリーニングウェブ44が強く挟まれた状態となる。そのため、緩み解消動作時に、巻き取り軸43を回転させても、押圧ローラ42と定着ローラ31とで挟まれた部分よりも巻き出しローラ41側にあるクリーニングウェブ44が、巻き取り軸43側に移動するのを抑制することができる。
よって、前記挟まれた部分よりも巻き取り軸43側にあるクリーニングウェブ43に、適切なバックテンションがかかり、緩んでいたクリーニングウェブ44の部分が巻き取り軸43に締めつけられ、クリーニングウェブ44の巻き取り緩みを解消することができる。
一方、通常動作時には、ソレノイド61により押圧レバー62を押して、軸62bを中心に図中反時計まわりに押圧レバー62を回転させ、図10中破線の位置に押圧レバー62を位置させる。これにより、押圧レバー62による軸受け45へのバネ46の押し付けが解除され、緩み解消動作時よりも弱い押圧力で、押圧ローラ42によりクリーニングウェブ44が定着ローラ31に押しつけられる。
なお、この際、前記押圧力としては、クリーニングウェブ44による定着ローラ31の良好なクリーニング性能を保てるような強さなどに設定されるように、押圧力可変機構60を構成すれば良い。
また、前述したような緩み解消動作時に巻き出し軸41の回転を停止させる構成を、押圧ローラ42の軸に対して適用することでも、同様の効果を得ることができる。また、この際の機械的構成や動作構成などは、巻き出し軸41に適用した構成と同様にすれば良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のみに限定されるべきでない。例えば、上記実施形態の定着装置は定着ローラと加圧ローラとを備えたローラ定着装置であるが、他の形式の定着装置、例えば、定着ベルトを用いるベルト定着装置等であってもよい。そして、クリーニング装置によって清掃される部材も定着ローラに限らず、加圧ローラや定着ベルト等であってもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
自身の表面が無端移動しヒータ33などの加熱手段を有する定着ローラ31などの定着部材と、自身の表面が無端移動し定着部材に接触して定着部材との間に定着ニップを形成する加圧ローラ32などの加圧部材と、定着部材の表面を清掃するクリーニング装置40などのクリーニング手段とを備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置30などの定着装置であって、前記クリーニング手段は、前記定着部材の表面に摺擦して定着部材の表面をクリーニングするためのクリーニングウェブ44などのウェブシートと、ウェブシートを送り出し可能に保持する巻き出し軸41などのウェブシート保持部材と、ウェブシートを巻き取り可能な巻き取り軸43などのウェブシート巻き取り部材と、ウェブシートを定着部材へ押圧する押圧ローラ42などの押圧部材と、押圧部材の回転軸上に設けられロック状態のときにウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への前記押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに押圧部材の前記逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチ91などのワンウェイクラッチとを有しており、前記ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、前記定着部材と前記ウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御する制御部などの制御手段を備える。(態様A)においては、ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、定着部材とウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御手段で制御する。これにより、ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないようにし、ワンウェイクラッチの動作不良が生じるのを抑制することができる。よって、ワンウェイクラッチが動作不良無く、押圧部材の前記逆方向への回転を規制し、ウェブシートが逆行するのを抑制することができる。ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、定着部材とウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御手段で制御する。これにより、ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないようにし、ワンウェイクラッチの動作不良が生じるのを抑制することができる。よって、ワンウェイクラッチが動作不良無く、押圧部材の前記逆方向への回転を規制し、ウェブシートが逆行するのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作終了が、上記定着部材の回転停止よりも後になる場合には、ウェブシート巻き取り動作終了後に前記定着部材の回転を停止させる制御を上記制御手段が行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、ワンウェイクラッチを動作不良無く狙いの動作をさせ、ウェブシートを適切に動作させることで、画像の汚れなどの不具合を抑制することができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作要求が、上記定着部材の回転停止後に発生した場合には、前記定着部材の次回の回転要求後にウェブシート巻き取り動作が行われるよう前記ウェブシート巻き取り部材を回転させる制御を上記制御手段が行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、ワンウェイクラッチを動作不良無く狙いの動作をさせ、ウェブシートを適切に動作させることで、画像の汚れなどの不具合を抑制することができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作要求が、上記定着部材の停止中に発生した場合には、前記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作終了直後に前記定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、ワンウェイクラッチを動作不良無く狙いの動作をさせ、ウェブシートを適切に動作させることで、画像の汚れなどの不具合を抑制することができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記定着部材を回転停止後に逆転させない制御を上記制御手段が行うことで、ワンウェイクラッチの動作不良が起きやすい状況を未然に防ぐことができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、所定時間以上装置動作がない場合の装置の再稼動前に、上記定着部材が正転逆転を繰り返し行うよう前記定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことで、ワンウェイクラッチの動作不良が起きやすい状況を未然に防ぐことができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、低温環境下にて所定時間以上装置動作がない場合の再稼動前に、上記定着部材が正転逆転を繰り返し行うよう前記定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことで、ワンウェイクラッチの動作不良が起きやすい状況を未然に防ぐことができる。
(態様H)
自身の表面が無端移動しヒータ33などの加熱手段を有する定着ローラ31などの定着部材と、自身の表面が無端移動し定着部材に接触して定着部材との間に定着ニップを形成する加圧ローラ32などの加圧部材と、定着部材の表面を清掃するクリーニング装置40などのクリーニング手段とを備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって前記記録媒体上のトナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置30などの定着装置であって、前記クリーニング手段は、前記定着部材の表面に摺擦して定着部材の表面をクリーニングするためのクリーニングウェブ44などのウェブシートと、ウェブシートを送り出し可能に保持する巻き出し軸41などのウェブシート保持部材と、ウェブシートを巻き取り可能な巻き取り軸43などのウェブシート巻き取り部材と、ウェブシートを定着部材へ押圧する押圧ローラ42などの押圧部材と、押圧部材の回転軸上に設けられロック状態のときにウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への前記押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに押圧部材の前記逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチ91などのワンウェイクラッチとを有しており、ウェブシート巻き取り部材に巻き取られたウェブシートの巻き取り状態の緩みを解消する緩み解消手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ウェブシートの巻き取り緩みを解消し、ワンウェイクラッチが動作不良を起こした場合に、ウェブシートが逆行するのを抑制することができる。
(態様I)
(態様H)において、上記緩み解消手段による緩み解消動作時で、上記ウェブシート巻き取り部材の回転時に上記ウェブシート保持部材から上記ウェブシートを送り出さない。これによれば、上記実施形態について説明したように、ウェブシート巻き取り部材が回転した分、緩んでいたウェブシートの部分がウェブシート巻き取り部材に締めつけられ、ウェブシートの巻き取り緩みを解消することができる。
(態様J)
(態様H)または(態様I)において、上記緩み解消手段は、上記ウェブシート保持部材に回転抑制力を付与することでウェブシート保持部材の回転を抑制するブレーキ機構50などの回転抑制手段を有しており、前記回転抑制力の強さが可変であり、前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記回転抑制手段によって前記ウェブシート保持部材に付与する前記回転抑制力が、通常動作時の該回転抑制力よりも強い。これによれば、上記実施形態について説明したように、緩み解消動作時と通常動作時とで、クリーニング手段の動作条件が最適化され、緩み解消手段によるウェブシートの緩み解消機能を確実に機能させることができる。
(態様K)
(態様H)または(態様I)において、上記緩み解消手段は、上記ウェブシート保持部材の回転を阻止する回転阻止部材55などの回転阻止手段を有しており、前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記回転阻止手段によって前記ウェブシート保持部材の回転を阻止する。これによれば、上記実施形態について説明したように、緩み解消動作時と通常動作時とで、クリーニング手段の動作条件が最適化され、緩み解消手段によるウェブシートの緩み解消機能を確実に機能させることができる。
(態様L)
(態様H)または(態様I)において、上記ウェブシート巻き取り部材を回転駆動させる第一駆動手段と、上記ウェブシート保持部材を回転駆動させる第二駆動手段とを備え、上記緩み解消手段は、少なくとも前記第二駆動手段の駆動動作を制御する駆動動作制御手段を有しており、前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記第一駆動手段によって前記ウェブシート巻き取り部材を回転駆動させつつ、前記ウェブシート保持部材の回転量が通常動作時よりも少なくなるように、前記駆動動作制御手段によって前記第二駆動手段の駆動動作を制御してウェブシート保持部材を回転駆動させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、緩み解消動作時と通常動作時とで、クリーニング手段の動作条件が最適化され、緩み解消手段によるウェブシートの緩み解消機能を確実に機能させることができる。
(態様M)
(態様H)、(態様I)、(態様J)、(態様K)または(態様L)において、上記緩み解消手段は、上記押圧部材の押圧力を変化させる押圧力可変機構60などの押圧力可変手段を有しており、前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記押圧力可変手段によって前記押圧部材の押圧力を通常動作時よりも強くする。これによれば、上記実施形態について説明したように、緩み解消動作時にウェブシートがウェブシート巻き取り部材側に移動するのを抑えて、ウェブシートの巻き取り緩みを解消することができる。
(態様N)
像担持体と、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)、(態様J)、(態様K)、(態様L)または(態様M)の定着装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、ワンウェイクラッチを動作不良無く狙いの動作をさせ、ウェブシートを適切に動作させることで、画像の汚れなどの不具合を抑制し、良好な画像形成を行うことができる。
1 プリンタ本体
2 給紙カセット
3 中間転写ベルト
4 張架ローラ
5 張架ローラ
6 張架ローラ
7 中間転写ユニット
8 作像ユニット
10 感光体ドラム
11 帯電装置
12 現像装置
13 ドラムクリーニング装置
14 1次転写ローラ
15 光書き込みユニット
19 転写紙
20 2次転写ローラ
21 ベルトクリーニング装置
23 排出部
24 レジストローラ対
25 積載部
30 定着装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33 ヒータ
34 分離爪
35 温度センサ
36 入口ガイド
37 出口ガイド
40 クリーニング装置
41 巻き出し軸
41a 平面部
42 押圧ローラ
42a 軸
43 巻き取り軸
44 クリーニングウェブ
45 軸受け
46 バネ
50 ブレーキ機構
51 押圧部材
52 バネ
53 レバー部材
53a 軸
53b 軸
54 ソレノイド
55 回転阻止部材
55a 軸
55b 軸
56 ソレノイド
60 押圧力可変機構
61 ソレノイド
62 押圧レバー
62a 軸
62b 軸
70 トナー補給ボトル
80 作像部
91 ワンウェイクラッチ
91a 外輪
91b コロ
91c スプリング
100 画像形成部
特開2009−271343号公報 特開2008−15444号公報

Claims (14)

  1. 自身の表面が無端移動し加熱手段を有する定着部材と、
    自身の表面が無端移動し前記定着部材に接触して該定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着部材の表面を清掃するクリーニング手段とを備え、
    前記定着ニップに記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって該記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記クリーニング手段は、前記定着部材の表面に摺擦して該定着部材の表面をクリーニングするためのウェブシートと、該ウェブシートを送り出し可能に保持するウェブシート保持部材と、該ウェブシートを巻き取り可能なウェブシート巻き取り部材と、該ウェブシートを該定着部材へ押圧する押圧部材と、該押圧部材の回転軸上に設けられ、ロック状態のときに該ウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への該押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに該押圧部材の該逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチとを有しており、
    前記ワンウェイクラッチが非ロック状態で放置されないように、予め設定された所定の条件に基づいて、前記定着部材と前記ウェブシート巻き取り部材との少なくとも一方の回転動作を制御する制御手段を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作終了が、上記定着部材の回転停止よりも後になる場合には、ウェブシート巻き取り動作終了後に該定着部材の回転を停止させる制御を上記制御手段が行うことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作要求が、上記定着部材の回転停止後に発生した場合には、該定着部材の次回の回転要求後にウェブシート巻き取り動作が行われるよう該ウェブシート巻き取り部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3の定着装置において、
    上記ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作要求が、上記定着部材の停止中に発生した場合には、該ウェブシート巻き取り部材によるウェブシート巻き取り動作終了直後に該定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1、2、3または4の定着装置において、
    上記定着部材を回転停止後に逆転させない制御を上記制御手段が行うことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の定着装置において、
    所定時間以上装置動作がない場合の装置の再稼動前に、上記定着部材が正転逆転を繰り返し行うよう該定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1、2、3、4または5の定着装置において、
    低温環境下にて所定時間以上装置動作がない場合の再稼動前に、上記定着部材が正転逆転を繰り返し行うよう該定着部材を回転させる制御を上記制御手段が行うことを特徴と定着装置。
  8. 自身の表面が無端移動し加熱手段を有する定着部材と、
    自身の表面が無端移動し前記定着部材に接触して該定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着部材の表面を清掃するクリーニング手段とを備え、
    前記定着ニップに記録媒体を通過させ、熱と圧力とによって該記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記クリーニング手段は、前記定着部材の表面に摺擦して該定着部材の表面をクリーニングするためのウェブシートと、該ウェブシートを送り出し可能に保持するウェブシート保持部材と、該ウェブシートを巻き取り可能なウェブシート巻き取り部材と、該ウェブシートを該定着部材へ押圧する押圧部材と、該押圧部材の回転軸上に設けられ、ロック状態のときに該ウェブシートの巻き取り方向とは逆方向への該押圧部材の回転を規制し、非ロック状態のときに該押圧部材の該逆方向への回転の規制を解除するワンウェイクラッチとを有しており、
    上記ウェブシート巻き取り部材に巻き取られた上記ウェブシートの巻き取り状態の緩みを解消する緩み解消手段を有することを特徴とする定着装置。
  9. 請求項8の定着装置において、
    上記緩み解消手段による緩み解消動作時で、上記ウェブシート巻き取り部材の回転時に上記ウェブシート保持部材から上記ウェブシートを送り出さないことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項8または9の定着装置において、
    上記緩み解消手段は、上記ウェブシート保持部材に回転抑制力を付与することで該ウェブシート保持部材の回転を抑制する回転抑制手段を有しており、前記回転抑制力の強さが可変であり、
    前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記回転抑制手段によって前記ウェブシート保持部材に付与する前記回転抑制力が、通常動作時の該回転抑制力よりも強いことを特徴とする定着装置。
  11. 請求項8または9の定着装置において、
    上記緩み解消手段は、上記ウェブシート保持部材の回転を阻止する回転阻止手段を有しており、
    前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記回転阻止手段によって前記ウェブシート保持部材の回転を阻止することを特徴とする定着装置。
  12. 請求項8または9の定着装置において、
    上記ウェブシート巻き取り部材を回転駆動させる第一駆動手段と、
    上記ウェブシート保持部材を回転駆動させる第二駆動手段とを備え、
    上記緩み解消手段は、少なくとも前記第二駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段を有しており、
    前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記第一駆動手段によって前記ウェブシート巻き取り部材を回転駆動させつつ、前記ウェブシート保持部材の回転量が通常動作時よりも少なくなるように、前記駆動制御手段によって前記第二駆動手段の駆動を制御して該ウェブシート保持部材を回転駆動させることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項8、9、10、11または12の定着装置において、
    上記緩み解消手段は、上記押圧部材の押圧力を変化させる押圧力可変手段を有しており、
    前記緩み解消手段による緩み解消動作時に、前記押圧力可変手段によって前記押圧部材の押圧力を通常動作時よりも強くすることを特徴とする定着装置。
  14. 像担持体と、
    像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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