JP2013210415A - バリア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラ等に搭載されるバリア装置において、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化、薄型化、幅狭化等を図る。
【解決手段】開口部10a,20aを有するケース10,20、開口部を開閉し得るべくケースに対して移動自在に支持されたバリア部材を備え、バリア部材は、開口部の一部の領域を開閉し得るべく駆動力が及ぼされて開閉駆動される主動バリア板30と、開口部の残りの領域を開閉し得るべく主動バリア板に隣接して配置されると共に主動バリア板に対して所定範囲Lで相対移動可能に係合して主動バリア板30に追従移動すると共に開口部の全開状態で主動バリア板に重なり合うように形成された従動バリア板40とを含む。これによれば、バリア装置において、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化、薄型化、幅狭化等を達成することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等のレンズあるいは表示パネル等を保護するバリア装置に関し、特に、小型で薄型のデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に好適なバリア装置に関する。
従来のレンズバリア装置としては、レンズ及びミラーを露出させる開口部を有するケース(設置盤及び外側ケース)、ケースの内部において揺動自在に支持されたアーム部材、開口部よりも大きい面積をなす一つのバリア板(レンズカバー)、バリア板をアーム部材に連結する台部となる配置部材、アーム部材の他端側に連結されて手動により開閉操作を行う開閉駆動機構等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このバリア装置においては、一つのバリア板で開口部の開閉を行うため、バリア板は少なくとも開口部の面積よりも大きく形成すると共に、開口部を全開状態にする場合は、開口部から逸脱した領域においてバリア板を収容する必要があり、すなわち、ケースの輪郭としては一つのバリア板の少なくも2倍の収容面積を備えたものが必要になり、装置の大型化を招いていた。
また、他のバリア装置としては、表示パネルを露出させる略矩形の開口部を有するケース、ケースの内部において所定方向に往復動自在に配置された2つのバリア板(第1の開閉板及び第2の開閉板)、一方のバリア板(第1の開閉板)を取り付けると共にケースのガイドレールに沿って移動自在に支持された第1の取付板、他方のバリア板(第2の開閉板)を取り付けると共にケースのガイドレールに沿って移動自在に支持された第2の取付板、一方のバリア板(第1の開閉板)を開閉するべく一端が第1の取付板に回動自在に連結されかつ他端が第2の取付板の長孔に移動自在に連結された第1の連結アーム、他方のバリア板(第2の開閉板)を開閉するべく一端が第2の取付板の長孔に移動自在に連結されかつ他端がケース内の一部に回動自在に連結された第2の連結アーム、一方のバリア板(第1の開閉板)に形成された手動用の操作部等を備え、操作者が操作部を掴んで、一方に移動させることにより、2つのバリア板を重なるように移動させて開口部を全開状態にし、他方に移動させることにより、2つのバリア板を展開させるように移動させて開口部を全閉状態にするものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、この装置においては、それぞれのバリア板がそれぞれに対応して設けられた連結アームを介して移動させられるため、構造が複雑で、部品点数が多く、装置の簡素化、小型化、低コスト化等には限界がある。
特開2004−80151号公報 特開2010−128442号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化、薄型化、幅狭化等を図りつつ、円滑な開閉動作が得られ、ガタツキを防止でき、又、バリア部材に外力が加わってもその破損等を防止でき、特に薄型化及び小型化等が要求されるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に好適なバリア装置を提供することにある。
本発明のレンズバリア装置は、開口部を有するケースと、開口部を開閉し得るべくケースに対して移動自在に支持されたバリア部材と、を備えたバリア装置であって、上記バリア部材は、直線的に往復動して開口部の一部の領域を開閉し得るべく駆動力が及ぼされて開閉駆動される主動バリア板と、主動バリア板と同一方向に直線的に往復動して開口部の残りの領域を開閉し得るべく主動バリア板に隣接して配置され,主動バリア板に対して所定範囲で相対移動可能に係合して主動バリア板に追従移動すると共に開口部を全開する状態で主動バリア板に重なり合うように形成された従動バリア板とを含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、主動バリア板に従動バリア板が重なり合って開口部を全開した状態から、主動バリア板に閉じ側の駆動力(手動又は駆動機構による駆動力)が及ぼされて閉じ側に直線的に移動すると、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲を経て)従動バリア板が主動バリア板に係合して追従して直線的に移動し、主動バリア板が開口部の一部の領域を閉鎖すると共に従動バリア板が開口部の残りの領域を閉鎖し、主動バリア板及び従動バリア板が協働して(展開して)開口部を全閉した状態となり、一方、開口部を全閉した状態から、主動バリア板に開き側の駆動力(手動又は駆動機構による駆動力)が及ぼされて開き側に直線的に移動すると、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲を経て)従動バリア板が主動バリア板に係合して追従して直線的に移動し、主動バリア板が開口部を開放すると共に従動バリア板が主動バリア板に重なり合って開口部を開放し、主動バリア板及び従動バリア板が協働して(互いに重なり合って)開口部を全開した状態となる。
このように、開口部を部分的に覆う面積をなす(全開状態において重なり合う)主動バリア板及び従動バリア板を採用し、主動バリア板にのみ駆動力が及ぼされるようにし、従動バリア板が主動バリア板に対して所定範囲で相対移動可能に係合して主動バリア板に追従移動するように形成したことにより、従来のような連結アーム等が不要になり、装置における構造の簡素化、部品点数の削減、軽量化、低コスト化、小型化、薄型化、幅狭化等を達成することができる。
上記構成において、主動バリア板は、開口部を閉鎖する際に従動バリア板に係合する閉じ側係合部と、開口部を開放する際に従動バリア板に係合する開き側係合部を有し、従動バリア板は、開口部を閉鎖する際に主動バリア板の閉じ側係合部に係合して押される閉じ側被係合部と、開口部を開放する際に主動バリア板の開き側係合部に係合して押される開き側被係合部を有し、ケースは、開口部の全閉状態で、主動バリア板の閉じ側係合部と協働して挟み込むように従動バリア板の閉じ側被係合部に当接する閉じ側当接部と、開口部の全開状態で、主動バリア板の開き側係合部と協働して挟み込むように従動バリア板の開き側被係合部に当接する開き側当接部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、開口部を全開した状態から、主動バリア板に閉じ側の駆動力(手動又は駆動機構による駆動力)が及ぼされて閉じ側に移動すると、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲を経て)主動バリア板の閉じ側係合部が従動バリア板の閉じ側被係合部に係合して従動バリア板が主動バリア板に追従移動し、主動バリア板が開口部の一部の領域を閉鎖すると共に従動バリア板が開口部の残りの領域を閉鎖し、主動バリア板及び従動バリア板が協働して開口部を全閉した状態となり、一方、開口部を全閉した状態から、主動バリア板に開き側の駆動力(手動又は駆動機構による駆動力)が及ぼされて開き側に移動すると、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲を経て)主動バリア板の開き側係合部が従動バリア板の開き側被係合部に係合して従動バリア板が主動バリア板に追従移動し、主動バリア板が開口部を開放すると共に従動バリア板が開口部を開放し、主動バリア板及び従動バリア板が協働して開口部を全開した状態となる。
また、全閉状態においては、従動バリア板の閉じ側被係合部が主動バリア板の閉じ側係合部とケースの閉じ側当接部により挟み込まれて保持されるため、従動バリア板が勝手に開き側に移動するのを防止して全閉状態を確実に維持することができ、又、全開状態においては、従動バリア板の開き側被係合部が主動バリア板の開き側係合部とケースの開き側当接部により挟み込まれて保持されるため、従動バリア板が勝手に閉じ側に移動するのを防止して全開状態を確実に維持することができる。
このように、主動バリア板と従動バリア板とが互いに係合及び離脱し得る係合部及び被係合部(閉じ側係合部及び開き側係合部、閉じ側被係合部及び開き側被係合部)を設けるだけで、主動バリア板に従動バリア板を追従移動させることができ、ケースに当接部(閉じ側当接部及び開き側当接部)を設けるだけで、全閉状態及び全開状態を確実に維持することができる。
上記構成において、ケースは、主動バリア板を移動自在に支持するベースと、主動バリア板に重なるように従動バリア板を配置した状態で従動バリア板の外側からベースに結合されるカバーを含み、主動バリア板と従動バリア板の間には、主動バリア板をベースに向けて付勢しかつ従動バリア板をカバーに向けて付勢する付勢部材が配置され、閉じ側当接部又は開き側当接部は、ケースに設けられた弾性部材からなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、ケースがベース及びカバーを備えているため、ベースに主動バリア板を配置し、付勢部材を介在させるようにしてその上から従動バリア板を配置し、さらにその上からカバーを取り付けるだけで、装置を容易に組み付けることができ、又、付勢部材が主動バリア板をベースの受け面にかつ従動バリア板をカバーの受け面にそれぞれ押し付けるように付勢力を及ぼすため、開閉移動方向に垂直な方向における主動バリア板及び従動バリア板のガタツキを防止することができ、さらに、閉じ側当接部又は開き側当接部を弾性部材により形成することで、閉じ側被係合部又は開き側被係合部が弾性力により付勢されつつ挟持されるため、開閉移動方向における従動バリア板のガタツキを防止することができ、特に、開き側当接部を弾性部材とすることで、カメラ等の撮影時においてガタツキ音が録音されるのを防止することができる。
上記構成において、主動バリア板に駆動力を及ぼす駆動機構を含み、駆動機構は、駆動源と、駆動源の回転駆動力を伝達する歯車列と、一端部が主動バリア板に連結されかつ他端部が所定軸回りに回動自在に支持されると共に歯車列を介して回転駆動力が及ぼされる被駆動部を有する揺動アームと、主動バリア板が開口部を閉じる向きに揺動アームを回転付勢する回転付勢部材を含み、歯車列は、被駆動部に対して回転付勢部材の回転付勢力に抗する方向から離脱可能に係合する係合爪を有するクラッチ歯車を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動源が一方向に回転すると、歯車列を介して伝達される一方向への回転力により、揺動アームが一方向へ回転して、主動バリア板が閉じ側に移動し、所定のタイミングで従動バリア板が閉じ側に追従移動して、開口部が全閉され、一方、駆動源が他方向に回転すると、歯車列を介して伝達される他方向への回転力により、揺動アームが他方向へ回転して、主動バリア板が開き側に移動し、所定のタイミングで従動バリア板が開き側に追従移動して、開口部が全開される。
このように、駆動機構を設けたことにより、カメラ等のメインスイッチのオン/オフに連動させて、開口部の開閉動作を行わせることができる。
また、クラッチ歯車の係合爪と揺動アームの被駆動部とは、回転付勢部材の付勢力により離脱可能に係合した状態にあり、全開状態から全閉状態にする際には、回転付勢部材の付勢力による揺動アームの回転を許容する方向にクラッチ歯車を回転させることで、被駆動部が係合爪に追従して移動し、主動バリア板及び従動バリア板が開口部を全閉状態にし、全閉状態から全開状態にする際には、回転付勢部材の付勢力に抗して揺動アームを回転させるように(係合爪が被駆動部を押圧するように)クラッチ歯車を回転させることで、主動バリア板及び従動バリア板が開口部を全開状態にする。
ここで、全閉状態において、駆動機構の制御と無関係に、バリア部材(主動バリア板又は従動バリア板)を開けようとする外力が加わった場合、揺動アームの被駆動部は回転付勢部材の付勢力に抗しつつクラッチ歯車の係合爪から離脱するため、バリア部材(主動バリア板又は従動バリア板)は開き動作を行うことができ、その破損等を防止することができる。
上記構成において、主動バリア板及び従動バリア板による開口部の全閉位置と全開位置を検出するセンサを含み、主動バリア板は、センサにより検出される被検出部を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動機構によりバリア部材(主動バリア板又は従動バリア板)の開閉動作を行う場合に、駆動力が及ぼされる主動バリア板の被検出部をセンサにより検出することで、全閉位置と全開位置を検出することができ、それ故に、開閉動作を高精度に行うことができる。
上記構成をなすバリア装置によれば、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化、薄型化、幅狭化等を達成しつつ、円滑な開閉動作が得られ、ガタツキを防止でき、又、バリア部材に外力が加わってもその破損等を防止でき、特に薄型化及び小型化等が要求されるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に好適なバリア装置が得られる。
本発明に係るバリア装置を(デジタルビデオカメラあるいはデジタルスチルカメラ等の)カメラに搭載した一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係るバリア装置の外観斜視図である。 図2に示すバリア装置を背面側から見た斜視図である。 図2に示すバリア装置の前面側を分解した分解斜視図である。 図2に示すバリア装置の背面側を分解した分解斜視図である。 図2に示すバリア装置の一部をなすバリア部材(主動バリア板、従動バリア板)及び揺動アーム等を示す分解斜視図である。 図2に示すバリア装置の一部をなすバリア部材(主動バリア板、従動バリア板)及び駆動機構等を示す背面図である。 図2に示すバリア装置の一部をなすバリア部材(主動バリア板、従動バリア板)及び駆動機構等を示す斜視図である。 図2に示すバリア装置の(ケースの一部をなす)カバーを取り外した状態において、バリア部材(主動バリア板、従動バリア板)の全閉状態を示す正面図である。 図2に示すレンズバリア装置の(ケースの一部をなす)カバーを取り外した状態において、バリア部材(主動バリア板、従動バリア板)の全開状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
このバリア装置Dは、図1に示すように、例えば(デジタルビデオカメラあるいはデジタルスチルカメラ等の)カメラCに搭載されて不使用時に内部のレンズ等を保護するものであり、図2ないし図6に示すように、略矩形の輪郭をなすケースとしてのベース10及びカバー20、ケース(ベース10及びカバー20)内において移動自在に配置されたバリア部材としての主動バリア板30及び従動バリア板40、付勢部材としてコイルバネ50及び押圧ピン51、弾性部材としてのコイルバネ60、主動バリア板30を開閉駆動する駆動機構(駆動源70、歯車列80、揺動アーム90、回転付勢部材としての捩りバネ100)、主動バリア板30及び従動バリア板40による全閉位置及び全開位置を検出するセンサ110,111、駆動源70及びセンサ110,111に対する電気的な接続を行うフレキシブル配線板120等を備えている。
ベース10は、樹脂材料等により形成されており、図2ないし図5、図9及び図10に示すように、略矩形の開口部10a、主動バリア板30及び従動バリア板40が移動自在に配置される前面部11、主動バリア板30を摺動自在にガイドする受け面としてのガイド部11a、従動バリア板40を摺動自在にガイドする受け面としてのガイド部11b、揺動アーム90の回転軸92を回動自在に支持する軸受孔11c、揺動アーム90の被駆動部93を移動自在に受け入れる切欠き部11d、揺動アーム90を揺動自在にガイドする受け面としてのガイド部11e、従動バリア板40の閉じ側被係合部41を当接させる閉じ側当接部11f、従動バリア板40の開き側被係合部42を当接させる開き側当接部として機能する(弾性部材としての)コイルバネ60を取り付ける取付部11g、カバー20を取り付けるためのネジ穴12及び掛止爪13、センサ110,111を嵌め込む凹部14、背面部15、駆動機構(駆動源70、歯車列80、捩りバネ100)を収容する凹部16、凹部16を塞ぐための着脱可能な蓋部17等を備えている。
カバー20は、薄板状の金属板等により形成されており、図2及び図4に示すように、略矩形の開口部20a、従動バリア板40を摺動自在にガイドする内壁部21、ベース10の掛止爪13に掛止される掛止片22、ベース10のネジ穴12に捩じ込むネジを通す円孔23等を備えている。
そして、カバー20は、ベース10に対して主動バリア板30及び従動バリア板40等を配置した状態で、その上から覆うように着脱自在に組み付けることができるようになっている。これにより、バリア装置Dを容易に組み付けることができる。
主動バリア板30は、図6ないし図10に示すように、薄板状の金属板により、開口部10a,20aの約半分の面積を覆う大きさをなす略矩形形状に形成されており、開口部10a,20aを閉鎖する際に従動バリア板40の閉じ側被係合部41に係合する閉じ側係合部31、開口部10a,20aを開放する際に従動バリア板40の開き側被係合部42に係合する開き側係合部32、揺動アーム90の一端部に設けられた連結部91を移動自在に連結する長孔33、センサ110,111により検出される被検出部34等を備えている。
長孔33は、主動バリア板30の開閉移動方向Zに対し垂直な左右方向Yに伸長するように形成されている。
従動バリア板40は、図6ないし図10に示すように、薄板状の金属板により、開口部10a,20aの約半分の面積を覆う大きさをなす略矩形形状に形成されており、開口部10a,20aを閉鎖する際に主動バリア板30の閉じ側係合部31に係合する閉じ側被係合部41、開口部10a,20aを開放する際に主動バリア板30の開き側係合部32に係合する開き側被係合部42、ベース10のガイド部11bに沿ってガイドされる被ガイド部43等を備えている。
閉じ側被係合部41は、図6ないし図8に示すように、主動バリア板30側に略直角に屈曲して形成され、開閉移動方向Zに移動する際に主動バリア板30の閉じ側係合部31に離脱可能に係合するように形成されている。
開き側被係合部42は、図6ないし図8に示すように、主動バリア板30側に略直角に屈曲して形成され、開閉移動方向Zに移動する際に主動バリア板30の開き側係合部32に離脱可能に係合するように形成されている。
被ガイド部43は、図6ないし図8に示すように、主動バリア板30側に略直角に屈曲すると共に開閉移動方向Zに伸長するように形成され、開閉移動方向Zに移動する際に、ベース10のガイド部11bにガイドされるようになっている。
ここで、主動バリア板30及び従動バリア40の関係は、先ず開き側係合部32が開き側被係合部42に係合して互いに重なり合った全開状態から、駆動力が主動バリア板30に及ぼされて、主動バリア板30が開閉移動方向Zの閉じ側に直線的に移動する場合、所定範囲L(図7を参照)において主動バリア板30のみが相対的に移動し、図7に示すように、閉じ側係合部31が閉じ側被係合部41に係合した時点で、従動バリア板40が主動バリア板30に追従して閉じ側に直線的に移動し、一方、閉じ側係合部31が開き側被係合部41に係合した全閉状態から、駆動力が主動バリア板30に及ぼされて、主動バリア板30が開閉移動方向Zの開き側に直線的に移動する場合、所定範囲L(図7を参照)において主動バリア板30のみが相対的に移動し、開き側係合部32が開き側被係合部42に係合した時点で、従動バリア板40が主動バリア板30に追従して開き側に直線的に移動するようになっている。
すなわち、従動バリア板40は、主動バリア板30に隣接して配置されると共に主動バリア板30に対して所定範囲Lで相対移動可能に係合して主動バリア板30に追従移動すると共に開口部10a,20aを全開する状態で主動バリア板30に重なり合うように形成されている。
尚、閉じ側係合部31が閉じ側被係合部41に係合する前に又は開き側係合部32が開き側被係合部42に係合する前に、従動バリア板40が(例えば、主動バリア板30との間の接触摩擦等により)主動バリア板30に追従移動しても、最終的な全閉位置は、閉じ側被係合部41が閉じ側係合部31に係合すると共にベース10の閉じ側当接部11fに当接して規定され、又、最終的な全開位置は、開き側被係合部42が開き側係合部32に係合すると共にベース10の開き側当接部としてのコイルバネ60に当接して規定されるため、所望の開閉動作が確実に行われるようになっている。
コイルバネ50は、図6に示すように、揺動アーム90の一端部に設けられた連結部91の凹部91aに嵌め込まれて開閉移動方向Zに垂直な前後方向Xにおいて所定の圧縮代に圧縮されるものであり、嵌め込まれたコイルバネ50に対して押圧ピン51が嵌め込まれ、その端面51aが従動バリア板40の背面(主動バリア板30と向かい合う面)に摺動自在に当接するようになっている。
すなわち、コイルバネ50及び押圧ピン51は、主動バリア板30をベース10の受け面(ガイド部11b)に向けて押し付けるように付勢すると共に、従動バリア板40をカバー20の受け面(内壁部21)に向けて押し付けるように付勢する役割をなすものである。
これにより、開閉移動方向Zに垂直な前後方向Xにおける主動バリア板30及び従動バリア板40のガタツキを防止することができる。
コイルバネ60は、図4、図9及び図10に示すように、ベース10の取付部11gに嵌め込まれて開閉移動方向Zに圧縮されるものであり、開口部10a,20aの全開状態で、主動バリア板30の開き側係合部32と協働して従動バリア板40の開き側被係合部42を挟み込むように当接する開き側当接部として機能するものである。
すなわち、ベース10の開き側当接部が弾性部材としてのコイルバネ60により形成されているため、図10に示すように、全開状態において、従動バリア板40の開き側被係合部42が、主動バリア板30の開き側係合部32と弾性変形したコイルバネ60により挟持され、開閉移動方向Zにおける従動バリア板40のガタツキを防止することができ、特にカメラCの撮影時においてガタツキ音が録音されるのを防止することができる。
駆動源70は、DCモータ等からなり、図5、図7及び図8に示すように、ベース10の凹部16に収容されて固定されている。
歯車列80は、図5、図7及び図8に示すように、駆動源70の回転軸に直結されたウォーム歯車81、ウォーム歯車81に噛合する二段歯車82、二段歯車82に噛合する中間歯車83、中間歯車83に噛合する二段歯車84、二段歯車84に噛合する中間歯車85、中間歯車85に噛合するクラッチ歯車86により構成されており、ベース10の凹部16に回転自在に収容されると共に蓋部17により回転自在に支持されている。
すなわち、歯車列80は、駆動源70の回転速度を減速しつつ終端のクラッチ歯車86に伝達するようになっている。
クラッチ歯車86は、図5、図7及び図8に示すように、揺動アーム90の回転軸92が嵌合される円筒部86a、円筒部86aの外周に形成されて中間歯車85と噛合する歯列部86b、円筒部86aの外周に形成されて揺動アーム90の被駆動部93に離脱可能に係合する係合爪86c等を備えている。
クラッチ歯車86の係合爪86cは、揺動アーム90の被駆動部93に対して捩りバネ110の回転付勢力に抗する方向から離脱可能に係合するように形成されている。
揺動アーム90は、薄板状の金属板により略L字状に形成され、その一端部に設けられて主動バリア板30の長孔33に連結される連結部91、その他端部に設けられてベース10の軸受孔11cに回動自在に支持される回転軸92、回転軸92の近傍の屈曲領域に設けられた円柱状の被駆動部93等を備えている。
連結部91は、主動バリア板30の長孔33に離脱可能に連結される首部、従動バリア板40に対向する側においてコイルバネ50を嵌め込む凹部91aを画定するように形成されている。
回転軸92は、ベース10の軸受孔11cに回動自在に支持されると共にその外周にクラッチ歯車86の円筒部86aが回動自在に嵌め込まれるように形成されている。
被駆動部93は、捩りバネ100の一端部100aが掛止されて閉じ側に回転付勢されると共に、クラッチ歯車86の係合爪86cが捩りバネ100の回転付勢力に抗する方向から離脱可能に係合して、回転駆動力が及ぼされるように形成されている。
そして、揺動アーム90は、図8に示すように、所定軸S回りに回動自在に支持され、一方向に回転することにより主動バリア板30を閉じ側に移動させ、他方向に回転することにより主動バリア板30を開き側に移動させるようになっている。
捩りバネ100は、図5、図7及び図8に示すように、揺動アーム90の回転軸92(に嵌合された円筒部86a)の周りに配置されて、その一端部100aが揺動アーム90の被駆動部93に掛止され、その他端部100bがベース100の掛止部(不図示)に掛止されている。
そして、捩りバネ100は、主動バリア板30が開口部10a,20aを閉じる向きに揺動アーム90を回転付勢するようになっている。
上記捩りバネ100、クラッチ歯車86の係合爪86c、揺動アーム90の被駆動部93の関係においては、揺動アーム90の被駆動部93が、クラッチ歯車86の係合爪86cに対して捩りバネ100の回転付勢力に抗して離脱可能に係合した状態にあり、全開状態から全閉状態にする際には、捩りバネ100の回転付勢力による揺動アーム90の回転を許容する方向にクラッチ歯車86を回転させることで、被駆動部93が係合爪86cに追従して移動し、主動バリア板30及び従動バリア板40が開口部10a,20aを全閉状態にし、一方、全閉状態から全開状態にする際には、捩りバネ100の回転付勢力に抗して揺動アーム90を回転させるように、すなわち係合爪86cが被駆動部93を押圧するようにクラッチ歯車86を回転させることで、主動バリア板30及び従動バリア板40が開口部10a,20aを全開状態にするようになっている。
ここで、全閉状態において、駆動機構(駆動源70)の制御と無関係に、バリア部材(主動バリア板30又は従動バリア板40)を開けようとする外力が加わった場合、揺動アーム90の被駆動部93は捩りバネ100の回転付勢力に抗しつつクラッチ歯車86の係合爪86cから離脱するため、バリア部材(主動バリア板30又は従動バリア板40)は開き動作を行うことができ、それ故にその破損等を防止することができる。
センサ110,111は、発光素子及び受光素子を備えた透過型のフォトインタラプタ等であり、図4に示すように、ベース100の凹部14に嵌め込まれて、主動バリア板30の被検出部34を検出して信号を発するようになっている。
すなわち、センサ110は、主動バリア板30(及び従動バリア板40)が開口部10a,20aを全閉した全閉位置(全閉状態)を検出し、センサ111は、主動バリア板30(及び従動バリア板40)が開口部10a,20aを全開した全開位置(全開状態)を検出するようになっている。
このように、センサ110,111を設けたことにより、駆動機構(駆動源70、歯車列80、捩りバネ100)を用いてバリア部材(主動バリア板30又は従動バリア板40)の開閉駆動を行う場合に、駆動力が及ぼされる主動バリア板30の被検出部34をセンサ110,111により検出することで、全閉位置と全開位置を検出することができ、それ故に、開閉動作を高精度に行うことができる。
尚、フレキシブル配線板120は、図3に示すように、ベース10の背面側に沿って配置され、ケース(ベース10、カバー20)内に配置された駆動源70及びセンサ110,111をカメラC内部の制御部及び電源等に対して電気的に接続するものでる。
上記構成をなすバリア装置Dによれば、開口部10a,20aを部分的に覆う面積をなす主動バリア板30及び従動バリア板40を採用し、主動バリア板30にのみ駆動力が及ぼされるようにし、従動バリア板40が主動バリア板30に対して所定範囲Lで相対移動可能に係合して主動バリア板30に追従移動するように形成されているため、従来のような連結アーム等が不要になり、装置における構造の簡素化、部品点数の削減、軽量化、低コスト化、小型化、薄型化、幅狭化等を達成することができる。
次に、上記構成をなすバリア装置Dの組み付けについて説明する。
先ず、ベース10の凹部16内に駆動機構(駆動源70、歯車列80、捩りバネ100等)及び凹部14内にセンサ110,111を組み込み、主動バリア板30に連結した揺動アーム90の回転軸92及び被駆動部93をベース10の前面部11側から近づけてそれぞれ軸受孔11c及び切欠き部11dに挿入し、さらに回転軸92をクラッチ歯車86の円筒部86aに挿入すると共に、捩りバネ100の一端部100a及び係合爪86cを被駆動部93に掛止及び係合させる。
続いて、コイルバネ60をベース10の取付部11gに取り付け、主動バリア板30の外側からコイルバネ50及び押圧ピン51を嵌め込んで従動バリア40を重なるように隣接して配置し、その外側からカバー20を近づけてベース10に結合し、フレキシブル配線板120を取り付け、装置Dの組み付けが完了する。
このように、ケースがベース10及びカバー20により構成されているため、ベース10に主動バリア板30を配置し、付勢部材(コイルバネ50及び押圧ピン51)を介在させるようにしてその上から従動バリア板40を配置し、さらにその上からカバー20を取り付けるだけで、バリア部材(主動バリア板30及び従動バリア板40)等を容易に組み込むことができ、全体としてバリア装置Dを容易に組み付けることができる。
尚、上記組み付け手順は一例であって、これに限定されるものではない。
次に、バリア装置Dの動作について、図9及び図10を参照しつつ説明する。
先ず、カメラCのメインスイッチがオフの休止状態において、図9に示すように、バリア部材(主動バリア板30及び従動バリア板40)は、展開して開口部10a,20aを全閉した状態にある。
また、この全閉状態において、主動バリア板30は、捩りバネ100の回転付勢力により揺動アーム90を介して全閉位置に保持され、又、従動バリア板40は、その閉じ側被係合部41が主動バリア板30の閉じ側係合部31とケース10の閉じ側当接部11fにより挟み込まれて保持されるため、主動バリア板30及び従動バリア板40が勝手に開き側に移動するのが防止されて、全閉状態が維持されている。したがって、主動バリア板30及び従動バリア板40の開閉移動方向Zにおけるガタツキが防止される。
ここで、仮に、駆動機構(駆動源70)の制御と無関係に、バリア部材(主動バリア板30又は従動バリア板40)を開けようとする外力が加わった場合、揺動アーム90の被駆動部93は捩りバネ100の回転付勢力に抗しつつクラッチ歯車86の係合爪86cから離脱するため、バリア部材(主動バリア板30又は従動バリア板40)は開き動作を行うことができ、その破損等を防止することができ、外力から解放されると、捩りバネ100の回転付勢力により全閉状態に復帰する。
この休止状態において、カメラCのメインスイッチがオンにされると、それに連動して駆動源70が起動して一方向に回転し始め、歯車列80を介してクラッチ歯車86の係合爪86cが捩りバネ100の回転付勢力に抗しつつ被駆動部93を押圧する向きに移動することで、揺動アーム90は図9中の時計回りに回転し始め、主動バリア板30が開き側(図9中における開閉移動方向Zの下向き)に直線的に移動し始める。このとき、従動バリア板40は、カバー20の内壁部21との接触摩擦力によりそのままの位置に維持される。尚、この時点で、従動バリア板40が追従移動し始めても、何ら問題なく開き動作が行われる。
そして、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲Lを経て)、主動バリア板30の開き側係合部32が従動バリア板40の開き側被係合部42に係合すると、従動バリア板40が主動バリア板30に追従して開き側に直線的に移動し始め、主動バリア板30及び従動バリア板40が重なり合って開口部10a,20aを全開し、図10に示すように、従動バリア板40の開き側被係合部42がベース10のコイルバネ60に当接して所定量だけ圧縮した状態で、センサ111が主動バリア板30の被検出部34を検出し、その検出信号に基づいて駆動源70が停止され、主動バリア板30及び従動バリア板40が協働して開口部10a,20aを全開した状態となる。
この全開状態においては、主動バリア板30は、クラッチ歯車86の係合爪86cにより閉じ側への回転が規制された揺動アーム90を介して全開位置に保持され、従動バリア板40は、その開き側被係合部42が主動バリア板30の開き側係合部32とケース10の(開き側当接部としての)コイルバネ60により挟み込まれて保持されるため、主動バリア板30及び従動バリア板40が勝手に閉じ側に移動するのが防止されて、全開状態が維持される。
また、この全開状態においては、従動バリア板40の開き側被係合部42が(開き側当接部としての)コイルバネ60の弾性力により保持されているため、開閉移動方向Xにおける従動バリア板40(及び主動バリア板30)のガタツキを防止することができ、カメラCの撮影時においてガタツキ音が録音されるのを防止することができる。
一方、カメラCのメインスイッチがオフにされると、それに連動して駆動源70が起動して他方向に回転し始め、歯車列80を介してクラッチ歯車86の係合爪86cが捩りバネ100の回転付勢力により押される被駆動部93の移動を許容する向きに移動することで、揺動アーム90は捩りバネ100の回転付勢力により図10中の反時計回りに回転し始め、主動バリア板30が閉じ側(図10中における開閉移動方向Zの上向き)に直線的に移動し始める。このとき、従動バリア板40は、カバー20の内壁部21との接触摩擦力によりそのままの位置に維持される。尚、この時点で、従動バリア板40が追従移動し始めても、何ら問題なく閉じ動作が行われる。
そして、所定のタイミングで(相対移動可能な所定範囲Lを経て)、主動バリア板30の閉じ側係合部31が従動バリア板40の閉じ側被係合部41に係合すると、従動バリア板40が主動バリア板30に追従して閉じ側に直線的に移動し始め、主動バリア板30及び従動バリア板40が展開しつつ開口部10a,20aを全閉し、図9に示すように、従動バリア板40の閉じ側被係合部41がベース10の閉じ側当接部11fに当接すると当時にセンサ110が主動バリア板30の被検出部34を検出して、その検出信号に基づいて駆動源70が停止され、主動バリア板30及び従動バリア板40が協働して開口部10a,20aを全閉した状態となる。
このように、主動バリア板30と従動バリア板40とが互いに係合及び離脱し得る係合部及び被係合部(閉じ側係合部31及び開き側係合部32、閉じ側被係合部41及び開き側被係合部42)を設けるだけで、主動バリア板30に従動バリア板40を追従移動させることができ、ケース(ベース10)に当接部(閉じ側当接部11f及び開き側当接部60)を設けるだけで、全閉状態及び全開状態を確実に維持することができる。
上記実施形態においては、主動バリア板30を駆動機構(駆動源70、歯車列80、揺動アーム90、捩りバネ100)を用いて駆動する場合を示したが、これに限定されるものではなく、主動バリア板の一部に操作部を設け、操作者が操作部を掴んで主動操作により、主動バリア板を開閉させ、この主動バリア板に追従させて従動バリア板を開閉させる構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、ケースとして、ベース10及びカバー20を備えた構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他の形態をなすものを採用してもよい。
上記実施形態においては、ケースに設ける閉じ側当接部11fをベース10により形成される壁部とした場合を示したが、これに限定されるものではなく、開き側当接部としてのコイルバネ60と同様に、閉じ側当接部として弾性部材を採用してもよく、又、開き側当接部としてコイルバネ60を採用したが、これに限定されるものではなく、開き側当接部としてベースにより形成される壁部を採用してもよい。
上記実施形態においては、主動バリア板30と従動バリア板40の間に、付勢部材としてのコイルばね50及び押圧ピン51を設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、ガタツキ等が解消されれば、これらの付勢部材等を廃止してもよい。
上記実施形態においては、主動バリア板30に閉じ側係合部31及び開き側係合部32を設け、従動バリア板40に閉じ側被係合部41及び開き側係合部42を設けた場合を示したが、主動バリア板に閉じ側及び開き側を兼ねる一つの係合部を設け、従動バリア板に一つの係合部を開閉移動方向Zの所定範囲Lに亘って移動自在に嵌め込む一つの長孔を設ける構成を採用してもよく、又、逆に主動バリア板に上述の長孔及び従動バリア板に上述の係合部を設ける構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明に係るバリア装置は、部品点数の削減、構造の簡素化、低コスト化、軽量化、小型化、薄型化、幅狭化等を達成しつつ、円滑な開閉動作が得られ、ガタツキを防止でき、又、バリア部材に外力が加わってもその破損等を防止できるため、特に薄型化及び小型化等が要求されるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に適用できるのは勿論のこと、プロジェクタあるいはその他の光学機器等においても有用である。
D バリア装置
C カメラ
Z 開閉移動方向
S 所定軸
X 開閉移動方向に垂直な前後方向
Y 開閉移動方向に垂直な左右方向
L 所定範囲
10 ベース(ケース)
10a 開口部
11 前面部
11a ガイド部
11b ガイド部
11c軸受孔
11d 切欠き部
11e ガイド部
11f 閉じ側当接部
11g 取付部
12 ネジ穴
13 掛止爪
14 凹部
15 背面部
16 凹部
17 蓋部
20 カバー(ケース)
20a 開口部
21 内壁部
22 掛止片
23 円孔
30 主動バリア板(バリア部材)
31 閉じ側係合部
32 開き側係合部
33 長孔
34 被検出部
40 従動バリア板(バリア部材)
41 閉じ側被係合部
42 開き側被係合部
43 被ガイド部
50 コイルバネ(付勢部材)
51 押圧ピン
51a 端面
60 コイルバネ(開き側当接部)
70 駆動源(駆動機構)
80 歯車列(駆動機構)
81 ウォーム歯車
82 二段歯車
83 中間歯車
84 二段歯車
85 中間歯車
86 クラッチ歯車
86a 円筒部
86b 歯列部
86c 係合爪
90 揺動アーム(駆動機構)
91 連結部(一端部)
91a 凹部
92 回転軸(他端部)
93 被駆動部
100 捩りバネ(回転付勢部材、駆動機構)
100a 一端部
100b 他端部
110,111 センサ
120 フレキシブル配線板

Claims (5)

  1. 開口部を有するケースと、前記開口部を開閉し得るべく前記ケースに対して移動自在に支持されたバリア部材と、を備えたバリア装置であって、
    前記バリア部材は、直線的に往復動して前記開口部の一部の領域を開閉し得るべく駆動力が及ぼされて開閉駆動される主動バリア板と、前記主動バリア板と同一方向に直線的に往復動して前記開口部の残りの領域を開閉し得るべく前記主動バリア板に隣接して配置され,前記主動バリア板に対して所定範囲で相対移動可能に係合して前記主動バリア板に追従移動すると共に前記開口部を全開する状態で前記主動バリア板に重なり合うように形成された従動バリア板とを含む、
    ことを特徴とするバリア装置。
  2. 前記主動バリア板は、前記開口部を閉鎖する際に前記従動バリア板に係合する閉じ側係合部と、前記開口部を開放する際に前記従動バリア板に係合する開き側係合部を有し、
    前記従動バリア板は、前記開口部を閉鎖する際に前記主動バリア板の閉じ側係合部に係合して押される閉じ側被係合部と、前記開口部を開放する際に前記主動バリア板の開き側係合部に係合して押される開き側被係合部を有し、
    前記ケースは、前記開口部の全閉状態で、前記主動バリア板の閉じ側係合部と協働して挟み込むように前記従動バリア板の閉じ側被係合部に当接する閉じ側当接部と、前記開口部の全開状態で、前記主動バリア板の開き側係合部と協働して挟み込むように前記従動バリア板の開き側被係合部に当接する開き側当接部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバリア装置。
  3. 前記ケースは、前記主動バリア板を移動自在に支持するベースと、前記主動バリア板に重なるように前記従動バリア板を配置した状態で前記従動バリア板の外側から前記ベースに結合されるカバーを含み、
    前記主動バリア板と前記従動バリア板の間には、前記主動バリア板を前記ベースに向けて付勢しかつ前記従動バリア板をカバーに向けて付勢する付勢部材が配置され、
    前記閉じ側当接部又は開き側当接部は、前記ケースに設けられた弾性部材からなる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のバリア装置。
  4. 前記主動バリア板に駆動力を及ぼす駆動機構を含み、
    前記駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の回転駆動力を伝達する歯車列と、一端部が前記主動バリア板に連結されかつ他端部が所定軸回りに回動自在に支持されると共に前記歯車列を介して回転駆動力が及ぼされる被駆動部を有する揺動アームと、前記主動バリア板が前記開口部を閉じる向きに前記揺動アームを回転付勢する回転付勢部材を含み、
    前記歯車列は、前記被駆動部に対して前記回転付勢部材の回転付勢力に抗する方向から離脱可能に係合する係合爪を有するクラッチ歯車を含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一つに記載のバリア装置。
  5. 前記主動バリア板及び従動バリア板による前記開口部の全閉位置と全開位置を検出するセンサを含み、
    前記主動バリア板は、前記センサにより検出される被検出部を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のバリア装置。
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