JP6793458B2 - 電気化学セル及び電気化学セルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学セル及び電気化学セルの製造方法に関する。
従来、スマートフォン、ウエアブル機器、補聴器などの小型機器の電源として、リチウムイオン二次電池、電気化学キャパシタ等の電気化学セルが広く活用されている。
このような電気化学セルにおいては、電池容量並びに充電電流及び放電電流を大きくする観点から、電気化学セル内で対向している電極同士の面積を大きくすることが必要である。電気化学セルの製造方法としては、一対の帯状の電極を帯状のセパレータを介して対向させてケースに収め、電解液を電極及びセパレータに含浸させる方法が知られている。例えば、帯状の電極及び帯状のセパレータを、巻回した後に筒状又はコイン状のケースに収容したり、扁平状に変形させた後にラミネートフィルムに収容したりしている。
近年、ウエアブル機器の薄型化の要求に対応して、帯状の電極及び帯状のセパレータをつづら折り形状とした構成も検討されている。例えば、特許文献1では、帯状の電極をセパレータ袋体に収容する技術が提案されている。
特開2005−243455号公報
しかしながら、帯状の電極をセパレータ袋体に収容する構成では、巻回、積層、つづら折り等を行う場合に電極の位置がずれる可能性がある。特に、つづら折りを行う場合には、帯状の電極がセパレータ袋体に収容された状態で交互に折り曲げられるため、電極の位置がずれる可能性が高くなる。したがって、従来の電気化学セルにおいては、電極の位置がずれることを抑制する上で改善の余地があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、電極の位置がずれることを抑制することができる電気化学セル及び電気化学セルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電気化学セルは、帯状の電極と、前記電極を覆うセパレータと、前記セパレータに設けられるとともに、少なくとも前記電極の長手方向における前記電極の移動を規制する規制部と、を備え、前記電極は、前記電極の長手方向と直交する幅方向で内側に窪むくびれ部と、前記電極の長手方向で前記くびれ部と隣り合う位置に配置されるとともに、前記電極の長手方向と直交する幅方向で前記くびれ部よりも外側に張り出す張出し部と、を備え、前記規制部は、前記くびれ部に沿う位置に配置されたくびれ部側規制部と、前記張出し部に沿う位置に配置された張出し部側規制部と、を備え、前記くびれ部側規制部と前記張出し部側規制部との間には、隙間が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、セパレータに設けられた規制部によって電極の移動が規制されるため、電極がセパレータで単に覆われている構成と比較して、電極の位置がずれることを抑制することができる。加えて、規制部によって少なくとも電極の長手方向における電極の移動が規制されるため、電極の長手方向において電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。加えて、くびれ部側規制部によって、電極の長手方向における張出し部の移動が規制されるとともに、電極の幅方向におけるくびれ部の移動が規制される。そのため、電極の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて電極の位置がずれることを抑制することができる。加えて、更に張出し部側規制部によって電極の幅方向における張出し部の移動が規制されるため、電極の幅方向において電極の位置がずれることをより確実に抑制することができる。加えて、くびれ部側規制部と張出し部側規制部とを連ねた場合と比較して、セパレータにおける皺の逃げ道を隙間で確保することができるため、セパレータにおける皺の発生を抑制することができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記くびれ部には、前記電極の法線方向に開口する貫通孔が形成され、前記規制部は、前記貫通孔に配置された貫通孔側規制部を更に備えていてもよい。
この構成によれば、更に貫通孔側規制部によって、電極の長手方向及び幅方向におけるくびれ部の移動が規制されるため、電極の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて電極の位置がずれることをより確実に抑制することができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記電極は、前記セパレータと一体化した構造体とされていてもよい。
この構成によれば、電極がセパレータと別体にされている場合と比較して、電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記構造体は、つづら折り形状に折り畳まれていてもよい。
特に、電極がセパレータに単に覆われた状態でつづら折り形状に折り畳まれている場合には、電極の位置がずれる可能性が高くなる。しかし、この構成によれば、前記規制部によって電極の移動が規制され、かつ、電極がセパレータと一体化されているため、前記つづら折り形状とした場合であっても、電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記構造体は、前記電極を正極電極とした正極構造体であり、前記正極構造体と互い違いに積層するように前記正極構造体と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた負極電極を更に備えていてもよい。
ところで、リチウムイオン二次電池の充電時においては、正極電極から負極電極に向けてリチウムイオンが移動している状態にある。このとき、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在すると、正極電極から移動してきたリチウムイオンがエッジ効果によって負極電極の端部に集中する。そのため、本来であれば負極活物質に吸収されるリチウムイオンが負極電極の端部に針状のリチウム金属(以下「リチウムデンドライト」という。)として析出する可能性がある。このリチウムデンドライトは、セパレータを突き抜けて負極電極と正極電極とを短絡させる可能性がある。また、リチウムデンドライトが欠落して負極電極から電気接続が切れることにより、電池容量を低下させる可能性がある。その結果、電池の信頼性を低下させる可能性がある。ここで、帯状の電極(正極電極)をセパレータ袋体に収容する構成では、正極電極と負極電極との重ね合わせ作業時においてセパレータ袋体の側で位置決めする必要がある。そのため、セパレータ袋体の中の正極電極がずれてしまうと、前記重ね合わせ作業時において正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在する可能性が高くなる。
これに対し、この構成によれば、前記規制部によって正極電極の移動が規制され、かつ、正極電極がセパレータと一体化されているため、負極電極が正極構造体と互い違いに積層するように正極構造体と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた場合であっても、正極電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。これにより、充電時において正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することを回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池の信頼性を高めることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記正極電極の外形は、前記負極電極の外形よりも小さくてもよい。
仮に、負極電極の外形が正極電極の外形よりも小さいと、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することになる。これに対し、この構成によれば、正極電極の外形が負極電極の外形よりも小さいため、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することをより確実に回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池の信頼性をより一層高めることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記正極構造体の外形は、前記負極電極の外形と同じ大きさであってもよい。
この構成によれば、正極構造体の外形が負極電極の外形と異なる大きさである場合と比較して、正極構造体と負極電極との位置合わせがし易くなるため、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することをより確実に回避することができる。加えて、正極構造体と負極電極とのつづら折りも容易となる。
本発明の一態様に係る電気化学セルの製造方法は、帯状の電極と、前記電極を覆うセパレータと、を備えた電気化学セルの製造方法であって、前記電極を、前記セパレータで覆う電極被覆工程と、前記電極被覆工程の後、前記セパレータに、少なくとも前記電極の長手方向における前記電極の移動を規制するように前記電極の移動を規制する規制部を形成する規制部形成工程と、を含み、前記電極被覆工程の前、前記電極の長手方向と直交する幅方向で内側に窪むくびれ部と、前記電極の長手方向で前記くびれ部と隣り合う位置に配置されるとともに、前記電極の長手方向と直交する幅方向で前記くびれ部よりも外側に張り出す張出し部と、を形成する電極加工工程を更に含み、前記規制部形成工程では、前記くびれ部に沿う位置にくびれ部側規制部と、前記張出し部に沿う位置に張出し部側規制部と、を形成するとともに、前記くびれ部側規制部と前記張出し部側規制部との間に隙間を形成することを特徴とする。
この方法によれば、セパレータに形成した規制部によって電極の移動が規制されるため、電極をセパレータで単に覆う方法と比較して、電極の位置がずれることを抑制することができる。加えて、規制部によって少なくとも電極の長手方向における電極の移動が規制されるため、電極の長手方向において電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。加えて、くびれ部側規制部によって、電極の長手方向における張出し部の移動が規制されるとともに、電極の幅方向におけるくびれ部の移動が規制される。そのため、電極の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて電極の位置がずれることを抑制することができる。加えて、更に張出し部側規制部によって電極の幅方向における張出し部の移動が規制されるため、電極の幅方向において電極の位置がずれることをより確実に抑制することができる。加えて、くびれ部側規制部と張出し部側規制部とを連ねた場合と比較して、セパレータにおける皺の逃げ道を隙間で確保することができるため、セパレータにおける皺の発生を抑制することができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記電極被覆工程では、前記電極を、前記セパレータを構成する樹脂製の第一セパレータと樹脂製の第二セパレータとで挟んで覆い、前記規制部形成工程では、前記第一セパレータ及び前記第二セパレータ同士を熱融着して前記規制部を形成してもよい。
この方法によれば、第一セパレータ及び第二セパレータ同士を熱融着することで一体形成した規制部によって電極の移動が規制されるため、電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記電極被覆工程の前、前記くびれ部に前記電極の法線方向に開口する貫通孔を形成し、前記規制部形成工程では、前記貫通孔に貫通孔側規制部を形成してもよい。
この方法によれば、更に貫通孔側規制部によって、電極の長手方向及び幅方向におけるくびれ部の移動が規制されるため、電極の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて電極の位置がずれることをより確実に抑制することができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記規制部形成工程では、前記電極を、前記セパレータと一体化した構造体としてもよい。
この方法によれば、電極をセパレータと別体にした場合と比較して、電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記規制部形成工程の後、前記構造体を、つづら折り形状に折り畳むつづら折り工程を更に含んでもよい。
この方法によれば、前記規制部によって電極の移動が規制され、かつ、電極がセパレータと一体化されているため、前記つづら折り形状とした場合であっても、電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記構造体は、前記電極を正極電極とした正極構造体であり、前記つづら折り工程では、前記正極構造体と、負極電極とを、互い違いに積層するように互いに交差する方向につづら折り形状に折り畳んでもよい。
この方法によれば、前記規制部によって正極電極の移動が規制され、かつ、正極電極がセパレータと一体化されているため、正極構造体と負極電極とを互い違いに積層するように交差する方向につづら折り形状に折り畳んだ場合であっても、正極電極の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。これにより、充電時において正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することを回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池の信頼性を高めることができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記電極被覆工程の前、前記正極電極の外形を、前記負極電極の外形よりも小さくしてもよい。
この方法によれば、正極電極の外形が負極電極の外形よりも小さいため、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することをより確実に回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池の信頼性をより一層高めることができる。
上記の電気化学セルの製造方法において、前記電極被覆工程の後、前記正極構造体の外形を、前記負極電極の外形と同じ大きさにしてもよい。
この方法によれば、正極構造体の外形を負極電極の外形と異なる大きさとした場合と比較して、正極構造体と負極電極との位置合わせがし易くなるため、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することをより確実に回避することができる。加えて、正極構造体と負極電極とのつづら折りも容易となる。
本発明によれば、電極の位置がずれることを抑制することができる電気化学セル及び電気化学セルの製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係る電池の平面図である。 図1のII−II断面図である。 第1実施形態に係る積層体の斜視図である。 第1実施形態に係る正極構造体の斜視図である。 第1実施形態に係る正極構造体の展開状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る電池の製造方法のフローチャートである。 第1実施形態に係る電池の製造方法を示す工程図である。 図7に続く工程図である。 図8に続く工程図である。 図9に続く工程図である。 第2実施形態に係る正極構造体の展開状態を示す平面図である。 第2実施形態に係る電池の製造方法を示す工程図である。 図12に続く工程図である。 図13に続く工程図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、電気化学セルの一例として、コイン型のリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」という。)を挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
<第1実施形態>
[電池]
図1に示すように、電池1は、平面視円形をなしている。図2を併せて参照し、電池1は、積層体2と、積層体2に含浸される不図示の電解質溶液と、積層体2を収容する外装体10と、を備えている。
[積層体]
図3に示すように、積層体2は、つづら折り形状に折り畳まれた負極電極3と、負極電極3と互い違いに積層するように負極電極3と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた正極構造体4(構造体)と、を備えている。
[負極電極]
負極電極3は、帯状をなしている。負極電極3は、後述する正極電極5と同様、複数のくびれ部3aと、複数の張出し部3bと、を備えている。
図2に示すように、負極電極3は、負極集電体20と、負極集電体20の両面に形成された負極活物質層22と、を備えている。なお、図示はしないが、負極集電体20は帯状をなしている。図3に示すように、負極電極3の一端部には、負極集電体20の延出部21が形成されている。延出部21は、負極集電体20のうち、負極電極3の長手方向において張出し部3bよりも外側に延びている部分である。
例えば、負極集電体20は、銅、ニッケル及びステンレス等の金属材料で形成されている。負極活物質層22は、負極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。例えば、負極活物質層22は、黒鉛等の炭素材料で形成されている。例えば、導電助剤としては、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。例えば、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。例えば、増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
[正極構造体]
図4に示すように、正極構造体4は、正極電極5と、正極電極5を覆うセパレータ6と、を備えている。正極構造体4は、正極電極5とセパレータ6とを一体化したものである。正極構造体4の外形は、負極電極3の外形と実質的に同じ大きさである。
[正極電極]
正極電極5は、帯状をなしている。具体的に、正極電極5は、複数のくびれ部5aと、複数の張出し部5bと、を備えている。以下、正極電極5の長手方向と直交する方向を「正極電極5の幅方向」という。くびれ部5aは、正極電極5の幅方向内側に窪んでいる。図5の平面視で、張出し部5bは、正極電極5の長手方向でくびれ部5aと隣り合う位置に配置されている。張出し部5bは、正極電極5の幅方向でくびれ部5aよりも外側に張り出している。張出し部5bは、円板状をなしている。
図4に示すように、正極構造体4のつづら折り状態において、各張出し部5bは互いに実質的に平行に配置されている。くびれ部5aは、正極電極5の長手方向において各張出し部5bの端縁に連なっている。すなわち、くびれ部5aは、隣り合う2つの張出し部5b同士を直列に接続している。
図3及び図4を併せて参照し、正極電極5の外形は、負極電極3の外形よりも小さい。すなわち、正極電極5におけるくびれ部5a及び張出し部5bの外形は、負極電極3におけるくびれ部3a及び張出し部3bの外形よりも小さい。
図2に示すように、正極電極5は、帯状の正極集電体30と、正極集電体30の両面に形成された正極活物質層32と、を備えている。図4に示すように、正極電極5の一端部には、正極集電体30の延出部31が形成されている。延出部31は、正極集電体30のうち、正極電極5の長手方向において張出し部5bよりも外側に延びている部分である。
例えば、正極集電体30は、アルミニウム及びステンレス等の金属材料で形成されている。正極活物質層32は、正極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。例えば、正極活物質層32は、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム等の複合金属酸化物で形成されている。例えば、導電助剤としては、カーボンブラック類、炭素材料及び金属微粉等が挙げられる。例えば、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料が挙げられる。例えば、増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の樹脂材料が挙げられる。
[セパレータ]
図4に示すように、セパレータ6は、帯状をなしている。セパレータ6は、上述した正極電極5と同様、複数のくびれ部6aと、複数の張出し部6bと、を備えている。セパレータ6におけるくびれ部6a及び張出し部6bの外形は、負極電極3におけるくびれ部3a及び張出し部3bと実質的に同じ大きさである。
セパレータ6は、リチウムイオン導電性を有する細孔構造の薄膜である。例えば、セパレータ6は、ポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)等のポリオレフィン並びにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料で形成されている。セパレータ6は、図7に示す一対の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士が熱融着により一体化されることで形成されている。なお、図4においては、図7に示す一対の第一セパレータ41及び第二セパレータ42を切り出して負極電極3の外形と実質的に同じ大きさとされた状態の第一セパレータ41及び第二セパレータ42を示している。
[規制部]
図5に示すように、セパレータ6には、正極電極5の移動を規制する規制部7が設けられている。規制部7は、少なくとも帯状の正極電極5の長手方向における正極電極5の移動を規制する。規制部7は、正極電極5のくびれ部5aに沿う位置に配置されたくびれ部側規制部7aと、正極電極5の張出し部5bに沿う位置に配置された張出し部側規制部7bと、を備えている。なお、図4においては、便宜上、規制部7の図示を省略している。
図4及び図5を併せて参照し、くびれ部側規制部7aは、セパレータ6のうち、正極電極5のくびれ部5aに隣り合う部分の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を結合(具体的には、熱融着により一体化)した部分である。図5の平面視で、くびれ部側規制部7aは、正極電極5の幅方向におけるくびれ部5aの両側に配置されている。図5の平面視で、くびれ部側規制部7aは、正極電極5のくびれ部5aの側縁に沿うように直線状をなしている。
図4及び図5を併せて参照し、張出し部側規制部7bは、セパレータ6のうち、張出し部5bに隣り合う部分の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を結合(具体的には、熱融着により一体化)した部分である。図5の平面視で、張出し部側規制部7bは、正極電極5の幅方向における張出し部5bの両側に配置されている。図5の平面視で、張出し部側規制部7bは、張出し部5bの側縁に沿うように円弧状をなしている。なお、正極電極5において延出部31とは反対側では、張出し部側規制部7bは、図5の平面視でくびれ部5a側を開放するC字状をなして張出し部5bの周方向に沿うように連なっている。
くびれ部側規制部7aと張出し部側規制部7bとの間には、隙間7sが形成されている。隙間7sは、セパレータ6のうち、第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を結合(具体的には、熱融着により一体化)していない部分である。図5の平面視で、隙間7sは、正極電極5の幅方向におけるくびれ部5aと張出し部5bとの境界部分の両側に配置されている。
[外装体]
図1及び図2を併せて参照し、外装体10は、正極缶体11と、負極缶体12と、正極缶体11と負極缶体12との間を電気的に絶縁するガスケット13と、を備えている。
正極缶体11及び負極缶体12は、有底円筒状をなしている。正極缶体11の内径は、負極缶体12の外径よりも大きい。負極缶体12の筒状部が正極缶体11に挿入された状態で、積層体2は、負極缶体12の底面と正極缶体11の底面との間に挟まれている。
ガスケット13は、負極缶体12の筒状部の外周面と正極缶体11の筒状部の内周面との間に配置されている。これにより、積層体2が外装体10に封止されている。図2及び図3を併せて参照し、正極缶体11は、正極集電体30の延出部31と接続されており、正極端子として機能する。一方、負極缶体12は、負極集電体20の延出部21と接続されており、負極端子として機能する。なお、図2においては、延出部31の図示を一部省略している。
[電池の製造方法]
次に、上述した電池1の製造方法の一例について説明する。
図6に示すように、電池1の製造方法は、正極電極5を所定形状に加工する電極加工工程S1と、正極電極5をセパレータ6で覆う電極被覆工程S2と、セパレータ6に正極電極5の移動を規制する規制部7を形成する規制部形成工程S3と、正極構造体4と負極電極3とをつづら折り形状に折り畳むつづら折り工程S4と、を含む。
まず(すなわち、電極加工工程S1の前)、正極活物質層32及び負極活物質層22を形成するための構成材料を含む塗布液(スラリー)を調整する。以下、正極活物質層32を形成するための構成材料を含む塗布液を「正極用スラリー」、負極活物質層22を形成するための構成材料を含む塗布液を「負極用スラリー」という。正極用スラリーは、上述の正極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。負極用スラリーは、上述の負極活物質、導電助剤、結着剤及び増粘剤等を含む。なお、スラリーの溶媒としては、結着剤及び増粘剤を溶解し、かつ活物質及び導電助剤を分散するものであればよい。
次に、正極集電体30及び負極集電体20を用意する。
そして、正極集電体30の両面に正極用スラリーを塗布する。その後、正極用スラリーを乾燥させる。これにより、正極集電体30の両面に正極活物質層32を形成して正極用シートを得る。そして、正極用シートをスリッター等で上述した帯状に切り出して正極電極5を得る(電極加工工程S1)。
一方、負極集電体20の両面に負極用スラリーを塗布する。その後、負極用スラリーを乾燥させる。これにより、負極集電体20の両面に負極活物質層22を形成して負極用シートを得る。そして、負極用シートをスリッター等で上述した帯状に切り出して負極電極3を得る。
なお、電極加工工程S1では(すなわち、電極被覆工程S2の前)、正極電極5の外形を、負極電極3の外形よりも小さくする。
次に、図7に示すように、正極電極5を、セパレータ6を構成する第一セパレータ41と第二セパレータ42とで挟んで覆う(電極被覆工程S2)。以下、正極電極5を第一セパレータ41と第二セパレータ42とで挟んで覆ったものを「正極被覆体」という。第一セパレータ41及び第二セパレータ42は、展開状態(図7の平面視)において、正極電極5の長手方向に延びる長方形状をなしている。なお、第一セパレータ41及び第二セパレータ42の外形は、正極電極5におけるくびれ部5a及び張出し部5bを覆い、かつ延出部31を露出させる程度の大きさであればよい。
次に、第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着して規制部7(図5参照)を形成する(規制部形成工程S3)。規制部形成工程S3では、正極電極5を、セパレータ6と一体化した正極構造体4とする。
例えば、規制部形成工程S3では、正極被覆体を、第一セパレータ41の側又は第二セパレータ42の側からアイロン等を押し当てる。すなわち、正極被覆体を、その厚み方向に圧縮させつつ加熱する。これにより、樹脂製の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着させるとともに、樹脂製の第一セパレータ41及び第二セパレータ42と正極電極5の結着剤とを熱融着させて図8に示す正極構造体シート4Aを得る。そして、正極構造体シート4Aをスリッター等で上述した帯状に切り出して図9に示す正極構造体4を得る。このとき、展開状態において、正極構造体4の外形を、負極電極3の外形と実質的に同じ大きさにする。
なお、規制部形成工程S3では、正極被覆体を第一セパレータ41の側又は第二セパレータ42の側からヒートカッター若しくは超音波カッターで切り出したり、又は正極被覆体にレーザーを照射したりする等の熱による切り出し方法で、図9に示す正極構造体4を直接得ることもできる。上記熱による切り出し方法であれば、正極被覆体の切り出しと同時に第一セパレータ41及び第二セパレータ42の切断部分を熱融着させることができるため、作業の効率化を図る点で好適である。
図5に示すように、規制部形成工程S3では、少なくとも正極電極5の長手方向における正極電極5の移動を規制するように規制部7を配置する。具体的に、規制部形成工程S3では、正極電極5のくびれ部5aに沿う位置にくびれ規制部7を形成するとともに、張出し部5bに沿う位置に張出し部側規制部7bを形成する。なお、図8〜図10においては、便宜上、規制部7の図示を省略している。
また、規制部形成工程S3では、くびれ部側規制部7aと張出し部側規制部7bとの間に隙間7sを形成する。例えば、規制部形成工程S3において、平面視で正極電極5の幅方向におけるくびれ部5aと張出し部5bとの境界部分の両側に断熱部材(例えば、断熱性のマスク)を配置した状態で、正極被覆体を加熱することにより隙間7sを形成する。
次に、正極構造体4と負極電極3とを互い違いに積層するように互いに交差する方向につづら折り形状に折り畳む(つづら折り工程S4)。図10において、正極構造体4の折り曲げ部を符号T1〜T3(一点鎖線)、負極電極3の折り曲げ部を符号U1〜U3(一点鎖線)で示す。
図10に示すように、まず、正極構造体4の長手方向において延出部31とは反対側の張出し部(すなわち、セパレータ6の張出し部6b)と、負極電極3の長手方向において延出部21とは反対側の張出し部3bとを、正極構造体4と負極電極3とが直交するように重ね合わせる。
次に、正極構造体4のくびれ部(すなわち、セパレータ6のくびれ部6a)を、折り曲げ部T1に沿って矢印の方向V1に折り曲げる。次に、負極電極3のくびれ部3aを折り曲げ部U1に沿って矢印の方向V2に折り曲げる。
次に、正極構造体4のくびれ部を折り曲げ部T2に沿って矢印の方向V1とは反対方向(不図示)に折り曲げる。次に、負極電極3のくびれ部3aを折り曲げ部U2に沿って矢印の方向V2とは反対方向(不図示)に折り曲げる。
次に、正極構造体4のくびれ部を、折り曲げ部T3に沿って矢印の方向V1に折り曲げる。次に、負極電極3のくびれ部3aを折り曲げ部U3に沿って矢印の方向V2に折り曲げる。
このように、正極構造体4のくびれ部と、負極電極3のくびれ部3aとを、互い違いに交互に折り曲げていく。このようにつづら折りすることにより、上述した積層体2(図3参照)を得る。
そして、積層体2に不図示の電解質溶液を含浸させた後、電解質溶液を含浸した積層体2を外装体10内に封入することにより、本実施形態の電池1(図2参照)が完成する。
以上説明したように、本実施形態に係る電池1は、正極電極5と、正極電極5を覆うセパレータ6と、セパレータ6に設けられるとともに、正極電極5の移動を規制する規制部7と、を備えている。また、本実施形態に係る電池1の製造方法は、正極電極5と、正極電極5を覆うセパレータ6と、を備えた電池1の製造方法であって、正極電極5を、セパレータ6で覆う電極被覆工程S2と、電極被覆工程S2の後、セパレータ6に正極電極5の移動を規制する規制部7を形成する規制部形成工程S3と、を含む。
本実施形態によれば、セパレータ6に設けられた規制部7によって正極電極5の移動が規制されるため、正極電極5がセパレータ6で単に覆われている構成と比較して、正極電極5の位置がずれることを抑制することができる。加えて、正極電極5がセパレータ6に覆われているため、短絡等を回避して電池1の信頼性を高めることができる。
また、本実施形態では、正極電極5は帯状であり、規制部7は少なくとも正極電極5の長手方向における正極電極5の移動を規制している。
一般に、帯状の電極は、電極の長手方向にずれやすい。しかし、この構成によれば、規制部7によって少なくとも正極電極5の長手方向における正極電極5の移動が規制されるため、正極電極5の長手方向において正極電極5の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、正極電極5は、正極電極5の幅方向で内側に窪むくびれ部5aと、正極電極5の長手方向でくびれ部5aと隣り合う位置に配置されるとともに、正極電極5の幅方向でくびれ部5aよりも外側に張り出す張出し部5bと、を備え、規制部7は、くびれ部5aに沿う位置に配置されたくびれ部側規制部7aを備えている。
本実施形態によれば、くびれ部側規制部7aによって、正極電極5の長手方向における張出し部5bの移動が規制されるとともに、正極電極5の幅方向におけるくびれ部5aの移動が規制される。そのため、正極電極5の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて正極電極5の位置がずれることを抑制することができる。
また、本実施形態では、規制部7は、張出し部5bに沿う位置に配置された張出し部側規制部7bを更に備えている。
本実施形態によれば、更に張出し部側規制部7bによって正極電極5の幅方向における張出し部5bの移動が規制されるため、正極電極5の幅方向において正極電極5の位置がずれることをより確実に抑制することができる。加えて、張出し部5bがめくれることを回避することができるため、正極電極5がセパレータ6の外部に露出することを抑制することもできる。
また、本実施形態では、くびれ部側規制部7aと張出し部側規制部7bとの間には、隙間7sが形成されている。
本実施形態によれば、くびれ部側規制部7aと張出し部側規制部7bとを連ねた場合と比較して、セパレータ6における皺の逃げ道を隙間7sで確保することができるため、セパレータ6における皺の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、正極電極5は、セパレータ6と一体化した正極構造体4とされている。
この構成によれば、正極電極5がセパレータ6と別体にされている場合と比較して、正極電極5の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、正極構造体4は、つづら折り形状に折り畳まれている。
特に、電極がセパレータに単に覆われた状態でつづら折り形状に折り畳まれている場合には、電極の位置がずれる可能性が高くなる。しかし、この構成によれば、規制部7によって正極電極5の移動が規制され、かつ、正極電極5がセパレータ6と一体化されているため、前記つづら折り形状とした場合であっても、正極電極5の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、正極構造体4と互い違いに積層するように正極構造体4と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた負極電極3を更に備えている。
ところで、リチウムイオン二次電池の充電時においては、正極電極から負極電極に向けてリチウムイオンが移動している状態にある。このとき、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在すると、正極電極から移動してきたリチウムイオンがエッジ効果によって負極電極の端部に集中する。そのため、本来であれば負極活物質に吸収されるリチウムイオンが負極電極の端部にリチウムデンドライトとして析出する可能性がある。このリチウムデンドライトは、セパレータを突き抜けて負極電極と正極電極とを短絡させる可能性がある。また、リチウムデンドライトが欠落して負極電極から電気接続が切れることにより、電池容量を低下させる可能性がある。その結果、電池の信頼性を低下させる可能性がある。ここで、帯状の電極(正極電極)をセパレータ袋体に収容する構成では、正極電極と負極電極との重ね合わせ作業時においてセパレータ袋体の側で位置決めする必要がある。そのため、セパレータ袋体の中の正極電極がずれてしまうと、前記重ね合わせ作業時において正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在する可能性が高くなる。
これに対し、本実施形態によれば、前記規制部7によって正極電極5の移動が規制され、かつ、正極電極5がセパレータ6と一体化されているため、負極電極3が正極構造体4と互い違いに積層するように正極構造体4と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた場合であっても、正極電極5の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。これにより、充電時において正極電極5が対向する部分に負極電極3の端部が存在することを回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池1の信頼性を高めることができる。加えて、積層体2をコンパクト化することができるため、積層体2を薄型の外装体10に収容することが容易となる。
また、本実施形態では、正極電極5の外形は、負極電極3の外形よりも小さくされている。
仮に、負極電極の外形が正極電極の外形よりも小さいと、正極電極が対向する部分に負極電極の端部が存在することになる。これに対し、本実施形態によれば、正極電極5の外形が負極電極3の外形よりも小さいため、正極電極5が対向する部分に負極電極3の端部が存在することをより確実に回避することができる。したがって、短絡及び電池容量の低下を回避して電池1の信頼性をより一層高めることができる。
また、本実施形態では、正極構造体4の外形は、負極電極3の外形と同じ大きさとされている。
本実施形態によれば、正極構造体の外形が負極電極の外形と異なる大きさである場合と比較して、正極構造体4と負極電極3との位置合わせがし易くなるため、正極電極5が対向する部分に負極電極3の端部が存在することをより確実に回避することができる。加えて、正極構造体4と負極電極3とのつづら折りも容易となる。
また、本実施形態に係る電池1の製造方法では、電極被覆工程S2において、正極電極5を、セパレータ6を構成する樹脂製の第一セパレータ41と樹脂製の第二セパレータ42とで挟んで覆い、規制部形成工程S3において、第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着して規制部7を形成している。
この方法によれば、第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着することで一体形成した規制部7によって正極電極5の移動が規制されるため、正極電極5の位置がずれることをより効果的に抑制することができる。
<第2実施形態>
[正極構造体]
図11は、第2実施形態に係る正極構造体204の展開状態を示す平面図であり、図5に相当する図である。
第2実施形態では、くびれ部5aにおいて正極電極205の法線方向に開口する貫通孔205hが形成されている。また、規制部207は、貫通孔205hに配置された貫通孔側規制部207cを更に備えている。これらの点で、第2実施形態は第1実施形態と異なる。
以下、第2実施形態に係る正極構造体204(規制部207)について説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付しその説明を省略し、異なる点について説明する。
図11に示すように、規制部207は、貫通孔205hに配置された貫通孔側規制部207cを更に備えている。貫通孔側規制部207cは、セパレータ6のうち、平面視で貫通孔205hに重なる部分の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を結合(具体的んは、熱融着により一体化)した部分である。図11の平面視で、貫通孔205hは、正極電極205の幅方向に延びる長方形状をなしている。図11の平面視で、貫通孔側規制部207cは、貫通孔205hの平面形状と同様、正極電極205の幅方向に延びる長方形状をなしている。
なお、貫通孔205hの平面形状は、長方形状に限らず、正方形状、円形状等、長方形状以外の形状としてもよい。貫通孔側規制部207cの平面形状も、長方形状に限らず、正方形状、円形状等、長方形状以外の形状としてもよい。すなわち、貫通孔側規制部207cの平面形状は、貫通孔205hの平面形状と実質的に同じ形状であればよい。
[電池の製造方法]
図12〜図14は、第2実施形態に係る電池の製造方法を示す工程図であり、それぞれ図7〜9に相当する図である。
第2実施形態では、電極被覆工程S2の前、正極電極205のくびれ部5aに正極電極205の法線方向に開口する貫通孔205hを形成する。この点で、第2実施形態は第1実施形態と異なる。
以下、第2実施形態に係る電池の製造方法の一例について説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付しその説明を省略し、異なる点について説明する。
図12に示すように、電極被覆工程S2の前、正極電極205のくびれ部5aに正極電極205の法線方向に開口する貫通孔205hを形成する。例えば、電極加工工程S1において、正極用シートをスリッター等で上述した帯状に切り出して図7に示す正極電極5(すなわち、第1実施形態に係る正極電極5)を得る。そして、正極電極5のくびれ部5aに貫通孔205hを形成して図12に示す正極電極205を得る。次に、電極被覆工程S2において、貫通孔205hを形成した正極電極205を、セパレータ6を構成する第一セパレータ41と第二セパレータ42とで挟んで覆い、正極被覆体を得る。
次に、規制部形成工程S3において、第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着して規制部207(図11参照)を形成する。例えば、規制部形成工程S3では、正極被覆体を、その厚み方向に圧縮させつつ加熱する。これにより、樹脂製の第一セパレータ41及び第二セパレータ42同士を熱融着させるとともに、樹脂製の第一セパレータ41及び第二セパレータ42と正極電極205の結着剤とを熱融着させて図13に示す正極構造体シート204Aを得る。そして、正極構造体シート204Aを上述した帯状に切り出して図14に示す正極構造体204を得る。
図11に示すように、規制部形成工程S3では、くびれ部側規制部7a及び張出し部側規制部7bを形成することに加え、貫通孔205hに貫通孔側規制部207cを形成する。なお、図12〜図14においては、便宜上、規制部207の図示を省略している。
次に、つづら折り工程S4において、正極構造体204と負極電極3とを互い違いに積層するように互いに交差する方向につづら折り形状に折り畳み、積層体を得る。そして、積層体に不図示の電解質溶液を含浸させた後、電解質溶液を含浸した積層体を外装体10内に封入することにより、本実施形態の電池が完成する。
以上説明したように、本実施形態は、くびれ部5aには、正極電極205の法線方向に開口する貫通孔205hが形成され、規制部207は、貫通孔205hに配置された貫通孔側規制部207cを更に備えたものである。
本実施形態によれば、更に貫通孔側規制部207cによって、正極電極205の長手方向及び幅方向におけるくびれ部5aの移動が規制されるため、正極電極205の長手方向及び幅方向のそれぞれにおいて正極電極205の位置がずれることをより確実に抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、電気化学セルの一例として、二次電池を例に挙げて説明したが、これに限らず、電気二重層キャパシタ及び一次電池等に上述した構成を適用してもよい。また、電池としてリチウムイオン二次電池を例に挙げて説明したが、これに限らず、金属リチウム二次電池等のリチウムイオン二次電池以外の二次電池であってもよい。
また、上記実施形態では、正極電極がセパレータで覆われている例を挙げて説明したが、これに限らず、負極電極がセパレータで覆われていてもよい。
また、上記実施形態では、積層体を外装体に封入してコイン型の電池とした例を挙げて説明したが、これに限らず、積層体をラミネートパックに封入し、積層体と電気的に接続したリード線をラミネートパックから外部に突出させた構成であってもよい。
また、上記実施形態では、正極電極及び負極電極が張出し部を4つずつ備えている例を挙げて説明したが、これに限らず、張出し部を5つ以上ずつ備えていてもよい。すなわち、正極電極及び負極電極は、張出し部を複数かつ同数ずつ備えていればよい。
また、上記実施形態では、張出し部の形状を円板状とした例を挙げて説明したが、これに限らず、張出し部の形状を、正方形板状、長方形板状、楕円板状等、任意の形状としてもよい。
また、上記実施形態では、正極電極、負極電極及びセパレータがくびれ部及び張出し部を備えている例を挙げて説明したが、これに限らず、前記くびれ部及び張出し部を備えていなくてもよい。すなわち、正極電極、負極電極及びセパレータが平面視長方形状の帯状をなしていてもよい。
また、上記実施形態では、規制部がくびれ部側規制部及び張出し部側規制部を備えている例を挙げて説明したが、これに限らず、規制部として正極電極とセパレータとの間に凹凸部が設けられていてもよい。例えば、規制部として、正極電極の表面又はセパレータの表面の何れか一方に凹部が設けられ、かつ他方に凸部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、正極構造体と負極電極とをつづら折りする例を挙げて説明したが、これに限らず、正極構造体と負極電極とを巻回、積層等してもよい。
また、上記実施形態では、電極被覆工程において、正極電極を、第一セパレータ及び第二セパレータとで挟んで覆う例を挙げて説明したが、これに限らず、袋状のセパレータで正極電極を覆ってもよい。
また、上記実施形態では、正極電極の結着剤の材料をポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等とし、セパレータの材料をポリプロピレン(PP)及びポリエチレン(PE)等のポリオレフィン並びにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等とした例を挙げて説明したが、これに限らず、正極活物質層とセパレータとを熱融着することが可能な材料であればよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…電池(電気化学セル) 3…負極電極 4,204…正極構造体(構造体) 5,205…正極電極(電極) 5a…くびれ部 5b…張出し部 6…セパレータ 7,207…規制部 7a…くびれ部側規制部 7b…張出し部側規制部 7s…隙間 41…第一セパレータ 42…第二セパレータ 205h…貫通孔 207c…貫通孔側規制部 S1…電極加工工程 S2…電極被覆工程 S3…規制部形成工程 S4…つづら折り工程

Claims (15)

  1. 帯状の電極と、
    前記電極を覆うセパレータと、
    前記セパレータに設けられるとともに、少なくとも前記電極の長手方向における前記電極の移動を規制する規制部と、
    を備え、
    前記電極は、
    前記電極の長手方向と直交する幅方向で内側に窪むくびれ部と、
    前記電極の長手方向で前記くびれ部と隣り合う位置に配置されるとともに、前記電極の長手方向と直交する幅方向で前記くびれ部よりも外側に張り出す張出し部と、を備え、
    前記規制部は、
    前記くびれ部に沿う位置に配置されたくびれ部側規制部と
    前記張出し部に沿う位置に配置された張出し部側規制部と、を備え
    前記くびれ部側規制部と前記張出し部側規制部との間には、隙間が形成されていることを特徴とする電気化学セル。
  2. 前記くびれ部には、前記電極の法線方向に開口する貫通孔が形成され、
    前記規制部は、前記貫通孔に配置された貫通孔側規制部を更に備えていることを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  3. 前記電極は、前記セパレータと一体化した構造体とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気化学セル。
  4. 前記構造体は、つづら折り形状に折り畳まれていることを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  5. 前記構造体は、前記電極を正極電極とした正極構造体であり、
    前記正極構造体と互い違いに積層するように前記正極構造体と交差する方向につづら折り形状に折り畳まれた負極電極を更に備えていることを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  6. 前記正極電極の外形は、前記負極電極の外形よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  7. 前記正極構造体の外形は、前記負極電極の外形と同じ大きさであることを特徴とする請求項に記載の電気化学セル。
  8. 帯状の電極と、前記電極を覆うセパレータと、を備えた電気化学セルの製造方法であって、
    前記電極を、前記セパレータで覆う電極被覆工程と、
    前記電極被覆工程の後、前記セパレータに、少なくとも前記電極の長手方向における前記電極の移動を規制するように前記電極の移動を規制する規制部を形成する規制部形成工程と、
    を含み、
    前記電極被覆工程の前、前記電極の長手方向と直交する幅方向で内側に窪むくびれ部と、前記電極の長手方向で前記くびれ部と隣り合う位置に配置されるとともに、前記電極の長手方向と直交する幅方向で前記くびれ部よりも外側に張り出す張出し部と、を形成する電極加工工程を更に含み、
    前記規制部形成工程では、前記くびれ部に沿う位置にくびれ部側規制部と、前記張出し部に沿う位置に張出し部側規制部と、を形成するとともに、前記くびれ部側規制部と前記張出し部側規制部との間に隙間を形成することを特徴とする電気化学セルの製造方法。
  9. 前記電極被覆工程では、前記電極を、前記セパレータを構成する樹脂製の第一セパレータと樹脂製の第二セパレータとで挟んで覆い、
    前記規制部形成工程では、前記第一セパレータ及び前記第二セパレータ同士を熱融着して前記規制部を形成することを特徴とする請求項に記載の電気化学セルの製造方法。
  10. 前記電極被覆工程の前、前記くびれ部に前記電極の法線方向に開口する貫通孔を形成し、
    前記規制部形成工程では、前記貫通孔に貫通孔側規制部を形成することを特徴とする請求項8または9に記載の電気化学セルの製造方法。
  11. 前記規制部形成工程では、前記電極を、前記セパレータと一体化した構造体とすることを特徴とする請求項から10の何れか一項に記載の電気化学セルの製造方法。
  12. 前記規制部形成工程の後、前記構造体を、つづら折り形状に折り畳むつづら折り工程を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の電気化学セルの製造方法。
  13. 前記構造体は、前記電極を正極電極とした正極構造体であり、
    前記つづら折り工程では、前記正極構造体と、負極電極とを、互い違いに積層するように互いに交差する方向につづら折り形状に折り畳むことを特徴とする請求項12に記載の電気化学セルの製造方法。
  14. 前記電極被覆工程の前、前記正極電極の外形を、前記負極電極の外形よりも小さくすることを特徴とする請求項13に記載の電気化学セルの製造方法。
  15. 前記電極被覆工程の後、前記正極構造体の外形を、前記負極電極の外形と同じ大きさにすることを特徴とする請求項14に記載の電気化学セルの製造方法。
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