JP2013221276A - 窓の開度制限装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】障子2が制限開度まで開いている状態で、操作手段14により、有頭ピン13を引き込ませ、有頭ピン13の軸部13aと、障子2の外側面に突設した突起43との間に、有頭ピン13の軸部13aがガイド溝22の先端部に係合しているアーム17における楔状部23を上下から挟むことにより、窓を制限開度まで開いた状態でロックしうるようにする。
【選択図】 図7
Description
窓体を、上記の状態から閉じるには、切替スイッチとは別に、枠体に設けた操作スイッチにより、アームを回動させて、ピンを案内溝の係止部から離脱させ、その状態で、窓体を閉じるようになっている(例えば特許文献1参照)。
(1)窓枠と、この窓枠に開閉自在に装着した障子との間に設けられ、障子の開度を制限する装置において、軸部の先端に拡大頭部を有し、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、前記頭部が他方の対向面に向かって進退可能として設けられた有頭ピンと、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ前記有頭ピンを進退させる操作手段と、前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に、先端部が障子の開閉方向に回動可能、かつそれと直交する方向に傾動可能として基端部が枢着され、前記障子を閉じた状態で、前記有頭ピンの頭部が進退可能とした拡大孔、およびこの拡大孔より先端部に向かって延出し、幅を前記有頭ピンの軸部の外形より大とし、かつ前記有頭ピンの頭部の外形より小としたガイド溝が設けられ、さらに前記ガイド溝の先端部と一方の側縁との間に、前記基端部に向かって漸次拡幅する楔状部が設けられ、障子を制限開度まで開いたとき、前記有頭ピンの軸部がガイド溝の先端部に係合して、障子のそれ以上の開きを阻止するようにしたアームと、前記有頭ピンに近接して、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、障子を制限開度まで開いた状態で、前記有頭ピンを引き込ませて、前記アームの先端部を前記対向部のいずれか一方寄りに傾動させたとき、前記アームの楔状部を、前記有頭ピンの軸部とともに挟んで、前記有頭ピンが前記アームの基端部側に移動するのを阻止するようにした突起と、前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に設けられ、前記アームを、その先端部が前記対向部のいずれか一方から離れる方向に付勢する付勢手段とを備えるものとする。
操作手段により、有頭ピンを、アームの拡大孔に嵌合させておくと、障子を開いたとき、有頭ピンの頭部がアームのガイド溝の側面に係合した状態で、有頭ピンの軸部がアームのガイド溝に沿って摺動しつつ、アームは回動させられ、有頭ピンの軸部がアームのガイド溝の先端に当接すると、障子は制限開度で停止させられ、それ以上開くことができなくなる。
この状態で、操作手段により、有頭ピンを引き込ませると、有頭ピンの拡大頭部によって、アームの先端部は、付勢手段の付勢力に抗して、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に当接するまで傾動させられ、また、アームの楔状部は、有頭ピンの軸部と突起とにより挟まれて、障子の制限開度から閉方向への移動が阻止され(ロック状態)、強風等の煽りによる障子の閉止を防止することができる。
また、操作手段により、有頭ピンを進出させると、アームの先端部は、付勢手段の付勢力によって、上記突起から離脱する位置まで復帰傾動し(ロック解除状態)、それ以後は、有頭ピンの軸部が、ガイド溝に沿って上記と逆方向に摺動しつつ、アームが上記と逆方向に回動することにより、障子をもとの閉止状態まで閉めることができる。
このように、単一の操作手段のみで、窓を全開可能状態と、開度制限状態とに切り換えることができるだけでなく、窓を制限開度まで開いた状態でロックおよびロック解除操作することができ、操作性を向上することができる。
また、操作手段を一箇所に設けるだけでよいので、構造を簡素化することができ、しかも、シール材を跨ぐことなく各部材を取付けることができ、もって、シール性能を維持し、寒冷地における凍結防止性能を維持することができる。
図1に示すように、この窓は、方形の窓枠1と、この窓枠1に開閉自在に装着された障子2と、窓枠1と障子2との間に設けられ、障子の開度を制限する開度制限装置3とを備えている。
なお、左側の側框11は、左側の側枠6の後方にあるため、図1では表れていない。
すなわち、図2〜図9に示すように、開度制限装置3は、軸部13aの先端に拡大頭部13bを有し、右方の側框11における上下方向の中間部に、右方の側枠6の対向面に向かって左右方向に進退可能として設けられた有頭ピン13と、右方の側框11に設けられ、かつ有頭ピン13を進退させる操作手段14と、有頭ピン13に対向する右方の側枠6の内側面に固着した取付板15に、枢軸16をもって上端部が枢着されたアーム17とを備えている。
取付片15aの前縁および上下の縁には、前片15b、上片15cおよび下片15dが、それぞれ直角に折曲形成されている。
また、障子2を制限開度まで開いたときは、アーム17は、ねじりコイルばね20により、図6に実線で示すように、先端部が障子2の外側面に密接している状態から、同じく2点鎖線で示すように、障子2の外側面から離れる方向に傾動するようにも付勢されている。
また、アーム17における拡大孔21からアーム17の先端部にかけては、幅を有頭ピン13の軸部13aの外径より大、かつ有頭ピン13の拡大頭部13bの外径より小とし、かつ拡大孔21から後方に延出した後、下方に向かって円弧状に湾曲するガイド溝22が設けられている。
後面カバー32は、その上縁および下縁における左右の両側部に設けられた前方を向く弾性係合爪38を、ケース25の上下部に設けられた左右方向を向くリブ25aの両側部に設けた係合孔39に係止することにより、ケース25の後面に装着され、ケース25を側框11に取付ける前に、回転つまみ27および移動部材31がケース25から脱落するのを防止するようにしてある。
この補強板41には、ガイド孔40と連通し、かつ側框11の外側壁を貫通して、側框11内に進入するガイド筒42が一体的に形成されている。
この補強板41におけるガイド孔40の下縁から突起43の上面までの距離は、アーム17における楔状部23の最も狭い部分の幅とほぼ等しいか、それよりわずかに大としてある。
また、操作手段14を一箇所に設けるだけでよいので、構造を簡素化することができ、しかも、シール材44、45を跨ぐことなく、各部材を取付けることができるので、優れたシール性能を発揮し、かつ寒冷地における凍結防止性能を維持することができる。
(1) 有頭ピン13とその操作手段14とを、窓枠1に設け、アーム17を、有頭ピン13に対向する障子2の側框11に設ける。
(2) 横辷り出し窓における窓枠の下枠と障子の下框との間、同じく窓枠の側枠と側框との間に、開度制限装置3を設ける。
(3) 縦辷り出し窓における窓枠の下枠と障子の下框との間、同じく窓枠の上枠と障子の上框との間、同じく戸先側の窓枠の側枠と障子の側框との間に、開度制限装置3を設ける。
2 障子
3 開度制限装置
4 上枠
5 下枠
6 側枠
7 板ガラス
8 窓框
9 上框
10 下框
11 側框
12 ハンドル
13 有頭ピン
13a軸部
13b拡大頭部
13c縮径部
14 操作手段
15 取付板
15a取付片
15b前片
15c上片
15d下片
16 枢軸
16a軸部
16b拡径頭部
17 アーム
18a長孔
18b固定ねじ
19 軸孔
20 ねじりコイルばね
20aコイル部
20b、20c延出端部
21 拡大孔
22 ガイド溝
23 楔状部
24 固定ねじ
25 ケース
25aリブ
26 係合ピン
27 回転つまみ
27a円板部
27b拡径段部
27cつまみ部
28 長孔
29 窓孔
30 把持部
31 移動部材
32 後面カバー
33 円形孔
34 拡径段孔
35 凹入部
36 弾性舌片
37 窓孔
38 弾性係合爪
39 係合孔
40 ガイド孔
41 補強板
42 ガイド筒
43 突起
44、45 シール材
Claims (4)
- 窓枠と、この窓枠に開閉自在に装着した障子との間に設けられ、障子の開度を制限する装置であって、
軸部の先端に拡大頭部を有し、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、前記頭部が他方の対向面に向かって進退可能として設けられた有頭ピンと、
前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、かつ前記有頭ピンを進退させる操作手段と、
前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に、先端部が障子の開閉方向に回動可能、かつそれと直交する方向に傾動可能として基端部が枢着され、前記障子を閉じた状態で、前記有頭ピンの頭部が進退可能とした拡大孔、およびこの拡大孔より先端部に向かって延出し、幅を前記有頭ピンの軸部の外形より大、かつ前記有頭ピンの頭部の外形より小としたガイド溝が設けられ、さらに前記ガイド溝の先端部と一方の側縁との間に、前記基端部に向かって漸次拡幅する楔状部が設けられ、障子を制限開度まで開いたとき、前記有頭ピンの軸部がガイド溝の先端部に係合して、障子のそれ以上の開きを阻止するようにしたアームと、
前記有頭ピンに近接して、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に設けられ、障子を制限開度まで開いた状態で、前記有頭ピンを引き込ませて、前記アームの先端部を前記対向部のいずれか一方寄りに傾動させたとき、前記アームの楔状部を、前記有頭ピンの軸部とともに挟んで、前記有頭ピンが前記アームの基端部側に移動するのを阻止するようにした突起と、
前記窓枠と障子との対向部のいずれか他方に設けられ、前記アームを、その先端部が前記対向部のいずれか一方から離れる方向に付勢する付勢手段
とを備えることを特徴とする窓の開度制限装置。 - 窓枠と障子との対向部のいずれか一方に、有頭ピンが進退しうるようにしたガイド孔を設けた補強板を固着し、この補強板に突起を設けた請求項1記載の窓の開度制限装置。
- 操作手段を、
窓枠と障子とのいずれか一方の室内側の面に取付けられたケースと、
前記ケースに回転可能として設けられ、かつ背面の偏心部に係合ピンが突設された回転つまみと、
前記ケース内に、有頭ピンの進退方向と同方向に直線移動可能として収容され、室内側の面に、前記係合ピンが嵌合するようにした前記有頭ピンの進退方向と直交する方向を向く長孔が設けられ、かつ背面に、前記有頭ピンの中間部に設けた縮径部を把持する二股状の把持部が設けられ、前記回転つまみの回転に連動して、前記有頭ピンを進退させる移動部材
とを備えるものとした請求項1または2記載の窓の開度制限装置。 - アームの基端部に設けた軸孔を、窓枠と障子との対向部のいずれか一方に突設した枢軸に遊嵌することにより、前記アームを枢軸の軸線回りに回動可能、かつ枢軸に対して傾動可能とし、さらに、付勢手段を、コイル部が前記枢軸に外嵌するようにして、前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方と前記アームとの間に縮設され、前記コイル部の一方の端部から延出する延出端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に係止され、かつ前記コイル部の他方の端部から延出する延出端部が前記アームに係止されることにより、前記アームを、先端部が前記窓枠と障子との対向部のいずれか一方に近接する基準位置に向かって付勢するようにしたねじりコイルばねとした請求項1〜3のいずれかに記載の窓の開度制限装置。
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