JP5839643B1 - 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

ベルト本体(10)にゴム組成物により形成されたプーリ接触部分が含まれる摩擦伝動ベルトBにおいて、プーリ接触部分のプーリ接触表面に複数の凹部(16)が形成されている。それぞれの凹部(16)は、複数の孔の集合体であると共に、プーリ接触表面において一方に長い形状を有する。

Description

本開示は、摩擦伝動ベルト及びその製造方法に関する。
自動車に搭載されたエンジンの動力を補機駆動のために伝達する摩擦伝動ベルト等として、Vリブドベルトが広く一般に用いられている。このようなVリブドベルトに雨天時の雨水等が付着すると、ベルトスリップ等が大きくなり、異音が発生する。
これに対し、特許文献1において、多孔性のゴム組成物によって摩擦伝動ベルトを形成することにより、被水時の伝達能力の低下及び異音の発生を抑制することが提案されている。
特開2007−255635号公報
しかしながら、摩擦伝動ベルトに要求される性能に対し、特許文献1に開示されているゴムの気泡率では異音の抑制が不十分であり、且つ、ベルトの強度が低下することから更に気泡率を高めることはできないという課題がある。
これに鑑み、本開示の技術の目的は、被水時の異音を更に抑制可能な摩擦伝動ベルトと、その製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するために、本開示の摩擦伝動ベルトは、ベルト本体にゴム組成物により形成されたプーリ接触部分が含まれる摩擦伝動ベルトであって、プーリ接触部分のプーリ接触表面に複数の凹部が形成され、それぞれの凹部は、複数の孔の集合体であると共に、プーリ接触表面において一方に長い形状を有する。
このような摩擦伝動ベルトにおいて、複数の孔の集合体である凹部は凹凸の多い形状を有しており、その表面積は、同じ体積であるが凹凸の少ない凹部(例えば1つの球の一部であるような凹部)に比べて表面積が大きくなる。また、凹部のプーリ接触表面における開口部については、面積に対する周長は、単一の孔である凹部の場合に比べて長くなる。このような構造を有すると、摩擦伝動ベルトが被水した際の排水効果が高くなり、より確実に異音を抑制できる。また、プーリ接触表面において一方に長い形状を有することによっても、凹部による排水効果が高くなり、異音を抑制する効果が向上する。以上により、発泡率が同じであっても異音の抑制効果が向上する。
尚、ゴム組成物には中空粒子が配合されており、それぞれの凹部は、複数の中空粒子の集合体であっても良い。
このようにすると、排水効果の高い凹部の形状と、それによる異音の抑制効果がより確実に実現する。また、中空粒子の壁が部分的に凹部内に残ることにより凹部内に細かな孔が生じ、このことも排水及び異音抑制の効果を向上させる。
また、プーリ接触表面における凹部の開口部は、当該開口部と同じ面積の円よりも長い周長を有する。開口部が同じ面積であれば、周長が長い凹部の方が排水効果は高い。従って、このような構造としてもよい。
尚、上記のような形状の凹部とすることで排水性が向上するのは、サイズが大きく且つ微細な構造であることによって、毛細管現象が顕著に働いて水を排除できることが理由の1つと考えられる。
次に、前記の目的を達成するために、本開示の摩擦伝動ベルトの製造方法は、中空粒子をバインダーによって集合させた中空粒子集合体を形成する工程と、中空粒子集合体が配合されたゴム組成物を製造し、当該ゴム組成物を加熱成型することによりベルト本体前駆体を形成する工程とを備える。
中空粒子をバインダーによって集合させてゴムに配合することにより、ゴム組成物中においても中空粒子は複数が集合した状態となる。従って、摩擦伝動ベルトとして形成した際に、中空粒子集合体によってプーリ接触表面に生じる凹部は複数の孔の集合体となる。このようにして、本開示の摩擦伝動ベルトを製造することができる。
以上の通り、本開示の摩擦伝動ベルトによると、プーリ接触部分を形成するゴムの発泡率が同じであっても、プーリ接触表面に生じる凹部の形状を制御することによって排水性、ひいては異音の抑制効果を高めることができる。
図1は、本開示の一実施形態のVリブドベルトを示す斜視図である。 図2は、図1のVリブドベルトにおけるリブの断面拡大図である。 図3は、補機駆動ベルト伝動装置のプーリレイアウト図である。 図4(a)及び(b)は、Vリブドベルトの製造方法を示す説明図である。 図5は、実施例及び比較例のVリブドベルトにおいて、プーリ接触表面に形成された凹部を示す図である。 図6は、回転変動ベルト走行時音試験用のベルト走行試験器のプーリレイアウトを示す図である。
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係るVリブドベルトB(摩擦伝動ベルト)を示す。本実施形態に係るVリブドベルトBは、例えば、自動車のエンジンルーム内に設けられる補機駆動ベルト伝動装置等に用いられるものである。本実施形態に係るVリブドベルトBは、例えば、ベルト周長700〜3000mm、ベルト幅10〜36mm、及びベルト厚さ3.5〜5.0mmである。
本実施形態に係るVリブドベルトBは、ベルト内周側の圧縮ゴム層11と中間の接着ゴム層12とベルト外周側の背面ゴム層13との三重層に構成されたVリブドベルト本体10を備えており、接着ゴム層12には、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線14が埋設されている。
圧縮ゴム層11は、複数のVリブ15がベルト内周側に垂下するように設けられている。複数のVリブ15は、各々がベルト長さ方向に延びる断面略逆三角形の突条に形成されていると共に、ベルト幅方向に並設されている。各Vリブ15は、例えば、リブ高さが1.5〜3.0mm、基端間の幅が1.0〜3.6mmである。また、リブ数は、例えば、3〜6個である(図1では、リブ数が6)。圧縮ゴム層11は、ゴム成分に種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。
また、圧縮ゴム層11の表面には、多数の凹部16が形成されている。これについて、図2に、圧縮ゴム層11の表面付近の断面を模式的に示す。凹部16は、圧縮ゴム層11が多数の空洞16aを含むゴム組成物によって形成され、空洞16aが圧縮ゴム層11の表面(例えばプーリ接触表面)に露出することによって形成されている。また、それぞれの空洞16aは、複数の孔の集合体であり、凹凸のある外形を有する。これは、例えば、中空粒子を集合させたものを圧縮ゴム層11を構成するゴム組成物に配合することにより実現する。空洞16aが圧縮ゴム層11の表面に露出した凹部16についても、複数の孔が集合した構造であるから、その開口部の外形は凹凸のある形状である。
中空粒子は、膨張するタイプであっても良い。例えば、積水化学株式会社製のアドバンセルEM403のような熱可塑性ポリマーセル内に低沸点炭化水素を内包した熱膨張性の小球である。これは、加熱により内包された低沸点炭化水素が膨張し、同時に熱可塑性シェルが軟化することによって急激に膨張し、中空状となる。他には、例えば日本フィライト株式会社製の092−40や092−120のアクリルニトリル共重合体のもの、積水化学株式会社製のEHM303やEMS−022、和信化学工業社製のワシンマイクロカプセル等が挙げられる。
この中空粒子は、例えば、粒径が100μm以下であることが好ましい。また、中空粒子は、ベースエラストマー100質量部に対する配合量が1質量部以上15質量部以下であることが好ましい。
また、中空粒子は、膨張しないタイプであっても良い。例えば、日本フィライト株式会社製の熱膨張マイクロカプセル920DE80d30等を用いることができる。この場合には、初期の粒径は40μm〜120μmであることが好ましく、より好ましくは80μm〜100μmであることが好ましい。
また、膨張するタイプの中空粒子と、化学発泡剤、例えば、三協化成株式会社製セルマイクCE等とを併用しても良い。
圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物のゴム成分は、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)等が挙げられる。ゴム成分は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種がブレンドされて構成されていてもよい。
配合剤としては、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
補強材としては、カーボンブラックでは、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N−339、HAF、N−351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N−234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラックが挙げられる。補強剤としてはシリカも挙げられる。補強剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。補強材は、耐摩耗性及び耐屈曲性のバランスが良好となるという観点から、ゴム成分100質量部に対する配合量が30〜80質量部であることが好ましい。
加硫促進剤としては、酸化マグネシウムや酸化亜鉛(亜鉛華)などの金属酸化物、金属炭酸塩、ステアリン酸などの脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。加硫促進剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。加硫促進剤は、ゴム成分100質量部に対する配合量が例えば0.5〜8質量部である。
架橋剤としては、例えば、硫黄、有機過酸化物が挙げられる。架橋剤として、硫黄を用いたものでもよく、また、有機過酸化物を用いたものでもよく、さらには、それらの両方を併用したものでもよい。架橋剤は、硫黄の場合、ゴム成分100質量部に対する配合量が0.5〜4.0質量部であることが好ましく、有機過酸化物の場合、ゴム成分100質量部に対する配合量が例えば0.5〜8質量部である。
老化防止剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導体、フェノール系、亜リン酸エステル系のものが挙げられる。老化防止剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。老化防止剤は、ゴム成分100質量部に対する配合量が例えば0〜8質量部である。
軟化剤としては、例えば、石油系軟化剤、パラフィンワックスなどの鉱物油系軟化剤、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落下生油、木ろう、ロジン、パインオイルなどの植物油系軟化剤が挙げられる。軟化剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。石油系軟化剤以外の軟化剤は、ゴム成分100質量部に対する配合量が例えば2〜30質量部である。
尚、配合剤として、スメクタイト族、バーミキュライト族、カオリン族等の層状珪酸塩が含まれていてもよい。
また、圧縮ゴム層11は、摩擦係数低減材を含有していても良い。摩擦係数低減材としては、例えば、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維、アラミド短繊維、ポリエステル短繊維、綿短繊維などの短繊維や超高分子量ポリエチレン樹脂等が挙げられる。
次に、接着ゴム層12は、断面横長矩形の帯状に構成されており、厚さが例えば1.0〜2.5mmである。背面ゴム層13も、断面横長矩形の帯状に構成されており、厚さが例えば0.4〜0.8mmである。背面ゴム層13の表面は、ベルト背面が接触する平プーリとの間で生じる音を抑制する観点から、織布の布目が転写された形態に形成されていることが好ましい。接着ゴム層12及び背面ゴム層13は、ゴム成分に種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。背面ゴム層13は、ベルト背面が接触する平プーリとの接触で粘着が生じるのを抑制する観点から、接着ゴム層12よりもやや硬めのゴム組成物で形成されていることが好ましい。なお、圧縮ゴム層11と接着ゴム層12とでVリブドベルト本体10を構成し、背面ゴム層13の代わりに、例えば、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維等の糸で形成された織布、編物、不織布等で構成された補強布が設けられた構成であってもよい。
接着ゴム層12及び背面ゴム層13を形成するゴム組成物のゴム成分としては、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)等が挙げ
られる。接着ゴム層12及び背面ゴム層13のゴム成分は圧縮ゴム層11のゴム成分と同一であることが好ましい。
配合剤としては、圧縮ゴム層11と同様、例えば、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
圧縮ゴム層11、接着ゴム層12、及び背面ゴム層13は、別配合のゴム組成物で形成されていてもよく、また、同じ配合のゴム組成物で形成されていてもよい。
また、心線14は、ポリエステル繊維(PET)、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)、アラミド繊維、ビニロン繊維等の撚り糸で構成されている。心線14は、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にRFL水溶液に浸漬した後に加熱する接着処理及び/又はゴム糊に浸漬した後に乾燥させる接着処理が施されている。
次に、図3は、本実施形態に係るVリブドベルトBを用いた自動車の補機駆動ベルト伝動装置20のプーリレイアウトを示す。この補機駆動ベルト伝動装置20は、VリブドベルトBが4つのリブプーリ及び2つの平プーリの合わせて6つのプーリに巻き掛けられて動力を伝達するサーペンタインドライブ方式のものである。
この補機駆動ベルト伝動装置20は、図3において最上位置のパワーステアリングプーリ21、そのパワーステアリングプーリ21のやや右斜め下方に配置されたACジェネレータプーリ22、パワーステアリングプーリ21の左斜め下方で且つACジェネレータプーリ22の左斜め上方に配置された平プーリのテンショナプーリ23と、ACジェネレータプーリ22の左斜め下方で且つテンショナプーリ23の直下方に配置された平プーリのウォーターポンププーリ24と、テンショナプーリ23及びウォーターポンププーリ24の左斜め下方に配置されたクランクシャフトプーリ25と、ウォーターポンププーリ24及びクランクシャフトプーリ25の左斜め下方に配置されたエアコンプーリ26とを備えている。これらのうち、平プーリであるテンショナプーリ23及びウォーターポンププーリ24以外は全てリブプーリである。これらのリブプーリ及び平プーリは、例えば、金属のプレス加工品や鋳物、ナイロン樹脂、フェノール樹脂などの樹脂成形品で構成されており、また、プーリ径がφ50mm〜150mmである。
この補機駆動ベルト伝動装置20では、VリブドベルトBは、Vリブ15側が接触するようにパワーステアリングプーリ21に巻き掛けられ、次いで、ベルト背面が接触するようにテンショナプーリ23に巻き掛けられた後、Vリブ15側が接触するようにクランクシャフトプーリ25及びエアコンプーリ26に順に巻き掛けられ、さらに、ベルト背面が接触するようにウォーターポンププーリ24に巻き掛けられ、そして、Vリブ15側が接触するようにACジェネレータプーリ22に巻き掛けられ、最後にパワーステアリングプーリ21へと戻るように設けられている。
本実施形態のVリブドベルトBによると、図2等に示すとおり、プーリ接触表面であるVリブ15の表面に、複数の孔の集合体である凹部16が多数形成されている。このことにより、例えば、上記のように自動車の補機駆動用ベルト伝動装置に用いて被水したときであっても、異音の発生を抑制することができる。これは、これは、ベルトとプーリとの間に介在する水が凹部16に取り込まれた後に外部に排水されて速やかに除去されることによる。
更に、凹部16が複数の孔の集合体であることから凹凸の多い形状であり、容積に対する表面積の比が大きい。このことから、プーリ接触表面における凹部16の開口面についても、凹凸の多い輪郭形状を有しており、面積に対する周長の比が(凹凸の少ない形状、例えば円)に比べて大きくなっている。また、プーリ接触表面において、凹部16は一方に長い形状を有する。
凹部16がこのような形状を有することにより、圧縮ゴム層11の気泡率を上げることなく排水性を向上させることができる。これは、狭く且つ表面積の大きい凹部であることにより、毛細管現象が発揮されることによるものと考えられる。尚、単純に大きな凹部を設けた場合、ベルトの耐久性の低下等が生じることになる。
凹部16は、複数の中空粒子が凝集されて形成されていても良い。この場合、凹部16に残っている中空粒子の壁によって更に小さな孔となる部分が生じるので、毛細管現象がより顕著に現れ、プーリ接触表面からより効果的に吸い上げることができる。
また、凹部のプーリ接触表面における長手方向は、摩擦伝動ベルトの摺動方向であることが望ましい。特に、摩擦伝動ベルトの摺動方向を0°としたとき、長手方向の平均は−45°から+45°の範囲に収まることが望ましい。
以上の結果、ベルトの耐久性の低下等を生じることなしに、被水時の異音をより確実に抑制可能な摩擦伝動ベルトを実現できる。また、ゴムの気泡率(及びこれを決める要素である中空粒子の配合量)を大きくする必要が無いので、弾性率、耐摩耗性等について望みの性能を得るためのゴムマトリクス部の設計が容易になる。
次に、上記VリブドベルトBの製造方法を、図4(a)及び(b)に基づいて説明する。
VリブドベルトBの製造では、外周に、ベルト背面を所定形状に形成する成形面を有する内金型と、内周に、ベルト内側を所定形状に形成する成形面を有するゴムスリーブとが用いられる。
まず、内金型の外周を背面ゴム層13となるゴム層13’で被覆した後、その上に、接着ゴム層12の外側部分12bを形成するための未架橋ゴムシート12b’を巻き付ける。
次いで、その上に、心線14となる撚り糸14’を螺旋状に巻き付けた後、その上に、接着ゴム層12の内側部分12aを形成するための未架橋ゴムシート12a’を巻き付け、更にその上に、圧縮ゴム層11を形成するための未架橋ゴムシート11’を巻き付ける。このとき、圧縮ゴム層11を形成するための未架橋ゴムシート11’として、中空粒子が配合されたものを用いる。この未架橋ゴムシート11’は、ベースエラストマー100質量部に対してバインダーにより集合させた中空粒子の集合体が1質量部以上15質量部以下配合されたものであることが好ましい。
この後、内金型上の成形体にゴムスリーブを套嵌してそれを成形釜にセットし、内金型を高熱の水蒸気などにより加熱すると共に、高圧をかけてゴムスリーブを半径方向内方に押圧する。このとき、ゴム成分が流動すると共に架橋反応が進行し、撚り糸14’のゴムへの接着反応も進行する。また、中空粒子は、粒子中のペンタンやヘキサンなどが揮発して膨張し、内部に多数の微小な中空部を形成する。そして、これによって、筒状のベルトスラブ(ベルト本体前駆体)が成形される。
ここで、中空粒子の集合体は、中空粒子にバインダーを加えて練った後、ペレタイズすることによって中空粒子集合体マスターバッチとして形成する。ペレタイズにおいて、マスターバッチのサイズ及びアスペクト比を設定することができ、ひいては凹部16のサイズ及びアスペクト比を設定することができる。例えば、バインダーによって中空粒子が一方向に長く並んだ状態の中空粒子集合体を形成して用いることにより、凹部16についても一方に長い形状とすることができる。また、未架橋ゴムシート11’について、カレンダー処理、押出成型等によって、中空粒子集合体の方向を整えることができる。これらのことにより、凹部のサイズ、形状、方向性(長手方向の向き)等を制御することができる。
尚、混練りから成型までの加工温度では膨らむことのない中空粒子と、当該温度では溶融しないバインダーを用い、加硫は、中空粒子の発泡温度及びバインダーの溶融温度以上の温度にて行なう。これにより、集合体の状態から中空粒子が発泡することによって、形成された圧縮ゴム層11の内部に空洞16aが形成される。このような空洞16aのうち、プーリ接触表面に露出したものによって凹部16が形成される。
また、バインダーと、未架橋ゴムシート11’のベースエラストマーとは、相溶性の良い組み合わせにすることが望ましい。例えば、ポリエチレンバインダーとEPDMの組み合わせ、アクリロニトリルバインダーとNBRの組み合わせ等である。
尚、バインダーを用いて中空粒子集合体を形成することなく、中空粒子だけをゴムに配合した場合にも、全ての凹部が単独の中空粒子から形成されるとは限らず、中空粒子が集合して凹部を形成することはあり得る。しかしながら、バインダーを用いない場合、それぞれの中空粒子集合体に含まれる中空粒子の数、集合体のアスペクト比等を制御することは困難であり、凹部のサイズ及び形状を制御することも困難である。
次に、内金型からベルトスラブを取り外し、それを長さ方向に数個に分割した後、それぞれの外周を研磨切削してVリブ15、つまり、プーリ接触部分を形成する。このとき、プーリ接触表面に露出する中空粒子の集合体により、プーリ接触表面に凹部16が形成される。
最後に、分割されて外周にVリブ15が形成されたベルトスラブを所定幅に幅切りし、それぞれの表裏を裏返すことによりVリブドベルトBが得られる。
また、切削によってVリブ15を形成することに代えて、内周にベルト内側をリブ形状に形成する複数のリブ溝が設けられた成形面を有する円筒状金型を用いても良い。
この場合、外周にベルト背面を所定形状に形成する成形面を有するゴムスリーブの外周に、先に説明したのと同様に各ベルト材料(ゴム層13’、未架橋ゴムシート12b’、撚り糸14’、未架橋ゴムシート12a’、未架橋ゴムシート11’)を順次巻き付ける。
この後、ベルト材料を巻き付けたゴムスリーブを円筒状金型に挿入してセットし、円筒状金型の内部のゴムスリーブを加熱すると共に水蒸気などによってゴムスリーブを膨張させ、ゴムスリーブを半径方向外方に押圧する。このとき、ベースゴムが流動すると共に架橋反応が進行し、撚り糸14’のゴムへの接着反応も進行し、加えて、円筒状金型の内周のリブ形状によって、ベルト材料の外周部分にVリブ15が成形される。このようにして、筒状のベルトスラブ(ベルト本体前駆体)が成形される。成形釜を冷却した後、ゴムスリーブを円筒状金型から抜き取ってからベルトスラブを取り外す。
最後に、分割されて外周にVリブ15が形成されたベルトスラブを所定幅に幅切りし、それぞれの表裏を裏返すことによりVリブドベルトBが得られる。
尚、以上の説明では摩擦伝動ベルトとしてVリブドベルトBを示したが、特にこれに限定されるものではなく、ローエッジタイプのVベルト等であってもよい。
また、ベルト伝動装置として自動車の補機駆動ベルト伝動装置20を示したが、特にこれに限定されるものではなく、一般産業用等のベルト伝動装置であってもよい。
以下、実施例のVリブドベルトについて説明する。
(試験評価用ベルト)
以下の実施例A〜D及び比較例e〜fのVリブドベルトを作成した。それぞれの構成は、表1にも示している。
また、図5(a)〜(f)は、実施例A〜D及び比較例e〜fのVリブドベルトのプーリ接触表面に形成された凹部を模式的に示す図である。図5(a)〜(d)では、複数のセル(孔)が集合した状態を示しているが、各凹部を構成するセルの数及び配置を正確に表しているわけではない。また、同じ実施例においても、各凹部を構成するセルの数には分布がある。
尚、図の左右方向がVリブドベルトの摺動方向に対応する。
Figure 0005839643
<実施例A>
ベースエラストマーとしてエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)(JSR株式会社製、商品名:EP22)100質量部に対して、カーボンブラック(東海カーボン社製、商品名:シースト3)50質量部、オイル(日本サン石油社製、商品名:サンパー2280)15質量部、ステアリン酸(花王社製、商品名:ルナック)1質量部、酸化亜鉛(堺化学工業社製、商品名:亜鉛華3種)5質量部、硫黄(細井化学社製、商品名:オイルサルファ)1.5質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製、商品名:MSA)1質量部、加硫促進剤(三新化学工業株式会社製、商品名:EM2)3質量部、中空粒子(積水化学工業株式会社製、商品名:アドバンセルEM403)1.5質量部、バインダー(大内新興化学社製、商品名:サンノックN)0.2質量部を配合して混練した未架橋エラストマー組成物を用いてリブゴム層を形成したVリブドベルトを作製し、これを実施例Aとした。
尚、接着ゴム層及び背面ゴム層をEPDMのエラストマー組成物、心線をポリエチレンナフタレート繊維(PEN)製の撚り糸でそれぞれ構成し、ベルトの長さを2280mm、幅を25mm及び厚さを4.3mmとし、そして、リブ数を6個とした。
尚、中空粒子及びバインダーについては、予めブレンドして中空粒子集合体マスターバッチを作成する。また、エラストマーの混練りとして二段練りを行い、中空粒子集合体マスターバッチは二段目において加える。二段目の混練りから成型までの工程における最高加工温度(115℃程度)は、中空粒子の発泡温度(145℃程度)及びバインダーの溶融温度(125℃程度)よりも低いので、この間には中空粒子は未発泡の集合体として存在する。加硫については、中空粒子の発泡温度及びバインダーの溶融温度よりも高い温度(145℃〜180℃程度)にて行い、この際に中空粒子が発泡してプーリ接触表面の凹部を形成する。
また、カレンダー処理によって、凹部はシート列理方向に揃えられる。従って、ベルトとして切り出す方向を設定することにより、ベルトの摺動方向に対する凹部の長手方向の向き(輪郭の配向)を設定することができる。以下では、ベルトの摺動方向を0°として、これに対する角度によって凹部の長手方向の向きを表す。
表1に示す通り、実施例Aでは、凹部は直径80μmのセル(孔)の集合体として形成され、見かけの個数40、輪郭の配向0°、開口部の面積が0.16mm、周長は8.0mmである。尚、見かけの個数とは、マイクロスコープにてベルトのプーリ接触表面を観察した際に一視野に含まれる凹部の個数を意味している。また、面積及び周長は、見かけの個数の合計値である。
<実施例B>
実施例BのVリブドベルトは、中空粒子集合体に関する点の他は実施例Aと同様に作成した。
つまり、実施例Aに比べて少量の中空粒子及びバインダーを用いると共に、加硫の際の温度を実施例Aの場合よりも高くすることにより、実施例Aの場合よりも各中空粒子膨張率が大きくなっている。この結果、実施例Aの場合よりも少数であるがより大きなセル(孔)が集合した構造の凹部が形成されている。
詳しくは、表1に示す通り、凹部は直径100μmのセル(孔)の集合体として形成され、見かけの個数25、輪郭の配向0°、開口部の面積が0.16mm、周長は6.3mmとなっている。
<実施例C>
実施例CのVリブドベルトは、凹部の向きの他は実施例BのVリブドベルトと同様に作成した。つまり、凹部の向きに対して摺動方向が45°の角度を成すように切り出すことでベルト作成した。従って、凹部は直径100μmのセル(孔)の集合体として形成され、見かけの個数25、輪郭の配向45°、開口部の面積が0.16mm、周長は6.3mmとなっている。
<実施例D>
実施例DのVリブドベルトは、凹部の向きの他は実施例BのVリブドベルトと同様に作成した。つまり、凹部の向きに対して摺動方向が90°の角度を成すように切り出すことでベルト作成した。従って、凹部は直径100μmのセル(孔)の集合体として形成され、見かけの個数25、輪郭の配向90°、開口部の面積が0.16mm、周長は6.3mmとなっている。
<比較例e>
比較例eのVリブドベルトは、中空粒子に関する点の他は実施例Aと同様に作成した。
具体的には、予めバインダーを用いて中空粒子集合体を作成すること無しに、中空粒子のみを他の材料に混練している。従って、個々のセルは集合体とならず、単独にて凹部となっている。また、中空粒子として、実施例Aの場合よりも膨張前のサイズが大きい中空粒子を用いるか、又は、実施例Aと同じ中空粒子を用い且つより高温にて膨張させることによって、実施例A等よりもセルが大きくなっている。更には、膨張前の中空粒子のサイズ及び膨張温度の組み合わせを設定してセルのサイズを調整することができる。尚、用いた中空粒子の量は実施例Aの場合よりも少ない。
表1に示す通り、凹部は集合していない直径120μmのセル(孔)として形成され、見かけの個数15、開口部の面積が0.16mm、周長は5.7mmとなっている。各凹部は略円形のセル(孔)によって形成されているので、一方向に長い形状ではない。よって輪郭の配向は意味を成さない。
<比較例f>
比較例fのVリブドベルトは、中空粒子に関する点の他は実施例Aと同様に作成した。
具体的には、予めバインダーを用いて中空粒子集合体を作成すること無しに、中空粒子のみを他の材料に混練している。従って、比較例eと同様に個々のセルが単独の凹部となっている。また、中空粒子として、実施例Aの場合よりも膨張前のサイズが小さい中空粒子を用いるか、又は、実施例Aと同じ中空粒子を用い且つより低温にて膨張させることによって、実施例A等よりもセルが小さくなっている。更には、膨張前の中空粒子のサイズ及び膨張温度の組み合わせを設定してセルのサイズを調整することができる。尚、用いた中空粒子の量は実施例Aの場合よりも少ない。
表1に示す通り、凹部は集合していない直径40μmのセル(孔)として形成され、見かけの個数130、開口部の面積が0.16mm、周長は16.3mmとなっている。各凹部は略円形のセル(孔)によって形成されているので、輪郭の配向は意味を成さない。
<回転変動ベルト走行時音試験>
図6は、回転変動ベルト走行時音試験用のベルト走行試験機30のプーリレイアウトを示す。
このベルト走行試験機30は、最下位置にプーリ径が140mmのリブプーリである駆動プーリ31(クランクプーリ)が設けられ、その右斜め上方にプーリ径が100mmのリブプーリである第1従動プーリ32(エアコンプレッサプーリ)が設けられ、また、駆動プーリ31及び第1従動プーリ32の左斜め上方にプーリ径が60mmのリブプーリである第2従動プーリ33が設けられ、さらに、第1従動プーリ32左側方にプーリ径が95mmである平プーリであるアイドラプーリ34が設けられている。そして、このベルト走行試験機30は、VリブドベルトBのVリブ側がリブプーリである駆動プーリ31、第1及び第2従動プーリ32,33に接触すると共に、背面側が平プーリであるアイドラプーリ34に接触して巻き掛けられるように構成されている。駆動プーリ31には塗装が施されている。
実施例A〜C及び比較例d〜fのそれぞれについて、上記ベルト走行試験機30にセットし、350Nのベルト張力が負荷されるようにアイドラプーリ34を位置決めし、第1及び第2従動プーリ32,33に回転負荷を与え、雰囲気温度25℃の下、駆動プーリ31のベルト巻き掛かり始め部分に霧吹きで水を吹き付けながら、25Hz回転変動率27%の回転変動を与えながら駆動プーリ31を750rpmの回転数で回転させて5分間ベルト走行させた。
その時の異音の発生の有無を確認し、全く異音が発生しない(A)、わずかに又は断続的に音が発生する(B)、大きな又は連続的に音が発生する(C)として評価した。
また、注水スリップに関し、スリップしない(A)、わずかにスリップするがすぐ(1秒以内)に伝動する(B)、スリップした後に伝動するまでに時間がかかる(C)として評価した。
<凹部の周長及び面積>
凹部の周長及び面積は、作成したベルトの表面をマイクロスコープにて観察して測定している。ここでは、50個の凹部について測定し、その平均値を算出している。また、プーリ接触表面における凹部の輪郭に4辺がそれぞれ一点以上接するような長方形を描いたときに、その長辺の方向を長手方向、これに直交する方向を短手方向としている。
(試験評価結果)
試験評価の結果について、表1に示している。
これによると、凹部が複数の孔の集合体である実施例A〜Dにおいて、注水異音の評価はA又はBであって、凹部が独立した孔である比較例e及びfではCであることに比べて改善している。また、摩耗試験の結果についても、実施例A〜Dでは摩耗量が1%又は1.5%であるのに対し、比較例では3%又は3.5%であって、顕著な差違が生じている。更に、弾性率については、実施例A〜Dにおいていずれも規格値である40MPaを超えているのに対し、比較例e及びfでは40MPaを下回っている。このように、摩擦伝動ベルトのプーリ接触表面に設けた凹部について、複数の孔の集合体として形成し、方向性のある形状とすることにより、被水時の異音を抑制することができる。
注水スリップに関しては、実施例Aについて評価A、実施例B及びCについて評価Bであり、実施例D及び比較例e及びfで評価Cとなっている。つまり、摩擦伝動ベルトの摺動方向を0°としたとき、凹部の長手方向の平均が−45°から+45°の範囲である実施例A〜Cにおいて、注水時のスリップが抑制されている。
本開示の摩擦伝動ベルトには、強度等を維持しながら被水時における異音を抑制可能であり、自動車の補機駆動ベルト伝動装置、一般産業用等のベルト伝動装置にも有用である。
10 Vリブドベルト本体
11 圧縮ゴム層
11’ 未架橋ゴムシート
12 接着ゴム層
12a 内側部分
12a’ 未架橋ゴムシート
12b 外側部分
12b’ 未架橋ゴムシート
13 背面ゴム層
13’ ゴム層
14 心線
14’ 糸
15 Vリブ
16 凹部
16a 空洞
20 補機駆動ベルト伝動装置
21 パワーステアリングプーリ
22 ACジェネレータプーリ
23 テンショナプーリ
24 ウォーターポンププーリ
25 クランクシャフトプーリ
26 エアコンプーリ
30 ベルト走行試験機
31 駆動プーリ
32 第1従動プーリ
33 第2従動プーリ
34 アイドラプーリ
40 ベルト走行試験機
41 駆動リブプーリ
42 従動リブプーリ
51 駆動プーリ

Claims (4)

  1. ベルト本体にゴム組成物により形成されたプーリ接触部分が含まれる摩擦伝動ベルトであって、
    前記プーリ接触部分のプーリ接触表面に複数の凹部が形成され、
    それぞれの前記凹部は、複数の孔の集合体であると共に、前記プーリ接触表面において一方に長い形状を有することを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  2. 請求項1の摩擦伝動ベルトにおいて、
    前記ゴム組成物には中空粒子が配合されており、
    それぞれの前記凹部は、複数の前記中空粒子の集合体であることを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  3. 請求項1又は2の摩擦伝動ベルトにおいて、
    前記プーリ接触表面における前記凹部の開口部は、当該開口部と同じ面積の円よりも長い周長を有することを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  4. 請求項1の摩擦伝動ベルトの製造方法であって、
    中空粒子をバインダーによって集合させた中空粒子集合体を形成する工程と、
    前記中空粒子集合体が配合されたゴム組成物を製造し、当該ゴム組成物を加熱成型することによりベルト本体前駆体を形成する工程とを備えることを特徴とする摩擦伝動ベルトの製造方法。
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