JP2013211953A - 車両の移動禁止装置とその移動禁止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に対して作業を実施するときに意図しない車両の起動を簡単に防ぐことができる車両の移動禁止装置とその移動禁止システムを提供する。
【解決手段】車両1A側の移動禁止装置6Aの設定部7に作業者Mが作業班キーKを挿入して設定部7が移動禁止状態に設定されると、移動禁止用蓄電部8から制御部10に電力が供給されて、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,4Bが遮断される。同時に、車両1A側の移動禁止装置6Aの制御部10から車両1B側の移動禁止装置6Bの制御部10に、主蓄電部2の電力を電源として移動禁止指令信号が送信される。このため、この移動禁止指令信号を電源として車両1B側の移動禁止装置6Bの制御部10が起動回路3A,3Bを遮断する。その結果、車両1A側の移動禁止装置6Aの動作に連動させて、車両1B側の移動禁止装置6Bを動作させ、車両1A〜1Cが移動禁止状態にすることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両の移動を禁止する車両の移動禁止装置、及び自車の移動禁止装置の動作に連動して他車の移動禁止装置を動作させて、車両の移動を禁止する車両の移動禁止システムに関する。
従来の鉄道の手旗は、四角形の布状の旗と、この旗を取り付けた円筒状のポールと、このポールを把持する把持部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような鉄道の手旗は、車両を点検、修理するために電車区などへ車両を誘導したり入れ換え作業などを実施したりする際に信号の伝達手段として使用されている。運転取扱実施基準第248条(移動禁止の表示)には、車両の検査や整備などによって車両の移動を禁止する必要があるときには、これらの作業を開始する前に作業を実施する係員が車両に移動禁止合図を表示し、これらの作業を終了した後にはこの移動禁止合図を解除するように定められている。このような移動禁止合図は、自分以外の作業者に作業中であることを知らせ、パンタグラフの上昇やバッテリ投入のような車両の状態を変える操作をさせないためにも使用されている。
このような従来の移動禁止合図では、車両の運転台に上がるときに使用するステップに移動禁止合図旗が掲出される。従来の移動禁止合図では、移動禁止合図旗の掲出箇所が現場毎に規則で定められており、上り側又は下り側の先頭車両や乗務員の詰め所に近い側の先頭車両に移動禁止合図旗が掲出されている。現場では、運転士が運転台に上がるときには、移動禁止合図旗が掲出されたステップから上がることが規則として定められており、作業者が作業の流れの中で自然と移動禁止合図旗に気が付くような取り組みがなされている。
登録実用新案第3087451号公報
従来の移動禁止合図では、車両の移動禁止を係員に気付かせるために様々な工夫が各現場でなされているがいずれも係員の注意力に依存する。このため、従来の移動禁止合図では、一定の効果は期待できるが係員が確認作業を見落とした場合には、車両の移動が可能になる起動状態を完全に禁止することが困難であるとともに、車両を起動するための蓄電池のスイッチを入れて車両電源が投入されたいわゆる活車状態を完全に禁止することが困難であった。例えば、上下線のいずれの方向にも車両を移動可能な電車区などでは、上り側の先頭車両に移動禁止合図旗が掲出されていても下り側の先頭車両から移動するときには、乗務員が移動禁止合図旗を見落とすおそれがある。また、移動禁止合図旗を掲出する係員は所属する電車区などの規則を知っているため決められた掲出箇所に移動禁止合図旗を掲出するが、移動禁止合図旗を確認する乗務員は移動禁止合図旗の掲出箇所や規則が異なる各電車区に出入りするため、移動禁止合図旗を見落とすおそれがある。
この発明の課題は、車両に対して作業を実施するときに意図しない車両の起動を簡単に防ぐことができる車両の移動禁止装置とその移動禁止システムを提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1、図2及び図5に示すように、車両(1A〜1C)の移動を禁止する車両の移動禁止装置であって、前記車両を移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する設定部(7)と、前記設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記車両を起動させる起動回路(3A,3B)を遮断(S170,S220)する制御部(10)と、前記車両に高電圧の電力を供給する主蓄電部(2)とは別に、前記制御部が動作するために必要な電力をこの制御部に供給(S160,S210)する低電圧の移動禁止用蓄電部(8)とを備える車両の移動禁止装置(6A,6B)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両の移動禁止装置において、図7に示すように、前記制御部は、前記設定部が移動禁止解除状態に設定(S300)されたときに、前記車両を起動させる起動回路を接続(S360,S410)することを特徴とする車両の移動禁止装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の移動禁止装置において、図1、図2及び図5に示すように、前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記移動禁止用蓄電部から供給される電力を電源として警告を発生(S180,S230)する警告発生部(9)を備えることを特徴とする車両の移動禁止装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両の移動禁止装置において、図2、図5及び図7に示すように、前記制御部は、前記設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記警告発生部を起動させる起動回路(12)を接続(S180、S230)し、前記設定部が移動禁止解除状態に設定(S300)されたときに、前記警告発生部を起動させる起動回路を遮断(S370,S420)することを特徴とする車両の移動禁止装置である。
請求項5の発明は、図1、図2及び図5に示すように、自車(1A)の移動禁止装置(6A)の動作に連動して他車(1B)の移動禁止装置(6B)を動作させて、車両(1A〜1C)の移動を禁止する車両の移動禁止システムであって、前記自車及び前記他車の移動禁止装置は、前記車両を移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する設定部(7)と、前記設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記車両を起動させる起動回路(3A,3B)を遮断(S170,S220)する制御部(10)と、前記車両に高電圧の電力を供給する主蓄電部(2)とは別に、前記制御部が動作するために必要な電力をこの制御部に供給する低電圧の移動禁止用蓄電部(8)とを備え、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記車両を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって遮断(S170)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止状態の設定に連動して、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断(S220)することを特徴とする車両の移動禁止システム(5)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の車両の移動禁止システムにおいて、図5に示すように、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間(ΔT)送信(S150)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止指令信号を受信(S190)したときに、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断(S220)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の車両の移動禁止システムにおいて、図7に示すように、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定(S300)されたときに、前記車両を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって接続(S360)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置の設定部の移動禁止解除状態の設定に連動して、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続(S410)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項8の発明は、請求項7に記載の車両の移動禁止システムにおいて、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定(S300)されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止解除指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間(ΔT)送信(S340)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止解除指令信号を受信(S380)したときに、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続(S410)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項9の発明は、請求項5から請求項8でのいずれか1項に記載の車両の移動禁止システムにおいて、図1、図2及び図5に示すように、前記自車及び前記他車の移動禁止装置は、前記設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記移動禁止用蓄電部から供給される電力を電源として警告を発生(S180)する警告発生部(9)を備え、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、この自車の警告発生部を起動させる起動回路(12)をこの自車の制御部によって接続(S180)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止状態の設定に連動して、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続(S230)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項10の発明は、請求項9に記載の車両の移動禁止システムにおいて、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定(S100)されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間(ΔT)送信(S150)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止指令信号を受信(S190)したときに、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続(S230)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項11の発明は、請求項9又は請求項10に記載の車両の移動禁止システムにおいて、図7に示すように、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、この自車の警告発生部を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって遮断(S370)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止解除状態の設定に連動して、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断(S420)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
請求項12の発明は、請求項11に記載の車両の移動禁止システムにおいて、前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定(S300)されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止解除指令信号をこの自車の移動禁止装置に所定時間(ΔT)送信(S340)し、前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止解除指令信号を受信(S380)したときに、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断(S420)することを特徴とする車両の移動禁止システムである。
この発明によると、車両に対して作業を実施するときに意図しない車両の起動を簡単に防ぐことができる。
この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置を備える移動禁止システムの構成図である。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置を備える移動禁止システムの回路図である。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置の操作部の外観図である。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置の警告発生部の外観図であり、(A)は車外側から見た外観図であり、(B)は車内側から見た外観図であり、(C)は側面図である。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置を備える移動禁止システムの移動禁止動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置を備える移動禁止システムのタイミングチャートである。 この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置を備える移動禁止システムの移動禁止解除動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1に示す作業者Mは、車両1A〜1Cに対して作業を実施する者である。作業者Mは、例えば、車両1A〜1Cの清掃作業又は点検作業などを作業班毎に実施し、車両1A〜1Cに対して実施する作業内容毎の作業班にグループ化されている。作業班キーKは、作業を実施するときに使用するキーである。作業班キーKは、車両1A〜1Cを移動禁止状態と移動禁止解除状態とに切り替えるときに設定部7に着脱される。作業班キーKは、作業班毎に異なる種類が存在し、作業班毎に作業者Mが所持している。
図1に示す列車1は、線路上を運転させる目的で組成された車両である。列車1は、例えば、旅客を輸送するための旅客列車などである。列車1は、車両1A〜1Cによって編成されており、都市の通勤輸送を目的に編成されている通勤用列車又は都市近郊の通勤輸送を目的に編成されている近郊用列車などである。
車両1A〜1Cは、線路上を走行する鉄道車両であり、電車又は気動車などである。車両1Aは、列車1がA1方向に走行するときには先頭車両であり、列車1がA1方向とは逆方向のA2方向に走行するときには後尾車両である。車両1Bは、列車1がA1方向に走行するときには後尾車両であり、列車1がA1方向とは逆方向のA2方向に走行するときには先頭車両である。車両1Cは、車両1Aと車両1Bとの間に連結される中間車両である。車両1A,1Bは、乗務員が乗車する乗務員室内の運転台に、運転士が車両1A,1Bを制御するときに操作する主幹制御器(マスタコントローラ)などを備えている。車両1A,1Bは、一般に、先頭車両の場合には運転士が乗務し、後尾車両の場合には車掌が乗務する。車両1A,1Bは、図1及び図2に示す主蓄電部2と、起動回路3A,3Bと、図2に示す引き通し線4A〜4Cと、図1及び図2に示す移動禁止システム5などを備えている。
図1及び図2に示す主蓄電部2は、車両1A〜1Cに高電圧の電力を供給する蓄電装置である。主蓄電部2は、起動回路3A,3Bに供給する電力を蓄積しており引通し回路電源として機能する。主蓄電部2は、例えば、架線からの直流電力によって発電する電動発電機又は静止型変換装置(静止インバータ)などの補助電源装置から取り出される直流100V回路に接続されて浮動充電される主蓄電池である。主蓄電部2は、車両1Aと車両1Bとにそれぞれ搭載されている。
図1及び図2に示す起動回路3A,3Bは、車両1A〜1Cを起動させる回路である。起動回路3Aは、車両1A〜1Cを起動させるために必要な電力を蓄積する蓄電装置を投入するための回路である。起動回路3Aは、例えば、主蓄電部2を充放電させる蓄電池投入回路などの補助回路である。起動回路3Bは、車両1A〜1Cを駆動制御するための回路である。起動回路3Bは、例えば、車両1A〜1Cがエネルギーの供給を受けて引張力を発生し走行(力行)するために主幹制御器に接続される力行制御回路などの制御回路である。起動回路3A,3Bは、それぞれ主蓄電部2から供給される電力によって加圧される。
図2に示す引通し線4A〜4Cは、各車両1A〜1Cにわたって引き通された電線である。引通し線4A〜4Cは、車両1A側の移動禁止装置6Aと車両1B側の移動禁止装置6Bとを相互に通信可能に接続しており、これらの車両1A,1Bの制御部10に電気的に接続されている。引通し線4A〜4Cは、例えば、各車両1A〜1Cの制御回路を相互に接続して列車制御回路を構成する制御引通し線である。引通し線4Aは、直流100Vの電力を供給する電線である。引通し線4Bは、移動禁止装置6Aと移動禁止装置6Bとの間で相互に移動禁止指令信号を送信する信号線である。引通し線4Bは、主蓄電部2の電力を所定時間(例えば3秒間)だけ電気信号として送信するON指令線として機能する。引通し線4Cは、移動禁止装置6Aと移動禁止装置6Bとの間で相互に移動禁止解除指令信号を送信する信号線である。引通し線4Cは、主蓄電部2の電力を所定時間(例えば3秒間)だけ電気信号として送信するOFFN指令線として機能する。
図1及び図2に示す移動禁止システム5は、自車の移動禁止装置6Aに連動して他車の移動禁止装置6Bを動作させて、車両1A〜1Cの移動を禁止するシステムである。移動禁止システム5は、車両1A〜1Cに対して種々の作業を実施するときに、作業者Mが作業班キーKを操作することによって車両1A〜1Cを移動禁止状態に切り替えて作業者Mの安全を確保する。移動禁止システム5は、移動禁止装置6A,6Bなどを備えている。
移動禁止装置6A,6Bは、車両1A〜1Cの移動を禁止する装置である。移動禁止装置6A,6Bは、作業者Mが作業を実施するときに、車両1A〜1Cを駆動するために必要な蓄電池投入回路及び力行制御回路を遮断して、車両1A〜1Cの走行を不可能にするとともに蓄電池の投入を不可能にして、車両1A〜1Cを移動禁止状態にする。移動禁止装置6Aは、車両1A側から作業者Mが作業班キーKを操作することによって作動し、車両1B側の移動禁止装置6Bを連動させて、車両1A〜1Cを移動禁止状態に切り替える。一方、移動禁止装置6Bは、車両1B側から作業者Mが作業班キーKを操作することによって作動し、車両1A側の移動禁止装置6Aを連動させて、車両1A〜1Cを移動禁止状態に切り替える。移動禁止装置6Aは、車両1A側に搭載されており、移動禁止装置6Bは車両1B側に搭載されている。移動禁止装置6A,6Bは、いずれも同一構造であり、以下では移動禁止装置6A側を中心に説明し、移動禁止装置6A側の部分と対応する移動禁止装置6B側の部分については同一の番号を付して詳細な説明を省略する。移動禁止装置6A,6Bは、図1〜図3に示す設定部7と、図1及び図2に示す移動禁止用蓄電部8と、図1、図2及び図4に示す警告発生部9と、図1及び図2に示す制御部10などを備えている。
図1〜図3に示す設定部7は、車両1A〜1Cを移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する手段である。設定部7は、車両1A〜1Cの移動を禁止する移動禁止状態と、車両1A〜1Cの移動禁止を解除する移動禁止解除状態(移動許可状態)とに切り替えるときに作業者Mが手動で操作する操作器として機能する。設定部7は、図1及び図2に示す車両1A,1Bの乗務員室内に設置されており、制御回路11を遮断及び接続する。設定部7は、図3に示すキー挿入部7aと、図2に示すスイッチ部7bと、図2及び図3に示す表示灯部7cなどを備えている。
図3に示すキー挿入部7aは、作業者Mが所持する作業班キーKを挿入する部分である。キー挿入部7aは、例えば、図1に示す作業者Mが5つの作業班にグループ化されているときには、図3に示すように各作業班が所持する作業班キーKをそれぞれ差し込み可能なように作業班毎に対応して5つ配置されている。キー挿入部7aは、作業班キーKが入位置又は切位置のいずれに操作されたときであってもこの作業班キーKを抜き取り可能なように保持する。
図2に示すスイッチ部7bは、移動禁止装置6Aを移動禁止動作及び移動禁止解除動作させる部分である。スイッチ部7bは、図3に示す各キー挿入部7aに対応して5つ並列に配置されており、作業班キーKの操作に応じて制御回路11を開閉する。スイッチ部7bは、作業者Mが作業班キーKを「入」側に操作したときにはON状態に切り替わり、移動禁止解除動作から移動禁止動作に制御部10を切り替える。スイッチ部7bは、作業者Mが作業班キーKを「切」側に操作したときにはOFF状態に切り替わり、移動禁止状態から移動禁止解除状態に制御部10を切り替える。スイッチ部7bは、図2に示すように、2回路2接点型のスイッチであり、移動禁止継電器R1を励磁して移動禁止装置6Aを動作させる。
図2及び図3に示す表示灯部7cは、作業者Mに作業実施中を告知させる部分である。表示灯部7cは、各キー挿入部7aに挿入される作業班キーKの操作に応じて点滅する。表示灯部7cは、図3に示すように、各キー挿入部7aに対応して5つ配置されており、作業者Mが作業班キーKを「入」側に操作したときには点灯し、作業者Mが作業班キーKを「切」側に操作したときには消灯する。表示灯部7cは、例えば、作業者Mに作業中である旨の注意を喚起させる赤色で点灯する発光ダイオードなどの発光素子である。表示灯部7cは、スイッチ部7bがON状態に切り替わったときには移動禁止用蓄電部8から電力が供給されて点灯する。一方、表示灯部7cは、スイッチ部7bがOFF状態に切り替わったときには移動禁止用蓄電部8から供給される電力が遮断されて消灯する。
図1及び図2に示す移動禁止用蓄電部8は、車両1A〜1Cに高電圧の電力を供給する主蓄電部2とは別に、制御部10が動作するために必要な電力をこの制御部10に供給する低電圧の蓄電装置である。移動禁止用蓄電部8は、主蓄電部2よりも低電圧の電力を蓄積する蓄電池である。移動禁止用蓄電部8は、例えば、直流100Vの主蓄電部2よりも低電圧の直流24Vのアルカリ電池であり、引通し線4Aを通じて直流100Vに充電装置によって充電される。移動禁止用蓄電部8は、例えば、蓄電池箱内に収容された状態で車両1A,1Bに着脱自在に装着されている。移動禁止用蓄電部8は、引通指令用の電源である主蓄電部2とは分離されている制御回路用電源であり、図2に示す設定部7の表示灯部7cの点灯用、警告発生部9の車外表示部9a及び車内表示部9bの点灯用の電源として利用されるとともに、移動禁止継電器R4の開閉用の電源としても利用される。移動禁止用蓄電部8は、車両1Aと車両1Bとにそれぞれ搭載されている。
図1、図2及び図4に示す警告発生部9は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、警告を発生する装置である。警告発生部9は、車両1A〜1Cを移動禁止状態に切り替えたときに所定の警告を表示する据置型の表示器として機能する。警告発生部9は、車両1A〜1Cに対して作業を実施中に作業者M及び乗務員に注意を喚起するように、車両1A,1Bの乗務員室内における運転台の横に着脱自在に設置されている。警告発生部9は、スイッチ部7bがON状態に切り替わったときには移動禁止用蓄電部8から電力が供給されて点灯する。一方、警告発生部9は、スイッチ部7bがOFF状態に切り替わったときには移動禁止用蓄電部8から供給される電力が遮断されて消灯する。警告発生部9は、図4(A)に示す車外表示部9aと、図4(B)に示す車内表示部9bなどを備えている。警告発生部9は、移動禁止用蓄電部8から入力する入力電圧に変動が生じた場合であっても、車外表示部9a及び車内表示部9bに一定の出力電圧を出力するDC/DCコンバータを備えている。
図4(A)に示す車外表示部9aは、車両1A,1Bの外部に移動禁止状態を表示する部分である。車外表示部9aは、例えば、赤色で点灯する発光ダイオードなどの発光素子(前面表示器)である。車外表示部9aは、車両1A,1Bの外部の作業者M及び乗務員に、この車両1A,1Bの前面窓を通して車両1A〜1Cが移動禁止状態である旨の注意を喚起させる。車外表示部9aは、車両1A,1Bの外部の作業者M及び乗務員が容易に視認可能なように傾斜角度5°程度で斜め下方に向けて取り付けられており、「移動禁止」の文字を表示する。
図4(B)に示す車内表示部9bは、車両1A,1Bの内部に移動禁止状態を表示する部分である。車内表示部9bは、例えば、車両1A,1Bの内部の作業者M及び乗務員に車両1A〜1Cが移動禁止状態である旨の注意を喚起させる赤色で点灯する発光ダイオードなどの発光素子(赤色表示灯)である。車内表示部9bは、車両1A,1Bの外部の作業者M及び乗務員が容易に視認可能なように傾斜角度5°程度で斜め上方に向けて取り付けられており、車外表示部9aとは異なり文字ではなく赤色のみを表示する。
図1及び図2に示す制御部10は、移動禁止装置6A,6Bの種々の動作を制御する手段である。制御部10は、例えば、図1及び図2に示す起動回路3A,3Bの遮断及び接続を制御したり、図2に示す制御回路11〜20の遮断及び接続を制御したりする。制御部10は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに起動回路3A,3Bを遮断し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに起動回路3A,3Bを接続する。制御部10は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、警告発生部9を起動するための起動回路を接続し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、警告発生部9を起動するための起動回路を遮断する。制御部10は、図2に示すように、制御回路11〜20と、移動禁止継電器R1〜R4と、タイマTなどを備えている。制御部10は、複数の移動禁止継電器R1〜R4及びタイマTを使用することによって、車両1A〜1Cを移動禁止状態と移動禁止解除状態とに切替制御する制御器として機能する。
制御部10は、移動禁止解除状態から移動禁止状態に切り替えるときには、専用電源である移動禁止用蓄電部8によって移動禁止継電器R1,R4を動作させ、車両用電源である主蓄電部2によって移動禁止継電器R2,R3及びタイマTを動作させる。制御部10は、主蓄電部2の電力を所定時間だけ使用して引通し線4Bを通じて自車から他車に移動禁止指令信号を出力し、自車だけではなく他車も移動禁止状態に切り替える。また、制御部10は、移動禁止中であるときには、車両用電源である主蓄電部2の電力を一切使用せずに、専用電源である移動禁止用蓄電部8によって移動禁止継電器R1,R4を動作させて移動禁止状態を維持する。さらに、制御部10は、移動禁止状態から移動禁止解除状態に切り替えるときには、専用電源である移動禁止用蓄電部8の電力を一切使用せずに移動禁止継電器R1,R4を動作させ、車両用電源である主蓄電部2の電力を必要最小限で使用して移動禁止継電器R2,R3を動作させる。制御部10は、主蓄電部2の電力を所定時間だけ使用して引通し線4Cを通じて自車から他車に移動禁止解除指令信号を出力し、自車だけではなく他車も移動禁止解除状態に切り替える。
図2に示す制御回路11は、制御部10を起動させるための回路である。制御回路11は、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R1,R4に供給される電力を遮断したり、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R1,R4に電力を供給させたりする。制御回路11は、移動禁止用蓄電部8と、配線P24a,P24bと、移動禁止継電器R2のB接点と、スイッチ部7bと、配線P24cと、移動禁止継電器R1と、配線N24とによって構成されている。
制御回路12は、警告発生部9を起動させるための回路である。制御回路12は、移動禁止用蓄電部8から警告発生部9に電力を供給させたり、移動禁止用蓄電部8から警告発生部9に供給される電力を遮断したりする。制御回路12は、移動禁止用蓄電部8と、配線P24a,P24dと、移動禁止継電器R2のA接点と、移動禁止継電器R4のA接点と、警告発生部9の車外表示部9a及び車内表示部9bと、配線N24とによって構成されている。
図2に示す制御回路13は、表示灯部7cを起動させるための回路である。制御回路13は、移動禁止用蓄電部8から表示灯部7cに電力を供給させたり、移動禁止用蓄電部8から表示灯部7cに供給される電力を遮断したりする。制御回路13は、移動禁止用蓄電部8と、配線P24a,P24dと、移動禁止継電器R2のA接点と、移動禁止継電器R4のA接点と、配線P24fと、設定部7の表示灯部7cと、配線N24とによって構成されている。
制御回路14は、移動禁止継電器R3を励磁させるための回路である。制御回路14は、主蓄電部2から移動禁止継電器R3に電力を供給させたり、主蓄電部2から移動禁止継電器R3に供給される電力を遮断したりする。制御回路14は、主蓄電部2と、配線P100a,P100fと、移動禁止継電器R1のA接点と、移動禁止継電器R3と、配線P100f及び移動禁止継電器R3と並列の配線P100gと、抵抗rと、緩放コンデンサCと、配線N100とによって構成されている。
図2に示す制御回路15は、タイマTを起動させるための回路である。制御回路15は、主蓄電部2からタイマTに電力を供給させたり、主蓄電部2からタイマTに供給される電力を遮断したりする。制御回路15は、主蓄電部2と、配線P100aと、移動禁止継電器R3のA接点と、配線P100bと、タイマTと、配線N100とによって構成されている。
制御回路16は、移動禁止指令信号を送信させるための回路である。制御回路16は、主蓄電部2を電源として移動禁止指令信号を引通し線4Bに送信させる。制御回路16は、主蓄電部2と、配線P100a,P100bと、移動禁止継電器R3のA接点と、タイマTのA接点と、配線P100cと、引通し線4Bとによって構成されている。
制御回路17は、移動禁止継電器R2のセットコイルを励磁させるための回路である。制御回路17は、主蓄電部2から移動禁止継電器R2のセットコイルに電力を供給させたり、主蓄電部2から移動禁止継電器R2のセットコイルに供給される電力を遮断したりする。制御回路17は、図2に示す主蓄電部2と、配線P100a,P100bと、移動禁止継電器R3のA接点と、タイマTのA接点と、配線P100cと、移動禁止継電器R2のセットコイルと、配線N100とによって構成されている。
制御回路18は、移動禁止解除指令信号を送信させるための回路である。制御回路18は、主蓄電部2を電源として移動禁止解除指令信号を引通し線4Cに送信させる。制御回路18は、主蓄電部2と、配線P100a,P100dと、移動禁止継電器R1のB接点と、移動禁止継電器R3のA接点と、配線P100eと、引通し線4Cとによって構成されている。
制御回路19は、移動禁止継電器R2のリセットコイルを励磁させるための回路である。制御回路19は、主蓄電部2から移動禁止継電器R2のリセットコイルに電力を供給させたり、主蓄電部2から移動禁止継電器R2のリセットコイルに供給される電力を遮断したりする。制御回路19は、主蓄電部2と、配線P100a,P100dと、移動禁止継電器R1のB接点と、移動禁止継電器R3のA接点と、配線P100eと、移動禁止継電器R2のリセットコイルと、配線N100とによって構成されている。
制御回路20は、移動禁止継電器R4を励磁させるための回路である。制御回路20は、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R4に電力を供給させたり、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R4に供給される電力を遮断したりする。制御回路20は、移動禁止用蓄電部8と、配線P24a,P24dと、移動禁止継電器R2のA接点と、配線P24eと、移動禁止継電器R4と、配線N24とによって構成されている。
図2に示す配線P24a〜P24f,N24は、移動禁止用蓄電部8によって加圧される電線である。配線P24a〜P24f,N24は、例えば、移動禁止用蓄電部8の直流24Vによって加圧される。配線P100a〜P100g,N100は、主蓄電部2によって加圧される電線である。配線P100a〜P100g,N100は、例えば、主蓄電部2の直流100Vによって加圧される。配線P103,P103aは、起動回路3Aを構成する電線である。配線P104,P104aは、起動回路3Bを構成する電線である。
図2に示す移動禁止継電器R1は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに励磁し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに消磁する継電器である。移動禁止継電器R1は、例えば、低消費電力で駆動可能な単安定リレーである。移動禁止継電器R1は、設定部7が移動禁止状態であるときには、この移動禁止継電器R1のA接点が配線P24b,P100fを閉じて制御回路11,14を接続するとともに、この移動禁止継電器R1のB接点が配線P100dを開き、制御回路(リセット回路)19を遮断する。一方、移動禁止継電器R1は、設定部7が移動禁止解除状態であるときには、この移動禁止継電器R1のA接点が配線P24b,P100fを開いて制御回路11,14を遮断するとともに、この移動禁止継電器R1のB接点が配線P100dを閉じて制御回路19を接続する。
移動禁止継電器R2は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに所定時間だけセットコイルが励磁し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに所定時間だけリセットコイルが励磁する継電器である。移動禁止継電器R2は、例えば、低消費電力で駆動可能な双安定リレー(ラッチングリレー)である。移動禁止継電器R2は、セットコイルが励磁したときにはリセットコイルが励磁するまでセット状態を維持し、リセットコイルが励磁したときにはセットコイルが励磁するまでリセット状態を維持する。移動禁止継電器R2は、設定部7が移動禁止状態であるときには、この移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを閉じて制御回路20を接続する。移動禁止継電器R2は、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じ、タイマTのA接点が所定時間だけ配線P100cを閉じたときに、主蓄電部2によってセットコイルが所定時間だけ励磁する。移動禁止継電器R2は、セットコイルが励磁するとリセットコイルが励磁するまでの間はセット状態を維持し、この移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを閉じて、移動禁止用蓄電部8によって移動禁止継電器R4を励磁させる。一方、移動禁止継電器R2は、設定部7が移動禁止解除状態であるときには、この移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを開いて制御回路20を遮断する。移動禁止継電器R2は、移動禁止継電器R1のB接点が配線P100dを閉じ、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100eを閉じたときに、主蓄電部2によってリセットコイルが所定時間だけ励磁する。移動禁止継電器R2は、リセットコイルが励磁するとセットコイルが励磁するまでの間はリセット状態を維持し、この移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを開き、移動禁止継電器R4を消磁させる。
タイマTは、移動禁止継電器R2のセットコイルを所定時間だけ励磁させる継電器である。タイマTは、例えば、励磁してから所定時間だけこのタイマTのA接点を閉じこのタイマTのB接点を開くリレータイマなどである。タイマTは、設定部7が移動禁止状態であるときには、このタイマTのA接点が配線P100cを所定時間(例えば3秒間)だけ閉じて制御回路16,17を接続し、所定時間経過後にこのタイマTのA接点が配線P100cを開き制御回路16,17を遮断する。タイマTは、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じたときに、主蓄電部2の電力を電源として動作を開始する。タイマTは、所定時間だけ配線P100cを閉じて、主蓄電部2によって所定時間だけ移動禁止継電器R2のセットコイルを励磁させ、所定時間経過後に配線P100cを開いて移動禁止継電器R2のセットコイルを消磁させる。
移動禁止継電器R3は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに励磁し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに所定時間だけ励磁した後に消磁する継電器である。移動禁止継電器R3は、例えば、移動禁止継電器R1と同様の単安定リレーである。移動禁止継電器R3は、この移動禁止継電器R3と並列に緩放コンデンサCと抵抗rとを備えており、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、主蓄電部2の電力の消費を必要最小限にするために緩放動作する。移動禁止継電器R3は、設定部7が移動禁止状態であるときには、この移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じて制御回路16,17を接続する。移動禁止継電器R3は、移動禁止継電器R1のA接点が配線P100fを閉じたときに主蓄電部2によって励磁して、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じて、主蓄電部2によってタイマTを動作させる。また、移動禁止継電器R3は、移動禁止継電器R1のA接点が配線P100fを閉じたときに、主蓄電部2によって緩放コンデンサC及び抵抗rが加圧される。一方、移動禁止継電器R3は、設定部7が移動禁止解除状態であるときには、移動禁止継電器R3のA接点が所定時間だけ配線P100eを閉じて制御回路18,19を接続し、この移動禁止継電器R3のA接点が所定時間経過後に配線P100eを開き制御回路18,19を遮断する。移動禁止継電器R3は、移動禁止継電器R1のA接点が配線P100fを開いたときに、緩放コンデンサCから放電される電気エネルギーによって所定時間(例えば3秒間)だけ励磁し、所定時間経過後に消磁して移動禁止継電器R3のA接点が配線P100eを開く。
移動禁止継電器R4は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに励磁し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに消磁する継電器である。移動禁止継電器R4は、移動禁止継電器R1〜R3と同様の双安定リレーである。移動禁止継電器R4は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、この移動禁止継電器R4のB接点によって配線P103,P103aを開き起動回路3Aを遮断するとともに、この移動禁止継電器R4のB接点によって配線P104,P104aを開き起動回路3Bを遮断する。また、移動禁止継電器R4は、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、この移動禁止継電器R4のB接点によって配線P24dを閉じて制御回路12,13を接続する。一方、移動禁止継電器R4は、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P103,P103aを閉じて起動回路3Aを接続するとともに、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P104,P104aを閉じて起動回路3Bを接続する。また、移動禁止継電器R4は、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、この移動禁止継電器R4のA接点が配線P24dを開き制御回路12,13を遮断する。
次に、この発明の実施形態に係る移動禁止システムの移動禁止動作を説明する。
(車両1A側の移動禁止装置6Aの移動禁止動作)
以下では、図1及び図2に示す車両1A側の移動禁止装置6Aの動作に連動させて、車両1B側の移動禁止装置6Bを動作させる場合を例に挙げて説明する。
図5に示すステップ(以下、Sという)100において、作業者Mが設定部7を移動禁止状態に設定する。図3に示す設定部7のキー挿入部7aに、図1に示す作業者Mが作業班キーKを挿入して、図3に示す「入」側に作業班キーKを作業者Mが回した後に、作業班キーKを作業者Mがキー挿入部7aから抜き取る。
S110において、移動禁止継電器R1が励磁する。図6に示す時刻T1において、図1に示す作業班キーKを作業者Mが「入」側に回すと、図2に示すスイッチ部7bがON動作する。その結果、制御回路11が閉じて移動禁止用蓄電部8によって配線P24cが加圧されて、移動禁止継電器R1が励磁する。
S120において、移動禁止継電器R3が励磁する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R1が励磁すると、この移動禁止継電器R1のA接点が配線P100fを閉じて制御回路14が接続される。その結果、主蓄電部2によって配線P100fが加圧されて、移動禁止継電器R3が励磁するとともに、主蓄電部2によって移動禁止継電器R3の緩放コンデンサC及び抵抗rが加圧される。また、時刻T1において、移動禁止継電器R1が励磁すると、この移動禁止継電器R1のB接点が配線P100dを開き、制御回路18,19が遮断される。その結果、移動禁止継電器R2のリセットコイルに主蓄電部2から供給される電力が遮断される。
S130において、タイマTが所定時間ΔTだけ動作する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R3が励磁すると、この移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じて制御回路15が接続される。その結果、主蓄電部2によって配線P100bが加圧されて、タイマTが動作を開始する。
S140において、移動禁止継電器R2のセットコイルが所定時間ΔTだけ励磁する。図6に示す時刻T1において、タイマTのA接点が配線P100cを閉じており、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じている。タイマTが動作を開始する時刻T1からこのタイマTが動作を停止する時刻T2までの所定時間ΔTだけ、タイマTのA接点が配線P100cを閉じているため、制御回路16,17が所定時間ΔTだけ接続される。その結果、主蓄電部2によって配線P100cが加圧されて、移動禁止継電器R2のセットコイルが所定時間ΔTだけ励磁しセット状態に保持される。
S150において、制御部10が移動禁止指令信号を所定時間ΔTだけ送信する。図6に示す時刻T1において、タイマTのA接点が配線P100cを閉じており、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100bを閉じている。時刻T1から時刻T2までの所定時間ΔTだけタイマTのA接点が配線P100cを閉じているため、制御回路16が所定時間ΔTだけ接続されて、主蓄電部2によって引通し線4Bが所定時間ΔTだけ加圧される。その結果、主蓄電部2を電源とする移動禁止指令信号(電気信号)が引通し線4Bを通じて、車両1A側の移動禁止装置6Aから車両1B側の移動禁止装置6Bに所定時間ΔTだけ送信される。
S160において、移動禁止継電器R4が励磁する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R2のセットコイルが励磁しセット状態に保持されると、移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを閉じる。このため、制御回路20が接続されて、移動禁止用蓄電部8によって配線P24eが加圧され移動禁止継電器R4が励磁する。
S170において、起動回路3A,3Bが遮断される。図6に示す時刻T1において、移動禁止継電器R4が励磁すると、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P103a,P104aを開く。このため、起動回路3A,3Bを構成される電気回路が遮断されて、車両1A〜1Cが移動禁止状態になる。
S180において、警告発生部9が点灯する。図6に示す時刻T1において、移動禁止継電器R4が励磁すると、この移動禁止継電器R4のA接点が配線P24dを閉じる。このため、制御回路12,13が接続されて、移動禁止用蓄電部8によって配線P24d,P24fが加圧される。その結果、作業者Mが作業班キーKを挿入したキー挿入部7aに対応する表示灯部7cが移動禁止用蓄電部8を電源として点灯する。また、移動禁止用蓄電部8を電源とする電力が警告発生部9に供給されて、車両1A側の車外表示部9aが「移動禁止」と文字表示するとともに、車両1A側の車内表示部9bが赤色表示する。
(車両1B側の移動禁止装置6Bの移動禁止動作)
S190において、制御部10が移動禁止指令信号を受信する。図6に示す時刻T1において、図1及び図2に示す車両1A側の移動禁止装置6Aの制御部10が引通し線4Bを通じて移動禁止指令信号を送信し、車両1B側の移動禁止装置6Bの制御部10がこの移動禁止指令信号を受信する。
S200において、移動禁止継電器R2のセットコイルが励磁する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止装置6B側の制御部10が移動禁止指令信号を受信すると、この移動禁止指令信号を電源として配線P100cが加圧される。このため、移動禁止継電器R2のセットコイルが励磁し、セット状態に保持される。
S210において、移動禁止継電器R4が励磁する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R2のセットコイルが励磁しセット状態になると、移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを閉じる。このため、制御回路20が接続されて、移動禁止用蓄電部8によって配線P24eが加圧され移動禁止継電器R4が励磁する。
S220において、起動回路3A,3Bが遮断される。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R4が励磁すると、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P103a,P104aを開く。このため、起動回路3A,3Bを構成される電気回路が遮断されて、車両1A〜1Cが移動禁止状態になる。
S230において、警告発生部9が点灯する。図6に示す時刻T1において、図2に示す移動禁止継電器R4が励磁すると、この移動禁止継電器R4のA接点が配線P24dを閉じる。このため、制御回路12,13が接続されて、移動禁止用蓄電部8によって配線P24dが加圧される。その結果、作業者Mが作業班キーKを挿入したキー挿入部7aに対応する表示灯部7cが移動禁止用蓄電部8を電源として点灯する。また、移動禁止用蓄電部8を電源とする電力が警告発生部9に供給されて、車両1B側の車外表示部9aが「移動禁止」と文字表示するとともに、車両1B側の車内表示部9bが赤色表示する。
次に、この発明の実施形態に係る移動禁止システムの移動禁止解除動作を説明する。
(車両1A側の移動禁止装置6Aの移動禁止解除動作)
S300において、作業者Mが設定部7を移動禁止解除状態に設定する。図6に示す時刻T3において、図3に示す設定部7のキー挿入部7aに図1に示す作業者Mが作業班キーKを挿入して、図3に示す「切」側に作業班キーKを作業者Mが回した後に、この作業班キーKを作業者Mがキー挿入部7aから抜き取る。
S310において、移動禁止継電器R1が消磁する。図6に示す時刻T3において、図3に示す「切」側に作業班キーKを作業者Mが回すと、図2に示すスイッチ部7bがOFF動作して制御回路11が遮断される。このため、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R1に供給される電力が遮断されて、配線P24cが無加圧になり移動禁止継電器R1が消磁する。このとき、別の作業班の作業者Mが作業班キーKを「入」側に設定している場合には、移動禁止継電器R1に移動禁止用蓄電部8から継続して電力が供給されて移動禁止継電器R1が消磁せず、作業者Mが作業班キーKを「切」側に回した表示灯部7cのみが消灯する。
S320において、移動禁止継電器R3が消磁する。図6に示す時刻T3において、図2に示す移動禁止継電器R1が消磁すると、この移動禁止継電器R1のA接点が配線P100fを開き制御回路14が遮断される。その結果、主蓄電部2から移動禁止継電器R3に供給される電力が遮断されて配線P100fが無加圧になり、移動禁止継電器R3が消磁する。
S330において、移動禁止継電器R2のリセットコイルが所定時間ΔTだけ励磁する。図6に示す時刻T3において、図2に示す移動禁止継電器R3が消磁すると、移動禁止継電器R3の緩放コンデンサCが放電を開始する時刻T3からこの緩放コンデンサCが放電を終了する時刻T4までの所定時間ΔTだけ、移動禁止継電器R3が励磁する。このため、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100fを閉じ、制御回路18,19が所定時間ΔTだけ接続される。その結果、主蓄電部2によって配線P100eが加圧されて、移動禁止継電器R2のリセットコイルに所定時間ΔTだけ主蓄電部2から電力が供給されてリセット状態に保持される。
S340において、制御部10が移動禁止解除指令信号を所定時間ΔTだけ送信する。図6に示す時刻T3において、図2に示す移動禁止継電器R1のA接点が配線P100dを閉じており、移動禁止継電器R3のA接点が配線P100eを閉じている。図6に示す時刻T3から時刻T4までの所定時間ΔTだけ移動禁止継電器R3のA接点が配線P100eを閉じているため、制御回路18が所定時間ΔTだけ接続されて、主蓄電部2によって引通し線4Cが所定時間ΔTだけ加圧される。その結果、主蓄電部2を電源とする移動禁止解除指令信号(電気信号)が引通し線4Cを通じて、車両1A側の移動禁止装置6Aから車両1B側の移動禁止装置6Bに所定時間ΔTだけ送信される。
S350において、移動禁止継電器R4が消磁する。図6に示す時刻T3において、図2に示す移動禁止継電器R2のリセットコイルが励磁しリセット状態に保持されると、移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを開くため、制御回路20が遮断される。その結果、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R4に供給される電力が遮断されて、配線P24eが無加圧になり移動禁止継電器R4が消磁する。
S360において、起動回路3A,3Bが接続される。図6に示す時刻T3において、移動禁止継電器R4が消磁すると、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P103a,P104aを閉じる。このため、起動回路3A,3Bを構成される電気回路が接続されて、車両1A〜1Cが移動禁止解除状態になる。
S370において、警告発生部9が消灯する。図6に示す時刻T3において、移動禁止継電器R4が消磁すると、この移動禁止継電器R4のA接点が配線P24dを開き、制御回路12,13が遮断される。このため、表示灯部7c及び警告発生部9に移動禁止用蓄電部8から供給される電力が遮断されて、配線P24dが無加圧になる。その結果、作業者Mが作業班キーKを挿入したキー挿入部7aに対応する表示灯部7cが消灯し、車両1A側の車外表示部9aが「移動禁止」の文字表示を消灯するとともに、車両1A側の車内表示部9bの赤色表示が消灯する。
(車両1B側の移動禁止装置6Bの移動禁止解除動作)
S380において、制御部10が移動禁止解除指令信号を受信する。図6に示す時刻T3において、図1及び図2に示す車両1A側の移動禁止装置6Aの制御部10が引通し線4Cを通じて移動禁止解除指令信号を送信し、車両1B側の移動禁止装置6Bの制御部10がこの移動禁止解除指令信号を受信する。
S390において、移動禁止継電器R2のリセットコイルが励磁する。図6に示す時刻T3において、図2に示す移動禁止装置6B側の制御部10が移動禁止解除指令信号を受信すると、この移動禁止解除指令信号を電源として配線P100eが加圧される。このため、移動禁止継電器R2のリセットコイルが励磁しリセット状態に保持されて、この移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを開く。
S400において、移動禁止継電器R4が消磁する。図6に示す時刻T3において、移動禁止継電器R2のA接点が配線P24dを開くと、制御回路20が遮断される。その結果、移動禁止用蓄電部8から移動禁止継電器R4に供給される電力が遮断されて配線P24eが無加圧になり、移動禁止継電器R4が消磁する。
S410において、起動回路3A,3Bが接続される。図6に示す時刻T3において、移動禁止継電器R4が消磁すると、この移動禁止継電器R4のB接点が配線P103a,P104aを閉じる。このため、起動回路3A,3Bを構成される電気回路が接続されて、車両1A〜1Cが移動禁止解除状態になる。
S420において、警告発生部9が消灯する。図6に示す時刻T3において、移動禁止継電器R4が消磁すると、この移動禁止継電器R4のA接点が配線P24fを開き、制御回路12,13が遮断される。このため、表示灯部7c及び警告発生部9に移動禁止用蓄電部8から供給される電力が遮断されて、配線P24dが無加圧になる。その結果、作業者Mが作業班キーKを挿入したキー挿入部7aに対応する表示灯部7cが消灯し、車両1A側の車外表示部9aが「移動禁止」の文字表示を消灯するとともに、車両1A側の車内表示部9bの赤色表示が消灯する。
この発明の実施形態に係る車両の移動禁止装置とその移動禁止システムには、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、車両1A〜1Cを移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bを制御部10が遮断し、車両1A〜1Cに高電圧の電力を供給する主蓄電部2とは別に、制御部10が動作するために必要な電力を低電圧の移動禁止用蓄電部8がこの制御部10に供給する。このため、車両1A〜1Cに対して作業を実施するときに、車両1A〜1Cの意図しない起動や活車を簡単に防ぐことができるとともに、作業者Mの安全を確保することができる。また、高電圧の主蓄電部2と低電圧の移動禁止用蓄電部8とを分離し、車両1A〜1Cを移動禁止状態に切り替える動作に必要な電源を専用電源である移動禁止用蓄電部8のみから供給することができる。その結果、蓄電池の小型化を図り低コスト化を実現することができるとともに、消費電力を低減することができる。
(2) この実施形態では、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bを制御部10が接続する。このため、車両に対する作業を終了するときに簡単な操作によって車両1A〜1Cを起動可能な状態に切り替えることができる。
(3) この実施形態では、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、移動禁止用蓄電部8から供給される電力を電源として警告発生部9が警告を発生する。その結果、専用電源である低電圧の移動禁止用蓄電部8のみから警告発生部9に電力を供給することができるため、蓄電池の小型化を図り低コスト化を実現することができるとともに、消費電力を低減することができる。
(4) この実施形態では、設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、警告発生部9を起動させる起動回路を制御部10が接続し、設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、警告発生部9を起動させる起動回路を制御部10が遮断する。このため、車両1A〜1Cが移動禁止状態になったときに、主蓄電部2の電力を消費させずに、専用電源である移動禁止用蓄電部8の電力のみを使用して、警告発生部9によって警告を発生させることができる。また、車両1A〜1Cが移動禁止解除状態になったときに、警告発生部9による警告を迅速に停止させて、専用電源である移動禁止用蓄電部8の電力消費を抑えることができる。
(5) この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aの設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Aの制御部10によって遮断する。また、この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aの設定部7の移動禁止状態の設定に連動して、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Bの制御部10によって遮断する。このため、例えば、運転台を2箇所以上有する車両1A〜1Cにおいて、一方の車両1A側の運転台の移動禁止装置6Aから他方の車両1B側の運転台の移動禁止装置6Bを動作させて、車両1A〜1Cの意図しない起動を簡単に防ぐことができる。
(6) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、主蓄電部2を電源とする移動禁止指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bに所定時間ΔT送信する。また、この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aが送信する移動禁止指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bが受信したときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bを車両1Bの制御部10によって遮断する。その結果、移動禁止指令信号を送信する所定時間ΔTだけ主蓄電部2の電力を使用するため、主蓄電部2の消費電力を低減することができる。また、例えば、引通し線4Bを作業者Mが点検作業するようなときに、主蓄電部2を電源とする電気信号がこの引通し線4Bを所定時間ΔTだけ送信されるため、作業者Mが安全に作業を実施することができる。
(7) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Aの制御部10によって接続する。また、この実施形態では、車両1Aの設定部7の移動禁止解除状態の設定に連動して、車両1Bを起動させる起動回路3A,3Bを車両1Bの制御部10によって接続する。このため、例えば、一方の車両1A側の運転台の移動禁止装置6Aから他方の車両1B側の運転台の移動禁止装置6Bを動作させて、車両1A〜1Cを簡単に起動可能な状態に迅速に復帰させることができる。
(8) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、主蓄電部2を電源とする移動禁止解除指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bに所定時間ΔT送信する。また、この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aが送信する移動禁止解除指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bが受信したときに、車両1A〜1Cを起動させる起動回路3A,3Bを車両1Bの制御部10によって接続する。その結果、移動禁止解除指令信号を送信する所定時間ΔTだけ主蓄電部2の電力が使用されるため、主蓄電部2の消費電力を低減することができる。また、主蓄電部2を電源とする電気信号が短時間だけ送信されるため、引通し線4Cに対して作業者Mが安全に作業を実施することができる。
(9) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、この車両1Aの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Aの制御部10によって接続する。また、この実施形態では、車両1Aの設定部7の移動禁止状態の設定に連動して、車両1Bの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Bの制御部10によって接続する。このため、例えば、一方の車両1A側の運転台の移動禁止装置6Aから他方の車両1B側の運転台の移動禁止装置6Bを動作させて、車両1A〜1Cが移動禁止状態である旨を警告発生部9によって簡単に警告することができる。
(10) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止状態に設定されたときに、主蓄電部2を電源とする移動禁止指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bに所定時間ΔT送信する。また、この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aが送信する移動禁止指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bが受信したときに、車両1Bの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Bの制御部10によって接続する。その結果、移動禁止解除指令信号を送信する所定時間ΔTだけ主蓄電部2の電力を使用するため、主蓄電部2の消費電力を低減することができる。また、主蓄電部2を電源とする電気信号が短時間だけ送信されるため、引通し線4Bに対して作業者Mが安全に作業を実施することができる。
(11) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、この車両1Aの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Aの制御部10によって遮断する。また、この実施形態では、車両1Aの設定部7の移動禁止解除状態の設定に連動して、車両1Bの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bをこの車両1Bの制御部10によって遮断する。このため、例えば、一方の車両1A側の運転台の移動禁止装置6Aから他方の車両1B側の運転台の移動禁止装置6Bを動作させて、車両1A〜1Cが移動禁止解除状態である旨を簡単に告知させることができる。
(12) この実施形態では、車両1Aの設定部7が移動禁止解除状態に設定されたときに、主蓄電部2を電源とする移動禁止解除指令信号を車両1Bの移動禁止装置に所定時間ΔT送信する。また、この実施形態では、車両1Aの移動禁止装置6Aが送信する移動禁止解除指令信号を車両1Bの移動禁止装置6Bが受信したときに、車両1Bの警告発生部9を起動させる起動回路3A,3Bを車両1Bの制御部10によって遮断する。その結果、移動禁止解除指令信号を送信する所定時間ΔTだけ主蓄電部2の電力を使用するため、主蓄電部2の消費電力を低減することができる。また、主蓄電部2を電源とする電気信号が短時間だけ送信されるため、引通し線4Cに対して作業者Mが安全に作業を実施することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、鉄道車両を例に挙げて説明したが自動車、航空機、船舶などの他の交通輸送機関についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、列車1が旅客列車である場合を例に挙げて説明したが、先頭車両と後尾車両とが動力車であり中間車両が貨物である貨物列車などについてもこの発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、列車1が3両編成である場合を例に挙げて説明したが、編成数を3両に限定するものではなく、編成数が4両以上又は2両以下である場合についてもこの発明を適用することができる。例えば、車両の前後に運転台を有する両運転台車両のみからなる1両編成の列車、車両1Cが2両以上編成された列車、運転台を有する車両を3両以上連結して編成された列車などについてもこの発明を適用することができる。
(2) この実施形態では、起動回路3A,3Bが蓄電池投入回路及び力行制御回路である場合を例に挙げて説明したが、気動車の機関を始動させるための始動電動機を起動させる起動回路などである場合についてもこの発明を適用することができる。また、この実施形態では、車両1A側の移動禁止装置6Aの動作に連動させて、車両1B側の移動禁止装置6Bを動作させる場合を例に挙げて説明したが、車両1B側の移動禁止装置6Bの動作に連動させて、車両1A側の移動禁止装置6Aを動作させることもできる。
(3) この実施形態では、主蓄電部2が直流100Vであり、移動禁止用蓄電部8が直流24Vである場合を例に挙げて説明したが、これらの電圧に限定するものではない。また、この実施形態では、タイマTのA接点が配線P100cを閉じている所定時間ΔTと、移動禁止継電器R3を緩放コンデンサCが励磁させている所定時間ΔTとが同じである場合を例に挙げて説明したが、これらを異なる時間に設定することもできる。
1 列車
1A〜1C 車両
2 主蓄電部
3A,3B 起動回路
4A〜4C 引通し線
5 移動禁止システム
6A,6B 移動禁止装置
7 設定部
7a キー挿入部
7b スイッチ部
7c 表示灯部
8 移動禁止用蓄電部
9 警告発生部
9a 車外表示部
9b 車内表示部
10 制御部
11〜20 制御回路
R1〜R4 移動禁止継電器
T タイマ
C 緩放コンデンサ
M 作業者
K 作業班キー
ΔT 所定時間

Claims (12)

  1. 車両の移動を禁止する車両の移動禁止装置であって、
    前記車両を移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する設定部と、
    前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記車両を起動させる起動回路を遮断する制御部と、
    前記車両に高電圧の電力を供給する主蓄電部とは別に、前記制御部が動作するために必要な電力をこの制御部に供給する低電圧の移動禁止用蓄電部と、
    を備える車両の移動禁止装置。
  2. 請求項1に記載の車両の移動禁止装置において、
    前記制御部は、前記設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、前記車両を起動させる起動回路を接続すること、
    を特徴とする車両の移動禁止装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両の移動禁止装置において、
    前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記移動禁止用蓄電部から供給される電力を電源として警告を発生する警告発生部を備えること、
    を特徴とする車両の移動禁止装置。
  4. 請求項3に記載の車両の移動禁止装置において、
    前記制御部は、
    前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記警告発生部を起動させる起動回路を接続し、
    前記設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、前記警告発生部を起動させる起動回路を遮断すること、
    を特徴とする車両の移動禁止装置。
  5. 自車の移動禁止装置の動作に連動して他車の移動禁止装置を動作させて、車両の移動を禁止する車両の移動禁止システムであって、
    前記自車及び前記他車の移動禁止装置は、
    前記車両を移動禁止状態と移動禁止解除状態とに設定する設定部と、
    前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記車両を起動させる起動回路を遮断する制御部と、
    前記車両に高電圧の電力を供給する主蓄電部とは別に、前記制御部が動作するために必要な電力をこの制御部に供給する低電圧の移動禁止用蓄電部とを備え、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記車両を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって遮断し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止状態の設定に連動して、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  6. 請求項5に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間送信し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止指令信号を受信したときに、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、前記車両を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって接続し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置の設定部の移動禁止解除状態の設定に連動して、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  8. 請求項7に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止解除指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間送信し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止解除指令信号を受信したときに、前記車両を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  9. 請求項5から請求項8でのいずれか1項に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車及び前記他車の移動禁止装置は、前記設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記移動禁止用蓄電部から供給される電力を電源として警告を発生する警告発生部を備え、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定されたときに、この自車の警告発生部を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって接続し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止状態の設定に連動して、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  10. 請求項9に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止状態に設定されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止指令信号を前記他車の移動禁止装置に所定時間送信し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止指令信号を受信したときに、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって接続すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、この自車の警告発生部を起動させる起動回路をこの自車の制御部によって遮断し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の設定部の移動禁止解除状態の設定に連動して、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
  12. 請求項11に記載の車両の移動禁止システムにおいて、
    前記自車の移動禁止装置は、この自車の設定部が移動禁止解除状態に設定されたときに、前記主蓄電部を電源とする移動禁止解除指令信号をこの自車の移動禁止装置に所定時間送信し、
    前記他車の移動禁止装置は、前記自車の移動禁止装置が送信する移動禁止解除指令信号を受信したときに、この他車の警告発生部を起動させる起動回路をこの他車の制御部によって遮断すること、
    を特徴とする車両の移動禁止システム。
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