JP2014232230A - ウェブクリーニング装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェブシートのたるみを検知し、使用済みのウェブシートの巻き取り緩みを防止することで、クリーニングトナーによる画像の汚れなどの不具合を防止するとともに、別途機能を有する検知手段をたるみ検知に用いることで機能集約による省スペース化とコストダウンを達成できるウェブクリーニング装置を提供する。【解決手段】定着装置30の定着ローラ31または加圧ローラ32に、供給ローラ41から巻取ローラ43に走行する長尺のクリーニングウェブ44を押しつけて定着ローラ31または加圧ローラ32をクリーニングするウェブクリーニング装置40であって、定着ローラ31または加圧ローラ32にクリーニングウェブ44を押しつける押圧ローラ42と、押圧ローラ軸上に備えられた押圧ローラ42の逆転を防止するワンウェイクラッチと、クリーニングウェブ44のたるみと搬送用紙の有無とを検知する検知手段61と、を有する。【選択図】図9

Description

本発明は、定着装置が備える部材をクリーニングするウェブクリーニング装置および画像形成装置に関する。
まず、従来のウェブクリーニング装置の概略を説明する。清掃を終えたウェブシートを巻き取る方向は、定着ローラの周面の移動と逆の方向でなければならない。これは、以下の理由による。定着ローラ上の残留トナーは、ウェブシートが定着ローラ表面に当接するニップ部の先端側、即ち、定着ローラの周面が移動する方向の上流側で除去される。
除去されたトナーは、ニップ部上流部のウェブシートに吸い取られる。ウェブシートを巻き取るときは、吸い取られたトナーが前記ニップ部を通過しない方向、即ち、定着ローラの周面が移動する方向と逆の方向に巻き取る必要がある。もし、ウェブシートを順方向へ巻き取ると、ウェブシートに吸い取られたトナーがニップ部を通過し、その間に定着ローラ側へ戻ってローラ表面を汚すおそれがある。
また、低温状態では、硬化したトナーがローラ表面を傷付けるおそれがある。さらに、部分的にトナーを吸って厚さが不均一になったウェブシートがニップ部を通過すると、ウェブシートの定着ローラへの圧接力が不均一になる。
その結果、定着ローラから受ける摩擦力も不均一になってウェブシートにシワが生じる原因になる。ウェブシートにシワがよると、定着ローラ表面への接触が不均一になり、クリーニング不良の原因になる。また、シワのよった状態が継続すると、ウェブシートが破れてしまうおそれがある。そこで、ウェブシートを無駄に使用することなく、しかもウェブシートの逆行を阻止する機構が望まれている。
従来から、定着装置に備えられた記録用紙を挟持しながら加熱する1対の加熱ローラおよび加圧ローラと、帯状の巻取り可能な清掃部材を送り出す送り出しローラと、送り出された清掃部材を加熱ローラまたは加圧ローラの表面に圧接する押圧ローラと、押圧ローラで圧接された清掃部材の巻取りを行う巻取りローラと、清掃部材の巻取り方向と逆方向への押圧ローラの回転を阻止する逆転防止機構として押圧ローラの軸に直結されるワンウェイクラッチとを備えたウェブクリーニング装置が知られている。
しかし、従来技術のワンウェイクラッチによる逆転防止機構を用いる場合には、ワンウェイクラッチの動作不良(ロック不良)が原因で狙いの動作が得られないことがある。特に、次のような状況(1),(2),(3),(4)が重なると動作不良の発生率が高くなる。
(1)は、押圧ローラの軸に直結されていて、押圧ローラの押圧力をワンウェイクラッチが受ける場合、ワンウェイクラッチが1方向に荷重を受けるため円周上に均等に配置されているコロのうち一部のコロのみが荷重を受けることとなり、そのコロが動作不良を起こしやすいためである。ロック状態時は問題ないが、非ロック状態時に荷重を受けたコロが退避した状態から復帰できなくなる場合がある。
(2)は、装置動作がなく長時間放置された場合、上記(1)の原因の説明に順ずる。(3)は、低温環境に放置された場合、上記(1),(2)状況時に低温環境の場合、主にワンウェイクラッチ内に封入されたグリースの粘度低下等により、コロが退避した状態から復帰しにくくなる場合がある。
(4)は、巻取りローラに巻き取られた使用済みのウェブシートに緩みがある場合、上記(1),(2),(3)の状況下においてワンウェイクラッチが動作不良を起こし、ウェブシートが逆方向に引っ張られたときに巻取りローラに巻き取られたウェブシートに緩みがあると、引っ張り力によって巻取りローラからウェブシートの緩みを締めこんでいく形でウェブシートが引き出されてしまう。
逆に(1),(2),(3)の状況下でワンウェイクラッチが動作不良を起こした場合においても、(4)の巻取りローラ上のウェブシートに緩みがなければ、ウェブシートが逆流することは発生しない。
ウェブシートが逆流を始めると押圧ローラと供給ローラの間にウェブシートのたるみが生じる。このたるみを検知することでウェブシートの逆流を検知し、検知に合わせて巻き取り動作をすることで巻取りローラの巻きの緩みを解消させ、その結果正常な巻取りができる状態まで戻すことが可能となる。このように、巻取りローラのウェブシートの緩みを防止することで、ワンウェイクラッチ動作不良(ロック不良)が起きてしまった場合においても、ウェブシートを逆流させることなく狙いの動作を保たせることができる。
特許文献1には、テンションローラがペーパウェブに対して接離する方向に移動自在に設けられ、ペーパウェブが弛んでテンションローラが位置ずれを起こすと、テンションローラの位置ずれをセンサが検出し、弛みモータが作動してペーパウェブの弛み部分が巻き取られるドラムクリーニング装置が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された技術では、センサがテンションローラを支持するアームが回動したことを検出することはできるが、センサを別の機能で使用することができず、センサの機能集約による省スペース化とコストダウンを達成できないという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは、ウェブシートのたるみを検知し、使用済みのウェブシートの巻き取り緩みを防止することで、クリーニングトナーによる画像の汚れなどの不具合を防止するとともに、別途機能を有する検知手段をたるみ検知に用いることで機能集約による省スペース化とコストダウンを達成できるウェブクリーニング装置を提供することである。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有する。
本発明に係る画像形成装置は、熱源を備えた加熱部材と、該加熱部材に圧接する加圧部材とを備える定着装置の前記加熱部材または前記加圧部材に、供給ローラから巻取ローラに走行する長尺のクリーニングウェブを押しつけて前記加熱部材または前記加圧部材をクリーニングするウェブクリーニング装置であって、前記加熱部材または前記加圧部材に前記クリーニングウェブを押しつける押圧ローラと、該押圧ローラ軸上に備えられた該押圧ローラの逆転を防止するワンウェイクラッチと、前記クリーニングウェブのたるみと搬送用紙の有無とを検知する検知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ウェブシートのたるみを検知し、使用済みのウェブシートの巻取り緩みを防止することで、クリーニングトナーによる画像の汚れなどの不具合を防止するとともに、別途機能を有する検知手段をたるみ検知に用いることで、機能集約による省スペース化とコストダウンを達成することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置とウェブクリーニング装置との構成を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置とウェブクリーニング装置とを示す斜視図である。 本実施形態に係るクリーニングウェブのたるみを示す概略図である。 本実施形態に係るクリーニングウェブのたるみが大きくなったことを示す概略図である。 本実施形態に係る検知手段を設けたことを示す概略図である。 本実施形態に係るクリーニングウェブのたるみを示す概略図である。 第1の実施形態に係る検知手段を設けたことを示す概略図である。 第1の実施形態に係るクリーニングウェブのたるみが増大したことを示す概略図である。 第2の実施形態に係る検知手段を設けたことを示す概略図である。 第2の実施形態に係るクリーニングウェブのたるみが増大したことを示す概略図である。
以下、本実施形態について図面により詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。本実施形態の画像形成装置は、電子写真方式でタンデム式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下「プリンタ」と記す)である。画像形成装置としては、カラーに限らず白黒でもよく、また、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置等であってもよい。
図1を用いて、プリンタとしての基本構成とその動作について説明する。ここに示したプリンタは、その基部となる画像形成装置本体1の下部に、記録材としての転写紙19が収納される給紙カセット2が配設され、その上方に画像形成部を配置した構成となっている。
画像形成部には、像担持体を備えた複数の作像手段として4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8Kを備えた作像部8と、複数のローラ4,5,6と、これらローラに巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写体としての中間転写ベルト3とを有する中間転写ユニット7と、各像担持体に光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15と、転写紙19にトナー像を定着する定着装置30とが設けられている。
作像ユニット8Y,8C,8M,8Kと中間転写ユニット7は、装置本体1に対して着脱自在とされている。中間転写ベルト3のローラ4とローラ5間は、このベルトの下部側ベルト走行辺に相当している。
中間転写ベルト3には、ローラ6と対向する部位に2次転写装置となる2次転写ローラ20が搬送経路に臨むように配設され、ローラ4と対向する部位にベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置21が配設されている。
作像部8は、この下側走行辺に対向するように配置されることで、中間転写ベルト3の下方に配設されている。各作像ユニットは、中間転写ベルト3に接する像担持体としての感光体ドラム10をそれぞれ具備している。
各感光体ドラム10の周りには、帯電装置11、現像装置12、クリーニング装置13がそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト3に接する位置における中間転写ベルト3の内側には、1次転写を行う転写手段としての転写ローラ14がそれぞれ設けられている。
本実施形態において、作像ユニット8Y,8C,8M,8Kは、基本的には同一構造に構成されており、図1では代表して作像ユニット8Kの構成にのみ符号を付している。各作像ユニットにおいて異なるのは、各現像装置12に収納されている現像剤としてのトナーの色だけである。
作像ユニット8Y,8C,8M,8Kの各現像装置12には、それぞれイエロー,シアン,マゼンタ、ブラックのトナーが収納されている。各現像装置12には、トナーが減ると、装置本体1の上部に配設されたトナー補給ボトルT1,T2,T3,T4から補給用のトナーがそれぞれ供給される。
光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラム10の表面に照射して、感光体表面に色毎の潜像を形成するものであり、本実施形態では、作像部8の下方に配置されている。
トナー補給ボトルT1,T2,T3,T4、中間転写ユニット7、作像部8、光書き込みユニット15は、同一方向に傾斜して装置本体1に内に配設されていて、これら要素を装置本体1内に水平に配置する場合に比して、その設置面積が小さくされている。
画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8の感光体ドラム10が図示しない駆動装置によって時計方向に回転駆動され、各感光体ドラム10の表面が帯電装置11によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラム10の表面には、光書き込みユニット15からレーザ光がそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。
このとき、各感光体ドラム10に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体10と現像装置12の間を通るとき、各現像装置12のトナーによってトナー像として可視像化される。
中間転写ベルト3が巻きかけられた複数のローラ4,5,6のうち、1つのローラが図示していない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト3が矢印で示す反時計周り方向に走行駆動され、他のローラが従動回転する。
このように走行する中間転写ベルト3には、イエローのトナーを有する現像装置12を具備する作像ユニット8Yで形成されたイエロートナー像が転写ローラ14によって転写される。
その転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8Mおよび8Kで形成されたシアントナー像、さらにマゼンタトナー像およびブラックトナー像が転写ローラ14によって順次重ね転写され、かくして中間転写ベルト3はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
トナー像が転写された後の各感光体ドラム10の表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置13によって感光体ドラム10の表面から除去され、次いで、その表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
給紙部2から給紙される転写紙19は、搬送経路に送り込まれ、2次転写ローラ20よりも上流である給紙側に配設されたレジストローラ対24によって、給紙タイミングを計られて、ローラ6と2次転写ローラ20との対向部に給送される。
そして、このとき2次転写ローラ20には、中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト3の表面のトナー像が転写紙19上に一括して転写される。
トナー像が転写された転写紙19は定着装置30へと搬送され、定着装置30を通過する際に熱と圧が加えられてトナー像が熔融されて定着される。トナー像が定着された転写紙19は、搬送経路の終端に位置し、装置本体1の上部により構成された排出部23へと搬送され、装置本体1の上部に構成された積載部25へと排出される。トナー像を転写紙19に転写後の中間転写ベルト3は、このベルトに残留したトナーがクリーニング装置21より除去される。
以上の説明は、転写紙19上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色または3色の画像を形成したりすることもできる。
また、本実施形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8Kの感光体ドラム上にのみ静電潜像を形成して同ユニットによって現像して転写紙19に転写し、定着装置30で定着すればよい。
図2は、本実施形態に係る定着装置30とウェブクリーニング装置40との構成を示す概略図である。本実施形態では、加熱部材として定着ローラ31を用いて説明する。
図2において、本実施形態の定着装置30は対をなす定着部材としてヒータ33によって加熱される定着ローラ31と、該定着ローラ31に圧接される加圧ローラ32とを有し、定着ローラ31の回りには転写紙19の巻き付きを防止する分離爪34と、定着ローラの表面温度を検知する温度センサ35と、定着ローラ表面の汚れを取るウェブクリーニング装置40とが配置されている。
定着ローラ31は、図示していない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、それによって加圧ローラ32が時計方向に従動回転される。そして、この回転する定着ローラ31と加圧ローラ32との間にトナー像を担持した転写紙19が挟持されると、トナー像が熱と圧力の作用を受けて溶け、転写紙19の表面に定着される。また、入口ガイド36と、出口ガイド37とが加圧ローラ32の上下方向に設けられている。
このような定着動作が行われるとき、定着ローラ31には転写紙のトナー像が接するので、定着ローラ31の表面にはトナーの移行を少なくする種々の対策が施されている。
しかし、定着ローラ31への僅かなトナーの移行は避けられず、移行したトナー量が増えると、当該トナーが転写紙19の表面に再付着して転写紙19を汚し、画像品質を劣化させるおそれがある。そこで、定着ローラ31に移行したトナーは上記ウェブクリーニング装置40によって除去される。
図2に示すように、ウェブクリーニング装置40は、回転可能に支持されていて可撓性のクリーニングウェブ44が巻回された供給ローラ41と、繰り出したクリーニングウェブ44を定着ローラ31に押し付ける押圧ローラ42と、繰り出したクリーニングウェブ44を巻き取る巻取りローラ43とを有している。
供給ローラ41、押圧ローラ42および巻取りローラ43は、例えば、図示していない定着装置30等の側板に回転自在に支持されている。また、押圧ローラ42には、クリーニングウェブ44の巻取り方向と逆方向への押圧ローラ42の回転を阻止する逆転防止機構として、押圧ローラの軸に直結されるワンウェイクラッチ(不図示)が備えられている。
クリーニングウェブ44は、布、紙、樹脂シート、樹脂フィルム、金属箔などの適宜な材料によって構成できる。しかし、図示した例では、クリーニングウェブ44が定着ローラ31の周面に摺接して該周面を清掃するとともに、その周面にオイルを塗布するように構成されているので、クリーニングウェブ44が、オイルを含浸できる材料、例えば、アラミドとPETの繊維を混合して成る不織布で構成されている。
かかるクリーニングウェブ44が定着ローラ31の周面に摺接するとき、これに含浸されたオイルが定着ローラ周面に薄く均一に塗布される。このオイルとしては、定着ローラ31の周面にトナーが移行し難くし、またその周面の潤滑性を高め、さらにその周面の摩耗を防止するオイルなどが用いられる。
上記巻取りローラ43には、クリーニングウェブ44の一端が固定されているとともに、軸の一端が図示していない駆動装置とギヤ等を介して駆動連結されている。ウェブクリーニング装置40の通常動作は、前述の巻取りローラ43に連結された駆動制御により所定の間隔で、所定の量、巻取りローラ43を回転させることでクリーニングウェブ44を移動させ、被清掃部材を清掃する。
巻取りローラ43の回転力により、クリーニングウェブ44を巻き取る力が伝わり、供給ローラ41にある未使用のクリーニングウェブ44は引き出されていく。巻取りローラ43に回収される使用済みのクリーニングウェブ44を緩みなく巻き取るためには、巻取りローラ43に巻き取られるクリーニングウェブ44に適度なバックテンションがかかっていることが必要である。
バックテンションが弱いと巻取り緩みの原因となる。緩みがあると吐き出しとなる。緩みがある状態で巻き取られたものに引き出す力が働くと、緩みを解消しながら一旦巻き取られたクリーニングウェブが引き出されていく。緩みが無ければ引き出す力が働いた場合でも、クリーニングウェブが逆流することはない。
一方、バックテンションが強すぎると、押圧ローラ42の押圧力抜け、巻取りローラ43の動作不良の懸念がある。
図3は、本実施形態に係る定着装置30とウェブクリーニング装置40とを示す斜視図である。バックテンションを与える手段として、供給ローラ41の回転を抑制するブレーキを設けることが一般的である。ブレーキの方法としては、供給ローラ41軸(あるいは駆動連結されている別の軸でも同様の効果を得ることが可能)にゴム等の摩擦力のある押圧部材等を押し当て回転負荷とする方法が考えられる。その押圧部材の材質、押圧力を調整することでブレーキ力、ひいてはバックテンション力を調整できる。
その他、押圧ローラ42によりクリーニングウェブ44を定着ローラ31へ加圧しているが、この加圧力が巻取りの負荷となっていることから、逆にバックテンションとして作用しているといえる。同様に、定着ローラ31の回転駆動によるクリーニングウェブ44との摺動摩擦もバックテンションとして作用している。既に述べたように、定着ローラ31の回転方向はクリーニングウェブ巻取りとは逆方向となっている。このような力を総合して考え適正なバックテンション力を与える。
ところが、緩みなく巻き取るためのバックテンションとクリーニングウェブ44を定着ローラ31に適正に押し付け、最適なクリーニング性能を得るためのバックテンションが両立しない場合が考えられる。また、定着ローラ31が回転している場合と静止している場合でバックテンションが異なり、巻取りにむら(緩み)が生じることが考えられる。
このような巻取りむら(緩み)が原因でクリーニングウェブ44が逆流し、図4に示すようなたるみが発生する。小さなたるみ自体は問題とならないが次に示す不具合につながる。クリーニングウェブ逆流(滞留)が続くと、クリーニングウェブ44の同じ箇所でオフセットトナーを回収し続けることとなり、やがて回収できるトナーの容量を超えると定着ローラ31に逆転移し、画像に汚れを発生させる。
また、クリーニングウェブ44のたるみが大きくなり続けると、図5に示すように、やがて用紙の搬送路をふさぎ用紙詰まりとなる。この場合、用紙を除去しても全く通紙できなくなる重大な欠陥となる。本実施形態では、このようなたるみ発生を早期に検知し、重大な不具合に繋がる前にたるみ発生を解消させる。
上述のような理由により、クリーニングウェブ44に巻取りむらが発生することは避けられない。そこで、クリーニングウェブ44にたるみが発生し検知したときに、巻取り緩みを再度巻取り動作することで締め付けることにより、緩みを解消させ、ひいてはたるみまで解消させることを考える。
次に、たるみの検知方法について説明する。図6は、本実施形態に係る検知手段51を設けたことを示す概略図である。定着装置30の下側に検知手段51が設けられる。ここでは、検知手段51は反射型フォトセンサなど非接触型センサが使用される。定着装置30の下側の水平なカバー52に検知用の穴53が形成され、検知手段51はクリーニングウェブ44のたるみを検知する。図6に示す状態では、クリーニングウェブ44はたるみもなく検知手段51の検出範囲に至っていないので何も検知しない。
図7は、本実施形態に係るクリーニングウェブ44のたるみを示す概略図である。クリーニングウェブ44のたるみが増大し大きくなった場合を示している。検知手段51の検知範囲にクリーニングウェブ44が飛び出しているので、検知手段51はウェブのたるみが増大していることを検知する。検知手段51でウェブを検知した場合、巻取りローラ43を巻き取る動作を、検知手段51はウェブがなくなることを検知するまで継続する。
次に、たるみを検知した場合の動作を説明する。たるみが増大する原因は巻取りローラ43の巻きの緩みが大きく、押圧ローラ42のニップ部の引っ張り力(定着ローラ31の回転)に負けて緩み分が引っ張り出されてしまうためである。この状態では巻取りローラ43を巻いてもクリーニングウェブ44は巻き取れないが、継続して巻き続けることで緩みが解消され、やがて通常の巻き取り動作ができるようになる。検知手段51でウェブシートのたるみを検知した場合は、検知手段51がたるみを検知しなくなるまで巻取りローラ43を巻き続ける。
(第1の実施形態)
図8は、第1の実施形態に係る検知手段61を設けたことを示す概略図である。図9は、第1の実施形態に係るクリーニングウェブ44のたるみが増大したことを示す概略図である。検知手段61は、クリーニングウェブ44の異常たるみを検出するセンサ機能と、紙搬送センサ機能とを併せ持たせた場合である。
通常、検知手段は定着装置30の入口付近に設置され、紙搬送を検知し、用紙詰まりを検知する手段として用いられている。しかし、第1の実施形態では、用紙搬送路の上流側のカバーである入口ガイド36の両側には、クリーニングウェブ検知用の穴62が形成されている。
検知手段61は、入口ガイド36の加圧ローラ32側に設置され、穴62からクリーニングウェブ44のたるみと紙搬送とを検出することができる。クリーニングウェブ44にたるみが無く、用紙が通過していない場合には、検知手段61は何も検知しない。
図9に示すように、クリーニングウェブ44のたるみが増大した場合には、用紙が通過していない場合でも、クリーニングウェブ44が検知手段61に検知されるので、クリーニングウェブ44の異常たるみを検出することが可能となる。クリーニングウェブ44の異常たるみを検出した場合の動作は、上述の通りである。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係る検知手段71を設けたことを示す概略図である。図11は、第2の実施形態に係るクリーニングウェブ44のたるみが増大したことを示す概略図である。
ウェブクリーニング装置40と定着ローラ31との下側に設けられた水平なカバー72は、入口ガイド36の片側の端部と結合している。定着ローラ31の下側のカバー72には、穴73が形成されている。定着ローラ31の下側に検知手段71を設置し、検知手段71はカバー72の穴73から、クリーニングウェブのたるみと定着ローラ31の温度とを検出できる。
この場合、図2等で示している温度センサ35を用いた上でクリーニングウェブ検知用に検知手段71を用いても、温度センサ35をなくし検知手段71にその機能を併せ持たすことも可能である。
図10に示すように、クリーニングウェブが正常な場合は、温度検知手段71は定着ローラ31の温度を検知している。図11に示すように、クリーニングウェブのたるみが大きくなり、温度検知手段71の検知範囲に飛び出してくると検知温度が急激に変化するため、クリーニングウェブ44が飛び出してきたことが検知可能となる。
なお、予めクリーニングウェブ44の使用時の温度データを取得・保持しておき、その温度と、検知手段による検知温度とを比較することで、クリーニングウェブ44の検知判定をしてもよい。クリーニングウェブ44を検知した場合の動作は、前述の通りである。
また、上記1,2の実施形態において、穴53,62,73としているが、穴に代えて透明な部材等で構成し、検知手段が検知可能な窓としてもよい。
本実施形態によれば、ウェブシートのたるみを検知し、使用済みのウェブシートの巻取り緩みを防止することで、押圧ローラ上のワンウェイクラッチが動作不良を起こした場合においても、ウェブシートの逆流を防止してウェブユニットを適正動作させることで、クリーニングトナーによる画像の汚れなどの不具合を防止するとともに、別途機能を有する検知手段をたるみ検知に用いることで、機能集約による省スペース化とコストダウンを達成することができる。
また、他の実施形態によれば、上記ウェブクリーニング装置と上記定着装置とを有することにより、ウェブシートのたるみを検知し使用済みのウェブシートの巻取り緩みを防止することで、押圧ローラ上のワンウェイクラッチが動作不良を起こした場合においても、ウェブシートの逆流を防止してウェブユニットを適正動作させることで、クリーニングトナーによる画像の汚れなどの不具合を防止するとともに、別途機能を有する検知手段をたるみ検知に用いることで、機能集約による省スペース化とコストダウンを達成する画像形成装置を提供することができる。
なお、上記実施形態の定着装置は定着ローラと加圧ローラを備えたローラ定着装置であるが、他の形式の定着装置、例えば、定着ベルトを用いるベルト定着装置等であってもよい。また、ウェブクリーニング装置によって清掃される定着部材も定着ローラに限らず、加圧ローラや定着ベルト等であってもよい。
さらに、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
1 画像形成装置本体
30 定着装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33 ヒータ
35 温度センサ
36 入口ガイド
40 ウェブクリーニング装置
42 押圧ローラ
43 巻取りローラ
44 クリーニングウェブ
51 検知手段
53 穴
特開平5−169767号公報

Claims (7)

  1. 熱源を備えた加熱部材と、該加熱部材に圧接する加圧部材とを備える定着装置の前記加熱部材または前記加圧部材に、供給ローラから巻取ローラに走行する長尺のクリーニングウェブを押しつけて前記加熱部材または前記加圧部材をクリーニングするウェブクリーニング装置であって、
    前記加熱部材または前記加圧部材に前記クリーニングウェブを押しつける押圧ローラと、
    該押圧ローラ軸上に備えられた該押圧ローラの逆転を防止するワンウェイクラッチと、
    前記クリーニングウェブのたるみと搬送用紙の有無とを検知する検知手段と、
    を有することを特徴とするウェブクリーニング装置。
  2. 前記定着装置に用紙搬送のカバーを有し、
    該用紙搬送のカバーには、前記検知手段が前記クリーニングウェブのたるみと前記搬送用紙とを検知するための穴が形成されていることを特徴とする請求項1記載のウェブクリーニング装置。
  3. 熱源を備えた加熱部材と、該加熱部材に圧接する加圧部材とを備える定着装置の前記加熱部材または前記加圧部材に、供給ローラから巻取ローラに走行する長尺のクリーニングウェブを押しつけて前記加熱部材または前記加圧部材をクリーニングするウェブクリーニング装置であって、
    前記加熱部材または前記加圧部材に前記クリーニングウェブを押しつける押圧ローラと、
    該押圧ローラ軸上に備えられた該押圧ローラの逆転を防止するワンウェイクラッチと、
    前記クリーニングウェブのたるみと前記加熱部材の表面温度とを検知する検知手段と、
    を有することを特徴とするウェブクリーニング装置。
  4. 前記定着装置の下側にカバーを有し、
    該カバーには、前記検知手段が前記クリーニングウェブのたるみと前記加熱部材の表面温度とを検知するための穴が形成されていることを特徴とする請求項3記載のウェブクリーニング装置。
  5. 前記検知手段は前記クリーニングウェブのたるみを検知した場合、該たるみが解消されるまで前記巻取ローラのクリーニングウェブ巻き取り動作を継続することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェブクリーニング装置。
  6. 前記検知手段は、所定位置の前記クリーニングウェブの有無を判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のウェブクリーニング装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のウェブクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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