JP5405849B2 - 光量調節装置及びレンズバリア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光量調節装置及びレンズバリア装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置においては、携帯性や利便性を向上するため、装置全体を小型化することが求められ、撮像装置に用いられる光学系レンズ鏡筒の小型化が図られている。しかし、撮影された画像の高画質化の要望も非常に強いため、撮像レンズを大型化することによりこの要望に応えながら、駆動機構を小型化することにより光学系レンズ鏡筒の小型化を進める必要がある。
一方、特に、家庭用のデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像レンズの絞り装置には、複数の絞り羽根を光軸周りに回転させて絞り径の調整を行う虹彩絞りに替えて、1つの直線上を互いに逆方向に移動する2枚の絞り羽根を用いて小型化、軽量化及びコスト低減を図った撮像レンズの絞り装置が用いられてきた。また、被写体が明るく、絞り径が小さくなり過ぎた場合の回折による画質の劣化、焦点深度の増大によるゴミの写り込みの問題を解決するため、絞り羽根の一方にNDフィルタを貼り付ける構造を採用していた(特許文献1)。
ところが、前述のような近年の高画質化・高画素化に伴い、絞り装置は、絞り羽根とNDフィルタを別駆動で制御する機構が開発されてきた。絞り羽根を絞り羽根駆動機構で駆動して絞り開口を形成すると共に、NDフィルタをNDフィルタ駆動機構により駆動して上記絞り開口に進入させるようにしたものがある。このように、絞り羽根とNDフィルタを別駆動で制御することで光量制御の性能が向上する(特許文献2)。
特開平10−186445号公報 特開2004−191749号公報
しかしながら、従来の光学部材の駆動機構は、NDフィルタだけを駆動する場合であっても、光学部材の可動方向の案内を地板に固定された2本のガイドピンで行っていた。そして、光学部材には、ガイドピン及びアーム部材に係止される長孔がそれぞれ設けられるため、配設スペースを大きく確保する必要があった。つまり、ガイドピンは、作動に十分な長さを確保するための間隔が必要であり、駆動アームの回転軌跡上に設けられないことから位置に制限があり、駆動装置が大型化する要因となっていた。
従って、本発明の目的は、撮像装置に用いられる光学部材の駆動機構をより小型化することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る光量調節装置は、光を通過させる開口部を有する地板と、前記開口部を通過する光の量調節する光学部材と、前記地板に対して前記光学部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、前記地板には前記開口部の外側に前記光学部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部が設けられ、前記光学部材には前記光学部材が前記開口部に向けて移動する方向に延びる突部が設けられ、前記光学部材は、前記突部が前記溝部に沿って係合した状態で前記駆動部により前記開口部に向けて移動可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る光量調節装置は、光を通過させる開口部を有する地板と、前記開口部を通過する光を制限する光学部材と、前記地板に対して前記光学部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、前記地板が、前記光学部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部を有し、前記光学部材は、前記溝部と同じ方向に延び、前記溝部に係合して平行往復運動する突部と、前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、を有し、前記駆動部は、駆動モータと、前記駆動モータから駆動力が伝達されるアーム部材と、前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、前記光学部材は、前記平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動することを特徴とする。
また、本発明に係るレンズバリア装置は、撮像レンズに光を導く開口部を有する地板と、前記開口部を遮蔽することにより前記撮像レンズを保護する遮蔽部材と、前記地板に対して前記遮蔽部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、前記地板には前記開口部の外側に前記遮蔽部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部が設けられ、前記遮蔽部材には前記遮蔽部材が前記開口部に向けて移動する方向に延びる突部が設けられ、前記遮蔽部材は前記突部が前記溝部に沿って係合した状態で前記駆動部により前記開口部に向けて移動可能であることを特徴とする。
また、本発明に係るレンズバリア装置は、撮像レンズに光を導く開口部を有する地板と、前記開口部を遮蔽することにより前記撮像レンズを保護する遮蔽部材と、前記地板に対して前記遮蔽部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、前記地板が、前記遮蔽部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部を有し、前記遮蔽部材は、前記溝部と同じ方向に延び、前記溝部に係合して平行往復運動する突部と、前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、を有し、前記駆動部は、駆動モータと、前記駆動モータから駆動力が伝達されるアーム部材と、前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、前記遮蔽部材は、前記平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動することを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置に用いられる光学部材の駆動機構をより小型化することができる。
本発明の実施例1に係る光量調節装置の分解斜視図である。 (a)は光学部材3の平面図であり、(b)は光学部材3の斜視図である。 地板1の平面図である。 開放状態における光量調節装置を示す平面図である。 閉鎖状態における光量調節装置を示す平面図である。 (a)は光学部材3が開放状態である際の駆動部8の状態を示す平面図であり、(b)は図6(a)で示す駆動部8が第2地板7内に配設された状態を示す斜視図である。 (a)は光学部材3が閉鎖状態である際の駆動部8の状態を示す平面図であり、(b)は図7(a)で示す駆動部8が第2地板7内に配設された状態を示す斜視図である。 実施例2に係る閉鎖状態における光学部材22を示す平面図である。 実施例3に係る閉鎖状態における光学部材32を示す平面図である。 実施例4に係る光量調節装置の分解斜視図である。 地板41の平面図である。 実施例5に係る光量調節装置の分解斜視図である。 光量調節装置50aを備えた実施例6に係る撮像装置を概略的に示す図である。 レンズバリア装置50bを備えた実施例7に係る撮像装置を概略的に示す図である。
1 地板
1a、1b 溝部
1c 開口部
3 光学部材
3a 光学フィルタ
3b 保持部材
4 ケース
7 第2地板
8 駆動部
8a マグネット
8b レバー
8c ヨーク
8d コイルユニット
8e カバー
8f アーム部材
8g 係合ピン
8h メーターギヤ
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で以下の実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
図1は、本発明の実施例1に係る光量調節装置の分解斜視図である。本発明に係る光量調節装置は、光を通過させる開口部1cを有する地板1(ベース)と、開口部1cを通過する光を調節する光学部材3と、地板1に対して光学部材3を平行往復運動させる駆動部8と、を備える。
地板1は、例えば、プレス加工や樹脂成形等で成形される。光学部材3は、地板1とケース4との間に設けられる。光学部材3は、光学フィルタ3aと、保持部材3bとを有する。光学フィルタ3aは、保持部材3bに接着や熱カシメ等で取り付けられる。なお、光学フィルタ3aは、本実施例では、保持部材3bと別体で形成されたものを接合するものとしたが、保持部材3bと一体的に形成されていてもよい。この場合には、光学フィルタ3aの一部をホットプレスで突状に成形することができる。
光学フィルタ3aは、フィルムやガラス等を母材とし、材料練り込みや蒸着等で形成され、光の透過を制限するフィルタである。光学フィルタ3aとしては、例えば、可視光減衰フィルタ(NDフィルタ)、赤外光カットフィルタ、紫外光カットフィルタ、バンドパスフィルタ等が挙げられる。保持部材3bは、樹脂成形で突部2aを成形し、又はプレス加工品に突部2aを接着、熱カシメ等を行うことで形成される。
ケース4は、光を通過させる開口部4aを有し、光学部材3と駆動部8との間に介在して、両者の仕切り板となる。ケース4は、地板1との間に光学部材3が移動する空間を形成する。また、ケース4は、プレス加工や樹脂成形等で形成される。なお、ケース4は、本実施例では、地板1と相似形としたが、上述の機能を果たせば必ずしも相似形でなくても良く、また、開口部4aの形状も設計的要素により地板1の形状と同じである必要はない。
駆動部8は、アーム部材8f、係合ピン8g、メーターギヤ8h、マグネット8a、レバー8b、ヨーク8c、コイルユニット8d及びカバー8e等を有する。駆動部8は、磁気回路を用いて光学部材3を駆動する。
アーム部材8fには、電磁駆動機構(駆動モータ)から駆動力が伝達される。アーム部材8fは、回動することにより光学部材3を駆動し、その回動範囲が180度よりも大きく、例えば、180°+α(例えば、5°程度)で規定される。光学部材3は、平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動する。すなわち、本実施例では、光学部材3は、アーム部材8fが開口部1cに近接する回動範囲の一方端部に近づくにつれて、開口部1cの閉鎖方向に最も移動した後に開口部1cの開放方向に予め定めた距離だけ移動する。また、光学部材3は、アーム部材8fが回動範囲の他方端部に近づくにつれて、開口部1cの開放方向に最も移動した後に開口部1cの閉鎖方向に予め定めた距離だけ移動する。すなわち、アーム部材8fが回動範囲の一方端部に位置する状態は、光学部材3が開口部1cを完全に閉鎖して保持している状態であり、アーム部材8fが回動範囲の他方端部に位置する状態は、光学部材3が開口部1cを完全に開放して保持している状態である。なお、光学部材3は、アーム部材8fが回動範囲の一方端部に近づく場合、及び他方端部に近づく場合の双方で、開放方向又は閉鎖方向に最も移動した後に、他方方向に予め定めた距離だけ移動する構成としたが、これらのいずれかの場合のみで当該動作をする構成としてもよい。この場合には、当該動作を行わない他方側では、光学部材3は、アーム部材8fが回動範囲の端部に到達した時点で、開放方向又は閉鎖方向に最も移動することとなる。また、この場合には、アーム部材8fの回動範囲が180°に満たない場合もあり得ることとなる。
係合ピン8gは、アーム部材8fに突設され、長孔3dに係合する。係合ピン8gは、その回動軌跡が溝部1aと重なる。アーム部材8f及びメーターギヤ8hは、樹脂成形や金属の切削等で作成され、増幅回転作動するためのギヤ形状を有する。アーム部材8f及びメーターギヤ8hは、樹脂成形等で作成された第2地板7(サブベース)に収納される。第2地板7には、アーム部材8f、メーターギヤ8h、レバー8bの回転中心となる軸又は孔が設けられる。
マグネット8a及びレバー8bは、接着あるいはインサート成形等で一体的に形成される。ヨーク8cは、例えば、プレス加工又は焼結加工により成形された磁性体である。カバー8eは、マグネット8a、レバー8b、ヨーク8c及びコイルユニット8dを覆うために設けられ、例えば、樹脂成形で形成される。また、カバー8eには、レバー8bの回転中心となる軸又は孔が設けられる。
[光量調節装置の詳細構成]
図2において、(a)は光学部材3の平面図であり、(b)は光学部材3の斜視図である。図3は、地板1の平面図である。
地板1は、光学部材3の平行往復運動の方向に延びる溝部1aと、円弧状に形成され、溝部1aと交差する溝部1bとを有する。溝部1aは、平行往復運動方向に直線状に形成される。溝部1bは、係合ピン8gの回転軌跡に沿って形成され、係合ピン8gに干渉しないように逃げ形状を形成している。なお、溝部1bは、逃げ形状を形成すればよいため、本実施例のように溝ではなく貫通孔を形成しても構わない。溝部1bは、本実施例では、溝部1aと重なるように形成される。これにより、係合ピン8gの回動軌跡が溝部1aと重なるため、光学部材3の平行往復運動の方向と直交する方向の小型化が可能となる。なお、溝部1bは、溝部1aと重ならずに上述の直交する方向に離間した位置に形成されていても構わない。この場合には、長孔3dも同様に離間した位置に形成されることとなる。
光学部材3は、溝部1aと同じ方向に延び、溝部1aに係合して平行往復運動する突部3cと、平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔3dとを有する。
突部3c及び長孔3dは、本実施例では、保持部材3bに形成される。長孔3dは、本実施例では、係合ピン8gの回動軌跡における平行往復運動の方向と直交する方向の幅全域に渡って、平行往復運動の方向と直交する方向に延びている。長孔3dは、本実施例では、その少なくとも一部が溝部1aと重なる構成とするが、溝部1aから直交方向にずれた位置に形成されていても構わない。
このため、従来のように、光学部材に直進運動を案内するための長孔を設け、地板に長孔と係合するための軸を配置した場合と比べて、本発明においては、光学部材3が地板1の軸と係合するための長さを確保する必要がない。つまり、後述する実施例5の図12から明らかなように、地板42の右側に示される従来の形態で作動される光学部材の作動範囲に比べて、本発明の構成である地板42の左側に示される光学部材の作動範囲は、地板42の領域42aの分だけ小さくなっている。つまり、上述の構成とすることにより、光量調節装置の光学部材3の平行往復運動方向の小型化を図ることができる。
光学部材3は、アーム部材8fに形成された係合ピン8gが保持部材3bに形成された長孔3dに係合しているため、アーム部材8fの回転に伴って開閉する。アーム部材8fは、メーターギヤ8hにより増幅回転駆動される。なお、間に介するギヤの数量は必要に応じて増減可能である。メーターギヤ8hは、マグネット8aがコイルユニット8dに通電されることで、ヨーク8cを介し、フレミングの左手の法則により駆動力を得てレバー8bと共に回転する。駆動部8は、コイルユニット8dへの通電方向を切り替えることにより、レバー8bの回転方向を反転可能であり、メーターギヤ8h及びアーム部材8fを介して光学部材3を開閉駆動させることができる。
また、係る構成であるため、光学部材3を駆動する係合ピン8gの係合位置を、保持部材3bに形成された突部3cと地板1に形成された溝部1bに近接して配置できる。このため、光学部材3に負荷される駆動力のベクトルにより、光学部材3が直進方向とは異なる方向に傾くことを抑制し、円滑に作動させることが可能となる。
さらに、保持部材3bに形成された突部3cの形状に所定距離分だけ幅の厚い部分3c−2をもたせることで、保持部材3bは、溝部1bに引っ掛かることなく円滑に作動させることができる。また、保持部材3bの突部3cで溝部1bと交差しない突状3c−1については円筒形状にすることで、溝部1aとの摩擦を低減させる。この構造は、突状3c−1と突状3c−2の距離を長くすることができ、地板1と保持部材3bの係合長を長くすることが可能である。係合長を長くすることで、係合ピン8gの可動軌跡方向に対する保持部材3bへの捻れを抑制できるため、保持部材3bを走行方向に対して安定して動作させることができる。突状3c−1と突状3c−2とをつなげることで、保持部材3bの強度を向上させることも可能である。また、保持材部3bに突起3eを設けることで、地板1とケース4との摩擦を低減することができる。
このような構成とすることにより、保持部材3bを円滑に駆動できると共に光量調節装置の小型化が可能となる。
上述の構成では、光学部材3の重量が、従来の構成と比べて大きくなり易い。このため、使用環境によっては、光量調節装置に衝撃が加わったとき、光学部材3がその衝撃により、意図せずに移動してしまう可能性が従来の構成に比べて高い。
図4は、開放状態における光量調節装置を示す平面図である。この状態で光量調節装置に光学部材3を閉鎖する方向(図面では、上方)に外力が負荷されると、アーム部材8fの係合ピン8gには、方向d1に向けて荷重が負荷される。係合ピン8gは、光学部材3が地板1の開口部1cを開放する方向(図面では、下方)に最も直進移動した位置を越えた位置まで回転して、地板1に形成された溝部1bの端部1b−2に当接している。このため、方向d1への外力が負荷された際の係合ピン8gに発生する力のベクトルは、方向d2に向き、方向d1への外力により光学部材3が閉鎖することはない。
コイルユニット8dに通電すると、メーターギヤ8hは反時計回りに回転し、駆動力はアーム部材8fに伝達され、時計回りに回転する。この駆動力は係合ピン8gにおいて、方向d3に向く力のベクトルとなり、光学部材3は、保持部材3bに形成された長さを持った突部3cと、地板1に形成された溝部1aとの係合により、紙面上方向に案内されて移動する。係合ピン8gは、光学部材3が地板1の開口部1cを覆う方向(図面では、上方)に最も直進移動した位置を越えた位置まで移動するように回転して、地板1に形成された回転停止位置である溝部1bの端部1b−1に当接して停止する。なお、光学部材3が開放状態及び閉鎖状態である際に、本実施例では、溝部1bの端部1b−1、1b−2に当接して停止する構成としたが、必ずしも当該部位に当接している必要はなく、駆動モータの角度制御のみにより停止する構成であっても構わない。
図5は、閉鎖状態における光量調節装置を示す図である。この状態で光量調節装置に光学部材3を開放する方向(図面では、下方)に外力が負荷されると、アーム部材8fの係合ピン8gには、方向d6に向けて荷重が負荷される。しかし、係合ピン8gは、上述の位置にあるため、方向d6に向けての力による係合ピン8gに発生する力のベクトルは、方向d4に向き、外力により光学部材3が開放することはない。
コイルユニット8dに上述の方向と逆の電流を通電すると、メーターギヤ8hは、逆に時計回りに回転し、アーム部材8fは反時計回りに回転する。この力は、係合ピン8gにおいて方向d4への力のベクトルとなり、光学部材3は、上述と逆に開口部1cを開放する方向に移動する。
図6において、(a)は光学部材3が開放状態である際の駆動部8の状態を示す平面図であり、(b)は図6(a)で示す駆動部8が第2地板7内に配設された状態を示す斜視図である。図7において、(a)は光学部材3が閉鎖状態である際の駆動部8の状態を示す平面図であり、(b)は図7(a)で示す駆動部8が第2地板7内に配設された状態を示す斜視図である。
マグネット8a及びヨーク8cで構成される磁気回路で、アーム部材8fは、回転停止位置である第2地板7のストッパ部7aに方向d1に向けて付勢され、無通電で保持される。
また、アーム部材8fの回転角度を180度以上にすることにより、アーム部材8fの始動方向d3と光学部材3の可動方向d1のベクトルが90度以上になり、光学部材3の保持力が向上する。また、ギヤを介した構造とすることにより、更に保持力を向上することができる。無通電で振動や衝撃に対して強い保持力を持つ機構であるため、省エネを図ることができる。また、この保持力に関しては、開放状態、閉鎖状態のいずれの状態であっても、無通電で保持することができる。
以上述べた通り、本実施例によれば、光量を調節する光量調節装置の小型化を図ることができる。
図8は、実施例2に係る閉鎖状態における光学部材22を示す平面図である。実施例1では、別体に形成されたフィルタ部材3aと保持部材3bとを結合することにより光学部材3を形成したが、図8の光学部材22で示すように、これらが一体的に形成されたものであってもよい。この場合には、例えば、地板1に設けられた開口部1cを通過する光を遮光するシャッタとして用いることができる。
光学部材22は、シャッタとして用いるだけでなく、撮像レンズの前面に配設してレンズを保護するレンズバリア装置として用いることもできる。すなわち、レンズバリア装置は、撮像レンズに光を導く開口部を有する地板と、開口部を遮蔽することにより撮像レンズを保護する遮蔽部材と、地板に対して遮蔽部材を平行往復運動させる駆動部と、を備えることとなる。遮蔽部材は、例えば、樹脂や金属等で成形されたカバー部材である。
図9は、実施例3に係る閉鎖状態における光学部材32を示す平面図である。実施例1では、光学部材3は、遮光羽根として機能するものであったが、図9で示すように、絞り羽根32として機能するものであってもよい。また、本実施例では、実施例2と同様に、絞り羽根と保持部材を一体的に形成しているが、実施例1と同様に、別体に形成された絞り羽根部材と保持部材とを結合してもよい。本実施例によれば、光量調節装置としての絞り羽根の進退機構として用いることができる。
図10は、実施例4に係る光量調節装置の分解斜視図である。図11は、地板41の平面図である。
駆動部8は、本実施例では、複数(2つ)設けられる。地板41の開口部の一端側に保持部材の溝部41aを設けることで、2つの光学部材の開閉動作が可能になる。地板41は、一方の光学部材の保持部材の突部と係合する溝部41aと、他方の光学部材の保持部材の突部と係合する溝部に対応する地板41の裏側に設けられた突部41bとを有する。
本実施例によれば、アーム部材8fの係合ピン8gの回転範囲を、光学部材の突部を案内する地板41の溝部41aと交差するように配置できる。このため、駆動部全体を地板の片側に寄せて配置することができる。
さらに、光学部材3、遮光羽根22、絞り羽根32等を組み合わせることで、より高性能な光学ユニットを提供できる。さらに、本発明の駆動機構では、複数の駆動部を有する光学ユニットにおいて、既存の部品を容易に用いることができる。
図12は、実施例5に係る光量調節装置の分解斜視図である。光量調節装置は、例えば、図12で示すように、本発明の光学部材を搭載した駆動機構と従来の多枚羽根絞り機構を組み合わせた構成としてもよい。地板42の一方側(右側)には、従来の駆動部及び従来の羽根のガイド方式を示し、地板42の他方側(左側)には、本発明に係る光量調節装置を示している。従来のガイド方式においては、地板42に形成されたガイドピンが、羽根に形成された長孔と係合して直進往復運動する。
図13は、光量調節装置50aを備えた実施例6に係る撮像装置を概略的に示す図である。上述した光量調節装置を、図13で示すように、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用することも可能である。
図14は、レンズバリア装置50bを備えた実施例7に係る撮像装置を概略的に示す図である。上述したレンズバリア装置50bを、図14で示すように、レンズカバーとして備えたデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用することも可能である。

Claims (13)

  1. 光を通過させる開口部を有する地板と、
    前記開口部を通過する光の量調節する光学部材と、
    前記地板に対して前記光学部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、
    前記地板には前記開口部の外側に前記光学部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部が設けられ
    前記光学部材には前記光学部材が前記開口部に向けて移動する方向に延びる突部が設けられ、
    前記光学部材は、前記突部が前記溝部に沿って係合した状態で前記駆動部により前記開口部に向けて移動可能であることを特徴とする光量調節装置。
  2. 前記光学部材は、前記平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動することを特徴とする請求項に記載の光量調節装置。
  3. 前記光学部材は、前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔を有し、
    前記駆動部は、
    駆動モータと、
    前記駆動モータから駆動力が伝達されるアーム部材と、
    前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光量調節装置。
  4. 光を通過させる開口部を有する地板と、
    前記開口部を通過する光を制限する光学部材と、
    前記地板に対して前記光学部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、
    前記地板が、前記光学部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部を有し、
    前記光学部材は、
    前記溝部と同じ方向に延び、前記溝部に係合して平行往復運動する突部と、
    前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、を有し、
    前記駆動部は、
    駆動モータと、
    前記駆動モータから駆動力が伝達されるアーム部材と、
    前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、
    前記光学部材は、前記平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動することを特徴とする光量調節装置。
  5. 前記アーム部材は、その回動範囲が180度よりも大きく、
    前記光学部材は、
    前記アーム部材が前記開口部に近接する前記回動範囲の一方端部に近づくにつれて、前記開口部の閉鎖方向に最も移動した後に前記開口部の開放方向に予め定めた距離だけ移動し、また、
    前記アーム部材が前記回動範囲の他方端部に近づくにつれて、前記開口部の開放方向に最も移動した後に前記開口部の閉鎖方向に予め定めた距離だけ移動することを特徴とする請求項3又は4に記載の光量調節装置。
  6. 前記長孔は、前記係合ピンの回動軌跡における前記平行往復運動の方向と直交する方向の幅全域に渡って、前記直交する方向に延びることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  7. 前記係合ピンは、その回動軌跡が前記溝部と重なることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  8. 前記光学部材は、可視光、赤外光、紫外光の少なくともいずれかの透過を制限する光学フィルタを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  9. 前記光学部材は、撮像装置の絞り量を調節する絞り羽根を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光量調節装置。
  10. 撮像レンズに光を導く開口部を有する地板と、
    前記開口部を遮蔽することにより前記撮像レンズを保護する遮蔽部材と、
    前記地板に対して前記遮蔽部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、
    前記地板には前記開口部の外側に前記遮蔽部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部が設けられ
    前記遮蔽部材には前記遮蔽部材が前記開口部に向けて移動する方向に延びる突部が設けられ、
    前記遮蔽部材は前記突部が前記溝部に沿って係合した状態で前記駆動部により前記開口部に向けて移動可能であることを特徴とするレンズバリア装置。
  11. 撮像レンズに光を導く開口部を有する地板と、
    前記開口部を遮蔽することにより前記撮像レンズを保護する遮蔽部材と、
    前記地板に対して前記遮蔽部材を平行往復運動させる駆動部と、を備え、
    前記地板が、前記遮蔽部材の前記平行往復運動の方向に延びる溝部を有し、
    前記遮蔽部材
    前記溝部と同じ方向に延び、前記溝部に係合して平行往復運動する突部と、
    前記平行往復運動の方向とは異なる方向に延びる長孔と、を有し、
    前記駆動部は、
    駆動モータと、
    前記駆動モータから駆動力が伝達されるアーム部材と、
    前記アーム部材に突設され、前記長孔に係合する係合ピンと、を有し、
    前記遮蔽部材は、前記平行往復運動の方向の一方端部側に最も移動した後に、予め定めた距離だけ他方端部側に移動することを特徴とするレンズバリア装置。
  12. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光量調節装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
  13. 求項10又は11に記載のレンズバリア装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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