JP2013221276A - 窓の開度制限装置 - Google Patents

窓の開度制限装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013221276A
JP2013221276A JP2012092073A JP2012092073A JP2013221276A JP 2013221276 A JP2013221276 A JP 2013221276A JP 2012092073 A JP2012092073 A JP 2012092073A JP 2012092073 A JP2012092073 A JP 2012092073A JP 2013221276 A JP2013221276 A JP 2013221276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
arm
window
headed pin
window frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012092073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6037645B2 (ja
Inventor
Ichiro Watanabe
一郎 渡邊
Shinichi Saito
慎一 齊藤
Satoshi Nakatsuka
聡 中塚
Keisuke Yamada
圭介 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Excel Shanon Corp
Shibutani Co Ltd
Original Assignee
Excel Shanon Corp
Shibutani Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Excel Shanon Corp, Shibutani Co Ltd filed Critical Excel Shanon Corp
Priority to JP2012092073A priority Critical patent/JP6037645B2/ja
Publication of JP2013221276A publication Critical patent/JP2013221276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6037645B2 publication Critical patent/JP6037645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】単一の操作手段のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上しうるとともに、構造を簡素化することができるようにした窓の開度制限装置を提供する。
【解決手段】障子2が制限開度まで開いている状態で、操作手段14により、有頭ピン13を引き込ませ、有頭ピン13の軸部13aと、障子2の外側面に突設した突起43との間に、有頭ピン13の軸部13aがガイド溝22の先端部に係合しているアーム17における楔状部23を上下から挟むことにより、窓を制限開度まで開いた状態でロックしうるようにする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、窓を予め定めた開度以上に開かないようにすることにより、幼児の転落防止や、狭所地での開度制限を図ることができるようにした窓の開度制限装置に関する。
従来のこの種の装置には、建物の躯体に取付けた枠体と、枠体に開閉自在に配置した窓体との間において、枠体にアームを枢着し、かつ窓体に、アームに設けた案内溝の基端部における大径の係脱部に係脱しうるようにしたピンを、切替スイッチの操作により、上記案内溝に係合しうる突出位置と、案内溝から離脱する退避位置とに出没しうるように設け、ピンを突出位置とした状態で、窓体を開くと、ピンと案内溝との係合により、アームが回動させられ、ピンが案内溝の先端に係合することにより、窓体のそれ以上の開きが阻止されるようになっている。
また、アームにおける案内溝の先端に、ほぼ直角方向を向く係止部を設け、ここにピンが係合することにより、制限開度まで開いている窓体が、例えば強風にあおられても、不意に閉じられることがないようにしてある。
窓体を、上記の状態から閉じるには、切替スイッチとは別に、枠体に設けた操作スイッチにより、アームを回動させて、ピンを案内溝の係止部から離脱させ、その状態で、窓体を閉じるようになっている(例えば特許文献1参照)。
さらに、制限開度まで開いている窓体が、強風にあおられて、不意に閉じられるのを防止する手段として、上記のようなピンが、アームの先端部に設けたばね板に弾性係合し、保持されるようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。
特開2007−170127号公報 特開2005−256601号公報
特許文献1に記載されている装置においては、窓体に切替スイッチを設ける他に、枠体に操作スイッチを設けなければならず、構造が複雑になるだけでなく、操作が煩雑になるという問題がある。
特許文献2に記載されている装置においては、ばね板によるピンの拘束力を大とすると、窓体を閉めにくくなり、逆に、上記拘束力を小とすると、わずかの風でも窓体が不意に閉まるおそれがあり、その調整が面倒であり、また、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換える切換ノブが、シール材を跨いで取付けられるので、シール性能が低下し、寒冷地においては、そこから流入した冷気によって、切換ノブが凍結し、作動不能となるおそれがある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑みてなされたもので、単一の操作手段のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上しうるとともに、構造を簡素化することができ、しかも、シール材を跨ぐことなく取付けることができ、もって、シール性能を維持し、寒冷地における凍結防止性能を維持しうるようにした窓の開度制限装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)窓枠と、この窓枠に開閉自在に装着した障子との間に設けられ、障子の開度を制限する装置において、軸部の先端に拡大頭部を有し、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、前記頭部が他方の対向面に向かって進退可能として設けられた有頭ピンと、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ前記有頭ピンを進退させる操作手段と、前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に、先端部が障子の開閉方向に回動可能、かつそれと直交する方向に傾動可能として基端部が枢着され、前記障子を閉じた状態で、前記有頭ピンの頭部が進退可能とした拡大孔、およびこの拡大孔より先端部に向かって延出し、幅を前記有頭ピンの軸部の外形より大とし、かつ前記有頭ピンの頭部の外形より小としたガイド溝が設けられ、さらに前記ガイド溝の先端部と一方の側縁との間に、前記基端部に向かって漸次拡幅する楔状部が設けられ、障子を制限開度まで開いたとき、前記有頭ピンの軸部がガイド溝の先端部に係合して、障子のそれ以上の開きを阻止するようにしたアームと、前記有頭ピンに近接して、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、障子を制限開度まで開いた状態で、前記有頭ピンを引き込ませて、前記アームの先端部を前記対向部のいずれか一方寄りに傾動させたとき、前記アームの楔状部を、前記有頭ピンの軸部とともに挟んで、前記有頭ピンが前記アームの基端部側に移動するのを阻止するようにした突起と、前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に設けられ、前記アームを、その先端部が前記対向部のいずれか一方から離れる方向に付勢する付勢手段とを備えるものとする。
このような構成とすると、操作手段により、有頭ピンを、アームの拡大孔から離脱した位置に保持しておくことにより、障子を、この開度制限装置に拘束されることなく、自由に全開位置まで開くことができる。
操作手段により、有頭ピンを、アームの拡大孔に嵌合させておくと、障子を開いたとき、有頭ピンの頭部がアームのガイド溝の側面に係合した状態で、有頭ピンの軸部がアームのガイド溝に沿って摺動しつつ、アームは回動させられ、有頭ピンの軸部がアームのガイド溝の先端に当接すると、障子は制限開度で停止させられ、それ以上開くことができなくなる。
この状態で、操作手段により、有頭ピンを引き込ませると、有頭ピンの拡大頭部によって、アームの先端部は、付勢手段の付勢力に抗して、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に当接するまで傾動させられ、また、アームの楔状部は、有頭ピンの軸部と突起とにより挟まれて、障子の制限開度から閉方向への移動が阻止され(ロック状態)、強風等の煽りによる障子の閉止を防止することができる。
また、操作手段により、有頭ピンを進出させると、アームの先端部は、付勢手段の付勢力によって、上記突起から離脱する位置まで復帰傾動し(ロック解除状態)、それ以後は、有頭ピンの軸部が、ガイド溝に沿って上記と逆方向に摺動しつつ、アームが上記と逆方向に回動することにより、障子をもとの閉止状態まで閉めることができる。
このように、単一の操作手段のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上することができる。
また、操作手段を一箇所に設けるだけでよいので、構造を簡素化することができ、しかも、シール材を跨ぐことなく各部材を取付けることができ、もって、シール性能を維持し、寒冷地における凍結防止性能を維持することができる。
(2)上記(1)項において、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、有頭ピンが進退しうるようにしたガイド孔を設けた補強板を固着し、この補強板に突起を設ける。
このような構成とすると、有頭ピンを安定よくガイドすることができるだけでなく、突起の支持強度を高め、開度制限状態での障子の保持力を高めることができる。
(3)上記(1)または(2)項において、操作手段を、窓枠と障子とのいずれか一方の室内側の面に取付けられたケースと、前記ケースに回転可能として設けられ、かつ背面の偏心部に係合ピンが突設された回転つまみと、前記ケース内に、有頭ピンの進退方向と同方向に直線移動可能として収容され、室内側の面に、前記係合ピンが嵌合するようにした前記有頭ピンの進退方向と直交する方向を向く長孔が設けられ、かつ背面に、前記有頭ピンの中間部に設けた縮径部を把持する二股状の把持部が設けられ、前記回転つまみの回転に連動して、前記有頭ピンを進退させる移動部材とを備えるものとする。
このような構成とすると、操作手段の構成を簡素化し、安価に製造することができる。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、アームの基端部に設けた軸孔を、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に突設した枢軸に遊嵌することにより、前記アームを枢軸の軸線回りに回動可能、かつ枢軸に対して傾動可能とし、さらに、付勢手段を、コイル部が前記枢軸に外嵌するようにして、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方と前記アームとの間に縮設され、前記コイル部の一方の端部から延出する延出端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に係止され、かつ前記コイル部の他方の端部から延出する延出端部が前記アームに係止されることにより、前記アームを、先端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に近接する基準位置に向かって付勢するようにしたねじりコイルばねとする。
このような構成とすると、1個のねじりコイルばねのみにより、アームに、枢軸の軸線回りの復帰回動力と、枢軸に対する復帰傾動力とを付与することができ、構造は簡素化されて、安価に製造することができる。
本発明によると、単一の操作手段のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上しうるとともに、構造を簡素化することができ、しかも、シール材を跨ぐことなく取付けることができ、もって、シール性能を維持し、寒冷地における凍結防止性能を維持しうるようにした窓の開度制限装置を提供することができる。
本発明の開度制限装置の一実施形態を備える窓を、制限開度まで開いたときの状態を、室内の斜め前方より見たときの概略斜視図である。 同じく、窓の閉止時における開度制限装置装着部分の拡大正面図である。 図2のIIIーIII線横断平面図である。 図2のIVーIV線縦断側面図である。 図2のVーV線縦断側面図である。 障子を制限開度まで開いたときにおける障子を、図2のVIーVI線で横断したときの平面図である。 図6のVIIーVII線矢視図である。 図7のVIIIーVIII線縦断正面図である。 操作手段の分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を備える窓を、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この窓は、方形の窓枠1と、この窓枠1に開閉自在に装着された障子2と、窓枠1と障子2との間に設けられ、障子の開度を制限する開度制限装置3とを備えている。
窓枠1は、左右方向を向く上枠4と下枠5との両端部同士を、上下方向を向く左右1対の側枠6、6をもって結合したものよりなっている。
障子2は、方形の窓框8に板ガラス7を嵌め込んでなり、窓框8は、左右方向を向く上框9と下框10との両端部同士を、上下方向を向く左右1対の側框11、11をもって結合したものよりなっている。
なお、左側の側框11は、左側の側枠6の後方にあるため、図1では表れていない。
障子2は、図1では表れていない左方の側框11の上下部を、上下方向を向くヒンジ軸を有する上下1対のヒンジ(図示略)をもって、窓枠1の左方の側枠6に枢着され、ヒンジを中心として、右側部が、窓枠1に対して、図1における後方である室外側に向かって開閉しうるようになっている。
障子2における右方の開き側の側框11の前面中央よりやや下部には、ハンドル12が設けられている。このハンドル12を回動させることにより、障子2を閉止状態でロックしたり、ロック解除したりしうるようになっているが、その構成は、本発明には直接関係しないので、それについての詳細な説明および図示は省略する。
開度制限装置3は、窓枠1における右方の側枠6と、障子2における右方の側框11との間に設けられている。
すなわち、図2〜図9に示すように、開度制限装置3は、軸部13aの先端に拡大頭部13bを有し、右方の側框11における上下方向の中間部に、右方の側枠6の対向面に向かって左右方向に進退可能として設けられた有頭ピン13と、右方の側框11に設けられ、かつ有頭ピン13を進退させる操作手段14と、有頭ピン13に対向する右方の側枠6の内側面に固着した取付板15に、枢軸16をもって上端部が枢着されたアーム17とを備えている。
図2および図4に示すように、取付板15は、上下方向を向く取付片15aの上下部に設けた上下方向に長い長孔18aを挿通する固定ねじ18bをもって、側枠6の内側面に、上下方向の取付位置調節可能として固着されている。
取付片15aの前縁および上下の縁には、前片15b、上片15cおよび下片15dが、それぞれ直角に折曲形成されている。
アーム17は、その上端部(基端部)に設けられ、取付板15の取付片15aに突設した枢軸16の軸部16aの外径より大径で、かつ軸部16aの先端に形成した拡径頭部16bの外径より小径とした軸孔19を、枢軸16の軸部16aに遊嵌することにより、閉扉時には下方を向く先端部が、障子2の開閉方向である前後方向に回動可能、かつそれと直交する方向に傾動可能として取付板15に枢着されている。
付勢手段であるねじりコイルばね20は、コイル部20aを、枢軸16の軸部16aに外嵌するようにして、取付片15aとアーム17との間に縮設し、コイル部20aの一方の端部から接線方向に延出する延出端部20bを、取付板15の前片15bの後面に係止し、かつコイル部20aの他方の端部から接線方向に延出する延出端部20cを、アーム17の上部後縁に係止してある。
ねじりコイルばね20のコイル部20aは、取付片15aとアーム17との間において圧縮コイルばねとして作用し、アーム17を枢軸16の拡径頭部16bに圧接するように付勢し、それによって、アーム17は、常時は枢軸16の拡径頭部16bに圧接し、枢軸16と直交する方向を向いているが、先端部が外力により左右いずれかの方向に傾動させられた場合でも、外力が解除されたときは、枢軸16と直交する位置に復帰傾動させられるようになっている。
また、ねじりコイルばね20は、その延出端部20bを、取付板15の前片15bの後面に係止し、かつ延出端部20cを、アーム17の上部後縁に係止してあることにより、アーム17を、枢軸16を中心として、図4における反時計回りにも付勢している。
したがって、アーム17は、ねじりコイルばね20により、枢軸16を中心として、図4における反時計回りに付勢されているだけでなく、枢軸16と直交する位置に復帰傾動させられるようにも付勢され、常時は、先端部が下方を向き、前縁が取付板15の前片15bに当接し、かつ全体が枢軸16と直交し、右方の側枠6の内側面とほぼ平行をなす、図2に破線で、かつ図4に実線で示す基準位置に位置するように、枢軸16を中心とする回動方向と、枢軸16に対する傾動方向とに付勢されている。
また、障子2を制限開度まで開いたときは、アーム17は、ねじりコイルばね20により、図6に実線で示すように、先端部が障子2の外側面に密接している状態から、同じく2点鎖線で示すように、障子2の外側面から離れる方向に傾動するようにも付勢されている。
アーム17における軸孔19より若干下方の部分には、障子2を閉じた状態で、有頭ピン13の拡大頭部13bが進退しうるようにした拡大孔21が設けられている。
また、アーム17における拡大孔21からアーム17の先端部にかけては、幅を有頭ピン13の軸部13aの外径より大、かつ有頭ピン13の拡大頭部13bの外径より小とし、かつ拡大孔21から後方に延出した後、下方に向かって円弧状に湾曲するガイド溝22が設けられている。
さらに、アーム17におけるガイド溝22の先端部とアーム17の前縁との間には、基端部である上方に向かって漸次拡幅する楔状部23が設けられている。
図2に破線で示すように、アーム17の先端寄りの部分は、障子2を制限開度まで開いたとき、図6に示すように、アーム17の先端部が障子2の側框11の外側面になじむように、円弧状に湾曲させてある。
図5および図9に示すように、操作手段14は、障子2における右方の側框11の前面に、上下1対の固定ねじ24をもって固着された、後面が開口する直方体状のケース25と、このケース25に回転可能として設けられ、かつ背面の偏心部に係合ピン26が突設された回転つまみ27と、ケース25内に、有頭ピン13の進退方向と同じ左右方向に直線移動可能として収容され、前面に、係合ピン26が嵌合するようにした上下方向を向く長孔28が設けられ、かつ背面に、側框11の前面に設けた窓孔29を通って、側框11内に進入し、有頭ピン13の基端寄りの中間部に設けた縮径部13cを把持する二股状の把持部30が設けられ、回転つまみ27の回転に連動して、有頭ピン13を左右方向に進退させる移動部材31と、ケース25の後面開口部を閉塞する後面カバー32とを備えている。
ケース25のほぼ中央には、円形孔33と、その後方の拡径段孔34とが連続して設けられ、拡径段孔34の外周の対向する2箇所には、円弧状の凹入部35が設けられている。
回転つまみ27は、円板部27aの後部に拡径段部27bを備え、円板部27aの前面に、ケース25の前面より前方に板状に突出するつまみ部27cが突設され、円板部27aがケース25の円形孔33に、かつ拡径段部27bがケース25の拡径段孔34にそれぞれ回転可能として嵌合されている。
拡径段部27bの外周面の対応する2箇所には、同一回転方向に屈曲させられた弾性舌片36が設けられ、各弾性舌片36が、ケース25の拡径段孔34に設けられた凹入部35に嵌合しているときは、回転つまみ27は、ケース25に安定よく保持され、回転つまみ27をそれ以外の位置に回転させたときは、弾性舌片36は拡径段孔34の内周面に圧接し、回転つまみ27の回転操作に適度の抵抗力を付与するようになっている。
回転つまみ27における弾性舌片36と係合ピン26との位置関係は、両弾性舌片36が上下の凹入部35に嵌合しているとき、係合ピン26が、その回転軌跡の左限か右限に位置するようにしてある。それによって、係合ピン26が長孔28に係合している移動部材31が、有頭ピン13を左限において保持する位置と、右限において保持する位置とにおいて、安定よく保持され、その中間位置においては、移動部材31および有頭ピン13の左右方向の移動に適度の抵抗力が付与されるようになっている。
後面カバー32には、移動部材31の把持部30が、左限から右限まで移動可能として挿通する窓孔37が設けられている。
後面カバー32は、その上縁および下縁における左右の両側部に設けられた前方を向く弾性係合爪38を、ケース25の上下部に設けられた左右方向を向くリブ25aの両側部に設けた係合孔39に係止することにより、ケース25の後面に装着され、ケース25を側框11に取付ける前に、回転つまみ27および移動部材31がケース25から脱落するのを防止するようにしてある。
ケース25と回転つまみ27と移動部材31と後面カバー32とにより、操作手段14が形成されている。
図6〜図8に示すように、有頭ピン13が突出している側框11の外側面には、有頭ピン13が進退しうるようにしたガイド孔40を設けた補強板41が固着されている。
この補強板41には、ガイド孔40と連通し、かつ側框11の外側壁を貫通して、側框11内に進入するガイド筒42が一体的に形成されている。
補強板41の外側面におけるガイド孔40より下方の部分には、前後方向を向く突起43が設けられている。
この補強板41におけるガイド孔40の下縁から突起43の上面までの距離は、アーム17における楔状部23の最も狭い部分の幅とほぼ等しいか、それよりわずかに大としてある。
図3に示すように、障子2を閉じたときにおける窓枠1と障子2との気密性を高めるため、窓枠1の室外側の面である後面に対向する障子2の窓框8の外周部の前面と、障子2の室内側における窓框8の外周部の前面に対向する窓枠1の内周部の後面とには、シール材44、45が、全周に亘って設けられている。
この開度制限装置3によると、操作手段14により、有頭ピン13を、その拡大頭部13bが補強板41の外側面に当接するか、または近接する左限に位置させられているときは、拡大頭部13bは、アーム17の拡大孔21より窓の内方に離間しており、この状態では、障子2は、開度制限装置3に妨げられることなく、全閉位置から全開位置まで、自由に開閉することができる。
障子2が閉じている状態で、操作手段14により、有頭ピン13を右限まで進出させると、その拡大頭部13bは、アーム17の拡大孔21内に進入し、その状態で障子2を開くと、有頭ピン13の軸部13aが、アーム17の拡大孔21からガイド溝22の後縁に摺接して、アーム17を、ねじりコイルばね20の付勢力に抗して、枢軸16を中心として後方に回動させる。
このとき、有頭ピン13の拡大頭部13bは、アーム17の外側面に摺接または近接し、有頭ピン13がガイド溝22から脱落するのを防止する。
障子2が制限開度まで開かれると、図6に2点鎖線で示すように、有頭ピン13の軸部13aが、アーム17のガイド溝22の先端に当接し、それ以上の障子2の開きが阻止される。
このままの状態では、強風等により、障子2が煽られると、有頭ピン13の軸部13aがアーム17のガイド溝22を上記と逆の経路を辿ることにより、アーム17が、ねじりコイルばね20の付勢力によって、元の下向きの基準位置まで復帰させられ、障子2は閉止させられる。
このような強風等による障子2の閉止を防止するには、障子2が制限開度まで開いている状態で、操作手段14により、有頭ピン13を左限方向に移動させ、有頭ピン13の拡大頭部13bにより、アーム17の先端部を、ねじりコイルばね20におけるコイル部20aの付勢力に抗して、窓の内方に向かって傾動させ、図6に実線で示すように、補強板41の外側面に当接させるか、または近接させる。
すると、アーム17の楔状部23の最狭幅部が、有頭ピン13と突起43とにより上下から挟まれ、有頭ピン13がガイド溝22に沿って、拡大孔21側に復帰移動するのが阻止され、それによって、障子2の制限開度から閉方向への移動が阻止され(ロック状態)、強風の煽り等による障子の閉止が防止される。
この状態から、障子2を閉めたい場合には、操作手段14により、有頭ピン13を右限まで進出させる。すると、アーム17の先端部は、ねじりコイルばね20におけるコイル部20aの付勢力により、図6に2点鎖線で示すように、窓の外側方に向かって傾動させられる。
その状態で、ハンドル12をもって、障子2を閉方向に回動させると、有頭ピン13の軸部13aは、アーム17のガイド溝22を上記と逆の経路を辿り、アーム17が、ねじりコイルばね20の付勢力によって、元の下向きの基準位置まで復帰させられ、障子2を閉止位置まで軽力で閉じることができる。
したがって、単一の操作手段14のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上することができる。
また、操作手段14を一箇所に設けるだけでよいので、構造を簡素化することができ、しかも、シール材44、45を跨ぐことなく、各部材を取付けることができるので、優れたシール性能を発揮し、かつ寒冷地における凍結防止性能を維持することができる。
なお、操作手段14は、上記のようなケース25と回転つまみ27と移動部材31と後面カバー32とからなるものだけでなく、有頭ピン13を進退させうるものであれば、どのような構成のものでもよい。
また、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、例えば次のような変形した態様での実施が可能である。
(1) 有頭ピン13とその操作手段14とを、窓枠1に設け、アーム17を、有頭ピン13に対向する障子2の側框11に設ける。
(2) 横辷り出し窓における窓枠の下枠と障子の下框との間、同じく窓枠の側枠と側框との間に、開度制限装置3を設ける。
(3) 縦辷り出し窓における窓枠の下枠と障子の下框との間、同じく窓枠の上枠と障子の上框との間、同じく戸先側の窓枠の側枠と障子の側框との間に、開度制限装置3を設ける。
1 窓枠
2 障子
3 開度制限装置
4 上枠
5 下枠
6 側枠
7 板ガラス
8 窓框
9 上框
10 下框
11 側框
12 ハンドル
13 有頭ピン
13a軸部
13b拡大頭部
13c縮径部
14 操作手段
15 取付板
15a取付片
15b前片
15c上片
15d下片
16 枢軸
16a軸部
16b拡径頭部
17 アーム
18a長孔
18b固定ねじ
19 軸孔
20 ねじりコイルばね
20aコイル部
20b、20c延出端部
21 拡大孔
22 ガイド溝
23 楔状部
24 固定ねじ
25 ケース
25aリブ
26 係合ピン
27 回転つまみ
27a円板部
27b拡径段部
27cつまみ部
28 長孔
29 窓孔
30 把持部
31 移動部材
32 後面カバー
33 円形孔
34 拡径段孔
35 凹入部
36 弾性舌片
37 窓孔
38 弾性係合爪
39 係合孔
40 ガイド孔
41 補強板
42 ガイド筒
43 突起
44、45 シール材

Claims (4)

  1. 窓枠と、この窓枠に開閉自在に装着した障子との間に設けられ、障子の開度を制限する装置であって、
    軸部の先端に拡大頭部を有し、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、前記頭部が他方の対向面に向かって進退可能として設けられた有頭ピンと、
    前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ前記有頭ピンを進退させる操作手段と、
    前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に、先端部が障子の開閉方向に回動可能、かつそれと直交する方向に傾動可能として基端部が枢着され、前記障子を閉じた状態で、前記有頭ピンの頭部が進退可能とした拡大孔、およびこの拡大孔より先端部に向かって延出し、幅を前記有頭ピンの軸部の外形より大、かつ前記有頭ピンの頭部の外形より小としたガイド溝が設けられ、さらに前記ガイド溝の先端部と一方の側縁との間に、前記基端部に向かって漸次拡幅する楔状部が設けられ、障子を制限開度まで開いたとき、前記有頭ピンの軸部がガイド溝の先端部に係合して、障子のそれ以上の開きを阻止するようにしたアームと、
    前記有頭ピンに近接して、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、障子を制限開度まで開いた状態で、前記有頭ピンを引き込ませて、前記アームの先端部を前記対向部のいずれか一方寄りに傾動させたとき、前記アームの楔状部を、前記有頭ピンの軸部とともに挟んで、前記有頭ピンが前記アームの基端部側に移動するのを阻止するようにした突起と、
    前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に設けられ、前記アームを、その先端部が前記対向部のいずれか一方から離れる方向に付勢する付勢手段
    とを備えることを特徴とする窓の開度制限装置。
  2. 窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、有頭ピンが進退しうるようにしたガイド孔を設けた補強板を固着し、この補強板に突起を設けた請求項1記載の窓の開度制限装置。
  3. 操作手段を、
    窓枠と障子とのいずれか一方の室内側の面に取付けられたケースと、
    前記ケースに回転可能として設けられ、かつ背面の偏心部に係合ピンが突設された回転つまみと、
    前記ケース内に、有頭ピンの進退方向と同方向に直線移動可能として収容され、室内側の面に、前記係合ピンが嵌合するようにした前記有頭ピンの進退方向と直交する方向を向く長孔が設けられ、かつ背面に、前記有頭ピンの中間部に設けた縮径部を把持する二股状の把持部が設けられ、前記回転つまみの回転に連動して、前記有頭ピンを進退させる移動部材
    とを備えるものとした請求項1または2記載の窓の開度制限装置。
  4. アームの基端部に設けた軸孔を、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に突設した枢軸に遊嵌することにより、前記アームを枢軸の軸線回りに回動可能、かつ枢軸に対して傾動可能とし、さらに、付勢手段を、コイル部が前記枢軸に外嵌するようにして、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方と前記アームとの間に縮設され、前記コイル部の一方の端部から延出する延出端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に係止され、かつ前記コイル部の他方の端部から延出する延出端部が前記アームに係止されることにより、前記アームを、先端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に近接する基準位置に向かって付勢するようにしたねじりコイルばねとした請求項1〜3のいずれかに記載の窓の開度制限装置。
JP2012092073A 2012-04-13 2012-04-13 窓の開度制限装置 Active JP6037645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092073A JP6037645B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 窓の開度制限装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012092073A JP6037645B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 窓の開度制限装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013221276A true JP2013221276A (ja) 2013-10-28
JP6037645B2 JP6037645B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=49592468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012092073A Active JP6037645B2 (ja) 2012-04-13 2012-04-13 窓の開度制限装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6037645B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017179901A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社Lixil 建具のロック解除装置と建具の係脱装置
JP2020147091A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 川崎重工業株式会社 鉄道車両の可倒窓ストッパ装置
JP2020159194A (ja) * 2020-07-06 2020-10-01 株式会社Lixil 建具のロック解除装置と建具の係脱装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102272196B1 (ko) * 2019-08-22 2021-07-05 신광진 시멘트 제조 설비를 이용한 직접 환원철의 제조 설비 및 이를 이용한 제조 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170127A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Shibutani:Kk 開口部装置
JP2008261152A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujisash Co 開き窓における開口制限ストッパー装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170127A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Shibutani:Kk 開口部装置
JP2008261152A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujisash Co 開き窓における開口制限ストッパー装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017179901A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 株式会社Lixil 建具のロック解除装置と建具の係脱装置
JP2020147091A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 川崎重工業株式会社 鉄道車両の可倒窓ストッパ装置
JP7205971B2 (ja) 2019-03-12 2023-01-17 川崎車両株式会社 鉄道車両の可倒窓ストッパ装置
JP2020159194A (ja) * 2020-07-06 2020-10-01 株式会社Lixil 建具のロック解除装置と建具の係脱装置
JP7046122B2 (ja) 2020-07-06 2022-04-01 株式会社Lixil 建具の操作装置および建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6037645B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10119325B2 (en) Window tilt latch system
JP6037645B2 (ja) 窓の開度制限装置
EP2601370B1 (en) Ventilation and locking system and closure assembly equipped with such a system
PL207454B1 (pl) Urządzenie rozwierne dla skrzydła uchylnego, zwłaszcza obrotowo-uchylnego skrzydła okna, drzwi lub temu podobnych elementów oraz okno, drzwi lub temu podobne
KR101467285B1 (ko) 래치볼트의 고정구조체
DK2312101T3 (en) DRIVSTANGSBESLAG FOR A WINDOW with pivoting WINDOW FRAME IN A FRAME
JP4426477B2 (ja) 開放支援機構付き鎌錠および建具
JP2001047865A (ja) 乗物用オープンルーフ構造
JP5141372B2 (ja) 窓用ロック装置
JP2834115B1 (ja) 自動ロック型錠装置
JP2018193746A (ja) ロック装置、開閉装置及び建具
KR200442346Y1 (ko) 장롱의 슬라이딩 도어 이탈방지장치
JP2017166281A (ja) ルーフロック装置
JP3304074B2 (ja) 内倒し窓の障子開き状態保持装置
JP2006214081A (ja) 錠装置
JP2019078161A (ja) 開き角度保持装置および建具
JP4748715B2 (ja) 引戸などの錠装置
JP2005068937A (ja) 蓋開閉機構及びボックス
JPH08310247A (ja) 車両用サンルーフのサンシェード連動装置
JP3752313B2 (ja) 窓開閉規制装置
JPS5854533Y2 (ja) 扉用停止金具
JP3602873B2 (ja) 機能ブロックの取付機構
KR101924717B1 (ko) 슬라이딩 창호용 그립형 잠금장치
JP4417018B2 (ja) 可動天板を備える机
JPH09324573A (ja) 窓開閉規制装置及びそれを用いた窓開閉規制構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6037645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313631

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250