JP6857889B1 - 板ガラスのリサイクル方法およびリサイクルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 乾式で板ガラスを適度の粒径にすることができ、しかも該粒径を容易に一定化することが可能なようにする。【解決手段】板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程(S0001)と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程(S0002)とを有し、更に必要に応じて、前記ガラスカレット粉砕工程で得られた砂状ガラス粉を篩分けする砂状ガラス粉篩分け工程(S0003)を有する。更に必要に応じて前記砂状ガラス粉篩分け工程(S0003)で所定粒度より大きい砂状ガラス粉をガラスカレット粉砕工程(S0002)に戻して再粉砕するガラス粉粉砕工程(S0004)を有し、前記板ガラス破砕工程(S0001)とガラスカレット粉砕工程(S0002)の一方または両方の工程で、発生するガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集工程(S0005)(S0006)を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光パネルガラス、自動車ガラス、窓ガラスおよび遊戯機ガラス等として使用された板ガラスを資源化するためのリサイクルシステムおよびリサイクル方法に関する。
板ガラスは、前述した通り、太陽光パネルガラス、自動車ガラス、窓ガラスおよび遊戯機ガラス等として種々の分野で使用されているが、その資源化率は低く、廃棄される板ガラスは、通常、シュレッダーダストとして地中に埋められることが多い。
また、廃棄処分となる板ガラスは、割った場合に鋭利なガラスカレットとなり、またその形状も不定形且つ大小様々であるため、取扱い難く、リサイクルに適していないのが実情である。
そして、従来のガラスリサイクル方法としては、シート或いはフィルム付き廃棄ガラスを再利用するためのガラスリサイクル方法であって、 廃棄ガラスを破砕し、破砕されたガラス片をサイズが異なる少なくとも2つのガラス片にふるい選別し、ふるい選別されたガラス片の一部を再利用ガラスとして回収し、ふるい選別されたガラス片の他の一部とシートあるいはフィルム片とを風力選別し、風力選別されたガラス片を再利用ガラスとして回収するようにしたリサイクル方法が知られている。
また、建設複合廃材から骨材を分離回収する方法として、比重の差が殆どない骨材とガラス成分に対して、骨材とガラス成分の破砕強度の差を利用して摩鉱によりガラス成分を骨材より微粉化させて分級し骨材を回収する方法が知られている。
特開2011−183243号公報 特開2004−344868号公報
前述した従来技術のうち、シート或いはフィルム付き廃棄ガラスを再利用するためのガラスリサイクル方法の場合、選別対象となるガラスの粒径が一定化し難く、ふるい選別の作業に手間を要するという不都合があった。
また、建設複合廃材における骨材とガラス成分の分離を行うリサイクル方法では、湿式比重選別機を用いる必要があるため、その廃液処理その他に多大な手間と環境負荷がかかるという問題があった。
本発明の目的は、乾式で板ガラスを適度の粒径にすることができ、しかも該粒径を容易に一定化することが可能な板ガラスのリサイクル方法およびリサイクルシステムを提供することにある。
請求項1記載の本発明は、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程を有し、該ガラスカレット粉砕工程が、ドラム部内でガラスカレットを衝突粉砕する粉砕用ロータを備えたガラス粉砕機と、ガラス粉砕機から伸びる搬送用パイプを介して前記粉砕用ロータの風圧で飛散搬送される砂状ガラス粉を衝突粉砕する反射板を備えたプレダスタとによって行われることを特徴とする板ガラスのリサイクル方法である。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の板ガラスのリサイクル方法について、更に、ガラスカレット粉砕工程で得られた砂状ガラス粉を篩分けする砂状ガラス粉篩分け工程を有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の板ガラスのリサイクル方法について、更に、ガラス粉篩分け工程で所定粒度より大きい砂状ガラス粉をガラスカレット粉砕工程に戻して再粉砕するガラス粉粉砕工程を有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法について、板ガラス破砕工程におけるガラスカレットの外形が、15mm以下であることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、前記請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法について、ガラスカレット粉砕工程で得られる砂状ガラス粉の粒度が、0.3〜5mmの範囲内であることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、前記請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法について、更に、板ガラス破砕工程とガラスカレット粉砕工程の一方または両方の工程で、発生するガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集工程を有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法について、板ガラス破砕工程が、板ガラスを圧潰する一対の破砕ロールを備えたガラス破砕機によって行われることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、前記請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法について、板ガラスが太陽光パネルガラスであって、太陽光パネルにおける板ガラスの破砕工程後に太陽光パネルのモジュールを排除して、ガラスカレットのみを粉砕することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、前記請求項1〜請求項8のうちのいずれか一項記載の板ガラスリサイクル方法に使用する板ガラスリサイクルシステムであって、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程を実行する板ガラス破砕機と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程を実行するガラス粉砕装置を備え、板ガラス破砕機は、互いに対向する上側ロールと下側ロールとからなる上下一対の板ガラス破砕ロール並びに前記上側ロールの前側および後側にそれぞれ設けられた押えロールを有する破砕機本体と、破砕機本体の前側および後側にそれぞれ設けられたローラコンベアを有し、前記上側ロールおよび下側ロールにはその軸線方向と直交する方向に所定間隔をあけて横断面方形の凸条が周設され、且つ上側ロールと下側ロールの凸条は互い違いに配設されており、ガラス粉砕装置は、予め破砕されたガラスカレットを粉砕する粉砕用ロータが内蔵されたドラム部を有する粉砕機と、粉砕機から斜め上方に伸び、前記ドラム部内で粉砕された砂状ガラス粉を誘導する略直線状の搬送用パイプと、搬送用パイプの上端が挿入された容器状のプレダスタとを有し、プレダスタが、前記搬送用パイプの上端と対向し、且つ搬送用パイプの上端から吐出する砂状ガラス粉をプレダスタ内へ誘導する反射板を備えているものである。
請求項10記載の本発明は、前記請求項9記載の板ガラスリサイクルシステムについて、板ガラス破砕機の上下ロールの凸条が先端側に向かって幅が狭い横断面台形となされていることを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、前記請求項9または請求項10記載の板ガラスリサイクルシステムについて、更に、板ガラス破砕機とプレダスタの一方または両方にガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集機が付設されていることを特徴とする。
本発明に係る板ガラスのリサイクル方法によれば、太陽光パネルガラス、自動車ガラス、窓ガラスおよび遊戯機ガラス等として使用された板ガラスを最終的に一定粒度の細かな砂状のガラス粉とすることができるため、従来に比べて、板ガラスの資源化が高度に実現される。
また、本発明に係る板ガラスのリサイクル方法は、乾式で行えるため、従来の湿式比重選別機のような廃液処理の問題もなく、またリサイクル作業における環境負荷の問題も解消される。
更に、本発明のリサイクル方法によれば、前述した通り、最終的に得られる砂状ガラスを、道路構築材として利用したり、装飾用材として利用することができ、幅広い分野での利用が期待できる。
特に、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程を実行する板ガラス破砕機と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程を実行するガラス粉砕装置を備え、板ガラス破砕機が、互いに対向する上側ロールと下側ロールとからなる上下一対の板ガラス破砕ロール並びに前記上側ロールの前側および後側にそれぞれ設けられた押えロールを有する破砕機本体と、破砕機本体の前側および後側にそれぞれ設けられたローラコンベアを有し、前記上側ロールおよび下側ロールにはその軸線方向と直交する方向に所定間隔をあけて横断面方形の凸条が周設され、且つ上側ロールと下側ロールの凸条は互い違いに配設されている請求項10記載の板ガラスリサイクルシステムによれば、前述した種々の効果が容易且つ確実に得られる。
また、ガラス粉砕装置が、予め破砕されたガラスカレットを粉砕する粉砕用ロータが内蔵されたドラム部を有する粉砕機と、粉砕機から斜め上方に伸び、前記ドラム部内で粉砕された砂状ガラス粉を誘導する略直線状の搬送用パイプと、搬送用パイプの上端が挿入された容器状のプレダスタとを有し、プレダスタが、前記搬送用パイプの上端と対向し、且つ搬送用パイプの上端から吐出する砂状ガラス粉をプレダスタ内へ誘導する反射板を備えていることを特徴とする請求項12記載の板ガラスリサイクルシステムによれば、前述した種々の効果が更に重畳的に得られる。
本発明の実施形態に係るリサイクル方法を示すフローチャートである。 板ガラス破砕機とガラスカレット粉砕機を備えた本発明に係るリサイクルシステムの全体図である。 本発明の実施形態である板ガラス破砕機の側面図である。 同板ガラス破砕機の平面図である。 上下ロール間に二枚の太陽光パネルガラスが挟まれた状態の断面図である。 図5の部分拡大図であって、板ガラス破砕機における上下ロールによる板ガラスの第一破砕状態を示す拡大断面図である。 図5の部分拡大図であって、図6の板ガラス破砕位置から板ガラスをコンベアと共に左右方向に1/2ピッチずらした第二破砕状態を示す拡大断面図である。 上側ロールと下側ロールとの個別のモータ駆動を示す正面図である。 図8における上側ロールと下側ロールの取付け状態を一部断面して示す拡大正面図である。 ローラコンベアのずらし装置の斜視図である。 下側ロールの昇降に係る偏心リングおよび外周ギアの構成を示す側面図である。 図11の偏心リングによる下側ロールの偏心位置を示す図であって、(a)が 偏心ゼロの状態、(b)が第一偏心状態、(c)が第二偏心状態である。 比較形態に係る上下ロールによる板ガラスの挟み込み状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る上下ロールによる太陽光パネルガラスの破砕状態を示す試験結果画像である。 同じく実施形態に係る上下ロールによる太陽光パネルガラスの破砕状態を示す試験結果画像であって、バックシートが破損していない剥離状態を示す。 実施形態の上下ロールの状態を示す試験画像である。 比較形態に係る上下ロールによる太陽光パネルガラスの破砕状態を示す試験結果画像であって、バックシートが破れた状態を示す。 比較形態の上下ロールの状態を示す試験画像である。 本発明の実施形態に係るガラス粉砕装置の正面図である。 同実施形態におけるプレダスタおよびホッパの垂直断面図である。 同実施形態に係るガラス粉砕装置における粉砕機の垂直断面図である。 同実施形態に係るガラス粉砕装置における粉砕機の斜視図である。 同実施形態に係るガラス粉砕装置における粉砕機の内部構造を示す斜視図である。 同実施形態に係るガラス粉砕装置における粉砕機でのロータ取付け状態を示す要部拡大斜視図である。 ドラム部と内蓋との関係を示す斜視図である。 図25の内蓋取付け後における扉体の開閉要領を示す斜視図である。 粉砕機における駆動回転軸の軸受状態を示す斜視図である。 粉砕機の駆動回転軸と電動モータとの連動構造を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
なお、本実施形態において、前後左右上下は、図2を基準とし、前側とは図2の左側方向を指し、後側とは同図右側方向を意味する。また、左側とは図2の図面紙葉の表側方向を指し、右側とは同図、図面紙葉の裏側方向を意味するものとする。更に、上側下側とは、図2における上側方向、下側方向を指すものとする。
図1に示すように、本発明に係る板ガラスのリサイクル方法は、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程(S0001)と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程(S0002)とを有し、更に必要に応じて、前記ガラスカレット粉砕工程で得られた砂状ガラス粉を篩分けする砂状ガラス粉篩分け工程(S0003)を有する。
また、本実施形態の板ガラスリサイクル方法では、更に前記砂状ガラス粉篩分け工程(S0003)で所定粒度より大きい砂状ガラス粉をガラスカレット粉砕工程(S0002)に戻して再粉砕するガラス粉粉砕工程(S0004)を有する。
この他、本実施形態では、前記板ガラス破砕工程(S0001)とガラスカレット粉砕工程(S0002)の一方または両方の工程で、発生するガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集工程(S0005)(S0006)を有する。
本実施形態では、前記板ガラス破砕工程(S0001)で得られるガラスカレットの外形は約15mm以下であり、ガラスカレット粉砕工程で得られる砂状ガラス粉の粒度は、0.3〜5mmの範囲内である。
図2に示すように、本実施形態に係る板ガラスのリサイクル方法は、前記板ガラス破砕工程(S0001)が、板ガラスを圧潰する一対の破砕ロール2A・2Bを備えたガラス破砕機1によって行われ、前記ガラスカレット粉砕工程(S0002)が、ドラム部53内でガラスカレットを衝突粉砕する粉砕用ロータ56を備えたガラス粉砕機52と、ガラス粉砕機52から伸びる搬送用パイプ60を介して前記粉砕用ロータ56の風圧で飛散搬送される砂状ガラス粉を衝突粉砕する反射板61を備えたプレダスタ54によって実行されるものである。
すなわち、本実施形態に係る板ガラスのリサイクル方法は、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程(S0001)を実行する板ガラス破砕機1と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程(S0002)を実行するガラス粉砕装置51を備えている板ガラスリサイクルシステムによって行われるのである。
そして、板ガラスのリサイクルシステムにおいて、板ガラス破砕機1は、互いに対向する上側ロール2Aと下側ロール2Bとからなる上下一対の板ガラス破砕ロール並びに前記上側ロール2Aの前側および後側にそれぞれ設けられた押えロール6を有する破砕機本体10と、破砕機本体10の前側および後側にそれぞれ設けられたローラコンベア11A・11Bを有し、前記上側ロール2Aおよび下側ロール2Bにはその軸線方向と直交する方向に所定間隔をあけて横断面方形の凸条3A・3Bが周設され、且つ上側ロール2Aと下側ロール2Bの凸条3A・3Bは互い違いに配設されているものである。
また、板ガラスのリサイクルシステムにおいて、前記ガラス粉砕装置51は、予め破砕されたガラスカレットを粉砕する粉砕用ロータ56が内蔵されたドラム部53を有する粉砕機52と、粉砕機52から斜め上方に伸び、前記ドラム部53内で粉砕された砂状ガラス粉を誘導する略直線状の搬送用パイプ60と、搬送用パイプ60の上端が挿入された容器状のプレダスタ54とを有し、プレダスタ54が、前記搬送用パイプ60の上端と対向し、且つ搬送用パイプ60の上端から吐出する砂状ガラス粉をプレダスタ54内へ誘導する反射板61を備えている。
また、本実施形態では、前記板ガラス破砕機1とプレダスタ54の両方にガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集機21・92が付設されている。
次に、図2に示すように、前記板ガラスリサイクルシステムによるリサイクル方法の全体構成について説明すると、板ガラス破砕機1における後側のローラコンベア16B上に載せられた板ガラスSGは上側ロール2Aと下側ロール2Bによって圧潰され、圧潰されたガラスカレットGCは前側のローラコンベア16Aから第一ベルトコンベアBT1によって、ガラス粉砕機51へ運ばれ、該ガラス粉砕機51内でガラスカレットGCは粉砕されて砂状ガラス粉となり、該砂状ガラス粉は搬送用パイプ60を介して前記プレダスタ54内に進入して該プレダスタ54内の反射板61に砂状ガラス粉が衝突することで砂状ガラス粉は更に粉砕される。その後、前記砂状ガラスはホッパ55によって篩機75に搬入される。そして、該篩機75内で所定粒度(例えば5mm)以下の砂状ガラス粉は、最終的な資源として回収用コンテナ(図示せず)に収容される。一方、前記篩機75内で所定粒度(例えば5mm)より大きいス砂状ガラス粉はリターン用コンベアとしての第二ベルトコンベアBT2に載せられて再び前記ガラス粉砕機52内へ投入され、更なる粉砕が行われる。
次に、前述した板ガラス破砕機の詳細について説明すると、 図3〜図7に示すように、本実施形態に係る板ガラス破砕機1は、中央部分に、左右方向に対向する上側ロール2Aと下側ロール2Bとからなる上下一対の板ガラス破砕ロールを備えた破砕機本体10が設けられ、その前側および後側にそれぞれローラコンベア11A・11Bが設置されている。
より詳細には、破砕機本体10は、前述した通り、互いに左右方向に対向する上側ロール2Aと下側ロール2Bとからなる上下一対の板ガラス破砕ロール(鋼鉄製)を備え、各ロール2A・2Bには、それらの軸線方向と直交する方向に所定間隔P(ピッチ)をあけて横断面方形の凸条3A・3Bと、これら凸条3A・3B間に形成された所定深さの凹溝4A・4Bがそれぞれ周設され、且つ上側ロール2Aと下側ロール2Bにおける前記凸条3A・3B同士並びに前記凹溝4A・4B同士はそれぞれ互い違いに配設されている。
また、凸条3A・3Bは、本実施形態では、先端側に向かって幅が狭い横断面台形となされており、上側ロール2Aと下側ロール2Bとの間隔Bは、大体−2〜28mm程度の範囲で変更され、各ロール2A・2Bにおける凸条3A・3BのピッチPは約12〜16mmの範囲内に設定され、凸条3A・3B間の凹溝4A・4Bの深さDは約6〜8mmの範囲内に設定される。また、凸条3A・3Bの傾斜角度αは12〜20°の範囲で変更される。
本実施形態では、上側ロール2Aと下側ロール2Bの間隔Bは、6mmまたは7mmに設定され、凸条3A・3BのピッチPは14mm、凹溝4A・4Bの深さDは7mmに設定されている。
また、破砕機本体10における上側ロール2Aの前側および後側にはそれぞれ板ガラスSGを押える押えロール6が回転自在に軸支されている。
更に、破砕機本体10には、板ガラスSGの破砕の際に発生するガラス粉を吸引捕集するための吸引ダクト7が配設され、吸引ダクト7から吸引されたガラス粉は中継ダクト22を経由して捕集機(集塵機)21に捕集される。
また、前記下側ロール2Bの下方には破砕された太陽光パネルガラスのカレットを受ける第一シュート18Aとこれに続く第二シュート18Bが設けられ、更に第二シュート18Bの下端はベルトコンベア19上に位置しており、かかる構造によって、破砕されたガラスカレットは前記ベルトコンベア19によって次工程へ搬送されるようになされている。更に、後側のローラコンベア11Bの下部には、破砕された太陽光パネルガラスのカレットを受けるコンテナ台車20が設置され、該コンテナ台車20内へ落下したガラスカレットは、作業員(図示せず)によって前記ベルトコンベア19へ搬入される。
また、本実施形態において、ローラコンベア11A・11Bにおける各ローラ16A・16Bは、それらと同軸に設けられたスプロケット23と該スプロケット23と噛合するチェーンCを介してモータM4により正逆回動するようになされている。
更に、前後の押えローラ6の前側と後側におけるローラコンベア11A・11Bとの間には、板ガラスSGを誘導する誘導バー17A・17Bが左右方向に間隔をあけて設けられている。
更に、図8および図9に示すように、上側ロール2Aと下側ロール2Bは、破砕機本体10において、左右一対の軸受23A・23Bによって回転自在に支持され、個別のモータM1・M2によって、独立して回転するようになされている。より詳細には、上側ロール2Aと下側ロール2Bは、破砕機本体10において、それぞれ左右一対の軸受23A・23Bによって回転自在に軸支され、上側ロール2Aと下側ロール2Bの各端部並びに前記モータモータM1・M2の回転軸にそれぞれ取り付けられたスプロケット22A・22B間にチェーンCHが架け渡され、前記前記モータM1・M2によって、上側ロール2Aと下側ロール2Bが回動するようになされている。
図4および図10に示すように、本実施形態では、後述する通り、後側のローラコンベア11Bを左右方向にずらすための、ずらし装置30が後側のローラコンベア11Bの下側に間隔をあけて二箇所設置されている。より詳細には、ずらし装置30は、後側のローラコンベア11Bのローラ16Bと平行且つ回転自在なボールネジ5と、該ボールネジ5に対して左右方向に移動するナット状の雌ネジ部材9と、該雌ネジ部材9を一体に有するテーブルTBを備えている。そして、前記ボールネジ5はカップリング14およびベアリング15を介してモータM3によりガイドレールGR上に回転自在に支承されている。そして、前記の通り、ボールネジ5はテーブルTBに挿着されているナット状の雌ネジ部材9と嵌合しており、ボールネジ5が回動することで雌ネジ部材9を介して前記テーブルTBが前記ガイドレールGRに沿って左右方向に移動し、前記テーブルTB上の後側ローラコンベア11Bも同様に左右方向に移動し得る構造となされている。
次に、図8、図9、図11および図12に示すように、偏心リング25による下側ロール2Bの昇降について説明すると、下側ロール2Bの左右の軸受23Bの外周部分は、偏心リング25に囲まれて支持された構造となっており、そして、偏心リング25を回転させることで下側ロール2Bおよび軸受23Bの高さ位置が変更するようになされている。また、偏心リング25が設けられている円形基盤26の外周側部分にはギア27が形成され、該外周ギア27はピニオン28と噛合し、ピニオン28はストッパとしてのラック29と噛合している。
図中23BOCは前記下側ロール2Bの軸受23Bの外周を示す。また、35は下側ロール2Bの軸を示し、2BOCは下側ロール2Bの外周を示し、2AOCは上側ロール2Aの外周を示す。
そして、図12(a)に示す偏心リング25の偏心ゼロ位置では下側ロール2Bの外周2BOCは上側ロール2Aの外周2AOCに最接近し(−2mm程度)、偏心リング25の回動に伴う図12(b)の偏心位置では下側ロール2Bの外周2BOCは上側ロール2Aの外周2AOCから少し離れた位置となり(間隔8mm程度)となり、偏心リング25の更なる回動に伴う図12(c)の偏心位置では下側ロール2Bの外周2BOCは上側ロール2Aの外周2AOCから大きく離れた位置(間隔18mm程度)となる。
そして、前述した通り、前記偏心リング25が設けられている円形基盤26の外周ギア27とピニオン28とが噛合しており、また該ピニオン28はストッパとして機能するラック29と噛合している構造であるため、ストッパであるラック29がピニオン28の回動を阻止し、これに伴って該ピニオン28と噛合する円形基盤26の外周ギア27も回動せず、その結果、円形基盤26と一体の前記偏心リング25も回動せず、これに伴って下側ロール2Bの高さ位置が一定に保たれ、この状態で軸受23Bを介してモータM2により下側ロール2Bが回動することとなる。一方、ラック29を移動させて該ラック29とピニオン28との噛合を解除することで円形基盤26および偏心リング25は回動自在となって、該偏心リング25を回動させることで再び下側ロール2Bの高さ位置が変更され、所定の高さ位置で再びラック29とピニオン28を噛合させることで下側ロール2Bの高さ位置が固定されることとなる。
なお、図中31は円形基盤26の内周部分に一体に固定された表示盤であって、表面に下側ロール2Bの高さ位置を示す目盛32が付されており、33は目盛32の指示部材である。
また、図11に示すように、前記円形基盤26の上方には上側ロール2Aのスプロケット22AおよびチェーンCHが位置している。
次に、図3〜図7に示すように、本実施形態に係る板ガラス破砕機の使用要領について説明すると、先ず、前方へ向かって回転している後側ローラコンベア11B上に作業者(図示せず)が太陽光パネルガラスSGを背中合わせで二枚載せると、該太陽光パネルガラスSGは後側ローラコンベア11B上を進んで、破砕機本体10における上側ロール2Aと下側ロール2B間に挟み込まれて圧潰されつつ、前側ローラコンベア11A上に出てくる。そして、太陽光パネルガラスSGの後端が上側ロール2Aと下側ロール2B間に達した時点で前後のローラコンベア11A・11B並びに上側ロール2Aと下側ロール2Bを逆回転させて、太陽光パネルガラスSGを再び上側ロール2Aと下側ロール2B間に挟み込ませて再度圧潰させる。このような太陽光パネルガラスSGの上下ロール2A・2Bに対する往復移動によって太陽光パネルガラスSGにおける前記上下ロール2A・2Bの圧接部分での破砕がより綿密に行われる。そして、次に、前記往復移動させた太陽光パネルガラスSGを再度、上側ロール2Aと下側ロール2Bへ送る際には、前述した、ずらし装置30を作動させて、後側ローラコンベア11Bを左右方向に1/2ピッチだけずらせて上下ロール2A・2Bに太陽光パネルガラスSGを挟み込ませることで、太陽光パネルガラスSGおける前記往復移動で直接的圧潰されなかった部分も直接的に圧潰されるため、太陽光パネルガラスSGの全面についてより多く細かな破砕が実行される(図6、図7参照)。なお、図中BSは太陽光パネルガラスSGのバックシートを示す。
[比較試験]
次に、前述した実施形態に係る横断面台形の凸条3A・3Bの間隔(ピッチ)Pが7mm、凸条3A・3B間の凹溝4A・4Bの深さDが14mmとなされた上下ロール2A・2Bと図13に示す横断面三角形の凸条33A・33Bであって、その間隔(ピッチ)Pを10mm、凸条33A・33B間の凹溝34A・34Bの深さDを2.5mmとした比較形態の上下ロール32A・32Bによる太陽光パネルガラスの破砕試験を実施したところ、図14に示すように、実施形態の上下ロール2A・2Bではほぼ均一で適度な細かさの粒径のガラスカレットが得られ、また図15に示すように、太陽光パネルガラスのバックシートの破損も発生せず、また図16の通り、凹溝4A・4B内への圧潰されたガラスの詰まりも全く発生しなかった。一方、比較形態の上下ロール32A・32Bでは、図17に示すように、太陽光パネルガラスのバックシートが破損してヒビわれが発生し、それがコンタミネーション(不純物)として破砕されたガラスカレットに混入していた。また、比較形態の上下ロール32A・32Bでは、図18に示すように、その凹溝34A・34B内への圧潰ガラスの詰まりが発生し、また凸条33A・33Bの摩耗も顕著であった。
次に、前述したガラスカレットの粉砕機52とプレダスタ54からなるガラス粉砕装置51の詳細について説明すると、
図19〜図21に示すように、本実施形態に係るガラス粉砕装置51は、予め破砕されたガラスカレットを粉砕する粉砕用ロータ56が内蔵されたドラム部53を有する粉砕機52と、粉砕機52から斜め上方に伸び、前記ドラム部53内で粉砕されたガラスを誘導する略直線状の搬送用パイプ60と、搬送用パイプ60の上端が挿入された容器状のプレダスタ54と、プレダスタ54の下部に一体的に設けられたホッパ55を有している。なお、図中70は、粉砕対象である前記破砕されたガラスカレットの投入口を示す。また、前記ドラム部53の内周面にはライナ57として複数の円弧状耐摩耗性鋼板がボルト58およびナット59で固定されている。
なお、本実施形態において、粉砕機52に対する搬送用パイプ60の傾斜角度αは約60°である。
前記プレダスタ54は、前記搬送用パイプ60の上端60aと対向し、且つ搬送用パイプ60の軸線に対して所定角度傾斜した反射板61を有しており、搬送用パイプ60から吐出した砂状ガラス粉は前記反射板61に衝突してプレダスタ54内へ投入され、更に反射板61に衝突した後の砂状ガラス粉GSはプレダスタ54内の垂下受板91に受け止められてスムーズに落下し、前記ホッパ55内に投入される。また、プレダスタ54内に充満しているパウダー状ガラス粉GPはプレダスタ54の上部に連結されているチャンバー95内に流入した後、ダクト94およびバタフライダンパー93を経由して前記捕集機92内に捕集される(図19、図20参照)。本実施形態において、捕集機92はバグフィルタ等を具備する集塵機能を備えたものであり、当該捕集機92に捕集されたパウダー状のガラス粉は、ホッパ55に集積される砂状ガラス粉と同様、資材としてリサイクルされ得る。
図20に示すように、より詳細には、砂状ガラス粉GSは自重でホッパ55内へ落下し、比重が非常に軽いパウダー状ガラスGPだけが捕集機92に吸引されることとなる。なお、図中62はプレダスタ54内を目視するための窓を示す。
図21〜図24に示すように、粉砕用ロータ56は、中心に回転駆動軸63の軸受64を有する円形基板66と、円形基板66の一面に放射状に設けられた複数の粉砕板67と、各粉砕板67の端部を周回するように全粉砕板67の端部に装着されたリング状板68を備えている。
図23〜図26に示すように、前記ドラム部53の中央部分には前記回転駆動軸63が突出しており、回転駆動軸63に粉砕用ロータ56の軸受64が嵌め合わされて止めナット71によって固定されており、かかる構造によって、粉砕用ロータ56が回転自在に軸支されている。
粉砕用ロータ56が内蔵されたドラム部53には、内蓋72が装着され、更に内蓋72の外側にヒンジ90を介して扉体73が取り付けられ、該扉体73によってドラム部53が開閉自在となされている。本実施形態では、内蓋72が粉砕用ロータ56のリング状板68と同形となされている。
この他、図27および図28に示すように、本実施形態では、粉砕用ロータ56の回転駆動軸63は、一対のプーリ74A・74BとベルトB、軸受81を介して電動モータMによって回転する構造となされており、且つその回転は、粉砕用ロータ56で粉砕された砂状ガラス粉が搬送用パイプ60内へ誘導されるような回転となされている。また、前記ホッパ55の下部には篩機75が設置されている。
次に、本実施形態に係るガラス粉砕装置51の使用方法について説明すると、電動モータMを作動させて粉砕用ロータ56を回転させた状態で、予め前記破砕機1によって破砕されたガラスカレットGCを粉砕機52の投入口70から粉砕機52内に投入することで、該ガラスカレットGCが回転している粉砕用ロータ56の粉砕板67に衝突して粉砕され、また粉砕板67に衝突した後のガラスカレットGCは、粉砕用ロータ56を囲むようにドラム部53内周面に取り付けられている耐摩耗性のライナ57に衝突することで更に粉砕され、またこのような粉砕状態においてドラム部53内を飛び交うガラスカレットGC同士が衝突する等して、前記投入口70から投入される際には鋭利な角があったガラスカレットGCは、粉砕されると共に前記鋭利な角も磨耗によって無くなり、最終的に鋭利な角がとれた細かな砂状のガラス粉GSとなる。
また、前記粉砕用ロータ56の回転に伴ってドラム部53内にはガラスカレットGCを巻き上げる旋回空気渦流が発生しており、前述した粉砕によって、外形が数ミリ程度にまで粉砕された細かい砂状ガラス粉GSは前記巻き上げ空気渦流によって、搬送用パイプ60内を上昇してプレダスタ54へ誘導される。この際、搬送用パイプ60は、略直接状であるため、前記砂状ガラス粉GCは搬送途中に淀みなく、何らの抵抗もなく、スムーズにプレダスタ54内に進入する。そして、プレダスタ54内では、前記搬送用パイプ60の上端と対向して配設されている傾斜状の反射板61に、前記進入してきた砂状ガラス粉GSが衝突し、更に反射板61に、衝突した後の砂状ガラス粉GSは、プレダスタ54内の垂下受板91に受け止められて下方に落下し、最終的にプレダスタ54下方のホッパ55に前記砂状ガラス粉GSが落下する。そして、砂状ガラス粉GSはホッパ55から前記篩機75へ流入する。
一方、ドラム部53内で十分に粉砕されていないガラスカレットGCは、前記粉砕用ロータ56の回転に伴うドラム部53内の巻き上げ旋回空気渦流によって上昇せずに自重で落下すると共に再び粉砕用ロータ56の粉砕板67に衝突したり、その反動でライナ57に衝突し、また前記ガラスカレットGC同士の衝突によって更に粉砕化されるのである。そして、このような粉砕化の繰り返しによって外形が数ミリ程度にまで粉砕された細かい砂状ガラス粉GSになった時に、該砂状ガラス粉GSが前記粉砕用ロータ56の回転に伴うドラム部53内の巻き上げ旋回空気渦流によって上昇して搬送用パイプ60内へ導かれるのである。
本発明に係るリサイクル方法およびリサイクルシステムによれば、板ガラスから一定粒度の砂状ガラス粉が容易且つ確実に得られるため、太陽光パネルガラス、自動車ガラス、窓ガラスおよび遊戯機ガラス等として使用された板ガラスを資源化の分野において、幅広い利用が期待できる。
1 板ガラス破砕機
2A 上側ロール
2B 下側ロール
3A・3B 凸条
4A・4B 凹溝
6 押えローラ
10 破砕機本体
11A・11B ローラコンベア
21 破砕機用捕集機
25 偏心リング
30 コンベアずらし装置
SG 板ガラス
51 ガラス粉砕装置
52 ガラス粉砕機
53 ドラム部
54 プレダスタ
55 ホッパ
56 粉砕用ロータ
60 搬送用パイプ
61 反射板
75 篩機
92 プレダスタ用捕集機

Claims (11)

  1. 板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程を有し、該ガラスカレット粉砕工程が、ドラム部内でガラスカレットを衝突粉砕する粉砕用ロータを備えたガラス粉砕機と、ガラス粉砕機から伸びる搬送用パイプを介して前記粉砕用ロータの風圧で飛散搬送される砂状ガラス粉を衝突粉砕する反射板を備えたプレダスタとによって行われることを特徴とする、板ガラスのリサイクル方法。
  2. 更に、ガラスカレット粉砕工程で得られた砂状ガラス粉を篩分けする砂状ガラス粉篩分け工程を有する、請求項1記載の板ガラスのリサイクル方法。
  3. 更に、ガラス粉篩分け工程で所定粒度より大きい砂状ガラス粉をガラスカレット粉砕工程に戻して再粉砕するガラス粉粉砕工程を有する、請求項1または請求項2記載の板ガラスのリサイクル方法。
  4. 板ガラス破砕工程におけるガラスカレットの外形が、15mm以下である、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法。
  5. ガラスカレット粉砕工程で得られる砂状ガラス粉の粒度が、0.3〜5mmの範囲内である、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法。
  6. 更に、板ガラス破砕工程とガラスカレット粉砕工程の一方または両方の工程で、発生するガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集工程を有する、請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法。
  7. 板ガラス破砕工程が、板ガラスを圧潰する一対の破砕ロールを備えたガラス破砕機によって行われることを特徴とする、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法。
  8. 板ガラスが太陽光パネルガラスであって、太陽光パネルにおける板ガラスの破砕工程後に太陽光パネルのモジュールを排除して、ガラスカレットのみを粉砕することを特徴とする、請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項記載の板ガラスのリサイクル方法。
  9. 請求項1〜請求項8のうちのいずれか一項記載の板ガラスリサイクル方法に使用する板ガラスリサイクルシステムであって、板ガラスを破砕してガラスカレットを得る板ガラス破砕工程を実行する板ガラス破砕機と、該工程で得られたガラスカレットを砂状ガラス粉に粉砕するガラスカレット粉砕工程を実行するガラス粉砕装置を備え、板ガラス破砕機は、互いに対向する上側ロールと下側ロールとからなる上下一対の板ガラス破砕ロール並びに前記上側ロールの前側および後側にそれぞれ設けられた押えロールを有する破砕機本体と、破砕機本体の前側および後側にそれぞれ設けられたローラコンベアを有し、前記上側ロールおよび下側ロールにはその軸線方向と直交する方向に所定間隔をあけて横断面方形の凸条が周設され、且つ上側ロールと下側ロールの凸条は互い違いに配設されており、ガラス粉砕装置は、予め破砕されたガラスカレットを粉砕する粉砕用ロータが内蔵されたドラム部を有する粉砕機と、粉砕機から斜め上方に伸び、前記ドラム部内で粉砕された砂状ガラス粉を誘導する略直線状の搬送用パイプと、搬送用パイプの上端が挿入された容器状のプレダスタとを有し、プレダスタが、前記搬送用パイプの上端と対向し、且つ搬送用パイプの上端から吐出する砂状ガラス粉をプレダスタ内へ誘導する反射板を備えている、板ガラスリサイクルシステム。
  10. 板ガラス破砕機の上下ロールの凸条が先端側に向かって幅が狭い横断面台形となされている、請求項9記載の板ガラスリサイクルシステム。
  11. 更に、板ガラス破砕機とプレダスタの一方または両方にガラス粉塵を捕集するガラス粉塵捕集機が付設されている、請求項9または請求項10記載の板ガラスリサイクルシステム。
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