JP2013213576A - Vリブドベルト - Google Patents
Vリブドベルト Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013213576A JP2013213576A JP2012273288A JP2012273288A JP2013213576A JP 2013213576 A JP2013213576 A JP 2013213576A JP 2012273288 A JP2012273288 A JP 2012273288A JP 2012273288 A JP2012273288 A JP 2012273288A JP 2013213576 A JP2013213576 A JP 2013213576A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribbed belt
- rib
- rubber
- woven fabric
- friction transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】Vリブドベルト1は、圧縮層12に設けられた複数のリブ13の表面を被覆する繊維部材15を備え、各リブ13の表面には、摩擦伝動面13A・13B及びリブ頂面13Cが形成されており、繊維部材15は、Vリブドベルト長手方向Mに配置される経糸と、Vリブドベルト幅方向Nに配置される緯糸からなる織布で構成され、繊維部材15の表面には、摩擦伝動面13Aからリブ頂面13Cを経由して摩擦伝動面13Bに至るまでその表面に沿って複数の溝状パターン16が設けられており、緯糸は少なくとも弾性糸を含み、経糸は弾性糸を含んでいない構成をしている。
【選択図】図2
Description
また、この繊維部材の表面には、リブの表面に形成された第1摩擦伝動面から第2摩擦伝動面に沿って複数の溝状のパターンを設けているので、注水時における、リブの表面とプーリとの間に介在する水膜の形成を防止してリブの表面の摩擦係数の低下を防止してスリップ音を抑制するとともに、リブの表面とプーリとの間に介在する水を溝状のパターンから排水することができる。
さらに、Vリブドベルト幅方向には少なくとも弾性糸を含む緯糸を配置して伸縮自在としているので、織布をリブの輪郭に合わせて適正に沿わすことができ、正確なリブ形状とすることができる。一方、Vリブドベルト長手方向に配置する経糸には弾性糸を含まない構成としているので、低コストのVリブドベルトとすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本願発明に係るVリブドベルトの実施形態を説明する。
本実施形態のVリブドベルト1は、図2の断面図に示すように、Vリブドベルト背面1Aを形成する伸張層11と、伸張層11の一方面に設けられ、Vリブドベルト長手方向Mに沿って互いに平行して延びる3つのリブ13を有する圧縮層12と、伸張層11と圧縮層12との間にVリブドベルト長手方向Mに沿って埋設される心線14と、リブ13の表面を被覆する繊維部材15とを備えている。なお、必要に応じて圧縮層12と伸張層11との間に接着層を設けてもよい。接着層は心線14と伸張層11及び圧縮層12との接着性を向上させる目的で設けられるものであるが、必須のものではない。接着層を設ける形態としては、心線14を埋設する形態でもよく、圧縮層12と接着層又は接着層と伸張層11との間に心線14を埋設する形態であってもよい。
圧縮層12に用いられるゴム組成物のゴム成分としては、加硫又は架橋可能なゴム、例えば、ジエン系ゴム(天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム)、水素化ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマーなど)、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリル系ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどが例示できる。
繊維部材15は、図2及び図9に示すように、圧縮層12に形成されたリブ13の表面を被覆するように配置されている。この繊維部材15は、Vリブドベルト長手方向Mに配置される経糸と、Vリブドベルト幅方向Nに配置される緯糸からなる織布で構成されている(図9(A)参照)。ここで、織布とは、糸または糸と類似の材料を、タテ(Vリブドベルト長手方向M)とヨコ(Vリブドベルト幅方向N)に組み合わせ、一定の規則によって交錯し、平面状に仕上げたものであり、織布のタテ方向にある糸は経糸、織布の幅方向にある糸は緯糸と一般的に呼ばれる。
本実施形態の繊維部材15の表面には、図8及び図9に示すように、摩擦伝動面13Aからリブ頂面13Cを経由して摩擦伝動面13Bに至るまでその表面に沿って複数の溝状パターン16が設けられている。この溝状パターン16は、Vリブドベルト1の製造時(製造方法は後述)の経糸及び緯糸の伸張によって経糸及び緯糸の糸間隔が拡がって形成されるものである。この溝状パターン16はVリブドベルト幅方向Nと平行方向に設けてもよいが、Vリブドベルト長手方向Mに対して傾斜させて設けるのが好ましい。このように傾斜させることで溝状パターン16の表面積を大きくすることができ、例えば、注水時のリブ13の表面と駆動プーリ2又は従動プーリ3との間に介在する水を効率よく排水することができる(注水時の摩擦係数の低下をより抑えることができる)。傾斜した溝状パターン16は、上述した斜文織り又は朱子織りを用いることで容易に形成させることができる。この溝状パターン16の傾斜角度αは、斜文織り又は朱子織りの織り組織(例えば図3〜7)や経糸及び/又は緯糸の密度を変更することで容易に変更することができる。図8(A)に示すように、溝状パターン16の傾斜角度αは、Vリブドベルト幅方向Nに対し0(Vリブドベルト幅方向Nに対して平行)〜80°の範囲、好ましくは10〜70°、より好ましくは15〜60°、更に好ましくは20〜60°(特に、30〜50°)の範囲にするのがよい。上記範囲にする理由としては、例えば、傾斜角度αが80°よりも大きい場合には、溝状パターン16の全長が長くなり過ぎてしまい、溝状パターン16の間に入り込んだ水を排出するのに時間がかかってしまうからである。一方、傾斜角度αが小さくなると、溝状パターン16が有する表面積が小さくなってしまい、溝状パターン16の間に入り込んだ水が排水されにくくなり、耐発音性が低下する傾向にあるからである。溝状パターン16の大きさやVリブドベルト長手方向Mの溝状パターン16の間隔(溝状パターンピッチ16A)は、織布の織り組織や織布を構成する経糸及び/又は緯糸の太さや密度を変えることで調整することができる。また、図8(A)に示すように、溝状パターン16と溝状パターン16と間の幅方向の間隔である溝状パターンピッチ16Bは、0.05〜1.0mmの範囲、好ましくは0.1〜0.8mm、より好ましくは0.15〜0.7mm、更に好ましくは0.2〜0.6mm(特に、0.25〜0.55mm)の範囲にするのがよい。上記範囲にする理由としては、例えば、溝状パターンピッチ16Bが0.05mmより小さい場合、溝状パターン16の間に形成される溝が狭くなって、溝状パターン16の間に入り込んだ水が排水されにくくなり、耐発音性が低下するためである。一方、溝状パターンピッチ16Bが、1.0mmより大きい場合、溝状パターン16の間に形成される溝が広くなりすぎ、溝状パターン16の間に入り込んだ水が全て排水されず、溜まってしまう(残ってしまう)からである。
伸張層11は、圧縮層12と同様のゴム組成物(エチレン−α−オレフィンエラストマーなどのゴム成分を含むゴム組成物)で形成してもよく、帆布などの布帛(補強布)で形成してもよい。補強布としては、例えば、織布、広角度帆布、編布、不織布などの布材などが挙げられる。これらのうち、平織、綾織、朱子織などの形態で製織した織布や、経糸と緯糸との交差角が90〜130°程度の広角度帆布や編布などが好ましい。補強布を構成する繊維としては、短繊維と同様の繊維を利用できる。補強布は、RFL液で処理(浸漬処理など)した後、ゴム組成物を擦り込むフリクション又は積層(コーティング)してゴム付帆布を形成してもよい。これらのうち、ゴム組成物で形成された伸張層11が好ましい。伸張層11のゴム組成物において、ゴム成分としては、圧縮層12のゴム組成物のゴム成分と同系統又は同種のゴムを使用する場合が多い。また、加硫剤又は架橋剤、共架橋剤又は架橋助剤、加硫促進剤などの添加剤の割合も、それぞれ、圧縮層12のゴム組成物と同様の範囲から選択できる。ゴム組成物には、背面駆動時に背面ゴムの粘着により発生する異音を抑制するために、さらに圧縮層12と同様の短繊維が含まれていてもよい。さらに、背面駆動時の異音を抑制するために、伸張層11の表面(Vリブドベルト背面1A)に凹凸パターン(大きさ、深さは特に限定されない)を設けてもよい。凹凸パターンとしては、編布パターン、織布パターン、スダレ織布パターン、エンボスパターン(例えばディンプル形状)などが挙げられる。
心線14としては特に限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維などのポリエステル繊維、6ナイロン繊維、66ナイロン繊維、46ナイロン繊維などの脂肪族ポリアミド繊維(ナイロン繊維)、コポリパラフェニレン・3,4’オキシジフェニレン・テレフタルアミド繊維、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維などの芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、ポリアリレート繊維、ガラス繊維、カーボン繊維、PBO繊維などで形成されたコードを用いることができる。これらの繊維は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの繊維は可撓性ジャケットの膨張率に応じて適宜選択される。例えば、膨張率が2%を超えるような高伸張の場合には弾性率の低いポリエステル繊維(特に低弾性ポリエチレンテレフタレート繊維)、ナイロン繊維(特に66ナイロン繊維、46ナイロン繊維)が好ましい。これは、アラミド繊維、PBO繊維など弾性率の高い繊維では可撓性ジャケットが膨張しても繊維は十分に伸張することができず、Vリブドベルト1に埋設される心線14のピッチラインが安定しなかったり、適正なリブ13形状が形成されなかったりするためである。そのため、弾性率の高い繊維を使用するには可撓性ジャケットの膨張率を低く設定(例えば1%程度)するのが好ましい。
次に、Vリブドベルト1の製造方法について図10を参照して説明する。
Vリブドベルト1の製造方法としては以下の公知の方法を用いることができる。まず、外周面に可撓性ジャケット51を装着した内型50に、未加硫の伸張層用シート11Sを巻きつけ、この上に心線14を螺旋状にスピニングし、更に未加硫の圧縮層用シート12Sと繊維部材15としての織布とを順次巻き付けて成形体10を作製する。次に、内周面に複数のリブ型54を刻設した外型53に成形体10を巻き付けた内型50を同心的に設置する。このとき、外型53の内周面と成形体10の外周面との間には所定の間隙が設けられている。
上記では、Vリブドベルト1の構成、及び、その製造方法について説明した。次に、Vリブドベルト1における帆布(織布、編布)の引張試験、摩擦係数測定試験及びミスアライメント発音評価試験を行ったのでこれについて説明する。
次に、帆布(織布、編布)の引張試験方法について説明する。
上述した8タイプの帆布(織布、編布)1〜8を、経糸(編布ではコース)方向及び緯糸(編布ではウェール)方向にカットして短冊状試験片(長さ400mm、幅50mm)とし、この試験片に2本の標線(標線間隔100mm)を引いた。この試験片をチャック間距離200mmとして室温雰囲気下で弛まない程度にチャックに固定し、引張速度200mm/minで試験片を引張り、上記経糸(編布ではコース)方向及び緯糸(編布ではウェール)方向について50N時伸び、破断伸度、破断強力を測定した。50N時伸び、破断伸度については、50N時又は破断時の標線間隔を読取り、算出((50N時又は破断時標線間隔−初期標線間隔)/初期標線間隔×100)した。
帆布の引張試験により得られた帆布の引張特性結果(50N時伸び、破断伸度、破断強力)を図14に示す。形態が織布である帆布1〜3は経糸方向の伸び(50N時伸び、破断伸度)は小さいが、弾性糸であるポリウレタンを含有した緯糸は伸びが100%超えており、緯糸方向にのみ伸縮性があるのが分かる。また、帆布4〜7は、帆布1、2に対して緯糸密度を高くしたが、緯糸の太さを小さくしたために、帆布4〜7における50N時伸び、及び、破断伸度は、帆布1、2と比較して大きくなり、破断強度は、帆布1、2と比較して低下した。一方、編布である帆布8はコース方向、ウェール方向の何れも大きな伸びを示しており、2方向に伸縮性があるのが分かる。破断強力は、帆布3の緯糸方向がm−アラミドを含有していることから実施例1、2に比べて高くなった。一方、帆布8は帆布1〜7に比べて破断強力は低い結果となった。
摩擦係数測定試験は、図12(A)に示すように、直径121.6mmの駆動プーリ(Dr.)、直径76.2mmのアイドラープーリ(IDL.1)、直径61.0mmのアイドラープーリ(IDL.2)、直径76.2mmのアイドラープーリ(IDL.3)、直径77.0mmのアイドラープーリ(IDL.4)、直径121.6mmの従動プーリ(Dn.)を配置した試験機を用いて行なった。この試験機の各プーリにVリブドベルト1を掛架し、通常走行時(DRY)においては、室温条件下で、駆動プーリ(Dr.)の回転数を400rpm、従動プーリ(Dn.)へのVリブドベルト巻き付け角度を20°とし、一定荷重(180N/6Rib)を付与してVリブドベルト1を走行させ、従動プーリ(Dn.)のトルクを上げていき、従動プーリ(Dn.)に対するVリブドベルト1の滑り速度が最大(100%スリップ)となったときの従動プーリ(Dn.)のトルク値より、以下の式を用いて摩擦係数μを求めた。
μ=ln(T1/T2)/α
ここで、T1は張り側張力、T2は緩み側張力、αは従動プーリ(Dn.)へのVリブドベルト巻き付け角度であり、それぞれ以下の式で求めることができる。
T1=T2+Dn.トルク(kgf・m)/(121.6/2000)
T2=180(N/6Rib)
α=π/9(rad) (※radはラジアン)
摩擦係数測定試験により得られた通常走行時(乾燥時:DRY)と注水走行時(WET)の摩擦係数と、摩擦係数の差(DRY−WET)を図15に示す。緯糸にセルロース系繊維である綿を使用した実施例1、2及び5は乾燥時と注水時の摩擦係数が低く、その差は0であり、注水しても摩擦係数は低下せず伝達性能が優れているのが分かる。また、実施例4、6及び7も、注水時の摩擦係数が0.9〜1.0の範囲にあり、乾燥時と注水時の摩擦係数の差が小さく、注水しても伝達性能が優れていることが分かる。実施例3は、乾燥時の摩擦係数は実施例1、2及び5と差はないが、注水時の摩擦係数は低くなった。これは、m−アラミドが綿に比べて吸水性が低いためと考えられる。比較例1は摩擦伝動面がゴム組成物で形成されているため、実施例1〜7に比べて乾燥時の摩擦係数は高く、注水時の摩擦係数は低くなっており、その差は1.2と最も大きくなった。比較例2は、編布の編み目よりゴムが多く滲み出して摩擦伝動面の大部分をゴムが占めたため、乾燥時の摩擦係数は比較例1と同じであった。一方、注水時の摩擦係数はゴムに覆われずに残った綿による吸水効果により比較例1に比べて高くなった。
ミスアライメント発音評価試験は、図13に示すように、直径90mmの駆動プーリ(Dr.)、直径70mmのアイドラープーリ(IDL.1)、直径120mmのミスアライメントプーリ(W/P)、直径80mmのテンションプーリ(Ten.)、直径70mmのアイドラープーリ(IDL.2)、直径80mmのアイドラープーリ(IDL.3)を配置した試験機を用いて行ない、アイドラープーリ(IDL.1)とミスアライメントプーリの軸離(スパン長)を135mmに設定し、全てのプーリが同一平面上(ミスアライメントの角度0°)に位置するように調整した。そして、試験機の各プーリにVリブドベルト1を掛架し、室温条件下で、駆動プーリ(Dr.)の回転数が1000rpm、ベルト張力が300N/6Ribとなるように張力を付与し、駆動プーリ(Dr.)の出口付近においてVリブドベルト1のリブ13の摩擦伝動面に定期的(約30秒間隔)に5ccの水を注水して、ミスアライメント(ミスアライメントプーリを各プーリに対し手前側にずらす:ミスアライメントの角度を上げる)でVリブドベルト1を走行させた時の発音(ミスアライメントプーリの入口付近)が発生するときのミスアライメントの角度(発音限界角度)を求めた。また、通常走行時(注水しない以外は注水走行時と同じレイアウト、走行条件)においても同様に発音限界角度を求めた。発音限界角度の数値が大きいほど耐発音性に優れていることを示すものであり、発音限界角度が2.0°以上であれば、乾燥時及び被水時の耐発音性は良好と判断した。
ミスアライメント発音評価試験により得られた乾燥時と注水時の発音限界角度を図15に示す。実施例1〜7の乾燥時発音限界角度に関しては、リブズレが発生(ミスアライメントの角度としては3.5〜4°の範囲)するまで発音はしなかった。実施例1〜7の注水時発音限界角度に関しては、実施例2では、リブズレが発生するまで発音はなく、実施例1、3及び4では、3.5°と高かった。また、実施例5〜7では、注水時発音限界角度の範囲が3.0〜3.3と比較的高い値を維持している。比較例1は、乾燥時では発音しなかったが、注水時では発音限界角度が1.8°と低く、注水時の耐発音性が劣っているのが分かる。比較例2は、乾燥時の発音限界角度は3.0°であり耐発音性に問題はなかったが、注水時では発音限界角度が1.5°と最も低く、比較例1に劣る結果となった。この理由としては、比較例2のVリブドベルトは、編布の編み目よりリブを構成するゴム組成物(圧縮層用ゴム1)が多く滲み出して、プーリと接する面の大部分をこのゴム組成物(圧縮層用ゴム1)が占めているため、注水時の発音限界角度においても、ゴム組成物(圧縮層用ゴム1)の材質が大きく影響するものと考えられる。よって、比較例2のVリブドベルトではゴム組成物(圧縮層用ゴム1)に、水との親和性が高いエーテルエステル系可塑剤が配合されていないことから注水時の発音限界角度の値が低いものになったと考えられる。
以上、本発明の実施形態・実施例について説明したが、本発明は上述の実施形態・実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
1A Vリブドベルト背面
2 駆動プーリ
3 従動プーリ
11 伸張層
12 圧縮層
13 リブ
13A・13B 摩擦伝動面
13C リブ頂面
14 心線
15 繊維部材
16 溝状パターン
M Vリブドベルト長手方向
N Vリブドベルト幅方向
Claims (8)
- プーリ間に巻き掛けられて使用されるVリブドベルトであって、
Vリブドベルト背面を形成する伸張層と、
前記伸張層の一方面に設けられ、Vリブドベルト長手方向に沿って互いに平行して延びる複数のリブを有する圧縮層と、
前記伸張層と前記圧縮層との間に前記Vリブドベルト長手方向に沿って埋設される心線と、
前記リブの表面を被覆する繊維部材と
を備え、
前記各リブの表面には、少なくとも、前記プーリに対して前記繊維部材を介して当接する第1摩擦伝動面及び第2摩擦伝動面の2つの摩擦伝動面が形成されており、
前記繊維部材は、前記Vリブドベルト長手方向に配置される経糸と、前記Vリブドベルト幅方向に配置される緯糸からなる織布で構成され、
前記繊維部材の表面には、前記各リブの表面に形成された前記第1摩擦伝動面から前記第2摩擦伝動面に沿って複数の溝状のパターンが設けられており、
前記緯糸は少なくとも弾性糸を含み、かつ前記経糸は前記弾性糸を含まない、ことを特徴とするVリブドベルト。 - 前記緯糸は、セルロース系繊維がさらに含まれることを特徴とする請求項1に記載のVリブドベルト。
- 前記経糸は、モジュラスの低い材質の糸及び紡績糸の少なくとも一種で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のVリブドベルト。
- 前記溝状パターンは、Vリブドベルト長手方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のVリブドベルト。
- 前記溝状パターンの前記Vリブドベルト幅方向に対する傾斜角度は、0°〜80°の範囲であり、前記溝状パターン間の幅方向の間隔は、0.05mm〜1.0mmの範囲であることを特徴とする請求項4に記載のVリブドベルト。
- 前記織布の織り組織は、斜文織り又は朱子織りであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のVリブドベルト。
- 前記織布は、接着処理されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のVリブドベルト。
- 乾燥時と注水時における前記繊維部材の表面の摩擦係数の差の絶対値が、0〜0.5の範囲にあることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のVリブドベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012273288A JP5981330B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-12-14 | Vリブドベルト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012052182 | 2012-03-08 | ||
JP2012052182 | 2012-03-08 | ||
JP2012273288A JP5981330B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-12-14 | Vリブドベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013213576A true JP2013213576A (ja) | 2013-10-17 |
JP5981330B2 JP5981330B2 (ja) | 2016-08-31 |
Family
ID=49587029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012273288A Active JP5981330B2 (ja) | 2012-03-08 | 2012-12-14 | Vリブドベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5981330B2 (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014157593A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
WO2015111486A1 (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | ニッタ株式会社 | 平ベルト |
WO2015146032A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 |
WO2015146033A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
WO2015174005A1 (ja) * | 2014-05-14 | 2015-11-19 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
WO2015177953A1 (ja) * | 2014-05-22 | 2015-11-26 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
CN105992891A (zh) * | 2013-11-29 | 2016-10-05 | 三之星机带株式会社 | 摩擦传动带及其制造方法 |
EP3235620A1 (de) * | 2016-04-22 | 2017-10-25 | Arntz Beteiligungs GmbH & Co. KG | Verfahren zur herstellung eines endlosen treibriemens |
EP3342906A4 (en) * | 2015-08-25 | 2019-05-08 | Nitta Corporation | TEXTILE MACHINERY BAND |
WO2019118081A1 (en) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
WO2020252410A1 (en) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | Gates Corporation | Power transmission belt with striped surface and a striped cover fabric |
JP2022157057A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | バンドー化学株式会社 | Vリブドベルト |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000227144A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-15 | Bando Chem Ind Ltd | 伝動ベルト |
JP2008111518A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | 伝動ベルト |
JP2009030717A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Bando Chem Ind Ltd | Vリブドベルト |
JP2010539394A (ja) * | 2007-09-14 | 2010-12-16 | ゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社 | Vリブドベルトおよびその製造方法 |
-
2012
- 2012-12-14 JP JP2012273288A patent/JP5981330B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000227144A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-15 | Bando Chem Ind Ltd | 伝動ベルト |
JP2008111518A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | 伝動ベルト |
JP2009030717A (ja) * | 2007-07-26 | 2009-02-12 | Bando Chem Ind Ltd | Vリブドベルト |
JP2010539394A (ja) * | 2007-09-14 | 2010-12-16 | ゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社 | Vリブドベルトおよびその製造方法 |
Cited By (40)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209028A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-11-06 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
WO2014157593A1 (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
US9752650B2 (en) | 2013-03-29 | 2017-09-05 | Mitsuboshi Belting Ltd. | V-ribbed belt |
US10145447B2 (en) | 2013-11-29 | 2018-12-04 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Power-transmitting friction belt and method for manufacturing same |
CN105992891A (zh) * | 2013-11-29 | 2016-10-05 | 三之星机带株式会社 | 摩擦传动带及其制造方法 |
EP3076044A4 (en) * | 2013-11-29 | 2017-08-02 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Power-transmitting friction belt and method for manufacturing same |
WO2015111486A1 (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | ニッタ株式会社 | 平ベルト |
JPWO2015146033A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2017-04-13 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
WO2015146032A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 |
WO2015146033A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト |
JP5839643B1 (ja) * | 2014-03-24 | 2016-01-06 | バンドー化学株式会社 | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 |
WO2015174005A1 (ja) * | 2014-05-14 | 2015-11-19 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
JPWO2015174005A1 (ja) * | 2014-05-14 | 2017-04-20 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
CN106233035A (zh) * | 2014-05-14 | 2016-12-14 | 阪东化学株式会社 | 传动带 |
KR20170009848A (ko) * | 2014-05-22 | 2017-01-25 | 반도 카가쿠 가부시키가이샤 | 전동벨트 |
JPWO2015177953A1 (ja) * | 2014-05-22 | 2017-04-20 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
CN106233037A (zh) * | 2014-05-22 | 2016-12-14 | 阪东化学株式会社 | 传动带 |
KR102307541B1 (ko) * | 2014-05-22 | 2021-09-30 | 반도 카가쿠 가부시키가이샤 | 전동벨트 |
US10024389B2 (en) | 2014-05-22 | 2018-07-17 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Power transmission belt |
WO2015177953A1 (ja) * | 2014-05-22 | 2015-11-26 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
EP3342906A4 (en) * | 2015-08-25 | 2019-05-08 | Nitta Corporation | TEXTILE MACHINERY BAND |
US10557218B2 (en) | 2015-08-25 | 2020-02-11 | Nitta Corporation | Textile machine belt |
EP3235620A1 (de) * | 2016-04-22 | 2017-10-25 | Arntz Beteiligungs GmbH & Co. KG | Verfahren zur herstellung eines endlosen treibriemens |
JP7168182B2 (ja) | 2017-12-13 | 2022-11-09 | ゲイツ コーポレイション | バンドされた摩擦動力伝達ベルト |
KR20200091922A (ko) * | 2017-12-13 | 2020-07-31 | 게이츠 코포레이션 | 밴드 피복식 마찰 전동 벨트 |
CN111630299A (zh) * | 2017-12-13 | 2020-09-04 | 盖茨公司 | 带式摩擦功率传送带 |
WO2019118081A1 (en) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
JP2021507189A (ja) * | 2017-12-13 | 2021-02-22 | ゲイツ コーポレイション | バンドされた摩擦動力伝達ベルト |
US11028900B2 (en) | 2017-12-13 | 2021-06-08 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
AU2018385310B2 (en) * | 2017-12-13 | 2021-11-04 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
US20210364061A1 (en) * | 2017-12-13 | 2021-11-25 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
US11828349B2 (en) * | 2017-12-13 | 2023-11-28 | Gates Corporation | Banded friction power transmission belt |
KR102568578B1 (ko) * | 2017-12-13 | 2023-08-18 | 게이츠 코포레이션 | 밴드 피복식 마찰 전동 벨트 |
WO2020252410A1 (en) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | Gates Corporation | Power transmission belt with striped surface and a striped cover fabric |
JP7280002B2 (ja) | 2019-06-13 | 2023-05-23 | ゲイツ コーポレイション | ストライプ面およびストライプ状カバー帆布を備える動力伝達ベルト |
JP2022537161A (ja) * | 2019-06-13 | 2022-08-24 | ゲイツ コーポレイション | ストライプ面およびストライプ状カバー帆布を備える動力伝達ベルト |
CN114127439A (zh) * | 2019-06-13 | 2022-03-01 | 盖茨公司 | 具有条纹表面和条纹覆盖织物的传动带 |
CN114127439B (zh) * | 2019-06-13 | 2024-01-02 | 盖茨公司 | 具有条纹表面和条纹覆盖织物的传动带 |
JP2022157057A (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-14 | バンドー化学株式会社 | Vリブドベルト |
JP7487137B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-05-20 | バンドー化学株式会社 | Vリブドベルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5981330B2 (ja) | 2016-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5981330B2 (ja) | Vリブドベルト | |
JP6480392B2 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP6023736B2 (ja) | Vリブドベルト | |
JP4745789B2 (ja) | Vリブドベルト及びvリブドベルトの製造方法 | |
JP5956162B2 (ja) | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 | |
JP5869332B2 (ja) | 伝動ベルト | |
WO2015080157A1 (ja) | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 | |
JP6198354B2 (ja) | Vリブドベルト | |
JP5926543B2 (ja) | 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 | |
JP2020063841A (ja) | 摩擦伝動ベルトおよびその製造方法 | |
JP6717877B2 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
WO2018216738A1 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP6423321B2 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP2019143800A (ja) | Vリブドベルトおよびその使用方法 | |
JP6224886B2 (ja) | 伝動ベルト及びその製造方法 | |
KR102478923B1 (ko) | 랩드 v 벨트 | |
JP6908558B2 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP2007298162A (ja) | 摩擦伝動ベルト | |
WO2017057202A1 (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP2006124484A (ja) | エチレン・α−オレフィンゴム組成物と繊維との接着体の製造方法及び動力伝動ベルト | |
JP6756943B1 (ja) | 伝動ベルトの心線用撚りコードとその製造方法および用途、ならびに伝動ベルト | |
JP2006275070A (ja) | Vリブドベルト | |
JP2007118218A (ja) | 摩擦伝動ベルトの製造方法 | |
JP2020008026A (ja) | Vリブドベルト及びその製造方法 | |
JP2006258114A (ja) | 摩擦伝動ベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150708 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150708 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20150708 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160728 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5981330 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |