JP2013217419A - 車輪用転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性能を確保しながら、リップによる摺動摩擦抵抗を軽減して低トルク化を図ることができる車輪用転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】内輪部材11と、外輪部材30と、転動体41と、密封装置50とを備える。外輪部材30には、奥側のシール組込孔部36と、開口側の大径開口孔部37とを有して段差状をなす段差孔部38が形成される。密封装置50のスリンガ70は、内輪部材11に圧入される筒状部71と、環状部72とを有する。密封装置50のシール部材60は、スリンガ70の環状部72に摺接する一つのアキシャルリップ67と、内輪部材11の外周面に摺接する一つのラジアルリップ68とを有する。シール組込孔部36の内径寸法をAとし、スリンガ70の環状部72の外径寸法をBとしたときに、「A<B」の関係に設定される。スリンガ70の環状部72と大径開口孔部37との間にはラビリンスS1が構成される。
【選択図】図2

Description

この発明は車輪用転がり軸受装置に関する。
従来、車輪用転がり軸受装置においては、外周面にフランジ部を有する内輪部材と、フランジ部に一端が対向する外輪部材と、内・外輪の両部材の間の環状空間に転動可能に配設される転動体と、環状空間のフランジ部側の開口部を密封する密封装置とを備えた構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような車輪用転がり軸受装置において、環状空間のフランジ部側の開口部を密封する密封装置は、シール部材によって構成される。
このシール部材は、外輪部材の一端部(内輪部材のフランジ部側の端部)の内周面に圧入される筒状部を有する芯金と、この芯金から延出されたゴム弾性を有するアキシャルリップと、ラジアルリップとを有している。
そして、アキシャルリップは、内輪部材のフランジ部の根元部近傍に摺接し、ラジアルリップは内輪部材のフランジ部に隣接する軌道肩部の外周面に摺接している。
さらに、シール性能を確保するため、シール部材には、複数(例えば、二つ)のラジアルリップが設けられ、アキシャルリップと合わせて多重(三重)リップ構造をなしている。
特開2005−325868号公報
ところで、従来の多重リップ構造をなすシール部材のアキシャルリップと、複数のラジアルリップとが内輪部材の各部に摺接すると、摺動摩擦抵抗が大きくなり、低トルク化を図ることが困難となる。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、シール性能を確保しながら、リップによる摺動摩擦抵抗を軽減して低トルク化を図ることができる車輪用転がり軸受装置を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係る車輪用転がり軸受装置は、外周面にフランジ部を有する内輪部材と、前記フランジ部に一端が対向する外輪部材と、前記内・外輪の両部材の間の環状空間に転動可能に配設される転動体と、前記環状空間の前記フランジ部側の開口部を密封する密封装置とを備えた車輪用転がり軸受装置であって、
前記外輪部材の前記フランジ部側の一端部内周面には、奥側のシール組込孔部と、開口側の大径開口孔部とを有して段差状をなす段差孔部が形成され、前記密封装置は、シール部材と、スリンガとを有し、前記スリンガは、前記内輪部材のフランジ部に隣接する軌道肩部の外周面に圧入される筒状部と、この筒状部の一端部から径方向外方へ突出された環状部とを有し、前記シール部材は、前記シール組込孔部に圧入される筒状部を有する芯金と、この芯金から延出されたゴム弾性を有する一つのアキシャルリップと、一つのラジアルリップとを有し、前記アキシャルリップは前記スリンガの環状部に摺接し、前記ラジアルリップは前記内輪部材のフランジ部に隣接する軌道肩部の外周面に摺接し、さらに、前記シール組込孔部の内径寸法をAとし、前記スリンガの環状部の外径寸法をBとしたときに、「A<B」の関係となるように設定され、前記スリンガの環状部の外径部と前記大径開口孔部の内周面との間にはラビリンスが構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、外輪部材の段差孔奥側のシール組込孔部の内径寸法をAとし、スリンガの環状部の外径寸法をBとしたときに、「A<B」の関係となるように設定され、スリンガの環状部の外径部と段差孔部の大径開口孔部の内周面との間にラビリンスを構成することによって、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水等の浸入を抑制することができる。
そして、リップ摺動部に対する泥水の被水量を軽減することができる。
このため、一つのアキシャルリップと、一つのラジアルリップによって充分なシール性能を確保することができ、ラジアルリップを減らした分だけ低トルク化を図ることができる。
請求項2に係る車輪用転がり軸受装置は、請求項1に記載の車輪用転がり軸受装置であって、スリンガの環状部の外径部には、内輪部材のフランジ部と外輪部材の前記フランジ部側の一端面との間の隙間に向けて突出されると共に、外径部が前記外輪部材の前記フランジ部側の一端部外周面を越える位置まで延出されて前記外輪部材の一端面との間にラビリンスを構成する拡張環状部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、スリンガの環状部の外径部に、外輪部材の一端面との間にラビリンスを構成する拡張環状部が形成されることで、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水等の浸入をより一層良好に抑制することができ、シール性能を向上させることができる。
この発明の実施例1に係る車輪用転がり軸受装置を示す縦断面図である。 車輪用転がり軸受装置の内・外輪の両部材の間の環状空間のフランジ部側の開口部に密封装置が配設された状態を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施例2に係る車輪用転がり軸受装置の内・外輪の両部材の間の環状空間のフランジ部側の開口部に密封装置が配設された状態を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施例3に係る車輪用転がり軸受装置の内・外輪の両部材の間の環状空間のフランジ部側の開口部に密封装置が配設された状態を拡大して示す縦断面図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
図1に示すように、車輪用転がり軸受装置は、内輪部材11と、外輪部材30と、これら内輪部材11と外輪部材30との間の環状空間に複列をなして転動可能に配設されかつ保持器42、43によって保持された複列の転動体(図1では玉)40、41と、密封装置50とを備えている。
内輪部材11は、軸部14と、この軸部14の車外側端部の外周面から径方向外方に突出されたフランジ部13とを一体に備えている。
また、フランジ部13の基部13aは車内側に向けて突出されて厚肉に形成された段差状に形成され、基部13aの内径部がアール面13bをもって内輪部材11の車外側内輪軌道面26の車外側軌道肩部27に連続している。
また、この実施例1において、フランジ部13には車輪を締め付けるための複数のハブボルト12が所定ピッチで配設されている。
図1と図2に示すように、外輪部材30は、円筒状に形成され、内輪部材11の軸部14の外周面に環状空間を隔てて同一中心線上に配設されている。
また、外輪部材30の外周面にはフランジ部31が一体に形成され、車輪用転がり軸受装置(車輪用ハブユニット)は、フランジ部31において、車体側部材、例えば、車両の懸架装置(図示しない)に支持されたナックル、又はキャリアの取付面にボルトによって締め付けられて固定される。
また、図2に示すように、外輪部材30の車外側(内輪部材11のフランジ部13側)の端部内周面には、奥側のシール組込孔部36と、開口側の大径開口孔部37とを有して段差状をなす段差孔部38が形成されている。
図1と図2に示すように、密封装置50は、内輪部材11と外輪部材30とがなす環状空間の車外側開口部(内輪部材11のフランジ部13側の開口部)に装着されて車外側開口部を密封する。
この密封装置50は、シール部材60と、スリンガ70とを有して構成されている。
スリンガ70は、防錆処理された鋼鉄板や錆が発生し難いステンレス板等によって形成されている。
このスリンガ70は、内輪部材11のフランジ部13のアール面13bに隣接する車外側軌道肩部27の外周面に圧入される筒状部71と、この筒状部71の車外側端部から径方向外方へ突出された環状部72とを有する。
また、図2に示すように、外輪部材30の段差孔38奥側のシール組込孔部36が旋削加工による機械加工面としている。
また、シール組込孔部36の内径寸法をAとし、スリンガ70の環状部72の外径寸法をBとしたときに、「A<B」の関係となるように設定されている。
さらに、スリンガ70の環状部72の外径部と外輪部材30の大径開口孔部37の内周面との間には微小な隙間(例えば、1mm程度の隙間)によるラビリンスS1が構成されている。
また、内輪部材11のフランジ部13の基部13aの車内側面と外輪部材30の車外側端面との間の隙間寸法をDとし、内輪部材11のフランジ部13の基部13aの車内側面とスリンガ70の環状部72の車外側面との間の隙間寸法をEとしたときに、「D<E」の関係となるように設定されている。
なお、スリンガ70の筒状部71と環状部72とがなす車外側の外角部に対しゴム弾性を有するシール体79を可硫接着等によって固着してもよい。この場合、スリンガ70の筒状部71が車外側軌道肩部27の外周面に圧入されることで、シール体79が内輪部材11のフランジ部13のアール面13bに密接する。
一方、シール部材60は、金属製の芯金61と、ゴム弾性を有する弾性シール体64とを一体に備える。
芯金61は、外輪部材30のシール組込孔部36に圧入される筒状部62と、この筒状部62の車外側端部から径方向内方へ突出された環状部63とを有する。
弾性シール体64は、芯金61の環状部63の車外側面全面に接着された弾性層64aと、この弾性層64aの内径端から車外側へ向けてしだいに拡径された状態で突出された一つのアキシャルリップ67と、弾性層64aの内径端から車内側へ向けてしだいに縮径された状態で突出された一つのラジアルリップ68とを有している。
そして、アキシャルリップ67の先端部はスリンガ70の環状部72の車内側面に摺接し、ラジアルリップ68は内輪部材11の車外側軌道肩部27の外周面に摺接する。
また、この実施例1において、外輪部材30のシール組込孔部36の軸方向の長さ寸法をFとし、シール部材60の芯金61の筒状部62(弾性層64aの部分も含む)の長さ寸法をGとしたときに、「F≧G」の関係となるように設定されている。
上述したように構成されるこの実施例1に係る車輪用転がり軸受装置において、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水の一部が内輪部材11と外輪部材30とがなす環状空間の車外側開口部(内輪部材11のフランジ部13側の開口部)に向けて飛散する場合がある。
この場合、外輪部材30の大径開口孔部37の内周面との間にラビリンスS1を構成するスリンガ70の環状部72によって泥水等を受け止めることができ、これ以上内部に泥水等が浸入することを抑制することができる。
前記したように、泥水等の浸入を抑制することで、アキシャルリップ67とラジアルリップ68とのリップ摺動部に対する泥水等の被水量を軽減することができる。
このため、一つのアキシャルリップ67と、一つのラジアルリップ68によって充分なシール性能を確保することができ、従来と異なりラジアルリップを減らした分だけ低トルク化を図ることができる。
また、この実施例1において、内輪部材11のフランジ部13の基部13aの車内側面と外輪部材30の車外側端面との間の隙間寸法Dが、内輪部材11のフランジ部13の基部13aの車内側面とスリンガ70の環状部72の車外側面との間の隙間寸法Eよりも小さく、「D<E」の関係に設定されている。
これによって、泥水等が外輪部材30の外周面から車外側端面を伝った場合でも、外輪部材30の車外側端面が水切り作用をなすため、ラビリンスS1に浸入し難くなる。
また、この実施例1において、外輪部材30のシール組込孔部36の軸方向の長さ寸法Fは、シール部材60の芯金61の筒状部62(弾性層64aの部分も含む)の長さ寸法Gと同等あるいは若干大きく「F≧G」の関係に設定されている。
これによって、外輪部材30のシール組込孔部36の奥側端にシール部材60の芯金61の筒状部62の奥側端部が当接する位置まで圧入された装着状態において、シール組込孔部36と大径開口孔部37との境界段差面39が筒状部62の車外側に位置する。
このため、仮に、泥水等が外輪部材30の大径開口孔部37の内周面を伝って浸入したとしても、境界段差面39が水切り作用をなすため、これ以上内部に泥水等が浸入することを抑制することができる。
次に、この発明の実施例2に係る車輪用転がり軸受装置を図3にしたがって説明する。
図3に示すように、この実施例2においては、スリンガ70の環状部72の外径端部に車内側に向けて筒状に折り返された折返し部73が形成されている。そして、折返し部73の外周面と、外輪部材30の大径開口孔部37の内周面との間に構成されるラビリンスS2が軸方向に長く構成されている。
この実施例2のその他の部分は実施例1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例2に係る車輪用転がり軸受装置においても実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例2においては、スリンガ70の環状部72の外径端の折返し部73の外周面と、外輪部材30の大径開口孔部37の内周面との間に構成されるラビリンスS2が軸方向に長く構成される。このため、泥水等の浸入防止に効果が大きい。
次に、この発明の実施例3に係る車輪用転がり軸受装置を図4にしたがって説明する。
図4に示すように、この実施例3においては、スリンガ70の環状部72の外径端部に車外側に向けて筒状に曲げられた外径筒部74が形成されている。そして、外径筒部74の外周面と、外輪部材30の大径開口孔部37の内周面との間にラビリンスS3が構成される。
また、外径筒部74の先端部には径方向外方へ環状に突出された拡張環状部75が形成されている。
拡張環状部75は、内輪部材11のフランジ部13と外輪部材30の車外側端面との間の隙間に向けて突出されると共に、外径部が外輪部材30の車外側端部の外周面を越える位置まで延出されている。
そして、拡張環状部75と外輪部材30の車外側端面との間に僅かな隙間を隔てるラビリンスS4が構成されている。
さらに、拡張環状部75の外径端部には、内輪部材11のフランジ部13の基部13aの厚肉部分を越える位置までしだいに拡径されて突出されたテーパ状曲げ部76が形成され、このテーパ状曲げ部76とフランジ部13の基部13aとの間に僅かな隙間を隔てるラビリンスS5が構成されている。
この実施例3のその他の部分は実施例1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施例3に係る車輪用転がり軸受装置においても実施例1と同様の作用効果を奏する。
特に、この実施例3においては、スリンガ70の拡張環状部75と外輪部材30の車外側端面との間に僅かな隙間を隔てるラビリンスS4が構成されることによって、車両走行時に車輪が跳ね上げる泥水等の浸入をより一層良好に抑制することができ、シール性能を向上させることができる。
さらに、スリンガ70のテーパ状曲げ部76と内輪部材11のフランジ部13の基部13aとの間に僅かな隙間を隔てるラビリンスS5が構成されることによって、スリンガ70の筒状部71と内輪部材11の車外側軌道肩部27との嵌合部に対する泥水等の浸入を抑制することができる。
なお、この発明は前記実施例1〜3に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施例1〜3においては、内輪部材11が回転輪であり、外輪部材30が固定輪である場合を例示したが、内輪部材が固定輪であり、外輪部材が回転輪である場合にもこの発明を実施することができる。この場合、内輪部材のフランジ部が車体側部材に固定され、外輪部材のフランジ部に車輪が締め付けられるハブボルトが配設される。
11 内輪部材
13 フランジ部
30 外輪部材
40、41 転動体
50 密封装置
60 シール部材
61 芯金
62 筒状部
67 アキシャルリップ
68 ラジアルリップ
70 スリンガ
71 筒状部
72 環状部
S1 ラビリンス

Claims (2)

  1. 外周面にフランジ部を有する内輪部材と、前記フランジ部に一端が対向する外輪部材と、前記内・外輪の両部材の間の環状空間に転動可能に配設される転動体と、前記環状空間の前記フランジ部側の開口部を密封する密封装置とを備えた車輪用転がり軸受装置であって、
    前記外輪部材の前記フランジ部側の一端部内周面には、奥側のシール組込孔部と、開口側の大径開口孔部とを有して段差状をなす段差孔部が形成され、
    前記密封装置は、シール部材と、スリンガとを有し、
    前記スリンガは、前記内輪部材のフランジ部に隣接する軌道肩部の外周面に圧入される筒状部と、この筒状部の一端部から径方向外方へ突出され環状部とを有し、
    前記シール部材は、前記シール組込孔部に圧入される筒状部を有する芯金と、この芯金から延出されたゴム弾性を有する一つのアキシャルリップと、一つのラジアルリップとを有し、前記アキシャルリップは前記スリンガの環状部に摺接し、前記ラジアルリップは前記内輪部材のフランジ部に隣接する軌道肩部の外周面に摺接し、
    さらに、前記シール組込孔部の内径寸法をAとし、前記スリンガの環状部の外径寸法をBとしたときに、「A<B」の関係となるように設定され、
    前記スリンガの環状部の外径部と前記大径開口孔部の内周面との間にはラビリンスが構成されていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
  2. 請求項1に記載の車輪用転がり軸受装置であって、
    スリンガの環状部の外径部には、内輪部材のフランジ部と外輪部材の前記フランジ部側の一端面との間の隙間に向けて突出されると共に、外径部が前記外輪部材の前記フランジ部側の一端部外周面を越える位置まで延出されて前記外輪部材の一端面との間にラビリンスを構成する拡張環状部が形成されていることを特徴とする車輪用転がり軸受装置。
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