JP2013220936A - 後処理装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

後処理装置、及び、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013220936A
JP2013220936A JP2012095304A JP2012095304A JP2013220936A JP 2013220936 A JP2013220936 A JP 2013220936A JP 2012095304 A JP2012095304 A JP 2012095304A JP 2012095304 A JP2012095304 A JP 2012095304A JP 2013220936 A JP2013220936 A JP 2013220936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
post
processing
image forming
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012095304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5928119B2 (ja
Inventor
Yu Yamaya
優 山矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012095304A priority Critical patent/JP5928119B2/ja
Publication of JP2013220936A publication Critical patent/JP2013220936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5928119B2 publication Critical patent/JP5928119B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】画像形成装置本体から排出された用紙が排出方向に波打った状態であっても、用紙の幅方向一端側に精度の高い穿孔処理を施すことができる、後処理装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置本体から排出された用紙Pの幅方向一端側を排出方向に離れた2つの位置でそれぞれ把持できるように形成された2つの把持部71a、71bと、2つの把持部71a、71bを排出方向に沿った方向に移動させる移動手段と、が設けられている。そして、移動手段による把持部71a、71bの移動によって排出方向の間隔が広げられた状態で2つの把持部71a、71bによって把持された用紙Pに対して、幅方向一端側であって2つの把持部71a、71bの間の位置に、パンチ処理部32によって穿孔処理が施される。
【選択図】図6

Description

この発明は、画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関し、特に、用紙に対して穿孔処理を施すことが可能な後処理装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置される後処理装置として、画像形成装置本体の排紙部において、穿孔処理をおこなうパンチ処理部(パンチングユニット)と、ステイプル処理をおこなうステイプル処理部(ステープルユニット)とを、用紙の排出方向に対して並設したものなどが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような後処理装置では、画像形成装置本体から排出された用紙に対して、排出方向の先端側(又は、後端側)にパンチ処理部による穿孔処理や、ステイプル処理部によるステイプル処理がおこなわれることになる。
また、特許文献2には、後処理装置をコンパクトに設置することを目的として、上方の画像読取部と下方の画像形成部との間に形成された排紙部のスペースに後処理装置を設置する技術が開示されている。
従来の後処理装置は、画像形成装置本体から排出される用紙に対して排出方向の先端側(又は後端側)にパンチ処理部等が設置されているために、装置が排出方向に大型化してしまっていった。
このような問題を解決するために、画像形成装置本体から排出される用紙に対して排出方向に直交する幅方向の一端側にパンチ処理部等を設置して、用紙の幅方向一端側に穿孔処理等の後処理を施すように構成する方策が考えられる。しかし、画像形成装置本体から排出される用紙は、装置本体において定着工程時に受ける熱や搬送時に受ける負荷によって排出方向に波打った状態になってしまうことがあり、そのように排出方向に波打った状態の用紙に対して幅方向一端側にそのまま穿孔処理を施してしまうと、歪なパンチ穴が形成されてしまったりパンチ穴が狙いの位置からずれてしまったりしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、画像形成装置本体から排出された用紙が排出方向に波打った状態であっても、用紙の幅方向一端側に精度の高い穿孔処理を施すことができる、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる後処理装置は、画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置であって、前記画像形成装置本体から排出される用紙の排出方向に対して直交する幅方向の一端側に設置されるとともに、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を排出方向に離れた2つの位置でそれぞれ把持できるように形成された2つの把持部と、排出方向に離れた位置で把持された状態の用紙に対してその把持された排出方向の間隔を広げるように、前記2つの把持部のうち少なくとも一方の把持部を、排出方向に沿った方向に移動させる移動手段と、前記移動手段による前記把持部の移動によって前記排出方向の間隔が広げられた状態で前記2つの把持部によって把持された用紙に対して、幅方向一端側であって前記2つの把持部の間の位置に穿孔処理を施すパンチ処理部と、を備えたものである。
本発明は、排出方向に離れた2つの位置で把持された状態の用紙に対して、その把持された排出方向の間隔を広げるように、2つの把持部のうち少なくとも一方の把持部を排出方向に沿った方向に移動させて、その状態で2つの把持部によって把持された用紙に対してパンチ処理部による穿孔処理を施している。これにより、画像形成装置本体から排出された用紙が排出方向に波打った状態であっても、用紙の幅方向一端側に精度の高い穿孔処理が施される、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 後処理装置における用紙の動作を示す概略上面図である。 図1のX−X断面からみた後処理装置を示す概略図である。 図3の後処理装置を示す概略上面図である。 クランプユニットの動作を示す側面図である。 2つの把持部の動作を示す上面図である。 (A)波打ち状態にある用紙に対して穿孔処理が施される状態を示す概略図と、(B)そのときに形成されるパンチ穴を示す概略図と、である。 第1の変形例の後処理装置における、2つの把持部の動作を示す上面図である。 第2の変形例の後処理装置における、2つの把持部の動作を示す上面図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態における画像形成装置1は、複数のプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKが中間転写ベルト17に対向するように並設されたタンデム型のカラー画像形成装置である。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、3は原稿を画像読取部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む画像読取部(原稿読取部)、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、7は転写紙等の用紙Pが収納される給紙部(給紙カセット)、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト(中間転写体)、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像を用紙P(記録媒体)に転写する2次転写ローラ、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着部、28は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、30は後処理装置、を示す。
ここで、本実施の形態における画像形成装置は、装置本体1から用紙Pが排出される排紙部が、画像形成部(作像部等の画像形成をおこなう主要部が設けられた部分である。)と画像読取部4との間の空間に設けられている。すなわち、その表面に所望の画像が形成された用紙Pは、画像形成部と画像読取部4との間の空間に、出力画像として排出されることになる。そして、この排紙部には、排紙された用紙Pに穿孔処理や綴じ処理を施すための後処理装置30が着脱可能に設置されている。換言すると、排紙部の上方の位置に後処理装置30を挟むように、画像読取部4が設置されている。このように、画像形成部と画像読取部4との間の空間を利用して、その空間に後処理装置30を設置することで、画像形成装置全体を小型化(コンパクト化)することができる。
また、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部、現像部(現像装置)、クリーニングが一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、画像読取部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、画像読取部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、画像読取部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
一方、4つの感光体ドラム11は、それぞれ、図の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラムの表面は、帯電部(帯電ローラ)との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。図示は省略するが、レーザ光は、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー(不図示である。)により、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラにて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目(中間転写ベルト17の走行方向に対して最も下流側である。)のプロセスカートリッジ10BK(黒色用作像部)の感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像部との対向位置に達する。そして、各現像部から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、像担持体としての中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部との対向位置に達する。そして、クリーニング部で、感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、除電部の位置を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト17表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写ローラ18の位置に達する。そして、2次転写ローラ18の位置で、用紙P上に中間転写ベルト17上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部9の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部9に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写ローラ18位置の用紙Pは、給紙部7からレジストローラ19等が設置された搬送経路K1を経由して搬送されたものである。
詳しくは、用紙Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された用紙Pが、搬送経路K1を経由して、レジストローラ19(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ19に達した用紙Pは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された用紙Pは、定着部20に導かれる。定着部20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が用紙P上に定着される。
そして、定着工程後の用紙Pは、排紙ローラ29等が設置された搬送経路K2を通過して、装置本体1外の排紙部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。そして、排紙部に排出された用紙Pは、後処理装置30によって穿孔処理(パンチ処理)や綴じ処理(ステイプル処理)が施されることになる。
なお、用紙Pの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了した用紙Pは、そのまま排紙されることなく、両面搬送経路K3に導かれて、そこで搬送方向が反転された後に、再び2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ローラ18の位置で先に説明したものと同様の転写プロセスによって用紙Pのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着部20での定着工程を経て、搬送経路K2を通過して、装置本体1外の排紙部に出力画像として排出される。そして、このような「両面プリントモード」が選択されている場合にも、排紙部に排出された用紙Pに対して、後処理装置30によって穿孔処理(パンチ処理)や綴じ処理(ステイプル処理)が施されることになる。
以下、図2〜図7を用いて、本実施の形態において特徴的な、後処理装置30の構成・動作について詳述する。
図2は、後処理装置30における用紙Pの動作を示す概略上面図であって、図1の上方から後処理装置30をみた図である。図3は、図1のX−X断面からみた後処理装置30を示す概略図である。図4は、図3の後処理装置30を示す概略上面図である。図5は、クランプユニット70(2つの把持部からなるクランプ群71、72が2組設けられている。)の動作を示す側面図であって、図3の一部を拡大して示した図である。図6は、2つのクランプ71a、71b(把持部)の動作を示す上面図である。また、図7(A)は波打ち状態にある用紙Pに対してパンチピン32aによる穿孔処理が施される状態を示す概略図であり、図7(B)はそのときに形成されるパンチ穴Aを示す概略図である(いずれも従来の装置の不具合を示すものである。)。
図2に示すように、装置本体1にて画像が形成された用紙P1は、装置本体1から、後処理装置30が設置された排紙部に排出される(図2中、白矢印で示す排出方向への用紙P1の排出である。)。そして、後処理装置30によって、用紙P2の短手方向一端側に、穿孔処理(図2中、用紙P2の符号Aを付したパンチ穴である。)や綴じ処理(図2中、用紙P2の符号Bを付した部分である。)が施される。その後、後処理が施された用紙P3は、黒矢印方向に搬送されて、その位置(幅方向他端側)に設置された積載トレイ部52(図3等を参照できる。)に積載されることになる。
このように、本実施の形態における後処理装置30は、画像形成装置本体1から排出される用紙Pに対して幅方向(排出方向に直交する方向であって、図1の紙面垂直方向である。)の一端側に穿孔処理や綴じ処理を施すためのものである。したがって、長手方向を排出方向として排紙部に排紙される用紙Pの短手方向一端側に穿孔処理や綴じ処理を施すことができる。
図2〜図5に示すように、本実施の形態における後処理装置30には、用紙Pの移動方向に沿って、入口ローラ63、搬送手段としてのシフトローラ31、第1フェンス対33(先端フェンス及び後端フェンス)クランプユニット70、パンチ処理部32、ガイド73(循環移動機構)、トレイ部38(ステイプルトレイ)、突当部41(後端基準フェンス)、第2フェンス対40(ジョガーフェンス)、ステイプル処理部49、揺動機構39、排紙ローラ59、積載トレイ部52(排紙トレイ)、等が設置されている。
図2を参照して、入口ローラ63は、画像形成装置本体1から排出された用紙Pを後処理装置30の内部に導くための搬送ローラ対である。
図2及び図4を参照して、シフトローラ31(搬送手段)は、入口ローラ63の下流側に設置されていて、排紙部に排出される用紙Pを排出方向に搬送しながら幅方向(排出方向に対して直交する方向であって、図2の上下方向、図3及び図4の左右方向である。)の一端側に向けて移動させるものである。具体的に、シフトローラ31は、回転するローラ対によって用紙Pを挟持・搬送しながら、不図示のシフト移動機構によって幅方向(図3の両矢印方向)にシフト移動できるように構成されていて、排紙部に排出される用紙Pをパンチ処理部32(及び、クランプユニット70)に向けて搬送する。
なお、図示は一部省略するが、入口ローラ63やシフトローラ31が設置された搬送経路には、用紙Pの先端と後端とを検知する入口センサ(フォトセンサであって、図4、図6等において黒三角で図示したものである。)が設置されている。そして、この入口センサで検知した用紙Pの先端と後端の検知タイミングによって、後処理装置30を構成する各部材を駆動する駆動部の駆動タイミングをとっている。
また、本実施の形態における後処理装置30は、装置本体1から排紙される用紙Pの幅方向一端側に後処理を施すため、装置30の幅方向一端側にパンチ処理部32やステイプル処理部49を設けている。したがって、シフトローラ31より下流側では、用紙Pの搬送方向が画像形成装置本体1における搬送方向に対して直交する方向に切り替えられることになる。
図3及び図4を参照して、パンチ処理部32(パンチユニット)やクランプユニット70(把持部ユニット)は、シフトローラ31によって移動される用紙Pに対して幅方向一端側に設置されていて、用紙Pの幅方向一端側に穿孔処理を施すものである。
具体的に、シフトローラ31によって、用紙Pの幅方向一端側の所望の位置がパンチ穿孔位置となるように、用紙Pが、パンチ処理部32に向けて幅方向一端側にオフセットされながら搬送される。パンチ処理部32に達した用紙Pは、幅方向一端側がパンチ処理部32に支えられ、幅方向他端側が不図示の補助トレイ部に支えられた状態(図3の状態である。)で、第1フェンス対33によって用紙Pの排出方向両端部(先後端)が整合される。そして、用紙Pは、その幅方向一端側が、第1クランプ群71(又は、第2クランプ群72)に把持された状態で、パンチ処理部32におけるパンチピン32aの位置によって穿孔される。
なお、このときの第1クランプ群71(又は、第2クランプ群72)の動作によって、用紙Pに生じた「波打ち(バウンディング)」が矯正された状態で穿孔処理が施されることになるが、これについては後で図5等を用いて詳しく説明する。
ここで、パンチ処理部32は、公知のものを用いることができ、パンチステージとパンチピン32a(穿孔部材)とで構成されている。また、パンチ処理部32は、パンチ穿孔位置を可変できるように、不図示のシフト移動機構によって、図4の上下方向に移動可能に構成されている。
また、第1フェンス対33は、不図示のシフト移動機構によって、用紙Pのサイズに応じてそのフェンス間の距離を可変できるように構成されている。この第1フェンス対33によって、パンチ処理部32で穿孔処理される直前の用紙Pの排出方向の両端部を挟み込んで用紙Pの排出方向の位置が整合されることになる。
その後、パンチ処理部32で穿孔処理された用紙Pは、第1クランプ群71(又は、第2クランプ群72)に把持された状態で、循環移動機構によってステイプル部49に向けて移動される。さらに、このとき、用紙Pは、揺動機構39によって、幅方向他端側(図3、図4の左側である。)の移動が補助されることになる。
詳しくは、図5を参照して、循環移動機構は、2組のクランプ群(第1クランプ群71と第2クランプ群72とであって、それぞれ、2つの把持部としてのクランプが設置されている。)を、環状に形成されたガイド73に沿って、パンチ処理部32とステイプル処理部49との間で循環して移動させるものである。第1クランプ群71には、排出方向(図5の紙面垂直方向である。)に離れた2つの位置に、第1クランプ71a(排出方向先端側の位置に設置されている。)と第2クランプ71b(排出方向後端側の位置に設置されている。)とが設置されている。第1クランプ71aと第2クランプ71bとは、いずれも、用紙Pを把持した状態と把持状態を解除した状態とを切り替えられるように構成されている。第2クランプ群72にも、同様に、排出方向に離れた2つの位置に、第1クランプ72aと第2クランプ72bとが設置されている。
そして、図5(A)に示すように、まず、シフトローラ31によって搬送された用紙Pは、第1クランプ群71によって位置決めされる。具体的に、用紙Pの幅方向一端側が、2つのクランプ71a、71b(把持部)の突当部に突き当たるとともに、2つのクランプ71a、71b(把持部)によって把持される。そして、その状態で、図5(B)に示すように、パンチピン32aが下降して、用紙Pの幅方向一端側に穿孔処理が施されることになる。
その後、図5(C)に示すように、パンチピン32aが上方の退避位置に移動して、穿孔処理がされた用紙Pを把持した状態の第1クランプ群71がガイド73に沿って移動する(ステイプル処理部49に向けての反時計回りの移動である。)。このとき、ステイプル処理部49にあった第2クランプ群72は、用紙Pを把持することなく、第1クランプ群71と入れ替わるようにガイド73に沿って移動する(パンチ処理部32に向けての反時計回りの移動である。)。
そして、図5(D)に示すように、ガイド73に沿って移動した第1クランプ群71は、把持している用紙Pの幅方向一端側が突当部41に突き当たって位置決めされると、用紙Pの把持状態を解除して、ステイプル処理部49の位置に待機する。こうして、ステイプル処理部49に搬送された用紙Pは、突当部41に突き当たって位置決めされた状態で、トレイ部38上に積載された他の用紙Pの上に載置されることになる。他方、第2クランプ群72は、パンチ処理部32の位置に達して、その位置に搬送される用紙Pに対する穿孔処理工程に備えることになる。
その後は、第2クランプ群72が上述した第1クランプ群71のように動作し、第1クランプ群71が上述した第2クランプ群72のように動作することになる。そして、このような第1クランプ群71と第2クランプ群72との循環動作が必要な回数だけ繰り返されて、トレイ部38上に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載されると、それらの用紙束に対してステイプラ50による綴じ処理がおこなわれることになる。
なお、ステイプラ50(ステイプル処理部49)は、公知のものを用いることができ、クリンチ部とドライバ部とで構成されている。
ここで、揺動機構39は、上述した循環移動機構による用紙Pの動作において、用紙Pの幅方向他端側の動作を補助するものである。
詳しくは、揺動機構39は、不図示の移動機構によって図3の上下方向と左右方向とにそれぞれ移動可能に構成されたアームの先端部に、揺動ローラ39a(コロ)が正逆方向に回転駆動できるように設置されている。このように構成された揺動機構39は、揺動ローラ39aが排紙ローラ59とともに用紙Pを挟持する位置に移動して、挟持した用紙Pをトレイ部38上で図3の左方向(幅方向他端側)に向けて搬送することもできるし、揺動ローラ39aが幅方向一端側に移動するようにアームを移動させて、トレイ部38との間で挟持した用紙Pを幅方向一端側に向けて移動させることもできる。
そして、上述した循環移動機構によってトレイ部38上に載置された用紙Pは、上述した揺動機構39の動作によって、ステイプラ50に対する幅方向の位置が精度良く定められることになる。
図3、図4等を参照して、ステイプル処理部49による綴じ処理とその後の工程について、説明する。
トレイ部38に積載された用紙Pは、幅方向一端側が突当部41に突き当たった状態で、第2フェンス対40による用紙Pの排出方向の整合処理がおこなわれる。そして、このような処理が複数枚の用紙Pに対しておこなわれて、トレイ部38上に幅方向及び排出方向が整合された状態の複数の用紙P(ステイプル処理をおこなう用紙束である。)が積載された状態になる。そして、不図示の移動機構によって上下方向に移動可能に構成された押圧部材が、綴じ処理が開始される直前に、複数の用紙P(用紙束)の幅方向一端側を押圧して固定する。そして、押圧部材によって固定された状態の用紙束に対して、ステイプラ50におけるクランチ部が下降してドライバ部との間に挟みこむようにしてステイプル処理がおこなわれることになる。
なお、ステイプル処理部49は、用紙Pに対する綴じ位置を可変できるように、不図示の移動機構によって、図4の上下方向に移動可能に構成されている。
その後、ステイプル処理が終了すると、クランチ部と押圧部材とがそれぞれ上方の退避位置に移動する。さらに、揺動機構39の揺動ローラ39aが排紙ローラ59との間に用紙束を挟持した状態に変位して、揺動ローラ39aと排紙ローラ59とによって綴じ処理がされた複数の用紙P(用紙束)が積載トレイ部52に排紙される。
ここで、積載トレイ部52に向けて用紙束が排紙されるときに、ソレノイド54がオン状態になり用紙押え53が解除され、さらに昇降トレイ部52aが一定量下降される。そして、用紙束の後端が排紙ローラ59の位置を通過するタイミングで、ソレノイド54をオフ状態にして用紙押え53による用紙束の押さえをおこなう。さらに同じタイミングで、揺動機構39を上昇させて、次の用紙Pの受入れに備える。
こうして、積載トレイ部52上には、揃え品質(スタック性)が安定した用紙束(綴じ処理された複数の用紙P)が積載されることになる。
詳しくは、図3を参照して、積載トレイ部52は、幅方向他端側(図3の左側である。)に固定トレイ部が形成され、幅方向一端側(図3の右側である。)に昇降トレイ部52a(可動トレイ部)が形成されている。昇降トレイ部52aは、DCモータ55に連結されたカム・リンク機構56によって、支軸52a1を中心に回動して上下動するように構成されている。具体的に、昇降トレイ部52aは、上流側の端部が回動端となって支軸52a1を介して固定トレイ部に揺動可能に軸支され、カム・リンク機構56の作動端が昇降トレイ部52aに連結されている。そして、この昇降トレイ部52aは、積載トレイ部52に排紙された用紙Pの枚数が一定枚数に達すると、制御部からの指令によりDCモータ55が回転して、昇降トレイ部52aの自由端が下降するように変位する。
一方、昇降トレイ部52aの自由端に対向する位置には、積載トレイ部52上に積載された用紙Pを押えるための用紙押え53が配置されている。この用紙押え53は、ソレノイド54のオン・オフ動作により、用紙Pの押えを解除する動作と押える動作とを切り替えられるように構成されている。具体的に、用紙Pの搬送にあわせてソレノイド54がオンされて用紙押え53の押圧動作が解除され、用紙Pが排紙ローラ59の位置を通過するとソレノイド54がオフされて用紙押え53による押圧動作がおこなわれる。
なお、図示は省略するが、用紙押え53には、積載トレイ部52上に積載された用紙Pを検知する紙面センサが配置されている。そして、用紙押え53が用紙Pを押えている状態で紙面センサがオフ状態であるときに昇降トレイ部52aを紙面センサがオン状態になるまで上昇させて、紙面センサがオン状態であれば一旦紙面センサがオフ状態になるまで昇降トレイ部52aを下降させて、再度オン状態になるまで昇降トレイ部52aを上昇させることによって、用紙Pが積載された積載トレイ部52の高さを一定に保っている。
このように、積載トレイ部52上における用紙Pの積載状態に応じて昇降トレイ部52aの自由端を上下させて、揺動ローラ39aと排紙ローラ59とのニップ部から昇降トレイ部52aの積載面までの距離を一定に保つことにより、揺動ローラ39aから排紙される用紙Pが昇降トレイ部52aに接触する角度(排紙角度)を一定にすることができる。これにより、積載トレイ部52に積載される用紙Pの揃え品質(スタック性)を安定させることができるとともに、大量の枚数の用紙Pを積載することが可能になる。
なお、ここまで、用紙Pに対して穿孔処理と綴じ処理との双方を施す場合について説明したが、本実施の形態における後処理装置30は、当然に、綴じ処理をおこなわずに穿孔処理のみをおこなったり、穿孔処理をおこなわずに綴じ処理のみをおこなったりすることもできるし、さらには用紙Pに対して綴じ処理をおこなうことなく積載トレイ部52上にて所定枚数毎に用紙Pを図2の左右方向に分けて積載して仕分けする「シフトモード」を実行することもできる。
ここで、図6を参照して、本実施の形態における後処理装置30には、排出方向に離れた位置で把持された状態の用紙Pに対してその把持された排出方向の間隔を広げるように、2つのクランプ71a、71b(把持部)のうち少なくとも一方のクランプを、排出方向に沿った方向に移動させる移動手段(移動機構)が設けられている。
詳しくは、この移動手段は、画像形成装置本体1から排出された用紙Pの幅方向一端側を2つのクランプ71a、71b(把持部)で把持した状態で、2つのクランプ71a、71bを互いに排出方向に沿った方向(図6(C)の黒矢印方向である。)に離間するように移動させるものである。具体的に、第1クランプ71aは図6の右方に移動して、第2クランプ71bは図6の左方に移動する。また、図示は省略するが、この移動手段(移動機構)は、2つのクランプ71a、71bにそれぞれ一体的に形成されたラックギア(排出方向に延在するように形成されている。)や、それらのラックギアに噛合するピニオンギアや、制御部の制御によってピニオンギアを回転駆動するステッピングモータ、等で構成されている。
2つのクランプ71a、71b(把持部)は、先に図5等を用いて説明したように、画像形成装置本体1から排出される用紙Pの幅方向(排出方向に対して直交する方向であって、図6の上下方向である。)の一端側に設置されていて、画像形成装置本体1から排出された用紙Pの幅方向一端側を排出方向に離れた2つの位置でそれぞれ把持できるように形成されている。
そして、上述した移動手段(移動機構)による2つのクランプ71a、71bの移動によって排出方向の間隔が広げられた状態で2つのクランプ71a、71bによって把持された用紙Pに対して、幅方向一端側であって2つのクランプ71a、71bの間の位置に、パンチ処理部32による穿孔処理が施されることになる。
これにより、装置本体1において定着工程時に受ける熱や搬送時に受ける負荷によって装置本体1から排出された用紙Pが排出方向に波打った状態であっても、その状態の用紙Pが2つのクランプ71a、71bによって把持された状態で2つのクランプ71a、71bが互い離間する方向に移動することによって、2つのクランプ71a、71bに挟まれた用紙Pの部分が引っ張られて波打ちが矯正(補正)されて平面(又は平面に近い状態)になる。そして、その状態でパンチ処理部32による穿孔処理が施されるため、歪なパンチ穴Aが形成されてしまったりパンチ穴Aが狙いの位置からずれてしまったりしまう不具合が防止されることになる。
すなわち、図7(A)に示すように、排出方向(矢印方向である。)に波打った状態の用紙Pに対して幅方向一端側にそのままパンチピン32aを降下させて穿孔処理を施してしまうと、図7(B)に示すように、歪なパンチ穴A(破線で示す正常なパンチ穴の形状に対して略楕円状に歪んだものである。)が形成されてしまう。さらには、パンチ穴Aが狙いの位置からずれてしまったりしまうことになる。
これに対して、本実施の形態では、波打ちが生じた用紙Pを2つのクランプ71a、71bの移動によって平面状に矯正した状態で、パンチピン32aを降下させて穿孔処理を施すので、そのような不具合を確実に軽減することができる。
以下、図6にて、2つのクランプ71a、71b(把持部)の動作について、さらに詳しく説明する。
なお、ここでは、第1クランプ群72がパンチ処理部32に位置したときの第1クランプ群71における2つのクランプ71a、71bの動作について説明するが、第2クランプ群72がパンチ処理部32に位置したときの2つのクランプ72a、72bの動作も同様であるため、その説明を省略する。
まず、図6(A)に示すように、シフトローラ31によって用紙Pがパンチ処理部32に向けて搬送される(図中の矢印に示すように、幅方向一端側にシフト移動しながらの排出方向への搬送である。)。このとき、2つのクランプ71a、71bは、入口センサ(フォトセンサであって、図6にて黒三角で図示したものである。)による用紙Pの先端位置の検知タイミングに合わせて待機位置に移動する(図6(A)の位置である。)。そして、その入口センサの検知タイミングから所定時間が経過した後に、シフトローラ31による搬送を停止する。
そして、図6(B)に示すように、不図示のシフト移動機構によって、2つのクランプ71a、71bを用紙Pに突き当てるように白矢印方向に移動させるとともに、2つのクランプ71a、71bによって用紙Pの幅方向一端側を把持する。このときの2つのクランプ71a、71bの間隔(図の左右方向の間隔である。)は、基準値に設定されている。
その後、図6(C)に示すように、2つのクランプ71a、71bが用紙Pを把持した状態のまま互いに黒矢印方向に所定距離Mだけ移動する。これにより、用紙Pは波打ちが矯正された状態になる。
ここで、クランプ71a、71bが用紙Pを把持する把持力(保持力)は、用紙Pの反発力よりも小さくなるように設定されている。これにより、クランプ71a、71bが、用紙Pの波打ちが充分に矯正される距離よりも大きな距離移動してしまっても、クランプ71a、71bと用紙Pとの間でスリップが生じることになるため、用紙Pに破断が生じるのを防止することができる。用紙Pに接触するクランプ71a、71bの部分の材質や形状は、こうしたクランプ71a、71bの機能を満足するものを選定することが好ましい。
その後、図6(D)に示すように、シフトローラ31による用紙Pの挟持状態が解除され、さらに波打ちが矯正された状態で用紙Pを把持した2つのクランプ71a、71bがパンチ処理部32の位置に向けて白矢印方向に移動して、用紙Pの幅方向一端側にパンチ処理部32による穿孔処理が施される。
なお、シフトローラ31は、不図示の接離機構によって上下に設けられたローラが相対的に接離されることで、用紙Pに対する挟持状態とその解除とが切り替えられるように構成されている。
ここで、本実施の形態における後処理装置30において、移動手段によって移動される2つのクランプ71a、71bの移動量Mを、用紙Pの厚さを直接的又は間接的に検知する検知手段の検知結果に基いて、可変することもできる。
具体的に、紙厚の薄い用紙P(例えば、連量が55K以下の薄紙である。)が搬送される場合には、通常の紙厚の用紙P(例えば、連量が55〜90Kの普通紙である。)が搬送される場合に比べて、クランプ71a、71bの移動量Mを大きく設定する。また、紙厚の厚い用紙P(例えば、連量が90K以上の厚紙である。)が搬送される場合には、通常の紙厚の用紙P(例えば、連量が55〜90Kの普通紙である。)が搬送される場合に比べて、クランプ71a、71bの移動量Mを小さく設定する。
これは、用紙Pの厚さが小さい場合には波打ちが生じやすく(波打ちの程度が大きく)、用紙Pの厚さが大きい場合には波打ちが生じにくい(波打ちの程度が小さい)ためである。このような制御をおこなうことで、波打ちによる不具合の生じない穿孔処理を効率的におこなうことができる。
なお、用紙Pの厚さを検知する検知手段としては、装置本体1又は後処理装置30における用紙搬送経路に紙厚センサを設置してその紙厚センサで直接的に検知した情報に基くように構成したものであってもよいし、装置本体1又は後処理装置30に設置された操作パネルにユーザーによって入力された用紙Pの情報に基いて間接的に検知するように構成したものであってもよい。
なお、本実施の形態では、2つのクランプ71a、71bをそれぞれ移動手段(移動機構)によって移動するように構成した。
これに対して、図8を参照して、画像形成装置本体1から排出された用紙Pの幅方向一端側を2つのクランプ71a、71bで把持した状態で、2つのクランプ71a、71bのうち排出方向先端側に位置する第1クランプ71a(一方の把持部)のみを第2クランプ71b(他方の把持部)から排出方向に沿った方向に離間するように移動させるように、移動手段(移動機構)を構成することもできる。
図8(A)〜(D)は、それぞれ、図6(A)〜(D)に対応するものであって、ここでは図8(C)に示した動作が図6のものと大きく異なることになる。詳しくは、図6(A)、(B)と同様の動作が図8(A)、(B)でおこなわれた後に、図8(C)に示すように、2つのクランプ71a、71bで用紙Pを把持した状態で、第1クランプ71aが黒矢印方向に所定距離Mだけ移動する(第2クランプ71bは移動しない)。これにより、用紙Pは波打ちが矯正された状態になる。その後、図6(D)と同様の動作が図8(D)でおこなわれて穿孔処理が終了する。
ここで、第1クランプ71aの用紙Pに対する把持力が、第2クランプ71bの用紙Pに対する把持力に比べて、小さくなるように設定することが好ましい。これにより、第1クランプ71aが、用紙Pの波打ちが充分に矯正される距離よりも大きな距離移動してしまっても、第1クランプ71aと用紙Pとの間でスリップが生じることになるため、第2クランプ71bの位置を基準としつつ、用紙Pに破断が生じるのを防止することができる。用紙Pに接触するクランプ71a、71bの部分の材質や形状は、こうしたクランプ71a、71bの機能を満足するものを選定することが好ましい。
さらに、図9を参照して、画像形成装置本体1から排出された用紙Pの幅方向一端側を、シフトローラ31と第1クランプ71a(一方の把持部)とで把持した状態で、第1クランプ71aをシフトローラ31から排出方向に沿った方向に離間するように移動させるように、移動手段(移動機構)を構成することもできる。
図9(A)〜(D)は、それぞれ、図6(A)〜(D)に対応するものであって、ここでは図9(B)、(C)に示した動作が図6のものと大きく異なることになる。詳しくは、図6(A)と同様の動作が図9(A)でおこなわれた後に、図9(B)に示すように、2つのクランプ71a、71bが用紙Pに向けて移動するが、図6(B)の動作とは異なり、第1クランプ71aのみが用紙Pを把持した状態になる(第2クランプ71bは用紙Pを把持しない)。このとき、用紙Pはシフトローラ31と第1クランプ71aとによって把持された状態になっている。そして、図9(C)に示すように、シフトローラ31と第1クランプ71aとで用紙Pを把持した状態で、第1クランプ71aが黒矢印方向に所定距離Mだけ移動する。これにより、用紙Pは波打ちが矯正された状態になる。その後、第2クランプ71bによる用紙Pの把持をおこない、図9(D)に示すように、波打ちが矯正された用紙Pを把持した2つのクランプ71a、71bが白矢印方向に移動してパンチ処理部32による穿孔処理がおこなわれる。なお、図9(D)の動作前に、シフトローラ31による用紙Pの挟持(把持)が解除される。
このような制御をおこなう場合には、図9(C)を参照して、シフトローラ31の位置を基準として、第1クランプ71aが距離N1から距離N2だけ移動することになり、用紙Pの後端からパンチ穴までの距離が狙いの位置に対してズレにくくなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、排出方向に離れた2つの位置で把持された状態の用紙Pに対して、その把持された排出方向の間隔を広げるように、2つのクランプ71a、71b(把持部)のうち少なくとも一方のクランプ71aを排出方向に沿った方向に移動させて、その状態で2つのクランプ71a、71bによって把持された用紙Pに対してパンチ処理部32による穿孔処理を施している。これにより、画像形成装置本体1から排出された用紙Pが排出方向に波打った状態であっても、用紙Pの幅方向一端側に精度の高い穿孔処理を施することができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
4 画像読取部、
30 後処理装置、
31 シフトローラ(搬送手段)、
32 パンチ処理部、
32a パンチピン、
33 第1フェンス対、
38 トレイ部、
39 揺動機構、
39a 揺動ローラ、
40 第2フェンス対(ジョガーフェンス)、
41 突当部、
49 ステイプル処理部、
50 ステイプラ、
52 積載トレイ部、
52a 昇降トレイ部、
70 クランプユニット、
71 第1クランプ群、
72 第2クランプ群、
71a、72a 第1クランプ(一方の把持部)、
71b、72b 第2クランプ(他方の把持部)、
73 ガイド(循環移動機構)、
P 用紙(記録媒体)。
特許第4199203号公報 特開2010−47419号公報

Claims (9)

  1. 画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置であって、
    前記画像形成装置本体から排出される用紙の排出方向に対して直交する幅方向の一端側に設置されるとともに、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を排出方向に離れた2つの位置でそれぞれ把持できるように形成された2つの把持部と、
    排出方向に離れた位置で把持された状態の用紙に対してその把持された排出方向の間隔を広げるように、前記2つの把持部のうち少なくとも一方の把持部を、排出方向に沿った方向に移動させる移動手段と、
    前記移動手段による前記把持部の移動によって前記排出方向の間隔が広げられた状態で前記2つの把持部によって把持された用紙に対して、幅方向一端側であって前記2つの把持部の間の位置に穿孔処理を施すパンチ処理部と、
    を備えたことを特徴とする後処理装置。
  2. 前記移動手段は、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を前記2つの把持部で把持した状態で、前記2つの把持部を互いに排出方向に沿った方向に離間するように移動させることを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記移動手段は、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を前記2つの把持部で把持した状態で、前記2つの把持部のうち排出方向先端側に位置する一方の把持部のみを他方の把持部から排出方向に沿った方向に離間するように移動させることを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  4. 前記一方の把持部は、用紙に対する把持力が、前記他方の把持部の用紙に対する把持力に比べて小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の後処理装置。
  5. 前記画像形成装置本体から排出された用紙を挟持して排出方向に搬送しながら幅方向一端側に向けて移動させるとともに、用紙の挟持を解除できるように形成されたシフトローラを備え、
    前記移動手段は、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を、前記シフトローラと、前記2つの把持部のうち排出方向先端側に位置する一方の把持部と、で把持した状態で、前記一方の把持部を前記シフトローラから排出方向に沿った方向に離間するように移動させることを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  6. 用紙の厚さを直接的又は間接的に検知する検知手段を備え、
    前記移動手段は、前記検知手段の検知結果に基いて前記把持部の移動量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の後処理装置。
  7. 前記パンチ処理部の下方の位置に、複数の用紙に綴じ処理を施すステイプル処理部を備え、
    複数組の前記2つの把持部を、前記パンチ処理部と前記ステイプル処理部との間で循環して移動させる循環移動機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の後処理装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の後処理装置が前記画像形成装置本体の排紙部に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記排紙部の上方の位置に前記後処理装置を挟むように、画像情報を読み取る画像読取部が設置されたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
JP2012095304A 2012-04-19 2012-04-19 後処理装置、及び、画像形成装置 Active JP5928119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095304A JP5928119B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 後処理装置、及び、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095304A JP5928119B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 後処理装置、及び、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013220936A true JP2013220936A (ja) 2013-10-28
JP5928119B2 JP5928119B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=49592192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012095304A Active JP5928119B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 後処理装置、及び、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5928119B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017132584A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 株式会社リコー 用紙処理装置及び画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05147811A (ja) * 1991-11-27 1993-06-15 Tokyo Electric Co Ltd 印字装置
JP2005212991A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kyocera Mita Corp 用紙処理装置及び用紙処理方法
JP2011011906A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Fuji Xerox Co Ltd 用紙処理装置および画像形成システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05147811A (ja) * 1991-11-27 1993-06-15 Tokyo Electric Co Ltd 印字装置
JP2005212991A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kyocera Mita Corp 用紙処理装置及び用紙処理方法
JP2011011906A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Fuji Xerox Co Ltd 用紙処理装置および画像形成システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017132584A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 株式会社リコー 用紙処理装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5928119B2 (ja) 2016-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4492657B2 (ja) 原稿送り装置及び画像形成装置
JP5726130B2 (ja) 折り装置、後処理装置及び画像形成装置
JP2011022455A (ja) 原稿送り装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP5195781B2 (ja) 原稿送り装置
JP5928119B2 (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP2011055324A (ja) 移動体の位置検出装置、原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP6361596B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP5861931B2 (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP5709798B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP6197281B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP2013075745A (ja) 後処理装置
JP2013220937A (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP6531737B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP6299688B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP2009029618A (ja) 用紙後処理装置および用紙後処理方法
JP2014172680A (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP6579437B2 (ja) 原稿搬送装置、及び、画像形成装置
EP3219653B1 (en) Sheet post-processing device and image forming system equipped with same
JP6249107B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP5748703B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP2016113277A (ja) 後処理装置、及び、画像形成装置
JP5482120B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP2004256202A (ja) シート検品装置
JP6014475B2 (ja) シート処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2021104894A (ja) シート処理装置及び画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160411

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5928119

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151