JP4065489B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色のインクを用いて記録を行うインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、単色のインク、またはカラー記録に対応した複数色のインクを被記録材(紙、布、OHP用紙、プリント回路基板など)の上に吐出することによって、画像を形成する方式である。この記録方式を採用したインクジェット記録装置としては、例えば、記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジと、被記録材を搬送する搬送部と、これらを制御する制御部と、を具備したものがある。
【0003】
このようなインクジェット記録装置は、記録ヘッドを被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせながら、記録ヘッドにおける複数の吐出口からインク滴を吐出させる動作と、被記録材を副走査方向に搬送する動作と、を繰り返すことによって、被記録材上に順次記録を行う。この記録方式は、記録信号に応じてインクを直接被記録材上に吐出させるため、高速かつ安易で安価な記録方式として既に広く用いられており、さらに、普通紙にも記録できる長所があるために、その将来性が大きく期待されている。
【0004】
また、複数色のインクを吐出するための記録ヘッドを備えることにより、フルカラー画像の記録への対応も容易である。このようなフルカラーインクジェット記録装置の場合、一般に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の三原色に、ブラック(B)を含めた4色のインクに対応する4種類の記録ヘッドが必要とされる。
【0005】
ところで、インクジェット記録装置では、インク吐出の休止中に、記録ヘッドのノズルをなすインク吐出口から、インクの溶媒である水分などが蒸発することがある。その場合、ノズル先端のインクの粘度が上昇し、記録動作の際にインクが吐出されなくなったり、インク滴を本来の大きさや速度で吐出できなくなるおそれがある。さらに、インク吐出後におけるノズル内へのインクのリフィル速度が遅くなり、ノズル内に気泡が混入して、インクが吐出できなくなるおそれがある。このような対策として、記録ヘッドの回復処理が実施されている。その回復処理としては、記録動作の開始前や記録動作中に、被記録材と対面しない位置に設けた吐出回復部に記録ヘッドを誘導し、その回復部に設けられたインクポンプにより、記録ヘッドのノズル内の粘度変化したインクを吸引して、記録ヘッドの吐出性能を回復させる吸引回復処理がある。さらに、他の回復処理としては、被記録材と対向しない位置に記録ヘッドを誘導して、その記録ヘッドから画像の記録に寄与しないインクを吐出する予備吐出処理がある(特開平11−334096号公報など)。しかし、このような回復処理中は、記録ヘッドから被記録材上にインクを吐出することができないため、このような回復処理を頻繁に実施した場合には、記録速度の高速化が達成できなくなる。
【0006】
記録速度を低下させずに、記録ヘッドの吐出性能を良好に維持するための方法としては、いわゆる紙上予備吐出がある。この紙上予備吐出は、被記録材上に既に形成されている画素(以下、「先の形成画素」という)に向かって、長時間吐出が休止したノズルからインクを吐出(予備吐出)して、そのインクにより形成される画素を先の形成画素に重ねて目立たなくさせる方法である(特開平4−361048号公報)。この方法は、キャリッジを被記録材と対向しない位置まで誘導させることなく、予備吐出をすることができるため、記録速度を低下させない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、高精細のカラーインクジェット記録装置において、先に形成したカラー画素に、予備吐出したカラーインクによるカラー画素を重ねた場合には、OD(光学濃度)値が変化して画質を悪化させるおそれがある。
【0008】
本発明の目的は、記録速度の低下および画質の低下を招くことなく、記録ヘッドのインク吐出状態を良好に維持することができるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、ホワイトを含む複数の異なる色のインクそれぞれに対応した吐出口を備える記録ヘッドを用い、画像データに基づいて被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記ホワイトを除く色のインクに対応する吐出口それぞれについて吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して画像データに基づかないインクの吐出を行う予備吐出手段と、前記予備吐出手段により前記ホワイトを除く色のインクを吐出して形成された位置に対して前記ホワイトのインクを吐出するよう制御する制御手段と、を有し、前記予備吐出手段は、前記制御手段による前記ホワイトのインクに対応する吐出口の吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる前記ホワイトのインクに対応する吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して前記ホワイトのインクの吐出を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明のインクジェット記録方法は、ホワイトを含む複数の異なる色のインクそれぞれに対応した吐出口を備える記録ヘッドを用い、画像データに基づいて被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方法において、前記ホワイトを除く色のインクに対応する吐出口それぞれについて吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して画像データに基づかないインクの吐出を行う予備吐出工程と、前記予備吐出工程により前記ホワイトを除く色のインクを吐出して形成された位置に対して前記ホワイトのインクを吐出するよう制御する制御工程と、を含み、前記予備吐出工程は、前記制御工程による前記ホワイトのインクに対応する吐出口の吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる前記ホワイトのインクに対応する吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して前記ホワイトのインクの吐出を行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態としてのインクジェット記録装置の斜視図である。給紙トレイ1にセットされた被記録材(被記録媒体)は、記録ジョブの開始と共に下方向に搬送され、図示されていないインクジェット記録ヘッドから付与されるインクにより画像が形成された後、排紙トレイ2に排紙される。
【0013】
図2は、図1のインクジェット記録装置における主要部の斜視図である。キャリッジ11は、キャリッジ駆動ベルト14を介して、キャリッジ駆動モータ13により、矢印Aの主走査方向に移動される。その主走査方向は、被記録材12の矢印Bの通紙方向(副走査方向)に対して直交する。被記録材12は図示されていない通紙モータにより搬送され、その通紙モータとキャリッジ駆動モータ13は、図示されていない制御回路により制御される。吐出回復部16は、図示されていない吐出回復ポンプを備えている。この吐出回復部16と対向する位置に、キャリッジ11に搭載されるインクジェット記録ヘッド18が移動して、吐出回復部16に記録ヘッド18が当接したときに、吸引回復処理をすることができる。すなわち、吐出回復ポンプの吸引力によって、記録ヘッド18のノズルを形成する吐出口から吐出回復部16内にインクを吸引することにより、吸引回復処理をすることができる。また、記録ヘッド18から吐出回復部16に向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出することによって、予備吐出による回復処理をすることもできる。15は、キャリッジ11を主走査方向に移動可能にガイドするためのキャリッジ駆動レール、17は、被記録材12用の搬送ローラである。20は、インクによって被記録材12上に記録された画像である。
【0014】
図3は、キャリッジ11部分の拡大図である。インク滴は、インクジェット記録ヘッド18に設けられたノズル19の吐出口から吐出される。本例において、記録ヘッド18は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ホワイトのインクの吐出用として計5つ備えられており、ノズル19は、それぞれの記録ヘッド18において64本ずつ設けられている。ノズル19の列(ノズル列)は、矢印Aの主走査方向と交差する方向に延在する。本例の場合、ノズル列は主走査方向と直交して、副走査方向に沿って延在する。記録ヘッド18において、ノズル19からインクを吐出する吐出方式としては、種々の方式を採用することができる。例えば、電気熱変換体から発生する熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式であってもよい。その場合には、電気熱変換体の発熱によってインクに膜沸騰を生じさせ、そのときの発泡エネルギーによって、インクを吐出させることができる。また、ピエゾ素子などの電気機械変換体の機械的変位を利用して、インクを吐出する方式を採用することもできる。
【0015】
本例の記録装置は、画像データに基づいて記録ヘッド18からインクを吐出させつつ、その記録ヘッド18をキャリッジ11と共に主走査方向に移動させる動作と、被記録材12を副走査方向に搬送する動作と、を繰り返すことによって、被記録材12上に画像を形成する。
【0016】
図12は、記録装置における制御系の概略ブロック構成図である。
【0017】
CPU100は、本例の記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM101は、それらの処理手順等のプログラムが格納され、またRAM102は、それらの処理を実行するためのワークエリアなどとして用いられる。記録ヘッド18からのインクの吐出は、CPU100が電気熱変換体などの駆動データ(画像データ)および駆動制御信号(ヒートパルス信号)をヘッドドライバ18Aに供給することにより行われる。CPU100は、キャリッジ11を主走査方向に駆動するためのキャリッジ駆動モータ13をモータドライバ13Aを介して制御し、また被記録材12を副走査方向に搬送するための通紙モータ104をモータドライバ104Aを介して制御する。
【0018】
図4は、記録ヘッド18毎に64本ずつ形成されてノズル19に割り振られているノズル番号の説明図である。ノズル番号は(x,y)によって表され、ホワイトインク吐出用の記録ヘッド18はx=0、ブラックインク吐出用の記録ヘッド18はx=1、イエローインク吐出用の記録ヘッド18はx=2、マゼンタインク吐出用の記録ヘッド18はx=3、シアンインク吐出用の記録ヘッド18はx=4である。それぞれの記録ヘッド18において、64本のノズル19には、y=1〜64が付されている。したがって、図4のように、ホワイトインク吐出用の記録ヘッド18における図中上から2つ目のノズル19は、ノズル番号が(0,2)となり、シアンインク吐出用の記録ヘッド18における図中上から6つ目のノズル19は、ノズル番号が(4,6)となる。
【0019】
図5は、記録ヘッド18の制御を説明するためのフローチャートである。この制御フローは、図示しない画像形成フロー、キャリッジ制御フロー、および時間計測フローと平行に処理される。その時間計測フローは、ノズル19毎の吐出休止時間Tを更新する。吐出休止時間Tは、ノズル番号に対応付けてT(x,y)、つまりT(0〜4,1〜64)とする。また、本例においては、被記録材12として、白色の普通紙等を想定している。
【0020】
図5のフローにおいては、まず、ステップS1にて、ユーザによって指定された記録ジョブに基づいて、回復処理を必要とするまでの吐出休止時間TAを設定する。その時間TAとしては、最も吐出性能の低下が起きやすい種類のインクを吐出する記録ヘッド18のノズル19において、そのノズル19に吐出性能の低下が起きるおそれがある連続の吐出休止時間を設定することが効果的である。次のステップS2では、キャリッジ制御フローによりキャリッジ11を移動制御し、記録を行わない被記録材12上の部分(いわゆる余白部分)にキャリッジ11を対向させる。その余白部分と対向する位置までキャリッジ11を誘導させてから、ステップS3に進む。
【0021】
ステップS3では、全ノズルの吐出休止時間T(0〜4,1〜64)を時間TAと比較する。ノズルの吐出休止時間T(0〜4,1〜64)の全てが時間TAよりも短いときはステップS4に進み、一方、ノズルの吐出休止時間T(0〜4,1〜64)の少なくとも1つでも時間TA以上のときはステップS5に進む。ステップS5では、記録ヘッド18を吐出回復部16の対向位置に移動させ、その吐出回復部16によって記録ヘッド18の回復処理(吸引および/または予備吐出による回復処理)を行ってから、ステップS6に進む。ステップS6では、ノズルの吐出休止時間T(0〜4,1〜64)の全てを“0”にリセットし、その後にステップS10に進む。
【0022】
ステップS4では、ホワイトインク吐出用のノズル19以外のノズル19、つまりブラック、イエロー、マゼンタ、およびシアンインク吐出用のノズル19の吐出休止時間T(1〜4,1〜64)と、予備吐出時間TBと、を比較する。予備吐出時間TBは、時間TAから、キャリッジ11が被記録材12を横断すべく移動するために要する時間を引いた時間、よりも充分に短い時間に設定する。吐出休止時間T(1〜4,1〜64)の全てが予備吐出時間TBよりも短いときは、ステップS10へ進む。一方、吐出休止時間T(1〜4,1〜64)の1つでも予備吐出時間TB以上のときは、ステップS7へ進む。
【0023】
ステップS7では、ステップS4において、T(1〜4,1〜64)≧TBと判定されたノズル(x,y)から、被記録材12の余白部分にインクを吐出させてから、ステップS8に進む。ステップS8では、ステップS7にてインクを吐出したノズルと同じ列yに位置するホワイトインク吐出用のノズル(0,y)から、ホワイトインクを吐出させる。この結果、図6のように、ステップS7において被記録材12の余白部分に形成された有色画素(ブラック、イエロー、マゼンタ、およびシアンインクによる形成画素)22の上に、白色画素(ホワイトインクによる形成画素)23が形成される。図6においては、説明の便宜上、画素22,23の形成位置をずらしている。本例においては白色の被記録材12を想定しているため、白色画素23によって、有色画素22は被記録材12上において目立たなくなる。当然、それらの画素22,23は画像の記録に関与しない。また、ステップS7においてインクを吐出するノズルの複数が同じ列yに位置する場合には、被記録材12上の同一位置に、複数の有色画素22が形成されることになる。その後のステップS9では、先のステップS7,S8にてインクを吐出したノズルの吐出休止時間T(x,y)とT(0,y)のそれぞれを“0”とし、その後にステップS10へ進む。
【0024】
このように、ステップS7からS9の処理により、ブラック、イエロー、マゼンタ、およびシアンインク吐出用のノズル19についての紙上予備吐出を実施する。
【0025】
ステップS10では、ホワイトインク吐出用のノズル19の吐出休止時間T(0,1〜64)と、予備吐出時間TBと、を比較する。吐出休止時間T(0,1〜64)の全てが予備吐出時間TBよりも短いときは、処理を終了する。一方、吐出休止時間T(0,1〜64)の1つでも予備吐出時間TB以上のときは、ステップS11へ進む。ステップS11では、ステップS10において、T(0,1〜64)≧TBと判定されたノズル(0,y)から、被記録材12の余白部分ヘホワイトインクを吐出させてから、ステップS12に進む。本例においては白色の被記録材12を想定しているため、ホワイトインクによって形成される白色画素は、被記録材12上において目立たない。当然、その画素は画像の記録に関与しない。ステップS12では、先のステップS11にてホワイトインクを吐出したノズルの吐出休止時間T(0,y)を“0”としてから、処理を終了する。
【0026】
このように、ステップS11およびS12の処理により、ホワイトインク吐出用のノズル19についての紙上予備吐出を実施する。
【0027】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態としてのインクジェット記録装置の要部の斜視図である。
【0028】
本例においては、被記録材12の搬送方向の上手位置に、被記録材12の色を識別するための識別装置21を備えている。この識別装置21の内部には光源が備えられており、識別装置21と対向する位置に搬送されてくる被記録材12の色を識別する。この識別装置21を備える以外は、前述した図2と同様の構成であるため、説明は省略する。また、本例におけるキャリッジ11の構成も前述した図3と同様である。
【0029】
図8は、本例における被記録材12の色の識別動作を説明するためのフローチャートである。この識別フローは、被記録材12の搬送開始共に開始される。まず、ステップS11にて、被記録材12が識別装置21と対向する位置に、被記録材12が搬送ローラ17によって搬送されるまで待機する。被記録材12が識別装置21と対向する位置まで搬送されたときは、ステップS12へ進む。そして、ステップS12にて、識別装置21により被記録材12の色を識別してから、処理を終える。
【0030】
図9は、記録ヘッド18の制御を説明するためのフローチャートである。この制御フローは、図示しない画像形成フロー、キャリッジ制御フロー、および時間計測フローと平行に処理される。その時間計測フローは、ノズル19毎の吐出休止時間Tを更新する。吐出休止時間Tは、前述した実施形態と同様に、ノズル番号に対応付けてT(x,y)、つまりT(0〜4,1〜64)とする。
【0031】
図9のフローにおいては、ステップS1からS8は、前述した図5の実施形態と同様であるため、それらの説明は省略する。ステップS8において、先のステップS7にて被記録面の余白部分に形成された有色画素22上に、ホワイトインクによる白色画素23を形成してから、ステップS13へ進む。ステップS13では、図8の識別フローにて識別された被記録材12の色(「紙色」ともいう)に応じて、先のステップS7にてインクを吐出したノズルと同じ列yに位置するノズル(1〜4,y)から、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンインクの少なくとも1つを吐出する。すなわち、被記録材12の色に応じてブラック、イエロー、マゼンタ、シアンインクの少なくとも1つを吐出することにより、図10のように有色画素24を形成して、有色画素22および白色画素23が被記録材12上にて目立たないように色調整をする。当然、それらの画素22,23,24は画像の記録に関与しない。図10においては、説明の便宜上、画素22,23,24の形成位置をずらしている。また、ステップS7においてインクを吐出するノズルの複数が同じ列yに位置する場合には、被記録材12上の同一位置に、複数の有色画素22が形成されることになる。その後、ステップS9に進む。
【0032】
ステップS9,S10,S11は、前述した図5の実施形態と同様である。ステップS11において、先のステップS10にてT(0,1〜64)≧TBと判定されたノズル(0,y)から、被記録材12の余白部分ヘホワイトインクを吐出させてから、ステップS14に進む。ステップS14では、図8の識別フローにて識別された被記録材12の色に応じて、ステップS11にてインクを吐出したノズルと同じ列yに位置するノズル(1〜4,y)から、ブラック、イエロー,マゼンタ,シアンインクの少なくとも1つを吐出する。すなわち、被記録材12の色に応じてブラック、イエロー、マゼンタ、シアンインクの少なくとも1つを吐出することにより、図11のように有色画素24を形成して、白色画素23が被記録材12上にて目立たないように色調整をする。当然、それらの画素23,24は画像の記録に関与しない。図11においては、説明の便宜上、画素23,24の形成位置をずらしている。その後、ステップS15へ進み、先のステップS11,S14にてインクを吐出したノズルの吐出休止時間T(1〜4,y)およびT(0,y)を“0”としてから、処理を終了する。
【0033】
(他の実施形態)
上述した実施形態においては、被記録媒体上にて目立たない画素を形成するために用いるインクは、被記録媒体の色などに応じて、種々選択することが可能であり、何ら、上述した実施形態のみに特定されない。要は、少なくとも、所定の吐出休止時間以上にインクを吐出しない吐出口からインクを吐出して、被記録媒体上に目立たない画素が形成できればよい。
【0034】
また、本発明は、異なる色のインクの組み合わせにより、カラー画像の記録が可能な種々の記録装置に対して広く適用することができる。したがって、本発明は、上述したシリアルスキャン方式の記録装置の他、被記録材12の記録幅の全域に渡って延在する記録ヘッドを用いるフルラインタイプの記録装置にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、少なくとも、所定の吐出休止時間以上にインクを吐出しない吐出口からインクを吐出して、被記録媒体上に目立たない画素を形成することにより、記録速度の低下および画質の低下を招くことなく、記録ヘッドのインク吐出状態を良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における記録装置の斜視図である。
【図2】図1の記録装置における要部の斜視図である。
【図3】図1の記録装置におけるキャリッジ部分の拡大斜視図である。
【図4】図1の記録装置における記録ヘッドのノズル配列の説明図である。
【図5】図1の記録装置における記録ヘッドの制御を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5のステップS5における画素の形成例の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における記録装置の斜視図である。
【図8】図7の記録装置における被記録材の色の識別手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7の記録装置における記録ヘッドの制御を説明するためのフローチャートである。
【図10】図9のステップS13における画素の形成例の説明図である。
【図11】図9のステップS14における画素の形成例の説明図である。
【図12】図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ
2 排紙トレイ
11 キャリッジ
12 被記録材(被記録媒体)
13 キャリッジ駆動モータ
14 キャリッジ駆動ベノレト
15 キャリッジ駆動レール
16 吐出回復部
17 搬送ローラ
18 記録ヘッド
19 ノズル
20 画像
21 識別装置
22 有色画素
23 白色画素
24 有色画素

Claims (2)

  1. ホワイトを含む複数の異なる色のインクそれぞれに対応した吐出口を備える記録ヘッドを用い、画像データに基づいて被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記ホワイトを除く色のインクに対応する吐出口それぞれについて吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して画像データに基づかないインクの吐出を行う予備吐出手段と、
    前記予備吐出手段により前記ホワイトを除く色のインクを吐出して形成された位置に対して前記ホワイトのインクを吐出するよう制御する制御手段と、を有し、
    前記予備吐出手段は、前記制御手段による前記ホワイトのインクに対応する吐出口の吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる前記ホワイトのインクに対応する吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して前記ホワイトのインクの吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. ホワイトを含む複数の異なる色のインクそれぞれに対応した吐出口を備える記録ヘッドを用い、画像データに基づいて被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方法において、
    前記ホワイトを除く色のインクに対応する吐出口それぞれについて吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して画像データに基づかないインクの吐出を行う予備吐出工程と、
    前記予備吐出工程により前記ホワイトを除く色のインクを吐出して形成された位置に対して前記ホワイトのインクを吐出するよう制御する制御工程と、を含み、
    前記予備吐出工程は、前記制御工程による前記ホワイトのインクに対応する吐出口の吐出休止時間を判定し、吐出休止時間が所定の時間以上となる前記ホワイトのインクに対応する吐出口を用い、被記録媒体の余白部分に対して前記ホワイトのインクの吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
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