JP2013223841A - フラットパネルの再資源化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃フラットパネルから、少ない労力とエネルギーにてインジウムおよびガラスを素材として再生利用する、フラットパネルの再資源化方法を提供する。
【解決手段】フラットパネルの再資源化方法は、フラットパネルに打撃を加え、ガラスを破砕するとともにガラスから構成膜を剥離する工程S7と、剥離する工程S7を経て得られた破砕物からガラスと構成膜とを分離する工程S8と、を備える。剥離する工程S8では、円柱状の複数の打撃子を含む剥離装置を用いる。剥離装置は、打撃子が円周上に並べられて形成された列を含む。当該列は同心に複数設けられ、径方向において隣接する列同士は互いに逆方向に回転する。最外周側の列の周方向における速度を20m/s以上40m/s以下として打撃子を回転し、打撃子をフラットパネルに衝突させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フラットパネルの再資源化方法に関し、特に、ガラスとガラスの表面に形成された構成膜とを有するフラットパネルの再資源化方法に関する。
近年、社会における生産・消費活動全般について一般廃棄物や産業廃棄物が増加し、不法投棄や埋立地逼迫などの地球環境問題が注目を集め、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済システムから資源循環型経済システムへの転換が社会的に重要な課題となってきている。
このような状況を受け、たとえば、2001年4月より家電リサイクル法が施行された。家電リサイクル法においては、2012年2月現在において、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電4品目のリサイクルが義務付けられ、また、それぞれの製品の再商品化率については、エアコン70%以上、ブラウン管式テレビ55%以上、薄型テレビ50%以上、冷蔵庫60%以上、洗濯機65%以上の法定基準値が定められている。
ところで、近年、表示部品として液晶パネル、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機ELパネル、電界放出型ディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)を搭載した薄型テレビの需要が、省電力、省スペース、軽量かつデジタル放送の受像に適するといった特性から、近年の地球環境問題への関心の高まり、ならびにテレビ放送のデジタル化と相俟って、急激に増加している。特に、大型の液晶パネルを搭載した大画面薄型テレビの需要が劇的に拡大している。これに伴い、薄型テレビの廃棄量も今後急激に増加していくことが予想され、リサイクル活動などの環境活動において、リサイクル性向上などの要求が高くなってきている。
現在、これらFPDは、比較的新しい製品であること、また、現状は廃棄物の量としては少ないこともあり、廃棄物の処理施設にて製品ごと破砕された後、プラスチックを多量に含むシュレッダーダストなどと共に、埋立処理あるいは焼却処理されている。
FPD表示部の基材は、ガラス基板が多く用いられている。ガラスは製品重量の大半を占めるため、リサイクル率向上の観点からも再資源化が望ましく、再度同一製品のガラス原料として再生するなどの高位なリサイクルを行なうことがより望ましい。また、基材には透明性導電膜が加工されており、その多くは酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide:以下ITOと記載する)が用いられている。ITO中にはレアメタルであるインジウムが含まれていることから、ガラスに並びリサイクル方法が模索されている。
本発明に供されるフラットパネルの一例としての液晶パネルの典型的な構造について、説明する。図6は、典型的な一例の液晶パネル31を模式的に示す断面図である。図6には、TFT(Thin Film Transistor)などのアクティブ素子(図示せず)を備えた液晶パネル31を示している。図6に示す例の液晶パネル31は、たとえば、対向配置された厚み0.4〜1.1mm程度の2枚のガラス基板(カラーフィルタ側ガラス基板32a、TFT側ガラス基板32b)を備える。これらガラス基板(パネルガラス)32a,32bは、対向配置された側(内面側)に、周縁部に沿ってシール樹脂体(シール材)33が設けられ、互いに貼り合わされている。また、これらガラス基板32a,32bとシール樹脂体33とによって密封された領域には、液晶が封入され、厚み4〜6μm程度の液晶層34が形成されている。
また、典型的な液晶パネル31では、図6に示すように、各ガラス基板32a,32bの対向配置された側とは反対側(外面側)には、厚み0.2〜0.4mm程度の偏光板(偏光フィルターおよび位相差フィルムなどの光学フィルム)35が粘着剤により貼着されている。さらに、液晶パネルの周縁部には、液晶駆動用のドライバーICが接続され、周縁部の外側がベゼル・プラスチックで覆われている(図示せず)。
典型的な液晶パネル31では、図6に示すように、カラーフィルタ側ガラス基板32aの内面側に、カラーフィルタ36、反射防止膜37、透明導電膜38および配向膜39が形成されている。カラーフィルタ36は有機物を主体とした材料からなる。反射防止膜37は炭素を主成分とした薄膜などからなる。透明導電膜38はインジウムなどを含む薄膜からなる。配向膜39はポリイミドなどの有機物からなる。
また、典型的な液晶パネル31では、図6に示すように、TFT側ガラス基板32bの内面側に、画素電極40、バス電極41、絶縁膜42、透明導電膜38および配向膜39が形成されている。透明導電膜38は、インジウムなどを含む薄膜からなる。画素電極40およびバス電極41はタンタル、モリブデン、アルミニウム、チタン、銅などの金属を主成分とする薄膜からなる。カラーフィルタ36、反射防止膜37、透明導電膜38、配向膜39、画素電極40、バス電極41および絶縁膜42の膜厚は、2枚のガラス基板32a,32bの厚みと比較して、十分に薄い。
液晶パネルの製造工場から排出される不良の液晶パネルや家電製品および情報機器などの廃棄物に含まれる液晶表示装置や液晶パネルの処理方法として、たとえば、特開2000−84531号公報(特許文献1)には、液晶パネルの製造工場や廃棄物の処理施設にて製品ごと破砕後、非鉄精錬炉に投入し珪石の代替材料として処理する方法が開示されており、一部で実施されている。
液晶パネルには、通常、透明電極材料として有価物であるインジウムを含むITO(インジウム錫酸化物)が用いられる。インジウムはITO透明導電膜として液晶パネルやプラズマディスプレイパネルなどに使用されており、近年の薄型テレビの急激な普及により需要が増加し、供給が逼迫しており、原材料の確保が重要となっている。したがって、希少資源有効活用の観点から、インジウムについても、不要となった液晶パネルから高収率で回収することが望まれている。液晶パネルの重量の大半を占めるガラスについても、廃棄物の低減と資源を大切にする観点から、再生利用することが好ましい。また、ITOは微粉末状態で毒性が懸念されており、適切に回収することが望ましい。
このような状況のもと、FPDに使用されたガラス、およびITOに含まれるインジウムの回収技術について、各企業、研究機関において研究開発が行なわれている。
たとえば特開平11−197641号公報(特許文献2)では、FPDを破砕し、破砕したガラスに研削材を混ぜて粉砕を行ない、更に化学洗浄処理を行なう方法が提案されている。
また、特開2010−022966号公報(特許文献3)では、液晶パネルの粉砕物に対し850〜1400℃にて加熱を行なうことでITO膜を昇華させ、850℃以下に冷却することで凝縮し、フィルターにて捕集する方法が開示されている。
また、特開2001−350137号公報(特許文献4)では、液晶パネルを炉内で加熱し、樹脂類は熱分解・ガス化させたのち、サンドブラストにより表面のインジウム等の付着物を除去する方法が開示されている。
特開2000−84531号公報 特開平11−197641号公報 特開2010−022966号公報 特開2001−350137号公報
液晶パネルは、省電力・省資源に貢献できる表示装置であるので、今後、高度情報化社会の進展に伴って、急激に生産量が増大するとともに、その表示面積も大型化することが予測され、これに伴って、今後、液晶パネルの廃棄物(廃液晶パネル)も、数・量ともに急激に増大すると予想される。
従来は、適切な廃液晶パネルの処理方法が確立されておらず、CRT(Cathode Ray Tube)その他の家電製品や部品と比較して技術確立などが遅れているのが実情である。したがって、今後、廃液晶パネルの増加に備えた処理方法の確立が早急に要求される。
上述した特許文献1に開示された方法では、光学フィルムなどの有機物は炉内で完全燃焼され、二酸化炭素や水素などに分解される。また、上述した特許文献1に開示された方法では、液晶パネルのガラスはスラグとなりセメント材料として再利用することを意図しているため、ガラス自体として再生利用することはできない。さらに、インジウムはスラグに含まれ、インジウム材料として再生利用することはできない。
ここで、上述した特許文献2に開示された方法では、研削材と混ぜて粉砕したFPDは主にガラスを取り出すことを主眼に置いているため、研削材に混入したインジウムは回収できずインジウムを有効利用することができない。
また、上述した特許文献3に開示された方法は、LCD自体を高温処理するので多大なエネルギーを消費する。また大量の有機ガスが発生するので、排ガス処理施設が必要となる。
また、一度最終製品として使用され不要となった液晶パネルや製造工程で排出される不良品などの液晶パネルの中には、ガラス基板が破損しているものがある。そのため、不要となった液晶パネルの再資源化のためには、ガラス基板が破損した状態の液晶パネルからインジウムを回収することも望まれている。
そこで、上述した特許文献4に開示された方法は、LCDを炉内で加熱し、樹脂類は熱分解・ガス化させたのち、サンドブラストにより表面のインジウム等の付着物を除去する方法である。しかしながらこのような特許文献4に開示された方法は、液晶パネルが破損した状態では、平らな台上に表面を置く必要があるためサンドブラスト処理の適用が困難である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、廃フラットパネルから、少ない労力とエネルギーにて、大がかりな設備を使用せず、素材を分離、回収し、有価物であるインジウムおよび重量の大半を占めるガラスを素材として再生利用することが可能となる、フラットパネルの再資源化方法を提供することである。
本発明に係るフラットパネルの再資源化方法は、ガラスとガラスの表面に形成された構成膜とを有するフラットパネルを処理し、ガラスと構成膜との少なくともいずれか一方を再資源化する、フラットパネルの再資源化方法であって、フラットパネルに打撃を加え、ガラスを破砕するとともにガラスから構成膜を剥離する工程と、剥離する工程を経て得られた破砕物からガラスと構成膜とを分離する工程と、を備える。剥離する工程では、円柱状の複数の打撃子を含む剥離装置を用いる。剥離装置は、打撃子が円周上に並べられて形成された列を含む。当該列は同心に複数設けられ、径方向において隣接する列同士は互いに逆方向に回転する。最外周側の列の周方向における速度を20m/s以上40m/s以下として打撃子を回転し、打撃子をフラットパネルに衝突させる。
上記方法において好ましくは、分離する工程では、150μmを分級点として破砕物を分級する。
上記方法において好ましくは、分離する工程では、ガラスの厚みを分級点として破砕物を分級する。
上記方法において好ましくは、分離する工程で分級されたガラスの厚み以上の破砕物を、剥離する工程に戻し再度破砕する。
上記方法において好ましくは、剥離する工程の前に、フラットパネルを、ガラスの厚みより大きく、かつ、15mm以下であるサイズに予備破砕する工程を備える。
本発明のフラットパネルの再資源化方法は、破損した廃フラットパネルにも適用でき、フラットパネルを構成するガラス基板と構成膜とを安全に分離することができる。また、本発明のフラットパネルの再資源化方法によれば、多大なエネルギーを消費せず、有価物であるインジウムおよび重量の大半を占めるガラスなど、それぞれの素材を再生利用することが可能となる。
本実施の形態の液晶パネルの再資源化方法の好ましい一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の剥離工程に好適に用いられる剥離装置を側方から見た断面模式図である。 図2中に示すIII−III線に沿う剥離装置の断面模式図である。 本実施の形態に係る剥離装置を用いた場合の、分離工程後の液晶パネルのガラス片の外観を示す図である。 従来のロールクラッシャーを用いた場合の、分離工程後の液晶パネルのガラス片の外観を示す図である。 典型的な一例の液晶パネルを模式的に示す断面図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
本発明のフラットパネルの再資源化方法には、上述した図6に示したTFT(Thin Film Transistor)などのアクティブ素子(図示せず)を備えた液晶パネル31のような、従来公知の適宜の構造のフラットパネルを特に制限されることなく供することができる。図6に示した液晶パネル31の他にも、TN(Twisted Nematic)液晶パネル、STN(Super Twisted Nematic)液晶パネルなどのデューティ液晶パネルも勿論適用可能である。また、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機ELパネルも適用可能である。以下、図6に示した構造の液晶パネル31を供する場合を例に挙げて、本発明のフラットパネルの再資源化方法の各工程について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の液晶パネル31の再資源化方法の好ましい一例を示すフローチャートである。本実施の形態の液晶パネル31の再資源化方法は、図1に示す例のように、液晶パネルに打撃を加えガラス表面の構成膜の剥離と共にガラスを破砕する剥離工程(ステップS7)と、剥離工程を経て得られた破砕物から構成膜が除去されたガラスと構成膜とを分離回収する分離工程(ステップS8)と、を基本的に含むことが好ましい。
本実施の形態の液晶パネル31の再資源化方法は、図1に示した手順には限定されず、一部が省略されていても順序が入れ替わっていてもよく、また本発明の効果を阻害しない範囲で適宜の他のステップが追加されていてもよいが、図1に示す手順にて行なわれることが好ましい。以下、図1に示す各ステップについて詳細に説明する。
〔1〕液晶パネル取り出し工程
図1に示す例では、まず、たとえば家庭や製造工場などから廃棄された液晶テレビを回収し、液晶パネル31の取り出しを行なう(ステップS1)。回収された液晶テレビを従来公知の適宜の手法にて解体(たとえば、手解体)し、シールドケースや鋼板などの金属部品や、プリント基板、筐体やスタンドなどのプラスチック部品、蛍光管などに解体し、液晶パネル31を取り出す。
〔2〕ガラス品種選別工程
図1に示す例では、次に、ガラス品種選別工程として、使用しているガラス基板32a,32bの種類(品種)別に、液晶パネルを選別する(ステップS2)。ガラス基板32a,32bは、ガラスメーカーによって、またはガラス品種、品番などによって、組成が異なる。したがって、回収したガラスをたとえばガラス基板用の材料として再利用するためには、多種多様なガラスを品種別に選別することが必要となる。また、回収したガラスをたとえば一般ガラス用の材料として再利用する場合にも、ある程度、ガラスを品種別に選別することが要求される場合がある。
本発明においては、蛍光X線装置を用いて、液晶パネル31のガラス基板32a,32bを品種別に選別するようにしてもよい。この場合、具体的には、エネルギー分散型蛍光X線分析装置を用い液晶パネル31に軟X線を直接照射する。これにより、液晶パネル31のガラス基板32a,32bに含まれるそれぞれの元素に特有なエネルギーをもった蛍光X線が発せられる。この蛍光X線を蛍光X線センサにてエネルギーごとにカウントすることで、液晶パネル31のガラス基板32a,32bにどのような元素がどのような割合で含まれているかを測定(分析)する。
ガラス基板32a,32bの化学組成を品種ごとに予め調べておき、それらの値と液晶パネル31のガラス基板32a,32bでの測定値とを比較することにより、ガラス基板32a,32bをガラス品種ごとに短時間で、確実に、かつ経済的に選別することができる。また、液晶パネル31のガラス基板32a,32bにガラス品種の表示を予め設けておくようにしてもよい。
なお、複数の品種のガラス基板32a,32bが混合していても問題ない用途に、ガラス基板32a,32bを再生利用する場合には、当該ガラス品種選別工程は省略してもよい。
〔3〕偏光板剥離工程
各ガラス基板32a,32bの外側に偏光板35が貼着された液晶パネルユニットの場合には、図1に示す例のように、偏光板35を剥離する偏光板剥離工程(ステップS3)を含むことが好ましい。偏光板35を有しない液晶パネルユニットの場合には、この偏光板剥離工程を省略してももちろん良い。
偏光板35の剥離は、亜臨界水を用いて行なってもよく、偏光板35に対して応力を付加することによって行なってもよい。たとえば市販の偏光板剥離装置やクラッシャー等の応力の付加により偏光板35を乖離させてもよく、また、手作業で行なってもよい。
なお、偏光板部材が混入してもよい場合や、偏光板部材の回収を目的としない場合は、偏光板剥離工程を適宜、省略することができる。分離された偏光板35は素材ごとに分別して再生利用することができる。また、偏光板35は熱回収することもできる。
〔4〕パネル解体工程
図1に示す例では、続くパネル解体工程において、液晶パネルユニットに接続されているドライバーICなどを取り外す(ステップS4)。ドライバーICは、通常、液晶パネル31の周縁部に、導電性の接着剤を用いて、接続されている。取り外しの方法としては、手作業で、ドライバーICを引き剥がす。導電性の接着剤の接着力は弱いため、外力を加えることにより接続部を容易に引き剥がすことができる。また、カッターナイフのような刃物で接続部を切断することもできる。
取り外したドライバーICに非鉄精錬所などで適切な処理を施すことで、含有される金属を回収することができる。ドライバーICは、手作業で容易に取り外すことが可能なため、このドライバーICの取り外しは、ガラスを回収するまでのいずれの工程で行なってもよい。また、ガラス基板32a,32bの周縁部を切断することによってガラス基板32a,32bを分離する場合には、ドライバーICも同時に取り外される。なお、パネル解体工程は必ず設ける必要はなく、適宜省略してもよい。
また、パネル解体工程にて、貼り合わされたガラス基板32a,32bを2枚に分離してもよい。分離方法として、たとえばシール樹脂体を加熱する方法、ガラス基板32a,32bの周縁部を切断する方法などが挙げられる。ガラス基板32a,32bを分離すると、ガラス基板32a,32bの隙間に封入されていた液晶層34が表面に露出する。
シール樹脂体を加熱して分離する方法では、シール樹脂体を加熱し、シール樹脂体の強度を低下させることにより分離する。上述したように、2枚のガラス基板32a,32bは、通常、対向配置された側(内面側)に、周縁部に沿ってシール樹脂体が設けられ、互いに貼り合わされている。シール樹脂体としては、通常、エポキシ系樹脂などが用いられ、加熱することでシール樹脂体の強度を低下させることができる。
シール樹脂体の加熱温度としては、シール樹脂体の形成材料に応じて適宜選択することができ、特に制限されるものではないが、たとえばエポキシ系樹脂のシール樹脂体の場合には、300℃以上が望ましく、400℃以上がより望ましい。加熱の方法としては、たとえば、ランプ加熱、赤外線加熱、ヒートプレスなどが挙げられる。加熱によりシール樹脂体の強度を低下させることで、手作業で容易にガラス基板32a,32bを分離することが可能となる。
また、ガラス基板32a,32bの周縁部を切断することによってガラス基板32a,32bを分離する場合には、ガラス基板32a,32bの内側の四辺を切断することで、それぞれ1枚づつガラスを切り出すようにすればよい。ガラス基板32a,32bの切断には、たとえばガラスカッター、ダイヤモンドソー、スクライバーなどを用いることができる。
〔5〕液晶回収工程
次に、上述のようにして分離されたガラス基板32a,32b上に露出する液晶を回収する(ステップS5)。液晶は、たとえば、ガラス基板32a,32bの表面を液晶回収用のスクレーパを用いてスクレーピングすることによって回収することができる。液晶回収用のスクレーパとしては、ガラス基板32a,32b上に形成されている配向膜39よりも柔らかいポリプロピレンゴム、ポリエチレンゴムなどで形成されたスクレーパを好適に用いることができる。また、ゴム製のスキージを用いることにより、配向膜39を削り取らずに液晶のみを回収することができる。また液晶回収工程は必ず設ける必要はなく、適宜省略してもよい。
〔6〕予備破砕工程
図1に示す例では、続く予備破砕工程において、液晶パネル31または分離されたガラス基板32a,32b(カラーフィルタ側ガラス基板32aおよびTFT側ガラス基板32b)を、ガラス基板32a,32bの厚みより大きく、かつ、15mm以下であるサイズに破砕する(ステップS6)。予備破砕工程は、上述したガラス品種選別工程(ステップS2)で選別した単一の品種のパネルガラスを使用している液晶パネル31またはガラス基板32a,32bごとに行なう。ただし、品種が分かれていなくてもよい用途にガラス片を使用する場合には、品種が混在した状態でガラス基板32a,32bを破砕することができる。
予備破砕の具体的な方法としては、ハンマーミル、ロールクラッシャーなど従来公知の破砕機を使用し、液晶パネル31を破砕する。最終製品を解体するなどして回収された液晶パネル31は、液晶表示画面サイズと同等の大きさをもっており、このままでは、後述の工程において処理効率が低下するため、後述の工程に最適なサイズに予備破砕を行なう。設備の摩耗それに伴うコンタミの混入が避けられるため、ロールクラッシャーなどの低速で動作する破砕機を使用することが好ましい。
ロールクラッシャーのロール刃は、直径50mm〜500mmであることが好ましい。ロールクラッシャーのロール刃の直径が50mm未満である場合には、周速が遅くなり、破砕能力が低くなってしまう。またロールクラッシャーの直径が500mmを超える場合には、トルクが小さくなり、破砕応力が得られ難くなってしまう。また、ロールクラッシャーのロール刃は、5mm〜15mmの高さの突起をそれぞれ突起の高さと同等の間隔をあけ備えていることがより好ましい。これにより5mm〜10mmのサイズの破砕物を効率的に得ることができる。
予備破砕工程における破砕のサイズとしては、上述のように、ガラス基板32a,32bの厚みより大きくかつ15mm以下が好ましく、5mm以上10mm以下がより好ましい。このようなサイズに破砕することにより、後述の剥離工程において、液晶パネル31と打撃子とが衝突する確率が高くなり、剥離効率が向上する。予備破砕工程を経た後の液晶パネル31のサイズがガラス基板32a,32bの厚み以下の場合は、液晶パネル31と打撃子とが当たりにくく衝突回数が少ないため、構成膜の剥離が不十分となる虞があるためである。また、15mmを超える場合には、後述の剥離工程において液晶パネル31が重なりあってしまい、液晶パネル表面の構成膜と打撃子の衝突が少なくなってしまい、構成膜の剥離が不十分となる虞があるためである。
〔7〕剥離工程
図1に示す例では、続く剥離工程において、液晶パネル31に打撃を加え、ガラス基板32a,32bの表面から透明導電膜38などの構成膜を剥離するとともに、ガラス基板32a,32bを粉砕する(ステップS7)。ここで、図2は、本実施の形態の剥離工程に好適に用いられる剥離装置21の概略構成を示す、剥離装置21を側方から見た断面模式図である。図3は、図2中に示すIII−III線に沿う剥離装置21の断面模式図である。
図2および図3に示す例の剥離装置21は、中空円柱状のケーシング22を備える。ケーシング22には、ガラス基板32a,32bをケーシング22内に投入する投入口23と、ガラス基板32a,32bおよびガラス基板32a,32bから剥離した透明導電膜38などの構成膜をケーシング22から排出する排出口24と、が設けられている。さらに、ケーシング22の外部から、二つの円柱状の回転軸25A、25Bがケーシング22内に導入されている。
一方の回転軸25Aには、円盤状のローター26Aが設けられる。円柱状の回転軸25Aと円板上のローター26Aとは、同心に配置されている。ローター26Aの表面には、打撃子としてのピン27A,28Aが、回転軸25Aを中心として、所定の間隔をあけて同心円状に複数配置されている。ピン27A,28Aは、円柱状の形状を有し、回転軸25Aの軸方向に延在して設けられている。
他方の回転軸25Bには、円盤状のローター26Bが設けられる。円柱状の回転軸25Bと円板上のローター26Bとは、同心に配置されている。ローター26Bの表面には、打撃子としてのピン27B,28Bが、回転軸25Bを中心として、所定の間隔をあけて同心円状に複数配置されている。ピン27B,28Bは、円柱状の形状を有し、回転軸25Bの軸方向に延在して設けられている。
剥離装置21は、ピン27A,27B,28A,28Bが円周上に並べられて形成されたピン列を含む。回転軸25A,25Bは回転中心となる軸を共通しており、複数のピン列は同心に設けられている。図3に示すように、回転軸25A,25Bの径方向内側から外側に向かって、ピン27Aにより形成される第1のピン列、ピン27Bにより形成される第2のピン列、ピン28Aにより形成される第3のピン列、および、ピン28Bにより形成される第4のピン列が、順に並べられている。ピン27A,27B,28A,28Bは、回転軸25A,25Bの回転中心を中心とする同心円の円周上に配置されている。
図2に示す例では、ローター26Aの表面とローター26Bの表面とにそれぞれ2列のピン列が形成された例が示されているが、各ローターに形成されるピン列の数は限定されない。各ピン列は互いにぶつからないように配置され、径方向において隣接するピン列同士が互いに逆方向に回転できるように、回転軸25A、回転軸25Bはそれぞれ別のモーター(図示せず)に接続されている。
回転軸25A、回転軸25Bを回転させると、ローター26A、ローター26Bが逆向きに回転する。ローター26A,26Bの回転に伴って、ピン27A,28Aを含むピン列とピン27B,28Bを含むピン列とは、相対速度を有して回転し、互いに逆向きに回転する。
より具体的には、ピン27A,28Aを含むピン列は、回転軸25Aの図3中時計回り方向(図2,3中に矢印R1で示す方向)の回転に伴って、矢印R1で示す方向に移動する。他方、ピン27B,28Bを含むピン列は、回転軸25Bの図3中反時計回り方向(図2,3中に矢印R2で示す方向)の回転に伴って、矢印R2で示す方向に移動する。ピン27A,28Aを含むピン列と、ピン27B,28Bを含むピン列と、の各々の回転運動において、角速度の大きさは、同じであっても異なってもよい。
回転軸25A,25Bの回転によって、ピン27Aを含む第1のピン列は、図3中の時計回り方向に回転移動する。径方向において第1のピン列と隣り合わせの、ピン27Bを含む第2のピン列は、第1のピン列の移動方向と逆向きの、図3中の反時計回り方向に回転移動する。径方向において第2のピン列と隣り合わせの、ピン28Aを含む第3のピン列は、第2のピン列の移動方向と逆向きの、図3中の時計回り方向に回転移動する。径方向において第3のピン列と隣り合わせの、ピン28Bを含む第4のピン列は、第3のピン列の移動方向と逆向きの、図3中の反時計回り方向に回転移動する。
ケーシング22に設けられた投入口23は、中空円柱状のケーシング22の径方向最内側に連通する。ガラス基板32a,32bが投入口23から投入されると、ガラス基板32a,32bは図2,3に示す矢印A1に沿って落下して、回転軸25A付近に導入され、最内周側の第1のピン列と衝突する。次に、第1のピン列に対し逆回転する第2のピン列に再度衝突し、続いて第2のピン列に対し逆回転する第3のピン列に再再度衝突する。最後に、第3のピン列に対し逆回転する最外周の第4のピン列に衝突したのち、図2,3に示す矢印A2に沿って、排出口24に落下する。
剥離装置21に投入されたガラス基板32a,32bが、ケーシング22の内部空間において複数のピン列と複数回衝突することで、ガラス基板32a,32bが破砕されるとともに、ガラス基板32a,32bよりも軟質である表面の透明導電膜38等の構成膜が、容易にガラス基板32a,32bから剥離する。
ガラス基板32a,32bの表面の構成膜は、厚みが例えば数ミクロン程度であって、ガラス基板32a,32bの厚み、例えば、0.7mmに対して極めて薄い。そのため、構成膜は、ガラス基板32a,32bのサイズより小さな粒径で剥離することになる。更に、ピン列は高速で回転しているので、いろいろな角度から複数回の衝撃を受けることにより、平面部が失われ、ガラス片自体も丸みを帯びた形状に近づくとともに、ガラス基板32a,32bの表面の構成膜が除去されることになる。
このようにして、剥離装置21の排出口24より排出された回収物は、構成膜が除去されたガラス基板(以下、ガラス片とする)と、剥離した透明導電膜等の構成膜(以下、剥離物とする)と、の混合物として得られる。
なお、剥離工程において、剥離装置21を用いずに、ハンマーミル、ロールクラッシャーなどの破砕機などを用いた場合には、衝撃の当たる方向が一様のため、ガラス片の形状としては、楔状、板状等の扁平な形状になってしまい、ガラス基板表面の構成膜の剥離が十分に行なわれない部分が残ってしまう。
図2に示す例では、打撃子としてのピン27A,28A,27B,28Bにより形成される合計4列のピン列を例示した。ピン列の列数には特に制限はないが、ガラス基板32a,32bの粉砕および構成膜の剥離を効率的に行なうためには2列以上のピン列が必要であり、ピン列の列数が多いほど効率的に液晶パネルと衝突させることができるので、構成膜の剥離率が向上する。また、ピン列の一列あたりのピン本数には特に制限はないが、一列あたりのピンの本数が多いほど、効率的に液晶パネルと衝突させることができるので、構成膜の剥離率が向上する。
また、剥離工程において、排出口24から取り出した回収物を再度投入口23に投入することにより、剥離装置21の処理回数を複数回にすることもできる。この場合、構成膜の剥離率を向上できる。一方、複数回の処理によってガラスが破砕される割合が増加し、ガラス片の微粉と剥離物との分離が困難になる虞があるため、処理回数は2回程度までが好ましい。
打撃子の素材としては、耐摩耗性の観点から、ガラス基板32a,32bよりも硬度が高い素材が好ましい。たとえばアルミナ、ジルコニア、窒化珪素または炭化珪素など、従来公知のセラミックスを用いることができる。
打撃子の形状が円柱状であるため、ガラス片に対して面で衝撃を加えることができるので構成膜の剥離に対して最も効率がよい。打撃子が角柱状の場合、ガラス片に対し点接触または線接触しかできないので、構成膜の剥離の効率が劣る。また、円柱状の打撃子によって、ガラス片の過粉砕を抑える効果が奏される。ガラス片の過粉砕を抑えると、150μm以下の微粉にまで粉砕されるガラス片の量が減るので、150μm以下で分級した回収物中の構成膜の濃度が低下せず、構成膜を高濃度で回収することができる。
打撃子を同心円状に配置することにより、同一面積内により多くの打撃子を配置することができ、剥離効率を向上できる。また、同心円状に配置された打撃子を回転することで、回転の径方向内側から外側へ向かう遠心力が作用するため、剥離が進んだガラス片を剥離装置21から自ずと排出する作用が奏され、上記と同様にガラス片の過粉砕を抑えることができる。
最外周側のピン列である、ピン28Bを含む第4のピン列は、周速度20m/s以上40m/s以下で回転する。最外周側のピン列が、回転の軌跡として描かれる円の周方向における速度を20m/s以上40m/s以下として回転することにより、打撃子としてのピン27A,27B,28A,28Bを最適に移動させ、ピン27A,27B,28A,28Bを適切な衝突エネルギーで液晶パネル31に衝突させることができる。これにより、効率的に構成膜をガラス基板32a,32bから剥離することができ、剥離装置21の排出口24より排出される回収物を、適切なガラス片と剥離物との混合物として得ることができる。
速度が20m/s未満の場合、液晶パネル31と打撃子との衝突エネルギーが低く、かつ衝突回数も少ないため、構成膜の剥離が十分に行なわれない虞がある。また、速度が40m/sを超えると、液晶パネル31と打撃子との衝突エネルギーが高く、かつ衝突回数が多いため、液晶パネルが破砕される割合が増加し、その結果ガラス片の微粉と剥離物の分離が困難になる虞がある。
〔8〕分離工程
図1に示す例では、続く分離工程において、剥離工程を経て得られた混合物(破砕物)から、構成膜が除去されたガラス片と、剥離物と、を分離する(ステップS8)。剥離物には、小さな粒径となった透明導電膜38等の構成膜が多く含まれている。構成膜は径150μm未満の粒子に濃縮されている。径が150μm未満の粉体には、構成膜が高濃度で濃縮されている。そのため、剥離工程において得られた、剥離した構成膜とガラスとを含む回収物を、第1の分級点として150μmの大きさで分級することで、構成膜を高濃度で分離・回収することができる。分級の方法としては、特に限定されるものではなく、公知である気流式分級機、または、振動式ふるい機、などを用いることができる。
回収した構成膜に含まれる有用物は、再び材料として再資源化することができる。構成膜中には透明導電膜38を高濃度で含むため、素材メーカーなどで精製し、透明導電膜38の原料として再生利用することができる。
また、剥離工程において得られた混合物において、150μm以上ガラス基板32a,32bの厚みT未満の範囲の径を有する粒子には、構成膜が除去されたガラスが含まれる。このため、第1の分級点として150μm、第2の分級点としてガラス基板32a,32bの厚みの寸法で分級することで、粒子径150μm以上ガラス厚み未満の範囲の粉体から、純度の高いガラスを分離・回収することができる。150μm以上ガラス厚み未満の粉体は、構成膜が除去されたガラス粉体として得られるため、ガラス資源として有効に活用することができる。
回収したガラス片については、煉瓦やタイルなどの建材用材料に使用することができる。ガラス基板32a,32bの厚みを超えるサイズのガラス片は、板状の扁平な形状をとるため、エッジ部分が鋭利となる危険性があるが、分離工程を経たガラス片は、ガラス基板32a,32bの厚み以下のサイズであり、ガラス片自体も丸みを帯びた形状であるため、上記のような危険性が防げ、建材用材料としての用途が広がる。
ガラス片から表面の付着物が剥離されており、ガラス表面には配線材料等が存在しないため、応力緩和が発生せず、後述の粉砕工程において、ガラス基板の粉砕が早く進行する。そのため、効率的な粉砕が可能となる。
ガラス基板32a,32bの厚み以上のサイズの粉体は板状のガラス片であり、構成膜とガラスとが混合しており、ガラス基板32a,32bからの構成膜の剥離が不十分な状態である。そのため、ガラス基板32a,32bの厚み以上のサイズのガラス片は、再度剥離工程(ステップS7)に戻され、再度のガラス基板32a,32bの粉砕とガラス基板32a,32bの表面からの構成膜の剥離とが行なわれる。これにより、ガラスから構成膜を剥離し、構成膜とガラスとに分離することができるので、構成膜に含まれる有用物を資源として有効に活用することができ、またガラス粉体をガラス資源として有効に活用することができる。
〔9〕粉砕工程
図1に示す例では、続く粉砕工程において、分離工程において得られたガラス片を、再資源化用途に適したサイズに調整するため粉砕を行なう(ステップS9)。粉砕方法として、たとえば、ジェットミル、ボールミル、ハンマーミルなどによりガラスを粉体化することができる。ガラス片の粉砕には各種方式の粉砕機を用いることができ、その種類は特に制限されるものではない。
前述の剥離工程での処理により、ガラス片は150μmからガラス基板32a,32bの厚みまでのサイズに分布している。このようなサイズに分布しているガラス片の粒径をさらに小さくすることにより、有効な再資源化用途が生まれる。そのため、ガラス片のサイズをガラス基板32a,32bの厚み未満にまで粉砕処理することが望ましく、100μm以下にすることがより好ましい。
偏光板剥離工程にて、ガラス基板32a,32bに貼付されていた偏光板35が剥離されているため、上記のようなジェットミル、ボールミル、ハンマーミルなどにより容易に粉砕が可能となる。また100μm以下のガラス片においては、一般的に用いられている塗料に添加することで、耐摩耗性、高耐久性といった効果を付与することができる。また、ガラス片を酸化物などの各種材料と混合し焼成することで、各種セラミックスを作ることができる。
上述したガラス品種選別工程(ステップS2)を行なった場合には、当該工程において既にガラス品種別に選別されている。このため、回収されたガラス片は、単一の品種のガラスである。この場合、ガラス片をガラス原料に添加混合することにより、または、ガラス片をガラス原料として使用することにより、再使用(マテリアルリサイクル)することができる。すなわち、破砕されたガラス片のサイズに応じて分級し、粒径に応じて種々のガラスのリサイクル用途に再生利用することができる。たとえば、粒径の比較的大きな破砕片は、そのまま溶融窯に投入することができ、ガラスを再溶融し板ガラスなどの用途に用いることができる。
このような本発明の液晶パネル31の再資源化方法によれば、液晶パネル31の部材を素材ごとに分離することが可能となり、液晶パネル31を構成するガラスと構成膜との一方または両方を資源として有効に利用できる処理方法を提供することができる。燃焼などのように多大なエネルギーを消費せず、強酸や強アルカリなどの処理困難な薬液も使用しないため、低環境負荷の方法であり、家電リサイクルプラントなどにおいて実施可能であり、効率的な分離が可能となる。また、有価物であるインジウムやガラスなどを効率的に回収することができ、資源有効利用が可能となる。
なお、本発明の液晶パネルの再資源化方法は、上述したように、図1のフローチャートに示した手順に限定されるものではなく、剥離工程(ステップS7)と、分離工程(ステップS8)を含んでいればよい。たとえば、図1に示したステップの一部が削除または置換されていてもよく、または、図1に示されていないステップが必要により付加されてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
ガラス基板の厚み0.7mm、光学フィルム厚み0.2mm、液晶パネル中に含まれるインジウム濃度が200ppmである、市販の32インチサイズの液晶パネルに対し、貼付されている偏光板を手作業にて剥離した。その後、ドライバーICを取り除き、ハンマーにて大きさ15mm以下に破砕した。
その後、φ32mm、長さ75mmの円柱状のピンを、第1の打撃子のピン列として中心軸からの距離r=0.10mの位置に等間隔で10本配置した。第1の打撃子のピン列の外側に、同形状のピンを、第2の打撃子のピン列として中心軸からの距離r=0.16mの位置に等間隔で16本配置した。第2の打撃子のピン列の外側に、同形状のピンを、第3の打撃子のピン列として中心軸からの距離r=0.20mの位置に等間隔で20本配置した。第3の打撃子のピン列の外側に、同形状のピンを、第4の打撃子のピン列として中心軸からの距離r=0.24mの位置に等間隔で24本配置した。このようにピン列が配置された、図2に示したような剥離装置21を用い、最外周である第4の打撃子の回転周速度を20m/sとするため回転軸25Bを796rpmで回転させ、回転軸25Aを逆向きに796rpmで回転させた。
投入口23より、1kgの15mm以下の液晶パネルを投入し、ガラス基板から構成膜を剥離させ、排出口24から、ガラス片と剥離物との混合物を回収した。その後、ガラス片と剥離物との混合物を第1の分級点として、目開き150μmの篩を用いて、振動篩により分級した。150μmの篩上に残ったガラス片と剥離物の混合物を、更に、第2の分級点として、ガラス基板の厚みと同じである目開き700μmの篩を用いて、振動篩により分級した。
上記分級により得られた各粒度(150μm以下、150〜700μm、700μm以上)のガラス片と剥離物との混合物を7%濃度の塩酸溶液に浸すことでインジウムを塩酸溶液に溶出させたのち、各溶液中のインジウム濃度をICP発光分析装置(島津製作所製ICPE−9000)により、各粒度のインジウム濃度を調べた。インジウムの収率の算出方法は、各粒度における質量比(%)とインジウム濃度の積を、ガラス全体のインジウム濃度とガラス全体の質量比(%)との積で割ることにより求めた。インジウムの除去率は、剥離前ガラス中インジウム濃度を200ppmとし、剥離前ガラス中インジウム濃度から剥離後ガラス中インジウム濃度を減じた差を剥離前ガラス中インジウム濃度で割ることにより求めた。実施例1の結果を表1に示す。
実施例1の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は1990ppm、インジウムの回収率は40.4%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は73ppm、インジウムの回収率は30.0%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は194ppm、インジウムの回収率は29.6%であった。150μm〜700μmの粒度における質量は70.2%、インジウムの除去率は63.5%であった。
分級後に得られた、150μm〜700μmの粒度の粒子を、光学顕微鏡(オリンパス社製SZX16)にて観察した結果を図4に示す。図4は、本実施の形態に係る剥離装置21を用いた場合の、分離工程後の液晶パネル31のガラス片の外観を示す図である。剥離処理前は板状の厚み0.7mmのガラス基板であったものが、表面の角の少ない形状であり、ガラス基板の元の平坦面が失っており、表面の構成膜が除去されていることを確認した。
<実施例2>
実施例2では、最外周である第4の打撃子の回転周速度を35m/sとするため回転軸25Bを1393rpmで回転させ、回転軸25Aを逆向きに1393rpmで回転させ、それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表2に示す。
実施例2の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は2220ppm、インジウムの回収率は51.0%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は74ppm、インジウムの回収率は29.1%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は188ppm、インジウムの回収率は19.9%であった。150μm〜700μmの粒度における質量は75.3%、インジウムの除去率は63.0%であった。
<実施例3>
実施例3では、最外周である第4の打撃子の回転周速度を40m/sとするため回転軸25Bを1592rpmで回転させ、回転軸25Aを逆向きに1592rpmで回転させ、それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表3に示す。
実施例3の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は2130ppm、インジウムの回収率は55.5%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は71ppm、インジウムの回収率は27.7%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は193ppm、インジウムの回収率は16.8%であった。150μm〜700μmの粒度における質量は77.5%、インジウムの除去率は64.5%であった。
<比較例1>
本比較例1は、最外周である第4の打撃子の回転周速度を15m/sとするため回転軸25Bを597rpmで回転させ、回転軸25Aを逆向きに597rpmで回転させ、それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表4に示す。
比較例1の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は630ppm、インジウムの回収率は7.2%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は147ppm、インジウムの回収率は51.7%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は200ppm、インジウムの回収率は41.1%であった。150〜700μmの粒度における質量は62.0%、インジウムの除去率は26.5%であった。
比較例1の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度、およびインジウムの回収率が低下していることがわかる。また、150μm〜700μmの粒度におけるインジウムの除去率も低い。このため、インジウムなどのレアメタルを高濃度に回収するためには、最外周である第4の打撃子の回転周速度を20m/s以上とすることが好ましいと考えられる。
<比較例2>
本比較例2は、最外周である第4の打撃子の回転周速度を45m/sとするため回転軸25Bを1791rpmで回転させ、回転軸25Aを逆向きに1791rpmで回転させ、それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表5に示す。
比較例2の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は820ppm、インジウムの回収率は56.8%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は82ppm、インジウムの回収率は32.6%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は188ppm、インジウムの回収率は10.6%であった。150〜700μmの粒度における質量は75.9%、インジウムの除去率は59.0%であった。
比較例2の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度が低下していることがわかる。このため、インジウムなどのレアメタルを高濃度に回収するためには、最外周である第4の打撃子の回転周速度を40m/s以下とすることが好ましいと考えられる。
<比較例3>
本比較例3は、第1の分級点として、目開き300μmの篩を用いて、振動篩により分級した。それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表6に示す。
比較例3の結果、300μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は312ppm、インジウムの回収率は57.0%であった。300〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は55ppm、インジウムの回収率は13.4%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は194ppm、インジウムの回収率は29.6%であった。300〜700μmの粒度における質量は42.2%、インジウムの除去率は72.5%であった。
比較例3の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、300μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度が低下していることがわかる。このため、インジウムなどのレアメタルを高濃度に回収するためには、第1の分級点として150μmとすることが好ましいと考えられる。
<比較例4>
本比較例4は、第2の分級点として、目開き500μmの篩を用いて、振動篩により分級した。それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表7に示す。
比較例4の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は1990ppm、インジウムの回収率は40.4%であった。150〜500μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は82ppm、インジウムの回収率は23.4%であった。500μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は132ppm、インジウムの回収率は36.1%であった。150〜500μmの粒度における質量は49.4%、インジウムの除去率は59.0%であった。
比較例4の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、150〜500μm以下の粒度におけるガラス中のインジウムの除去率が低下していることがわかる。このため、インジウムなど構成膜を効率的に分離し、ガラスを回収するためには、第2の分級点として700μmとすることが好ましいと考えられる。
<比較例5>
本比較例5は、第2の分級点として、目開き1000μmの篩を用いて、振動篩により分級した。それ以外は実施例1と同条件にて処理を行なった。結果を表8に示す。
比較例5の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は1990ppm、インジウムの回収率は40.4%であった。150〜1000μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は94ppm、インジウムの回収率は46.7%であった。1000μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は210ppm、インジウムの回収率は12.8%であった。150〜1000μmの粒度における質量は86.0%、インジウムの除去率は53.0%であった。
比較例5の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、150〜1000μm以下の粒度におけるガラス中のインジウムの除去率が低下していることがわかる。このため、インジウムなど構成膜を効率的に分離し、ガラスを回収するためには、第2の分級点として700μmとすることが好ましいと考えられる。
<比較例6>
実施例1で用いたものと同様、ガラス基板の厚み0.7mm、光学フィルム厚み0.2mm、液晶パネル中に含まれるインジウム濃度が200ppmである、市販の32インチサイズの液晶パネルに対し、貼付されている偏光板を手作業にて剥離した。その後、ドライバーICを取り除き、ハンマーにて大きさ15mm以下に破砕した。その後、ロール直径φ140mm、ロール長さ200mmであるロールクラッシャーにより破砕を行なった。実施例1と同様に、分級を行ない、塩酸溶液に浸すことでインジウムを塩酸溶液に溶出させたのち、インジウム濃度を調べた。結果を表9に示す。
比較例6の結果、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は452ppm、インジウムの回収率は11.6%であった。150〜700μmの粒度におけるガラス中のインジウム濃度は194ppm、インジウムの回収率は73.7%であった。700μm以上の粒度におけるガラス中のインジウム濃度は190ppm、インジウムの回収率は14.8%であった。150μm〜700μmの粒度における質量は78.6%、インジウムの除去率は3.0%であった。
分級後に得られた、150μm〜700μmの粒度の粒子を、光学顕微鏡(オリンパス社製SZX16)にて観察した結果を図5に示す。図5は、従来のロールクラッシャーを用いた場合の、分離工程後の液晶パネル31のガラス片の外観を示す図である。破砕処理前は板状の厚み0.7mmのガラス基板であったものが、破砕後は楔状、板状でガラス基板の元の平坦面が多く残っており、表面の構成膜がほとんど除去されていないことを確認した。
比較例6の結果は、実施例1から実施例3にて得られた結果に比べて、150μm以下の粒度におけるガラス中のインジウム濃度が低下していることがわかる。また、150〜700μm以下の粒度におけるガラス中のインジウムの除去率が低下していることがわかる。このため、剥離工程(ステップS7)において、実施の形態で説明した剥離装置21を用いることにより、インジウムなど構成膜を効率的に分離し、ガラスを回収することが可能になると考えられる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
21 剥離装置、22 ケーシング、23 投入口、24 排出口、25A,25B 回転軸、26A,26B ローター、27A,27B,28A,28B ピン、31 液晶パネル、32a カラーフィルタ側ガラス基板、32b TFT側ガラス基板、33 シール樹脂体、34 液晶層、35 偏光板、36 カラーフィルタ、37 反射防止膜、38 透明導電膜、39 配向膜、40 画素電極、41 バス電極、42 絶縁膜、A1,A2,R1,R2 矢印。

Claims (5)

  1. ガラスと前記ガラスの表面に形成された構成膜とを有するフラットパネルを処理し、前記ガラスと前記構成膜との少なくともいずれか一方を再資源化する、フラットパネルの再資源化方法であって、
    前記フラットパネルに打撃を加え、前記ガラスを破砕するとともに前記ガラスから前記構成膜を剥離する工程と、
    前記剥離する工程を経て得られた破砕物から前記ガラスと前記構成膜とを分離する工程と、を備え、
    前記剥離する工程では、円柱状の複数の打撃子を含む剥離装置を用い、
    前記剥離装置は、前記打撃子が円周上に並べられて形成された列を含み、
    前記列は同心に複数設けられ、径方向において隣接する前記列同士は互いに逆方向に回転し、
    最外周側の前記列の周方向における速度を20m/s以上40m/s以下として前記打撃子を回転し、前記打撃子を前記フラットパネルに衝突させる、フラットパネルの再資源化方法。
  2. 前記分離する工程では、150μmを分級点として前記破砕物を分級する、請求項1に記載のフラットパネルの再資源化方法。
  3. 前記分離する工程では、前記ガラスの厚みを分級点として前記破砕物を分級する、請求項1または請求項2に記載のフラットパネルの再資源化方法。
  4. 前記分離する工程で分級された前記ガラスの厚み以上の前記破砕物を、前記剥離する工程に戻し再度破砕する、請求項3に記載のフラットパネルの再資源化方法。
  5. 前記剥離する工程の前に、前記フラットパネルを、前記ガラスの厚みより大きく、かつ、15mm以下であるサイズに予備破砕する工程を備える、請求項1から請求項4のいずれかに記載のフラットパネルの再資源化方法。
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