JP2013223864A - 天然ガスを高級炭素化合物に転換するための触媒および方法 - Google Patents

天然ガスを高級炭素化合物に転換するための触媒および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メタン等の低分子量の炭化水素から、2以上の炭素原子を有する他の炭化水素(「C化合物」)への酸化的改質を促進する、触媒組成物およびプロセスを提供する。
【解決手段】タングステン、マンガンおよび酸素を含む式を有する組成物が、高い転換率および選択性を持って、メタンの酸化的改質を効率的に触媒する。供給ガス流および触媒床の温度を制御することにより、発熱性のOCM反応を制御し、暴走反応または炭化を回避する。酸化的改質反応には、単一反応器または複数反応器のシステムを利用することができる。2つの反応器を直列に使用することで、触媒の実施形態は、分配された酸素供給の有無にかかわらず、また流出物の中間冷却の有無にかかわらず、良好な収率のC化合物を生成した。所望の最終生成物を反応器の流出物から除去し、続いて残留流出物を再循環させることにより、所望の最終生成物への転換を増加させ、その最終収率を増加させる。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2007年4月25日に出願された米国特許仮出願整理番号第60/913
,839号の優先権を主張するものであり、参照によりその内容全体が本明細書に組み込
まれる。
発明の分野
本発明は、大抵の天然ガス流において主成分として見出されるメタン(CH)等のア
ルカン(本明細書において、パラフィン系アルカンとも称される)から、アルケン、炭素
酸化物、水素、および炭素数2以上の他の有機化合物を生成するための、新規な触媒およ
びプロセスに関連する。メタンがエタンまたはエチレン等の炭素数のより大きいアルカン
またはアルケンに転換されると、現行の技術により、本発明の生成物をさらに反応させて
液体炭化水素、プラスチックおよび他の価値のある商品に商品化される。特に、本発明は
、触媒活性を維持するためにハロゲンを使用しないメタンを炭素数の大きい化合物に転換
する触媒に関連し、導入した水蒸気を、共反応物として、また発熱反応のための熱源とし
て使用する。本発明は、触媒を製造するための方法を含み、本明細書において炭化水素の
酸化的改質と称されるプロセスにおいて、アルカンを炭素数2以上の有機化合物、炭素酸
化物、水および水素に転換する際に使用する該触媒を使用するためのプロセス条件につい
て説明する。
天然ガスは、石油備蓄よりはるかに長持ちすると予測されており、天然ガスの主成分で
あるメタンは、世界の多くの地域で大量に入手可能である。天然ガスは、約80〜100
モル%のメタンを含有することが多く、残りは主にエタン等のより炭素数の多いアルカン
である。アルカンの炭素数が増加するほど、粗天然ガス流中に存在する量は減少する。二
酸化炭素、窒素、および他のガスも存在しているかもしれない。多くの天然ガスは、人口
や工業の中心地から遠く離れた地域にあるため、これらをガス資源として利用することは
困難である。天然ガスの圧縮、輸送、および保存に関する費用および危険性により、その
使用は経済的に魅力が無いものとなっている。また、天然ガスが液体炭化水素と併せて発
見される地域の中には、その液体を回収するために天然ガスを燃焼させることが多い。こ
の資源の無駄遣いが、地球規模での二酸化炭素排出や望ましくない地球温暖化の原因にも
なっている。
天然ガスの経済性を向上するために、高級炭化水素および液体炭化水素を生成するため
の出発物質としてメタンに焦点を当てて、多くの研究が行われている。メタンの炭化水素
への転換は、典型的には2つのステップで行われる。第1段階では、一酸化炭素および水
素(すなわち、合成ガスまたは「シンガス」)を製造するために水を用いたメタン改質が
行われる(水蒸気改質とも称される)。その反応を式1に示す。
第2段階では、前記シンガスが炭化水素に転換される。例えば、南アフリカのSaso
l Ltd.は、フィッシャー−トロプシュ法を利用して、中間留分の範囲の沸点を有す
る燃料を提供している。中間留分は、精製プロセスにおいて灯油と潤滑油留分との間で製
造される有機化合物として定義される。これらは、軽質燃料油およびディーゼル燃料、な
らびに炭化水素ワックスを含む。
現在、メタンは、2段階のプロセスで化学原料としての工業的に使用されている。第1
のプロセスでは、水蒸気改質(式1を参照)または乾式改質によって、メタンは一酸化炭
素と水素(シンガス)に転換される。乾式改質プロセスでは、二酸化炭素およびメタンは
、触媒の存在下、高温(一般的に、約700℃〜約800℃の間)に曝される。これによ
り、今度は水素および一酸化炭素が形成される(式5を参照)。水蒸気改質は、現在、商
業的にメタンを合成ガスに転換するために用いられる主力のプロセスである。
シンガスの合成中には、式1に示した反応と同時に、水性ガスシフト反応等の他の反応
が起こる。かかる水性ガス反応の1つを式2に示すが、しばしば動的平衡状態にある。
水蒸気改質は50年以上実施されているが、エネルギー効率を改善、および資本投資を
減少するための努力は、この技術の継続に必要である。シンガスが生成されると、化学産
業において有用な他の化合物に転換されうる。シンガス形成およびそれに続くメタノール
合成等の改質反応という2段階プロセスは、2つの反応器を必要とし、熱および材料の損
失のために、また得られたガスおよび液体流を処理および分離するために追加の資本設備
が必要であるため、本質的に非効率的である。かかるプロセスはMartensらの米国
特許第6,797,851号に開示されており、オレフィンを生成するために、各々異な
る触媒を有する2つの反応器が利用されている。
第3段階は、また、製造されたメタノールをアルケン、アルカン、ナフサおよび芳香族
化合物から成る炭化水素に転換することにより実施されている。生成物の割合は、メタノ
ールの転換に用いられる触媒およびプロセスの条件に依存する。合成を含めて、その後の
さらなるプロセスのための最終生成物の別の場所への移送を伴った、天然ガスを液体に転
換するための他のより複雑なプロセスが記載されている(天然ガス源から離れたメタノー
ル精製所を使用して、天然ガスをより高価値の生成物に転換するためのプロセスについて
説明するBrownらの米国特許第6,632,971号を参照)。
炭化水素(例えば、天然ガスまたはメタン等)のシンガスへの触媒的な部分酸化は、当
該技術分野において既知である。現在、工業的プロセスとして限定されているが、大量の
エネルギーを消費する水蒸気改質プロセスとは対照的に、処理中に放出される著しい熱等
の固有の利点のために、部分酸化は最近大いに注目されてきている。
触媒的な部分酸化では、天然ガスは、空気、酸素の豊富な空気、または酸素と混合され
、高温かつ高圧で触媒に導入される。式3に示すように、メタンの部分酸化は、H:C
O比が2:1のシンガス混合物を生じる。
部分酸化反応は発熱的であるのに対し、水蒸気改質反応はとても吸熱的である。部分酸
化反応の高度な発熱反応は、触媒床の反応温度を制御することを本質的に困難にしている
。これは、大きな反応器内では追加の熱が産生されるため、また大きな反応器内で利用可
能な熱伝導が限られているため、マイクロ反応器(すなわち、反応管の直径は1/4イン
チ、触媒は1g未満)から大規模な商業用の反応器ユニットへと反応をスケールアップす
る場合に、特に当てはまる。温度制御が維持できるように熱の除去または制御がされない
場合は、部分酸化は完全酸化へと移行する可能性があり、最終生成物のほとんどが比較的
価値の低い二酸化炭素および水となる。さらに、酸化反応は、典型的には改質反応よりも
かなり迅速である。様々な最終生成物に対する触媒部分酸化の選択性はいくつかの要因に
より規制されるが、最も重要な要因の1つは、触媒組成の選択である。第2反応段階にお
いて、より高価値で炭素数の多い有機化合物への転換を必要とする、メタンからシンガス
への部分酸化に焦点を当てる多くの先行技術が存在する。先行技術においてメタンの部分
酸化のために用いられた触媒の多くは、貴金属および/または希土類金属化合物を含んで
いる。先行技術では、触媒的な部分酸化プロセスのために高価な触媒が大量に必要である
こと、そして別個に改質操作を行う必要性があることから、通常これらのプロセスは経済
的妥当性の限界を超えている。
商業規模での実施を成功させるために、触媒的部分酸化プロセスは、高い時間当たりの
ガス空間速度(gas hourly space velocities:GHSV)
でのメタン原料の高い転換率と、所望の生成物に対するプロセスの選択性とを達成できな
ければならない。かかる高い転換率および選択性は、触媒性能を大幅に低下させる触媒の
炭素堆積物(コークス)の形成等、触媒に対して不利な影響を与えることなく達成されな
ければならない。メタンの部分酸化反応が、主として二酸化炭素および水を生じることを
防ぐための手法は、反応帯域における酸素の利用率を制限することである。しかしながら
、これは、触媒上にコークスが形成される結果となることが多い。したがって、当該技術
分野において、コークスを形成することなく業績を上げられる触媒を開発するための多大
な努力がなされている。
当該技術分野において、触媒的な部分酸化反応、またはいわゆるシフトガスプロセスお
よびそれに続く炭素数2以上の有機化合物を生成するためのシンガスの再結合を介して、
メタンからシンガスおよび/または炭素数2以上の有機化合物(C+化合物とも表され
る)のいずれかを生成するための多くのプロセスが記載されている。
本明細書で用いる「C+化合物」という用語は、これに限定されないが、エチレン、
エタン、プロピレン、ブタン、ブテン、ヘプタン、ヘキサン、ヘプテン、オクテン、なら
びに2以上の炭素が存在する他のすべての直鎖および環式炭化水素等の化合物を意味する
。本明細書の実施例における化学分析の目的のために、ガスクロマトグラフィーを用いて
気体状態の有機化合物を分析し、炭素数のより大きい物質は凝縮液として収集した。一般
に、気体物質は約8未満の炭素数を有する。
メタンの部分酸化のための触媒として貴金属が使用されているが、それらは希少かつ高
価である。ニッケルベースの触媒等のような安価な触媒は、反応中に触媒上のコークスの
形成を促進するという欠点を有し、触媒活性が低下する。金属炭化物および窒化物は、貴
金属と同様の触媒特性を示すことが明らかになっている。A. P. E. Yorkら
(Stud. Surf. Sci. Catal. (1997), 110 (3r
d World Congress on Oxidation Catalysis,
1997), 711−720.)およびClaridgeら(J. Catalys
is 180:85−100 (1998))は、メタンからシンガスに部分酸化するた
めの触媒としてモリブデンおよびタングステン炭化物の使用を開示しているが、触媒の急
速な不活性化に悩まされていた。
Leclercqらの米国特許第4,522,708号は、脱水素環化反応、異性化反
応、水素化反応および脱水素反応の触媒を用いた石油製品の改質プロセスを開示しており
、用いられた触媒は金属炭化物を含む。
Choudharyらの米国特許第5,336,825号は、メタンをガソリン留分の
液体炭化水素に転換するための、統合された2段階プロセスを記載している。
Wuらの米国特許第6,090,992号は、飽和炭化水素を含む炭化水素原料の異性
化における触媒として、浸炭された遷移金属−アルミナ化合物を記載している。
Gaoらの米国特許第6,207,609号は、メタンの乾式改質反応用触媒として使
用する、準安定性なモリブデン炭化物触媒を記載している。
Gaffneyの米国特許第6,461,539号は、混合金属炭化物触媒を用いて合
成ガスを製造するための金属炭化物触媒およびプロセスを記載している。
Barnesらの米国特許第6,488,907号は、アルミニウム、クロム、および
酸化イットリウムを含む酸化物分散強化合金、鉄、ニッケル、およびコバルト、ならびに
、任意のチタンからなる群から選択される少なくとも1つの金属、およびクロム、アルミ
ニウム、チタンを含む非酸化物分散強化合金、イットリウム、ランタンおよびスカンジウ
ムからなる群から選択される元素、および、鉄、ニッケルおよびコバルトからなる群から
選択される少なくとも1つの金属、触媒活性成分と担体との間に配置される金属酸化物を
有する触媒からなる群から選択される触媒担体上に担持された、ロジウム、白金、ルテニ
ウム、イリジウム、レニウム、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される上記
触媒活性成分を含む触媒を用いて、炭素数1〜5の炭化水素化合物および酸素を含む反応
ガス混合物を、HおよびCOを含む生成ガス混合物に転換する方法を記載している。
Culpらの米国特許第6,518,476号は、高圧での酸化的脱水素化により、低
級アルカン(すなわち、メタン、エタン、および/またはプロパン)からエチレンおよび
プロピレン等のオレフィンを製造するための方法が記載されている。
Griffithsらの米国特許第6,555,721号は、ガス状のパラフィン炭化
水素を含む原料および酸素分子を含むガスをオートサーマルクラッカーに供給し、触媒の
存在下においてそれらを反応させることを含む、パラフィン系炭化水素を含む原料からモ
ノオレフィンの製造プロセスを記載している。
Lunsfordらの米国特許第6,596,912号は、高収率でメタンをC+炭
化水素に転換するためのプロセスおよびシステムを開示している。再循環プロセスの主な
ステップは、酸化的カップリング反応器において、800℃でMn/NaWO/Si
触媒上でメタンとOを反応させてメタンをエチレンに転換するステップと、触媒反
応器において、275℃でH−ZSM−5ゼオライト触媒上で前記エチレンを続けてオリ
ゴマー化して高級炭化水素に転換するステップとを含む。
Hallらの米国特許第6,602,920号は、ガス流の一部を反応性炭化水素(主
にエチレンまたはアセチレン)に転換し、メタンと前記反応性炭化水素を酸性触媒の存在
下で反応させて、主にナフサまたはガソリンである液体を製造することにより、天然ガス
を液体に転換するためのプロセスを開示している。
Thompsonらの米国特許第6,623,720号は、水性ガスシフト触媒として
有用な、遷移金属の炭化物、窒化物およびホウ化物、ならびにそれらの酸素含有類似体を
開示している。
Seegopaulらの米国特許第6,852,303号は、メタンの乾式改質反応お
よび水性ガスシフト反応の触媒として使用するための炭化モリブデン化合物を開示してい
る。
Carpenterらの米国特許第6,887,455号は、陽イオンとしてセリウム
とジルコニウムを含む耐火性酸化物担体上に分散されたロジウムを含む触媒を用いる反応
器を開示しており、該担体におけるセリウムとジルコニウムの重量比は50:50〜99
.5:0.5である。該触媒は、発熱的な部分酸化と吸熱的な水蒸気改質との自己持続的
な組み合わせにおいて、主に水素、二酸化炭素および窒素を含有するガス流を生成するた
めに使用される。
Kanekoらの米国特許第6,930,068号は、酸素と、金属酸化物担体および
Pd−Zr合金を含有する蒸気とを含有する雰囲気下で、メタノールを改質することによ
り水素を発生するためのメタノール改質触媒を開示している。該改質触媒は、COガスの
発生を抑制する一方で、吸熱反応であるメタノールの水蒸気改質反応および発熱反応であ
るメタノールの部分酸化反応を促進する。
Mamedovらの米国特許第7,186,670 B2号は、ベンゼン、エチレンお
よびシンガスを形成するために、単独で用いられる、または他の酸化触媒とともに用いら
れる、酸化触媒の使用を開示している。
Zarrinpashneらの米国特許出願公開第2006/0155157 A1号
は、メタンからエタンおよびエチレンへの直接転換のための触媒を記載している。実施例
は、マイクロ反応器の構成において0.5グラムの触媒を用いる。
同時係属中の特許出願(Bagherzadehらの米国出願整理番号第11/517
,839号)において、我々は、メタンガス等の原料から2以上の炭素数を有する炭化水
素の生成をもたらす、発熱反応(酸化的カップリング)および吸熱反応(改質)の両方を
実証する触媒を開示した。触媒活性を維持するために、塩素等のハロゲンを触媒に用いた
。ハロゲンは腐食性であり、高温での取り扱いは困難でありうる。供給流に二酸化炭素を
使用したため、供給流を除去することおよび/または供給流に再循環させることは困難で
ある。
先行技術は、i)高級炭素化合物を生成するために、資本集約的な多段階フィッシャー
−トロプシュプロセス(シンガス形成およびそれに続く改質)を使用すること、ii)望
ましくない燃焼生成物(主にCOおよびHO)の形成を避けるために迅速に熱を抽出
する必要があるため、使用する反応器の大きさおよび触媒の量に限界があることを記載し
ている。この技術が商業用サイズにスケールアップされる場合、結果的に熱的不安定性に
より、iii)触媒活性を促進かつ/または維持するために腐食性ハロゲンを利用するプ
ロセスを生じる。他の発明は、触媒寿命が短く、かつ/または、所望の反応生成物の転換
率および収率が低い。先行の発明は、主に、望ましくない炭素酸化物および水を多量に生
じるメタンの部分酸化、または、炭素形成および触媒の炭化をもたらす脱水素化型の機構
に依存してきた。
先行技術は、先行技術の欠陥を有さずにメタンの高転換率およびC2+有機化合物に対
する高選択性を得るために、触媒成分と調製プロセスの独特な組み合わせを用いる本発明
を企図しない。
したがって、メタンを最初にシンガスに転換する費用のかかる非効率的なステップを介
さない化学合成に直接使用することができる、より大きな炭素数の有機化合物にメタンを
転換するためのプロセスおよび触媒の必要性が、依然として存在する。プロセスおよび触
媒は、高い空間速度で長期にわたる触媒活性を示すべきであり、商業的プロセスにおいて
利用できる大きさに拡大可能であるべきである。
発明の概要
本発明の実施形態は炭化水素の酸化的改質に関連し、それは本明細書に定義されるよう
に、2以上の炭素数を有する炭化水素の形成を意味する。本発明において使用される触媒
は、メタンからC2+化合物への高い転換率を示す酸化物の混合触媒である。該触媒は、
この高温の反応環境において、取り扱いが困難であり、反応器の構成成分に対して腐食性
であることが証明されたハロゲンを添加することなく、触媒活性を維持する。
本発明の実施形態は、希釈剤/冷却剤および共反応物となる水蒸気を用いる。水は、(
我々の同時係属中の米国特許出願整理番号第11/517,839号に開示されるように
)より容易に凝縮することができ、反応器の出口流から除去/再循環されるため、ガス状
二酸化炭素の代わりに水を使用することにより、反応物流から気体COを分離するとい
う、より困難な作業を回避する。本発明の実施形態は、触媒の長寿命、C2+化合物への
高い転換率、および反応器に炭化を発生しないことを実証する。さらに、供給流中にH
Oを用いた際に、本発明の触媒からの金属化合物の漏出は観察されなかった。これは、例
えば、供給流中にHOが存在した場合にスズの漏出を示した、スズを含有する触媒を使
用した以前の実験とは対照的である。
本発明において使用される触媒は、水溶性金属化合物および固体金属酸化物を用いて製
造される。本発明の触媒の主成分は、1つ以上の遷移金属化合物(コバルト、マンガンお
よびタングステンの組み合わせを用いてCの最大収率)とともに、促進剤としてより少
ない量のアルカリ金属(ナトリウムを用いてCの最大収率)を含む。
本発明の実施形態は、ほぼ等温状態の条件において、新規触媒上に供給される、主にメ
タン、酸素およびHO(水蒸気の形態)を含む(較正のために、また潜在的な空気もし
くは酸素の豊富な空気供給物の代替となるために、窒素も存在する)供給ガス混合物を供
給するためのプロセスを提供する。供給ガスは、アルケン、二酸化炭素、一酸化炭素、水
素、および化学合成反応において用いることができる、または液体燃料として用いること
ができる、炭素数のより大きい他の有機化合物の混合物に転換される。
本発明の実施形態は、新しい触媒を作製するためのプロセスと、これに限定されないが
、エチレン、エタン、一酸化炭素および水素等の生成物を製造するために、これらの触媒
を用いることを含む。メタンおよび酸素反応物の優れた転換率、ならびに炭素数2以上の
有機化合物を製造するための選択性が、これらの実施形態によって達成可能である。特定
の理論に束縛されることは望まないが、発明者は、本明細書に記載される好ましい触媒に
よって触媒される主な反応は、部分酸化反応であると考える。
本発明の実施形態の利点は、新しい触媒組成物を使用することにより、炭化が起こらず
、最終的な触媒の失活が遅延される、または回避されることである。また、本発明の触媒
の実施形態は、触媒活性を維持するためにハロゲンの添加を必要とすることなく活性を維
持する。
本発明の他の実施形態は、転換されなかった供給ガスを反応器の入り口に再循環させる
本発明のさらに他の実施形態は、反応中に反応物を除去するかしないかにかかわらず収
率を増加することができる、複数の直列反応器を提供する。
触媒は、遷移金属群から選択される1つ以上の金属化合物を用いて合成される。メタン
からC2+化合物への最良の転換率は、タングステン(W)およびマンガン(Mn)の遷
移金属ならびにコバルト(Co)金属の酸化物を触媒に用いることによって得られた。い
くつかの実施形態において、新規触媒化合物は追加の遷移金属を含む。触媒化合物におい
て使用される具体的な遷移金属およびその量が、メタンから他の化合物への選択性および
転換率を決定する。
触媒のいくつかの実施形態では、組成物中に促進剤も含まれる。促進剤は希土類、アル
カリ、またはアルカリ土類金属またはその金属酸化物であってもよい。触媒の調製には1
つ以上の金属を含む促進剤が用いられてもよく、一実施形態によれば、促進剤金属はナト
リウムである。
本発明の他の態様は、正味な部分酸化、水性ガスシフト、クラッキングおよび改質反応
の組み合わせを用いて、炭素数2以上の炭化水素を含む生成ガス混合物を形成するための
プロセスである。いくつかの実施形態において、該プロセスは、炭化水素および酸素源を
含む反応ガス混合物を、触媒的に効果的な量の触媒に接触させるステップを含む。該プロ
セスは、この接触反応の進行中、触媒と反応ガス混合物との転換を促進する温度条件、反
応ガス組成および流量を維持するステップを含む。いくつかの実施形態において、担持触
媒が用いられる。いくつかの実施形態において、触媒は促進剤である金属を含む。
本発明の実施形態によれば、チタンの反応管を利用できることが、予期せず発見された
。酸素の存在下において約900℃まで予熱したチタン管は、保護用の酸化膜を形成し、
その加熱された管は反応器内で使用でき、所望の反応を妨害しないことが見出された。チ
タン反応器を使用すると、高圧での操作が容易になる。本発明の反応帯域の圧力を変更す
ることにより、生成されるアルケンおよびC2+成分の種類を調節することができる。
メタンを炭素数2以上の有機化合物に転換するプロセスのいくつかの実施形態は、水蒸
気と組み合わせた天然ガス原料と酸素含有ガス原料を混合することにより、メタン、エタ
ン、一酸化炭素、水素、二酸化炭素、水蒸気および酸素成分を含む反応ガス混合物の原料
を提供する。
いくつかの実施形態において、酸素含有ガスは水蒸気、CO、またはそれらの組み合
わせをさらに含み、プロセスは、炭化水素原料と水蒸気および/またはCOを含むガス
とを混合して反応ガス混合物を提供する。
本発明の他の実施形態によれば、メタンから炭素数2以上の有機化合物への全収率を増
加させるために、プロセスの未反応物および燃焼副生成物を分離および再利用するかどう
かにかかわらず、直列反応器を用いることができる。
触媒組成物およびプロセスは、メタン等の低分子量の炭化水素から、2以上の炭素原子
を有する他の炭化水素(「C2+化合物」)への酸化的改質を促進する。金属、タングス
テン、マンガンおよび酸素を含む式を有する組成物は、転換率および選択性の高い、メタ
ンの酸化的改質を効率的に触媒する。本発明の触媒の実施形態は、触媒活性を維持するた
めに、ハロゲンを反応器に添加する必要がない。供給ガス流および触媒床の温度を制御す
ることは、発熱性のOCM反応を制御し、暴走反応または炭化を回避する。酸化的改質反
応には、単一のまたは複数の反応器のシステムが利用されうる。2つの反応器を直列に使
用することで、触媒の実施形態は、分配された酸素供給の有無にかかわらず、また流出物
の中間冷却の有無にかかわらず、良好な収率のC2+化合物を生成した。所望の最終生成
物を反応器の流出物から除去し、続いて残留流出物を再循環させることにより、所望の最
終生成物への転換を増加させ、その最終収率を増加させる。
本発明の一実施形態は、炭化水素の酸化的改質のための組成物であって、式M、W、
MnO
式中、
は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、
は約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Wはタングステンであり、Wは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Mnはマンガンであり、Mnは約0.3モル〜3モル未満を構成し、
Oは酸素であり、
Xは約0.1〜約4の量である、を有する触媒を含む、組成物である。
この触媒の特定の実施形態は、式Na W MnOによって表すことができ、一方、他
の実施形態は、式CoWMnOによって表すことができる。
本発明の他の実施形態において、炭化水素の酸化的改質のための組成物は、
式M、M、W、MnO
式中、
は元素周期表のIA族およびVIII族から構成される群から選択される金属であ
り、Mは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
は元素周期表のIVA族、IVB族およびVIII族からなる群から選択される金
属であり、Mは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Wはタングステンであり、Wは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Mnはマンガンであり、Mnは約0.3モル〜3モル未満を構成し、
Oは酸素であり、
Xは約0.1〜約4の量である、で表される触媒を含む、組成物である。
この触媒の特定の実施形態は、式Na Co W MnOによって表すことができ、一
方、他の変形例はCoの代わりにTiもしくはSiを含むか、またはNaの代わりにCs
を含んでもよい。この実施形態において、2つの金属である他のMとMとは互いに異
なる。この触媒の他の実施形態は、La、BaまたはMo等の追加の金属を含んでもよい
様々な触媒の実施形態が、メタンから2以上の炭素原子を有する様々な炭化水素(C
化合物)への酸化的改質を触媒することが明らかになり、通常、C2+化合物の収率は
20%を超え、時には25%を超える。
他の実施形態において、触媒組成物は元素周期表のIVA族の元素の塩と混合され、得
られた混合物は、メタンから2以上の炭素原子を有する様々な炭化水素(C2+化合物)
への酸化的改質を触媒することが可能であり、C2+化合物の収率は20%を超える。
触媒の実施形態は、炭化水素の酸化的改質のための方法において使用することができ、
該方法は、上記の触媒組成物のうちの1つを調製するステップと、組成物を、酸化的改質
反応器における使用に適した大きさに調製するステップと、大きさを調整された前記組成
物のある量を酸化的改質反応器に添加するステップと、触媒組成物の存在下において、酸
化的改質条件下で、酸化的改質反応器内の少なくとも炭化水素および酸素を含む供給ガス
流に接触させるステップと、酸化的改質反応器からの流出物を収集するステップであって
、該流出物は2より多い炭素原子を有する炭化水素(C2+化合物)を含むステップと、
を含む。
上記方法は1つ以上の酸化的改質反応器を用いることができ、該方法は、酸化的改質反
応器から流出物を除去するステップと、流出物を複数の追加の酸化的改質反応器に接触さ
せるステップであって、酸化的改質反応器の各々はある量の触媒組成物を含有するステッ
プと、をさらに含む。反応器は直列配置で使用され、また並列配置で使用することもでき
る。第1の酸化的改質反応器からの流出物は、該流出物を追加の酸化的改質反応器に接触
させるステップの前に、約400℃〜約600℃未満の範囲の温度まで冷却することがで
きる。酸素は供給ガス混合物の一成分であり、複数の反応器システムにおいて、酸化的改
質反応器の数にほぼ等しい割合で酸化的改質反応器に分配することができる。
本発明の実施形態において用いられる単一の反応器システムの略図である。 二重の反応器システムの略図である。 反応器および加熱炉の一般的な配置を示す図である。 異なる酸化マンガンを用いて調製したいくつかの触媒の実施形態のX線回折解析を示す図である。ピークの上の数字は既知の物質に対応し、図中、数字1はMn W Oを表し、数字2はNa W Oを表し、数字3はNaO MnOを表し、数字4はCo Mnを表し、数字5は(CoMn)(CoMn)を表し、数字6はMnを表し、数字7はγ−Mnを表し、数字8はMnOを表す。 未使用の触媒組成物のX線回折解析(下)と、OCMに8回使用した後の同触媒のX線回折解析を示す図である。ピークの上の数字は図2と同じである。 2つの反応器を用いたシステムにおいて行った実験の概略図である。 滞留時間が、C2+および他の最終生成物の収率に与える影響を示す図である。 第2の反応器に酸素を添加して、または添加せずに行った、1つの反応器および2つの反応器を用いた実験の概略図である。
本発明は、炭化水素の酸化的改質に関連し、それは本明細書に定義されるように、2以
上の炭素数を有する炭化水素の形成を意味する。本発明において使用される触媒は、メタ
ンからC2+への高い転換率を示す混合酸化物触媒である。該触媒は、この高温の反応環
境において、取り扱いが困難であり、反応器の構成成分に対して腐食性であることが証明
され得たハロゲンを添加することなく、触媒活性を維持する。
本発明の実施形態は、希釈剤/冷却剤および共反応物となり得るものとして、水蒸気を
用いる。水は、より容易に凝縮することができ、反応器の出口流から除去/再循環される
ため、我々の同時係属中の米国特許出願整理番号第11/517,839号に開示される
ようにガス状二酸化炭素の代わりに水を使用することにより、反応物流から気体CO
分離するという、より困難な作業を回避する。本発明の実施形態は、触媒の長寿命、C
化合物への高い転換率、および反応器に炭化が起こらないことを実証する。また、供給
流中にHOを用いた際には、本発明の触媒から金属化合物の漏出は観察されなかった。
これは、例えば、供給流中にHOが存在した場合にスズの漏出を示した、スズを含有す
る触媒を使用した以前の実験とは対照的である。
本発明において使用されるいくつかの触媒の実施形態は、水溶性の金属化合物および固
体の金属酸化物を用いて生成される。本発明の触媒の主成分は、1つ以上の遷移金属化合
物(コバルト、マンガンおよびタングステンの組み合わせを用いた時にC2+の最大転換
率)とともに、促進剤としてアルカリ金属(ナトリウムを用いた時にC2+の最大転換率
)を含む。
本発明の実施形態は、ほぼ等温の条件下、新規触媒上に供給される、主にメタン、酸素
およびHO(水蒸気)を含む(較正のために、また潜在的な空気もしくは酸素の豊富な
空気供給物の代替となるために、窒素も存在する)供給ガス混合物を供給するためのプロ
セスを提供する。供給ガスは、アルケン、一酸化炭素、水素、および化学合成反応におい
て、または液体燃料として用いることができる、炭素数のより大きい他の有機化合物の混
合物に転換される。
本発明の実施形態は、天然ガスを商業的により使用可能な生成物に転換するための以前
のプロセスの欠点を克服する。
本発明の実施形態は、新しい触媒を作製するためのプロセスと、これに限定されないが
、エチレン、エタン、一酸化炭素および水素等の生成物を製造するために、これらの触媒
を用いるプロセスを含む。メタンおよび酸素反応物の優れたレベルの転換率、ならびに炭
素数2以上の有機化合物を生成するための選択性が、これらの実施形態によって達成可能
である。特定の理論に束縛されることは望まないが、本発明者らは、本明細書に記載され
る好ましい触媒によって触媒される主な反応および副次反応は、部分酸化反応および式1
〜13に示す改質反応であると考える。
二酸化炭素を用いた改質および水性ガスシフト反応等の他の反応も存在することが明ら
かになっている。二酸化炭素は、対応する一酸化炭素および酸化触媒サイトの生成ととも
に、触媒を再生している可能性がある。
式5および11における反応は、両方とも好ましく(速度論的解析の結果より)、また
吸熱的である。
メタンから二酸化炭素および水への酸化(式1)は、非常に好ましく高度に発熱的であ
る。
酸化的カップリングの触媒は、メタンから水素を開裂させてフリーラジカルを形成して
、該フリーラジカルは、その後、他の活性化合物と直接に反応させることができる。表面
の反応温度が高いことから可能な代替経路は、、カルベンラジカルの形成である。これら
の反応は以下のように示される。
本発明の実施形態は、酸化的カップリング、水性ガスシフトおよび改質機構、ならびに
+化合物を形成するための反応における中間体を用いた触媒の組み合わせを用いる。
本発明以前は、反応器の大きさが増加すると、高度に発熱性の反応を制御することが困難
になり、ひいては温度制御が不十分となるため、メタンの酸化的カップリングで、メタン
から炭素数のより大きい有機化合物に転換するには限界があった。また、前記プロセスで
は、触媒活性を維持するためにハロゲンを用いており、ほぼ不活性の供給ガス(CO
が大量に必要であった。温度が高過ぎると、主に二酸化炭素と水に転換される結果となる
。温度が低過ぎると、メタンの転換率は低くなる。
当該分野における先行技術は、約1グラムの触媒含量を用いるマイクロ反応器を利用す
る。本発明は、直径1と1/2インチ(約38mm)まで、触媒装填量175グラムまで
の反応器を利用してきた。本発明の実施形態は、吸熱反応と発熱反応の両方で用いられる
新規触媒を利用するため、より大規模な反応器において、適切な温度制御下で、メタンか
ら高級炭素物質への高い転換率が可能となる。同じ触媒組成物によって触媒される他の化
学反応も起こるが、その程度は小さい。これらの炭素数のより大きい化合物が、どのよう
にして反応生成物から形成されるかの例を、式1〜15、および式16〜18に示す。
実際に何の反応が起こるかは、熱力学的特性および速度論的特性によって決定される。
システムの速度論的特性のみが、触媒によって決定される。本発明の新規触媒は、局所的
な熱力学的条件に依存して、多くの異なる平衡定数が存在する結果となりうる。本発明は
、触媒床で起こる触媒作用に好ましい吸熱反応(例えばCO+CH=>2CO+2H
(式5))および発熱反応(例えばO+2CH=>2CO+4H(式6))の両
方を使用し、反応温度を制御し、COおよびHOの望ましくない燃焼生成物の生成を
減少させる。中間反応生成物(主にメチルおよびカルベンラジカル)が形成されると、炭
素数2以上の有機化合物の生成に有利な条件になる。これらの中間成分の全体的な燃焼を
最小限にすることにより、選択性を制御することができ、C+有機化合物に対する選択
性を最大限にし、熱の産生を最小限にする。メタンの燃焼により産生されるエネルギーは
約199kcal/(消費されるメタン1モル)であるのに対し、エチレンの生成のため
に産生されるエネルギーは約33kcal/(消費されるメタン1モル)である。
他の供給ガスは、これに限定されることを意図しないが、エタン、プロパン、ブタン、
ヘキサン、ヘプタン、ノルマルオクタン、イソオクタン、ナフサ、液化石油ガスおよび中
間留分の炭化水素等の他の炭化水素を含んでもよい。
本発明の実施形態の利点は、当該触媒組成物を使用することにより、感知され得る炭化
が発生せず、最終的な触媒の失活が遅延されるかまたは回避されることである。また、本
発明の触媒は、触媒活性を維持するためにハロゲンの添加を必要とすることなく活性を維
持する。ハロゲンは非常に腐食性であり、特に高温では取り扱いが困難である。
本発明の他の実施形態は、転換されなかった供給ガスを反応器の入り口に再循環させる
本発明のさらに他の実施形態は、生成物の中間除去の有無にかかわらず収率を増加する
ための、複数の直列反応器を提供する。これらの実施形態には直列配置の反応器システム
が用いられ、また、並列配置の反応器システムを用いうる。
本発明の触媒の実施形態は、多孔質またはガス透過性の担体に適用しうる。触媒の実施
形態および/または担体は、例えば、金網、モノリスまたは発泡体の構造形態であっても
よい。担体は、MgO、Al、SiO、TiO、ケイ酸チタン、活性炭、炭素
モレキュラーシーブズ、結晶性および非結晶性モレキュラーシーブズ、ZrO、ムライ
ト(式3Al×2SiOのアルミナケイ酸塩)、コージライト(式2MgO−2
Al−5SiOのセラミック材料)、セラミックおよびそれらの混合物等の物質
を含んでもよい。混合金属触媒の実施形態は、かかる物質に混合、蒸着、または含浸させ
ることもできる。本発明の触媒の実施形態は、大きさを調整して流動床反応器の構成にお
いて用いることもできる。触媒の実施形態の成分は各々単独で活性触媒だが、成分を組み
合わせて熱を受けると、組成物中の金属の組み合わせが、メタンをエチレンおよび2以上
の炭素数を有する有機化合物に転換するのに効果的である独特の結晶構造を形成すること
が予期せず発見された。
新規触媒を作製するためのプロセスは、遷移金属から選択される1つ以上の金属化合物
を用いる。メタンからC2+化合物への最良の転換率は、タングステン(W)およびマン
ガン(Mn)の遷移金属ならびにコバルト(Co)金属を含む触媒の実施形態を使用する
ことによって得られた。いくつかの実施形態において、触媒組成物は追加の遷移金属を含
む。触媒化合物において選択される特定の遷移金属および使用される量が、メタンから他
の化合物への選択性および転換率を決定する。
新規触媒を合成するための実施形態には、触媒組成物中の促進剤も含む。促進剤は希土
類、アルカリ、またはアルカリ土類元素の金属または金属酸化物であってもよい。触媒の
調製には1つ以上の促進剤金属が用いられてもよい。一実施形態において、促進剤金属は
ナトリウムである。
理論によって限定されるものではないが、本発明の実施形態において促進剤を含む混合
金属酸化物触媒は、吸熱反応および発熱反応の両方を起こすと考えられる。本発明の触媒
によって起こる主な反応は発熱性である。しかしながら、吸熱反応は、より大規模な反応
器においてさえ、反応温度を制御することができる。酸化的カップリング触媒を用いる先
行技術は、反応の熱を除去するために、非常に小さな反応器(直径1/8〜1/4インチ
、約3〜6mm)に限定されるという欠陥があった。
本発明の他の態様は、正味の部分酸化、水性ガスシフト、クラッキングおよび改質反応
の組み合わせを用いて、炭素数2以上の炭化水素を含む生成ガス混合物を改質するための
プロセスである。いくつかの実施形態において、該プロセスは、炭化水素および酸素源を
含む反応ガス混合物を、触媒的に効果的な量の触媒の実施形態に接触させるステップを含
む。該プロセスは、この期間中に、触媒および反応ガス混合物を、転換を促進する条件の
温度、反応ガス組成物および流量で維持するステップを含む。いくつかの実施形態におい
て、用いられる触媒は担持触媒である。いくつかの触媒の実施形態は促進剤を含む。
新規触媒の理論的機構に限定されることを意図するものではないが、本発明の成分は、
還元を促進するいずれかの既知の金属を組み込むことができる(還元反応は、電子が「獲
得」され、ある原子の酸化状態が反応を低下させるプロセスを伴う)。任意の数の還元/
改質/水性ガスシフト金属を本明細書に用いることができる。表1に示すように、多くの
金属が評価された。モリブデン(Mo)は、還元触媒としての役割を果たす金属の1つで
あり、本発明の実施形態において効果的であることが明らかになった。
反応器は、中間冷却を備えた軸流または放射状流型の固定床反応器、または内部および
外部熱交換器を搭載した流動床反応器等、いずれの好適な反応器であってもよい。図1A
は、反応器12が固定床反応器である、単一反応器の実施形態10を示す。反応器12に
は、下部に石英の層、次に触媒層16、その後に他の石英の層が充填されている。触媒は
、制御装置20により制御される一連の加熱炉18によって均一な加熱を受けるように、
反応器12の中に配置される。上層の石英は、触媒を反応器内の適切な位置に保つのに役
立つ。メタンから2より大きい炭素数を有する有機化合物への転換を促進または触媒する
ために、反応器内に好適な触媒が提供される。
一般に、窒素、二酸化炭素、メタンおよび酸素、および/もしくはエタンまたは他の炭
化水素ガスを含む供給ガス混合物30は、反応器12の一端に供給される前に、質量流量
制御装置32および混合器34を通過する。必要に応じて、水蒸気36が蒸気発生器38
から加えられる。反応器からの流出物40は複数の反応生成物および残留ガスを含み、コ
ンデンサ42を通過する液体最終生成物44が収集される。流出物40の成分を測定する
ために、流出物40のサンプルはガスクロマトグラフ46に分配される。システムの一部
である他のポンプには、液体注入ポンプ48および高圧液体ポンプ50を含む。
図1Bは、第1の反応器12からの流出物40が、2回目のOCM反応のために第2の
反応器120に供給される、2つの反応器を用いたシステム100を示す。2種類の2反
応器システムが用いられ、図1Bに100として示される第1のシステムは上向流式を採
用し、第1の反応器12からの流出物40は第2の反応器120の下部に供給され、第2
の反応器120の上部を通過して出られるようになっている。酸素源110は分岐され、
酸素の一部112は他の供給ガスと混合されるように質量流量制御装置32に入り、他の
114は反応器に分配される。
採用される第2の反応器システムは、図1Bに示されるものと同様であるが、このシス
テムでは第1の反応器からの流出物は第2の反応器の上部に供給され、第2の反応器の下
部を通過することだけが異なる。どちらの場合においても、供給ガスの流れは、第2の反
応器を通過する最終生成物の流れを伴う。
特定の実験では、反応器の管12aは304ステンレス鋼を含み、他の実験では、反応
器の12a管はチタンを含む。サーモウェル12bは一般的にステンレス製である。
第1の反応器12からの流出物40が反応器から流出すると、400℃〜約500℃の
範囲の温度まで冷却される可能性がある。その後、流出物40は、第1段階からの流出物
を第2の反応器120内の触媒16に接触させる前に、所望の温度まで再度加熱するため
の予熱部を有する第2の反応器120に導入される。
第2の反応器120では、第1の反応器12のように、触媒16が石英の領域間に充填
されている。第2の反応器は第1の反応器と同じように加熱され、第2の反応器120か
らの流出物40が収集されて、上述したように、また実施例1に記載されるように、分析
される。
図1Bに示すように、2つの反応器は直列に作動させることができる。直列に作動する
反応器では、エチレン等の最終生成物を流出物から除去し、第2の反応器を通って、また
は複数の直列反応器を通って残留流出物を再循環させることが可能であり、3つ以上の反
応器を上向きに利用することができる。
意外なことに、本発明の実施形態とともにチタンの反応管を利用できることも、発見さ
れた。酸素の存在下において約900℃まで加熱したチタン管は、保護用の酸化物膜を形
成し、該管はその後反応器内で使用することができ、所望の反応を妨害しない。チタン反
応器の使用は、高圧での操作をも容易なものにする。本発明の反応帯域の圧力を変更する
ことにより、生成されるアルケンおよびC2+成分の種類を調節することができる。反対
に、ステンレス鋼および他の金属を反応器に使用することは、本発明の反応条件下におい
て望ましくない二酸化炭素の生成を増加させる。
反応器の温度は、約650℃〜約950℃の間の温度で維持される。他の実施形態にお
いて、反応器の温度は、約700℃〜約950℃の間で維持される。さらに他の実施形態
において、メタンをより大きな炭素数の有機化合物に転換するステップは、約750℃〜
850℃の範囲の温度で起こる。
炭化水素転換プロセスのいくつかの実施形態において、接触している間、触媒および反
応ガス混合物を転換を促進する条件の温度および圧力で維持するステップは、圧力を約1
00kPa〜約2500kPaに維持することを含む。特定の実施形態において、圧力は
約200〜1000kPaで維持される。
炭化水素転換のためのプロセスのいくつかの実施形態は、原料としての天然ガスを水蒸
気と組み合わされた酸素含有ガス原料と混合して、エタン、一酸化炭素、水素、二酸化炭
素、水蒸気および酸素の組成を有する反応ガス混合原料を提供することを含む。これらの
実施形態のあるものは、約1:約10の炭素:酸素原子のモル比を有する反応ガス混合物
の供給を提供し、特定の実施形態は、約1.5:約5の炭素:酸素比を有する反応ガス混
合物の供給を提供する。
炭化水素転換プロセスのいくつかの実施形態において、酸素含有ガスは、水蒸気、CO
、またはそれらの組み合わせをさらに含み、該プロセスは、反応ガス混合物を提供する
ために、炭化水素原料と水蒸気および/またはCOを含むガスとを混合するステップを
含む。
供給ガスの炭化水素は、いくつかのプロセスの実施形態において、少なくとも約50体
積%のメタンを含み、またいくつかの実施形態において、炭化水素は少なくとも約80%
のメタンを含む。特定の実施形態において、炭化水素原料および酸素含有原料の両方とも
が、触媒を含有する前に予熱される。
特定の実施形態において、反応ガス混合物を、毎時1リットルの触媒当たり約500〜
約30,000ノルマルリットルのガス量(NL/L/h)の空間速度で触媒を通過させ
、これらの実施形態のいくつかにおいて、空間速度は約2000〜10,000NL/L
/hである。炭化水素転換プロセスのいくつかの実施形態は、固定床反応帯域における触
媒の保持を提供する。以下の説明を参照することにより、本発明のこれらおよび他の実施
形態、特徴および利点が明らかになるであろう。
炭素数2以上の有機化合物の全体的な収率を増加するために、炭化水素転換プロセスの
未反応物および燃焼副生物の分離および再循環を用いることも本発明に包含される。最近
のいくつかの研究は、エチレンの連続的除去を用いた再循環反応器を採用することにより
、70〜80%に近い生成物収率を達成することができることを証明している(Y. J
iang et al., Science 264:1563, 1994、 R.
B. Hall et al., ACS Div. Petr. Chem. Pre
pr. 39(2):214, 1994、E. M. Cordi et al.,
Appl. Catal. A: Gen. 155:L1−L7, 1997、A.
Mashocki, Appl. Catal. A: General 146:39
1, 1996)。エチレンは、再循環流から直接分離されてもよいか、または、続いて
分離される他の生成物に転換されてもよい。
本発明の他の実施形態は、メタンから炭素数2以上の有機化合物への全体的な収率を増
加させるために、プロセスの未反応物および燃焼副生成物の中間分離および再循環の有無
にかかわらず、直列反応器を用いる。
触媒調製
本発明の広い態様において、触媒を生成する方法は、選択した塩の水性スラリーの形成
を含む。
ペーストを形成するためにポリマー結合剤をスラリーに加える。その後、ペーストを乾
燥して粉砕する。金属および金属塩を所望の形態に転換するために、得られた粉末をポリ
マー結合剤にふさわしい温度プロファイルを用いて加熱した後、粉砕したペーストを焼成
するために焼成温度で保ち、触媒を形成した。この手順は、参照することにより本明細書
に組み込まれる、本出願人の米国特許第7,291,321号に記載される手順と同様で
ある。焼成した後、触媒反応器に適切な大きさ(一般に約1〜約4mmの範囲であり、あ
る実施形態においては約1〜約2mmであり、他の実施形態においては約2〜約4mmで
ある)になるまで、粉末をふるいにかける。
触媒の調製のために用いられる金属塩は、様々な化合物の中から選択することができる
。用いることができるマンガン源は、酢酸マンガン(II)、炭酸マンガン、塩化マンガ
ン、塩化マンガン(II)水和物、塩化マンガン(II)四水和物、ギ酸マンガン(II
)水和物、モリブデン酸マンガン(II)、硝酸マンガン、MnO、Mn0、Mn
、γ−MnおよびMn等の酸化マンガンが挙げられる。硝酸マンガンおよ
び酸化マンガンMn0、Mn、およびγ−Mnが、いくつかの触媒調製物
を調製するために使用された。
バリウム源は、酢酸バリウム、アルミン酸バリウム、バリウムカルシウムタングステン
酸化物(barium calcium tungsten oxide)、炭酸バリウ
ム、塩化バリウム、塩素酸バリウム一水和物、塩化バリウム無水物、バリウムフェライト
、水酸化バリウム、水酸化バリウム一水和物、水酸化バリウム八水和物、水酸化バリウム
水和物、バリウムイソプロポキシド、マンガン酸バリウム、メタケイ酸バリウム、モリブ
デン酸バリウム、硝酸バリウム、亜硝酸バリウム水和物、シュウ酸バリウム、酸化バリウ
ム、硫酸バリウム、硫化バリウム、チタン酸バリウムおよびタングステン酸バリウムを含
みうる。炭酸バリウムがいくつかの触媒調製物のためのバリウム源であった。
カルシウム源は、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化カルシウム二水和物、塩化カ
ルシウム六水和物、塩化カルシウム水和物、水素化カルシウム、水酸化カルシウム、モリ
ブデン酸カルシウム、硝酸カルシウム四水和物、硝酸カルシウム水和物、窒化カルシウム
、酸化カルシウム、プロピオン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、チタ
ン酸カルシウム、およびタングステン酸カルシウム等のカルシウム塩を含みうる。酸化カ
ルシウムがいくつかの触媒調製物を調製するためのカルシウム源であった。
セシウム源は、酢酸セシウム、炭酸セシウム、塩化セシウム、ギ酸セシウム、炭酸水素
セシウム、水酸化セシウム一水和物、硝酸セシウム、シュウ酸セシウム、プロピオン酸セ
シウム、硫酸セシウム、およびチタン酸セシウムを含みうる。酢酸セシウムが、いくつか
の触媒調製物のためのセシウム源であった。
コバルト源は、酢酸コバルト、炭酸コバルト(II)水和物、塩化コバルト(II)、
塩化コバルト(II)水和物、塩化コバルト(II)六水和物、水酸化コバルト(II)
、硝酸コバルト(II)六水和物、酸化コバルト(II、III)、酸化コバルト(II
)、硫酸コバルト(II)七水和物および硫酸コバルト(II)水和物等のコバルト塩を
含みうる。Co(NO・6HOである硝酸コバルト(II)が、いくつかの触媒
調製物のためのコバルト源であった。
鉄源は、クエン酸酸化鉄、水酸化酸化第二鉄、フェロセン酢酸、フェロセンジカルボン
酸、酢酸鉄(II)、塩化鉄(II)、塩化鉄(II)四水和物、塩化鉄(II)、塩化
鉄(III)六水和物、モリブデン酸鉄(II)、硝酸鉄(III)九水和物、シュウ酸
鉄(II)無水物、シュウ酸鉄(III)六水和物、酸化鉄(II)、酸化鉄(II、I
II)、酸化鉄(III)、硫酸鉄(II)七水和物、硫酸鉄(II)水和物、硫化鉄(
II)、チタン酸鉄(II)、およびチタン酸鉄(III)を含みうる。硝酸鉄(III
)九水和物が、いくつかの触媒調製物のための鉄源であった。
ランタン源は、酢酸ランタン(III)水和物、炭酸ランタン(III)水和物、塩化
ランタン(III)、塩化ランタン(III)七水和物、塩化ランタン(III)水和物
、水酸化ランタン(III)、硝酸ランタン(III)六水和物、硝酸ランタン(III
)水和物、酸化ランタン(III)、シュウ酸ランタン(III)水和物、硫酸ランタン
(III)、硫酸ランタン(III)九水和物および硫酸ランタン(III)水和物を含
みうる。硝酸ランタン六水和物が、いくつかの触媒調製物のためのランタン源であった。
ナトリウム源は、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、塩素酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、水
酸化ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム無水物、硝酸ナトリ
ウム、亜硝酸ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、酸化ナトリウム、プロピオン酸ナトリウ
ム、硫酸ナトリウムおよびタングステン酸ナトリウム無水物を含みうる。水酸化ナトリウ
ムが、いくつかの触媒調製物のためのナトリウム源であった。
タングステンの源は、炭化タングステン(IV)、塩化タングステン(IV)、塩化タ
ングステン(VI)、二塩化二酸化タングステン(VI)、酸化タングステン(IV)、
酸化タングステン(VI)、ケイ化タングステンおよび硫酸タングステン(IV)、なら
びに他のタングステン酸塩を含みうる。酸化タングステン酸アンモニウム水和物(NH
1241・5HO)が、いくつかの触媒調製物のためのタングステン源であった。
使用され得る結合剤は、酢酸ビニルアクリル酸ジブチル(vinyl acetate
dibutyl acrylate)、Tylose(メチル 2−ヒドロキシエチル
セルロース)、またはGlue−All(Elmers, Columbus, Ohi
oの製造する合成接着剤)等の接着剤が使用されうる。後述する実施例において、Tyl
oseおよびElmer’s Glue−Allを結合剤として用いた。窒化ケイ素をい
くつかの触媒の実施形態と併用したが、その場合は結合剤として機能する可能性がある。
本発明の一実施形態は炭化水素の酸化的改質のための組成物であって、
式M、W、MnOを有する触媒:
式中、
は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
は約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Wはタングステンであり、Wは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Mnはマンガンであり、Mnは約0.3モル〜3モル未満を構成し、
Oは酸素であり、
Xは約0.1〜約4の量である、を有する触媒を含む、組成物である。
この触媒の特定の実施形態は、式Na W MnOによって表すことができ、一方、他
の実施形態は、式Co W MnOによって表すことができる。
本発明の他の実施形態において、炭化水素の酸化的改質のための組成物は、
式M、M、W、MnO
式中、
は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
は約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
は元素周期表のIVA族、IVB族およびVIII族からなる群から選択される金
属であり、Mは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Wはタングステンであり、Wは約0.01モル〜約2モル未満を構成し、
Mnはマンガンであり、Mnは約0.3モル〜3モル未満を構成し、
Oは酸素であり、
Xは約0.1〜約4の量である、で表される触媒を含む。
この触媒の特定の実施形態は、式Na Co W MnOによって表すことができ、一
方、他の変形例はCoの代わりにTiもしくはSiを含むか、またはNaの代わりにCs
を含んでもよい。この実施形態において、2つの金属である他のMとMとは互いに異
なる。この触媒の他の実施形態は、La、BaまたはMo等の追加の金属を含んでもよい
触媒の実施形態において、ナトリウム等のIA族金属は約0.02モル〜約1モルを構
成し、いくつかの実施形態において、ナトリウムは約0.02モル〜約0.5モルを構成
し、他の実施形態において、ナトリウムは約0.02モル〜約0.2モルを構成する。い
くつかの触媒の実施形態において、セシウム等のIA族金属は0.01モル未満を構成す
る。
いくつかの触媒の実施形態において、タングステンは約0.01モル〜約1モルを構成
し、他の実施形態において、タングステンは約0.01モル〜約0.5モルを構成する。
触媒の実施形態において、マンガンは約0.3モル〜約3モル未満を構成し、いくつか
の実施形態において、マンガンは約0.3モル〜約2.2モルを構成し、他の実施形態に
おいて、マンガンは約0.3モル〜約1.5モルを構成し、他の実施形態において、マン
ガンは約0.3モル〜約0.5モルを構成する。
いくつかの触媒の実施形態において、コバルト等のVIII族金属は、約0.03モル
〜約1モルを構成し、いくつかの実施形態において、コバルトは約0.03モル〜約0.
5モルを構成する。
IVA族金属であるケイ素は、いくつかの触媒の実施形態において約0.07モル〜約
2モルを構成し、二酸化ケイ素または窒化ケイ素等の塩を由来としていてもよい。
いくつかの触媒の実施形態において、バリウムまたはモリブデン等の他の金属は、約0
.07モル〜約0.3モルを構成する。ランタン、チタンおよびセシウムは、その他の触
媒の実施形態に存在する。
様々な触媒の実施形態のX線回折解析結果によると、後にさらに詳細に記載されるよう
に、多くの触媒の実施形態には酸素が存在し、いくつかある形態のうちの1つであっても
よい。
様々な触媒の実施形態が、メタンから2以上の炭素原子を有する様々な炭化水素(C
化合物)への酸化的改質を触媒することが明らかになり、通常、C2+化合物の収率は
20%を超え、時には25%を超える。
他の実施形態において、触媒組成物は元素周期表のIVA族の元素の塩と混合され、得
られた混合物は、メタンから2以上の炭素原子を有する様々な炭化水素(C2+化合物)
への酸化的改質を触媒することが可能であり、C2+化合物の収率は20%を超える。
触媒の実施形態は、炭化水素の酸化的改質のための方法において使用することができ、
該方法は、上記の触媒組成物のうちの1つを調製するステップと、組成物を、酸化的改質
反応器における使用に好適な大きさに調整するステップと、大きさを調整された前記組成
物のある量を酸化的改質反応器に添加するステップと、触媒組成物の存在下において、酸
化的改質条件下で、酸化的改質反応器内の少なくとも炭化水素および酸素を含む供給ガス
流に接触させるステップと、酸化的改質反応器からの流出物を収集するステップであって
、該流出物は2より多い炭素原子(C2+化合物)を有する炭化水素を含むステップと、
を含む。
該方法は1つ以上の酸化的改質反応器を用いることができ、該方法は、酸化的改質反応
器から流出物を除去するステップと、流出物を複数の追加の酸化的改質反応器に接触させ
るステップであって、酸化的改質反応器の各々は、ある量の触媒組成物を含有するステッ
プと、をさらに含む。反応器は直列配置で使用され、また、並列配置で使用することもで
きる。第1の酸化的改質反応器からの流出物は、流出物を追加の酸化的改質反応器に接触
させるステップの前に、約400℃〜約600℃未満の範囲の温度まで冷却することがで
きる。酸素は供給ガス混合物の一成分であり、複数反応器システムにおいて、酸化的改質
反応器の数にほぼ等しい割合で酸化的改質反応器に分配することができる。
表1に、様々な遷移金属成分および促進剤として用いられたアルカリ土類金属によって
調製された多くの触媒を一覧にした。すべての触媒組成物を評価したところ、メタンの転
換に関連する様々な程度の活性を示した。触媒の出発原材料は、金属酸化物または金属塩
のどちらかであった。最終触媒組成物において記載された金属の量(モル比)を生じるよ
うに各触媒原材料の量を制限し、様々な成分の互いに対するモル比として表示した。表1
に示すように、これは、それぞれの成分のマンガン(Mn)に対するモル比として表示さ
れており、Mn/Mnのモル比を1.0として示した。
ある触媒組成物および調製方法の詳細な説明を実施例1に示す。最終触媒における実際
の金属状態は、金属酸化物と合金の複合体であり、X線回折(「XRD」)によって検出
される。
触媒サンプルのX線回折解析には、Cu−Kα(1.5406オングストローム)のX
線管を備えたXDS 2000 Scintag Inc.の分析器およびThermo
ARL Pertier検出器を使用した。DMSNT v1.39−Ibetaソフ
トウェアプログラムを用いてデータを分析し、既知のX線回折パターンのデータベースに
含まれるデータと比較した。
実施例1.触媒の調製
コバルト、ナトリウムおよびタングステンを含む触媒を以下のように調製した。500
mlビーカー中で、9グラムのタングステン酸アンモニウム(純度99.9%、Sigm
a−Aldrich Co, St. Louis, MO)および1グラムの水酸化ナ
トリウム(ペレット、純度99.998%、Sigma−Aldrich Co, St
. Louis, MO)を、200mlの脱イオン水に約70℃〜約80℃の範囲の温
度で溶解した。別のビーカーで、硝酸コバルト(II)六水和物(Sigma−Aldr
ich Co、純度99%)を水に約70℃で溶解した。2つの溶解した塩溶液を合わせ
、30グラムの酸化マンガン(IV)(試薬+純度99%、Aldrich)を10ml
の水酸化アンモニウム(ACS試薬グレード、Sigma−Aldrich Co)とと
もに加えて、アルカリ性のpHを得た。混合物をPyrexプレートに移し、約250°
F(121℃)で2〜3時間加熱した。
得られた触媒ペーストを焼成炉に入れ、初期の焼成中に、連続的に大気パージした。触
媒を30分間で300℃まで加熱した後、550℃まで温度を上昇させて、その温度を2
時間維持した。その後、炉の温度を860℃まで上昇させて、その温度を24時間維持し
た。炉を室温まで冷却し、焼成した調製物を炉から移動した。乳鉢と乳棒を用いて焼成し
た触媒を粉砕し、40番のふるいを通過するように大きさを調整した(約425ミクロン
および0.0165インチ)。ふるいにかけた触媒をArborプレスでペレット化して
、直径約1/2インチ(約12.7mm)の錠剤にした。不活性条件下において、錠剤を
1000℃で8時間焼成した。ペレットを粉砕し、反応器において使用するために大きさ
を調整した。
本実施例中で調製した触媒のXRD分析により、以下の金属酸化物の存在が明らかにな
った:Mn、NaWO、MnWOおよびCoMn
これらの金属酸化物は焼成プロセス中に生じたものであり、以下のように特徴付けられ
ると理論を立てた。
XRDデータに基づき、MnWOおよびおそらくはNaWO等の他の金属相も触
媒中に確認された。
上記の調製プロセスは、表1および2に列挙した他の触媒にも適用することができる。
同様の最終組成物の触媒組成物を生成するために使用した他の原材料には、七モリブデン
酸六アンモニウムとも称されるモリブデン酸アンモニウム四水和物[(NHMo
24・4Ho]を含む。最終生成物の所望の金属比に基づいて、特定の触媒組成物を
調製するために必要な出発物質の量を決定することができる。
実施例2.反応パラメータ
以下の実施例中の混合金属酸化物触媒をサーモウェル付き管型反応器に配置する(図1
A、1C)。いくつかの実験では、使用する前に内側表面部分を酸化させるために事前処
理した、内張りしていないチタン反応器を利用した。
図1A〜1Cは、入力ガスが下方供給される反応器を示し、図中、触媒床はi石英充填
、ii触媒、iii石英充填の3層構成になっている。
メタン、水蒸気、内部標準としての窒素および酸素含有ガスを含む供給ガス流を、炭素
数2以上の有機化合物、未反応メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、水素および内部標準で
ある窒素を含む流出物流を効率的に生成するために十分な高温で維持された、反応帯域内
の触媒のうちの1つと接触させる。
炭化水素原料は、メタン、天然ガス、付随ガス(油中に溶解されているかまたは油の上
に遊離したガス溜まりとしてのいずれかの状態で、原油に随伴して見出される天然ガス)
、またはエタン等、低沸点を有するいずれの炭化水素であってもよい。炭化水素原料は、
二酸化炭素を含有する自然発生型のメタン埋蔵地域から生じるガスであってもよい。一実
施形態において、原料は少なくとも10体積%のメタンを含み、他の実施形態において、
原料は少なくとも75体積%のメタンを含み、また他の実施形態において、原料は少なく
とも80体積%のメタンを含む。一般に、供給ガス混合物におけるメタンの濃度は、約1
0%〜約80%の範囲内であってもよい。中間留分等、炭素数の大きな他の原料は、ガス
になるまで加熱して本発明の実施形態とともに利用することができるが、原料の性質によ
って得られる生成物が異なる可能性がある。原料に使用されたメタンガスは99.9%の
純度を有していた。
触媒に接触している時、炭化水素原料は気相にある。炭化水素原料は、純酸素等の酸素
含有ガスとの混合物として触媒と接触する。酸素含有ガスは、水蒸気および酸素に加えて
、CO、窒素および/またはCOを含んでもよい。
最初に触媒を加熱し、点火後は、このプロセスの持続を促進するための反応条件を維持
する。実験反応器において、熱損失率は反応によって産生された熱を上回る。しかしなが
ら、より大きい反応器設計では反応は断熱に近い可能性があり、吸熱および発熱反応条件
のバランスをさらに保つ。滞留時間、予熱供給の量、および窒素または水蒸気希釈の量等
のパラメータが用いられる場合も、反応生成物に影響を与える。一実施形態において、反
応ガス混合物に対する触媒滞留時間は、約1000ミリ秒以下に維持される。他の実施形
態では、約200ミリ秒〜約500ミリ秒の触媒滞留時間を用い、また他の実施形態では
、約300ミリ秒〜約400ミリ秒の触媒滞留時間を用いる。
排出される所望の組成物に依存して、様々な圧力でプロセスを行うことができる。圧力
は約0.5atm〜約50atmであってもよく(1atmは101.325kPaに等
しい)、好ましくは約50kPa〜5,000kPaであってもよい。
プロセスは約600℃〜約1000℃の範囲の温度で行われ、他の実施形態において、
温度は約650℃〜約950℃の範囲である。一実施形態において、触媒と接触させる前
に、炭化水素原料、水蒸気、および酸素含有ガスを予熱する。
炭化水素原料および酸素含有ガスを、多様な空間速度のうちのいずれかを用いて触媒上
を通過させる。時間当たりのガス空間速度(「GHSV」)として示されるプロセスの空
間速度は、約300〜約15,000反応物の体積/触媒の体積/時間の範囲であり、一
実施形態において、GHSVは約2000〜約10,000反応物の体積/触媒の体積/
時間の範囲である。ガス流の単位を、気体ノルマルリットル/触媒1リットル/1時間(
NL/Lh)として測定したところ約1000〜約30,000NL/Lhの範囲であり
、一実施形態において、ガス流は約2000〜約10,000NL/Lhの範囲であった
。生成ガスの流出物流は反応器から出る。
本発明の実施形態を示して説明してきたが、当業者は、本発明の主旨および教示から逸
脱することなくその修正を行うことができる。本明細書に記載する実施形態は例示目的の
みであり、限定することを意図するものではない。本明細書に開示する本発明の多くの変
更および修正が可能であり、本発明の範囲内である。したがって、保護の範囲は前述した
明細書本文によって限定されるものではなく、後述する特許請求の範囲によってのみ限定
されるものであり、該範囲には特許請求の範囲の対象となるすべての均等物を含む。本明
細書に引用したすべての特許および出版物の開示は、参照することによりその全体を本明
細書に組み込む。
実施例3.他のパラメータ、定義
以下の測定技術および定義を実施例に適用する。
1.液体流量は、シリンジポンプおよび/または容積移送型ポンプを使用して計量した。
各々の場合において、特定の流れの設定に合わせてポンプを較正した。
2.気体流量は質量流量計を用いて測定し、0℃かつ1気圧(101.325kPa)で
の気体流量として報告した。
3.ガス供給の組成は、質量流量計により決定した流量に基づいて計算した。ガスクロマ
トグラフィーを用いて測定したガス組成も、質量流量計から計算した組成と同じであるこ
とを判定した。
4.反応器からの流出ガスの組成は、標準ガス混合物で較正したガスクロマトグラフを用
いたガスクロマトグラフィーにより測定した。ほとんどの場合において、反応器からのガ
スの流出流量を計算するために、内部標準である窒素を使用した。しかしながら、一部の
場合においては、炭素バランスを強制した。2つの方法は、本質的に同じ転換率、選択性
および収率をもたらした。
5.反応器からの凝縮水を収集して重量測定法で測定した。算出した湿基準の測定値は、
反応物の重量合計における水反応生成物を含む測定値に基づくものであった。
反応器の出口からの水をすべて除外して乾基準の測定値を算出してから、重量比を計算し
た。
6.反応器内の温度は、反応器の中心に挿入されたサーモウェル内を上下に移動すること
が可能な熱電対を使用して測定した。
7.空間速度は0℃かつ1気圧(101.325kPa)で計算したガス供給物の体積供
給量として算出し、触媒の体積で除算した。一部の場合においては、時間当たりの重量空
間速度(「WHSV」)が報告され、これらは、触媒の質量で除算した供給物の総質量流
量または触媒の総質量で除算したメタンの質量流量のいずれかに基づくものであった。
8.メタンの転換率(「転換率」)は、(供給されたメタンのモル数)−(反応器流出口
内のメタンのモル数)を算出し、この差を供給されたメタンで除算する。転換率(%)は
除算した転換率に100を掛けたものである。
9.酸素の転換率は、(供給された酸素のモル数)−(反応器流出口内の酸素のモル数)
を算出し、この差を供給された酸素で除算する。転換率(%)は除算した転換率に100
を掛けたものである。
10.選択性(「選択性」)は、2つの方法を用いて算出する。
a)窒素をタイ(tie)成分として用いて算出した合計流量を用いる、すなわち、反
応器を出ていくガスの窒素バランスおよび流出組成を強制する。(生成されたエチレン)
×2÷(消費されたメタン)は(エチレンの選択性)に等しい。
b)第2の方法は炭素バランスを強制し、反応器からのガスの流出組成物のみの選択性
を算出する。これらの2つの方法は、測定または分析エラーがない限り、同じ結果をもた
らすはずである。
上記2つの方法は、測定値にエラーがあることを示唆し、反応器の炭化が存在しないこ
とを想定させるものだった。プロパンの炭素数を上回る炭素数を有する炭化水素供給物の
場合には、選択性における差異は、反応器内に炭化という形態で炭素の堆積を示唆する。
11.収率は、転換率と選択性の積である。ガスの再循環を伴うプロセスの最終収率は、
単一パス反応器実験の選択性と等しい。
収率=(転換率)(選択性)
最終収率=選択性
12.「分配された酸素供給」という語句は、第1および第2の反応器または段階の各々
に、反応器システムに対する酸素の量の半分を供給する2つの反応器を用いたシステムを
意味する。多段階反応器システムでは、各反応器に供給される酸素の量は、システム中の
反応器の数に比例する。
13.「中間冷却」とは、第1の反応器からの流出物を第2の反応器に供給する前に、該
流出物を冷却する条件を意味する。
14.供給ガスの滞留時間は、触媒床上の平均温度と、触媒の体積との関数として算出し
た。触媒体積(V)は、反応器内の固体粒子の体積、および粒子間のいずれの空間をも含
む。滞留時間(res)は、触媒体積Vを用いて、触媒体積(V)を床平均温度で評価
した体積供給量で除算することにより得られる。滞留時間resは、ミリ秒で表される

15.命名の目的のために、元素周期表の「族」の言及は、Handbook of C
hemistry and Physics, D.R. Lide (ed.), 8
th edition, 2003−2004, CRC Press, Boca
Raton, FL.に列挙されるCAS式の「族」を指す。
実施例4.Co Na W/Mn酸化物触媒がメタンの酸化に与える影響
この実施例では、重さ41.81gの体積20.00ccの触媒を反応器に充填した。
触媒は、実施例1に記載するように調製された触媒番号18(Co,Na,W/Mn酸化
物、表1)であった。供給ガスの組成、流量、反応生成物の分析、ならびに2を上回る炭
素数を有する炭化水素への転換および選択性の程度を表3に記載する。
結果(表3)は、2を上回る炭素数を有する有機化合物の収率(C+の収率)が29
%という、高レベルのメタン転換率を示す。
明らかな触媒の失活がないまま、反応器を数日間作動させた。触媒を除去したときに、
触媒上に炭素の堆積は観察されなかった。
実施例5.異なる触媒組成物がOCMに与える影響
通常2:1:1:4の比率でCH、O、NおよびHOを含む供給ガス混合物と
、表1および2に列挙される組成物の中からの個々の触媒組成物とを使用して、単一反応
器システムを用いて一連のOCM実験を行った。これらの実験の結果を下(表4)にまと
めたが、CH転換率、C2+選択性、およびC2+収率のデータは、複数の実験からの
データの範囲を表すものである。下の表4には示していないが、供給ガス流(GSHVと
して)、滞留時間、圧力、平均および最高温度、供給ガス混合物における変動、酸素転換
率、ならびにCO選択性等の他のパラメータも決定して、表5にまとめた(複数の実験
からの範囲として表した)。
実施例6.触媒混合物がOCMに与える影響
通常2:1:1:4の比率でCH、O、NおよびHOを含む供給ガス混合物と
、表1および2に列挙される組成物の中からの触媒調製物の混合物である触媒組成物とを
使用して、単一反応器システムを用いて一連のOCM実験を行った。これらの実験の結果
を下(表6)にまとめたが、CH転換率、C2+選択性、およびC2+収率のデータは
、複数の実験からのデータの範囲を表すものである。下の表6には示していないが、供給
ガス流(GSHVとして)、滞留時間、圧力、平均および最高温度、供給ガス混合物にお
ける変動、酸素転換率、ならびにCO選択性等の他のパラメータも決定して、表5にま
とめた(複数の実験からの範囲として表した)。
上に示すデータは、複数の実験から低い値および高い値が得られたこと示している。これ
らの実験のために、所望の重量比率を与えるために焼成した触媒を混合して、圧縮し、粒
状にして、前回の実施例に記載するようにふるいにかけた。
実施例7.触媒組成物のX線回折解析
触媒組成物のサンプルを、Cu−Kα(1.5406オングストローム)のX線管を備
えたXDS 2000 Scintag Inc.の分析器およびThermo ARL
Pertier検出器を使用して、X線回折解析に供した。DMSNT v1.39−
Ibetaソフトウェアプログラムを用いてデータを分析し、既知のX線回折パターンの
データベースに含まれるデータと比較した。
Na,Co,W/Mn酸化物(触媒番号18、MR34−18と表示される)ベース触
媒のうちのいくつかの代表的なXRDパターンを図2に示す。触媒は、Na、Mn、W、
およびCoの多金属酸化物であり、Mn、γ−Mn、およびMnO等のマ
ンガンの異なる酸化物を用いて調製した。一般に、これらの異なる触媒組成物のXRDパ
ターンは同様であった。
触媒MR34−18のNaWO相のピーク強度は、他のピーク強度よりも高かった
。標準OCMテストの最中に得られたこの同じ触媒調製物の比較的高いOCM活性は、そ
のNaWO含有量が高いことに起因するものである可能性があった。
XRDデータに基づいて、触媒は、一般的に、同じ金属酸化物の結晶相を有する。すな
わち、γ−Mn、Mn、MnO、CoMn、(CoMn)(CoM
n)、MnWO、Na0.2MnO、およびNaWOである。γ−Mn
相はMnの同形体であり、特定の条件でMnからα−Mnへと変
態する間に発生することが、研究者から報告されている。
実施例8.コバルトおよびタングステンの比率が触媒組成物および触媒活性に与える影響
この実施例では、前回の実施例に使用した触媒よりも少ない比率のコバルトおよびタン
グステンを使用して触媒組成物を調製した。XRDデータ(図3)は、低比率のCoおよ
びWを用いて調製した、未使用および使用済みの触媒(MR34−18)−VIIのパタ
ーンを比較する。特定の高いピークに注目すると、XRDデータは、触媒が複数のOCM
実験に使用された後のNaWO相における減少を示した。最初のOCMテストの最中
に観察された未使用の(MR34−18)−VIIIのより高いOCM活性も、初期のN
WO含有量が比較的高いことに起因する可能性があった。
実施例9.反復使用後の触媒組成物の安定性
触媒調製物の未使用サンプルと、異なる10回の実験のためにOCM反応器で使用した
同じ触媒のサンプルとを、実施例7〜8に記載するようにXRD解析に供した。
結果によると、検出された相の位置および強度には有意な変化がないことが明らかにな
った。触媒の結晶化度は、複数のOCMテストの後に増加することが観察された。
実施例10.2つの反応器を用いたシステムがメタンからエチレンおよび他の生成物への
転換に与える影響
分配された酸素供給を伴うおよび伴わない(w/wo)中間冷却を用いた2つの反応器
を用いるシステム
図1Bは、2重反応器システムの概略図である。第2の反応器は、第1段階からの流出
物を触媒に接触させる前に、所望の温度まで再度加熱するための予熱部を含む。図4は、
OCM反応システム等の複雑な反応システムのデータを表す方法を示す。図4に示すよう
に、選択性および収率はメタン転換率の強い関数である。COの選択性は図4には示さ
れていないが、選択性の合計は1に等しくなるはずであるから、通常は、C2+の選択性
を1から差し引くことによってCOの選択性が算出される。しかしながら、すべてのデ
ータは、選択性の合計が0.98、すなわち98%になるように調整されている。
実施例11.2つの反応器を用いたシステム:流れの方向の影響
A.上向流−下向流
これらの実験のために、第1の反応器を上向流式にして、第1の反応器の流出物を第2
の反応器の上部に下向流式に流れ込ませた。両方の反応器ともチタン製であり、それぞれ
の反応器がステンレス製のサーモウェルを含んでいた。前述のように、触媒サンプルを各
反応器内に配置した。使用した触媒はCo Na W/Mn酸化物触媒(MR34−18
II))であり、供給組成物は(2:1:1:4)の比率でCH:O:N:H
Oの混合物を含んでいた。ほとんどの場合、各反応器に単一の触媒組成物を用いた。図1
は直列配置で作動する反応器を示すが、複数の反応器は並列配置においても作動が可能で
あることを理解されたい。
メタン転換率は約33%〜約49%の範囲であり、C2+化合物の収率は約22%〜約
28%の範囲であったデータを表7に示す。これらの実験には同じ触媒調製物を使用した
。下の表7には示されていないが、供給ガス流(GSHVとして)、滞留時間、圧力、平
均および最高温度、供給ガス混合物における変動、酸素転換率、ならびにCO選択性等
の他のパラメータも決定して、表8にまとめた(複数の実験からの範囲として表した)。
B.上向流−上向流
これらの実験のために、両方の反応器を上向流式で作動させ、第1の反応器からの流出
ガスも、第2の反応器(図1B)を通して上向流式に流した。両方の反応器ともチタン製
であり、それぞれに触媒を含むためのステンレス製のサーモウェルを装着した。使用した
触媒は、上のパートAで使用したものと同じCo,Na,W/Mn酸化物を含む組成物触
媒番号18(MR34−18 IIと表示される)であり、供給組成物は2:1:1:4
の比率でCH:O:N:HOの混合物を含んでいた。
メタン転換率は約36%〜約47%の範囲であり、C2+化合物の収率は約25%〜約
28%の範囲であったデータを表8に示す。これらの実験には同じ触媒調製物を使用した
。下の表8には示されていないが、供給ガス流(GSHV)、滞留時間、圧力、平均およ
び最高温度、供給ガス混合物における変動、酸素転換率、ならびにCO選択性等の他の
パラメータも決定して、表9にまとめた(複数の実験からの範囲として表した)。
実施例12.2つの反応器を用いたシステム:酸素注入の影響
これらの実験のために、両方の反応器を上向流式で作動させ、第1の反応器からの流出
ガスも、第2の反応器を通して上向流式に流した。両方とも、ステンレス製のサーモウェ
ルを有するチタン製反応器であった。使用した触媒は、上のパートAで使用したものと同
じ触媒組成物であり、同じ供給ガス組成物であった。
分配された酸素供給を用いた実験のために、等しい量(モルまたは体積)を連続的に第
1および第2の反応器に供給した。2つの反応器の間のガス温度は、第1の反応器の温度
から、約600℃未満の温度、通常は約400℃の温度まで冷却してから、第2の反応器
の予熱部に供給した。反応混合物を約400℃まで冷却した後、第2の酸素供給がシステ
ムに入れられた。本実施例に報告されたメタン対酸素の比は、2つの反応器を用いたシス
テムのためのもの、すなわち、第1の反応器へのメタン供給量を、第1の反応器への酸素
供給量に第2の反応器への酸素供給量(中間供給/注入)を加えたもので除算したもので
あった。システムへの酸素供給のみを、第1の反応器と第2の反応器との間で分割した(
図1Bを参照)。下の表10には示されていないが、供給ガス流(GSHVとして)、滞
留時間、圧力、平均および最高温度、供給ガス混合物における変動、酸素転換率、ならび
にCO選択性等の他のパラメータも決定して、表9にまとめた(複数の実験からの範囲
として表した)。
メタン転換率は約39%〜約68%の範囲であり、C2+化合物の収率は約25%〜約
29%の範囲であったデータを表10に示す。これらの実験には同じ触媒調製物を使用し
た。
実施例13.他の触媒組成物の影響
これらの実験では、ステンレス製のサーモウェルを有する単一のステンレスチール反応
器を用いた。一般的に、供給ガス組成物は前回の実施例のパートA〜Cに記載したものと
同じもの、および表11の「供給組成」欄に示すガス混合物の変形例を用いた。
(MR34−18 III)と表示される触媒18は、34〜49%の範囲のメタン転
換率および28%のC2+収率をもたらした。表11に示すように、この触媒の実施形態
の変形例の多くは、C2+最終生成物の収率が20%を超えるメタン酸化をもたらすこと
ができた。
GSHV、滞留時間、および供給ガス混合物の比率における変動も、C2+最終生成物
の収率が20%を超えるメタンの酸化をもたらすことができる様々な混合物を示し、また
ある場合には、単一反応器を用いて27〜29%を得ることができたが、供給ガス混合物
における2:1:1:4から2:1:1:12までの変動(CH:O:N:H
)、ガス流量(GSHV)における1500〜6000の変動、約150ミリ秒の低さか
ら約650ミリ秒の高さまでの範囲の滞留時間における変動により、いくつかの実施形態
は約163ms〜約650msの範囲の滞留時間で効果が見られ、他の実施形態では約2
50ms〜約400msの滞留時間が効果的であった。
実施例14.窒化ケイ素が触媒活性に与える影響
これらの実験には、ステンレス製サーモウェルを有する単一ステンレス製の反応器を用
いた。供給ガスの組成は上の実施例13に記載されるものと同じであった(通常、2:1
:1:4のCH:O:N:HO)。約840℃で24時間焼成した触媒MR−3
4−18−VIIを窒化ケイ素(Si)と乾式混合した。ブレンドした混合物をペ
レット化し、粒状にして、前の実施例に記載するようにふるいにかけてから、1000℃
まで約8時間焼きなました。混合物のメタンを酸化させる活性について、前の実施例に記
載するように単一反応器システムでテストした。結果は、20%を超えるC2+生成物の
収率が得られたことを示す。
表12に示す追加データは、触媒の実施形態が、大型反応器においても(調製物62お
よび64)、また小型反応器(調製物63および65)においても効果的であることを示
している。700msを上回る滞留時間で発生する触媒反応では、約28%の収率でC
化合物を、またやや少ない収率でC(炭素数2)化合物をもたらした。
触媒組成物およびSi)を、重量:重量ベースで90:10から、80:20、
50:50までの範囲の比率で含有するように、様々な混合物を乾式混合した。
前の項目で単一反応器OCMシステムについて記載したように、システムの成分間で式
(1)から(18)に例示するように数多くの反応が起こっている。
単一または2つの反応器を用いたシステムにおいて、以下の一連の式を用いて、明らか
な化学量論的速度論的順序を説明することができる。
図4および6は、反応(2A)または(3A)からエチレンが生成されたかどうかの手
掛かりにはならない。反応器の流出物はいくらか水素を含有するが、供給物が高濃度の水
蒸気を含有するため、これは、水性ガスシフト反応である下の反応(4A)から生成され
た可能性もある。反応条件では、反応(4A)の平衡定数は約1である。
反応(5A)〜(11A)は、一連の望ましくない副反応であり、図4および6におけ
るC2およびC2+の選択性の負の傾きが、大部分のCOが反応(8A)および/また
は(9A)から生成されたことを示唆している。メタン転換率ゼロにCおよびC2+
選択性の傾向線を外挿することでゼロ以外の切片を作り出し、COに対する選択性が(
0.98)−(C2+の選択性)にほぼ等しいため、一部の炭素酸化物を一次反応として
作り出す(反応(6A)および(7A))。メタン変換率ゼロへの傾向線の外挿は、75
〜80%の近傍でC2+の選択性の最大値を予測する。しかしながら、Tmaxがおよそ
800℃およびTmaxがおよそ835℃の温度データのプロットである図5および6は
、80%を上回るC2+に対する初期の選択性を示している。

Claims (30)

  1. 炭化水素の酸化的改質のための組成物であって、
    式M、W、MnO
    式中、
    は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
    は0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Wはタングステンであり、Wは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Mnはマンガンであり、Mnは0.3モル〜3モル未満を構成し、
    Oは酸素であり、
    Xは0.1〜4の量である、
    を有する触媒を含む、組成物。
  2. 前記IA族元素がナトリウムであり、前記ナトリウムが0.02モル〜1モルを構成す
    る、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記IA族元素がナトリウムであり、前記ナトリウムが0.02モル〜0.5モルを構
    成する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記VIII族元素がコバルトであり、前記コバルトが0.03モル〜1.0モルを構
    成する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記VIII族元素がコバルトであり、前記コバルトが0.03モル〜0.5モルを構
    成する、請求項1に記載の組成物。
  6. 金属Mをさらに含み、Mが元素周期表のIVA族、IVB族およびVIII族から
    なる群から選択される金属であり、Mが0.01モル〜2モル未満を構成する、請求項
    1、2および4のいずれかに記載の組成物。
  7. 炭化水素の酸化的改質のための組成物であって、
    式M、M、W、MnO
    式中、
    は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
    は0.01モル〜2モル未満を構成し、
    は元素周期表のIVA族、IVB族およびVIII族からなる群から選択される金
    属であり、Mは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Wはタングステンであり、Wは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Mnはマンガンであり、Mnは0.3モル〜3モル未満を構成し、
    Oは酸素であり、
    Xは0.1〜4の量である、
    で表される触媒を含む、組成物。
  8. 前記IA族金属がナトリウムであり、前記ナトリウムが0.02モル〜0.5モルを構
    成する、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記IA族金属がセシウムであり、前記セシウムが0.5モル未満を構成する、請求項
    7に記載の組成物。
  10. 前記IVA族元素がケイ素であり、前記ケイ素が0.05モル〜2モルを構成する、請
    求項7に記載の組成物。
  11. がMとは異なる、請求項7に記載の組成物。
  12. 前記IVB族元素がチタンである、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記VIII族元素がコバルトであり、前記コバルトが0.03モル〜0.5モルを構
    成する、請求項7に記載の組成物。
  14. Mnが0.3モル〜2.2モルを構成する、請求項7に記載の組成物。
  15. をさらに含み、Mが元素周期表のIIA族、ランタニド族およびVIB族から選
    択される金属であり、Mが0.005モル〜0.5モルを構成する、請求項11および
    14のいずれかに記載の組成物。
  16. 前記ランタニドがランタンであり、前記ランタンが0.01モル未満を構成する、請求
    項15に記載の組成物。
  17. 前記組成物が混合物をさらに含み、第1の触媒が元素周期表のIVA族の元素の塩と乾
    式混合され、前記第1の触媒が前記混合物の10〜90重量%を構成する、請求項11お
    よび14のいずれかに記載の組成物。
  18. 前記第1の触媒が前記混合物の20〜80重量%を構成する、請求項17に記載の組成
    物。
  19. 前記IVA族元素がケイ素である、請求項18に記載の組成物。
  20. 炭化水素の酸化的改質のための方法であって、
    式M、W、MnO
    式中、
    は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
    は0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Wはタングステンであり、Wは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Mnはマンガンであり、Mnは0.3モル〜3モル未満を構成し、
    Oは酸素であり、
    Xは0.1〜4の量である、
    を有する触媒を含む、触媒組成物を調製するステップと、
    前記組成物を、酸化的改質反応器における使用に好適な大きさに調整するステップと、
    大きさを調整された前記組成物のある量を前記酸化的改質反応器に添加するステップと

    前記触媒組成物の存在下において、酸化的改質条件下で、前記酸化的改質反応器内で少
    なくとも炭化水素および酸素を含む供給ガス流を接触させるステップと、
    前記酸化的改質反応器からの流出物を収集するステップであり、前記流出物は2より多
    い炭素原子を有する炭化水素(C2+化合物)を含むステップと、
    を含む、方法。
  21. 炭化水素の酸化的改質のための方法であって、
    式M、M、W、MnO
    式中、
    は元素周期表のIA族およびVIII族からなる群から選択される金属であり、M
    は0.01モル〜2モル未満を構成し、
    は元素周期表のIVA族、IVB族およびVIII族からなる群から選択される金
    属であり、Mは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Wはタングステンであり、Wは0.01モル〜2モル未満を構成し、
    Mnはマンガンであり、Mnは0.3モル〜3モル未満を構成し、
    Oは酸素であり、
    Xは0.1〜4の量である、
    で表される触媒を含む、触媒組成物を調製するステップと、
    前記組成物を、酸化的改質反応器における使用に好適な大きさに調整するステップと、
    大きさを調整された前記組成物のある量を前記酸化的改質反応器に添加するステップと

    前記触媒組成物の存在下において、酸化的改質条件下で、前記酸化的改質反応器内で少
    なくとも炭化水素および酸素を含む供給ガス流を接触させるステップと、
    前記酸化的改質反応器からの流出物を収集するステップであり、前記流出物は2より多
    い炭素原子を有する炭化水素(C2+化合物)を含むステップと、
    を含む、方法。
  22. 前記酸化的改質反応器から前記流出物を除去するステップと、
    前記流出物を複数の追加の酸化的改質反応器に接触させるステップであり、前記酸化的
    改質反応器の各々は、ある量の前記触媒組成物を含有するステップと、
    をさらに含む、請求項20および21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記酸化的改質反応器から前記流出物を除去するステップと、
    前記流出物を第2の酸化的改質反応器に接触させるステップであり、前記第2の酸化的
    改質反応器は、ある量の前記触媒組成物を含有するステップと、
    をさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記反応器が直列に連結されている、請求項22に記載の方法。
  25. 前記反応器が並列に連結されている、請求項221に記載の方法。
  26. 前記流出物を追加の前記酸化的改質反応器に接触させるステップの前に、前記酸化的改
    質反応器からの前記流出物を600℃未満の温度まで冷却するステップをさらに含む、請
    求項22に記載の方法。
  27. 前記流出物を追加の前記酸化的改質反応器に接触させるステップの前に、前記酸化的改
    質反応器からの前記流出物を400℃の温度まで冷却するステップをさらに含む、請求項
    26に記載の方法。
  28. 前記供給ガス流が、窒素および炭素含有ガスをさらに含む、請求項20および21のい
    ずれかに記載の方法。
  29. 第1の酸化的改質反応器内の前記触媒組成物が、前記第2の酸化的改質反応器内の前記
    触媒組成物とは異なる、請求項23に記載の方法。
  30. 酸化的改質反応器の数にほぼ等しい割合で、前記酸素を前記酸化的改質反応器に分配す
    るステップをさらに含む、請求項22に記載の方法。
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