JP2008263741A - 鉄道車両におけるバッテリ用充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄道車両が電化区間を走行中に車載バッテリに確実に且つ効率よくフル充電しておくことができ、その車載バッテリの充電電力で次の非電化区間を確実に走破できるようにすること、高圧の車載バッテリに対する安全対策を向上させること等である。
【解決手段】 車載バッテリ10と誘導電動機8とを備え、電化区間と非電化区間とに亙って連続して走行可能な電動車2に設けられたバッテリ用充電装置25により、電動車2が電化区間を走行中に、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて演算した充電電流となるように電圧補償装置26が制御され、電動車2が電化区間の走行中に車載バッテリ10をフル充電しておく。非電化区間においては、誘導電動機8は架線1から電力供給を受ける代わりに、フル充電された車載バッテリ10から駆動電力を受けることができ、電動車2は電化区間に続く非電化区間を何ら支障なく確実に完走することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両が電化区間を走行中に架線電圧を受けて車載バッテリに充電し、この車載バッテリから供給される駆動電力で鉄道車両が非電化区間を走破できるようにした鉄道車両におけるバッテリ用充電装置に関する。
従来、鉄道車両に充放電可能な車載バッテリと、この車載バッテリに対して充電が可能な充電回路を装備し、鉄道車両が電化区間を走行する場合には、架線から供給される電力で走行しながら車載バッテリに充電し、架線が無い非電化区間を走行する場合には、車載バッテリに充電しておいた電力を用いて走行できるようにした鉄道車両の充放電制御技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載のインバータ制御式電気車両は、複数のインバータ制御装置と、補機回路電源装置と、充電装置と、この充電装置で充電される蓄電池とを備えている。パンタグラフを介してDC1500Vの架線電圧が各インバータ制御装置と補機回路電源装置に供給される。各インバータ制御装置は、架線電圧を受けて3相交流電動機の回転数とトルクを変化させるので、インバータ制御式電気車両の速度と牽引力がコントロールされる。補機回路電源装置は架線電圧を交流3相の440Vに変換するので、充電装置によりDC600Vで蓄電池に充電されるようにしてある。
ところで、この種の電気車両に搭載する蓄電池は、高電圧(例えば、600〜800V)且つ大容量(例えば、150〜200AH)であるため、その外形形状が大きく、しかも重量も重くなる。そこで、車載バッテリを複数個のバッテリユニットに分割し、これら複数のバッテリユニットを複数台の電動車に分散させるのが一般的である。
特開平6−98409号公報(第5〜6頁、図1)
前述した特許文献1に記載のインバータ制御式電気車両においては、この電気車両が電化区間を走行中に蓄電池に充電するようにした単なる充電技術が開示されただけなので、この電気車両が電化区間を走行中に、蓄電池に蓄電されている蓄電容量を検出することも、充電電流を制御することもなされず、架線電圧により蓄電池をフル状態にまで充電するようにはなっていない。
例えば、蓄電池にフル充電されている場合には、電気車両が次の非電化区間を蓄電池の充電電力で充分に走破できる場合であっても、蓄電池にフル充電されていない場合には、電気車両は、充電量に応じた距離しか走行できず、次の非電化区間を走破することができなくなるという問題がある。
更に、蓄電池を搭載した電気車両が列車事故を起こし、蓄電池から充電電流が外部に漏出する、つまり漏電を起こすような場合には、この漏電で乗客や乗員が感電する可能性がある。
本発明の目的は、鉄道車両が電化区間を走行中に車載バッテリに確実に且つ効率よくフル充電でき、この車載バッテリに蓄積した電力で次の非電化区間を確実に走破できるようにすること、高電圧の車載バッテリに対する安全対策を向上させること、等である。
請求項1の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、電力を蓄電可能な車載バッテリと、電化区間においては架線からパンタグラフを介して電力供給を受けて或いは非電化区間においては前記車載バッテリから電力供給を受けて駆動される走行駆動用電動機とを備え、電化区間と非電化区間とに亙って連続して走行可能な鉄道車両における車載バッテリに対する充電装置であって、電化区間を走行中に、車載バッテリへ充電する充電電流を、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて演算する演算手段と、架線に電気的に接続されるDCLINKと車載バッテリとに接続された電圧補償手段であって、演算手段で演算された充電電流で車載バッテリに充電するように充電電流を調節可能な電圧補償手段と、電圧補償手段を制御する充電制御手段とを備えたものである。
鉄道車両が電化区間を走行する場合、架線からパンタグラフを介して受けた駆動電力が走行駆動用電動機に供給されるので、電動機がこの駆動電力で駆動され鉄道車両が走行する。このように、鉄道車両が電化区間を走行中に、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて、車載バッテリへ充電する充電電流が演算される。
そこで、このように求めた充電電流となるように、充電制御手段が電圧補償手段を制御するので、鉄道車両が電化区間を走行し終わるまでに、車載バッテリがフル充電される。その後、鉄道車両が電化区間に続く非電化区間を走行する場合、フル充電状態の車載バッテリから駆動電力が走行駆動用電動機に供給されて電動機が駆動され、鉄道車両が非電化区間を完走する。
請求項2の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項1において、前記充電制御手段は、鉄道車両の制動時に、DCLINKから架線に逆流させることなく、電動機で回生した回生電力の全てを車載バッテリに充電するように電圧補償手段を制御するものである。
請求項3の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項1又は2において、前記車載バッテリの充電電力を電動機に直接供給するための放電用スイッチを設け、充電制御手段は非電化区間においては、電圧補償手段の作動停止し、放電用スイッチを閉成するものである。
請求項4の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項1〜3の何れかにおいて、前記電動機からの回生電力を車載バッテリに直接供給するための充電用スイッチを設け、充電制御手段は非電化区間の制動時においては、電圧補償手段の作動停止し、充電用スイッチを閉成するものである。
請求項5の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項2において、前記鉄道車両の制動時にDCLINKから架線へ回生電流が逆流するのを防止する逆流防止スイッチ手段を、パンタグラフとDCLINKとの間に設けたものである。
請求項6の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項1〜5の何れかにおいて、複数の遮断用接点を有する配線用遮断器を設け、車載バッテリは複数のバッテリユニットを直列に接続して構成され、これら複数のバッテリユニットの接続部の各々に配線用遮断器の遮断用接点を介設したものである。
請求項7の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、請求項1〜6の何れかにおいて、前記DCLINKの電圧が所定電圧以下になったことを検出する電圧低下検出器を設け、この電圧低下検出器で電圧低下が検出されると、充電制御手段は電圧補償手段による充電動作を停止させるものである。
請求項1の発明によれば、電力を蓄電可能な車載バッテリと走行駆動用電動機とを備え、電化区間と非電化区間とに亙って連続して走行可能な鉄道車両における車載バッテリに対する充電装置であって、演算手段と、電圧補償手段と、充電制御手段とを設けたので、鉄道車両が電化区間を走行中に、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて演算した充電電流となるように電圧補償手段が制御され、鉄道車両が電化区間の走行中に車載バッテリをフル充電させることができる。
それ故、非電化区間においては、電動機は架線から電力供給を受ける代わりに、フル充電された車載バッテリから駆動電力を受けることができ、鉄道車両は電化区間に続く非電化区間を何ら支障なく確実に完走することができる。
請求項2の発明によれば、前記充電制御手段は、鉄道車両の制動時に、DCLINKから架線に逆流させることなく、電動機で回生した回生電力の全てを車載バッテリに充電するように電圧補償手段を制御するので、架線に回生しても回生失効等で無駄になるような回生電力を、無駄なく且つ効率良く車載バッテリに充電させることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記車載バッテリの充電電力を電動機に直接供給するための放電用スイッチを設け、充電制御手段は非電化区間においては、電圧補償手段の作動を停止し、放電用スイッチを閉成するので、電圧補償手段の余分な制御を中止することができ、車載バッテリに蓄電されている駆動電力を放電用スイッチを介して電動機に直接に供給して、鉄道車両を走行させることができる。
即ち、車載バッテリから電動機に至る放電回路に、電圧補償手段が介在せず、放電動作を妨げるような抵抗体が一切存在しないので、電圧補償手段における放電ロスを確実に回避でき、車載バッテリに蓄積した駆動電力の全てを電動機に効率良く迅速に供給することが可能になる。
この場合、鉄道車両用の電動機は、電化区間を走行中に架線電圧が大幅に変動した場合でも、安定走行が可能なように設計されているため、非電化区間の走行時に、車載バッテリから出力される駆動電圧に大きな変動が生じた場合でも、電動機を駆動制御することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記電動機からの回生電力を車載バッテリに直接供給するための充電用スイッチを設け、充電制御手段は非電化区間の制動時においては、電圧補償手段の作動を停止し、充電用スイッチを閉成するので、回生電力の車載バッテリへの充電回路に、電圧補償手段が介在せず、充電を妨げるような抵抗体が一切存在しないので、電圧補償手段による充電ロスを回避でき、回生電力の全てを充電用スイッチを介して車載バッテリに効率良く直接充電が可能になる。
しかも、回生電流が電圧補償手段の設定電流以下になれば、電圧補償手段に自動的に切り替わり、充電用スイッチには逆電圧が加わるので、充電用スイッチとしてサイリスタ等の自己消弧機能の無い安価なスイチング素子を採用することができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記鉄道車両の制動時にDCLINKから架線へ回生電流が逆流するのを防止する逆流防止スイッチ手段を、パンタグラフとDCLINKとの間に設けたので、電化区間の回生制動時において、電動機で発生する回生電流が架線に逆流しないように、充電制御手段が電圧補償手段について、DCLINK電圧の大きさに応じて車載バッテリへの充電電流を変更する充電電流変更制御を一切必要とせず、充電制御手段による回生電力充電制御の省略化を図ることができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、複数の遮断用接点を有する配線用遮断器を設け、前記車載バッテリは複数のバッテリユニットを直列に接続して構成され、これら複数のバッテリユニットの接続部の各々に前記配線用遮断器の遮断用接点を介設したので、車載バッテリに接続される充電回路で何らかの短絡状態が発生し、大きな短絡電流がバッテリ充電回路に流れるような場合でも、配線用遮断器に有する複数の遮断用接点が一斉に開成される。
それ故、車載バッテリは、開成された複数の遮断用接点により複数のバッテリユニット毎に分割されるとともに、電圧補償手段を故障から確実に保護することができる。また、複数の遮断用接点は、車載バッテリの直流回路に直列状に介設されているため、これら遮断用接点の遮断時における接点溶融を確実に回避することができる。
ここで、車載バッテリは高電圧且つ大容量であっても、各バッテリユニットの出力電圧が人体に支障の無い安全な電圧(例えば、100V)に設定しておくことで、何らかの列車事故が発生した場合でも、バッテリ回路への大きな短絡電流の流出を確実に回避して、乗客や乗員の感電防止、つまりバッテリに対する安全対策を確実なものにできる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記DCLINKの電圧が所定電圧以下になったことを検出する電圧低下検出器を設け、この電圧低下検出器で電圧低下が検出されると、充電制御手段は電圧補償手段による充電動作を停止させるので、架線に電力を供給する変電所に対する電力供給負担を格段に軽減させることができ、更なる架線電圧の低下を確実に防止することができる。その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏する。
本実施例の鉄道車両のバッテリ用充電装置は、鉄道車両である電動車に搭載された車載バッテリに、電化区間の走行中に、充電可能時間に応じた充電電流で充電する一方、電動車の制動時に回生された回生電力を、架線に逆流させることなく、車載バッテリに効率良くフル充電できるようにしてある。更に、非電化区間の走行に際して、この車載バッテリにフル充電された電力により走行駆動用誘導電動機が駆動制御されるようにしてある。
車載バッテリ10に電力を充電可能なバッテリ充電装置25について説明する前に、最初に、図1に基づいて、このバッテリ充電装置25と走行駆動用の3相の誘導電動機8が搭載されている電動車2(鉄道車両)について説明する。
図1に示すように、この電動車2は一般的な鉄道車両であり、図示外の変電所から架線1に給電されている直流をパンタグラフ3で集電し、高速遮断器20と、電磁接触器21と、高周波成分を阻止するフィルタリアクトル6とを順次経てDCLINK4に供給し、VVVF制御(可変電圧可変周波数制御)が可能なVVVFインバータ7により、V(電圧)/F(周波数)一定の3相交流に変換するようになっている。
ここで、DCLINK4とは、電動車2内の電気回路において、VVVFインバータ7のDC部、車載バッテリ10からのDC部、架線1からのDC部等が直流側の1点で互いに連係している点である。
そして、誘導電動機8は、VVVFインバータ7から供給される3相交流の電圧と周波数と、誘導電動機8の回転周波数の大小関係に応じて、その動作モードが変わる。即ち、「VVVFインバータ周波数>誘導電動機周波数」の場合には、所謂スリップが「正」の領域で、誘導電動機8には加速トルクが作用する。誘導電動機8の停動トルクを越えない範囲内ではスリップに比例してトルクが増加する。
「VVVFインバータ周波数=誘導電動機周波数」の場合には、所謂「スリップ=0」の状態であり、トルクは発生しない。誘導電動機8はVVVFインバータ7から与えられる周波数で励磁された状態であり、惰行状態である。一般に、電気車制御で言う「惰行」とはこの状態の場合もあるが、この状態の場合だと、励磁による鉄損の発生が嫌われるので、惰性走行の殆どの場合、VVVFインバータ7の作動を中止し、無加圧で使用される場合が多い。
「VVVFインバータ周波数<誘導電動機周波数」の場合には、所謂スリップが「負」の領域で、誘導電動機8は発電機として作動し、ブレーキトルクが作用する。誘導電動機8の最大ブレーキトルクを越えない範囲内では、スリップに比例してトルクが増加する。ここで、DCLINK4とグランドライン5の間に設けられたコンデンサ11は、リアクトル6と協働してVVVFインバータ7のスイッチング作用により発生する高調波を吸収し、架線1側に高調波が流出するのを防止するEMIフィルターとして機能する。
運転士により図示しないマスターコントローラが操作され、力行指令が出されると、VVVF制御された3相交流により、電動車2は停止状態から、マスターコントローラの力行指令に基づいて、中速域を経て高速域まで加速が可能である。運転士のマスターコントローラ操作によりブレーキ指令が出されると、VVVFインバータ7により、誘導電動機8の回転周波数より低い周波数のVVVF交流が出力され、回生ブレーキ動作が開始され、高速域から中速域を経て減速できるようになっている。但し、この回生ブレーキ動作においては、後述するように、誘導電動機8で発生する回生電力が後述するバッテリ用充電装置25により車載バッテリ10に充電(蓄電)可能になっている。
次に、電動車2が電化区間を力行走行又は惰性走行中に架線1からの架線電力を受けて、或いはブレーキ作動による回生時の回生電力を受けて、車載バッテリ10に電力を充電させるバッテリ用充電装置25について説明する。ここで、車載バッテリ10は、ニッケル水素電池からなり、誘導電動機8を駆動可能な150〜200AHもの電流時間積を充電可能に構成されている。
ここで、車載バッテリ10の構成について説明する。
図2に示すように、先ず、電動車2は、実際には、少なくとも2両の車両2a,2bを連結した2両編成である。そこで、例えば「600V」もの高電圧の駆動電圧を出力可能な車載バッテリ10は、大型であり且つ重量が大きくなるため、2両の車両2a,2bに分散して搭載されている。
そこで、車載バッテリ10は、8つのバッテリユニット10A〜10Hに分割され、先頭車両2aに4つのバッテリユニット10A〜10B,10G〜10Hが搭載され、後続車両2bにも4つのバッテリユニット10C〜10D,10E〜10Fが搭載されている。これら8つのバッテリユニット10A〜10Hは接続線により直列に接続されている。但し、これら車両2a,2bの連結部においては、被覆で覆われたジャンパ線22a,22bで連結されている。
そこで、先頭車両2aにおいては、これら4つのバッテリユニット10A〜10B,10G〜10Hの接続部の各々に、第1配線用遮断器35に有する4つの遮断用接点35a〜35dが夫々対応させて介設されている。後続車両2bにおいても同様に、これら4つのバッテリユニット10C〜10D,10E〜10Fの接続部の各々に、第2配線用遮断器36に有する4つの遮断用接点36a〜36dが夫々対応させて介設されている。
ここで、これら第1,第2配線用遮断器35,36は、モールドケース型であり、所謂、MCCB(Molded-Case Circuit Breaker)と称され、一般的には3相交流用に使用される遮断器であり、3相(U相,V相,W相)用の3つの遮断用接点35a〜35c,36a〜36cにニュートラル用の1つの遮断用接点35d,36dを加えた4つの遮断用接点35a〜35d,36a〜36dを有している。ここで使用するMCCBと称される第1,第2配線用遮断器35,36は、3相交流用を直流に使用出来るように改良したものである。
直流に使用する場合、直流は交流のように電流の流れる方向が切替り周期的に電流零になることが無いので、交流に比べて電流を遮断することは困難である。そこで、MCCB型の第1,第2配線用遮断器35,36を直流遮断器として使用する場合には、複数個の遮断用接点35a〜35d,36a〜36dを直列に接続し、第1,第2配線用遮断器35,36が過電流を検知した場合には、直列接続された複数の遮断用接点35a〜35d,36a〜36dが一斉に開成されるようになっている。
それ故、図2において、これら複数のバッテリユニット10A〜10Hを有するバッテリ回路に過電流が流れ、第1,第2配線用遮断器35,36が過電流に反応して遮断作動した場合、2つの第1,第2配線用遮断器35,36が同時に遮断動作するのが理想であるが、実際には、過電流検知特性において微妙に違いがあるため、2つの第1,第2配線用遮断器35,36が同時に遮断動作することは期待できない、
従って、第1、第2配線用遮断器35、36について、各単独で過電流を遮断できる能力を持たせ、何れか一方が先行遮断した場合に遮断動作しない何れか他方の第1,第2配線用遮断器35,36については、先に遮断動作した一方の第1,第2配線用遮断器35,36に有する補助接点を用いたシーケンス回路により、強制的に開成するように構成されている。その結果、車載バッテリ10は、開成された8つの遮断用接点35a〜35d,36a〜36dにより8つのバッテリユニット10A〜10Hに分割される。
ここで、車載バッテリ10は高電圧且つ大容量であっても、各バッテリユニット10A〜10Hの出力電圧が人体に支障の無い安全な電圧(例えば、75V)に設定しておくことで、何らかの列車事故が発生した場合でも、バッテリ回路への大きな短絡電流の流出を確実に回避して、乗客や乗員の感電防止、つまり車載バッテリ10に対する安全対策を確実なものにすることができる。
このバッテリ充電装置25においては、バッテリ電圧Ebが略架線電圧Eaに等しく、車載バッテリ10の充電によるバッテリ端子電圧の変動の最大値と最小値の変動幅の中に、架線電圧Eaが含まれるような電圧関係とする必要がある。このように、バッテリ電圧Ebと架線電圧Eaとが略等しく選定されるので、車載バッテリ10の充電は基本的には架線電圧が大部分を分担し、架線電圧Eaと車載バッテリ10の充電電圧とに差電圧が生じた場合、その電圧差を電圧補償装置(電圧補償手段)26により補足するようにしてある。
図1に示すように、バッテリ用充電装置25は、電圧補償装置26と、充電制御装置27と、放電用スイッチ28と、充電用スイッチ29と、直流高速度遮断器20と、電磁接触器21を介して架線電圧Eaを受けることによりパンタ電圧検出信号を出力する第1電圧検出器12と、DCLINK4に供給されるDCLINK電圧を検出する第2電圧検出器13と、バッテリ電圧Ebを検出する第3電圧検出器14と、コンデンサ11(或いはDCLINK4)の検出電圧信号を出力する第4電圧検出器15と、架線1に回生パワーを逆流させないように架線流出電流を検出する第1電流検出器16と、架線1から受ける架線電流を検出する第2電流検出器17と、後述する電圧補償装置26からの出力電流を検出する第3電流検出器18と、車載バッテリ10の充電電流(バッテリ電流)を検出する第4電流検出器19等を備えている。ここで、放電用スイッチ28と充電用スイッチ29とは、夫々サイリスタで構成されている。
電圧補償装置26は、6個のサイリスタS1〜S6を組合せた自己転流機能を有しない3相全波整流型のサイリスタ変換器31と、このサイリスタ変換器31の交流電源として機能する定電圧定周波数の3相交流電源32と、平滑リアクトル9等を有する。3相交流電源32には、DCLINK4から直流電力が供給されている。但し、3相交流電源32は、電動車2に標準装備している補助装置のためのインバータ電源であってもよい。
先ず、3相全波整流型のサイリスタ変換器31について説明する。
図1に示すように、サイリスタ変換器31は、6つのサイリスタS1〜S6をブリッジ状に構成した電流型の変換器である。即ち、3組のサイリスタ(S1とS4、S2とS5、S3とS6)を夫々上下に直列接続した3組のサイリスタ回路SA〜SCで構成されている。
各サイリスタ回路SA〜SCのうちの上側サイリスタS1〜S3のアノードがDCLINK4に夫々接続されている。また、各サイリスタ回路SA〜SCにおける上側の3つのサイリスタS1〜S3と下側の3つのサイリスタS4〜S6の接続点に、3相交流電源32から出力される3相交流(U相、V相、W相)が絶縁トランス33を介して供給されるようになっている。
3組のサイリスタ回路SA〜SCのうちの下側サイリスタS4〜S6のカソードは、平滑リアクトル9を介して車載バッテリ10の+側端子に接続され、車載バッテリ10の−側端子はグランドライン5に接続されている。それ故、サイリスタS1〜S6が作動することにより、車載バッテリ10への充電電流を調整できるようになっている。
充電制御装置(これが充電制御手段に相当する)27は、サイリスタ変換器31の複数のサイリスタS1〜S6の各ゲートに点弧信号を夫々供給するゲート駆動回路34と、このゲート駆動回路34に制御信号を逐次供給するコントローラ35等を備えている。
コントローラ35は、マイクロコンピュータと入出力インターフェイス等を有し、電圧補償装置26によるバッテリ充電時に、充電電流を制御するように、制御位相角(点弧位相角)αを演算により求め、この制御位相角αのタイミングで各サイリスタS1〜S6が点弧する点弧指令信号をゲート駆動回路34に逐一供給する。
具体的に説明すると、電動車2が電化区間を力行走行或いは惰性走行している場合には、コントローラ35は、第1〜第4電圧検出器12〜15からの電圧検出信号と、第1〜第4電流検出器16〜19からの検出電流信号とを受け、運行情報に基づいて電化区間の走行中における充電可能時間を演算で求め、この充電可能時間に車載バッテリ10をフル充電できるように電圧補償装置26を制御する。
ここで、コントローラ35は、万年カレンダを記憶すると共に、時計を備え、前述した運行情報を記憶した運行情報記憶部35a(図14参照)を備えている。運行情報記憶部35aには、運行ダイヤのように、各走行路線毎に、各停留所の出発時刻、停留所間距離、停留所間所要時間、停留所停車時間、電化区間距離、非電化区間距離等の運行情報が予め記憶されている。そこで、電動車2が運行ダイヤに基づいて指定された路線を往復走行する。
そこで、コントローラ35に有する充電電流演算部35c(図14参照)は、始発駅から終着駅に向けて走行している走行途中の移動位置を時々刻々に求め、この移動位置と電化区間距離とに基づいて、電化区間における充電可能時間を求め、この充電可能時間と車載バッテリ10の充電量とに基づいて、車載バッテリ10をフル充電するための充電電流を演算により求める。それ故、車載バッテリ10は電化区間を走行中に、確実にフル充電されるようになっている。
ここで、車載バッテリ10の充電量は、バッテリ容量演算部35b(図14参照)により、第4電流検出器19の充電電流検出信号に基づく充電電流を積分することにより積算充電量が演算され、更に、バッテリ温度と充電電圧等の諸元情報をパラメータとして求められる。
電動車2が電化区間を走行中にブレーキ作動による制動時には、コントローラ35は、第1〜第4電圧検出器12〜15からの電圧検出信号と、第1〜第4電流検出器16〜19からの検出電流信号とを受け、回生電力でコンデンサ11の電圧が架線電圧Eaより上昇しないように、即ち、架線1に逆流する電流が零になるように、各サイリスタS1〜S6の制御位相角αを演算し、点弧指令信号をゲート駆動回路34に供給する。ゲート駆動回路34はコントローラ35から受けた点弧指令信号に基づいて、対応するサイリスタS1〜S6のゲートに点弧信号を夫々供給する。
次に、このように構成されたバッテリ用充電装置25の充電動作について説明する。ここで、3相交流を電源とした場合の電圧補償装置26による補償電圧Ecについて、順変換動作(図3〜図6)と、順逆平衡動作(図7〜図8)と、逆変換動作(図9〜図12)の順に順次説明する。
先ず、順変換動作について説明する。
制御位相角αが小さい順変換動作(1)について図3,図4に示し、制御位相角αが順変換動作(1)よりも大きくなった順変換動作(2)について図5,図6に示す。ここで、正弦波の振幅を「1」として表示し、電圧補償制御の基準点が正弦波とX軸(縦軸)との交点である。Y軸(横軸)は位相角を示してある。
順変換動作(1)について説明する。図3において、U相、V相、W相の制御前の正弦波を細線で示す。図4−1に示すように、基準点から制御位相角αだけ経過した時点で、U相(U素子S4)が点弧され、その前まで、V相(Y素子S2)からW相(W素子S6)に流れていた電流は、この時点でV相(Y素子S2)からU相(U素子S4)に転流する。
次に、図4−2に示すように、W相(Z素子S3)が点弧され、V相(Y素子S2)からU相(U素子S4)に流れていた電流はW相(Z素子S3)からU相(U素子S4)へと転流する。更に、図4−3に示すように、V相(V素子S5)が点弧され、電流はW相(Z素子S3)からU相(U素子S4)に流れていた電流はW相(Z素子S3)からV相(V素子S5)へと転流する。
正弦波の太線包絡線間の電圧がサイリスタ変換器31の出力電圧となる。即ち、最上段に示す電圧補償装置26の出力電圧(ハッチングにて図示)である。図4−1〜図4−3に示す絶縁変圧器33の巻線の電圧の向きは、図3の正弦波形において、正弦波形がX軸より上側にあるときが補償電圧+Ecで、絶縁変圧器33の巻線の中性点から外側に向かって正の電圧が発生する。正弦波形がX軸より下側にあるときが補償電圧−Ecで、絶縁変圧器33の巻線の外側から中性点に向かって正の電圧が発生するとしている。
図3に「A」、「B」、「C」で示した時点を、図4−1の(A)、図4−2の(B)、図4−3の(C)に示す。A時点について、図4−1に示すように、U相電圧が「+」、V相とW相の電圧が「−」であるので、U相巻線の電圧方向は外向きで且つV相とW相巻線は内向きである。電流が流れるのはU相とV相で、U相電圧とV相電圧が加算され、電流の流れる方向と変圧器巻線に発生する電圧方向とが同じなので、絶縁変圧器33の巻線電圧は架線電圧Eaに加算される。
B時点について、図4−2に示すように、V相→U相に流れていた電流がW相→U相に転流した後の状態であり、U相,V相電圧が「+」、U相、V相巻線の電圧方向は外向き、W相巻線は内向きである。電流の流れるのはU相とW相で、U相電圧とW相電圧は加算され、電流の流れる方向と変圧器巻線に発生する電圧方向が同じなので、絶縁変圧器33の巻線電圧は架線電圧Eaに加算される。
C時点については、U相がW相に入れ替わるだけである。何れの時点「A」,「B」,「C」においても、電圧補償装置26の出力電圧は「+」で、架線電圧Eaに加算される方向である。図5,図6−1〜図6−3に示す順変換動作(2)は、順変換領域で制御位相角αを、順変換動作(1)よりも進めた波形であり、各部の詳細は図3,図4−1〜図4−3に示す順変換動作(1)とほぼ変わらない。
次に、順逆平衡動作について、図7,図8−1〜図8−3に基づいて説明する。
図7は、制御位相角αを更に進めて、α=2/3πの場合の正弦波を示す。基準点から制御位相角αが経過した時点で、U素子S4が点弧され、今までY素子S2からW素子S6に流れていた電流が、Y素子S2からU素子S4の電流に切換えられる。
図8−1に示すように、A時点において、転流直後のU相,V相の電圧は「+」、W相の電圧は「−」である。電流はV相からU相に向かって流れ、U相電圧は外向きで電流の流れる方向と同じなので、架線電圧Eaに加算され、V相電圧は同じく外向きで電流の流れに逆らう方向である。従って、架線電圧Eaに対して減算となる。
転流直後においては、「U相電圧>V相電圧」であり、差し引き「+電圧」なので、電圧補償装置26の出力電圧は「+」で、架線電圧Eaに対して加算される。時間が経過して、U相電圧とV相電圧の交点を境に、B時点において、「U相電圧<V相電圧」となり、電圧補償装置26の出力電圧と「−」で、架線電圧Eaに対して減算となる。
U相,V相の電圧波形は両者の交点を通るX軸に対して互いに対称であるので、次に電流がY素子S2からZ素子S3に切換えられる時点(先のU相への転流点から1/3π経過)までの、架線電圧Eaに対して加算される或いは減算される電圧波形はX軸との交点に対して点対称である。従って、加算、減算される電圧の平均値は等しく、電圧補償装置26は平均値的には、加算も減算も行なわれない。
次に、制御位相角αが更に大きくなった逆変換動作について説明する。
制御位相角αが小さい逆変換動作(1)について図9,図10−1〜図10−3に示し、制御位相角αが逆変換動作(1)よりも大きくなった逆変換動作(2)について図11,図12−1〜図12−3に示す。
逆変換動作(1)について説明する。図9,図10−1〜図10−3に示すように、基準点から制御位相角α=5/6πが経過して時点で、U素子S4に点弧信号が与えられると、それまでY素子S2→W素子S6に流れていた電流は、W素子S6のアノード−カソード間に逆電圧が加わるので阻止され、Y素子S2→U素子S4に転流する。
転流直後、A時点において、U相,V相共に、絶縁変圧器33に発生する電圧は中心点から外向きでV相の方が僅かに高い。U相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向が一致するので、U相電圧は架線電圧Eaに対して加算される。他方、V相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向は逆なので、V相電圧は架線電圧Eaに対して減算となる。
電圧補償装置26としての出力電圧は、V相電圧の方がU相電圧よりも僅かに高いので、架線電圧Eaに対して減算となる。更に、制御位相角αが大きくなると、V相電圧とU相電圧の差が大きくなり、電圧補償装置26による減算値は時間と共に増加する。制御位相角α=7/6πに至ると、U素子S4に点弧信号が与えられ、Y素子S2→W素子S6に流れていた電流は、W素子S6のアノード−とカソード間に逆電圧が加わるので阻止され、Y素子S2→U素子S4に転流する。
転流後、B時点において、U相,W相に関して、絶縁変圧器33に発生する電圧は夫々中心点に向かう内向きで、絶対値はU相の方が大きい。U相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向は逆なので、U相電圧は架線電圧Eaに対して減算される。一方、W相巻線に発生する電圧の方向と流れる電流の方向が一致するので、W相電圧は架線電圧Eaに対して加算される。
電圧補償装置26としての出力電圧は、U相電圧の方がW相電圧よりも絶対値において大きいので、架線電圧Eaに対して減算となる。更に、制御位相角αが大きくなるC時点において、U相電圧とW相電圧の差は大きくなるので、電圧補償装置26による減算値は時間と共に増加する(C時点参照)。図11,図12−〜図12−3に示す逆変換動作(2)は、逆変換領域で制御位相角αを、逆変換動作(1)よりも進めた、α>πの動作波形であり、各部の詳細は図9,図10−1〜図10−3に示す逆変換動作(1)とほぼ変わらない。
前述したように、制動時に発生する回生エネルギーは全て車載バッテリ10に充電されるようになっている。この充電に際して、コントローラ35は第4電流検出器19からの充電電流の電流値を取込んで積分し、この充電電流の積分値を記憶しておく。バッテリ放電時にも同様に、第4電流検出器19からの放電電流の検出値を取込んで積分し、放電電流の積分値を記憶する。
そこで、これら放電電流の積分値と充電電流の積分値とを常時監視し、更に車載バッテリ10の温度、端子電圧等のファクターも考慮し、バッテリ容量の残存値が許容値を下回った時点で放電を中止する。ここで、第3電圧検出器14は、上述したバッテリ容量の算出に当たっての一つのファクターとして使用される。
バッテリ電圧Ebが架線電圧Eaよりも低い充電期間K1(図15参照)においては、各サイリスタ回路SA〜SCのサイリスタS1〜S6が、7/6π<α<2/3πの範囲の制御位相角αで夫々点弧される。この場合には、図11に示すように、サイリスタ変換器31のインバータ作用により、架線電圧Eaから補償電圧−Ecだけ差し引いた充電電圧Ejが車載バッテリ10に印加される。但し、充電が進むにつれて充電電圧Ejが上昇するのに伴って、図9に示すように、制御位相角αは徐々に小さくされ、補償電圧−Ecの絶対値が小さくなるように制御される。
電動車2の制動時に発生する回生パワーは、回生開始時点で最大になり、ブレーキ作動による走行速度の低下に伴って徐々に減少する。電圧補償装置26には、回生によってDCLINK4に流入する全パワーを過不足なく車載バッテリ10に充電する充電能力が要求される。充電開始時点においては、バッテリ電圧Ebは最低であるので、電圧補償装置26を構成するサイリスタ変換器31により正弦波交流の平均電圧が降圧側(図15、K1領域)に調整されるので、車載バッテリ10は低い充電電圧Ejで充電される(図11参照)。
この場合、コントローラ35は、第2電圧検出器13、第4電圧検出器15、第2電流検出器17から出力される検出信号に基づいて、架線電圧EaとDCLINK電圧との差電圧が零になるように、回生電流の全て、つまり100%の回生電流が車載バッテリ10に充電され、架線1側に流出しないような条件を演算し、回生電流の全て(100%)が車載バッテリ10に充電されるように、制御位相角αを微調節する。
即ち、回生電流は、充電開始時点で最大であり、走行速度が減速するのに応じて減少する。そこで、回生電流に応じた充電電流で車載バッテリ10に充電できるように、回生電流の減少に追随して制御位相角αを小さくし且つ補償電圧(−Ec)の絶対値を小さくするように微調整しながら、架線電圧EaとDCLINK電圧の差電圧が零となるように、即ち、第1電流検出器16の検出電流値が「零」となるように調整される。更に、充電が進むにつれて、充電電圧Ejが徐々に高くなるので、電圧補償装置26は逐一、制御位相角制御が行われ、補償電圧は(+Ec)に移行する。
このように、電圧補償装置26のサイリスタ変換器31により減算補償電圧−Ecが発生する場合には、この減算補償電圧−Ecに、充電電流を掛け算して求められる電圧補償装置26が分担するパワーは、サイリスタ変換器31から3相交流電源32の交流側に移行される。しかも、このように、3相交流電源32の交流側に移行された電力は、3相交流電源32を経由して、結果的には、サイリスタ変換器31により車載バッテリ10に充電される。
その後、充電電圧Ejが大きくなって架線電圧Eaに接近する場合、つまり電圧補償装置26の出力電圧平均値である補償電圧Ecが略零付近の場合には、コントローラ35は制御位相角αを略2π/3にする(図15参照)。電圧補償装置26のサイリスタ変換器31は、図7にハッチングで示すように、インバータ作用をするのでもなく、次に説明する整流作用をするのでなく、所謂中間動作(順逆平衡動作)として作用するので、略架線電圧Eaに等しい充電電圧Ejが車載バッテリ10に印加される(図7参照)。
更に、充電が進行して、充電電圧Ejが架線電圧Eaより大となると、電圧補償装置26は順変換領域の範囲になり、架線電圧Eaに補償電圧Ecが加算される。即ち、コントローラ35は、制御位相角αが、π/6<α<2π/3の範囲内において、サイリスタS1〜S6の制御位相角αを制御する(図15、K2領域)。
それ故、充電が進むにつれて充電電圧Ejが上昇するのに伴って、制御位相角αが徐々に小さくなるように制御される。この場合、図3,図5に示すように、電圧補償装置26のサイリスタ変換器31の整流作用により、架線電圧Eaに対して、補償電圧(加算電圧)+Ecだけ加算した充電電圧Ejが車載バッテリ10に印加される(図5参照)。
このように、充電期間K2の場合には、3相交流電源32から出力される3相正弦波交流を電源として、電圧補償装置26の平均電圧は「+」であり、加算側に調整されるので、車載バッテリ10は架線電圧Eaよりも高い充電電圧Ejで充電される。
電動車2が惰行状態のときに、運転士が操作するマスターコントローラにより回生指令が発せられると、VVVFインバータ7は制動動作を開始する。即ち、誘導電動機8は、その回転周波数に対してブレーキ力指令に応じたブレーキ力を発生する電動機回転周波数より低い周波数(両者の周波数の差が滑り周波数であり、ブレーキの場合はマイナスの値となる)で励磁される。即ち、誘導電動機8は発電機として作用し、ブレーキ力を発生する。それ故、VVVFインバータ7はコンバータとして作用し、直流側であるDCLINK4に整流パワーが回生され、車載バッテリ10に充電される。
DCLINK4に供給された直流パワーは、電圧補償装置26による充電作用によって、架線1に逆流することなく、車載バッテリ10に確実に充電される。つまり、回生電力の全てが電圧補償装置26のサイリスタ変換器31により効率良く車載バッテリ10に充電される。
回生パワーの全てを、架線1に逆流させないようにして車載バッテリ10に充電させるためには、第2,第4電圧検出器13,15からの検出電圧を比較して、両電圧がほぼ等しくなるように制御する。この場合、コントローラ35は、サイリスタS6〜S6の制御位相角αを制御し、電圧補償装置26の出力電圧を変えて、第1電流検出器16の電流値が零になるように制御する。
ところで、電動車2が非電化区間を走行する場合には、図13に示すように、パンタグラフ3が下降されるので、電動車2が走行するための駆動電力は、最早、架線1から供給されることはない。そこで、パンタグラフ3が下降状態であり、しかも運転士が操作するマスターコントローラにより力行指令が発せられると、コントローラ35は放電用スイッチ28を点弧するようにゲート駆動回路34に駆動信号を出力するので、放電用スイッチ28はゲート駆動回路34からの点弧信号により導通状態になる。
それ故、車載バッテリ10の電力は放電用スイッチ28を経てVVVFインバータ7に直接に供給される。このとき、VVVFインバータ7は、車載バッテリ10から駆動電力を受け、マスターコントローラからの速度指令信号に応じてインバータ制御するので、誘導電動機8は、VVVFインバータ7から供給される3相交流の電圧と周波数とに応じて回転駆動される。
電動車2が非電化区間を惰性走行中に、運転士が操作するマスターコントローラにより回生指令が発せられると、コントローラ35は充電用スイッチ29を点弧するようにゲート駆動回路34に駆動信号を出力するので、充電用スイッチ29はゲート駆動回路34からの点弧信号により導通状態になる。
この場合、前述したように、VVVFインバータ7は制動動作を開始し、誘導電動機8は発電機として作用するので、VVVFインバータ7はコンバータとして作用し、DCLINK4に整流パワーが回生され、充電用スイッチ29を経て車載バッテリ10に直接に充電される。
次に、コントローラ35により実行される車載バッテリ10への充電動作について、図14の機能ブロック図に基づいて説明する。バッテリ用充電装置25による車載バッテリ10への充電は、基本的には定電流充電で行なう。そのため、電流基準値IKと電圧補償装置26からの出力電流値を比較し、この出力電流が一定になるような制御を行なう。
電圧補償装置26からの出力電流は、第3電流検出器18で検出され、この出力電流が所定の電流基準値IKと比較される。「電圧補償装置26の出力電流>電流基準値IK」の場合には、「−信号」が次段の第3関数器(比例積分調節器として機能)35gに入力され、増幅器IT3で増幅され、電圧補償制御部26aにより、サイリスタ変換器31のための制御位相角(導通角)αを小さくする位相角制御が、「電圧補償装置26の出力電流=電流基準値IK」になるまで行なわれる。
第3関数器35gの入力値は「零」となるが、第3関数器35gは積分器であるので、ゲインは「∞」で入力値が「零」になっても、制御位相角αを小さくする制御状態は維持される。電流基準値IKは、架線電圧Eaと、車載バッテリ10及びその他の環境条件を加味して変更することが必要な場合がある。
ここで、具体的な運行状態について説明する。電化区間と非電化区間を直通で運転すると言うことは、非電化区間の路線長にも依るが、変電所から見れば、駆動パワーを供給する電動車2が増えたことになり、架線電圧Eaの電圧低下が大きくなる傾向を示す。
従って、架線電圧Eaが大幅に低下した場合、充電動作を継続することは変電所に大きな負担を強いることになり、更なる架線電圧Eaの電圧低下を助長させることになる。このような場合には、充電電流を架線電圧Eaの低下に応じて減少させる。或いは架線電圧Eaが所定の最低電圧値以下になった場合には、充電動作を停止させるような制御を行なう。
ここで、図1に示すように、電圧低下検出器13Aから出力される電圧低下検出信号が「1」のときには、第2電圧検出器13で検出されたDCLINK電圧は所定の電圧を維持している。しかし、電圧低下検出器13Aからの電圧低下検出信号が「0」のときには、DCLINK電圧は所定の電圧以下であって、電圧低下状態である。電圧低下検出器13Aは、関数発生器であり、DCLINK電圧の大きさに応じて、「1」又は「0」の電圧検出信号を出力する。
即ち、図14に示す充電動作制御においては、電圧低下検出器13Aから出力される電圧検出信号が「0」であって、架線電圧Eaが最低電圧値以下になった場合には、電流指令値に検出信号の「0」を乗算して、充電動作を停止させるようにしている。
車載バッテリ10に対する充放電電流は第4電流検出器19で検出されるので、コントローラ35の演算部35bは、この検出された充放電電流を積分して電流時間積を演算し、そのときの車載バッテリ10の温度、充電電圧等を加味して、車載バッテリ10のバッテリ容量を常に演算で求めるようにしている。
一方、電動車2の電化区間における運行状態は運行情報記憶部35aにより前以って決められている。そこで、充電可能時間演算部35hにより、充電可能な残り時間は、電化区間における電動車2の走行位置に基づいて、時々刻々演算されている。また、車載バッテリ10のバッテリ容量は前述したように演算部35bにより常時演算されている。
そこで、コントローラ35の充電電流演算部(演算手段に相当する)35cにより、バッテリ容量と充電可能残時間とから、現在の充電電流で非電化区間に入る時点で、バッテリ容量を完全に回復できるかどうかについて、常に演算処理されている。もし、バッテリ容量の不足状態が予測される場合には、充電電流変更指令を出力して、充電電流を増加させる制御を行なう。
例えば、バッテリ容量を完全に回復させるために、充電電流を30%増やす必要がある場合には、係数「1.3」を乗算する。逆に、バッテリ容量の過剰状態が予測される場合には、充電動作を停止させるか、或いは充電電流を減らすように係数(例えば、0.85)を乗算する。
次に、電化区間における回生制動について説明する。
電圧補償装置26は、前述したように、基本的には定電流充電を行なっているが、電動車2が回生制動を行なう場合、車載バッテリ10に充電する充電電流値を変えなければ、回生パワーの全てを車載バッテリ10に充電させることはできない。
回生制動が開始されると、コンデンサ11のフィルターキャパシタ電圧が突き上げられ、第2電圧検出器13のDCLINK電圧が上昇するので、このDCLINK電圧を電圧基準値VKと比較し、「DCLINK電圧>電圧基準値VK」の場合には、差電圧が「−」になる。
その結果、この「−」信号が第2関数器35fを経て次の比例積分増幅器IT2で増幅され、電流基準値IKが増加されるので、電圧補償装置25の制御位相角αを小さくして導通時間を拡げる方向に制御されることになり、充電電流が増加し、第2電圧検出器13のDCLINK電圧と電圧基準値VKとの差が「0」になるまで継続して、充電電流変更制御が行なわれる。
しかし、回生ブレーキによる電動車2の走行速度が低下するのに応じて回生パワーが減少し、第2電圧検出器13からのDCLINK電圧が時間の経過に伴って順次低下する。そして、「DCLINK電圧<電圧基準値VK」の状態になると、差電圧が「+」に変わる。この場合には、第2関数器35fと比例積分増幅器IT2が協働して電圧補償装置25の制御位相角αを大きくして導通時間を減らす方向に制御されることになる。
即ち、常に差電圧が「0」になるように、回生パワーの減少に応じて位相角変更制御が行なわれ、電流基準値IKも回生ワーの減少に応じて下げるように制御される。このようにして、回生電流の架線1への流出防止の制御が行なわれる。ところで、回生制動の末期であって、回生電流が充電電流の指令値以下になった場合、充電電流の不足分は架線1から供給される。
具体的に説明すると、架線1への流出電流(架線流出電流であって、架線1への流出方向を「正」とする)を第1電流検出器16で検出し、この架線流出電流を架線電流零基準値KIZと比較する。この架線流出電流が存在する場合には、次の第1関数器35eの入力信号が「−」であるので、第1関数器35eの出力信号も「−」となる。従って、電圧基準値VKを下げるようになる。更に、次段の比例積分増幅器IT1で増幅する。
そのため、結果的には、電流基準値IKを増加させ、電圧補償装置26の制御位相角αを小さくして導通時間が増大するように、「架線電流=架線電流零基準値KIZ」になるまで行なう。ここで、第1関数器35eは積分器であるので、ゲイン「∞」で且つ入力信号が「零」であっても、制御位相角αを小さくして導通時間を増やす制御状態は維持される。逆に、「架線電流>架線電流零基準値KIZ」の場合には、架線1から流入する流入電流は制限されない。
ところで、非電化区間では、電圧補償装置26は使用されない、つまりサイリスタ変換器31は駆動制御されないので、電圧補償装置26に対する一切の電流指令が零になる。そのため、非電化区間に進入するに際して、電磁接触器21が開成(OFF状態)され、パンタグラフ3が下げられる。そこで、非電化区間の走行に際して、第1電圧検出器12からのパンタ電圧が無いとする「Hレベル信号」と、パンタグラフ3が下降していることを示すインターロック「Hレベル信号」がAND素子40に入力される。
そこで、非電化区間における切換え制御部35dは、AND素子40から出力される「Hレベル信号」を受けた状態で、マスターコントローラから「力行指令」CRを受けた場合には、放電用スイッチ28に点弧信号を供給してON状態に切換える。このとき、電圧補償装置26の動作は停止されているので、車載バッテリ10に蓄積されている駆動電力は、電圧補償装置26による放電ロスを回避した状態で、VVVFインバータ7に直接に供給され、車載バッテリ10の駆動電力による力行動作が可能になる。
一方、非電化区間における切換え制御部35dは、非電化区間であって、マスターコントローラから「ブレーキ指令」CBを受けた場合には、充電用スイッチ29に点弧信号を供給してON状態に切換える。このとき、電圧補償装置26の動作は停止されているので、VVVFインバータ7からの回生パワーは、電圧補償装置26による充電ロスを回避した状態で、回生電力の全てを充電用スイッチ29を介して車載バッテリ10に効率良く直接充電される。
このように、電動車2が非電化区間を走行するに際して、電圧補償装置26を使用せず、車載バッテリ10が放電用スイッチ又は充電用スイッチ29を介してVVVFインバータ7に直接に接続される。即ち、VVVFインバータ7側から見ると、車載バッテリ10は単なる電源と見なされ、電化区間を走行する際の架線1と同様に、電力供給手段として作用する。
一般に、鉄道車両用の誘導電動機8は、電化区間を走行中に架線電圧Eaが大幅に変動した場合でも、安定走行が可能なように設計されている。そこで、非電化区間の走行時に、車載バッテリ10から出力される駆動電圧に大きな変動が生じた場合でも、電化区間を走行するのと同様に、誘導電動機8を何ら支障なく駆動制御することができる。
この実施例で説明した電動車2は、一般に「バッテリ電動車」と呼ばれ、高電圧(例えば、600V〜800V)且つ大容量(例えば、150〜200AH)の車載バッテリ10を搭載する必要がある。この種の車載バッテリ10は、外形寸法においても、重量においても大型になる。そのため、車載バッテリ10を1台の車両に纏めて搭載することは、スペース的にも重量的にも困難であり、幾つかの車両2a,2bに分散して搭載する必要がある。
更に、車載バッテリ10については、前述したように高電圧且つ大容量であることから、何らかの原因により、車載バッテリ10の短絡回路が構成された場合に、車載バッテリ10から流出する事故電流も大電流となり、この事故電流を確実に遮断するために、図2に示すように、8つのバッテリユニット10A〜10Hの接続部の各々に、第1,第2配線用遮断器35,36の8つの遮断用接点35a〜35d,36a〜36dが夫々対応させて介設されている。
それ故、事故電流が第1,第2配線用遮断器35,36の何れかにより感知されると、事故電流を感知した第1,第2配線用遮断器35,36が遮断動作し、対応する遮断用接点35a〜35d又は36a〜36dが一斉に開成される。更に、開成された方の第1,第2配線用遮断器35,36の連動補助接点により、開成せずに残った他方の第1,第2配電用遮断器35,36の外部トリップ機構に作動信号を入れ、他方の第1,第2配電用遮断器35,36を強制的に開成させる。
これら8つの遮断用接点35a〜35d,36a〜36dが開成され、車載バッテリ10は、開成された8つの遮断用接点35a〜35d,36a〜36dにより8つのバッテリユニット10A〜10Hに分割されるので、乗客や乗員の感電防止、つまり車載バッテリ10に対する安全対策を確実なものにすることができる。
このように、電力を蓄電可能な車載バッテリ10と走行駆動用誘導電動機8とを備え、電化区間と非電化区間とに亙って連続して走行可能な電動車2における車載バッテリ10に対するバッテリ用充電装置25により、電動車2が電化区間を走行中に、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて演算した充電電流となるように電圧補償装置26が制御され、電動車2が電化区間の走行中に車載バッテリ10をフル充電させることができる。
それ故、非電化区間においては、誘導電動機8は架線1から電力供給を受ける代わりに、フル充電された車載バッテリ10から駆動電力を受けることができ、電動車2は電化区間に続く非電化区間を何ら支障なく確実に完走することができる。
また、充電制御装置27は、電動車2の制動時に、DCLINK4から架線1に逆流させることなく、誘導電動機8で回生した回生電力の全てを車載バッテリ10に充電するように電圧補償装置26を制御するので、架線1に回生しても回生失効等で無駄になるような回線電力を、無駄なく且つ効率良く車載バッテリ10に充電させることができる。
また、車載バッテリ10の充電電力を誘導電動機8に直接供給するための放電用スイッチ28を設け、充電制御装置27は非電化区間においては、電圧補償装置26の作動を停止し、放電用スイッチ28を閉成するので、電圧補償装置26の余分な制御を中止することができ、車載バッテリ10に蓄電されている駆動電力を放電用スイッチ28を介して誘導電動機8に直接に供給して、電動車2を走行させることができる。
即ち、車載バッテリ10から誘導電動機8に至る放電回路に、電圧補償装置26が介在せず、放電動作を妨げるような抵抗体が一切存在しないので、電圧補償装置26による放電ロスを確実に回避でき、車載バッテリ10に蓄積した駆動電力の全てを電動機に効率良く迅速に供給することが可能になる。
この場合、電動車2の誘導電動機8は、電化区間を走行中に架線電圧Eaが大幅に変動した場合でも、安定走行が可能なように設計されているため、非電化区間の走行時に、車載バッテリ10から出力される駆動電圧に大きな変動が生じた場合でも、誘導電動機8を駆動制御することができる。
また、誘導電動機8からの回生電力を車載バッテリ10に直接供給するための充電用スイッチ29を設け、充電制御装置27は非電化区間の制動時においては、電圧補償装置26の作動を停止し、充電用スイッチ29を閉成するので、回生電力の車載バッテリ10への充電回路に、電圧補償装置26が介在せず、充電を妨げるような抵抗体が一切存在しないので、電圧補償速26による充電ロスを回避でき、回生電力の全てを充電用スイッチ29を介して車載バッテリ10に効率良く直接充電が可能になる。
更に、DCLINK4の電圧が所定電圧以下になったことを検出する電圧低下検出器13Aを設け、この電圧低下検出器13Aで電圧低下が検出されると、充電制御装置27は電圧補償装置26による充電動作を停止させるので、架線1に電力を供給する変電所に対する電力供給負担を格段に軽減させることができ、更なる架線電圧Eaの低下を確実に防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)図16に示すように、パンタグラフ3とDCLINK4との間に逆流防止ダイオード(逆流防止スイッチ手段に相当する)37を挿入させる場合について説明する。
電動車2Aが電化区間の走行に際して、力行時及び回生時の何れの場合であっても、VVVFインバータ7によりパワー制御が行なわれる。駆動電源が架線1から供給される場合であっても、車載バッテリ10から供給される場合であっても、VVVFインバータ7から見れば同様である。従って、電圧補償装置26が無くても、VVVFインバータ7が車載バッテリ10に直接接続されていれば、VVVFインバータ7は電化区間の走行時と同様に、力行動作及び回生動作する。
従って、電化区間を走行する際の回生時には、電圧補償装置26を使用しない方が、車載バッテリ10への充電ロスを回避する意味で望ましいと言える。即ち、電圧補償装置26は定電流充電のみを扱うようにし、逆流防止ダイオード37をパンタグラフ3とDCLINK4との間に介設するだけで、回生時に発生する回生電流の架線1への逆流防止のために、何ら特別な制御を行なう必要がなくなる。それ故、回生電流を扱わない電圧補償装置26の小型化、低コスト化を図ることができる。更に、コントローラ35による充電制御を省略することができる。
更に、電圧補償装置26と平行に充電用スイッチ29を接続し、回生電流が電圧補償装置26をバイパスして直接に車載バッテリ10へ供給されるようにし、回生パワーの制御はVVVFインバータ7によって行なう。このように、回生電流の充電に際して電圧補償装置26を使用しないので、車載バッテリ10への充電電流の流入を妨げるものは無く、回生パワーは直接にVVVFインバータ7から車載バッテリ10に吸収可能である。
回生電流が電圧補償装置26の設定電流以下になれば、電圧補償装置26に自動的に切り替わり、充電用スイッチ29には逆電圧が印加されるので、充電用スイッチにサイリスタ等の事故消弧能力の無いスイッチング素子を使用できる。これにより、電圧補償装置26の小型化が可能になる。
2)実施例において、電圧補償装置26において、複数のサイリスタS1〜S6を用いた他励式のサイリスタ変換器31と、サイリスタからなる放電用スイッチ28及び充電用スイッチ29を採用したが、GTO(ゲート・ターンオフ・サイリスタ)を使用してもよく、また高周波動作が可能なIGBT(インシュレーテッド・ゲート・バイポーラ・トランジスタ)、更には、パワーMOSFET(メタル・オキサイド・セミコンダクタ型FET)を使用するようにしてもよい。
3)前述した実施例において、走行駆動用電動機は、3相の誘導電動機8に限られものではなく、永久磁石同期電動機であってもよい。
4)実施例において、サイリスタ変換器31の電源として、専用の3相交流電源32を用いたが、電動車2,2Aに装備している補助電源を適用するようにし、商用周波数の交流を適用するようにしてもよい。
5)逆流防止ダイオード37に代えて、サイリスタ等の半導体スイッチで構成するようにしてもよい。ここで、サイリスタを採用する場合には、電化区間において発生する回生電圧でゲートに点弧信号を供給するようにしてもよい。
6)本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係るバッテリ用充電装置の電化区間における回路図である。 配線用遮断器の遮断用接点を介在させた車載バッテリの構成図である。 サイリスタ変換器の順変換動作(1)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−V相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の順変換動作(2)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−V相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の順逆変換を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の逆変換動作(1)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器の逆変換動作(2)を説明する波形図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるV相−U相励磁の説明図である。 サイリスタ変換器におけるW相−U相励磁の説明図である。 非電化区間における図1相当図である。 充電制御を説明する機能ブロック図である。 バッテリ電圧と架線電圧と制御位相角の関係を示す図表である。 変更形態に係る図1相当図である。
符号の説明
1 架線
2 電動車
2A 電動車
3 パンタグラフ
4 DCLINK
8 誘導電動機
10 車載バッテリ
13A 電圧低下検出器
25 バッテリ用充電装置
26 電圧補償装置
27 充電制御装置
28 放電用スイッチ
29 充電用スイッチ
31 サイリスタ変換器
34 ゲート駆動回路
35 コントローラ
35c 充電電流演算部
37 逆流防止ダイオード
S1〜S6 サイリスタ

Claims (7)

  1. 電力を蓄電可能な車載バッテリと、電化区間においては架線からパンタグラフを介して電力供給を受けて或いは非電化区間においては前記車載バッテリから電力供給を受けて駆動される走行駆動用電動機とを備え、電化区間と非電化区間とに亙って連続して走行可能な鉄道車両における車載バッテリに対する充電装置であって、
    前記電化区間を走行中に、前記車載バッテリへ充電する充電電流を、運行情報から求めた充電可能時間に基づいて演算する演算手段と、
    前記架線に電気的に接続されるDCLINKと前記車載バッテリとに接続された電圧補償手段であって、前記演算手段で演算された充電電流で前記車載バッテリに充電するように充電電流を調節可能な電圧補償手段と、
    前記電圧補償手段を制御する充電制御手段と、
    を備えたことを特徴とする鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  2. 前記充電制御手段は、鉄道車両の制動時に、前記DCLINKから前記架線に逆流させることなく、前記電動機で回生した回生電力の全てを前記車載バッテリに充電するように前記電圧補償手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  3. 前記車載バッテリの充電電力を前記電動機に直接供給するための放電用スイッチを設け、前記充電制御手段は前記非電化区間においては、前記電圧補償手段の作動停止し、前記放電用スイッチを閉成することを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  4. 前記電動機からの回生電力を前記車載バッテリに直接供給するための充電用スイッチを設け、前記充電制御手段は前記非電化区間の制動時においては、前記電圧補償手段の作動停止し、前記充電用スイッチを閉成することを特徴とすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  5. 前記鉄道車両の制動時に前記DCLINKから架線へ回生電流が逆流するのを防止する逆流防止スイッチ手段を、前記パンタグラフと前記DCLINKとの間に設けたことを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  6. 複数の遮断用接点を有する配線用遮断器を設け、前記車載バッテリは複数のバッテリユニットを直列に接続して構成され、これら複数のバッテリユニットの接続部の各々に前記配線用遮断器の遮断用接点を介設したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
  7. 前記DCLINKの電圧が所定電圧以下になったことを検出する電圧低下検出器を設け、この電圧低下検出器で電圧低下が検出されると、前記充電制御手段は電圧補償手段による充電動作を停止させることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の鉄道車両におけるバッテリ用充電装置。
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