JP2008036955A - インクジェット記録装置、その装置のメンテナンス処理方法及びプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、その装置のメンテナンス処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】連続シートを含むいかなるサイズの記録媒体であっても、記録ヘッドによる記録処理と、記録ヘッドに対するメンテナンス処理とを実現し、記録ヘッドに対するメンテナンス処理におけるパージ処理を、短時間に行うことが可能なインクジェット記録装置、その装置のメンテナンス処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】メンテナンス制御部21は、メンテンス処理におけるフラッシング処理の実行と判定すると、制御部20に搬送機構10の退避位置への移動と、可動される流路規制部18の可動と、を行わせ、空気流路26を確保させる。メンテナンス制御部21は、制御部20にヘッド駆動部22の設定を変更させた後に、記録ヘッド2によるインク滴27の吐出を指示する。メンテナンス制御部21は、インク吸引ファン19の駆動を制御部20に指示させ、当該インク吸引ファン19に飛翔中(浮遊中)のインク滴27を、空気流路26を介して吸引させ、回収インク溜め42に回収させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録ヘッドの複数のインク吐出ノズルに対し、メンテナンス処理(回復処理)を行うインクジェット記録装置に関する。
ライン型記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置は、記録媒体への記録処理(印刷)を高速に行うことが可能な記録装置として近年注目を集めている。
このライン型記録ヘッドは、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に、記録媒体の幅以上の長さに亘り複数のノズルによるノズル列を形成した構成を有し、例えば一つの長尺記録ヘッド、あるいは複数の短尺記録ヘッドを記録媒体の搬送方向の前後で互い違いに配設して構成される。
このようなインクジェット記録装置に用いられるインク(水性インク)は、一般に、記録ヘッド(ライン型記録ヘッド)内で長時間放置されると水分の蒸発等により増粘する。 この増粘したインクは、記録ヘッドのノズルに目詰まりを引き起こさせ、記録ヘッドのノズルによるインク滴の吐出に支障をきたす虞がある。
このような記録ヘッドのノズルの目詰まり等を回復させる方法としては、ヘッドメンテナンス処理がある。このヘッドメンテナンス処理には、大別してパージ処理とフラッシング処理の2つがある。
パージ処理は、記録ヘッド内のインクを加圧してノズルからインクを排出させたり、ノズルからインクを吸引することで、増粘した記録ヘッド内のインクを外へ排出させると共に、記録ヘッド内に新しいインクを供給することで記録ヘッド内のインクを入れ替える処理等を行う。
このパージ処理には、記録ヘッド内のインクの増粘を回復させるだけでなく、例えば記録ヘッド内のチャネル(インク室)に固形物や気泡が詰まり、ノズルから正常にインクを吐出できなくなったような場合にも、ノズルを確実に回復させる効果がある。
このパージ処理の際には、当該パージ処理により記録ヘッドのノズル周辺にインクを残留(付着)したままにすると、ノズルからのインク吐出に悪影響を及ぼすとの観点から、例えばワイプブレードによる残留インクの払拭処理を併用する場合もある。
従って、このようなパージ処理を実現するためには、排出したインクを受滴するための受滴キャップ、吸引のための吸引キャップ、さらにこれらキャップのインクを回収するためのインクパン等を含むインク受滴部材が必要となる。
このようなパージ処理は、インクを多量に排出させる処理となるため、その分長時間行われる。
また、このようなパージ処理を行うインクジェット記録装置では、インク受滴部材を記録ヘッドのノズルに対向する位置へ移動させて行うため、このインク受滴部材の移動時間だけパージ処理の処理時間を長くする。
一方フラッシング処理は、ノズル周辺のインクの増粘を回復させる処理として、記録ヘッドによる記録処理(記録動作)により複数のノズルからインクを吐出させることで、ヘッドメンテナンス処理を行う。
このフラッシング処理は、ジョブ情報(記録データ、記録媒体サイズ指定情報、及び記録枚数指定情報を含む)による記録処理の、例えば先行の記録処理と、後続の記録処理との間で行われる。
これは、インクジェット記録装置が、ジョブ情報により所定サイズの記録データで多数(長時間)記録処理した場合、記録ヘッドのノズルによっては長時間インク吐出されずに放置されるノズルが存在するため、このノズル周辺のインクが増粘してしまう。
フラッシング処理は、このようにパージ処理までは必要としないインクの増粘を回復させる処理として、パージ処理に比べ短時間で行われる。
従って、このようなフラッシング処理は、各ジョブ情報による一連の記録処理の間に行われるので、記録処理の能率(生産性)を向上させるためにも短時間の処理が望まれる。
このようにインクジェット記録装置のヘッドメンテナンス処理は、記録ヘッド内のチャネル(インク室)のインクの増粘や、記録ヘッド内のチャネルにおける固形物や気泡の詰まりの回復としてパージ処理を確実に行い、且つ先行の記録処理と、後続の記録処理との間等で行われるフラッシング処理をいかに短時間で行うかが重要となる。
このようなヘッドメンテナンス処理を短時間で行う技術としては、例えば特許文献1のインクジェット記録装置に、ヘッドメンテナンス機構の構成と、そのヘッドメンテナンス機構の制御シーケンスとが開示されている。
特許文献1のインクジェット記録装置は、ヘッドホルダに固定された記録ヘッドと、当該記録ヘッドに対向し、記録紙(用紙)の搬送方向に離間して配設されるローラ間にプラテン設け、このローラに帯電ベルトを架設させた記録紙(用紙)の搬送機構とを配設している。
この特許文献1のインクジェット記録装置は、各記録ヘッドの吐出口列が対向する位置に、帯電ベルトにはスリットを設け、プラテンには開口を設け、さらにこの開口の下方にキャップホルダと、キャップ手段(含むインク除去払拭部材)と、を含むヘッドメンテナンス機構を配設している。
そして、特許文献1のインクジェット記録装置は、帯電ベルトに設けられたスリットが、各記録ヘッドの吐出口列に対向する位置で帯電ベルトを一旦停止させ、この状態でヘッドメンテナンス機構を上昇させることにより、各記録ヘッドから吐出されるインクの受容と、吐出口列の密閉とによるパージ処理を行っている。
また、特許文献1のインクジェット記録装置は、フラッシング処理においても、記録ヘッドから吐出されるインクを、帯電ベルトのスリットと、プラテンの開口とを介して、キャップホルダに受容させることで行っている。
特許文献1のインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドの吐出口列が対向する位置に、ヘッドメンテナンス機構を配設し、このヘッドメンテナンス装置を所定の位置に上昇させるだけで行えるので、ヘッドメンテナンス処理におけるパージ処理と、フラッシング処理とを、短時間で実現する。
特開2004−268477号公報( [要約] 、図1)
しかしながら、特許文献1のインクジェット記録装置は、ヘッドメンテナンス処理において、記録処理を行う記録媒体が所定のサイズでカットされた、当該カット紙の使用のみを想定しており、記録媒体がロール状に巻かれた記録紙等による連続シートの場合、この連続シートを一旦帯電ベルト上から取り除かない限り、ヘッドメンテナンス処理を行うことができない。
また、特許文献1のインクジェット記録装置は、帯電ベルトにスリットを、プラテンに開口を設けているので、記録媒体が帯電ベルト上に載置されて搬送された際、当該記録媒体の平面性が損なわれる虞がある。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルと、記録媒体とのギャップ(隙間)が変化した場合、記録品質の劣化を招くので、記録媒体の平面性確保は非常に重要である。
そこで本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、連続シートを含むいかなるサイズの記録媒体であっても、記録ヘッドによる記録処理と、記録ヘッドに対するメンテナンス処理とを実現し、記録ヘッドに対するメンテナンス処理におけるパージ処理を、短時間に行うことが可能なインクジェット記録装置、その装置のメンテナンス処理方法及びプログラムの提供を目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の態様の一つであるインクジェット記録装置は、少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を搬送面に載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置において、記録処理が行われる位置と、メンテナンス処理が行われる退避位置との間で、搬送機構を昇降させる昇降機構と、記録ヘッドの複数のノズルより吐出された飛翔中のインク滴を吸引する少なくとも1つのインク吸引ファンと、飛翔中のインク滴をインク吸引ファン側へ規制する流路規制部と、インク吸引ファンの駆動を少なくとも制御するメンテナンス制御部と、を少なくとも備え、メンテナンス制御部は、記録ヘッドの複数のノズルに対し、インク吸引ファンの動作を伴うメンテンス処理を行わせる、ことを特徴とする。
また、本発明の別の態様の一つであるメンテナンス処理方法は、少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置が、メンテナンス処理におけるフラッシング処理を行うためのメンテナンス処理方法であって、ユーザ指示、又はジョブ情報管理処理によりフラッシング処理の指示があったか否かを判定し、フラッシング処理の指示があったと判定された場合に、後続するジョブ情報による記録処理を中止させ、先行するジョブ情報による記録処理が終了したか否かを判定し、先行するジョブ情報による記録処理が終了したと判定した場合に、搬送機構の退避を行い、搬送機構が退避位置に移動されたか否かを判定し、搬送機構が退避位置に移動されたと判定した場合に、フラッシング処理のインク滴の吐出条件に変更してからインク滴の吐出と、インク吸引ファンの駆動によるインク滴の吸引と、を行い、フラッシング処理の終了か否かを判定し、フラッシング処理の終了と判定した場合に、インク滴の吐出の停止と、インク吸引ファンの駆動の停止と、搬送機構の退避前の位置への移動と、を行い、搬送機構が退避前の位置に移動されたか否かを判定し、搬送機構が退避前の位置に移動されと判定された場合に、搬送機構の移動の停止を行う、ことを特徴とする。
また、本発明のさらに別の態様の一つであるプログラムは、少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置が、メンテナンス処理におけるフラッシング処理を行うための制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、ユーザ指示、又はジョブ情報管理処理によりフラッシング処理の指示があったか否かを判定する処理と、フラッシング処理の指示があったと判定された場合に、後続するジョブ情報による記録処理を中止させる処理と、先行するジョブ情報による記録処理が終了したか否かを判定する処理と、先行するジョブ情報による記録処理が終了したと判定した場合に、搬送機構の退避として昇降機構を駆動させる処理と、搬送機構が退避位置に移動されたか否かを判定する処理と、搬送機構が退避位置に移動されたと判定した場合に、フラッシング処理によるインク滴の吐出条件の変更として、ヘッド駆動部への設定変更及び変更後のインク滴の吐出と、インク吸引ファンの駆動によるインク滴の吸引と、を行わせる処理と、フラッシング処理の終了か否かを判定する処理と、フラッシング処理が終了と判定した場合に、ヘッド駆動部にインク滴の吐出の停止と、インク吸引ファンの駆動の停止と、昇降機構による搬送機構の退避前の位置への移動と、を行わせる処理と、搬送機構が退避前の位置に移動されたか否かを判定する処理と、搬送機構が退避前の位置に移動されと判定された場合に、昇降機構を停止させる処理と、を演算処理装置に行わせる、ことを特徴とする。
本発明によれば、連続シートを含むいかなるサイズの記録媒体であっても、記録ヘッドによる記録処理と、記録ヘッドに対するメンテナンス処理とを実現し、記録ヘッドに対するメンテナンス処理におけるパージ処理を、短時間に行うことが可能なインクジェット記録装置、その装置のメンテナンス処理方法及びプログラムを提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成例を示す図である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aは、少なくとも1つの記録ヘッド2、及びヘッド駆動部22を有する記録部28と、記録ヘッド2に対するメンテナンス処理(回復処理)におけるパージ処理を行うためのメンテナンス機構17と、不図示の記録媒体を載置して搬送方向へ搬送する搬送機構10と、搬送機構10を記録媒体が載置して搬送される搬送面位置に対し昇降(退避)させる昇降機構11と、流路規制部18と、インク吸引ファン19と、インクジェット記録装置1Aを統括制御すると共に、本発明のメンテナンス処理に係る制御を行わせるメンテナンス制御部21を有する制御部20と、を少なくとも備える。
このインクジェット記録装置1Aの制御部20には、外部機器としての上位装置29が例えばLAN等を介して接続される。
図1の記録部28には、記録媒体搬送方向の上流側より、例えば(K)ブラック、(C)シアン、(M)マゼンタ及び(Y)イエロの順に4つの記録ヘッド2を配設した構成が示されているが、この構成に限定されない。
記録部28の各記録ヘッド2は、上位装置29から通知されるジョブ情報(記録データ、記録媒体サイズ指定情報、及び記録枚数指定情報を含む)に基づいて、制御部20がヘッド駆動部22に指示を与え、さらヘッド駆動部22が各記録ヘッド2を駆動することで、記録媒体への記録処理と、後述するメンテナンス処理とを行う。
搬送機構10は、記録媒体搬送方向の上流側に設けられた駆動ローラ5に、プラテン8を介して従動ローラ6を対向して設け、この駆動ローラ5と従動ローラ6とに無端の搬送ベルト3をテンションローラ7で張設して架設することで、ベルト搬送機構を構成している。
搬送機構10は、駆動ローラ5に設けられたベルト駆動部4における例えばモータを、制御部20の指示により駆動させることで、搬送ベルト3を記録媒体搬送方向へ搬送し、駆動ローラ5、従動ローラ6、及びテンションローラ7で周回させる。
また、搬送機構10は、記録媒体が搬送ベルト3に載置搬送される際、この搬送ベルト3の裏面が摺動するプラテン8の面に対する反対側の面に、少なくとも1つの媒体吸引ファン9を設けている。この媒体吸引ファン9は、制御部20の指示により駆動され、プラテン8に多数形成された孔(不図示)と、搬送ベルト3に多数形成された孔(不図示)とを介して、搬送ベルト3上に載置された記録媒体を吸引して搬送ベルト3上に吸着させる。
メンテナンス機構17は、例えばメンテナンス処理を行わない記録処理の際に、記録ヘッド2に隣接する位置で収納させ、メンテナンス処理(パージ処理)を行う際に記録ヘッド2のノズルに対向する位置へ移動させる構成とする。
なお、図1は、メンテナンス機構17として、インク受滴部材のみを図示しており、このインク受滴部材の移動機構やパージ処理に必要な構成要素を省略している。
このメンテナンス機構17のインク受滴部材は、図1に示されるように、流路規制部18の一部を構成するように、少なくとも隣接する記録ヘッド2間の隙間を塞ぐような形状を有して配設される。
メンテナンス機構17は、制御部20によりメンテナンス処理の実行を指示されると、例えば搬送機構10の下降に同期して下方へ移動し、その後水平移動と上昇とにより記録ヘッド2のノズルに対向する位置へ移動される。
そしてメンテナンス機構17は、制御部20が指示するパージ処理のシーケンスに基づいてパージ処理を行う。
なお、一般に知られるパージ処理としては、記録ヘッド2のインク供給経路の大気開放経路を閉じてから加圧ポンプ等で例えば20kPa程度に加圧し、記録ヘッド2内の各チャネルのインクをそれぞれのノズルから吐出させる。そして吐出された当該インクは、インク受滴部材に受滴させ、受滴したインクを廃液タンク等で回収する。
このようなパージ処理は、設定される条件(実行パターン)により異なるが、通常3〜20分程度の時間を要する。
図1には、メンテナンス機構17のインク受滴部材を、前述した記録部28の記録ヘッド2の数量に対応した数量の構成が示されているが、この構成に限定されない。
昇降機構11は、プランジャ12と、このプランジャ12を移動させるプランジャ駆動部13と、このプランジャ駆動部13を支持するための支持ピン14を立設する支持部材15と、を有する。
昇降機構11は、搬送機構10のプラテン8に設けられた係合軸23に、プランジャ12を係合させ、プランジャ駆動部13がプランジャ12を移動させる構成を有する。
昇降機構11は、制御部20の指示で、プランジャ駆動部13がプランジャ12を移動させることにより、搬送機構10を当該搬送機構10の搬送面位置に対し、昇降(退避)させる。
昇降機構11は、プラテン8とプランジャ12とを係合軸23で係合させ、搬送機構10の昇降に、支持部材15の支持ピン14で支持されたプランジャ駆動部13を従動させる際、支持部材15を当該支持部材15の回転軸15aで回動(矢印e)させながら移動させる。
これにより、プランジャ12は、当該搬送機構10の昇降過程(矢印c)において、略垂直を保ちながらプランジャ駆動部13により移動(矢印d)されて、搬送機構10の荷重を垂直に受ける構成としたことにより昇降機構11の耐性を増している。
流路規制部18は、昇降される搬送機構10を、記録ヘッド2とメンテナンス機構17とを除く、当該インクジェット記録装置1Aにおける他の構成要素に対して略密閉するように配設される。
そしてインクジェット記録装置1Aの流路規制部18は、ヒンジ24により回動可能な流路規制部18dを有する。この流路規制部18dは、制御部20の指示により、例えば不図示のソレノイドを駆動させることで開閉させる構成とする。
インク吸引ファン19は、記録媒体搬送方向の下流側におけるインクジェット記録装置1Aの側面側(背面側)の流路規制部18に配設される。
インク吸引ファン19は、制御部20の指示で駆動され、記録ヘッド2から吐出された飛翔(浮遊)するインク滴を吸引する。
制御部20は、本発明に係るメンテナンス処理の制御と、インクジェット記録装置1A,1Bにおける各構成要素の制御と、を行うもので、例えば制御機能及び演算機能を有するMPU(Micro Processor Unit:演算処理装置)及び制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)やMPUのワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)等からなる処理回路、及びインクジェット記録装置の制御に関する設定値等を保存する不揮発性メモリを少なくとも備える。
本発明に係るインクジェット記録装置1A,1Bの実施形態では、後述するメンテナンス制御部21を、制御部20の演算処理装置が実行するプログラムとして、例えば前述したROMに記憶する。
なお、メンテナンス制御部21は、制御部20の演算処理装置により制御される信号処理回路としても良い。
次に、本発明に係るインクジェット記録装置によるメンテンス処理(フラッシング処理)を図2乃至図4を参照しながら説明する。
図2は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによりフラッシング処理が行われた際の正面図である。
図3は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによるフラッシング処理を模式的に示した図である。
図4は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによりフラッシング処理が行われた際の上面図である。
なお、図2乃至図4は、前述した図1と同じ構成要素に同じ符号を付して説明している。
本発明に係るフラッシング処理は、インクジェット記録装置1Aの操作パネル(不図示)によりフラッシング処理の指示があった場合、又はジョブ情報管理処理として、例えば記録ヘッド2の複数のノズルにおいて、一部のノズルが所定時間インクを吐出せず放置された状態の後に、この放置された一部のノズルを用いる記録処理のジョブ情報が発令された、等をメンテナンス制御部21が判定した場合、に実行される。
そして実行されたフラッシング処理の停止は、フラッシング処理開始と同時に、フラッシング処理の経過時間を計測し、このフラッシング処理の経過時間と、ユーザにより設定可能なフラッシング処理設定時間とを比較した結果が一致した際に、停止させる。このフラッシング処理設定時間は、5〜10秒と短時間の設定で良い。
本発明に係るインクジェット記録装置のフラッシング処理は、このフラッシング処理設定時間により実行することで、記録ヘッド2の複数のノズル周辺において、インクの増粘を回復する。
なお、このフラッシング処理設定時間は、前述した制御部20の例えば不揮発性メモリに記憶させる。
このノズル放置時間は、記録処理に使用されるインクが水生インクの場合、約10分となる。
また、本発明に係るフラッシング処理の際は、記録ヘッド2の通常の記録処理によるインク吐出に対し、インク吐出量を少なく、且つインク吐出速度が遅くなるようにヘッド駆動部22の設定を変更している。
この理由は、記録ヘッド2から吐出した1ドロップのインク滴が空気抵抗により終端速度に達するまでの距離が、インク吐出量(インク滴量)、吐出速度、及びインクの比重により決まるからである。
従って、本発明に係るフラッシング処理の際は、例えば記録ヘッド2のノズル駆動電圧を下げる設定、又はノズル駆動電圧の印加時間を短くする設定を、制御部20がヘッド駆動部22へ指示する。
なお、制御部20がヘッド駆動部22へ指示する設定値は、前述した制御部20の例えば不揮発性メモリに予め記憶しておく。
メンテナンス制御部21は、フラッシング処理の実行指示があると、制御部20に後続するジョブ情報による記録処理における記録媒体の搬送(搬入)を停止させると共に、先行するジョブ情報による指定記録枚数の記録処理が完了して最後の記録媒体が排出されるまで、フラッシング処理を実行せずに待機させる。
次にメンテナンス制御部21は、最後の記録媒体が排出されると、制御部20に昇降機構11の駆動(退避)を開始させると共に、流路規制部18dをb方向に回動させて記録媒体排出口25を閉じさせる。
次にメンテナンス制御部21は、記録媒体排出口25が閉じられ、且つ搬送機構10が所定の位置に退避されると、制御部20にフラッシング処理による記録ヘッド2の駆動をヘッド駆動部22に指示させて、記録ヘッド2の複数のノズルよりインクを吐出させると共に、インク吸引ファン19を駆動させる。
これにより、記録ヘッド2のノズルから吐出されたインクは、図2に示されるように、空気流路口26aから流入した3つの矢印で示された空気流nにより、末広がりの空気流路26に沿ってインク吸引ファン19側へ移動される。
記録ヘッド2から吐出されたインク滴27は、図3に示されるように、インク初速P
で吐出された後徐々にインク速度はゼロとなり、空気流nにより、末広がりの空気流路26に沿って進みインク吸引ファン19側へ移動される。
インク吸引ファン19により吸引される空気流nは、この末広がりの空気流路26を構成することで、空気流路口26aから流入した直後の空気流nが、最も流速が速くなることから、インク吸引ファン19から一番遠い記録ヘッド2から吐出されたインク滴27も確実に吸引される。
空気流nに混ざったインク滴27は、図4に示されるように、フィルタ41によりインク滴27と空気流nとに分離される。そして分離されたインク滴27が回収インク溜め42に回収され、分離された空気流nがインクジェット記録装置1Aの外に排気される。
なお、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aは、フラッシング処理のインク吸引ファン19を記録媒体搬送方向の下流側に1つ備えた構成としたが、これに限らず、例えば記録ヘッド2の上方にインクジェット記録装置1Aの外気に連通する空気流路と、この空気流路に接続される送風ファンとを設け、この送風ファンによる空気流を隣接する記録ヘッド2間における記録ヘッド2と、メンテナンス機構17との隙間を介して空気流路26に送風する構成を追加しても良い。
次に、本発明のインクジェット記録装置によるフラッシング処理の動作処理について説明する。
図5は、本発明のインクジェット記録装置によるフラッシング処理の動作処理を示すフローチャートである。
本発明に係るフラッシング処理は、制御部20の演算処理装置がメンテナンス制御部21におけるプログラムを実行することにより実現される。
メンテナンス制御部21は、まずステップS1において、フラッシング処理の指示があったか否かを判定する。
このフラッシング処理の指示には、例えばインクジェット記録装置1A,1Bの操作パネルによりユーザ指示があった場合と、又はジョブ情報管理処理として、例えば記録ヘッド2の複数のノズルにおいて、一部のノズルが所定時間インクを吐出せず放置された状態の後に、この放置された一部のノズルを用いる記録処理のジョブ情報が発令された、等をメンテナンス制御部21が判定した場合と、が含まれる。
メンテナンス制御部21は、フラッシング処理の指示が無いとと判定した場合(ステップS1、NO)、ステップS1で待機処理させる。
また、メンテナンス制御部21は、ステップS1において、フラッシング処理の指示があったと判定した場合(ステップS1、YES)、ステップS2へ処理を移行させる。
次にメンテナンス制御部21は、ステップS2において、後続するジョブ情報による記録処理を中止させる処理として、記録媒体の搬送(搬入)の停止を制御部20に行わせてから、ステップS3へ処理を移行させる。
次にメンテナンス制御部21は、ステップS3において、先行するジョブ情報による記録処理における最後の記録媒体が排出されたか否かを判定する。
メンテナンス制御部21は、先行するジョブ情報による記録処理における最後の記録媒体が排出されていないと判定した場合(ステップS3、NO)、ステップS3で待機処理させる。
また、メンテナンス制御部21は、ステップS3において、先行するジョブ情報による記録処理における最後の記録媒体が排出されたと判定した場合(ステップS3、YES)、ステップS4へ処理を移行させ、搬送機構10の退避として昇降機構11を駆動させる。
次にメンテナンス制御部21は、ステップS5において、搬送機構10が退避位置に移動されたか否かを判定する。
メンテナンス制御部21は、ステップS5において、搬送機構10が退避位置に移動していないと判定した場合(ステップS5、NO)、ステップS5で待機処理させる。
また、メンテナンス制御部21は、ステップS5において、搬送機構10が退避位置に移動されたと判定した場合(ステップS5、YES)、ステップS6へ処理を移行させ、フラッシング処理のインク吐出条件の変更として、ヘッド駆動部22への設定変更及び変更後のインク滴の吐出と、インク吸引ファン19の駆動によるインク滴の吸引と、を行わせる。
次にメンテナンス制御部21は、ステップS7において、フラッシング処理の終了か否かを判定する。
メンテナンス制御部21は、ステップS7において、フラッシング処理の終了ではないと判定した場合(ステップS7、NO)、ステップS7で待機処理させる。
また、メンテナンス制御部21は、ステップS7において、フラッシング処理の終了と判定した場合(ステップS7、YES)、ステップS8へ処理を移行させ、ヘッド駆動部22によるインク滴の吐出の停止と、インク吸引ファン19の駆動停止によるインク滴の吸引の停止と、昇降機構11の駆動による搬送機構10の退避前の位置への移動と、を行わせる。
次にメンテナンス制御部21は、ステップS9において、搬送機構10が退避前の位置へ移動したか否か判定する。
メンテナンス制御部21は、ステップS9において、搬送機構10が退避前の位置へ移動していないと判定した場合(ステップS9、NO)、ステップS9で待機処理させる。
また、メンテナンス制御部21は、ステップS9において、搬送機構10が退避前の位置へ移動したと判定した場合(ステップS9、YES)、ステップS10へ処理を移行させ、昇降機構11の駆動を停止させて搬送機構10の停止を行い、本動作処理を終了させる。
なお、本動作処理では、インク吸引ファン19の駆動によるインク滴の吸引の前に、インク滴の流路を規制するための流路規制部18における可動式の流路規制部18d、又は流路規制部18g,18fを可動させる処理を、演算処理装置にさらに行わせる。
以上説明したように、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによれば、記録ヘッド2のインク増粘を回復させるためのフラッシング処理を、搬送機構10を退避させインク吸引ファン19を駆動させるだけで行えるので、短時間にフラッシング処理を行うことができる。
また、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによれば、記録媒体搬送方向の上流側から下流側に向け末広がりの空気流路26を構成したので、インク吸引ファン19から一番遠い記録ヘッド2から吐出されたインク滴27も確実に吸引することができる。
この空気流路26を実現する流路規制部18は、メンテナンス機構17のインク受滴部材が、当該流路規制部18の一部を構成するように、少なくとも隣接する記録ヘッド2間の隙間を塞ぐような形状を有して配設されるので、流路規制部18としての部材を減らすことができる。
さらに、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aによれば、フラッシング処理の際に、記録ヘッド2の通常の記録処理によるインク吐出に対し、インク吐出量を少なく、且つインク吐出速度が遅くなるようにヘッド駆動部22の設定を変更しているので、記録ヘッド2から吐出されたインク滴27を確実に吸引することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置について図6及び図7を参照しながら説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bの構成例において、フラッシング処理が行われた際の正面図である。
図7は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bによりフラッシング処理が行われた際の上面図である。
なお、本第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bの説明においては、前述した第1の実施形態と同等の構成要素に同じ符号を付し、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
本第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bは、前述した第1の実施形態に係るインクジェット記録装置1Aに対し、インク吸引ファン19を記録ヘッド2の数量に対応した数量だけ配設している点、流路規制部18が記録部28から略垂直下方へ移動可能に配設される流路規制部18g,18fを有する点、及び搬送機構10が2つの昇降機構11a,11bにより昇降される点、が異なる。
図6の記録部28には、記録媒体搬送方向の上流側より、例えば(K)ブラック、(C)シアン、(M)マゼンタ及び(Y)イエロの順に4つの記録ヘッド2を配設した構成が示されているが、この構成に限定されない。
また、図6には、メンテナンス機構17のインク受滴部材を、前述した記録部28の記録ヘッド2の数量に対応した数量の構成が示されているが、この構成に限定されない。
昇降機構11a,11bは、プランジャ12と、このプランジャ12を移動させるプランジャ駆動部13と、をそれぞれ有する。
昇降機構11a,11bは、搬送機構10のプラテン8の両端に係合軸23a,23bを設け、この係合軸23a,23bにプランジャ12をそれぞれ係合させ、それぞれのプランジャ駆動部13がそれぞれのプランジャ12を移動させる構成を有する。
昇降機構11a,11bは、制御部20の指示で、それぞれのプランジャ駆動部13がそれぞれのプランジャ12を矢印g方向へ移動させることにより、搬送機構10を略水平に昇降させる。
これにより、それぞれのプランジャ12は、当該搬送機構10の昇降過程において、略垂直を保ちながらそれぞれのプランジャ駆動部13により移動さて、搬送機構10の荷重を垂直に受ける構成としたことにより昇降機構11の耐性を増している。
流路規制部18g,18fは、記録部28から搬送機構10の搬送ベルト3に向け、略垂直下方へ移動可能に配設され、フラッシング処理の開始前に、流路規制部18g,18fを、搬送機構10の搬送ベルト3との間で空気流路口31aが確保されるように矢印f方向へ移動することで、記録部28をインクジェット記録装置1Bにおける他の構成要素に対して略密閉する。
この流路規制部18g,18fは、例えばラック(不図示)が形成され、このラックにそれぞれ噛合するピニオン30a,30bを回動させる例えばモータ(不図示)を、制御部20の指示により駆動させることで開閉させる構成とする。
インク吸引ファン19は、記録ヘッド2の数量に対応した数量だけ、インクジェット記録装置1Bの背面側の流路規制部18に配設される。
インク吸引ファン19は、制御部20の指示で駆動され、記録ヘッド2から吐出された浮遊するインクを吸引する。
以上説明したように、第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bによれば、記録ヘッド2のインク増粘を回復させるためのフラッシング処理を、搬送機構10を退避させインク吸引ファン19を駆動させるだけで行えるので、短時間にフラッシング処理を行うことができる。
また、第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bによれば、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aに対して、インク吸引経路を最短にし、且つインク吸引ファン19を記録ヘッド2の数量に対応した数量だけ配設しているので、記録ヘッド2から吐出されたインク滴27を、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aより、さらに確実に吸引することができる。
この空気流路31を実現する流路規制部18は、メンテナンス機構17のインク受滴部材が、当該流路規制部18の一部を構成するように、少なくとも隣接する記録ヘッド2間の隙間を塞ぐような形状を有して配設されるので、流路規制部18としての部材を減らすことができる。
さらに、第2実施形態に係るインクジェット記録装置1Bによれば、フラッシング処理の際に、記録ヘッド2の通常の記録処理によるインク吐出に対し、インク吐出量を少なく、且つインク吐出速度が遅くなるようにヘッド駆動部22の設定を変更する際、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1Aに対し、インク吐出量を多く、且つインク吐出速度を速く設定しても、記録ヘッド2から吐出されたインク滴27を確実に吸引することができる。
なお、前述した本発明に係る第1,第2実施形態では、水性インクによる説明としたが、これに限らず、油性インク、UVインク等を含む他のインクにおいても本発明を適用できる。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、開示される要旨を逸脱しない範囲で、適宜、構成要素について変形及び組み合わせることができる。
例えば本発明に係る第2実施形態のインクジェット記録装置1Bに、前述した記録ヘッド2の上方にインクジェット記録装置1Bの外気に連通する空気流路と、この空気流路に接続される送風ファンとを設け、この送風ファンによる空気流を隣接する記録ヘッド2間における記録ヘッド2と、メンテナンス機構17との隙間を介して空気流路31に送風させる構成を追加しても良い。
また、各構成要素の中から所望に応じて、幾つかの構成要素を削除して実施することもできる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置によるフラッシング処理の装置全体の動作状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置によるフラッシング処理におけるインク滴の状態を更に模式的に説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置によるフラッシング処理における上面図である。 本発明のインクジェット記録装置によるフラッシング処理の動作処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置によるフラッシング処理の装置全体の動作状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置によるフラッシング処理における上面図である。
符号の説明
1A,1B インクジェット記録装置
2 記録ヘッド
3 搬送ベルト
4 ベルト駆動部
5 駆動ローラ
6 従動ローラ
7 テンションローラ
8 プラテン
9 媒体吸引ファン
10 搬送機構
11(11a,11b) 昇降機構
12 プランジャ
13 プランジャ駆動部
14 支持ピン
15 支持部材
15a,16 回転軸
17 メンテナンス機構
18(18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g) 流路規制部
19 インク吸引ファン
20 制御部
21 メンテナンス制御部
22 ヘッド駆動部
23(23a,23b) 係合軸
24 ヒンジ
25 記録媒体排出口
26 空気流路
26a,31a 空気流路口
27 インク滴
28 記録部
29 上位装置
30a,30b ピニオン
n 空気流
p インク滴初速
41 フィルタ
42 回収インク溜め

Claims (19)

  1. 少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を搬送面に載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置において、
    記録処理が行われる位置と、前記メンテナンス処理が行われる退避位置との間で、前記搬送機構を昇降させる昇降機構と、
    前記記録ヘッドの複数のノズルより吐出された飛翔中のインク滴を吸引する少なくとも1つのインク吸引ファンと、
    前記飛翔中のインク滴を前記インク吸引ファン側へ規制する流路規制部と、
    前記インク吸引ファンの駆動を少なくとも制御するメンテナンス制御部と、
    を少なくとも備え、
    前記メンテナンス制御部は、前記記録ヘッドの複数のノズルに対し、前記インク吸引ファンの動作を伴うメンテンス処理を行わせる、
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記メンテナンス機構は、前記記録ヘッドの複数のノズルより吐出された前記インク滴を受滴するためのインク受滴部を少なくとも有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク受滴部は、前記流路規制部の一部を構成するように、少なくとも隣接する前記記録ヘッド間の隙間を、塞ぐような形状を有して配設される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記メンテナンス制御部を、前記メンテンス処理を行わせるためのプログラムとして記憶する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドを駆動するためのヘッド駆動部をさらに備え、
    前記メンテナンス制御部は、前記インク吸引ファンの動作を伴うメンテンス動作を行う前に、前記ヘッド駆動部に対し前記記録ヘッドによる1ドロップ時のインク吐出量の設定を可変させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記昇降機構は、前記搬送面に直交する方向へ移動可能なプランジャを少なくとも有する、ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インク吸引ファンは、前記記録媒体が搬送される搬送方向において、前記搬送機構より下流側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インク吸引ファンは、前記記録ヘッドより下方の位置で、且つ前記退避位置に移動された前記搬送機構の前記搬送面より上方の位置で、且つ前記記録媒体の搬送方向に直交する側面側に、前記記録ヘッドの数量と同数だけ設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記インク吸引ファンの排気側には、フィルタ及び回収インク溜めが設けられている、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記搬送機構と、前記搬送機構により排出された前記記録媒体の排出経路と、の間を遮蔽する、
    可動式の前記流路規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記退避位置に移動された前記搬送機構の前記搬送面の近傍位置に、前記搬送面に直交する方向で移動可能な、
    可動式の前記流路規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記流路規制部は、昇降される前記搬送機構を、前記記録ヘッド、前記メンテナンス機構、及び前記インク吸引ファンを除く他の構成要素に対して、略密閉するように配設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記流路規制部は、前記退避位置に移動された前記搬送機構の搬送ベルトに対し、空気流路口を確保するように移動された際、前記記録ヘッドを、前記インク吸引ファンを除く他の構成要素に対して、略密閉するように配設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記メンテナンス制御部は、前記搬送機構を前記退避位置に移動させてから、前記インク吸引ファンの動作を伴うメンテンスの動作を行わせる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記搬送機構は、前記退避位置において、前記記録処理の前記搬送面に対し傾斜される、
    ことを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録装置。
  16. 少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置が、前記メンテナンス処理におけるフラッシング処理を行うためのメンテナンス処理方法であって、
    ユーザ指示、又はジョブ情報管理処理により前記フラッシング処理の指示があったか否かを判定し、
    前記フラッシング処理の指示があったと判定された場合に、後続するジョブ情報による記録処理を中止させ、
    先行する前記ジョブ情報による記録処理が終了したか否かを判定し、
    先行する前記ジョブ情報による記録処理が終了したと判定した場合に、前記搬送機構の退避を行い、
    前記搬送機構が退避位置に移動されたか否かを判定し、
    前記搬送機構が退避位置に移動されたと判定した場合に、前記フラッシング処理のインク滴の吐出条件に変更してからインク滴の吐出と、インク吸引ファンの駆動による前記インク滴の吸引と、を行い、
    前記フラッシング処理の終了か否かを判定し、
    前記フラッシング処理の終了と判定した場合に、前記インク滴の吐出の停止と、インク吸引ファンの駆動の停止と、前記搬送機構の退避前の位置への移動と、を行い、
    前記搬送機構が前記退避前の位置に移動されたか否かを判定し、
    前記搬送機構が前記退避前の位置に移動されと判定された場合に、前記搬送機構の移動の停止を行う、
    ことを特徴とするメンテナンス処理方法。
  17. 前記インク滴の吸引の前に、当該インク滴の流路を規制するための流路規制部の一部を可動する工程を有する、
    ことを特徴とする請求項16に記載のメンテナンス処理方法。
  18. 少なくとも1つの記録ヘッドと、当該記録ヘッドの複数のノズルを回復するためのメンテナンス処理を行うメンテナンス機構と、記録媒体を載置して搬送する搬送機構と、を少なくとも有するインクジェット記録装置が、前記メンテナンス処理におけるフラッシング処理を行うための制御を演算処理装置に行わせるためのプログラムであって、
    ユーザ指示、又はジョブ情報管理処理により前記フラッシング処理の指示があったか否かを判定する処理と、
    前記フラッシング処理の指示があったと判定された場合に、後続するジョブ情報による記録処理を中止させる処理と、
    先行する前記ジョブ情報による記録処理が終了したか否かを判定する処理と、
    先行する前記ジョブ情報による記録処理が終了したと判定した場合に、前記搬送機構の退避として昇降機構を駆動させる処理と、
    前記搬送機構が退避位置に移動されたか否かを判定する処理と、
    前記搬送機構が退避位置に移動されたと判定した場合に、前記フラッシング処理によるインク滴の吐出条件の変更として、ヘッド駆動部への設定変更及び変更後のインク滴の吐出と、インク吸引ファンの駆動による前記インク滴の吸引と、を行わせる処理と、
    前記フラッシング処理の終了か否かを判定する処理と、
    前記フラッシング処理が終了と判定した場合に、前記ヘッド駆動部に前記インク滴の吐出の停止と、前記インク吸引ファンの駆動の停止と、前記昇降機構による前記搬送機構の退避前の位置への移動と、を行わせる処理と、
    前記搬送機構が前記退避前の位置に移動されたか否かを判定する処理と、
    前記搬送機構が前記退避前の位置に移動されと判定された場合に、前記昇降機構を停止させる処理と、
    を前記演算処理装置に行わせる、ことを特徴とするプログラム。
  19. 前記インク滴の吸引の前に、当該インク滴の流路を規制するための流路規制部の一部を可動させる処理を、前記演算処理装置にさらに行わせる、
    ことを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
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