JP2013210065A - 保持対象部材の保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤の膜厚を容易に管理可能で、かつ保持対象部材に軸力(締結力)をかけることなく保持対象部材を保持可能な保持対象部材の保持構造を提供する。
【解決手段】保持対象部材の保持構造10は、軸部12から張り出された第1鍔部13を有する第1保持部材11と、第1鍔部13の一方側に配置可能なFRPパネル15と、軸部12の第1雄ねじ部34に螺合可能な第2保持部材17とを備えている。第1鍔部13の第1面13aに第1環状凹部43が設けられ、第1環状凹部43に第1接着剤16が充填されている。また、第2鍔部19の第2面19bに第2環状凹部54が設けられ、第2環状凹部54に第2接着剤23が充填されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1保持部材および第2保持部材で保持対象部材を挟み込むことにより保持対象部材を保持可能な保持対象部材の保持構造に関する。
保持対象部材の保持構造として、保持対象部材(例えば、FRP)から突出されたカラーの先端部に固定リングがねじ結合され、カラーの鍔部と固定リングとでFRPが挟持され、鍔部および固定リングがFRPに接着剤で接着されたものが知られている。
鍔部がFRPの一面に接着剤で接着され、固定リングがFRPの他面に接着剤で接着されることによりFRPがカラーに支持される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−162771号公報
ここで、接着剤を用いて鍔部や固定リングをFRPに良好に接着させるためには接着剤の膜厚を好適に保つことが要求される。
しかし、特許文献1の保持対象部材の保持構造は、カラーの先端部に固定リングをねじ結合することによりカラーの鍔部と固定リングとでFRPを挟持するように構成されている。よって、固定リングによる締結力(軸力)や、FRPの板厚寸法の変化に応じて接着剤の膜厚が変化する。
このため、鍔部およびFRP間の接着剤や、固定リングおよびFRP間の接着剤を好適な膜厚に管理(維持)することが難しい。
また、カラーの先端部に固定リングをねじ結合することにより、固定リングや鍔部による締結力(軸力)がFRPに作用する。
このため、固定リングや鍔部でFRPが厚み方向に過大に押圧され、押圧された部位にへたりが生じ、接着剤を好適な膜厚に管理(維持)し難くなることが考えられる。
本発明は、接着剤の膜厚を容易に管理可能で、かつ保持対象部材に軸力(締結力)をかけることなく保持対象部材を保持可能な保持対象部材の保持構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、軸部を有するとともに該軸部から張り出された鍔部を有する第1保持部材と、前記軸部が挿通可能な取付孔を有し、かつ該取付孔に前記軸部が挿通されることにより前記鍔部の一方側に配置可能な保持対象部材と、前記軸部の端部に形成されたねじ部に螺合可能な第2保持部材とを備え、前記鍔部および前記第2保持部材により前記保持対象部材を挟持可能な保持対象部材の保持構造であって、前記鍔部および前記第2保持部材の少なくとも一方の前記保持対象部材に臨む面には、前記保持対象部材に当接可能な環状の凹部が径方向に幅を持たせて設けられ、前記凹部に接着剤が充填されたことを特徴とする。
請求項2は、前記保持対象部材は繊維強化プラスチックで形成された部材であることを特徴とする。
請求項3は、前記軸部の反対側の端部に形成されたねじ部に螺合可能な第3保持部材と、前記第3保持部材および前記鍔部により挟持可能なもう一つの保持対象部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、鍔部および第2保持部材の少なくとも一方に環状の凹部を設け、凹部に接着剤を充填させた。
よって、鍔部および第2保持部材で保持対象部材を挟持した状態で、凹部の接着剤を一定の膜厚に容易に管理することができる。
これにより、接着剤の膜厚を好適に保つことができるので、接着剤を用いて鍔部および第2保持部材の少なくとも一方を保持対象部材に良好に接着させることができる。
さらに、鍔部および第2保持部材の少なくとも一方を接着剤で保持対象部材に接着することにより、第2保持部材を軸部に螺合する際に保持対象部材に締結力(すなわち、軸力)をかける必要がない。
これにより、保持対象部材に軸力をかけることなく、接着剤で保持対象部材を保持することができる。
請求項2に係る発明では、保持対象物を繊維強化プラスチックで形成した部材とした。
繊維強化プラスチック製の保持対象物は、ボルト、ナットなどの締結部材で締結することにより、締結部材の締結力で保持対象物にへたりが発生する虞がある。
これにより、保持対象部材に軸力(締結力)をかけることなく、接着剤で保持対象部材を保持することにより、保持対象部材にへたりが発生することを抑制できる。
請求項3に係る発明では、軸部の反対側の端部に第3保持部材を螺合させることにより、第3保持部材および鍔部間にもう一つの保持対象部材を挟持するようにした。
よって、保持対象部材、およびもう一つの保持対象部材の保持部材として鍔部を兼用できる。
これにより、部品点数を必要以上に増やすことなく、複数の保持対象部材を積み重ねた状態に保持できるので、複数の保持対象部材の保持を容易におこなうことができる。
さらに、保持対象部材、およびもう一つの保持対象部材の保持部材として鍔部を兼用できるので、保持対象部材の保持構造の形状の自由度が増し、加えて、保持対象部材の保持構造の軽量化を図ることができる。
本発明に係る保持対象部材の保持構造を示す断面図である。 図1の保持構造を示す分解斜視図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 本発明に係る保持構造の第1鍔部および第2鍔部によりFRPパネルを挟持する手順を説明する図である。 本発明に係る保持構造の第3保持部材および第1鍔部により支持ブラケットを挟持する手順を説明する図である。 本発明に係る保持構造のFRPパネルに荷重が作用する例を説明する図である。 本発明に係る保持構造に閉断面状のFRP骨材を取り付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る保持構造の変形例を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る保持対象部材の保持構造10について説明する。
図1に示すように、保持対象部材の保持構造10は、軸部12および第1鍔部(鍔部)13を有する第1保持部材11と、第1鍔部13の一方側に配置可能な第1保持対象部材(保持対象部材)15と、第1鍔部13および第1保持対象部材15間に介在された第1接着剤(接着剤)16とを備えている。
さらに、保持対象部材の保持構造10は、軸部12の一端部(端部)12aに螺合可能な第2保持部材17と、第2保持部材17および第1保持対象部材15間に介在された第2接着剤(接着剤)23と、第1鍔部13の他方側に配置可能な第2保持対象部材(もう一つの保持対象部材)25と、軸部12の他端部(反対側の端部)12bに螺合可能な第3保持部材27とを備えている。
第1接着剤16および第2接着剤23は同じ接着剤である。
この保持対象部材の保持構造10は、自動車などに採用されることにより、第1保持対象部材15として軽量の板材を自動車の所望の部位に取り付けることが可能である。
保持対象部材の保持構造10に軽量の板材を取り付けることにより、自動車の軽量化を図り、燃料消費量を抑えるなどの効果が得られる。
図1、図2に示すように、第1保持部材11は、中空状に形成され、第1保持対象部材15および第2保持対象部材25を支持可能な軸部12と、軸部12の略中央部12cから径方向外側に向けて張り出された第1鍔部13とを有する。
軸部12は、外周が円形状に形成され、同軸上に貫通孔33が形成された中空状の軸である。
この軸部12は、一端部12aの外周に形成された第1雄ねじ部(ねじ部)34と、他端部12bの外周に形成された第2雄ねじ部(ねじ部)35と、第2雄ねじ部35および第1鍔部13間の外周に形成された二面切り部36(図3も参照)とを有する。
図3に示すように、軸部12に二面切り部36を有することにより二面切り部36に締付工具を嵌合させて、締付工具で軸部12を回転させることができる。
これにより、軸部12を取り付ける作業を容易におこなうことができる。
図1、図2に示すように、第1鍔部13は、軸部12の略中央部12cから径方向外側に向けて張り出されることにより円盤状に形成され、通常のボルト頭部の張出量より外径が大きく形成されている。
この第1鍔部13は、第1保持対象部材15の他方側の面15bに臨む第1面(第1保持対象部材15に臨む面)13aと、第1面13aに設けられた第1環状凹部(凹部)43と、第2保持対象部材25に臨む第2面13bとを有する。
第1面13aに第1環状凹部43を設けることにより、第1面13aのうち、第1環状凹部43の半径方向内側に第1内環状凸部41が設けられ、第1環状凹部43の半径方向外側に第1外環状凸部42が設けられている。
すなわち、内外の第1環状凸部41,42は第1面13aに離間して設けられている。
第1環状凹部43は、第1内環状凸部41および第1外環状凸部42間に環状に形成されている。
第1鍔部13の外径を大きく形成することにより、第1環状凹部43の幅寸法(径方向の寸法)を大きく確保できる。
この第1環状凹部43に第1接着剤16が充填されている。
第1環状凹部43の幅寸法を大きく確保することにより、第1接着剤16の充填量が十分に確保される。
さらに、第1環状凹部43に第1接着剤16が充填されるので、第1接着剤16の膜厚が内外の第1環状凸部41,42で好適に保たれている。
第1接着剤16の膜厚を好適に保つことにより、第1鍔部13の第1面13aが第1保持対象部材15の他方側の面15bに第1接着剤16で接着されている。
第1保持対象部材15は、軸部12が挿通可能な取付孔45を有し、取付孔45に軸部12の一端部12a側が挿通されることにより第1鍔部13の一方側(すなわち、第1面13a側)に配置される。
この第1保持対象部材15は、一例として、繊維強化プラスチック(FRP(Fiber Reinforced Plastic)で形成された軽量な板材である。
FRPを強化するための繊維として炭素繊維(カーボンファイバー)が用いられている。
以下、第1保持対象部材15を「FRPパネル15」と称す。
第2保持部材17は、第1雄ねじ部34に螺合可能で一端部18aに六角孔22を有する筒部18と、筒部18の他端部18bから径方向外側に向けて張り出された第2鍔部19と、第2鍔部19の第1面19aおよび筒部18に設けられた複数の補強リブ21とを有する。
図4に示すように、第2鍔部19は、筒部18の他端部18bから径方向外側に向けて張り出されることにより、第1鍔部13(図1参照)と同径の円盤状に形成されている。
この第2鍔部19は、外径が通常のボルト頭部の張出量より大きく形成されている。
さらに、第2鍔部19は、FRPパネル15の一方側の面15aに臨む第2面(FRPパネル15に臨む面)19bと、第2面19bに設けられた第2環状凹部(凹部)54とを有する。
第2面19bに第2環状凹部54を設けることにより、第2面19bのうち、第2環状凹部54の半径方向内側に第2内環状凸部52が設けられ、第2環状凹部54の半径方向外側に第2外環状凸部53が設けられている。
すなわち、内外の第2環状凸部52,53は第2面19bに離間して設けられている。
第2環状凹部54は、第2内環状凸部52および第2外環状凸部53間に環状に形成されている。
第2鍔部19の外径を大きく形成することにより、第2環状凹部54の幅寸法(径方向の寸法)を大きく確保できる。
この第2環状凹部54に第2接着剤23が充填されている(図1も参照)。
第2環状凹部54の幅寸法を大きく確保することにより、第2接着剤23の充填量が十分に確保される。
さらに、第2環状凹部54に第2接着剤23が充填されるので、第2接着剤23の膜厚が内外の第2環状凸部52,53で好適に保たれている。
第2接着剤23の膜厚を好適に保つことにより、第2鍔部19の第2面19bがFRPパネル15の一方側の面15aに第2接着剤23で強固に接着されている。
図1、図2に示すように、筒部18の一端部18aに六角孔22が同軸上に形成されている。六角孔22は六角レンチが差込み可能に形成されている。
よって、第2保持部材17を六角レンチで軸部12の第1雄ねじ部34にねじ結合できるので第2保持部材17の外部に六角面を設ける必要がない。
よって、第2保持部材17を筒部18および第2鍔部19で形成し、第2鍔部19および筒部18を複数の補強リブ21で補強するように構成できる。
これにより、筒部18および第2鍔部19間に凹み部を形成できるので、第2保持部材17の軽量化を図ることができる。
第2保持部材17を第1雄ねじ部34に螺合することにより、第1鍔部13の内外の第1環状凸部41,42がFRPパネル15の他方側の面15bに当接される。
また、第2鍔部19の内外の第2環状凸部52,53がFRPパネル15の一方側の面15aに当接される。
これにより、第1鍔部13の内外の第1環状凸部41,42および第2鍔部19の内外の第2環状凸部52,53によりFRPパネル15が挟持されている。
ここで、内外の第1環状凸部41,42および内外の第2環状凸部52,53は、各頂部の領域がFRPパネル15を挟持可能の大きさに確保されている。
FRPパネル15が挟持された状態において、第1鍔部13の第1面13aがFRPパネル15の他方側の面15bに第1接着剤16で接着され、かつ、第2鍔部19の第2面19bがFRPパネル15の一方側の面15aに第2接着剤23で接着されている。
すなわち、第2保持部材17に軸部12を螺合する際にFRPパネル15に締結力(すなわち、軸力)をかけることなく、第1接着剤16、第2接着剤23でFRPパネル15が保持されている。
ここで、第2保持部材17でFRPパネル15に締結力をかける必要がないので、第2保持部材17を筒部18および第2鍔部19で形成し、第2鍔部19および筒部18を複数の補強リブ21で補強するように構成することができる。
これにより、第2鍔部19をFRPパネル15に接着した状態でFRPパネル15を保持可能な剛性を確保できる。
さらに、第2鍔部19および筒部18を複数の補強リブ21で補強する構成とすることにより、通常のナットと比べて第2保持部材17の材料を減らして第2保持部材17の軽量化を図ることができる。
第2保持対象部材25は、軸部12が挿通可能な取付孔56を有し、取付孔56に軸部12の他端部12b側が挿通されることにより第1鍔部13の他方側(すなわち、第2面13b)に配置される。
この第2保持対象部材25は、一例として、自動車の車体に取り付けられる鋼材、アルミ材などの金属製の支持ブラケットである。
以下、第2保持対象部材25を「支持ブラケット25」と称す。
第3保持部材27は、第2雄ねじ部35に螺合可能なナットである。
第3保持部材27を第2雄ねじ部35に螺合することにより、第3保持部材27の第1面27aおよび第1鍔部13の第2面13bにより支持ブラケット25が挟持されている。
つぎに、FRPパネル15および支持ブラケット25を取り付ける手順を図5、図6に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、第1環状凹部43に第1接着剤16を充填し、第2環状凹部54に第2接着剤23を充填する。
軸部12の一端部12aをFRPパネル15の取付孔45に矢印Aの如く差し込み、取付孔45から突出した第1雄ねじ部34に第2保持部材17(筒部18)の雌ねじ部47をねじ結合する。
この際に、軸部12の他端部12b側から貫通孔33を経て六角孔22に六角レンチを差し込む。第2保持部材17を第1雄ねじ部34にねじ結合することができる。
この状態で、二面切り部36に締付工具を嵌合させて締付工具で軸部12を未回転状態に保持し、第2保持部材17を六角レンチで第1雄ねじ部34にねじ結合する。
よって、軸部12および第2保持部材17を軸部12の他端部12b側(すなわち、図5(b)に示す外側(作業エリア))から作業できる。
これにより、第2保持部材17を軸部12の一端部12a側(図5(b)に示す内側(非作業エリア))から操作する必要がないので作業の容易化を図ることができる。
図5(b)に示すように、第1雄ねじ部34に第2保持部材17をねじ結合することにより、第1鍔部13の内外の第1環状凸部41,42がFRPパネル15の他方側の面15bに当接する。
さらに、第2鍔部19の内外の第2環状凸部52,53がFRPパネル15の一方側の面15aに当接する。
これにより、第1鍔部13の内外の第1環状凸部41,42および第2鍔部19の内外の第2環状凸部52,53によりFRPパネル15を挟持する。
内外の第1環状凸部41,42および内外の第2環状凸部52,53でFRPパネル15を挟持する状態は、第2保持部材17を第1雄ねじ部34にねじ結合する際の締付トルク(トルク)により管理可能である。
この状態で、FRPパネル15の他方側の面15bに第1接着剤16が接着される。
ここで、第1接着剤16は内外の第1環状凸部41,42間の第1環状凹部43に充填されている。
よって、内外の第1環状凸部41,42をFRPパネル15の他方側の面15bに当接させることにより、第1接着剤16を一定の膜厚に容易に管理することができる。
これにより、第1接着剤16の膜厚を好適に保つことができるので、第1接着剤16を用いて第1鍔部13の第1面13aをFRPパネル15の他方側の面15bに良好に接着させることができる。
また、FRPパネル15の一方側の面15aに第2接着剤23が接着される。
ここで、第2接着剤23は内外の第2環状凸部52,53間の第2環状凹部54に充填されている。
よって、内外の第2環状凸部52,53をFRPパネル15の一方側の面15aに当接させることにより、第2接着剤23を一定の膜厚に容易に管理することができる。
これにより、第2接着剤23の膜厚を好適に保つことができるので、第2接着剤23を用いて第2鍔部19の第2面19bをFRPパネル15の一方側の面15aに良好に接着させることができる。
このように、軸部12を第2保持部材17にねじ結合して第1鍔部13(内外の第1環状凸部41,42)および第2鍔部19(内外の第2環状凸部52,53)でFRPパネル15を挟持するようにした。
これにより、第1接着剤16および第2接着剤23が硬化するまでの膜厚管理が可能になり、接着用の固定治具を不要にできる。
また、第1鍔部13の第1面13aをFRPパネル15の他方側の面15bに第1接着剤16で接着し、かつ、第2鍔部19の第2面19bをFRPパネル15の一方側の面15aに第2接着剤23で接着するようにした。
よって、第2保持部材17に軸部12を螺合する際にFRPパネル15に締結力(軸力)をかける必要がない。
これにより、FRPパネル15に軸力をかけることなく、第1接着剤16、第2接着剤23でFRPパネル15を保持することができる。
ところで、FRPパネル15を第1鍔部13および第2鍔部19で保持する際に、FRPパネル15に第1鍔部13や第2鍔部19で締結力(軸力)を作用させた場合、作用する軸力でFRPパネル15にへたりが発生する虞がある。
これに対して、保持対象部材の保持構造10は、FRPパネル15に軸力をかけることなく、第1接着剤16、第2接着剤23でFRPパネル15を保持することができる。
これにより、FRPパネル15にへたりが発生することを抑えた状態でFRPパネル15を保持することができる。
さらに、保持対象部材の保持構造10によれば、FRPパネル15を成形する際に軸部12をFRPパネル15にインサート成形する必要がない。
よって、FRPパネル15の成形後に、軸部12を取り付ける際にFRPパネル15の成形公差を修正(相殺)することができる。
さらに、FRPパネル15を成形する際に軸部12をインサート成形する必要がないので射出成形装置の大型化が不要になる。
このように、FRPパネル15の成形公差を修正(相殺)可能で、射出成形装置の大型化を不要にできるので、生産性の向上を図ることができる。
図6(a)に示すように、第1鍔部13(内外の第1環状凸部41,42)および第2鍔部19(内外の第2環状凸部52,53)でFRPパネル15を挟持した後、軸部12の他端部12bに向けて支持ブラケット25を矢印Bの如く移動する。
支持ブラケット25を移動することにより、支持ブラケット25の取付孔56を他端部12bに嵌合する。
支持ブラケット25の取付孔56を他端部12bに嵌合させた後、軸部12の第2雄ねじ部35に第3保持部材27を矢印Cの如くねじ結合する。
図6(b)に示すように、第3保持部材27を第2雄ねじ部35に螺合することにより、第3保持部材27の第1面27aおよび第1鍔部13の第2面13bにより支持ブラケット25を挟持する。
支持ブラケット25を自動車の車体に取り付けることにより、支持ブラケット25を介してFRPパネル15を自動車の車体に取り付けることができる。
このように、保持対象部材の保持構造10を用いることにより、FRPパネル15および支持ブラケット25の保持部材として第1鍔部13を兼用できる。これにより、部品点数を必要以上に増やすことなく、FRPパネル15および支持ブラケット25(すなわち、複数の保持対象部材)を積み重ねた状態に保持できる。
したがって、FRPパネル15および支持ブラケット25(すなわち、複数の保持対象部材)を容易に保持することができる。
さらに、FRPパネル15および支持ブラケット25の保持部材として第1鍔部13を兼用できるので、保持対象部材の保持構造10の形状の自由度が増し、加えて、保持対象部材の保持構造10の軽量化を図ることができる。
ついで、保持対象部材の保持構造10にFRPパネル15および支持ブラケット25を取り付けた状態で、軸部12の軸線方向に対して直交する方向の荷重がFRPパネル15に作用する例を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、軸部12の軸線方向に対して直交する方向の荷重F1がFRPパネル15に矢印の如く作用する。
ここで、第1鍔部13に第1接着剤16が十分に充填され、第1接着剤16の膜厚が好適に保たれている。よって、第1鍔部13の第1面13aがFRPパネル15の他方側の面15bに第1接着剤16で強固に接着されている。
また、第2鍔部19に第2接着剤23が十分に充填され、第2接着剤23の膜厚が好適に保たれている。よって、第2鍔部19の第2面19bがFRPパネル15の一方側の面15aに第2接着剤23で強固に接着されている。
これにより、軸部12の軸線方向に対して直交する方向の荷重がFRPパネル15に作用した場合でもFRPパネル15に破断や変形が発生することを抑えることができる。
実施例では、保持対象部材の保持構造10に第1保持対象部材としてFRPパネル15を取り付ける例について説明したが、これに限らないで、図8に示すように、保持構造10に閉断面状のFRP骨材58を取り付けることも可能である。
この場合、FRP骨材58の外部に位置する軸部12の他端部12b側から貫通孔33を経て六角孔22に六角レンチを差し込むことにより、第2保持部材17を第1雄ねじ部34にねじ結合することができる。
このように、FRP骨材58の外部から第2保持部材17を取り付けることができるので、FRP骨材58の閉断面内59に第2保持部材17を容易に取り付けることができる。
つぎに、実施例の変形例を図9に基づいて説明する。
実施例の保持対象部材の保持構造10では、第2保持部材17に六角孔22を設けた例について説明したが、変形例の保持対象部材の保持構造60に備えた第2保持部材62のように六角孔22を除去することも可能である。
この場合、第2保持部材62を、例えば作業者が手で軸部12の第1雄ねじ部34にねじ結合することができる。
この変形例においては、第2保持部材62として、通常のナットを用いることも可能である。
なお、本発明に係る保持対象部材の保持構造10は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、第1鍔部13に第1接着剤16を設け、第2鍔部19に第2接着剤23を設けた例について説明したが、これに限らないで、第1鍔部13のみに第1接着剤16を設けることや、第2鍔部19のみに第2接着剤23を設けることも可能である。
また、前記実施例では、第1鍔部13に設ける複数の凸部として内外の第1環状凸部41,42を設けた例について説明したが、これに限らないで、複数の凸部は任意に設定することが可能である。
また、第2鍔部19に設ける複数の凸部として内外の第2環状凸部52,53を設けた例について説明したが、これに限らないで、複数の凸部は任意に設定することが可能である。
さらに、前記実施例では、第2保持対象部材として金属製の支持ブラケット25を例示したが、これに限らないで、第2保持対象部材として金属製の板材などの他の部材を適用することも可能である。
また、前記実施例では、FRPパネル15を第1保持部材11に取り付けた後、第1保持部材11に支持ブラケット25を取り付ける手順について説明したが、これに限らないで、支持ブラケット25に第1保持部材11を取り付けた後、第1保持部材11にFRPパネル15を取り付けることも可能である。
さらに、前記実施例では、FRPパネル15を強化する繊維としてカーボンファイバーを用いた例について説明したが、これに限らないで、他の繊維を用いることも可能である。
また、前記実施例で示した第1保持部材11、軸部12、第1鍔部13、FRPパネル15、第2保持部材17、第2保持対象部材25、第3保持部材27、第1環状凹部43および第2環状凹部54などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、第1保持部材および第2保持部材で保持対象部材を挟み込むことにより保持対象部材を保持可能な保持対象部材の保持構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…保持対象部材の保持構造、11…第1保持部材、12…軸部、12a…軸部の一端部(端部)、12b…軸部の他端部(反対側の端部)、13…第1鍔部(鍔部)、13a…第1面(第1保持対象部材に臨む面)、13b…第2面(第1保持対象部材15に臨む面)、15…FRPパネル(第1保持対象部材(保持対象部材))、16…第1接着剤(接着剤)、17…第2保持部材、23…第2接着剤(接着剤)、25…第2保持対象部材(もう一つの保持対象部材)、27…第3保持部材、34…第1雄ねじ部(ねじ部)、35…第2雄ねじ部(ねじ部)、43…第1環状凹部(凹部)、45,56…取付孔、54…第2環状凹部(凹部)。

Claims (3)

  1. 軸部を有するとともに該軸部から張り出された鍔部を有する第1保持部材と、前記軸部が挿通可能な取付孔を有し、かつ該取付孔に前記軸部が挿通されることにより前記鍔部の一方側に配置可能な保持対象部材と、前記軸部の端部に形成されたねじ部に螺合可能な第2保持部材とを備え、
    前記鍔部および前記第2保持部材により前記保持対象部材を挟持可能な保持対象部材の保持構造であって、
    前記鍔部および前記第2保持部材の少なくとも一方の前記保持対象部材に臨む面には、前記保持対象部材に当接可能な環状の凹部が径方向に幅を持たせて設けられ、前記凹部に接着剤が充填されたことを特徴とする保持対象部材の保持構造。
  2. 前記保持対象部材は繊維強化プラスチックで形成された部材であることを特徴とする請求項1記載の保持対象部材の保持構造。
  3. 前記軸部の反対側の端部に形成されたねじ部に螺合可能な第3保持部材と、
    前記第3保持部材および前記鍔部により挟持可能なもう一つの保持対象部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の保持対象部材の保持構造。
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