JP6194805B2 - 蓄電素子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば二次電池その他の電池等の蓄電素子に関する。
二次電池は、一次電池の置きかえ用途はもとより、携帯電話、IT機器などの電子機器の電源として広く普及している。とりわけ、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度であることから、電気自動車などの産業用大型電気機器への応用も進められている。
非水電解質二次電池は、一例として特許文献1に示すように、導電性を有する金属製の容器の内部に、微多孔膜のセパレータで離隔された正負の極板を重ねあわせ、巻き回してなる巻回型の電極体と電解液とが封入された構成を有する(例えば特許文献1、図1、図4等を参照)。
特開2000−223109号公報
非水電解質二次電池の金属製の容器は、主に開口を有する本体部と当該開口を塞ぐ蓋部とから構成される。電池の製造工程においては、蓋部とあらかじめ組み合わされた電極体を開口から本体部に挿入することにより、電極体の容器への収納と開口の閉塞とを同時に行うようにしている。
しかしながら、上記の工程において、電極体の表面が容器の開口の縁に接触して、電極体の挿入性が悪化する可能性がある。例えば、電極体を容器に挿入する際、電極体表面が開口と干渉し、電極体がめくれるという不具合が生じ得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、電極体の表面と容器の開口との干渉の恐れを低減して、生産性に優れた蓄電素子を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、
重なりあった極板及びセパレータが巻回されて成る複数の電極体と、
前記複数の電極体が挿入される開口を有する容器とを備え、
前記複数の電極体は、前記開口への挿入方向と交差する面上に整列されており、
前記複数の電極体のうち、前記容器の内壁に隣接する少なくとも2つの前記電極体のそれぞれの最外周に位置している巻回材の終端部は、前記内壁に対向していない、
蓄電素子である。
本発明の第2の側面は、
前記容器の内壁に隣接する少なくとも2つの前記電極体のうち、(a)少なくとも1つの電極体の巻回材の前記終端部は、隣接する前記複数の電極体の残りのいずれかと対向している、
本発明の第1の側面の蓄電素子である。
本発明の第3の側面は、
前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部は、隣接する前記複数の電極体の(b)残りのいずれか1つの電極体と対向しており、
前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部は、(a)前記少なくとも1つの前記電極体に対向している、
本発明の第2の側面の蓄電素子である。
本発明の第4の側面は、
前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部と、前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部とが、前記複数の電極体の整列方向に沿って対向している、
本発明の第3の側面の蓄電素子である。
本発明の第5の側面は、
前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部と、前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部とが、前記複数の電極体の前記開口への挿入方向に沿って対向している、
本発明の第3又は第4の側面の蓄電素子である。
以上のような本発明は、電極体の表面と容器の開口との干渉を抑制して、生産性に優れた蓄電素子を提供することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の構成を示す正面図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を示す要部断面図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を示す要部拡大図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池の電極体の構成を示す要部断面図 本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図 本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極体の他の構成例を示す要部断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る非水電解質二次電池1の構成を、一部を分解した状態で模式的に示す斜視図であり、図2は非水電解質二次電池1の正面図である。
図1及び図2に示すように、非水電解質二次電池1は、アルミニウム製の開口箱状の容器本体10と、容器本体10の開口10xを塞ぐ、容器本体と同一材料製の板状の蓋部20とから構成される外形六面体状の容器を外装として備える。なお、容器の各面は、図1に示す直交座標をなすX軸、Y軸及びZ軸にそれぞれ平行に位置し、以下の説明に際しては、図中X軸、Y軸、Z軸矢印の方向を基準にそれぞれ順に、手前から奥、右から左、並びに下から上を定める。
なお、非水電解質二次電池1の内部構成を説明するため、容器本体10は、図1中においては破線により輪郭を示した。同様の理由により、容器本体10及び蓋部20は、図2中においては、図中Z−Y平面に平行な面で切断した要部断面図として示した。
容器において、電極体部11を収納する収納空間10zは、容器本体10の内底10y1及び蓋部20の裏面20x、図中Z−X平面に平行であって上下方向に長大な一対の内壁10y2、及び図中Z−Y平面に平行であって左右方向に長大な一対の内壁10y3により形成される。電極体部11が挿入される容器本体10の開口10xの開口10xの縁10x1は、内壁10y2及び10y3の上側縁端により形成される。
電極体部11は、帯状の極板である正極と負極を、間にセパレータを介して図中Y軸に平行な軸を巻回軸として長円筒形に巻回してなる電極体11x及び11yから構成される。電極体部11においては、電極体11x及び11yは奥行き方向に並列配置されている。
なお、図1においては、説明のため、電極体部11は蓋部20と分離し、容器本体10の開口10xから半ば抜き出された状態として示した。
次に、各電極体11x及び11yにおいては、最外周に位置するセパレータ11aを間に挟んで、負極の金属箔及び正極極の金属箔が単体で重なりあった状態で巻回軸の両端にそれぞれ露出する。露出した各金属箔は、負極側集電箔部11b1、正極側集電箔部11b2として容器本体10の一対の内壁10y2にそれぞれ対向して位置している。
負極側集電箔部11b1及び正極側集電箔部11b2はそれぞれ集電体12に接続される。集電体12は、蓋部20の裏面20xに固定された基台部12aから容器本体10の内底10y1に向かって延伸した一対の矩形状の平板状の脚部12bを有する。一方の脚部12bは、電極体11x及び11yの負極側集電箔部11b1の、容器本体10の一対の内壁10y3に対向する最外周面を挟み込むように配置され、超音波溶接等により電極体11x及び11yと接合される。同様に、他方の脚部12bは、電極体11x及び11yの正極側集電箔部11b2の、容器本体10の一対の内壁10y3に対向する最外周面と接合される。
集電体12は蓋部20上に位置する金属製の中継板22と、図2に点線にて示す接続棒24を介して、かしめや圧着等の周知の技術的手段により電気的、機械的に接続される。更に中継板22は外部接続用の電極端子23と電気的に接続され、これにより、電極体部11から容器の外部に電気が取り出される。
電極端子23と電極体部11とを結ぶ導電路は、絶縁体である合成樹脂製のパッキン21a及び21bによって容器と絶縁されている。なお、図2中においてパッキン21a及び21bは断面図として示す。パッキン21aは蓋部20の表面20yに配置され、蓋部20と電極端子23の中継板22とを絶縁する。パッキン21bは蓋部20の裏面20xに配置され、蓋部20と集電体12とを絶縁する。パッキン21a及び21bは一体的に組み合わされた状態で集電体12と電極端子23により締結されており、これにより、導電路と容器との間の空間、隙間を封止して、容器内部からの電解液の漏出を防いでいる。
次に、図3を参照して、電極体部11を構成する電極体11x及び11yの詳細な構成を、電極体11xを例に取り、更に説明する。図3に示すように、電極体11xは、最内周から外周に向かって順に積層された、シート状の極板である負極120、電解質の保液性を有する多孔膜や不織布等を基材とするセパレータ121、シート状の極板である正極122、及びセパレータ121と同一素材のセパレータ123の各部材を巻回軸A周りに巻回し、巻回軸Aに直交する断面形状が長円筒形状となるよう形成されている。なお、極板及びセパレータは図中矢印に示すように、巻回軸Aに対して反時計回りとなるように巻回するものとした。
次に、極板を説明する。負極120は、例えば帯状の銅箔の表面に負極活物質を含む合剤層を形成させて構成される。正極122は、例えば帯状のアルミニウム箔の表面に正極活物質を含む合剤層を形成させて構成される。具体的には、負極120及び正極122は、合剤層が形成された合剤層形成部120a及び122aと合剤層が形成されていない金属箔露出部120b及び122bを有する。金属箔露出部120b及び122bは、負極120及び正極122の短手方向の一方側の端部に、長手方向に沿って形成されている。
そして、負極120及び正極122を、巻回軸方向にずらした状態で巻回することにより、長円筒形の一方の端面に金属箔露出部120bを積層し、他方の端面に金属箔露出部122bを積層する。
なお、金属箔露出部120bは、図1及び図2に示す電極体11xにおける負極側集電箔部11b1に対応している。同様に、金属箔露出部122bは負極側集電箔部11b1に対応し、最外周面として露出するセパレータ123は、セパレータ11aに対応している。
以下、電極体11x又は11yにおいて、極板及びセパレータが平行面を形成して積層されている部分を平坦部11F、極板及びセパレータが曲面を形成して積層されている部分を湾曲部11Cと適宜称する。非水電解質二次電池1においては、一対の平坦部11Fは容器本体10の内壁10y3にそれぞれ平行に位置している。一対の湾曲部Cの一方は蓋部20の裏面20xに対向し、他方は容器本体10の内底10y1に対向して位置している。
以上の構成において、非水電解質二次電池1は本発明の蓄電素子に相当する。電極体部11を構成する電極体11x及び11yは本発明の電極体に相当する。集電体12は本発明の集電体に相当する。容器本体10及び蓋部20から構成される容器は本発明の容器に相当する。
このような構成を有する本実施の形態1による非水電解質二次電池1は、電極体部11の電極体11x及び11yに関し、極板及びセパレータの巻き終わりである終端部を対向して配置したことを特徴とする。
以下、図4及び図5を参照して説明する。ただし、図4は、非水電解質二次電池1に収納された電極体部11を、図中Z−X平面に平行な面によりセパレータ11a側から切り取った断面図であり、図5は図4の図中点線で囲んだ領域Rの要部拡大図である。
電極体部11を構成する電極体11xにおいては、図中Z軸に平行な軸、すなわち紙面を直交して貫く向きに延伸する巻回軸A周りに、負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123が重ねあわされ、図中白矢印により示すように反時計回りに巻回されている。電極体11xを構成する極板及びセパレータの積層体全体の巻き終わりである終端部130a及び130bのそれぞれにおいて、個々の極板及びセパレータの終端部の位置は互いに異なる。
具体的には、図5に示すように、電極体11xの最外周面としてセパレータ11aに対応するセパレータ123の終端部123Eが最も延出しており、次いでセパレータ121の終端部121E、正極122の終端部122E、負極120の終端部120Eの順で延出している。
更に、負極120の終端部120Eはセパレータ121の終端部121Eにより被覆され、セパレータ121の終端部121E及び正極の終端部122Eはセパレータ121の終端部121Eにより被覆されている。これにより終端部130aはくさび状の断面形状を有する。
次に、電極体11yにおいては、負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123が重ねあわされ、電極体11xと同様、図中白矢印により示すように反時計回りに巻回されている。終端部130bの終端部の構成は電極体11xと同様である。
上記の構成において、電極体11x及び11yの最外周のセパレータ123は本発明の巻回材に対応し、終端部130a及び130bは本発明の終端部に対応する。
なお、上記の説明においては、巻回材及び終端部130は負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123が積層されたものとしたが、巻回材及び終端部130は、電極体11xの一端である負極側集電箔部11b1においては、負極120単体にて構成される。同様に、電極体11xの他端である正極側集電箔部11b2においては、巻回材及び終端部130は、正極122単体にて構成される。
以上のような電極体11xと電極体11yを有する電極体部11は、容器に収納された状態では、容器本体10の内壁10y3に対して、平坦部11Fの表面である最外周のセパレータ表面123S2を隣接させている。更に、電極体部11を構成する電極体11x及び11yにおいて、容器本体10の内底10y1に対向する面は、湾曲部11Cの表面である、最外周のセパレータ表面123S3を対向させている。
そして、電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部130a及び130bは、上下方向である開口10xからの電極体11の挿入方向に対向し、かつ、奥行き方向である各電極体の配列方向に沿って対向して密着した状態で配置される。すなわち、終端部130は、電極体11x及び11yがそれぞれ有する一対の平坦部11Fのうち、容器本体10の内壁10y3に隣接していない最外周のセパレータ表面123S1上に配置され、電極体部11の内部に封入された状態におかれる。
そして、電極体11xの終端部130aは、最先端に位置するセパレータ123の終端部123Eが電極体11yの終端部130bのセパレータ123の終端部123Eに対向して密着している。
このような電極体部11は、非水電解質二次電池1の組立て時においては、セパレータ表面123S2及びセパレータ表面123S3が開口10xに隣接した状態で、容器本体10に挿入される。
一例としては、個別に作成された電極体11x及び11yを、巻回軸を平行に揃えて結束、仮止め等して電極体部11を完成する。次いで、電極体部11のそれぞれの電極体の外側に露出する正極と負極の集電箔部を、蓋部20に組み合わされた集電体12の脚部12に接合して電極体部11と蓋部20とを組み合わせる。最後に、蓋部20で封止するように、電極体部11を開口10xから図中Z軸方向に沿って容器本体10に挿入する。この場合、電極体11x及び11yは、容器本体10への挿入方向(図中Z軸)に対して直交した平面(図中Y−X平面)上にて整列されることとなっている。
本実施の形態1による非水電解質二次電池1は、これにより以下の効果を奏する。すなわち、従来の電極体においては、容器への収納に際し、電極体の表面が開口の縁に接触する恐れがある。巻回型の電極体においてはセパレータ又は極板又は絶縁フィルムの巻き終わりである終端部は、構造上電極体の最外周に位置し、且つ電極体の他の表面との間に段差を形成するため、開口の縁に接触しやすくなっている。特に、終端部が開口の縁に引っ掛かった場合、終端部からセパレータ、絶縁フィルム、正極又は負極の各極板が剥離してしまい、電極体の容器への挿入性が良好ではなかった。
これに対し、本実施の形態1においては、一対の電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部130aと130bとが各電極体の配列方向に沿って対向した状態で配置されている。これにより、終端部130a及び130bは電極体部11の内部に封入された状態で容器本体10に組み込まれるため開口10xの縁10x1に接触することがない。したがって、電極体部11を容器本体10に挿入する際の生産性を高めることが可能となる。
更に、巻き終わりである終端部130a及び130bは互いに密着して、電極体11x及び11yの他の部分により挟まれている。これにより、終端部130a及び103bをそれぞれ構成する正負極の極板及びセパレータの各終端部120E、121E、122E、123Eは固定され、電極体11x及び11yのそれぞれについて巻回状態が緩むことを抑制することができる。
なお、終端部130a及び130bは接触する程度の圧力で挟まれていても固定の効果は得られる。しかしながら、終端部130a及び130bは電極体11x及び11yの間で十分な圧力で挟まれているほうが、緩み抑制の効果が向上し、より好適である。
更に、本実施の形態1においては、終端部130a及び130bは電極体部11の内部に封入された状態で容器本体10に組み込まれるため、電極体部11全体を更に絶縁フィルムで覆った状態で容器本体10に収納する構成において、フィルムの厚みを小さくした場合であっても、電極体部11の挿入に影響を与えることがない。これにより、フィルムのコストを低減することができ、ひいては低コストの電池を得ることが出来る。
更に、本実施の形態1においては、一対の電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部130a及び130bを対向して密着した状態で配置したことにより、電極体11xと11yは、それぞれの平坦部11Fの表面であるセパレータ表面123S1同士が、終端部130を構成する負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123のそれぞれの厚み分離隔して配置されている。これにより、電極体11xと11yとの間、上方には隙間が形成される。このように隙間を形成する態様とした場合は、簡易な構成で電極体11xと11yの間の断熱効果を高めることができる。または電極体11x及び11yそれぞれの放熱性を向上させることができる。または電極体間の断熱、放熱等を図る場合において、断熱部材、放熱部材等を配置する空間を確保し、電極体11xと11yとの間にこれら部材を容易に挿入させることが可能となっている。
更に、本実施の形態1においては、一対の電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部130a及び130bが、Z軸に平行な軸上にて点対称をなす、すなわち上下方向に互い違いに配置されている。これにより、セパレータ及び極板の終端部の位置の異なりにより断面がくさび状である終端部130a及び103は、互いの形状がかみ合った状態で対向、密着している。その結果、電極体11xと11yとの間隔を、電極体を構成するセパレータ又は極板単体の厚み単位で削減することができる。図5に示す例では、電極体11xと11yとの間隔は、セパレータ123の終端部123Eの厚み分のみに削減されている。
これにより、電極体部11の奥行き方向の寸法が削減されることとなり、対応する容器の寸法を小さくすることができる。ひいては、体積比で大容量の、もしくはコンパクトな非水電解質二次電池を得ることができる。
なお、上記の説明においては、電極体11x及び11yのそれぞれの終端部130a及び130bは、奥行き方向である各電極体の配列方向に沿って対向して密着した状態で配置されるものとしたが、図6に示すように、電極体11xの終端部と電極体11yの終端部とが、各電極体の配列方向に沿っては対向せず、上下方向である、開口10xからの電極体11の挿入方向に沿って対向するよう配置するものとしてもよい。
図6に示す構成においては、電極体11xの終端部133aは、上下方向に沿って端面133a1が電極体11yの終端部133bの端面133b1と対向した状態で、電極体11yの最外周層のセパレータ表面123S1に対向して密着する。同様に、電極体11yの終端部133bは、端面133b1が電極体11xの終端部133aの端面133a1と対向した状態で、電極体11xの最外周層のセパレータ表面123S1に対向して密着する。
この構成においても、終端部133a及び133bは電極体部11の内部に封入された状態で容器本体10に組み込まれるため開口10xの縁10x1に接触することがない。したがって、上記実施の形態と同様、電極体部11を容器本体10に挿入する際の生産性を高めることが可能となる。
更に、終端部133a及び130bは互いに隣接する電極体の最外周層のセパレータ表面123S1に密着しているため、図4の構成の場合と同様、終端部130a及び103bをそれぞれ構成する正負極の極板及びセパレータの各終端部は固定され、電極体11x及び11yのそれぞれについて巻回状態が緩むことを抑制することができる。
又、一対の電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部133a及び133bが、各電極体の配列方向に沿っては対向せず互い違いに位置し、対向する電極体の表面に密着した状態で配置されている。これにより、電極体11xと11yとの間隔が終端部133の厚み分のみに削減され、電極体部11の奥行き方向の寸法が削減されることとなり、対応する容器の寸法を小さくすることができる。ひいては、体積比で大容量の、もしくはコンパクトな非水電解質二次電池を得ることができる。
なお、上記の構成においては、電極体部11において、電極体11x及び11yは密着した状態にあるものとしたが、隣接して互いに接触しない程度の間隔をおいて配置される構成であってもよい。この場合、終端部130a及び130b、又は終端部133a及び133bは、電極体11x及び11yの配列方向及び/又は開口10xへの挿入方向に沿って、互いに離間した状態で対向するが、このような構成においても本発明の効果は十分に奏せられる。
なお、上記の構成においては、電極体11xの終端部133a及び電極体11yの終端部133bにおける正負極の極板及びセパレータの各終端部が同一位置にある(この場合、極板及びセパレータの積層体全体が本発明の巻回材に対応する)ものとした。しかしながら、図4の構成と同様、最外周のセパレータの終端部が他の終端部を被覆して断面がくさび形その他矩形以外の形状を有する構成であるとしてもよい。
更に、上記の説明においては、電極体部11は、それぞれ同一の巻回方向に巻回されてなる電極体11x及び11yから構成されるものとしたが、図7に示すように、電極体11xと、電極体11が、互いに異なる巻回方向に巻回されてなるものとしてもよい。
図7に示す構成においては、電極体11xの終端部130aは、電極体11yの終端部130bに対向してこれと密着する。更に、終端部130a及び130bは、Z軸に平行な軸に対して線対称をなすように配置されることにより、電極体11xと11yは、それぞれの平坦部11Fの表面であるセパレータ表面123S1同士が、終端部130a及び130bを構成する負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123のそれぞれの厚み分離隔して配置されている。これにより、電極体11xと11yとの間、上方には隙間が形成される。このように隙間を形成する態様とした場合は、簡易な構成で電極体11xと11yの間の断熱効果を高めることができる。あるいは電極体11x及び11yそれぞれの放熱性を向上させることができる。
一方で、図4、図6等に示すように極板及びセパレータをそれぞれ同一方向に巻回することにより作成された一対の電極体11x及び11yにより電極体部11を構成することは、以下の理由により好ましい。すなわち、図7に示す構成においては、電極体11x及び11yの作成に際し、それぞれの電極体毎に独立した生産設備を用意するか、又は電極体11x及び11yを逐次的に作成する必要がある。これに対し、図4、図6の電極体11x及び11yは共通の生産設備で同一工程において作成することができるため、より製造効率に優れ、より低コストで本発明を実現することが可能となる。
なお、上記の説明においては、電極体の容器への挿入は、電極体部11を完成した後開口10xから挿入するものとしたが、以下のようにしてもよい。すなわち、電極体11x及び11yを、逐次的に容器本体10の開口10xから挿入して、容器本体10の内部近傍で電極体部11を仮組みする。次いで、蓋部20と組み合わされた集電体12の脚部12を電極体部11に接合し、最後に蓋部20により開口10xを封止する。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る非水電解質二次電池の構成における電極体部11の構成を図4と同一方向から示す要部断面図である。
以下、各図を参照して説明する。本実施の形態2の非水電解質二次電池における電極体部11は、それぞれ独立した絶縁性フィルム140によって包まれた電極体11x及び11yを備えたことを特徴とする。
電極体部11において、電極体11xは、巻回軸A周りに、負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123が重ねあわされ、図中白矢印により示すように反時計回りに巻回されている。一方、終端部133aは容器本体10の一方の内壁10y3に対向する最外周層のセパレータ表面123S2上に配置される。
電極体11yは、重ねあわされた正負各電極及びセパレータが時計回りに巻回され、終端部133bは容器本体10の他方の内壁10y3に対向する最外周層のセパレータ表面123S2上に配置される。
電極体11xを包む絶縁性フィルム140は、平面形状シート状の合成樹脂製の部材であって、セパレータ表面123S1〜S4上に巻回されることによって電極体11xを包み込む。絶縁性フィルム140の巻きはじめの端部と巻き終わりの端部とが重なって接合されている接合部141は、電極体11xの最外周のセパレータ表面123S1上に配置されている。電極体11xを包む絶縁性フィルム140も同様の構成を有し、接合部141は、電極体11xを包む絶縁性フィルム140の接合部141に対向して、電極体11yの最外周のセパレータ表面123S1上に配置されている。
なお、上記の説明において、絶縁性フィルム140及び150は本発明の巻回材に相当し、接合部141及び151を構成する絶縁性フィルムの端部は本発明の終端部に相当する。
本実施の形態2においては、一対の電極体11x及び11yにおいて、それぞれの終端部133a及び133bはそれぞれ容器本体10の内壁10y3に対向して配置されている一方で、電極体11x及び11yをそれぞれ包む絶縁性フィルム140は、終端部133a及び133bを覆って、電極体11x及び11yの対向面にまで回り込んで形成される。更に絶縁性フィルム140の接合部141は電極体11xと11yとの間に挟まれている。
これにより、電極体部11の、開口10xの縁10x1に隣接する表面は絶縁性フィルム140によって継目や段差の形状が滑らかに整えられた状態で包まれていることとなり、容器本体10に組み込まれる際に、開口10xに直接接触することがない。したがって、実施の形態1と同様、電極体部11を容器本体10に挿入する際の生産性を高めることが可能となる。
更に、本実施の形態2においては、電極体11x及び11yの終端部133a及び133bの位置が開口10xの縁10x1に隣接する場合であっても、絶縁性フィルム140が終端部133a及び133bごと最外周層のセパレータ表面123S2を覆うことにより、縁10x1には直接対向せず、且つ、形状が滑らかに整えられている。これにより、電極体11x又は11yの各終端部の、セパレータ表面123S1〜S4上の配置に関わらず、開口10xに直接接触することがない。したがって、実施の形態1と同様、電極体部11を容器本体10に挿入する際の生産性を高めることが可能となる。
なお、上記の説明においては、本実施の形態2の非水電解質二次電池は絶縁性フィルム140が電極体部11を構成する一対の電極体11x及び11yを個別に包むものとして説明を行った。一方で、本実施の形態2は、図9に示すように、単一の絶縁性フィルム150により電極体11x及び11yを一括して包む構成としてもよい。
更に、上記の説明においては、本実施の形態2の非水電解質二次電池は電極体とは独立した部材である絶縁性フィルムにより電極体部11を包むものとしたが、図10に示すように、電極体の構成部材を用いて電極体11x及び11yを包む構成としてもよい。
図10に示す構成例においては、電極体11xを図8の構成と同一とする一方、電極体11yのセパレータ123の終端部161を、負極120、セパレータ121及び正極122の終端部160からさらに延出させて、容器本体10の内底10y1から電極体11xと内壁10y3との間まで引き回して、それぞれの電極体11x及び11yの終端部160a及び160bを覆っている。終端部161の端面161Zは、電極体11xの、蓋部20の裏面20xと対向する最外周のセパレータ表面123S4上に固定している。
このように、本発明の各実施の形態の非水電解質二次電池によれば、電極体部11の表面上に電極体11x及び11yの巻き終わりの終端部が露出しない構成を有することにより、電池作成時に各電極体11x及び11yの表面を保護して非水電解質二次電池の生産性を高めることが可能となる。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
本発明の蓄電素子の実施の形態としての非水電解質二次電池としては、図11に示すように、一方の電極体11xを実施の形態1等と同一構成とする一方で、他方の電極体11yにおいて、電極体11xの終端部130に対向する終端部131を、セパレータ表面123S1上にて蛇腹状に折り返して形成された構成としてもよい。
すなわち、終端部131は、負極120、セパレータ121、正極122及びセパレータ123の積層部分が上下方向に折り重ねられており、折りの回数分に応じて奥行き方向の寸法を拡大することができる。これにより、電極体11xと11yとの間の距離を実施の形態1よりも大きくして、電極体11xと11yの間の断熱効果を更に高めることができ、電極体11x及び11yそれぞれの放熱性を更に向上させることができる。
なお、対向する両方の終端部を終端部131としてもよい。更に、終端部131は巻回するよう折り重ねることにより形成されるものとしてもよい。
又、本発明の蓄電素子の実施の形態としての非水電解質二次電池としては、図12に示すように、終端部132a及び132bは、容器本体10の内底10y1に近接して配置し、且つ、それぞれの端面132Zが内底10y1に対向するよう配置している構成としてもよい。電極体部11は、上記各実施の形態と同様、終端部132a及び132bは開口10xの縁10x1との干渉が回避されて、電極体部11の挿入性を向上できる。
更に、電極体11x及び11yにおいて、終端部132が容器本体10の内底10y1近傍に配置され、かつ、端面132Zが内底10y1に対向していることにより、容器本体10の内底10y1近傍に滞留する電解液を電極体11x及び11yに吸い上げることが容易になっている。
これにより、容器内に封入された電解液の充放電反応への寄与率を向上させ、電池の充放電の効率が低下することを抑制することが可能となる。なお、端面132Zが電解液に含浸する状態にできれば、終端部132a及び/又は132bは端面132Zが上向きとなるよう配置されていてもよい。更に、終端部132a及び/又は132bの位置は、各電極体において、下方側の湾曲部11Cと平坦部11Fとの境界と一致する位置、又はこれより下方となることがより望ましい。
更に、上記の各実施の形態においては、電極体部11を構成する電極体11x及び11yのそれぞれの終端部130a及び130b等は、隣接する電極体11x及び11yの対向面内に配置されるものとして説明を行った。
しかしながら、本発明において、終端部130a又は130bは、各電極体の最外周のセパレータ123の表面のうち、開口10xを形作る容器本体10の内壁10y2及び10y3に対向しないセパレータ表面123S1、123S3又は123S4上であれば、任意の位置に配置させることができる。
一例として、図13に示す構成例は、電極体11xの終端部130aが電極体11yの最外周のセパレータ表面123S1に対向して密着する一方、電極体11yの終端部130bは、蓋部20の裏面20xに対向する最外周のセパレータ表面123S4上に配置されている。これは実施の形態2にて説明した、絶縁性フィルム140又は150の接合部141又は151の配置と同様である。なお、図13に示す構成例は、電極体11xと11yとで巻回方向が異なるものとしたが、実施の形態1等と同様、同一巻回方向のものであるとしてもよい。
要するに、本発明の電極体の巻回材の終端部は、電極体を容器に挿入する際に容器の開口に対して干渉しないよう、収納状態において開口を形作る内壁に対向しない位置であれば、任意の箇所に配置される構成であってよい。又、それぞれの電極体の巻回方向にも依存しない。
なお、「終端部が容器の内壁に対向しない」ことの一態様は、電極体11xを例に取り、その最外周面において、容器本体10の内壁10y3と隣接する平坦部11F上に終端部130aが位置せず、他方の平坦部11F、一対の湾曲部11Cのいずれかに位置することである。
特に、終端部が上記各実施形態のように、内壁10y3に対して背向する他方の平坦部11F側に位置することは、終端部の電極体の表面からの剥離を抑制でき、より好ましい。同様に、湾曲部11Cの、内壁10y3に対して背向する一部の面に終端部が位置することもより好適である。
更に、図13に示す構成例においては、複数の電極体の容器への挿入を逐次的に行う際、以下の手順で行うことが望ましい。すなわち、隣接する電極体の最外周に終端部が対向するように配置される電極体がある場合は、当該隣接する電極体を先に挿入した後に、終端部を有する電極体を挿入するようにする。図13に示す構成例においては、電極体11yのセパレータ表面123S1に、電極体11xの終端部130aが対向しているため、電極体11yを挿入した後に電極体11xを挿入する。
この場合、先に挿入した電極体が容器の内壁及び開口の一部を遮蔽するため、後に挿入される電極体の終端部が、開口10x又は縁10x1のような開口に接触する恐れを低減できる。
更に、上記の各実施の形態においては、電極体部11を構成する電極体は一対の電極体11x及び11yから構成されるものとした。一方で、本発明の電極体は3つ以上の任意の個数であってもよい。なお、電極体の個数が3つ以上である場合は、通常、各電極体は互いの巻回軸が平行をなすよう配列され、それぞれの電極体の集電箔部同士が隣接した態様を取るが、当該態様において少なくとも、最も外側に配置され、容器本体10の一対の内壁10y2に例示される容器の開口を形作る内壁に対向する電極体において、終端部が収納状態において開口を形作る内壁に対向しない位置に配置されていれば、当該電極体以外の電極体における終端部の位置は任意であってもよい。しかしながら、上記各実施の形態のように、終端部が隣接する電極体に対向していることは、電極体の緩み抑制の効果を奏し、より好適である。この場合において終端部が隣接する電極体は上記各実施の形態のように1つでもよいが2つ以上であるとしてもよい。
更に、この場合において、最も外側に配置される電極体の数は少なくとも2つであるとしたが、3つ以上であってもよい。
更に、上記の各実施の形態においては、電極体の最外周に位置する巻回体はセパレータ123に例示されるセパレータ、セパレータと極板との積層体、又は絶縁フィルム140のように電極体と独立した部材であるとしたが、本発明の巻回体は電極体の最外周に位置するものであればよい。したがって、電極体であれば正極又は負極の極板であってもよいし、これらの組合せであってもよい。更に、任意の目的で設けられた、電極体を更に外から巻回その他の態様で被覆する独立した部材であってもよい。なお、最外周を電極体の極板とする場合は、容器との絶縁は、例えば内底10y1、内壁10y2及び10y3を絶縁加工する。
更に、上記の説明においては、本発明の蓄電素子は、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池であるとしたが、電気化学反応により充放電可能な電池であれば、ニッケル水素電池その他各種の二次電池を用いてもよい。また、一次電池であってもよい。要するに、本発明の蓄電素子は電極体と電解液を容器内に封入してなる電気を蓄積可能な素子であれば、起電力を発生させるための具体的な方式によって限定されるものではない。
更に、上記の説明においては、本発明は、容器本体10及び蓋部20から構成される容器を有するものとしたが、本発明の容器は、内壁の縁により形成される電極体部を挿入させるための開口を有するものであれば、容器の具体的な構成に限定されるものではない。したがって、電極体部11が容器本体10に接続された状態で蓋部20により塞がれる構成であってもよく、電極端子等が容器本体10側に設けられた構成であるとしてもよい。更に容器本体10はアルミニウム製であるとしたが、アルミニウム合金、ステンレスその他任意の金属又は金属化合物、樹脂、又はアルミニウムラミネートを材料とするものであってもよい。また、形状は外形六面体としたが、底面が三角形、又は五角形以上の多角形である角柱形状であるとしてもよい。更には円筒形状であってもよい。
更に、上記の説明においては、単体の非水電解質二次電池を例に取ったが、本発明は、複数の蓄電素子において少なくとも一つの蓄電素子に本発明の蓄電素子を含んでなる、電源モジュールとして実現してもよい。
要するに、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、電極体の表面と容器の開口との干渉の恐れを低減して、生産性に優れた蓄電素子を提供することが可能になる効果を有し、例えば二次電池のような蓄電素子において有用である。
1 非水電解質二次電池
10 容器本体
10x 開口
10x1 縁
10y1 内底
10y2、10y3 内壁
11 電極体部
11F 平坦部
11C 湾曲部
11a、121、123 セパレータ
11b1 負極側集電箔部
11b2 正極側集電箔部
11x、11y 電極体
12 集電体
12a 基台部
12b 脚部
20 蓋部
20x 裏面
20y 表面
21a、21b パッキン
22 中継板
23 電極端子
24 接続棒
120 負極
120E、121E、122E、123E 終端部
120a、122a 合剤層形成部
120b、122b 金属箔露出部
122 正極
123S1、123S2、123S3、123S4 セパレータ表面
130a、130b 終端部

Claims (4)

  1. 重なりあった極板及びセパレータが巻回されて成る複数の電極体と、
    前記複数の電極体が挿入される開口を有する容器とを備え、
    前記複数の電極体は、前記開口への挿入方向と交差する面上に整列されており、
    前記複数の電極体のうち、前記容器の内壁に隣接する少なくとも2つの前記電極体のそれぞれの最外周に位置している巻回材の終端部は、前記内壁に対向しておらず、
    前記容器の内壁に隣接する少なくとも2つの前記電極体のうち、(a)少なくとも1つの電極体の巻回材の前記終端部は、隣接する前記複数の電極体の残りのいずれかと対向している、
    蓄電素子。
  2. 前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部は、隣接する前記複数の電極体の(b)残りのいずれか1つの電極体と対向しており、
    前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部は、(a)前記少なくとも1つの前記電極体に対向している、
    請求項に記載の蓄電素子。
  3. 前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部と、前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部とが、前記複数の電極体の整列方向に沿って対向している、
    請求項に記載の蓄電素子。
  4. 前記(a)少なくとも1つの前記電極体の前記巻回材の前記終端部と、前記(b)残りのいずれか1つの電極体の巻回材の終端部とが、前記複数の電極体の前記開口への挿入方向に沿って対向している、
    請求項又はに記載の蓄電素子。
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