JP6283650B2 - シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP6283650B2
JP6283650B2 JP2015253414A JP2015253414A JP6283650B2 JP 6283650 B2 JP6283650 B2 JP 6283650B2 JP 2015253414 A JP2015253414 A JP 2015253414A JP 2015253414 A JP2015253414 A JP 2015253414A JP 6283650 B2 JP6283650 B2 JP 6283650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
folding
rotating
processing apparatus
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015253414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017114648A (ja
Inventor
一憲 遠藤
一憲 遠藤
松野 健一
健一 松野
征宏 小幡
征宏 小幡
裕二 功刀
裕二 功刀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to JP2015253414A priority Critical patent/JP6283650B2/ja
Priority to US15/348,007 priority patent/US10203644B2/en
Priority to US15/348,036 priority patent/US10303104B2/en
Priority to CN201611177983.1A priority patent/CN106915647B/zh
Priority to CN201611178387.5A priority patent/CN106915648B/zh
Publication of JP2017114648A publication Critical patent/JP2017114648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6283650B2 publication Critical patent/JP6283650B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、例えば画像形成装置から送られたシート又はシート束を折り処理するためのシート処理装置に関し、更にかかるシート処理装置を備えた画像形成システムに関する。
従来、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機器等の画像形成装置から排出されるシートの後処理として、シート束を冊子状に折り処理するシート処理装置が提供されている。例えば、画像形成装置から順次搬出される複数のシートを整合させてシート束にし、ステープル装置で綴じ処理した後、その綴じ部を突き板で折り曲げて折りローラ対の圧接部に押し込み、該折りローラ対で搬送しながら2つ折りにするシート処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このシート処理装置は、綴じ処理及び折り処理されるシートの積載トレイとして設けられたシート積載ガイドを挟んで、片側に折りローラ対が、反対側に突き板が対向位置に配設されている。シート積載ガイドに搬入されるシートが折りローラ対に接触して紙詰まりするのを防止するために、開閉シャッタが、規制部材として折りローラ対とシート積載ガイドとの間に配置されている。
特開2009−126687号公報
上記特許文献1に記載の従来装置では、開閉シャッタがモータによりシート積載ガイドをシート搬入方向に沿って昇降可能に設けられ、シート搬入時には上昇して、1対の回転部である折りローラ対の圧接部に向かう突き板の突き押し経路を遮蔽し、折り処理時には下降して突き押し経路を開放するようになっている。開閉シャッタの昇降は、前記モータの駆動を制御することにより行われる。
しかしながら、折り処理動作毎に開閉シャッタを昇降させるため、突き押し経路の遮蔽時に開閉シャッタを、折りローラ対に対して所定の位置に常に安定して停止させることは容易でない。特にシート搬入時における開閉シャッタの位置にばらつきがあると、搬入されるシートの先端が折りローラ対の外周面や開閉シャッタに引っ掛かってジャム即ち紙詰まりを生じる虞がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、対の回転部を備えたシート処理装置において、搬入されるシートが回転部対に引っ掛かることを防止する案内部の位置がばらつくことを抑制することにある。
本発明のシート処理装置は、上記課題を解決するためになされたものであって、シートが所定搬送方向に搬送される搬送路と、前記搬送路に搬送されたシートを挟持して回転することによって、該シートに対して折り処理を行いながら該シートを搬送する回転部対と、前記回転部対のうち一方の回転部と前記搬送路との間に設けられ、前記搬送方向に搬送されるシートの、前記搬送方向に関して下流端部を案内する案内部と、を有し、前記回転部対の各々の回転部は、前記各々の回転部の回転軸芯からの距離が第一の距離である第1周面と、前記各々の回転部の前記回転軸芯からの距離が前記第一の距離よりも短い第二の距離である第2周面と、を有し、前記搬送路にシートが搬送される際に、前記各々の回転部の前記第2周面は、前記搬送路側を向くように設定され、前記搬送路においてシートが前記搬送方向に搬送される際に、前記案内部は、前記一方の回転部の前記第2周面に当接した状態で、前記搬送方向に関して該シートの下流端部を案内し、前記回転部対が回転して該シートを搬送している際に、前記案内部は、前記一方の回転部の前記第1周面に当接した状態で、該シートを案内する、ことを特徴とする。
本発明のシート処理装置は、案内部が、搬入されるシートを案内する際に、少なくとも一方の回転部に当接しているので、該案内部を正確に位置決めすることができる。
本実施形態の画像形成システムの全体構成の説明図。 図1の画像形成システムにおけるシート処理装置の全体構成の説明図。 図2のシート処理装置の折り処理装置を示す断面図。 図3の折り処理装置の要部拡大断面図。 シート搬入時の折りローラー対とシート案内部材との位置関係を示す説明図。 折り処理時の折りローラー対とシート案内部材との位置関係を示す説明図。 折り処理装置の要部を折りブレード側から示す斜視図。 (a)は、図7の折り処理装置の要部を上方即ちシート搬入側から見た概略図、(b)は、そのVIII-VIII線における断面図。 折り処理装置の別の実施形態を示す説明図。 図9の折り処理装置の変形例を示す説明図。 折り処理装置の更に別の実施形態を示す説明図。 図11の折り処理装置の変形例を示す説明図。 折り処理装置の更にまた別の実施形態を示す説明図。 (a)〜(c)は、シート束を折り処理する過程を示す概略説明図。 (a)、(b)は、図14に続くシート束の折り処理過程を示す概略説明図。 (a)、(b)は、図15に続くシート束の折り処理過程を示す概略説明図。
以下に、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。尚、添付図面において、本明細書全体を通して同一又は類似の構成要素には、同様の参照符号を付して表すこととする。
図1は、本発明によるシート処理装置を備えた画像形成システムの全体構成を概略的に示している。同図に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置Aと、これに併設されるシート処理装置Bとから構成される。画像形成装置Aは、画像形成ユニットA1とスキャナーユニットA2とフィーダーユニットA3とで構成される。画像形成ユニットA1は、装置ハウジング1の内部に給紙部2と画像形成部3と排紙部4とデータ処理部5とを備えている。
給紙部2は、それぞれ異なるサイズの画像形成用シートを収納する複数のカセット機構2a,2b,2cで構成され、図示しない本体制御部から指定されたサイズのシートを給紙経路6に繰り出す。各カセット機構2a,2b,2cは給紙部2から着脱可能に設置され、それぞれ内部のシートを1枚ずつ分離する分離機構と、シートを繰り出す給紙機構とが内蔵されている。給紙経路6には、各カセット機構2a,2b,2cから供給されるシートを下流側に給送する搬送ローラーと、経路端部には各シートを先端揃えするレジストローラー対とが設けられている。
給紙経路6には、大容量カセット2dと、手差しトレイ2eとが接続されている。大容量カセット2dは、大量に消費するサイズのシートを収納するオプションユニットで構成される。手差しトレイ2eは、分離給送が困難な厚紙シート、コーティングシート、フィルムシートなどの特殊シートを供給可能なように構成される。
画像形成部3は、例えば静電印刷機構で構成されており、回転する感光ドラム9と、その周囲に配置された、光学ビームを発光する発光器10、現像器11、クリーナー(図示せず)とを備えている。図示のものはモノクロ印刷機構であり、感光ドラム9に発光器10で光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーを付着させる。
この感光ドラム9に画像形成するタイミングに合わせて、給紙経路6からシートを画像形成部3に送り、転写チャージャー12で該シート上に画像を転写し、排紙経路14に配置されている定着ローラ13で定着させる。排紙経路14には、排紙ローラー15と排紙口16とが配置され、後述するシート処理装置Bに画像形成したシートを搬送する。
スキャナーユニットA2は、画像原稿を載置するプラテン17と、プラテン17に沿って往復動するキャリッジ18と、光電変換手段19と、キャリッジ18によるプラテン17上の原稿からの反射光を光電変換手段19に案内する縮小光学系20とを備える。光電変換手段19は、縮小光学系20からの光学出力を画像データに光電変換して、電気信号として画像形成部3へ出力する。
また、スキャナーユニットA2は、フィーダーユニットA3から送られてくるシートを読み取るために、走行プラテン21を備えている。フィーダーユニットA3は、給紙トレイ22と、給紙トレイ22から送り出したシートを走行プラテン21に案内する給紙経路23と、走行プラテン21を通過した原稿を収納する排紙トレイ24で構成される。給紙トレイ22からの前記原稿は、走行プラテン21を通過する際に、キャリッジ18と縮小光学系20とで読み取られる。
図2は、画像形成装置Aから送られてくる画像を形成されたシートを後処理するシート処理装置Bの構成を示している。シート処理装置Bは、画像形成装置Aからのシートを導入するための搬入口26を設けた装置ハウジング27を備える。装置ハウジング27は、搬入口26を像形成装置Aの排紙口16に連通させるように、画像形成装置Aのハウジング1に位置を合わせて配置される。
シート処理装置Bは、搬入口26から導入されるシートを搬送するシート搬入経路28と、シート搬入経路28から分岐される第1排紙パス30、第2排紙パス31及び第3排紙パス32と、第1経路切換手段33と、第2経路切換手段34とを備える。第1及び第2経路切換手段33、34は、それぞれシート搬入経路28を搬送されるシートの搬送方向を変更するフラッパーガイドで構成されている。
第1経路切換手段33は、図示しない駆動手段によって、搬入口26からのシートを第1排紙パス30及び第2排紙パス31の方向に案内するモードと、第3排紙パス32に案内するモードとに切り換えられる。第1排紙パス30と第2排紙パス31とは、一旦第1排紙パス30に導入されたシートを、搬送方向を反転させて第2排紙パス31にスイッチバック搬送することが可能なように連通している。
第2経路切換手段34は、シート搬入経路28を搬送されるシートの搬送方向に関して、第1経路切換手段33の下流側に配置されている。第2経路切換手段34は、同じく図示しない駆動手段によって、第1経路切換手段33を通過したシートを第1排紙パス30に導入するモードと、一旦第1排紙パス30に導入されたシートを第2排紙パス31にスイッチバック搬送するモードとに切り換えられる。
シート処理装置Bは、それぞれ異なる後処理を行う第1〜第3処理部B1〜B3を備える。更にシート搬入経路28には、搬入されたシートにパンチ穴を穿孔するパンチユニット40が配置されている。
第1処理部B1は、シート搬入経路28を搬送されるシートの搬送方向に関して、第1排紙パス30の下流端の排紙口35から搬出された複数のシートを集積し、部揃えして綴じ処理し、装置ハウジング27の外側に設けられた積載トレイ36に排出する綴じ処理部である。第1処理部B1は、シート又はシート束を搬送するシート搬送装置37と、シート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット38とを備える。第1排紙パス30の下流端には、排紙口35からシートを排出するため、及び第1排紙パス30から第2排紙パス31にスイッチバック搬送するための排出ローラー対39が設けられている。
第2処理部B2は、第2排紙パス31からスイッチバック搬送されてくる複数のシートをシート束にし、該シート束を綴じ処理した後、折り処理を行う折り処理部である。後述するように、第2処理部B2は、搬入されたシート又はシート束を折り処理する折り処理装置41と、第2排紙パス31に搬送されるシートのシート搬送方向に沿って該折り処理装置の直ぐ上流側に配置されて、シート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット42とを備える。折り処理されたシート束は、排出ローラー43によって、装置ハウジング27の外側に設けられた積載トレイ44に排出される。
第3処理部B3は、第3排紙パス32から送られてくるシートを、搬送方向に直交する方向に所定量オフセットさせて集積するグループと、オフセットさせることなく集積するグループとに区分けするジョグ仕分けを行う。ジョグ仕分けしたシートは、装置ハウジング27の外側に設けられた積載トレイ46に排出され、オフセットされたシート束とオフセットされないシート束とが積み上げられる。
図3は、第2処理部B2の第1実施形態の全体構成を概略的に示している。上述したように、第2処理部B2は、第2排紙パス31から搬入され、集積して部揃えしたシート束を2つ折りに折り処理する折り処理装置41と、折り処理前のシート束を綴じ処理する綴じ処理ユニット42とを備える。図示される綴じ処理ユニット42は、ステープル針を打ち込んでシート束を綴じるステープラー装置である。綴じ処理ユニット38には、針無しでシート束を綴じ処理する針無し綴じ装置を用いることもできる。
折り処理装置41にシートを搬入するために、第2排紙パス31にシート搬送路48が接続されている。第2排紙パス31からシート積載トレイ51に搬送されるシートの搬送方向に関して、シート搬送路48の下流側には、該シート搬送路の一部を構成するシート積載トレイ51が、折り処理するシートを位置決めして積載するために設けられている。シート積載トレイ51の直ぐ上流側には、シート搬送路48を挟んで綴じ処理ユニット42とその針受け部42aとが、対向位置に設けられている。
シート積載トレイ51の一方の側には、対の回転部としての折りローラー対52が、前記シート積載トレイに積載されるシート又はシート束の一方の面に対向するように配設されている。折りローラー対52は、互いにローラー面を圧接させた折りローラー53,54からなり、その圧接部55をシート積載トレイ51に向けて配置されている。折りローラー53,54は、シート積載トレイ51に搬入されるシートの搬入方向に沿って上流側と下流側に、それぞれシート積載トレイ51との間隔を略等しくして並置されている。また、本発明において、前記対の回転部は、本実施形態の折りローラー53,54に限定されず、回転ベルトなどで構成することができる。更に、折りローラー対52は、各折りローラー53,54の軸方向に沿ってそれぞれ複数の折りローラー(回転体)を直列に連続配置して構成することができる。
シート積載トレイ51を挟んで折りローラー対52の反対側には、突き押し部材としての折りブレード56が配置されている。折りブレード56は、その先端を折りローラー対52の圧接部55に向けて、ブレードキャリア57に担持されている。ブレードキャリア57は、シート積載トレイ51を略直角に横断する向きに、即ち第2排紙パス31からシート積載トレイ51に搬送されるシートの搬送方向と交差する向きに、走行可能に設けられている。
図3における前後方向即ち前記折りローラーの軸線方向に、ブレードキャリア57を挟んでその両側には、1対の互いに鏡面対称の偏心カムからなるカム体58(図中には、後側の一方のみを表示)が対向位置に設けられている。カム体58は、その偏心位置に設けられた回転軸59を中心に、図示しない駆動モーター等の駆動手段によって回動する。カム体58には、その外周縁に沿ってカム溝60が形成されている。
カム溝60は、回転軸59からの半径が最大となる第1カム面60aと、その周方向両側に半径が第1カム面60aより小さい第2カム面60bとからなるカムプロフィルを有する。ブレードキャリア57には、カムフォロワとして、カム溝60に摺動自在に嵌合するカムピン(図示せず)が設けられている。
ブレードキャリア57は、前記駆動モーターによりカム体58を回転させると、前記カムプロフィルに従ってシート積載トレイ51に接近又は離反する向きに走行する。これによって、図3に示すように、折りブレード56の先端がシート搬送路48に進入していない位置である初期位置と、折りローラー対52の圧接部55に挟まれる最大突き押し位置との間で、前記両位置を結ぶ突き押し経路Pに沿って、折りブレード56を直線状に進退自在に移動させることができる。
シート積載トレイ51の下端には、搬入されたシートの先端を当接させて規制するための規制ストッパ64が配置されている。規制ストッパ64は、シート昇降機構65によって、シート積載トレイ51に沿って昇降可能に設けられている。
本実施形態のシート昇降機構65は、シート積載トレイ51の裏側に該シート積載トレイに沿ってその上端及び下端付近に配置された1対のプーリー66,67と、前記両プーリーに巻き掛けられた伝動ベルト68とからなるコンベアベルト機構である。規制ストッパ64は、伝動ベルト68上に固定されている。駆動側のプーリー66又は67を駆動モーター等の駆動手段により回転させることによって、規制ストッパ64が、図3に示す下端位置と所望の高さ位置との間を昇降し、それによりシート積載トレイ51に沿ってシート又はシート束を移動させることができる。
図4に示すように、折り処理装置41は更に、シート積載トレイ51と折りローラー対52の下流側の折りローラー54との間に配置された、案内部としてのシート案内部材71を備える。シート案内部材71は、前記折りローラーの軸線方向に沿って延在する板状部材で構成することができる。シート案内部材71は、第2排紙パス31からシート積載トレイ51に搬送されるシートの搬送方向に関して、折りローラー54の下流側に配置された基端部72と、基端部72の上流に位置して折りローラー54のローラー面に接触する接触部としての先端部73とを有する。シート案内部材71がローラー54に接触する接触部は、シート案内部材71に一体的に設けられている。
シート案内部材71の基端部72は、シート積載トレイ51の外側に固設されたブラケット74内に収容されている。先端部73は、基端部72の回転軸72aを中心に、折りローラー54の回転軸心に接近する方向及び離反する方向に揺動可能に軸支されている。シート案内部材71は、ブラケット74との間に介装された圧縮コイルばね75によって、折りローラー54側に常時付勢されている。それにより、シート案内部材71の先端部73は、折りローラー54を回転させたとき、そのローラー面に常に摺接するようになっている。これにより、シート案内部材71の基端部72は、後述するように、折りローラー54のローラー面の回転位置に対応して揺動し得るように構成される。更に、シート案内部材71には、先端部73から基端部72側即ち前記シート搬送方向の下流側にかけて、シート積載トレイ51との間隔が徐々に狭まるように緩やかな傾斜面76が形成されている。
シート案内部材71の先端部73は、前記シート搬送方向の下流側から上流側を向いて折りローラー54の回転軸心に略対応する位置又はそれを越える位置で、折りローラー54の前記ローラー面に接するように配置される。これにより、シート案内部材71は、先端部73から下流側即ち圧接部55とは反対側で、折りローラー54のローラー面の内、シート積載トレイ51側の部位を覆うように設けられる。言い換えると、シート案内部材71は、折りローラー54のローラー面を、折りローラー対の圧接部55及びその周辺を除いて覆うように設けられている。
シート案内部材71によって、その先端部73と基端部72との間には、下流側に向けてシート積載トレイ51との間隔が徐々に狭まるように緩やかな案内面としての傾斜面76が形成されている。この傾斜面76は、ローラー54に接触する接触部と一体的に、回転軸72aを中心に揺動する。シート案内部材71を例えば金属や硬質プラスチックの板材で形成することによって、傾斜面76の摩擦係数は、少なくとも、ゴム材料等の高い摩擦係数の材質で形成される前記折りローラーよりも大幅に小さい。
かかる傾斜面76と、先端部73が折りローラー54の前記ローラー面に接していることによって、図5に示すように、シート積載トレイ51に搬入されるシートSの先端は、たとえカールしていても、該シート積載トレイから途中で折りローラー対52側に逸れて該折りローラー対の周面に引っ掛かったり、シート案内部材71の先端部73との隙間に挟まれることなく、確実にシート積載トレイ51に戻される。従って、折り処理装置41に搬入されるシートのジャムを有効に抑制することができる。
更に、シート束がシート積載トレイ51から綴じ処理のためにシート搬送路48を上流側に搬送される際、及び綴じ処理後に折り処理のために下流側に搬送される際に、折りローラー対52に最も近い側のシートが折りローラー54の表面に接触して、それより内側のシートとの間でずれを生じる虞が解消される。それによって、シート束のシート同士のずれによる折れ目がシート面に生じたり、一部のシートが綴じ部から外れることを防止することができる。
図6は、後述するように、折りブレード56によりシート積載トレイ51内のシート束Sbを2つ折りに折り曲げて、折りローラー対52の圧接部55に押し込んだ状態を示している。このとき、シート束Sbの最も外側即ち折りローラー対52側のシートS0は、シート案内部材71の傾斜面76に案内されて、圧接部55に送り込まれる。上述したように、傾斜面76の摩擦係数が小さいので、シートS0は傾斜面76に摺接してスムーズに移動する。そのため、シートS0とそれより内側のシートとの間でずれが生じたり、シート同士がずれたまま折り処理される虞が解消される。
折りローラー対52の各折りローラー53,54は、図4に示すように、そのローラー面81,82が、それぞれ回転軸83,84の回転軸心を中心に半径R1が一定である第1ローラー面81a,82aと、前記回転軸の回転軸心からの距離が前記第1ローラー面の半径R1より小さい第2ローラー面81b,82bとを有する。第1ローラー面81a,82aは、通常のローラー面と同様に、摩擦係数が比較的高いゴム材料等で形成されている。これに対し、第2ローラー面81b,82bは、摩擦係数が第1ローラー面81a,82aより小さいプラスチック樹脂材料等で形成されている。
折りローラー53,54の回転軸83,84は、共通の駆動モーター等の駆動手段によって回転駆動される。それにより、互いに第1ローラー面81a,82a及び第2ローラー面81b,82bの回転位置を常に同期させることができる。回転軸83,84は、カム体58と共通の駆動モーターによって駆動することもできる。
折り処理を開始する前の初期位置では、図4に示すように、第2ローラー面81b,82bを折りブレート56の突き押し経路Pに関して対称位置に、シート搬送路48側を向くように配置される。シート案内部材71の先端部73は、上述したように圧縮コイルばね75で付勢されているので、折りローラー54の回転位置に拘わらず、第1ローラー面82a及び第2ローラー面82bのいずれにも同様に摺接する。
本実施形態の折り処理装置41は、シート積載トレイ51に搬入されるシートの側縁を揃えて整合させるためのシート側部整合機構を更に備えている。前記シート側部整合機構は、図7に示すように、図中矢印で示すシート搬入方向に直交する向きに離隔して対称に配置された1対のシート側部整合部材121,122を有する。前記シート側部整合部材は、シート搬入方向に直交する向きに互いに接近離反し得るように、それぞれ上端121a,122a及び下端121b,122bが、装置ハウジング27側に固定されたガイド部(図示せず)によって移動可能に保持されている。
シート側部整合部材121,122は、シート搬入方向に沿って延長する断面コ字形のフレーム部材からなり、前記コ字形の開口部を互いに対向させて平行に配設されている。シート側部整合部材121,122の前記コ字形の内面は、シート積載トレイ51内のシートの側縁をシート搬入方向に直交する向きに、即ちシートの幅方向に整合させるためのシート側縁規制面123,124を画定する。
各シート側部整合部材121,122には、長手方向中央付近の折りブレード56側の外面に、それぞれ他方の前記シート側部整合部材に向けて直線状に延長するガイドレール部材125,126が一体に固定されている。ガイドレール部材125,126は、シート搬入方向に所定の間隔をもって、図中上下に並列に、少なくともそれぞれの先端側が部分的に重なるように配置されている。
ガイドレール部材125,126の上下に互いに対向する側辺には、それぞれラック127,128が、シート側部整合部材121,122が互いに接近離反する際に、シート搬入方向に一定の間隔を保持するように形設されている。両ラック127,128には、装置ハウジング27側に回動自在に軸支された共通のピニオン129が同時に噛合している。
ピニオン129には、それと同軸にかつ折りブレード56側に、従動側のプーリー130が一体回動可能に装着されている。プーリー130には、装置ハウジング27側に固定されたシート側部整合用のモーター131の出力軸に連結された駆動側のプーリー(図示せず)との間で動力伝達可能に、伝動ベルト132が巻き掛けられている。
従って、シート側部整合部材121,122は、モーター131を駆動してピニオン129を回転させることによって、シートの幅方向に互いに接近又は離反するように、同期して等しい距離を移動する。これにより、シート積載トレイ51内のシートの位置がシート幅方向にずれている場合には、該シートをその側辺にシート側縁規制面123又は124を当接させて、所望の整合位置に移動させることができる。
本実施形態では、シート幅方向にシート積載トレイ51の中央位置(折りローラー対52及び折りブレード56の中央位置)を、図8(a)に示すように折り処理の中央基準位置Xに設定している。シート側部整合部材121,122は、初期状態において、それぞれシート幅方向に前記中央基準位置から等距離に設定された、図8(a)に実線で示す初期位置に配置されている。
モーター131を回転させてシート側部整合部材121,122を前記初期位置から、図8(a)に破線で示すように、シート積載トレイ51内のシートの幅寸法に対応して所定の同じ距離だけ移動させ、該シートをその幅方向中央位置が前記中央基準位置に一致するように整合させる。前記シートの側部を整合させた後、シート側部整合部材121,122は、モーター131を逆向きに回転させて元の初期位置に戻される。
シート積載トレイ51に搬入されるシートが複数枚の場合、上述したように最初のシートの幅方向位置を整合させ、シート側部整合部材121,122を前記初期位置に戻した後、次のシートを搬入させる。次のシートにも、上述した前記シート側部整合部材によるシートの幅方向整合動作を繰り返し実行し、最初のシート及び次のシートを側縁を揃えて重ね合わせる。このように新しくシートが搬入される毎にシートの幅方向整合動作を繰り返すことによって、シート積載トレイ51内で複数のシートを所定の幅方向位置に整合させて集積することができる。
折り処理しようとするシートの幅寸法が小さい場合には、該幅寸法に対応して、シート側部整合部材121,122を予め図8(a)に実線で示すシート幅方向の最外位置から中央寄りに、移動させておくことが好ましい。これにより、シート積載トレイ51への搬入時にシートが幅方向に多少ずれても、その両側縁が必ず前記シート側部整合部材の内側に収まるので、同様にシート積載トレイ51内で所定の幅方向位置に整合させることができる。
上述した前記シート側部整合部材の移動、その量及び方向は、シート処理装置Bに設けられた処理装置制御部によりモーター131の起動及び回転を制御することによって制御される。また、折り処理されるシートの寸法は、折り処理に関する他の情報と共に、画像形成装置Aからシート処理装置Bの前記処理装置制御部に予め送信される。
このように本実施形態では、シート側部整合部材121,122のコ字形シート規制面123,124によって、シート積載トレイ51内のシートの側縁を案内するので、シート案内部材71は、シート幅方向、即ち第2排紙パス31からシート積載トレイ51に搬送されるシートの搬送方向をシート長さ方向として、それと交差する横方向に沿って、折りローラー53,54の全長に亘って設ける必要が無い。即ち、シート案内部材71は、図7、図8(a),(b)に示すように、少なくともシートの幅方向中央付近を案内すればよい。言い換えれば、シート案内部材71は、前記シート幅方向に関して、シート側部整合部材121,122の間に位置するように設ければよい。それによって、シート側部整合部材121,122と協働して、シートをスムーズにジャムを生じることなく搬入することができる。尚、シート案内部材71は、前記折りローラーの軸線方向に沿ってその略全長に亘って延在するように設けることもできる。
従って、シート案内部材71は、その寸法をシート幅方向に小さくすることができる。シート案内部材71は、折りローラー54と接していることによって、該折りローラーに対して精度良く位置決めすることができる。これにより、折りローラー対52をシート積載トレイ51側に寄せて、それとの間隔を狭めるように配置することができる。その結果、折り処理装置41全体をより小型化して、シート処理装置Bの省スペース化を図ることが可能になる。
図9は、本発明の別の実施形態による折り処理装置86を示している。折り処理装置86は、図1〜図8に記載される実施形態の折り処理装置41と異なり、シート案内部材71に代わるシート案内部材87が、前記シート搬送方向に関して上流側の折りローラー53側に設けられている。尚、上述したように、図9において、図1〜図8と同じ構成要素には同じ参照符号を付して表したので、それらについて詳細な説明は省略する。
シート案内部材87は、シート案内部材71と同様に、接触部としての先端部88が、前記シート搬送方向に関して上流側の折りローラー53のローラー面81に接触し、基端部89が、前記シート搬送方向に関して折りローラー53より上流側で揺動可能に軸支され、かつ先端部88が常にローラー面81に摺接するように、圧縮コイルばね90で折りローラー53側に常時付勢されている。更に、シート案内部材87には、先端部88から基端部89側即ち前記シート搬送方向の下流側にかけて、シート積載トレイ51との間隔が徐々に狭まるように緩やかな傾斜面91が形成されている。
このように、シート案内部材87は、先端部88から上流側で、折りローラー53のシート積載トレイ51側の部位を覆うように設けられている。これにより、シートがシート搬送路48からシート積載トレイ51に搬入される際に、その先端が折りローラー対52側に逸れても、該折りローラー対の周面に引っ掛かることなく、確実に前記シート積載トレイに戻される。従って、折り処理装置41に搬入されるシートのジャムを有効に防止することができる。
また、シート積載トレイ51に積載されたシート束が、綴じ処理のために前記シート搬送方向に関して上流側に搬送される際、及び綴じ処理後に折り処理のために下流側に搬送される際に、折りローラー53に最も近い側のシートがそのローラー面に接触して、それより内側のシートとの間にずれを生じる虞が解消される。それにより、シート同士のずれによる折れ目がシート面に生じたり、綴じ部から一部のシートが外れることを防止することができる。
図10は、図9の実施形態の変形例による折り処理装置92を示している。この折り処理装置92は、シート案内部材111が、その先端部112を折りローラー53側ではなく、シート積載トレイ51側に向けるように、中間部で屈曲されている点において、図9の折り処理装置86と異なる。尚、図10において、図9と同じ構成要素には同じ参照符号を付して表示した。
シート案内部材111は、基端部113で揺動可能に軸支され、圧縮コイルばね114で折りローラー53側に常時付勢されている。これにより、シート案内部材111は、接触部としての中間部で折りローラー53のローラー面81に常に摺接すると共に、先端部112が、シートをより確実にシート積載トレイ51側に遠ざけて、折りローラー対52に引っ掛かることを防止している。尚、シート案内部材92の動作は、シート案内部材87と同じであるので、説明を省略する。
図11は、本発明の更に別の実施形態による折り処理装置93を示している。この折り処理装置93は、両方の折りローラー53,54側にそれぞれシート案内部材71,87が設けられている。尚、図11において、図1〜図9と同じ構成要素には同じ参照符号を付して表示した。本実施形態によれば、上記各実施形態よりも、シート搬入時におけるシートのジャム、及びシート束搬送時におけるシート同士のずれをより確実に防止することができる。
図12は、図11の実施形態の変形例による折り処理装置94を示している。この折り処理装置94は、上流側の折りローラー53に図10のシート案内部材111が設けられている点において、図11の折り処理装置93と異なる。尚、図12において、図1〜図8、図10、図11と同じ構成要素には同じ参照符号を付して表示した。この変形例においても、図11の折り処理装置93と同様に、シート搬入時におけるシートのジャム、及びシート束搬送時におけるシート同士のずれをより確実に防止することができる。
図13は、本発明の更にまた別の実施形態による折り処理装置95を示している。この折り処理装置95は、両方の折りローラー96,97が、全周に亘って半径が一定のローラー面を有する。尚、図13においても、図1〜図8と同じ構成要素には同じ参照符号を付して表示した。本発明は、このような通常の折りローラーからなる折りローラー対を備えた折り処理装置95についても、同様に適用され、同様に優れた作用効果を得ることができる。
上記各実施形態の折り処理装置は、いずれもシート積載トレイ51上のシート束を折りブレード56で折り曲げつつ、折りローラー対52の圧接部55に押し込むことにより、シート束を折り処理するように構成されている。別の実施形態では、折りブレード56に代わる公知のシート押込部によって、同様にシート束を折り処理することができる。
このようなシート押込部として、例えば折りローラー対とその各折りローラーにそれぞれ対向配置された折り込みローラーとからなる構成がある。このシート押込み部は、シート束をその折り位置の両側で折りローラーと折り込みローラーとで挟持し、これらローラーを回転させてシート束の中央部を折りローラー対側に撓ませ、折りローラー対の圧接部に送り込んで折り処理する。
また、別の実施形態では、シート積載トレイ51をシート搬送路に置き換えることができる。この場合、折り処理装置41は、例えば第2排紙パス31に接続されたシート搬送路48の途中に、綴じ処理ユニット42の下流側又は上流側に設けることができる。シート搬送路48には、シート束の先端を位置決めして、シート束の折り位置を突き押し経路Pに整合させるために、規制ストッパ64に代わるストッパ部材を折り処理装置41の下流側に設けることが好ましい。
シート搬送路48は、折り処理装置41の下流側を別の後処理部又は排紙トレイに接続することができる。また、折り処理後のシート束は、上記実施形態と同様に、排出ローラー43によって積載トレイ44に排出することができ、又は、折りローラー対52からシート搬送路48に戻していずれかの向きに搬送することもできる。
以下に、本実施形態のシート処理装置Bの第2処理部B2において、複数のシートをシート積載トレイ51に搬入し、集積して綴じ処理し、折り処理を行った後、積載トレイ44に搬出するまでの一連の動作を説明する。この一連の動作は、シート処理装置Bに設けられた処理装置制御部によって制御することができる。
先ず、画像形成装置Aから送られた画像形成済みのシートが、1枚ずつ搬入口26からシート処理装置Bに導入され、シート搬入経路28から第1排紙パス30及び第2排紙パス31を通ってシート搬送路48からシート積載トレイ51に搬入される。搬入されたシートは、1枚ずつ先端を規制ストッパ64により、幅方向を前記シート側部整合機構により整合させて、シート積載トレイ51内に集積される。
所定枚数のシートが集積されてシート束が形成されると、シート昇降装置65を作動させて、前記シート束の綴じ位置、例えば中央位置が処理ユニット42の綴じ処理位置に一致する高さまで、規制ストッパ64を上昇させる。次に、処理ユニット42を作動させて前記シート束を針綴じする。再びシート昇降装置65を作動させて、前記シート束の綴じ部即ち中央位置が、折り処理装置41の折り処理位置、即ち折りブレード56の突き押し経路Pに一致する高さまで、規制ストッパ64を下降させる。
添付図面において、図14(a)〜(c)、図15(a)、(b)、図16(a)、(b)は、綴じ処理ユニット42により綴じ処理したシート束を、折り処理装置41によって2つ折りに折り処理する過程を示している。図14(a)は、シート束Sbを、その綴じ部即ち中央位置Cが折りブレード56の突き押し経路Pと一致する高さまで下降させた、折り処理動作開始直前の初期状態を示している。
この状態から、カム体58を図中反時計方向に所定の角度回転させて、折りブレード56を最大突き押し位置に、折りローラー対52の圧接部55に挟まれる位置まで進行させる。折りローラー対52は、カム体58の回転に同期して回転する。即ち、カム体58の上記回転と同時に、折りローラー対52は、シート束を排出ローラー対43に向けて搬出する方向に回転する。これにより、シート束Sbは、綴じ部Cを先頭にして、先端部分が折りローラー対52の折りローラー53,54間に挟持される。
シート束Sbは、綴じ部Cが最初に圧接部55に到達してから少しの間、先端部分が折りローラー対52の第2ローラー面81b,82b間で挟持される。第2ローラー面81b,82bは摩擦係数が低く、かつその間には或る程度の隙間が設けられているので、前記第2ローラー面間に挟持されたシート束は、最も外側のシートと内側のシートとの間でずれを生じない。シート束Sbは、折りローラー対52が或る角度以上回転して、搬出方向に或る距離だけ搬送されると、図14(b)に示すように、摩擦係数が高くかつ半径が大きい第1ローラー面81a,82a間で、より強い力で挟持される。
カム体58を更に反時計方向に或る角度回転させ、それに対応して折りローラー対52を更に回転させて、シート束Sbを搬出方向に更に或る距離だけ搬送する。これに対し、折りブレード56は、前記カムピンがカム溝60の第1カム面60aに沿って移動しているので、図14(c)に示すように、図14(b)と同じ位置に停止したままである。
次に、図15(a)に示すように、カム体58を逆方向に即ち図中時計方向に回転させ、図14(b)と同じ位置まで戻す。これと同時に、折りローラー対52は逆転して、シート束Sbを図14(c)の位置から図14(b)の位置まで戻す。このようにして、シート束Sbに1度目の折り処理を行う。このとき、折りブレード56は、依然として図14(b)の位置で停止している。
図15(b)に示すように、カム体58を再び反時計方向に回転させ、それと同時に、折りローラー対52をそれぞれ搬出方向に回転させる。これにより、シート束Sbが折りローラー対52に挟持されて搬出方向に搬送され、2度目の折り処理が行われる。このように折り処理を2度連続して行うことによって、シート束Sbをより確実にしっかりと2つ折りすることができる。この時点で、折りローラー対52及び折りブレード56(カム体58)は、図14(a)の初期状態から360°即ち1回転しており、図14(a)の状態に復帰している。
この後、図16(a)に示すように、カム体58を反時計方向に僅かな角度だけ回転させる。これにより、折りローラー対52は、第2ローラー面81b,82bがその周方向の中央位置で対面し、折りローラー53,54間の隙間が最大となる。シート束Sbは、折り処理された先端側が排出ローラー対43に挟持されて、装置ハウジング27から外部の積載トレイ44に排出される。このとき、シート束の後側の部分は、折りローラー53,54間が最大に拡げられ、かつ第2ローラー面81b,82bの摩擦係数が低いので、該第2ローラー面に案内されてスムーズに搬出される。
折り処理したシート束Sbの搬出が完了すると、図16(b)に示すように、カム体58を時計方向に前記僅かな角度だけ回転させて、図14(a)の初期状態に戻す。折りローラー対52も、図14(a)の初期状態に復帰する。これにより、第2処理部B2は、次の折り処理に備えた待機状態となる。
上述した一連の折り処理動作は、シート案内部材71を下流側の折りローラー54側に有する図3の折り処理装置41について例示的に説明したものである。従って、前記一連の折り処理動作は、図9乃至図13に記載される他の実施形態についても、同様に適用することができる。また、この折り処理動作の説明が、本発明を何ら制限するものでないことは言うまでもない。
以上、本発明を好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的範囲において、様々な変更又は変形を加えて実施し得ることは言うまでもない。例えば、シート案内部材の付勢するばねには、圧縮コイルばね以外の様々なばね手段を用いることができ、シート案内部材を折りローラー側に引っ張る向きに付勢することもできる。また、シート案内部材を揺動させるのではなく、該部材全体を折りローラー側に変位(移動)させるように構成することもできる。
1,27 装置ハウジング
2 給紙部
3 画像形成部
4 排紙部
5 データ処理部
28 シート搬入経路
30 第1排紙パス
31 第2排紙パス
41 折り処理装置
42 綴じ処理ユニット
43 排出ローラー
44 積載トレイ
48 シート搬送路(搬送路)
51 シート積載トレイ
52 折りローラー対(回転部対)
53,54 折りローラー
55 圧接部
56 折りブレード
71 シート案内部材(案内部)
72 基端部
73 先端部
75 圧縮コイルばね
76 傾斜面
81a,82a 第1ローラー面(第1周面)
81b,82b 第2ローラー面(第2周面)
100 画像形成システム
121,122 シート側部整合部材
125,126 ガイドレール部材

Claims (7)

  1. シートが所定搬送方向に搬送される搬送路と、
    前記搬送路に搬送されたシートを挟持して回転することによって、該シートに対して折り処理を行いながら該シートを搬送する回転部対と、
    前記回転部対のうち一方の回転部と前記搬送路との間に設けられ、前記搬送方向に搬送されるシートの、前記搬送方向に関して下流端部を案内する案内部と、を有し、
    前記回転部対の各々の回転部は、前記各々の回転部の回転軸芯からの距離が第一の距離である第1周面と、前記各々の回転部の前記回転軸芯からの距離が前記第一の距離よりも短い第二の距離である第2周面と、を有し、
    前記搬送路にシートが搬送される際に、前記各々の回転部の前記第2周面は、前記搬送路側を向くように設定され、
    前記搬送路においてシートが前記搬送方向に搬送される際に、前記案内部は、前記一方の回転部の前記第2周面に当接した状態で、前記搬送方向に関して該シートの下流端部を案内し、
    前記回転部対が回転して該シートを搬送している際に、前記案内部は、前記一方の回転部の前記第1周面に当接した状態で、該シートを案内する、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記案内部が、回転する前記一方の回転部の周面に常に摺接するように付勢されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記案内部が、前記回転部の周面の内、前記搬送路に最も近い部位を覆うように設けられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記案内部が、その先端側を揺動可能に設けられる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート処理装置。
  5. 前記一方の回転部が、前記搬送路に搬送されるシートの搬送方向に関して、前記回転部対のうち下流側に設けられる回転部である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシート処理装置。
  6. 前記搬送路内のシートに対して、前記搬送方向と交差する方向の整合を行うための整合手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のシート処理装置。
  7. シート上に画像形成する画像形成ユニットと、
    前記画像形成ユニットから送られた複数のシートを折り処理するシート処理装置と、から構成され、
    前記シート処理装置が請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成システム。
JP2015253414A 2015-12-25 2015-12-25 シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム Active JP6283650B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253414A JP6283650B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム
US15/348,007 US10203644B2 (en) 2015-12-25 2016-11-10 Sheet processing apparatus and image forming system including the same
US15/348,036 US10303104B2 (en) 2015-12-25 2016-11-10 Sheet processing apparatus and image forming system including the same
CN201611177983.1A CN106915647B (zh) 2015-12-25 2016-12-19 片材处理设备和包括该片材处理设备的成像系统
CN201611178387.5A CN106915648B (zh) 2015-12-25 2016-12-19 片材处理设备和包括该片材处理设备的成像系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015253414A JP6283650B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017114648A JP2017114648A (ja) 2017-06-29
JP6283650B2 true JP6283650B2 (ja) 2018-02-21

Family

ID=59234877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015253414A Active JP6283650B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6283650B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7257174B2 (ja) * 2019-02-15 2023-04-13 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート折り装置
JP7314663B2 (ja) * 2019-07-05 2023-07-26 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP7433899B2 (ja) * 2019-12-26 2024-02-20 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置及び画像形成システム
JP7530821B2 (ja) 2020-12-22 2024-08-08 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置及び画像形成システム
JP2023005633A (ja) 2021-06-29 2023-01-18 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置及び画像形成システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH042934Y2 (ja) * 1986-03-28 1992-01-30
JP4297590B2 (ja) * 2000-04-14 2009-07-15 キヤノンファインテック株式会社 シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4209249B2 (ja) * 2003-05-08 2009-01-14 株式会社リコー 用紙積載装置、用紙処理装置および画像形成システム
JP4164454B2 (ja) * 2004-02-27 2008-10-15 キヤノン株式会社 シート処理装置及び画像形成装置
JP5271676B2 (ja) * 2008-11-17 2013-08-21 ニスカ株式会社 シート折り装置及びこれを用いた後処理装置並びに画像形成システム
EP2746205B2 (en) * 2012-12-18 2017-08-23 Neopost Technologies Loop folding system for providing c, z or half-fold sheets

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017114648A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6238111B2 (ja) 圧着部材の組み付け方法、用紙綴じ装置および画像形成装置
US7333767B2 (en) Paper post-processing apparatus and image recording apparatus
JP6283650B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4000962B2 (ja) 用紙後処理装置
JP6537988B2 (ja) シート処理装置
US10203644B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system including the same
JP5151711B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
US11275335B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system
US9897962B2 (en) Sheet processing device and image forming apparatus provided with the same
JP6903856B2 (ja) 用紙後処理装置
JP6321618B2 (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP7257174B2 (ja) シート折り装置
JP7556767B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP7433899B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP7530821B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP7556768B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP7530820B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
WO2022270340A1 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
US11952236B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system
JP7087763B2 (ja) シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム
JP2003026368A (ja) 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2023005633A (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP2021104899A (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP2008063041A (ja) シート搬送装置、シート処理装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170724

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6283650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250