JP2023005633A - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023005633000001
【課題】折り処理が施されてスイッチバック搬送されているシートの一端部をガイド部材によってシートの他端部が位置する側に安定的に案内することができるシート折り装置を提供する。
【解決手段】シート処理装置Bは、シート搬送路20内において折り処理が施されてニップ部22cによってスイッチバック搬送されているシートに当接し、該シートの一端部をシート搬送路20における該シートの他端部が位置する側へ案内する押圧ガイド部材30であって、退避位置とガイド位置との間を回動可能であり、退避位置からガイド位置へ回動する際に折りローラ22aの第1ローラ面22a2の回転軌跡と第2ローラ面22a3の回転軌跡との間の領域に進入し、該領域の外部に位置するガイド位置においてシートに当接する押圧ガイド部材30を備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、例えば画像形成装置から送られたシートに折り処理を施すシート処理装置と、画像形成装置とシート処理装置とを備える画像形成システムに関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機器等の画像形成装置から排出されるシートの後処理を行う装置として、シート束を冊子状に折り処理するシート処理装置が提供されている。シート処理装置としては、例えば画像形成装置からスタッカに搬出されるシートの所定位置を突き板で突いて折りローラ対のニップ部に押し込み、該折りローラ対でシートを挟持して折り処理を施す構成が知られている。
また特許文献1では、シートの異なる二箇所に上述した折り処理を施し、シートの一端部が折られたシートの内側にあるように折る内三つ折り処理を実行するシート処理装置が記載されている。特許文献1のシート処理装置では、一回目の折り処理をしたシートをスイッチバック搬送してスタッカに戻し、このシートに一回目と異なる位置で二回目の折り処理を実行することで内三つ折りを行う。
また特許文献1では、折り処理が施されて折りローラ対によってスイッチバック搬送されているシートに当接し、シートの一端部をスタッカにおけるシートの他端部が位置する側に案内するめくれ防止部材(ガイド部材)を設ける構成が記載されている。このようにめくれ防止部材を設けることにより、内三つ折り処理に際してシートをスイッチバック搬送する際に、シートの一端部がシートの他端部が位置する側と反対側に移動し、シートがめくれた状態でスタッカに戻されることが抑制される。
特開2012-56674号公報
特許文献1の構成において、めくれ防止部材が折りローラ対のニップ部から離れた位置でシートに当接する構成の場合、シートがニップ部からめくれ防止部材に搬送されるまでの距離が長くなり、シートがめくれ防止部材に搬送されるまでの時間が長くなる。このため、シートがめくれ防止部材に当接するまでの間のシートの折り処理が施された部分の戻りが大きくなって、めくれ防止部材に対してシートが上手く当接せずにシートが所望の位置に案内されないおそれがある。
そこで本発明は、折り処理が施されてスイッチバック搬送されているシートの一端部をガイド部材によってシートの他端部が位置する側に安定的に案内することができるシート折り装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、シートに折り処理を施すシート処理装置において、搬送されるシートをガイドするガイド面を有する搬送路と、周面までの半径が一定である第1の周面と、前記第1の周面の半径より小さい半径の第2の周面とを有する第1回転体と、前記第1回転体と同期して回転し、前記第1回転体の前記第1の周面に圧接してニップ部を形成する第2回転体であって、前記折り処理に際して前記搬送路に搬送されたシートを前記ニップ部で挟持しながら回転することでシートを第1方向に搬送して前記折り処理を施し、且つ、前記折り処理が施されたシートを前記ニップ部で挟持しながら回転することで前記第1方向と反対の第2方向にスイッチバックして搬送する第2回転体と、前記搬送路内において前記折り処理が施されて前記ニップ部によって前記第2方向に移動されているシートに当接し、該シートの一端部を前記搬送路における該シートの他端部が位置する側へ案内するガイド部材であって、前記ガイド面と略同一の面となる位置又は前記ガイド面よりも前記搬送路から退避した位置である第1位置と、前記搬送路内でシートに当接する第2位置との間を回動可能であり、前記第1位置から前記第2位置へ回動する際に前記第1の周面の回転軌跡と前記第2の周面の回転軌跡との間の領域に進入し、該領域の外部に位置する前記第2位置においてシートに当接するガイド部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート折り装置において、折り処理が施されてスイッチバック搬送されているシートの一端部をガイド部材によってシートの他端部が位置する側に安定的に案内することができる。
画像形成システムの全体構成の説明図である。 画像形成システムにおけるシート処理装置の全体構成の説明図である。 シート処理装置の折り処理装置を示す断面図である。 シート折り処理装置を示す平面図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シートの内三つ折り動作の断面説明図である。 シート折り処理装置の一部斜視図である。 折りローラ対と折りブレード及び押圧ガイド部材の配置説明図である。 押圧ガイド部材の動作説明図である。 折りブレード及びブレードガイド部材の動作の断面説明図である。 折りブレード及びブレードガイド部材の動作の断面説明図である。 折りブレード及びブレードガイド部材の動作の断面説明図である。 折りブレード及びブレードガイド部材の動作の断面説明図である。 折りブレード及びブレードガイド部材の動作の断面説明図である。 シート折り処理装置における折り動作の制御ブロック図である。 シート折り処理装置における折り動作のフローチャートである。 シート折り処理装置における折り動作のフローチャートである。 折り処理装置における押圧ガイド部材の周囲の斜視図である。 折りローラ対と押圧ガイド部材の断面概略図である。 イニシャライズ制御のフローチャートである。 イニシャライズ制御のフローチャートである。 イニシャライズ制御における折りローラ対と押圧ガイド部材の動作説明図である。 イニシャライズ制御における折りローラ対と押圧ガイド部材の動作説明図である。
次に図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態に係るシート処理装置及びこれを備えた画像形成システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシート処理装置を備えた画像形成システムの全体構成を概略的に示している。同図に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置Aと、これに併設されるシート処理装置Bとから構成される。
<画像形成装置の全体構成>
画像形成装置Aは、画像形成ユニットA1とスキャナーユニットA2とフィーダーユニットA3とで構成される。画像形成ユニットA1は、装置ハウジング1の内部に給紙部2と画像形成部3と排紙部4とデータ処理部5とを備えている。
給紙部2は、それぞれ異なるサイズの画像形成用のシートを収納する複数のカセット機構2a、2b、2cで構成され、図示しない本体制御部から指定されたサイズのシートを給紙経路2fに繰り出す。各カセット機構2a、2b、2cは給紙部2から着脱可能に設置され、それぞれ内部のシートを1枚ずつ分離する分離機構と、シートを繰り出す給紙機構とが内蔵されている。給紙経路2fには、各カセット機構2a、2b、2cから供給されるシートを下流側に給送する搬送ローラと、経路端部には各シートを先端揃えするレジストレーションローラ対とが設けられている。
給紙経路2fには、大容量カセット2dと、手差しトレイ2eとが接続されている。大容量カセット2dは、大量に消費するサイズのシートを収納するオプションユニットで構成される。手差しトレイ2eは、分離給送が困難な厚紙シート、コーティングシート、フィルムシートなどの特殊シートを供給可能なように構成される。
画像形成部3は、本実施形態では電子写真方式を用いて構成されており、回転する感光ドラム3aと、その周囲に配置された、光学ビームを発光する発光器3b、現像器3c、クリーナー(図示せず)とを備えている。図示のものはモノクロ印刷機構であり、周面を一様に帯電した感光ドラム3aに発光器3bにより画像信号に応じた光照射をして光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器3cでトナーを付着させることでトナー像を形成する。
上記感光ドラム3aに画像形成するタイミングに合わせて、給紙経路2fからシートを画像形成部3に送り、転写帯電器3dから転写バイアスの印加することによって感光ドラム3aに形成したトナー像をシート上に転写する。トナー像が転写されたシートは、定着器6を通過するときに加熱、加圧されてトナー像が定着され、排紙ローラ4aにより排紙口4bから排紙され、後述するシート処理装置Bに搬送される。
スキャナーユニットA2は、画像原稿を載置するプラテン7aと、このプラテン7aに沿って往復動するキャリッジ7bと、光電変換手段7cと、前記キャリッジ7bによるプラテン7a上の原稿からの反射光を光電変換手段7cに案内する縮小光学系7dとを備える。光電変換手段7cは、縮小光学系7dからの光学出力を画像データに光電変換して、電気信号として画像形成部3へ出力する。
また、スキャナーユニットA2は、フィーダーユニットA3から送られてくるシートを読み取るために、走行プラテン7eを備えている。フィーダーユニットA3は、原稿シートを積載する給紙トレイ8aと、この給紙トレイ8aから送り出した原稿シートを走行プラテン7eに案内する給紙経路8bと、走行プラテン7eを通過した原稿シートを収納する排紙トレイ8cで構成される。給紙トレイ8aからの原稿シートは、走行プラテン7eを通過する際に、キャリッジ7bと縮小光学系7dとで読み取られる。
<シート処理装置の全体構成>
次に画像形成装置Aから送られてくるシートを後処理するシート処理装置Bの全体構成について説明する。
図2は本実施形態に係るシート処理装置Bの構成説明図である。シート処理装置Bは、画像形成装置Aからのシートを導入するための搬入口10を設けた装置ハウジング11を備える。装置ハウジング11は、搬入口10を画像形成装置Aの排紙口4bに連通させるように、画像形成装置Aの装置ハウジング1に位置を合わせて配置される。
シート処理装置Bは、搬入口10から導入されるシートを搬送するシート搬入経路12と、シート搬入経路12から分岐される第1排紙パス13a、第2排紙パス13b及び第3排紙パス13cと、第1経路切換手段14aと、第2経路切換手段14bとを備える。第1経路切換手段14a及び第2経路切換手段14bは、それぞれシート搬入経路12を搬送されるシートの搬送方向を変更するフラッパガイドで構成されている。
第1経路切換手段14aは、図示しない駆動手段によって、搬入口10からのシートをそのまま横方向に搬送する第1排紙パス13a及び下方へ搬送する第2排紙パス13bの方向に案内するモードと、上方へ搬送する第3排紙パス13cに案内するモードとに切り換える。第1排紙パス13aと第2排紙パス13bとは、一旦第1排紙パス13aに導入されたシートを、搬送方向を反転させて第2排紙パス13bにスイッチバック搬送することが可能なように連通している。
第2経路切換手段14bは、シート搬入経路12を搬送されるシートの搬送方向に関して、第1経路切換手段14aの下流側に配置されている。第2経路切換手段14bは、同じく図示しない駆動手段によって、第1経路切換手段14aを通過したシートを第1排紙パス13aに導入するモードと、一旦第1排紙パス13aに導入されたシートを第2排紙パス13bにスイッチバック搬送するモードとに切り換える。
シート処理装置Bは、それぞれ異なる後処理を行う第1処理部B1、第2処理部B2、第3処理部B3を備える。更にシート搬入経路12には、搬入されたシートにパンチ穴を穿孔するパンチユニット15が配置されている。
第1処理部B1は、シート搬入経路12を搬送されるシートの搬送方向に関して、第1排紙パス13aの下流端の排紙口16aから搬出された複数のシートを集積し、部揃えして綴じ処理し、装置ハウジング11の外側に設けられた積載トレイ16bに排出する綴じ処理部である。また、第1処理部B1は、シート又はシート束を搬送するシート搬送装置16cと、シート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット16dとを備える。第1排紙パス13aの下流端には、排紙口16aからシートを排出するため、及び第1排紙パス13aから第2排紙パス13bにスイッチバック搬送するための排出ローラ対16eが設けられている。
第2処理部B2は、第2排紙パス13bからスイッチバック搬送されてくる複数のシートをシート束にし、該シート束を綴じ処理した後、折り処理を行う折り処理部である。後述するように、第2処理部B2は、搬入されたシート又はシート束を折り処理する折り処理装置Fと、第2排紙パス13bに搬送されるシートのシート搬送方向に沿って該折り処理装置Fの直ぐ上流側に配置されて、シート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット17aとを備える。折り処理されたシート束は、排出ローラ17bによって、装置ハウジング11の外側に設けられた積載トレイ17cに排出される。
第3処理部B3は、第3排紙パス13cから送られてくるシートを、搬送方向に直交するシート幅方向に所定量オフセットさせて集積するグループと、オフセットさせることなく集積するグループとに区分けするジョグ仕分けを行う。ジョグ仕分けしたシートは、装置ハウジング11の外側に設けられた積載トレイ18に排出され、オフセットされたシート束とオフセットされないシート束とが積み上げられる。
図3は、第2処理部B2の全体構成を概略的に示している。上述したように、第2処理部B2は、第2排紙パス13bから搬入され、集積して部揃えしたシート束に折り処理を施す折り処理装置Fと、折り処理前のシート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット17aとを備える。図示される綴じ処理ユニット17aは、ステープル針を打ち込んでシート束を綴じるステープラ装置である。
折り処理装置Fにシートを搬入するために、第2排紙パス13bにシート搬送路20が接続されている。第2排紙パス13bからシート積載トレイ21に搬送されるシートの搬送方向に関して、シート搬送路20の下流側には、シート搬送路20の一部を構成するシート積載トレイ21が、折り処理するシートを位置決めして積載するために設けられている。シート積載トレイ21の直ぐ上流側には、シート搬送路20を挟んで綴じ処理ユニット17aとその針受け部17dとが対向位置に設けられている。
シート積載トレイ21の一方の側には、折り回転体対としての折りローラ対22が、前記シート積載トレイに積載されるシート又はシート束の一方の面に対向するように配設されている。折りローラ対22は、互いにローラ面を圧接させた一対の折りローラ22a、22bからなり、その圧接部であるニップ部22cがシート積載トレイ21に向けて配置されている。折りローラ22a、22bは、シート積載トレイ21に上方の上流側から下方の下流側へ搬入されるシートの搬入方向に沿って上流側と下流側に、それぞれシート積載トレイ21との間隔を略等しくして並置されている。折りローラ22a、22bは、シートに当接する面が回転軸線方向において複数に分割されていない通しのローラである。なお、本発明において、前記折り回転体対の回転部は、本実施形態の折りローラ22a、22bに限定されず、回転ベルトなどで構成することができる。更に、折りローラ対22は、各折りローラ22a、22bの軸方向に沿ってそれぞれ複数の折りローラ(回転体)を直列に連続配置して構成することができる。
折りローラ22a(第1回転体)は、図3に示すように、そのローラ周面が、回転軸22a1の回転軸心を中心に半径R1が一定である第1ローラ面22a2(第1の周面)と、回転軸22a1の回転軸心からの距離が前記第1ローラ面22a2の半径R1より小さい第2ローラ面22a3(第2の周面)とを有する。折りローラ22b(第2回転体)は、そのローラ周面が、回転軸22b1の回転軸心を中心に半径R1が一定である第1ローラ面22b2と、回転軸22a1の回転軸心からの距離が前記第1ローラ面22b2の半径R1より小さい第2ローラ面22b3とを有する。第1ローラ面22a2、22b2は、通常のローラ面と同様に、摩擦係数が比較的高いゴム材料等で形成されており、両者は圧接してニップ部22cを形成する。これに対し、第2ローラ面22a3、22b3は、摩擦係数が第1ローラ面22a2、22b2より小さいプラスチック樹脂材料等で形成されている。
折りローラ22a、22bの回転軸22a1、22b1は、共通のモータである折りローラモータ61(図20)によって回転駆動される。従って、折りローラ22a、22bは同期して回転し、第1ローラ面22a2、22b2及び第2ローラ面22a3、22b3の回転位置は常に同期される。
シート積載トレイ21を挟んで折りローラ対22の反対側には、突き出し部材としての折りブレード23が配置されている。折りブレード23は、その先端を折りローラ対22のニップ部22cに向けて、ブレードキャリア24に担持されている。ブレードキャリア24は、後述するカム部材25によってシート積載トレイ21を略直角に横断する向きに、即ち第2排紙パス13bからシート積載トレイ21に搬送されるシートの搬送方向と交差する向きに、走行可能に設けられている。
図3における前後方向、即ち前記折りローラの軸線方向に、ブレードキャリア24を挟んでその両側には、一対の互いに鏡面対称の偏心カムからなるカム部材25(図中には、一方のみを表示)が対向位置に設けられている。カム部材25は、その偏心位置に設けられた回転軸25aを中心に、駆動モータ等の駆動手段によって回動する。カム部材25には、その外周縁に沿ってカム溝25bが形成されている。
ブレードキャリア24には、カムフォロワとして、カム溝25bに摺動自在に嵌合するカムピン24cが設けられている。
ブレードキャリア24は、駆動モータによりカム部材25を回転させるとシート積載トレイ21に接近又は離反する向きに往復走行する。これによって、図3に示すように、折りブレード23の先端がシート積載トレイ21により形成されるシート搬送路に進入していない位置と、折りローラ対22のニップ部22cに挟まれる最大突き出し位置との間で、前記両位置を結ぶ突き出し経路に沿って、折りブレード23を直線状に進退自在に移動させることができる。ここで折りブレード23の先端がシート積載トレイ21により形成されるシート搬送路20に進入していない位置は、折りブレード23のホームポジションであり、シート処理装置Bの電源投入時などに後述するイニシャライズ制御によって戻される位置である。
シート積載トレイ21の下端には、搬入されたシートの搬送方向の先端を当接させて規制するための規制ストッパ26が配置されている。規制ストッパ26は、シート昇降機構27によって、シート積載トレイ21に沿って昇降可能に設けられている。
本実施形態のシート昇降機構27は、シート積載トレイ21の裏側で折りブレード23がホームポジションに位置する時のブレードキャリア24の下方に配置され、シート積載トレイ21に沿ってその上端及び下端付近に配置された一対のプーリ27a、27bと、前記両プーリに巻き掛けられた伝動ベルト27cとからなるコンベアベルト機構である。規制ストッパ26は、伝動ベルト27c上に固定されている。駆動側のプーリ27a又は27bを規制ストッパモータ63(図20)により回転させることによって、規制ストッパ26が、図3に示す下端位置と所望の高さ位置との間を昇降し、それによりシート積載トレイ21に沿ってシート又はシート束を移動させることができる。
また、本実施形態の折り処理装置Fは、シート積載トレイ21に搬入されるシートの側縁を揃えて整合させるためのシート側部整合機構を更に備えている。このシート側部整合機構は、図4に示すように、シート積載トレイ21のシート幅方向(シート搬送方向と直交する方向)の両側に対称に配置された一対の整合板28a、28bを有する。なお、図4は折り処理装置Fを上方から見た平面模式図である。
整合板28a、28bは、整合板モータ65(図20)を正転、又は、逆転させることによってシート幅方向に相対的に接近、又は、離間するように移動可能に保持されている。シート積載トレイ21に搬送され、先端が規制ストッパ26に突き当たったシートに対し、整合板28a、28bを移動させてシートの両端部に当接させることでシートの幅方向の位置が整合される。
また整合板28a、28bの周囲には、整合板28a、28bのそれぞれがシート幅方向において最大シート幅よりも外側の位置であるホームポジションに位置することを検出する光センサ等の整合板センサ66(図20)が設けられている。整合板28a、28bは、シート処理装置Bの電源投入時などに後述するイニシャライズ制御によってホームポジションに戻される。
<内三つ折り処理>
本実施形態のシート処理装置Bは、折り処理装置Fによってシート搬送路となるシート積載トレイ21に搬送されたシートを内三つ折り処理することが可能となっている。内三つ折り処理とは、1回目の折り処理によってシートを二つ折りし、そのシートに対して最初の折り位置とは異なる箇所で2回目の折り処理をするときに、1回目の折り処理によって折られたシートの一方側の端部が2回目の折り処理によって折られたシートの内側に折り込まれるようにして三つ折りする処理である。以下、内三つ折り処理の概略動作について、図5乃至図11を参照して説明する。図5乃至図11は内三つ折り処理を実行したときのシートSの流れに沿った各部の動きを断面模式図で示している。
本実施形態のシート積載トレイ21は鉛直方向に対して傾いて形成されており、シートSは一方側の面がシート積載トレイ21を形成するガイド面21aにガイドされながらシート先端S1を下にシート後端S2が上になって落下するように搬送され、シート先端が規制ストッパ26に付き当てられて停止する(図5(a))。このとき、規制ストッパ26の位置は、シート先端S1が突き当てられたシートSへの、1回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置となるように配置されている。折りブレード23は、シート積載トレイ21のガイド面21aの側から、折りローラ対22に向かってシートSを突き出す位置に配置されている。言い換えると、シート積載トレイ21のガイド面21aと折りローラ対22とは、シートSを挟んで対応する位置となるように配置されている。
この状態で前述した整合板28a、28bによってシート幅方向の位置を整合した後、折りブレード23を動作させてシートSを2つ折りにするとともに、その折り部を折りローラ対22のニップ部22cへ突き出す(図5(b))。前記折りブレード23の突き出し動作と同期して折りローラ対22及び排出ローラ17bを正転駆動してシートSを折りローラ対22及び排出ローラ17b側に引き込む方向(第1方向)に搬送する。これによりシートSは折りローラ対22のニップ部22cにより押圧されて1回目の折り処理が行われる(図6(a))。
次に2回目の折処理を行うために、1回目の折り処理が行われたシート後端S2が所定位置に達した時点でシート搬送を停止し(図6(b))、折りローラ対22及び排出ローラ17bを逆転駆動してシートを上記引き込む方向と反対の方向(第2方向)にスイッチバック搬送する。前記シート後端S2は、シートを内三つ折り処理するときに、2回目の折り処理によって折られたシートの内側に折り込まれる端部(以下「折込端部」という)となる。そして、スイッチバック搬送処理をするときに、シートの折込端部S2付近をL字形状の押圧ガイド部材30によって下方(シート先端S1があるシート積載トレイ21の方向)へ押し下げ(図7(a))、かつ押圧ガイド部材30によって再びシート積載トレイ21の規制ストッパ26が配置されている方向に搬送されるシートSをガイドする(図7(b))。なお、この押圧ガイド部材30の構成及び動作については後で詳細に説明する。
スイッチバック搬送によりシートSの先端が予めシート受け入れ位置に移動している規制ストッパ26に到達すると(図8(a))、押圧ガイド部材30をシート積載トレイ21のガイド面21aからシート搬送路20側に少し突出させた位置へ移動させ(図8(b))、規制ストッパ26を移動させて2回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置へ移動させる(図9(a))。そして、移動完了後に押圧ガイド部材30を退避位置に移動させる(図9(b))。
次に再度折りブレード23を動作させてシートSを折りローラ対22のニップ部22cに突き出す(図10(a))。このとき、折りブレード23の上部に配置された突き出しガイド部材であるブレードガイド部材40が突出することによってシートの折込端部S2が前記ニップ部22cに押し込まれるようにガイドされる(図10(b))。なお、このブレードガイド部材40の構成及び動作についても後で詳述する。
折りブレード23の突き出しにより折りローラ対22へ送られたシートSは、ニップ部22cを通過することで2回目の折り処理が施され(図11(a))、内三つ折りされたシートSが排出ローラ17bによって排出される(図11(b))。
<押圧ガイド部材>
次に、押圧ガイド部材30(ガイド部材)について、図12乃至図14を参照して説明する。なお、図12は折り処理装置Fについて、押圧ガイド部材30を露出させた状態の斜視図であり、図13は押圧ガイド部材30の回動軌跡と他の部材との関係を示す図である。図14は押圧ガイド部材30の動作説明図である。
<押圧ガイド部材の形状>
押圧ガイド部材30は、1回目の折り処理が実行されたシートをスイッチバック搬送する際に、シートの折込端部S2(一端部)付近に当接することにより、シートの折込端部S2をシート積載トレイ21における該シートの他端部が位置する側へ案内するものである。
押圧ガイド部材30は、図12(及び図4参照)に示すように、シート積載トレイ21のガイド面21aにガイドされたシートSを挟んで、折りローラ対22が配置されている側と反対側に配置されている。そして、本実施形態ではシート幅方向に配置された支持部材である回動軸31に略等間隔で3個並んで取り付けられている。両側の2個はシート積載トレイ21を搬送されるシートSの両端部に当接し得る位置に配置され、中央の1個は搬送されるシートに対して幅方向略中央に当接し得る位置に配置されている。
押圧ガイド部材30は、押圧ガイドモータ33の駆動力によって回動可能に構成されている。具体的には、回動軸31が駆動ベルト等の駆動伝達部材32を介して押圧ガイドモータ33に連結しており、押圧ガイドモータ33の駆動力によって回動軸31が回動し、これと一体的に3個の押圧ガイド部材30が回動する。
押圧ガイド部材30は、図13に示すように、回動軸31を中心に回動可能な回動部30aと、スイッチバック搬送されるシートSに当接しガイドする第1ガイド面となるガイド部30bとを有し、回動部30aに連続してガイド部30bが略直角に連結した断面L字形状の部材で構成されている。そして、回動部30aとガイド部30bとの間、すなわち回動部30aの先端であるL字形状の角部はシートSを押圧する押圧部30cとして形成されている。
押圧ガイド部材30はガイド面21aに切欠を形成し、そこから露出するように設けられている。そして、シートSがシート積載トレイ21に搬入されるときは退避位置に退避している(図5(a)参照)。この退避位置(第1位置)は、画像形成装置Aから搬送されてシート搬送路20を通ってシート積載トレイ21に向かうシートの移動を妨げないために、回動部30aがシート積載トレイ21のガイド面21aと略同一面となる位置か、ガイド面21aよりもシート搬送路20から退避した位置に設定される。退避位置を回動部30aがシート積載トレイ21のガイド面21aと略同一面となる位置に設定することで、回動部30aがガイド面21aの一部として機能し、シート積載トレイ21に搬入されるシートをガイドするガイド面として作用させることができるため、ガイド面21aに形成された上記切欠にシートが引っ掛かることを抑制することができる。ここでいうガイド面21aと略同一面となる位置は、回動部30aとガイド面21aとが完全に同一の面となる構成の他に、回動部30aとガイド面21aとが公差の範囲でずれている構成も含まれる。
<回動中心の位置>
本実施形態の押圧ガイド部材30の回動中心となる回動軸31は、図13に示すように、折りローラ対22のニップ部22cと折りブレード23とを結ぶニップ線L1よりも、シートSがシート積載トレイ21に搬入される搬送方向における上流側に配置され、かつ、シート積載トレイ21のガイド面21aよりも、折りローラ対22が配置されている側と反対側に配置されている。さらに、本実施形態の回動軸31は、折りローラ22a、22bのうち、回動軸31に近い側にある折りローラ22aの回転軸22a1を通り、前記ニップ線L1と平行な回転軸線L2よりも前記搬送方向の下流側に配置されている。
そして、回動部30aは押圧部30cがシートSをスイッチバック搬送される側へ押圧する方向に回動するように設定されている。
したがって、1回目の折り処理が実行されたシートSがスイッチバック搬送される際に、図14(a)に示すように、退避位置にある押圧ガイド部材30が回動すると、図14(b)に示すように、押圧部30cがシートの折込端部S2を折込端部S2の上方から下方へ向けて押し下げる。これにより、折込端部S2はスイッチバック搬送されながらシート積載トレイ21の1回目の折り処理を行う前にシート積載トレイ21にシートSを受け入れたシート搬送方向の下流側(下方)へと案内される。
さらに図14(c)に示すように、押圧部30cがガイド面21aの位置まで回動すると、押圧部30cはシートに当接してからシートの折込端部S2をニップ部22c側からガイド面21a側へ引き込むように押し下げるとともに、シート積載トレイ21の規制ストッパ26が配置されている方向へ案内するようにガイドする。このため、仮にシートの折込端部S2が上方へカールしていたとしても、シートはシート積載トレイ21を上方へ向かって進んでいくことはなく、確実に下方へ向かって搬送される。
<回動部の回動領域>
本実施形態の押圧ガイド部材30の回動部30aの長さ、すなわち回動支点である回動軸31から押圧部30cまでの長さは、図13に示すように、2個の折りローラ22a、22bのうち、回動軸31に近い側の折りローラ22aにおける第1ローラ面22a2までの最短距離よりも長く、第2ローラ面22a3までの最短距離よりも短くなるように設定されている。
上記のように回動部30aの長さを第1ローラ面22a2までの最短距離よりも長く設定し、且つ、押圧ガイド部材30を退避位置からシート搬送路20側に回動させる際に、折りローラ対22の第2ローラ面22a3、22b3を回動部30aと対向する位置に位置させることで、回動部30aを折りローラ対22に干渉させることなく押圧ガイド部材30を回動させることができる。そして回動部30aは、折りローラ22aの第1ローラ面22a2までの最短距離よりも長いため、回動部30aが第1ローラ面22a2までの最短距離より短い構成と比較して、スイッチバック搬送されるシートに対して押圧部30cをニップ部22cにより近い位置で当接させることができる。このため、シートをシート積載トレイ21へ安定的に案内することができる。
ここで押圧ガイド部材30の押圧部30cが折りローラ対22によってスイッチバックされているシートに当接し、シートの折込端部S2をシート積載トレイ21における該シートの他端部が位置する側へ案内する位置をガイド位置(第2位置)とする。このガイド位置は、第1ローラ面22a2の回転軌跡と第2ローラ面22a3の回転軌跡との間の領域の外部に設定される。このような構成により、押圧ガイド部材30がシートに当接してシートを案内する際に、シートをスイッチバックさせるために回転する折りローラ22aの第1ローラ面22a2と押圧ガイド部材30とが干渉することを防止することができる。つまり押圧ガイド部材30は、退避位置からガイド位置に回動する際に、第1ローラ面22a2の回転軌跡と第2ローラ面22a3の回転軌跡との間の領域に進入し、該領域の外部に位置するガイド位置においてシートに当接する。なお、押圧ガイド部材30の退避位置も、第1ローラ面22a2の回転軌跡と第2ローラ面22a3の回転軌跡との間の領域の外部に位置する。
なお、本実施形態では、押圧ガイド部材30の押圧部30cがガイド位置において折りローラ対22によってスイッチバックされているシートに当接し、且つ、シートを下方に押圧することにより、シートを案内する構成である。しかしながら、少なくとも押圧ガイド部材30が退避位置からガイド位置に移動する際に折りローラ22aの移動軌跡で規定される上記領域に進入し、且つ、上記領域の外部のガイド位置においてシートに当接してシートを上述した位置に案内する構成であれば、シートをシート積載トレイ21へ安定的に案内する効果を得ることができる。
また回動部30aを長くする場合、回動した押圧ガイド部材30が折りブレード23と干渉しないようにするには回動軸31をシート搬送方向で折りブレード23から離れた位置に配置しなければならなくなる。そうすると、結果として回動軸31は折りローラ対22からも離れた位置に配置しなければならなくなる。この点、本実施形態にあっては、前述したように、回動軸31をシート搬送方向においてニップ線L1と回転軸線L2との間に配置するように構成しているため、回動部30aの長さを無用に長くすることなく、押圧部30cがスイッチバック搬送されるシートを押圧する位置をよりニップ部22cに近づけることができる。
また、本実施形態の押圧ガイド部材30は、図13に示すように、ガイド部30bが回動部30aの回動軌跡L3の内側にあって、その領域外に突出しない形状となっている。これによって前述したように長く構成した回動部30aを回動してもガイド部30bが折りローラ対22と干渉することがない。
上記のようにして1回目の折り処理が行われたシートをスイッチバック搬送する際に、押圧ガイド部材30によってシートをガイドしながらシート積載トレイ21に戻す。シートが規制ストッパ26に当接してスイッチバック搬送が完了した後は、押圧ガイド部材30は、ガイド面21aよりも少しシート搬送路20側に突出した位置へ移動させる(図8(b)参照)。
その後、規制ストッパ26を上昇させて2回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置となるようにシートを逆搬送する。このとき、押圧ガイド部材30は、ガイド面21aよりもシート搬送路20側に少し突出した位置に位置するため、シートSは押圧ガイド部材30の回動部30aにガイドされてガイド面21aに形成された押圧ガイド部材取付用の切欠等に引っかかることなく搬送される(図9(a)参照)。シートの2回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置に移動した後、押圧ガイド部材30は退避位置に戻される。
<折りローラ対と押圧ガイド部材の位置制御>
次に、折りローラ対22と押圧ガイド部材30の位置制御について説明する。
図23は、折り処理装置Fにおける押圧ガイド部材30の周囲をシート積載トレイ21のガイド面21aの背面側(シート搬送路20とは反対側)から見た斜視図である。図24は、折りローラ対22と押圧ガイド部材30の断面概略図である。図23(a)、図24(a)は、押圧ガイド部材30が退避位置に位置する状態を示す。図23(b)、図24(b)は、押圧ガイド部材30がガイド位置に位置する状態を示す。
図23、図24に示す様に、折り処理装置Fは、押圧ガイド部材30が退避位置又はガイド位置に位置することを検出する押圧ガイド位置検出ユニット90を有する。押圧ガイド位置検出ユニット90は、押圧ガイド部材30と同期して回転する二つのフラグ90a、90bと、フラグ90a、90bの周囲に配置された二つの光センサ90c、90dから構成される。
フラグ90aは、三つの押圧ガイド部材30のうち、シート幅方向の中央部に位置する押圧ガイド部材30に取り付けられている。光センサ90cは、押圧ガイド部材30が退避位置に位置する場合にフラグ90aを検出する位置に配置されている。光センサ90cは、フラグ90aを検出すると、制御部60(図20)に対して検出信号を出力する。つまりフラグ90aと光センサ90cは、押圧ガイド部材30が退避位置に位置することを検出する検出部(第1検出部)である。この退避位置は、押圧ガイド部材30のホームポジションであり、押圧ガイド部材30はシート処理装置Bの電源投入時などに後述するイニシャライズ制御によって退避位置に戻される。なお、本実施形態では、光センサ90cとして透過型のフォトトランジスタを使用するものの、他の透過型の光センサや反射型の光センサを使用する構成としてもよい。
フラグ90bは、シート幅方向におけるシートの搬送領域の外側の位置において、回動軸31に軸支されている。光センサ90dは、押圧ガイド部材30がガイド位置に位置する場合にフラグ90bを検出する位置に配置されている。光センサ90dは、フラグ90bを検出すると、制御部60に対して検出信号を出力する。つまりフラグ90bと光センサ90dは、押圧ガイド部材30がガイド位置に位置することを検出する検出部(第3検出部)である。なお、本実施形態では、光センサ90dとして透過型のフォトトランジスタを使用するものの、他の透過型の光センサや反射型の光センサを使用する構成としてもよい。
制御部60は、押圧ガイド部材30をガイド位置から退避位置に移動させる場合、押圧ガイドモータ33を正転(第1回転方向に回転)させる。これにより押圧ガイド部材30がガイド位置から退避位置に向かって回動する。そして制御部60は、光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信すると、押圧ガイドモータ33の駆動を停止させる。ここで押圧ガイドモータ33の駆動停止後も、回動軸31は慣性力により回転し、これに伴って押圧ガイド部材30やフラグ90a、90bも回動する。慣性力により回動するフラグ90bは、シート積載トレイ21のガイド面21aの背面側に設けられた規制部98に当接する。これにより回動軸31の回転が規制され、押圧ガイド部材30の退避位置での位置決めが行われる。なお、規制部98は、フラグ90bが当接する際の衝撃や振動を抑制するために、ゴム等の弾性体で形成されている。このようにして押圧ガイド部材30がガイド位置から退避位置に移動される。
また制御部60は、押圧ガイド部材30を退避位置からガイド位置に移動させる場合、押圧ガイドモータ33を逆転(第2回転方向に回転)させる。これにより押圧ガイド部材30が退避位置からガイド位置に向かって回動する。そして制御部60は、光センサ90dからフラグ90bの検出信号を受信すると、押圧ガイドモータ33の駆動を停止させる。ここで押圧ガイドモータ33の駆動停止後も、回動軸31は慣性力により回転し、これに伴って押圧ガイド部材30も回動する。慣性力により回動する押圧ガイド部材30は、シート積載トレイ21に設けられた規制部99に当接する。これにより回動軸31の回転が規制され、押圧ガイド部材30のガイド位置での位置決めが行われる。なお、規制部99は、押圧ガイド部材30が当接する際の衝撃や振動を抑制するために、ゴム等の弾性体で形成されている。このようにして押圧ガイド部材30が退避位置からガイド位置に移動される。
また折り処理装置Fは、折りローラ対22が後述するホームポジションに位置することを検出する折りローラ位置検出ユニット91(第2検出部)を有する。折りローラ位置検出ユニット91は、折りローラ22aの回転軸22a1に軸支され、フラグ91a1を有するフラグ保持ローラ91aと、フラグ保持ローラ91aの周囲に配置された光センサ91bから構成される。
フラグ保持ローラ91aは、折りローラ22aの回転軸22a1に軸支されているため、折りローラ22aと同期して回転する。光センサ91bは、折りローラ22aの第2ローラ面22a3と折りローラ22bの第2ローラ面22b3が互いに対向した状態で離間する位置であるホームポジションに位置する場合にフラグ91a1を検出する位置に配置されている(図24(a))。このホームポジションは、折りローラ対22が押圧ガイド部材30の回動の妨げにならない位置でもある。光センサ91bは、フラグ91a1を検出すると制御部60に対して検出信号を出力する。なお、本実施形態では、光センサ91bとして透過型のフォトトランジスタを使用するものの、他の透過型の光センサや反射型の光センサを使用する構成としてもよい。またフラグ91a1は、折りローラ22aの回転に同期して回転する構成であれば本実施形態の構成に限られず、例えば折りローラモータ61の駆動力を折りローラ対22に伝達するギアの側面にフラグ91a1を設ける構成や、当該ギアの回転軸にフラグ保持ローラ91aを設ける構成であってもよい。
<ブレードガイド部材>
上記のようにしてスイッチバック搬送されたシートの2回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置に移動した後、押圧ガイド部材30を退避位置へ移動させ、折りブレード23を動作させて2回目の折り動作を実行する。このとき、折りブレード23の上部に設けたブレードガイド部材40がシートの折込端部S2をガイドするように構成している(図10(b)参照)。
次に前記ブレードガイド部材40の構成及び動作について、図15乃至図19を参照して具体的に説明する。なお、図15はブレードガイド部材40の回動説明図であり、図16乃至図19はシートに対して2回目の折り処理を実行するときの折りブレード23及びブレードガイド部材40の動作を示す図である。
<ブレードガイド部材の構成>
ブレードガイド部材40は、シートSに2回目の折り処理を実行する際に、折りブレード23の突き出し方向に移動して、折りブレード23に対して1回目の折り処理によって形成された折り目側のシート端部、すなわちシート折込端部S2を前記突き出し方向にガイドして折りローラ対22のニップ部22cへガイドするものである。そのために、ブレードガイド部材40は、図15に示すように、シート後端に当接する当接部40aを有し、当接部の一方側端部には一部切欠を有する嵌合穴部40bが形成され、この嵌合穴部40bが基体部40eに形成された軸部40fに回動可能に嵌合している。また、当接部40aの他方側端部にはアーム部40cが一体的に設けられ、このアーム部40cの端部には係合突部40dが形成されている。そして、前記係合突部40dが、シート処理装置Bのフレームに形成された長孔50にスライド可能に係合している。この長孔50は、ブレードキャリア24の上方近傍においてシート積載トレイ21のガイド面21aと略平行に形成されている。
上記基体部40eは、ブレードキャリア24に対して該ブレードキャリア24の移動方向と平行な方向にスライド可能に取り付けられている。そして、基体部40eに形成された係止部40e1とブレードキャリア24に形成された係止部24aとの間に引張バネ51が取り付けられている。
ブレードキャリア24には前記基体部40eに当接して押圧可能な押圧突部24bが設けられている。この押圧突部24bはブレードキャリア24に回動可能に設けられ、回動軸に取り付けられた巻きバネ52によって図15の反時計回りに付勢されている。これにより、ブレードキャリア24がブレード突き出し方向に移動すると、押圧突部24bが基体部40eに当接して基体部40eを押圧し、ブレードガイド部材40がブレードキャリア24と一体的に移動する。なお、前記押圧突部24bに設けられた前記巻きバネ52は、いわゆるトルクリミッタとして作用し、押圧突部24bに所定以上の時計回り方向の力が加わると時計回りに回動するようになっている。
<折りブレードの移動方向に対する当接部の角度変化>
上記構成において、ブレードガイド部材40は、図15(a)に示すように、ブレードキャリア24がホームポジションにあるときは、引張バネ51に引かれて当接部40aが押圧ガイド部材30の回動支点となる回動軸31に当接した位置にある。この状態がブレードガイド部材40のホームポジション位置である。このとき、当接部40aはガイド面21aと略同一面となるように起立している。そして、ブレードガイド部材40は前記ホームポジション位置から、ブレードキャリア24がブレード突き出し方向に移動すると、押圧突部24bによって押圧されてブレードキャリア24とともに移動し、図15(b)に示すように、基体部40eの後端に起立形成された突当部40e2が回動軸31に当接するまで移動する。
上記のように、ブレードガイド部材40がブレード突き出し方向に移動すると、係合突部40dが長孔50にガイドされて下方へスライドし、当接部40aが軸部40fを中心に回動する。したがって、ブレードガイド部材40がホームポジションにある図15(a)の状態では当接部40aはブレードキャリア24の移動方向、すなわち折りブレード23の移動方向に対する角度が略直角となり、起立した状態にある。これが折りブレード23が突き出される方向にブレードキャリア24が移動するにしたがって、図15(b)に示すように、折りブレード23の突き出し方向の上流側へ倒れるように回動し、ブレードキャリア24の移動にしたがってその移動方向に対する当接部40aの角度が鋭角に変化するように構成されている。
また、図15(a)に示すように、当接部40aの回動軸となる軸部40fには、突部40f1が形成されている。一方、前記軸部40fと嵌合する嵌合穴部40bに形成された切欠は前記突部40f1の幅よりも広く形成され、ブレードガイド部材40は前記切欠の範囲で回動可能となっている。
上記構成において、ブレードキャリア24がホームポジションに移動すると、基体部40eが引張バネ51により引かれるが、このとき前記嵌合穴部40bの切欠面が前記突部40f1に当接し、当接部40aはそれ以上の回動が規制される。そのため、当接部40aが回動軸31に当接した状態でブレードガイド部材40はそれ以上の移動が規制され、当接部40aはホームポジションで起立状態を維持する。
また、本実施形態のブレードガイド部材40は、当接部40aとアーム部40cは断面でみると直線状の部材で構成され、かつ、当接部40aに対してアーム部40cは所定の角度をもって形成されている。これにより、ブレードガイド部材40がホームポジションにあるときに、当接部40aがガイド面21aと略同一面になるように構成しても、アーム部40cの係合突部40dが設けられている側の端部は、ガイド面21aよりも折りローラ対22がある側と反対側に離れた位置にある。このため、係合突部40dが係合する長孔50をガイド面21aよりも折りローラ対22がある側と反対側に離間して配置することができ、ガイド面21aと干渉しない位置に配置できる。したがって、ブレードガイド部材40がホームポジションにある状態では、当接部40aがシート積載トレイ21を搬送されるシートのガイド部として機能するように構成することが可能である。
<折りブレードとブレードガイド部材の動作>
次にシートに2回目の折り動作を実行するために、折りブレード23を動作させたときのブレードガイド部材40の動作について、図16乃至図19を参照して説明する。
図16(a)はブレードキャリア24がホームポジションにある状態であり、このときブレードガイド部材40もホームポジションの状態にある。なお、以下の説明では、前記ホームポジションの位置からブレードキャリア24が折りブレード23を折りローラ対22のニップ部22cへ突き出す方向を「突き出し方向」、前記ニップ部22c側からホームポジションへ戻す方向を「戻し方向」という。
上記ホームポジションにある時、折りブレード23もホームポジションに位置し、折りブレード23の先端はガイド面21aと略同一面もしくは、ガイド面21aよりも戻し方向側にあり、シート積載トレイ21にあるシートSから離間している。このため、ガイド面21aにガイドされてシート積載トレイ21を搬送されるシートがブレード先端に引っかかることはない。なお、折りブレード23の先端がガイド面21aよりも折りローラ22側に突出した状態でも、別のガイド部材によりシート積載トレイ21に搬送されるシートがブレード先端に引っかからなければ、ブレード先端はシート搬送路から退避していると言えるため、その位置をホームポジションとしてもよい。また、ブレードガイド部材40がホームポジションにあるときはブレードガイド部材40の当接部40aは回動軸31に当接した位置にある。このとき、押圧突部24bは基体部40eから離間している。
次に折りブレード23を突き出すために、カム駆動モータを駆動するとカム部材25が回転してブレードキャリア24を突き出し方向に移動させる。すると、押圧突部24bが基体部40eに当接し、ブレードガイド部材40がブレードキャリア24及び折りブレード23と一体的に突き出し方向へ移動する(図16(b))。このとき、折りブレード23の先端部は、ブレードガイド部材40の先端部よりも突き出し方向に突出するように構成されている。
ブレードキャリア24がさらに突き出し方向に移動すると折りブレード先端部が所定量突出し、図17(a)に示すように、1回目の折り処理がされ、2回目の折り位置が折りブレード23と対向して、シート積載トレイ21に停止しているシートSに折りブレード23の先端が当接する。このとき、前述したように折りブレード23の先端がブレードガイド部材40よりも突き出し方向へ突出しているために、シートSの折り位置にはブレードガイド部材40よりも折りブレード23が先に当接する。このため、折りブレード23の突き出しにより、シートの折り位置に対向している折りブレード先端がシートの折り位置からズレることなく的確に当接し、正確な折り位置で折り処理が実行される。
なお、前記折りブレード先端は、前記ブレードガイド部材40に対して必ずしも突出していなくても、突き出し方向においてブレードガイド部材40と同じ位置にあればブレード先端がシートの折り位置に当接するときのズレを抑制することができる。
上記状態でブレードキャリア24が突き出し方向に移動すると、折りブレード23によってシートSの2回目の折り位置が折りローラ対22のニップ部22cへ向けて突き出される。これと同時に、ブレードガイド部材40の当接部40aが1回目の折りがなされたシートの折込端部S2に当接し、この折込端部S2を前記ニップ部22cへと押し出すようにガイドする(図17(b))。
上記のように、ブレードガイド部材40がシートの折込端部S2をニップ部22cへとガイドするために、シートの折込端部S2はめくれることなくニップ部22cへと向かうようになる。また、ニップ部22cへ近づくと突き出されたブレードガイド部材40は折りローラ22a、22bの外周面と干渉するおそれがある。このとき、本実施形態のブレードガイド部材40は、前述したように突き出し方向に移動するにしたがって突き出し方向に対する当接部40aの角度が鋭角に変化する(図17(a)の状態から図17(b)の状態へ変化)。このため、当接部40aはよりニップ部22cの近傍へ進入することができ、シートの折込端部S2をニップ部へ確実にガイドすることができる。
ブレードキャリア24がさらに突き出し方向へ移動し、図17(b)のように、突当部40e2が回動軸31に当接すると、ブレードガイド部材40はそれ以上突き出し方向への移動が規制される。なお、ブレードガイド部材40が最も突き出し方向に移動した状態で、ブレードガイド部材40の先端(突き出し方向に対して折りローラ対22側の端部)は、折りローラ22aと折りローラ22bのシート積載トレイ21側の外周を結ぶ接線(2つの折りローラ22a、22bの)よりもニップ部22c側に突出している。一方、カム部材25の回転によりブレードキャリア24が突き出し方向へ押し出されると、図18(a)に示すように、押圧突部24bは巻きバネ52に一定以上の力がかかるために巻きバネ52の付勢力に抗して時計回りに回転し、基体部40eの下部に潜り込む。これにより、押圧突部24bはブレードガイド部材40を押圧しなくなり、ブレードガイド部材40は停止したまま、折りブレード23のみが突き出し方向へ移動してブレード先端が最大に突出してシートSをニップ部22cへと突き出す位置へ移動する。このとき折りブレード23の先端はブレードガイド部材40の当接部40aの先端よりも大きく突出する。すなわち、前記突き出す位置におけるブレード先端から当接部先端までの距離は、前記シート積載トレイ21に停止しているシートSに折りブレード23の先端が当接する位置のときのブレード先端から当接部先端までの距離よりも大きい。これにより、シートは2回目の折り位置で折られた状態で回転する折りローラ対22のニップ部22cへ確実に引き込まれ、かつ、シート先端S1もニップ部22cへと引き込まれて三つ折り状態となる。
なお、前記折りブレード23がシートを突き出しているとき、すなわち折ブレード先端が前記シート積載トレイ21に停止しているシートSに折りブレード23の先端が当接する位置から前記突き出す位置に移動中にブレードガイド部材40に対して戻し方向へ大きな負荷がかかった場合、例えば複数枚のシートを重ねた状態で折り処理する場合等でシートの剛性が高い場合は折処理時にブレードガイド部材40に大きな負荷がかかる。この場合、一定以上の負荷がかかると、ブレードガイド部材40は基体部40eの底面に巻きバネ52の付勢力で圧接している押圧突部24bとの摩擦力に抗して折りブレード23に対して戻し方向へ相対的に移動可能である。これにより、シートの折り処理時にブレードガイド部材40に大きな負荷がかかった場合にブレードガイド部材40が破損することがない。
折りブレード先端が前記前記突き出す位置に至った後、さらにカム部材25が回転すると、ブレードキャリア24は折りブレード23と共に戻し方向に移動する(図18(b))。このとき、前述したように押圧突部24bは巻きバネ52の付勢力によってブレードガイド部材40の基体部40eに圧接しているため、押圧突部24bと基体部40eの底面との摩擦力によりブレードガイド部材40もブレードキャリア24と一体的に、すなわち折りブレード23と同時に戻し方向へ移動する。
さらにカム部材25が回転してブレードキャリア24が戻し方向に移動すると、ブレードガイド部材40の当接部40aが回動軸31に当接し、ブレードガイド部材40がホームポジションに戻る。そして、ブレードガイド部材40はそれ以上戻し方向への移動が規制される(図19(a))。さらにカム部材25が回転すると、ブレードガイド部材40は移動しない状態で折りブレード23のみが戻し方向に移動してホームポジションへと戻る(図19(b))。
上記のように、ブレードキャリア24が戻し方向に移動すると、折りブレード23とブレードガイド部材40は同時に戻し方向に移動し、かつ、ブレードガイド部材40はブレードキャリア24及び折りブレード23がホームポジションに戻る前にホームポジションに戻る。すなわち、ブレードガイド部材40は折りローラ対22及び排出ローラ17bによって引き込まれるシートから折りブレード23よりも早く退避する。このため、前記排出ローラ17b等によって引き込まれるシートSのブレードガイド部材40による搬送負荷は軽減される。
<ブレードガイド部材と押圧ガイド部材の配置関係>
本実施形態にあっては、前記ブレードガイド部材40は、折り処理装置Fの平面模式図である図4に示すように、シート幅方向の所定位置に2個配置している。本実施形態の折りブレード23は突き出す側のシート幅方向に略等間隔をもって突き先端部23aが4箇所突出形成されている。この突き先端部23aがシートを突き出すことにより、シートが折りローラ対22のニップ部22cへと突き出されて折り処理が実行される。そして、ブレードガイド部材40は前記4個の突き先端部23aのうち、両側の突き先端部23aの上方に配置されている。したがって、折りブレード23によって突き出されるシートSは、幅方向の両側においてブレードガイド部材40によって折込端部S2がガイドされる。
ブレードガイド部材40は、シートの折込端部S2をニップ部22cへガイドするためには4箇所形成された突き先端部23aのすべての上方に配置されるのが望ましいが、すべてに配置すると部品点数が増加してしまう。これに対して本実施形態では前述のようにブレードガイド部材40をシート幅方向の両端部側に形成された2箇所の突き先端部23aの位置に配置したために、部品点数を少なくすることができる。そして、2回目の折り処理の際に折りブレード23によって押し出されるシートの折込端部S2は、シート幅方向の中央部よりも端部付近がめくれ易いため、この部分をブレードガイド部材40によってニップ部方向へガイドすることにより、前記めくれを効果的に防止することができる。
なお、前記2個のブレードガイド部材40はシート幅方向の両端部ではなく、それよりも少し中央よりに形成された突き先端部23aの上方に配置されている。これは、突き先端部23aでシートを突き出すときに、シートの幅方向端部よりも少し中央よりを突いたほうが効果的であり、ブレードガイド部材40は前記突き先端部23aの位置に対応して配置されているためである。
上記ブレードガイド部材40の位置に対し、本実施形態の押圧ガイド部材30は前記2個のブレードガイド部材40よりもシート幅方向の外側に配置されている。具体的には、2個の押圧ガイド部材30は、それぞれ折り処理装置Fで処理できる最小サイズのシートの幅と略同じ間隔をもって配置され、前記最小サイズシートを折り処理するときに、シートの幅方向両端を押圧、ガイドできる位置に配置されている。なお、本実施形態にあっては、シートの両端を押圧、ガイド可能な2個の押圧ガイド部材30の他にシート幅方向中央を押圧、ガイド可能な押圧ガイド部材30が設けられており、合計3個の押圧ガイド部材30が設けられている。より具体的には、本実施形態に於ける折り処理装置Fで処理できる最小サイズのシートはA4であり、一般的なA4サイズのシートの短手方向の幅の長さは210mmである。シートの幅方向の両端を押圧、ガイド可能な2個の押圧ガイド部材30はシート幅方向の長さが18mmに形成されており、この2個の押圧ガイド部材30のそれぞれの外側の端部を直線で結んだ長さはA4サイズのシート幅よりも長い226mmであり、A4サイズのシートの幅方向の端部は押圧ガイド部材30の面の幅方向の中央に近い一部に片側10mmずつかかる。折り処理装置Fで処理できる最大サイズのシートはA3であり、一般的なA3サイズのシートの短手方向の幅の長さは297mmである。シートの幅方向の両端を押圧、ガイド可能な2個の押圧ガイド部材30のそれぞれの外側の端部を直線で結んだ長さを最小サイズのシート幅より長く設定することで、最大サイズのシートの端部に対してもガイドの効果を持たせることができる。
1回目の折り処理を実行したシートをフィードバック搬送するときに、前述したように押圧ガイド部材30によってシートの折込端部S2を押圧してシート積載トレイ21へ戻るようにガイドするときに、シート幅方向の両端部を押圧してガイドすることがめくれ防止に効果的である。このため、2個の押圧ガイド部材30はブレードガイド部材40よりもシート幅方向の外側に配置している。本実施形態ではシート幅方向両側に配置される押圧ガイド部材30は最小サイズシートの幅と略同じ間隔を隔てて配置され、ブレードガイド部材40はそれよりも内側にあって最小サイズシートの幅よりも短い間隔をもって配置されている。
<折り処理装置のシステム構成>
次に、折り処理装置Fのシステム構成について説明する。
図20は、折り処理装置Fのシステム構成を示すブロック図である。図20に示す様に、折り処理装置Fは、CPU(不図示)やメモリ(不図示)やタイマー(不図示)から構成される制御部60を有する。
制御部60には、折りローラ対22を回転させる折りローラモータ61(第2モータ)、排出ローラ17bを回転させる排出ローラモータ62、規制ストッパ26を昇降させるシート昇降機構27を動作させる規制ストッパモータ63が接続されている。また制御部60は、カム部材25を駆動するカムモータ64、押圧ガイド部材30を回動させる押圧ガイドモータ33(第1モータ)、整合板28a、28bを移動させる整合板モータ65が接続されている。
また制御部60には、押圧ガイド部材30が退避位置に位置することを検出する光センサ90cと、ガイド位置に位置することを検出する光センサ90dが接続されている。また制御部60には、折りローラ対22がホームポジションに位置することを検出する光センサ91bと、整合板28a、28bがホームポジションに位置することを検出する整合板センサ66が接続されている。
<シートの折り処理制御>
次にシートの折り処理をするときの制御部60の制御について説明する。制御部60は、図21、図22に示すフローチャートの手順に従うように折りローラ対22を駆動回転させる折りローラモータ61、排出ローラ17bを駆動回転させる排出ローラモータ62、規制ストッパ26を昇降させるためのシート昇降機構27を動作させる規制ストッパモータ63の駆動を制御する。また、同様に制御部60はブレードキャリア24を動作させるためのカム部材25を駆動するカムモータ64、押圧ガイド部材30を回動させる押圧ガイドモータ33を駆動制御する。
図21及び図22はシートSがシート積載トレイ21に搬送され、シート先端が所定位置で停止している規制ストッパ26に突き当たり、1回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置にある状態から折り処理を実行するときの駆動制御手順を示すフローチャートである。
折り処理が実行されると、カムモータ64が駆動してブレードキャリア24が突き出し方向に移動し、折りブレード23がシートSの1回目の折り位置に当接してニップ部22cへと突き出す(S1)。これと同時に折りローラモータ61及び排出ローラモータ62が駆動して折りローラ対22及び排出ローラ17bが正転駆動する(S2)。前記各モータはパルスモータを用いており、モータが駆動するとその駆動パルス数がカウントされる。
カム部材25の回転により、折りブレード23はシートSの1回目の折り部を折りローラ対22のニップ部22cまで突き出す所定量突出すると、進行方向が逆転して戻し方向へ移動してホームポジションへと戻る(S3)。
上記折りブレード23の突き出しにより、折りローラ対22のニップ部22cへ突き出されたシートSは折りローラ対22で挟持搬送される間に折り処理がなされ、そのまま折りローラ対22とともにシート搬送手段を構成する排出ローラ17bによって搬送される。排出ローラ17bによってシートが挟持搬送されると(S4)、折りローラモータ61は折りローラ22a、22bが第2ローラ面22a3、22b3が対向したときに停止する(S4、S5)。これにより、折りローラ対22はシートをニップしなくなり、シートは排出ローラ17bによって搬送される。このとき、シートは摩擦係数が小さい第2ローラ面22a3、22b3によってガイドされながら排出ローラ17bによって搬送される。なお、本実施形態ではシートが排出ローラ17bまで搬送されたか、また折りローラ対の第2ローラ面22a3、22b3が対向したかはモータのパルスカウントにより判別しているが、他の構成、例えばシートSをセンサによって検出し、その検出結果に応じてモータの駆動を制御するようにしてもよい。
そして、搬送されるシートSの折込端部S2の位置が所定領域内に達したときに(S7)、排出ローラモータ62の駆動を停止してシート搬送を停止する(S8)。この所定領域は、シートSの折込端部S2が押圧ガイド部材30の回動軌跡L3とシート積載トレイ21のガイド面21aとの間の領域である(図14(a)参照)。前記領域内に折込端部S2があるようにシートSを停止させることにより、押圧ガイド部材30を回動したときに、押圧部30cによってシートSを確実にスイッチバック搬送する方向に押し付けることができ(図14(b)参照)、さらにはスイッチバック搬送される折込端部S2をガイド部30bによってガイドすることができる(図14(c)参照)。
シートSの折込端部S2を前記領域内に停止させた後、押圧ガイドモータ33を駆動して押圧ガイド部材30がガイド位置を介して図14(c)に示す位置へ至るように押圧ガイド部材30を回動させる(S9)。また、前記押圧ガイド部材30の回動とともに、規制ストッパモータ63を駆動して規制ストッパ26がスイッチバック搬送されるシートSを受け入れ可能な位置へ移動させる。
次に、制御部60は、上記のように押圧ガイド部材30が回動した後、排出ローラモータ62及び折りローラモータ61を逆転駆動する(S10)。これにより、排出ローラ17b及び折りローラ対22が逆回転してシートSがスイッチバック搬送される。このとき、前述したようにシートは押圧ガイド部材30によってガイドされるため、シートは搬送不良を生ずることなく、シート積載トレイ21の規制ストッパ26が配置されている方向へスイッチバック搬送される。
なお、制御部60は、退避位置に位置する押圧ガイド部材30をガイド位置に移動させる際、押圧ガイドモータ33を逆転させてから所定の時間内に光センサ90dからフラグ90bの検出信号を受信しない場合、押圧ガイド部材30がシートに引っ掛かって回動できない状況となっている可能性がある。この状況で折りローラモータ61が駆動すると、押圧ガイド部材30と折りローラ対22が干渉して破損が生じ得る。そこで制御部60は、このような場合に折りローラモータ61、及び、押圧ガイドモータ33の駆動を停止させてエラーを報知する。エラー報知の方法は、後述するイニシャライズ制御で説明する方法と同様である。このような状況は、折り処理が施されるシートの坪量が大きい場合(厚紙やシート束の枚数が多い場合)に、シートのコシが押圧ガイド部材30の回動力と同等以上の場合に生じ得る。
排出ローラモータ62及び折りローラモータ61を駆動してシートSをスイッチバック搬送し、折りローラ対22のニップ部22cを抜けたシートSが規制ストッパ26に当接するまで落下してスイッチバック搬送が完了すると(S11)、排出ローラモータ62及び折りローラモータ61の駆動を停止する(S12)。ここで、シートSのスイッチバック搬送の完了は、排出ローラモータ62及び折りローラモータ61の駆動パルス数をカウントしてシートSが所定量搬送されたことで判別するようにしてもよい。
次に押圧ガイドモータ33を駆動して押圧ガイド部材30をガイド面21aよりも少しシート搬送路20側に突出した位置(逆搬送ガイド位置)へ移動させる(S13)。このとき、押圧ガイド部材30をガイド位置(図14(c)参照)から逆搬送ガイド位置へ戻す速度は、押圧ガイド部材30を退避位置からガイド位置へ移動させるときよりも速い速度に設定されている。押圧ガイド部材30を退避位置からガイド位置へ移動させるときは、スイッチバック搬送するために停止しているシートSを押圧して向きを変えるために速度を落として回動させるのに対し、ガイド位置から逆搬送ガイド位置へ移動させるときは速く戻すことで次の動作を実行するタイミングを早めることができる。
次に、規制ストッパモータ63を駆動してシートSの2回目の折り位置が折りブレード23と対向する位置となるように移動させる(S14)。この状態でカムモータ64及び折りローラモータ61、排出ローラモータ62を駆動して2回目の折り動作を実行する(S15~S17)。
なお、本実施形態では各部材を駆動するモータを個別に設けたが、共通のモータを用いてクラッチ等により駆動を切り替えることで各部材を駆動することも可能である。
<イニシャライズ制御>
次に、押圧ガイド部材30、折りローラ対22、整合板28a、28b、折りブレード23を各々のホームポジションに位置させるイニシャライズ制御について、図25、図26に示すフローチャートを用いて説明する。制御部60は、イニシャライズ制御を、シート処理装置Bの電源投入時やジャムの解消時に実行する。
図25、図26に示す様に、制御部60は、まず押圧ガイド位置検出ユニット90の光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信しているか否かを判定する(S21)。制御部60が光センサ90cから検出信号を受信している場合、押圧ガイド部材30はホームポジションである退避位置に位置することを意味する。この場合、制御部60は、折りローラ位置検出ユニット91の光センサ91bからフラグ91a1の検出信号を受信するまで折りローラモータ61を駆動させる(S22、S23、S24)。これにより折りローラ対22が回転してホームポジションに移動する。
一方、ステップS1において、制御部60が光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信していない場合、押圧ガイド部材30は退避位置に位置しておらず、ガイド位置を含むシート搬送路20内のいずれかの位置に位置することを意味する。この状態は、例えば折り処理の途中でシート処理装置Bの電源がオフされた場合やジャムが発生した場合等に生じ得る。そこで制御部60は、押圧ガイドモータ33を正転させて、押圧ガイド部材30を退避位置に向かって回動させる(S25)。その後、制御部60は、押圧ガイドモータ33を正転させてから所定の時間内に光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信した場合、押圧ガイドモータ33の駆動を停止する(S26、S27、S28)。これにより押圧ガイド部材30が退避位置で停止する。その後、制御部60は、上述したステップS22~S24を実行し、折りローラ対22をホームポジションに移動させる。
またステップ27において制御部60が押圧ガイドモータ33を正転させてから所定の時間内に光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信しない場合、押圧ガイド部材30が折りローラ22aに干渉していることが想定される。即ち、図27(a)に示す様に、折りローラ22がホームポジションに位置せずに折りローラ22aの第1ローラ面22a2が押圧ガイド部材30の移動軌跡上に位置し、両者が干渉して押圧ガイド部材30の回動が妨げられていることが想定される。
ここで押圧ガイドモータ33の駆動力を回動軸31に伝達する不図示の駆動伝達機構にはトルクリミッタが設けられているため、上記干渉した状態で押圧ガイドモータ33を駆動し続けた場合に押圧ガイド部材30への駆動力の伝達は遮断される。従って、押圧ガイドモータ33が折りローラ22aを押圧して両者が破損する可能性は少ない。しかしながら、両者が干渉した状態では、押圧ガイド部材30をホームポジションに戻すことができない。
そこで図27(b)に示す様に、制御部60は、光センサ90dからフラグ90bの検出信号を受信するまで押圧ガイドモータ33を逆転させて、押圧ガイド部材30をガイド位置に移動させる(S29、S30、S31)。次に、制御部60は、折りローラ位置検出ユニット91の光センサ91bからフラグ91a1の検出信号を受信するまで折りローラモータ61を駆動させて、折りローラ対22をホームポジションに移動させる(S32、S33、S34)。この時、押圧ガイド部材30はガイド位置に位置するため、折りローラ22aの第1ローラ面22a2の回転軌跡上には位置せず、折りローラ22aは押圧ガイド部材30と干渉することなくホームポジションまで移動することができる(図28(a))。
次に、制御部60は、光センサ90cからフラグ90aの検出信号を受信するまで押圧ガイドモータ33を正転させる(S35、S36、S37)。この時、折りローラ対22はホームポジションに位置するため、押圧ガイド部材30は折りローラ22aと干渉することなくホームポジションまで移動することができる。これにより図28(b)に示す様に、押圧ガイド部材30がホームポジションである退避位置に移動する。
なお、ステップS30、S36において、制御部60が押圧ガイドモータ33を駆動させてから所定の時間内に光センサ90c、90dからフラグ90a、90bの検出信号を受信しない場合、次のことが想定される。即ち、光センサ90c、90dの故障や、押圧ガイド部材30が折りローラ22aの第1ローラ面22a2に食い込んで移動できない状態となっていることが想定される。そこで、この場合、制御部60は、押圧ガイドモータ33の駆動を停止させてエラー報知を行う(S38、S39、S40、S41)。
ここでエラー報知の方法は、ユーザがエラーを認識できる方法であれば特に限定しないものの、例えば次の方法が考えられる。即ち、例えば画像形成装置A、又は、シート処理装置Bに設けられ、ユーザが操作することで画像形成に関する設定やシート処理に関する設定を行う不図示の操作パネルのディスプレイ上にエラーの旨を表示する方法や、ネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器のディスプレイ上にエラーの旨を表示する方法が考えられる。
次に、制御部60は、整合板センサ66が整合板28a、28bを検出するまで、整合板モータ65を駆動させて、整合板28a、28bをホームポジションに移動させる(S42)。次に、制御部60は、カムモータ64を駆動させて、折りブレード23をホームポジションに移動させる(S43)。その後、制御部60はイニシャライズ制御を終了する。
なお、イニシャライズ制御において折りブレード23のホームポジションへの移動を最後に行うのは次の理由による。即ち、折りブレード23は、カム部材25の回転に伴って往復動するため、イニシャライズ制御の開始時の折りブレード23の位置によっては、カムモータ64を駆動させると折りブレード23の先端がシート積載トレイ21のガイド面21aよりもシートの搬送路20側に移動することがある。この場合、折りローラ対22や押圧ガイド部材30がホームポジションに位置していないと、折りブレード23がこれらの部材と干渉して破損するおそれがある。このような破損を抑制するため、折りブレード23のホームポジションへの移動をイニシャライズ制御の最後に行うことにしている。
<他の実施形態>
前述した実施形態では、押圧ガイド部材30をL字形状に形成する構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、押圧ガイド部材30の形状はL字形状に限られず、例えば棒状の部材で構成してもよい。
また、前述した実施形態では、折りローラ22bが外径が一定の円形外周面の第1ローラ面22b2と、それよりも外径が小さい第2ローラ面22b3を有する構成について説明した。しかしながら、折りローラ22bは、折りローラ22aの第1ローラ面22a2に圧接してニップ部を形成できる構成であれば、外径が一定のローラ、例えば円形ゴムローラ等で構成してもよい。
また、前述した実施形態では、シート積載トレイ21の下端に、搬入されたシートの搬送方向の先端を当接させて規制するための規制ストッパ26が配置され、規制ストッパ26は、シート昇降機構27によって、シート積載トレイ21に沿って昇降可能に設けられている例を示した。他の実施形態では、シート積載トレイ21の折りブレード23、折りローラ対22を挟んでシート搬送方向の上流側、下流側にシートを搬送するローラ対を配置しても良い。その場合、1回目の折り処理が施されたシートSはスイッチバック搬送される際に、シート積載トレイ21の折りブレード23、折りローラ対22を挟んでシート搬送方向の上流側、下流側のどちらにも戻すことができる。
20…シート搬送路
21…シート積載トレイ
21a…ガイド面
22…折りローラ対
22a…折りローラ(第1回転体)
22a2…第1ローラ面(第1の周面)
22a3…第2ローラ面(第2の周面)
22b…折りローラ(第2回転体)
22c…ニップ部
30…押圧ガイド部材(ガイド部材)
33…押圧ガイドモータ(第1モータ)
60…制御部
61…折りローラモータ(第2モータ)
90a…フラグ(第1検出部)
90b…フラグ(第3検出部)
90c…光センサ(第1検出部)
90d…光センサ(第3検出部)
91…ローラ位置検出ユニット(第2検出部)
A…画像形成装置
B…シート処理装置
F…折り処理装置

Claims (9)

  1. シートに折り処理を施すシート処理装置において、
    搬送されるシートをガイドするガイド面を有する搬送路と、
    周面までの半径が一定である第1の周面と、前記第1の周面の半径より小さい半径の第2の周面とを有する第1回転体と、
    前記第1回転体と同期して回転し、前記第1回転体の前記第1の周面に圧接してニップ部を形成する第2回転体であって、前記折り処理に際して前記搬送路に搬送されたシートを前記ニップ部で挟持しながら回転することでシートを第1方向に搬送して前記折り処理を施し、且つ、前記折り処理が施されたシートを前記ニップ部で挟持しながら回転することで前記第1方向と反対の第2方向にスイッチバックして搬送する第2回転体と、
    前記搬送路内において前記折り処理が施されて前記ニップ部によって前記第2方向に移動されているシートに当接し、該シートの一端部を前記搬送路における該シートの他端部が位置する側へ案内するガイド部材であって、前記ガイド面と略同一の面となる位置又は前記ガイド面よりも前記搬送路から退避した位置である第1位置と、前記搬送路内でシートに当接する第2位置との間を回動可能であり、前記第1位置から前記第2位置へ回動する際に前記第1の周面の回転軌跡と前記第2の周面の回転軌跡との間の領域に進入し、該領域の外部に位置する前記第2位置においてシートに当接するガイド部材と、
    を備えることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記ガイド部材が前記第1位置に位置することを検出する第1検出部と、
    前記第1回転体が前記領域内に位置する前記ガイド部材に接触しない位置に位置することを検出する第2検出部と、
    前記ガイド部材を駆動させる第1モータであって、第1回転方向に回転することで前記ガイド部材を前記第2位置から前記第1位置に回動させ、前記第1回転方向と反対の第2回転方向に回転することで前記ガイド部材を前記第1位置から前記第2位置に回動させる第1モータと、
    前記第1回転体を駆動させる第2モータと、
    前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記搬送路内に位置する前記ガイド部材を前記第1位置に移動させる際、前記第1モータを前記第1回転方向に回転させてから所定の時間内に前記第1検出部によって前記ガイド部材が前記第1位置に位置することが検出されない場合、前記第1モータを前記第2回転方向に回転させ、前記第2検出部によって前記第1回転体が前記接触しない位置に位置することが検出されるまで前記第2モータを回転させた後、前記第1モータを前記第1回転方向に回転させるモードを有することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記ガイド部材が前記第2位置に位置することを検出する第3検出部を備え、
    前記制御部は、前記モードにおいて、前記第1モータを前記第1回転方向に回転させてから所定の時間内に前記第1検出部によって前記ガイド部材が前記第1位置に位置することが検出されない場合、前記第3検出部によって前記ガイド部材が前記第2位置に位置することが検出されるまで前記第1モータを前記第2回転方向に回転させ、前記第2検出部によって前記第1回転体が前記接触しない位置に位置することが検出されるまで前記第2モータを回転させた後、前記第1モータを前記第1回転方向に回転させることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記第3検出部は、前記ガイド部材と同期して回動するフラグと、前記ガイド部材が前記第2位置に位置する時に前記フラグを検出する光センサを有し、
    前記ガイド部材が前記第2位置から前記第1位置に回動する際、前記フラグの回動を規制する規制部に前記フラグが当接することにより、前記ガイド部材の前記第1位置での位置決めが行われることを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 前記制御部は、前記モードにおいて、前記第1モータを前記第2回転方向に回転させてから所定の時間内に前記第3検出部によって前記ガイド部材が前記第2位置に位置することが検出されない場合、エラーを報知することを特徴とする請求項3又は4に記載のシート処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第1位置に位置する前記ガイド部材を前記第2位置に移動させる際、前記第1モータを前記第2回転方向に回転させてから所定の時間内に前記第3検出部によって前記ガイド部材が前記第2位置に位置することが検出されない場合、前記第2モータの駆動を停止させることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. 前記制御部は、前記シート処理装置の電源投入時において、前記ガイド部材が前記第1位置に位置し、且つ、前記第1回転体が前記接触しない位置に位置するように、前記第1モータと前記第2モータを制御することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  8. 前記シート処理装置は、前記折り処理が施されたシートの内側に該シートの前記一端部が位置するように、シートの複数箇所に前記折り処理を施すことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から送られたシートに折り処理を施す、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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