JP2013224055A - タイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なるタイヤ内径のタイヤであっても、リムを交換することなくタイヤを支持することを可能にするタイヤ保持具及び、当該タイヤ保持具を使用することでタイヤ印刷を項的に行うことを可能にするタイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置を提供する。
【解決手段】タイヤ2のサイド面2aに印刷するときに、異なるタイヤ内径に対応して嵌る階段状の係合部39a,39b,39c;49a,49b,49cを有する第1,第2リム体35;45により印刷対象であるタイヤ2のビード部14(サイド部先端側)を支持させ、印刷ヘッド21をタイヤ円周方向に相対的に移動させることでタイヤ2のサイド面2aに印刷するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ2のサイド面2aに印刷するときに、異なるタイヤ内径に対応して嵌る階段状の係合部39a,39b,39c;49a,49b,49cを有する第1,第2リム体35;45により印刷対象であるタイヤ2のビード部14(サイド部先端側)を支持させ、印刷ヘッド21をタイヤ円周方向に相対的に移動させることでタイヤ2のサイド面2aに印刷するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤのサイド面に印刷を行うときに好適なタイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置に関する。
印刷ヘッドを用いてタイヤのサイド面に印刷を行う技術が知られている。例えば、タイヤのサイド面と印刷ヘッドとを対向させ、タイヤを回転させることでタイヤのサイド面に印刷を行う方式や、タイヤのサイド面と対向させた状態で印刷ヘッドを円周方向に回転させることによりタイヤのサイド面に印刷を行う方式等が知られている。
上記のように、タイヤを回転させてサイド面に印刷する場合、印刷手段としての印刷ヘッドに対して回転するタイヤの回転中心がタイヤを回転させる回転機構の回転中心と一致していないと、サイド面における印刷がタイヤの回転中心に対して偏心したものとなり、外観上、製品として好ましくない印刷不良として扱われる。このような印刷不良を防止するため、回転機構の回転中心に対してタイヤ回転中心が一致するように、印刷対象であるタイヤの内径寸法に対応する大きさの一対のリムによってタイヤ両サイドのそれぞれの開口を封止するように左右から挟み込み、タイヤ内に内圧を印加することで、タイヤを支持させ、タイヤの回転中心と回転機構の回転中心とを一致させた上で印刷することにより印刷時の偏心を防止するようにしている。
上記のように、タイヤを回転させてサイド面に印刷する場合、印刷手段としての印刷ヘッドに対して回転するタイヤの回転中心がタイヤを回転させる回転機構の回転中心と一致していないと、サイド面における印刷がタイヤの回転中心に対して偏心したものとなり、外観上、製品として好ましくない印刷不良として扱われる。このような印刷不良を防止するため、回転機構の回転中心に対してタイヤ回転中心が一致するように、印刷対象であるタイヤの内径寸法に対応する大きさの一対のリムによってタイヤ両サイドのそれぞれの開口を封止するように左右から挟み込み、タイヤ内に内圧を印加することで、タイヤを支持させ、タイヤの回転中心と回転機構の回転中心とを一致させた上で印刷することにより印刷時の偏心を防止するようにしている。
しかしながら、タイヤを支持するリムは、印刷対象であるタイヤの径サイズが変更されると、そのタイヤのタイヤサイド部の開口サイズの内径に合致するリムに交換する必要があり、リムを交換する毎に印刷ラインの流れを一旦停止させることとなるため、印刷時の生産効率向上の妨げとなっている。
そこで、本発明では、異なるタイヤサイド部の開口サイズの内径であっても、リムを交換することなくタイヤを支持してタイヤ印刷を可能とするタイヤ保持具、タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置を提供する。
上記課題を解決するためのタイヤ保持具の構成として、タイヤの両サイド部の先端側の内周部で囲まれる両開口を塞ぐように取り付けられる第1,第2リム体の、両第1,第2リム体の対向面側に、タイヤサイド部の先端側の内周部を支持する内周面と、この内周面とほぼ直角をなし、タイヤサイド部の先端側の外側部が当接する側面とより形成された係合部を有し、上記第1,第2リム体の各係合部が、対称形状となって対向し、上記開口の径サイズに応じて異なる外径の内周面を有する複数段の係合部よりなるタイヤ保持具としたことにより、一組の第1,第2リム体を用意することで、内径サイズの異なるタイヤを支持することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、複数段の係合部は、内周面の外径が小さいもの程、第1,第2リム体の対向方向に位置するようにしたことにより、支持対象のタイヤを挟むように第1,第2リム体を互いに近接させることで内径サイズの異なるタイヤのうちいずれかの係合部で支持することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、リム体の係合部の内周面の高さを5mm〜15mmの範囲とすることで、より多くの異なるタイヤ内径のタイヤに対応して支持することが可能となる。係合部の内周面の高さが5mmよりも低いと、タイヤを確実に支持することができず、また、内周面の高さが15mmよりも高いと、より多くの種類の異なるタイヤ内径のタイヤに対して適用できるように第1,第2リム体を多段化することができないので、生産性の向上に限界を与えてしまうことになる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、第1,第2リム体は、当該第1,第2リム体に支持されたタイヤに内圧の印加を可能とする機能を備えることにより、タイヤのビード部がリム体の係合部により密着するので、リム体の回転中心軸とタイヤの回転中心軸とを一致させるタイヤセンタリング精度が向上する。
また、タイヤ保持具の他の構成として、係合部は、タイヤ円周方向に断続的に形成されることにより、第1,第2リム体により支持されるタイヤ表面の露出面積を広くすることができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、一方のリム体の係合部の段数を、他方のリム体の係合部の段数よりも少なくすることにより、例えば、タイヤのサイド面を印刷するタイヤ印刷装置に本タイヤ保持具を適用した場合、印刷ヘッドと対向しない反対側の一方のリム体は、印刷領域の確保が不要であるので、印刷ヘッドと対向する側の他方のリム体の係合部の段数より少なく設定することで、印刷領域を広く設定することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、上記請求項1乃至請求項6いずれか記載のタイヤ保持具により支持されるタイヤのうち、最も小さなタイヤの内周部を支持する係合部の内周面からリム体の外縁までの距離を30mm以内とすることにより、一種類の第1,第2リム体に複数の異なるタイヤ内径のタイヤに対応した係合部を形成することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、複数段の係合部は、内周面の外径が小さいもの程、第1,第2リム体の対向方向に位置するようにしたことにより、支持対象のタイヤを挟むように第1,第2リム体を互いに近接させることで内径サイズの異なるタイヤのうちいずれかの係合部で支持することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、リム体の係合部の内周面の高さを5mm〜15mmの範囲とすることで、より多くの異なるタイヤ内径のタイヤに対応して支持することが可能となる。係合部の内周面の高さが5mmよりも低いと、タイヤを確実に支持することができず、また、内周面の高さが15mmよりも高いと、より多くの種類の異なるタイヤ内径のタイヤに対して適用できるように第1,第2リム体を多段化することができないので、生産性の向上に限界を与えてしまうことになる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、第1,第2リム体は、当該第1,第2リム体に支持されたタイヤに内圧の印加を可能とする機能を備えることにより、タイヤのビード部がリム体の係合部により密着するので、リム体の回転中心軸とタイヤの回転中心軸とを一致させるタイヤセンタリング精度が向上する。
また、タイヤ保持具の他の構成として、係合部は、タイヤ円周方向に断続的に形成されることにより、第1,第2リム体により支持されるタイヤ表面の露出面積を広くすることができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、一方のリム体の係合部の段数を、他方のリム体の係合部の段数よりも少なくすることにより、例えば、タイヤのサイド面を印刷するタイヤ印刷装置に本タイヤ保持具を適用した場合、印刷ヘッドと対向しない反対側の一方のリム体は、印刷領域の確保が不要であるので、印刷ヘッドと対向する側の他方のリム体の係合部の段数より少なく設定することで、印刷領域を広く設定することができる。
また、タイヤ保持具の他の構成として、上記請求項1乃至請求項6いずれか記載のタイヤ保持具により支持されるタイヤのうち、最も小さなタイヤの内周部を支持する係合部の内周面からリム体の外縁までの距離を30mm以内とすることにより、一種類の第1,第2リム体に複数の異なるタイヤ内径のタイヤに対応した係合部を形成することができる。
また、上記課題を解決するためのタイヤ印刷方法の態様として、上記請求項1乃至請求項7いずれか記載のタイヤ保持具を備え、このタイヤ保持具で保持されたタイヤサイド部の開口が所定サイズのタイヤと、印刷ヘッドをタイヤ円周方向に相対的に移動させてタイヤ表面に印刷するようにしたことにより、異なるタイヤ内径のタイヤに印刷するときであってもリム体の係合部のいずれかで印刷対象であるタイヤを支持することができるので、リム体を交換することなくタイヤのサイド面への印刷を連続的に行うことができる。従って、タイヤ印刷に係る工程の生産性を向上させることができる。
また、タイヤ印刷方法の他の態様として、第1,第2リム体のうち、印刷ヘッドと対向する側のタイヤサイド部先端側を支持する方のリム体の外縁が、当該リム体によって支持されるタイヤの最大幅部よりもタイヤサイド部先端側に位置するようにしたことにより、より多くの異なるタイヤ内径のタイヤに対応した係合部を形成することができるので、リム体を交換することなくタイヤのサイド面への印刷を連続的に行うことができる。従って、タイヤ印刷に係る工程の生産性を向上させることができる。
また、タイヤ印刷方法の他の態様として、印刷ヘッドが対向するタイヤサイド部の表面側に位置する一方のリム体の係合部の段数よりも他方のリム体の係合部の段数を多くすることにより、印刷領域を広く設定できる。印刷ヘッドと対向しない反対側の一方のリム体は、印刷領域を確保が不要であるので、より多くのタイヤ内径に対応可能とするように印刷ヘッドと対向する側の他方のリム体の係合部の段数よりも多くの段数を設けることにより、他方のリム体に係合しないタイヤ内径のタイヤであっても、一方のリム体を交換せずに、他方のリム体のみ交換すれば良いので、従来のように一種類のタイヤサイズのみに対応したリム体を用いたときに比べ、リム体の交換に要する時間を短縮させることができるので、タイヤ印刷に係る生産性を向上させることができる。
また、タイヤ印刷方法の他の態様として、第1,第2リム体のうち、印刷ヘッドと対向する側のタイヤサイド部先端側を支持する方のリム体の外縁が、当該リム体によって支持されるタイヤの最大幅部よりもタイヤサイド部先端側に位置するようにしたことにより、より多くの異なるタイヤ内径のタイヤに対応した係合部を形成することができるので、リム体を交換することなくタイヤのサイド面への印刷を連続的に行うことができる。従って、タイヤ印刷に係る工程の生産性を向上させることができる。
また、タイヤ印刷方法の他の態様として、印刷ヘッドが対向するタイヤサイド部の表面側に位置する一方のリム体の係合部の段数よりも他方のリム体の係合部の段数を多くすることにより、印刷領域を広く設定できる。印刷ヘッドと対向しない反対側の一方のリム体は、印刷領域を確保が不要であるので、より多くのタイヤ内径に対応可能とするように印刷ヘッドと対向する側の他方のリム体の係合部の段数よりも多くの段数を設けることにより、他方のリム体に係合しないタイヤ内径のタイヤであっても、一方のリム体を交換せずに、他方のリム体のみ交換すれば良いので、従来のように一種類のタイヤサイズのみに対応したリム体を用いたときに比べ、リム体の交換に要する時間を短縮させることができるので、タイヤ印刷に係る生産性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するためのタイヤ印刷装置の構成として、タイヤ印刷装置が、上記請求項1乃至請求項7いずれか記載のタイヤ保持具と、タイヤ表面に対向して塗料を吐出する吐出手段と、吐出手段からタイヤ表面に吐出された塗料を乾燥させる乾燥手段とを備えることにより、異なるタイヤ内径のタイヤに印刷するときであっても第1,第2リム体が階段状の係合部を備えることで係合部のいずれかで印刷対象のタイヤを支持することができるので、第1,第2リム体を交換することなくタイヤのサイド面への印刷を連続的に行うことができる。従って、タイヤ印刷に係る工程の生産性を向上させることができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
以下、図1を参照し、本発明によるタイヤ保持具、タイヤ印刷方法を含む実施形態について説明する。
タイヤ印刷装置1は、印刷対象である横向きのタイヤ2を位置決め設定するタイヤ保持具3と、タイヤ2の上向きのサイド面2aに印刷する印刷手段4とを備える。
タイヤ印刷装置1は、印刷対象である横向きのタイヤ2を位置決め設定するタイヤ保持具3と、タイヤ2の上向きのサイド面2aに印刷する印刷手段4とを備える。
タイヤ2は、トレッド部11、ショルダー部12、サイドウォール部13、ビード部14を備える。タイヤ2は、トレッド部11の円筒の両端から延長するようにショルダー部12が設けられ、ショルダー部12からタイヤ2の回転中心軸Aの方向に向けて延長するようにサイドウォール部(以下サイド部という)13、サイド部13の先端側にビード部14を備える。
図2に示すように、両サイド部13,13のビード部14の先端側は、タイヤ回転中心軸A側の内周部14Aと、外側の外面部14Bと、内側の内面部14Mとを有する。
印刷対象であるタイヤ2は、横向きの状態で搬送手段5によりタイヤ保持具3と印刷手段4とが配置された印刷位置に搬送される。搬送手段5は、搬送方向(紙面裏側から表側方向)に向かって延長するとともに左右に位置されたローラコンベアよりなり、各ローラコンベア間に横向きのタイヤ2を掛け渡すようにタイヤ2を載置して搬送する。また、搬送手段5は、タイヤ2の回転中心軸Aと一対のローラコンベア間の幅方向中心とを一致させた状態で印刷位置まで搬送する。
タイヤ保持具3は、搬送されたタイヤ2を搬送停止位置で回転させる。
タイヤ保持具3は、下側リム体35を下側から支持する下側支持機構31と、上側リム体45を上側から支持する上側支持機構32とを備え、上記下側リム体35,上側リム体45でタイヤ2の上,下の開口を塞ぐように位置されてタイヤ2を上,下方向から挟み込んで回転可能に支持する。下側支持機構31は、昇降手段33と、回転手段34と、回転軸37とで下側リム体35を支持する。
タイヤ保持具3は、下側リム体35を下側から支持する下側支持機構31と、上側リム体45を上側から支持する上側支持機構32とを備え、上記下側リム体35,上側リム体45でタイヤ2の上,下の開口を塞ぐように位置されてタイヤ2を上,下方向から挟み込んで回転可能に支持する。下側支持機構31は、昇降手段33と、回転手段34と、回転軸37とで下側リム体35を支持する。
昇降手段33は、例えば油圧ジャッキ機構により構成され、シリンダ33aを上,下に昇降する。これは、電動モータによる昇降機構、ボールねじ及びリニアモーションガイド機構による昇降機構等で構成しても良い。
回転手段34は、回転モータ36と、ギア36Aと平歯車37Aとより成り、回転モータ36の回転力でギア36A,平歯車37Aを介して回転軸37を回転させる。回転モータ36は、後述の制御手段100と接続され、制御手段100から出力される信号に基づいて回転駆動する。
下側リム体35は、搬送手段5により搬送された横置き状態のタイヤ2の下側に位置するビード部14、即ちサイド部13の先端側で囲まれる開口に下方から嵌り込んでこの開口を塞ぎ、タイヤ2の回転中心軸Aと第1リム体としての下側リム体35の中心軸とを一致させてタイヤ2を下側から支持しながら、回転力をタイヤ2に伝達するものである。下側リム体35は、後述するように外周面が階段状に形成されるほぼ断面台形状である。
下側リム体35は、回転軸37の軸心と、当該下側リム体35の中心軸とが一致するように、小径面35aを上向きにして大径面35b側を下向きにして回転軸37に固定される。下側リム体35の外周面は、大径面35b側から小径面35a側に向けて階段状に同心円状となっており、係合部39a,39b,39cが形成される。
下側リム体35は、回転軸37の軸心と、当該下側リム体35の中心軸とが一致するように、小径面35aを上向きにして大径面35b側を下向きにして回転軸37に固定される。下側リム体35の外周面は、大径面35b側から小径面35a側に向けて階段状に同心円状となっており、係合部39a,39b,39cが形成される。
各係合部39a,39b,39cは、タイヤ開口サイズが種々異なるタイヤ2の取り付けを可能とする。この場合、係合部39cが下側リム体35の内面に近く、係合部39cから係合部39bを経て係合部39aの順に配置されている。同図では、中間程度のタイヤ開口サイズタイヤ2の下側のビード部14即ち先端部が、中間の大きさの係合部39bに係合している状態を示す。各係合部39a,39b,39cは、図2の部分拡大図に示すように、先端側としてのビード部14側のビード内周部14Aが接する内周面39Aと、外面部14Bが係合する側面39Bとにより構成される。
各係合部39a,39b,39cの内周面39Aは、下側リム体35の中心軸と平行方向に形成される。また、側面39Bは、下側リム体35の中心軸に直角方向に延長するように形成される。側面39Bの幅Mは、例えば1インチ程度で、内周面39Aの高さNは、例えば、5mm〜15mmの範囲に設定される。
図1において、上側支持機構32は、下側リム体35とでタイヤ2を挟み込む第2リム体としての上側リム体45を備える。上側リム体45は、横フレーム42の先端側に取り付けられる。横フレーム42は、後端がフレーム41に取り付けられ、先端に鉛直下方向に延長する支持軸43を備える。支持軸43は、下側支持機構31の下側リム体35の中心軸と軸心が一致するように横フレーム42の先端に固着される。
上側リム体45は、下側リム体35と上,下対称形状となっており、断面逆台径となっており、外周面が階段状に形成される錐体であって、支持軸43の軸心と当該上側リム体45の中心軸、即ちタイヤ中心軸Aとが一致するように、小径面45aを下向きにして大径面45b側が支持軸43の下端にベアリング44等を介して回転自在に取り付けられる。上側リム体45の外周面には、大径面側45bから小径面側45aに向けて階段状の複数の係合部49a,49b,49cを備える。即ち、各係合部49a,49b,49cは、ビード部14のビード内周部14Aが接する内周面49Aと、この内周面49Aと直角でかつ外側の外面部14Bが係合する側面49Bとにより構成される。
この場合、係合部39aと係合部49aが、係合部39bと係合部49bが、係合部39cと係合部49cが、上下方向において正確に対向している。
従って、下側支持機構31の昇降手段33を駆動して下側リム体35を上昇させることで、所定のタイヤ幅サイズのタイヤ2の下側のサイド部13の先端側としてのビード部14で囲まれる開口に下側リム体35のいずれかの係合部39a,39b,39cを係合させ、タイヤ2の上側のビード部14で囲まれる開口に上側リム体45のいずれかの係合部49a,49b,49cに係合するまで、下側リム体35とともにタイヤ2を上昇させて、下側リム体35と、上側リム体45とでタイヤ2を挟み込むことで、下側リム体35と上側リム体45とでタイヤ2を保持しつつ、タイヤ2を回転させてタイヤ2のサイド面2aを印刷ヘッド21で印刷できる。
従って、下側支持機構31の昇降手段33を駆動して下側リム体35を上昇させることで、所定のタイヤ幅サイズのタイヤ2の下側のサイド部13の先端側としてのビード部14で囲まれる開口に下側リム体35のいずれかの係合部39a,39b,39cを係合させ、タイヤ2の上側のビード部14で囲まれる開口に上側リム体45のいずれかの係合部49a,49b,49cに係合するまで、下側リム体35とともにタイヤ2を上昇させて、下側リム体35と、上側リム体45とでタイヤ2を挟み込むことで、下側リム体35と上側リム体45とでタイヤ2を保持しつつ、タイヤ2を回転させてタイヤ2のサイド面2aを印刷ヘッド21で印刷できる。
以下、図3を用いて、本実施形態に係る下側リム体35及び上側リム体45の係合部39a,39b,39c;49a,49b,49cの設定方法について説明する。なお、下側リム体35の係合部39a,39b,39cと上側リム体49の係合部49a,49b,49cは、同一の寸法で形成される。以下、下側リム体35及び上側リム体49の外周面に形成される係合部39a,39b,39c;49a,49b,49cが、13インチから15インチのタイヤ2に対して共用可能なように3段で構成する場合について説明する。タイヤ2のビード部14の近傍にはサイド面2aには、円周方向に沿ってタイヤ2の製造年月日や製造工場を示すシリアルナンバーが刻印される刻印領域がある。この刻印領域は、刻印の視認性を維持するために、印刷を行うことは不可とされており、タイヤサイズの大小に関わらず、タイヤ内径の外側20mm〜30mmの範囲である。従って、リム体35;45の外縁35A;45Aが、ビード部14の内周面から20mm〜30mmの範囲内にあるようにリム体35;45の大きさを設定しておくことで、タイヤサイズの大小に関わらず、刻印領域よりも半径方向外側がサイド面2aにおける印刷領域とすることができる。
また、印刷ヘッド21と対向する側のリム体45の大きさは、上側リム体45の外縁45Aが、リム体35;45によって支持されるタイヤ2の最大幅部Wmaxよりもビード部14側に位置する大きさとすることで、サイド面2aにおける印刷領域を広く設定することができる。
また、印刷ヘッド21と対向する側のリム体45の大きさは、上側リム体45の外縁45Aが、リム体35;45によって支持されるタイヤ2の最大幅部Wmaxよりもビード部14側に位置する大きさとすることで、サイド面2aにおける印刷領域を広く設定することができる。
図3に示すように、最も小径な13インチのタイヤ2のサイズに対応する係合部39c,49cの外周面(内周面39A;49A)の直径は、13インチ×25.4mm=330.2mmである。但し、1インチ=25.4mmとしている。従って、13インチのときの印刷可能領域は、直径にして330.2mm+30mm×2=390.2mm以上の範囲となる。
一方、最も大径な15インチのタイヤ2のサイズに対応する係合部39a,49aの外周面(内周面39A;49A)の直径は、15インチ×25.4mm=381mmである。また、ビード部14の引っ掛かり高さである側面39Bの幅Mを4.5mmとすれば、上側リム体45の外径は381mm+4.5mm×2=390mmとなる。従って、上側リム体45の外径は、13インチの印刷可能範囲よりも小さいため、13インチから15インチの3種類のタイヤ内径に共用可能なように、15インチに対応した係合部39a,49aを形成しても印刷を妨げることがない。また、各インチ毎の偏平率に関わらず、タイヤサイズが異なる複数のタイヤ2に対して1つのリム体を共用させることができるので、サイド面2aにおける印刷を円滑に行うことができる。
例えば、印刷工程へのライン上を上記3サイズ以上の種類のタイヤ2が搬送される場合には、1つの搬送ライン上に、13インチから15インチ、16インチから18インチ、19インチから21インチに対応する、異なる大きさの上側リム体45を備えるタイヤ印刷装置1を複数設けておき、各タイヤ印刷装置1に対応したタイヤ内径のタイヤ2のみ印刷するようにすれば、タイヤ印刷に係る生産効率を向上させることができる。
印刷手段4は、タイヤ2に印刷を実施する印刷装置であって、タイヤ2のサイド面2aに対してインク等を吐出する印刷ヘッド21と、印刷ヘッド21を印刷対象に対して移動させる印刷ヘッド移動機構とを備える。
印刷ヘッド移動機構は、印刷ヘッド21をタイヤ2のサイド面2aに対する位置を調節する高さ方向移動機構23と、印刷ヘッド21をタイヤ2の半径方向に移動させる径方向移動機構24とにより構成される。
印刷ヘッド移動機構は、印刷ヘッド21をタイヤ2のサイド面2aに対する位置を調節する高さ方向移動機構23と、印刷ヘッド21をタイヤ2の半径方向に移動させる径方向移動機構24とにより構成される。
高さ方向移動機構23は、搬送手段5の印刷位置において、搬送されたタイヤ2の上側のサイド面2aよりも上方まで延長するように床面から立設された支柱25の上端側に取り付けられる。高さ方向移動機構23は、例えば、レール23Aとスライダ23Bからなるリニアガイドであって、支柱25の上端側において、レール23Aが鉛直方向を向けて支柱25に取り付けられ、図外の駆動手段の駆動によってレール23Aの延長方向に沿ってスライダ23Bを移動させる。
径方向移動機構24は、高さ方向移動機構23と同様に、レール24A及びレール24A上を移動するスライダ24Bからなるリニアガイドが適用される。径方向移動機構24は、レール24Aの一端が高さ方向移動機構23のスライダ23Bに固定され、他端が搬送されたタイヤ2の回転中心軸Aの軸線上に向けて水平に延長するように配置される。
印刷ヘッド21は、径方向移動機構24のスライダ24Bから鉛直方向に延長する延長部材26の下端に取り付けられる。印刷ヘッド21は、例えば、インクジェットヘッドであって、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ホワイト、ブラック等のインクをノズルから吐出することで印刷を実行する。
印刷ヘッド21は、図外のインク供給機構から供給されたインクを吐出するノズルを配列したノズル面21aを備え、印刷ヘッド21の内部に配置された例えば圧電素子を伸縮させることで、ノズルに連通するインク質の容積を変化させて、ノズルの開口からインクを吐出する。なお、印刷ヘッド21の直後には、印刷対象であるサイド面2aに付着した図外のインク乾燥手段が設けられる。インク乾燥手段は、例えば、紫外線照射ランプ(以下、UVランプという)である。なお、印刷ヘッド21の直後とは、印刷ヘッド21による印刷の進行方向の移動元側を意味する。
制御手段100は、いわゆるコンピュータであって、演算手段としてのCPU、記憶手段としてのROM,RAM、通信手段としての入出力インターフェイスを備え、記憶手段には、タイヤ印刷に係る動作を制御するための制御プログラムが記憶され、制御プログラムを実行することによりタイヤ保持具3における昇降手段33、回転手段34と、印刷手段4とに信号を出力して、タイヤ2のサイド面2aへの印刷動作を実施させる。また、記憶手段は、図外の入力手段から入力されるタイヤサイズに応じたタイヤ内径及びタイヤ厚みを記憶してタイヤ2に対する下側リム体35の上昇位置を調節する。
制御手段100は、上記プログラムに基づいてタイヤ保持具3を制御するタイヤ位置制御手段101と、タイヤ2のサイド面2aに印刷する印刷手段4を制御する印刷制御手段102として機能する。
制御手段100は、上記プログラムに基づいてタイヤ保持具3を制御するタイヤ位置制御手段101と、タイヤ2のサイド面2aに印刷する印刷手段4を制御する印刷制御手段102として機能する。
以下、タイヤ印刷を開始するまでの、タイヤ2の位置の設定方法について説明する。
タイヤ位置制御手段101は、例えば、搬送手段5に設けられた図外のセンサから印刷位置にタイヤ2が搬送されたことを検知すると、昇降手段33に信号を出力して下側リム体35を所定の高さまで上昇させる。昇降手段33に出力される信号は、搬送手段5によるタイヤ2の搬送時に、搬送手段5の上方に設けられた図外のバーコードリーダによりタイヤ2のサイド面2aに貼付されたバーコードを読み取り、この読み取った情報に基づいて、タイヤ位置制御手段101がタイヤ寸法を記憶手段から読み出すことで、タイヤ支持回転装置の下側リム体35と上側リム体45とでタイヤ2を挟み込むように、下側リム体35を上昇させる信号である。
タイヤ位置制御手段101は、例えば、搬送手段5に設けられた図外のセンサから印刷位置にタイヤ2が搬送されたことを検知すると、昇降手段33に信号を出力して下側リム体35を所定の高さまで上昇させる。昇降手段33に出力される信号は、搬送手段5によるタイヤ2の搬送時に、搬送手段5の上方に設けられた図外のバーコードリーダによりタイヤ2のサイド面2aに貼付されたバーコードを読み取り、この読み取った情報に基づいて、タイヤ位置制御手段101がタイヤ寸法を記憶手段から読み出すことで、タイヤ支持回転装置の下側リム体35と上側リム体45とでタイヤ2を挟み込むように、下側リム体35を上昇させる信号である。
昇降手段33により下側リム体35が上昇を開始すると、タイヤ内径に対応する下側リム体35のいずれかの係合部39a,39b,39cに下側に位置するビード部14の内周部14Aと、外面部14Bが係合し、さらに昇降手段33が所定の位置まで下側リム体35を上昇させると、上側リム体45のいずれかの係合部49a,49b,49cにタイヤ2の上側に位置するビード部14の内周部14Aと、外面部14Bが係合することで、タイヤ2が一対のリム体35;45によって支持される。一対のリム体35;45によって支持されたタイヤ2は、上,下リム体35;45の中心軸とタイヤ2の回転中心軸Aとが一致した状態となる。
次に、タイヤ位置制御手段101は、印刷制御手段102に印刷開始の信号を出力するとともに、回転モータ36に信号を出力してタイヤ2を所定の回転速度で回転させる。そして、印刷制御手段102は、印刷手段4の印刷ヘッド移動機構を制御して印刷ヘッド21からインクを吐出しながら、乾燥手段により乾燥させることでタイヤ2の上側のサイド面2aの印刷を実行させる。
次に、印刷手段4による一方のサイド面2aへの印刷動作が終了すると、印刷制御手段102は、タイヤ位置制御手段に信号を出力して、片側のサイド面2aの印刷の終了を報知する。印刷の終了の報知を受けたタイヤ位置制御手段101は、回転モータ36に信号を出力してタイヤ2の回転を停止させる。タイヤ2の回転が停止すると、タイヤ位置制御手段101は、昇降手段に信号を出力して、タイヤ2が搬送手段5に載置されるまで下降させる。これにより、タイヤ2の上側に位置するビード部14と上側リム体45との係合が開放され、さらに、下側リム体35が下降して、下側のサイド面2aが搬送手段5に当接すると、下側リム体35とタイヤ2の下側のビード部14との係合が開放される。
このようにタイヤ2の一方のサイド面2aの印刷が完了したタイヤ2は、作業者によりタイヤ2のサイド面2aの上下の入れ替えが行なわれ、制御手段100に接続された図外のボタンを押下することで、上記タイヤ2の昇降動作及び他方のサイド面2aの印刷動作が行なわれる。そして、両方のサイド面2aの印刷が完了したタイヤ2は、図外の搬送手段により後工程へと搬送される。
上記実施形態では、一対のリム体35;45によって支持された状態でタイヤ2のサイド面2aに印刷するとして説明したが、一対のリム体35;45に支持された状態のタイヤ2内に内圧を印加するようにしても良い。
具体的には、タイヤ印刷装置1の上側支持機構の支持軸43に中空パイプを用い、当該中空パイプの中空部の下端を上側リム体45の小径面45aに開口させるように上側リム体45を支持軸43に回転自在に取り付け、中空部の上端を空気注入装置と接続して、上,下リム体35;45によって支持されたタイヤ内部に空気を供給してタイヤ2に内圧を印加するようにすれば良い。
具体的には、タイヤ印刷装置1の上側支持機構の支持軸43に中空パイプを用い、当該中空パイプの中空部の下端を上側リム体45の小径面45aに開口させるように上側リム体45を支持軸43に回転自在に取り付け、中空部の上端を空気注入装置と接続して、上,下リム体35;45によって支持されたタイヤ内部に空気を供給してタイヤ2に内圧を印加するようにすれば良い。
空気注入装置は、例えば、空気供給源と、配管と、圧力制御バルブとにより構成すれば良い。空気供給源は、例えばコンプレッサにより構成し、コンプレッサと支持軸の中空部の上端とを配管により接続すれば良い。また、圧力制御バルブは、コンプレッサの空気の吐出口から上側リム体の開口までの間のいずれかに設け、制御手段100により所定の内圧が印加されるように制御すれば良い。
このように、タイヤ2内に空気を注入することにより、上下のリム体35;45により支持されるタイヤ2のビード部14;14がリム体35;45に密着するので、リム体35;45の中心軸とタイヤ2の回転中心軸Aとを一致させるタイヤ印刷装置1におけるタイヤ2のセンタリング精度が向上し、タイヤ印刷を精度良く行うことができる。例えば、偏平率の低いタイヤ2の場合には、タイヤ2のサイド面2aの剛性が確保されているため、上,下リム体35;45により支持された状態でも十分な精度で印刷することが可能である。また、偏平率の高いタイヤ2の場合には、空気注入装置によりタイヤ2内に空気を充填することにより、空気を充填しないときよりも、より精度の高い印刷が可能となる。
また、上記実施形態では、係合部の数量を上下のリム体とも3段として説明したが、段数は、上記3段に限らない。図4に示すように、特に、印刷ヘッド21と対向しない側の下側リム体35は、上側リム体45よりも係合部39d,39eを多く形成しておくことで、上側リム体45の交換が必要となったときに、上側リム体45のみ交換すれば良いのでリム体の交換に要する時間を、従来のように上下とも交換するときに比べて短縮させることができるので、下側リム体35の係合部の段数を上側リム体45の係合部の段数よりも多く設定しておくことで、生産効率を向上させることができる。また、下側リム体35は、タイヤ2を挟んで印刷ヘッド21の逆側に位置するタイヤ2のサイド面2aのうち非印刷面側にあるので、どのような大きさであっても印刷を妨げることがない。従って、上側リム体45よりも多くのタイヤ内径に対応するように係合部39を形成しておくことで、上側リム体45では支持できないタイヤ内径のタイヤ2を印刷するときでも、上側リム体45のみ交換すれば良いので、従来のように、上下のリム体を交換するときに比べて、リム体の交換に係る時間を短縮して印刷工程に係る生産効率を向上させることができる。
また、上側,下側リム体35;45は、タイヤ2の用途毎に用意するようにしても良い。例えば、乗用車用の偏平率の低いタイヤ2の場合には、タイヤ2のサイド面2aの厚さが薄いため段数を減らすことで複数のタイヤ内径で共用することが可能となり、また、トラック、バスなどの偏平率の高いタイヤ2の場合には、タイヤ2のサイド面2aの厚さが厚いため段数を増やすことで複数のタイヤ内径で共用することが可能となる。
また、上側,下側リム体35;45は、ビード部14の円周方向に沿って連続的に係合する階段円錐状に限らず、円周方向に断続的な錐体状であっても良い。具体的には、上側,下側リム体35;45は、図5に示すように、ビード部14を円周方向に断続的に支持するように形成しても良い。特に、印刷ヘッド21側に位置する上側リム体45を上側のビード部14を断続的に支持するように形成しておくことで、印刷領域をより広く設定することもできる。
また、上記実施形態では、タイヤ2を横向きにしてタイヤ2のサイド面2aに印刷するとして説明したが、一対のリム体35;45により支持されるタイヤ2の向きは、横向きに限らず縦向きであっても良い。要は、タイヤ2のサイド面2aのうち印刷を行う印刷ヘッド21側に位置する一方のリム体の係合部の数を他方のリム体の係合部の数に比べて多く設定しておくことにより、タイヤ2と、タイヤ2を回転させるリム体35;45とのセンタリングを精度良く行うことができるとともに、複数のタイヤ内径に対応できるので生産効率をより向上させることができる。
また、本発明のタイヤ保持具3は、タイヤ2の印刷のときに用いるとして説明したが、本発明は、これに限定されず、タイヤの内,外を検査するときのX線照射、超音波照射、タイヤのトリミング加工などで用いることも可能であり、印刷用に限定されない。
また、本発明のタイヤ保持具3は、タイヤ2の印刷のときに用いるとして説明したが、本発明は、これに限定されず、タイヤの内,外を検査するときのX線照射、超音波照射、タイヤのトリミング加工などで用いることも可能であり、印刷用に限定されない。
1 タイヤ印刷装置、2 タイヤ、2a サイド面、3 タイヤ保持具、
4 印刷手段、5 搬送手段、21 印刷ヘッド、21a ノズル面、
35;45 リム体、39;49 係合部、100 制御手段。
4 印刷手段、5 搬送手段、21 印刷ヘッド、21a ノズル面、
35;45 リム体、39;49 係合部、100 制御手段。
Claims (11)
- タイヤの両サイド部の先端側の内周部で囲まれる両開口を塞ぐように取り付けられる第1,第2リム体を備えたタイヤ保持具であって、
両第1,第2リム体の対向面側には、タイヤサイド部の先端側の内周部を支持する内周面と、この内周面とほぼ直角をなし、タイヤサイド部の先端側の外側部が当接する側面とより形成された係合部を有し、
上記第1,第2リム体の各係合部は、対称形状となって対向し、上記開口の径サイズに応じて異なる外径の内周面を有する複数段の係合部よりなることを特徴とするタイヤ保持具。 - 上記複数段の係合部は、内周面の外径が小さいもの程、第1,第2リム体の対向方向に位置されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ保持具。
- 前記リム体の係合部の内周面の高さは、5mm〜15mmの範囲である請求項1又は請求項2記載のタイヤ保持具。
- 前記第1,第2リム体に支持されたタイヤに内圧を印加する請求項1乃至請求項3いずれか記載のタイヤ保持具。
- 前記係合部は、タイヤ円周方向に断続的に形成される請求項1乃至請求項4いずれか記載のタイヤ保持具。
- 一方のリム体の係合部の段数は、他方のリム体の係合部の段数よりも少ない請求項1又は請求項5いずれか記載のタイヤ保持具。
- 上記リム体により支持されるタイヤのうち最も小さなタイヤの内周部を支持する上記係合部の内周面からリム体の外縁までの距離が30mm以内である請求項1乃至請求項6いずれか記載のタイヤ保持具。
- 上記請求項1乃至請求項7いずれか記載のタイヤ保持具を備え、このタイヤ保持具で保持されたタイヤサイド部の開口が所定サイズのタイヤと、印刷ヘッドをタイヤ円周方向に相対的に移動させてタイヤ表面に印刷するタイヤ印刷方法。
- 第1,第2リム体のうち、印刷ヘッドと対向する側のタイヤサイド部先端側を支持する方のリム体の外縁が、当該リム体によって支持されるタイヤの最大幅部よりもタイヤサイド部先端側に位置する請求項8記載のタイヤ印刷方法。
- 印刷ヘッドが対向するタイヤサイド部の表面側に位置する一方のリム体の係合部の段数は、他方のリム体の係合部の段数よりも少ない請求項8又は請求項9記載のタイヤ印刷方法。
- 上記請求項1乃至請求項7いずれか記載のタイヤ保持具と、
タイヤ表面に対向して塗料を吐出する吐出手段と、
前記吐出手段からタイヤ表面に吐出された塗料を乾燥させる乾燥手段と、
を備えるタイヤ印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012095982A JP2013224055A (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | タイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012095982A JP2013224055A (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | タイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013224055A true JP2013224055A (ja) | 2013-10-31 |
Family
ID=49594456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012095982A Pending JP2013224055A (ja) | 2012-04-19 | 2012-04-19 | タイヤ保持具及びタイヤ印刷方法並びにタイヤ印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013224055A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015159967A1 (ja) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | 株式会社ミマキエンジニアリング | タイヤプリンター |
JP2018079612A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ保持具、タイヤ印刷装置及びタイヤ印刷方法 |
KR102011334B1 (ko) * | 2018-02-13 | 2019-08-14 | (주)아세아엠텍 | 접지구조를 갖는 휠 지지장치 |
KR20190097797A (ko) * | 2018-02-13 | 2019-08-21 | (주)아세아엠텍 | 휠 지지장치 |
CN111868499A (zh) * | 2018-03-26 | 2020-10-30 | 株式会社神户制钢所 | 轮胎试验机 |
-
2012
- 2012-04-19 JP JP2012095982A patent/JP2013224055A/ja active Pending
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