JP2013220937A - 後処理装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易な構成で、装置が大型化・高コスト化されることなく、把持部で用紙を把持した状態と把持を解除した状態とを切り替えることができる、後処理装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】移動経路を移動する把持部71aにおける可動アーム部71a3のボス部71a31を滑合させて、付勢部材71a7によって閉方向に回動した状態の可動アーム部71a3を付勢部材71a7の付勢力に抗するように開方向に回動させるガイド部材77を設置している。
【選択図】図8

Description

この発明は、画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関し、特に、用紙を把持部で把持しながら移動経路に沿って移動させる後処理装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置される後処理装置において、画像形成装置本体から排出された用紙を把持部(クランプ機構)で把持した状態でパンチ処理やステイプル処理等の後処理をおこなう位置まで移動させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような後処理装置では、クランプ機構に設置された駆動モータやソレノイド等の駆動源によってレバー等の可動部材を駆動することで、用紙を把持した状態と把持を解除した状態とを切り替えている。
また、特許文献2には、後処理装置をコンパクトに設置することを目的として、上方の画像読取部と下方の画像形成部との間に形成された排紙部のスペースに後処理装置を設置する技術が開示されている。
従来の後処理装置は、把持部における用紙の把持状態と把持解除状態とを切り替えるために、把持部自体に駆動モータやソレノイド等の駆動源が設置されていて、把持部自体が大型化・高コスト化してしまっていた。
特に、後処理装置において、把持部の移動距離が長くなってしまう場合や、複数の把持部を設ける場合などには、このような問題が無視できないものになっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成で、装置が大型化・高コスト化されることなく、把持部で用紙を把持した状態と把持を解除した状態とを切り替えることができる、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる後処理装置は、画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置であって、前記画像形成装置本体から排出された用紙を把持する把持部と、前記把持部を移動経路に沿って移動させる移動機構と、を備え、前記把持部は、固定アーム部と、支軸を中心に回動可能に保持されて、前記固定アーム部との間に用紙を挟みこんで把持するように閉方向に回動するとともに、前記固定アーム部に対して離間する開方向に回動する可動アーム部と、前記可動アーム部が前記閉方向に回動するように前記可動アーム部を付勢する付勢部材と、前記移動経路において当該把持部が移動する方向に対して直交する方向に起立するように、前記可動アーム部において前記支軸から離れた位置に設置されたボス部と、を具備し、前記移動経路の一部に設置されるとともに、前記移動経路を移動する前記把持部の前記ボス部を滑合させて、前記付勢部材によって前記閉方向に回動した状態の前記可動アーム部を前記付勢部材の付勢力に抗するように前記開方向に回動させるガイド部材をさらに備えたものである。
本発明は、移動経路を移動する把持部における可動アーム部のボス部を滑合させて、付勢部材によって閉方向に回動した状態の可動アーム部を付勢部材の付勢力に抗するように開方向に回動させるガイド部材を設置している。これにより、比較的簡易な構成で、装置が大型化・高コスト化されることなく、把持部で用紙を把持した状態と把持を解除した状態とが切り替えられる、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 後処理装置における用紙の動作を示す概略上面図である。 図1のX−X断面からみた後処理装置を示す概略図である。 図3の後処理装置を示す概略上面図である。 クランプユニットを示す概略図である。 クランプユニットを示す斜視図である。 クランプユニットの循環動作を示す側面図である。 ガイド部材に沿って移動するクランプの動作を示す概略図である。 (A)可動アーム部が開方向に回動した状態を示す図と、(B)可動アーム部が閉方向に回動した状態を示す図と、である。 用紙がクランプに把持されて突当部材に突き当たるまでの動作を示す概略図である。 (A)ガイド部材の終端部が水平面となっている形態を示す図と、(B)ガイド部材の終端部が傾斜面となっている形態を示す図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態における画像形成装置1は、複数のプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKが中間転写ベルト17に対向するように並設されたタンデム型のカラー画像形成装置である。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、3は原稿を画像読取部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む画像読取部(原稿読取部)、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、7は転写紙等の用紙Pが収納される給紙部(給紙カセット)、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト(中間転写体)、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像を用紙P(記録媒体)に転写する2次転写ローラ、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着部、28は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、30は後処理装置、を示す。
ここで、本実施の形態における画像形成装置は、装置本体1から用紙Pが排出される排紙部が、画像形成部(作像部等の画像形成をおこなう主要部が設けられた部分である。)と画像読取部4との間の空間に設けられている。すなわち、その表面に所望の画像が形成された用紙Pは、画像形成部と画像読取部4との間の空間に、出力画像として排出されることになる。そして、この排紙部には、排紙された用紙Pに穿孔処理や綴じ処理を施すための後処理装置30が着脱可能に設置されている。換言すると、排紙部の上方の位置に後処理装置30を挟むように、画像読取部4が設置されている。このように、画像形成部と画像読取部4との間の空間を利用して、その空間に後処理装置30を設置することで、画像形成装置全体を小型化(コンパクト化)することができる。
また、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部、現像部(現像装置)、クリーニングが一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、画像読取部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、画像読取部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、画像読取部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
一方、4つの感光体ドラム11は、それぞれ、図の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラムの表面は、帯電部(帯電ローラ)との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。図示は省略するが、レーザ光は、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー(不図示である。)により、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラにて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目(中間転写ベルト17の走行方向に対して最も下流側である。)のプロセスカートリッジ10BK(黒色用作像部)の感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像部との対向位置に達する。そして、各現像部から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、像担持体としての中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部との対向位置に達する。そして、クリーニング部で、感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、除電部の位置を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト17表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写ローラ18の位置に達する。そして、2次転写ローラ18の位置で、用紙P上に中間転写ベルト17上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部9の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部9に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写ローラ18位置の用紙Pは、給紙部7からレジストローラ19等が設置された搬送経路K1を経由して搬送されたものである。
詳しくは、用紙Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された用紙Pが、搬送経路K1を経由して、レジストローラ19(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ19に達した用紙Pは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された用紙Pは、定着部20に導かれる。定着部20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が用紙P上に定着される。
そして、定着工程後の用紙Pは、排紙ローラ29等が設置された搬送経路K2を通過して、装置本体1外の排紙部に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。そして、排紙部に排出された用紙Pは、後処理装置30によって穿孔処理(パンチ処理)や綴じ処理(ステイプル処理)が施されることになる。
なお、用紙Pの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了した用紙Pは、そのまま排紙されることなく、両面搬送経路K3に導かれて、そこで搬送方向が反転された後に、再び2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ローラ18の位置で先に説明したものと同様の転写プロセスによって用紙Pのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着部20での定着工程を経て、搬送経路K2を通過して、装置本体1外の排紙部に出力画像として排出される。そして、このような「両面プリントモード」が選択されている場合にも、排紙部に排出された用紙Pに対して、後処理装置30によって穿孔処理(パンチ処理)や綴じ処理(ステイプル処理)が施されることになる。
以下、図2〜図5を用いて、後処理装置30の構成・動作について詳述する。
図2は、後処理装置30における用紙Pの動作を示す概略上面図であって、図1の上方から後処理装置30をみた図である。図3は、図1のX−X断面からみた後処理装置30を示す概略図である。図4は、図3の後処理装置30を示す概略上面図である。図5は、クランプユニット70(2つの把持部からなるクランプ群71、72が2組設けられている。)を示す概略図であって、図3の一部を拡大して示した図である。
図2に示すように、装置本体1にて画像が形成された用紙P1は、装置本体1から、後処理装置30が設置された排紙部に排出される(図2中、白矢印で示す排出方向への用紙P1の排出である。)。そして、後処理装置30によって、用紙P2の短手方向一端側に、穿孔処理(図2中、用紙P2の符号Aを付したパンチ穴である。)や綴じ処理(図2中、用紙P2の符号Bを付した部分である。)が施される。その後、後処理が施された用紙P3は、黒矢印方向に搬送されて、その位置(幅方向他端側)に設置された積載トレイ部52(図3等を参照できる。)に積載されることになる。
このように、本実施の形態における後処理装置30は、画像形成装置本体1から排出される用紙Pに対して幅方向(排出方向に直交する方向であって、図1の紙面垂直方向である。)の一端側に穿孔処理や綴じ処理を施すためのものである。したがって、長手方向を排出方向として排紙部に排紙される用紙Pの短手方向一端側に穿孔処理や綴じ処理を施すことができる。
図2〜図5に示すように、本実施の形態における後処理装置30には、用紙Pの移動方向に沿って、入口ローラ63、搬送手段としてのシフトローラ31、第1フェンス対33(先端フェンス及び後端フェンス)クランプユニット70、パンチ処理部32、循環移動経路73、トレイ部38(ステイプルトレイ)、突当部41(後端基準フェンス)、第2フェンス対40(ジョガーフェンス)、ステイプル処理部49、揺動機構39、排紙ローラ59、積載トレイ部52(排紙トレイ)、等が設置されている。
図2を参照して、入口ローラ63は、画像形成装置本体1から排出された用紙Pを後処理装置30の内部に導くための搬送ローラ対である。
図2及び図4を参照して、シフトローラ31(搬送手段)は、入口ローラ63の下流側に設置されていて、排紙部に排出される用紙Pを排出方向に搬送しながら幅方向(排出方向に対して直交する方向であって、図2の上下方向、図3及び図4の左右方向である。)の一端側に向けて移動させるものである。具体的に、シフトローラ31は、回転するローラ対によって用紙Pを挟持・搬送しながら、不図示のシフト移動機構によって幅方向(図3の両矢印方向)にシフト移動できるように構成されていて、排紙部に排出される用紙Pをパンチ処理部32(及び、クランプユニット70)に向けて搬送する。
なお、図示は一部省略するが、入口ローラ63やシフトローラ31が設置された搬送経路には、用紙Pの先端と後端とを検知する入口センサ(フォトセンサであって、図4において黒三角で図示したものである。)が設置されている。そして、この入口センサで検知した用紙Pの先端と後端の検知タイミングによって、後処理装置30を構成する各部材を駆動する駆動部の駆動タイミングをとっている。
また、本実施の形態における後処理装置30は、装置本体1から排紙される用紙Pの幅方向一端側に後処理を施すため、装置30の幅方向一端側にパンチ処理部32やステイプル処理部49を設けている。したがって、シフトローラ31より下流側では、用紙Pの搬送方向が画像形成装置本体1における搬送方向に対して直交する方向に切り替えられることになる。
図3及び図4を参照して、パンチ処理部32(パンチユニット)やクランプユニット70(把持部ユニット)は、シフトローラ31によって移動される用紙Pに対して幅方向一端側に設置されていて、用紙Pの幅方向一端側に穿孔処理を施すものである。
具体的に、シフトローラ31によって、用紙Pの幅方向一端側の所望の位置がパンチ穿孔位置となるように、用紙Pが、パンチ処理部32に向けて幅方向一端側にオフセットされながら搬送される。パンチ処理部32に達した用紙Pは、幅方向一端側がパンチ処理部32に支えられ、幅方向他端側が不図示の補助トレイ部に支えられた状態(図3の状態である。)で、第1フェンス対33によって用紙Pの排出方向両端部(先後端)が整合される。そして、用紙Pは、その幅方向一端側が、第1クランプ群71(又は、第2クランプ群72)に把持された状態で、パンチ処理部32におけるパンチピン32aの位置にて穿孔される。
ここで、パンチ処理部32は、公知のものを用いることができ、パンチステージとパンチピン32a(穿孔部材)とで構成されている。また、パンチ処理部32は、パンチ穿孔位置を可変できるように、不図示のシフト移動機構によって、図4の上下方向に移動可能に構成されている。
また、第1フェンス対33は、不図示のシフト移動機構によって、用紙Pのサイズに応じてそのフェンス間の距離を可変できるように構成されている。この第1フェンス対33によって、パンチ処理部32で穿孔処理される直前の用紙Pの排出方向の両端部を挟み込んで用紙Pの排出方向の位置が整合されることになる。
その後、パンチ処理部32で穿孔処理された用紙Pは、第1クランプ群71(又は、第2クランプ群72)に把持された状態で、循環移動機構によってステイプル部49に向けて移動される。さらに、このとき、用紙Pは、揺動機構39によって、幅方向他端側(図3、図4の左側である。)の移動が補助されることになる。
詳しくは、図5を参照して、循環移動機構は、2組のクランプ群(第1クランプ群71と第2クランプ群72とであって、それぞれ、把持部としてのクランプが2つ設置されている。)を、環状に形成された循環移動経路73に沿って、パンチ処理部32とステイプル処理部49との間で循環して移動させるものである。第1クランプ群71には、排出方向(図5の紙面垂直方向である。)に離れた2つの位置に、第1クランプ71a(排出方向先端側の位置に設置されている把持部である。)と第2クランプ71b(排出方向後端側の位置に設置されている把持部である。)とが設置されている。第1クランプ71aと第2クランプ71bとは、いずれも、用紙Pを把持した状態と把持状態を解除した状態とを切り替えられるように構成されている。第2クランプ群72にも、同様に、排出方向に離れた2つの位置に、第1クランプ72a(把持部)と第2クランプ72b(把持部)とが設置されている。
そして、図5(A)に示すように、まず、シフトローラ31によって搬送された用紙Pは、第1クランプ群71によって位置決めされる。具体的に、用紙Pの幅方向一端側が、2つのクランプ71a、71b(把持部)に突き当たるとともに、2つのクランプ71a、71b(把持部)によって把持される。そして、その状態で、図5(B)に示すように、パンチピン32aが下降して、用紙Pの幅方向一端側に穿孔処理が施されることになる。
その後、図5(C)に示すように、パンチピン32aが上方の退避位置に移動して、穿孔処理がされた用紙Pを把持した状態の第1クランプ群71が循環移動経路73に沿って移動する(ステイプル処理部49に向けての反時計回りの移動である。)。このとき、ステイプル処理部49にあった第2クランプ群72は、用紙Pを把持することなく、第1クランプ群71と入れ替わるように循環移動経路73に沿って移動する(パンチ処理部32に向けての反時計回りの移動である。)。
そして、図5(D)に示すように、循環移動経路73に沿って移動した第1クランプ群71は、把持している用紙Pの幅方向一端側が突当部41に突き当たって位置決めされると、用紙Pの把持状態を解除して、ステイプル処理部49の位置に待機する。こうして、ステイプル処理部49に搬送された用紙Pは、突当部41に突き当たって位置決めされた状態で、トレイ部38上に積載された他の用紙Pの上に載置されることになる。他方、第2クランプ群72は、パンチ処理部32の位置に達して、その位置に搬送される用紙Pに対する穿孔処理工程に備えることになる。
その後は、第2クランプ群72が上述した第1クランプ群71のように動作し、第1クランプ群71が上述した第2クランプ群72のように動作することになる。そして、このような第1クランプ群71と第2クランプ群72との循環動作が必要な回数だけ繰り返されて、トレイ部38上に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載されると、それらの用紙束に対してステイプラ50による綴じ処理がおこなわれることになる。
なお、ステイプラ50(ステイプル処理部49)は、公知のものを用いることができ、クリンチ部とドライバ部とで構成されている。
ここで、揺動機構39は、上述した循環移動機構による用紙Pの動作において、用紙Pの幅方向他端側の動作を補助するものである。
詳しくは、揺動機構39は、不図示の駆動部によって図3の上下方向と左右方向とにそれぞれ移動可能に構成されたアームの先端部に、揺動ローラ39a(コロ)が正逆方向に回転駆動できるように設置されている。このように構成された揺動機構39は、揺動ローラ39aが排紙ローラ59とともに用紙Pを挟持する位置に移動して、挟持した用紙Pをトレイ部38上で図3の左方向(幅方向他端側)に向けて搬送することもできるし、揺動ローラ39aが幅方向一端側に移動するようにアームを移動させて、トレイ部38との間で挟持した用紙Pを幅方向一端側に向けて移動させることもできる。
そして、上述した循環移動機構によってトレイ部38上に載置された用紙Pは、上述した揺動機構39の動作によって、ステイプラ50に対する幅方向の位置が精度良く定められることになる。
図3、図4等を参照して、ステイプル処理部49による綴じ処理とその後の工程について、説明する。
トレイ部38に積載された用紙Pは、幅方向一端側が突当部41に突き当たった状態で、第2フェンス対40による用紙Pの排出方向の整合処理がおこなわれる。そして、このような処理が複数枚の用紙Pに対しておこなわれて、トレイ部38上に幅方向及び排出方向が整合された状態の複数の用紙P(ステイプル処理をおこなう用紙束である。)が積載された状態になる。そして、不図示の駆動機構によって上下方向に移動可能に構成された押圧部材が、綴じ処理が開始される直前に、複数の用紙P(用紙束)の幅方向一端側を押圧して固定する。そして、押圧部材によって固定された状態の用紙束に対して、ステイプラ50におけるクランチ部が下降してドライバ部との間に挟みこむようにしてステイプル処理がおこなわれることになる。
なお、ステイプル処理部49は、用紙Pに対する綴じ位置を可変できるように、不図示の駆動機構によって、図4の上下方向に移動可能に構成されている。
その後、ステイプル処理が終了すると、クランチ部と押圧部材とがそれぞれ上方の退避位置に移動する。さらに、揺動機構39の揺動ローラ39aが排紙ローラ59との間に用紙束を挟持した状態に変位して、揺動ローラ39aと排紙ローラ59とによって綴じ処理がされた複数の用紙P(用紙束)が積載トレイ部52に排紙される。
ここで、積載トレイ部52に向けて用紙束が排紙されるときに、ソレノイド54がオン状態になり用紙押え53が解除され、さらに昇降トレイ部52aが一定量下降される。そして、用紙束の後端が排紙ローラ59の位置を通過するタイミングで、ソレノイド54をオフ状態にして用紙押え53による用紙束の押さえをおこなう。さらに同じタイミングで、揺動機構39を上昇させて、次の用紙Pの受入れに備える。
こうして、積載トレイ部52上には、揃え品質(スタック性)が安定した用紙束(綴じ処理された複数の用紙P)が積載されることになる。
詳しくは、図3を参照して、積載トレイ部52は、幅方向他端側(図3の左側である。)に固定トレイ部が形成され、幅方向一端側(図3の右側である。)に昇降トレイ部52a(可動トレイ部)が形成されている。昇降トレイ部52aは、DCモータ55に連結されたカム・リンク機構56によって、支軸52a1を中心に回動して上下動するように構成されている。具体的に、昇降トレイ部52aは、上流側の端部が回動端となって支軸52a1を介して固定トレイ部に揺動可能に軸支され、カム・リンク機構56の作動端が昇降トレイ部52aに連結されている。そして、この昇降トレイ部52aは、積載トレイ部52に排紙された用紙Pの枚数が一定枚数に達すると、制御部からの指令によりDCモータ55が回転して、昇降トレイ部52aの自由端が下降するように変位する。
一方、昇降トレイ部52aの自由端に対向する位置には、積載トレイ部52上に積載された用紙Pを押えるための用紙押え53が配置されている。この用紙押え53は、ソレノイド54のオン・オフ動作により、用紙Pの押えを解除する動作と押える動作とを切り替えられるように構成されている。具体的に、用紙Pの搬送にあわせてソレノイド54がオンされて用紙押え53の押圧動作が解除され、用紙Pが排紙ローラ59の位置を通過するとソレノイド54がオフされて用紙押え53による押圧動作がおこなわれる。
なお、図示は省略するが、用紙押え53には、積載トレイ部52上に積載された用紙Pを検知する紙面センサが配置されている。そして、用紙押え53が用紙Pを押えている状態で紙面センサがオフ状態であるときに昇降トレイ部52aを紙面センサがオン状態になるまで上昇させて、紙面センサがオン状態であれば一旦紙面センサがオフ状態になるまで昇降トレイ部52aを下降させて、再度オン状態になるまで昇降トレイ部52aを上昇させることによって、用紙Pが積載された積載トレイ部52の高さを一定に保っている。
このように、積載トレイ部52上における用紙Pの積載状態に応じて昇降トレイ部52aの自由端を上下させて、揺動ローラ39aと排紙ローラ59とのニップ部から昇降トレイ部52aの積載面までの距離を一定に保つことにより、揺動ローラ39aから排紙される用紙Pが昇降トレイ部52aに接触する角度(排紙角度)を一定にすることができる。これにより、積載トレイ部52に積載される用紙Pの揃え品質(スタック性)を安定させることができるとともに、大量の枚数の用紙Pを積載することが可能になる。
なお、ここまで、用紙Pに対して穿孔処理と綴じ処理との双方を施す場合について説明したが、本実施の形態における後処理装置30は、当然に、綴じ処理をおこなわずに穿孔処理のみをおこなったり、穿孔処理をおこなわずに綴じ処理のみをおこなったりすることもできるし、さらには用紙Pに対して綴じ処理をおこなうことなく積載トレイ部52上にて所定枚数毎に用紙Pを図2の左右方向に分けて積載して仕分けする「シフトモード」を実行することもできる。
以下、図6〜図11を用いて、本実施の形態において特徴的な、クランプユニット70の構成・動作について詳述する。
図6はクランプユニット70を示す斜視図であって、図7はクランプユニット70の循環動作を示す側面図である。図8は、ガイド部材77に沿って移動するクランプ71a(把持部)の動作を示す概略図である。図9(A)はクランプ71aの可動アーム71a3部が開方向に回動した状態を示す図であり、図9(B)はクランプ71aの可動アーム部71a3が閉方向に回動した状態を示す図である。図10は、用紙Pがクランプ71aに把持されて突当部材78に突き当たるまでの動作を示す概略図であって、図10(A)〜(D)の各図の上方にクランプ71aの上面図を付している。図11(A)はガイド部材77の終端部77cが水平面となっている形態を示す図であり、図11(B)はガイド部材77の終端部77cが傾斜面となっている形態を示す図である。
なお、図6〜図11では第1クランプ群71の第1クランプ71aのみを図示して、以下の説明も第1クランプ71aについてのみおこない他のクランプの説明は省略するが、クランプユニット70は排出方向の離れた位置にそれぞれ設置されていて、一方のクランプユニット70には第1クランプ群71の第1クランプ71aと第2クランプ群72の第1クランプ72aとが設置され、他方のクランプユニット70には第1クランプ群71の第2クランプ71bと第2クランプ群72の第2クランプ72bとが設置されている。
図6〜図9を参照して、画像形成装置本体1から排出された用紙Pを把持する把持部としてのクランプ71aは、クランプ本体71a1(把持部本体)、固定アーム部71a2、可動アーム部71a3、付勢部材としてのネジリコイルスプリング71a7、第1ギア71a4、第2ギア71a5、ロック機構としての引張スプリング71a8、等で構成されている。
クランプ71aのクランプ本体71a1は、タイミングベルト74に対して内周面側(ベルト歯面側である。)からネジ締結されている。このネジ締結に係るネジがタイミングベルト74を張架・支持する回転部材75A〜75Dに干渉しないように、回転部材75A〜75Dの回転軸方向中央部には空隙が設けられている。また、クランプ本体71a1には、第1ギア71a5が設置された軸部が回転可能に保持され、第1ギア71a5に噛合する第2ギア71a6が設置された軸部が固定支持されている。さらに、クランプ本体71a1には、透過型センサ79(位置検知手段)による被検知対象となるフィラー71a13(図10を参照できる。)が設けられている。
なお、第2ギア71a6の端面には、循環移動経路のガイド部73aに滑合する突起部71a61が、図7の紙面垂直方向に起立するように設置されている。
クランプ71aの固定アーム部71a2は、第1ギア71a5が設置された軸部が固定支持されていて、第1ギア71a5の回転とともに一体的に回転するように構成されている。なお、固定アーム部71a2には、引張スプリング71a8の一端側のフックが接続されるスタッド71a22(図9を参照できる。)が設けられている。
クランプ71aの可動アーム部71a3は、支軸(第1ギア71a5が設置された軸部である。)を中心に回動可能に保持されている。そして、可動アーム部71a3は、図9(B)の上図に示すように固定アーム部71a2との間に用紙Pを挟みこんで把持するように閉方向に回動したり、図9(A)の上図に示すように固定アーム部71a2に対して離間する開方向に回動したりすることになる。
そして、可動アーム部71a3には、移動経路においてクランプ71aが移動する方向に対して直交する方向(図7の紙面垂直方向である。)に起立するように、支軸から離れた位置にボス部71a31(起立部)が形成されている。このボス部71a31は、クランプユニット70に設置されたガイド部材77(図8を参照できる。)に滑合して、閉状態にあるクランプ71aを開状態にするためのものである。
また、可動アーム部71a3には、引張スプリング71a8の他端側のフックが接続されるスタッド71a32(図9を参照できる。)が設けられている。
図8等を参照して、クランプ71aのネジリコイルスプリング71a7は、可動アーム部71a3が閉方向に回動するように可動アーム部71a3を付勢する付勢部材として機能するものである。具体的に、ネジリコイルスプリング71a7は、コイル部が可動アーム部71a3の支軸に巻装され、一端側の腕部が固定アーム部71a2に接続され、他端側の腕部が可動アーム部71a3に接続されている。このような構成により、可動アーム部71a3に特別な外力が加わらない限り、可動アーム部71a3は、固定アーム部71a2に当接した状態(可動アーム部71a3が閉方向に回動した状態である。)になる。
一方、クランプ71a(把持部)を循環移動経路(移動経路)に沿って移動させる移動機構としての循環移動機構は、タイミングベルト74、駆動ギア75A(スプロケット)、従動ローラ75B〜75D、駆動ギア75Aを駆動する駆動源としての駆動モータ(不図示である。)、等で構成されている。
タイミングベルト74は、4つの回転部材75A〜75Dによって張架・支持されていて、駆動モータによって回転駆動される駆動ギア75Aによって所定方向に走行(回転)する。これにより、タイミングベルト74に設置されたクランプ71aも、タイミングベルト74の走行にならって、循環移動経路を移動することになる。ここで、タイミングベルト74を駆動する駆動モータは、逆回転可能なモータであって、タイミングベルト74を正方向(図7の矢印方向であって、反時計方向である。)に走行させることもできるし、タイミングベルト74を逆方向(図7の時計方向である。)に走行させることもできる。
ここで、本実施の形態における循環移動機構は、クランプ71a(把持部)をパンチ処理部32からステイプル処理部49まで移動させるとき(図7における(A)の位置から(B)の位置を経て(C)の位置に至るまでである。)には、固定アーム部材71a2に対して可動アーム部材71a3が上方に位置するように、クランプ71aの姿勢を正方向に維持する。これに対して、クランプ71aをステイプル処理部49からパンチ処理部32まで移動させるとき(図7における(C)の位置から(D)の位置を経て(A)の位置に至るまでである。)には、固定アーム部材71a2に対して可動アーム部材71a3が下方に位置するように、クランプ71aの姿勢を反転させた後に正方向に戻す。
詳しくは、図7を参照して、タイミングベルト74の外周面に対向する位置((B)の位置と(D)の位置とに対応する位置である。)には、クランプ71aの第2ギア71a6の突起部71a61に滑合するガイド部73aが形成されている。そして、クランプ71aは、(A)の位置から(B)の位置に移動するときに、突起部71a61がガイド部73aに滑合して、それによるギア列71a5、71a6の回転によって、クランプ本体71a1は矢印W1方向に相対的に回転して、固定アーム部71a2及び可動アーム部71a3がその上下方向の姿勢を維持するように矢印W2方向に相対的に回転することになる。さらに、クランプ71aは、(C)の位置に移動するときにも、突起部71a61がガイド部73aを滑動してギア列71a5、71a6が回転することによって、固定アーム部71a2及び可動アーム部71a3がその上下方向の姿勢を維持するように相対的に回転する。これに対して、クランプ71aは、(C)の位置から(D)の位置に移動するときに、突起部71a61がガイド部73aに滑合して、それによるギア列71a5、71a6の回転によって、クランプ本体71a1は矢印W3方向に相対的に回転して、固定アーム部71a2及び可動アーム部71a3がその上下方向の姿勢を反転させるように矢印W4方向に相対的に回転することになる。さらに、クランプ71aは、(A)の位置に移動するときに、突起部71a61がガイド部73aを滑動してギア列71a5、71a6が回転することによって、固定アーム部71a2及び可動アーム部71a3がその上下方向の姿勢を正方向に戻すように相対的に回転することになる。
このように、用紙Pを把持した状態のクランプ71aを移動((A)の位置から(C)の位置への移動である。)させるときにはクランプ71aの姿勢を正方向に維持して、用紙Pを把持していない状態のクランプ71aを移動((C)の位置から(A)の位置への移動である。)させるときにはクランプ71aの姿勢を反転させることで、クランプ71aによる用紙Pの把持状態の安定を維持しつつ、クランプユニット70を比較的コンパクトに形成することができる(クランプ71aの循環軌道範囲を比較的小さくすることができる)。
ここで、図8を参照して、本実施の形態では、循環移動経路の一部に、閉状態にあるクランプ71aを開状態にするためのガイド部材77が設置されている。
詳しくは、ガイド部材77は、循環移動経路を移動するクランプ71a(把持部)のボス部71a31を滑合させて、ネジリコイルスプリング71a7(付勢部材)によって閉方向に回動した状態の可動アーム部71a3を、ネジリコイルスプリング71a7の付勢力に抗するように開方向に回動させるものである。本実施の形態において、ガイド部材77は、クランプ71aがパンチ処理部32に達する直前の位置と、クランプ71aがステイプル処理部49に達する直前の位置と、にそれぞれ設置されているが、図8、図10等では主として前者の位置にあるものを図示している。
図8(A)に示すように、ガイド部材77には、クランプ71a(タイミングベルト74)の移動方向に沿って、始端部77a、傾斜部77b、終端部77cが形成されている。
ガイド部材77の始端部77aは、タイミングベルト74に対して略平行に対向するように形成されている。この始端部77aは、その高さ方向の位置が、閉状態にあるクランプ71aのボス部71a31よりもタイミングベルト74に近くなるように設定されている。
ガイド部材77の終端部77cは、タイミングベルト74に対して略平行に対向するように形成されている。この終端部77cは、その高さ方向の位置が、閉状態にあるクランプ71aのボス部71a31よりもタイミングベルト74から遠くなるように設定されている。
そして、ガイド部材77の傾斜部77bは、高さの異なる始端部77aと終端部77cとを中継するように、クランプ71a(タイミングベルト74)の移動方向に沿って上方に傾斜するように形成されている。
このような構成により、図8(A)に示すように、閉状態にあるクランプ71aが矢印方向に移動してガイド部材77の位置に達すると、やがて可動アーム部71a3のボス部71a31が傾斜部77bに接触する。そして、ボス部71a31が傾斜部77bの傾斜面に沿うように上方に押し上げられることで、可動アーム部71a3が支軸(第1ギア71a5が設置された軸部である。)を中心に開方向(図の時計方向である。)に回動することになる。そして、ボス部71a31が終端部77cの位置に達した状態でクランプ71aが一旦停止して、開状態にあるクランプ71aに向けて、シフトローラ31によって用紙Pが搬送されることになる。
さらに、図8(B)を参照して、開状態にあるクランプ71aに用紙Pが突き当たる直前のタイミングで、クランプ71a(タイミングベルト74)は、ボス部71a31が終端部77cの位置を越える位置まで移動する。これにより、ガイド部材77(終端部77c)によるボス部71a31の規制が解除されて、ネジリコイルスプリング71a7の付勢力によって可動アーム部71a3が支軸を中心にして閉方向に回動(反時計方向の回動である。)することになる。こうして、固定アーム部71a2と可動アーム部71a3との間に挟まれるように用紙Pが把持されることになる。その後、用紙Pを把持した状態のクランプ71a(tタイミングベルト74)は、パンチ処理部32の位置に向けて、逆方向(ガイド部材77上を滑動したボス部71a31の移動方向に対して逆方向であって、図8の右方への移動である。)に移動して、用紙Pの幅方向一端側に穿孔処理が施されることになる。このように、可動アーム部71a3のボス部71a31は、図8(B)の矢印Nに示すような軌道を描くことになる。
このように、本実施の形態における後処理装置30は、循環移動経路を移動するクランプ71aにおける可動アーム部71a3のボス部71a31を滑合させて、ネジリコイルスプリング71a7によって閉方向に回動した状態の可動アーム部71a3をネジリコイルスプリング71a7の付勢力に抗するように開方向に回動させるガイド部材77を設置している。これにより、クランプ71a自体に駆動源を設置して装置を大型化・高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、用紙Pの把持状態と把持解除状態とを切り替えることができる。特に、本実施の形態における後処理装置30は、クランプ71aをパンチ処理部32とステイプル処理部49との間で循環移動させるためにクランプ71aの移動距離が比較的長く、さらにクランプユニット70に複数のクランプ群71、72を設けているために、上述した効果が大きく発揮されることになる。
ここで、本実施の形態におけるクランプ71a(把持部)には、図9(A)の上図に示すように、可動アーム部71a3に対して開方向のモーメントM1を付与して、可動アーム部71a3が開方向に回動した状態を保持するロック機構として機能する引張スプリング71a8が設置されている。詳しくは、引張スプリング71a8は、一端側のフックが固定アーム部71a2のスタッド71a22に接続されていて、他端側のフックが可動アーム部71a3のスタッド71a32に接続されている。そして、図9(A)の下図に示すように、可動アーム部71a3が開方向に回動した状態で、2つのスタッド71a22、71a32を結んだ仮想線分が、可動アーム部71a3の支軸(第1ギア71a5の中心軸)よりも閉方向側に位置するように設定されている。これにより、可動アーム部71a3のスタッド71a32の方向に作用する引張スプリング71a8の力をF1として、その力F1に直交する方向の可動アーム部71a3の支軸までの距離をH1としたときに、可動アーム部71a3に対して開方向にF1×H1の大きさモーメントM1が作用することになる(M1=F1×H1)。そのため、可動アーム部71a3が開方向に回動すると、上述した開方向のモーメントM1によって、その開状態が維持されることになる(ロックされることになる)。したがって、開状態にある可動アーム部71a3が装置の振動等の影響を受けて簡単に閉状態に変位してしまう不具合を防止することができる。
なお、先に図8で説明したように、クランプ71aがガイド部材77の終端部77cの位置を通過したときには、ガイド部材77によるボス部71a31の規制が解除されるのにともない、開状態にある可動アーム部71a3が閉方向に回動することになるため、ボス部71a31が終端部77cの位置を通過するタイミングでボス部71a31を下方に押動して引張スプリング71a8の(ロック機構)による開方向のロックを解除する必要がある。具体的には、終端部77cの上方に位置にボス部71a31の上部が滑合する第2のガイド部材が設けられることになる。
また、このロック機構として機能する引張スプリング71a8は、図9(B)の上図に示すように、可動アーム部71a3が閉方向に回動して固定アーム部71a2との間に用紙Pを挟んだ状態であるときに、可動アーム部71a3に対して閉方向のモーメントM2を付与するように形成されている。
詳しくは図9(B)の下図に示すように、可動アーム部71a3が閉方向に回動した状態で、2つのスタッド71a22、71a32を結んだ仮想線分が、可動アーム部71a3の支軸(第1ギア71a5の中心軸)よりも開方向側に位置するように設定されている。これにより、可動アーム部71a3のスタッド71a32の方向に作用する引張スプリング71a8の力をF2として、その力F2に直交する方向の可動アーム部71a3の支軸までの距離をH2としたときに、可動アーム部71a3に対して閉方向にF2×H2の大きさモーメントM2が作用することになる(M2=F2×H2)。そのため、可動アーム部71a3が閉方向に回動すると、上述した閉方向のモーメントM2によって、その閉状態が維持されることになる。したがって、閉状態にあり用紙Pを把持した状態にある可動アーム部71a3が装置の振動等の影響を受けて簡単に開状態に変位してしまい用紙Pがクランプ71aから抜けてしまう不具合を防止することができる。なお、このとき可動アーム部71a3に作用する閉方向のモーメントM2は、ネジリコイルスプリング71a7(付勢部材)の付勢力とともに、クランプ71aの用紙Pに対する把持力となるものであるため、用紙Pの把持面となるクランプ71aの材質や形状などとともに、最適なものに設定することが好ましい。また、閉方向のモーメントM2と、ネジリコイルスプリング71a7の付勢力と、は、先に図8(A)にて説明したガイド部材77とボス部71a31との滑合による可動アーム71a3の開方向の動作を妨げない程度の大きさに設定されている。
また、先に図8を用いて説明したように、ガイド部材77は、その終端部77cの位置で、循環移動経路を移動するクランプ71aのボス部71a31の滑合を解除して、可動アーム部71a3をネジリコイルスプリング71a7の付勢力によって閉方向に回動させるように形成されている。
ここで、ガイド部材77は、終端部77cの位置を通過して閉方向に回動した状態の可動アーム部71a3が、ガイド部材77上を滑動したボス部71a31の移動方向に対して逆方向に移動するときに、ボス部71a31がガイド部材77に干渉しないように上方に配設されている。詳しくは、先に図8(B)を用いて説明したように、クランプ71aの逆方向の移動にともない、ボス部71a31は矢印Nに示すような軌跡を描くことになるが、そのときにボス部71a31が逆方向に移動してもガイド部材77の下方の空間(図10(A)の破線で囲んだ部分を参照できる。)を移動してガイド部材77に干渉しないように、ガイド部材77を形成している。これにより、ボス部71a31が逆方向に移動したときに、ボス部71a31が再びガイド部材77上に乗り上げてしまい、クランプ71aの把持状態が解除されてしまう不具合を未然に防止することができる。
なお、図10(A)〜(D)は、先に図8で説明したクランプ71aの正逆方向の動作をさらに詳しく図示したものである。
ここで、図10を参照して、本実施の形態における後処理装置30には、パンチ処理部32の近傍に突当部材78が設けられている。そして、終端部77cの位置を通過して可動アーム部71a3が閉方向に回動して固定アーム部71a2との間に用紙Pを把持した状態のクランプ71a(把持部)が、循環移動機構によって、逆方向(ガイド部材77上を滑動したボス部71a31の移動方向に対しての逆方向である。)に移動されて、用紙Pの端部(図10の右側端部である。)が突当部材78に突き当って、用紙Pの傾きが補正される。
また、循環移動機構は、ガイド部材77上を滑動するボス部71a31が終端部77cに達した位置でクランプ71aが一旦停止するように制御されるとともに、把持した用紙Pが突当部材78に接触を開始する位置から所定距離だけさらに逆方向にクランプ71aが移動するように制御される。
詳しくは、図10(A)に示すように、閉状態にあるクランプ71aは、タイミングベルト74の正方向の移動によって、ガイド部材77の位置に達する。そして、図10(B)に示すように、さらにクランプ71aの正方向の移動が進められて、ボス部71a31が終端部77cに達すると、クランプ71a(タイミングベルト74)の移動が一旦停止される。このクランプ71aの停止位置は、クランプ71aに形成されたフィラー71a13(被検知部)を透過型センサ79(位置検知手段)が検知してからクランプ71aが所定距離X1だけ移動した位置に定められている。このように終端部77cの位置に停止した状態のクランプ71aは開状態であって、このような状態でシフトローラ31によって搬送される用紙Pを待つことになる。このように開状態のクランプ71aを停止させた状態で用紙Pが搬送されるのを待機することで、シフトローラ31によって搬送される用紙Pに対してクランプ71aが近づき過ぎてクランプ71aに対する用紙Pの位置が定まらなくなる不具合を防止することができる。
その後、図10(C)に示すように、シフトローラ31によって搬送された用紙Pに対してタイミングを合わせるように、クランプ71aの正方向の移動を再開して、ボス部71a31が終端部77cの位置を越えることで、クランプ71aによって用紙Pが把持されることになる。
その後、図10(D)に示すように、クランプ71a(タイミングベルト74)を逆方向に移動させる。この逆方向の移動は、クランプ71aによって把持された用紙Pの端部が突当部材78の突当部に突き当たる位置からさらに所定距離だけ逆方向に移動する分だけおこなわれる。具体的には、クランプ71aに形成されたフィラー71a13(被検知部)を透過型センサ79(位置検知手段)が検知してからクランプ71aが逆方向に所定距離X2だけ移動する位置まで逆方向の移動がおこなわれて、その位置でクランプ71a(タイミングベルト74)を逆方向の移動を停止する。このように、用紙Pの端部が突当部材78の突当部に突き当たる位置からさらに所定距離だけクランプ71aを逆方向に移動させることで、用紙Pが傾いた状態(タイミングベルト74に平行な面内で回転した状態である。)であっても、用紙Pの端部が突当部材78の突当部にならうように当接して、その傾きが矯正されることになる。そのため、その直後にパンチ処理部32でおこなわれる穿孔処理が、傾きのない用紙Pに対して高精度におこなわれることになる。
なお、クランプ71aの把持力(先に説明したように、ネジリコイルスプリング71a7の付勢力、可動アーム部71a3に作用する閉方向のモーメントM2、クランプ71aの材質や形状などで定まるものである。)は、上述した用紙Pの動作(把持した状態の用紙Pが、クランプ71aから抜けることなく、ずれながら傾きが補正される動作である。)を満足するように設定することが好ましい。
また、透過型センサ79は、上述した機能を満足するために、突当部材78の突当部の位置と、逆方向移動時の停止位置(距離X2の位置)と、の間に設置することになる。なお、上述した所定距離X2は、坪量が40〜128g/m2程度の用紙Pであれば、3mm程度に設定される。
なお、本実施の形態では、図11(A)に示すように、ガイド部材77の終端部77cの形状を、タイミングベルト74に対してほぼ平行な面となるように形成した。
これに対して、図11(B)に示すように、ガイド部材77の終端部77c(又は、その近傍)の形状が、ガイド部材77上を滑動するボス部71a31の移動方向に沿って下方になだらかに傾斜してタイミングベルト74に近づくように形成することもできる。このように構成することで、ボス部71a31が終端部77cの位置を越えて可動アーム部71a3が閉方向に回動して固定アーム部71a2に衝突するときに、その回動角度(落下距離)が小さくなるため、そのときに生じる衝突音を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、循環移動経路(移動経路)を移動するクランプ71a(把持部)における可動アーム部71a3のボス部71a31を滑合させて、ネジリコイルスプリング71a7(付勢部材)によって閉方向に回動した状態の可動アーム部71a3をネジリコイルスプリング71a7の付勢力に抗するように開方向に回動させるガイド部材77を設置している。これにより、比較的簡易な構成で、装置30が大型化・高コスト化されることなく、クランプ71aで用紙Pを把持した状態と把持を解除した状態とを切り替えることができる。
なお、本実施の形態では、クランプユニット70に2つのクランプ群71、72を設置したが、クランプユニット70に1つ又は3つ以上のクランプ群を設置することもできる。
また、本実施の形態では、循環移動経路にクランプ71aが設置された後処理装置30に対して本発明を適用したが、循環移動経路以外の移動経路(例えば、直線状の移動経路である。)にクランプ71aが設置された後処理装置30に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、これらの場合にも、本実施の形態のものと同様のガイド部材を設置することで、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
4 画像読取部、
30 後処理装置、
31 シフトローラ(搬送手段)、
32 パンチ処理部、
32a パンチピン、
33 第1フェンス対、
38 トレイ部、
39 揺動機構、
39a 揺動ローラ、
40 第2フェンス対(ジョガーフェンス)、
41 突当部、
49 ステイプル処理部、
50 ステイプラ、
52 積載トレイ部、
52a 昇降トレイ部、
70 クランプユニット、
71 第1クランプ群、
72 第2クランプ群、
71a、72a 第1クランプ(把持部)、
71b、72b 第2クランプ(把持部)、
71a1 クランプ本体(把持部本体)、
71a2 固定アーム部、
71a3 可動アーム部、
71a4 第1ギア、
71a5 第2ギア、
71a7 ネジリコイルスプリング(付勢部材)、
71a8 引張スプリング(ロック機構)、
71a13 フィラー(被検知部)、
71a31 ボス部、
71a61 突起部、
74 タイミングベルト(移動機構)、
77 ガイド部材、
77c 終端部、
78 突当部材、
79 透過型センサ(位置検知手段)、
P 用紙(記録媒体)。
特開2000−272816号公報 特開2010−47419号公報

Claims (9)

  1. 画像形成装置本体から排出された用紙に後処理を施す後処理装置であって、
    前記画像形成装置本体から排出された用紙を把持する把持部と、
    前記把持部を移動経路に沿って移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記把持部は、
    固定アーム部と、
    支軸を中心に回動可能に保持されて、前記固定アーム部との間に用紙を挟みこんで把持するように閉方向に回動するとともに、前記固定アーム部に対して離間する開方向に回動する可動アーム部と、
    前記可動アーム部が前記閉方向に回動するように前記可動アーム部を付勢する付勢部材と、
    前記移動経路において当該把持部が移動する方向に対して直交する方向に起立するように、前記可動アーム部において前記支軸から離れた位置に設置されたボス部と、
    を具備し、
    前記移動経路の一部に設置されるとともに、前記移動経路を移動する前記把持部の前記ボス部を滑合させて、前記付勢部材によって前記閉方向に回動した状態の前記可動アーム部を前記付勢部材の付勢力に抗するように前記開方向に回動させるガイド部材をさらに備えたことを特徴とする後処理装置。
  2. 前記把持部は、前記可動アーム部に対して前記開方向のモーメントを付与して、前記可動アーム部が前記開方向に回動した状態を保持するロック機構を具備し、
    前記ロック機構は、前記可動アーム部が前記閉方向に回動して前記固定アーム部との間に用紙を挟んだ状態であるときに、前記可動アーム部に対して前記閉方向のモーメントを付与するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記ガイド部材は、
    その終端部の位置で、前記移動経路を移動する前記把持部の前記ボス部の滑合を解除して、前記可動アーム部を前記付勢部材の付勢力によって前記閉方向に回動させるように形成され、
    前記終端部又はその近傍の形状が、当該ガイド部材上を滑動する前記ボス部の移動方向に沿って下方に傾斜するように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記ガイド部材は、
    その終端部の位置で、前記移動経路を移動する前記把持部の前記ボス部の滑合を解除して、前記可動アーム部を前記付勢部材の付勢力によって前記閉方向に回動させるように形成され、
    前記終端部の位置を通過して前記閉方向に回動した状態の前記可動アーム部が、前記ガイド部材上を滑動した前記ボス部の移動方向に対して逆方向に移動するときに、前記ボス部が当該ガイド部材に干渉しないように上方に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の後処理装置。
  5. 前記ガイド部材は、その終端部の位置で、前記移動経路を移動する前記把持部の前記ボス部の滑合を解除して、前記可動アーム部を前記付勢部材の付勢力によって前記閉方向に回動させるように形成され、
    前記終端部の位置を通過して前記可動アーム部が前記閉方向に回動して前記固定アーム部との間に用紙を把持した状態の前記把持部が、前記移動機構によって、前記ガイド部材上を滑動した前記ボス部の移動方向に対して逆方向に移動されて、当該用紙の端部が突当部材に突き当って当該用紙の傾きが補正されるように形成され、
    前記移動機構は、前記ガイド部材上を滑動する前記ボス部が前記終端部に達した位置で前記把持部が一旦停止するように制御されるとともに、把持した用紙が前記突当部材に接触を開始する位置から所定距離だけさらに前記逆方向に前記把持部が移動するように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の後処理装置。
  6. 前記把持部は、前記画像形成装置本体から排出される用紙の排出方向に対して直交する幅方向の一端側に設置されて、前記画像形成装置本体から排出された用紙の幅方向一端側を把持できるように形成され、
    前記移動手段によって移動された前記把持部に把持された用紙に対して、幅方向一端側の位置に穿孔処理を施すパンチ処理部と、
    前記パンチ処理部の下方の位置に設置されて、複数の用紙に綴じ処理を施すステイプル処理部と、
    を備え、
    前記移動手段は、前記把持部を、前記パンチ処理部と前記ステイプル処理部との間で循環して移動させる循環移動機構であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の後処理装置。
  7. 前記循環移動機構は、前記把持部を前記パンチ処理部から前記ステイプル処理部まで移動させるときには前記固定アーム部材に対して前記可動アーム部材が上方に位置するように前記把持部の姿勢を正方向に維持して、前記把持部を前記ステイプル処理部から前記パンチ処理部まで移動させるときには前記固定アーム部材に対して前記可動アーム部材が下方に位置するように前記把持部の姿勢を反転させた後に前記正方向に戻すように形成されたことを特徴とする請求項6に記載の後処理装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の後処理装置が前記画像形成装置本体の排紙部に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記排紙部の上方の位置に前記後処理装置を挟むように、画像情報を読み取る画像読取部が設置されたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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