JP2013218804A - 電極体、蓄電素子及び電極体の製造方法 - Google Patents

電極体、蓄電素子及び電極体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 蓄電素子の電極体において高い品質を保持する。生産性を向上させる。
【解決手段】 帯状の正極の極板としての正極板10の及び負極の極板としての負極板20が間にセパレータ30及び40を介して積層された状態にて巻回された電極体1であって、正極板10及び負極板20の少なくとも一方の表面には、本発明の間隙としてのスリット11a及び11a′が形成されるように、活物質が塗工されてなる塗工部11が形成されている、電極体1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば二次電池その他の電池等の蓄電素子の電極体及びそれを用いた蓄電素子等に関する。
二次電池は、一次電池の置きかえ用途はもとより、携帯電話、IT機器などの電子機器の電源として広く普及している。とりわけ、リチウムイオン電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度であることから、電気自動車などの産業用大型電気機器への応用も進められている。
図15は、従来の技術による、非水電解質二次電池の模式的な構成を示す正面の断面図である。図15に示すように、非水電解質二次電池100は、それぞれアルミニウム製である、開口箱状の容器本体110と板状の蓋部120とから構成される、外形六面体の電池容器を外装として備える。
電極体111は、表面に活物質が担持された帯状の電極板である正極板と負極板を、セパレータを介して長円筒形に捲回してなる構成を有し、捲回軸が蓋部120と平行になる向きで、電解液とともに容器本体110内に収納されている。
又、捲回された状態において、正極板及び負極板は捲回軸の両端の異なる方向に位置をずらして配置されており、電極体111の両端は活物質が担持、塗工されておらず、基材である金属箔がそれぞれ所定の幅をもってセパレータから突出している。電極体111の両端部にそれぞれはみ出した正極側金属箔部111a、負極側金属箔部111a´には、電極端子130に接続された導電性の金属板である、正極側の集電体112及び負極側の集電体112´がそれぞれ接続される。
ここで図16に、電極体111単体の構成を示す。図16に示すように、電極体111は、最内周から外周に向かって積層された、アルミニウム製のシート状の正極板140、高い放電性や電解質の保液性を示す多孔膜や不織布等を基材とするセパレータ160、銅製のシート状の負極板150、及びセパレータ160と同一素材のセパレータ170の各部材を捲回し、捲回軸に直交する断面形状が長円筒形状となるよう成型されている(例えば、特許文献1、図2を参照)。なお、正極板140は、活物質が塗工された塗工部140a及び活物質が塗工されていない未塗工部140bから構成され、負極板150は、正極板140と同様の塗工部150a及び未塗工部150bから構成される。
このような構成を備えたことにより、電極体111にて発生した電力が集電体112及び電極端子130を介して容器本体110の外に取り出される。具体的には、図示しない外部負荷の配線を電極端子130に溶接等により固定することにより、非水電解質二次電池100と外部負荷との電気的接続を完成する。
特開平10−199504号公報
従来の技術による非水電解質二次電池の構成は以上のようなものであるが、上記従来の技術においては、以下のような問題があった。
すなわち、従来の非水電解質二次電池100の電極体111においては、図16に示すように、帯状の正極板140及び負極板150は、セパレータ160及び170を間に介して積層された構成を有するが、容器本体110内に注液された電解液が電極体111の内部、すなわち層の奥まで十分に達することなく、電極体の品質が低下する可能性がある。
このように、従来の技術による非水電解質二次電池のような蓄電素子における電極体は、品質が低下する恐れがあるという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高品質を保持した電極体及びそれを用いた発電素子、及び電極体の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、
帯状の正極の極板及び負極の極板が間にセパレータを介して積層された状態にて巻回された電極体であって、
前記正極の極板及び負極の極板の少なくとも一方の表面には、間隙が形成されるように、活物質が塗工されてなる塗工部が形成されている、
電極体である。
又、本発明の第2の側面は、
前記極板は、前記間隙を折り曲げ位置として屈曲している、
本発明の第1の側面の電極体である。
又、本発明の第3の側面は、
前記間隙は前記表面に断続的に配置されており、
前記極板は、前記間隙を折り曲げ位置として同一の向きにて屈曲することにより、巻回軸周りにて折畳まれている、
本発明の第1又は第2の側面の電極体である。
又、本発明の第4の側面は、
前記間隙は前記表面に断続的に配置されており、
前記極板は、前記間隙を折曲げ位置として交互に向きを替えて屈曲することにより、巻回軸周りにて折畳まれている、
本発明の第1又は第2の側面の電極体である。
又、本発明の第5の側面は、
前記間隙は、前記極板の捲回方向に交差する向きに設けられている、
本発明の第1から第4のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第6の側面は、
前記間隙は、前記極板の、少なくとも一方の側縁を切り欠くように形成されている、
本発明の第1から第5のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第7の側面は、
前記間隙の間隔は、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って大きくなる、
本発明の第3から第6のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第8の側面は、
前記間隙の幅は、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って大きくなる、
本発明の第3から第7のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第9の側面は、
前記間隙の奥行きは、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って短くなる、
本発明の第1から第8のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第10の側面は、
前記間隙の幅は、前記極板の前記側縁から中央に向かうに従って小さくなる、
本発明の第1から第9のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第11の側面は、
前記極板には、前記塗工部の前記間隙の位置に対応した位置にスリットが形成されている、
本発明の第1から第10のいずれかの側面の電極体である。
又、本発明の第12の側面は、
前記スリットの幅は、前記極板の前記側縁から中央に向かうに従って大きくなる、
本発明の第11の側面の電極体である。
又、本発明の第13の側面は、
本発明の第1から第12のいずれかの側面の電極体と、
前記電極体を収納する収納容器と、
前記電極体と電気的に接続する正極及び負極の電極端子とを備えた蓄電素子である。
又、本発明の第14の側面は、
それぞれ活物質が担持された帯状の正極の極板及び負極の極板の少なくともいずれか一方に間隙を形成する工程と、
正極の極板及び負極の極板を、その間にセパレータを介して積層した状態にて巻回する巻回工程を備え、
前記巻回工程は、
前記正極の極板及び負極の極板を、折り返し位置に前記間隙を含むように折畳む工程
を有する、電極体の製造方法である。
以上のような本発明によれば、蓄電素子の電極体において、高品質を保持することが可能になるという効果を有する。
本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を模式的に示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の構成を示す要部平面図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の、屈曲捲回部の構成を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の構成を示す要部平面図 本発明の実施の形態3に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の構成を示す要部平面図 本発明の実施の形態4に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の構成を示す要部平面図 本発明の実施の形態5に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の構成を示す要部平面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の他の構成例を示す要部平面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の他の構成例を示す要部平面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の他の構成例を示す要部平面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の、捲回軸寄りの端部の他の構成例を示す要部平面図 (a)本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部側面図(b)本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の正極板の他の構成例を示す要部平面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の構成を示す分解斜視図 従来の技術による非水電解質二次電池の構成を示す要部断面図 従来の技術による非水電解質二次電池の電極体の構成を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池は、上述した従来の非水電解質二次電池100の容器本体110内に収納された電極体に特徴を有する。その他の構成は従来例と同様であり、以下の各実施の形態においては、適宜図15又は図16を参照して、共通又は一対一に対応する構成要素については同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池に用いられる電極体1の模式的な構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態1の電極体1は、従来例同様、帯状の正極板10、高い放電性や電解質の保液性を示す多孔膜や不織布等を基材とするセパレータ30、負極板20、及びセパレータ30と同一素材のセパレータ40が積層されている。
正極板10は、例えば帯状のアルミニウム箔である基材の表面に正極活物質を塗工して担持させてなる塗工部11と、基材の一方の側縁において活物質を塗工、担持させず、その表面を露出させてなる未塗工部12とから構成される。又、負極板20は、基材が銅箔であることを除けば正極板10と同様の構成を有する。ただし、未塗工部の配置は正極板10の未塗工部12とは逆になっている。これにより、正負それぞれの電極部材の未塗工部は、電極体1全体の外側の左右縁端にそれぞれレイアウトされている。
したがって、捲回状態においては、これらの未塗工部が電極体1の両側面に位置する、電極体111の両端の正極側金属箔部111a及び負極側金属箔部111a´として、集電体112及び112´にそれぞれ接続されることになる。
次に、正極板10を例にとって、基材の長手方向、すなわち電極体1を構成する各部材の捲回軸寄りの一端から表面側の一端に渡る向きの形状について説明する。正極板10の捲回軸寄りの部分においては、両方の縁端に外形矩形状のスリット11a及びスリット11a´がそれぞれ設けられている。スリット11aは基材の長手方向に直交して未塗工部12の縁端から塗工部11の中央に向かって延伸した間隙であり、スリット11a´は塗工部11の縁端から中央に向かって延伸した間隙である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池に用いられる電極体1の捲回状態を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、正極板10、セパレータ30、負極板20及びセパレータ40が一体的に積層された電極体1は、捲回軸近傍においては、軸周りを屈曲して引回されており、捲回軸に直交する断面(側面)形状が矩形となっている。
中途からは、先に形成された断面矩形状の部分の周囲に、従来例同様に断面形状が長円状となるように捲回される。以下、この側面矩形に捲回された部分を屈曲捲回部1a、屈曲捲回部1aを芯としてその周囲に捲回された部分を長円捲回部1bと称する。
電極体1の作成手順も、先に屈曲捲回部1aを作成したのち、屈曲捲回部1a上に帯状の電極体1を捲回することにより実施される。なお、正極板10及び負極板20の作成手順は、先に基材上に塗工部を形成しておき、次いで基材ごと塗工部の縁端を切り欠きスリット11a及び11a´を形成する。
再度図1を参照して、展開された正極板10においては、屈曲捲回部1aに相当する部分が展開部10a、長円捲回部1bに相当する部分が展開部10bとなっている。なお、正極板10全体に占める展開部10aと展開部10bの比率は、展開部10bのほうが大きい。
次に、図3に展開部10aにおける正極板10の構成を示す。スリット11aは、正極板10上において同一奥行きDを有し、かつ等間隔Iにて配置されており、展開部10aがスリット11aに重なる位置にて、同一の向きに折り畳まれることにより、図2に示す屈曲捲回部1aが形成される。なお、図3における直線L1〜L5は、折り畳みの目安となる位置を示し、必ずしも部材の実際の屈曲位置を限定的に示すものではない。
又、図2に示す矩形の短辺部分は、塗工部11が折り畳まれて屈曲することにより、この基材及び活物質層の厚みにより形成される。なお、負極板20も同様の構成を有する。
以上の構成において、非水電解質二次電池100は本発明の蓄電素子に相当し、電極体1は本発明の電極体に相当する。又、正極板10は本発明の正極の極板に相当し、負極板20は本発明の負極の極板に相当し、セパレータ30及び40は本発明のセパレータに相当する。又、塗工部11は本発明の塗工部に相当し、スリット11a及び11a´は本発明の間隙に相当する。又、容器本体110及び蓋部120は本発明の収納容器を構成する。
このような構成を有する本実施の形態1の電極体1は、正負それぞれの電極部材の捲回軸寄りに、スリット11a及び11a´を形成し、これらスリット上にて折り畳まれてなる屈曲捲回部1aを備えたことを特徴とする。
すなわち、捲回状態にある電極体1の捲回軸近傍は、電極体1の側面に露出する正極板10及び負極板20の縁端から形成されたスリット11a及び11a´が設けられている。
スリット11a及び11a´を設けたことにより、塗工部11の表面積が増加し、電解液と塗工部11との接触面積が大きくなる。又、上述したように、スリット11a及び11a´は、基材ごと塗工部の一部を切り欠くことより加工されているため、縁部11bを含むその端面は粗面として形成されている。
このように、主面11cその他展開部10aの表面に重なるスリット11a及び11a´が上記構成を備えたことで、電極体1の側面から奧へ電解液が浸透しやすい構造となっている。
図3に示すように、正極板10及び負極板20の両側縁はスリット11a及び11a´により離隔されているため、屈曲捲回部1aの両端において、正極板10、負極板20並びに各セパレータ30及び40は主面同士が良好に密着した積層状態を形成している。これにより、図2(b)に示すように、屈曲捲回部1aによって電極体1の捲回軸近傍は正確な外形矩形の形状を保持した軸となり、その周囲に展開部10bをずれなく安定して緊密に捲回することができ、所望の形状の長円捲回部1bを得ることできる。
又、図2に示す矩形の短辺部分は、塗工部11が折り畳まれて屈曲することによりこの基材及び活物質層の厚みにより形成されるが、スリット11a及び11a´の幅Wはこの厚みより十分大きく設定することが望ましい。具体的には以下の通りである。
すなわち、図4に例示すように、スリット11a及び11a´を折り返し線に含むように正極板10及び負極板20を含んだ展開部10aを折畳んで屈曲捲回部1aを得る場合、間に主面F(ハ)を含む部分を挟んで折り返してなる折り返し部Fpの厚みT0は、スリットの幅Wから、折畳まれた展開部10aの各主面F(イ)及びF(ロ)をそれぞれ含む部分の厚みT1及びT2の和を減じ、セパレータ30及び40の厚み分を考慮した量として定まる。
このとき、主面F(ハ)を含む部分の厚みT3がこの厚みT0より大きい場合、折り返し部Fpの内側は端面に向かって上下が狭くなるくさび上の空間を形成することとなり、主面F(ハ)を含む部分は、このくさび状の空間にくい込むこととなる。換言すれば、主面F(イ)、F(ロ)及びF(ハ)は互いに斜めになった状態で重なりあうこととなる。
そこで本実施の形態1においては、スリット11a及び11a´の幅Wを、少なくとも、折畳まれた展開部10aの各主面を含む部分の厚みより大きく、少なくとも正極板10及び負極板20の厚みより大きくとり、折り返し部Fpの内側に、その間に挟まれる部分の厚み分をマージンとして確保することとしている。
これにより、屈曲捲回部1a内において、展開部10aの主面Fのそれぞれが折り返し位置の縁端まで平行な状態を保持したまま折畳まれることとなり、図3に示すスリット11aにより離隔された塗工部11の主面11c同士は、折り畳まれる部分の縁端まで良好に密着し、図2に示す矩形の長辺部分を均一厚みにて形成することができる。
なお、屈曲捲回部1aは、スリット11a及び11a´を参照して、これらスリットを含む位置にて展開部10aを折畳むことにより形成することが望ましい。スリット11a及び11a´を折り畳み位置に含ませることにより、正極板10及び負極板20を歪み無く折ることができ、又、作成時の作業性が向上する。
このように、本実施の形態1の電極体1によれば、正負それぞれの電極部材の捲回軸寄りに、スリット11a及び11a´を形成し、更にこれらスリット上にて折畳んでなる屈曲捲回部1aを備えたことにより、高品質かつ生産性に優れた電極体を得ることができる。ひいては非水電解質二次電池の生産性を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る電極体1は、捲回の端からの距離に応じてスリットの位置を異ならせたことを特徴とする。
以下、図5の、正極板10の展開部10aの要部平面図を参照して説明を行う。ただし、実施の形態1と同一又は相当する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、以下の実施の形態も同様である。
図5に示すように、本実施の形態2の正極板10においては、スリット11a及び11a´の形状は実施の形態1と同一であり、正極板10の長手方向において隣接するスリット11a及び11a´の間隔I1〜I4は、捲回軸寄りの端部から遠ざかるに従ってI1<I2<I3<I4の順で大きくなる。したがって、塗工部11の主面11cの幅もこの間隔に応じて段階的に大きくなっている。
このような構成を備えた実施の形態2に係る電極体1は、実施の形態1と同様、正極板10及び負極板20の縁端を切り欠いて形成されたスリット11a及び11a´により電極体1の側面から内部への電解液の浸透性を高めることができ、且つ、正確な断面矩形の屈曲捲回部1aが形成されることで、その周囲に長円捲回部1bを安定した形状を保持しつつ緊密に捲回することができる。
更に、本実施の形態2においては、スリット11a及び11a´の間隔が段階的に大きくなる構成としたことにより、以下の効果を奏する。すなわち、正極板10、セパレータ30、負極板20及びセパレータ40が一体的に積層された電極体1は、捲回の回数が大きくなるに従って、その厚み、すなわち図2に示す矩形の短手方向の寸法が折り畳みの位置L1〜L5にて累積的に大きくなり、屈曲捲回部1aの断面形状の歪みの原因となる。
これに対し、本実施の形態2は、スリット11a及び11a´の間隔を拡大することにより、上記した折り畳みの位置にて生ずる厚みの変化に対応して、矩形の長手方向の寸法である主面11cの幅を拡大させることで、屈曲捲回部1aの断面形状の歪みを補償して、断面矩形の形状をより正確に保つことを可能としている。
以上のように、本実施の形態2の電極体1によれば、展開部10aにおいて、スリット11a及び11a´の間隔を段階的に拡大する構成としたことにより、捲回時に生ずる部材の厚みに対応して屈曲捲回部1aの形状が保持された、生産性に優れ、かつ高品質な電極体を得ることができ、ひいては非水電解質二次電池の生産性を向上させることが可能となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る電極体1は、捲回の端からの距離に応じてスリットの幅を異ならせたことを特徴とする。
以下、図6の、正極板10の展開部10aの要部平面図を参照して説明を行う。図6に示すように、本実施の形態2の正極板10においては、スリット11a及び11a´の形状、及び各スリットの間隔Iは実施の形態1と同一である。
更に本実施の形態3においては、スリット11a及び11a´の、正極板10の長手方向に沿った側の幅W1〜W5は、捲回軸寄りの端部から遠ざかるに従ってW1<W2<W3<W4<W5の順で大きくなる。これにより塗工部11の主面11c同士の間隔が段階的に大きくなっている。
このような構成を備えた実施の形態3に係る電極体1は、上記各実施の形態と同様、スリット11a及び11a´により電極体1の側面から内部への電解液の浸透性を高めることができ、且つ、断面矩形の屈曲捲回部1aが形成されることで、その周囲に長円捲回部1bを安定した形状を保持しつつ捲回することができる。
更に、本実施の形態3においては、スリット11a及び11a´の幅を段階的に大きくなる構成としたことにより、以下の効果を奏する。すなわち、実施の形態2にて説明したように、正極板10等の各部材が積層された電極体1は、捲回回数の増加にしたがって図2に示す屈曲捲回部1aの矩形の短手方向の寸法が折り畳みの位置L1〜L5にて累積的に大きくなり、屈曲捲回部1aの断面形状の歪みの原因となる。
これに対し、本実施の形態3は、スリット11a及び11a´の幅を拡大することにより、上記した折り畳みの位置にて生ずる厚みの変化に対応して、屈曲捲回部1aの矩形の短手方向の寸法に対応する主面11c同士の間隔を拡大させることで、短手方向の裕度を確保し、断面形状の歪みを補償して、断面矩形の形状をより正確に保つことを可能としている。
以上のように、本実施の形態3の電極体1によれば、展開部10aにおいて、スリット11a及び11a´の幅を段階的に拡大する構成としたことにより、捲回時に生ずる部材の厚みに対応して屈曲捲回部1aの形状を保持するとともに、より安定した性能を確保した、生産性に優れ、かつ更に高品質な電極体を得ることが可能となる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る電極体1は、捲回の端からの距離に応じてスリットの奥行きを異ならせたことを特徴とする。
以下、図7の、正極板10の展開部10aの要部平面図を参照して説明を行う。図7に示すように、本実施の形態2の正極板10においては、スリット11a及び11a´の幅W及び各スリットの間隔Iは実施の形態1と同一である。
更に本実施の形態4においては、スリット11a及び11a´の奥行きD1〜D5は、捲回軸寄りの端部から遠ざかるに従ってD1>D2>D3>D4>D5の順で短くなる。これにより、図2に示す屈曲捲回部1aにおいて、内周側ほどスリットの奥行きが拡大する構成となっている。
このような構成を備えた実施の形態4に係る電極体1は、上記実施の形態1の効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、電極体1の側面においてスリットが螺旋状に変化して、内周部分ほど奥行きが大きくなるようにレイアウトされることにより、電極体1の側面から内部へ電解液が浸透しやすい構造となっている。
詳述すれば、捲回された電極体においては、一般的に外周側よりも内周側のほうが電解液が浸透し難いとされるが、本実施の形態4においては、外周側よりも内周側のスリット奥行きを大きくすることによって、巻回内周部での電解液の浸透性が確保されている。更に、内周側から段階的にスリット奥行きを短くすることにより、同一極板上での浸透性の偏りを抑えることが可能となる。その結果、電極性能の部位ごとの偏りを抑えることが可能となる。
更に、屈曲捲回部1a内において、各スリットの縁部11bと塗工部11の主面11c上とが重なる部分が多くなる。スリットの縁部11bは主面11cに比して電解液の浸透が早く進むため、この部分が多くなることで、屈曲捲回部1aにおける電解液の浸透性を一層向上させることが可能となる。
このように、本実施の形態4の電極体1によれば、展開部10aにおいて、スリット11a及び11a´の奥行きを段階的に拡大する構成としたことにより、電解液の浸透性をより高めることができ、生産性に優れ、かつ高品質な電極体を得ることが可能となる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る電極体1は、電極部材の縁端から中央までの距離に応じてスリットの幅を異ならせたことを特徴とする。
以下、図8の、正極板10の展開部10aの要部平面図を参照して説明を行う。図7に示すように、本実施の形態2の正極板10においては、スリット11a及び11a´の奥行きD及び各スリットの間隔Iは実施の形態1と同一である。
更に本実施の形態5においては、スリット11a及び11a´の幅は、切り込みが生ずる縁端における幅Waから、正極板10の延伸方向に直交する縁端から中央までの直線距離に応じて幅Wbまで連続的に短くなっている。これにより、図2に示す屈曲捲回部1aは、折り畳み位置L1〜L5のいずれにおいても、側面から内部に向かってスリットの幅が一様に短くなる構成を有している。
このような構成を備えた実施の形態5に係る電極体1は、上記実施の形態1の効果に加えて以下の効果を奏する。すなわち、電極体1の側面において各々のスリットが内部に向かってテーパ状の傾斜を有するため、電極体1の側面から内部へ電解液が浸透しやすい構造となっている。
更に、屈曲捲回部1a内において、各スリットの縁部11は傾斜しているため、間隙の縁端部分と平面部分との比が、上記実施の形態1〜4に比べて大きくなり、屈曲捲回部1aにおける電解液の浸透性を一層向上させることが可能となる。
このように、本実施の形態5の電極体1によれば、展開部10aにおいて、スリット11a及び11a´の幅が奥に向かって小さくなる構成としたことにより、電解液の浸透性をより高めることができ、生産性に優れ、かつ高品質な電極体を得ることが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態の電極体1によれば、正負それぞれの電極部材の捲回軸寄りに、スリット11a及び11a´を形成し、これらスリットを含む位置にて積層された各部材が折畳まれた構成を有する屈曲捲回部1aを備えたことにより、正確な形状を保持しつつ捲回を行うことができ、かつ電解液の浸透性を向上させることができ、生産性に優れ、かつ高品質な電極体を得ることが可能になる。
しかしながら、本発明は、上記の各実施の形態に限定されるものではない。
上記の各実施の形態においては、正極板10を例にとって、左右それぞれの縁端に設けられたスリット11a及び11a´は、対称な形状を有し、対称な位置に配置されるものとしたが、スリット11aと11a´とは、非対称に配置されていてもよい。
図9は、一例として、対向するスリット11aとスリット11a´において、Da>Dbである奥行きDa及びDbが、2連続毎に入れ替わるようにした構成を示したものである。
この構成例においては、折り畳み位置L1〜L5において奥行きの異なるスリット同士が隣接することにより、実施の形態4と同様、各スリットの縁部11bと塗工部11の主面11c上とが重なる部分が生じ、屈曲捲回部1aにおける電解液の浸透性を一層向上させることが可能となる。又、対向する一対のスリット11aと11a´において、奥行きの総和(Da+Db)はいずれも同一長となるので、電解液を主面11cにムラなく浸透させることが可能となる。
さらに、上記の各実施の形態においては、スリットは左右それぞれの縁端から切り欠くように設けられるものとしたが、スリット状の本発明の間隙は、図10にスリット11dとして示すように、塗工部11の中央に設けられていてもよい。この場合も、上記各実施の形態と同様、スリット11dの縁部11eを介することで電解液の浸透性を高めることが可能となる。特にスリット11dは主面11cの中央に隣接して位置するため、主面11c上において電解液を更にムラなく浸透させることが可能となる。
又、上記の各実施の形態においては、スリット11a及び11a´は、正極板10及び負極板20の基材及び塗工部11の双方を切り欠いて形成されるものとしたが、基材に形成するスリットと塗工部11に形成するスリットとは同一形状、同一寸法でなくともよい。
図11は、スリット11a側の一方を例として、塗工部11の輪郭をなすスリット11aと、スリット11aに取り囲まれて、未塗工部12を切り欠いて形成されたスリット12aを有する構成を示したものである。この構成例においては、スリット11とスリット12aとの間に、未塗工部12の表面12cが露出している。なお、図示省略したが、他方のスリット11a´側も同様の構成とする。
このような構成であっても、上記各実施の形態と同様の効果を奏し、さらに、表面12とスリット11a及び11a´との間に段差が設けられたことにより、セパレータ30及び40との密着性を確保して、電極体1の品質を高めることが可能となる。
なお、未塗工部12におけるスリットの寸法は、塗工部11の輪郭となるスリット以下であればよい。又、双方のスリットはいずれも矩形としたが、塗工部11側のスリットの周囲に表面12cが形成されるものであれば、長円等任意の形状であってよい。 更に、正極板10及び負極板20は、図11のスリット11a´側の一方に示すように、その基材においてスリットを省略し、極板の基材表面が露出する構成であってもよい。
更に、正極板10及び負極板20は、スリット11a又は11a´のいずれか一方のみを備えた構成としてもよいし、スリット11a及び11a´が正対せず、千鳥配置されていてもよい。
又、実施の形態5においては、スリット11a及び11a´の幅は、縁端から中央にかけて連続的に小さくなるものとしたが、本発明は、図12に示すように、縁端における幅Waから中央に近い側の幅Wbにかけて幅が大きくなるような構成としてもよい。この場合は、スリット11a、11a´を設けることで上記各実施の形態と同様の効果を奏しつつ、さらに電極体1と集電体122及び122´の接触面積を、他の実施の形態より大きく確保することが可能となる効果を更に奏する。
又、実施の形態5と同様、スリット11a、11a´が斜行して形成されることにより、屈曲捲回部1aにおける電解液の浸透性を一層向上させる効果を奏する。
更に、スリット11a及び11a′は基材の長手方向に直交して延伸する間隙であるとしたが、基材の長手方向に対して任意の角度で斜行して延伸する構成であってもよい。この場合、実施の形態5と同様、平面部分に対する間隙部分をより大きくとることができ、屈曲捲回部1aにおける電解液の浸透性を一層向上させることが可能となる。
更に、スリット11a及び11a´は、正極板10又は負極板20のいずれか一方のみに形成した構成であってもよく、正極板10と負極板20とで、スリットの形状、配置等が互いに異なる構成であってもよい。
更に、上記の各実施の形態においては、電極体1は、捲回軸近傍において折り畳み位置を有する屈曲捲回部1aと、屈曲捲回部1aの周囲に捲回される長円捲回部1bとから構成されるものとしたが、本発明は、図13(a)の模式的側面図に電極体2として示すように、捲回軸近傍においては、互いに異なる向きに折り畳まれることにより蛇腹状に積層されてなる屈曲積層部2aと、屈曲積層部2aの周囲に捲回される長円捲回部2bとから構成されるものとしてもよい。
図13(b)は、電極体2の正極板10の展開状態を示す平面図である。図13(b)に示すように、屈曲積層部2aに相当する部分が展開部10a、長円捲回部2bに相当する部分が展開部10bとなっており、スリット11aに重なる位置にて、直線L1、L3、及びL5を共通した方向で、直線L2及びL4においては直線L1等とは逆向きに主面11cを折り畳むことにより、屈曲積層部2aが形成される。
このような構成においても、上記各実施の形態と同様の効果が得られるほか、屈曲積層部2aは、その構成上積層型の電極体に近い特性を有することとなり、更なる性能の向上をもたらすことが可能となる。
又、上記の説明においては、本発明の電極体は、屈曲捲回部1aと長円捲回部1bとから構成されるものとしたが、捲回型の電極体であるとした。この場合は、屈曲捲回部1aが捲回軸となることにより、完成後の電極体1全体の形状を良好に維持することができる。
更に本発明は、屈曲捲回部1aのみから構成されるものとしてもよい。この場合、極板を収納容器内に歪み無くコンパクトに収めることが可能な効果を奏する。
又、上記の説明においては、本発明の電極体は長円型に捲回されたものであるとしたが、円形、矩形等に捲回するものとしてもよく、捲回軸側の側面(断面)形状によって限定されるものではない。
又、上記の説明においては、本発明の電極体は、帯状の極板の長手方向に間隙を設け、かつ同方向に捲回するものとして説明をおこなったが、短手方向に間隙を設け、かつ同方向に捲回する構成としてもよい。
又、上記の説明においては、本発明の電極体は、間隙として複数のスリット11a及び11a´を備えたものとしたが、本発明は、少なくとも一カ所に間隙及びこれに対応するスリットを有するものでよく、その個数によって限定されるものではない。
又、上記の説明においては、本発明の電極体の作成手順は、先に基材上に塗工部を形成しておき、次いで基材ごと塗工部の縁端を切り欠きスリット11a及び11a´を形成した正極板10及び負極板20を用いて、屈曲捲回部1aを作成したのち、屈曲捲回部1a上に帯状の電極体1を捲回するものとしたが、スリット11a及び11a´を形成する前の状態にある正極板10及び負極板20とセパレータ30及び40を適式に積層した状態で屈曲捲回部を形成した後、当該屈曲捲回部の、捲回軸と直交する側の両端を切り落とすことにより、事後的にスリット11a及び11a´を形成するようにしてもよい。
又、上記の各実施の形態は、それぞれ独立した特徴として説明したが、本発明は、同一の電極体において、上述した全ての実施の形態の全部又は一部を任意に組み合わせた態様にて実施してもよい。
又、上記電極体を備えた本発明の蓄電素子の一実施の形態としてのリチウムイオン二次電池の構成を図14に示す。ただし、図中において従来例と同一又は相当する構成については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
集電体112の一端の表面には貫通孔112aが形成され、他端は電極体111の側面に露出した正極側金属箔部111aと共に、アルミニウム等の金属製の挟持板114に挟まれて超音波溶接等により接続、固定される。負極側の集電体112´も、材料を除いて同様の構成を有する。
蓋部120の両端には端子引出用の貫通孔が開口され、更に、蓋部120と集電体112との間には絶縁封止材113が位置している。絶縁封止材113の表面には更に貫通孔113aが形成されている。
更に、蓋部120の表面上は、貫通孔121bが形成された絶縁封止材121が位置し、絶縁封止材121の、蓋部120と対向する側には筒部121cが形成されている。貫通孔21bは筒部121c内を延伸し、筒部121cは貫通孔120a及び113aに嵌り込む。
又、絶縁封止材121の主面を蔽うように、導電製金属部材の電極端子130が配置されている。電極端子130は平板状の電極部130aと電極部130aの表面から突き出した接続部材130bとを有し、接続部材130bの先端が集電体112の貫通孔112に通された状態でかしめられることにより、電極部23aと集電体111とは電気的に接続され、蓋部120と電極体111とは機械的に結合される。蓋部120と結合した電極体111は開口110xから容器本体110に挿入され、蓋部120がレーザ溶接等により封止される。
又、蓋部120の表面上の貫通孔122を介して容器本体110内に電解液が注入された後、金属製の封止栓123のレーザ溶接等により貫通孔122は封止される。
以上のような蓄電素子においても、本発明の電極体を備えたことにより、生産性に優れ、かつ高品質を得ることが可能となる。
なお、上記の説明においては、本発明の蓄電素子は、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池であるとしたが、電気化学反応により充放電可能な電池であれば、ニッケル水素電池その他各種の二次電池を用いてもよい。又、一次電池であってもよい。さらに電気二重層キャパシタのように、電気を直接電荷として蓄積する方式の素子であってもよい。要するに、本発明の蓄電素子は電気を蓄積可能な素子であれば、その具体的な方式によって限定されるものではない。
又、上記の説明においては、本発明の収納容器は、容器本体110及び蓋部120から構成されるものとしたが、収納容器を構成する蓋部と容器本体との結合の態様、更には収納容器を構成する部材の種類、形状、表面の態様等によって限定されるものではない。
要するに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、高品質を保持した電極体等を得ることが可能となり、例えば二次電池のような蓄電素子において有用である。
1、2 電極体
1a 屈曲捲回部
1b 長円捲回部
2a 屈曲積層部
2b 長円捲回部
10 正極板
10a 展開部
11 塗工部
11a、11d スリット
11b 縁部
11c 主面
11e 縁部
12 未塗工部
12c 表面
30、40 セパレータ
100 非水電解質二次電池

Claims (14)

  1. 帯状の正極の極板及び負極の極板が間にセパレータを介して積層された状態にて巻回された電極体であって、
    前記正極の極板及び負極の極板の少なくとも一方の表面には、間隙が形成されるように、活物質が塗工されてなる塗工部が形成されている、
    電極体。
  2. 前記極板は、前記間隙を折り曲げ位置として屈曲している、
    請求項1に記載の電極体。
  3. 前記間隙は前記表面に断続的に配置されており、
    前記極板は、前記間隙を折り曲げ位置として同一の向きにて屈曲することにより、巻回軸周りにて折畳まれている、
    請求項1又は2に記載の電極体。
  4. 前記間隙は前記表面に断続的に配置されており、
    前記極板は、前記間隙を折曲げ位置として交互に向きを替えて屈曲することにより、巻回軸周りにて折畳まれている、
    請求項1又は2に記載の電極体。
  5. 前記間隙は、前記極板の捲回方向に交差する向きに設けられている、
    請求項1から4のいずれかに記載の電極体。
  6. 前記間隙は、前記極板の、少なくとも一方の側縁を切り欠くように形成されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の電極体。
  7. 前記間隙の間隔は、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って大きくなる、
    請求項3から6のいずれかに記載の電極体。
  8. 前記間隙の幅は、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って大きくなる、
    請求項3から7のいずれかに記載の電極体。
  9. 前記間隙の奥行きは、前記極板の巻回軸寄りの一端から離れるに従って短くなる、
    請求項1から8のいずれかに記載の電極体。
  10. 前記間隙の幅は、前記極板の前記側縁から中央に向かうに従って小さくなる、
    請求項1から9のいずれかに記載の電極体。
  11. 前記極板には、前記塗工部の前記間隙の位置に対応した位置にスリットが形成されている、
    請求項1から10のいずれかに記載の電極体。
  12. 前記スリットの幅は、前記極板の前記側縁から中央に向かうに従って大きくなる、
    請求項11に記載の電極体。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の電極体と、
    前記電極体を収納する収納容器と、
    前記電極体と電気的に接続する正極及び負極の電極端子とを備えた蓄電素子。
  14. それぞれ活物質が担持された帯状の正極の極板及び負極の極板の少なくともいずれか一方に間隙を形成する工程と、
    正極の極板及び負極の極板を、その間にセパレータを介して積層した状態にて巻回する巻回工程を備え、
    前記巻回工程は、
    前記正極の極板及び負極の極板を、折り返し位置に前記間隙を含むように折畳む工程
    を有する、電極体の製造方法。
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