JP2003039703A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、印策速度を低下させること
なく高品質の印刷が可能なインクジェット印刷装置を得
ることである。 【解決手段】 本発明のインクジェット印刷装置におい
ては、フラッシュ処理をミシン目部分などの印刷範囲外
に行うようにすればよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
るための複数のノズルを有するヘッドを持ち、印刷用紙
を移動させながら印刷を行うインクジェット印刷装置に
関するものであり、特にノズルからのインク滴の吐出不
良対策に関する。

【０００２】

【従来の技術】インク滴をノズルから吐出して、印刷を
行うインクジェット印刷装置においては、インク溶剤の
蒸発によるインクの増粘や固着、インク内への気泡混
入、あるいはノズル部への紙粉の付着などによって、そ
のノズルからのインク吐出が異常になることがある。こ
れを解消するためのリフレッシュ処理としては、ノズル
からインクを吐出するフラッシュ処理か、ヘッドの先端
部すなわちノズル開口が形成されたヘッド端面を拭くワ
イプ処理か、ヘッドの先端を吸引装置に押し付けてノズ
ルからインクを吸引する吸引処理の少なくとも一つを行
う必要がある。

【０００３】図３に従来のインクジェット印刷装置にお
いて、リフレッシュ処理を実行している様子を示す。従
来のインクジェット印刷装置は、リフレッシュ処理が必
要になると印刷を一旦停止して、ヘッド１００をインク
吸収部材１２０がある位置に移動しリフレッシュ処理を
実行している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
印刷装置では、ノズルのリフレッシュ処理を実行する場
合は、ヘッドの移動または、吐出されたインクを吸収す
るためのインク吸収部材をヘッドの吐出面に位置するよ
うに移動させる必要があり、その間印刷を停止しなけれ
ばならず、印刷速度が低下するという問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】通常の印刷においては、
ある頁の印刷範囲と次頁の印刷範囲の間に印刷しない印
刷範囲外の部分が存在する。この点に着目し、本発明に
おいては、連続して印刷を行っている時にも印刷を停止
せず、印刷用紙の印刷範囲外の部位にフラッシュ処理を
行うことで、リフレッシュ処理のためのヘッドの移動な
どを行う必要が無くなり、印刷速度の低下が少ないイン
クジェット印刷装置を得ることができる。

【０００６】また、本発明のインクジェット印刷装置に
おいては、連続用紙のミシン目に重なるようにノズルを
リフレッシュすることで、印刷したドットを目立たなく
することが出来る。

【０００７】フラッシュ処理の実行は、ノズルを複数の
グループに分け、一回のフラッシュ処理毎に異なるグル
ープのノズルを駆動することで一回のフラッシュ処理に
おけるインク吐出のドット数を減らし、印刷したドット
を目立たなくすることが出来る。

【０００８】また、一定時間吐出されないノズルを検出
し、このノズルのみフラッシュ処理を実行することで、
フラッシュ処理におけるインクの使用量を減らし、印刷
したドットを目立たなくすることができる。

【０００９】更に、インク滴の大きさを変えることが出
来る場合には、最も小さいドットを吐出することによ
り、フラッシュ処理におけるインクの使用量を減らし、
印刷したドットを目立たなくすることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
説明する。

【００１１】図１に本発明の一例の概略図を示す。図１
において、１００はヘッド、１１０は印刷用紙を示す。

【００１２】ヘッド１００は、図示しないノズルからイ
ンクを吐出し、印刷用紙１１０に印刷を行う。印刷用紙
１１０は、図示しない印刷用紙駆動装置１３０により、
矢印の方向に搬送され順次印刷が行われる。

【００１３】印刷中にヘッド１００のリフレッシュ処理
が必要になった場合、インクジェット印刷装置は、ある
頁の印刷が終了した後に、印刷用紙１１０を矢印の方向
に搬送する。印刷範囲外の部分がヘッド１００に対向し
た位置にきた時、図示しない印刷制御部１４０が、ヘッ
ド１００からインクを吐出させてノズルのフラッシュ処
理を実行する。

【００１４】この時、ヘッド１００の用紙搬送方向の幅
が、印刷範囲外よりも長い場合、ヘッド１００のすべて
のノズルを一度にフラッシュ処理を行うと、印刷範囲に
ドットが印刷されてしまう。これを防ぐため、印刷制御
部１４０が、印刷範囲外にあるノズルのみ順次駆動する
ようにすればよい。

【００１５】また、フラッシュ処理により印刷されたド
ットを目立たなくするために、印刷範囲外の部分にドッ
トがまばらに印刷されるように印刷制御部１４０がノズ
ルを駆動することが効果的である。

【００１６】図２に、本発明の他の例の概略図を示す。
この場合、印刷用紙１１０頁の境にミシン目があるの
で、ミシン目上にインク滴が着弾するように印刷制御部
１４０が、ノズルを駆動すればフラッシュ処理により吐
出されたドットを目立たなくすることが出来る。

【００１７】フラッシュ処理の実行は、全てのノズルを
一度に駆動しても良いが、ノズルを複数のグループに分
け、１ページ毎に異なるグループのノズルを駆動するこ
とで、一回のフラッシュ処理において吐出するドット数
を減らし、目立たなくすることが出来る。

【００１８】また、印刷制御部１４０において、一定時
間吐出されないノズルを検出し、このノズルのみインク
を吐出することにより、フラッシュ処理におけるインク
の使用量を減らし、また吐出するドット数が減るので用
紙上のドットを目立たなくすることができる。

【００１９】インク滴の大きさを変えることが出来るイ
ンクジェット印刷装置においては、吐出可能な最も小さ
いドットを吐出することにより、フラッシュ処理におけ
るインクの使用量を減らし、また、印刷したドットを目
立たなくすることができる。

【００２０】

【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、印刷中
に、印刷を中断することなく、ノズルのリフレッシュ処
理が可能となり、印刷速度の低下を最小限とすることが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一例を示す概略図

【図２】 本発明の他の例を示す概略図

【図３】 従来のインクジェット印刷装置のリフレッシ
ュ処理を示す概略図

【符号の説明】

１００はヘッド、１１０は印刷用紙、１２０はインク吸
収部材、１３０は印刷用紙駆動装置、１４０は印刷制御
部である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】インク滴を吐出するための複数のノズルを
   有するヘッドを持ち、前記ノズルから記録用紙にインク
   滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置におい
   て、印刷用紙上の印刷範囲外にフラッシュ処理を行うこ
   とを特徴とするインクジェット印刷装置。
2. 【請求項２】印刷用紙のミシン目上にフラッシュ処理を
   行う請求項１記載のインクジェット印刷装置。
3. 【請求項３】ノズルを複数のグループに分け、異なるグ
   ループのノズルを駆動してフラッシュ処理を実行するこ
   とを特徴とする請求項１または２記載のインクジェット
   印刷装置。
4. 【請求項４】一定時間吐出されないノズルを検出し、こ
   のノズルのみフラッシュ処理を実行することを特徴とす
   る請求項１または２記載のインクジェット印刷装置。
5. 【請求項５】印刷可能な最も小さいドットを吐出してフ
   ラッシュ処理を実行することを特徴とする請求項１また
   は２記載のインクジェット印刷装置。